【発明の詳細な説明】
完全燃焼装置
発明の分野
本発明は、焼却炉の焼却室の下部、ボイラーの本体、並びに完全燃焼が必要と
される他の装置の下流側で使用され得る、燃焼装置の燃料ガスと自治並びに産業
廃棄物とを完全燃焼させる装置に関する。本発明の目的は、すす、埃、並びに他
の完全に燃焼されない粒子やガスが水冷ジャケット装置の焼却室から逃げること
を防止して焼却/燃焼速度と燃焼効率とを高めることである。この水冷ジャケッ
ト装置内で、燃焼プロセスは、多サイクル並びに複合ステージ形態で周方向に導
かれ焼却/燃焼室の内部に延び径方向に延出した複合空気/水パイプの使用によ
り、焼却/燃焼の吸引現象と旋回と反転と空中捕獲との複雑なモードのもとで行
われる。
従来の技術
現在まで、小型並びに中型の自治/産業廃棄物の焼却炉に使用されている火格
子(火床)は、平坦な円形板形式もしくは正方形形式である。このようなデザイ
ンのもとで、この火格子上に落とされる廃棄物は、積み重なった廃棄物の内部へ
充分な空気を供給できないような高さに積み重ねられる。この結果、迅速な焼却
と完全燃焼とは、所用の酸素を含む領域が少なく、埃や不完全燃焼の粒子の飛ぶ
維持時間が短く、焼却室で発生した可燃性ガスにより、ほとんど不可能であった
。小型並びに中型の焼却炉用に一般にデザインされた空気供給ノズル開口は、こ
れらが炉の内面と外面との間もしくは中の冷却水ジャケット内に空気供給ダクト
が現われるようにして、焼却室の内面に6,8…列で垂直方向(z方向)に分布
されるように形成されている。焼却室内で激しい渦流を起こさせるために、ノズ
ルの向きは、円筒座標系が円筒形の焼却室の垂直軸に一致する場合には、これを
通る空気ジエット流のベクトルがr軸に対して所定の角度、即ち、30度となる
よ
うに、設定されている。しかし、このようなノズルの向きのデザインにおいて、
焼却室内の廃棄物の重なる問題は、焼却室内で積み重なる廃棄物の効果的な焼却
と、完全燃焼の達成とをかなり妨げる1つとなっている。正方形の輪郭を有する
密集した廃棄物燃焼用の焼却炉においてさえも、可燃性のガスや粒子の維持時間
を長くするようにした形状の空気供給ノズルは、過度の炉動作温度で焼却室内に
延出したノズルが損傷され易いことにより、焼却室内の内壁により規制されてい
る。これら問題と関連して、従来の炉システムのデザインは、フイルターバック
の配置、電気的投降機の使用、並びに焼却室内ではない炉の外側の保護手段によ
り、の下流側で不燃性粒子並びにガスを取出すことに集約されている。このよう
な環境のもとで、焼却室から出る燃えない粒子や酸化が不完全なガスを防止する
ことは、焼却炉の経済的なシステムの主要なデザインの観点である。これら問題
を解決するために、高い動作温度のもとでの構造上の一体性がある焼却室内に厳
しく積極的な構造上の形態の空気パイプに供給ノズルを設け、これらの間に冷却
水の流れを与えるように本発明は案出された。
本発明の説明
本発明は、焼却/燃焼室内での排気ガスの短い維持時間による可燃性ガスの不
完全燃焼と廃棄物の積み重なりの問題との上記欠点を克服することを意図とされ
ている。本発明は、一定の高さで複スーテジの形態で種々のサイクルモードによ
り周方向に延びた一体型の複合空気/水パイプのアレイを提供する。この結果、
焼却炉、ボイラー、もしくは他の関連した装置の焼却/燃焼室は複数の小室に名
目上分けられており、一体的な複合単空気/単水パイプもしくは双空気/単水パ
イプのアレイの各空気パイプに径方向に分布されたノズルを介して供給されるエ
アージェットにより各小室内で周方向に揺れ動くエアージェットカーテンを形成
することによる空中捕獲のもとで、廃棄物の破断、ガスの吸引、渦巻き旋回空気
流、可燃性材の焼却、塵の上下、可燃性物質の燃焼の複雑な焼却/燃焼モードが
生じる。この出願では、本発明の4−ステージ、4−サイクルモードへの2つの
好ましい実施例として、複合単空気/単水パイプと、双空気/単水パイプとが示
されている。
ステージとサイクルとの一方もしくは両方の数を多くするのに従って、装置の
処理は急激に改良される出あろうことが明らかである。一方、複合複空気/単水
パイプは、他の形態で円筒形の焼却/燃焼室や他の幾何学形状の室内で複合燃焼
を果たす種々の空気流特性を得るように、本発明の実施例の技術から容易に利用
され得る。
図面の簡単な説明
本発明の目的、効果、態様は、図で同じ部分は同じ符号を付してある以下の図
面を参照した説明により、容易に理解し得るであろう。
図1は、4−サイクルモードの本発明の実施例として構成された焼却炉の平面
図である。
図2は、図1の実施例の正面図である。
図3は、本発明の6−サイクルモードの実施例が構成された焼却炉の平面図で
ある。
図4は、図3の実施例の正面図である。
図5は、本発明の8−サイクルモードの実施例が構成された焼却炉の平面図で
ある。
図6は、図5の実施例の正面図である。
図7は、トーラス形の空気分配室が使用されている本発明の4−サイクルモー
ドの実施例の横断面図である。
図8は、空気分配帯鉄筋(hoop)室が使用された、本発明に係わる4−サ
イクルモードの実施例の、図2の8−8面に沿う横断面図である。
図9は、空気ジェットノズルの向きを示す4−ステージ、4−サイクルモード
単空気/水パイプアレイを焼却室の内側からみた展開断面図である。
図10は、図7の10−10面に沿う、実施例の縦断面図である。
図11は、図8の11−11面に沿う、実施例の断面図である。
図12は、空気ジェットノズルの向きを示す4ステージ、4サイクルモード単
空気/水パイプアレイを焼却室の内側からみた展開断面図である。
図13は、トーラス形式の空気分配室が使用された、本発明の4−サイクルモ
ード実施例の横断面図である。
図14は、空気分配帯鉄筋室が使用された本発明の4−サイクルモードによる
実施例を示し、図2の14−14面に沿う断面図である。
図15は、空気ジェットノズルの向きを示す、本発明の4−ステージ、4−サ
イクルモードの双空気/水パイプアレイを示す、焼却室の内側から見た展開断面
図である。
図16は、4−ステージの実施例の、図13の16−16面に沿う縦断面図で
ある。
図17は、4−ステージの実施例の、図14の17−17面に沿う縦断面図で
ある。
図18は、空気ジェットノズルの向きを示す4ステージ、4−サイクルの双空
気/水パイプアレイを本発明の実施例の内側から見た断面図である。
図19は、トーラス形式の空気分配室が使用された本願発明のモジュール化さ
れた4−サイクルモードの実施例の平面図である。
図20は、図19の縦断面図である。
図21は、空気分配帯鉄筋室の他の実施例が使用された、本発明のモジュール
4−サイクルモードの実施例の平面図である。
図22は、本発明の他の冷却水ジャケットの形状を示す縦断面図である。
本発明の実施のための最良のベストモード
図1並びに図2にモジュール焼却炉の平面図並びに正面図が示されており、こ
れは、メリーゴーランド運動式の火床(火格子)モジュールと、この上に乗った
本発明の4−サイクルモージの実施例と、右側に位置いる集塵ユニットとを有す
る。この集塵ユニット内でサイクロン分離器が、これに取着された補助装置と一
緒に形成されている。送風機1aにより発生された圧縮空気は、主空気供給パイ
プ2aと二次空気供給パイプ4a,4bとを介して空気分配室6aに供給される
。このときに、主空気プレナム3aが二次空気供給パイプ間に設けられていて、
供給された空気は等しく分配される。
図3並びに図4は焼却炉の平面図並びに正面図であり、これは、MGR火床モ
ジュールの6−サイクルモードの実施例と、この上に装着された本発明の6−サ
イクルモードの実施例とにより構成されている。図1並びに図2の実施例と、こ
の6−サイクルモードの実施例との相違の1つは、二次空気供給パイプ4a,4
b,4cの数が、前者の2つに比べて3つであることである。
図5並びに図6は焼却炉の平面図並びに正面図であり、これは、MGR火床モ
ジュールの8−サイクルモードの実施例と、これの上部上に装着された本発明の
8−サイクルモードの実施例とにより構成されている。二次空気供給パイプ4a
,4b,4c,4dの夫々の間の角度スペースは、図1並びに図2の4−サイク
ルモードの実施例及び図3並びに図4の6−サイクルモードの実施例の180度
及び120度と比べて90度である。
図7を参照して、この断面図は、トーラスプレナム5a,5bの2つのセグメ
ントを備えた4−サイクルモードの本発明の実施例と、90度の角度間隔で径方
向に配置された単空気/水パイプと、焼却炉の中心に位置する冷却水マニホール
ド支持体7aと、装置の内面と外面との間に位置する下流側冷媒ウオータジャケ
ット8とを示す。圧縮空気の供給は、接続パイプ10a(図10に示す)を介し
て、トーラスプレナム5aから単空気/水パイプ11aの夫々の空気パイプに果
たされる。前記接続パイプ10aは、トーラスプレナム5aと単空気/水パイプ
11aの空気パイプとを接続する。単空気/水パイプの夫々の水パイプ21a間
の冷却水チャンネル接続は、本発明の実施例の中心に配置された冷却水マニホー
ルド支持体7aを介して行われる。冷却水マニホールド支持体7aの1つの中心
水チャンネルには、周方向に延びた4つの周水チャンネル23a,23b,23
c,23dが設けられている。さらに、空気ジェットノズル19a,19bと、
単空気/水パイプ11aの空気パイプの内面との清掃は、空気パイプの径方向外
端部から行われ得る。このために、一端に螺合された清掃口キャップ13が設け
られている。
図8は、本発明の4−サイクルモード実施例の図2の8−8面に沿う断面図で
あり、ここで、図7のトーラスプレナム5aは、単空気/水パイプ11aの空気
パイプを短くするのと同様に接続パイプ10a,10bと清掃口キャップ13と
をなくす製造プロセスの単純化のために、空気分配室6aに変更されている。空
気分配室のこの実施例は、空気ジェットノズル19a,19bと、単空気/水パ
イプ11bの空気パイプの内面との清掃はできない。単空気/水パイプ11bの
空気パイプの内キャビティへのと清掃のアクセス性は、単空気/水パイプ11b
の空気パイプの夫々の軸と空気分配室6aの外帯鉄筋プレートとの交点にアクセ
ス用のキャップを配置することにより果たされ得る。空気供給パイプの内部への
アクセス性はプラスチック材のような廃棄材の焼却において重要である場合、ト
ーラスプレナム5a,5bの実施例は望ましい。なぜならば、空気分配室6a,
6b,6cの実施例は、焼却の過程中に溶融されない他の廃棄材の焼却と同じよ
うに空気分配装置にも付加的に適用され得るからである。
図9は、円筒座標系が、本発明の実施例の焼却室14の軸に適用された場合の
、正の径方向に中心から切断された空気ジェットノズル19a,19bの種々の
向きを示す周方向に配置された4−ステージ、4−サイクルモード単空気/水パ
イプアレイの断面図である。この図にて空気ジェットベクトルの向きにより明確
に示されているように、時計方向の旋回空気流による焼却が、第1ステージの単
空気/水パイプ15の4つの複合単空気/水パイプと、z方向に45度の位相角
度変位した第2ステージの単空気/水パイプ16の4つの複合単空気/水パイプ
とにより規定された第1区画内でなされ;第1ステージの単空気/水パイプ15
の
複合単空気/水パイプに対してz方向に45度の位相角度で後方に変位された第
3ステージの単空気/水パイプ17と第2ステージの単空気/水パイプ16の夫
々の4つの複合単空気/水パイプにより規定された第2の区画内で2つの反対の
旋回流の回転ベクトルにより生じる渦巻きの発生による廃棄材の反転によりなさ
れ、そして、第2ステージの単空気/水パイプ16の4つの複合単空気/水パイ
プと同じ位相角度の第4ステージの単空気/水パイプ18と第3ステージの単空
気/水パイプ17との夫々の4つの複合単空気/水パイプにより規定された第3
の区画内での反時計方向旋回空気流によりなされる。第1ステージの単空気/水
パイプ15と第3ステージの単空気/水パイプ17との8つの単空気/水パイプ
の夫々の空気流ベクトルの向きは、下方に30度であり、一方、第2ステージの
単空気/水パイプ16と第4ステージの単空気/水パイプ18との8つの単空気
/水パイプの夫々の空気流ベクトルの向きは、水平線に対して上方に30度であ
る。第1ステージの単空気/水パイプ15と第3ステージの単空気/水パイプ1
7との単空気/水パイプ11の空気パイプ上の少数の、好ましくは2つもしくは
3つの空気ジェットノズル19bは、焼却室14の軸近くに配置されている。こ
の結果、完全燃焼された煙りのみが、第1ステージの単空気/水パイプ15と第
2ステージの単空気/水パイプ16とにより規定された第1区画から、そして第
3ステージの単空気/水パイプ17と第4ステージの単空気/水パイプ18とに
より規定された第2区画から逃げる。ここで、空気ジェットノズル19bを通る
空気ジェットベクトルの好ましい変形は、水平線に対する空気ジェットベクトル
の角度向きの大きさを径方向で小さくするようにしてなされる。
図10は、4−ステージ、4−サイクルモードの好ましい実施例を図7の10
−10面で切断した断面図であり、冷却水流路がどのようになっているかが示さ
れている。同出願人による特許出願の実施例の火床用上水ジャケットからの冷却
水は、この4−サイクルモードの実施例に係わる4つの水ジャケットブラケット
28a,28b,28c,28d(図19に示す)を介して、上流側の冷却水ジ
ャケット9内に送られ、そして、図7の冷却水マニホールド支持体7aの中心水
チャンネルを介し、第2ステージの単空気/水パイプ16と第4ステージの単空
気/水パイプ18の水パイプ21aを通って、また、図7の冷却水マニホールド
支持体23a,23b,23c,23dの周辺水チャンネルを介し、第1ステー
ジの単空気/水パイプ15と第3ステージの単空気/水パイプ17の水パイプ2
1aを通って、下流側の冷却水ジャケット8に送られる。この実施例の下フラン
ジは、これらの間での水密を果たすための4つのリング状のワッシャーを有する
メリーゴーランド運動式の火床モジュールの上フランジと合わされる。本発明は
、もし、種々の空気分配室/プレナムが焼却炉の外面の外に構成されるのであれ
ば、水ジャケット形態を有する既知の一体型円筒焼却炉に適用できる。
図11は、4−ステージ実施例を、図8の11−11面に沿って切断して示す
断面図であり、冷却水流路は図10を参照して説明したものと同じである。
図12は、空気ジェットノズルの向きを示す4ステージ、4サイクルモード単
空気/水パイプアレイを本発明の実施例の内側からみた展開断面図である。図9
の単空気/水パイプアレイと図12のものとの相違は、水パイプ21aの軸と単
空気/水パイプ11の空気パイプの軸とを接続する線ベクトルが、図9の実施例
での水平線に対してゼロ角度をなすことである。これは、図12の実施例で所定
の角度であり、この結果、空気ジェットノズル19a,19bのより大きい“慣
性”角度向きが、水平線に対する単空気/水パイプ11の空気パイプ軸と水パイ
プ21aの軸とを接続する線ベクトルの角度向きと、単空気/水パイプ11の空
気パイプの軸と水パイプ21aの軸とを接続する線ベクトルに対する単空気/水
パイプ11の空気パイプの軸を中心とする空気ジェットノズル19a,19bの
角度向きとの組み合わせにより達成され得、これは、“相対”向きと称され得る
。
図13は、トーラス形式の空気分配室が使用された、本発明の4−サイクルモ
ード実施例の横断面図である。この断面図は、トーラスプレナム5bの2つのセ
グメントと、90度の角度間隔で径方向に配置された双空気/水パイプと、焼却
炉の中心に配置された冷却水マニホールド支持体7と、焼却炉の内面と外面との
間に配置された下流側の冷却水ジャケット8とを示す。圧縮空気の供給は、接続
パイプ10a,10b(図16に示す)を介して、双空気/水パイプ12aの空
気パイプの夫々にトーラスプレナム5bから果たされる。これら接続パイプは、
トーラスプレナム5bと双空気/水パイプ12aの空気パイプとを接続する。冷
却水チャンネルは、本発明の実施例の中心に配置された冷却水マニホールド支持
体7を介して夫々の水パイプ21b間を接続する。冷却水マニホールド支持体7
aの1つの中心水チャンネル22は、周方向に配置された冷却水マニホールド支
持体の4つの周囲水チャンネル23a,23b,23c,23dを有する。さら
に、空気ジェットノズル19a,19bと双空気/水パイプ12aの空気パイプ
の内面との清掃が、一端に螺合された清掃口キャップ13が装着された外ポート
を介して行われ得る。
図14は、図2の14−14面に沿う断面図であり、双空気/水パイプ12a
の空気パイプを短くすると共に清掃口キャップ13と接続パイプ10a,10b
とを省略するために、トーラスプレナム5bに代えて空気分配室6aを有する本
発明の4−サイクルモードによる実施例を示す。
図15は、空気ジェットノズル19の向きを示す、4−ステージ、4−サイク
ルモードの双空気/水パイプアレイを示す、焼却室14の中心から正の径方向に
見た展開断面図である。この図で空気ジェットベクトルの向きにより明確に示さ
れるように、反時計方向の旋回空気流による焼却が、第1ステージの双空気/水
パイプ24の4つの複合双空気/水パイプと、これら第1ステージの双空気/水
パイプ24の4つの複合双空気/水パイプに対してz方向に45度の位相角度変
位した第2ステージの双空気/水パイプ25の4つの複合双空気/水パイプとに
より規定された第1区画内でなされ;第2ステージの双空気/水パイプ25の4
つの複合双空気/水パイプと第2ステージの双空気/水パイプ25の4つの複合
双空気/水パイプに対して後方に位相角度で変位された第3ステージの双空気/
水パイプ26とにより規定された第2の区画内で時計方向の旋回流の空気流によ
りなされ、そして、再び、第3ステージの双空気/水パイプ26の4つの複合双
空気/水パイプと、第2ステージの双空気/水パイプ25の4つの複合双空気/
水パイプ同じ位相角度の第4ステージの双空気/水パイプ27の双空気/水パイ
により規定された第3の区画内での反時計方向旋回空気流によりなされ、そして
、また、2つの隣接した燃焼区画の各々とった反対の渦巻きベクトルにより境界
面に発生される渦巻きによる上下の燃焼の焼却によりなされる。この結果、単空
気/水パイプの実施例と比較して双空気/水パイプのこの実施例は、焼却室で長
い維持時間中所望の焼却室容積のためのより高い焼却容積とより多くの空気を与
え、燃焼効率を高める。換言すれば、小さい容積の焼却室が単空気/水パイプが
使用されているのと比較して同じ燃焼容積を与えるのに十分である。
図16は、4−ステージ、4−サイクルモードの実施例の、図13の16−1
6面に沿う縦断面図であり、左セクションは202.5度の位置に、そして、右
セクションは337.5度の位置にある。図10に示すのと基本的に同様の冷却
水流路が示されている。図10の単空気/水パイプを使用した実施例と図16の
双空気/水パイプを使用した実施例との間のトーラスプレナム5bへの接続パイ
プ10a,10bの溶接位置に関連した相違の1つは、接続パイプ10a,10
bがこの実例例に対しては垂直線にあり、一方、図10の実施例に対するそれら
は、単空気/水パイプ11a間の空気パイプの軸間の水平面上で延出方向に対応
した周方向にオフセットしている。
図17は、4−ステージ、4−サイクルモードの実施例の、図14の17−1
7面に沿う縦断面図であり、冷却水流路は図10に対する記載の説明したものと
基本的には同じである。
図18は、空気ジェットノズルの向きを示す4ステージ、4−サイクルの双空
気/水パイプアレイを正の径方向に焼却室14の中心から見た断面図であり、空
気ジェットノズル19a,19bの種々の向きを示す。この実施例の各ステージ
の双空気/水パイプのうちの双空気/水パイプ12の慣性/絶対(inerti
al/absolute)向きは図15に示すものと同じである。しかし、双空
気/水パイプ12の水パイプ21bの線と空気パイプの線とを接続する線ベクト
ルは、図12の単空気/水パイプの実施例の場合と同様に、双空気/水パイプ1
2bの水パイプ21bの軸と空気パイプの軸とを接続する線ベクトルに対してゼ
ロ角度をなす。
図19は、トーラス形式の空気分配室と双空気/水パイプとが使用された本願
発明のモジュール化された4−サイクルモードの実施例の平面図である。この装
置のモジュールは、モジュール上フランジ29を付加することにより形成されて
いる。ここでは、8つの水ジャケット接続ポート30a,30b,30c…30
hが、焼却室上流側冷却水ジャケット9の内面と外面との各上端にマシンで本発
明の4−サイクルモード実施例に従って形成されており、また、トーラスプレナ
ムフランジ31a,31bがトーラスプレナム5bに形成されている。図10の
実施例に対する冷却水流路の記載ですでに説明されたように、下流側冷却水ジャ
ケット8内の冷却水は、水ジャケット接続ポート30a,30b,30c…30
hを介して上水ジャケット内に送られる。このときには、水ジャケット接続ポー
ト30a,30b,30c…30hの軸に対して各フランジの互いに面する面の
同心的なさら穴が形成された8つのシールワッシャー座中に入れられる8つのリ
ング状のシールワッシャーを有するモジュール上フランジ29とマッチングされ
る上フランジとモジュール上フランジ29との間の水密が維持される。複合燃焼
装置モジュールのこの実施例は、焼却炉と同様に、水ボイラーや排気筒の上流側
に適用され得る。
図20は、図19の20−20面に沿う、4ステージ、4−サイクルモードの
実施例の縦断面図であり、冷却水マニホールド支持体7bへの単水路を有する冷
却水マニホールド支持体7bの他の例を示す。
図21は、空気分配室6aの他の例である空気分配室32にトーラスプレナム
5a,5bが代えられた、本発明のモジュール4−サイクルモードの実施例の平
面図である。
最後に、図22は、本発明への冷却水流路のの他の例を示す縦断面図である。
リング状のバッフルプレート20の高さを変えることにより、冷却水は、全ての
双空気/水パイプステージの水パイプ21b内を負の径方向に流れ、また、加熱
された冷却水と発生する蒸気とは、上面蓋と下面蓋との間の下流側冷却水ジャケ
ット8と冷却水マニホールド支持体7bとを接続する熱水/蒸気排気パイプ33
を通って逃げる。
産業上の利用可能性
詳述したように本発明に係われば、積み重ねにより生じる廃棄物の滞積の問題
は、基本的に解決される。単空気/水パイプもしくは双空気/水パイプのステー
ジの数や各ステージのパイプの数の増減は、処理される廃棄材の性質と、焼却室
のサイズと、改良され、分離された角度対称のための必要性に応じてなされ得る
。
さらに、上並びに下フランジを使用することにより本発明の変更された実施例
は、不燃粒子、塵、並びに他の可燃性のガスの完全燃焼のための焼却炉と同様に
、ボイラーのセクターや、燃焼装置の下流側や、排気煙突の上流側に容易に適用
可能である。
双空気供給パイプと単水パイプとの組み合わせを使用した複合空気供給パイプ
を用いた本発明の他の態様は、広範囲の空気流が、中心が回りの空気パイプを収
容する水パイプのの軸と一致した円線に沿って一定もしくは一定でない角度間隔
で分布した双空気パイプを構成することによりなされ得るということである。
前述した本発明の特定の実施例は、水平に延びた複合空気/水パイプと共に使
用するようにデザインされているが、一体的構成と同様に他のモジュールが、熱
交換器のデザインと同様に完全燃焼のための他のシステムの構成に使用され得る
ことは、この分野の当業者にとって明らかであろう。
本発明に従って複合空気/水パイプでの冷媒チャンネルの幾何学構造の断面の
例で4−ステージ4−サイクルモードの単空気/水パイプと双空気/水パイプア
レイの実施例を説明したが、冷媒パイプの断面の他の形態並びに変更は、上記技
術のもとでこの分野の当業者にとって示唆されるであろうことは明白である。か
くして、請求の範囲により規定されたような本発明の十分に意図された範囲内で
ある前記実施例で変更がなされ得ることは理解され得よう。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項
【提出日】1995年6月15日
【補正内容】
請求の範囲
1.以下の構成を具備する完全燃焼のための装置。
(a)複数の複合単空気/水パイプ(SWAs)であり、複合SWAsの夫々
は、一端が閉塞し、他端が開口し、複数のエアージェット開口を有する空気パイ
プと、一端で閉塞した断面を有し、他端で開口した断面を有した水パイプとを有
し、空気パイプは、閉塞端を前にして水パイプの開口断面の開口角度セクター中
に軸方向に挿入され、一緒に溶接されて、複合SWAs一端で開口した水パイプ
チャンネルを有し、1つの水チャンネルと真ん中の1つの空気通路とを有する断
面であり、1つの空気パイプは他端で開口している。
(b)上流側冷却水ジャケットと下流側冷却水ジャケットとに分けられた環状
の冷却水ジャケットであり、これら上流側冷却水ジャケットと下流側冷却水ジャ
ケットとは、少なくとも1つの取り入れ用の冷却水入口と排出用の冷却水出口と
を夫々有し、環状の冷却水ジャケットは、下リング状フランジと、複数の異なる
高さに配置され互いに角度間隔を有する複数の複合SWAsのための開口を有し
下フランジに溶接された内シェルと、この内シェルの複合SWAsのための開口
と同じ高さに配設され同じ角度間隔で離れた、複合SWAsの空気パイプの開口
端を通す複数の円形開口を有する外シェルと、内シェルと外シェルとの間で、複
合SWAsのための開口の最も低いものよりも高く、最も高いものよりも低い高
さで水平に取着されたリング状のバッフルプレートとを備えた手段により規定さ
れており、また、前記外シェルは下フランジに溶接されており、また、複合SW
Asは、内シェルの開口を過ぎて内シェルと同様に外シェルに溶接されており、
また、前記手段は、さらに、内シェルと外シェルの上端に位置しこれらに溶接さ
れたリング状の上フランジを有する。
(c)前記複合SWAsの空気パイプ中に圧縮空気を供給するための空気分配
プレナム手段。
(d)前記環状の冷却水ジャケットの中心に配置され、少なくとも1つの水チ
ャンネルと、この水チャンネルの周面に形成された前記複合SWAsと同様に多
くの水チャンネル開口とを有する冷却水マニホールド支持体であり、1つの水パ
イプを有する各複合SWAsの一端は、冷却水マニホールド支持体の水チャンネ
ル開口にのみ溶接されて、複合SWAsの夫々内の冷却水チャンネルを介して上
流側冷却水ジャケットから下流側冷却水ジャケットに至る冷却水流路を形成し、
この高さは、リング状のバッフルプレート、マニホールド支持体、並びにリング
状のバッフルプレートよりも高い複合SWAsの冷却水チャンネルよりも低い。
2.以下の構成を具備する完全燃焼のための一体構造の装置。
(a)複数の複合単空気/水パイプ(SWAs)であり、複合SWAsの夫々
は、一端が閉塞し、他端が開口し、複数のエアージェット開口を有する空気パイ
プと、一端で閉塞した断面を有し、他端で開口した断面を有した水パイプとを有
し、空気パイプは、閉塞端を前にして水パイプの開口断面の開口角度セクター中
に軸方向に挿入され、一緒に溶接されて、複合SWAs一端で開口した水パイプ
チャンネルを有し、1つの水チャンネルと真ん中の1つの空気通路とを有する断
面であり、1つの空気パイプは他端で開口している。
(b)上流側冷却水ジャケットと下流側冷却水ジャケットとに分けられた冷却
水ジャケットであり、これら上流側冷却水ジャケットと下流側冷却水ジャケット
は、少なくとも1つの取り入れ用の冷却水入口と排出用の冷却水出口とを夫々有
し、冷却水ジャケットは、リング状下フランジと、複数の高さに配置され互いに
角度間隔を有する複数の複合SWAsのための開口を有し下フランジに溶接され
、さらに中心に開口を有する逆さ帽子形状の内シェルと、この内シェルの複合S
WAsのための開口と同じ高さに配設され同じ角度間隔で離れた、複合SWAs
の空気パイプの開口端を通す複数の円形開口を有する逆さ帽子形状の外シェルと
、内シェルと外シェルとの間で、複合SWAsのための開口の最も低いものより
も高く、最も高いものよりも高く水平に取着されたリング状のバッフルプレート
とを備えた手段により規定されており、また、前記外シェルは下フランジに溶接
されており、また、複合SWAsは、内シェルの開口を過ぎて内シェルと同様に
外シェルに溶接されている。
(c)前記複合SWAsの空気パイプ中に圧縮空気を供給するための空気分配
プレナム手段。
(d)前記冷却水ジャケットの中心に配置され、少なくとも1つの水チャンネ
ルと、この水チャンネルの周面に形成された前記複合SWAsと同様に多くの水
チャンネル開口とを有する冷却水マニホールド支持体であり、このマニホールド
支持体の水チャンネルの上開口端は、マニホールド支持体の上端に溶接された熱
水/蒸気排気パイプを介して下流側の冷却水ジャケットに接続されており、また
、1つの水パイプチャンネルを有する複合SWAsの夫々の一端は、冷却水マニ
ホールド支持体の水チャンネル開口にのみ溶接されて、複合SWAsの夫々の内
の冷却水チャンネルとマニホールド支持体の水チャンネルと熱水/蒸気排気パイ
プの軸チャンネトとを介して上流側冷却水ジャケットから下流側冷却水ジャケッ
トに至る冷却、水流路を形成している。
3.清掃口キャップが設けられる少なくとも1つの空気パイプ清掃用開口が
空気分布プレナム手段に、複合SWAsの空気パイプ中へのアクセスがこの空気
パイプ清掃用開口を介して可能なように設けられている請求項1もしくは2の装
置。
4.燃焼補助剤スプレイノズルが設けられた燃焼補助剤供給ユニットをさら
に具備し、この燃焼補助剤供給ユニットは、清掃口キャップが空気パイプ清掃用
開口から取り外された後に、この空気パイプ清掃用開口に装着され、燃焼補助剤
が複合SWAsの空気パイプ中に燃焼補助剤供給ユニットを介して供給可能にな
っている請求項3の装置。
5.少なくとも1つのエアージェット開口がマニホールド支持体の近くで2
つのステージの高さの上ステージの複合SWAsの空気パイプに密に分布されて
おり、旋回流の広がりは、2つの近くのステージのSWAsり空気パイプに径方
向にに配設されたエアージェット開口により確立され、また、上ステージの複合
SWAsの空気パイプのエアージェット開口を通るエアージェットベクトルは、
下方に向けられており、一方、下方のステージの複合SWAsの空気パイプのエ
アー開口を通るエアージェットベクトルは上方に向けられており、かくして、質
量のある粒子を含まない完全燃焼ガスのみが燃焼室の中心領域で排気され、この
ときに、2つの隣接したステージの複合単空気/水パイプにより規定された各区
画に残っている完全に燃焼されていない可燃性粒子が、これに付与される遠心力
により区画の外に出ることが防止されている請求項1もしくは2の装置。
6.清掃口キャップが装着された少なくとも1つの空気パイプ清掃開口は、
複合SWAsの空気パイプの内部へのアクセスが空気パイプ清掃開口を介して可
能なように、空気分配プレナム手段に設けられている請求項5の装置。
7.燃焼補助剤スプレイノズルが設けられた燃焼補助剤供給ユニットをさら
に具備し、この燃焼補助剤供給ユニットは、清掃口キャップが空気パイプ清掃用
開口から取り外された後に、この空気パイプ清掃用開口に装着され、燃焼補助剤
が複合SWAsの空気パイプ中に燃焼補助剤供給ユニットを介して供給可能にな
っている請求項6の装置。
8.以下の構成を具備する完全燃焼のための装置。
(a)複数の複合双空気/水パイプ(DWAPs)であり、複合DWAPsの
夫々は、一端が閉塞し、他端が開口し、複数のエアージェット開口を夫々有する
2つの空気パイプと、一端で閉塞した断面を有し、他端で二股になっている水パ
イプとを有し、2つの空気パイプの夫々は、閉塞端を前にして水パイプの二股部
の開口断面の開口角度セクター中に軸方向に挿入され、一緒に溶接されて、DW
APsは一端で開口した水パイプチャンネルを有し、1つの水チャンネルと真ん
中の2つの空気通路とを有する断面であり、2つの空気パイプは他端で開口して
いる。
(b)上流側冷却水ジャケットと下流側冷却水ジャケットとに分けられた環状
の冷却水ジャケットであり、これら上流側冷却水ジャケットと下流側冷却水ジャ
ケットは、少なくとも1つの取り入れ用の冷却水入口と排出用の冷却水出口とを
夫々有し、環状の冷却水ジャケットは、下リング状フランジと、複数の高さに配
置され互いに角度間隔を有する複数の複合DWAPsのための開口を有し下フラ
ンジに溶接された内シェルと、この内シェルの複合DWAPsのための開口と同
じ高さに配設され同じ角度間隔で離れた、複合DWAPsの2つの空気パイプの
開口端を通す対の円形開口を有する外シェルと、内シェルと外シェルとの間で、
複合DWAPsのための開口の最も低いものよりも高く、最も高いものよりも低
い高さで水平に取着されたリング状のバッフルプレートとを備えた手段により規
定されており、また、前記外シェルは下フランジに溶接されており、また、複合
DWAPsは、内シェルの開口を過ぎて内シェルと同様に外シェルに溶接されて
おり、また、前記手段は、さらに、内シェルと外シェルの上端に位置しこれらに
溶接されたリング状の上フランジを有する。
(c)前記複合DWAPsの2つの空気パイプ中に圧縮空気を供給するための
空気分配プレナム手段。
(d)前記環状の冷却水ジャケットの中心に配置され、少なくとも1つの水チ
ャンネルと、この水チャンネルの周面に形成された前記複合DWAPsと同様に
多くの水チャンネル開口とを有する冷却水マニホールド支持体であり、1つの水
パイプを有する複合DWAPsの夫々の一端は、冷却水マニホールド支持体の水
チャンネル開口にのみ溶接されて、複合DWAPsその夫々の内の冷却水チャン
ネルを介して上流側冷却水ジャケットから下流側冷却水ジャケットに至る冷却水
流路を形成し、この高さは、リング状のバッフルプレート、マニホールド支持体
、並びにリング状のバッフルプレートよりも高い複合DWAPsの冷却水チャン
ネルよりも低い。
9.以下の構成を具備する完全燃焼のための一体構造の装置。
(a)複数の複合双空気/水パイプ(DWAPs)であり、各複合DWAPs
は、一端が閉塞し、他端が開口し、複数のエアージェット開口を夫々有する2つ
の空気パイプと、一端で閉塞した断面を有し、他端で二股になっている水パイプ
とを有し、2つの空気パイプの夫々は、閉塞端を前にして水パイプの二股部の開
口断面の開口角度セクター中に軸方向に挿入され、一緒に溶接されて、DWAP
sは一端で開口した水パイプチャンネルを有し、1つの水チャンネルと真ん中の
2つの空気通路とを有する断面であり、2つの空気パイプは他端で開口している
。
(b)上流側冷却水ジャケットと下流側冷却水ジャケットとに分けられた冷却
水ジャケットであり、これら上流側冷却水ジャケットと下流側冷却水ジャケット
は、少なくとも1つの取り入れ用の冷却水入口と排出用の冷却水出口とを夫々有
し、冷却水ジャケットは、リング状下フランジと、複数の高さに配置され互いに
角度間隔を有する複数の複合DWAPsのための開口を有し下フランジに溶接さ
れ、さらに中心に開口を有する逆さ帽子形状の内シェルと、この内シェルの複合
DWAPsのための開口と同じ高さに配設され同じ角度間隔で離れた、複合DW
APsの2つの空気パイプの開口端を通す対をなす円形開口を有する逆さ帽子形
状の外シェルと、内シェルと外シェルとの間で、複合DWAPsのための開口の
最も低いものよりも高く、最も高いものよりも高く水平に取着されたリング状の
バッフルプレートとを備えた手段により規定されており、また、前記外シェルは
下フランジに溶接されており、また、複合DWAPsは、内シェルの開口を過ぎ
て内シェルと同様に外シェルに溶接されている。
(c)前記複合DWAPsの2つの空気パイプ中に圧縮空気を供給するための
空気分配プレナム手段。
(d)前記冷却水ジャケットの中心に配置され、少なくとも1つの水チャンネ
ルと、この水チャンネルの周面に形成された前記複合DWAPsと同様に多くの
水チャンネル開口とを有する冷却水マニホールド支持体であり、このマニホール
ド支持体の水チャンネルの上開口端は、マニホールド支持体の上端に溶接された
熱水/蒸気排気パイプを介して下流側の冷却水ジャケットに接続されており、ま
た、1つの水パイプチャンネルを有する各複合DWAPsの一端は、冷却水マニ
ホールド支持体の水チャンネル開口にのみ溶接されて、各複合DWAPs内の冷
却水チャンネルとマニホールド支持体の水チャンネルと熱水/蒸気排気パイプの
軸チャンネトとを介して上流側冷却水ジャケットから下流側冷却水ジャケットに
至る冷却、水流路を形成している。
10.清掃口キャップが設けられる少なくとも1つの空気パイプ清掃用開口
が空気分布プレナム手段に、複合DWAPの空気パイプ中へのアクセスがこの空
気パイプ清掃用開口を介して可能なように設けられている請求項8もしくは9の
装置。
11.燃焼補助剤スプレイノズルが設けられた燃焼補助剤供給ユニットをさ
らに具備し、この燃焼補助剤供給ユニットは、清掃口キャップが空気パイプ清掃
用開口から取り外された後に、この空気パイプ清掃用開口に装着され、この結果
、燃焼補助剤が複合DWAPsの2つの空気パイプ中に燃焼補助剤供給ユニット
を介して供給可能になっている請求項10の装置。
12.少なくとも1つのエアージェット開口がマニホールド支持体の近くで
一番高いステージの複合DWAPsの夫々の2つの空気パイプに密に分布されて
おり、2つの空気パイプの内の他方の空気パイプのエアージェット開口を通るエ
アージェットベクトルは、下方に向けられており、かくして、質量のある粒子を
含まない完全燃焼ガスのみが燃焼室の中心領域で排気され、このときに、一番高
いステージと次に高いステージとの複合DAWPsにより規定された各区画に残
っている完全に燃焼されていない可燃性粒子が、これに付与される遠心力により
区画の外に出ることが防止されている請求項8もしくは9の装置。
13.清掃口キャップが設けられる少なくとも1つの空気パイプ清掃用開口
が空気分布プレナム手段に、複合DWAPの2つの空気パイプ夫々の内部へのア
クセスがこの空気パイプ清掃用開口を介して可能なように設けられている請求項
12の装置。
14.燃焼補助剤スプレイノズルが設けられた燃焼補助剤供給ユニットをさ
らに具備し、この燃焼補助剤供給ユニットは、清掃口キャップが空気パイプ清掃
用開口から取り外された後に、この空気パイプ清掃用開口に装着され、この結果
、燃焼補助剤が複合DWAPの2つの空気パイプの少なくとも1つの中に燃焼補
助剤供給ユニットを介して供給可能になっている請求項13の装置。
15.1つの空気通路と、この空気通路を部分的に囲む1つの水チャンネル
とを有する複合パイプであり、この複合パイプの断面は、
(a)空気パイプの円と、
(b)水パイプセグメントの線とを有し、この線の一端は空気パイプ円の一点
に接続され、他端は空気パイプ円の他の点に接続されている、一体的単空気/水
複合パイプ。
16.2つの空気通路と、この2つの空気通路の夫々を部分的に囲む1つの
水チャンネルとを有する複合パイプであり、この複合パイプの断面は、
(a)2つの空気パイプの円と、
(b)2つの水パイプセグメントの線とを有し、これら線の一方の一端は2つ
の空気パイプ円の一方の一点に接続され、他端は2つの空気パイプ円の他方の一
点に接続され、そして、2つの線の他方の一端は2つの空気パイプ円の一方の他
の点に接続され、他端は2つの空気パイプ円の他方の他のに接続されている、一
体的双空気/水複合パイプ。
17.前記2つの水パイプセグメント線は互いに異なる請求項16の複合パ
イプ。
18.少なくとも3の空気通路と、この空気通路の夫々を部分的に囲む1つ
の水チャンネルとを有する複合パイプであり、この複合パイプの断面は、
(a)少なくとも3つの空気パイプの円と、
(b)夫々が2つの空気パイプ円を接続する複数の水パイプセグメントの線と
を有する、一体的複空気/水複合パイプ。
─────────────────────────────────────────────────────
【要約の続き】
滞積の問題を解決すると共に、完全燃焼が達成され得、
完全に透明な燃料ガスの排気が排気筒で観察される。