【発明の詳細な説明】
ホスホジエステラーゼIV阻害剤としての
ジアゼピノインドール類 産業上の分野
本発明は、ホスホジエステラーゼIV阻害剤による治療を要する疾患の治療を
可能とする医薬の調製のための、[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イ
ンドール類(いくつかは新規である)の使用に関する。これらの医薬は抗炎症剤
、抗アレルギー剤、気管支拡張剤または喘息治療剤として有用であり、消化系ま
たは心臓に対する副作用を示さない。従来技術
本発明によって開示された特性とは対照的に、先行技術は、[1,4]ジアゼ
ピノ[6,7,1−hi]インドールはコレシストキニン(CCK)および/ま
たはガストリンに対する拮抗剤として使用され、消化系:胃、腸、膵臓および膀
胱の障害、特に飽満障害のために使用されることが提案されている。かくして、
欧州特許出願第340064号は式:
[式中、R1およびR2は水素またはハロゲン、Arはインドリルまたはフェニル
であり、nは2または3を示す]
で示される化合物を記載している。これらの化合物は末梢コレシストキニン拮抗
剤(CCKA)である。
欧州特許出願第360079号は、式:
[式中、R1は所望により置換されていてもよいアリール、Xは酸素または所望
により低級アルキル基によって置換されていてもよいメチレン、Aは結合または
1個またはそれ以上の低級
アルキル基を有していてもよい低級アルキレン、R2は水素または広義の意味に
おけるアシルを示す]
で示される末梢および/または中枢CCK−拮抗剤化合物を記載している。事実
、この出願EP 360079の好ましい生成物は、
−R1が2−フルオロフェニルおよび/または
−R2がアリール−プロペオニルまたはヘテロアリール−プロペオニル基、およ
び/または
−そのカルボニル官能基に対してα位におけるジアゼピン炭素についての立体配
置が(S)または(R,S)であるものである。ホスホジエステラーゼの阻害に
関しては、環状アデノシン3’,5’−一リン酸(cAMP)は普遍的な二次細
胞内メッセンジャー、一次メッセンジャー(ホルモン、神経伝達物質またはオー
タコイド)および細胞の機能的応答との間の中間体であり;一次メッセンジャー
はcAMPの合成に関与する酵素を刺激し、cAMPは、問題となる細胞に応じ
て、非常に多数の機能:代謝、収縮または分泌において作用することが思い出さ
れる。cAMPの効果は、それが環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(これ
は、その加水分解を触媒してアデノシン5’
−一リン酸を不活化する細胞内酵素である)によって分解された時に終了する。
哺乳動物では、それらの構造、それらの速度論的特性、それらの基質特異性ま
たはそれらのエフェクターに対する特異性に従ってIないしVの番号が付された
少なくとも5つの主要クラスの環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE
)がある(Beavo J.A.(1990)Trends Pharmaco
l. Sci.11,150−155)。PDEIVはcAMPに対して特異的
である。
いくつかのクラスの酵素を阻害する非特異的ホスホジエステラーゼ阻害剤化合
物が知られている。例えば、テオフィリンのようないくつかのメチルキサンチン
類である。これらの化合物は低い治療指標を有し、その結果、標的細胞以外の細
胞に存在するPDEに対するそれらの作用から特定される。対照的に、いくつか
のクラスのPDEは種々の薬剤によって選択的に阻害でき、環状ヌクレオチドの
加水分解速度は低下し、かくして、それらの濃度は阻害剤に感受性であるタイプ
のPDEを含有する細胞でのみ増加する。
中枢神経系、心臓、血管内皮細胞、血管平滑筋および気道の
平滑筋および骨髄およびリンパ系を含めた多数の組織で同定されているホスホジ
エステラーゼIV(PDE IV)が特に注目されている。炎症に関与する細胞
におけるcAMPの増加は、それらの活性化:肥満細胞、単球、好酸球および好
塩基球多形核白血球のレベルにおけるメディエーターの合成および遊離、および
リンパ球の分裂および分化の阻害を阻害する。
異なるタイプの白血球、例えばTリンパ球および好酸球多形核白血球によって
産生されたサイトカイン、特にTNFおよびインターロイキンは炎症発現の開始
、特に呼吸器管のレベルにおけるアレルゲンによる刺激に対する応答で主要な役
割を果たす。一方、cAMPは気道の平滑筋繊維の緊張を低下させ、PDE I
V阻害剤は気管支弛緩を引き起こす。
従って、選択的PDE IV阻害剤は、炎症性細胞による気道の浸潤および気
管支収縮が観察される喘息の治療において、抗炎症剤、抗アレルギー剤および気
管支拡張剤としての治療活性を有すると期待することができる。
テオフィリンは長い間、喘息の治療において非常に広範に使用され、その作用
メカニズムは複雑であるが、PDEの阻害はその作用のみならず、悪心および頭
痛のようなある種の望まし
くない効果にも寄与する。
しかしながら、強力なPDE IV阻害剤の開発は、多くの潜在的PDE I
V阻害剤は他のクラスのホスホジエステラーゼに対する活性をもつという事実の
ためこれまでに困難であることが判明した。
従って、PDE IV阻害剤の選択性の欠如は、cAMPによって調節される
機能の程度を与える問題を生じる。従って、選択的であって、いわば他のクラス
に属するPDEに対して作用を有しない強力なPDE IVが求められている。
まず1975年に合成されたピロリドン誘導体であるロリプラム(INN)は特
異的PDE IV阻害剤の代表であると考えられる。PDE IV阻害剤として
のそれらの使用に鑑みて、ロリプラムに関連する多数の化合物が合成されてきた
。イン・ビドロでは、ロリプラムは齧歯類において炎症性細胞の活性を阻害し、
肥満細胞、好酸球および好塩基球多形核白血球、および単球によるメディエータ
ーの合成を阻害し、走化性の阻害および多形核白血球の脱顆粒を阻害する。ロリ
プラムは抑鬱剤として提案されてきた。しかしながら、その使用は悪心および嘔
吐を含めたタイプの副作用が伴う。発明の概要
先行技術から離れ、今回、そのうちいくつかは新規である、[1,4]ジアゼ
ピノ[6,7,1−hi]インドール誘導体が、驚くべくことに、他のクラスの
PDEに対してほとんどまたは全く作用を有しない濃度でも強力なPDE IV
阻害剤であることが判明した。
本発明は、本質的には、そのうちいくつかは新規である、式(I):
[式中、Rは水素、低級アルキルまたは低級アルコキシであり、Aはアリール、
含窒素ヘテロアリールまたは含硫黄ヘテロアリールであって、その各々は所望に
より独立してハロゲン、低級アルキル、ハロアルキル、低級アルコキシ、ヒドロ
キシル、アセトキシ、アミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、シクロア
ルキルカルボニルアミノおよびアセトアミドから選択される1個ないし3個の基
によって置換されていてもよい]
で示されるジアゼピノインドールの使用に関する。発明の詳細な記載
まず、本発明は、式(I):
[式中、Rは水素、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;Aはアリール、
含窒素ヘテロアリールまたは含硫黄ヘテロアリールであって、その各々は所望に
より独立してハロゲン、低級アルキル、ハロアルキル、低級アルコキシ、ヒドロ
キシル、アセトキシ、アミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、シクロアルキル
カルボニルアミノおよびアセトアミドから選択される1個ないし3個の基によっ
て置換されていてもよい]
で示されるジアゼピノインドール、そのラセミ形態、ジアゼピ
ノインドール−4−オン環系の3位における炭素によってその立体配置が決定さ
れるその異性体、およびその薬理学上許容される塩の、ホスホジエステラーゼI
V阻害剤による治療を要する疾患の治療を可能とする医薬に製造のための使用に
関する。
第2に、本発明は、式(I’):
[式中、Rは水素、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;Aはアリール、
含窒素ヘテロアリールまたは含硫黄ヘテロアリールであって、その各々は所望に
より独立してハロゲン、低級アルキル、ハロアルキル、低級アルコキシ、ヒドロ
キシル、アセトキシ、アミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、シクロアルキル
カルボニルアミノおよびアセトアミドから選択される1個ないし3個の基によっ
て置換されていてもよい;
但し、Rが水素である場合、
i)Aは[sic]2−イニドリル基も1個ないし3個のアルコキシ基で置換
されたフェニル基も表さず;
ii)ラセミ形態または(S)立体配置の形態については、Aはハロゲンで置
換されたフェニル基、ハロゲンおよびアミノ基、またはハロアルキル基を表さな
い]で示されるジアゼピノインドール、そのラセミ形態、ジアゼピノインドール
−4−オン環系の3位における炭素によってその立体配置が決定されるその異性
体、およびその薬理学上許容される塩に関する。
本明細書において、
アリールとは、フェニルまたはナフチル基をいう;
含窒素ヘテロアリールとは、少なくとも1個の窒素原子を含有する不飽和単環
または多環基をいい、好ましくは、含窒素ヘテロアリールは1個ないし4個の窒
素原子を含有する4員ないし7員のヘテロ単環基、または1個ないし4個の窒素
原子を含有する不飽和の縮合複素環式基であり得る。含窒素ヘテロアリール基は
正に荷電した窒素上でメチル化またはエチル化されていてもよい;
ハロゲンとは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素をいう;
低級アルキルとは、1個ないし4個の炭素原子を含有する線
状または分岐鎖のアルキル基をいう;
シクロアルキルとは、シクロプロピル、シクロブチルおよびシクロペンチルを
いう;
低級アルコキシとは、当該アルキル基が前記した低級アルキルであるO−アル
キル基をいう;および
ハロアルキル基とは、1個ないし4個の炭素原子を含有するモノ−、ジ−また
はトリハロアルキルをいう。
薬学で許容される塩についてはJ.Pharm.Sci.,1977,66,
1−19に記載されている。しかしながら、塩基性部分を有する式(I)の薬理
学上許容される塩とは、無機または有機の非毒性塩、例えば、臭化水素酸、塩酸
、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリ
コール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸
、パモ酸、ムチン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グル
タミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、アセトキシ安息香酸、フマ
ル酸、トルエンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸およ
び他の酸から形成される式(I)の化合物の付加塩をいう。誘導体(I)の種々
の第四級アンモニウム塩も
同様に本発明の化合物のこの範疇に含まれる。また、酸性部分を有する式(I)
の化合物の薬理学上許容される塩とは、無機または有機の非毒性塩基、例えば、
アルカリ金属およびアルカリ土類金属水酸化物(リチウム、ナトリウム、カリウ
ム、マグネシウムおよびカルシウムの水酸化物)、アミン(ジベンジルエチレン
ジアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、ピロリジン、ベンジルアミン等)ま
たは水酸化テトラメチルアンモニウムのような第四級水酸化アンモニウムから形
成される式(I)の化合物の通常の塩をいう。
式(I)および(I’)のジアゼピノインドールのうち、好ましいのは、Rが
低級アルキルまたは低級アルコキシ、好ましくはメチルまたはメトキシであるも
のである。一般的には、ジアゼピン環のカルボニル官能基に関してアルファ位の
不斉炭素が絶対立体配置(R)(Cahn,IngoldおよびPrelogの
命名法による)、すなわち、CCK受容体に対する拮抗剤−タイプ親和性に好都
合であると言われている(S)のものとは反対の立体配置を有する式(I)および(
I’)のジアゼピノインドールが好ましい。
また、本発明は、式(II):
のラセミまたは光学的活性アミンを式(III):
[式中、Aは前記意味を有し、Zはハロゲン、アジド基、1−イミダゾリル基、
基−O−CO−Z1(ここに、Z1はA以外に、3ないし6個の炭素原子を含有す
る立体障害アルキル基であってよく、またはZ1は基−O−Z2であってよく、Z2
は1個またはそれ以上のニトロまたはハロゲン基によって置換された1または
2個の環を含有する芳香族基であり]
のカルボン酸誘導体と反応させて式(I)のラセミまたは光学的に活性な化合物
を得ることよりなる式(I)のジアゼピノイ
ンドールの製法を提供する。
特に、式(I)のジアゼピノインドールの製造は、反応:
に従い、3つの方法A、BおよびCに従って行われる。ここで、(III)は、
各々、式(IIIA)、(IIIB)および(IIIC)の生成物を表す。
特に、以下の方法が可能である。
方法A:
式(II)の化合物を、例えば、ジクロロメタンまたはクロロホルムのごとき
塩素化炭化水素、1,2−ジメトキシエタン、
テトラヒドロフランまたはジオキサンのごとき線状または環状エーテル、ピリジ
ン、ジメチルスルホキシドまたはジメチルホルムアミドのごとき極性非プロトン
性溶媒、または縮合反応を引き起こすのに適した任意の他の溶媒、あるいはこれ
らの溶媒の2以上の適当な混合物のような無水有機溶媒の5ないし50容量に溶
解させ、式A−CO−X(式中、Xはハロゲン、好ましくは塩素、Aは前記した
意味を有する)の酸ハライドの1ないし2当量をそれに添加する。
続いて、当モル量の有機または無機塩基、好ましくはトリエチルアミンを添加
し、混合物を−20℃および混合物の沸点の間の温度で、30分および24時間
の間撹拌する。次いで、所望により前記溶媒のうち1種で希釈した反応媒質を、
順次、鉱酸の希釈溶液、次いで飽和炭酸水素ナトリウム溶液、次いで水で処理す
る。溶媒の蒸発後、一般に、生成物をStillら(1978) J.Org.
Chem.43:2923の方法に従って、シリカカラム上のフラッシュクロマ
トグラフィーによって精製する。
方法B:
工程1: Aが前記意味を有する式A−COOHの化合物を、
方法Aで記載した有機溶媒の5ないし50容量に溶解させる。Z2が前記意味を
有し、基Z2が好ましくはパラ−ニトロフェニル、2,4−ジニトロフェニル、
特にペンタフルエロフェニルである式Z2−OHの化合物の1ないし3当量を、
カルボジイミドのごとき脱水剤および、所望によりピリジニウム塩の存在下で添
加する。反応条件は方法Aと同様である。
溶媒の除去後、TLCで測定したその純度の程度に応じて、生成物をフラッシ
ュクロマトグラフィーによって精製するか、あるいは工程(2)[sic]の反
応で使用する。
工程2: 前記工程で調製したエステルを、無水酢酸エチルに溶解させた1当
量の化合物(II)に添加する。反応条件は方法Aと同様である。溶媒の蒸発の
後、生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製する。
方法C:
N,N’−ジ置換カルボジイミド、N,N’−カルボニル−ジイミダゾール、
または好ましくはO−[(エトキシカルボニル)−シアノメチルアミノ]−N,
N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレートまたはブロモ
−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェートの1当
量の存在下、かつ第三級アルキルアミンの2当量の存在下、わずかに過剰の式A
−COOH(Aは前記意味を有する)の酸を、方法Aで記載した溶媒うちの1種
の5ないし50容量の溶媒中の式(II)の化合物に直接添加する。操作条件は
方法Aと同様である。混合物を、順次、鉱酸の希釈溶液、飽和NaHCO3溶液
および水で抽出する。溶媒の蒸発後、生成物をフラッシュクロマトグラフィーに
よって精製する。そのラセミおよび/またはエナンチオマー形態の中間体アミン
(II)の製造についての一般的手順は先行技術に記載されている。例えば、ヒ
ドロキシルアミン誘導体またはクロルアミンを用い、式(V):
のジアゼピノインドールを、カルボニル官能基に対してアルファ位をアミン化す
ることによって、あるいは、2工程で、式(V)
の化合物をオキシム化剤と反応させて式(IV):
の化合物を得、次いで、還元触媒の存在下で水素によるオキシムの接触還元によ
って、または酢酸の存在下での亜鉛とのもしくは塩酸の存在下で塩化第一スズと
の反応によってアミン誘導体(II)を得ることによって、式(II)のアミン
を調製することができる。以下の反応式は(II)の合成の過程を示す。
インドール(IX)を対応するインドリン(VIII)に還元し、これをルイ
ス酸の存在下でベンゾニトリル(VII)と縮合させて、加水分解後に、ベンゾ
フェノン(VI)を得る。
(VI)からの、ピリジン中のグリシン酸エチルの存在下における(V)の生
成物の製造は、Bester J.B.ら,1970,J.Med.Chem.13
:827−835によ
って記載されている方法(方法N)を採用する。
式(II)の光学活性化合物を製造する可能性は、
−ラセミ化合物(II)と、DシリーズまたはLシリーズに属し、アミン官能基
が高度に不安定な基、好ましくはtert−ブチルオキシカルボニル基によって
保護されたアルファ−アミノ酸誘導体との縮合を含む。
得られた化合物をトリフルオロ酢酸の存在下、好ましくは酸性媒質中での加水
分解によって脱保護し、得られた生成物をクロマトグラフィーによってそのジア
ステレオマーに分離し、アミノ酸と縮合したアミンの2つの異性体が得られる。
次いで、エドマン分解により、アミン(II)に関して2のエナンチオマーが得
られる。または、別法として、
−光学活性酸、例えばマルデル酸、ジベンゾイル酒石酸、ジ−p−トリル酒石酸
、ショウノウスルホン酸、p−ニトロベンゾイルグルタミン酸または酒石酸のエ
ナンチオマーの溶液にラセミ化合物(II)を溶解させて、2種のジアステレオ
マー塩を形成させ、続いて、溶解度の差を利用して、適当な溶媒中でそれらのう
ちの1つを選択的に結晶化させる。
式(II)の中間体生成物および式(II)の生成物は、本
発明による活性生成物の製造に有用な中間体である。
また、本発明は、治療されるべき疾患に適合する医薬形態で、本発明のジアゼ
ピノインドールを含むことを特徴とする炎症およびアレルギー疾患および気管支
収縮を治療するための医薬、または喘息の治療で有用な医薬に関する。
実験セクション
化学セクション
本発明を限定することなく、以下の実施例は、本発明の製法および生成物につ
いて説明する。製造した生成物および必須の中間体の純度、同定および物理化学
的特性は以下のように測定する。
−純度は、シリカゲル上の薄層クロマトグラフィー(Merk60−F254)
によって確認し、測定されたRfは使用した溶媒と共に示す。ここでの溶媒は化
合物の分取用クロマトグラフィー精製で使用したものと最も普通には同一である
。これらの溶媒は以下の記号によって同定される。
S.A:塩化メチレン
S.A1:塩化メチレン/アセトン、97:3(v/v)
S.A2:塩化メチレン/アセトン、96:4(v/v)
S.A3:塩化メチレン/アセトン、95:5(v/v)
S.A4:塩化メチレン/アセトン、90:10(v/v)
S.A5:塩化メチレン/アセトン、88:12(v/v)
S.A6:塩化メチレン/アセトン、85:15(v/v)
S.A7:塩化メチレン/酢酸エチル、98:2(v/v)
S.A8:塩化メチレン/メタノール、98:2(v/v)
S.A9:塩化メチレン/メタノール、97:3(v/v)
S.A10:塩化メチレン/メタノール、95:5(v/v)
S.B:酢酸エチル
S.B1:酢酸エチル/シクロヘキサン、70:30(v/v)
S.B2:酢酸エチル/シクロヘキサン、60:40(v/v)
S.B3:酢酸エチル/メタノール、97:3(v/v)
S.B4:酢酸エチル/メタノール、95:5(v/v)
−所望の構造と、得られた化合物の実験式の同一性は、主要元素の分析によって
確認される。結果はそれ自体示さないが、溶媒和物または水和物を考慮して、提
案した構造と合致するものとして示す。
−提案した構造と、得られた生成物との同一性は、そのプロトン核磁気共鳴ス
ペクトルによって、およびその赤外分光学に
よって確認される[sic]。
し、化合物は内部標準としてのテトラメチルシランを含むジューテロクロロホル
ムに溶解させる。シグナルの性質、そのppmで表した化学シフト、それが表す
プロトンの数およびD2Oとの交換能を示す。
赤外スペクトルは、島津IR−435スペクトロメーターで、臭化カリウムデ
ィスクの形態で記録する。
−示す物理化学的特性は、毛細管法によって測定した融点であり、未補正値と
して報告し、旋光度は10cm長さのタンク中、Polartronic装置に
て、20℃に近い周囲温度で測定し、その結果はいくつかの場合にエナンチオマ
ー過剰の計算によって光学的純度を評価することを可能とする(e.e.)。
標準化の目的で、例として与えた生成物の化学的命名法は、IUPACの規則
に従って化合物の系統的命名法を生じる「Autonom」ソフトウェア、バー
ジョン1.0(Beilstein Institut−Ed.Springl
er)の助けで決定するものである。また、簡単のために、例と
して与える生成物における置換基Rの性質はそれがH以外である場合にのみ述べ
る。
中間体化合物(II)
中間体1.a:(3RS)−3−アミノ−1−フェニル−6,7−ジヒドロ− 3H−[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−4−オン
(II
−R,S)
該化合物はEP 0 340 064 A1の実施例1工程a)およびb)に
記載されている手法に従って調製する。
中間体1.b:(3R)−3−アミノ−1−フェニル−6,7−ジヒドロ−3 H−[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−4−オン
(II−
R)
該化合物の調製は、EP 0 340 064 A1の実験セクションの実施
例5工程a)、b)、c)、g)、h)に記載されている。しかしながら、好ま
しいのは、N−アセチル−L−フェニル−アラニンでのジアステレオマーの形成
および分離によるラセミ中間体の分割からなる別の方法である。
(3R,S)−3−アミノ−1−フェニル−6,7−ジヒドロ−3H−[1,
4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−4−オン(中間体1.a)を
210mlの沸騰n−プロ
パノールに溶解させる。別途、44.1g(267ミリモル)のN−アセチル−
L−フェニルアラニンを140mlの沸騰n−プロパノールに溶解させる。2つ
の溶液を混合し、冷却させ、少量の結晶を種晶として加える。静置して3日後、
結晶を濾取し、乾燥する。重量:50.0g(e.e.=77%)。生成物を順
次、沸騰酢酸エチルから2回再結晶させる。39.0gが得られる(e.e.=
97%)。第1の結晶化からの母液を蒸発させ、残渣を沸騰酢酸エチルに採る。
結晶化、濾過および乾燥の後、35.0gの結晶(e.e.=50%)が得られ
、これを、沸騰酢酸エチル中での2回の順次の結晶化の後、17.0g(e.e
.=97%)の生成物が得られるのを可能とする。合すると、2つのバッチはN
−アセチル−L−フェニルアラニンとの該アミンの3Rエナンチオマーの塩56
.0g(収率=95%)を表す。融点=171℃。[α]D=+132°(c=
1、メタノール)
該3Rアミンの塩42.4g(96ミリモル)を、500mlの酢酸エチルお
よび500mlの1規定水酸化ナトリウム溶液の存在下で激しく撹拌する。溶解
後、酢酸エチル相を分離し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで、脱水
し、蒸発さ
せた。25.4gのアミン中間体1.bが得られる。収率=95%。融点=79
℃。[α]D=172°(c=1、CH2Cl2)。1
H NMR δ(ppm):3.05−3.5(m,2H);3.3(ブロード
s,2H exch);3.9−4.0(m,1H);4.6−4.7(m,1H);
7.05−7.6(m,9H)。
IR:3350,1670,1600,1560,1420,1380,134
0,1290,1240,760,730,690cm-1
中間体2.a:(3R,S)−3−アミノ−9−メチル−1−フェニル−6, 7−ジヒドロ−3H−[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール− 4−オン
(II−R,S;R=CH3)
工程1:5−メチルインドリン
28.74g(457ミリモル)のシアノホウ水素化ナトリウムを、20℃以
下にて、300mlの氷酢酸中の5−メチルインドール20.0g(152ミリ
モル)の溶液に少量ずつ添加する。わずかに発熱的である該添加は3時間にわた
って行い、水素がわずかに発生することによって達成される。混合物を
20℃以下で12時間撹拌し、次いで、300mlの水を添加し、反応媒質のp
Hを、500mlの30%水酸化ナトリウム溶液の添加によって10および12
の間に調整する。混合物をジクロロメタンで2回抽出し、有機相を100mlの
水で洗浄する。それを蒸発させ、残渣を、シリカカラム上のフラッシュクロマト
グラフィーによって精製する。使用した溶離剤は塩化メチレン中のメタノールの
極性を増大させたものである。無色油15.3g(収率=75%)が得られ、こ
れは(光を遮断した窒素雰囲気下で)貯蔵すると茶色を呈する。
TLC:S.A8;0.391
H NMR δ(ppm):2.2(s,3H);2.95(t,2H);3
.4(m,3H 1 exch含む);6.5(d,1H);6.8(d,1H);
6.95(s,1H)
工程2:7−ベンゾイル−5−メチルインドリン
13.70g(103ミリモル)の5−メチルインドリンを360mlの1,
2−ジクロロエタンに溶解させる。ジクロロメタン中の1モル溶液としての13
.24g(113ミリモル)の三塩化ホウ素をT<5℃で滴下し、続いて、20
.36g(197ミリモル)のベンゾニトリルおよび13.73g
(103ミリモル)の無水三塩化アルミニウムを滴下する。混合物を16時間加
熱還流する(塊温度=82−84℃)。冷却後、103mlの4N 塩酸の添加
および80℃における20分間の加熱によって加水分解を行う。混合物を約20
℃まで冷却し、ジクロロメタンで抽出する。水性相を100mlのジクロロメタ
ンで再抽出する。合わせた有機相を水酸化ナトリウム溶液、次いで濃塩化ナトリ
ウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。濾過および蒸発の後、22.
10gの黄色固体が得られる。収率=91%。融点=84℃
C16H15NOとして分析−TLC:S.A;0.461
H NMR δ(ppm):2.2(s,3H);3.05(t,2H);3
.75(t,2H);6.9(ブロードs,1H exch);7.05(ブロード
s,2H);7.5(m,3H),7.65(m,2H)。
工程3:9−メチル−1−フェニル−6,7−ジヒドロ−3H−[1.4]−
ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−4−オン
21.0g(88ミリモル)の7−ベンゾイル−5−メチルインドリンを14
0mlのピリジンに導入し、続いて43.2
g(31ミリモル)のエチルグリシン酸塩酸塩を導入する。形成される軽い画分
を蒸留しながら、混合物を撹拌しつつ110−115℃で加熱する。12時間後
、混合物を冷却し、150mlの2.5%炭酸ナトリウム水溶液および150m
lのジクロロメタンを添加する。水性相を分離し、150mlのジクロロメタン
で抽出する。有機相を合わせ、水で洗浄する。溶媒を蒸発させ、次いで、残渣を
シリカカラム上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製する。溶離剤は酢
酸エチルである。ベージュ色−茶色の形態の22.0gの精製された生成物が得
られる。収率=80%。融点=132℃。
TLC:S.B;0.701
H NMR δ(ppm):2.3(s,3H);3.15(t,2H);4
.25(t,2H);4.3(t,2H);7.0(s,1H);7.25(s
,1H);7.45(m,3H);7.55(m,2H)
工程4:3−ヒドロキシイミノ−9−メチル−1−フェニル−6,7−ジヒド
ロ−3H−[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−4−オン
21.0g(76ミリモル)の前記生成物を84mlのテト
ラヒドロフランおよび168mlのトルエンの混合液に溶解させる。混合物を冷
却し、21.3g(190ミリモル)のtert−酪酸カリウムを0℃以下の温
度で添加する。添加は発熱性であり、溶液を黒色を呈する。20分間撹拌した後
、9.35g(80ミリモル)の亜硝酸イソアミルを約10分間にわたって添加
する。撹拌を0℃以下で10分間継続し、次いで、31.2mlの氷酢酸および
300mlの水を添加する。不溶性成分を濾過し、200mlのジクロロメタン
を添加する。沈降によって相を分離し、水性相を200mlのジクロロメタンで
洗浄する。有機相を合わせ、200mlの水で洗浄する。溶媒の蒸発後、残渣を
40mlのメタノールに採る。結晶化した生成物を濾過し、20mlの冷メタノ
ールで洗浄し、次いで、乾燥する。15.06gの黄色固体が得られる。収率=
65%。融点=247℃。
TLC:S.B2;0.381
H NMR δ(ppm):2.3(s,3H);3.2(t,2H);4.
4(t,2H);7.3(m,3H);7.4−7.6(m,3H);7.9(
ブロードs,1H)
工程5:(3R,S)−3−アミノ−9−メチル−1−フェ
ニル−6,7−ジヒドロ−3H−[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イ
ンドール−4−オン
炭素上の1.32gの5%ルテニウムを、メタノール150ml中の前記工程
で得られた生成物4.4g(14.4ミリモル)の溶液に添加する。混合物を8
0℃、8バールの圧力で6時間水素化し、次いで、それを濾過し、触媒をすすぐ
。蒸発後、残渣をシリカカラム上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製
する。使用する溶離剤はメタノールと酢酸エチルとの混合液であり、メタノール
濃度を漸増させる。2.87gの精製アミンが黄色−ベージュ色固体の形態で得
られる。収率=68%。融点=116℃
TLC:S.B4:0.141
H NMR δ(ppm):2.3(s,3H);2.4(ブロードs,2H
exch);3.1(m,1H);3.3(m,1H);3.95(m,1H);4
.65(m,1H);7−7.6(m,8H)
中間体2.b:(3R)−3−アミノ−9−メチル−1−フェニル−6,7− ジヒドロ−3H−(1,4)ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−4− オン
(II−R,R=CH3)
19.95g(68ミリモル)の(R,S)アミン2.aを還流下の200m
lのアセトニトリルに添加する。別途、26.45g(68ミリモル)のジ−パ
ラ−トリル酒石酸を還流下の260mlのアセトニトリルに溶解させる。熱溶液
を混合し、実験室の温度で24時間放置する。白色結晶を濾過し、100mlの
冷アセトニトルで洗浄し、次いで乾燥する。5mgのアミンを3−メチルイソシ
アン酸フェニルと反応させ、得られた生成物を、イソプロパノール/シクロヘク
サンの50:50(v/v)混合液で溶出するPirckle−タイプのクロマ
トグラフィーで調べることによって光学的純度を調査する。20.6g(e.e
.=45%)の重量の濾過結晶を順次アセトニトリルから3回再結晶させて精製
生成物(e.e.=98%)を得る。12.0gの生成物が得られる。融点=2
33℃。[α]D=+177°(c=1,ルタノール)
前記塩を100mlの酢酸エチルに懸濁させる。飽和炭酸水素ナトリウム溶液
を激しく撹拌しつつ添加する。数分後、水性相を分離する。有機相を水で洗浄し
、溶媒を窒素雰囲気下で冷蒸発させる。精製された塩基を得る。融点=68℃。
[α]D=+207°(c=1,CH2Cl2)
中間体3.a:(3R,S)−3−アミノ−9−メトキシ−1−フェニル−6 ,7−ジヒドロ−3H−[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール −4−オン
(II−R,S;R=CH3O)
中間体2.aの調製について記載した手法に従って、化合物は5工程で5−メ
トキシインドールから調製する。
工程1:5−メトキシインドール
収率=83%−清澄黄色液体、これは光の下で色が着く。
TLC:S.B2;0.381
H NMR δ(ppm):3.0(t,2H);3.41(s,1H exch)
;3.5(t,2H);3.7(s,3H);6.6(s,2H);6.8(s
,1H)
工程2:7−ベンゾイル−5−メトキシインドール
収率=38%−オレンジ色固体−融点=123℃
TLC:S.A7;0.811
H NMR δ(ppm):3.05(t,2H);3.65(S,3H);
3.75(t,2H);6.75(ブロードs,2H 1H exch含む);6.
95(ブロードs,1H);7.4−7.55(m,3H);7.65(m,2
H)
工程3:9−メトキシ−1−フェニル−6,7−ジヒドロ−3H−[1,4]
−ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−4−オン
収率:82%−茶色樹脂
TLC:S.A6;0.731
H NMR δ(ppm):3.1(t,2H);3.7(s,3H);4.
3(t,2H);3.9(s,2H);6.6(s,1H);7.0(s,1H
);7.3−7.5(m,3H);7.6(d,2H)
工程4:3−ヒドロキシイミノ−9−メトキシ−1−フェニル−6,7−ジヒ
ドロ−3H−[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−4−オン
収率=53%−黄色−オレンジ色固体
融点=205℃
TLC:S.A5;0.171
H NMR δ(ppm):3.2(t,2H);3.7(s,3H);4.
4(t,2H);6.7(t,2H);7.1(s,1H);7.4−7.6(
m,3H);7.8(d,2H);8.6(s,1H)
工程5:(3R,S)−3−アミノ−9−メトキシ−1−フェニル−6,7−
ジヒドロ−3H−[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−4−
オン
収率=67%−黄色−ベージュ色固体
融点=84℃
TLC:S.B3;0.241
H NMR δ(ppm):3.2(t,2H);3.7(s,3H);4.
4(t,2H);5.3(s,1H);6.7(s,1H);7.1(s,1H
);7.4−7.8(m,5H);2.1および8.5(ブロードs,2H exc
h)
中間体3.b:(3R)−アミノ−9−メトキシ−1−フェニル−6,7−ジ ヒドロ−3H−[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−4−オ ン
(II−R;R=CH3O)
10.0g(32.3ミリモル)の(R,S)アミン3.aを還流下の100
mlのアセトニトリルに溶解させる。別途、12.47g(32.3ミリモル)
のジ−パラ−トリル酒石酸を還流下の100mlのアセトニトリルに溶解させる
。熱溶液を混合し、次いで実験室温度まで冷却することによって結晶化
させた。一晩放置後、白色結晶を濾取し、100mlの冷アセトニトリルで洗浄
し、次いで、乾燥する。これらの結晶(e.e.=37%)を順次アセトニトリ
ルから2回再結晶して精製された生成物(e.e.=99.5%)を得る。この
精製に続き、イソプロパノール/n−ヘキサンの50:50混合液で溶出させる
Pirckle−タイプのC18光学活性カラムでのクロマトグラフィーを行う。
9.9gの生成物が得られる。収率=44%。融点=168℃
9.9gの前記塩を酢酸エチル100mlに懸濁させる。飽和炭酸水素ナトリ
ウム溶液を激しく撹拌しつつ添加し、数分後、水性相を分離する。有機相を水5
0mlで洗浄し、乾燥し、次いで、溶媒を窒素雰囲気下で冷蒸発させる。4.1
gの精製された塩基が得られる。収率=95%。融点=84℃。[α]D=+2
3°(c=1.1,CH2Cl2)
発明(I)の実施例
前記したごとくに、本発明の化合物(I)の調製は、3−アミノ−1−フェニ
ル−6,7−ジヒドロ−3H−[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イン
ドール−4−オン中間体化合物(II)と、方法Aに従ってハライド(III.A
)との
反応、方法Bに従ってエステル、特にペンタフルオロフェニルエステル(III
.B)との反応、方法Cに従ってカルボン酸(III.C)を使用する。これらの
方法についての一般的手法は以下に示す。
方法A:10.0mlの中間体アミン(II)を、耐湿性反応器中の60ml
の無水塩化メチレンに撹拌しつつ溶解させる。次いで、10.0ミリモルの酸ハ
ライド(IIIA)を20℃付近の温度で添加し、つづいて10.0mlのトリ
エチルアミンを滴下する。反応は15および25℃の間の雰囲気温度で撹拌しつ
つ継続させ、その進行は薄層クロマトグラフィーによってモニターする。反応が
終了したと考えられると、120mlの塩化メチレンを反応媒質に添加し、混合
物を順次60mlの1N HCl溶液、60mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液
および60mlの水で抽出する。乾燥後、塩化メチレンを減圧下で蒸発させ、残
渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製する。溶離剤は
例えば塩化メチレン中のアセトンからなり、アセトンの極性を増大させる。純粋
な化合物を含有することが判明する溶出画分を合わせ、次いで減圧下で蒸発させ
る。残る精製生成物を前記した構造決定および純度分析
に付す。
方法B:
工程1:10.0ミリモルの式A−COOHの中間体酸(IIIc)および3
.55g(19.3ミリモル)のペンタフルオロフェノールを25mlのジクロ
ロメタンに溶解させる。−方法「B.a」における22.4ミリモルのジシクロ
ヘキシルカルボジイミド
−または方法「B.b」における22.4ミリモルのN−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−N’−エチルカルボジイミドに加えて、0.81g(2.6ミリモ
ル)のパラトルエンスルホン酸パラ−ジメチルアミノピリジニウムを添加する。
混合物を実験室温度(20℃付近)で16時間撹拌し、次いで、不溶性成分を
濾去する。蒸留によって溶媒を除去し、残渣を、シリカカラム上のフラッシュク
ロマトグラフィーによって精製する。溶離剤は最も普通には塩化メチレン中のア
セトンであり、アセトン濃度を漸増させる。
TLCによると純粋であることが見い出される画分を合わせ、溶媒を蒸発させ
、分析後、無定形発泡体の形態の残存する中間体エステル(IIIB)をそのま
ま次の工程で用いる。
工程2:10.0ミリモルの前記工程で調製したペンタフルオロフェニルエス
テル(IIIB)を、無水酢酸エチルに溶解させた10.0ミリモルの中間体ア
ミン(II)に添加する。雰囲気温度(20℃付近)で16時間撹拌した後、不
溶性成分を濾去し、酢酸エチルを真空下で蒸発させ、次いで、残渣をシリカカラ
ム上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製する。使用する溶離剤は最も
普通には塩化メチレン中のメタノールであり、メタノール濃度をの漸増させる。
TLCにより純粋であると判明する画分を合わせ、溶媒を蒸発させ、精製した残
渣を同定し分析する。
方法C:耐湿性反応器中の、50.0mlの無水塩化メチレンに10.0ミリ
モルの中間体アミン(II)を撹拌しつつ溶解させる。20℃付近の実験室温度
で、11.0ミリモルの式A−COOHの中間体酸(IIIC)、続いて10.
0ミリモル(3.28g)の「TOTU」(Fluka ref.02580に
よって供給されるテトラフルオロホウ酸O−[(エトキシカルボニル)シアノメチ
ルアミノ]−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムの略)を添加する。
混合物を0℃まで冷却し、次いで20.0ミリモル(2.55g)のN,N−
ジイソプロピルエチルアミンを添加し、しかる後、混合物を周囲温度で12時間
撹拌し、次いで、順次50mlの1N HCl溶液、50mlの飽和炭酸水素ナ
トリウム溶液および最後に50mlの水で抽出する。
溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を、シリカカラム上のフラッシュクロマトグラ
フィーによって精製する。使用する溶離剤は最も普通には塩化メチレン中のメタ
ノールであり、メタノール濃度を漸増させる。TLCによって純粋であると判断
される画分を合わせ、溶媒を蒸発させ、精製した残渣を同定し、分析する。
実施例1.A:(3R,S)−2−クロロ−4−トリフルオロメチルピリミジ ン−5−カルボン酸(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒド ロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=5−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルピリミジニル)]
該化合物は方法Aに従い、中間体1.aおよび5−(2−クロロ−4−トリフ
ルオロメチル)ピリミジルカルボン酸クロライドから調製する。
収率=72%−白色固体
融点=282℃(分解)
C23H15ClF3N5O2に合致する元素分析
TLC:S.A4;0.701
H NMR(DMSO)δ(ppm):2.9−3.6(m,2H);3.7
−4.2(m,1H);4.4−4.75(m,1H);5.45(d,1H,
exchによりsとなる);7.1−7.8(m,8H);9.25(s,1H);
10.2(d,1H exch)
IR:3200,1670,1560,1540,1520,1430,134
5,1210,1140,800,735,700cm-1
実施例1.B:(3R,S)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボ ン酸N−(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4 ]ジアゼピノ−[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=2−イミダゾ[1,2−a]ピリジル]
該化合物は、ヘキサフルオロリン酸ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウ
ム(「PyBrop」)およびトリエチルア
ミンの存在下で、テトラヒドロフラン(THF)中で縮合を行うことよりなる、
方法Cから導かれる方法に従って、中間体1.aおよびイミダゾ[1,2−a]
ピリジン−2−カルボン酸から調製される。4.50g(16.23ミリモル)
の中間体アミン1.aを150mlの無水THFに溶解させる。3.20g(1
6.3ミリモル)のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸および4
.95g(6.82ml、49ミリモル)のトリエチルアミンを添加する。混合
物を氷浴によって冷却し、50ml中のTHF中の「PyBrop」の9.13
g(18.6ミリモル)を添加する。実験室温度で16時間撹拌した後、不溶性
成分を濾去し、溶媒を真空下の蒸留によって除去する。残渣(12.2g)を、
5%アセトンを含有する酢酸エチルで溶出するシリカカラム上のクロマトグラフ
ィーによって精製する。TLCによって精製生成物を含有することが判明する画
分を合わせ、溶媒を蒸発させる。5.1gの純粋生成物がアモルファス形態で得
られる。収率=71%。融点=260℃。
C25H19FN5O2・H2Oに合致する元素分析
TLC:S.A6;0.271
H NMR δ(ppm):2.80−3.55(m,2H);3.70−4
.10(m,1H);4.30−4.75(m,1H);5.50−5.68(
d,1H exchによりs);6.65−7.70(m,11H);8.00−8
.15(m,2H);8.85−8.95(d,1H exch)
IR;3100,1725,1640,1520,1390,1275,102
0,820,800,750cm-1
実施例2.A:(3R)−2−フルオロ−N−(4−オキソ−1−フェニル− 3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イン ドール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=2−フルオロフェニル]
中間体1.bおよび2−フルオロベンゾイルクロリドから方法Aに従って調製
した化合物。
収率=50.5%−アモルファス固体。
融点=192℃。
[α]D=+51°(c=1,CH2Cl2)
C24H18FN3O2に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.431
H NMR δ(ppm);3.10−3.20(m,1H);3.30−3
.45(m,1H);3.95−4.05(m,1H);4.65−4.75(
m,1H);5.65(d,1H);7.10−7.60(m,1H exchを含
む11H);8.15(m,1H),8.50−8.65(m,1H)。
IR:3300,1640,1490,1430,1380,1340,123
0,1160,725,690cm-1
実施例2.B:(3R)−3−フルオロ−N−(4−オキソ−1−フェニル− 3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イン ドール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=3−フルオロフェニル]
中間体1.bおよび塩化3−フルオロフェニルから方法Aに従って調製した化
合物。
収率=78%−アモルファス固体
融点=244℃
[α]D=+48°(c=1,CH2Cl2)
C24H18FN3O2・0.5H2Oに合致する元素分析
TLC;S.A3;0.431
H NMR δ(ppm);3.15(m,1H);3.35(m,1H);
4.00(m,1H);4.65(m,1H);5.60(d,1H);7.1
0−7.60(m,10H);7.65−7.80(m,2H);8.00(d
,1H exch)
IR:3250,1670,1620,1580,1520,1430,138
0,1340,1280,1240,1220,1140,790,670cm-1
実施例2.C:(3R)−4−フルオロ−N−(4−オキソ−1−フェニル− 3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イン ドール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=4−フルオロフェニル]
中間体1.bおよび4−フルオロフェニルクロリドから方法Aに従って調製し
た化合物。
収率=50.4%−アモルファス固体
融点=228℃−[α]D=+48°(c=1,CH2Cl2)
C24H18FN3O2・0.25H2Oに合致する元素分析
TLC;S.A3;0.521
H NMR δ(ppm);3.15(m,1H);3.3
5(m,1H);3.95(m,1H);4.65(m,1H);5.60(d
,1H);7.10−7.60(m,1H exchを含む10H);8.00(m
,1H)。
IR;3400,1640,1590,1490,1440,1420,138
0,1340,1230,1160,1050,800,760,690,66
0cm-1
実施例2.D:(3R)−2−クロロ−N−(4−オキソ−1−フェニル−3 ,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インド ール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=2−フクロロフェニル]
中間体1.bおよび2−クロロフェニルクロリドから方法Aに従って調製した
化合物。
収率=66%−アモルファス固体
融点=121℃
[α]D=+82°(c=1,CH2Cl2)
C24H18FN3O2・0.1CH2Cl2に合致する元素分析−TLC;S.A3;
0.571
H NMR δ(ppm);3.15(m,1H);3.3
5(m,1H);4.00(m,1H);4.65(m,1H);5.60(d
,1H);7.10(m,1H);7.20−7.60(m,10H);7.8
0(m,1H);8.00(d,1H exch)
IR:3300,1650,1590,1490,1430,1380,122
0,1160,1040,750,730,690cm-1
実施例2.E:(3R)−3−クロロ−N−(4−オキソ−1−フェニル−3 ,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インド ール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=3−フクロロフェニル]
中間体1.bおよび塩化3−クロロフェニルから方法Aに従って調製した化合
物。
収率=85%−白色固体
点=230℃(分解)
[α]D=+34°(c=1,CH2Cl2)
C24H18ClN3O2に合致する元素分析
TLC;S.A3;0.491
H NMR δ(ppm);3.15(m,1H);3.35(m,1H);
4.0(m,1H);4.67(m,1H);5.65(d,1H,exchにより
s);7.15(m,1H);7.25(m,1H);7.3−7.6(m,8
H);7.85(m,1H);8.0(m,1H);8.15(d,1H exch
)
IR;3250(ブロード),3050,1680,1650,1505,14
40,1275,1240,725,690cm-1
実施例2.F:(3R)−2−ヨード−N−(4−オキソ−1−フェニル−3 ,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インド ール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=2−ヨードフェニル]
中間体1.bおよび2−ヨードベンゾイルクロリドから方法Aに従って調製し
た化合物。
収率=69%−アモルファス固体
融点=123℃(分解)
[α]D=+81°(c=1,CH2Cl2)
C24H18IN3O2に合致する元素分析
TLC;S.A3;0.551
H NMR δ(ppm);3.15(m,1H);3.40(m,1H);
4.0(m,1H);4.67(m,1H);5.65(d,1H,exchにより
s);7.12(m,2H);7.25(m,1H);7.3−7.5(m,5
H);7.58(m,2H);7.70(m,2H,1exchを含む);7.92
(d,1H)
IR:3400,3260,1650,1490,1440,1385,116
0,725,690cm-1
実施例2.G:(3R)−3−クロロ−4−フルオロ−N−(4−オキソ−1 −フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1 −hi]インドール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=3−クロロ−4−フルオロフェニル]
中間体1.bおよび3−クロロ−4−フルオロ安息香酸から方法Cに従って調
製した化合物。
収率=97%−アモルファス固体
融点=148℃
[α]D=+43°(c=1,CH2Cl2)
C24H17ClFN3O2に合致する元素分析
TLC;S.A3;0.701
H NMR δ(ppm);3.15(m,1H);3.35(m,1H);
4.00(m,1H);4.65(m,1H);5.60(d,1H);7.1
0−7.60(m,1H exchを含む9H);7.85(m,1H);8.05
(m,2H)
IR:3300,3050,1650,1480,1380,1250,117
0,1050,750,730,690cm-1
実施例2.H:(3R)−3,4−ジクロロ−N−(4−オキソ−1−フェニ ル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi] インドール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=3,4−ジクロロフェニル]
中間体1.bおよび3,4−ジクロロベンゾイルクロリドから方法Aに従って
調製した化合物。
収率=85.4%−アモルファス固体
融点=163℃
α]D=+42°(c=1,CH2Cl2)
C24H17Cl2N3O2に合致する元素分析
TLC;S.A3;0.761
H NMR δ(ppm);3.15(m,1H);3.35(m,1H);
4.00(m,1H);4.65(m,1H);5.60(d,1H);7.1
0−7.60(m,1H exchを含む9H);7.85(m,1H);8.05
(m,2H)
IR:3300,3050,1640,1500,1440,1380,128
0,1230,1130,1020,750,730,690cm-1
実施例2.I:(3R)−2−メチル−N−(4−オキソ−1−フェニル−3 ,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インド ール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=2−メチルフェニル]
中間体1.bおよび2−メチルベンゾイルクロリドから方法Aに従って調製し
た化合物。
収率=33%−白色固体
融点=154℃
[α]D=+78°(c=1,CH2Cl2)
C25H21N3O3に合致する元素分析
TLC;S.A3;0.341
H NMR δ(ppm);2.6(s,3H);3.15(m,1H);3
.38(m,1H);3.48(m,1H);4.68(m,1H);5.66
(d,exchにより1H);7.12(m,1H);7.25(m,3H);7.
3−7.5(m,5H);7.56(m,2H);7.68(m,2H,1H e
xch)
IR:3300,3000,1650,1470,1440,1380,125
0,1160,725,690cm-1
実施例2.J:(3R)−2−メトキシ−N−(4−オキソ−1−フェニル− 3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イン ドール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=2−メトキシフェニル]
中間体1.bおよび2−メトキシベンゾイルクロリドから方法Aに従って調製
した化合物。
収率=72%−白色固体
融点=228℃
[α]D=+34°(c=1,CH2Cl2)
C25H21N3O3・(0.25H2O)に合致する元素分析
TLC;S.A3;0.531
H NMR δ(ppm);3.15(m,1H);3.37(m,1H);
4.0(m,1H);4.08(s,3H);4.67(m,1H);5.70
(d,1H exchによりs);7.0−7.15(m,3H);7.25(m,
1H);7.38(m,2H);7.45(m,3H);7.55(m,2H)
;8.25(m,1H);9.85(m,1H exch)
IR:3350,2900,1670,1640,1590,1500,147
0,1380,1280,1240,1170,1010,750,730,6
90cm-1
実施例2.K:(3R)−3−メトキシ−N−(4−オキソ−1−フェニル− 3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イン ドール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=3−メトキシフェニル]
中間体1.bおよび3−メトキシベンゾイルクロリドから方法Aに従って調製
した化合物。
収率=74%−白色固体
融点=181℃
[α]D=+48°(c=1,CH2Cl2)
C25H21N3O3に合致する元素分析
TLC;S.A3;0.511
H NMR δ(ppm);3.15(m,1);3.35(m,1H);3
.85(s,3H);4.0(m,1H);4.65(m,1H);5.65(
d,1H exchによりs);7.10(m,2H);7.25(m,1H);7
.35−7.6(m,9H);7.97(m,1H exch)
IR:3400,2900,1650,1600,1480,1500,147
5,1440,1380,1275,1240,1030,790,750,7
20,695cm-1
実施例2.L:(3R)−4−メトキシ−N−(4−オキソ−1−フェニル− 3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イン ドール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=4−メトキシフェニル]
中間体1.bおよび4−メトキシベンゾイルクロリドから方
法Aに従って調製した化合物。
収率=67%−白色固体
融点=221℃(分解)
[α]D=+51°(c=1,CH2Cl2)
C25H21N3O3に合致する元素分析
TLC;S.A3;0.491
H NMR δ(ppm);3.13(m,1H);3.35(m,1H);
3.85(s,3H);4.0(m,1H);4.65(m,1H);5.65
(d,1H exchによりs);6.95(d,2H);7.10(t,1H);
7.25(t,1H);7.38(m,2H);7.45(m,2H);7.5
5(m,2H);7.95(m,3H 1 exch含む)
IR:3350,1680,1650,1600,1480,1390,125
0,1200,1030,840,760,725,695cm-1
実施例2.M:(3R)−3,4,5−トリメトキシ−N−(4−オキソ−1 −フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1 −hi]インドール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=3,4,5−トリメトキシフェニル]
中間体1.bおよび3,4,5−メトキシ安息香酸から方法Cに従って調製し
た化合物。
収率=81.4%−アモルファス固体
融点=221℃(分解)
[α]D=+54°(c=1,CH2Cl2)
C27H25N3O5に合致する元素分析
TLC;S.A4;0.761
H NMR δ(ppm);3.15(m,1H);3.35(m,1H);
3.90(d,9H);4.00(m,1H);4.65(m,1H);5.6
0(d,1H);7.10(m,1H);7.15−7.30(m,3H);7
.30−7.60(m,6H);7.90(d,1H)
IR:3300,2900,1640,1520,1470,1300,123
0,1170,1120,1000,750,730,690cm-1
実施例2.N:(3R)−2−メトキシ−5−クロロ−N−(4−オキソ−1 −フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1 −hi]インドール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=2−メトキシ−5−クロロフェニル]
中間体1.bおよび2−メトキシ−5−クロロ安息香酸クロリドから方法Cに
従って調製した化合物。
収率=90.0%−アモルファス固体
融点=234℃
[α]D=ゼロ(c=1,CH2Cl2)
C25H17ClN3O5に合致する元素分析
TLC;S.A3;0.641
H NMR δ(ppm);3.15(m,1H);3.35(m,1H);
4.00(m,1H);4.10(s,3H);4.70(m,1H);5.6
(d,1H);7.00(d,1H);7.10(t,1H);7.20−7.
50(m,6H);7.55(d,2H);8.2(m,1H);9.75(d
,1H exch)
IR:3350,1650,1590,1470,1380,1260,124
0,1180,1010,730,690,640cm-1
実施例2.O:(3R)−4−アセトアミド−N−(4−オキソ−1−フェニ ル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi] インドール−3−イル)−ベンズアミド
[(I);A=4−アセトアミドフェニル]
中間体1.bおよび4−アセトアミド安息香酸で得られた中間体ペンタフルオ
ロフェニルエステルから方法B.aに従って調製した化合物。
収率=32%−アモルファス固体
融点=266℃
α]D=+43°(c=1,CH2Cl2)
C16H22N4O3に合致する元素分析
TLC;S.B;0.201
H NMR δ(ppm);2.10(s,3H);3.15(m,1H);
3.35(m,1H);4.00(m,1H);4.00(m,1H);4.6
5(m,1H);5.60(d,1H);7.10−7.60(m,8H);7
.65(d,2H);7.85(d,2H);7.95(d,1H exch);8
.35(ブロードs,1H exch)
IR:3300,1690,1740,1600,1510,1440,139
0,1310,1260,1180,1120,1020,860,760,7
30,700cm-1
実施例2.P:(3R)−ピリジン−2−カルボン酸(4−オキソ−1−フェ ニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi ]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=2−ピリジル]
中間体1.bおよび2−ピリジンカルボン酸から方法Cに従って調製した化合
物。
収率=86.0%−アモルファス固体
融点=208℃
[α]D=+57°(c=1,CH2Cl2)
C23H18N4O2・0.2CH2Cl2・0.1H2Oに合致する元素分析
TLC;S.A3;0.671
H NMR δ(ppm);3.15(m,1H);3.35(m,1H);
4.00(m,1H);4.65(m,1H);5.65(d,1H);7.1
0(m,1H);7.20−
7.60(m,8H);7.85(m,1H);8.20(d,1H);8.6
5(d,1H);9.70(d,1H exch)
IR:3300,1660,1490,1440,1380,1240,116
0,750,690cm-1
実施例2.Q:(3R)−N−(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7 −テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イ ル)イソニコチンアミド
[(I);A=4−ピリジル]
中間体1.bおよびイソニコチンで得られた中間体ペンタフルオロフェニルエ
ステルから方法B.aに従って調製した化合物。
収率=83%−アモルファス固体
融点=234℃
[α]D=+23°(c=1,CH2Cl2)
C25H20ClN3O3に合致する元素分析
TLC;S.A10;0.601
H NMR δ(ppm);3.10(m,1H);3.30(m,1H);
3.90(m,1H);4.60(m,1H);5.60(d,1H);7.0
5−7.50(m,8H 1H exch
含む);7.75(m,2H);8.50(m,1H);8.70(m,2H)
IR:3300,1640,1470,1430,1380,1270,116
0,1110,1040,750,720,690cm-1
実施例2.R:(3R)−1H−インドール−2−カルボン酸(4−オキソ− 1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7, 1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=2−1H−インドリル]
中間体1.bおよび1H−インドール−2−カルボン酸クロリドから方法Aに
従って調製した化合物。
収率=81%−白色固体
融点=196℃
[α]D=+74°(c=1,CH2Cl2)
C26H19N4O2・0.5C4H8O2に合致する元素分析
TLC;S.A3;0.621
H NMR δ(ppm);2.8−3.6(m,2H);3.7−4.25
(m,1H);4.4−4.7(1H);
5.55−5.65(d,1H exchによりs);6.9−7.7(m,13H
);7.9−7.7(m,13H);7.9−8.1(d,1H exch);10
.05(s,1H exch)
IR:3250,1685,1630,1530,1440,1385,134
0,1235,740,690cm-1
実施例2.S:(3R)−キノリン−3−カルボン酸(4−オキソ−1−フェ ニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi ]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−キノリル]
中間体1.bおよび3−キノリンカルボン酸クロリドから方法Aに従って調製
した化合物。
収率=65%−白色固体
融点=150℃
[α]D=+152°(c=1,CH2Cl2)
C27H20N4O2・0.4H2Oに合致する元素分析
TLC;S.A4;0.221
H NMR δ(ppm);2.70−3.6(m,2H);3.6−4.1
5(m,1H);4.3−4.8(1H);
5.5−5.7(d,1H exchによりs);6.8−8.3(m,13H);
8.60−8.8(m,1H);9.2−9.4(m,1H)
IR:3300,1680,1660,1510,1445,1285,840
,785,695cm-1
実施例2.T:(3R)−キノリン−6−カルボン酸(4−オキソ−1−フェ ニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi ]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=6−キノリル]
中間体1.bおよび6−キノリンカルボン酸クロリドから方法Aに従って調製
した化合物。
収率=57%−白色固体
融点=182℃
[α]D=+59°(c=1,CH2Cl2)
C27H20N4O2・0.75H2Oに合致する元素分析
TLC;S.A4;0.401
H NMR δ(ppm);2.80−3.60(m,2H);3.70−4
.30(m,1H);4.50−4.90(m,
1H);5.75(d,1H exchによりs);6.90−7.70(m,10
H);8.00−8.40(m,4H 1H exch含む);8.55(m,1H
);9.00(m,1H)
IR:3300,1680,1660,1510,1490,1440,128
0,780,730,695cm-1
実施例2.U:(3R)−2−メチルキノリン−4−カルボン酸(4−オキソ −1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7 ,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(T);A=4−(2−メチルキノリル)]
中間体1.bおよび2−メチルキノリン−4−カルボン酸で得られた中間体ペ
ンタフルオロフェニルエステルから方法B.aに従って調製した化合物。
収率=94%−アモルファス生成物
融点=280℃(分解)
C28H22N4O2・0.1CH2Cl2に合致する元素分析
TLC;S.A3;0.581
H NMR δ(ppm);2.70(s,3H);3.20(m,1H);
3.45(m,1H);4.00(m,1H);
4.70(m,1H);5.80(d,1H);7.10−7.75(m,11
H);8.15(d,1H);8.20(d,1H exch);8.85(s,1
H)
IR:3300,1650,1600,1520,1450,1390,134
0,1240,1160,760,700cm-1
実施例2.V:(3R)−イソキノリン−3−カルボン酸(4−オキソ−1− フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1− hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−イソキノリル]
中間体1.bおよびN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチル−カ
ルボジイミドの存在下で、3−メチルキノリン−4−カルボン酸で得られた中間
体ペンタフルオロフェニルエステルから方法B.bに従って調製した化合物。
収率=84%−アモルファス生成物
融点=250℃
[α]D=+10°(c=1,CH2Cl2))
C27H20N4O2・0.3H2O・0.15CH2Cl2に合致
する元素分析
TLC;S.A1;0.251
H NMR δ(ppm);3.12(m,1H);3.38(m,1H);
3.75(s,3H);4.0(m,1H);4.63(m,1H);5.72
(d,1H,exchによりs);7.12(m,1H);7.28(m,1H);
7.35(m,2H);7.47(m,2H);7.59(m,2H);7.7
2(m,2H);8.0(d,1H);8.1(d,1H);8.65(s,1
H);9.28(s,1H);9.86(d,1H exch)
IR:3400,1670,1600,1485,1450,1260,900
,970,785,755,739,700,670cm-1
−塩酸塩 塩酸を含有するプロパノール中、該塩基から調製。
得られた結晶をエーテルですすぎ、真空下で乾燥する。
融点=225℃
[α]D=−416°(c=1,CH2Cl2)
TLC:S.A3;0.35
実施例2.W:(3R)−N−メチルイソキノリニウム−3−カルボン酸(4 −オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ [6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミドのフルオロスルホネート
[(I);A=N−メチル−3−イソキノリニウム]
実施例2.Vの生成物の1.0g(2.31ミリモル)を12mlのジクロロ
メタンに溶解させ、溶液を0℃まで冷却させ、0.184g(2.31ミリモル
)のフルオロスルホン酸メチルを添加する。0℃での1時間後、温度を周囲温度
に戻し、次いで、混合物を減圧下で精製する。シリカカラム上のフラッシュクロ
マトグラフィーによって残渣を精製する。溶離剤はアセトンと塩化メチレンの混
合物であり、アセトンの極性を漸増させる。1.1gの化合物が白色固体の形態
で得られる。融点=228℃
収率=87%
[α]D=−408℃(c=1,CH2Cl2)
C28H23FN4O5S・0.5H2Oに合致する元素分析
TLC:S.A10;0.101
H NMR δ(ppm):3.35(m,1H);3.4
5(m,1H);3.52(s,3H);4.5(m,1H);4.78(m,
1H);5.75(d,1H,exchによりs);7.0(m,1H);7.25
(m,1H);7.45(m,1H);7.65(m,2H);7.7−7.9
(m,5H);8.02(m,1H);8.12(s,1H);8.65(s,
1H);9.25(s,1H);10.5(d,1H exch)
IR:3450,3350,1680,1600,1560,1480,143
0,1270,1070,770,700,580cm-1
実施例2.X:イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−カルボン酸(4−オ キソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6 ,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル]
中間体1.bおよびイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−カルボン酸で得
られた中間体ペンタフルオロフェニルエステルから方法B.aに従って調製した
化合物。
収率=57%−アモルファス生成物
融点=270℃(分解)
[α]D=−21℃(c=1,CH2Cl2)
C24H18N6O2・0.5C3H6O・0.2CH2Cl2に合致する元素分析
TLC:S.A9;0.131
H NMR δ(ppm):2.90−3.5(m,2H);3.5−4.2
0(m,1H);4.2−4.7(m,1H);5.40−5.6(d,1H
exchによりa);7.0−7.7(m,9H);7.6−7.8(m,1H);
8.0(s,1H);8.6−8.75(m,1H);8.75−8.95(d
,1H exch)
IR:3400(ブロード),3200,1685,1645,1530,14
40,1280,1220,1155,730,700cm-1
実施例2.Y:(3R)−4,7−ジメチル−ピラゾロ[5,1−c][1, 2,4]トリアジン−3−カルボン酸(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6 ,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3 −イル)アミド
[(I);A=3−(4,7−ジメチル−ピラゾロ[5,1−
c][1,2,4]トリアジニル]
中間体1.bおよび4,7−ジメチル−ピラゾロ[5,1−c][1,2,4
]トリアジン−3−カルボン酸で得られた中間体ペンタフルオロフェニルエステ
ルから方法B.aに従って調製した化合物。
収率=46%−白色粉末
融点=260℃(分解)
[α]D=+21℃(c=1,CH2Cl2)
C25H21N2O2・0.75H2Oに合致する元素分析
TLC:S.A3;0.201
H NMR δ(ppm):2.65(s,3H);3.15(m,1H);
3.30(s,3H);3.40(m,1H);4.00(m,1H);4.7
0(m,1H);5.70(d,1H);7.10−7.60(m,9H);9
.90(d,1H exch)
IR:3350,1660,1600,1560,1470,1390,137
0,1300,1230,1170,800,730,690,640cm-1
実施例3:(3R,S)−キノリン−3−カルボン酸(9−メチル−4−オキ ソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6, 7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−キノリル、R=CH3]
該化合物は、中間体2.aすなわち(3R,S)−3−アミノ−9−メチル−
1−フェニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イ
ンドール−4−オンおよび3−キノリンカルボン酸クロリドから方法Aに従って
調製した化合物。
収率=56%−白色固体
融点=238℃
C28H22N4O2・0.2H2Oに合致する元素分析
TLC:S.A4;0.181
H NMR δ(ppm):2.45(s,3H);3.1(m,1H);3
.45(m,1H);3.95(m,1H);4.65(m,1H);5.71
(d,1H,exchによりs);7.25−7.65(m,8H);7.85(m
,1H);7.95(d,1H);8.2(d,1H exch);8.25(d,
1H);8.8(s,1H);9.45(s,1H)
IR:3450(ブロード),3200,3005,1690,1660,15
30,1430,1375,1290,1245,1160,920,780,
695cm-1
実施例4:(3R)−イソキノリン−3−カルボン酸(9−メチル−4−オキ ソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6, 7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−イソキノリル、R=CH3]
該化合物は、中間体2.bすなわち(3R)−3−アミノ−9−メチル−1−
フェニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インド
ール−4−オンを用いて、実施例2.Vと同一である手法によって方法B.bに
従って調製する。
収率=93%−白色固体
融点=130℃
[α]D=+8°(c=1,CH2Cl2)
C27H20N4O2・0.4H2O・0.15CH2Cl2に合致する元素分析
TLC:S.A4;0.171
H NMR δ(ppm):2.35(s,3H);3.1(m,1H);3
.35(m,1H);4.0(m,1H);4.65(m,1H);5.7(d
,1H,exchによりs);7.25−7.5(m,5H);7.6(m,2H)
;7.75(m,2H);8(d,1H);8.1(d,1H);8.65(s
,1H);8.8(s,1H);9.9(d,1H exch)
IR:3380,1660,1490,1350,1235,1160,740
,695cm-1
実施例5:(3R,S)−イソキノリン−3−カルボン酸(9−メトキシ−4 −オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ [6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−イソキノリル、R=CH3O]
該化合物は、中間体3.aすなわち(3R,S)−3−アミノ−9−メトキシ
−1−フェニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]
インドール−4−オンおよび−キノリンカルボン酸クロリドから方法Aに従って
調製する。
収率=40%−白色固体
融点=204℃
C28H22N4O3・0.33H2O・0.33CH2Cl2に合致する元素分析
TLC:S.B1;0.251
H NMR δ(ppm):3.1(m,1H);3.35(m,1H);3
.75(s,3H);4.0(m,1H);4.7(m,1H);5.7(d,
1H,exchによりs);6.7(ブロードs,1H);7.1(ブロードs,1
H);7.25−7.85(m,7H);7.95(d,1H);8.2(d,
1H);8.25(d,1H exch);8.75(m,1H);9.75(m,
1H)
IR:3300(ブロード),1660,1520,1480,1390,12
90,1230,1120,780,700cm-1
実施例6.A:(3R)−3−クロロ−N−(9−メトキシ−4−オキソ−1 −フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1 −hi]インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=3−クロロフェニル、R=CH3O]
該化合物は、中間体3.bすなわち(3R)−3−アミノ−9−メトキシ−1
−フェニル−6,7−ジヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イン
ドール−4−オンおよび3−クロロ安息香酸から方法Cに従って調製する。
収率=75.9%−アモルファス固体
融点=119℃
[α]D=+29°(c=1,CH2Cl2)
C25H20ClN3O3に合致する元素分析
TLC:S.A2;0.591
H NMR δ(ppm):3.10(m,1H);3.35(m,1H);
3.70(s,3H);4.00(m,1H);4.65(m,1H);5.6
0(d,1H);6.70(s,1H);7.10(s,1H);7.35−7
.65(m,7H);7.85(d,1H);8.00(s,1H);8.05
(d,1H exch)
IR:3300,1660,1570,1510,1460,1370,134
0,1260,1230,1170,1140,1040,760,740,7
00cm-1
実施例6.B:(3R)−4−クロロ−N−(9−メトキシ−4−オキソ−1 −フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1 −hi]インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=4−クロロフェニル、R=CH3O]
該化合物は、中間体3.bおよび4−クロロベンゾイルクロリドから方法Aに
従って調製する。
収率=83%−白色固体
融点=175℃
[α]D=+3.26°(c=1,CH2Cl2)
C25H20ClN3O3・0.25H2Oに合致する元素分析
TLC:S.A3;0.491
H NMR δ(ppm):3.1(m,1H);3.35(m,1H);3
.75(s,3H);4.0(m,1H);4.65(m,1H);5.6(d
,1H exchによりs);6.7(s,1H);7.1(s,1H);7.35
−7.6(m,7H);7.9(d,2H);8.0(s,1H exch)
IR:3300,2900,1650,1470,1365,1340,126
5,1230,1140,1085,840,
750,700cm-1
実施例6.C:(3R)−N−(9−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル− 3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イン ドール−3−イル)イソニコチンアミド
[(I);A=4−ピリジル、R=CH3O]
該化合物は、中間体3.bおよびイソニコチン酸で得られた中間体ペンタフル
オロフェニルエステルから方法B.aに従って調製する。
収率=55%−アモルファス黄色生成物
融点=220−224℃
[α]D=+2.4°(c=1,CH2Cl2)
C24H2ON4O3・0.15CH2Cl2に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.421
H NMR δ(ppm):3.15(m,1H);3.35(m,1H);
3.75(s,3H);4.00(m,1H);4.65(m,1H);5.6
(d,1H exchによりs);6.70(s,1H);7.10(s,1H);
7.25−7.60(m,5H);7.80(d,2H);8.10(s,
1H exch);8.80(d,2H)
IR:3350,1685,1650,1525,1570,1460,123
0,695cm-1
実施例6.D:(3R)−キノリン−3−カルボン酸(9−メトキシ−4−オ キソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6 ,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−キノリル、R=CH3O]
該化合物は、中間体3.bおよび3−キノリンカルボン酸のペンタフルオロフ
ェニルエステル中間体を用いて、実施例2.Vと同一である手法によって方法B
.bに従って調製する。
収率=77%−白色固体
融点=112℃
[α]D=+4.6°(c=1,CH2Cl2)
C28H22N4O3・0.66H2Oに合致する元素分析
TLC:S.B1;0.301
H NMR δ(ppm):3.1(m,1H);3.35(m,1H);3
.75(s,3H);4.0(m,1H);4.7(m,1H);5.7(d,
1H exchによりs);
6.7(ブロードs,1H);7.1(ブロードs,1H);7.25−7.8
5(m,7H);7.95(d,1H);8.2(d,1H);8.25(d,
1H exch);8.75(m,1H);9.75(m,1H)
IR:3300,1660,1520,1480,1390,1290,123
0,1120,780,700cm-1
実施例6.E:(3R)−キノリン−6−カルボン酸(9−メトキシ−4−オ キソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6 ,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=6−キノリル、R=CH3O]
該化合物は、中間体3.bおよび6−キノリンカルボン酸のペンタフルオロフ
ェニルエステル中間体にて、実施例2.Vと同一である手法によって方法B.b
に従って調製する。
収率=80%−白色固体
融点=206℃
[α]D=+2.95°(c=1,CH2Cl2)
C28H22N4O3・H2Oに合致する元素分析
TLC:S.A10;0.431
H NMR δ(ppm):3.15(m,1H);3.4(m,1H);3
.75(s,3H);4.0(m,1H);4.7(m,1H);5.65(d
,1H exchによりs);6.7(s,1H);7.1(s,1H);7.35
−7.65(m,6H);8.2−8.35(m,4H,1H exch);8.5
(s,1H);9(m,1H)
IR:3400(ブロード),1650,1470,1370,1345,12
70,1230,1190,1140,840,780,700cm-1
実施例6.F:(3R)−イソキノリン−3−カルボン酸(9−メトキシ−4 −オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ [6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=6−イソキノリル、R=CH3O]
該化合物は、中間体3.bおよび3−キノリンカルボン酸のペンタフルオロフ
ェニルエステル中間体を用いて、実施例2.Vと同一である手法によって方法B
.bに従って調製する。
収率=87%−白色固体
融点=211℃
α]D=+0.30°(c=1,CH2Cl2)
C28H22N4O3・0.1H2O・0.1CH2Cl2に合致する元素分析
TLC:S.A1;0.181
H NMR δ(ppm):3.1(m,1H);3.35(m,1H);3
.75(s,3H);4.0(m,1H);4.7(m,1H);5.7(d,
1H exchによりs);6.7(ブロードs);7.1(ブロードs,1H);
7.2−7.8(m,7H);8.0(m,1H);8.1(m,1H);8.
65(s,1H);9.3(s,1H);9.9(d,1H exch)
IR:3360,1665,1500,1490,1470,1345,126
5,1225,1145,700cm-1
実施例6.G:(3R)−4,7−ジメチルピラゾロ[5,1−c][1,2 ,4]−トリアジン−カルボン酸(9−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル− 3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イン ドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4,7−ジメチルピラゾロ[5,1−c]
[1,2,4]トリアジニル)、R=CH3O]
該化合物は、中間体3.bおよび4,7−ジメチルピラゾロ[5,1−c][
1,2,4]−トリアジン−3−カルボン酸を用いて、方法Cに従って調製する
。
収率=60.9%−アモルファス固体
融点=95℃
[α]D=+19.6°(c=1,CH2Cl2)
C26H23N7O3に合致する元素分析
TLC:S.A9;0.821
H NMR δ(ppm):2.60(s,3H);3.05(m,1H);
3.25(s,3H);3.30(m,1H);3.65(s,3H);3.9
0(m,1H);4.60(m,1H);5.60(d,1H);6.60(s
,1H);7.00(s,2H);7.257.45(m,3H);7.55(
m,2H);9.80(d,1H exch)
IR:3350,1670,1570,1530,1490,1440,137
0,1350,1300,1260,1230,1140,1040,800,
780,740,700cm-1
実施例7.A:(3R)−2,4−ジフルオロ−N−(4−オキソ−1−フェ ニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi ]インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=2,4−ジフルオロフェニル]
中間体1.bおよび2,4−ジフルオロベンゾイルクロリドから方法Aに従っ
て調製した化合物。
収率=88%−白色固体
融点=172℃
[α]D=+42°(c=1,CH2Cl2)
C24H17N3O2F2に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.831
H NMR δ(ppm):3.15(m,1H);3.35(m,1H);
4.0(m,1H);4.65(m,1H);5.55(d,1H);6.95
(m,1H);7.0(m,1H);7.12(m,1H);7.25(m,1
H);7.35(m,2H);7.45(m,2H);7.53(m,2H);
8.15(m,1H);8.50(m,1H exch)
実施例7.B:(3R)−2,5−ジフルオロ−N−(4−オキソ−1−フェ ニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi ]インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=2,5−ジフルオロフェニル]
中間体1.bおよび2,5−ジフルオロベンゾイルクロリドから方法Aに従っ
て調製した化合物。
収率=92%−白色固体
点=187℃
[α]D=+42°(c=1,CH2Cl2)
C24H17N3O2F2に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.801
H NMR δ(ppm):3.14(m,1H);3.35(m,1H);
3.95(m,1H);4.65(m,1H);5.13(d,1H);7.1
5(m,3H);7.25(m,1H);7.35(m,2H);7.45(m
,2H);7.55(m,2H);7.80(m,1H);8.6(m,1H e
xch)
実施例7.C:(3R)−3,4−ジフルオロ−N−(4−オキソ−1−フェ ニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi ]インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=3,4−ジフルオロフェニル]
中間体1.bおよび3,4−ジフルオロベンゾイルクロリドから方法Aに従っ
て調製した化合物。
収率=77%−白色固体
融点=236℃
[α]D=+46°(c=1,CH2Cl2)
C24H17N3O2F2に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.701
H NMR δ(ppm):3.15(m,1H);3.35(m,1H);
4.0(q,1H);4.65(m,1H);5.58(d,1H);7.12
(m,1H);7.25(m,2H);7.35(m,2H);7.45(m,
2H);7.55(m,2H);7.72(m,1H);7.82(m,1H)
;7.95(d,1H exch)
IR:3300,1680,1630,1600,1540,
1500,1280,1250,780,690cm-1
実施例7.D:(3R)−3,5−ジフルオロ−N−(4−オキソ−1−フェ ニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi ]インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=3,5−ジフルオロフェニル]
中間体1.bおよび3,5−ジフルオロベンゾイルクロリドから方法Aに従っ
て調製した化合物。
収率=90%−淡黄色固体
融点=279℃
[α]D=+44°(c=1,CH2Cl2)
C24H17N3O2F2に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.701
H NMR δ(ppm):3.15(m,1H);3.35(m,1H);
4.0(m,1H);4.65(m,1H);5.60(d,1H);6.95
(m,1H);7.10(m,1H);7.48(m,2H);7.45(m,
6H);8.0(d,1H exch)
IR:3200,1680,1640,1590,1540,
1440,1380,1300,1120,990,840,690cm-1
実施例7.E:(3R)−2,4−ジクロロ−N−(4−オキソ−1−フェニ ル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi] インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=2,4−ジクロロフェニル]
中間体1.bおよび2,4−ジクロロベンゾイルクロリドから方法Aに従って
調製した化合物。
収率=77%−黄色味固体
融点=186℃
[α]D=+78°(c=1,CH2Cl2)
C24H17N3O2Cl2に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.641
H NMR δ(ppm):3.15(m,1H);3.38(m,1H);
4.0(m,1H);4.20(m,1H);5.63(d,1H);7.15
(t,1H);7.25(m,1H);7.36(m,3H);7.45(m,
3H);7.55(m,2H);7.80(d,1H);8.10(d,
1H exch)
実施例7.F:(3R)−3,5−ジクロロ−N−(4−オキソ−1−フェニ ル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi] インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=3,5−ジクロロフェニル]
中間体1.bおよび3,5−ジクロロベンゾイルクロリドから方法Aに従って
調製した化合物。
収率=65%−黄色固体
融点=211℃
[α]D=+46°(c=1,CH2Cl2)
C24H17N3O2Cl2に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.851
H NMR δ(ppm):3.12(m,1H);3.35(m,1H);
3.95(m,1H);4.65(m,1H);5.56(d,1H);7.1
0(m,1H);7.20(m,1H);7.35(m,1H);7.45(m
,6H);7.8(s,2H);8.12(d,1H exch)
IR:3300,1680,1650,1560,1530,
1440,1400,1280,1240,1120,800,700cm-1
実施例7.G:(3R)−3,5−ビス(トリフルオロメチル)−N−(4− オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[ 6,7,1−hi]インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]
中間体1.bおよび3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド
から方法Aに従って調製した化合物。
収率=92%−黄色味固体
融点=208℃
[α]D=+46°(c=1,CH2Cl2)
C26H17N3O2F6に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.881
H NMR δ(ppm):3.5(m,1H);3.35(m,1H);3
,98(q,1H);4.65(m,1H);5.60(d,1H);7.12
(m,1H);7.25(m,2H);7.35(m,2H);7.45(m,
2H);7.52(m,2H);7.22(m,1H);7.82(m,
1H);7.95(d,1H exch)
IR:3250,1650,1520,1440,1380,1280,117
0,1130,910,700cm-1
実施例7.H:(3R)−3,4−ジメトキシ−N−(4−オキソ−1−フェ ニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi ]インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=3,4−ジメトキシフェニル]
中間体1.bおよび3,4−ジメトキシベンゾイルクロリドから方法Aに従っ
て調製した化合物。
収率=91%−白色固体
融点=144℃
[α]D=+54°(c=1,CH2Cl2)
C26H23N3O4に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.331
H NMR δ(ppm):3.15(m,1H);3.35(m,1H);
3,95(d,6H);3.95(m,1H);4.65(t,1H);5.6
5(d,1H);6.90(d,1H);7.10(t,1H);7.25(t
,2H);
7.35(t,2H);7.45(m,2H);7.55(m,4H);7.9
5(d,1H exch)
IR:3300,1680,1650,1600,1490,1440,126
0,1220,1020,760,700cm-1
実施例7.I:(3R)−3−クロロ−4−メトキシ−N−(4−オキソ−1 −フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1 −hi]インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=3−クロロ−4−メトキシフェニル]
中間体1.bおよび3−クロロ−4−メトキシ安息香酸から方法Cに従って調
製した化合物。
収率=82%−ピンク色固体
融点=158℃
[α]D=+50°(c=1,CH2Cl2)
C25H20N3O3Clに合致する元素分析
TLC:S.A3;0.601
H NMR δ(ppm):3.12(m,1H);3.35(m,1H);
3,95(s,3H);4.0(m,1H);
5.10(d,1H);6.95(d,1H);7.10(t,1H);7.2
5(m,1H);7.35(m,2H);7.43(m,2H);7.50(m
,2H);7.85(m,1H);7.95(m,1H exch);8.15(d
,1H)
IR:3300,1650,1600,1480,1440,1390,126
0,1060,760,700cm-1
実施例7.J:(3R)−4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−(4−オキソ −1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7 ,1−hi]インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=4−アミノ−3,5−ジクロロフェニル]
中間体1.bおよび4−アミノ−3,5−ジクロロ安息香酸から方法Cに従っ
て調製した化合物。
収率=90%−サーモンピンク色固体
融点=168℃
[α]D=+54°(c=1,CH2Cl2)
C24H18N4O2Cl2に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.621
H NMR δ(ppm):7.9(s,1H);7.3(m,
8H);5.6(d,1H);4.9(s,2H);4.7(t,1H);4(
q,1H);3.4(m,1H);3.1(m,1H)
IR:3300,1600,1520,1470,1390,1350,128
0,1120,780,700cm-1
実施例7.K:(3R)−2−アセトアミド−N−(4−オキソ−1−フェニ ル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi] インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=2−アセトアミドフェニル]
中間体1.bおよびN−アセチルアントラニル酸から方法Cに従って調製した
化合物。
収率=27%−白色固体
融点=210℃
[α]D=+46°(c=1,CH2Cl2)
C26H22N4O3に合致する元素分析
TLC:S.A9;0.261
H NMR δ(ppm):1.75(ブロードs,exch);2.85(s,
3H);3.15(m,1H);3.4(m,
1H);4.0(m,1H);4.22(m,1H);7.12(m,1H);
7.20(s,1H);7.25(m,1H);7.45(5H);7.55(
d,2H);7.75(m,2H);8.2(d,1H)
実施例7.L:(3R)−2−アセトキシ−N−(4−オキソ−1−フェニル −3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イ ンドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=2−アセトキシフェニル]
中間体1.bおよびN−アセチルサリチル酸から方法Cに従って調製した化合
物。
収率=14%−白色固体
融点=147℃
[α]D=+57°(c=1,CH2Cl2)
C26H21O4N3に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.501
H NMR δ(ppm):2.5(s,3H);3.12(m,1H);3
.36(m,1H);3.95(q,1H);4.5(t,1H);5.63(
d,1H);7.1(t,1
H);7.7(d,1H);7.25(m,1H);7.35(m,3H);7
.45(m,2H);7.62(m,3H);8.18(d,1H);8.48
(d,1H exch)
I.R.:3400,1760,1660,1600,1500,1180,1
090,1910,730,700cm-1
実施例7.M:(3R)−2−ヒドロキシ−N−(4−オキソ−1−フェニル −3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イ ンドール−3−イル)ベンズアミド・カリウム塩
[(I);A=カリウム2−フェナーテ]
実施例7.Lの生成物のエステル官能基を還流下、メタノール中の水酸化カリ
ウムで2時間加水分解し、次いで、溶媒を蒸発させる。
収率=89%−黄色固体
融点=243℃
[α]D=+4°(c=1,CH2Cl2)
C24H18O3N3K・2.5H2Oに合致する元素分析
TLC:S.A3;0.671
H NMR δ(ppm):3.16(m,1H);3.3
5(m,1H);3.5(H2O):3.92(q,1H);4.98(t,1
H);5.1(s,1H);6.3(t,1H);6.75(d,1H);7.
02(m,1H);7.2(m,2H);12.7(1H,ブロード,exch);
7.48(m,5H);7.6(m,1H);7.7(m,1H)
実施例7.N:(3R)−5,6−ジクロロ−N−(4−オキソ−1−フェニ ル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi] インドール−3−イル)ニコチンアミド
[(I);A=3−(5,6−ジクロロピリジル)]
中間体1.bおよび5,6−ジクロロニコチン酸から方法Cに従って調製した
化合物。
収率=49%−白色固体
融点=138−140℃
[α]D=+43.7°(c=1,CH2Cl2)
C23H16Cl2N4O2に合致する元素分析
TLC:S.A3;0.301
H NMR δ(ppm):3.1−3.25(m,1H);3.3−3.5
(m,1H);3.95−4.1(q,1H);
4.6−4.75(t,1H);5.5−5.6(d,1H);7.1−7.6
(m,8H);8.1−8.25(d,1H);8.25−8.35(s,1H
);8.75−8.9(s,1H)
I.R.:3250,1650,1520,1360,1290,1240,1
150,1040,760,690cm-1
実施例7.O:(3R)−3,5−ジクロロ−N−(4−オキソ−1−フェニ ル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi] インドール−3−イル)イソニコチンアミド
[(I);A=3,5−ジクロロ−4−ピリジル]
中間体1.bおよび3,5−ジクロロイソニコチン酸から方法Cに従って調製
した化合物。
収率=18%−白色固体
融点=182℃
[α]D=+136.5°(c=1,CH2Cl2)
C23H16Cl2N4O2に合致する元素分析
TLC:S.A10;0.451
H NMR δ(ppm):3.1−3.25(m,1H);
3.35−3.5(m,1H);3.9−4.1(m,1H);4.6−4.7
5(m,1H);5.6−5.7(d,1H);7.1−7.6(m,8H);
7.7−7.85(d,1H);8.5−8.6(d,2H)
I.R.:3300,1670,1600,1520,1390,1280,1
200,880,820,700cm-1
実施例7.P:(3R)−3−t−ブチルオキシカルボニルアミノ−N−(4 −オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ [6,7,1−hi]インドール−3−イル)イソニコチンアミド
[(I);A=3−t−ブトルオキシカルボニルアミノ−4−ピリジル]
中間体1.bおよび3−アミノイソニコチン酸のN−Boc誘導体から、実施
例1.Bに記載した方法Cに従って、すなわちPyBropおよびトリエチルア
ミンの存在下で、ジメチルホルムアミド中で調製した化合物。
収率=67%−黄色固体
TLC:S.A10;0.401
H NMR δ(ppm):1.45(s,9H);3.1
5(m,1H);3.4(m,1H);3.95(q,1H);4.5(t,1
H);5.45(d,1H);7.5(m,9H);8.4(d,1H);9.
35(s,1H);9.9(s,1H);10.2(d,1H)
実施例7.Q:(3R)−3−アミノ−N−(4−オキソ−1−フェニル−3 ,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インド ール−3−イル)イソニコチンアミド
[(I);A=3−アミノ−4−ピリジル]
前記実施例7.Pで得られた縮合生成物を、塩化メチレン中のトリフルオロ酢
酸を用いてN−脱保護する。室温で30分間撹拌した後、溶媒を除去し、残渣を
酢酸エチル中にとり、混合物を飽和NaHCO3溶液で抽出する。抽出物を乾燥
し、溶媒を蒸発させ、残渣を、混合液CH2Cl2/MeOH98/2(v/v)で
溶出するシリカカラム上のクロマトグラフィーによって精製する。
収率=68%−ベージュ色固体
融点=175℃
TLC:S.B;0.151
H NMR δ(ppm):3.15(m,1H);3.4(m,1H);3
.95(q,1H);4.5(t,1H);5.5(d,1H);5.75(s
,1H);6.45(s,1H);7.5(m,9H);8.2(s,1H);
9.7(d,1H)
I.R.;3300,2900,1680,1640,1600,1580,1
500,1230,1040,700cm-1
実施例7.R:(3R)−3−アセトアミド−N−(4−オキソ−1−フェニ ル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi] インドール−3−イル)イソニコチンアミド
[(I);A=3−アセトアミド−4−ピリジル]
実施例7.Qからの生成物0.2g(0.5ミリモル)を2mlのピリジンに
溶解させ、1mlの無水酢酸を添加し、混合物を室温で12時間撹拌し、しかる
後10mlの水を添加する。室温で4時間撹拌した後、それを酢酸エチルで抽出
する;有機相を飽和NaHCO3溶液で洗浄し、次いで溶液を乾燥させる。蒸発
の後、残渣をシリカカラム上のクロマトグラフィーによっ
て精製する。溶出液は塩化メチレンとアセトンの混合液であり、アセトンの極性
を漸増させる。
収率=45%−白色固体
融点=190℃
TLC:S.B;0.171
H NMR δ(ppm):2.2(s,3H);3.2(m,1H);3.
4(m,1H);4(q,1H);4.7(t,1H);5.6(d,1H);
7.3(m,9H);8.3(d,1H);8.45(d,1H);9.9(s
,1H);10.5(s,1H)
I.R.;3300,1680,1650,1600,1560,1500,1
410,1280,1240,700cm-1
実施例7.S:(3R)−3−シクロプロピルカルボニルアミノ−N−(4− オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[ 6,7,1−hi]インドール−3−イル)イソニコチンアミド
[(I);A=3−シクロプロピルカルボニルアミノ−4−ピリジル]
実施例7.Qからの生成物0.15g(0.38リモル)を2mlの塩化メチ
レンに溶解させ、1当量のトリエチルアミンを添加する。混合物を冷却し、40
mg(0.38ミリモル)のシクロプロパンカルボニルクロリドを5℃以下の温
度で添加する。混合物を室温で16時間撹拌し、しかる後、20mlの塩化メチ
レンを添加する。1N水酸化ナトリウム溶液で洗浄、乾燥し、溶媒を蒸発させた
後、残渣を、混合液S.A8で溶出させるシリカカラム上のクロマトグラフィー
によって精製する。
収率=20%
TLC:S.A10;0.171
H NMR δ(ppm):0.85(m,2H);1.1(m,2H);1
.6(m,1H);3.15(m,1H);3.4(m,1H);4(q,1H
);4.7(t,1H);5.6(d,1H);7.3(m,9H);8.3(
d,1H);8.4(d,1H);9.9(s,1H);10.35(s,1H
)
実施例7.T:(3R)−ピラジン−2−カルボン酸(4−オキソ−1−フェ ニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi ]インドール−3−イル)アミド
[sic]
[(I);A=2−ピラジニル]
中間体1.bおよび2−ピラジンカルボン酸から方法Cに従って調製した化合
物。
収率=72%−明るいオレンジ色固体
融点=213−214℃
[α]D=+56°(c=1,CH2Cl2)
C22H17N5O2に合致する元素分析
TLC:S.A10;0.751
H NMR δ(ppm):3.1−3.25(m,1H);3.3−3.5
(m,1H);3.9−4.1(m,1H);4.6−4.75(m,1H);
5.55−5.7(d,1H);7.7(m,8H);8.6−8.7(d,1
H);8.7−8.85(d,1H);9.35−9.6(m,2H)
I.R.:3370,1670,1600,1510,1450,1390,1
020,800,690cm-1
実施例7.U:(3R)−チオフェン−2−カルボン酸(4−オキソ−1−フ ェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−h i]インドール−3−イル)アミド
[sic]
[(I);A=2−チエニル]
中間体1.bおよび2−チオフェンカルボン酸から方法Cに従って調製した化
合物。
収率=57%−白色固体
融点=217−218℃
[α]D=+56°(c=1,CH2Cl2)
C22H17N3O2に合致する元素分析
TLC:S.A8;0.501
H NMR δ(ppm):3.1−3.25(m,1H);3.25−3.
5(m,1H);3.9−4.1(m,1H);4.6−4.75(m,1H)
;5.5−5.7(d,1H);7.0−7.6(m,10H);7.65−7
.75(d,1H);7.75−7.9(d,1H)
I.R.:3250,1690,1630,1540,1440,1380,1
270,1160,710,520cm-1
実施例8.A:(3R)−4−クロロキノリン−3−カルボン酸(4−オキソ −1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7 ,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−クロロキノリル)]
中間体1.bおよび4−クロロキノリン−3−カルボン酸から実施例1.Bに
記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=27%−オレンジ色固体
融点=192℃
C27H19ClN4O2に合致する元素分析
TLC:S.B;0.481
H NMR δ(ppm):3.1(m,1H);3.35(m,1H);3
.9(q,1H);4.6(t,1H);5.6(d,1H);7.3(m,8
H);7.6(t,1H);7.7(t,1H);8.1(d,1H);8.2
5(d,1H);8.35(d,1Hh);9.15(s,1H)
I.R.:3200,1650,1600,1500,1440,1340,1
240,840,760,700cm-1
実施例8.B:(3R)−4−クロロ−6−フルオロキノリン−3−カルボン 酸(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジア ゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−クロロ−6−フルオロキノリル)]
中間体1.bおよび4−クロロ−6−フルオロキノリン−3−カルボン酸から
実施例1.Bに記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=29%−オレンジ色固体
融点=191℃
[α]D=+93°(c=1,CH2Cl2)
C27H18ClFN4O2に合致する元素分析
TLC:S.B;0.601
H NMR δ(ppm):3.1(m,1H);3.4(m,1H);3.
9(q,1H);4.6(t,1H);5.6(d,1H);7.3(m,9H
);7.9(d,1H);8.1(d,1H);8.2(d,1H);9.1(
s,1H)
I.R.:3250,1660,1600,1580,1490,1440,1
340,1295,830,700cm-1
実施例8.C:(3R)−4,6−ジクロロキノリン−3−カルボン酸(4− オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[ 6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−ジクロロキノリル)]
中間体1.bおよび4,6−ジクロロキノリン−3−カルボン[sic]酸から実
施例1.Bに記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=31%−黄色固体
融点=200℃
[α]D=+89°(c=1,CH2Cl2)
C27H18Cl2FN4O2[sic]に合致する元素分析
TLC:S.B;0.551
H NMR δ(ppm):3.2(m,1H);3.4(m,1H);4(
q,1H);4.7(t,1H);5.7(d,1H);7.3(m,8H);
7.7(d,1H);8.1(d,1H);8.35(m,2H);9.2(s
,1H)
I.R.:3500,1660,1600,1580,1480,1440,1
330,1240,820,700cm-1
実施例8.D:(3R)−4,8−ジクロロキノリン−3−カルボン酸(4− オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[ 6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4,8−ジクロロキノリル)]
中間体1.bおよび4,8−ジクロロキノリン−3−カルボン[sic]酸か
ら実施例1.Bに記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=33%−黄色固体
融点=225℃
[α]D=+81°(c=1,CH2Cl2)
C27H18Cl2FN4O2に合致する元素分析
TLC:S.B;0.901
H NMR δ(ppm):3.1(m,1H);3.4(m,1H);3.
95(q,1H);4.2(t,1H);5.7(d,1H);7.4(m,9
H);7.95(d,1H);8.3(d,1H);8.4(d,1H);9.
3(s,1H)
I.R.:3200,1660,1600,1510,1465,1440,1
390,1340,750,700cm-1
実施例8.E:(3R)−4−クロロ−6−ブロモキノリン−3−カルボン酸 (4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼ ピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−クロロ−6−ブロモキノリル)]
中間体1.bおよび4−クロロ−6−ブロモキノリン−3−カルボン酸から実
施例1.Bに記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=33%−黄色固体
融点=191℃
[α]D=+86°(c=1,CH2Cl2)
C27H18BrClN4O2・0.5H2Oに合致する元素分析
TLC:S.B;0.701
H NMR δ(ppm):3.15(m,1H);3.45(m,1H);
4(q,1H);4.7(t,1H);5.7(d,1H);7.3(m,8H
);7.9(d,1H);8(d,1H);8.4(d,1H);8.55(s
,1H);9.2(s,1H)
I.R.:3250,1600,1580,1500,147
0,1330,1220,820,700cm-1
実施例8.F:(3R)−4−クロロ−6−メチルキノリン−3−カルボン酸 (4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼ ピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−クロロ−6−メチルキノリル)]
中間体1.bおよび4−クロロ−6−メチルキノリン−3−カルボン酸から、
TOTUおよびジイソプロピルエチルアミンの存在下で方法Cに従って調製した
化合物。
収率=29%−黄色固体
融点=196℃
[α]D=+89°(c=1,CH2Cl2)
C28H21ClN4O2・0.33H2Oに合致する元素分析
TLC:S.B;0.551
H NMR δ(ppm):2.6(s,1H);3.2(m,1H);3.
4(m,1H);4(q,1H);4.7(t,1H);5.7(d,1H);
7.4(m,9H);8.05(d,1H);8.1(s,1H);8.4(d
,1H);9.1(s,1H)
I.R.:3250,1650,1600,1580,1490,1440,1
340,1240,820,700cm-1
実施例8.G:(3R)−4−クロロ−8−メチルキノリン−3−カルボン酸 (4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼ ピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−クロロ−8−メチルキノリル)]
中間体1.bおよび4−クロロ−8−メチルキノリン−3−カルボン酸から実
施例1.Bに記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=30%−黄色固体
融点=240℃(分解)
[α]D=+82°(c=1,CH2Cl2)
C28H21ClN4O2に合致する元素分析
TLC:S.B;0.761
H NMR δ(ppm):3.1(s,1H);3.4(m,1H);3.
9(q,1H);4.6(t,1H);5.6(d,1H);7.3(m,10
H);8.15(d,1H);8.3(d,1H);9.1(s,1H)
I.R.:3200,1660,1600,1520,1440,1350,1
240,830,760,700cm-1
実施例8.H:(3R)−4−クロロ−6−メトキシキノリン−3−カルボン 酸(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジア ゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−クロロ−6−メトキシキノリル)]
中間体1.bおよび4−クロロ−4−メトキシキノリン−3−カルボン酸から
実施例1.Bに記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=35%−ベージュ色固体
融点=225℃
[α]D=+94°(c=1,CH2Cl2)
C28H21ClN4O3に合致する元素分析
TLC:S.B;0.551
H NMR δ(ppm):3.1(m,1H);3.4(m,1H);4(
m,4H);4.7(t,1H);5.7(d,1H);7.3(m,10H)
;8.1(d,1H);8.3(d,1H);9.05(s,1H)
I.R.:3250,1640,1580,1530,1490,1440,1
440,1230,820,700cm-1
実施例8.I:(3R)−4−クロロ−8−メトキシキノリン−3−カルボン 酸(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジア ゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−クロロ−8−メトキシキノリル)]
中間体1.bおよび4−クロロ−8−メトキシキノリン−3−カルボン酸から
実施例1.Bに記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=30%−黄色固体
融点=265℃
[α]D=+91°(c=1,CH2Cl2)
C28H21ClN4O3に合致する元素分析
TLC:S.B;0.251
H NMR δ(ppm):3.05(m,1H);3.3(m,1H);3
.95(q,1H);4.05(s,3H);4.6(t,1H);5.6(d
,1H);7.3(m,10H);7.8(d,1H);8.2(d,1H);
9.1(s,
1H)
I.R.:3200,1655,1600,1520,1360,1270,1
180,800,700cm-1
実施例8.J:(3R)−4−クロロ−5,7−ジメチルキノリン−3−カル ボン酸(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4] ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−クロロ−5,7−ジメチルキノリル)]
中間体1.bおよび4−クロロ−5,7−ジメチルキノリン−3−カルボン酸
から実施例1.Bに記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=26%−黄色固体
融点=236℃
[α]D=+118°(c=1,CH2Cl2)
C29H23ClN4O2に合致する元素分析
TLC:S.B;0.551
H NMR δ(ppm):2.4(s,3H);2.9(s,3H);3.
05(m,1H);3.3(m,1H);3.9(q,1H);4.6(t,1
H);5.6(d,1H);
7.3(m,9H);7.7(s,1H);8(d,1H);8.4(s,1H
)
I.R.:3250,1680,1660,1600,1580,1520,1
440,1220,700cm-1
実施例8.K:(3R)−4−クロロ−5,8−ジメチルキノリン−3−カル ボン酸(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4] ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−クロロ−5,8−ジメチルキノリル)]
中間体1.bおよび4−クロロ−5,8−ジメチルキノリン−3−カルボン酸
から実施例1.Bに記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=30%−ベージュ色固体
融点=240℃(分解)
[α]D=+76°(c=1,CH2Cl2)
C29H23ClN4O2に合致する元素分析
TLC:S.B;0.801
H NMR δ(ppm):3.05(m,1H);3.3(m,1H);3
.8(q,1H);4.6(t,1H);
5.6(d,1H);7.3(m,10H);8.1(d,1H);8.9(s
,1H)
I.R.:3250,1660,1600,1520,1440,1390,1
220,830,730,700cm-1
実施例8.L:(3R)−4−クロロ−6,8−ジメチルキノリン−3−カル ボン酸(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4] ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−クロロ−6,8−ジメチルキノリル)]
中間体1.bおよび4−クロロ−6,8−ジメチルキノリン−3−カルボン酸
から実施例1.Bに記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=25%−白色固体
融点=280℃
[α]D=+87°(c=1,CH2Cl2)
C29H23ClN4O2・0.33H2Oに合致する元素分析
TLC:S.B;0.851
H NMR δ(ppm):2.6(s,3H);2.8(s,3H);3.
1(m,1H);3.4(m,1H);3.9(q,
1H);4.65(t,1H);5.7(d,1H);7.3(m,9H);7
.95(s,1H);8.4(d,1H);9.1(s,1H)
I.R.:3250,1660,1600,1520,1490,1440,1
360,1220,840,700cm-1
実施例8.M:(3R)−4−クロロ−7,8−ジメチルキノリン−3−カル ボン酸(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4] ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4−クロロ−7,8−ジメチルキノリル)]
中間体1.bおよび4−クロロ−7,8−ジメチルキノリン−3−カルボン酸
から実施例1.Bに記載された方法Cに従って調製した化合物。
収率=35%−黄色固体
融点=203℃
[α]D=+88°(c=1,CH2Cl2)
C29H23ClN4O2・0.5H2Oに合致する元素分析
TLC:S.B;0.901
H NMR δ(ppm):3.1(m,1H);3.4(m,
1H);3.9(q,1H);4.6(t,1H);5.6(d,1H);7.
3(m,9H);8(d,1H);8.3(d,1H);9.1(s,1H)
I.R.:3250,1660,1600,1515,1440,1395,1
360,1230,780,700cm-1
実施例9.A:(3R)−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−1 −フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1 −hi]インドール−3−イル)ベンズアミド
[(I);A=2−メチキシフェニル,R=CH3]
中間体2.bおよび2−メトキシベンゾイルクロリドから方法Aに従って調製
した化合物。
収率=80%−淡黄色固体
融点=123−125℃(分解)
[α]D=+34°(c=1,CH2Cl2)
C26H23ClN3O3に合致する元素分析
TLC:S.A9;0.661
H NMR δ(ppm):2.35(s,3H);3.1(m,1H);3
.35(m,1H);4(m,1H);
4.1(s,3H);4.65(m,1H);5.7(d,1H);7−7.5
(m,10H);8.25(d,1H);9.8(d,1H exch)
I.R.:3350,1680,1650,1600,1510,1490,1
290,1240,1160,1020,750,700cm-1
実施例9.B:(3R)−N−(9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3 ,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インド ール−3−イル)イソニコチンアミド
[(I);A=4−ピリジル,R=CH3]
中間体2.bおよびイソニコチノイルクロリドから方法Aに従って調製した化
合物。
収率=88%−白色固体
融点=238−240℃
[α]D=+54°(c=1,CH2Cl2)
C24H20N4O2に合致する元素分析
TLC:S.A10;0.571
H NMR δ(ppm):2.35(s,3H);3.0
5(m,1H);3.25(m,1H);3.9(m,1H);4.6(m,1
H);5(d,1H);7(s,1H);7.2−7.5(m,6H);7.7
(d,2H);8.1(d,1H exch);8.7(d,2H)
I.R.:3700,1680,1650,1520,1350,1280,1
230,1170,690,650cm-1
実施例9.C:(3R)−4,7−ジメチルピラゾロ[5,1−c][1,2 ,4]トリアジン−3−カルボン酸(9−メチル−4−オキソ−1−フェニル− 3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イン ドール−3−イル)アミド
[(I);A=3−(4,7−ジメチルピラゾロ[5.1−c][1,2,4]
−トリアジニル,R=CH3]
中間体2.bおよび4,7−ジメチルプラゾロ[5,1−c][1,2,4]
−トリアジン−3−カルボン[sic]酸から方法Cに従って調製した化合物。
収率=72%−黄色固体
融点=130℃
[α]D=+20°(c=1,CH2Cl2)
C26H23N7O2に合致する元素分析
TLC:S.A4;0.371
H NMR δ(ppm):2.3(s,3H);2.5(s,3H);3.
2(s,3H);5.6(d,1H);9.8(d,1H)
I.R.:3100,2950,1665cm-1
生物学セクション
ホスホジエステラーゼ阻害活性
環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼを阻害する本発明の式(I)の化合物
の能力は、そのIC50(酵素活性を50%だけ阻害するのに要する濃度)を測定
することによって評価される。PDE IVの場合には、同一の酵素製剤に関し
て、テストすべき生成物のIC50に対するロリプラム(rolipram)のIC50の比
によって、この値をロリプラム(PDE IVの特異的阻害剤)と比較する。
ホスホジエステラーゼの異なるクラスは、W.J.Thompsonら,19
79,Advances in Cyclic Nucleotide Res
earch,Vol.19:69−92,G.Brookerら編,Raven
Pres
s,New YorkおよびP.J.Silverら,1988,Eur.J.
Pharmacol.150:85−94に記載の方法に適合させた方法に従っ
て、モルモット気管およびイヌ大動脈から、DEAE−セルロースカラムで部分
的に精製した形態で得られる。
引き続いて、異なるクラスのPDE、特にPDE IVの酵素活性の測定はW
.J.Thompson(同上)に記載の方法から同様に適合させた方法に従っ
て行う。
IC50の測定については、0.1ないし100μMの濃度範囲の阻害剤の存在
下で酵素活性を測定する。
以下の表は、モルモット気管から得られた酵素製剤についてロリプラムと比較
したPDE IV−阻害活性を示す。
前記表からの結果を調べると、実験でテストした本発明の生成物は、一般に、
ロリプラムよりも効果的にモルモット気管からのPDE IV酵素を阻害するこ
とが示され、多く場合、ロリプラムの2ないし3倍活性である。
さらに、モルモット気管またはイヌ大動脈から精製した、異なるクラスのPD
Eで行った実験は、クラスIIIならびにクラスIおよびVのPDEに関して本
発明の生成物で得られたIC50値は、クラスIVのPDEにつき測定されたもの
よりもかなり高いことを示す。
これらの結果は、PDE IVに関して本発明の生成物の強力で選択的な阻害
活性の強い証拠である。
イン・ビボでの抗炎症および抗アレルギー活性
本発明の生成物の効果を、Lagente V.ら(1994) Br.J.
Pharmacol.112,83Pに記載されている方法に従い、抗原刺激に
よって、あるいはPAFエアロゾルへの暴露によって惹起された好酸球浸潤のモ
デルにて、モルモットで行った。
実施例の生成物の投与(1−30mg/kg p.o.)は、気管支肺胞洗浄
液体中の好酸球の数を有意に減少させる。
また、本発明の生成物の投与は、モルモットにおいてIL−5の気管内点滴注
入によって誘導した炎症反応も低下させた。
サイトカイン分泌の阻害
ヒト単核白血球によるサイトカインの分泌に対する本発明の生成物の活性は、
インターロイキンについてはKonno S.ら(1994) Eur.J.P
harmacol.264:265−268およびEndo H.ら(1993
) Int.Arch.Allergy Immunol.101:425−4
30に記載されている方法に従い、TNFαについては
Semmler J.ら(1993) Int.J.Immunopharma
c.15:409−413およびVerghese M.W.ら(1995)
J.Pharmacol.Exp.Ther.272:1313−1320に記
載されている方法に従ってインビトロで測定した。インターロイキンIL−2、
IL−4およびIL−5およびTNFαの投与は免疫酵素的方法によって行う。
計算は、コンカナバリンA、植物性血球凝集素またはリポ糖によって刺激された
サイトカインの産生を50%だけ阻害するIC50濃度でなされる。
これらの条件下、テストした本発明の生成物(I)は顕著に阻害活性を示し、
IC50値は一般に10-5モル・1-1に等しいかそれ未満であった。
毒性
実施例2.Vの亜急性経口毒性をラットで実験した。100mg/kg/日の
用量で、メチルセルロース中の1%水性懸濁液として2週間投与した場合、生成
物は毒性を関連付けられるような活性を示さなかった。
特に、嘔吐がないことはイヌで確認した。3mg/kgの静脈内用量にて、実
施例4および9.Bの生成物は嘔吐を示さな
かった。
これらの結果は、本発明の生成物の抗炎症および/または免疫抑制活性を証明
する。従って、本発明の生成物は、自己免疫成分が存在する場合も含めて、
−アレルギー性疾患、特に喘息およびアトピー性皮膚炎
−炎症性疾患、特に気管支部分、慢性関節リウマチ、炎症性腸障害(出血性直腸
結腸炎およびクローン病)
の治療および予防で特に有用であろう。
医薬セクション
本発明の生成物は、処理すべき障害の種類および重篤度に適する組成物の形態
で投与する。ヒトについての1日用量は通常生成物の2mgおよび1gの間であ
り、この用量を1回または多数回に分割して投与することができる。組成物は、
意図する投与経路に適合する形態、例えば、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、うが
い薬、アエロゾル、吸入用粉末、坐薬、ゲルまたは懸濁液の形態で調製される。
これらの組成物は、当業者が精通している方法によって調製され、0.5ないし
60重量%の有効成分(式Iの化合物)および、40ないし99.5重量%の有
効成分に適当でかつ適合し、さらに意図する組成物の物理的形
態に適当でかつ適合する医薬賦形剤からなる。例えば、本発明の化合物を含有す
る錠剤の組成物およびその製造を示す;
式(I)の有効成分 1ないし75mg
ラクトース 124ないし74mg
微晶質セルロース 36ないし60mg
ポリビニルピロリドン 6mg
ナトリウムカルボキシメチルスターチ 8mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
有効成分、ラクトース、微晶質セルロースおよびカルボキシメチルスターチを
混合する。適当な濃度の水性またはアルコール性ポリビニルピロリドン溶液を用
いて粉砕し、顆粒化する。顆粒を乾燥し、そのサイズ分布を調整する。ステアリ
ン酸マグネシウム中で均質に混合する。錠剤化を行って、200mg/錠の重量
を有する錠剤を得る。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年5月13日
【補正内容】
請求の範囲
1. ホスホジエステラーゼIV阻害剤による治療を要する疾患障害の治療を可
能とする医薬を調製するためのジアゼピノインドールの使用。
2. 式:
[式中、Rは水素、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;Aはアリール、
含窒素ヘテロアリールまたは含硫黄ヘテロアリールであって、その各々は任意に
独立してハロゲン、低級アルキル、ハロアルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ
ル、アセトキシ、アミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、シクロアルキルカル
ボニルアミノおよびアセトアミドから選択される1個ないし3個の基によって置
換されていてもよい]
で示されるジアゼピノインドール、そのラセミ形態、ジアゼピ
ノインドール−4−オン環系の3位における炭素によってその立体配置が決定さ
れるその異性体、およびその薬理学上許容される塩の請求項1記載の使用。
3. 式:
[式中、Rは水素、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;Aはアリール、
含窒素ヘテロアリールまたは含硫黄ヘテロアリールであって、その各々は任意に
独立してハロゲン、低級アルキル、ハロアルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ
ル、アセトキシ、アミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、シクロアルキルカル
ボニルアミノおよびアセトアミドから選択される1個ないし3個の基によって置
換されていてもよく;
但し、Rが水素である場合、
i)Aは2−インドリル基を表さず;
ii)ラセミ形態については、Aは
ハロゲン、
ハロケンおよびアミノ基、
ハロアルキル基、または
1個ないし3個のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を表さない]
で示されるジアゼピノインドール、そのラセミ形態、ジアゼピノインドール−4
−オン環系の3位における炭素によってその立体配置が決定されるその異性体、
およびその薬理学上許容される塩の使用。
4. 該医薬が喘息または慢性関節リウマチのごとき炎症性疾患の予防または治
療を可能とする請求項1−3いずれか1項に記載の使用。
5.式:
[式中、Rは水素、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;
Aはアリール、含窒素ヘテロアリールまたは含硫黄ヘテロアリールであって、そ
の各々は任意に独立してハロゲン、低級アルキル、ハロアルキル、低級アルコキ
シ、ヒドロキシル、アセトキシ、アミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、シク
ロアルキルカルボニルアミノおよびアセトアミドから選択される1個ないし3個
の基によって置換されていてもよく;
但し、Rが水素である場合、
i)Aは2−インドリル基を表さず;
ii)ラセミ形態については、Aは
ハロゲン、
ハロゲンおよびアミノ基、
ハロアルキル基、または
1個ないし3個のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を表さない]
で示されるジアゼピノインドール、そのラセミ形態、ジアゼピノインドール−4
−オン環系の3位における炭素によってその立体配置が決定されるその異性体、
およびその薬理学上許容される塩。
6. ジアゼピン環のカルボニル官能基に対してアルファ位の
炭素の絶対立体配置が(R)であることを特徴とする請求項5に記載のジアゼピ
ノインドール。
7. Aがフェニル、ナフチル、ピリジル、チエニル、ピラジニル、ピリミジニ
ル、インドリル、キノリル、イソキノリル、ピラゾロ−トリアジニル、イミダゾ
−ピリジルまたはイミダゾ−ピリミジルであって、その各々は任意に独立してハ
ロゲン、低級アルキル、ハロアルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシル、アセト
キシ、アミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミ
ノおよびアセトアミドから選択される1個ないし3個の基によって置換されてい
てもよいことを特徴とする請求項5または6に記載のジアゼピノインドール。
8. Rが低級アルキルまたは低級アルコキシであることを特徴とする請求項5
ないし7のいずれか1項に記載のジアゼピノインドール。
9. Rがメチルまたはメトキシであることを特徴ちする請求項5ないし8のい
ずれか1項に記載のジアゼピノインドール。
10. a)(3R)−N−(オ4−キソ−1−フェニル−3,4,6,7−テ
トラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)
イソニコチンアミド、
b)(3R)−N−(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒ
ドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)イソキ
ノリン−3−カルボキサミド、
c)(3R)−N−(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒ
ドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)−4,
7−ジメチルピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−カルボキ
サミド
d)(3R)−N−(9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,
7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−
イル)イソキノリン−3−カルボキサミド、
e)(3R)−4−クロロ−N−(9−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル
−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イ
ンドール−3−イル)ベンズアミド、
f)(3R)−N−(9−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6
,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3
−イル)キノリン−3−カルボ
キサミド、
g)(3R)−(9−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7
−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イ
ル)キノリン−6−カルボキサミド、
h)(3R)−3−クロロ−4−メトキシ−N−(4−オキソ−1−フェニル
−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イ
ンドール−3−イル)ベンズアミド、
i)(3R)−4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−(4−オキソ−1−フェ
ニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi
]インドール−3−イル)ベンズアミド、
j)(3R)−5,6−ジクロロ−N−(4−オキソ−1−フェニル−3,4
,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール
−3−イル)ニコチンアミド、
k)(3R)−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−1−フェニル
−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]
ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)ベンズアミド、
l)(3R)−N−(9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,
7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−
イル)イソニコチンアミド、
m)(3R)−N−(9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,
7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−
イル)−4,7−ジメチル−ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン
−3−カルボキサミド
である請求項5に記載のジアゼピノインドール。
11. 式:
[式中、Rがメチルまたはメトキシである]のジアゼピノイン
ドール。
12. 適宜医薬上許容される賦形剤と組み合わせた、請求項5に記載の少なく
とも1種のジアゼピノインドールを有効成分として含むことを特徴とする医薬組
成物。
13. ジアゼピノインドールのジアゼピン環のカルボニル官能基に対してアル
ファ位である炭素の絶対立体配置が(R)であることを特徴とする請求項12に
記載の医薬組成物。
14. ジアゼピノインドールにおいて、基Rがメチルまたはメトキシであるこ
とを特徴とする請求項12に記載の医薬組成物。
15. ジアゼピノインドールが、
a)(3R)−N−(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒド
ロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)イソニコ
チンアミド、
b)(3R)−N−(4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒ
ドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イル)イソキ
ノリン−3−カルボキサミド、
c)(3R)−N−(4−オキソ−1−フェニル−3,4,
6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−
3−イル)−4,7−ジメチルピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジ
ン−3−カルボキサミド
d)(3R)−N−(9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,
7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−
イル)イソキノリン−3−カルボキサミド、
e)(3R)−4−クロロ−N−(9−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル
−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イ
ンドール−3−イル)ベンズアミド、
f)(3R)−N−(9−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6
,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3
−イル)キノリン−3−カルボキサミド、
g)(3R)−(9−メトキシ−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7
−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−イ
ル)キノリン−6−カルボキサミド、
h)(3R)−3−クロロ−4−メトキシ−N−(4−オキソ−1−フェニル
−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イ
ンドール−3−イル)ベンズアミド、
i)(3R)−4−アミノ−3,5−ジクロロ−N−(4−オキソ−1−フェ
ニル−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi
]インドール−3−イル)ベンズアミド、
j)(3R)−5,6−ジクロロ−N−(4−オキソ−1−フェニル−3,4
,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール
−3−イル)ニコチンアミド、
k)(3R)−2−メトキシ−N−(9−メチル−4−オキソ−1−フェニル
−3,4,6,7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]イ
ンドール−3−イル)ベンズアミド、
l)(3R)−N−(9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,
7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−
イル)イソニコチンアミド、
または
m)(3R)−N−(9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,
7−テトラヒドロ[1,4]ジアゼピノ[6,7,1−hi]インドール−3−
イル)−4,7−ジメチル−ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン
−3−カルボキサミド
である請求項12ないし14のいずれか1項に記載の医薬組成物。
16. 式:
[式中、Rは水素、低級アルキルまたは低級アルコキシを意味する]
で示されるラセミまたは光学活性アミンを、式:
[式中、Aはアリール、含窒素ヘテロアリールまたは含硫黄ヘテロアリールであ
って、その各々は任意に独立してハロゲン、低級アルキル、ハロアルキル、低級
アルコキシ、ヒドロキシル、アセトキシ、アミノ、t−ブトキシカルボニルアミ
ノ、シクロアルキルカルボニルアミノおよびアセトアミノから選択される1個な
いし3個の基によって置換されていてもよく;
但し、Rが水素である場合、
i)Aは2−インドリル基を表さず;
ii)ラセミ形態については、Aは
ハロゲン、
ハロゲンおよびアミノ基、
ハロアルキル基、または
1個ないし3個のアルコキシ基
で置換されたフェニル基を表さず、
Zはハロゲン、ヒドロキシル基、アジド基、イミダゾール−1−イル基、基−
O−CO−Z1、(Z1は、A以外に、3ない
し6個の炭素原子を含有する立体障害アルキル基であり得る)であり、あるいは
Z1は基O−Z2(Z2は1個またはそれ以上のニトロ基またはハロゲンによって
置換されている1または2の環からなる芳香族基である)であり得る]
で示されるカルボン酸誘導体と反応させて、式:
[式中、RおよびAは前記定義に同じ]
で示されるジアゼピノインドールを得ることを特徴とする請求項5に記載のジア
ゼピノインドールの製法。
17. Rがメチルまたはメトキシである請求項16に記載の製法。
18. a)請求項11に記載のラセミ形態のジアゼピノインドールを製造する
ために、
1)式:
[式中、Rはメチルまたはメトキシである]
のインドール誘導体を還元して式:
で示される対応するインドールとし、
2)ルイス酸の存在下でこのインドリンをベンゾニトリルと縮合させて、加水
分解の後に、式:
で示されるベンゾフェノンを得、
3)このベンゾフェノンをグリシン酸エチルで環化して式:
で示されるジアゼピノインドールを得、次いで、
4)工程3)で得られたジアゼピノインドールのカルボニル官能基のアルファ
位をアミノ化して、式(II):
[式中、Rはメチルまたはメトキシを意味する]
で示されるジアゼピノインドールを得、
b)請求項11に記載の光学活性ジアゼピノインドールを製
造するために、
ラセミ化合物(II)をDシリーズまたはLシリーズに属するアルファ−アミ
ノ酸誘導体で縮合させるに際に、該アミン官能基が高度に不安定な基、好ましく
はtert−ブチルオキシカルボニル基によって保護されている場合、該化合物
を、好ましくはトリフルオロ酢酸の存在下で酸媒体中での加水分解によって脱保
護し、得られた生成物をクロマトグラフィーによってそのジアステレオマーに分
離し、2つの異性体をアミノ酸と縮合させたアミンとして得、次いで、エドマン
分解によりアミン(II)の2のエナンチオマーを得るか;あるいは
ラセミ化合物(II)を、光学活性酸、例えば、マンデル酸、ジベンゾイル酒
石酸、ジ−p−トリル酒石酸、ショウノウスルホン酸、p−ニトロベンゾイルグ
ルタミン酸または酒石酸の溶液に溶解させて、2のジアステレオマー異性体の塩
を形成させ、続いて、溶解度の差を利用して、それらのうちの1つを適当な溶媒
中で選択的に結晶化させることを特徴とする請求項11に記載のジアゼピノイン
ドールの製法。
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(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
A61K 31/55 AED A61K 31/55 AED
// C07M 7:00
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AL,AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C
N,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG
,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,
MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,R
U,SG,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ
,VN
(72)発明者 ムードリイ,インドル
南アフリカ共和国、クレイグホール・
2024、ガテン、ピー・オー・ボツクス・
411274
(72)発明者 カルベ,アラン
フランス国、エフ−94240・レ−レ−ロー
ズ、リユ・ドウ・ガテイーヌ、4、レジダ
ンス・ロンサール
(72)発明者 ジユニアン,ジヤン−ルイ
フランス国、エフ−92310・セーブル、ア
ブニユ・エツフエル、36
(72)発明者 ダール,スベイン・ゲー
フランス国、エフ−91190・ジイフ−スユ
ール−イベツト、アレ・ドウ・ラ・ピエス
−ドウ−テール、45