JPH10506852A - 流体力駆動工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 流体力駆動工具は、ピストル型のハンドル(11)を備えたハウジング(10)と、ハウジング(10)内に配置されたモータと、ハンドル(11)を通って互いに実質的に平行にのびる圧搾空気導入通路(13)及び排出空気通路(14)と、圧搾空気導入通路(13)に配置された手動操作可能な絞り弁(12)とを備え、ハンドル(11)は、圧搾空気導入通路(13)の一部を形成する管状ステム(20)及び上記管状ステム(20)を包囲しかつ上記管状ステム(20)と共に排出空気通路(14)の一部を画定する別個の中空握り要素(30)を有し、中空握り要素(30)は、締付け手段(22〜24、28、29)によってハウジング(10)に取り外し自在に固定される。また握り要素(30)は、熱絶縁性材料から成り、そして握り寸法及び（または）形状の異なる少くとも一つの交換握り要素(30)と交換できる。

Description

【発明の詳細な説明】 流体力駆動工具 本発明は、ピストル型のハンドルを備えたハウジングと、ハウジング内のモー タと、ハンドルを通って互いに実質的に平行にのびる圧搾空気導入通路及び排気 通路と、圧搾空気導入通路に配置された手動操作可能な絞り弁とを備えた形式の 流体力駆動工具に関するものである。 例えば英国特許第2,098,528号に開示されている工具のようなこの形式の動力 工具においては、ハンドルの許容握り寸法と関連して良好な熱絶縁の要求を満た すという問題がある。 上記型の工具においては、ハンドルは熱伝導性の軽金属合金で構成され、また ハンドルを通る排気通路はモータにおける予膨脹のため非常に冷たいので、ハン ドルの外面は作業者にとって不快なほど冷たくなる。 この冷たい問題を解決するために、ハンドルの外側に適当な材料の絶縁層がし ばしば設けられてきた。この絶縁層がハンドルの握り寸法に加わることになり、 工具の取扱いが不快になったり厄介になるだけでなく、ある場合には安全を損な うことにもなる。 上記型の動力工具に関する別の問題は、ハンドルの握り寸法が可変でないこと にある。このことは、工具の快適な取扱いが、手の大きさが一定の範囲の作業者 にのみに当てはまり、一方ハンドルが多くの女性作業者の場合のように比較的手 の小さい者には太くなりすぎ、また手 の大きな作業者にとっては細過ぎることを意味している。 この問題及び冷たい問題の解決法は、欧州特許出願第481,947号に示されてい る。この公報には、種々の作業者に合うように寸法の異なる交換用の握り要素に 容易に交換できる握り要素を備えたピストル型のハンドルを有する流体力駆動工 具が開示されている。冷たい問題は、ハンドルに排出空気を全く通さないことに より解決される。代わりにこの公知の工具は、導入圧搾空気及び排出空気をハウ ジングの頂部位置とモータとの間に連通させる特別に設計したハウジングを備え ている。 この公知の工具が比較的複雑でかつ高価であることは別として、導入圧搾空気 空気通路及び排気通路はハンドルから分離して設けられる。このことは、極普通 のまたほとんどの場合ハンドルの外方端における最適の空気導管接続及び排気出 口がこの従来技術の工具では不可能であることを意味している。 本発明によれば、上述の問題点を全て解決した流体力駆動工具が提供される。 本発明は、ハンドルが良好な熱絶縁及び個々の作業者のニーズに合った握り部分 の寸法を可能にするだけでなく、ハンドルの外方端における最も望ましい空気導 入口及び排出口位置と共に通常の簡単な工具ハウジング構造を維持できるピスト ル型動力工具を提供する。 以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例について説明する。 第１図は、本発明による動力工具の一部断面側面図である。 第２図は、第１図における動力工具の部分拡大図である。 第３図は、第２図におけるIII-III線断面図である。 図面に示された動力工具は、ピストル型のハンドル１１及び絞り弁１２を備え たハウジング１０を有する。ハウジングの内部には流体力モータ（図示せず）が 設けられている。このモータは、動力源となる圧搾空気が導入通路１３を通して 供給され、また、排気通路１４を通して空気を排気する。導入及び排気通路１３ ，１４は、ハンドル１１を通って互いに実質的に平行にのびている。 絞り弁１２はプッシュボタン１６によって手動操作可能にされ、また、吸気通 路１３の一部を形成している。絞り弁１２は排気通路１４を横切り、また、二つ の横方向開口１８，１９を有する外側スリーブ１７を備えており、前記開口１８ ，１９で排気通路１４の一部を形成している。 ハンドル１１は中央管状ステム２０を有し、このステム２０で吸気通路１３の 一部を形成している。前記ステム２０は、ハウジング１０からの突起部２１と二 つの管状部分２２，２３とによって形成される。前記二つの管状部分２２，２３ はねじ接合部２４によって相互に連結され、また、別のねじ接合部２５によって ハウジングの突起部２１に固定されている。外側管状部分２３には、 圧搾空気供給管を連結するためのねじ付きソケット２７が形成されている。 外側管状部分２３の内側端は環状肩部２８を形成しており、この環状肩部２８ は、中空グリップ要素３０に形成された対面する肩部２９と係合し、前記グリッ プ要素３０をハウジング１０に堅固に固定する。グリップ要素３０はハウジング １０に形成された首部３１に支持され、管状ステム２０の周囲を覆い、このステ ム２０と共に排気津路１４の一部を画定している。肩部２９はグリップ要素３０ の内側環状部分３２によって形成され、ステー３３によって一側で支持されてい る。 外側管状部分２３の周囲には管状外側ディフューザ３４が同軸上に支持されて おり、このディフューザ３４はソケット２７の円周溝３６に設けられたロックリ ング３５によって軸線方向にロックされている。しかし、このディフューザ３４ は回転可能であり、その一側に形成された複数の放出スロット３７の放出方向を 変えることができるようにされている。 グリップ要素３０は、外側管状部分２３を取り外した後は、工具ハウジング１ ０から簡単に取り外すことができる。また、グリップ要素３０は排気空気の冷た さから作業者を保護するために熱絶縁樹脂性材料で型成形されている。 グリップ要素３０はハウジング１０から簡単に取り外せるだけでなく、グリッ プサイズや形状を様々な作業者 の要求に合わせて代わりの形状のグリップ要素と交換することもできる。言い換 えれば、グリップ要素３０は、大きさや形状の異なる二つ又はそれ以上の相互に 交換可能なグリップ要素の一つである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ピストル型のハンドル(11)を備えたハウジング(10)と、ハウジング(10)内 に配置されたモータと、ハンドル(11)を通って互いに実質的に平行にのびる圧搾 空気導入通路(13)及び排気通路(14)と、圧搾空気導入通路(13)に配置された手動 操作可能な絞り弁(12)とを備えた形式の流体力駆動工具において、 上記ハンドル(11)が、上記圧搾空気導入通路(13)の一部を形成する管状ステム(2 0)及び上記管状ステム(20)を少くとも部分的に包囲しかつ上記管状ステム(20)と 共に上記排気通路(14)の一部を画定する別個の中空握り要素(30)を有し、 上記中空握り要素(30)が、上記管状ステム(20)における締付け手段(22〜24、28 、29)によって上記ハウジング(10)に取り外し自在に固定されていることを特徴 とする流体力駆動工具。 ２．上記管状ステム(20)が、上記ハウジング(10)に堅固に接続された内側部分 (22)と外側部分(23)とを備え、また上記締付け手段(22〜24、28、29)が、上記外 側部分(23)を上記内側部分(22)にと共に上記外側部分(23)における相互係合可能 な肩部(28、29)及び上記握り要素(30)に固定するねじ接続部(24)を備えている請 求の範囲１に記載の流体力駆動工具。 ３．上記握り要素(30)が熱絶縁性材料から成る請求の範囲１または２に記載の 流体力駆動工具。 ４．上記握り要素(30)が樹脂材料を用いて成形される請求の範囲３に記載の流 体力駆動工具。 ５．上記握り要素(30)が、握り寸法及び（または）形状の異なる二つまたはそ れ以上の互換性のある握り要素の一つである請求の範囲１に記載の流体力駆動工 具。