JPH10506703A - 再生式熱交換器用ハウジング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 大きな下方のコールドエンド中央セクション及び小さな上方のホットエンド中央セクションを具備する空気予熱器において、ホットエンド及びコールドエンドの両方の接続プレートダクト組立体は同一の高さに作られるが、しかし、コールドエンド接続プレートダクト組立体が大きくて高さがコールドエンド中央セクションと等しいものではない。これは、設計及び製造費を最小にし、かつ小さなコールドエンド接続プレートダクト組立体を提供する。これは、また、ロータの外側まわりのハウジングパネルがこれらホット及びコールドエンド接続プレートダクト組立体間に広がるように長いことを要求する。ホット及びコールドエンド中央セクションの各端には主支持ペデスタルパネルが設けられ、これらの主支持ペデスタルパネルがホットエンド中央セクションをコールドエンド中央セクションよりも上方に支持する。これらの主支持ペデスタルパネルは、ハウジングパネルと一緒に、ロータハウジングを完成する。コールドエンド中央セクションとホットエンド中央セクションとの間の高さの差、それ故ホット及びコールドエンド中央セクション間及びホット及びコールド接続プレートダクト組立体間の距離の差を補整するために、主支持ペデスタルパネルは、コールドエンド接続プレートダクト組立体に出会うようにコールドエンド中央セクションの両側に沿って下向きに延びる分枝部を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 再生式熱交換器用ハウジング 発明の背景 本発明は、回転再生式熱交換器に関し、より詳細には、熱交換器のホットエン ド及びコールドエンドの両方の同一形状の接続プレートダクト組立体に適応せし めることができる熱交換器ハウジング用の主支持ペデスタルパネル及び残りのハ ウジングパネルの形状に関する。 慣例的に燃焼設備用空気予熱器として用いられている回転再生式熱交換器は、 熱交換表面を収容するロータを包含し、このロータはロータを囲繞する熱交換器 ハウジング内で回転するように垂直軸に取付けられている。そして、ハウジング よりも下の下端、すなわちコールドエンド側で、コールドエンド中央セクション が熱交換器にわたって延びており、このコールドエンド中央セクションはロータ を包含する熱交換器全体のための支持体として働く。コールドエンド中央セクシ ョンは、非常に重いロータを回転可能に支持することが要求されるために、かな りの垂直高さを有する。また、ホットエンド中央セクションが、ハウジングより 上でかつコールドエンド中央セクションに平行にして、熱交換器の頂部にわたっ て延びている。このホットエンド中央セクションは、ロータ軸の上端のための取 付け手段として働く。ホットエンド中央セクションはそれ自身の重量を支持する ことが必要とされるだけなので、ホットエンド中央セクションの高さはコールド エンド中央セクションの高さよりも１／２又は１／３倍ほど小さい。ホットエン ド中央セクションは、ホットエンド中央セクションの各端で主支持ペデスタルに より支持され、またこれらの主支持ペデスタルはコールドエンド中央セクション の各端上に支持される。 ホット及びコールドエンド中央セクションの各端上の主支持ペデスタルパネル は、熱交換器ハウジングの一部分を形成する。ハウジングの残りの部分は、ロー タの外周まわりに配置された複数のハウジングパネルから成る。典型的に、８つ 又はそれ以上の側面が主支持ペデスタルパネル及び残りのハウジングパネルによ り形成される。そして、複数のアーチ形スチフナが、ハウジングパネルとロータ との間で主支持ペデスタルパネルを包含する各ハウジングパネルの内側に取付け られ、これらのスチフナはロータのまわりに円形の密閉取付けフランジを形成す るように協働する。そして、普通のバイパス密封手段がロータとこれらのアーチ 形スチフナとの間に設けられて、ロータの外側まわりの空気又は煙道ガスのバイ パスを阻止する。 また、熱交換器ハウジングの各端には、空気及びガス接続プレートダクト組立 体が取付けられている。これらの接続プレートダクト組立体は、通常は矩形状で あるダクトワークと、円形の熱交換器ハウジングとの間の渡りを作る接続部であ り、ホット及びコールドエンド中央セクションに取付けられている。ハウジング パネルは、これらの接続プレートダクト組立体間に取付けられ、これによりハウ ジングを形成する。 しかして、従来の配置によれば、ホットエンド接続プレートダクト組立体の高 さはホットエンド中央セクションの高さと等しくされていると共に、コールドエ ンド接続プレートダクト組立体の高さはコールドエンド中央セクションの高さと 等しくされている。この配置においては、主支持ペデスタルパネルを包含するハ ウジングパネルのすべてが同じ高さである。しかしながら、ホットエンド中央セ クションとコールドエンド中央セクションとは高さが異なるので、ホットエンド 接続プレートダクト組立体の高さとコールドエンド接続プレートダクト組立体の 高さもまた異なる。これは、２つの異なる接続プレートダクト組立体を設計して 製造しなければならず、これによりコストが増大することを意味する。また、コ ールドエンド接続プレートダクト組立体が著しく大きくなり、その組立て及び取 扱いが非常に困難である。 発明の概要 本発明は、ホットエンド及びコールドエンドの両方における接続プレートダク ト組立体のすべてを同じ高さにして、ホット及びコールドエンド中央セクション 間の異なる高さに対処できる主支持ペデスタルパネル及び残りのハウジングパネ ルの配置及び形状を提供するものである。さらに詳述すれば、主支持ペデスタル パネルの両側はホット及びコールドエンド中央セクション間の高さの差に等しい 量だけ延ばされている。そして、残りのハウジングパネルは前記量に等しい量だ け延ばされ、すなわち高さが増大される。 図面の簡単な説明 図１は、本発明を示す回転再生式空気予熱器の斜視図であって、一部分を取除 いて示す。 図２は、コールドエンド接続プレートダクト組立体を取付けたコールドエンド 中央セクションの斜視図である。 図３は、図１の空気予熱器の側面図であって、特にホット及びコールドエンド 中央セクション及び主支持ペデスタルパネルのひとつを示す。 好適な実施例の説明 図面の図１は、本発明にしたがって構成した回転再生式空気予熱器１０の基本 的構造を示す。ベースユニットを形成するのは、図２に全体長さが示されている コールドエンド中央セクション１２である。このコールドエンド中央セクション （及び後述するホットエンド中央セクション）は、従来から知られている普通の 方法で構成され、構造用鋼支持ビームとこれらの支持ビームに関連する支持部材 とを包含し（これらの支持ビーム及び支持部材のすべては詳細に示されていない ）、支持ビームと支持部材とは主支持フレームを形成する。 空気予熱器のロータ（図示せず）は、図２に示されている穴１４を介してコー ルドエンド中央セクション１２上に支持される。ロータは、直径が６５フィート （１９．５ｍ）及び高さが１０フィート（３ｍ）と大きいと共に、熱交換表面が 緊密に詰め込まれている。したがって、ロータは非常に重く、これが、かなりの 高さを有する堅固なコールドエンド中央セクションが必要とされる理由となって いる。 コールドエンド中央セクション１２の両側には、コールドエンド接続プレート ダクト組立体１６及び１８が取付けられている。前述したように、これらのコー ルドエンド接続プレートダクト組立体は、蒸気発生器システムのダクトワークと 空気予熱器の大略円形のハウジングとの間の接続及び渡りを形成する。図２に見 ることができるように、これらコールドエンド接続プレートダクト組立体１６及 び１８の各々は、ダクトワークへの接続のための矩形状端を提供し、また空気予 熱器ハウジングと組合うように下向きにテーパされている。本発明によれば、後 で一層詳細に説明するように、これらの接続プレートダクト組立体１６及び１８ は、従来技術で行われているのとは異なり、コールドエンド中央セクションの全 体高さに延ばされていない。 次に、ロータハウジング２０がコールドエンド接続プレートダクト組立体１６ 、１８から及びコールドエンド中央セクション１２から上向きに延びるようにし て取付けられる。このロータハウジング２０は、複数の独立するハウジングパネ ル２２と２つの主支持ペデスタルパネル２４とから形成されている。ここに例示 した実施例においては、６つのハウジングパネル２２が２つの主支持ペデスタル パネル２４と一緒になって八面体形状のハウジング２０を作っている。これらの ハウジングパネル２２は、コールドエンド接続プレートダクト組立体１６及び１ ８が従来のそれらより短いので、従来のハウジングパネルをより長い（高い）。 また、コールドエンド中央セクション１２と平行であるホットエンド中央セク ション２６が、空気予熱器１０の上方のホットエンドにわたって延びている。こ のホットエンド中央セクション２６は、その両端で２つの主支持ペデスタルパネ ル２４により支持されている。これらの主支持ペデスタルパネル２４は、コール ドエンド中央セクション１２の両端に取付けられて、これらの両端により支持さ れている。ホットエンド中央セクション２６は、ロータ軸の上端のための取付け 手段として働き、ロータの重量を支持しないので、コールドエンド中央セクショ ン１２よりもかなり小さい（高さが小さい）。 更に、ホットエンド接続プレートダクト組立体２８及び３０がホットエンド中 央セクション２６の両側に取付けられている。コールドエンド接続プレートダク ト組立体１６及び１８と同様に、これらのホットエンド接続プレートダクト組立 体２８及び３０は、ダクトワークと空気予熱器ハウジングとの間の接続及び渡し を形成する。図１及び図３に見ることができるように、これらのホットエンド接 続プレートダクト組立体２８及び３０は、ホットエンド中央セクション２６と実 質的に同じ高さである。ハウジングパネル２２及び主支持ペデスタルパネル２４ の各上端は、これらのホットエンド接続プレートダクト組立体２８及び３０に接 続されている。 本発明によれば、コールドエンド接続プレートダクト組立体１６及び１８の高 さは、ホットエンド接続プレートダクト組立体２８及び３０の高さと同一である 。この方法によれば、これらの部品は実質的に同一であり、これによりそれらの 設計及び製造を簡単にする。また、コールドエンド接続プレートダクト組立体１ ６及び１８は、コールドエンド中央セクション１２と同じ高さである従来技術に よるそれらよりも非常に小さくて、軽い。 本発明によるコールドエンド中央セクション１２とコールドエンド接続プレー トダクト組立体１６及び１８との間の高さの差に適応するために、主支持ペデス タルパネル２４は、コールドエンド中央セクション１２のまわりに適合するよう に特殊に構成されている。すなわち、図１及び図３に見ることができるように、 主支持ペデスタルパネル２４は、長さがコールドエンド中央セクション１２の高 さとホットエンド中央セクション２６の高さとの間の差に等しい分枝部３２を持 つように延ばされている。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 及びホット及びコールド接続プレートダクト組立体間の 距離の差を補整するために、主支持ペデスタルパネル は、コールドエンド接続プレートダクト組立体に出会う ようにコールドエンド中央セクションの両側に沿って下 向きに延びる分枝部を包含する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 回転再生式熱交換器において、選定した高さを有するコールドエンド中央セ クションと、このコールドエンド中央セクションと平行であると共にその上方に 間隔を置いており、かつ前記選定した高さよりも小さい高さを有するホットエン ド中央セクションと、前記コールドエンド中央セクションの両側に取付けられ、 前記選定した高さよりも小さいと共に前記ホットエンド中央セクションの高さと 実質的に等しい高さを有するコールドエンド接続プレートダクト組立体と、前記 ホットエンド中央セクションの両側に取付けられ、前記コールドエンド接続プレ ートダクト組立体の高さに等しい高さを有するホットエンド接続プレートダクト 組立体と、前記熱交換器用のハウジングの一部分を形成するハウジングパネルで あって、前記コールドエンド接続プレートダクト組立体と前記ホットエンド接続 プレートダクト組立体との間に延びてこれら組立体に取付けられている複数のハ ウジングパネルと、前記コールドエンド中央セクションの各端と前記ホットエン ド接続プレートダクト組立体の対応する端との間に設けられ、前記ホットエンド 中央セクションを前記コールドエンド中央セクションよりも上方に支持する２つ の主支持ペデスタルパネルとを包含し、これらの主支持ペデスタルパネルが、前 記コールドエンド中央セクションの高さとの差に等しい距離を前記コールドエン ド中央セクションの両側に沿って下向きに延びる分枝部を包含し、これによりこ れらの分枝部が前記コールドエンド接続プレートダクト組立体にまで下向きに延 びて、前記熱交換器用の前記ハウジングを完成してなる回転再生式熱交換器。