JPH10506493A - ディスク再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 入れ換え可能な、上下方向に順次に重畳された収納区画（５）内にディスクを保有し、かつディスク再生装置のハウジング（１）内に引出し構造状に内設され、手動で操作可能な係止装置（１５）により定位置に固定されるところの、少なくとも１個のディスクマガジン（３）を備えたディスク再生装置である。可及的簡便に構成し、かつ高信頼度で作動する係止装置を保持するために、前記係止装置（１５）が、ディスクマガジン（３）の背壁（１０）に付設されてハウジングに固定された一方の周壁上に配設され、かつ弾性付勢された傾動レバー（２１）を備え、この傾動レバー（２１）が、マガジン３がハウジング（１）内へ完全に押し込まれたのちに、前記マガジン（３）の背壁（１０）に設けられた保持部材（１６）内へ係止される。

Description

【発明の詳細な説明】 ディスク再生装置 この発明は、入れ換え可能な、上下方向に重畳された収納区画内にディスクを 保有する少なくとも１個のディスクマガジンを備えたディスク再生装置に関し、 このマガジンが、ディスク再生装置のハウジング内に引出し構造状に内設され、 手動で操作可能な係止装置により定位置に固定されるものである。 欧州特許ＥＰ ０４３９４８３ Ｂ１号明細書に開示されたＣＤ用ディスク再 生装置は、複数個のディスクホルダーが装着されて対向した相互入換え可能な２ 基のディスクマガジンを備えたもので、前記ホルダーは、水平方向の収納区画内 に設置され、各々が各１個のディスクを収納したものである。マガジンの重畳方 向に移動可能な１基の搬送機構により、所要のディスクおよび所属するディスク ホルダーを、それぞれのマガジンの収納区画と再生装置との間を何れの方向にも 移動させるものである。その場合、個々の再生装置には、通常複数個のマガジン を備え、かつ個々のマガジンには、それぞれクラシック、ロック、ジャズ、その 他の１つの音楽分野に属するディスクが装架される。ディスク再生装置に装着さ れていないマガジンは、通常防塵のために特定の箱状容器に収納され、その各々 に、マガジン内にあるディスクを保護する袋体用の収納容器が付設されている。 公知の各マガジンは、各々が上部下部各１個のスナップ機構より成る２個の係止 機構によって、定置されており、こ れら２個の係止機構は、連杆によってハウジング側の摺動レバーに連結される。 摺動レバーが一方向に移動すると、第一の係止機構が解除され、それによってマ ガジンは回動軸の周りにハウジングの外方へと回動することができ、ディスクホ ルダーに内装されたディスクの入れ換えが容易となる。さて摺動レバーが他の方 向に移動した場合は、第二の係止機構も解除されるので、マガジンは全体として ハウジングから抽出できる。但し、この場合、マガジンの回動および抽出の何れ の場合でも、搬送装置が終端位置になければならないので、マガジンを入れ替え る際における搬送装置の状態をチェックする機能が必要である。のみならず、マ ガジンの入れ換えに必要な回転および並進運動のために、かなり複雑な構造が不 可避である。 さらにドイツ公開特許ＤＥ ３９３１７１５ Ａ１号明細書に開示されたディ スク再生装置は、重畳された収納区画内に保有されたディスク群を内包した差替 え可能なディスクマガジンを備え、このマガジンは、引出し方式で装置のハウジ ング内に内設され、係止機構により自己位置に保持される。この係止機構は、マ ガジンの上壁内の係止凹部を有し、このマガジン内へは、マガジンがディスク再 生装置内に導入した後で、ハウジング側の押圧ロールが内挿される。しかし、デ ィスク再生装置が傾斜したり、強い振動を蒙った場合には、マガジンが、再生装 置から滑り落ちる危険が避けられない。 さらに国際公開特許ＷＯ ９３／１４４９９号明細書に開示されたディスク再 生装置は、重畳収納区画内にディスク群を保有する少なくとも１基のマガジンが 内設され、それが装置のハ ウジング内に引出し構造類似に内設され、１基の係止装置により、ハウジング内 に定位置に固定されるが、この場合、係止機構は、対応するハウジングの孔と協 同する２個のレバーを含み、各レバーは、前壁に凹部が付設され、レバーに形成 された手動の把持突起を備える。マガジンとハウジングとの間には、少なくとも １個の凹部／バネ−案内体を備える。前壁に担持された係止機構は、一方で構造 上かなり高価で、他方ではレバーがハウジングを超えて突出しているので、内装 されていないマガジンの取扱いが妨げられる。 （発明の概要） この発明の課題は、ディスクマガジンの係止機構が、きわめて簡単に構成され 、かつマガジンがすばやく交換できるディスク再生装置を構成することにある。 この課題は、係止装置１５が、ディスクマガジンの背壁１０に付設されてハウ ジングに固定された一方の周壁上に配設され、かつ弾性付勢された傾動レバー２ １を備え、この傾動レバー２１が、マガジン３がハウジング１内へ完全に押し込 まれたのちに、マガジンの背壁に設けられた保持部材１６内へ係止されることに よって解決される。 前記方法によれば、係止機構を余分な場所を占めないように装置のハウジング 内に収納できるのみならず、構造が簡易で、取扱い容易でマガジンが素早く差替 えできる係止機構が可能となる。この際、ディスクマガジンは、係止機構に付設 された、マガジンの操作を阻害しない保持部材を備える。マガジンが完全にハウ ジングに内挿されると、弾性付勢に基づいて自動的に 傾動レバーが前記保持部材内にスナップ嵌着されるので、マガジンは定位置に固 定される。マガジンをハウジングから抽出するには、バネ弾性に抗して前記傾動 レバーを駆動するだけでよく、これによって傾動レバーが保持部材を解除したの ち、マガジンをハウジングから抽出することができる。特にディスクマガジンの ハウジングへの押入を容易ならしめるために、この発明の好適な形態においては 、マガジンの底面が、ハウジングの一方の完全な平坦な担持平面上に支持される 。マガジンの定面とハウジングとの間には、これら両部材を誘導する部材が一切 ないので、前記マガジンをハウジング内へ厳密に指向させて内装するという必要 はない。 他の好適な実施形態によれば、傾動レバーが２個のアーム状に形成され、この 各アームには、マガジンの保持部材が付設され、この場合、各保持部材は、マガ ジンの背壁に平行に配設された空隙が形成され、この空隙に傾動レバーの対応す るアームが挿嵌される。これにより、挿入されたマガジンが確実に位置決めされ る。この目的のために、双アーム形状の傾動レバーは、ハウジングに固定され、 かつディスクマガジンの保持部材用の対応する貫通孔を有する壁面の背面に固定 されている。 ハウジングに固定された側壁の貫通孔への保持部材の挿入を容易ならしめるに 、他の実施例においては、前面区域にある各保持部材は、円錐形に先細に形成さ れる。同様の理由により、各保持部材は、好ましくは前面区域の外側に、傾斜部 を備える。マガジンの挿入過程において、弾性付勢された傾動レバーを基底位置 から傾動させ、次いで対応する保持部材の凹状部へ の嵌着を可能ならしめるために、発明の他の形態においては、各保持部材の凹状 部には、傾動レバーのアームに対応させて誘導傾斜部が付加されている。自明な 通り、１個の保持部材において、傾動レバーの１回の右側または左側への付勢に 対して２回の導入傾動ができるようにする。 傾動部材の操作が容易にできるようにするために、この発明の解決方法の他の 形態においては、傾動部材は、レバー杆を経由してディスクマガジンの外周輪郭 を超えて突出した操作レバーに連結される。かくして、レバー杆および操作レバ ーを適切に配設することにより、傾動レバーをマガジンの各任意の側から操作す ることが可能となる。好適な実施例においては、操作レバーが回動可能に形成さ れ、マガジンの前面壁を超えて突出する。さらにこれに加えて、操作レバーを回 動可能とした上で、マガジンの上面壁を超えて突出させることも可能である。 弾性力によって傾動部材を付勢するために、他の実施例では、レバー杆にバネ が結合されていることにより、傾動レバーが常に基本位置を占め、その捕捉位置 においてはマガジンの保持部材と一致し、その内部では、傾動部材に付設された 突出部を、ハウジング側に形成された当接部に当接させる。 さらに好ましくは、１傾動部材を担持する壁部の前面側に、弾性部材を固定し 、その自由端を、弾性部材の付勢により、挿入されたマガジンの背壁に当接させ る。係止部材を解除させるためには、前記バネが、マガジンを挿入位置から自動 的に引き出すのに役立つ。 上下に重畳して配設された２個のマガジンの場合に、各マガ ジンに付設された係止機構により、上部のマガジンが直接に平坦な担持平面とな る下部のマガジンの上部壁に支持されるようにする。これによってハウジングの 高さを、さらに低くすることができる。または上下に重畳して配設された２個の マガジンの場合に、各マガジンに付設されたマガジンの間にある係止機構に、上 部のマガジン用の平坦な担持平面を設けることも可能である。この場合、上部デ ィスクマガジン用の担持平面が、平行に隣接配置された杆部材から形成される。 マガジンの操作を容易にするために、マガジンの前壁に、手持ちグリップを備 える。このために、手持ちグリップがグリップ帯材として形成され、マガジンの 前壁の中央部において、前壁の全高を超えて延長されている。グリップ帯材によ り、特にハウジング内でのマガジンの挿入および抽出を容易ならしめる。 ディスクマガジンの搬送を容易にするために、好ましくは、マガジンの前壁に 、跳開可能な担持取っ手を備える。 このためには、担持取っ手４５にスナップ弾性部材５２が付設されることによ り、担持取っ手４５が適切に移動した際に、自発的に休止点へ移動し、その位置 で前記担持取っ手がマガジン３の前壁９に当接するか、または捕捉位置において は、前記担持取っ手４５を前壁９から鉛直方向に起立させる。この場合、担持取 っ手４５が、グリップ挙上機構を備えるように形成される。さらに好ましくは、 担持取っ手４５がＵ字状に形成され、マガジン３の前壁９のほぼ全高を超える高 さまで延長され、この際、担持取っ手のフランジ部４６が前記前壁９の中央 部にリンク連接される。 好適な実施例においては、マガジン３の前壁９には、担持取っ手４５が連接さ れ、一方の担持取っ手４５が休止点から把持位置へ移動する際には、他方の担持 取っ手４５も把持位置へ移動し、そこで２個の担持取っ手は相互に重なり合うよ うにする。この際好都合な構成では、各担持取っ手４５の主幹部５０が、断面の 外側において四分円状に内向湾曲され、これにより把持位置において、内側が半 円状の把持区域６７が形成される。 一実施形態においては、マガジンの収納区画内に各１個のディスクを収納した ディスクホルダーが保有され、そのホルダーが、対向して固設されたスライド軌 条上に保持され、かつその状態で２個の弾性要素によって保持された再生装置で あって、ディスクマガジン３が、クリップ結合されたスライド軌条７および内設 された弾性要素８と一体のハウジング５４より成る構成要素として構成され、さ らに前記弾性要素８がスライド軌条７によって自己の位置に保持される。 好適な構成においては、各弾性要素８がＵ字状の屈曲部より成り、その根脚部 ５７が、マガジン３の前壁９後壁１０の対応する突出部５８に当接し、その主幹 部５９は中央部に突起を備え、ディスクホルダー６の長尺方向の切り欠き内に係 止され、一方の側面において収納区画５に付設された各弾性要素８が、貫通する １個の帯条と協同する。さらに好ましくは、一方の側面において収納区画５に付 設された各スライド軌条７が、貫通する１個の帯条５５と協同し、この帯条はク リップ結合部材 ５６により、マガジン３の前壁９および背壁１０に固定される。好適な構成とし て、各スライド軌条７が、付設された弾性要素８の区域内で、１個の凹陥部６１ を備え、この凹陥部内へ、マガジン３の前壁９および背壁１０に形成されたスラ イド軌条の対応する付属部材６２が嵌挿され、これが弾性要素帯条の対応する中 断部を通過して延長される。傾斜した状態の場合に、上部ディスクがマガジン３ から滑り出すのを防止するために、好ましくは、マガジン３の背壁２８の内側に 、ディスクホルダー６内のディスク群用の軌条として形成された下部保持体６６ が、上部収納区画内に配設される。 前記および以下に説明する、この発明の特徴は、前記各組合せに限定されるも のではなく、さらに他の組合せおよび応用例においても、この発明の範囲を逸脱 しない限り、適用可能であること勿論である。 図面の簡単な説明 以下、この発明に基づく技術思想を、添付の図面を参照して詳細に説明する。 まず図面は： 第１図は、この発明によるディスク再生装置の正面図；第２図は、第１図の拡 大側面図；第３図は、第２図のIII−IIIに沿った断面図；第４図は、第２図の内 設ディスクマガジンを除いた部分正面図；第５図は、第４図の変形実施例の部分 正面図；第６図は、ディスク再生装置内に内設されたマガジンの拡大正面図；第 ７図は、第６図のマガジンの上部保持部材を矢印VII方向から見た側面図；第８ 図は、第６図のマガジンの上部保持部材を矢印VIII方向から見た下面図；第９図 は、第６図のマガジン の上部保持部材を矢印IX方向から見た上面図； 第１０図は、第６図の上面図で、ハウジングを押入した状態においての下部保 持部材の区域の部分断面図で、担持取っ手を省略した図；第１１図は、第６図の マガジンを矢印XI方向から見た正面図；第１２図は、第１１図のマガジンで、担 持杆が休止位置にある場合の正面図；第１３図は、担持杆がスナップ切り替え位 置にある場合の第１２図の正面図；第１４図は、担持杆が捕捉位置にある場合の 第１２図の正面図；第１５図は、担持杆が捕捉位置にある場合の第１１図のマガ ジンの部分側面図；第６図のマガジンを通過して作った断面図；第１７図は、滑 動軌条を除いた場合の、第１６図のＸVII部の拡大断面図である。 実施例 同時にディスク記録装置としても使用されるディスク再生装置であって、前面 に旋回担持された二重ドア２を備えたハウジング１を備える。ハウジング１の下 部の側面に対向して差替え可能な２個のディスクマガジン３が配設され、左のマ ガジン３の上部には、さらに１個の差替え可能なマガジン３があり、他方、右の マガジン３の上部には、４個の差替え可能な搬送機構４が設けられ、この搬送機 構４は、１個のディスクから情報を読みだし、またディスクに情報を書き込む役 目をする。順次下方へ同じ形で構成されたマガジン３は、重畳された複数個の収 納区画５を備え、この区画は、対応する個数の、各１枚のディスクを保有するデ ィスクホルダー６を内蔵する。各収納区画５には対向配置された２個の滑り軌条 ７が配設され、ディスクホ ルダー６の側面肩部が前記軌条７上に当接する。収納区画５内には、ディスクホ ルダー６が、対向してマガジン３に付設された弾性部材８によって定位置に保持 されている。この状態で、ディスクホルダー６は、マガジン３の前壁９および背 壁１０を開放することによって、マガジン３の抽出側を超えて突出され、このマ ガジン３は、マガジン３と搬送機構４との間の空間内で上下に昇降可能で、かつ １枚のディスクを収納したディクホルダー６を搬送するための搬送装置１１の抽 出機構によって捕捉できる。左の２基のマガジン３の上方には、１枚のディスク を入れたディスクホルダー６が側面に付設された、ディスク装荷・発出区画１２ を備え、また搬送装置１１によても操作できる。装置全体の機能は、前記ディス ク装荷・発出区画１２の上方に配置されて、ハウジングの側面に配設された操作 卓面１４に接続された内部計算機ユニット６５によって制御される。 ハウジング１内に引出し状に配設された各マガジン３には、マガジン３の背壁 １０に固定された２個の保持部材１６と協同する係止機構１５が付設される。鉛 直に対向配設された保持部材１６は、ハウジング１の背壁１８に平行に位置して ハウジング固定された壁部１９の対応する貫通孔１７を通過して延長される。相 互に向い合った側面において、保持部材１６は、背壁１０に平行に位置して貫通 する１個の凹状部２０を備え、それに、係止機構１５の双アーム形状の傾動レバ ー２１の対応するアームが係止される。この際、傾動レバー２１に付設された突 片２２が、壁部１９から所定方向に形成された当接片２３に当 接する。壁部１９に固定された支承部２４内に支持された傾動レバー２１が、レ バー杆２５を介して操作レバー２６に連結され、その自由端が、マガジン３の前 壁９を超えて突出し、この際、一方の係止方向１５の操作レバー２６は、下部の マガジン３の底面２７の下部に平行に位置するのに対し、他方の係止方向１５の 操作レバー２６は、上部のマガジン３の頂部壁２８の上部に平行に位置する。ハ ウジング側の軸受２９に支承された操作レバー２６は、その端部側において、壁 部１９に平行、かつ軸受３０によって方向変位されたレバー杆２５のレバー３１ に連結される。さらに他のレバー３２は、レバー３１および傾動レバー２１のそ れぞれに対してリンク連結方式で相互連接される。水平方向に延設されたレバー ３２の長手方向に配設された１個のバネ３３は、一方ではレバー３２の突起３４ に、他方ではハウジング側の突片３５に連結される。引張りバネとして形成され たバネ３３により、傾動レバー２１は、絶えずその基準位置に保持され、その位 置で、そのアームの自由端が壁部１９内の貫通孔１７の背後に位置する、すなわ ち、傾動レバー２１の基準位置は、同時に、傾動レバーがマガジン３の保持部材 １６によって捕捉される位置である。第５図に図示の変形実施例では、上部マガ ジンに付設された係止機構１５の操作レバー２６は、ハウジング１の上面を超え て突出し、この際、軸受３９内に傾動自在に保持された操作レバー２６は、弾性 付勢されたレバー３２によって直接に傾動レバー２１と連結される。 バネ３３の弾性力に抗して操作レバー２６を回動させると、 レバー杆２５により２１が、その捕捉位置から移動し、それによって保持部材１ ６が開放され、マガジン３はハウジング１から抽出される。壁部１９の前壁に配 設され、板バネとして形成されたバネ３６は、その自由端で、マガジンの被挿入 状態で、マガジン３の背壁１０に当接し、マガジン３の抽出を支持し、これによ って、バネ３３が、マガジン３を解除する際に、一定の自己操作的な排出動作を 生起させる。マガジン３をハウジング１内に押入させる際には、下部マガジン３ の平坦な底面２７は、完全に平坦なハウジング側の、担持軌条３８上に保持され た担持平面３７上に支持される。これに対して、上部マガジン３の方は、その平 坦な底面２７で、直接に下部マガジン３の平坦な上部壁２８上に支持される。保 持部材１６を容易に壁部１９の貫通孔１７に押入させるために、保持部材１６は 、一方では断面円錐状に径減少するように、他方では、外形的に傾斜面４０を有 するように形成される。傾動レバー２１の貫通孔１７を通過して、保持部材１６ を貫入させて、バネ３３の弾性に抗して、自動的に傾動レバー２１を、その基準 位置から回動させるために、各保持部材１６の切り欠き部２０を、予め対応する 案内傾斜面４１に当接させる。すなわち、マガジン３の挿入過程では、傾動レバ ー２１が、傾斜面４１に沿って切り欠き部２０に係止されるまでスライドし、か くして、マガジン３は挿入された位置において係止される。 前壁９の外側においては、中央に、側面にグリップ帯材を備えて、把持部の役 目をするグリップ底板４２が位置し、その状態で、等間隔に並んだ３個のネジ締 結４４によって固定され る。さらに前壁９には対応する２個の跳開形搬送取っ手４５が装着され、このＵ 字状の取っ手４５は、対向フランジ４６によって、軸受４７内ではグリップ底板 ４２の上方に、他の軸受４８内ではその下方に、傾動自在に支持され、この際、 フランジ４６の前面側に、相互に噛み合った刻歯部４９を備えることにより、他 方の取っ手４５も同時に傾動する。休止位置においては、搬送取っ手４５が、マ ガジン３の前壁９に当接すると共に、軽く把握できるように、その支柱５０が前 壁９を超えて僅かに突出し、他方、両取っ手は、その把握位置では、前壁９から 垂直に立ち上がり、両取っ手４５を同時に把握することができる。主幹部分５０ は外側から見て内側に湾曲した四分円状に形成されているので、把握位置では、 内側に向かって半円状の把握区域６７となる。休止または把握位置へ自動的に変 換できるように、取っ手形の２個のスナップバネ５２が付設され、その基底部は 貫通部５３を介して誘導され、その自由端はフランジ４６内に挿入される。前壁 ９の自由平面は、休止位置において記載平面の役目をする。 マガジン３は、前壁９、背壁１０、底面２７および天井壁２８より成る一体ハ ウジング体５４を包含し、天井壁２８内側には、下部保持体６６が、中央におい て、上部収納区画５内に位置する。下部保持体６６はスライド軌条６に平行に位 置して、背壁２８の中央に位置する。ハウジング体５４内には、スライド軌条７ が、前壁９と背壁１０とを包囲するクリップ部材５６によって固定され、弾性要 素８はスライド軌条７の壁部５５によって自己位置に支持される。弾性要素８は 、Ｕ字状の 部材から成り、その脚部は突起部に載置され、壁部５５によって付勢され、弾性 要素８の主幹部５９は、その中央に突起６０を備え、ディスクホルダー６の長手 方向の欠如部に係止される。収納区画５の片側に付設された各弾性要素は、１個 の貫通帯部に集中され、弾性要素８の区域では、第二のスライド軌条７の凹部６ １に、マガジン３の前壁９と側壁１０に形成されたスライド軌条部材６２が係止 され、弾性要素８の帯材の中断部に延長される。第１７図は弾性要素８および前 記弾性要素帯材の取付工程を個別に図示し、底面２７には図示の通り、収納凹溝 ６３および収納突片６４が配設される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）入れ換え可能な、上下方向に順次に重畳された収納区画内にディスクを保 有し、かつディスク再生装置のハウジング内に引出し構造状に内設され、手動で 操作可能な係止装置により定位置に固定されるところの、少なくとも１個のディ スクマガジンを備えたディスク再生装置であって；前記係止装置１５が、ディス クマガジン３の背壁１０に付設されてハウジングに固定された一方の周壁上に配 設され、かつ弾性付勢された傾動レバー２１を備え、この傾動レバー２１が、マ ガジン３がハウジング１内へ完全に押し込まれたのちに、前記マガジン３の背壁 １０に設けられた保持部材１６内へ係止されることを特徴とするディスク再生装 置。 （２）ディスクマガジン３の底面２７が、ハウジングの一方の完全な平坦な担持 平面３７上に支持されることを特徴とする請求の範囲第１項記載のディスク再生 装置。 （３）傾動レバー２１は２個のアーム状に形成され、この各アームには、マガジ ンの保持部材１６が付設され、この場合、各保持部材１６は、マガジンの背壁に 平行に配設された空隙２０が形成され、この空隙に傾動レバー２１の対応するア ームが挿嵌されることを特徴とする請求の範囲第１項または第２項記載のディス ク再生装置。 （４）双アーム形状の傾動レバー２１が、ハウジングに固定され、かつディスク マガジン３の保持部材１６用の対応する貫通孔１７を有する壁面１９の背面に固 定されていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項記載のディスク再 生装置。 （５）前面区域にある各保持部材１６は、断面が円錐形に先細りに形成されるこ とを特徴とする請求の範囲第１項ないし第４項のいずれか１項記載のディスク再 生装置。 （６）各保持部材１６は、好ましくは前面区域の外側に、傾斜部４０を備えるこ とを特徴とする請求の範囲第１項ないし第５項のいずれか１項記載のディスク再 生装置。 （７）各保持部材１６の凹状部２０には、傾動レバー２１のアームに対応させて 誘導傾斜部４１が付加されていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第６ 項のいずれか１項記載のディスク再生装置。 （８）傾動部材２１は、レバー杆２５を経由してディスクマガジンの外周輪郭を 超えて突出した操作レバー２６に連結されたことを特徴とする請求の範囲第１項 ないし第７項のいずれか１項記載のディスク再生装置。 （９）操作レバー２６が回動可能に形成され、マガジン３の前面壁９を超えて突 出することを特徴とする請求の範囲第１項ないし第８項のいずれか１項記載のデ ィスク再生装置。 （１０）操作レバー２６が回動可能に形成され、マガジン３の上面壁２８を超え て突出することを特徴とする請求の範囲第１項ないし第８項のいずれか１項記載 のディスク再生装置。 （１１）レバー杆２５にバネ３３が結合されていることにより、傾動レバー２２ が常に基本位置を占め、その捕捉位置においてはマガジン３の保持部材１６と一 致し、その内部では、傾動部材２１に付設された突出部２２が、ハウジング側に 形成された当接部２３に当接することを特徴とする請求の範囲第１項 ないし第１０項のいずれか１項記載のディスク再生装置。 （１２）傾動部材２１を担持する壁部１９の前面側に、バネ３６が固定され、そ の自由端が、弾性部材３６の付勢により、挿入されたマガジン３の背壁１０に当 接する請求の範囲第１項ないし第１１項のいずれか１項記載のディスク再生装置 。 （１３）上下に重畳して配設された２個のマガジン３の場合に、各マガジン３に 付設された係止機構１５により、上部のマガジン３が直接に平坦な担持平面とな る下部のマガジン３の上部壁２８に支持されたことを特徴とする請求の範囲第１ 項ないし第１２項のいずれか１項記載のディスク再生装置。 （１４）上下に重畳して配設された２個のマガジン３の場合に、各マガジン３に 付設されたマガジン３の間にある係止機構１５に、上部のマガジン３用の平坦な 担持平面が設けられたことを特徴とする請求の範囲第１項ないし第１２項のいず れか１項記載のディスク再生装置。 （１５）上部ディスクマガジン３用の担持平面が、平行に隣接配置された杆部材 から形成されたことを特徴とする請求の範囲第１４項記載のディスク再生装置。 （１６）マガジン３の前壁９に、手持ちグリップを備えることを特徴とする請求 の範囲第１項ないし第１５項のいずれか１項記載のディスク再生装置。 （１７）手持ちグリップがグリップ帯材として形成され、マガジン３の前壁９の 中央部において、前壁９の全高を超えて延長されたことを特徴とする請求の範囲 第１６項記載のディスク再生装置。 （１８）マガジン３の前壁９に、跳開可能な担持取っ手４５を備えることを特徴 とする請求の範囲第１項ないし第１７項のいずれか１項記載のディスク再生装置 。 （１９）担持取っ手４５にスナップ弾性部材５２が付設されることにより、担持 取っ手４５が適切に移動した際に、自発的に休止点へ移動し、その位置で前記担 持取っ手４５がマガジン３の前壁９に当接し、他方、捕捉位置においては、前記 担持取っ手４５が前壁９から鉛直方向に起立することを特徴とする請求の範囲第 １８項記載のディスク再生装置。 （２０）担持取っ手４５が、グリップ挙上機構を備えることを特徴とする請求の 範囲第１項ないし第１９項のいずれか１項記載のディスク再生装置。 （２１）担持取っ手４５がＵ字状に形成され、マガジン３の前壁９のほぼ全高を 超える高さまで延長され、この際、担持取っ手のフランジ部４６が前記前壁９の 中央部にリンク連接されたことを特徴とする請求の範囲第１項ないし第２０項の いずれか１項記載のディスク再生装置。 （２２）マガジン３の前壁９には、担持取っ手４５が連接され、一方の担持取っ 手４５が休止点から把持位置へ移動する際には、他方の担持取っ手４５も把持位 置へ移動し、そこで２個の担持取っ手は相互に重なり合う請求の範囲第１項ない し第２１項のいずれか１項記載のディスク再生装置。 （２３）各担持取っ手４５の主幹部５０が、断面の外側において四分円状に内向 湾曲され、これにより把持位置において、内側が半円状の把持区域６７が形成さ れることを特徴とする請求 の範囲第２２項記載のディスク再生装置。 （２４）マガジンの収納区画内に各１個のディスクを収納したディスクホルダー が保有され、そのホルダーが、対向して固設されたスライド軌条上に保持され、 かつその状態で２個の弾性要素によって保持された再生装置であって、ディスク マガジン３が、クリップ結合されたスライド軌条７および内設された弾性要素８ と一体のハウジング５４より成る構成要素として構成され、さらに前記弾性要素 ８がスライド軌条７によって自己の位置に保持されていることを特徴とする請求 の範囲第１項ないし第２３項のいずれか１項記載のディスク再生装置。 （２５）各弾性要素８がＵ字状の屈曲部より成り、その根脚部５７が、マガジン ３の前壁９後壁１０の対応する突出部５８に当接し、その主幹部５９は中央部に 突起を備え、ディスクホルダー６の長尺方向の切り欠き内に係止され、一方の側 面において収納区画５に付設された各弾性要素８が、貫通する１個の帯条と協同 することを特徴とする請求の範囲第１項ないし第２４項のいずれか１項記載のデ ィスク再生装置。 （２６）一方の側面において収納区画５に付設された各スライド軌条７が、貫通 する１個の帯条５５と協同し、この帯条はクリップ結合部材５６により、マガジ ン３の前壁９および背壁１０に固定されたことを特徴とする請求の範囲第１項な いし第２５項のいずれか１項記載のディスク再生装置。 （２７）各スライド軌条７が、付設された弾性要素８の区域内で、１個の凹陥部 ６１を備え、この凹陥部内へ、マガジン３の前壁９および背壁１０に形成された スライド軌条の対応する付 属部材６２が嵌挿され、これが弾性要素帯条の対応する中断部を通過して延長さ れたことを特徴とする請求の範囲第１項ないし第２６項のいずれか１項記載のデ ィスク再生装置。 （２８）マガジン３の背壁２８の内側に、ディスクホルダー６内のディスク群用 の軌条として形成された下部保持体６６が、上部収納区画内に配設されたことを 特徴とする請求の範囲第１項ないし第２７項のいずれか１項記載のディスク再生 装置。