JPH1050620A - 半導体製造方法および装置 - Google Patents

半導体製造方法および装置

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JPH1050620A
JPH1050620A JP20356696A JP20356696A JPH1050620A JP H1050620 A JPH1050620 A JP H1050620A JP 20356696 A JP20356696 A JP 20356696A JP 20356696 A JP20356696 A JP 20356696A JP H1050620 A JPH1050620 A JP H1050620A
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JP
Japan
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vacuum
vacuum processing
gas
processing container
atmosphere
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Application number
JP20356696A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Inomaki
義洋 猪巻
Takahiro Nakamura
貴弘 中村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空排気系の排気能力を向上させ、かつ被処
理物における処理結果を安定化させる。 【解決手段】 外気と遮断された雰囲気で半導体ウェハ
1の成膜処理が行われる真空処理容器3と、真空処理容
器3の外周に設置されかつ真空処理容器3内をその外部
から加熱する抵抗加熱ヒータ9と、真空処理容器3と連
結されかつ真空処理容器3内を真空排気する真空排気系
4と、真空処理容器3と真空排気系4とのそれぞれに連
通する導入管5に設けられかつ大気8を導入する大気導
入弁6とからなり、真空排気系4の真空ポンプ4bによ
って真空処理容器3内の真空排気を行うことにより、真
空処理容器3内に生成された水素7を大気8によって真
空処理容器3から取り出すとともに大気8と一緒に排気
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
おいて、真空処理容器内に生成される水素などの副生成
物を取り除く半導体製造方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】真空処理容器(反応炉ともいう)を備えた
半導体製造装置の一例として、被処理物である半導体ウ
ェハに成膜処理を行うCVD(Chemical Vapor Deposit
ion)装置が知られている。
【0004】ここで、CVD装置には、成膜処理時の真
空処理容器の状態を大別して、大気圧状態で成膜処理を
行う常圧CVD装置と、低圧(10〜103 Pa)状態
で成膜処理を行う低圧CVD装置とがある。
【0005】さらに、前記CVD装置においては、反応
ガスに水素が含まれている場合(例えば、モノシランガ
ス(SiH4)など)、真空処理容器内にその副生成物と
して水素が生成される。
【0006】なお、種々のCVD技術については、例え
ば、株式会社オーム社、1989年6月20日発行、
「超微細加工入門」古川静二郎、その他一名(著)、1
10〜117頁に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術におけるCVD装置、特に、低圧CVD装置では、真
空排気量が比較的少ないため、副生成物として水素など
の軽元素が生成される場合、真空処理容器内に水素が残
留し易い。
【0008】これにより、真空ポンプなどからなる真空
排気系の排気能力を最大限に発揮できないことが問題と
される。
【0009】さらに、真空排気系の排気能力を最大限に
発揮できないと、真空処理容器内の真空度を所定の範囲
内に維持するのが困難になり、その結果、半導体ウェハ
に形成する膜の膜質の安定化を図れないことも問題とさ
れる。
【0010】本発明の目的は、真空排気系の排気能力を
向上させ、かつ被処理物における処理結果を安定化させ
る半導体製造方法および装置を提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0013】すなわち、本発明の半導体製造方法は、被
処理物の処理が行われる真空処理容器とこれに連結され
た真空排気系とのそれぞれに連通する導入管から大気な
どの高粘性気体を導入し、前記真空処理容器内を真空排
気することにより、前記真空処理容器内に生成された水
素などの副生成物を前記高粘性気体によって前記真空処
理容器から取り出すとともに前記高粘性気体と一緒に排
気するものである。
【0014】これにより、真空処理容器の排気口付近に
滞留した水素などの副生成物が高粘性気体によって巻き
込まれるため、副生成物を高粘性気体と一緒に排気する
ことができる。
【0015】その結果、真空処理容器内から副生成物を
取り除くことができ、これにより、真空ポンプなどから
なる真空排気系の排気能力を向上させるとともに、排気
速度を安定化させることができる。
【0016】したがって、安定した装置状況下で被処理
物に処理を行うことができるため、被処理物に対して安
定した処理を長期間に渡って行うことができ、その結
果、被処理物における処理結果を長期間に渡って安定化
させることができる。
【0017】さらに、本発明の半導体製造方法は、真空
処理容器内に被処理物である半導体ウェハを搬入する工
程、前記真空処理容器とこれに連結された真空排気系と
のそれぞれに連通する導入管から大気などの高粘性気体
を導入する工程、前記真空処理容器内を真空排気するこ
とにより、前記真空処理容器内に生成された水素などの
副生成物を前記高粘性気体によって前記真空処理容器か
ら取り出すとともに前記高粘性気体と一緒に排気する工
程、前記真空処理容器内にアンモニアなどの反応ガスを
供給して前記半導体ウェハに成膜処理を行う工程を含む
ものである。
【0018】また、本発明の半導体製造装置は、外気と
遮断された雰囲気で被処理物の処理が行われる真空処理
容器と、前記真空処理容器と連結されかつ前記真空処理
容器内を真空排気する真空排気系と、前記真空処理容器
と前記真空排気系とのそれぞれに連通する導入管に設け
られかつ大気などの高粘性気体を導入する粘性気体導入
手段とを有し、前記真空排気系によって前記真空処理容
器内の真空排気を行うことにより、前記真空処理容器内
に生成された水素などの副生成物が前記高粘性気体によ
って前記真空処理容器から取り出されるとともに前記高
粘性気体と一緒に排気されるものである。
【0019】なお、本発明の半導体製造装置は、前記真
空処理容器内にアンモニアなどの反応ガスを供給する反
応ガス供給手段を有し、前記被処理物である半導体ウェ
ハに成膜処理を行うCVD装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の半導体製造装置である低圧
CVD装置の構造の実施の形態の一例を示す構成概念図
である。
【0022】なお、本実施の形態で説明する半導体製造
装置は、真空処理容器3(反応炉ともいう)内に反応ガ
ス2を供給することにより、真空処理容器3内において
被処理物である半導体ウェハ1に薄膜形成処理(成膜処
理ともいう)を行うものであり、かつ、真空処理容器3
内において成膜処理時に化学反応によって生成された副
生成物である水素7を除去するものである。
【0023】ここで、本実施の形態においては、その一
例として、縦形のホットウォール形の低圧CVD装置を
取り上げ、2種類の反応ガス2であるジクロルシラン
(SiH2 Cl2)とアンモニア(NH3)とを用いてシリ
コンの半導体ウェハ1上に窒化シリコン膜(Si3 4)
を形成する場合について説明する。
【0024】前記低圧CVD装置の構成は、外気と遮断
された雰囲気で半導体ウェハ1の成膜処理が行われる真
空処理容器3と、真空処理容器3の外周に設置されかつ
真空処理容器3内の半導体ウェハ1をその外部から加熱
する抵抗加熱ヒータ9と、真空処理容器3と連結されか
つ真空処理容器3内を真空排気する真空排気系4と、真
空処理容器3と真空排気系4とのそれぞれに連通する導
入管5に設けられかつ大気8(高粘性気体)を導入する
粘性気体導入手段である大気導入弁6とからなり、真空
排気系4の真空ポンプ4bによって真空処理容器3内の
真空排気を行うことにより、真空処理容器3内に生成さ
れた水素(副生成物)7が大気8によって真空処理容器
3から取り出されるとともに大気8と一緒に排気される
ものである。
【0025】なお、図1に示す本実施の形態による低圧
CVD装置は、半導体ウェハ1を1枚ずつ成膜処理する
枚葉式のものである。
【0026】また、前記低圧CVD装置は、石英などに
よって形成された真空処理容器3内にアンモニアやジク
ロルシランなどの反応ガス2を供給する反応ガス供給手
段2aを有しており、これにより、反応ガス2を供給
し、さらに、抵抗加熱ヒータ9によって半導体ウェハ1
を加熱し、化学反応によって半導体ウェハ1に成膜処理
を行うものである。
【0027】さらに、真空処理容器3には、半導体ウェ
ハ1を搬出する際に、N2 ガス10aを供給するN2
ス供給手段10が取り付けられている。
【0028】ここで、本実施の形態における高粘性気体
は、真空処理容器3内で生成された水素7などの軽元素
(低粘性気体)を巻き込んで真空処理容器3外に排気さ
れるものであるため、高粘性(高粘度)を有した気体
(ガス)であり、例えば、大気8、酸素または不活性ガ
スなどである。
【0029】なお、本実施の形態においては、前記高粘
性気体が大気8の場合を説明する。
【0030】さらに、本実施の形態における低圧CVD
装置では、その真空排気系4が、真空処理容器3の排気
口3cと連結された排気管4aと、排気管4aと連結さ
れた真空ポンプ4bとから構成されている。
【0031】また、前記低圧CVD装置においては、大
気導入弁6(大気流入弁ともいう)が真空ポンプ4bに
連通する導入管5に取り付けられている。
【0032】つまり、大気導入弁6が設置された導入管
5は、真空ポンプ4bに取り付けられてこれに連通する
とともに、真空ポンプ4bと連結された排気管4aおよ
び排気口3cを介して真空処理容器3に連通している。
【0033】したがって、真空処理容器3の真空排気時
に、導入管5において大気導入弁6を開いて真空ポンプ
4b内に大気8を導入することにより、真空処理容器3
内に生成された水素7を大気8が巻き込み、真空処理容
器3外に大気8とともに排気することができる。
【0034】この時、導入管5から導入された大気8
は、真空ポンプ4b、排気管4aおよび排気口3cを通
り、一度真空処理容器3内の排気口3c近傍に入り込
み、さらに、真空処理容器3内の排気口3c付近に滞留
した水素7を巻き込んで、再び、真空処理容器3の外部
に排気されるものと思われる。
【0035】ここで、大気導入弁6は、例えば、大気8
の導入の制御を行う開閉弁などである。
【0036】また、真空処理容器3内には、処理中の半
導体ウェハ1を支持しかつ石英などによって形成された
試料台3aが配置され、さらに、半導体ウェハ1の搬入
出時に開くゲートバルブ3bが設けられている。
【0037】なお、前記低圧CVD装置においては、半
導体ウェハ1に窒化シリコン膜の成膜処理を行う際に、
例えば、真空処理容器3内を、20〜30Pa程度に減
圧する。
【0038】本実施の形態による半導体製造方法につい
て説明する。
【0039】なお、前記半導体製造方法は、真空処理容
器3内にジクロルシランとアンモニアの2種類の反応ガ
ス2を供給することにより、半導体ウェハ1に窒化シリ
コン膜を形成しながら、かつ、真空処理容器3内に生成
された副生成物である水素7を真空排気によって除去
(排気)するものである。
【0040】まず、真空処理容器3に設けられたゲート
バルブ3bを開け、真空処理容器3内に半導体ウェハ1
を搬入し、試料台3aの所定箇所に半導体ウェハ1を載
置する。
【0041】続いて、ゲートバルブ3bを閉じて真空処
理容器3を密閉し、真空排気系4の真空ポンプ4bによ
って真空処理容器3内を真空排気する。
【0042】この時、大気導入弁6を開け、真空処理容
器3と真空排気系4とのそれぞれに連通する導入管5か
ら大気8(高粘性気体)を導入する。
【0043】これにより、導入管5から導入された大気
8は、真空ポンプ4bに入り、その後、真空ポンプ4b
を経て排気管4aおよび排気口3cを通り、一度真空処
理容器3内の排気口3c近傍に入り込む。
【0044】さらに、大気8は、真空処理容器3内の排
気口3c付近に滞留した水素7を巻き込んで、再び、真
空処理容器3の外部に排気される。
【0045】したがって、導入管5から大気8を導入し
ながら、真空処理容器3内を真空排気することにより、
真空処理容器3内に生成された水素7を大気8によって
真空処理容器3から取り出すとともに大気8と一緒に排
気する。
【0046】その後、真空処理容器3内が所定の真空度
(本実施の形態においては、20〜30Pa程度)に到
達したら、真空処理容器3内に反応ガス2であるジクロ
ルシランとアンモニアとを反応ガス供給手段2aによっ
て供給するとともに、抵抗加熱ヒータ9によって半導体
ウェハ1を所定の温度に加熱する。
【0047】これにより、真空ポンプ4bによる真空排
気と、反応ガス供給手段2aによる反応ガス2の供給
と、大気導入弁6による大気8の導入とを行いながら、
かつ前記所定の真空度を維持した状態で半導体ウェハ1
に窒化シリコン膜の成膜処理(CVD処理)を行う。
【0048】すなわち、本実施の形態においては、大気
導入弁6を開けて導入管5から大気8を導入しながら、
真空処理容器3内に生成された副生成物である水素7を
大気8と一緒に真空排気するとともに真空処理容器3内
に反応ガス2を供給して半導体ウェハ1に成膜処理を行
う。
【0049】なお、半導体ウェハ1への成膜処理が終了
したら、真空ポンプ4bによる真空排気と、反応ガス供
給手段2aによる反応ガス2の供給と、大気導入弁6に
よる大気8の導入とを停止させる。
【0050】さらに、真空処理容器3内を密閉し、N2
ガス供給手段10によって真空処理容器3内にN2 ガス
10aを供給し、真空処理容器3内を大気圧状態にす
る。
【0051】その後、真空処理容器3のゲートバルブ3
bを開け、成膜処理済みの半導体ウェハ1を真空処理容
器3から搬出し、所定箇所に搬送する。
【0052】本実施の形態の半導体製造方法および装置
(低圧CVD装置)によれば、以下のような作用効果が
得られる。
【0053】すなわち、真空処理容器3とこれに連結さ
れた真空排気系4とのそれぞれに連通する導入管5から
大気8(高粘性気体)を導入して真空処理容器3内を真
空排気することにより、真空処理容器3内に生成されか
つ真空処理容器3の排気口3c付近に滞留した水素7
(副生成物)が、大気8によって巻き込まれるため、水
素7を大気8と一緒に排気することができる。
【0054】これにより、真空処理容器3内から副生成
物である水素7を取り除くことができるため、真空ポン
プ4bなどからなる真空排気系4の排気能力を向上させ
ることができる。
【0055】つまり、真空排気系4の排気能力を最大限
に発揮させることが可能になるとともに、排気速度を安
定化させることができる。
【0056】したがって、安定した低圧CVD装置の状
況下で半導体ウェハ1に成膜処理を行うことができるた
め、半導体ウェハ1に対して安定した成膜処理を長期間
に渡って行うことができる。
【0057】その結果、低圧CVD装置において膜質の
安定化を図ることが可能になり、長期間に渡って安定し
た膜質の成膜を行うことができる。
【0058】さらに、粘性気体導入手段が大気8を導入
する大気導入弁6であり、かつ大気導入弁6が真空排気
系4の真空ポンプ4bに取り付けられていることによ
り、比較的簡単な構造の半導体製造装置、すなわち、低
圧CVD装置によって、真空排気時に、真空処理容器3
内から水素7を取り除く(排気する)ことができる。
【0059】これにより、真空排気系4の排気能力を向
上させる低圧CVD装置(半導体製造装置)を低コスト
で実現することが可能になる。
【0060】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0061】例えば、前記実施の形態における低圧CV
D装置(半導体製造装置)においては、粘性気体導入手
段である大気導入弁6を備えた導入管5が真空ポンプ4
bに取り付けられた場合について説明したが、図2に示
す他の実施の形態の低圧CVD装置のように、導入管5
が排気管4aに取り付けられていてもよい。
【0062】この場合、導入管5は、排気管4aを介し
て真空処理容器3と真空ポンプ4bとにそれぞれ連通
し、大気8を排気管4aから導入する。
【0063】また、導入管5は、真空処理容器3の排気
口3cの近傍で真空処理容器3に直接取り付けられてい
てもよい。
【0064】この場合、導入管5は、真空処理容器3と
直接連通し、さらに、排気口3cおよび排気管4aを介
して真空ポンプ4bと連通しており、これにより、大気
8を導入管5から直接真空処理容器3に導入する。
【0065】ここで、導入管5が、排気管4aまたは真
空処理容器3に取り付けられた場合においても、前記実
施の形態による低圧CVD装置(半導体製造装置)と同
様の作用効果が得られる。
【0066】なお、導入管5は、真空排気系4を成す排
気管4aと真空ポンプ4bとの両者に設けられていても
よく、この場合、その両者から大気8を導入することも
可能である。
【0067】また、前記実施の形態では、低圧CVD装
置において、半導体ウェハ1に対する成膜処理を行いな
がら、真空排気による真空処理容器3内の水素7の除去
(排気)を行う場合を説明したが、水素7の除去につい
ては、成膜処理とは別に単独で行ってもよい。
【0068】例えば、図1または図2に示す低圧CVD
装置において、半導体ウェハ1に対する成膜処理が終了
した後、半導体ウェハ1を搬出し、真空処理容器3内を
密閉する。
【0069】続いて、真空処理容器3とこれに連結され
た真空排気系4とのそれぞれに連通する導入管5から大
気8(高粘性気体)を導入し、真空処理容器3内を真空
排気することにより、真空処理容器3内に生成された水
素7(副生成物)を大気8によって真空処理容器3から
取り出すとともに大気8と一緒に排気する。
【0070】その後、真空処理容器3内が所定の真空度
に到達するまで真空排気を行い、その際に、真空処理容
器3内の水素7を除去し続ける。
【0071】これによっても、前記実施の形態による半
導体製造方法および装置と同様の作用効果が得られる。
【0072】また、前記実施の形態においては、成膜処
理の際に、ジクロルシランとアンモニアの2種類の反応
ガス2を用いる場合について説明したが、反応ガス2
は、これに限定されるものではなく、例えば、シランガ
スなどを用いてもよく、その場合、半導体ウェハ1に形
成される膜は、SiO2 膜である。
【0073】さらに、図1および図2に示した半導体製
造装置は低圧CVD装置であったが、前記半導体製造装
置は低圧CVD装置に限らず、真空処理容器3とこれに
連結された真空排気系4(真空ポンプ4bを含む)とを
有していれば、CVD装置に限らず他の半導体製造装置
であってもよい。
【0074】なお、図1および図2に示す低圧CVD装
置は、縦形で枚葉式のものであるが、これに限らず、図
3に示す他の実施の形態の低圧CVD装置のように、横
形でかつ同時に複数枚の半導体ウェハ1を成膜処理する
バッチ式のものであってもよい(縦型のバッチ式であっ
てもよい)。
【0075】また、水素7などの副生成物を巻き込んで
真空処理容器3から取り出す高粘性気体は、高い粘性
(高粘度)を有していれば、大気8に限らず、アルゴン
ガスや窒素ガスなどの不活性ガスであってもよい。
【0076】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0077】(1).真空処理容器と真空排気系とのそ
れぞれに連通する導入管から高粘性気体を導入して真空
処理容器内を真空排気することにより、真空処理容器内
に生成された水素などの副生成物を高粘性気体と一緒に
排気することができる。これにより、真空処理容器内か
ら副生成物を取り除くことができるため、真空ポンプな
どからなる真空排気系の排気能力を向上させることがで
きる。
【0078】(2).(1)により、真空排気系の排気
能力を最大限に発揮させることが可能になるとともに、
排気速度を安定化させることができる。したがって、安
定した装置状況下で被処理物に処理を行うことができる
ため、被処理物に対して安定した処理を長期間に渡って
行うことができ、その結果、被処理物における処理結果
を長期間に渡って安定化させることができる。
【0079】(3).真空処理容器内の水素(副生成
物)を高粘性気体と一緒に真空排気するとともに真空処
理容器内に反応ガスを供給して半導体ウェハに成膜処理
を行うことにより、CVD装置において膜質の安定化を
図ることが可能になり、長期間に渡って安定した膜質の
成膜処理を行うことができる。
【0080】(4).粘性気体導入手段が大気を導入す
る大気導入弁であり、かつ大気導入弁が真空排気系の真
空ポンプに取り付けられていることにより、比較的簡単
な構造の半導体製造装置によって、真空排気時に、真空
処理容器内から副生成物を取り除くことができる。これ
により、真空排気系の排気能力を向上させる半導体製造
装置を低コストで実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体製造装置である低圧CVD装置
の構造の実施の形態の一例を示す構成概念図である。
【図2】本発明の他の実施の形態である半導体製造装置
(低圧CVD装置)の構造を示す構成概念図である。
【図3】本発明の他の実施の形態である半導体製造装置
(低圧CVD装置)の構造を示す構成概念図である。
【符号の説明】
1 半導体ウェハ(被処理物) 2 反応ガス 2a 反応ガス供給手段 3 真空処理容器 3a 試料台 3b ゲートバルブ 3c 排気口 4 真空排気系 4a 排気管 4b 真空ポンプ 5 導入管 6 大気導入弁(粘性気体導入手段) 7 水素(副生成物) 8 大気(高粘性気体) 9 抵抗加熱ヒータ 10 N2 ガス供給手段 10a N2 ガス

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物の処理が行われる真空処理容器
    とこれに連結された真空排気系とのそれぞれに連通する
    導入管から大気などの高粘性気体を導入し、前記真空処
    理容器内を真空排気することにより、前記真空処理容器
    内に生成された水素などの副生成物を前記高粘性気体に
    よって前記真空処理容器から取り出すとともに前記高粘
    性気体と一緒に排気することを特徴とする半導体製造方
    法。
  2. 【請求項2】 真空処理容器内に被処理物である半導体
    ウェハを搬入する工程、 前記真空処理容器とこれに連結された真空排気系とのそ
    れぞれに連通する導入管から大気などの高粘性気体を導
    入する工程、 前記真空処理容器内を真空排気することにより、前記真
    空処理容器内に生成された水素などの副生成物を前記高
    粘性気体によって前記真空処理容器から取り出すととも
    に前記高粘性気体と一緒に排気する工程、 前記真空処理容器内にアンモニアなどの反応ガスを供給
    して前記半導体ウェハに成膜処理を行う工程、を含むこ
    とを特徴とする半導体製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体製造方法であっ
    て、前記導入管から前記高粘性気体を導入しながら、前
    記真空処理容器内の前記副生成物を前記高粘性気体と一
    緒に真空排気するとともに前記真空処理容器内に反応ガ
    スを供給して前記半導体ウェハに成膜処理を行うことを
    特徴とする半導体製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の半導体製造
    方法であって、前記導入管から前記高粘性気体を導入す
    る際に、前記真空排気系が有する真空ポンプまたは排気
    管もしくはその両者から前記高粘性気体である大気を導
    入することを特徴とする半導体製造方法。
  5. 【請求項5】 外気と遮断された雰囲気で被処理物の処
    理が行われる真空処理容器と、 前記真空処理容器と連結され、かつ前記真空処理容器内
    を真空排気する真空排気系と、 前記真空処理容器と前記真空排気系とのそれぞれに連通
    する導入管に設けられ、かつ大気などの高粘性気体を導
    入する粘性気体導入手段とを有し、 前記真空排気系によって前記真空処理容器内の真空排気
    を行うことにより、前記真空処理容器内に生成された水
    素などの副生成物が前記高粘性気体によって前記真空処
    理容器から取り出されるとともに前記高粘性気体と一緒
    に排気されることを特徴とする半導体製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体製造装置であっ
    て、前記真空処理容器内にアンモニアなどの反応ガスを
    供給する反応ガス供給手段を有し、前記被処理物である
    半導体ウェハに成膜処理を行うCVD装置であることを
    特徴とする半導体製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体製造装置であっ
    て、前記導入管において前記粘性気体導入手段によって
    前記高粘性気体を導入しながら、前記真空処理容器内の
    前記副生成物を前記高粘性気体と一緒に真空排気すると
    ともに前記真空処理容器内に前記反応ガスを供給して前
    記半導体ウェハに成膜処理を行うことを特徴とする半導
    体製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項5,6または7記載の半導体製造
    装置であって、前記真空排気系が、前記真空処理容器と
    連結された排気管と、前記排気管と連結された真空ポン
    プとを有することを特徴とする半導体製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項5,6,7または8記載の半導体
    製造装置であって、前記粘性気体導入手段が大気を取り
    込む大気導入弁であり、前記大気導入弁が、前記真空排
    気系が有する真空ポンプに連通する導入管に取り付けら
    れていることを特徴とする半導体製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003158080A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造装置、半導体製造装置における堆積物除去方法、および半導体装置の製造方法

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JP2003158080A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造装置、半導体製造装置における堆積物除去方法、および半導体装置の製造方法

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