JPH10505910A - 表面プラズモン共鳴を使用する生物分子の相互作用の研究方法 - Google Patents
表面プラズモン共鳴を使用する生物分子の相互作用の研究方法Info
- Publication number
- JPH10505910A JPH10505910A JP8510606A JP51060696A JPH10505910A JP H10505910 A JPH10505910 A JP H10505910A JP 8510606 A JP8510606 A JP 8510606A JP 51060696 A JP51060696 A JP 51060696A JP H10505910 A JPH10505910 A JP H10505910A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- chelating agent
- peptide
- poly
- biosensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/543—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
- G01N33/54366—Apparatus specially adapted for solid-phase testing
- G01N33/54373—Apparatus specially adapted for solid-phase testing involving physiochemical end-point determination, e.g. wave-guides, FETS, gratings
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/543—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D15/00—Separating processes involving the treatment of liquids with solid sorbents; Apparatus therefor
- B01D15/08—Selective adsorption, e.g. chromatography
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C229/00—Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
- C07C229/02—Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton
- C07C229/04—Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
- C07C229/26—Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated having more than one amino group bound to the carbon skeleton, e.g. lysine
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Immunology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Hematology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
本発明は表面プラズモン共鳴(SPR)により生物分子の間の相互作用を研究するための方法、再生し得るバイオセンサーユニット及びその研究に適したキットに関する。試薬の一種である(ポリ)ペプチドが金属キレートによりバイオセンサーユニットの表面にカップリングされる。ヒスチジン基を含むアフィニティーペプチドを有するタンパク質が結合し得るニトリロトリ酢酸誘導体がキレート形成剤として使用されることが好ましい。
Description
【発明の詳細な説明】
表面プラズモン共鳴を使用する生物分子の相互作用の研究方法
本発明は分子の生物特異性相互作用の研究に関する。
従来、巨大分子の分子間相互作用、例えば、(ポリ)ペプチド−(ポリ)ペプ
チド相互作用または(ポリ)ペプチド−DNA相互作用の分析は一般に平衡条件
下で行われていた。最近まで、二三の例外はあるが、速度論パラメーターを研究
することは可能ではなく、またはかろうじて可能であるにすぎなかった。何とな
れば、これらの研究は巨大分子が比較的多量で、しかも比較的高純度で存在する
ことを必要としたからであり、かつ/またはアフィニティークロマトグラフィー
または免疫学的方法の如き利用可能な方法が生物特異性相互作用を監視するのに
充分に迅速ではなかったからである。
表面プラズモン共鳴、SPRの光現象に基く方法が最近開発された。生物特異性
界面の屈折率の変化に相関関係があり、また巨大分子の濃度の変化と関連して得
られ、その変化が、例えば、互いに結合する反応パートナーにより励起される光
シグナルの評価は、現在この分析をリアルタイムで行うことを可能にする。この
方法において、少量の巨大分子(これらは放射能標識または蛍光標識を有しない
)が使用でき、それ程厳しくない要求が巨大分子の純度に課せられている。この
方法が、とりわけ、PCT出願WO 90/05295及びWO 90/05303に開示されていた。
表面プラズモン共鳴方法に基く最も広く使用されている市販の系(BIACoreTM,
Pharmacia Biosensor)は、光学系及びサンプル輸送装置に加えてその主要素の一
つとして所謂バイオセンサーチップの形態のバイオセンサーユニットを有する。
バイオセンサーチップは、一面に金の層を有するガラス支持体からなり、その層
にカルボキシメチルデキストランを含むヒドロゲルマトリックスがリンカー基を
備えているバリヤー層により共有結合される。ヒドロゲルマトリックスは、一方
では、反応パートナーの一つを固定するのに使用され、また他方では、固定され
た巨大分子とその反応パートナーの生物特異性相互作用を分析するのに必要とさ
れるミリューを与えるために使用される(Stenbergら,1991)。
下記の方法が反応パートナーの一つ(これはヒドロゲルマトリックスに関して
一般には(ポリ)ペプチドである)を固定するのに今までのところ使用されてい
た。
1)化学方法を使用するバイオセンサーチップのヒドロゲル表面における直接の
不可逆的固定化、
2)ヒドロゲルに結合されているストレプトアビジンまたはアビジンに関するビ
オチニル化反応パートナーの直接の不可逆的固定化、及び
3)ヒドロゲルに結合されている抗体により反応パートナーを結合することによ
る間接の可逆的固定化。
しかしながら、これらの方法は種々の欠点を示す。方法1)はヒドロゲル形成性
物質と(ポリ)ペプチドの方向性のない化学反応(その反応は使用される方法に
応じて(ポリ)ペプチドの一級アミノ基、炭水化物基または遊離チオール基で優
先的に起こる)のために、(ポリ)ペプチドの生物学的性質及び/または生物物
理学的性質が特定し得ないか、またはかろうじて特定できる様式で影響されると
いうリスクに問題がある。この結果として、固定された(ポリ)ペプチドはその
自然のままの生物活性形態ではなく、または完全にはその形態ではない。何とな
れば、例えば、反応パートナーと相互作用すべきである分子の領域が化学基によ
りブロックされ、またはその分子中のコンホメーション変化のために接近できな
くなったからである。巨大分子をビオチニル化するのに使用される方法は(ポリ
)ペプチドをカップリングするための方法と基本的に似ているので、これらの欠
点、ひいては方法論的制限がまた2)に記載された方法に当てはまる。両方の方法
は、ヒドロゲル表面を再生する能力が同(ポリ)ペプチドを使用して連続の分析
を行う時にその方法のかなりの簡素化を構成するが、生物活性及び生物物理的活
性を保持しながらこの再生を行うことが非常に困難であるという付加的な欠点を
問題にしている。
原理上同じ方法がサンドイッチイムノアッセイ、例えば、ELISA(酵素結合免疫
吸着アッセイ)技術のように使用される時、これらの欠点は抗体を使用すること
により回避し得る(方法3)。しかしながら、この方法の使用は(ポリ)ペプチ
ドに特異性である利用可能な高アフィニティーモノクローナル抗体を有する必要
により制限される。更なる制限は、抗体が研究すべき反応パートナーとの相互作
用に重要であるエピトープと相互作用すべきではないことである。
本発明の基礎となる目的は、SPRを使用し、かつ既知の方法の欠点を問題とし
ない、(ポリ)ペプチドと反応パートナーの相互作用の研究方法を提供すること
であった。
種々の方法が遺伝子方法を使用してタンパク質を調製するのに利用でき、その
配列がリガンドに対し高アフィニティーを示す配列セグメント(所謂アフィニテ
ィーペプチド)を有する融合タンパク質として解明される。固定金属キレートア
フィニティークロマトグラフィー(IMAC)は、タンパク質及びペプチドを精製する
のに広く使用され、このような融合タンパク質がアフィニティーペプチドにより
固定金属キレートに結合される方法である。イミノジ酢酸誘導体のグループから
の種々のキレート剤のうち、ニトリロトリ酢酸誘導体が或る金属イオン、例えば
、Cu2+、Ni2+またはZn2+に対する極めて高いアフィニティーを含む特に有利な性
質を示す。従来、この方法は、少なくとも一つのヒスチジン残基を有するアフィ
ニティーペプチドが直接または間接に結合される組換え融合タンパク質を精製す
るために、金属イオンとしてニッケルを使用し、また錯生成剤としてニトリロト
リ酢酸を使用して、広く適用されていた。組換えタンパク質を精製するためのこ
の種の方法が、とりわけ、欧州特許出願第184355号(イミノジ酢酸が錯生成剤と
して使用される)及び同第282042号(これはニトリロトリ酢酸及び少なくとも二
つの隣接ヒスチジン残基を有するアフィニティーペプチドを有するタンパク質を
記載する)に開示されていた。
SPR方法における金属キレートアフィニティークロマトグラフィーの原理を利
用する概念が、本発明の目的を達成するための基礎を形成した。
それ故、本発明は、相互作用により励起される表面プラズモン共鳴が電磁放射
線に透過性であり、かつ異なる屈折率のものである二つの媒体の界面で金属層中
で測定され、低い屈折率の媒体が水性媒体であり、その中に(ポリ)ペプチドが
固定形態で存在し、反応パートナーと接触される、バイオセンサーユニットを使
用する(ポリ)ペプチドと反応パートナーの相互作用の研究方法に関する。
その方法は、(ポリ)ペプチドが金属キレートにより固定されることを特徴と
する。
更なる局面において、本発明は電磁放射線に透過性であり、かつ異なる屈折率
のものである二つの媒体(低い屈折率の媒体は水性媒体である)の界面で金属層
中で表面プラズモン共鳴を測定することにより(ポリ)ペプチドと反応パートナ
ーの相互作用を研究するためのバイオセンサーユニットに関する。そのバイオセ
ンサーユニットは、キレート剤(適当な場合、それが金属イオンと錯生成される
形態である)が水性媒体に面するバイオセンサーユニットの表面に結合されるこ
とを特徴とする。
好ましい局面において、水相は生体適合性の多孔質マトリックス、特にヒドロ
ゲルである。原則として、ヒドロゲル形成剤の性質に関して制限はない。但し、
それらが、特にヒドロゲルマトリックス中の生物分子の必要な拡散に関して、SP
R方法に使用するのに基本的に適していることを条件とする。好適なヒドロゲル
形成剤の例は多糖、例えば、アガロース、デキストラン、ヤハズツノマタ(ca-rr
ageen)、アルギン酸塩、澱粉もしくはセルロース、またはこれらの多糖の誘導体
、例えば、カルボキシメチル誘導体、または水膨潤性有機ポリマー、例えば、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミドもしくはポリエチレ
ングリコールである。
特に好適なヒドロゲルはデキストランからなるヒドロゲルであり、これは(ポ
リ)ペプチドの共有結合に関して、反応性基、例えば、ヒドロキシル基、カルボ
キシル基、アミノ基、アルデヒド基、カルボニル基、エポキシ基またはビニル基
を備えている。ヒドロゲル層の設計及び金属層へのその結合(これは適当な場合
に有機バリヤー層により行われる)が、とりわけ、PCT出願WO 90/05303に記載さ
れているだけでなく、Lofas及びJohnsson,1990により記載されていた。本発明
の好ましい実施態様において、キレート剤はヒドロゲルの反応性基に結合される
。
特に好ましい実施態様において、ヒドロゲル形成剤は反応性基としてカルボキ
シメチル基を有するデキストランである。
付加的な好ましい実施態様において、(ポリ)ペプチドは、その生物活性セグ
メントに加えて、少なくとも二つの隣接ヒスチジン残基を含むアフィニティーペ
プチドを有する。この場合、キレート剤は一般式Y-R-CH(COOH)-N(CH2COOH)2のニ
トリロトリ酢酸(NTA)誘導体であり、式中、Rは型(CH2)n-のアルキレンブリッジ
(これは置換されていてもよく、または置換されていなくてもよい)を表しても
よく、但し、その置換基はキレート剤の機能に対して有害な作用を有しないこと
を条件とし、nは整数1、2、3、4、5、6、7、8、9または10を表し、そ
のアルキレン基が充分に大きい場合には、それはまたおそらく一つ以上のアルケ
ン部分構造またはアルキン部分構造を含んでいてもよく、またはRは芳香族ブリ
ッジ員[これは一つ以上の単核芳香族化合物または多核芳香族化合物(これは必
要によりまた芳香族複素環であってもよい)からつくられていてもよい]を表し
てもよく、またはRはアラルキルブリッジ員(その芳香族部分は直接に、または
型(CH2)n-(式中、nは整数1、2、3、4または5を表してもよい)のアルキ
ル基を介してYに結合されていてもよく、またはカルボキシル基に隣接するα−
C原子に結合されていてもよく、かつYは反応性基、特にNH2基またはSH基であ
る。
Rの例として、メチレン、エチレン、n−プロピレンもしくはイソプロピレン
及びo−、m−、p−フェニレンまたはβ,β’−ナフタレンが挙げられる。
また、NTA誘導体は一般式Y-R1-CH(COOH)-N(CHR2COOH)2を有していてもよく、
式中、R1はRについて示された意味を有する基を表してもよく、かつR2は型CH3(
CH2)n-(これは、例えば、OHもしくはClで置換されていてもよく、または置換さ
れていなくてもよく、かつnは整数1、2、3、4または5を表してもよい)の
アルキル基であってもよく、またはR2は分岐アルキル基、例えば、イソプロピル
、t−ブチルまたはイソブチルであってもよく、またはR2はRについて示された
意味を有する芳香族ブリッジ員であってもよく、かつYは反応性基、特にNH2基
またはSH基である。
RまたはR1は、一方では、錯生成能が、未結合NTAの錯生成能と較べて、でき
るだけ少なく影響されるように、他方では、バイオセンサーユニットの表面まで
の距離がSPR現象に干渉しない程充分に小さいように選択される。
R2はキレート化すべき金属イオン及び研究すべき物質と錯生成するキレート剤
の能力が悪影響されないように選択される。
置換基RもしくはR1またはR2の適性は、例えば、好適なリガンド、一般にHis
(6)-修飾ポリペプチドを使用する結合研究により試験し得る。錯生成能に悪影響
する置換基はリガンドのアフィニティーを低下する。そのリガンドの非特異的結
合に影響する置換基は陽イオンで錯生成されないキレート剤のためのリガンドの
結合を増大する。Yはキレート剤がバイオセンサーユニットの表面、特にヒドロ
ゲルマトリックス中に含まれる反応性基に結合される反応性基である。それ故、
キレート剤の反応性基はバイオセンサーユニット、特にヒドロゲルマトリックス
の表面の反応性基にかみ合わされる。特に、反応性基Yはデキストランの修飾カ
ルボキシメチル基に結合するNH2基であることが好ましい。共有結合に適してい
るその他のY反応性基は安定なチオエーテル基に変換し得るSH基である。このチ
オエーテル結合は還元剤、例えば、メルカプトエタノール(これは(ポリ)ペプ
チドを精製または合成するのに頻繁に使用される)の存在下の安定性に関してジ
スルフィド結合より優れている。
キレート剤は(ポリ)ペプチドをカップリングするのに知られている方法を使
用して、例えば、N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)及びN−エチル−N’−
(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)(例えば、Cuatrecasas及びPar
ikh,1972を参照のこと)を使用してその反応性基によりヒドロゲルに結合し得
る。
本発明の範囲内で好適であるキレート剤が米国特許第4,877,830号、EP-A-2533
03及びWO 90/12803そしてまたHochuli及びPiesecki,1992、及びYokoyamaら,19
93の論文に記載されていた。遷移金属イオン、好ましくは第四周期の遷移金属イ
オンが金属イオンとして特に好ましい。マンガンイオン、コバルトイオン、ニッ
ケルイオンまたは銅イオンが特に好ましく、特にNi2+が好ましい。
本発明の範囲内で、N−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢
酸(これはHochuliら,1987により記載されていた)、そしてまたNα,Nα−
ジ(1−カルボキシエチル)−2,6−ジアミノヘキサン酸がNTA誘導体として
特に好ましく、またニッケルがそれで錯生成される金属イオンとして特に好まし
い。
融合(ポリ)ペプチド[これは好ましい金属キレートに結合するそれらの能力
を確実にするために少なくとも二つの隣接ヒスチジン残基を示し、これらは本発
明のためにその好ましい実施態様(所謂“His-Tagタンパク質”)に使用される]
の調製に関して、欧州特許出願EP-A-282 042が参照にされる。このようなHis-Ta
gタンパク質の例は、アフィニティーペプチドが互いに並んで6ヒスチジン残基
を有する(His)6-タンパク質である。
原則として、キレート剤を適当な場合には反応性基を有する有機バリヤー層に
よりバイオセンサーチップの金属表面に直接にカップリングすることがまた可能
である。このようなバリヤー層に関して、WO 90/05303の開示が参考にされる。
しかしながら、(ポリ)ペプチドを主としてヒドロゲルマトリックスに固定する
ことが一般に好ましい。何となれば、マトリックスの構造は細胞の内部中の生理
条件に非常に良く合致し、それにより生物分子の相互作用を研究するための自然
環境に近づくからである。
本発明は、バイオセンサー表面が完全に再生できるという重要な利点を有する
。これは匹敵する条件下で連続実験を行うことを可能にする。新規バイオセンサ
ーユニットは再生に課せられる下記の要件を満足する。
1)金属キレートに結合される(ポリ)ペプチドが完全に除去し得る。
2)更に負荷(loading)の際に、バイオセンサーユニットの表面が固定される(ポ
リ)ペプチドを結合するためのキャパシティを失わない。
3)固定された(ポリ)ペプチドの結合特性が影響されない。
幾つかの選択がリガンド、例えば、His(6)タンパク質を結合した金属イオン飽
和キレート表面を再生するのに利用できる。一方では、リガンドは殆どの部分が
安定に留まるために、使用される金属イオンに応じて、酸処理(例えば、10mMの
酢酸)、金属イオン負荷により除去し得る。必要により、結合されたタンパク質
は、別の強いキレート剤、例えば、100mMのEDTAを添加することにより、固定さ
れたキレート結合から金属イオンと一緒に除去し得る。金属イオンがキレート剤
に結合される安定性は夫々個々の場合に測定される必要があり、とりわけ、リガ
ンド/金属イオン錯体の安定性に依存する。方法の再現性が考慮される場合、そ
の他のキレート剤を使用してキレート表面を再生する方法が第一の方法に好まし
い。
また、サンドイッチ状表面、例えば、金属キレート−リガンド1−リガンド2
(この場合、リガンド1は金属キレート表面に対し高アフィニティーを有する(
ポリ)ペプチドに相当し、またリガンド2は金属キレート表面ではなくリガンド
1に対しアフィニティーを有する巨大分子に相当する)の再生が、キレート表面
へのリガンド1の結合に影響しないでリガンド2の除去を可能にする条件下で行
い得るか否かを夫々個々の場合に試験することが必要である。古典的アフィニテ
ィークロマトグラフィーに使用されるような、高い塩濃度を有する溶液が、この
目的のために特に使用し得る。
SPR方法の適用の古典的領域に使用されることに加えて、本発明はまた所望の
タンパク質を含むフラクションを確かめるために生化学的精製に有利に使用し得
る。この方法は、その精度及び速度に関してだけでなく、その簡素化に関して古
典的精製方法よりも大いに優れている。
付加的な局面において、本発明はSPRを使用して反応パートナーとの(ポリ)
ペプチドの相互作用の研究用のバイオセンサーキットに関する。そのキットは第
一容器中のSPRバイオセンサーユニット、別の容器中のキレート剤、別の容器中
のキレート剤で錯生成するのに適している金属の塩、一つ以上の付加的な容器中
のバイオセンサーユニットの表面を活性化するための試薬、適当な場合には別の
容器中のその表面を失活するための試薬、適当な場合には別の容器中のその表面
を再生するための試薬、そしてまた、適当な場合には一つ以上の付加的な容器中
の一種以上の比較タンパク質を含む。
バイオセンサーユニットの一つの表面はヒドロゲル層からなることが好ましい
。適当に、キレート剤は低温凍結溶液の形態であり、その濃度及び緩衝液はバイ
オセンサーユニットの表面へのカップリングに調整される。ニトリロトリ酢酸誘
導体、特にN−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸そしてま
たNα,Nα−ジ(1−カルボキシエチル)−2,6−ジアミノヘキサン酸が好
ましいキレート剤である。
金属塩硫酸ニッケルが、好ましくは表面の所望の負荷の程度に応じて希釈し得
る原液の形態で、好ましい。
バイオセンサーユニットの一つの表面が反応性基を有するヒドロゲル、特にカ
ルボキシメチル化デキストランからなる、本発明の好ましい実施態様において、
バイオセンサー表面を活性化するための試薬はN−ヒドロキシスクシンイミド及
びN−エチル−N’−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドであり、これ
らは低温凍結溶液の形態であることが好ましく、これらは濃度及び緩衝液に関し
て活性化に適している。好ましい実施態様において、(ポリ)ペプチドをカップ
リングした後にバイオセンサー表面に残るN−ヒドロキシスクシンイミド基を失
活するための試薬はエタノールアミンであり、これは適当な濃度であり、かつ好
適な緩衝液中にあり、同様に低温凍結形態であることが好ましい。
バイオセンサー表面を再生するための試薬はキレート剤、特にEDTAであること
が好ましい。
必要により付加的な容器中に存在する試験タンパク質は、幾つかのヒスチジン
残基を含むアフィニティーペプチドを有することが好ましく、バイオセンサー表
面の負荷を試験するのに適している濃度及び緩衝液中の通常の溶液として存在す
る。
本発明の範囲内で行われた実験において、カップリングは、好ましい実施態様
に従ってそしてまた簡素化のために、ヒドロゲルマトリックス中で行われた。何
となれば、市販のバイオセンサーユニットそれ自体はデキストランマトリックス
を有し、かつこのヒドロゲル層が、再現できる様式で、直接カップリングに必要
とされるように、バイオセンサーユニットから除去し得ることがやっとのことで
あることが明らかであるからである。
N−ヒドロキシスクシンイミドを使用するカップリング方法がキレート剤N−
(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸またはNα,Nα−ジ(
1−カルボキシエチル)−2,6−ジアミノヘキサン酸をバイオセンサーヒドロ
ゲル表面に結合するのに使用された。この方法において、遊離一級アミノ基を含
むキレート剤が市販のバイオセンサーユニット(BIACore)の修飾デキストランヒ
ドロゲル表面に共有結合によりカップリングされた。固定化に直接使用し得るニ
トリロトリ酢酸の誘導体がキレート剤として合成された。その誘導体は主として
公表された方法(Hochuliら,1987; 及び欧州特許明細書339389)に従って合成さ
れるが、トリフルオロ酢酸/トリフルオロメタンスルホン酸を使用する酸開裂が
、保護基を脱離するために、パラジウム/木炭の存在下の記載された水素化に
代えて、行われたという相違がある。この方法で得られる物質は、それが大きな
程度で無機不純物を含まないので、バイオセンサーユニットの表面へのカップリ
ングに直接使用し得る。
キレート剤は、バイオセンサーチップ製造業者により推奨された方法を使用し
て固定された。固定された量を直接測定することはニトリロトリ酢酸誘導体の低
い相対分子量に関連する装置上の制限のために可能ではないので、相対的な量が
タンパク質を結合するためのキャパシティを測定することにより間接的に検出さ
れた。市販のウシ血清アルブミン(BSA)がこの目的に好適であることがわかった
。
試験(ポリ)ペプチドはキレート剤で修飾されたニッケルイオンを含まないバ
イオセンサーチップ表面に対し非常に低いアフィニティーを有することが確かめ
られた。修飾された表面への(ポリ)ペプチドの結合を観察することは可能では
なかった。試験タンパク質に結合する表面のキャパシティは、実施例4に示され
るように、負荷に使用されるニッケルイオン濃度と直接に相関関係がある。ニッ
ケルイオン濃度を調節することにより、結合キャパシティは実験要件に容易に適
合し得る。
付加的な局面において、本発明は式Nα,Nα−ジ(1−カルボキシエチル)
−2,6−ジアミノヘキサン酸のニトリロトリ酢酸誘導体に関する。また、この
キレート剤は、既知ニトリロトリ酢酸誘導体のように、タンパク質及びペプチド
を精製するための固定された金属キレートアフィニティークロマトグラフィーに
使用し得る。
図面の表:
図1:バイオセンサーユニットのデキストラン表面上のN−(5−アミノ−1−
カルボキシペンチル)イミノジ酢酸の固定化
図2:ウシ血清アルブミンを使用するN−(5−アミノ−1−カルボキシペンチ
ル)イミノジ酢酸によるデキストラン表面の負荷の間接的な測定
図3:EDTAを使用するウシ血清アルブミン負荷バイオセンサー表面の再生
図4:バイオセンサー表面へのタンパク質の非特異的結合の測定
図5:タンパク質をバイオセンサー表面に結合する能力に関するニッケル濃度の
効果の測定
図6:N−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸/Ni2+で負荷
されているバイオセンサー表面に種々のタンパク質を結合する能力
図7:Nα,Nα−ジ(1−カルボキシエチル)−2,6−ジアミノヘキサン酸
で負荷されているバイオセンサー表面へのHis(6)-修飾タンパク質の結合
本発明が以下の実施例を使用して説明される。
実施例1
a)N−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸の合成
ブロモ酢酸(Aldrich)4.17gを2MのNaOH15mlに溶解し、その溶液を0℃に冷却し
た。2MのNaOH22.5ml中のNε−ベンジルオキシカルボニル−L−リシン(Fluka)4
.2gの溶液を攪拌しながらこの溶液に徐々に添加した。2時間後、その溶液を室
温に温め、次いで一夜攪拌した。続いて、その溶液を50℃で2時間加熱し、その
後1MのHCl 45mlを徐々にそれに添加した。得られる沈殿を遠心分離して除き、0.
1MのHClで洗浄し、乾燥させた(生成物5g、理論収量5.9g)。先に得られた誘導
体0.87gをトリフルオロ酢酸(Merck)10mlに溶解した。トリフルオロメタンスルホ
ン酸(Merck)1mlをその透明溶液に徐々に添加し、これを氷で冷却し、次いでこ
の混合物を室温で1時間攪拌した。生成した沈殿を分離して除き、水30mlをその
溶液に添加し、これを殆ど乾燥するまで濃縮した。溶離剤として水を使用してこ
の溶液のアリコートをPD10カラム(Pharmacia)で分別した。ニンヒドリン陽性の
中性フラクションを合わせ、凍結乾燥した。
b)Nα,Nα−ジ(1−カルボキシエチル)−2,6−ジアミノヘキサン酸の合
成
2−ブロモプロピオン酸(35ミリモル)5.35gを2MのNaOH15mlに溶解し、この溶
液を0℃に冷却した。2MのNaOH22.5ml中のNε−ベンジルオキシカルボニル−L
−リシン(15ミリモル)4.2gの溶液を室温で攪拌しながらこの溶液に徐々に滴下し
て添加し、得られる混合物を70℃で一夜攪拌した。それを冷却した後、1MのHCl4
5mlをその溶液に徐々に添加した。沈殿を遠心分離して除き、0.1MのHClで洗浄し
、乾燥させた。Z保護基を脱離するために、沈殿を最小量のトリフルオロ酢酸に
溶解し、0.1倍の容積のトリフルオロメタンスルホン酸を氷で冷却しながら滴下
して添加した。室温で1.5時間攪拌した後、その溶液を10倍の容積のジエチル
エーテルに滴下して添加した。沈殿をエーテルで3回洗浄し、乾燥させた。生成
した沈殿を分離して除き、水30mlをその溶液に添加し、これを殆ど乾燥するまで
濃縮した。溶離剤として水を使用してこの溶液のアリコートをPD10カラム(Phar-
macia)で分別した。ニンヒドリン陽性の中性フラクションを合わせ、凍結乾燥し
た。その化合物の同定をプロトン-NMR分析により確認した。
実施例2
SPRバイオセンサーユニットのデキストラン表面へのN−(5−アミノ−1−カ
ルボキシペンチル)イミノジ酢酸のカップリング
固定化の工程の全てを、HBS緩衝液(10mMのHEPES(2−[4−(2−ヒドロキ
シエチル)−1−ピペラジノ]−エタンスルホン酸)、150mMのNaCl及び5mMのMg
Cl2、pH7.4)を使用してBIACore装置(Pharmacia)中で25℃で行った。
CM5バイオセンサーチップ(Pharmaciaバイオセンサー、保証グレード)を固定
化に使用した(このバイオセンサーユニットはカルボキシメチル化デキストラン
を含むヒドロゲル表面を有する)。0.05MのN−ヒドロキシ−スクシンイミド(NH
S)/0.2MのN−エチル−N’−(ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド(ED
C)溶液(流量5μl/分)35μlを注入することによりヒドロゲル表面を活性化し
た。N−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸(これは実施例
1に記載されている)を活性化された表面にカップリングするために、1MのNaOH
中の15mg/mlのN−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸の溶
液35μlを3μl/分の流量で注入した。エタノールアミンの1Mの溶液(pH8.5)(
流量5μl/分)35μlを注入することにより、表面の飽和されていない結合部位
を飽和させた。表面を状態調整するために、EDTA(NaOHでpH8に調節した)の10
0mMの溶液10μlを注入し、その表面を0.1MのNiSO4/0.2MのCH3-COONa溶液(流量
5μl/分)4μlで負荷した。この固定化の過程を表面プラズモン共鳴の変化に
関して図1に示す。固定化の個々の工程をその図に示す。キレート剤による表面
の負荷はその薬剤の低い相対分子量(Mr 295)のために直接測定し得ないので、運
転緩衝液100ml中ウシ血清アルブミン(BSA,Sigma)1gの溶液35μlを一定の流量(
5μl/分)で注入することによりその負荷を間接的に測定した。センサーグラム
(図2)は表面へのそのタンパク質の有意な結合を示す。表面固
定化の再現性を、このタンパク質の標準化溶液を使用して連続実験により確認し
た。
実施例3
N−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸表面の再生可能性
N−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸表面の再生可能性
を調べるために、下記の操作の順序を実施例2に記載されたようにして一定の流
量(5μl/分)で連続して20回行った。Ni2+イオンで負荷し、次いで運転緩衝液
100ml中のウシ血清アルブミン(BSA,Sigma)1gの溶液35μlで注入し、次いでEDTA
(エチレンジアミン−N,N,N’,N’−テトラ酢酸)で再生した。図3に示
されたデータ(基準線、注入最大及び結合されたタンパク質t=1)を計算する
ために、共鳴をウシ血清アルブミンの注入の30秒前(基準線)、ウシ血清アルブ
ミン注入の終了の30秒前(注入最大)そしてウシ血清アルブミン注入の30秒後(
結合されたタンパク質t=1)に測定した。
EDTA(100mM、pH8)が結合されたタンパク質を除去するのに最適な試薬であ
ることがわかった。図3が示すように、その後の負荷(注入最大、結合されたタ
ンパク質t=1)に関する表面の活性の損失または再生後の結合されたタンパク
質の保持(基準線)を観察することは可能ではない。EDTAはキレート結合された
ニッケルイオンを除去するので、Ni2+イオンによる負荷は、表面が再生された後
にもう一度行われる必要がある。
実施例4
タンパク質を結合する能力に関するNi2+の濃度の効果
表面へのタンパク質の非特異的結合を測定するために、実施例1に記載された
表面を実施例3に記載されたようにしてEDTAで再生し、試験タンパク質の溶液20
μlを5μl/分の流量で注入した。表面をEDTAでもう一度再生し、4μlの0.1Mの
NiSO4/0.2MのCH3-COONa溶液(流量5μl/分)で負荷した後、試験タンパク質溶
液更に20μlを注入した。図4に示されたように、表面への結合はNi2+の不在下
で観察し得ない。しかしながら、表面がNi2+で負荷された後、それは試験タンパ
ク質で飽和されるようになることが見られる。表面の結合能力に関するNi2+濃度
の効果を測定するために、実施例1に記載されたNi2+−N−(5−アミ
ノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸表面を実施例3に記載されたように
してEDTAで再生し、夫々の場合に所定の濃度のNi2+溶液(0.1MのNiSO4/0.2MのCH3
-COONa、流量5μl/分)4μlで負荷した。ニッケルによる負荷が起こった後に
、タンパク質を注入し、t=1における共鳴を測定した。ニッケルイオン溶液の
濃度に対して測定された共鳴のプロット(図5)は、その表面の完全な負荷がNi2+
の100μMの溶液4μlを使用して得られることを示す。低濃度は表面の不完全
な負荷のみをもたらし、その程度は使用された濃度に依存する。
実施例5
N−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸表面に結合する異な
るタンパク質の能力
異なるタンパク質の異なる結合挙動を調べるために、配列表に示された配列を
有するニワトリタンパク質(その配列はHis(6)で修飾されていた)((His)6-SCF)
、ウシ血清アルブミン(Sigma)及び卵白リゾチーム(Sigma)の夫々40μlの容積の
溶液を、実施例2に従って合成されたバイオセンサー表面に注入した(ニワトリ
タンパク質は調製され、市販の発現ベクター[pQE50、Diagen GmbH]中のその発
現後にその系の製造業者により与えられた精製プロトコル[The QIAexpressi-on
ist、Diagen GmbH,プロトコル3,p.35及びプロトコル7,p.45]に従って精製
された)。その更なる精製のために、HQ/M陰イオン交換カラム[Perseptive Bi
osystems,Freiburg]を使用してタンパク質を精製し、そのタンパク質濃度をブ
ラッドフォードタンパク質アッセイ[BioRad]により測定した。個々のタンパク
質の結合挙動を図6に示す。それらの比較的高い濃度にもかかわらず、リゾチー
ム(Mr 14300)及びウシ血清アルブミン(Mr 68000)は低い共鳴を示す。対照的に
、His(6)-修飾ニワトリタンパク質(Mr 22000)は表面に何倍も強く結合する。
また、His(6)-修飾ニワトリタンパク質とは対照的に、リゾチーム及びウシ血清
アルブミンは表面の飽和を達成することがわかる。飽和点までHis(6)-修飾ニワ
トリタンパク質で負荷された表面は、例えば、ニワトリ細胞系培養液の上澄みか
らのタンパク質について研究するのに使用でき、これらは異なる細胞系からの細
胞培養上澄みを注入することによりこのタンパク質と相互作用する。相互作用パ
ートナーの結合は注入後に起こる共鳴の増幅により検出し得る。
実施例6
Nα,Nα−ジ(1−カルボキシエチル)−2,6−ジアミノヘキサン酸表面へ
のHis(6)-SCFの結合
Nα,Nα−ジ(1−カルボキシエチル)−2,6−ジアミノヘキサン酸表面
を、N−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸について実施例
2に記載された条件と正確に同じ条件下で調製した。
この表面に結合する時の(His)6-修飾タンパク質の挙動を調べるために、その
表面をNi2+イオンで負荷し、配列表に示されたHis(6)-修飾配列(実施例5に記
載された(His)6-SCF)を有するニワトリタンパク質の溶液(運転緩衝液中10μg/m
l)40μlを5μl/分の流量でこの表面に注入した。そのセンサーグラムを図7に
示す。その表面は、N−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イミノジ酢酸
で修飾され、実施例2に記載されている表面の結合挙動に匹敵する結合挙動を示
す。表面固定化の再現性を、タンパク質の標準化溶液を使用して連続実験により
確認した。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ハーバーマン ビアンカ
オーストリア アー1180 ウィーン アナ
シュタシウス グリュンガッセ 54−ザ
セカンド
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.相互作用により励起される表面プラズモン共鳴を電磁放射線に透過性であり 、かつ異なる屈折率のものである二つの媒体(低い屈折率の媒体は(ポリ)ペプ チドが固定された形態で存在し、反応パートナーと接触される水性媒体である) の界面で金属層中で測定する(ポリ)ペプチドと反応パートナーの相互作用の研 究方法であって、(ポリ)ペプチドを金属キレートにより固定することを特徴と する方法。 2.水性媒体が生体適合性の多孔質マトリックス、特にヒドロゲルであることを 特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。 3.キレート剤がヒドロゲルにより有される反応性基によりバイオセンサーユニ ットの表面に結合されることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の方法。 4.ヒドロゲルが多糖、例えば、デキストラン、アガロース、ヤハズツノマタ、 アルギン酸塩、澱粉、セルロースまたはこれらの誘導体、または水膨潤性有機ポ リマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド もしくはポリエチレングリコールを含む群から選ばれることを特徴とする請求の 範囲第2項または第3項に記載の方法。 5.ヒドロゲルがデキストランであることを特徴とする請求の範囲第4項に記載 の方法。 6.デキストランが反応性基としてカルボキシメチル基を有することを特徴とす る請求の範囲第5項に記載の方法。 7.(ポリ)ペプチドが、その生物活性セグメントに加えて、少なくとも一つの ヒスチジン残基を有するアフィニティーペプチドを有する融合(ポリ)ペプチド であり、かつキレート剤がイミノジ酢酸誘導体であることを特徴とする請求の範 囲第1項〜第6項の一つに記載の方法。 8.(ポリ)ペプチドが少なくとも二つの隣接ヒスチジン残基を有するアフィニ ティーペプチドを有し、かつキレート剤が一般式Y-R-CH(COOH)-N(CH2COOH)2(式 中、Rは型(CH2)n-のアルキレン基(これは置換されていてもよく、または置換 されていなくてもよい)を表してもよく、但し、その置換基がキレート剤 の機能に対して有害な作用を有しないことを条件とし、かつnは整数1、2、3 、4、5、6、7、8、9または10を表し、そのアルキレン基が充分に大きい場 合には、それはおそらくまた一つ以上のアルケン部分構造またはアルキン部分構 造を含んでいてもよく、またはRは芳香族ブリッジ員[これは一つ以上の単核芳 香族化合物または多核芳香族化合物(これは必要によりまた芳香族複素環であっ てもよい)からつくられていてもよい]を表してもよく、またはRはアラルキル ブリッジ員(その芳香族部分は直接に、または型(CH2)n-(式中、nは整数1、 2、3、4または5を表してもよい)のアルキル基を介してYに結合されていて もよく、またはカルボキシル基に隣接するα−C原子に結合されていてもよく、 かつYは反応性基、特にNH2基またはSH基である) のニトリロトリ酢酸誘導体であることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の方 法。 9.ニトリロトリ酢酸誘導体がN−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イ ミノジ酢酸であることを特徴とする請求の範囲第8項に記載の方法。 10.(ポリ)ペプチドが少なくとも二つの隣接ヒスチジン残基を有するアフィニ ティーペプチドを有し、かつキレート剤が一般式Y-R1-CH(COOH)-N(R2CHCOOH)2( 式中、R1は請求の範囲第8項にRについて示された意味を有する基であり、かつ R2は型CH3(CH2)n-(これは、例えば、OHもしくはClで置換されていてもよく、ま たは置換されていなくてもよく、かつnは整数1、2、3、4または5を表して もよい)のアルキル基であってもよく、またはR2は分岐アルキル基、例えば、イ ソプロピル、t−ブチルまたはイソブチルであってもよく、またはR2は請求の範 囲第8項にRについて示された意味を有する芳香族ブリッジ員であってもよく、 かつYは反応性基、特にNH2基またはSH基である) のニトリロトリ酢酸誘導体であることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の方 法。 11.ニトリロトリ酢酸誘導体がNα,Nα−ジ(1−カルボキシエチル)−2, 6−ジアミノヘキサン酸であることを特徴とする請求の範囲第10項に記載の方法 。 12.キレート剤が遷移金属イオン、特に第四周期の遷移金属イオンで錯生成され ることを特徴とする請求の範囲第7項〜第11項の一つに記載の方法。 13.キレートがNi2+イオンで錯生成されることを特徴とする請求の範囲第7項〜 第12項の一つに記載の方法。 14.式Nα,Nα−ジ(1−カルボキシエチル)−2,6−ジアミノヘキサン酸 のニトリロトリ酢酸誘導体。 15.金属キレートアフィニティークロマトグラフィーによりタンパク質及びペプ チドを精製するための請求の範囲第14項に記載のニトリロトリ酢酸誘導体の使用 。 16.電磁放射線に透過性であり、かつ異なる屈折率のものである二つの媒体(低 い屈折率の媒体は水性媒体である)の界面で金属層中で表面プラズモン共鳴を測 定することにより(ポリ)ペプチドと反応パートナーの相互作用を研究するため のバイオセンサーユニットであって、キレート剤(適当な場合、それが金属イオ ンと錯生成される形態である)が水性媒体に面するバイオセンサーユニットの表 面に結合されることを特徴とするバイオセンサーユニット。 17.キレート剤が生体適合性の多孔質マトリックス、特にヒドロゲルの反応性基 に結合されることを特徴とする請求の範囲第16項に記載のバイオセンサーユニッ ト。 18.ヒドロゲルが多糖、例えば、デキストラン、アガロース、ヤハズツノマタ、 アルギン酸塩、澱粉、セルロースまたはこれらの誘導体、または水膨潤性有機ポ リマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド もしくはポリエチレングリコールを含む群から選ばれることを特徴とする請求の 範囲第17項に記載のバイオセンサーユニット。 19.ヒドロゲルがデキストランであることを特徴とする請求の範囲第18項に記載 のバイオセンサーユニット。 20.デキストランが反応性基としてカルボキシメチル基を有することを特徴とす る請求の範囲第19項に記載のバイオセンサーユニット。 21.キレート剤がイミノジ酢酸誘導体であることを特徴とする請求の範囲第16項 〜第20項の一つに記載のバイオセンサーユニット。 22.キレート剤が一般式Y-R-CH(COOH)-N(CH2COOH)2 (式中、Rは型(CH2)n-のアルキレン基(これは置換されていてもよく、または 置換されていなくてもよい)を表してもよく、但し、その置換基がキレート剤 の機能に対して有害な作用を有しないことを条件とし、かつnは整数1、2、3 、4、5、6、7、8、9または10を表し、そのアルキレン基が充分に大きい場 合には、それはおそらくまた一つ以上のアルケン部分構造またはアルキン部分構 造を含んでいてもよく、またはRは芳香族ブリッジ員[これは一つ以上の単核芳 香族化合物または多核芳香族化合物(これは必要によりまた芳香族複素環であっ てもよい)からつくられていてもよい]を表してもよく、またはRはアラルキル ブリッジ員(その芳香族部分は直接に、または型(CH2)n-(式中、nは整数1、 2、3、4または5を表してもよい)のアルキル基を介してYに結合されていて もよく、またはカルボキシル基に隣接するα−C原子に結合されていてもよく、 かつYは反応性基、特にNH2基またはSH基である) のニトリロトリ酢酸誘導体であることを特徴とする請求の範囲第21項に記載のバ イオセンサーユニット。 23.ニトリロトリ酢酸誘導体がN−(5−アミノ−1−カルボキシペンチル)イ ミノジ酢酸であることを特徴とする請求の範囲第22項に記載のバイオセンサーユ ニット。 24.(ポリ)ペプチドが少なくとも二つの隣接ヒスチジン残基を有するアフィニ ティーペプチドを有し、かつキレート剤が一般式Y-R1-CH(COOH)-N(R2CHCOOH)2 (式中、R1は請求の範囲第8項にRについて示された意味を有する基であり、か つR2は型CH3(CH2)n-(これは置換されていてもよく、または置換されていなくて もよく、かつnは整数1、2、3、4または5を表してもよい)のアルキル基で あってもよく、またはR2は分岐アルキル基、例えば、イソプロピル、t−ブチル またはイソブチルであってもよく、またはR2は請求の範囲第8項にRについて定 義された意味を有する芳香族ブリッジ員であってもよく、かつYは反応性基、特 にNH2基またはSH基である) のニトリロトリ酢酸誘導体であることを特徴とする請求の範囲第21項に記載のバ イオセンサーユニット。 25.ニトリロトリ酢酸誘導体がNα,Nα−ジ(1−カルボキシエチル)−2, 6−ジアミノヘキサン酸であることを特徴とする請求の範囲第24項に記載のバイ オセンサーユニット。 26.SPRを使用して反応パートナーとの(ポリ)ペプチドの相互作用の研究用の バイオセンサーキットであって、そのキットが第一容器中のSPRバイオセンサー ユニット、別の容器中のキレート剤、別の容器中のキレート剤で錯生成するのに 適している金属の塩、一つ以上の付加的な容器中のバイオセンサーの表面を活性 化するための試薬、適当な場合には別の容器中のその表面を失活するための試薬 、適当な場合には別の容器中のその表面を再生するための試薬、そしてまた、適 当な場合には一つ以上の付加的な容器中の一種以上の比較タンパク質を含むバイ オセンサーキット。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4433980A DE4433980C2 (de) | 1994-09-23 | 1994-09-23 | Verfahren und Biosensorhit zur Untersuchung der Wechselwirkung von Biomolekülen mittels Oberflächen-Plasma-Resonanz |
DE4433980.1 | 1994-09-23 | ||
PCT/EP1995/003731 WO1996009547A2 (de) | 1994-09-23 | 1995-09-21 | Verfahren zur untersuchung der wechselwirkung von biomolekülen mittels oberflächen-plasmon-resonanz |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10505910A true JPH10505910A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=6528988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8510606A Pending JPH10505910A (ja) | 1994-09-23 | 1995-09-21 | 表面プラズモン共鳴を使用する生物分子の相互作用の研究方法 |
Country Status (12)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0784792A2 (ja) |
JP (1) | JPH10505910A (ja) |
KR (1) | KR970706494A (ja) |
CN (1) | CN1158658A (ja) |
AU (1) | AU3608995A (ja) |
BR (1) | BR9509077A (ja) |
CA (1) | CA2198615A1 (ja) |
CO (1) | CO4410395A1 (ja) |
DE (1) | DE4433980C2 (ja) |
PL (1) | PL319354A1 (ja) |
WO (1) | WO1996009547A2 (ja) |
ZA (1) | ZA958024B (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002524739A (ja) * | 1998-09-03 | 2002-08-06 | トレリス バイオインフォマティックス, インコーポレイテッド | 複数色の標識 |
WO2005038442A1 (ja) * | 2003-10-16 | 2005-04-28 | Kabushiki Kaisha Nard Kenkyusho | 表面プラズモン共鳴の測定方法および該方法に使用される貴金属化合物 |
WO2008146569A1 (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. | バイオセンサー |
US7804592B2 (en) | 2003-10-16 | 2010-09-28 | Nard Institute, Ltd. | Method for measuring a surface plasmon resonance and noble metal compound used for the same |
US8557194B2 (en) | 2007-07-13 | 2013-10-15 | Fujifilm Corporation | Carrier, process for producing same, bioreactor, and chip for surface plasmon resonance analysis |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6130037A (en) * | 1996-04-25 | 2000-10-10 | Pence And Mcgill University | Biosensor device and method |
US5955379A (en) * | 1996-04-25 | 1999-09-21 | Mcgill University | Biosensor device and method |
US6107080A (en) * | 1996-04-25 | 2000-08-22 | Mcgill University | Biosensor device and method |
US6165335A (en) | 1996-04-25 | 2000-12-26 | Pence And Mcgill University | Biosensor device and method |
EP0977994A1 (en) * | 1997-04-24 | 2000-02-09 | American Home Products Corporation | Method for the identification and characterization of nuclear receptor ligands |
AUPP856399A0 (en) * | 1999-02-08 | 1999-03-04 | Australian Membrane And Biotechnology Research Institute | Improved compounds for protein binding |
US6787368B1 (en) | 1999-03-02 | 2004-09-07 | Helix Biopharma Corporation | Biosensor method for detecting analytes in a liquid |
CN101261226B (zh) * | 2007-03-08 | 2010-12-08 | 北京宏荣博曼生物科技有限责任公司 | 一种基于聚乙二醇的表面等离子共振仪芯片 |
KR100953558B1 (ko) | 2007-12-12 | 2010-04-21 | 한국전자통신연구원 | 표면 플라즈몬 공명을 이용한 ps-spcl 탐색 장치 및방법 |
CN114797804B (zh) * | 2022-03-29 | 2023-08-04 | 翌圣生物科技(上海)股份有限公司 | 一种具有长连接臂的nta色谱介质及其制备方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4569794A (en) * | 1984-12-05 | 1986-02-11 | Eli Lilly And Company | Process for purifying proteins and compounds useful in such process |
CA1304886C (en) * | 1986-07-10 | 1992-07-07 | Heinz Dobeli | Metal chelate resins |
IL85137A (en) * | 1987-01-21 | 1992-02-16 | Ares Serono Res & Dev Ltd | Method of assaying for a ligand using surface plasmon resonance effect |
CA1340522C (en) * | 1987-03-10 | 1999-05-04 | Heinz Dobeli | Fusion proteins containing neighbouring histidines for improved purification |
EP0339389B1 (de) * | 1988-04-25 | 1993-09-22 | F. Hoffmann-La Roche Ag | Diagnose-Hilfsmittel |
SE462454B (sv) * | 1988-11-10 | 1990-06-25 | Pharmacia Ab | Maetyta foer anvaendning i biosensorer |
US5169936A (en) * | 1989-04-14 | 1992-12-08 | Biogen, Inc. | Protein purification on immobilized metal affinity resins effected by elution using a weak ligand |
DE59106527D1 (de) * | 1990-11-14 | 1995-10-26 | Hoffmann La Roche | Immunsensorischer Wandler und Verfahren zu seiner Herstellung. |
-
1994
- 1994-09-23 DE DE4433980A patent/DE4433980C2/de not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-09-21 CN CN95195182A patent/CN1158658A/zh active Pending
- 1995-09-21 CO CO95043762A patent/CO4410395A1/es unknown
- 1995-09-21 PL PL95319354A patent/PL319354A1/xx unknown
- 1995-09-21 BR BR9509077A patent/BR9509077A/pt not_active Application Discontinuation
- 1995-09-21 JP JP8510606A patent/JPH10505910A/ja active Pending
- 1995-09-21 EP EP95933414A patent/EP0784792A2/de not_active Ceased
- 1995-09-21 AU AU36089/95A patent/AU3608995A/en not_active Abandoned
- 1995-09-21 CA CA002198615A patent/CA2198615A1/en not_active Abandoned
- 1995-09-21 WO PCT/EP1995/003731 patent/WO1996009547A2/de not_active Application Discontinuation
- 1995-09-22 ZA ZA958024A patent/ZA958024B/xx unknown
-
1996
- 1996-09-21 KR KR1019970701787A patent/KR970706494A/ko not_active Application Discontinuation
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002524739A (ja) * | 1998-09-03 | 2002-08-06 | トレリス バイオインフォマティックス, インコーポレイテッド | 複数色の標識 |
WO2005038442A1 (ja) * | 2003-10-16 | 2005-04-28 | Kabushiki Kaisha Nard Kenkyusho | 表面プラズモン共鳴の測定方法および該方法に使用される貴金属化合物 |
JPWO2005038442A1 (ja) * | 2003-10-16 | 2007-01-18 | 株式会社ナード研究所 | 表面プラズモン共鳴の測定方法および該方法に使用される貴金属化合物 |
US7804592B2 (en) | 2003-10-16 | 2010-09-28 | Nard Institute, Ltd. | Method for measuring a surface plasmon resonance and noble metal compound used for the same |
WO2008146569A1 (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. | バイオセンサー |
US8557194B2 (en) | 2007-07-13 | 2013-10-15 | Fujifilm Corporation | Carrier, process for producing same, bioreactor, and chip for surface plasmon resonance analysis |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE4433980A1 (de) | 1996-03-28 |
WO1996009547A3 (de) | 1996-05-30 |
AU3608995A (en) | 1996-04-09 |
CA2198615A1 (en) | 1996-03-28 |
PL319354A1 (en) | 1997-08-04 |
BR9509077A (pt) | 1997-11-25 |
CN1158658A (zh) | 1997-09-03 |
KR970706494A (ko) | 1997-11-03 |
DE4433980C2 (de) | 1996-08-22 |
WO1996009547A2 (de) | 1996-03-28 |
CO4410395A1 (es) | 1997-01-09 |
EP0784792A2 (de) | 1997-07-23 |
ZA958024B (en) | 1996-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10505910A (ja) | 表面プラズモン共鳴を使用する生物分子の相互作用の研究方法 | |
Gedig | Surface chemistry in SPR technology | |
Duschl et al. | Surface engineering: optimization of antigen presentation in self-assembled monolayers | |
Rao et al. | Oriented immobilization of proteins | |
JP4298201B2 (ja) | 金属キレート化複合物 | |
US9297800B2 (en) | Biomaterial construct, its producing method, biomaterial support, target material purifying method, affinity chromatography container, separation chip, analyzing method and analyzing separator for target material, biomaterial complex, and its support, sensor chip, solid support with biomaterial fixed thereon | |
JP2814639B2 (ja) | センサーユニット及びバイオセンサーシステムにおけるその使用 | |
US9040309B2 (en) | Binding layer and method for its preparation and uses thereof | |
Wang et al. | Advances in epitope molecularly imprinted polymers for protein detection: a review | |
US20120202218A1 (en) | Detection method and device based on nanoparticle aggregation | |
Zhang et al. | A highly stable covalent conjugated heparin biochip for heparin–protein interaction studies | |
HU196312B (en) | Process for producing vehicle of polymere material activated | |
US9944722B2 (en) | Chelator and use thereof | |
Costello et al. | Enhancement of immune cellular agglutination by use of an avidin-biotin system. | |
US6262256B1 (en) | Article for tuesyl-activated dextran for solid-phase coupling | |
Wang et al. | Covalent affixation of histidine-tagged proteins tethered onto Ni-nitrilotriacetic acid sensors for enhanced surface plasmon resonance detection of small molecule drugs and kinetic studies of antibody/antigen interactions | |
EP1293779A2 (en) | Biosensor surface | |
JP5392682B2 (ja) | 固定化タンパク質 | |
JP3937020B2 (ja) | 表面プラズモン共鳴抗体アレイセンサ作製用基板及びその作製方法 | |
JP6420281B2 (ja) | タンパク質解析用固相担体及びその製造方法 | |
Chen et al. | A Metal‐Chelating Piezoelectric Sensor Chip for Direct Detection and Oriented Immobilization of PolyHis‐Tagged Proteins | |
MXPA97001916A (en) | Procedure for the investigation of the interaction of biomolecules through resonance of plasmons in the superfi | |
Zhu et al. | Evaluation of covalent coupling strategies for immobilizing ligands on silica colloidal crystal films by optical interferometry | |
KR101964512B1 (ko) | 항원 검출용 lc 마이크로액적 및 이를 이용한 바이오센서 및 이를 이용하여 항원을 검출하는 방법 | |
JP5392683B2 (ja) | 固定化タンパク質作製用活性化担体 |