JPH1050503A - ガラス封止形サーミスタ及びその製造方法 - Google Patents
ガラス封止形サーミスタ及びその製造方法Info
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- JPH1050503A JPH1050503A JP20005196A JP20005196A JPH1050503A JP H1050503 A JPH1050503 A JP H1050503A JP 20005196 A JP20005196 A JP 20005196A JP 20005196 A JP20005196 A JP 20005196A JP H1050503 A JPH1050503 A JP H1050503A
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Abstract
も、不導通を生じにくい高品質のガラス封止形サーミス
タを提供する。 【解決手段】 サーミスタ素子1は、サーミスタ素体1
1の相対向する両端面に電極12、13を有し、2本の
リード導体21、22の間に挟み込まれている。リード
導体21、22と、サーミスタ素子1の電極12、13
との間に、結合層41、42がある。結合層41、42
は、リード導体21、22と一体化されていて、サーミ
スタ素子1の電極12、13との間で、金属拡散による
金属結合を構成している。封止ガラス3は、サーミスタ
素子1及びリード導体21、22の組立体を封止してい
る。
Description
器、自動車機器などの温度センサとして用いられ、高耐
熱性が要求される分野に有用なガラス封止形サーミスタ
及びその製造方法に関する。
ては、例えば特公昭61ー38601号公報に開示されるよう
に、相対する面に電極を形成したサーミスタ素体を、2
本のジュメット線の間に挟み込み、ジュメット線からサ
ーミスタ素体に対して、垂直方向に荷重をかけながら、
ガラスを溶融し、封止を行う技術が知られている。
ミスタは、ガラスの溶融固化時の圧縮応力と、組立時の
荷重による機械的応力により、サーミスタ素体の電極
と、ジュメット線との接触導通を確保している。
ーミスタの問題点の一つは、外部から機械的ストレスや
熱的ストレスが加わった場合、サーミスタ素体の電極と
ジュメット線との間に間隙が生じ、電気的にオープンと
なり、センサーとしての品質の低下を招くことである。
から機械的、熱的ストレスが加わっても、不導通を生じ
にくい高品質のガラス封止形サーミスタを提供すること
である。
造を形成すると共に、リード導体及びサーミスタ素子の
電極との間に、金属結合を確実に生じさせた高品質のガ
ラス封止形サーミスタを提供することである。
ために、本発明に係るガラス封止形サーミスタは、サー
ミスタ素子と、2本のリード導体と、封止ガラスとを含
む。前記サーミスタ素子は、サーミスタ素体の相対向す
る両端面に電極を有し、2本のリード導体の間に挟み込
まれている。前記リード導体と、前記サーミスタ素子の
前記電極との間に、結合層があり前記結合層は、前記リ
ード導体と一体化されていて、前記サーミスタ素子の前
記電極との間で、金属拡散による金属結合を構成してい
る。前記封止ガラスは、前記サーミスタ及び前記リード
導体の組立体を封止している。
ード導体と、サーミスタ素子の電極との間に、結合層が
あり、結合層はリード導体と一体化されていて、サーミ
スタ素子の電極に対して、金属拡散によって金属結合し
ているので、サーミスタ素体の電極とリード導体との間
に、耐熱性に優れ、機械的結合強度の高い結合を実現で
きる。このため、外部から機械的、熱的ストレスが加わ
ったても、サーミスタ素体の電極とリード導体との間に
間隙が発生することがく、両者間に不導通を生じにくい
高品質のガラス封止形サーミスタが得られる。金属結合
とは、金属状態での原子間の結合によって生じた結合を
いう。
温度領域において、金属結合を生じ得る特性を有する。
従って、封止ガラスを溶融させ、高度の封止構造を形成
すると共に、リード導体上に一体化して設けた結合層
と、サーミスタ素子の電極との間に、金属結合を確実に
生じさせることができる。
度係数を有するサーミスタ素子(以下NTCサーミスタ素
子と称する)であるが、正の抵抗温度特性を有するサー
ミスタ素子(以下PTCサーミスタ素子と称する)であっ
てもよい。
被着された膜、例えばメッキ膜である。結合層の材質
は、サーミスタ素子の電極の組成等に応じて選択され
る。結合層は、金属のみならず、金属酸化物によっても
構成できる。
タ素子の両端面に、結合層を有するリード導体を押し付
ける。前記結合層は、封止ガラスの溶融温度領域におい
て、前記電極に対して金属結合し得る特性を有する。
導体を含む組立体を、ガラス管によって覆う。
体及び前記ガラス管を含む組立体を中性ガス雰囲気中で
加熱し、それによって、ガラス管を溶融させ、かつ、前
記電極とリード導体に設けられた前記結合層との間に、
金属拡散による金属結合を生じさせる。
なわず、いかなる熱膨張係数のサーミスタ素体も用いる
ことが可能であり、サーミスタ素体の気密封止も完全で
あり、外部からの機械的、熱的ストレスで不導通(オー
プン)にならない高品質で低価格のガラス封止形サーミ
スタの提供が出来る。
サーミスタの部分断面図である。図示は、NTCサーミス
タ素子を用いたガラス封止形サーミスタ(以下ガラス封
止型NTCサーミスタと称する)を示している。但し、PTC
サーミスタ素子を用いたガラス封止形サーミスタ(以下
ガラス封止型PTCサーミスタと称する)であってもよ
い。
は、NTCサーミスタ素子1と、2つのジュメット線2
1、22と、封止ガラス3とを含む。NTCサーミスタ素
子1は、サーミスタ素体11の相対向する両端面に電極
12、13を有し、2本のジュメット線21ー22の間
に挟み込まれている。ジュメット線21、22は、NTC
サーミスタ素子1の電極12、13と接触する端面に、
結合層41、42が一体に形成されている。このような
結合層41、42は、例えば、メッキによって形成でき
る。結合層41、42は、NTCサーミスタ素子1の電極
12、13との間で金属拡散による金属結合を生じてい
る。封止ガラス3は、NTCサーミスタ素子1及びジュメ
ット線21、22の組立体を封止している。
温度領域において、NTCサーミスタ素子1の電極12、
13との間で、金属拡散による金属結合を生じる得る特
性を有する。金属拡散は、結合層41、42と、NTCサ
ーミスタ素子1の電極12、13との間で、相互的に行
なわれる。
ュメット線21、22と、NTCサーミスタ素子1の電極
12、13との間に結合層41、42があり、結合層4
1、42は、リード導体21、22と一体化されてい
て、サーミスタ素子1の電極12、13との間で、金属
拡散による金属結合を構成している。金属拡散結合によ
れば、耐熱性に優れ、機械的結合強度の高い結合を実現
できる。このため、外部から機械的、熱的ストレスが加
わっても、サーミスタ素体11の電極12、13とジュ
メット線21、22との間に間隙が発生することがく、
両者間に不導通を生じにくい高品質のガラス封止形サー
ミスタが得られる。
3の溶融温度領域において、NTCサーミスタ素子1の電
極12、13との間で、金属拡散による金属結合を生じ
得る特性を有する。従って、封止ガラス3を適切に溶融
させ、NTCサーミスタ素子1及びジュメット線21、2
2の組立体を確実に封止しつつ、ジュメット線21、2
2と一体化された結合層41、42と、NTCサーミスタ
素子1の電極12、13との間に、金属結合を確実に生
じさせることができる。
成されている。この結合層41、42は、金属または金
属酸化物によって構成できる。結合層41、42の材質
は、NTCサーミスタ素子1の電極12、13の組成等に
応じて選択される。
は、通常、Ag、 Ag-Pd、 AuまたはAu-Cuの少なくとも1種
を主成分とする。ジュメット線21、22はFe、 Niを主
成分とする合金である。ジュメット線21、22の外端
面には、リード線51、52がそれぞれ接続されてい
る。
合層41、42は、CuまたはCu2Oを主成分とするもので
ある。完成した状態では、NTCサーミスタ素子1の電極
12、13と結合層41、42との間に、金属拡散によ
る相互的な金属原子移動が発生するので、NTCサーミス
タ素子1の電極12、13に、結合層41、42の主成
分であるCuまたはCu2Oが、また、結合層41、42に
は、電極12、13の成分が、微量ではあるが含まれる
ことになる。
構成された場合、電極12、13として、AgとPdとを含
む組成が好ましい。AgとPdの好ましい組成比は、Ag含有
量が100〜5(wt%)で、残りがPdの組成比である。
組み合わせにおいて有効な電極12、13の組成の別の
例として、AuとCuとを含む場合もある。AuとCuの好まし
い組成比は、Au含有量が100〜35(wt%)で、残りがCuの組
成比である。
1、42との組み合わせにおいて、好ましい封止ガラス
3の例は、K2O・Pb0・SiO2、 Na2O・Pb0・SiO2、 Na2O・BaO・Si
O2、 K2O・BaO・SiO2、 Na2O・B2O3・SiO2、 Na2O・Pb0・B2O3・Si
O2またはK2O・B2O3・SiO2から選択された少なくとも1種
を主成分とするガラスである。上記組成になる封止ガラ
ス3は、過不足ない溶融状態で、上述した組成の結合層
41、42による金属結合を、確実に生じさせることが
できる。
タの別の実施例を示す部分断面図である。図において、
図1と同一の構成部分は同一の参照符号を付し、詳細な
説明は省略する。この実施例の特徴は、結合層41、4
2が、サーミスタ素子1の電極12、13と対向するジ
ュメット線21、22の一端面のみならず、外周面にも
被着されていることである。この実施例においても、図
1に示した実施例と同様の作用効果を奏する。次に、実
施例を参照して、本発明に係るガラス封止形サーミスタ
の製造方法について説明する。
板(直径D=50mm、厚みt=0.25 mm)の両主面に、
スパッタ(薄膜法)で電極12、13となる電極膜を形
成した。但し、電極形成方法として印刷方法(厚膜法)
または、蒸着等(薄膜法)でも容易である。次に、ダイ
シングソーを用いて、0.4 mm角のチップ状に切断した。
ーミスタ素子を、結合層として、CuまたはCu2Oでコート
したジュメット線で圧接固定し、NTCサーミスタ素子及
びジュメット線21、22に種々の材質のガラス管をか
ぶせた。そして、NTCサーミスタ素子の電極面に垂直に
荷重(10g/mm2)が加わるようにジュメット線21、2
2に力を加え、この状態で中性ガス(N2)雰囲気中で6
10〜1250℃の温度条件で、5分間加熱し、ガラス管を溶
融させると共に、電極12、13及びジュメット線2
1、22を、ジュメット線21、22にコートされたCu
またはCu2Oでなる結合層によって金属結合させた。
止形NTCサーミスタの試料のそれぞれについて、金属結
合状態を熱衝撃試験により評価した。
直ちに、200℃のシリコンオイル中に入れ、30分放置 条件(A)、(B)を1サイクルとして、10,000サイク
ルで評価した。試料母数は各1000個とし、断線のあった
ものは不良とし、1個以上発生した試料については不良
(×)とし、断線の生じないものを良品(○)とした。
電極組成、ガラス管材質、ガラス溶融温度別を組み合わ
せた試料No.1〜28の評価結果を表1ー1及び表1ー
2に示す。
4のうち、Agの含有量を80wt%以上、Pdの含有量を2
0wt%以下とした試料NO.1〜3は、620℃〜960℃のガラ
ス溶融温度であれば、ガラス溶融状態が適切であり、か
つ、十分な金属結合を生じさせることができる。610℃
以下ではガラス溶融または金属結合が不十分となり、熱
衝撃試験に於いて断線不良が生じた。980℃以上では電
極材の蒸発が観察された。
以下とした試料NO.3は、650℃〜960℃のガラス溶融温
度であれば、ガラス溶融状態が適切であり、かつ、十分
な金属結合を生じさせることができる。640℃以下では
ガラス溶融または金属結合が不十分となり、熱衝撃試験
に於いて断線不良が生じた。980℃以上では電極材の蒸
発が観察された。
8のうち、Agの含有量を80wt%以上、Pdの含有量を2
0wt%以下とした試料No.5〜7は、625℃〜960℃のガラ
ス溶融温度であれば、ガラス溶融状態が適切であり、か
つ、十分な金属結合を生じさせることができる。620℃
以下ではガラス溶融または金属結合が不十分となり、熱
衝撃試験に於いて断線不良が生じた。980℃以上では電
極材の蒸発が観察された。
以下とした試料No.8は、650℃〜960℃のガラス溶融温
度であれば、ガラス溶融状態が適切であり、かつ、十分
な金属結合を生じさせることができる。640℃以下では
ガラス溶融または金属結合が不十分となり、熱衝撃試験
に於いて断線不良が生じた。980℃以上では電極材の蒸
発が観察された。
12は、650℃〜960℃のガラス溶融温度であれば、ガラ
ス溶融状態が適切であり、かつ、十分な金属結合を生じ
させることができる。640℃以下ではガラス溶融または
金属結合が不十分となり、熱衝撃試験に於いて断線不良
が生じた。980℃以上では電極材の蒸発が観察された。
〜16は、650℃〜960℃のガラス溶融温度であれば、ガ
ラス溶融状態が適切であり、かつ、十分な金属結合を生
じさせることができる。640℃以下ではガラス溶融また
は金属結合が不十分となり、熱衝撃試験に於いて断線不
良が生じた。980℃以上では電極材の蒸発が観察され
た。
7〜20のうち、Agの含有量を97wt%以上、Pdの含有
量を3wt%以下とした試料No.17、18は、800℃〜960
℃のガラス溶融温度であれば、ガラス溶融状態が適切で
あり、かつ、十分な金属結合を生じさせることができ
る。700℃以下ではガラス溶融または金属結合が不十分
であり、980℃以上では電極材の蒸発が観察された。
80wt%以下とした試料No.19、20は、800℃〜1100
℃のガラス溶融温度であれば、ガラス溶融状態が適切で
あり、かつ、十分な金属結合を生じさせることができ
る。700℃以下ではガラス溶融または金属結合が不十分
であり、1150℃以上では電極材の蒸発が観察された。
o.21〜24のうち、Agの含有量を97wt%以上、Pdの
含有量を3wt%以下とした試料No.21、22は、900℃
〜960℃のガラス溶融温度であれば、ガラス溶融状態が
適切であり、かつ、十分な金属結合を生じさせることが
できる。800℃以下ではガラス溶融または金属結合が不
十分であり、980℃以上では電極材の蒸発が観察され
た。
0wt%以下とした試料No.23、24は、900℃〜1100℃の
ガラス溶融温度であれば、ガラス溶融状態が適切であ
り、かつ、十分な金属結合を生じさせることができる。
800℃以下ではガラス溶融または金属結合が不十分であ
り、1150℃以上では電極材の蒸発が観察された。
〜28のうち、Agの含有量を97wt%以上、Pdの含有量
を3wt%以下とした試料No.25、26は、800℃〜960℃
のガラス溶融温度であれば、ガラス溶融状態が適切であ
り、かつ、十分な金属結合を生じさせることができる。
但し、700℃以下ではガラス溶融または金属結合が不十
分であり、980℃以上では電極材の蒸発が観察された。
80wt%以下とした試料No.27、28は、800℃〜1100
℃のガラス溶融温度であれば、ガラス溶融状態が適切で
あり、かつ、十分な金属結合を生じさせることができ
る。700℃以下ではガラス溶融または金属結合が不十分
であり、1150℃以上では電極材の蒸発が観察された。
なる結合層と、表1に示された電極材料との関係におい
て、適したガラス管材質の溶融温度は次の通りである。
板(直径D=50 mm、厚みt=0.25 mm)の両主面に、ス
パッタ(薄膜法)で電極を形成する。但し、電極形成方
法として印刷方法(厚膜法)または、蒸着等(薄膜法)
でも容易である。次に、ダイシングソーを用いて、0.4
mm角のチップ状に切断した。
を、結合層として、CuまたはCu2Oをコートしたジュメッ
ト線で圧接固定し、NTCサーミスタ素子及びおジュメッ
ト線に種々の材質のガラス管をかぶせ、NTCサーミスタ
素子の電極面に垂直に荷重(10g/mm2)が加わるよう
にジュメット線に力を加え、この状態で中性ガス
(N2)雰囲気中で850〜1100℃の温度条件で5分間加熱
し、ガラス管のガラス溶融と、NTCサーミスタ素子の電
極及びジュメット線を、CuまたはCu2Oでなる結合層によ
って、金属結合させた。製造したガラス封止形NTCサー
ミスタ試料の金属結合状態を実施例1と同様に評価し
た。電極組成、ガラス管材質、ガラス溶融温度別を組み
合わせた試料No.29〜42の評価結果を表2に示す。
9、30は、890℃〜965℃のガラス溶融温度であれば、
ガラス溶融状態が適切であり、かつ、十分な金属結合を
生じさせることができる。850℃以下では、ガラス溶融
または金属結合が不十分となり、熱衝撃試験に於いて断
線不良が生じた。980℃以上では電極材の蒸発が観察さ
れた。
1、32は、890℃〜965℃のガラス溶融温度であれば、
ガラス溶融状態が適切であり、かつ、十分な金属結合を
生じさせることができる。850℃以下ではガラス溶融ま
たは金属結合が不十分となり、熱衝撃試験に於いて断線
不良が生じた。980℃以上では電極材の蒸発が観察され
た。
3、34及びK2O・BaO・SiO2を用いた試料No.35、36
は、890℃〜980℃のガラス溶融温度であれば、ガラス溶
融状態が適切であり、かつ、十分な金属結合を生じさせ
ることができる。850℃以下ではガラス溶融または金属
結合が不十分となり、熱衝撃試験に於いて断線不良が生
じた。1000℃以上では電極材の蒸発が観察された。ま
た、ガラス管が融けすぎ商品価値の無い物となった。
7、38、Na2O・PbO・B2O3・SiO2を用いた試料No.39、4
0及びK2O・B2O3・SiO2を用いた試料No.41、42は、89
0℃〜1060℃のガラス溶融温度であれば、ガラス溶融状
態が適切であり、かつ、十分な金属結合を生じさせるこ
とができる。850℃以下ではガラス溶融または金属結合
が不十分となり、熱衝撃試験に於いて断線不良が生じ
た。1100℃以上では電極材の蒸発が観察された。また、
ガラス管が融けすぎ商品価値の無い物となった。
なる結合層と、表2に示された電極材料との関係におい
て、適したガラス管材質の溶融温度は次の通りである。
のような効果を得ることができる。 (a)外部から機械的、熱的ストレスが加わったても、
不導通を生じにくい高品質のガラス封止形サーミスタの
提供をすることができる。 (b)高度の封止構造を形成すると共に、リード導体及
びサーミスタ素子の電極との間に、金属結合を確実に生
じさせた高品質のガラス封止形サーミスタの提供をする
ことができる。
分断面図である。
の実施例を示す部分断面図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 サーミスタ素子と、2本のリード導体
と、封止ガラスとを含むガラス封止形サーミスタであっ
て、 前記サーミスタ素子は、サーミスタ素体の相対向する両
端面に電極を有し、2本のリード導体の間に挟み込まれ
ており、 前記リード導体と、前記サーミスタ素子の前記電極との
間に、結合層があり、前記結合層は、前記リード導体と
一体化されていて、前記サーミスタ素子の前記電極との
間で、金属拡散による金属結合を構成しており、 前記封止ガラスは、前記サーミスタ素子及び前記リード
導体の組立体を封止しているガラス封止形サーミスタ。 - 【請求項2】 前記結合層は、前記封止ガラスの溶融温
度領域において、前記金属結合を生じ得る特性を有する
ガラス封止形サーミスタ。 - 【請求項3】 請求項1に記載されたガラス封止形サー
ミスタであって、 前記リード導体は、前記サーミスタ素子と結合される部
分がジュメット線でなるガラス封止形サーミスタ。 - 【請求項4】 請求項3に記載されたガラス封止形サー
ミスタであって、 前記サーミスタ素子は、負の抵抗温度係数を有し、前記
電極がAg、 Ag-Pd、 AuまたはAu-Cuの少なくとも1種を主
成分としており、 前記結合層は、CuまたはCu2Oを主成分とするガラス封止
形サーミスタ。 - 【請求項5】 請求項4に記載されたガラス封止形サー
ミスタであって、 前記封止ガラスは、K2O・Pb0・SiO2、 Na2O・Pb0・SiO2、 Na2
O・BaO・SiO2、 K2O・BaO・SiO2、 Na2O・B2O3・SiO2、 Na2O・Pb0
・B2O3・SiO2またはK2O・B2O3・SiO2 から選択された少なく
とも1種を主成分とするガラスでなるガラス封止形サー
ミスタ。 - 【請求項6】 請求項1に記載されたガラス封止形サー
ミスタであって、 前記結合層は、前記リード導体の表面に被着された膜で
なるガラス封止形サーミスタ。 - 【請求項7】 少なくとも、サーミスタ素子及びそのリ
ード導体接続部をガラスによって封止したガラス封止形
サーミスタを製造する方法であって、 前記サーミスタ素子は、サーミスタ素体の相対向する両
端面に電極を有しており、 前記サーミスタ素子の両端面に、結合層を有するリード
導体を押し付け、前記結合層は、前記ガラスの溶融温度
領域において、前記電極に対して金属拡散による金属結
合を生じ得る特性を有しており、 前記サーミスタ素子及び前記リード導体を含む組立体
を、ガラス管によって覆い、 前記サーミスタ素子、前記リード導体及び前記ガラス管
を含む組立体を中性ガス雰囲気中で加熱し、それによっ
て、ガラス管を溶融させ、かつ、前記電極及びリード導
体の間に前記結合層の金属拡散による金属結合を生じさ
せるガラス封止形サーミスタの製造方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載されたガラス封止形サー
ミスタの製造方法であって、 前記結合層は、前記リード導体の表面に被着された膜で
なるガラス封止形サーミスタの製造方法。 - 【請求項9】 請求項7に記載されたガラス封止形サー
ミスタの製造方法であって、 前記リード導体は、ジュメット線であるガラス封止形サ
ーミスタの製造方法。 - 【請求項10】 請求項9に記載されたガラス封止形サ
ーミスタの製造方法であって、 前記サーミスタ素子は、負の抵抗温度係数を有し、前記
電極がAg、 Ag-Pd、 AuまたはAu- Cuの少なくとも1種を
主成分としており、 前記結合層は、CuまたはCu2Oを主成分とするガラス封止
形サーミスタの製造方法。 - 【請求項11】 請求項10に記載されたガラス封止形
サーミスタの製造方法であって、 前記ガラス管は、K2O・Pb0・SiO2、 Na2O・Pb0・SiO2、 Na2O・
BaO・SiO2、 K2O・BaO・SiO2、 Na2O・B2O3・SiO2、 Na2O・Pb0・B
2O3・SiO2またはK2O・B2O3・SiO2から選択された少なくと
も1種を主成分とするガラスでなるガラス封止形サーミ
スタの製造方法。 - 【請求項12】 請求項11に記載されたガラス封止形
サーミスタの製造方法であって、 前記電極は、Agを含むガラス封止形サーミスタの製造方
法。 - 【請求項13】 請求項12に記載されたガラス封止形
サーミスタの製造方法であって、 前記サーミスタ素子、前記リード導体及び前記ガラス管
を含む組立体を620℃〜1100℃の温度範囲から選択され
た温度条件で加熱するガラス封止形サーミスタの製造方
法。 - 【請求項14】 請求項11に記載されたガラス封止形
サーミスタの製造方法であって、 前記電極は、Auを含むガラス封止形サーミスタの製造方
法。 - 【請求項15】 請求項14に記載されたガラス封止形
サーミスタの製造方法であって、 前記サーミスタ素子、前記リード導体及び前記ガラス管
を含む組立体を890℃〜1060℃の温度範囲から選択され
た温度条件で加熱するガラス封止形サーミスタの製造方
法。
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---|---|---|---|
JP20005196A JP4086917B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | ガラス封止形サーミスタ及びその製造方法 |
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---|---|---|---|
JP20005196A JP4086917B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | ガラス封止形サーミスタ及びその製造方法 |
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---|---|
JPH1050503A true JPH1050503A (ja) | 1998-02-20 |
JP4086917B2 JP4086917B2 (ja) | 2008-05-14 |
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JP20005196A Expired - Lifetime JP4086917B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | ガラス封止形サーミスタ及びその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113853660A (zh) * | 2019-07-24 | 2021-12-28 | 肖特(日本)株式会社 | 气密端子 |
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1996
- 1996-07-30 JP JP20005196A patent/JP4086917B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN113853660A (zh) * | 2019-07-24 | 2021-12-28 | 肖特(日本)株式会社 | 气密端子 |
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