JPH10504483A - 針引込め機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本願には、使用後に中空針（１０）を引込めることができる針引込め組立体を備えた流体取扱い装置（２）において、中空本体部分（４）を有し、該中空本体部分の一端には針通路が設けられた取付け部分（８）を備えた端壁が設けられ、取付け手段を備えた中空針を有し、該中空針（１０）は、針の先端部が前記取付け部分（８）の前端部から突出する第１の位置と、針が中空本体部分（４）内に引込められる第２位置との間で移動でき、前記取付け手段は、針（１０）を第２の位置に押圧する作用をする弾性手段（２８）を備え、前記針（１０）には、該針の先端部から間隔を隔てた位置に拡大部分（１８）が設けられ、針をその使用が完了するまで第１の位置に維持しておく保持手段が設けられ、該保持手段はＯリング（２０）との組合せからなり、該Ｏリングは、前記拡大部分（１８）の周方向溝（１９）内に配置されており、かつ、前記弾性手段（２８）の作用により針（１０）をその第１の位置から第２の位置に移動できるようにするため、前方に押されてＯリング（２０）を外すスリーブ（３６）の端部に当接していることを特徴とする流体取扱い装置を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 針引込め機構 本発明は、流体取扱い装置の改良すなわち流体取扱い装置に使用する引込め機 構に関し、該引込め機構は、使用後に中空針をハウジング内に引込めることがで きるように構成されている。このような流体取扱い装置は、血管内への薬剤の投 与または点滴、或いは液体試料（例えば患者からの血液）の抽出等の医療分野の 多くの局面に使用される。 薬剤等の投与および患者から一定期間、一種類以上の試料を採取する場合の使 用を含む血液サンプリング等の医療分野で使用するための、針を用いた広範囲の 流体取扱い装置があることは理解されよう。 このような装置でしばしば一回使用された後に廃棄される針は、不意の怪我ま たは相互汚染の実質的危険性を伴う再使用を防止するため、使用不能にすること が重要である。 使用後に針が装置の本体内に自動的に引込められる注射器のように、使用後に 針を遮蔽すべく自動的に広がるある種のあるいは別のガードが設けられた注射器 は知られている。 本発明は、使用後に中空針を引込めることができる針引込め組立体を備えた流 体取扱い装置において、中空本体部分を有し、該中空本体部分の一端には針通路 が設けられた取付け部分を備えた端壁が設けられ、取付け手段を備えた中空針を 有し、該中空針は、針の先端部が前記取付け部分の前端部から突出する第１の置 と、針が中空本体部分内に引込められる第２の位置との間で移動でき、前記取付 け手段は、針を第２の位置に押圧する作用をする弾性手段を備え、前記針には、 該針の先端部から間隔を隔てた位置に拡大部分が設けられ、針をその使用が完了 するまで第１の位置に維持しておく保持手段が設けられ、該保持手段はＯリング との組合せからなり、該Ｏリングは、前記拡大部分の周方向溝内に配置されてお り、かつ、前記弾性手段の作用により針をその第１の位置から第２の位置に移動 できるようにするため、前方に押されてＯリングを外すスリーブの端部に当接し ていることを特徴とする流体取扱い装置を提供する。 スリーブは、針が第１の位置にあるとき、本体部分の前端部のフランジに当接 する肩部により後方への移動が拘束される。 弾性手段は、取付け部分により形成される前方作用面と、拡大部分の前端部に より形成される後方作用面との間に配置される圧縮ばねで構成できる。 針がその第１の位置にあるとき、Ｏリングは拡大部分と取付け部分との間で圧 縮されており、取付け部分の前端部には、Ｏリングが外されたときに該Ｏリング を受け入れるための凹部を形成することができる。 流体取扱い装置は注射器であってもよく、針から流体を押し出すため本体部分 を通って移動すべく押し込まれるピストンを有し、該ピストンは閉鎖端部を備え た管の形態をなしており、ピストンの前方には閉鎖部材が設けられており、該閉 鎖部材は、ピストンが完全に押し込まれたときにスリーブとの係合により端部か ら分離されて端部に孔を形成し、針がその第２位置を占めるときに、前記孔を通 ってピストンの内部に入ることができる。 取付け部分は、本体部分の周縁部に向かって偏心させることができる。 本体部分およびピストンの断面は、閉鎖部材の位置に対して正しくない組立て がなされることを防止できる形状にすることができる。 本体部分およびピストンの断面は、１つ以上の相対回転位置で組み立てても適 正な作動がなされる形状を有し、ピストンの端部には１つ以上の閉鎖部材を設け ることができる。 本体部分およびピストンは楕円形の断面形状にすることができ、ピストンの端 面には、互いに間隔を隔てた２つの閉鎖部材が設けられている。 中空の本体部分はピストンを受け入れることを意図しないものでもよく、本体 部分内にピストン状の器具を挿入して、所望のときに器具内に針を引込めさせる ことができる。 スリーブは、器具の前端部の小さなサイズの部分がアクセスできる凹部内に配 置できる。これにより、針の早期引込みを防止できる。 また、本発明によれば、偏心針と、本体部分と、ピストンとを有し、ピストン の前端部には閉鎖部材が設けられ、該閉鎖部材は、ピストンストロークの終時に 変位して、針引込め機構が針を引っ込めかつピストンの内部に針を収容して廃棄 できる使い捨て注射器が提供される。 本体部分およびピストンの断面は、閉鎖部材の位置に対して正しくない組立て がなされることを防止できる形状にすることができる。 本体部分およびピストンの断面は、１つ以上の相対回転位置で組み立てても適 正な作動がなされる形状を有し、ピストンの端部には１つ以上の閉鎖部材を設け ることができる。 本体部分およびピストンは楕円形の断面形状にすることができ、ピストンの端 面には、互いに間隔を隔てた２つの閉鎖部材が設けられている。 更に、本発明によれば、協働するプランジャを備えた１組の注射器バレルを有 する注射器システムにおいて、異なる容量のバレルおよびプランジャを有し、各 バレルは針取付け／引込め機構を受け入れることができ、各プランジャは、プラ ンジャとバレルとを組み立てるときに、針取付け／引込め機構と協働する部分が 針取付け／引込め機構と整合するようにバレルと協働し、少なくとも一方の針取 付け／引込め機構が偏心して取り付けられていて、小さい角度のカニューレ挿入 ができることを特徴とする注射器システムが提供される。 本発明による装置の２つの例を以下に説明する。添付図面を参照して述べる以 下の説明は例示に過ぎず、限定のためのものではない。 第１図は、本発明による未使用状態の注射器を示す側面図である。 第２図は、第１図のＩＩ−ＩＩ線に沿う拡大縦断面図である。 第３図は、注射器の端面図である。 第４図は、第２図のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図である。 第５図は、第３図とは反対側の針の側の端面図である。 第６図は、注射器のプランジャの押込みの中間段階を示す第１図と同様な断面 図である。 第７図は、プランジャの押込みの完了段階を示す、第６図と同様な図面である 。 第８図、第９図および第１０図は、それぞれ、第２図、第６図および第７図の 一部を示す部分拡大図である。 第１１図は、血液試料を得るための流体取扱い装置を示す部分縦断面図である 。 第１２図は、針引込め器具が挿入された状態を示す、第１１図と同様な断面図 である。 第１３図は、装置の針が引込められた状態を示す断面図である。 第１図には使い捨て注射器２が示されている。この注射器２は中空の本体部分 ４を有し、この本体部分４の後端部（第１図で見て上端部）からピストン６が突 出している。本体部分４の下端部には針１０の取付け部分８が設けられており、 この取付け部分８は貫通孔を備え、この貫通孔の内端部には直立環状壁９が設け られている。 中空本体部分４（この部分は不透明ではない）には、慣用的な態様で、便利の ためのミリリットル目盛りが付されておりかつ指係合フランジ１２が設けられて いる。本体部分４は、僅かに外方に拡がった端部１５を有している。取付け部分 ８は、本体部分４の端壁１４の偏心位置１６（第２図参照）において端壁１４に 固定されており、これにより、所望に応じて小さい角度で針１０を組織または血 管に突き剌すことができ、注射器の使用を容易にしている。 針１０の内端部はカラー１８に連結され、このカラー１８には、Ｏリング２０ を受け入れる環状溝１９が設けられている。カラー１８は針１０に接合され、こ の針１０と一体化されている。 第３図〜第５図に最も良く示すように、本体部分４およびピストン６は楕円形 の断面形状を有し、このため、本体部分４とピストン６とが望まない相対回転を する傾向が完全に防止される。 取付け部分８は針１０の通路を形成しかつ針を包囲する圧縮ばね２８の第１作 用面２６を形成している。第２作用面３０はカラー１８の前端部に設けられてい る。組み立てられたとき、ばね２８は両面２６、２８間でほぼ完全に圧縮された 状態にありかつＯリング２０の係合によりこの圧縮状態に維持される。Ｏリング ２０は取付け部分８の環状壁部分３２とその溝１９との間で圧縮されている。ス リーブ３６の端面３４はカラー１８を包囲しかつその後端部には延長部３８が設 けられており、この延長部３８は、第２図および第８図に示す使用前の状態では 中空本体部分４内に突出するラグで形成されている。 第８図から理解されようが、Ｏリング２０の前方には環状空間３５が設けられ ている。 スリーブ３６は肩部３７を有し、この肩部３７は本体４の前端部の環状フラン ジ３９と係合して、スリーブ３６が第２図および第８図に示すその初期位置から 後方に移動することを防止する。 ピストン６は中空であり、その後端部はキャップ４０により閉鎖されている。 ピストン６の直径はピストンの後端部（すなわち、端キャップ４０に隣接する箇 所）で最大でありかつ本体部分に向かって内方にテーパしている。 ピストン６の他端部は閉鎖部材４２を受け入れる構成になっている。閉鎖部材 ４２はピストン内に確実に係合しかつ弱化線４６により形成される２つの領域４ ４を備えた端壁を形成している。領域４４は、後述のようにしてスリーブ３６の 延長部３８と接触すると容易に除去される。このような２つの領域４４を設ける ことにより、組立て中にオフセット針１０の位置をチェックする必要性をなくす ことができる。 操作に際し、注射器には通常の方法で液体が丁度よく充填され、その使用準備 状態が達成される。この状態では、ピストン６は、第２図に示すように、本体部 分４内に短い距離だけ受け入れられる。かくして、ピストン６の閉鎖部材４２は 、本体部分４の液体内容物のシールとしても機能する。 ピストン６を前方（すなわち、第１図で見て下方）に移動させると、部材４２ の端壁の前進により、液体が針１０を通って押し出される。第９図は、液体の排 出が完了する直前の部品の位置を示す。部材４２の端壁がスリーブ部材３６のラ グ３８に接触し、部材３６を第９図に示すように前方に押していることが見られ よう。しかしながら、部材３６のラグ３８間に空間があるため、液体は本体部分 ６から依然として排出される。スリーブ部材３６が溝１９内に受け入れられたＯ リング２０と接触しているため、スリーブ部材３６が第１０図に示すように移動 すると、カラー１８も前方に移動され、ばね２８を完全圧縮状態に圧縮する。ま た、この移動により、Ｏリング２０は、環状部分３２による溝１９内への拘束か ら解放されて、環状空間３５内に入り、ここで取付け部分８の壁９上に受け入れ られる。かくして、針端部１８に作用していた拘束が除去される。完全圧縮され ていたばね２８は、今やもはや何らの拘束も受けることがなく、急速に伸長して 、針端部１８従って針１０自体を後方に弾き飛ばす。スリーブ部材３６およびそ のラグ３８は一体であり、依然として本体部分４の中空内部に或る長さだけ突出 している。従って、ラグは、領域４４に対して圧力を加え、弱化線４６を剪断さ せる。かくして、針１０は、スリーブ部材３６を通って自由にピストン６の中空 内部に移動でき、従って針は、注射器の潜在的再使用者がアクセスできないよう に引込められる。ピストン６の環状部分１３が本体部分４の拡がった端部１５内 にきつくクサビ止めされてピストン６の引抜きを妨げるため、ピストン６は、実 際には本体部分４から容易に引き抜くことができず、針へのアクセスは容易でな いことが理解されよう。 従って、注射器は、その後針を取り扱う人に危険がない状態で廃棄できる。第 １１図は、反復的に血液試料を採取する装置に使用する針引込め機構４８を示す 部分図である。この装置は開端形ハウジング５０を有し、このハウジング５０内 には、「Vacutainer」の登録商標で販売されている種類の排出チューブ５２が挿 入される。この排出チューブ５２は両端形中空針５８の後端部によって突き剌さ れ、これにより試料がチューブ５２内に抽出される。針５８は、一連の試料を採 取するのに必要な時間中は所定位置に留まるが、一連の試料採取が完了すると針 を除去しなければならず、使用済み針に付随する危険が生じる。 第１１図〜第１３図の装置の針引込め機構は、第１図〜第１０図の注射器に示 した針引込め機構と多くの点で同じであり、同類の部品は同一の参照番号で示す ことにする。 上記針５８は両端形であり、カラー１８に通される。 ハウジング５０の前壁には凹部８２が形成されており、ハウジング５０は、通 常の使用時に排出チューブ５２が当接する表面８６を有している。従って、通常 の使用時には、チューブ５２とラグ３８とが全く接触しないことが理解されよう 。 第１２図は、針５８を、作動状態から、再使用できず従ってこの装置を取り扱 う人に怪我を与えない位置に引っ込める手段を示す。 最終試料が採取されかつ装置の針を患者の腕から取り外す必要が生じると、第 １２図に示すように器具８８がハウジング５０内に挿入される。器具８８は、プ ランジャ状の中空本体部分９０および肩面９４により包囲された環状突出部すな わちネック９２を有している。ネック９２は円形開口９６を有している。器具８ ８がハウジング５０内に挿入されると、針端部５６がネック９２の開口９６に入 り、ネック自体はハウジング５０の凹部８２に入る。ネック９２の前縁面がラグ ３８に接触し、第１２図に示すように器具を前方に移動させる圧力を連続して加 えると、スリーブ部材３６が前方に移動されてＯリング２０が外され、針５８が 器具８８の本体内に放出される。器具８８の周囲に設けられたスナップオン形リ ングクリップ９８は、安全に廃棄される前に器具８８がハウジング５０から不意 に外れることを防止する。 請求の範囲に記載した本発明の範囲内において、種々の変更を行なうことがで きる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ 【要約の続き】 流体取扱い装置を開示する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．使用後に中空針を引込めることができる針引込め組立体を備えた流体取扱い 装置において、中空本体部分を有し、該中空本体部分の一端には針通路が設けら れた取付け部分を備えた端壁が設けられ、取付け手段を備えた中空針を有し、該 中空針は、針の先端部が前記取付け部分の前端部から突出する第１の位置と、針 が中空本体部分内に引込められる第２の位置との間で移動でき、前記取付け手段 は、針を第２の位置に押圧する作用をする弾性手段を備え、前記針には、該針の 先端部から間隔を隔てた位置に拡大部分が設けられ、針をその使用が完了するま で第１の位置に維持しておく保持手段が設けられ、該保持手段はＯリングとの組 合せからなり、該Ｏリングは、前記拡大部分の周方向溝内に配置されており、か つ、前記弾性手段の作用により針をその第１の位置から第２の位置に移動できる ようにするため、前方に押されてＯリングを外すスリーブの端部に当接している ことを特徴とする流体取扱い装置。 ２．前記スリーブは、針が第１の位置にあるとき、本体部分の前端部のフランジ に当接する肩部により後方への移動が拘束される、請求の範囲第１項に記載の流 体取扱い装置。 ３．前記弾性手段は、取付け部分により形成される前方作用面と、拡大部分の前 端部により形成される後方作用面との間に配置される圧縮ばねである、請求の範 囲第１項または第２項に記載の流体取扱い装置。 ４．前記針がその第１の位置にあるとき、Ｏリングは拡大部分と取付け部分との 間で圧縮されており、取付け部分の前端部には、Ｏリングが外されたときに該Ｏ リングを受け入れるための凹部が形成されている、請求の範囲第１項〜第３項の いずれか１項に記載の流体取扱い装置。 ５．第１項〜第４項のいずれか１項に記載の流体取扱い装置が注射器であり、針 から流体を押し出すため本体部分を通って移動すべく押し込まれるピストンを有 し、該ピストンは閉鎖端部を備えた管の形態をなしており、ピストンの前方には 閉鎖部材が設けられており、該閉鎖部材は、ピストンが完全に押し込まれたとき にスリーブとの係合により端部から分離されて端部に孔を形成し、針が その第２の位置を占めるときに、前記孔を通ってピストンの内部に入ることがで きることを特徴とする注射器。 ６．前記取付け部分が、本体部分の周縁部に向かって偏心している、請求の範囲 第５項に記載の注射器。 ７．前記本体部分およびピストンの断面は、閉鎖部材の位置に対して正しくない 組立てがなされることを防止できる形状である、請求の範囲第６項に記載の注射 器。 ８．前記本体部分およびピストンの断面は、１つ以上の相対回転位置で組み立て ても適正な作動がなされる形状を有し、ピストンの端部には１つ以上の閉鎖部材 が設けられている、請求の範囲第６項に記載の注射器。 ９．前記本体部分およびピストンが楕円形の断面形状を有し、ピストンの端面に は、互いに間隔を隔てた２つの閉鎖部材が設けられている、請求の範囲第８項に 記載の注射器。 10．前記本体部分がピストンを受け入れることを意図しておらず、本体部分内に ピストン状の器具を挿入して、所望のときに器具内に針を引込めさせる、請求の 範囲第１項〜第４項のいずれか１項に記載の流体取扱い装置。 11．前記スリーブは、器具の前端部の小さなサイズの部分がアクセスできる凹部 内に配置されており、器具は前記凹部に入ってスリーブと係合する、請求の範囲 第１０項に記載の流体取扱い装置。 12．偏心針と、本体部分と、ピストンとを有し、ピストンの前端部には閉鎖部材 が設けられ、該閉鎖部材は、ピストンストロークの終時に変位して、針引込め機 構が針を引っ込めかつピストンの内部に針を収容して廃棄できるようにすること を特徴とする使い捨て注射器。 13．前記本体部分およびピストンの断面は、閉鎖部材の位置に対して正しくない 組立てがなされることを防止できる形状である、請求の範囲第１２項に記載の使 い捨て注射器。 14．前記本体部分およびピストンの断面は、１つ以上の相対回転位置で組み立て ても適正な作動がなされる形状を有し、ピストンの端部には１つ以上の閉鎖部材 が設けられている、請求の範囲第１２項に記載の使い捨て注射器。 15．前記本体部分およびピストンが楕円形の断面形状を有し、ピストンの端面に は、互いに間隔を隔てた２つの閉鎖部材が設けられている、請求の範囲第１４項 に記載の使い捨て注射器。 16．協働するプランジャを備えた１組の注射器バレルを有する注射器システムに おいて、異なる容量のバレルおよびプランジャを有し、各バレルは針取付け／引 込め機構を受け入れることができ、各プランジャは、プランジャとバレルとを組 み立てるときに、針取付け／引込め機構と協働する部分が針取付け／引込め機構 と整合するようにバレルと協働し、少なくとも一方の針取付け／引込め機構が偏 心して取り付けられていて、小さい角度のカニューレ挿入ができることを特徴と する注射器システム。