JPH10504437A - 差動バスを介してデータを伝送するシステム - Google Patents

差動バスを介してデータを伝送するシステム

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JPH10504437A JP9502847A JP50284797A JPH10504437A JP H10504437 A JPH10504437 A JP H10504437A JP 9502847 A JP9502847 A JP 9502847A JP 50284797 A JP50284797 A JP 50284797A JP H10504437 A JPH10504437 A JP H10504437A
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    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/08Modifications for reducing interference; Modifications for reducing effects due to line faults ; Receiver end arrangements for detecting or overcoming line faults

Abstract

(57)【要約】 本発明は、デュプレックス信号により差動バスを介してデータを伝送するシステムに関するものである。このシステムは、妨害がないだけでなく、種々の簡単なエラー、すなわち二つのラインのうちの一つのみに影響を及ぼすエラー又は差動バスラインが短絡されるエラーが生じるときに、信頼性が減少してもデータを伝送することができるという利点を有する。このために、両ラインにより複数のコンパレータが種々のしきい値を有するようになり、これにより、発生するエラーのタイプを確立することができ、その後回復されたデータ信号を得る必要があるコンパレータの出力に応じて決定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 差動バスを介してデータを伝送するシステム 本発明は、共通の第1ライン及び共通の第2ラインを介して相互接続した複数 のステーション間で2値データを伝送する2値データ伝送システムであって、前 記第1ラインが低電位を有するとともに前記第2ラインが前記2値データのうち の一方の論理値に対する高電位を有し、他方では前記第1ラインが高電位を有す るとともに前記第2ラインが前記2値データのうちの他方の論理値に対する低電 位を有し、前記2値データの論理値を、データ出力部に出力するために少なくと も一つのラインの電位から取り出す2値データ伝送システムに関するものである 。 データを伝送するこのようなシステムに用いられるラインは、差動バスとしば しば称される。その理由は、伝送された2値データの論理値が、差の符号を考慮 した二つのライン上の電位差によって表されるからである。このような差動バス は、外部の電磁気的な妨害の影響が二つのラインの電位にほぼ同様な影響を及ぼ すという利点を有し、その結果これら電位差はほぼ同一のままである。この結果 、非常に信頼性のあるデータ伝送となる。さらに、電位の遷移の際に二つのライ ンから出された電磁気的な妨害は互いに十分補償される。 差動バスを介して相互接続された複数のステーションを具えるシステムは、二 つのラインに特に機械的な負荷が課される状況でしばしば使用され、その結果こ れらシステムは損傷されやすい。この状況の一例は、自動車両におけるこのよう なシステムの使用である。さらに、二つのラインは、少なくとも一部が接地され た金属素子に非常に近接して延在する。 欧州サーチレポート第0529602 号は、ラインのうちの一つが妨害されても信号 を受信し及び評価することができる受信回路を開示している。このために、三つ のコンパレータが用いられ、これらコンパレータの各々には、カウンタ及びAN Dゲートが連続する。一つのコンパレータは、二つのライン上の信号を互いに比 較し、これにより妨害のない場合に作動し、それに対して、他の二つのコンパレ ータは、各ライン上の信号を固定されたしきい値と比較し、ラインのうちの一つ が妨害されている場合には、他方のラインの信号のみを評価することができる。 カウンタは、関連のANDゲートを駆動するとともに持続時間が予め設定された 時間周期を超える場合にはコンパレータのハイの出力信号の通過を抑制するタイ マとして作用する。ANDゲートには選択回路が続き、その出力部は、一つのコ ンパレータの信号を発生させた場合すなわちラインが妨害されない場合に二つの ライン間の信号差の評価を行うこのような出力信号を発生させ、それ以外の場合 には他のコンパレータの出力信号をその出力部に発生させる。所定のラインの障 害及び信号の場合、ANDゲートのブロックが遅延されるとともに障害の発生に 応答して選択回路の切替動作が行われるために、ある信号は消失し、すなわち評 価されず、その結果、全メッセージを繰り返す必要がある。 したがって、本発明の目的は、伝送の信頼性が低い場合に、二つのラインのう ちの少なくとも一つに所定のダメージを与えうる場合でもデータ損失なくデータ 伝送を行うことができる、冒頭で説明した種類のシステムを提供することがであ る。 この目的は、少なくとも一つの第1ステーションに少なくとも一つの第1コン パレータを設け、この第1コンパレータを、前記第1ライン上の電位を前記第2 ライン上の電位から減算するとともにこの減算によって形成された差が第1のし きい値を超える場合に前記第1コンパレータの出力部を介して第1の値の出力信 号を出力するために、両方のラインに結合し、電位の遷移が二つのラインのうち の一つのみに発生するとともに他方のラインが前記2値データの一方の論理値に 対応する電位を有する場合、前記第1コンパレータの出力信号がその値を変える ように前記第1のしきい値を選択したことを特徴とする2値データ伝送システム によって達成される。 二つのライン上の電位差を形成するだけでなくこの差を所定の第1のしきい値 と比較するコンパレータを用いる結果、伝送されたデータ信号を、二つのライン のうちの一つが妨害された場合にこのコンパレータの出力部に再発生させる。既 知のように、いずれのステーションもラインに信号を供給しない場合ライン上の 電位が2値データのうちの一方の論理値に相当するように、各ラインを、抵抗を 介して低電位又は高電位に接続しており、好適にはこれら抵抗を各ステーション に設けているので、遮断されたラインはほぼ規定された電位を有し、その結果遮 断されたラインをデータの伝送に用いることができない。本発明によって採用さ れたステップのために、一つのラインのみの遮断により、データ伝送が妨害され ない。第1ラインと接地金属素子との間の接続、すなわち第1ラインの接地短絡 によってもデータ伝送が妨害されない。 上記障害、特に二つのラインのうちの一つの遮断を、最もあり得る障害と考え ることができる。しかしながら、他の障害も起こりうる。特に、第2ラインが、 接地金属素子と接触するおそれがあり、二つのラインが互いに短絡するおそれが ある。このような場合でもデータ伝送を原理的に可能にするために、本発明の一 例は、前記第1ステーションの各々に第2コンパレータを設け、この第2コンパ レータを、前記第1ラインの電位が第2のしきい値より低い場合に前記第2コン パレータの出力部に前記第1の値の出力信号を発生させるために前記第1ライン に結合し、第1の遅延時間を有する第1遅延部を介して前記第1コンパレータの 出力部に結合した第1メモリを設け、この第1メモリをスイッチに結合し、この スイッチは、前記第1コンパレータの出力部の出力信号が前記第1の遅延時間に 対応する時間周期の間前記第1の値を連続的に有する場合、前記データ出力部を 、前記第1コンパンレータの出力部から前記第2コンパレータの出力部に切り替 えるようにしたことを特徴とするものである。 しかしながら、これらの障害の場合、妨害のないデータ伝送を、障害の発生す る瞬時に行うことができない。必要な切替を行うためには所定の時間周期が要求 される。この理由は、クロック信号の同時の伝送がないデータ信号の伝送を、ク ロック信号がデータ信号から得られるように、すなわち全てのステーションに対 して付与されるように行う必要があるからである。このために、通常のデータ信 号の障害を数クロック周期後に識別できるようにする複数の相違するコード(例 えば、NRZ変調)が存在する。この場合、遅延時間を短く選定して、切替を迅 速に行うことができるようにする。しかしながら、他のコードの場合、データ信 号の論理値が連続的な信号によって形成され、受信端のクロック発生器に同期す るためにのみ信号遷移を用いるので、同一の論理値の連続的なデータが、信号遷 移なく一定の信号を形成する。この場合、特別な符号化ステップにより、同一の 論理値の連続的なデータの数が最大値を超えないようにする。この場合、第1遅 延時間を、最低伝送周波数の最多の連続的な同一データの持続時間より長く選定 する必要がある。後者の二つの障害のうちの一つが信号遷移すなわち二つのライ ン上の電位遷移の直後に生じる場合、第1遅延時間中伝送されるデータはその後 ほとんど消失する。しかしながら、大抵の場合には、これは、障害が発生する際 に伝送されるデータブロックの伝送を繰り返すことによって補償される。その理 由は、例えば、受信器は、妨害のないデータブロックの受信に応答しないからで ある。 可能である場合には、データ伝送中の障害の除去により妨害が生じないことが 望ましい。例えば、機械的な衝撃によりラインのうちの一つの接続による接触が 弱くなり、又は二つのライン間の接地された短絡が現れなくなるために、障害が 消失するようにすることができる。最初の三つの障害に対しては、消失及び出現 はデータ伝送それ自体にはほとんど影響を及ぼさない。このような障害が消失し た後のみ信頼性が高くなる。最後の二つの障害が消失すると、メモリを再び切り 替える。しかしながら、ライン上の短い時間の妨害信号が頻繁にメモリに切り替 えられるのを防止するために、前記第1ステーションの各々の第1メモリを、第 2の遅延時間を有する第2遅延部を介して前記第1コンパレータの出力部に結合 し、前記第1コンパレータの出力部上の出力信号が前記第2の遅延時間に相当す る時間周期の間前記第1の値を有しない場合、前記データ出力部を前記第2コン パレータの出力部から前記第1コンパレータの出力部に切り替えるように、前記 第1メモリが前記スイッチを切り替えるようにする。 したがって、妨害信号によって第1メモリが通常状態に頻繁に切り替えられな いようになる。 多くの場合、上記システムの全てのステーションがそれ自体の電源を具えず、 又はいずれのステーションもそれ自体の電源を具えない。その代わりに、データ 伝送用の二つのラインに並列に少なくとも一つの他のラインを設け、このライン は電源電圧を搬送し、低い作動電圧を、第1及び第2ラインを駆動するためにス テーションの電気回路を作動させる各ステーションで電源電圧から得る。障害に より第1又は第2ラインが第3ラインに接触して関連のラインの電位が電源電圧 に等しくなるおそれがある。このような場合でも妨害のないラインを介してデー タ伝送を行うことができるようにするために、本発明の他の例は、これらステー ションに属する前記第1ステーションの各々に、第3、第4及び第5コンパレー タを設け、前記第3コンパレータを、前記第2ライン上の電位が第3のしきい値 を超える場合に前記第3コンパレータの出力部に前記第1の値の出力信号を発生 させるために、前記第2ラインに結合し、前記第4コンパレータを前記第1ライ ンに結合するとともに、前記第5コンパレータを前記第2ラインに結合し、前記 第4及び第5コンパレータの各々は、関連のコンパレータに結合したライン上の 電位が作動電圧と電源電圧との間の値の第4のしきい値を超える場合には、前記 第4コンパレータ及び第5コンパレータの出力部の各々に第2の値の出力信号を 発生させ、第2及び第3メモリを設け、これらメモリの各々は、第1入力部、第 2入力部及び出力部を具え、前記第2メモリの第1入力部を前記第1コンパレー タの出力部に接続し、前記第2メモリの第2入力部を前記第4コンパレータの出 力部に接続し、前記第3メモリの第1入力部を前記第5コンパレータの出力部に 接続し、前記第3メモリの第2入力部を、第3の遅延時間を有する第3遅延部を 介して前記第5コンパレータの出力部に接続し、前記第3コンパレータの出力部 を前記データ出力部に結合するために、前記第2メモリの出力部を前記スイッチ に結合し、前記第3メモリの出力部を、前記第2コンパレータの出力部を前記デ ータ出力部に結合するために前記スイッチに結合したことを特徴とするものであ る。 第4及び第5コンパレータは、二つのラインのうちの一つが高作動電圧に対し て短絡しているか否かをすぐに検出することができる。第1ラインの場合、この ような短絡の影響により、このラインが、少なくとも2値データ信号の第2の論 理値に相当する電位を連続的に搬送するように作動し、第1コンパレータは、第 1の値の出力信号を連続的に発生させる。したがって、この場合、データ出力部 を、作動できると仮定された第2ライン上の信号を評価する第3コンパレータの 出力部に結合する。しかしながら、第2ラインが電源電圧に対して短絡した場合 、この電位と損傷のない第1ライン上の電位との間の差が負の方向に非常に大き いので、第1コンパレータのしきい値を超えるようなことがなく、第1コンパレ ー タの出力部の信号が第1の値と仮定されるようなことがない。したがって、この 場合、データ出力部を、損傷がないと仮定される第1ライン上の電位を評価する 第2コンパレータの出力部に結合する。短時間の妨害信号が原因の不作動を防止 するために遅延素子を介してメモリの入力部に対応するコンパレータの出力部を 結合することも有効である。 一般に、障害にもかかわらずデータ伝送を差動バスの二つのラインのうちの一 つで行うことができるということは十分ではない。このような障害を、このよう な状況に対し、障害表示出力部を介して信号送信して、障害を除去する必要があ る。最初の三つの障害の場合を除けば、障害に応答して、メモリは切り替えられ 、その出力信号を障害検出に用いることができる。しかしながら、最初の三つの 障害に対して、追加の障害検出が必要である。このために、本発明の他の例は、 前記第1ステーションの各々に第1及び第2カウンタを設け、これらカウンタの うちの各々は、計数入力部、リセット入力部及び計数出力部を具え、両カウンタ の計数入力部を、前記第1コンパレータの出力部に結合し、前記第1カウンタの リセット入力部を前記第2コンパレータの出力部に結合し、前記第2カウンタの リセット入力部を前記第3コンパレータの出力部に結合し、両カウンタの計数出 力部及び前記メモリの出力部を、前記障害表示出力部に結合したことを特徴とす るものである。したがって、各カウンタは、第1コンパレータの出力部の信号遷 移の数を計数し、このような信号遷移の各々に障害のない場合、第2コンパレー タの出力部及び第3コンパレータの出力部に関連の対応する信号遷移が存在し、 その結果、カウンタは、初期位置を超えて計数することができない。しかしなが ら、二つのラインのうちの一つが妨害される場合、対応する第2又は第3コンパ レータの出力部に信号遷移が存在せず、その結果、関連のカウンタは、障害信号 が発生する障害位置に到達する。 少なくとも、受信のみでなくデータを送信することができるステーションにお いて、各ラインを、関連のスイッチを介して、2値データの他方の論理値の電位 に結合する。さらに、障害のない場合には2値データの前記他方の論理値を伝送 するために二つのスイッチを閉じる駆動回路を設ける。しかしながら、障害があ る場合、例えば、ラインのうちの一つを、他の論理値に対応する電位から逸脱し た電圧に接続した低インピーダンスとし、この逸脱は、順次の伝送中データを受 信すると検出され、関連のスイッチは、この電位とラインが接続された電圧との 間に短絡を確立する。これにより、電力損失が大きくなり、かつ、システム又は 少なくとも数個のステーションに給電する電源の負荷が大きくなる。この状況を 回避するために、少なくとも複数の障害の場合に関連のスイッチを閉じるのを防 止する駆動回路を構成する。 既に説明したように、二つのラインの各々を、各抵抗を介して、ライン上の2 値データの一方の値を規定する他の電位又は他の電圧に接続する。一方のライン が2値データの他方の値に相当する電圧に対して短絡し、電源電圧に対して短絡 し、又は他方のラインに対して短絡される障害の場合、関連の抵抗又は両抵抗に 電流が連続的に流れ、この電流により、電力損失が増大し、システムの電源の負 荷が増大する。この状況を回避するために、好適にはスイッチを、各ステーショ ンの両抵抗に直列接続し、これらスイッチを所定の障害の場合には開く。コンパ レータ又はこれらコンパレータに続くメモリの出力信号を、スイッチを駆動する ために簡単に用いることができる。 制限された電力のシステム、例えば自動車両で用いられるようなバッテリー給 電システムにおいて、例えば各ステーションの回路の主要部をスイッチオフする ことによって電力消費を十分減少させる待機状態をステーションに設けることが 有利である。しかしながら、この状態のラインは、ライン上の電位変動によって ステーションをアクティブ状態にできるようにするために、アクティブ状態と同 一電位を有する必要がある、すなわち、ラインを、抵抗を介して対応する電位に 接続する必要がある。障害の場合に電力損失が増大することは大きな問題であり 、その結果所定の障害に対して、関連の抵抗を完全に切り離す必要がある。この ために、待機状態でアクティブにするとともに抵抗に直列のスイッチを制御する 少なくとも二つの他のコンパレータを設ける。 本発明はまた、本発明によるシステムに用いるステーションに関するものであ る。 本発明の実施の形態を、図面を参照して以下詳細に説明する。図面中、 図1は、複数のステーション及びそれらのライン接続を具えるシステムを線図 的に示し、 図2は、ステーションの主要部のブロック図を示し、 図3は、二つの障害検出回路のうちの一つのブロック図を示し、 図4は、他の障害検出回路のブロック図を示し、 図5は、データ出力部及び終端抵抗の制御を示し、 図6は、待機状態のステーションの回路図を示し、 図7は、待機状態の他の障害検出回路を示す。 図1は、三つのライン11,12及び13を介して相互接続した三つのステー ション1,2及び3を示す。ライン13をこの場合高電圧に接続し、個々のステ ーションは、それに収容された電気回路の作動電圧をこの電源から得る。ライン 11及び12は、データが伝送される差動バスを構成する。 ステーション2を更に詳しく示すが、明瞭のためにステーション1及び3を省 略する。ライン11を、抵抗14及びスイッチを介して接地する。ライン12を 、抵抗15及び他のスイッチを介して、ステーションのライン13の電源電圧か ら獲得した作動電圧Vcに接続する。通常閉じられた二つのスイッチの機能を後 に詳細に説明する。さらに、ステーション2は、二つのスイッチ6及び8を共に 駆動する制御装置5を具え、スイッチ6はライン11を作動電圧Vcに接続し、 それに対してスイッチ7はライン12を接地する。スイッチ6及び7が開くと、 ライン11は抵抗14を介して低電位を搬送し、ライン12は抵抗15を介して 作動電圧Vcを搬送する。これは同時に、伝送すべき2値データ信号の一方の論 理値に対応する。他方の論理値を伝送すべき場合、制御ユニット5は両スイッチ 6及び7を閉じ、その結果ライン11は高電位を搬送するとともに、ライン12 は低電位を搬送する。したがって、ステーション1〜3の各々は、ライン11及 び12を介してデータを伝送する。その結果、スイッチ6及び7が開いた場合の ライン11及び12の状態すなわち電位を後に劣勢状態と称し、スイッチ6及び 7が閉じた場合の状態を優勢状態と称する。 接地し及び作動電圧Vcに接続する代わりに、二つの電圧間の差が十分大きい 状態である間は、ライン11及び12を、スイッチを介して接地電圧より僅かに 高い電圧に接続するとともにVcより僅かに低い電圧にそれぞれ接続することが できる。 図2は、ステーションのライン11及び12を介して伝送したデータを評価す る回路を示す。ライン11及び12の両方を、ライン11及び12の電位差を形 成する第1コンパレータ21に接続する。より正確に説明すると、それは、ライ ン11の電位からライン12の電位を減算し、適切な符号の差を第1のしきい値 と比較する。両方のライン11及び12が劣勢状態の場合にのみ低出力信号がラ イン31に発生するようにこのしきい値を選択する。ライン31を、障害のない 場合及び所定の障害の場合にライン31をデータ出力部40に切り替えるマルチ プレクサ29に接続する。ライン31を、後に詳細に説明する二つの障害検出回 路26及び27にも接続する。 ライン11を、このラインの電位をしきい値と比較するコンパレータ22にも 接続し、このしきい値を、誤差を考慮した、ライン11の優勢電位及び劣勢電位 との間の値とする。コンパレータ22は、ライン11の電位がしきい値を超える と、ライン32上にハイの信号を発生させる。ライン32を、所定の障害の場合 にはこのラインをデータ出力部40に接続する回路29と、障害検出回路26と に接続する。 ライン11を他のコンパレータ24にも接続し、このコンパレータ24は、こ のライン上の電位を、図1の回路の作動電圧と高い電源電圧との間の電圧値とを 比較し、ライン11上の電位が作動電圧を超えるとライン34に信号を発生させ る。ライン34を、下側の障害検出回路27に接続する。 同様に、ライン12をコンパレータ23にも接続し、このコンパレータ23は 、このライン上の電位を、優勢電位と劣勢電位との間の値のしきい値と比較する 。コンパレータ23は、ライン12の電位がしきい値より下のときライン33上 にハイの信号を発生させる。ライン33を、上側の障害検出回路26と、後に詳 しく説明するような所定の障害の場合にこのラインをデータ出力部に接続する回 路29とに接続する。 ライン12を、コンパレータ25にも接続し、このコンパレータ25は、ライ ン11の電位に対するコンパレータ24の場合と同様に、このラインの電位を、 作動電圧と高い電源電圧との間の値のしきい値と比較する。コンパレータ25の 出力ラインを、下側の障害検出回路27にも接続する。ライン13の高圧電源の 代わりに個別のステーションに作動電圧が直接供給される場合、ライン12と作 動電圧との間の短絡により、ライン12が遮断され、それもそのように処理する ことができる。 上側の障害検出回路26は、ライン11が接地電圧に対して遮断され又は短絡 された場合、出力ライン36a上に障害信号を発生させる。ライン12が遮断さ れた場合、障害信号をライン36b上に発生させる。 二つのライン11及び12が互いに短絡された場合、ライン12が接地電圧に 対して短絡された場合、又はライン11が電源電圧に対して短絡された場合、下 側の障害検出回路27は、出力ライン37上に信号を発生させる。この場合、障 害信号をライン38上にも発生させる。ライン12を電源電圧に対して短絡させ た場合障害信号をライン39上に発生させる。 ライン36a,36b及び37上の全ての障害信号を、結合素子30によって 結合して、障害表示出力部41を経る出力とする。 ライン37〜39を優先回路28にも接続する。その理由は、所定の障害の場 合、複数のラインがハイの信号を搬送するにもかかわらず、回路29が明白な制 御信号を要求するからである。ライン38は最高プライオリティを有する。ライ ン39は次に最高のプライオリティを有し、ライン37は最低プライオリティを 有する。このような優先回路28の構成は一般に既知である。ライン37〜39 の信号を、ライン37a〜39aのプライオリティに従って表す。 回路29は、図1のステーション2に示したようなスイッチも含み、このスイ ッチは、ライン11に接続した抵抗14を接地し、ライン12に接続した抵抗1 5を作動電圧Vcに接続する。 ライン37a〜39aの信号を、図1のスイッチ6又は7の駆動をブロックす るのにも用いることができる。例えば、ライン11又は12がライン13の電源 電圧に対して短絡される場合、スイッチ6又は7の駆動により、電源電圧と接地 電圧又は作動電圧との間の接続を確立する。スイッチのスイッチオン抵抗に対す る短絡抵抗の比に依存して、高い電力損失がそれに生じる。したがって、ライン 38a上の信号(電源電圧に対するライン11の短絡)により、スイッチ6の駆 動をブロックする。同様に、ライン37a上の信号(ライン11に対して短絡し たライン12)又はライン39a上の信号(電源電圧に対して短絡したライン1 2)は、スイッチ7の駆動をブロックする。スイッチ7が重要でない場合、すな わちライン12が接地電圧に対して短絡されたがスイッチ7の駆動のブロックが この場合不都合でない場合、ライン37a上にも信号が発生する。それに対して 、ライン11が接地電圧に対して短絡されてい場合、ライン36a上に信号が発 生し、高い電力損失がスイッチ6に生じ、その結果このスイッチは、この障害の 場合にはスイッチオフする必要もある。しかしながら、ライン36a上の信号は 、ライン11が遮断された場合にも生じ、この場合、スイッチ6を更に駆動して 、この障害の除去を直接識別しうるようにする。ライン11のこれら二つの障害 を区別しない場合、更にコストが要求され、ライン11を接地電圧に対して短絡 させる際にスイッチ6の駆動をブロックする必要がない。 図3は、図2の障害検出回路26の構成を更に詳しく示したものである。それ は、二つのカウンタ51及び54と、二つの微分回路52及び55と、二つの計 数メモリ53及び56とを含む。カウンタ51及び54の計数入力部を、共にラ イン31に接続する。微分器52の入力部をライン32に接続し、微分器52は 、ライン11上の信号の遷移が原因でライン32上に信号縁が生じた場合短時間 の出力信号を出力し、微分器52からの信号は、カウンタ51を初期位置にリセ ットするとともに計数メモリ53を静止状態に設定する。微分回路55は、ライ ン33から信号を受信し、ライン12上の遷移に応答してライン33上に生じる 信号遷移に基づいて、カウンタ54を初期状態にセットするとともに計数メモリ 56を静止状態に設定する短時間の出力信号を発生させる。 ライン11又は12が遮断された場合、信号遷移がライン31上に生じたまま であり、それら遷移を二つのカウンタ51及び54によって計数する。しかしな がら、遮断されたラインに依存して、対応する信号遷移がライン32又はライン 33上に発生せず、その結果、関連のカウンタ51又は54は、リセットされず に、計数メモリ53又は56がセットされる計数に到達する。したがって、障害 信号は対応するライン36a又は36bに発生する。計数メモリ53及び56を 用いる代わりに、カウンタが対応する計数に到達する際にカウンタによって更な る計数をブロックすることもできる。障害が消失され又は除去された場合、セッ ト状態の計数メモリ又はブロックされたカウンタは自動的にリセットされる。そ の理由は、この場合信号縁がライン32及び33の両方に再び発生するからであ る。 図2の障害検出回路27の構成を、図4に更に詳しく示す。それは、三つのメ モリ61,62及び63を具え、これらメモリの各々を、二つの交差結合したN ORゲートで構成し、NORゲートの他の入力部は、メモリの入力部を構成する 。しかしながら、明瞭のために、この構成をメモリ61に対してのみ示す。他の 、いわゆるR−Sフリップフロップを用いることもできる。 上側のメモリ61の入力部を、第1遅延部64を介してライン31に接続する 。ライン31が、第1遅延部の遅延時間より長い連続的な時間周期中ハイの信号 を搬送すると、遅延部64の出力はハイとなり、ハイの信号が出力ライン37上 に発生する。この持続するハイの信号は、障害が原因で二つのラインのうちの一 つが継続的に優勢である場合、ライン31上に現れる。二つのラインが互いに短 絡された場合このようになる。その理由は、この場合、二つのラインが任意の瞬 時に同時に劣勢状態とならず、ライン31上の信号がローとならないからである 。したがって、遅延部64の遅延時間を、同一値の最多伝送データの最長持続時 間より長くする必要がある。 このような障害が取り除かれるとともに両方のライン11及び12が劣勢状態 の場合にライン31上に信号が現れる場合、メモリ61は、インバータ65及び 他の遅延部66を介して再びリセットされ、この遅延部66を、メモリ61の下 側の入力部に接続し、ライン37上の信号をローにする。遅延部66は、障害の 場合に短い間の妨害信号によってメモリ61の不都合なリセットを防止するよう に作用する。 メモリ62の一方の入力部を、遅延部67を介してライン34に接続し、他方 の入力部を、遅延部66に接続する。これら二つの遅延部は、好適にはほぼ同一 の遅延時間を有する。ライン11が電源電圧に対して短絡されると、ハイの信号 がライン34上に現れ、遅延部67の遅延時間より長い時間周期の間この信号が 持続する場合、メモリ62はセットされ、ハイの信号がライン38上に発生する 。 この状態をライン11の優勢状態とし、この状態が持続する間、信号遷移がライ ン31上に発生せず、その結果メモリ62はセットのままである。メモリがリセ ットされるのは、障害が除去されるとともに信号がライン31上に再び現れた後 のみであり、その結果ライン38上の信号は再びローとなる。しかしながら、メ モリ62のリセットを、インバータ(図示せず)を介したライン34上の信号に よって実現することもできる。 遅延部68を介して、メモリ63の一方の入力部を、ライン12が電源電圧に 対して短絡された場合にハイの信号を搬送するライン35に接続する。この短絡 の持続時間が遅延部68の遅延時間より長い場合、好適には遅延部67及び66 の遅延時間にほぼ等しい場合、メモリ63はセットされ、ハイの信号がライン3 9上に現れる。 メモリ63の他方の入力部を、他の遅延部69及びインバータ60を介してラ イン35に接続する。遅延部69の遅延時間は、十分長く、後に詳細に説明する 全体に亘るシステムの待機状態中の状況に依存する。この待機状態中、障害が存 在しない場合でも、ライン12上に作動電圧より高い電位が生じ、その結果メモ リ63は待機状態では常にセットされる。しかしながら、この状態ではデータ伝 送が行われず、障害信号も評価されない。 図5は、図2の回路29の構成をより詳しく示す。既に説明したようにライン 12が接地電圧又はライン11に対して短絡された場合に信号を搬送するライン 37aを、ORゲート71の入力部及びORゲート72の入力部に接続する。ラ イン79上のORゲート72の出力信号によりスイッチ73が開き、したがって ライン31とデータ出力部40との間の接続が遮断され、その結果データ出力部 40の信号はもはや図2のコンパレータ21から得られない。ORゲート71は 、スイッチ74を閉じる信号をライン78上に発生させ、その結果ライン32は データ出力部40に接続され、したがってデータ出力部の信号は、図2のコンパ レータ22から得られる。さらに、ライン78上の信号により、抵抗15を介し てライン12を作動電圧Vcに接続するスイッチ77を開く。したがって、ライ ン12を接地電位に対して短絡させる場合、抵抗15を介して作動電圧から電流 が連続的に消失せず、又は、ライン12がライン11に対して短絡された場合、 両 ライン上の劣勢電位を高く上昇させることができない。抵抗15及び非常に高い 値の抵抗17を介したライン12と作動電圧Vcとの間の接続のみとなり、ライ ン12は、障害を除去した後、規定されていない電位を仮定しない。 ライン11を高い電源電圧に対して短絡した場合に信号を搬送するライン38 aを、ORゲート72の入力部にも接続し、その結果この場合ライン31とデー タ出力部40との間の接続も遮断される。さらに、ライン38a上の信号は、ラ イン33をデータ出力部40に接続するスイッチ75を駆動し、スイッチ76を 開いて、ライン11が抵抗14を介してもはや接地されないようにし、したがっ て抵抗14を流れる不所望な電流を回避する。ライン11は、抵抗14及び非常 に高い値の抵抗16の直列接続を介して接地されているだけである。これを、ラ イン12並びに抵抗15及び17の直列接続に対して説明した場合と同一の理由 で行う。抵抗16が最初に接地されているのが原因で、電源に対するライン11 の短絡が非常に低いインピーダンスであるとともに、ライン11に接続した全て のステーションに分圧が生じる場合、ステーションのコンパレータ24のしきい 値電圧の誤差が原因でこれらコンパレータのうちの一つのみが切り替えられると ともに抵抗16を切り離し、ライン11の電圧がハイとなるように分圧変化する 。その結果、少なくとも一つの他のステーションでは、コンパレータ24が作動 され、切り離された抵抗16の同一状態を全てのステーションが有するまで、こ のステーション等の抵抗16を切り離す。ライン11と電源電圧との間の短絡が 高抵抗であると仮定する場合悪影響が生じ、その結果、少なくとも一つのステー ションのコンパレータ24は逆方向に作動される。この場合も、全てのステーシ ョンは連続的に同一状態を仮定する。いずれの場合も、上記影響のためにある種 のヒステリシスが生じる。 ライン12が高い電源電圧に対して短絡した場合に信号を搬送するライン39 aを、ライン37aと同様にしてORゲート71及び72の入力部に接続して、 スイッチ73及び77を開くとともにスイッチ74を閉じ、したがって、ライン 32をデータ出力部40に接続する。 ライン11及び12の状態を、関連のステーションの抵抗14及び15によっ てだけでなく、他のステーションの対応する抵抗によっても決定する。 既に説明したような種類のシステムは、高い電圧を搬送するソースが制限され た量のエネルギーのみを含む状況でしばしば用いられる。これは、上記システム が自動車両で用いられる場合特にそうである。したがって、通常伝送モードだけ でなく待機モードも設けたこの種のシステムに対しては、他のステーションから 伝送されたデータは、所定の基準が満足される場合、通常伝送モードに切り替わ る要求として解釈することができる。この切替をプロンプトとも称する。例えば 、予め設定された時間周期中データが送信されない場合、ステーションを非常に 低い電力消費状態、すなわち待機状態に設定することができる。しかしながら、 伝送ラインの制御の下で任意の時間に通常伝送モードに戻すことができる。待機 状態の電力消費をできるだけ少なくすることができる。その理由は、全体に亘る エネルギー消費がシステム中のステーションの数に比例して増大するからである 。 しかしながら、待機状態の所望の最小電力消費は、各ステーションにおいて、 電子回路の作動電圧が高い電源電圧から、すなわち自動車両の場合バッテリから 得られるとともに各ステーションの他の回路のようにこのために要求される電圧 安定回路が待機状態に所望の電流以上の最小電流を必要とすることに矛盾する。 したがって、待機状態において、電圧安定回路は完全にオフに切り替えられて、 作動電圧はもはや存在しない。その結果、待機状態において、ライン12はもは や各ステーションの抵抗15を介して劣勢の高電位を受け取らない。これにより 、他のスイッチオフされたステーションに障害が生じるが、例えばスイッチのよ うな局所的な装備によって通常伝送状態に設定されるステーションは、バスの他 のラインを駆動することにより他の全てのステーションをプロンプトすることが できない。両ラインを他のステーションのプロンプトに対して駆動する必要があ る状況は、1ラインに障害がある場合にも他の全てのステーションをプロンプト することができることに基づくものである。 図6は、これら状況において障害のない動作を行うことができる回路を示す。 この図は、ライン13を介して電源電圧を受信するステーションを示す。ステー ションは制御ユニット81を具え、この制御ユニット81は、ライン11及び1 2を介したデータの送受信だけでなく待機状態又は伝送状態の設定も制御する。 ライン13を、制御ユニット81に供給する安定化された作動電圧Vcを得る電 圧制御回路82に接続する。さらに、電圧制御回路82をライン85を介して切 り離して、ステーションを、作動電圧Vcがほとんど消失した待機状態に設定す ることができる。ライン11及び12を経るデータ伝送の処理を待機状態で操作 可能とする必要があるため、非常に小さい電流のみを必要とする回路のこの部分 に対して、ライン13を制御ユニット81に直接接続する。 全てのステーションの待機状態において、プロンプトされたステーションに対 するデータ伝送を実際に開始することができるようにするためには、待機状態に おいても劣勢の高電位がライン12上に存在するようにする必要がある。これは もはや、電圧Vcが待機状態で存在しない場合に抵抗15によって簡単に行うこ とができない。したがって、高いの電源電圧を搬送するライン13を、抵抗84 を介してスイッチ83に接続し、このスイッチ83は、制御ユニット81の制御 下で、待機状態に抵抗84及び15を直列接続し、したがって、ライン13上の 電源電圧にほぼ等しい電位をライン12上に発生させる。この電圧は、通常伝送 状態における場合よりも高いが、待機状態ではデータ伝送が所望されない。作動 電圧が存在しないので、図4のメモリ63は待機状態に設定されない。 局所状態によってプロンプトされるとともに伝送を開始するステーションは、 先ずスイッチ83を再び切り替えて、このステーションのライン12を、抵抗1 5を介して、この際スイッチオンされた作動電圧Vcに接続する。しかしながら 、他のステーションのライン12が抵抗84を介して高い電源電圧に接続したま まであるので、ライン12は最初に、通常伝送状態の電位より高い電位を搬送し 、その結果、最初にプロンプトされたステーションのメモリ63(図4)がセッ トされる。しかしながら、ライン1が、十分長い時間周期に亘る通常伝送状態に 相当する電位を搬送すると、個別のステーションの遅延部69の遅延時間に対応 して、全てのメモリは最終的に再びリセットされる。メモリ63のセット状態に おいて通常データ伝送も可能であるので、これによる妨害が生じない。 しかしながら、全てのステーションが待機状態である場合においてもライン1 1及び12上に障害が現れない又は存在しないが、このような障害により電力消 費が増大しない。したがって、待機状態で作動する図7に図示したような障害検 出回路を設ける。この場合、ライン11を、ライン11上の電位を種々のしきい 値と比較する二つのコンパレータ91及び92に接続する。コンパレータ91は 、ライン11上の電位がライン13上の電源電圧より僅かに下の値を超えたか否 か検査する。ライン11が電源電圧に対して短絡された場合これに当てはまる。 この際ライン101上に発生した信号を、遅延部95を介してANDゲート96 の入力部に供給する。このゲートの出力部を、図5のスイッチ76に接続すると ともに、これが抵抗14を接地電圧から分離して、障害の場合には電流が抵抗1 4を介してすなわち全ステーションの抵抗14を介して電源電圧から電流が流れ ることができないようにする。その理由は、全てのステーションは、同一の障害 を検出するとともに、抵抗14を接地電圧から分離するからである。 ライン12は、既に説明したように劣勢状態で高電位を搬送する。しかしなが ら、このラインが接地電圧に対して短絡された場合、各ステーションにおいて、 電流が抵抗15及び84を介して電源電圧から抵抗15を経て地面に流れる。コ ンパンレータ93は、ライン12上の電位を、優勢電位と劣勢電位との間のしき い値と比較し、ライン12の電位がこのしきい値より下に降下すると信号を出力 する。この信号は、ORゲート97及び遅延部98を介して図5のスイッチ77 に供給され、その結果抵抗15はもはや図6の抵抗84に接続せず、したがって 電流が電源電圧から接地電圧に流れることができない。 二つのライン11及び12が互いに短絡された場合、これらラインは、特にこ の障害に応答したステーションの数に依存して、接地電位と電源電圧より下の電 圧との間の値としうる共通電位を有する。検出のために、ライン11上の電位を しきい値と比較するコンパレータ92を設け、このしきい値も優勢電位と劣勢電 位との間の値とするが、コンパレータ93のしきい値より小さくする。したがっ て、コンパレータ92又は93のうちの少なくとも一つは、二つのライン11及 び12間に短絡が生じた場合に信号を出力する。コンパレータ92の出力信号を 、ANDゲート94に供給し、その抑止入力部を、コンパレータ91の出力部に 接続する。その理由は、コンパレータ92は、ライン11が電源電圧に対して短 絡された場合に出力信号も発生させるからであり、、この場合コンパレータ92 の出力信号をアクティブにする必要がない。したがって、ライン11及び12が 互いに短絡された場合のみ、ANDゲート94はイネーブルされ、両方のコンパ レ ータ92及び93の出力信号がORゲートで結合され、これが遅延部98を介し て図5のスイッチ77に供給される。さらに、遅延部98の出力信号は、AND ゲート96の抑止入力部にも供給されて、二つの抵抗14及び15の切り離しを 防止する。しかしながら、この状況は複数の障害の場合のみ発生し、その結果A NDゲート96に対するこの接続及びゲートそれ自体も省略することができる。 これまで説明した回路の機能を、以後詳しく説明する。仕様 次の障害状態を考慮する。 1.遮断されたライン11 2.遮断されたライン12 3.Vbat(電源電圧)に対するライン11の短絡 4.接地電圧に対するライン12の短絡 5.接地電圧に対するライン11の短絡 6.Vbat に対するライン12の短絡 7.ライン12に対するライン11の短絡 これら障害を検出し、それにもかかわらずデータ伝送を可能にする必要がある 。障害1及び2の出現及び除去により、受信したデータストリームに任意の障害 が生じないようにする必要がある。障害3〜7に対して、ラインの障害の出現及 び除去中データの障害を一時的に許容しうるが、その後データ伝送が再び保障さ れる必要がある。電流の増大及びこれに伴う高温を回避する必要もある。 待機状態において、ライン12は電位Vbat を搬送する。したがって、所定の 状況において、他の障害状態が生じる。待機状態において電流が増大しやすい障 害は、障害3,4及び7である。信号状態 データ伝送は、二つの相違する信号電位を用いる間に行われる。劣勢状態にお いて、任意の状態で閉じられたスイッチ6又は7が存在せず、したがって以下の 信号電位が生じる。 ライン11:接地電圧+ΔU(0...0.25V) ライン12:作動状態におけるVc −ΔU(4.5...5.25V)及び 待機状態におけるVbat −ΔU(6...27V) 優勢状態において、これらラインに接続されたスイッチ6及び7を少なくとも 一つのステーションで閉じ、その結果以下の信号電位が生じる。 ライン11:Vc −ΔU(最小3.35V;代表的には4V) ライン12:接地電圧+ΔU1(最大1.4V:代表的には1V) この場合、ΔU1は、末端抵抗を流れる電流が原因の閉じられたスイッチ6及 び7の両端間の電圧降下を表す。二つのラインの末端は、システムの全てのステ ーションの両端間に分布される。全ての末端抵抗の抵抗を等しくして、近似的に ラインインピーダンスを生じさせる。障害検出に直面する問題 障害状態のライン電位は、通常データ伝送中の電位と常に明らかに区別される 。例えば、障害5の場合、ライン11を、通常劣勢状態と同様に接地電位に接続 する。障害4の場合、ライン12を、優勢状態の場合と同様に接地電位に接続す る。システムのステーション間に生じるおそれがある大きなグランドオフセット は、より正確な区別を行うに当たり問題となる。障害3及び6のみが、通常デー タ伝送中に生じる電位と明白に区別することができるライン電位となる。しかし ながら静止状態で区別することができない、すなわちデータ伝送がない他の障害 を、別に考慮する必要がある。例えば、障害1が存在する際に一連のデータの伝 送を開始する場合、二つのラインは最初劣勢であり、その後ライン12のみが優 勢となり、障害のないライン12を介してのみ伝送を行うことができる。それに 対して、両ラインが劣勢である間に障害4が発生する場合、ライン12は再び優 勢状態となるが、他のデータ転送がライン11を介して行われる。したがって、 これら二つの障害を互いに区別する必要がある。しかしながら、これを、更にコ ストをかけることによってのみ達成することができる。障害分析 これらコンパレータ21,22及び23をデータの受信に用いる。コンパレー タ21の差動しきい値電圧は−2.8Vに固定され、その結果二つのラインのう ちの一つのみの優勢状態及び両ラインの優勢状態により、優勢信号がコンパレー タ出力部に生じる。コンパレータ22は、ライン11の状態のみを評価し、かつ 、 1.8Vのしきい値電圧を有し、それに対して、コンパレータ23は、ライン1 2の状態のみを評価し、かつ、3.0Vのしきい値電圧を有する。 障害のない状態では、データは、コンパレータ21を介して受信され又は評価 される。差動受信は、ステーション間のグランドオフセット及び電磁気が共存す る妨害の場合のデータ転送の信頼性を増大させる。 コンパレータ21のしきい値電圧を以上のように選択したので、障害1,2及 び5は、他のステップを要求することなく許容される。静的な障害の場合でさえ 、障害1及び2は再発する障害として現れるおそれがあるので、これは重要であ る。これは、瞬時的に伝送するステーションの位置が障害位置に対して時間ごと に相違するからである。それにもかかわらず障害を信号送信するために、それを 実際に検出する必要がある。これは、二つのラインのみによって生じたコンパレ ータ22及び23の出力信号を、二つのラインの差動信号を評価するコンパレー タ21と比較することにより、達成される。このために、コンパレータ21の信 号縁は、二つの個別のカウンタによって計数される。コンパレータ22又は23 の縁は常に、関連のカウンタを瞬時的にリセットする。 したがって、コンパレータ21が例えば七つの縁を連続的に出力するとともに 、コンパレータ22又は23のうちの一つが同一時間周期中任意の縁を出力しな い場合、障害が検出される。それは、関連のコンパレータが縁を再び出力すると きに除去されると考えられる。 障害3の場合、ライン11は電源電圧の電位を搬送する。これは、接地電位に 対する7.3Vのしきい値電圧を介してコンパレータ24によって明白に検出さ れる。コンパレータの出力信号は、10〜60μsの遅延時間を有するフィルタ を介して関連のメモリに記憶されて、しきい値電圧を僅かに超えるあり得る障害 信号が原因の作動を回避する。障害が除去されると、コンパレータが少なくとも 所定の時間周期中信号を出力しない場合、すなわちライン11が前記しきい値電 圧より下の電位を搬送する場合、又はライン11が劣勢電位を搬送してからのコ ンパレータ21の信号によって、メモリがリセットされる。 障害6の場合、ライン12は、コンパレータ25によって検出されるとともに 接地電位に対して7.3Vのしきい値電圧を有する電源の電位を搬送する。その 出力信号は、この場合もフィルタを介して関連のメモリをセットし、このメモリ は、障害を除去すると、したがって150〜1000μsの十分長い遅延時間を 有するフィルタを介するコンパレータ25の信号出力が終了すると、再びリセッ トされる。この長い遅延時間により、待機状態から通常モードへの切替中データ 伝送によるメモリの不必要な切替を回避するよう作用する。 障害4の場合、ライン12は接地電圧に対して短絡されて、優勢信号を連続的 に搬送し、それに対して、障害7の場合、両ラインが短絡され、したがって二つ のラインのうちの一つが優勢信号を常に搬送して、コンパレータ21が連続的に 優勢信号を出力する。予め設定された時間周期中この信号が存在する場合、他の メモリがセットされる。この予め設定された時間周期を、データ伝送中最多数の 優勢ビットの持続時間より長くする必要がある。障害4又は7の終了を、コンパ レータ21の十分長い劣勢出力信号を介して検出して、関連のメモリをリセット する。 障害を互いに独立に検出するが、多数の障害により、一つの障害が生じる際に 又は全ての時間状態の終了後複数の障害が静止状態で同時に検出される現象が生 じる。障害3、障害6、障害4及び障害7の優先順位を有する優先回路は、適切 な障害のうちの一つを正確に信号送信する。障害処理 障害の場合、可能な限り妨害されていないラインを他のデータ伝送に用いる。 したがって、検出された障害に依存して、ライン11又は12上のみの電位遷移 を評価するコンパレータ22又は23の出力部を、コンパレータ21の出力部の 代わりにデータ出力部に接続する。さらに、ある種の障害の場合、末端抵抗のう ちの一つを切り離し、送信器のスイッチのうちの一つの駆動を防止する。 障害3の場合、ライン11が作動しなくなり、ライン12のコンパレータ23 をデータ出力部に接続する。ライン11の末端抵抗を切り離すとともに、ライン 11の伝送スイッチの駆動を抑制する。 障害6の場合、ライン12が妨害される。その結果、ライン11を評価するコ ンパレータ22の出力部をデータ出力部に接続し、ライン12の末端抵抗を切り 離すとともに、ライン12の伝送スイッチの駆動を抑制する。 障害7の場合、両ラインが短絡され、その結果二つのラインのうちの一つの信 号の駆動及び評価が妨げられる。これはライン12で行われ、その結果、ライン 12の末端抵抗が切り離されるとともにライン12の伝送スイッチの駆動が抑制 されるので、他のデータ伝送がライン11を介して行われる。これらステップは 障害6に対応し、コンパレータ22の出力部をデータ出力部に接続する。同一ス テップが、ライン12が妨害される障害4に対して行われる。待機状態での障害処理 データ伝送を待機状態で行うことができず、システムは低電力消費状態となる 。この状態において、障害1,2,5及び6により電力消費が増大しない。電力 消費の増大を回避するために障害3,4及び7のみを検出すればよい。このため に、他の三つのコンパレータ91,92及び93が用いられ、コンパレータ91 及び92はライン11の状態を評価し、それに対して、コンパレータ93はライ ン12の状態を評価する。コンパレータ91は、電源電圧より低い約2Vのしき い値を有し、コンパレータ92は、ライン11の優勢状態を検出するために約2 Vのしきい値を有し、コンパレータ93は、ライン12の優勢状態を検出するた めに約3Vのしきい値電圧を有する。 障害3の場合、ライン11を電源電圧に対して短絡させて、コンパレータ91 を作動させる。ライン11の末端抵抗を時間遅延して切り離す。 障害4の場合、ライン12を接地電圧に対して短絡させて、コンパレータ93 を作動させる。その結果、ライン12の末端抵抗も時間遅延して切り離す。 障害7が検出されると、電源電圧より大きい電圧範囲を考慮する必要がある。 システムのステーションの数に依存して、結果的に生じる末端抵抗は、接地電圧 に対するライン11に対して約100〜200Ωとなり、電源電圧に対するライ ン12に対して250〜5000Ωとなる。その結果、障害7の場合、すなわち ライン11と12との間の短絡の場合、約0.3〜8Vの電圧に到達する。した がって、コンパレータ92又は39のうちの少なくとも一つは出力信号を発生さ せる。これらコンパレータ出力部のOR結合は、時間遅延を有するライン12の 末端抵抗を切り離す。システムのこれら末端抵抗の切り離しが妨害されるので、 二つの短絡ライン11及び12上の電位は接地電位に対して増大する。コンパレ ータ92及び93のしきい値電圧が重なり合うので、これらコンパレータのうち の少なくとも一つは、電圧範囲を横切る間出力信号を出力する。全ての末端抵抗 が切り離された後、コンパレータ93は最終的には出力信号を発生させる。 障害3の場合、コンパレータ92は、ライン11の末端抵抗がこの障害の場合 に切り離されても、出力信号を発生させる。したがって、コンパレータ92の出 力信号はコンパレータ91の出力信号によってラッチされる。ライン11に対し て末端抵抗を切り離す信号によってライン12の末端抵抗の切り離し信号を更に ラッチすることにより、二つの末端抵抗が、任意の障害の場合又は任意の遷移状 態で同時に切り離されないようにする。 したがって、作動状態において、論理的に存在しうるデータ伝送が任意の障害 の場合に利用され、それに対して、待機状態において、任意の障害の場合に電力 消費が増大するのを確実に防止する。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.共通の第1ライン及び共通の第2ラインを介して相互接続した複数のステー ション間で2値データを伝送する2値データ伝送システムであって、前記第1ラ インが低電位を有するとともに前記第2ラインが前記2値データのうちの一方の 論理値に対する高電位を有し、他方では前記第1ラインが高電位を有するととも に前記第2ラインが前記2値データのうちの他方の論理値に対する低電位を有し 、前記2値データの論理値を、データ出力部に出力するために少なくとも一つの ラインの電位から取り出す2値データ伝送システムにおいて、 少なくとも一つの第1ステーションに少なくとも一つの第1コンパレータを 設け、この第1コンパレータを、前記第1ライン上の電位を前記第2ライン上の 電位から減算するとともにこの減算によって形成された差が第1のしきい値を超 える場合に前記第1コンパレータの出力部を介して第1の値の出力信号を出力す るために、両方のラインに結合し、電位の遷移が二つのラインのうちの一つのみ に発生するとともに他方のラインが前記2値データの一方の論理値に対応する電 位を有する場合、前記第1コンパレータの出力信号がその値を変えるように前記 第1のしきい値を選択したことを特徴とする2値データ伝送システム。 2.前記第1ステーションの各々に第2コンパレータを設け、この第2コンパレ ータを、前記第1ラインの電位が第2のしきい値より低い場合に前記第2コンパ レータの出力部に前記第1の値の出力信号を発生させるために前記第1ラインに 結合し、第1の遅延時間を有する第1遅延部を介して前記第1コンパレータの出 力部に結合した第1メモリを設け、この第1メモリをスイッチに結合し、このス イッチは、前記第1コンパレータの出力部の出力信号が前記第1の遅延時間に対 応する時間周期の間前記第1の値を連続的に有する場合、前記データ出力部を、 前記第1コンパンレータの出力部から前記第2コンパレータの出力部に切り替え るようにしたことを特徴とする請求の範囲1記載の2値データ伝送システム。 3.前記第1ステーションの各々の第1メモリを、第2の遅延時間を有する第2 遅延部を介して前記第1コンパレータの出力部に結合し、前記第1コンパレータ の出力部上の出力信号が前記第2の遅延時間に相当する時間周期の間前記第1の 値を有しない場合、前記データ出力部を前記第2コンパレータの出力部から前記 第1コンパレータの出力部に切り替えるように、前記第1メモリが前記スイッチ を切り替えるようにしたことを特徴とする請求の範囲2記載の2値データ伝送シ ステム。 4.前記第1及び第2ラインを駆動するよう前記ステーションの電気回路を作動 させるために少なくとも一つのステーションで低作動電圧を得る電源を利用し、 これらステーションの少なくとも一部を、電源電圧を搬送する第3ラインを介し た接続した請求の範囲1,2又は3記載の2値データ伝送システムにおいて、こ れらステーションに属する前記第1ステーションの各々に、第3、第4及び第5 コンパレータを設け、前記第3コンパレータを、前記第2ライン上の電位が第3 のしきい値を超える場合に前記第3コンパレータの出力部に前記第1の値の出力 信号を発生させるために、前記第2ラインに結合し、前記第4コンパレータを前 記第1ラインに結合するとともに、前記第5コンパレータを前記第2ラインに結 合し、前記第4及び第5コンパレータの各々は、関連のコンパレータに結合した ライン上の電位が作動電圧と電源電圧との間の値の第4のしきい値を超える場合 には、前記第4コンパレータ及び第5コンパレータの出力部の各々に第2の値の 出力信号を発生させ、第2及び第3メモリを設け、これらメモリの各々は、第1 入力部、第2入力部及び出力部を具え、前記第2メモリの第1入力部を前記第1 コンパレータの出力部に接続し、前記第2メモリの第2入力部を前記第4コンパ レータの出力部に接続し、前記第3メモリの第1入力部を前記第5コンパレータ の出力部に接続し、前記第3メモリの第2入力部を、第3の遅延時間を有する第 3遅延部を介して前記第5コンパレータの出力部に接続し、前記第3コンパレー タの出力部を前記データ出力部に結合するために、前記第2メモリの出力部を前 記スイッチに結合し、前記第3メモリの出力部を、前記第2コンパレータの出力 部を前記データ出力部に結合するために前記スイッチに結合したことを特徴とす る2値データ伝送システム。 5.障害表示出力部を具える請求の範囲4記載の2値データ伝送システムにおい て、前記第1ステーションの各々に第1及び第2カウンタを設け、これらカウン タのうちの各々は、計数入力部、リセット入力部及び計数出力部を具え、両カウ ンタの計数入力部を、前記第1コンパレータの出力部に結合し、前記第1カウン タのリセット入力部を前記第2コンパレータの出力部に結合し、前記第2カウン タのリセット入力部を前記第3コンパレータの出力部に結合し、両カウンタの計 数出力部及び前記メモリの出力部を、前記障害表示出力部に結合したことを特徴 とする2値データ伝送システム。 6.各ステーションの各ラインを、関連のスイッチを介して前記2値データの他 方の論理値に対する電位に結合し、障害のない場合に前記2値データの他方の論 理値を伝送するために両方のスイッチを閉じる駆動回路を設けた請求の範囲1か ら5のうちのいずれかに記載の2値データ伝送システムにおいて、二つのライン のうちの少なくとも一つを少なくとも前記2値データの他方の論理値に相当する 電位から逸脱した電圧に結合した低インピーダンスとした場合の障害のときに、 前記駆動回路は、関連のラインに関するスイッチを閉じるのを防止するようにし たことを特徴とする2値データ伝送システム。 7.前記第1ステーションの各々の第1ラインを、第1抵抗を介して低電位に結 合し、前記第2ラインを、第2抵抗を介して前記高電位に結合した請求の範囲4 ,5又は6記載の2値データ伝送システムにおいて、 第1スイッチを前記第1抵抗に直列接続し、第2スイッチを前記第2抵抗に 直列接続し、前記第2メモリの出力部を前記第1スイッチに結合し、前記第1及 び第3メモリを前記第2スイッチに互いに結合したことを特徴とする2値データ 伝送システム。 8.前記ステーションの素子の少なくとも一部、特にコンパレータ、メモリ及び カウンタの作動電圧をスイッチオフすることにより特に消費電力を著しく減少さ せる待機状態で、前記第2ラインを、第3の大きな抵抗を介して高い電源電圧の みに結合し、前記待機状態でアクティブな他の二つのコンパレータを設け、他の 第1コンパレータを、前記第1ラインの電位が予め設定された第5のしきい値を 超える場合に前記他の第1コンパレータの出力部に第1の値の出力信号を発生さ せるために前記第1ラインに結合し、他の第2のコンパレータを、前 記第2ライン上の電位が予め設定された第6のしきい値より下に降下する場合、 前記他の第2コンパレータの出力部に第1の値の出力信号を発生させるために前 記第2ラインに結合し、前記他の第2コンパレータの出力部を、前記第2スイッ チに結合したことを特徴とする請求の範囲7記載の2値データ伝送システム。 9.前記待機状態でアクティブである他の第3コンパレータを設け、この他の第 3コンパレータを、前記第1ライン上の電位が予め設定された第7のしきい値を 超える場合、前記他の第3コンパレータの出力部に第1の値の出力信号を発生さ せるために前記第1ラインに結合し、前記他の第3コンパレータの出力部を、前 記他の第1コンパレータの出力部が前記第1の値の出力信号を発生させない場合 に、前記第1スイッチに結合するようにしたことを特徴とする請求の範囲8記載 の2値データ伝送システム。 10.請求の範囲1から9のうちのいずれかに記載の2値データ伝送システムの ステーション。
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