JPH10503795A - フッ素浸透複合体、それから作られる製品およびそれの製造方法 - Google Patents

フッ素浸透複合体、それから作られる製品およびそれの製造方法

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JPH10503795A JP8506509A JP50650995A JPH10503795A JP H10503795 A JPH10503795 A JP H10503795A JP 8506509 A JP8506509 A JP 8506509A JP 50650995 A JP50650995 A JP 50650995A JP H10503795 A JPH10503795 A JP H10503795A
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Abstract

(57)【要約】 膨潤用溶媒とオルガノフルオロシランとゲル化剤が入っている溶液に膨潤性ポリマー材料を接触させることにより、低い表面エネルギーと低い動的摩擦係数を示すフッ素浸透複合体を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】 フッ素浸透複合体、それから作られる製品およびそれの製造方法 発明の分野 本発明は、膨潤性(swellable)ポリマー材料の表面および表面に近 い領域の改質およびそれによって生じさせた材料に関する。 技術的背景 特定のポリマー材料では、表面エネルギーが小さいことおよび動的摩擦係数が 小さいことが望ましい特性である。フルオロポリマー類は非常に有用な材料特性 をいくつか有しており、このような特性には、表面エネルギーが小さいこと、化 学反応性が低いことおよび動的摩擦係数が小さいこと(滑性が高いこと)が含ま れる。しかしながら、フルオロポリマー類は、ポリマーを基とする他の大部分の 材料よりも高価で加工が困難である。単に低コストのポリマー類をフルオロポリ マー類で被覆する場合、フルオロポリマー類の加工に伴う温度が高いことおよび /またはフルオロポリマー類が他の大部分の材料に対して示す接着力が劣ってい ることから、これはしばしば実用的でない。 エラストマー材料に高い熱安定性を持たせることが要求されている場合、例え ばシリコンゴムなどを用いることでその要求を満足させている。しかしながら、 このような材料を写真複写機(photocopier)のロールで用いる場合 、これを複式(両面)様式で機能させると、これは望ましくなく高いトナー保持 レベルを示す。 特定のポリマー類に改質を受けさせて所望の特性を誘導することが、Ning他, Polym.Bull.(Berlin)1984,12,407-11およびMauritz他,1989,ACS Symp. Ser.395(Multiphase Polym.:Blends Ionomers),40 1[これらでは、膨潤させたポリマー類の内側にシリカを付着させている]およ び1993年10月12日付けで発行された米国特許第5,252,654号[ これには、有機ポリマーと無機ガラス状ポリマーのポリマー複合体(これは保護 コーティングとして有用である)および上記複合体の製造方法が記述されている ]に記述されている。 発明の要約 本発明はフッ素浸透(fluoroinfused)複合体を提供し、ここで は、膨潤性ポリマー材料の全部または一部とフルオロポリシリケート網状組織と を相互浸透させることを含む。 本発明はまた上記フッ素浸透複合体の製造方法も提供し、この方法は、少なく とも1種のオルガノフルオロシラン、膨潤用溶媒、ゲル化剤および任意の網状組 織形成用(network−forming)金属アルコキサイドが入っている 溶液を調製し、この溶液に膨潤性ポリマー材料を接触させ、膨潤そして網状組織 の形成が起こるに充分な時間が経った後、上記ポリマー材料をその溶液から取り 出し、そしてこのポリマー材料から溶媒を除去することでフッ素浸透複合体を得 ることを含む。 本発明は更に上記フッ素浸透複合体の製造方法も提供し、この方法は、膨潤用 溶媒が入っておりそして更に任意に少なくとも1種のオルガノフルオロシランま たはゲル化剤のいずれかが入っていてもよい第一溶液で膨潤性ポリマー材料を前 処理し、この前処理したポリマー材料を、(i)ゲル化剤と少なくとも1種のオ ルガノフルオロシラン(但し第一溶液にオルガノフルオロシランが存在していな いことを条件とする)、(ii)ゲル化剤(但し第一溶液に溶媒と少なくとも1 種のオルガノフルオロシランが入っておりそしてこの第一溶液にゲル化剤が存在 していないこと を条件とする)、および(iii)少なくとも1種のオルガノフルオロシラン( 但し第一溶液に溶媒とゲル化剤が入っておりそしてこの第一溶液にオルガノフル オロシランが存在していないことを条件とする)、から成る群の1つと溶媒が入 っている第二溶液に接触させ、膨潤および網状組織の形成が起こるに充分な時間 が経った後、該ポリマー材料を上記第二溶液から取り出し、そしてこのポリマー 材料から溶媒を除去することでフッ素浸透複合体を得ることを含む。少なくとも 1種のオルガノフルオロシランが入っている第一もしくは第二溶液のいずれにも 任意に更に網状組織形成用金属アルコキサイドを入れてもよい。 本発明はまた上記フッ素浸透複合体を含む製品、例えば写真複写機のフューザ ー(fuzer)および圧力ロール、普通の紙複写機/ファクシミリ機のロール 、レーザージェットプリンターのロール、ガスケット、Oリング、ワイパーブレ ード、包装用フィルム、繊維および軟質管材なども提供する。 本出願の発明で提供するフッ素浸透複合体は、未処理のサンプルに比較して、 低い表面エネルギーを示し、低い動的摩擦係数を示し、かつ表面の粗さが低下し ており(材料が最初に粗い表面を示す場合)、その結果として、耐溶媒性が向上 し、滑性および剥離特性が向上し、そして研磨摩耗に対する敏感性が低下してお り、従って多様な用途で望まれる向上した特性を示す。 発明の詳細な説明 本発明は、全部または一部がフルオロポリシリケート網状組織と一緒に相互浸 透している膨潤性ポリマー材料を含む特定のフッ素浸透複合体を提供する。本明 細書では、約10−100nmの深さに至る複合体の 表面近くの領域に浸透している化学種の約20原子パーセントに及ぶパーセント をフッ素原子が構成することを意味する目的で言葉「フッ素浸透」を用いる。本 明細書では、インサイチューで生じさせた網状組織と該膨潤性ポリマー材料との 間の関係を記述する目的で言葉「相互浸透」を用いる。上記フルオロポリシリケ ート網状組織は、該膨潤性ポリマー材料の相互浸透部分内において、この膨潤性 ポリマー材料の鎖と物理的に組み合ってその中に留められており、このようにし て該ポリマー材料と一緒に複合体を形成しており、ここでは、物理的安定性を維 持する目的で該網状組織とポリマー材料の間に有意な共有結合を持たせる必要は ない。 膨潤性ポリマー材料(本明細書で請求する複合体および方法の両方で)は、ポ リマー材料が膨潤用溶媒に接触した時点でその溶媒を内部に吸収することで寸法 的変化を起こすポリマー材料を包含する。本発明のフッ素浸透複合体の製造で用 いるに適切なポリマー材料はエラストマー類および半結晶性ポリマー類を包含す る。適切なエラストマー類には、シリコンゴム、ブチルゴム、VITON(商標 )ヘキサフルオロプロピレン/ジフルオロビニルコポリマー、エチレン/プロピ レン/ヘキサジエンゴムおよびポリウレタン;並びに熱可塑性エラストマー類、 例えばポリブチレンテレフタレートと長鎖ポリエーテルグリコール類とのブロッ クコポリマー類、例えばデュポン社(E.I.du Pont de Nemo urs and Company、Wilmington、DE)から入手可能 なHYTREL(商標)ポリエステルなどが含まれる。適切な半結晶性ポリマー 類には、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ エステル、例えばデュポン社から入手可 能なDACRON(商標)ポリエステル繊維、およびポリ(エチレン−コ−酢酸 ビニル)などが含まれる。この非エラストマー状のポリマー材料は分枝または線 状であってもよく、そしてこのポリマー材料は全部、ある溶媒中で膨潤性を示す べきである。好適なものは、シリコンゴムおよびエチレン/プロピレン/ヘキサ ジエンゴムなどの如きエラストマー類である。 膨潤用溶媒、少なくとも1種のオルガノフルオロシラン、ゲル化剤、および任 意の網状組織形成用金属アルコキサイドが入っている溶液に、膨潤性ポリマー材 料を接触させることにより、ポリマー材料と一緒に相互浸透しているフルオロポ リシリケート網状組織を形成させる。上記溶液が該ポリマー材料の中に浸透する と、該オルガノフルオロシランと任意に網状組織形成用金属アルコキサイドが加 水分解を受け、そして化学反応を通して縮合する結果として、フルオロポリシリ ケート網状組織が生成する。この網状組織はその膨潤したポリマーの鎖と一緒に 相互浸透してフッ素浸透複合体を形成する。 この浸透の相対的深さはサンプルの厚みに依存する。1つの態様におけるフッ 素浸透複合体は、フルオロポリシリケート網状組織と一緒に相互浸透している部 分が表面および表面に近い領域を構成するポリマー材料を含む。表面に近い領域 は、表面下の測定可能な距離から該ポリマー材料内の追加的深さにまでを意味す る。この浸透の深さは、該膨潤性ポリマー材料の表面から約10nm−約100 ミクロメートルである。本発明の他の態様では、該フルオロポリシリケート網状 組織が浸透している部分が該ポリマー材料全体を包み込む。しかしながら、大部 分の用途では、該ポリマー材料の厚みが約100ミクロメートル未満でない限り 、 該ポリマー材料の大部分には浸透していない。本複合体内の浸透深さは、該ポリ マー材料の性質、それが示す膨潤速度、該オルガノフルオロシランおよび/また は他の材料が該ポリマー材料の中に浸透する速度、および網状組織の生成に要す る時間などの如き要因に依存する。 該オルガノフルオロシランは、好適には、網状組織を形成する基を3個とパー フルオロカルビルセグメントを有していて網状組織を形成するフッ素含有シラン 材料であり、これは、加水分解または熱分解を受けないフルオロアルキル基−ケ イ素原子連結または結合を含む。本複合体の製造ではまた網状組織を形成する基 の数が2以下のオルガノフルオロシラン類も使用可能であるが、但しまた、網状 組織を形成する基を3個有するオルガノフルオロシランか、網状組織を形成する 金属アルコキサイドか、或は網状組織を形成する基を3個有するオルガノフルオ ロシランと網状組織を形成する金属アルコキサイドの両方も存在していることを 条件とする。反応性結合を3個以上有するオルガノフルオロシランおよび/また は網状組織形成用金属アルコキサイドを、反応性結合の数が2以下のオルガノフ ルオロシランと一緒に、反応性結合がケイ素原子1個当たり平均で少なくとも3 個になるように存在させる。好適には、このオルガノフルオロシランを、以下に 記述する如き式(I)、(II)または(III)で表される化合物から成る群 から選択する: (1)式(I) [式中、 Rfは、最大で18個の炭素原子を有し、そして (a)炭素原子を少なくとも4個有するパーフルオロアルキル基、 (b)−[CF2CF(CF3)O]n−CF2−CF2−CF3 (ここで、nは少なくとも1の整数である) (C)−CF2−(CF2−O)m−CF3 (ここで、mは少なくとも2の整数である)、および (d)−CH2−C(CF32−CF2−CF2−CF3 から成る群から選択され、 Arは、二価の芳香族基であり、 Xは、 (e)炭素原子を1から約8個有するアルキル、 (f)Rf−Ar(ここで、RfとArの各々は上で定義した通りである)、 (g)塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン原子、および (h)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、炭素原子を1から約8個有 するカルボキシ基、または加水分解性結合を通して結合する他の基、 から成る群から選択され、そして YおよびZの各々は、独立して、 (i)塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン原子、 (j)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、および (k)炭素原子を1から約8個有するカルボキシ基、 から成る群から選択される] で表される化合物、 (2)式(II) (SiQ3)T(CF2PT(SiQ3) [式中、 Qは、炭素原子を1から約8個有するアルコキシ、炭素原子を1から約8個有す るアシルオキシ、またはハロゲンであり、 Tは、(CR23KCR45CR67(CR89h−であり、 R2からR9は、各々独立して、水素、炭素原子を1から約8個有するアルキル、 またはアリールであるが、但しR4からR7の少なくとも1つが水素であることを 条件とし、 kおよびhは、各々独立して、0から10の整数であるが、但しkまたはhの少 なくとも1つが0であることを条件とし、そして pは、4から10の整数である] で表される化合物、および (3)式(III) [式中、 nは、>1の整数であり、 Rfは、最大で18個の炭素原子を有し、そして (a)炭素原子を少なくとも4個有するパーフルオロアルキル基、 (b)−[CF2CF(CF3)O]n−CF2−CF2−CF3 (ここで、nは少なくとも1の整数である) (C)−CF2−(CF2−O)m−CF3 (ここで、mは少なくとも2の整数である)、および (d)−CH2−C(CF32−CF2−CF2−CF3 から成る群から選択され、 Arは、二価の芳香族基であり、 Xは、 (e)炭素原子を1から約8個有するアルキル、 (f)Rf−Ar(ここで、RfとArの各々は上で定義した通りである)、 (g)塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン原子、および (h)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、炭素原子を1から約8個有 するカルボキシ基、または加水分解性結合を通して結合する他の基、 から成る群から選択され、そして YおよびZの各々は、独立して、 (i)塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン原子、 (j)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、および (k)炭素原子を1から約8個有するカルボキシ基、 から成る群から選択される] で表される化合物。 上記式(I)および式(III)において、Xを(e)炭素原子を1から約8 個有するアルキルまたは(f)Rf−Arから選択する場合、その結果として生 じるオルガノフルオロシランは、反応性結合を2以下の数で有することになる。 従って、また、反応性結合を3個有する別のオルガノフルオロシランおよび/ま たは網状組織形成用金属アルコキサ イドも存在させる必要があるであろう。式(I)および式(III)の(h)で 見られる如き、加水分解性結合を通して結合する他の基は、例えばオキシムなど を包含する。 上記式(I)および式(III)において、Arは二価の如何なる芳香族基で あってもよく、この用語が本技術分野で理解されるように、これは、古典的な炭 素数が6、10および14の芳香族環を含有する芳香族基を包含し、これには例 えば、芳香族化合物、例えばベンゼン、ナフタレン、トルエン、キシレンおよび アントラセンなどか或は酸素または窒素原子を含有する5員または6員の複素環 式環、例えばフラン、ピロールおよびピリジンなどから環水素原子を2個取り除 いた後に残る基などが含まれる。 Rf基は、例えばフルオロアルギルまたはパーフルオロアルキル基であっても よく、これはノルマルまたは分枝していてもよく、そして好適には炭素原子を4 個以上、特に炭素原子を6個以上有する。ノルマルのパーフルオロアルキル基に は、例えばパーフルオロブチル、パーフルオロペンチル、パーフルオロヘキシル 、パーフルオロデシル、パーフルオロドデシルおよびパーフルオロオクタデシル などが含まれる。Rfが18個より多い数で炭素原子を有する式(I)および式 (III)で表されるオルガノシラン類を製造するのはあまり実用的でないが、 そのようなオルガノシラン類も、この種類の化合物で予想される全用途において 、完全に適切であろう。典型的に適切な分枝フルオロアルキル基は−CH2−C (CF32−CF2−CF2−CF3である。 このRf基はまた特定のパーフルオロ[(アルキレンオキシ)アルキル]基で あってもよい。これらには、パーフルオロ[メチレン(ポリメ チレンオキシ)メチル]基(c)およびパーフルオロ[(ポリイソプロピレンオ キシ)プロピル]基(b)が含まれる。この繰り返すパーフルオロアルキレンオ キシ基の数は各場合とも好適には3以上である。 Xの定義(h)そしてYおよびZの定義(j)に従う典型的なアルコキシ基は メトキシおよびエトキシ基であり、通常、炭素原子数が8以下の低級アルコキシ 基である。 式(I)で表される化合物の合成は米国特許第5,180,845号(引用す ることによって本明細書に組み入れられる)に記述されており、これは有機金属 反応で得られ、ここでは、ジハロ芳香族にフルオロアルキル基とケイ素原子を逐 次的2段階で結合させる。 式(II)で表される化合物の合成は国際特許WO 94/06807に記述 されており、これはヒドロシリル化反応、即ちSi−H基を有する化合物と脂肪 族不飽和(C=Cまたは−C≡C−)を有する化合物との間の付加反応を触媒ま たはフリーラジカル開始剤の存在下で起こさせることで得られる。式(II)で 表される化合物を製造する場合の反応式を以下に示す。 (A)h=0の場合、 (ii)式(A)(i)中の反応体を製造する場合の反応;k=1またはそれ以 上 (B)k=0の場合 (i)アルキルリチウム試薬またはリチウム金属を用いる場合、 (ii)式(B)(i)の代替[ここでは、リチウム試薬または金属をSiQ4 と直接反応させる代わりに、それをグリニヤールに変換した後、このグリニヤー ルをSiQ4と反応させる、このグリニヤールは低い反応性を示すことから最終 生成物がより高い収率で得られる] (C)k=0、p=4、6または8、および全R=Hの場合、 これは、標準的な有機技術、例えばヨウ化サマリウムなどを用いることで、 に変換可能である。 ヒドロシリル化反応が完結するのを確保する目的で、SiQ3基を有する化合 物を10−50%のモル過剰量で用いるような比率で上記反応体を用いる。遷移 金属触媒、例えば白金などまたはフリーラジカル開始剤を有効量で用いる。適切 なフリーラジカル開始剤の例には、デュポン社から入手可能なVAZO(商標) 化合物が含まれる。 式(II)で表される化合物を製造する反応は約25℃から約100℃の温度 で実施可能である。この過程を好適には約80℃から約100 ℃で実施する。使用する圧力は典型的に周囲圧力、即ち約1気圧(1.01x1 05Pa)である。この反応を不活性ガス雰囲気下で実施するが、空気雰囲気の 使用を排除しない。反応時間は典型的に約4時間から約24時間である。 式(II)で表される化合物を製造する反応では溶媒を用いる必要はない。用 いることができる適切な溶媒は、該反応体を溶かす能力を有していて該反応の妨 害も不必要な副生成物の生成ももたらさない溶媒である。所望生成物は本分野の 技術者に知られている如何なる公知手段で単離されてもよい。好適には、揮発物 を減圧下で除去することで所望生成物の単離を行う。シリカゲルまたは活性炭に 通した濾過を行うことで触媒を除去することができる。 式(II)で表される化合物の合成はまたジヨードアルキルパーフルオロアル カンのアルファ−オメガ間で起こさせる金属化(metallation)反応 で行うことも可能であり、例えばこの上の式(B)に示すように、それをt−ブ チルリチウムに接触させた後、Si(OC254と反応させることも可能であ る。また、式(C)に示すように、I(CF2PIのC−I結合に不飽和トリア ルコキシシラン類またはトリハロシラン類を挿入させた後、標準的な有機還元剤 を用いてC−IをC−Hに還元することも可能である。適切な還元剤の例は亜鉛 金属、水素化トリ−n−ブチル錫またはヨウ化サマリウムである。 炭化水素シラン類に関する技術で知られる方法を用いて式(III)で表され るフルオロカーボンシラン類を製造する(Kirk-Othemer,Encyclopedia of Chem ical Technology,第三版,20巻,およびMehrota,R.C.,Pure Appl.Chem.,1 3,111; 1966)を参照)。好適な方法は、例 えば下記の式: [式中、mは6−18である] に従い、相当するパーフルオロアルキルトリクロロシランと適当なアルコール、 例えばメタノール、エタノールまたは1,1,1−トリフルオロエタノールなど とを反応させることによる方法である。 この上に示した反応の出発材料であるフッ素置換トリクロロシランは、認識さ れていていくつか存在する手順の1つを用いて製造可能であり、例えばMcBee,E .T.,J.Am.Chem.Soc.,79,2329(1957); Adv.Organomet.Chem.,17,407(1 979); 米国特許第3,012,006; 4,089,882または4,549,003号などを参照のこと。 ,パーフルオロアルキルエチルトリクロロシランを製造する場合、反応条件が穏 やかで高い収率および純度を得ることができることから、白金錯体を触媒として 用いたパーフルオロアルキルエチレンとトリクロロジランの反応が好適である。 式(III)で表されるシラン類の製造で用いるパーフルオロアルキルエチル トリクロロシランとアルコールのモル比は通常化学量論的比率(即ち1:3)で あるが、しかしながら、反応を完結させる目的でアルコールを小過剰量で用いる ことも可能である。mの値は好適には6から18であり、高純度の成分で構成さ せてもよいか、或はより経済的に、この範囲の成分から成る混合物であってもよ い。mの平均が8から12の範囲の分布で成分を含有する混合物が最も好適であ る。この反応で得られる収率は本質的に定量的である。 この反応では反応体および生成物に不活性な如何なる溶媒も使用可能 である。この反応体と生成物が反応条件下で液状で互いに混和性を示す場合、溶 媒を省くことも可能である。ヘキサン、ヘプタン、トルエンおよびシクロヘキサ ンなどの如き溶媒が適切である。 式(III)で表されるシラン類の製造で用いる反応に適切な温度は、反応が 適当な時間内に完結する温度である。約0℃から160℃または溶媒の沸点に至 る範囲の温度を用いることができる。通常、約25℃から約120℃の温度を用 いる。この反応を完結させるには通常約1/2時間から24時間に及ぶ反応時間 で充分である。 式(I)で表される好適なオルガノフルオロシラン類は、C817−C64− Si(OR)3および(CF32C(C37)CH2−C64−Si(OR)3[ 式中、Rはメチルまたはエチルである]である。式(II)で表される好適なオ ルガノフルオロシラン類は、pが偶数であるオルガノフルオロシラン類、例えば (C25O)3Si(CH26(CF210(CH26Si(OC253などで ある。式(III)で表される好適なオルガノフルオロシランはC817−(C H22−Si−(OCH33およびC817−(CH22−Si−(OCH2CH33である。 好適なフッ素浸透複合体には、エラストマーまたは半結晶性ポリマー類を含め 、オルガノフルオロシラン類、C817−C64−Si(OR)3、(CF32C (C37)CH2−C64−Si(OR)3、(RO)3Si(CH26(CF210 (CH26Si(OR53またはC817−(CH22−Si−(OR33[ ここで、Rはメチルまたはエチルである]を用いてフルオロポリシリケート網状 組織を生じさせる。 本発明のフッ素浸透複合体が示す動的摩擦係数は、未処理のポリマー 材料が示すそれに比較して低い。このフッ素浸透複合体が示す動的摩擦係数では 、未処理のポリマー材料に比べて実質的な低下を実現化する(ある場合には4倍 )ことに加えて、表面エネルギーおよび表面の粗さの低下も実現化する。セシル ドロップ(sessile drop)方法を用いた接触角測定で表面エネルギ ーを測定し、ここで、サンプルの表面エネルギーは、式: cosθ=−1+2(γl dγs d1/2/γl d [式中、肩文字dは、液体または固体フリーエネルギーγの分散成分(disp ersive component)を指し、l=液体、およびs=固体である ] に従う接触角θに関係する(S.Wu,Polymer Interface and Adhesion,8章,Ma rcel Dekker,Inc.,New York,NY.,1982 and B.Sauer,J.of Adhesion Scie nce,6巻,955頁(1992)参照)。Tencor P−2表面プロフィロメータ ー(profilometer)(Tencor Instruments,Mountain View,CA)を用いて平均表面 粗さを測定する。通常、フルオロポリマー類のみに関連した表面エネルギーを得 ることができる。実施例2に示すように、本発明の方法で処理した写真複写機ロ ールは、複写機の試験において、成功裏に240,000サイクル(100%ブ ラックの両面サイクルを1,000サイクル含む)を完了し、これは以前に用い られていたスプレーオン(spray−on)フルオロポリマーコーティングの 性能を越えている。 該ポリマー材料の上およびそれの中に該フルオロポリシリケート網状組織を浸 透させると、界面を持たない(interface−free)表面改質が更に 得られる。界面を持たないは、該フルオロポリシリケー ト網状組織とポリマー材料の間に明確な境界が存在していないことを意味する。 このように通常の界面が存在していないことから、フルオロポリマー類が数多く のポリマー材料に対して示す接着性が非常に劣っていると言った問題が回避され る。本発明では、通常の界面を持たないフッ素浸透複合体の表面および表面近く の領域にフッ素が集中している。化学分析の電子分光法(Electron S pectroscopy for Chemical Analysis)(E SCA)による表面分析(実施例7)は、実施例3で調製したサンプルの最上部 に位置する10nmの厚みに存在する化学種の約20原子パーセントをフッ素原 子が構成することを示しており、そして上記技術の解像度の範囲内において上記 複合体はその深さ全体に渡って不変であることを示している。 本発明のフッ素浸透複合体は種々の製品で用いるに有用であり、例えば写真複 写機の圧力およびフューザーロール、レーザージェットプリンターのロール、お よび普通の紙複写機/ファクシミリ機のロールの外側層として用いるに有用であ る。また、該ポリマー材料がガスケット、Oリング、ワイパーブレード、包装用 フィルム、軟質管材、繊維などの形状であるフッ素浸透複合体も有用である。 本発明はまた上記フッ素浸透複合体の製造方法も提供し、この方法は、少なく とも1種のオルガノフルオロシラン、膨潤用溶媒、ゲル化剤および任意の網状組 織形成用金属アルコキサイドが入っている溶液を調製し、この溶液に膨潤性ポリ マー材料を接触させ、膨潤そして網状組織の形成が起こるに充分な時間が経った 後、上記ポリマー材料をその溶液から取り出し、そしてこのポリマー材料から溶 媒を除去することでフッ素浸透複合体を得ることを含む。 本発明の方法では、この上に記述した如く選択したポリマー材料が示す膨潤性 を利用しそして網状組織を形成するフッ素含有シラン材料が膨潤ゾーン内に浸透 することをもたらす上記膨潤性を利用して、ポリマー材料の一部、通常そのポリ マー材料の表面および表面に近い領域に改質を受けさせる。その後、加水分解そ してゲル化剤との反応による縮合でフルオロポリシリケート網状組織が形成する ことを通して、そのポリマーの鎖内に該シラン材料が埋め込まれて適当な場所に 物理的に固定される。このようにして該ポリマー材料の改質部分が生じ、この改 質部分は表面および表面に近い領域を構成し、そしてこれは、該ポリマー表面へ の接着に依存しないで該ポリマー材料の表面またはそれに近い所に相互浸透網状 組織が部分的に生成することに依存する。加水分解を受けた基を持つケイ素原子 が酸素を通して他のケイ素原子に結合することにより、それらが網状組織構造の 構成成分になる。 最初に、最終的な複合体で望まれるポリマー材料およびオルガノフルオロシラ ンを選択する必要がある。典型的には、オルガノフルオロシランをその溶液中で 0.1から約10重量%用いる。この場合、ある溶媒を選択する。適切な膨潤用 溶媒には、該オルガノフルオロシランおよび任意の網状組織形成用金属アルコキ サイドを溶かす能力を有すると同時に該ポリマー材料を溶かすことなくそれを膨 潤させる能力を有する溶媒が含まれる。適切な溶媒には塩化メチレン、メチルエ チルケトン、テトラヒドロフラン、トルエン、ベンゼン、酢酸エチルおよび1, 1,2−トリクロロトリフルオロエタンが含まれる。シリコンゴム、ポリ塩化ビ ニル、エチレン/プロピレン/ヘキサジエンゴムおよびポリエチレンテレフタレ ートを膨潤させる場合、塩化メチレンが好適である。混合また は本技術で知られる他の適切な手段を用いて、該オルガノフルオロシランおよび 任意の網状組織形成用金属アルコキサイドを溶媒に溶解させる。 最初に前処理剤として膨潤用溶媒が入っている溶液にポリマー材料を接触させ ることを通してこのポリマー材料を膨潤させるか、或は少なくとも1種のオルガ ノフルオロシラン、ゲル化剤および任意の網状組織形成用金属アルコキサイドの 存在下で該ポリマー材料を膨潤させる。従って、加水分解と縮合は、上記ポリマ ー材料が該溶媒を吸収すると同時に実施可能であるか或はそれと同時に実施しな くてもよい。 加水分解そして縮合、従って網状組織の形成が起こるには、ゲル化剤が必要で あるが、ある場合には、それの存在は容易には明らかにならないであろう。この ゲル化剤は、水(これは偶然にか或は大気中の水から供給される)、塩基性材料 、例えば水酸化アンモニウムなど、またはフッ化物イオン、或は酸性材料、例え ばHClまたは有機カルボン酸などであり得る。好適なカルボン酸は水を多くて 20モル%含有し、それが示すpka値は約4.0以下であろう。本発明で有効 なカルボン酸の例には、蟻酸、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリフルオロ酢 酸およびヒドロキシ酢酸が含まれる。蟻酸およびトリフルオロ酢酸が好適である 。 水がゲル化剤である場合、触媒を通常存在させる。適切な触媒には、ブレンス テッド酸または弱塩基[この場合pH<9]、例えばフッ化水素、フッ化ナトリ ウム、塩酸、酢酸および水酸化アンモニウムなどが含まれる。 上述した溶液に該ポリマー材料を浸漬することによって、該溶液と該ポリマー 材料との接触を達成する。このポリマー材料を短期間浸漬するか、或は膨潤そし て網状組織の形成がいくらか起こるに要する時間に応 じて、より長い時間浸漬してもよい。この反応に要する時間は、温度、ポリマー 材料の性質および溶媒の性質などの如き要因に応じて幅広く多様であり得る。網 状組織の形成は迅速に起こり得るか或は数時間要する可能性がある。典型的には 、該溶液を約0−100℃の範囲の温度に維持すると、浸透時間は約1分から数 時間の範囲になるであろう。 浸透または網状組織形成反応に渡る圧力は決定的でない。大気圧以下の圧力は 特に実用的でない可能性があり、浸透を助長するには高圧が有利であり得る。典 型的には、この反応を大気圧下で実施する。 蒸発で溶媒、液状の副生成物および未反応の出発材料を除去することを通して 本フッ素浸透複合体を単離するが、これは、空気乾燥を周囲温度で行いそして/ または高温加熱、例えばオーブン内で加熱することなどで実施可能である。加熱 による乾燥では、溶媒が除去されるばかりでなく、フルオロポリシリケート網状 組織の架橋が促進される。任意に、本発明の方法に加熱段階を更に含めてもよく 、この場合、本フッ素浸透複合体の加熱を、該ポリマー材料から溶媒を除去する と同時にか或はその後行う。この網状組織は、溶媒および揮発性副生成物が蒸発 した後も保持され、これは滲出も揮発も起こさない。更に、この網状組織が該ポ リマー材料の一部の中に生じたならば、この網状組織は抽出不可になる。 膨潤用溶媒が入っている第一溶液で該ポリマー材料を前処理することを通して 本フッ素浸透複合体を調製する態様では、この第一溶液に任意に少なくとも1種 のオルガノフルオロシランまたはゲル化剤のいずれかを更に入れてもよい。この 前処理を受けさせたポリマー材料をその第一溶液から取り出した後、第二溶液に 接触させる。この第一溶液および第二溶液を個別の容器に入れてもよい(これが 好適である)か、或は第一 溶液が入っている容器に第二溶液を添加することも可能である。この第二溶液に 溶媒を入れ、そして(i)ゲル化剤と少なくとも1種のオルガノフルオロシラン (但し第一溶液にオルガノフルオロシランが存在していないことを条件とする) 、(ii)ゲル化剤(但し第一溶液に溶媒と少なくとも1種のオルガノフルオロ シランが入っておりそしてこの第一溶液にゲル化剤が存在していないことを条件 とする)、および(iii)少なくとも1種のオルガノフルオロシラン(但し第一 溶液に溶媒とゲル化剤が入っておりそしてこの第一溶液にオルガノフルオロシラ ンが存在していないことを条件とする)、から成る群の1つを入れる。網状組織 の形成が起こるに充分な時間が経った後、該ポリマー材料を第二溶液から取り出 し、そしてこのポリマー材料から溶媒を除去することで本フッ素浸透複合体を得 る。この過程に、任意に、該ポリマー材料から溶媒を除去すると同時にか或はそ の後に本フッ素浸透複合体を加熱する加熱段階を更に含めてもよい。 本発明の方法の別の態様では、網組織形成用金属アルコキサイド類、例えばテ トラアルコキシシラン類などを、該オルガノフルオロシランが入っている溶液に 添加してもよい。該ポリマー材料を第一溶液で前処理する方法では、該オルガノ フルオロシランが入っている溶液(第一または第二)に上記任意の金属アルコキ サイドを入れるか、或はグループ(i)が第二溶液でありかつ第一溶液にゲル化 剤を入れない方法では、それを第一溶液に入れるか、或はグループ(ii)が第 二溶液である方法では、それを第二溶液に入れる。この金属アルコキサイド添加 剤を用いると、相互浸透網状組織が形成している間に生じる網状組織結合の数が 増える。この任意の網状組織形成用金属アルコキサイドの例には、 Al、B、Si、Sn、TiおよびZrのアルコキサイド類、並びにAl、B、 SiおよびSnのフルオロアルコキサイド類が含まれる。また、他の種々のアル ミニウム化合物、例えば燐酸アルミニウムなども有用である。好適な金属アルコ キサイド類は、シラン類、例えばテトラメトキシシラン、テトラエトキシルシラ ン、テトラプロポキシシランなど、Si(ORz4[ここで、Rzはメチル、エ チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチルまたはi−ブチル アルキルである]で表される種類のケイ素アルコキサイド類に属する他の化合物 、ケイ素のフルオロアルコキサイド類、例えば{(CF3nCH2O}4Si[こ こで、n=1から約8]など、並びにアルキルチタネート類、例えばTi(ORz4など、およびアルミナート類、例えばAl(ORZ3、および{(CF3n CH2O}3Al[ここでは、Rzおよびnを、ケイ素のアルコキサイド類および フルオロアルコキサイド類の場合と同様に定義する]などである。 本発明の方法は、ポリマー材料の一部(表面および表面に近い領域を含む)の 特性を修飾するに有用である。本フッ素浸透複合体の上記部分は、該ポリマー材 料の未処理表面または表面に近い領域に比較して、低い表面エネルギーを示し、 耐摩耗性が向上しており、かつ剥離特性が改良されている。 本発明は更に上記フッ素浸透複合体を含む製造品も提供する。製造品の例には 、写真複写機の圧力およびフューザーロール、普通の紙複写機/ファクシミリ機 のロール、およびレーザージェットプリンターのロールが含まれ、これらの外側 層に本発明のフッ素浸透複合体を含める。写真複写機のフューザーおよび圧力ロ ール、普通の紙複写機/ファクシミ リのロール、およびレーザージェットプリンターのロールの生産では、例えばシ リコンゴムを通常手段で押出し加工、成形または金属コア、例えばアルミニウム または鋼上に被覆し、そしてこれらに、この上に記述した方法を用いた処理を受 けさせる。また、フッ素浸透複合体を含むガスケット、Oリング、包装用フィル ム、繊維および軟質管材も提供する。本発明のフッ素浸透複合体を含むガスケッ ト、Oリング、包装用フィルム、繊維または軟質管材の生産では、本明細書に記 述した本発明の方法をガスケット、Oリング、包装用フィルム、繊維または軟質 管材の形状のポリマー材料に受けさせ、このようにして、このような製品に向上 した特性、例えば未処理の製品よりも低い表面エネルギーおよび低い動的摩擦係 数を与える。 実施例 材料:(C25O)3Si(CH26(CF210(CH26Si(OC253 、C817−C64−Si(OCH33および(CF32C(C37)CH2− C64−Si(OCH33は、この上に記述した手順を用いて調製可能である。 Katun Corp.、Minneapolis、MNからシリコンゴムを入 手した。Prince Rubber & Plastic Co.、Bato n Rouge、LAからエチレン/プロピレン/ヘキサジエンゴムを入手した 。West Co.、Phoenixville、PAからブチルゴムを入手し た。Kodak Co.、Rochester、NYからSi(OC254を 入手した。 実施例1 シリコンゴムが有する表面エネルギーの低下 直径が40mmのアルミニウム管に厚さが4mmの被膜として形成さ せたシリコンゴム[充填材として酸化鉄がいくらか入っていると考えられる架橋 ポリ(ジメチルシロキサン)]のサンプルを、塩化メチレンにフルオロアルキル シラン(C25O)3Si(CH26(CF210(CH26Si(OC253 が0.4重量%入っている溶液に、室温で16時間浸漬させた。この溶媒は上記 ゴムに有効な膨潤剤であった。このサンプルを上記溶液から取り出した後、徹底 的に空気乾燥させ、そしてセシルドロップ方法を用いた接触角測定を受けさせた 。このサンプルの表面エネルギーは、式: cos θ=−1+2(γl dγs d1/2/γl d [式中、肩文字dは、液体または固体フリーエネルギーγの分散成分を指し、l =液体、およびs=固体である] に従う接触角θに関係する。 以下に示す表に従い、水および塩化メチレンは両方とも処理シリコン上の方が 未処理対照上よりも大きな接触角を示した。Tencor P−2表面プロフィ ロメーターで測定した時、処理後に平均表面粗さが約40%低下することが示さ れた。 実施例2 写真複製機で処理ロールが示すシラン剥離特性 円柱形のシリコンゴム圧力ロールは東芝株式会社(Toshiba Corp .、日本)が製造しているロールであった。このロールの長さは30cmで直径 は4cmであり、これの上にはフルオロポリマー薄層が被覆されていた。このオ ーバーコートはゴムへの接着力が劣ることから容易に剥がれた。このフルオロポ リマー層を剥がした後、フルオロアルキルシランの濃度を1.17重量%にしそ して浸漬時間を30分にする以外は実施例1の様式でこのサンプルを処理した。 空気乾燥を室温で受けさせ後のロールを空気中で109°に63分間加熱した。 この処理したロールに、複式(両面)100%ブラック運転の「酷使(abus ive)」条件下で電子写真式複写を1000回受けさせた。この接触の後、オ フィス用複写機における通常使用条件下で240,000回の複写を受けさせた 。このような操作の後でも、ロールまたはそれの性能に関して有意な劣化は全く 検出されなかった。未処理対照であるシリコンロールはそのような条件下で容認 されないレベルの表面汚染を示すと言った欠点を持っていた。 実施例3 81764Si(OCH33によるシリコンゴムの表面エネルギー低下 実施例2のフルオロアルキルシランが酢酸エチルに1.0重量%入っている溶 液に、組成が実施例1および2で用いたそれに類似しているシリコンゴムで出来 ている小型の円柱盤を30分間浸漬した。空気乾燥後の試験片は、ヨウ化メチレ ンおよびn-ヘキサデカンでそれぞれ102° および61°の前進接触角を示した。未処理の対照サンプルが同じ流体に関して 示す接触角は76°および30°であった。 実施例4 817−C64−Si(OCH33によるEPDMゴムの表面エネルギー低下817−C64−Si(OCH33が塩化メチレンに1.0重量%入ってい る溶液で、エチレン/ブロピレン/ヘキサジエン(EPDM)で出来ている小型 の円柱盤を処理した。空気乾燥後の試験片は、ヨウ化メチレンおよびn−ヘキサ デカンでそれぞれ120°および98°の前進接触角を示した。未処理の対照サ ンプルが同じ流体に関して示す接触角は77°および28°であった。 実施例5 817−C64−Si(OCH33によるシリコンゴムの動的摩擦係数低下817−C64−Si(OCH33が塩化メチレンに1.0重量%入ってい る溶液で、シリコンゴムで出来ていて厚さが3mmの約5x15cm長方形スラ ブを5分間処理した。処理したゴムおよび未改質ゴムの両方に関して、その表面 に渡って26x25mmのステンレス鋼製スレッド(sled)を200gの荷 重下で引くに要する力を測定することにより、動的摩擦係数(kinetic coefficient of friction)(C.O.F.)を評価し た。デジタル力ゲージを用いて力の測定を行った。この手順は、ASTM試験D −1894−90を修飾した手順である。未処理サンプルのいくつかは、測定が 困難なほど強烈な粘着滑り挙動を示した。未処理ゴムが示すC.O.F. は1.93から>1.96の範囲であったが、処理を受けさせた材料が示す値は 0.48から0.53の範囲であった。 実施例6 (CF32C(C37)CH2−C64−Si(OCH33によるシリコンゴム の表面エネルギー低下 実施例3の様式で、シリコンゴムで出来ている小型円柱盤を、塩化メチレンに 溶解させた(CF32C(C37)CH2−C64−Si(OCH33で5分間 処理した。空気乾燥させたサンプルはn−ヘキサデカンに関して66°の接触角 を示すが、対照サンプルが示す接触角は30°であった。 実施例7 化学分析の電子分光法(ESCA)によるフッ素含有量測定 実施例3のサンプルにESCAによる表面分析を受けさせた。この技術は、表 面の約10nm範囲内の領域の材料に関する元素組成を測定する能力を有する。 深さに関する解像度が得られるように電子ビームの入射を30°および90°の 角度で行うことでデータを取得した。このデータは、最も上部の10nm内に存 在する化学種の約20原子パーセントをフッ素原子が構成することを示しており 、そしてこの技術の解像範囲内において、その組成はその深さに渡って不変であ ることを示していた。 実施例8 817−C64−Si(OCH33によるEPDMゴムの動的摩擦係数低下 実施例4で処理を受けさせる結果として生じたEPDMゴムの長方形 スラブを実施例5の様式で動的摩擦係数に関して評価した。未処理のゴムが示す C.O.F.は1.31であったが、処理を受けさせた材料が示す値は0.34 であった。 実施例9 熱可塑性ポリエステルエラストマーの表面エネルギー低下 塩化メチレンにC817−C64−Si(OCH33が1.0重量%およびゲ ル化剤として蟻酸(96%)が0.62重量%入っている溶液に、DuPont HYTREL(商標)7246ポリエステル熱可塑性エラストマー(デュポン 社)のサンプルを室温で4分間浸漬した。この溶媒は上記エラストマーの有効な 膨潤剤であった。このサンプルをその溶液から取り出した後、徹底的に空気乾燥 させ、そして実施例1と同様な接触角測定を受けさせた。ヘキサデカンに関する 前進角は、処理サンプルの場合77°でありそして未処理対照サンプルの場合0 °(表面が完全に湿った)であった。 実施例10 ポリ(塩化ビニル)(PVC)の表面エネルギー低下 塩化メチレンにC817−C64−Si(OCH33が1.0重量%および蟻 酸(96%)が0.62重量%入っている溶液に、TYGON(商標)可塑化P VC管材(Norton Performance Plastics、Way ne、NJ)の断片を室温で5分間浸漬した。このサンプルをその溶液から取り 出した後、徹底的に空気乾燥させ、そして実施例1と同様に、上記管材の外部表 面に接触角測定を受けさせた。ヘキサデカンに関する前進角は、処理サンプルの 場合50°でありそして未処理対照サンプルの場合0°(表面が完全に湿った) であった。 実施例11 ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)の表面エネルギー低下 実施例10で用いたのと同じ溶液に、厚さが125ミクロメートルのDuPo nt MYLAR(商標)ポリエステルシート(デュポン社)片を室温で5分間 浸漬した。このサンプルをその溶液から取り出した後、徹底的に空気乾燥させ、 そして実施例1と同様に、上記管材の外部表面に接触角測定を受けさせた。ヘキ サデカンに関する前進角は、処理サンプルの場合29°でありそして未処理対照 サンプルの場合5°であった。 実施例12 前浸漬によるポリ(エチレンテレフタレート)の表面エネルギー低下 該ポリマーフィルムをシランと溶媒の組み合わせに予め5分間浸漬させた後、 実施例11で用いたコーティング溶液(即ち蟻酸が入っている)に5分間浸漬さ せる以外は実施例11の手順に従った。乾燥後のサンプルが水およびヨウ化メチ レンに関して示す接触角はそれぞれ108°および100°であった。未処理対 照サンプルが示す相当する接触角は76および28°であった。このサンプルの 表面エネルギーを計算(S.Wu,Polymer Interface and Adhesion,Marcel Dekle r,N.Y.(1982),5章)したところ15.8ダイン/cm(15.8x10-7ニュ ートンメートル)であった。未処理Mylarのそれは46.2ダイン/cm( 46.2x10-7ニュートンメートル)であった。ポリテトラフルオロエチレン の文献値は約22.5ダイン/cm(22.5x10-7ニュートンメートル)で あった(S.Wu,Polymer Interface and Adhesion,Marcel Dekler,N.Y.(1982) ,5章)また、このサンプルが示す接触角は、前浸漬処理なしで調製したものが示 すそれよりも高かった。 実施例13 817−C64−Si(OCH33によるブチルゴムの表面エネルギー低下 テトラヒドロフランにC817−C64−Si(OCH33が1.0%および 蟻酸が5.8%入っている溶液にブチルゴムの小盤を5分間浸漬した。この浸漬 を行う45分前に上記溶液を調製した。次に、このサンプルを取り出した後、溶 媒および他の揮発性種を室温で蒸発させた。実施例1に従ってヨウ化メチレンに 関する前進接触角を測定した結果103°であった。同じ接触用流体を用いた時 に未処理の対照が示す接触角は61°であった。 実施例14 (CF32C(C37)CH2−C64−Si(OCH33によるブチルゴムの 表面エネルギー低下 1,1,2−トリクロロフルオロエタンに(CF32C(C37)CH2−C6 4−Si(OCH33を1.0%およびトリフルオロ酢酸を5.8%入れた溶 液にブチルゴムの小盤を5分間浸漬した。この浸漬を行う15分前に上記溶液を 調製した。次に、このサンプルを取り出した後、溶媒および他の揮発性種を室温 で蒸発させた。実施例1に従ってシリコン流体704[1,1,3,3−テトラ メチルテトラフェニルトリシロキサン]に関する前進接触角を測定した結果94 °であった。同じ接触用流体を用いた時に未処理の対照が示す接触角は31°で あった。 実施例15 817−C64−Si(OCH33+Si(OC254によるブチルゴムの表 面エネルギー低下 テトラヒドロフランにC817−C64−Si(OCH33と非フッ素置換テ トラアルコキシシランSi(OC254(各1.0重量%)と蟻酸(0.52 %)が入っている溶液を使用に先立って65°に6時間加熱した。実施例13と 同様にブチルゴムの小盤を処理した。シリコン流体704に関する接触角は68 °であり、対照のそれは31°であった。 実施例16 ポリ(エチレン/酢酸ビニル)の表面エネルギー低下 酢酸エチルにC817−C64−Si(OCH33(1.0重量%)とSi( OC254(0.33%)と蟻酸(0.52%)が入っている溶液にポリ(エ チレン−コ−酢酸ビニル)の小盤を1分間浸漬した。この材料をその溶液から取 り出して乾燥させた後、ヘキサデカンに関する接触角は59°であり、未処理対 照のそれは35°であった。 実施例17 817−C64−Si(OCH33によるポリウレタンゴムの表面エネルギー 低下 テトラヒドロフランにC817−C64−Si(OCH33が10%および蟻 酸が6.2%入っている溶液に、厚さが約3mmのポリウレタンゴム片(Kat un Corp.、Minneapolis、MN)を5分間浸漬した。その溶 液から取り出して乾燥させた後のゴムの表面がヘキサデカンに関して示す接触角 は65°であり、未処理対照のそれは34°であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 27/12 C08L 27/12 101/14 101/14 F16C 13/00 F16C 13/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KP ,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG, MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,S I,SK,TJ,TM,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 全部または一部がフルオロポリシリケート網状組織と一緒に相互浸透し ている膨潤性ポリマー材料を含むフッ素浸透複合体。 2. 該膨潤性ポリマー材料がエラストマー類および半結晶性ポリマー類から 成る群から選択されるポリマーを含む請求の範囲第1項のフッ素浸透複合体。 3. 該ポリマー成分がシリコンゴム、ブチルゴム、VITON(商標)ヘキ サフルオロプロピレン/ジフルオロビニルコポリマー、エチレン/プロピレン/ ヘキサジエンゴム、ポリウレタン、ポリブチレンテレフタレートと長鎖ポリエー テルグリコールとのブロックコポリマー類、ポリエチレンテレフタレート、ポリ プロピレン、ポリ(エチレン/酢酸ビニル)およびポリ塩化ビニルから成る群か ら選択される請求の範囲第1項のフッ素浸透複合体。 4. 該ポリマー成分がシリコンゴムまたはエチレン/プロピレン/ヘキサジ エンゴムである請求の範囲第3項のフッ素浸透複合体。 5. 該ポリマー材料の相互浸透部分が該ポリマー材料の表面および表面に近 い領域を含む請求の範囲第1項のフッ素浸透複合体。 6. 該フルオロポリシリケート網状組織が、網状組織を形成する基を3個と パーフルオロカルビルセグメントを有するオルガノフルオロシランから生じさせ た網状組織である請求の範囲第1項のフッ素浸透複合体。 7. 該フルオロポリシリケート網状組織が、 (1)式(I) [式中、 Rfは、最大で18個の炭素原子を有し、そして (a)炭素原子を少なくとも4個有するパーフルオロアルキル基、 (b)−[CF2CF(CF3)O]n−CF2−CF2−CF3 (ここで、nは少なくとも1の整数である) (c)−CF2−(CF2−O)m−CF3 (ここで、mは少なくとも2の整数である)、および (d)−CH2−C(CF32−CF2−CF2−CF3 から成る群から選択され、 Arは、二価の芳香族基であり、 Xは、 (e)炭素原子を1から約8個有するアルキル、 (f)Rf−Ar(ここで、RfとArの各々は上で定義した通りである)、 (g)塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン原子、および (h)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、炭素原子を1から約8個有 するカルボキシ基、または加水分解性結合を通して結合する他の基、 から成る群から選択され、そして YおよびZの各々は、独立して、 (i)塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン原子、 (j)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、および (k)炭素原子を1から約8個有するカルボキシ基、 から成る群から選択される] で表される化合物、 (2)式(II) (SiQ3)T(CF2PT(SiQ3) (II) [式中、 Qは、炭素原子を1から約8個有するアルコキシ、炭素原子を1から約8個有す るアシルオキシ、またはハロゲンであり、 Tは、(CR23kCR45CR67(CR89h−であり、 R2からR9は、各々独立して、水素、炭素原子を1から約8個有するアルキル、 またはアリールであるが、但しR4からR7の少なくとも1つが水素であることを 条件とし、 kおよびhは、各々独立して、0から10の整数であるが、但しkまたはhの少 なくとも1つが0であることを条件とし、そして pは、4から10の偶数の整数である] で表される化合物、および (3)式(III) [式中、 nは、>1の整数であり、 Rfは、最大で18個の炭素原子を有し、そして (a)炭素原子を少なくとも4個有するパーフルオロアルキル基、 (b)−[CF2CF(CF3)O]n−CF2−CF2−CF3 (ここで、nは少なくとも1の整数である) (c)−CF2−(CF2−O)m−CF3 (ここで、mは少なくとも2の整数である)、および (d)−CH2−C(CF32−CF2−CF2−CF3 から成る群から選択され、 Arは、二価の芳香族基であり、 Xは、 (e)炭素原子を1から約8個有するアルキル、 (f)Rf−Ar(ここで、RfとArの各々は上で定義した通りである)、 (g)塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン原子、および (h)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、炭素原子を1から約8個有 するカルボキシ基、または加水分解性結合を通して結合する他の基、 から成る群から選択され、そして YおよびZの各々は、独立して、 (i)塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン原子、 (j)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、および (k)炭素原子を1から約8個有するカルボキシ基、 から成る群から選択される] で表される化合物、 から成る群から選択される少なくとも1種のオルガノフルオロシランか ら生じさせた網状組織である請求の範囲第1項のフッ素浸透複合体。 8. 該オルガノフルオロシランがC817−C64−Si(OR)3、(CF32C(C37)CH2−C64−Si(OR)3、(RO)3Si(CH26( CF210(CH26Si(OR)3およびC817(CH22Si(OR)3から 成る群から選択され、ここで、Rがメチルまたはエチルである請求の範囲第7項 のフッ素浸透複合体。 9. 該複合体の表面が未処理の膨潤性ポリマー材料の表面より低い動的摩擦 係数を示す請求の範囲第1項のフッ素浸透複合体。 10. 該複合体の表面が未処理の膨潤性ポリマー材料の表面より低い表面エ ネルギーを示す請求の範囲第1項のフッ素浸透複合体。 11. 該ポリマー材料がガスケット、Oリング、包装用フィルム、繊維また は軟質管材の形状である請求の範囲第1項のフッ素浸透複合体。 12. 請求の範囲第1項の複合体を含む写真複写機ロール。 13. 請求の範囲第1項の複合体を含むレーザープリンターロール。 14. 請求の範囲第1項の複合体を含むワイパーブレード。 15. 一部がフルオロポリシリケート網状組織と一緒に相互浸透している膨 潤性ポリマー材料を含むフッ素浸透複合体を製造する方法であって、 (a)少なくとも1種のオルガノフルオロシラン、膨潤用溶媒およびゲル化剤を 含む溶液を調製し、 (b)段階(a)の溶液に該膨潤性ポリマー材料を接触させ、 (c)膨潤そして網状組織の形成が起こるに充分な時間が経った後、該膨潤性ポ リマー材料をその溶液から取り出し、そして (d)このポリマー材料から該溶媒を除去することで該フッ素浸透複合 体を得る、 ことを含む方法。 16. 該溶液に網状組織形成用金属アルコキサイドを更に含める請求の範囲 第15項の方法。 17. 該膨潤性ポリマー材料がエラストマー類および半結晶性ポリマー類か ら成る群から選択されるポリマーを含む請求の範囲第15項の方法。 18. 該膨潤性ポリマー材料がシリコンおよびエチレン/プロピレン/ヘキ サジエンゴムから成る群から選択されるポリマーを含む請求の範囲第15項の方 法。 19. 更に段階(e): (e)段階(d)と同時か或は段階(d)の後に該フッ素浸透複合体を加熱する 段階、 を含む請求の範囲第15項の方法。 20.該オルガノフルオロシランを、 (1)式(I) [式中、 Rfは、最大で18個の炭素原子を有し、そして (a)炭素原子を少なくとも4個有するパーフルオロアルキル基、 (b)−[CF2CF(CF3)O]n−CF2−CF2−CF3 (ここで、nは少なくとも1の整数である) (c)−CF2−(CF2−O)m−CF3 (ここで、mは少なくとも2の整数である)、および (d)−CH2−C(CF32−CF2−CF2−CF3 から成る群から選択され、 Arは、二価の芳香族基であり、 Xは、 (e)炭素原子を1から約8個眉するアルキル、 (f)Rf−Ar(ここで、Rfと,Arの各々は上で定義した通りである)、 (g)塩素、臭素およびヨウ素がら成る群から選択されるハロゲン原子、および (h)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、炭素原子を1から約8個有 するカルボキシ基、または加水分解性結合を通して結合する他の基、 から成る群から選択され、そして YおよびZの各々は、独立して、 (i)塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン原子、 (j)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、および (k)炭素原子を1から約8個有するカルボキシ基、 から成る群から選択される] で表される化合物、 (2)式(II) (SiQ3)T(CF2PT(SiQ3) (II) [式中、 Qは、炭素原子を1から約8個有するアルコキシ、炭素原子を1から約 8個有するアシルオキシ、またはハロゲンであり、 Tは、(CR23kCR45CR67(CR89h−であり、 R2からR9は、各々独立して、水素、炭素原子を1から約8個有するアルキル、 またはアリールであるが、但しR4からR7の少なくとも1つが水素であることを 条件とし、 kおよびhは、各々独立して、0から10の整数であるが、但しkまたはhの少 なくとも1つが0であることを条件とし、そして pは、4から10の偶数の整数である] で表される化合物、および (3)式(III) [式中、 nは、>1の整数であり、 Rfは、最大で18個の炭素原子を有し、そして (a)炭素原子を少なくとも4個有するパーフルオロアルキル基、 (b)−[CF2CF(CF3)O]n−CF2−CF2−CF3 (ここで、nは少なくとも1の整数である) (c)−CF2−(CF2−O)m−CF3 (ここで、mは少なくとも2の整数である)、および (d)−CH2−C(CF32−CF2−CF2−CF3 から成る群から選択され、 Arは、二価の芳香族基であり、 Xは、 (e)炭素原子を1から約8個有するアルキル、 (f)Rf−Ar(ここで、RfとArの各々は上で定義した通りである)、 (g)塩素、臭素およびヨウ素がら成る群から選択されるハロゲン原子、および (h)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、炭素原子を1から約8個有 するカルボキシ基、または加水分解性結合を通して結合する他の基、 から成る群から選択され、そして YおよびZの各々は、独立して、 (i)塩素、臭素およびヨウ素から成る群から選択されるハロゲン原子、 (j)炭素原子を1から約8個有するアルコキシ基、および (k)炭素原子を1から約8個有するカルボキシ基、 から成る群から選択される] で表される化合物、 から成る群から選択する請求の範囲第15項の方法。 21. 該オルガノフルオロシランをC817−C64−Si(OR)3、(C F32C(C37)CH2−C64−Si(OR)3、(RO)3Si(CH26 (CF210(CH26Si(OR)3およびC817(CH22Si(OR)か ら成る群から選択し、ここで、Rがメチルまたはエチルである請求の範囲第20 項の方法。 22. 該オルガノフルオロシランが(C25O)3Si(CH26(CF210 (CH26Si(OC253である請求の範囲第21項の方法。 23. 一部がフルオロポリシリケート網状組織と一緒に相互浸透している膨 潤性ポリマー材料を含むフッ素浸透複合体を製造する方法であって、 (a)膨潤用溶媒を含みそして更に任意に少なくとも1種のオルガノフルオロシ ランまたはゲル化剤のいずれかを含んでいてもよい第一溶液で膨潤性ポリマー材 料を前処理し、 (b)この前処理したポリマー材料を、(i)第一溶液にオルガノフルオロシラ ンが存在していないことを条件としてゲル化剤と少なくとも1種のオルガノフル オロシラン、(ii)第一溶液が溶媒と少なくとも1種のオルガノフルオロシラ ンを含みそしてこの第一溶液にゲル化剤が存在していないことを条件としてゲル 化剤、および(iii)第一溶液が溶媒とゲル化剤を含みそしてこの第一溶液に オルガノフルオロシランが存在していないことを条件として少なくとも1種のオ ルガノフルオロシランから成る群の1つと溶媒を含む第二溶液に、接触させ、 (c)網状組織の形成が起こるに充分な時間が経った後、該ポリマー材料を該第 二溶液から取り出し、そして (d)このポリマー材料から該溶媒を除去することで該フッ素浸透複合体を得る 、 段階を含む方法。 24. 該オルガノフルオロシランを含む溶液に網状組織形成用金属アルコキ サイドを更に含める請求の範囲第23項の方法。
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