JPH10503781A - 3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドおよびそれらの誘導体の製造方法 - Google Patents

3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドおよびそれらの誘導体の製造方法

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JPH10503781A JP8531536A JP53153696A JPH10503781A JP H10503781 A JPH10503781 A JP H10503781A JP 8531536 A JP8531536 A JP 8531536A JP 53153696 A JP53153696 A JP 53153696A JP H10503781 A JPH10503781 A JP H10503781A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、2位および4位にホルミルおよび/またはヒドロキシメチル基を担持するフェノール性化合物からの3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドおよびそれらの誘導体の製造方法に関する。本発明はまた、3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドからの4−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造方法に関する。より特定的に本発明は、それぞれ“バニリン”および“エチルバニリン”として知られている3−メトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドおよび3−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造に関する。3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造方法は、2位および4位にホルミルおよび/またはヒドロキシメチル基を担持するフェノール化合物における2位の基をカルボキシ基に選択的に酸化し、そして場合により4位のヒドロキシメチル基をホルミル基に選択的に酸化することを特徴とする。3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドについての引き続く脱カルボキシル化工程は、4−ヒドロキシベンズアルデヒドを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】 3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドおよび それらの誘導体の製造方法 本発明は、2位および4位にホルミルおよび/またはヒドロキシメチル基を担 持するフェノール性化合物からの、3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアル デヒドおよびそれらの誘導体の製造方法に関する。 本発明はまた、3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドからの4− ヒドロキシベンズアルデヒドの製造方法に関する。 より特に本発明は、それぞれ“バニリン”および“エチルバニリン”として知 られている3−メトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドおよび3−エトキシ −4−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造に関する。 バニリンはリグニンのような天然源から主として得られるが、しかしいくらか は化学的に製造されている。 多数の製造方法が、文献[カーク−オスマー,Encyclopaedia of Chemical Technology,23,第1710頁,第3版 ]に記載されている。これ らのうちの多くは、グアイアコール、即ち2−メトキシフェノールを出発物質と して用いる。 かくして、バニリンは、グアイアコールをグリオキシル酸と反応させ、その縮 合物を空気中で酸化し、次いで酸性化により反応媒質からバニリンを遊離するこ とにより製造され得る。この方法は、グリオキシル酸が高価な反応体であるとい う短所がある。 ライマー−ティーマン反応もまた、水酸化カリウムの存在下でグアイアコール とクロロホルムを反応させることによりバニリンを得るために用いられ得る。樹 脂の形成が、この製造方法の短所である。 ガッターマン反応において、バニリンは、塩酸の存在下で、シアン化水素をグ アイアコールと反応させることにより合成される。デリケートな取扱いを必要す る反応体を用いることは別としても、その方法は、バニリンの形成がイソバニリ ンおよびo−バニリンの形成を伴う非選択性のものであるという短所を有する。 バニリンを合成する際の主要な困難性は、ホルミル基をグアイアコール上にヒ ドロキシ基に対してパラの位置において選択 的に固定することである。 更なる問題は、工業的に競争性のある方法を提供することである。 本発明は、上記の短所を解消し、かつ上記に挙げた要件を満たし得る新規な方 法を提供する。 本発明の第1の目的は、3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドの 製造方法において、2位および4位にホルミルおよび/またはヒドロキシメチル 基を担持するフェノール性化合物における2位の基をカルボキシ基に選択的に酸 化し、そして場合により4位のヒドロキシメチル基をホルミル基に選択的に酸化 することを特徴とする上記方法を提供することである。 更なる目的は、3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドの脱カルボ キシル化法を用いる4−ヒドロキシベンズアルデヒドの製法を提供することであ る。 本発明の方法は、バニリンの製造のために適する。該方法は、4,6−ジホル ミルグアイアコールまたは4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコールまた は4−ホルミル−6−ヒドロキシメチルグアイアコールまたは4−ヒドロキシメ チル−6−ホルミルグアイアコールを5−カルボキシ−バニリンに選択的 に酸化し、次いで5位のカルボキシ基を脱離してバニリンを生成させるために用 いられ得る。 同様に、該方法はグエトール(2−エトキシフェノール)に適用されてエチル バニリンが生成され得る。 該方法は選択性であるのみならず、より安価な反応体を用いるので工業的に高 競争性でもある。 本発明の方法において用いられる出発基質は、2位および4位にホルミルおよ び/またはヒドロキシメチル基を担持するフェノール性化合物である。 用語“フェノール性化合物”は、ヒドロキシ基を担持する芳香族核を有するい かなる芳香族化合物をも表す。 本発明の次の開示において、用語“芳香族”は、文献特に「“Advance d Organic Chemistry”,ジェリー・マーチ,第4版,ジョ ン・ワイリイ・アンド・サンズ社,1992,第40頁以下」に定義されている ような芳香族性の伝統的観念を表す。 本フェノール性化合物は、2位および4位にヒドロキシメチルおよび/または ホルミル基を有する。 好ましくは、本発明の方法において用いられるフェノール性 化合物は、次の一般式(II)即ち 〔ここで、 ・Y1およびY2は、同一でも異なっていてもよくそして次の基 即ち ・−CHO基 ・−CH2OH基 の一つを表し、 ・Z1、Z2およびZ3は、同一でも異なっていてもよくそして水素原子、アルキ ル、アルケニル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、シク ロアルキルまたはアリール基、ヒドロキシ基、ニトロ基、ハロゲン原子またはト リフルオロメチル基を表す。〕 を有する。 本発明の方法において用いるのに特に適当な化合物は、Z1、Z2およびZ3が 同一でも異なっていてもよくそして次の原子 または基即ち ・水素原子 ・メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ チルまたはtert−ブチルのような、1〜12個の炭素原子好ましくは1〜4 個の炭素原子を含有する線状または分枝状アルキル基 ・ビニルまたはアリルのような、2〜12個の炭素原子好ましくは2〜4個の炭 素原子を含有する線状または分枝状アルケニル基 ・メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ 、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシ基のような、1〜12個の炭素原 子好ましくは1〜4個の炭素原子を含有する線状または分枝状アルコキシ基 ・フェニル基 ・ハロゲン原子好ましくはフッ素、塩素または臭素原子 の一つを表す式(II)を有する。 本発明は種々の性質の置換基の存在を排除しないが、但しそれらが本発明の方 法において起こる反応を妨害しないことを条件とする。 本発明は、好ましくは、Z1が1〜6個の炭素原子好ましくは1〜4個の炭素 原子を含有する線状または分枝状アルコキシ基を表し、Z2およびZ3が水素原子 を表し、そしてY1およびY2が同一でありそしてホルミル基またはヒドロキシメ チル基を表す式(II)を有する化合物に適用され得る。 本発明の方法において用いるための基質の好ましい例は、次のものである。即 ち、 ・2,4−ジホルミルフェノール ・1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジホルミルベンゼン ・1−ヒドロキシ−2−メトキシ−4,6−ジホルミルベンゼン[4,6−ジホ ルミルグアイアコール] ・1−ヒドロキシ−2−エトキシ−4,6−ジホルミルベンゼン[4,6−ジホ ルミルグエトール] ・4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコール ・4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グエトール。 上記の基質のうち、4,6−ジホルミルグアイアコールおよび4,6−ジ(ヒ ドロキシメチル)グアイアコールが好ましい。 本発明の方法は、出発化合物としてフェノール性化合物、好ましくは式(II) を有するものを用いて行われる。 本発明の開示の理解を容易にするために反応計画が下記に与えられるが、しか し本発明の範囲は該計画に決して制限されない。 式(II)ないし(IV)において、 ・Mは、水素原子および/または周期分類の(Ia)または(IIa)族の金属陽 イオンもしくはアンモニウム陽イオンを表し、 ・Z1、Z2およびZ3は、上記に与えられた意味を有する。 本明細書において、元素の周期律への言及は、「“ブレチン ・デ・ラ・ソシエテ・デ・フランス(Bulletin de la Soci ete de France)”,no.1(1966)」において公表されて いるものである。 本発明の方法に従って、2位および4位にホルミルおよび/またはヒドロキシ メチル基を担持するフェノール性化合物、好ましくは式(II)を有するものの2 位のY1基がカルボキシ基に選択的に酸化され、そして場合により4位のヒドロ キシメチル基がホルミル基に選択的に酸化される。 酸化は、一般に触媒の存在下で、分子状酸素もしくは分子状酸素を含有するガ スを用いて遂行される。 好ましい酸化法は、元素周期律の1bおよび8族の金属から選択された金属M1 をベースとした触媒であって、賦活剤としてカドミウム、セリウム、ビスマス 、鉛、銀、テルルまたはスズのような金属を含有していてもよい該触媒の存在下 で、塩基性薬剤を含む水性媒質中において、分子状酸素もしくは分子状酸素を含 有するガスを用いて、式(II)を有するフェノール性化合物を液相にて酸化する ことから成る。 昇温されそして反応が好ましくは加圧下で行われるならば、あるいは酸化中存 在する塩基の量が増加されるならば、2位の ホルミルおよび/またはヒドロキシメチル基がカルボキシ基に選択的に酸化され かつ4位の基もアルデヒド基に酸化される、ということを本発明者は驚くべきこ とに発見した。 本発明の方法において用いられる触媒は、周期律の1bおよび8族の金属をベ ースとしている。 周期律の8族の金属をベースとした触媒の例は、ニッケル、ルテニウム、ロジ ウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金およびそれらの混合物である 。1b族の金属に関して、銅が好ましい。 好ましくは、白金および/またはパラジウム触媒が用いられ、しかしてそれら は白金黒、パラジウム黒、酸化白金、酸化パラジウム、もしくはカーボンブラッ ク、炭酸カルシウム、アルミナまたは活性シリカまたは同等物質のような種々の 支持体上に付着された該貴金属それ自体のような、あらゆる利用可能な形態から 採られる。カーボンブラックをベースとした触媒塊が、特に適する。 用いられる触媒の量は、式(II)を有するフェノール性化合物の重量に関して 金属M1の重量として表して、0.01%から10%まで好ましくは0.04% から2%まで変えられ得る。 触媒の更なる詳細は、米国特許US−A−3 673 257並びに仏国特許 FR−A−2 305 420およびFR−A−2 350 323から得られ 得る。 賦活剤は、上記の特許に挙げられているすべてのものから選択され得る。好ま しくは、ビスマス、鉛およびカドミウムが、遊離金属としてまたは陽イオンとし て用いられる。後者の場合、会合陰イオンは重要でなく、そしてこれらの金属の あらゆる誘導体が用いられ得る。好ましくは、ビスマス金属またはその誘導体が 用いられる。 無機または有機のビスマス誘導体が用いられ得、しかしてそれらにおいてビス マス原子は零より大きい、例えば2、3、4または5の酸化数を有する。ビスマ スと会合される残基は、それがこの条件を満たす限り重要でない。賦活剤は、反 応媒質に可溶または不溶であり得る。 本発明の方法において用いられ得る賦活剤の例示は、次のものである。即ち、 酸化ビスマス,水酸化ビスマス,ビスマスの塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫化物 、セレン化物またはテルル化物のような、無機水素酸の塩,ビスマスの亜硫酸塩 、硫酸塩、亜硝酸塩、硝酸塩、亜リン酸塩、リン酸塩、ピロリン酸塩、炭 酸塩、過塩素酸塩、アンチモン酸塩、砒酸塩、亜セレン酸塩またはセレン酸塩の ような、無機酸素酸の塩,並びにビスマスのバナジウム酸塩、ニオブ酸塩、タン タル酸塩、クロム酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩または過マンガン酸 塩のような、遷移金属から誘導された酸素酸の塩。 他の適当な化合物は、ビスマスの酢酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、サリ チル酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、乳酸塩またはクエン酸塩のような、脂肪族ま たは芳香族の有機酸の塩,並びにビスマスの没食子酸塩またはピロ没食子酸塩の ような、フェネートである。これらの塩およびフェネートはまた、ビスムチル塩 であり得る。 他の無機または有機化合物は、ビスマスとリンまたは砒素のような元素との二 元化合物,ビスマスを含有するヘテロポリ酸およびそれらの塩,並びに脂肪族お よび芳香族のビスムチンである。 特定の例は、次のものである。即ち、 ・酸化物: BiO、Bi23、Bi24、Bi25 ・水酸化物: Bi(OH)3 ・無機水素酸の塩: 塩化ビスマスBiCl3、臭化ビスマス BiBr3、ヨウ化ビスマスBiI3、硫化ビスマスBi23、セレン化ビスマス Bi2Se3、テルル化ビスマスBi2Te3 ・無機酸素酸の塩: 塩基性亜硫酸ビスマスBi2(SO33・Bi23・5H2 O、中性硫酸ビスマスBi2(SO43、硫酸ビスムチル(BiO)HSO4亜硝 酸ビスムチル(BiO)NO2・0.5H2O、中性硝酸ビスマスBi(NO33 ・5H2O、ビスマスおよびマグネシウムの複硝酸塩2Bi(NO33・3Mg (NO32・24H2O、硝酸ビスムチル(BiO)NO3、亜リン酸ビスマスB i2 (PO3H)3・3H2O、中性リン酸ビスマスBiPO4、ピロリン酸ビスマ スBi4(P273、炭酸ビスムチル(BiO)2CO3・0.5H2O、中性過 塩素酸ビスマスBi(ClO43・5H2O、過塩素酸ビスムチル(BiO)C lO4、アンチモン酸ビスマスBiSbO4、中性砒酸ビスマスBi(AsO43 、砒酸ビスムチル(BiO)AsO4・5H2O、亜セレン酸ビスマスBi2(S eO33 ・遷移金属から誘導された酸素酸の塩: バナジウム酸ビスマ スBiVO4、ニオブ酸ビスマスBiNbO4、タンタル酸ビスマスBiTaO4 、中性クロム酸ビスマスBi2(CrO4)、重クロム酸ビスムチル[BiO]2 Cr27、酸性クロム酸ビスムチルH(BiO)CrO4、ビスムチルおよびカ リウムの複クロム酸塩K(BiO)CrO4、モリブデン酸ビスマスBi2(Mo O43、タングステン酸ビスマスBi2(WO43、ビスマスおよびナトリウム の複モリブデン酸塩NaBi(MoO42、塩基性過マンガン酸ビスマスBi2 2(OH)MnO4 ・脂肪族または芳香族有機酸の塩: 酢酸ビスマスBi(C2323、プロピ オン酸ビスムチル(BiO)C352、塩基性安息香酸ビスマスC65CO2B i(OH)2、サリチル酸ビスムチルC64CO2(BiO)(OH)、シュウ酸 ビスマス(C243Bi2、酒石酸ビスマスBi2(C4463・6H2O、乳 酸ビスマス(C695)OBi・7H2O、クエン酸ビスマスC657Bi ・フェネート: 塩基性没食子酸ビスマスC777Bi、塩基性ピロ没食子酸 ビスマスC63(OH)2 (OBi) (OH)。 他の無機または有機化合物もまた適する: リン化ビスマスBiP,砒化ビス マスBi3As4,ビスマス酸ナトリウムNaBiO3,ビスマスチオシアン酸H2 [Bi(CNS)5]、H3[Bi(CNS)6]およびそれらのナトリウムおよ びカリウム塩,トリメチルビスムチンBi(CH33,トリフェニルビスムチン Bi(C653。 本発明の方法において用いるための好ましいビスマス誘導体は、次のものであ る。即ち、酸化ビスマス,水酸化ビスマス,無機水素酸のビスマスまたはビスム チル塩,無機酸素酸のビスマスまたはビスムチル塩,脂肪族または芳香族有機酸 のビスマスまたはビスムチル塩,並びにビスマスまたはビスムチルフェネート。 本発明の方法を行うための賦活剤の特に適当な群は、酸化ビスマスBi23お よびBi24、水酸化ビスマスBi(OH)3、中性硫酸ビスマスBi2(SO4 3、塩化ビスマスBiCl3、臭化ビスマスBiBr3、ヨウ化ビスマスBiI3 、中性硝酸ビスマスBi(NO33・5H2O、硝酸ビスムチルBiO(NO3) 、炭酸ビスムチル(BiO)2 CO3・0.5H2O、酢酸ビスマスBi(C2323、サリチル酸ビスムチル C64CO2(BiO)(OH)により構成される。 用いられる賦活剤の量は、用いられる金属M1の重量に関して賦活剤中に含有 されている金属の量として表して、広範な範囲の間において変えられ得る。例と して、この量は、0.1%のような低量であり得、用いられる金属M1の重量に 達し得、あるいはいかなる問題も伴うことなくそれを越えさえし得る。 より特に、この量は、式(II)を有するフェノール性化合物に関して10pp mないし900ppm重量の賦活剤金属を有する酸化媒質を与えるよう選択され る。これに関して、900ppmないし1500ppm程度のより高い量は当然 に用いられ得るが、しかしあまり追加的利点は伴わない。 本発明の方法において、酸化は、溶解した塩基性薬剤特に水酸化アンモニウム 、アルカリまたはアルカリ土類塩基例えばナトリウム、カリウム、リチウムおよ びバライトの水酸化物のような水酸化物、ナトリウムまたはカリウムのメチラー ト、エチラート、イソプロピラートまたはt−ブチラートのようなアルカリアル カノラート、ナトリウムまたはカリウムの炭酸塩また は重炭酸塩並びに一般にアルカリまたはアルカリ土類塩基と弱酸の塩を含有する 水性媒質中で行われる。 かくして、式(III)を有する化合物は、用いられる塩基性薬剤の量に依存し て完全にまたは部分的に塩に変えられ得る。式(III)においてMが水素原子お よび/または(Ia)または(IIa)族の金属陽イオンもしくはアンモニウム陽 イオンを表す、ということになる。 ナトリウムまたはカリウムの水酸化物が、経済的理由のために用いられる。用 いられるべき無機塩基の割合は、式(II)を有するフェノール性化合物1モル当 たり0.5〜10モルの範囲好ましくは1〜4モルの範囲一層好ましくは2〜4 モルの範囲の無機塩基であり得る。 液相における式(II)を有するフェノール性化合物の重量濃度は、通常1%な いし60%の範囲好ましくは2%ないし30%の範囲にある。 実用上、本方法の一つの実施態様は、式(II)を有するフェノール性合物、塩 基性薬剤、金属M1をベースとした触媒およびいずれかの賦活剤からなる溶液を 分子状酸素もしくは分子状酸素を含有するガスと上記に指摘した割合にて接触さ せること から成る。 大気圧は用いられ得るが、しかし1〜20バールの圧力を用いることが好まし い。 次いで、混合物は、ヒドロキシメチル基および/またはホルミル基をカルボキ シ基に並びに場合によりヒドロキシメチル基をホルミル基に変換させるのに必要 な量に相当する酸素の量が消費されるまで、所望温度にて撹拌される。 用いられるべき反応の温度は、製造されるべき生成物の熱安定性に依存する。 本発明に従って、温度は、好ましくは、30℃ないし200℃好ましくは40 ℃ないし160℃の範囲になるよう選択される。 当業者は、反応条件(特に、塩基の量、金属M1の性質、圧力および撹拌)に 依り温度を適正化し得る。本発明者は、温度が低ければ低い程、用いられる塩基 性薬剤の量は多くなければならない、ということを発見した。 例として、好ましい金属である白金およびパラジウムについての好ましい条件 を与える。白金については、温度は100℃と160℃の間にあり、そして用い られるべき塩基の量は有利 には式(II)を有するフェノール性化合物1モル当たり1〜3モルの範囲にある 。パラジウムについては、温度は30℃と200℃の間、好ましくは30℃と1 00℃の間にあり得、そしてこの後者の範囲について塩基の量は好ましくは該フ ェノール性化合物1モル当たり2〜4モルである。 反応の終わりに(好ましくは、30分ないし6時間)、5位においてホルミル 化されている2−ヒドロキシ安息香酸が回収され、そして部分的にまたは完全に その塩の形態にあり得、好ましくは式(III)を有する。 必要ならば冷却後、触媒および反応塊は、例えば濾過により分離される。 本発明の方法の最後の工程において、脱カルボキシル化反応が行われる。 これは、生じた媒質を、プロトン性無機酸好ましくは塩酸または硫酸、もしく はトリフルオロメタンスルホン酸またはメタンスルホン酸のような有機酸を添加 して3以下のpHを得て酸性化することにより遂行される。 反応媒質は、120℃と350℃の間、好ましくは150℃と220℃の間の 温度に加熱される。 本方法は、好ましくは、反応体の自動圧下で行われる。 反応の終わりに、反応媒質は、20℃と80℃の間に冷却される。 4−ヒドロキシベンズアルデヒド、好ましくは式(IV)を有するもの、および 式(II)を有する出発基質を含む可能性のある有機相、並びに塩の水性相により 構成された二相媒質が得られる。 有機相および水性相は分離され、そして4−ヒドロキシベンズアルデヒドは、 慣用の分離技法好ましくは蒸留もしくは適切な溶媒を用いる抽出を用いて有機相 から回収される。 本発明の方法に従って、3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドが 、2位および4位にホルミルおよび/またはヒドロキシメチル基を担持するフェ ノール性化合物の選択的酸化により得られる。 より具体的には、出発基質は、下記の式(IIa)、(IIb)、(IIc)および (IId)を有する。即ち、 本発明の方法が適用され得るこれらの化合物は、種々の有機合成により製造さ れ得る公知の化合物である。 かくして、式(IIb)を有する化合物は、式(IIa)を有するポリ(ヒドロキ シメチル)フェノールを、周期律の8族の金属好ましくは白金またはパラジウム をベースとした触媒であって、賦活剤としてカドミウム、セリウム、ビスマス、 鉛、銀、テルルまたはスズのような金属を含有していてもよい該触媒の存在下で 、水性アルカリ相において、分子状酸素もしくは分子状酸素を含有するガスで酸 化することにより製造され得る。 このタイプの方法は、米国特許US−A−3 673 257並びに仏国特許 FR−A−2 305 420およびFR−A−2 350 323 に記載さ れている。 ポリ(ヒドロキシメチル)フェノールは、ホルムアルデヒド もしくはパラアルデヒドのようなホルムアルデヒドを発生する化合物を用い、非 常に種々の条件下で置換または未置換のフェノールをヒドロキシメチル化するこ とにより製造され得る、大概は公知の生成物である。特に、「エイチ・ジー・ピ ーア,Rec. Trav. Chim. Netherlands),79, 825〜835(1960)」、GB−A−774 696、GB−A−751 845、EP−A−165、「ジェイ・エイチ・フリーマン,J. Am.C hem.Soc.,74,6257〜6260(1952)および76,208 0〜2087(1954)」、「エイチ・ジー・ピーア,Rec. Trav. Chim. Netherlands,78,851〜863(1959)」 、「エイチ・オイラー等,Arkiv fur Chem.),13,1〜7( 1939)」、「ピー・クラウス等,Monath. Chem.,103,1 178〜11293(1972)」参照。 式(III)を有する化合物の製造において用いるためのポリ(ヒドロキシメチ ル)フェノールの合成のために特に適したフェノールヒドロキシメチル化法の一 つは、アルカリまたはアルカリ土類塩基の存在下での水性相におけるホルムアル デヒドま たはホルムアルデヒド発生剤とフェノールとの縮合である。 本発明の方法を用いるとき、 ・アルカリまたはアルカリ土類塩基の存在下で水性媒質中でホルムアルデヒドま たはホルムアルデヒド発生剤によりフェノールをポリ(ヒドロキシメチル)フェ ノールにヒドロキシメチル化し、 ・そして中間分離することなく、周期律の8族の金属をベースとした触媒および 随意に上記に記載したような金属の存在下で、アルカリ水性相において分子状酸 素もしくは分子状酸素を含有するガスを用いて該ポリ(ヒドロキシメチル)フェ ノールを酸化する ことからなる二工程法により得られた式(IIb)を有する化合物を用いることが 、工業的観点から特に有利である。 また、より特定的には、本発明の方法は、 ・アルカリまたはアルカリ土類塩基の存在下で水性相においてホルムアルデヒド またはホルムアルデヒド発生剤を用いて、一般式(I) を有する未置換フェノールをヒドロキシ基に対してオルトおよびパラの位置にお いてヒドロキシメチル化して、一般式(IIa) を有する、ヒドロキシ基に対してオルトおよびパラの位置に少なくとも1個のヒ ドロキシメチル基を含有するポリ(ヒドロキシメチル)フェノールを形成させ、 ・ポリ(ヒドロキシメチル)フェノールの中間分離をすることなく、周期律の8 族の金属をベースとした触媒であって、賦活剤として金属を随意に含有する該触 媒の存在下で、分子状酸素もしくは分子状酸素を含有するガスを用いて、第1工 程からの式(IIa)を有するポリ(ヒドロキシメチル)フェノ ールを水性アルカリ相において酸化する ことからなる二工程法により得られた式(IIa)を有するポリ(ヒドロキシメチ ル)フェノールからの式(III)を有する化合物の製造のために適する。 式(II)を有する化合物の合成のための出発点として作用し得る式(I)を有 するフェノールの例は、フェノール、ピロカテキン、グアイアコール、グエトー ル、3−メトキシフェノール、3−エトキシフェノール、3−イソプロポキシフ ェノール、3−t−ブチルオキシフェノール、m−クレゾールおよびo−クレゾ ールである。 ヒドロキシメチル化並びにポリ(ヒドロキシメチル)フェノールの酸化のため に選択される条件は、上記に挙げた先行技術において推奨されているものである 。 ホルムアルデヒド、もしくはトリオキサンまたは重合度随意の、好ましくは8 〜100(CH2O)単位を含有する線状パラホルムアルデヒドとして用いられ るパラホルムアルデヒドのようなホルムアルデヒド発生剤も用いられ得る。 ホルムアルデヒドは水溶液とて用いられ得、しかしてその濃度は重要でない。 ホルムアルデヒドは20重量%ないし50重 量%の範囲内にあり得、好ましくは約30重量%ないし40重量%の濃度を有す る市販溶液が用いられる。 ホルムアルデヒドの量は、フェノール1モル当たりのホルムアルデヒドのモル 数として表して、広範囲の間で変えられ得る。ホルムアルデヒド/フェノールの モル比は、1と8の間好ましくは2と4の間にあり得る。 ヒドロキシメチル化媒質中に存在する塩基の量は、ヒドロキシメチル化される べきフェノールのフェノール性ヒドロキシ基当たりの塩基のモル数として表して 、広範囲に変え得る。一般に、塩基に依り変化するこの比率は、0.1と2の間 好ましくは0.5と1.1の間にあり得る。用いられる塩基は、酸化工程につい て上記に挙げたものの一つであり得る。アルカリ水酸化物の水溶液が、特に適す る。 一般に、ヒドロキシメチル化工程は、0℃ないし100℃の範囲、好ましくは 20℃ないし70℃の範囲の温度にて行われる。 本方法は、好ましくは、用いられる温度においてガス状であり得るパラホルム アルデヒドの損失を避けるために、反応体にとって自然発生的である圧力にて行 われる。 好ましくは、反応は、窒素または稀ガス例えばアルゴンのような不活性ガスの 制御雰囲気中で行われる。 反応時間は、大きく変えられ得る。それは、通常30分と24時間の間好まし くは4時間と8時間の間にある。 実際上、反応は、フェノールおよびホルムアルデヒドおよび塩基を装填し、次 いで反応を完了させるのに必要とされる時間、反応混合物を撹拌かつ所望温度に 加熱することにより容易に行われる。 反応体についての導入順序は重要でなく、かくして種々であり得る。 分子状酸素によるポリ(ヒドロキシメチル)フェノールから中間体ポリ(ホル ミル)フェノールへの酸化は、上記に指摘したように、ヒドロキシメチル化工程 から得られたポリ(ヒドロキシメチル)フェノールの塩の水性アルカリ溶液に対 して直接行われ得る。必要なら、該溶液のpHは8〜13の範囲の値に、必要な らアルカリまたはアルカリ土類塩基の添加によりもたらされる。最適pHは、ポ リ(ヒドロキシメチル)フェノールの性質に依存する。 酸化反応の温度は、10℃と100℃の間、好ましくは20 ℃と60℃の間にある。 本発明に従って、式(II)を有するフェノール性化合物は3−カルボキシ−4 −ヒドロキシベンズアルデヒドを生成し、そしてこのものは脱カルボキシル化後 4−ヒドロキシベンズアルデヒドを生成する。 上記に挙げたように、本発明の方法は、バニリンおよびエチルバニリンの製造 のために特に適する。 本発明の実施例が、下記に与えられる。これらの例は、例示として与えられそ して決して制限的ものではない。 それらの例では、転化率および得られた収率を記載する。 転化率は、変換された基質のモル数と関与した基質のモル数の間の比率に相当 する。 収率は、形成された生成物のモル数と用いられた基質のモル数の間の比率に相 当する。 実施例1 この例においては、4,6−ジホルミルグアイアコールが酸化された。 0.502gの、86%4,6−ジホルミルグアイアコール(2.41ミリモ ル)、3.3mlの、33.4g/l含有の 水性水酸化ナトリウム溶液(2.75ミリモル)、17mlの水、0.3gの、 2.5重量%の金属の量にて木炭上に付着された白金を含有する触媒、および2 0mgの硫酸ビスマス[Bi2(SO43]を、機械式撹拌機を備えた50ml のオートクレーブ中に装填した。 3l/hの空気流を通じ、20バールの圧力にした。 反応混合物を、120℃に2時間加熱した。 反応混合物を冷却しそして圧力を大気圧に戻し、次いで触媒を濾過した。 次いで反応媒質を、高性能液体クロマトグラフィーを用いて分析した。 得られた結果は、次の通りであった。即ち、 ・4,6−ジホルミルグアイアコールの59%転化 ・5−カルボキシバニリンの59%収率。 実施例2 この例において、4−ヒドロキシメチル−6−ホルミルグアイアコールが酸化 された。 0.507gの4−ヒドロキシメチル−6−ホルミルグアイアコール(2.7 5ミリモル)、1.1mlの、7.69M水 性水酸化ナトリウム溶液(8.46ミリモル)、19mlの水、0.3gの、2 .5重量%の金属の量にて木炭上に付着された白金を含有する触媒、および0. 0185gの硫酸ビスマス[Bi2(SO43]を、機械式撹拌機を備えた50 mlのオートクレーブ中に装填した。 3l/hの空気流を通じ、20バールの圧力にした。 反応混合物を、45℃に7時間、そして次いで120℃にて5時間30分加熱 した。 反応混合物を冷却しそして圧力を大気圧に戻し、次いで触媒を濾過した。 次いで反応媒質を、高性能液体クロマトグラフィーを用いて分析した。 得られた結果は、次の通りであった。即ち、 ・4−ヒドロキシメチル−6−ホルミルグアイアコールの完全転化 ・5−カルボキシバニリンの52%収率 ・5−カルボキシバニリン酸の4.5%収率 ・4,6−ジホルミルグアイアコールの29%収率。 実施例3 この例において、4−ヒドロキシメチル−6−ホルミルグアイアコールが酸化 された。 0.507gの4−ヒドロキシメチル−6−ホルミルグアイアコール(2.7 5ミリモル)、1.1mlの、7.69M水性水酸化ナトリウム溶液(8.46 ミリモル)、19mlの水、および0.3gの、2.5重量%の金属の量にて木 炭上に付着された白金を含有する触媒を、機械式撹拌機を備えた50mlのオー トクレーブ中に装填した。 3l/hの空気流を通じ、20バールの圧力にした。 反応混合物を、120℃に4時間30分加熱した。 反応混合物を冷却しそして圧力を大気圧に戻し、次いで触媒を濾過した。 次いで反応媒質を、高性能液体クロマトグラフィーを用いて分析した。 得られた結果は、次の通りであった。即ち、 ・4−ヒドロキシメチル−6−ホルミルグアイアコールの98%転化 ・5−カルボキシバニリンの25%収率 ・4,6−ジホルミルグアイアコールの59%収率。 実施例4 この例において、4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコールを酸化した 。 0.8832gの75%4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコール(3 .60ミリモル)、1.1mlの、7.69M水性水酸化ナトリウム溶液(8. 46ミリモル)、19mlの水、および0.44gの、3重量%の金属の量にて 木炭上に付着されたパラジウムを含有する触媒を、機械式撹拌機を備えた50m lのオートクレーブ中に装填した。 3l/hの空気流を流し、20バールの圧力にした。 反応混合物を、120℃に3時間40分加熱した。 反応混合物を冷却しそして圧力を大気圧に戻し、次いで触媒を濾過した。 次いで反応媒質を、高性能液体クロマトグラフィーを用いて分析した。 得られた結果は、次の通りであった。即ち、 ・4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコールの完全転化 ・5−カルボキシバニリンの32%収率 ・4,6−ジホルミルグアイアコールの14%収率 ・5−カルボキシバニリン酸の12%収率。 実施例5 この例において、4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコールが酸化され た。 0.8947gの75%4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコール(3 .64ミリモル)、1.1mlの、7.69M水性水酸化ナトリウム溶液(8. 46ミリモル)、19mlの水、および0.46gの、2.5重量%の金属の量 にて木炭上に付着された白金を含有する触媒を、機械式撹拌機を備えた50ml のオートクレーブ中に装填した。 3l/hの空気流を流し、20バールの圧力にした。 反応混合物を、120℃に3時間30分加熱した。 反応混合物を冷却しそして圧力を大気圧に戻し、次いで触媒を濾過した。 次いで反応媒質を、高性能液体クロマトグラフィーを用いて分析した。 得られた結果は、次の通りであった。即ち、 ・4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコールの完全転化 ・5−カルボキシバニリンの41%収率 ・4,6−ジホルミルグアイアコールの31%収率 ・5−カルボキシバニリン酸の4.5%収率。 実施例6 この例において、バニリンが、4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコー ルの酸化およびその後の脱カルボキシル化からなる一連の操作を用いて製造され た。 0.8952gの75%4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコール(3 .64ミリモル)、1.1mlの、7.69M水性水酸化ナトリウム溶液(8. 46ミリモル)、19mlの水、および0.44gの、2.5重量%の金属の量 にて木炭上に付着された白金を含有する触媒を、機械式撹拌機を備えた50ml のオートクレーブ中に装填した。 3l/hの空気流を流し、20バールの圧力にした。 反応混合物を、120℃に3時間40分加熱した。 反応混合物を冷却しそして圧力を大気圧に戻し、次いで触媒を濾過した。 反応媒質は、均質であった。 次いで反応媒質を、10mlの水性2N硫酸溶液を用いて酸 性化した。 反応混合物を、200℃にて自動圧下で25分間加熱した。 次いで反応媒質を冷却し、アセトニトリルで希釈しそして高性能液体クロマト グラフィーを用いて分析した。 得られたバニリン収率は、41%であった。 実施例7 この例において、4,6−ジホルミルグアイアコールが酸化された。 120gの4,6−ジホルミルグアイアコール(0.67モル)、270gの 、30重量%含有の水性水酸化ナトリウム溶液(2モル)、1600mlの水、 21gの、3重量%の金属の量にて木炭上に付着されたパラジウムを含有する触 媒、および1.4gの硫酸ビスマス[Bi2(SO43]を、機械式撹拌機を備 えた2000mlのオートクレーブ中に装填した。 600l/hの空気流を流し、15バールの圧力にした。 反応混合物を、100℃に1時間加熱した。 反応混合物を冷却しそして圧力を大気圧に戻し、次いで触媒を濾過した。 次いで反応媒質を、高性能液体クロマトグラフィーを用いて 分析した。 得られた結果は、次の通りであった。即ち、 ・4,6−ジホルミルグアイアコールの84%転化 ・5−カルボキシバニリンの82%収率。 実施例8 この例においても、4,6−ジホルミルグアイアコールが酸化された。 120gの4,6−ジホルミルグアイアコール(0.67モル)、210gの 、30重量%含有の水性水酸化ナトリウム溶液(2モル)、1650mlの水、 20gの、3重量%の金属の量にて木炭上に付着された白金を含有する触媒、お よび0.3gの硫酸ビスマス[Bi2(SO42]を、機械式撹拌機を備えた2 000mlのオートクレーブ中に装填した。 600l/hの空気流を流し、15バールの圧力にした。 反応混合物を、140℃に3時間加熱した。 反応混合物を冷却しそして圧力を大気圧に戻し、次いで触媒を濾過した。 次いで反応媒質を、高性能液体クロマトグラフィーを用いて分析した。 得られた結果は、次の通りであった。即ち、 ・4,6−ジホルミルグアイアコールの89%転化 ・5−カルボキシバニリンの81%収率。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 47/58 C07C 47/58 51/255 51/255 201/12 201/12 205/61 205/61 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AU,BB,BG,BR ,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,IS,JP, KP,KR,LK,LR,LT,LV,MG,MK,M N,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI ,SK,TR,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造方法において、 2位および4位にホルミルおよび/またはヒドロキシメチル基を担持するフェノ ール性化合物における2位の基をカルボキシ基に選択的に酸化し、そして場合に より4位のヒドロキシメチル基をホルミル基に選択的に酸化することを特徴とす る上記方法。 2. フェノール性化合物が一般式(II) 〔ここで、 ・Y1およびY2は、同一でも異なっていてもよくそして次の基 即ち ・−CHO基 ・−CH2OH基 の一つを表し、 ・Z1、Z2およびZ3は、同一でも異なっていてもよくそして水素原子、アルキ ル、アルケニル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、シク ロアルキルまたはアリール基、ヒドロキシ基、ニトロ基、ハロゲン原子またはト リフルオロメチル基を表す。〕 を有することを特徴とする、請求の範囲第1項に記載の方法。 3. フェノール性化合物が、Z1、Z2およびZ3が同一でも異なっていてもよ く、そして次の原子または基即ち ・水素原子 ・メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ チルまたはtert−ブチルのような、1〜12個の炭素原子、好ましくは1〜 4個の炭素原子を含有する線状または分枝状アルキル基 ・ビニルまたはアリルのような、2〜12個の炭素原子、好ましくは2〜4個の 炭素原子を含有する線状または分枝状アルケニル基 ・メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ 、sec−ブトキシまたはtert−ブトキシ基のような、1〜12個の炭素原 子、好ましくは1〜4 個の炭素原子を含有する線状または分枝状アルコキシ基 ・フェニル基 ・ハロゲン原子、好ましくはフッ素、塩素または臭素原子の一つを表す式(II) を有することを特徴とする、請求の範囲第1項または第2項に記載の方法。 4. フェノール性化合物が、Z1が1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個 の炭素原子を含有する線状または分枝状アルコキシ基を表し、Z2およびZ3が水 素原子を表し、そしてY1およびY2が同一でありそしてホルミル基またはヒドロ キシメチル基を表す式(II)を有することを特徴とする、請求の範囲第1項から 第3項のいずれか一項に記載の方法。 5. 式(II)を有するフェノール性化合物が ・2,4−ジホルミルフェノール ・1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジホルミルベンゼン ・1−ヒドロキシ−2−メトキシ−4,6−ジホルミルベンゼン[4,6−ジホ ルミルグアイアコール] ・1−ヒドロキシ−2−エトキシ−4,6−ジホルミルベンゼン[4,6−ジホ ルミルグエトール] ・4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコール ・4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グエトール であることを特徴とする、請求の範囲第1項から第4項のいずれか一項に記載の 方法。 6. 元素周期律の1bおよび8族の金属から選択された金属M1をベースとし た触媒であって、賦活剤としてカドミウム、セリウム、ビスマス、鉛、銀、テル ルまたはスズのような金属を含有していてもよい該触媒の存在下で、塩基性薬剤 を含む水性媒質中において、分子状酸素もしくは分子状酸素を含有するガスを用 いて、式(II)を有するフェノール性化合物を液相にて酸化することを特徴とす る、請求の範囲第1項から第5項のいずれか一項に記載の方法。 7. 触媒が銅、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、 イリジウム、白金およびそれらの混合物をベースとしており、しかして該触媒は 好ましくは白金および/またはパラジウムをベースとしていることを特徴とする 、請求の範囲第6項に記載の方法。 8. 白金および/またはパラジウム触媒が、白金黒、パラジウム黒、酸化白金 、酸化パラジウム、或いはカーボンブラック、炭酸カルシウム、アルミナおよび 活性シリカまたは同等物質の ような種々の支持体、好ましくはカーボンブラック上に付着された該貴金属それ 自体の形態にて与えられることを特徴とする、請求の範囲第6項または第7項に 記載の方法。 9. 用いられる触媒の量が、式(II)を有するフェノール性化合物の重量に対 する金属M1の重量として表して、0.01%から10%まで、好ましくは0. 04%から2%まで変えられ得ることを特徴とする、請求の範囲第6項から第8 項のいずれか一項に記載の方法。 10. 賦活剤が、酸化ビスマス,水酸化ビスマス,無機水素酸のビスマスまた はビスムチル塩、好ましくは塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫化物、セレン化物ま たはテルル化物,無機酸素酸のビスマスまたはビスムチル塩、好ましくは亜硫酸 塩、硫酸塩、亜硝酸塩、硝酸塩、亜リン酸塩、リン酸塩、ピロリン酸塩、炭酸塩 、過塩素酸塩、アンチモン酸塩、砒酸塩、亜セレン酸塩またはセレン酸塩,脂肪 族または芳香族の有機酸のビスマスまたはビスムチル塩、好ましくは酢酸塩、プ ロピオン酸塩、サリチル酸塩、安息香酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、乳酸塩また はクエン酸塩,並びにビスマスまたはビスムチルのフェネート、好ましくは没食 子酸塩またはピロ没食子酸塩により形成された群 から選択された有機または無機のビスマス誘導体であることを特徴とする、請求 の範囲第6項から第9項のいずれか一項に記載の方法。 11. ビスマス誘導体が、酸化ビスマスBi23およびBi24、水酸化ビス マスBi(OH)3、塩化ビスマスBiCl3、臭化ビスマスBiBr3、ヨウ化 ビスマスBiI3、中性硫酸ビスマスBi2(SO43、中性硝酸ビスマスBi( NO33・5H2O、硝酸ビスムチルBiO(NO3)、炭酸ビスムチル(BiO )2CO3・0.5H2O、酢酸ビスマスBi(C2323、およびサリチル酸 ビスマスC64CO2(BiO)OHにより形成された群から選択されることを 特徴とする、請求の範囲第10項に記載の方法。 12. 賦活剤の量が、用いられる金属M1の重量に関して少なくとも0.1重 量%の金属の賦活剤、かつ式(II)を有するフェノール性化合物に関して10p pmないし900ppm重量の金属M1を媒質が含有するように選択されること を特徴とする、請求の範囲第6項から第11項のいずれか一項に記載の方法。 13. 酸化反応を、30℃ないし200℃、好ましくは40 ℃と160℃の間の温度範囲内で行うことを特徴とする、請求の範囲第6項から 第12項のいずれか一項に記載の方法。 14. 1〜20バールの圧力を用いることを特徴とする、請求の範囲第6項か ら第13項のいずれか一項に記載の方法。 15. 酸化を、式(II)を有するフェノール性化合物1モル当たり0.5〜1 0モルの無機塩基に相当する量の、溶解した塩基性薬剤、好ましくはナトリウム またはカリウムの水酸化物を含有する水性媒質中で行うことを特徴とする、請求 の範囲第1項から第14項のいずれか一項に記載の方法。 16. 5位においてホルミル化された2−ヒドロキシ安息香酸が、脱カルボキ シル化されしかも部分的にまたは完全にその塩の形態にあってもよいことを特徴 とする、請求の範囲第1項から第15項のいずれか一項に記載の方法。 17. 5位においてホルミル化された2−ヒドロキシ安息香酸が次の一般式( III)即ち 〔ここで ・Mは、水素原子および/または周期律の(Ia)または(IIa)族の金属陽イ オンもしくはアンモニウム陽イオンを表し、 ・Z1、Z2およびZ3は、請求の範囲第2項から第4項に与えられた意味を有す る。〕 を有することを特徴とする、請求の範囲第16項に記載の方法。 18. 酸を、3以下のpHが達成されるまで無機源のプロトン酸、好ましくは 塩酸または硫酸もしくは有機酸を添加することにより脱カルボキシル化すること を特徴とする、請求の範囲第16項または第17項に記載の方法。 19. 反応媒質を120℃と350℃の間、好ましくは150℃ないし220 ℃の温度に加熱し、そして冷却後4−ヒドロキシベンズアルデヒド、好ましくは 次の式(IV)即ち 〔ここで、 ・Z1、Z2およびZ3は、請求の範囲第2項から第4項に与えられた意味を有す る。〕 を有するものを分離することを特徴とする、請求の範囲第16項から第18項の いずれか一項に記載の方法。 20. 出発基質が式(IIa)、(IIb)、(IIc)および(IId)即ち 〔ここで ・Mは、水素原子および/または周期律の(Ia)または IIa)族の金属陽イ オンもしくはアンモニウム陽イオンを表し、 ・Z1、Z2およびZ3は、請求の範囲第2項から第4項に与えられた意味を有す る。〕 を有することを特徴とする、請求の範囲第1項から第19項のいずれか一項に記 載の方法。 21. 式(IIb)を有する化合物が、式(IIa)を有するポリ(ヒドロキシメ チル)フェノールを、周期律の8族の金属、好ましくは白金またはパラジウムを ベースとした触媒であって、賦活剤としてカドミウム、セリウム、ビスマス、鉛 、銀、テルルまたはスズのような金属を含有していてもよい該触媒の存在下で、 水性アルカリ相において、分子状酸素もしくは分子状酸素を含有するガスにより 酸化することにより製造されることを特徴とする、請求の範囲第20項に記載の 方法。 22. 式(IIa)を有するポリ(ヒドロキシメチル)フェノールが、 ・アルカリまたはアルカリ土類塩基の存在下で水性相においてホルムアルデヒド またはホルムアルデヒド発生剤を用いて、一般式(I) を有する未置換フェノールをヒドロキシ基に対してオルトおよびパラの位置にお いてヒドロキシメチル化して、一般式(IIa) を有する、ヒドロキシ基に対してオルトおよびパラの位置に少なくとも1個のヒ ドロキシメチル基を含有するポリ(ヒドロキシメチル)フェノールを形成させ、 ・ポリ(ヒドロキシメチル)フェノールの中間分離をすることなく、周期律の8 族の金属をベースとした触媒であって、賦活剤として用いられる金属を随意に含 有する該触媒の存在下で、分子状酸素もしくは分子状酸素を含有するガスを用い て、第1工程からの式(IIa)を有するポリ(ヒドロキシメチル)フェノールを 水性アルカリ相において酸化する ことからなる二工程法により得られることを特徴とする、請求の範囲第20項ま たは第21項に記載の方法。 23. 式(I)を有するフェノールがフェノール、ピロカテ キン、グアイアコール、グエトール、3−メトキシフェノール、3−エトキシフ ェノール、3−イソプロポキシフェノール、3−t−ブチルオキシフェノール、 m−クレゾールまたはo−クレゾールであることを特徴とする、請求の範囲第2 2項に記載の方法。 24. 式(IIa)を有する化合物の酸化のための反応温度が10℃と100℃ の間、好ましくは20℃と60℃の間にあることを特徴とする、請求の範囲第2 2項に記載の方法。 25. 3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドの脱カルボキシル化 による4−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造方法において、請求の範囲第1項 から第15項のいずれか一項に記載の方法を用いて、2位および4位にホルミル および/またはヒドロキシメチル基を担持するフェノール化合物を該2位の基の カルボン酸基へのおよび場合により該4位のヒドロキシメチル基のホルミル基へ の選択的酸化に付すことにより、3−カルボキシ−4−ヒドロキシベンズアルデ ヒドを得ることを特徴とする上記方法。 26. バニリンの製造方法において、請求の範囲第1項から第15項のいずれ か一項に記載の方法を用いて、4,6−ジホ ルミルグアイアコールまたは4,6−ジ(ヒドロキシメチル)グアイアコールま たは4−ホルミル−6−ヒドロキシメチルグアイアコールまたは4−ヒドロキシ メチル−6−ホルミルグアイアコールを5−カルボキシ−バニリンに酸化し、次 いで5位のカルボキシ基を脱離してバニリンを生成させることを特徴とする上記 方法。 27. エチルバニリンの製造方法において、請求の範囲第1項から第15項の いずれか一項に記載の方法を用いて、4,6−ジホルミルグエトールまたは4, 6−ジ(ヒドロキシメチル)グエトールまたは4−ホルミル−6−ヒドロキシメ チルグエトールまたは4−ヒドロキシメチル−6−ホルミルグエトールを5−カ ルボキシ−エチルバニリンに酸化し、次いで5位のカルボキシ基を脱離してエチ ルバニリンを生成させることを特徴とする上記方法。 28. バニリンおよびエチルバニリンの製造のための、請求の範囲第1項から 第27項のいずれか一項に記載の方法の使用。
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