JPH10503204A - トロンビン阻害剤 - Google Patents

トロンビン阻害剤

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JPH10503204A JP8505820A JP50582095A JPH10503204A JP H10503204 A JPH10503204 A JP H10503204A JP 8505820 A JP8505820 A JP 8505820A JP 50582095 A JP50582095 A JP 50582095A JP H10503204 A JPH10503204 A JP H10503204A
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ルーマ,ウイリアム・シー
フライデインガー,ロジヤー・エム
ブラデイ,ステイーブン・エフ
サンダーソン,フイリツプ・イー
フエン,ドン−メイ
リール,テリー・アラン
スタウフアー,ケネス・ジエームス
タツカー,トーマス・ジヨウジフ
バツカ,ジヨウジフ・ピー
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メルク エンド カンパニー インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明の化合物は構造式(I)例えば式(II)を有する。これらの化合物は、トロンビン及び関連する血栓症を阻害する。

Description

【発明の詳細な説明】 トロンビン阻害剤 発明の背景 トロンビンは、前駆体であるプロトロンビンの形で血漿中に存在するセリンプ ロテアーゼである。トロンビンは、溶液血漿蛋白質であるフィブリノーゲンを不 溶性フィブリンに変換することによる血液凝固の機構に於いて中心的な役割を演 じる。 Edwards et al、J.Amer.Chem.Soc.(1992 年)114巻、1854−63頁には、セリンプロテアーゼヒト白血球エラスタ ーゼ及びブタ膵臓エラスターゼの可逆的阻害剤であるペプチジルα−ケトベンズ オキサゾール類が記載されている。 ヨーロッパ特許公開363284には、基質ペプチドの開裂性アミド基の窒素 原子が、水素又は置換カルボニル単位で置き換わったペプチダーゼ基質の類似体 が記載されている。 オーストラリア特許公開86245677にはまた、フルオロメチレンケトン 又はα−ケトカルボキシル誘導体のような活性化求電子性ケトン単位を有するペ プチダーゼ阻害剤が記載されている。 先行刊行物に記載されているトロンビン阻害剤は、アルギニン及びリシンの側 鎖を含んでいる。これらの構造は、トロンビンに対する選択性の点で他のトリプ シン様酵素より劣る。これらの幾つかは、低血圧の毒性及び肝臓毒性を示す。発明の要約 これらの化合物は、トリプシン及び他のトリプシン様酵素より高いトロンビン 選択性を示し、経口バイオアベイラビリティを有する。トリプシン様酵素(例え ば、トリプシン、トロンビン、xa因子、カリクレイン、プラスミン、ウロキナ ーゼ及びプラスミノーゲン活性因子)は、アルギニル及びリシルペプチド結合で の加水分解を触媒するセリン依存性酵素である。 本発明には、薬学的に許容できる担体中に本発明の化合物を含む、哺乳類に於 いて血小板の損失を阻害し、血小板凝集体の形成を阻害し、フィブリンの形成を 阻害し、血栓形成を阻害し、そして塞栓形成を阻害するための組成物が含まれる 。これらの組成物には、任意に、抗凝固薬、抗血小板物質剤及び血栓溶解剤が含 まれていてもよい。この組成物は、所望の阻害を行うために血液、血液製剤又は 哺乳類器官に添加することができ る。 本発明にはまた、薬学的に許容できる担体中に本発明の化合物を含む、哺乳類 に於ける不安定な狭心症、難治性狭心症、心筋梗塞、一過性虚血性発作、心房細 動、血栓発作、塞栓発作、深静脈血栓症、散在性血管内凝固、フィブリンの眼蓄 積(ocular buildup)及び再疎通化した脈管の再閉塞又は再狭窄を予防又は治療す るための組成物が含まれる。これらの組成物には、任意に、抗凝固薬、抗血小板 物質剤及び血栓崩溶解が含まれていてもよい。 本発明にはまた、表面に、共有結合で又は非共有結合で、本発明の化合物を結 合させることによって、哺乳類に於ける表面の血餅形成を減少させるための方法 が含まれる。 本出願に出てくる幾つかの略号は次の通りである。 略号 名称 保護基 BOC(Boc) t−ブチルオキシカルボニル CBZ(Cbz) ベンジルオキシカルボニル(カルボベ ンゾキシ) TBS(TBDMS) t−ブチル−ジメチルシリル活性化基 HBT(HOBT又 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水 はHOBt) 和物名称 カップリング試薬 BOP試薬 ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウ ムヘキサフルオロホスフェート BOP−Cl ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジ ニル)ホスフィンクロリド EDC 1−エチル−3−(3−ジメチルアミ ノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 その他 (BOC)2O(BOC2O) ジ−t−ブチルジカーボネート n−Bu4N+F− テトラブチルアンモニウムフルオリド nBuLi(n-Buli)− n−ブチルリチウム DMF ジメチルホルムアミド Et3N トリエチルアミン EtOAc 酢酸エチル TFA トリフルオロ酢酸 DMAP ジメチルアミノピリジン DME ジメトキシエタン LDA リチウム ジイソプロピルアミド THF テトラヒドロフラン アミノ酸 Ile イソロイシン Phe フェニルアラニン Pro プロリン Ala アラニン Val バリン発明の詳細な記述 本発明の化合物は、下記の構造式を有する: [式中、 R1及びR2は独立に、 水素、 フェニル、 モノ若しくはジハロゲン化フェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 全ての環が飽和又は不飽和であってよく、炭素原子並びにN、O及びSからな る群から選択された1〜3個のヘテロ原子からなる5〜7員の単環若しくは二環 の複素環又は二環の複素環系、 C1-4アルキル、 分枝C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、 C11-16三環式アルキル、 (CH2n4、 CH(R42(但し、R4は同じか又は異なる)、 CH(R4)(OR4)(但し、”OR4”はOCOOH又はOCONHR5では ない)、 (CH2nOR4(但し、”OR4”はOCOOH又はOCONHR5ではない ) であるか、又は R2はR1と結合して、ゼロ〜2個の炭素原子がN、O及びSの群から独立に選 択されたヘテロ原子で置換されていてもよい4〜7員の炭素環を形成してもよく 、 nは1、2、3又は4であり、 R3は、 H、 N(R12(但し、R1は同じか又は異なる)、 R1OCONH(但し、R1は水素ではない)、 R1CONH、 (CH2pOH(但し、pは0、1、2、3又は4である)、 R1SO2NH(但し、R1は水素ではない)又は (R1mNCONH(但し、mは1又は2であり、R1は同じか又は異なる) であり、 R4は、 フェニル、 モノ若しくはジハロゲン化フェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 全ての環が飽和又は不飽和であってよく、炭素原子並びにN、O及びSからな る群から選択された1〜3個のヘテロ原子からなる5〜7員の単環若しくは二環 の複素環又は二環の複素環系、 COOR5、 CONHR5、 C1-4アルキル、 分枝C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル又は C11-16三環式アルキル であり、 R5は、 水素、 C1-4アルキル又は 分枝C1-4アルキル であり、 Xは、 (CH2q(但し、qは1又は2である)又は NR1CH2 であり、そして Yは、 SCH2又は (CH2r(但し、rは1又は2である) である] 一つのクラスに於いて、この化合物は下記の構造式: [式中、 R1及びR2は独立に、 水素、 フェニル、 モノ若しくはジハロゲン化フェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 全ての環が飽和又は不飽和であってよく、炭素原子並びにN、O及びSからな る群から選択された1〜3個のヘテロ原子からなる5〜7員の単環若しくは二環 の複素環又は二環の複素環系、 C1-4アルキル、 分枝C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、 C11-16三環式アルキル、 (CH2n4、 CH(R42(但し、R4は同じか又は異なる)、 CH(R4)(OR4)(但し、”OR4”はOCOOH又はOCONHR5では ない)、 (CH2nOR4(但し、”OR4”はOCOOH又はOCONHR5ではない ) であるか、又は R2はR1と結合して、ゼロ〜2個の炭素原子がN、O及び Sの群から独立に選択されたヘテロ原子で置換されていてもよい4〜7員の炭素 環を形成してもよく、 nは1、2、3又は4であり、 R3は、 H、 N(R12(但し、R1は同じか又は異なる)、 R1OCONH、 R1CONH、 (CH2pOH(但し、pは0、1、2、3又は4である)、 R1SO2NH又は (R1mNCONH(但し、mは1又は2であり、R1は同じか又は異なる) であり、 R4は、 フェニル、 モノ若しくはジハロゲン化フェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 全ての環が飽和又は不飽和であってよく、炭素原子並びにN、O及びSからな る群から選択された1〜3個のヘテロ原子からなる5〜7員の単環若しくは二環 の複素環又は二環の複素環系、 C1-4アルキル、 分枝C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル又は C11-16三環式アルキル であり、 Xは、 (CH2q(但し、qは1又は2である)又は NR1CH2 であり、そして Yは、 SCH2又は (CH2r(但し、rは1又は2である) である] を有する。 本発明の化合物の一つのサブクラスに於いて、Xは(CH2qであり、qは1 であり、Yは(CH2rであり、そしてrは1又は2である。このクラスの特別 の態様には下記のものが含まれる。 本発明の化合物の他のサブクラスに於いて、XはNR1CH2であり、R1は水 素又はC1-4アルキルであり、Yは(CH2rであり、そしてrは2である。こ のクラスの特別の態様には下記のものが含まれる。 本発明の化合物は非対称中心を有していてもよく、ラセミ化合物、ラセミ混合 物として及び個々のジアステレオマーとして又は本発明に含まれる全ての異性体 形を有する鏡像異性体として存在していてよい。ラセミ化合物又はラセミ混合物 は、立体異性体の50:50混合物を意味しない。 何れかの構成又は式Iに於いて2回以上可変因子が現われた とき、各出現でのその定義は、全ての他の出現でのその定義とは無関係である。 また、置換基及び/又は可変因子の組合せは、このような組合せが安定な化合物 になる場合のみ許容される。 特に言及しない限り、本明細書で使用するとき、「アルキル」は、特定した数 の炭素原子を有する分枝鎖及び直鎖飽和脂肪族炭化水素基の両方を含めることが 意図され(Meはメチルであり、Etはエチルであり、Prはプロピルであり、 Buはブチルである)、「アルコキシ」は、酸素ブリッジを介して結合された示 した数の炭素原子のアルキル基を表わし、「ハロ」は、本明細書で使用するとき フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを意味し、そして「対イオン」は、塩化物 、臭化物、水酸化物、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、過塩素酸塩、硝酸塩、安息 香酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、ヘミ酒石酸塩、ベンゼンスルホン酸塩等々の ような小さい単一の負に帯電した物質を表すために使用される。 特に言及しない限り、本明細書で使用するとき、複素環又は複素環式は、安定 な5〜7員の単環若しくは二環の又は安定な7〜10員の二環の複素環系であっ て、その全ての環が飽和又は不飽和であってよく、炭素原子並びにN、O及びS からなる 群から選択された1〜3個のヘテロ原子からなり、そして窒素及び硫黄ヘテロ原 子が任意に酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子が任意に四級化されていても よく、上記定義した複素環の何れかがベンゼン環に縮合している全ての二環式基 を包含するものを表わす。この複素環は、安定な構造を作るようになる何れのヘ テロ原子又は炭素原子で結合していてもよい。このような複素環の例には、ピペ リジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、 2−オキソピロロジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、ピロリル、4− ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イ ミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリ ダジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾ リジニル、モルホリニル、チアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌ クリジニル、イソチアゾリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、 ベンズイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベ ンズオキサゾリル、フリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエ ニル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホ キシド、チアモルホリニルスルホン及びオキサジアゾリルが含まれる。モルホリ ノはモルホリニルと同じものである。 (水−又は油−溶解性又は分散性生成物の形で)式Iの化合物の薬学的に許容 される塩には、例えば、無機又は有機の酸又は塩基から形成される一般的な非毒 性塩又は第四級アンモニウム塩が含まれる。このような酸付加塩の例には、酢酸 塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンス ルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスル ホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、 エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロ燐酸塩、ヘミ 硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩 、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン 酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペ クチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸 塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩及び ウンデカン酸塩が含まれる。塩基塩には、アンモニウム塩、ナトリウム塩及びカ リウム塩のようなアルカ リ金属塩、カルシウム塩及びマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、ジシ クロヘキシルアミン塩のような有機塩基との塩、N−メチル−D−グルカミン並 びにアルギニン、リシンのようなアミノ酸との塩などが含まれる。また、塩基性 窒素含有基は塩化、臭化及びヨウ化メチル、エチル、プロピル及びブチルのよう な低級ハロゲン化アルキル;ジメチル、ジエチル、ジブチル及びジアミル硫酸の ようなジアルキル硫酸;塩化、臭化及びヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチル及 びステアリルのような長鎖ハロゲン化物;臭化ベンジル及び臭化フェネチルのよ うなハロゲン化アラルキル並びにその他のような試薬で四級化することができる 。 本発明の化合物を形成するために使用されるアミド結合形成(カップリング) は典型的に、ジシクロヘキシルカルボジイミド又は1−エチル−3−(3−ジメ チルアミノプロピル)カルボジイミドのような試薬を用いるカルボジイミド法に よって行うことができる。アミド又はペプチド結合を形成するための他の方法に は、酸クロリド、アジド、混合無水物又は活性化エステルを経由する合成経路が 含まれるが、これらに限定されるものではない。典型的に、溶液相アミド結合形 成が行われるが、 その代わりに古典的なメリフィールド法による固相合成を使用することができる 。1個又は2個以上の保護基の付加及び除去も典型的な実施である。 下記の表に示す化合物は、本発明の代表的な化合物である。 下記の合成経路は、本発明の化合物を製造するために使用することができる。 (実施例1により例示されるような)方法1を使用して、トランス−4−t−ブ トキシカルボニルアミノ−シクロヘキシル−メタンアミン(1−3)を、標準的 なアミド結合方法を使用してN−メチル−D−フェニルアラニル−L−プロリン のような保護ジペプチドに結合させる。次いで、HClガスのような強酸を使用 してBOC保護基を除去することができる。 方法1 (実施例18により例示されるような)一般構造式Iの化合物を作るための第 二の方法は、トランス−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−シクロヘキシル −メタンアミンをBoc−L−プロリンのような保護アミノ酸と反応させること である。アミノ酸基を除去し、次いで遊離アミンを適当なカルボン酸と結合させ る。次いでCBZ基を、還元条件を用いて除去する。 方法2 (実施例5により例示されるような)第三の好ましい方法は、保護Boc−ア ミノ−シクロヘキシルメタンアミン−L−プロリンを所望の酸と結合させ、続い てBoc保護基を除去して必要とする化合物を得ることである。 方法3 例えば、この方法は実施例1に示されるように、 を製造するために使用することができる。 実施例1 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−メチル−D−フェニルアラニ ル−L−プロリンアミドの製造 工程1:N−(トランス−4−カルボキシシクロヘキシルメチ ル)フタルイミドの製造 N−カルボエトキシフタルイミド(21.9g、0.10モル)、トランス− 4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(15.7g、0.10モル) 及びトリエチルアミン(14mL)を、THF100mL中で撹拌し、混合物を 18時間還流させた。殆ど透明な溶液を、氷酢酸10mLを含有する水400m L中に急速に撹拌しながら注ぎ、沈殿した生成物 を吸引によって収集し、真空オーブン中で80℃で乾燥した。融点190〜19 2℃。工程2 :N−(トランス−4−イソシアナトシクロヘキシルメ チル)フタルイミドの製造 実施例1、工程1からの生成物を、SOCl210mLを含有するCCl420 0mL中で撹拌し、混合物を乾燥チューブ下で、溶液が冷却した際に透明なまま であり、ガス発生が終了するまで還流させた。混合物を100mLにまで真空濃 縮し、トリメチルシリルアジド14.0mLで還流下に18時間処理した。得ら れた溶液を濃縮して、粗製の標記のイソシアナートを得た。工程3 :N−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ)シ クロヘキシルメチルフタルイミドの製造 実施例1、工程2からの粗製生成物を、THF中のリチウムtert−ブトキ シドの溶液で、室温で2時間処理して暗色溶液を得、これを酢酸水溶液及び氷で 希釈して粗製生成物を沈殿させ、これを1−クロロブタンから再結晶して、標記 のウレタンのベージュ色針状物を得た。融点163〜165℃。 上記のウレタンフタルイミドを、イソプロパノール中の1当 量無水ヒドラジンで室温で18時間処理し、続いて還流下に4時間処理した。混 合物を濃縮し、冷酢酸水溶液で希釈し、濾過してフタラジンジオンを除去した。 水層をNaOHで塩基性にし、続いて酢酸エチルで抽出し、乾燥し、蒸発させて 所望の生成物1−3を固体として得た。工程4 :トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−メ チル−D−フェニルアラニル−L−プロリンアミドの 製造 1−3(37mg、0.16ミリモル)、Boc−N−Me−D−フェニルア ラニル−L−プロリン(60mg、0.159ミリモル)、EDC(31mg、 0.16ミリモル)、HOBT・H2O(22mg、0.16ミリモル)及びト リエチルアミン(TEA、0.045mL、0.32ミリモル)を、最後にTE Aを添加するようにして、DMF0.5mL中に溶解した。撹拌を容易にするた めに、DMF1.5mLを追加した。混合物をアルゴン下で一晩撹拌した。 一晩撹拌した後、溶液を乾固するまで回転蒸発させ(rotovape)、CHCl3と 1Mクエン酸との間に分配し、10%Na2CO3で洗浄し、MgSO4で乾燥し 、溶媒を除去し て、無色の油92mgを得た。 この油をCH2Cl23mL中に溶解し、TFA1.5mLを添加し、混合物を アルゴン下で1時間撹拌した。撹拌した溶液を乾固するまで回転蒸発させ、CH Cl3に溶解し、10%Na2CO3で洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶媒を除去 して、油35mgを得た。 この油を80:20:2C−M−NH4OHを使用して微細SiO25g上でク ロマトグラフィー処理した。純粋な画分を一緒にして、無色のガラス30mgを 得た。 このガラスをEt2O4mLに懸濁させた。9.9Mエタノール性HCl17 mLを添加し、室温で撹拌した。ゴム状固体を濾別し、65℃で高真空で一晩乾 燥して、18mgの1−5を得た。 実施例2 N−トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル ヒドロシンナミル−L−プロ リンアミドの製造 工程1ヒドロシンナミル−L−プロリン ヒドロケイ皮酸(1.63g、11ミリモル)及びL−プロリン−OMe H Cl(2.19g、13.2ミリモル)をジ メチルアセトアミド(DMAc)110mLに溶解し、続いてHOBt2.19 g(14.3ミリモル)を添加し、N−メチルモルホリン(NMM)でpH8に 調節した。次いでEDC(3.16g、16.5ミリモル)を添加し、溶液を2 0時間撹拌し、続いて真空濃縮し、EtOAcで抽出処理して、油状残渣2.9 7gを得、これをシリカゲル上でのクロマトグラフィーによって精製して、メチ ルエステル2.68gを得た。この中間体を2.17N LiOH5.2mLを 使用し50:50THF/H2O100mL中で3時間鹸化し、希KHSO4での 酸性化、真空中での揮発性溶媒の除去及びEtOAcでの抽出処理の後で、無色 油として標記の化合物を得た。工程2 :トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル ヒドロ シンナミル−L−プロリンアミド ヒドロシンナミル−L−プロリン(238mg、0.96ミリモル)及びN− (トランス−4−tert−ブトキシカルボニル)−アミノシクロヘキシルメチ ルアミン(200mg、0.88ミリモル)をDMF20mLに溶解し、続いて HOBt161mg(1.06ミリモル)を添加し、NMMでpH8に調節した 。次いでEDC(219mg、1.14ミリモル)を添 加し、溶液を2日間撹拌し、続いて真空濃縮し、EtOAcで抽出処理して、粘 着性固体を得た。この物質を100%TFA5mLに溶解し、15分間放置し、 TFAを減圧下に除去し、生成物をTFA(0.1%)−CH3CN勾配を使用 する分取HPLCによって精製した。純粋な画分の凍結乾燥によって、標記化合 物をトリフルオロ酢酸水和物塩として得た。C213132・CF3COOH・ H2O(FAB MS 358(M+H+))。 実施例3 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル 3−シクロヘキシルプロピオニル −L−プロリンアミドの製造 50%HOAc50mL中のトランス−4−アミノシクロヘキシルメチルヒド ロシンナミル−L−プロリンアミドの溶液を、パル(Parr)装置内でPtO28 0mgと共に20時間振盪した。この溶液を傾瀉し、真空濃縮し、残渣を水に溶 解し、生成物をTFA(0.1%)−CH3CN勾配を使用する分取HPLCに よって精製した。純粋な画分の凍結乾燥によって、標記化合物をトリフルオロ酢 酸水和物塩として得た。C243444・CF3COOH−H2O(FAB MS 443(M+H+))。 実施例4 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル D−フェニルアラニル−L−プロ リンアミドの製造 Boc−D−フェニルアラニル−L−プロリン−OH(293mg、0.80 9ミリモル)及びN−(トランス−4−tert−ブトキシカルボニル)−アミ ノシクロヘキシルメチルアミン(151mg、0.66ミリモル)をDMa15 mLに溶解し、続いてHOBt134mg(0.876ミリモル)を添加し、N MMでpH7に調節した。次いでEDC(167mg、0.870ミリモル)を 添加し、溶液を2日間撹拌し、続いて真空濃縮し、EtOAcで抽出処理して、 粘着性固体385mgを得た。この物質を100%TFA10mLに溶解し、2 0分間放置し、TFAを減圧下に除去し、生成物をTFA(0.1%)−CH3 CN勾配を使用する分取HPLCによって精製した。純粋な画分の凍結乾燥によ って、標記化合物をトリフルオロ酢酸水和物塩として得た。C213242・C F3COOH・H2O(FAB MS 373(M+H+))。 実施例5 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル 1,4−ベンゾジオキサン−2− カルボキシ−L−プロリンアミドの製造 1,4−ベンゾジオキサン−2−カルボン酸(61mg、0.337ミリモル )及びトランス−4−(tert−ブトキシカルボニル−アミノ)シクロヘキシ ルメチル L−プロリンアミド(87mg、0.266ミリモル)をDMAc1 5mLに溶解し、続いてHOBt51mg(0.330ミリモル)を添加し、N MMでpH8に調節した。次いでEDC(63mg、0.328ミリモル)を添 加し、溶液を2日間撹拌し、続いて真空濃縮し、EtOAcで抽出処理して、粘 着性固体126mgを得た。この物質を1:1TFA−CH2Cl210mLに溶 解し、20分間放置し、TFAを減圧下に除去し、生成物をTFA(0.1%) −CH3CN勾配を使用する分取HPLCによって精製した。純粋な画分の凍結 乾燥によって、標記化合物をトリフルオロ酢酸水和物塩として得た。C212934・CF3COOH・H2O(FAB MS 388(M+H+))。 実施例6 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−Me−D−フェニルアラニル −L−アゼチジン−2−カルボキシアミドの製造 工程1 :トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル(H)L −アゼチジン−2−カルボキシアミドの製造 Boc−L−アゼチジン−2−カルボン酸(91mg、0.450ミリモル) 及びN−(トランス−4−ベンジルオキシカルボニル−アミノシクロヘキシルメ チルアミン(89mg、0.340ミリモル)をDMAc15mLに溶解し、続 いてHOBt77mg(0.503ミリモル)を添加し、NMMでpH8に調節 した。次いでEDC(83mg、0.432ミリモル)を添加し、溶液を2日間 撹拌し、続いて真空濃縮し、EtOAcで抽出処理して、粘着性固体140mg を得た。この物質をEtOAc10mL中に分散させ、内部温度を−40度まで 低下させ、溶液を(−10度まで加温した)HClで飽和させた。5分後に、混 合物をN2で1時間パージし、溶媒を減圧下で除去して、標記化合物115mg をそのHCl塩として得た。工程2 :トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−M e−D−フェニルアラニル−L−アゼチジン−2−カ ルボキシアミドの製造 Boc−N−Me−D−フェニルアラニル−OH(119mg、0.427ミ リモル)及び(H)L−アゼチジン−2−カルボキシ−(N−トランス−4−ア ミノシクロヘキシルメチル)アミドHCl塩(116mg、0.334ミリモル )をDMAc15mLに溶解し、続いてHOBt62mg(0.405ミリモル )を添加し、NMMでpH8に調節した。次いでEDC(93mg、0.484 ミリモル)を添加し、溶液を20時間撹拌し、続いて真空濃縮し、EtOAcで 抽出処理して、粘着性固体179mgを得た。この試料を、アニソール0.5m L及びHF10mLを入れたKel−F容器に入れ、0度で1時間撹拌し、HF を減圧下で除去した。1:1エーテル−石油エーテルを添加することによって、 粗製生成物を沈殿させ、これを濾過により収集し、TFA(0.1%)−CH3 CN勾配を使用する分取HPLCによって精製した。純粋な画分の凍結乾燥によ って、標記化合物をトリフルオロ酢酸水和物塩として得た。C213242・C F3COOH−H2O(FAB MS 373(M+H+))。 実施例7 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル L−及びD−(3,3)−ジフェ ニルアラニル−L−プロリンアミドの製造 塩化メチレン2mL中の、Boc−D,L−(3,3)−ジフェニルアラニン 250mg(0.73ミリモル)、トリエチルアミン0.204mg(1.46 ミリモル)及びトランス−4−(t−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシ ルメチルプロリンアミド238mg(0.73ミリモル)の氷冷した溶液に、B OP−クロリド186mg(0.73ミリモル)を添加した。この溶液を0℃で 30分間、次いで室温で18時間撹拌した。反応物をその体積の3倍のEtOA c及びその体積の0.5倍の10%クエン酸水溶液で希釈した。有機層を水及び 食塩水で洗浄し、乾燥した(無水MgSO4)。濾過及び濃縮によって白色フォ ームを得た。この粗製フォームを5%MeOH/CHCl3でシリカゲル上での カラムクロマトグラフィーにより精製して、白色フォームとして結合生成物40 0mg(85%)を得た。このフォームをCH2Cl22mL/トリフルオロ酢酸 2mL中に窒素雰囲気下で溶解し、溶液を室温で 18時間撹拌した。この反応物を真空濃縮して、ジフェニルアラニンα炭素でジ アステレオマーの混合物からなる黄褐色フォームを得た。この混合物を逆相(C18 )分取HPLCにより分離して、2種の純粋なジアステレオマーを得た。より 大きい極性のジアステレオマーを透明なガラスとして単離した。このガラスを数 滴のEtOAcを含有するEt2O中に懸濁させ、ガラスを擦り、超音波処理し 、濾過して、ガラス状白色固体65mgを得た。分析(C272642・2.3 5TFA・0.70H2O)、CHN。高分解能FABMS:M+1理論値=4 49.29165、測定値=449.29110。より小さい極性のジアステレ オマーを同様の方式で結晶化させて、ガラス状白色固体80mgを得た。分析( C272642・2.30TFA・0.70H2O)、CHN。高分解能FAB MS:M+1理論値=449.29165、測定値=449.29128。より 小さい極性のジアステレオマーは、トロンビン阻害アッセイに於いてより大きい 活性の異性体であり、この化合物とのトロンビン結合錯体のX線結晶学は、ジフ ェニルアラニンα炭素での立体化学が(R)であったことを示した。 実施例8 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−(3,3−ジフェニル−1− オキソ−プロパン−1−イル)−L−プロリンアミドの製造 窒素雰囲気下、無水DMF2mL中の、トランス−4−(t−ブトキシカルボ ニル)アミノシクロヘキシルメチル L−プロリンアミド100mg(0.31 ミリモル)、3,3−ジフェニルプロピオン酸70mg(0.31ミリモル)、 HOBT46mg(0.34ミリモル)及びトリエチルアミン34mg(0.3 4ミリモル)の溶液に、EDC65mg(0.34ミリモル)を添加した。得ら れた溶液を室温で18時間撹拌した。反応物をその体積の2倍の10%クエン酸 水溶液で希釈し、混合物をEtOAcで2回抽出した。一緒にしたEtOAc抽 出液を水及び食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。濾過及び濃縮によっ て黄色油として粗製生成物を得た。この生成物を3:2EtOAc/CHCl3 でシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、透明なガラスと して生成物109mg(64%)を得た。 この生成物を直ちにCH2Cl22mL/トリフルオロ酢酸 2mL中に溶解し、溶液を窒素雰囲気下で室温で18時間撹拌した。この反応物 を真空濃縮して、黄褐色フォームを得た。この粗製生成物を逆相分取HPLCに より精製して、透明なガラスとして純粋な生成物を得た。このガラスを数滴のヘ キサンを含有するEt2O中に懸濁させ、擦り、濾過して、白色固体として所望 の生成物65mgを得た。融点=120〜123℃。分析(C273532・1 .60TFA・0.45H2O)、CHN。高分解能FAB MS:M+1理論 値=434.28075、測定値=434.28204。 実施例9 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−(ベンジルスルホニル)−D −及びL−3,3−ジフェニルアラニル−L−プロリンアミドの製造 工程1 :D,L−3,3−ジフェニルアラニンメチルエステル ヒドロクロリドの製造 窒素雰囲気下、無水DMF7mL中のBoc−D,L−3,3−ジフェニルア ラニン600mg(1.76ミリモル)の撹拌した溶液に、NaHCO3195 mg(2.32ミリモル)を添加し、続いてCH3I942mg(6.64ミリ モル)を 添加した。得られた混合物を室温で18時間撹拌した。反応物を10%クエン酸 水溶液で希釈し、得られた懸濁液をEtOAcで2回抽出した。一緒にした抽出 液を水及び食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。濾過及び濃縮により黄 色油を得た。この油をEtOAc2mLに溶解し、溶液を0℃に冷却し、HCl ガスで5分間バブリングした。得られた溶液に蓋をし、0℃で15分間撹拌した 。冷溶液を擦り、白色結晶性固体を沈殿させた。固体を濾過により収集し、Et2 Oで洗浄し、真空乾燥して、所望の生成物376mg(73%)を得た。融点 =221〜222℃(分解)。高分解能FAB MS:M+1理論値=256. 13375、測定値=256.13287。工程2 :N−(ベンジルスルホニル)−D,L−3,3−ジフ ェニルアラニンメチルエステルの製造 窒素雰囲気下、ピリジン50mL中のD,L−3,3−ジフェニルアラニンメ チルエステルヒドロクロリド5.80g(19.88ミリモル)及びベンジルス ルホニルクロリド3.79g(19.88ミリモル)の氷水冷却した溶液に、4 −ジメチルアミノピリジン2.43g(19.88ミリモル)を添加した。この 懸濁液を浴中で5分間、次いで室温で18時間撹拌し た。それぞれの試薬0.30当量を追加添加し、更に4時間撹拌を続けた。反応 物を真空濃縮し、残渣を10%クエン酸水溶液とEtOAcとの間に分配した。 水層をEtOAcで再抽出し、一緒にした抽出液を水及び食塩水で洗浄した。乾 燥及び真空濃縮によって、粘着性黄色固体として粗製生成物6gが得られた。1 4:1CHCl3/EtOAcでシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーに より、白色結晶性固体として所望の生成物4.85g(60%)を得た。融点= 162〜163℃。高分解能FAB MS:M+理論値=410.14260、 測定値=410.14303。工程3 :トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N− (ベンジルスルホニル)−D−及びL−3,3−ジフ ェニルアラニル−L−プロリンアミドの製造 2N LiOH水溶液3mL/DME3mL中のN−(ベンジルスルホニル) −D,L−3,3−ジフェニルアラニンメチルエステル215mg(0.53ミ リモル)の溶液を、室温で48時間撹拌した。反応物を濃縮してDMEを除去し 、10%クエン酸水溶液で酸性にした。この水溶液をEtOAcで2回抽出した 。一緒にした抽出液を水及び食塩水で洗浄し、乾燥し た(無水MgSO4)。濾過及び濃縮により遊離プロリン酸200mg(95% )を得た。窒素雰囲気中で0℃に冷却した、CH2Cl22mL中の酸の試料20 0mg(0.51ミリモル)、トランス−4−(t−ブトキシカルボニル)アミ ノ−シクロヘキシルメチル L−プロリンアミド166mg(0.51ミリモル )及びクロロ−N,N,N′,N′−ビス(ペンタメチレン)ホルムアミジニウ ムヘキサフルオロホスフェート(Fluka)184mg(0.51ミリモル) の撹拌した溶液を、ジイソプロピルエチルアミン132mg(1.02ミリモル )で処理した。この溶液を0℃で5分間撹拌し、室温で2時間撹拌した。この溶 液を真空濃縮し、残渣を10%クエン酸水溶液とEtOAcとの間に分配した。 水層をEtOAcで2回再抽出し、一緒にした抽出液を5%NaHCO3水溶液 、水及び食塩水で洗浄した。乾燥(無水MgSO4)及び真空濃縮によって、黄 褐色フォームとして粗製生成物を得た。このフォームを5%MeOH/CHCl3 でシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、結合生成物1 61mg(酸基準で44%)を得た。この生成物をCH2Cl21.5mL/トリ フルオロ酢酸1.5mL中に溶解し、溶液を室温で窒素 雰囲気中で2時間撹拌した。この反応物を真空濃縮して、ジフェニルアラニンα 炭素でジアステレオマーの混合物からなる黄色油を得た。この混合物を逆相(C18 )分取HPLCにより分離して、各ジアステレオマーの純粋な試料を得た。初 期の溶出ジアステレオマーを凍結乾燥後に透明なガラスとして単離した。このガ ラスをエーテル中に懸濁させ、擦り、濾過して、白色ガラス状固体として純粋な より大きい極性のジアステレオマー30mgを得た。分析(C344244S・ 1.35TFA・2.00H2O)、CHN。FAB MS:M+1=603。 より小さい極性のジアステレオマーを凍結乾燥後に白色ガラス状粉末として単離 した。分析(C344244S・1.45TFA・0.70H2O)、CHN。 高分解能FAB MS:M+1理論値=603.30050、測定値=603. 29885。より小さい極性のジアステレオマーは、トロンビン阻害アッセイに 於いてより大きい活性の異性体であると決定されたので、ジフェニルアラニンα 炭素での(R)立体化学((D)アミノ酸に対応する)と一時的に帰属された。 実施例10 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−(2−ナフチルスルホニル) グリシル−L−プロリンアミドの製造 窒素雰囲気下、無水DMF2mL中のN−(2−ナフチルスルホニル)グリシ ン82mg(0.34ミリモル)、トランス−4−(t−ブトキシカルボニル) アミノシクロヘキシルメチル L−プロリンアミド100mg(0.31ミリモ ル)、HOBT46mg(0.34ミリモル)及びトリエチルアミン34mg( 0.34ミリモル)の撹拌した溶液に、EDC65mg(0.34ミリモル)を 添加し、この溶液を室温で18時間撹拌した。反応物をその体積の2倍の10% クエン酸水溶液で希釈し、EtOAcで2回抽出した。一緒にしたEtOAc抽 出液を水及び食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥した。濃縮により白色フォ ーム約200mgを得た。この粗製生成物を4%MeOH/CHCl3でシリカ ゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、透明なガラスとして精製 した結合生成物90mgを得た。このガラスをEtOAc2mL/CHCl30 .5mLに溶解し、溶液を0℃に冷却した。溶液をHClガスで5分間0℃でバ ブリングし、冷却して更に20分間 撹拌した。フラスコの側面をガラス棒で擦って、結晶化を誘発させ、沈殿した生 成物を濾別し、EtOAc及びEt2Oで洗浄した。乾燥して白色固体として生 成物50mgを得た。融点=189〜191℃。分析(C243244S・HC l・0.20CHCl3・0.20H2O)、CHN。FAB MS:M=1=4 73。 実施例11 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−(ベンジルスルホニル)−D −フェニルアラニル−L−プロリンアミドの製造 工程1 :N−ベンゼンスルホニル−L−フェニルアラニンの製 (D)−PheOH(0.83g、5.0ミリモル)を、ジオキサン40mL 中に1N NaOH5mLを添加することによって溶解した。得られた溶液を、 室温で急速に撹拌しながらフェニルメタンスルホニルクロリドを滴下して処理し た。1時間後に、混合物をH2O10mLを希釈し、濾過した。濾液をKHSO4 水溶液2.5mLで処理し、真空濃縮した。残渣をCHCl3で抽出し、CHC l3を濃縮して、150〜152 ℃で溶融する標記化合物(n−ブチルクロリド)を得た。工程2 :トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−フ ェニルメタンスルホニル−D−フェニルアラニル−L −プロリンアミドの製造 N−フェニルメタンスルホニル−D−フェニルアラニン(108mg、0.3 3ミリモル)及びN−(トランス−4−tert−ブチルオキシカルボニルアミ ノシクロヘキシルメチルL−プロリンアミド(130mg)を、トリエチルアミ ン(100ml)を含有するDMF1mL中でヒドロキシベンズトリアゾール水 和物(55mg)及びEDC−HCl(70mg)と結合させた。この混合物を N2下で室温で一晩撹拌し、次いで10%クエン酸水溶液10mLで希釈し、C H2Cl2で抽出した。CH2Cl2抽出液をNa2CO3水溶液で洗浄し、乾燥し( Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して、粗製の標記化合物のBoc誘導体を得た 。シリカゲル上のクロマトグラフィーにより、純粋なBoc誘導体(130mg )を得、これをCH2Cl21mL中のトリフルオロ酢酸0.3mLで室温で6時 間処理した。この混合物を濃縮し、トリフルオロ酢酸(0.1%)−CH3CN 勾配を使用する分取HPLCにより残渣を 精製した。純粋な画分を凍結乾燥して、トリフルオロ酢酸水和物塩として標記化 合物を得た。C283844S−CF3CO2H・H2O(FAB MS527. 1(M+H+))L−372,130。 実施例12 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−メタンスルホニル−D−フェ ニルアラニル−L−プロリンアミドの製造 工程1N−メタンスルホニル−D−フェニルアラニルの製造 H−D−フェニルアラニル−ベンジルエステル(トルエンスルホン酸塩、2. 14g、5.0ミリモル)及びトリエチルアミン(1.4mL)をCH2Cl22 5mL中に溶解し、この溶液をメタンスルホニルクロリド(0.39mL、5. 0ミリモル)で処理した。室温で30分後に、溶液を1.2N HCl、水で洗 浄し、乾燥した(Na2SO4)。濾過したCH2Cl2を濃縮して、ベンジルエス テル2.3gを得た。この粗製生成物をn−ブチルクロリドから結晶化させて、 白色固体を得た。融点76〜77℃。 この結晶性エステルを、無水EtOH50mL中で10%Pd−C100mg 及びH2のバルーン圧力で水素化分解した。 室温で18時間後に、混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮した。粗製 の標記の酸をn−ブチルクロリドと共に粉砕することによって結晶化させた。融 点103〜105℃。工程2 :トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−メ タンスルホニル−D−フェニルアラニル−L−プロリ ンアミドの製造 実施例13、工程1の酸を、標準的な条件を使用して、N−(トランス−4− tert−ブチルオキシカルボニルアミノシクロヘキシルメチル)L−プロリン アミドと結合させた。この粗製Boc保護中間体を、CH2Cl2中でCF3CO2 Hで脱保護し、粗製生成物をエーテルと共に粉砕することによって結晶化させて 、標記化合物を得た。C223444S・CF3CO2H・H2O)についてC, H,N。 実施例13 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル トランス−トレオ−5−フェニル オキサゾリジン−4−カルボニル−L−プロリンアミドの製造 dl−トランス−トレオ−5−フェニルオキサゾリジン−4−カルボン酸(2 1mg、1.05ミリモル)をトランス−4 −(tert−ブトキシカルボニル)アミノシクロヘキシルメチル L−プロリ ンアミド(330mg、1.0ミリモル)と、前記実施例に於けるようにしてD MF中でトリエチルアミンとヒドロキシベンズトリアゾール水和物(150mg )及びEDC・HCl(200mg)を使用して結合した。CH2Cl2抽出から の粗製反応生成物をEtOAcから結晶化して、一方のジアステレオマー(14 0mg)に富んだ固体画分を得た。この固体をCH2Cl2中でTFAで脱保護し 、粗製生成物を分取HPLC(CF3CO2H−H2O:CH3CN)により精製し て、EtOAc−Et2Oと共に粉砕した後、標記化合物のジアステレオマーA を得た(C223046・CF3CO2H・1.65H2OについてCN、CH) ;HPLC99%純度A、4−(R)。 結合生成物のEtOAc可溶性部分をCH2Cl2中でCF3CO2Hで脱保護し 、ジアステレオマーBを分取HPLC(CF3CO2H−H2O:CH3CN)によ り精製した(C223042・CF3CO2H・1.65H2OについてN,C, H、FAB MS415(M+H+));4−(S)。 実施例14 トランス−4−(ベンジルオキシカルボニル)アミノシクロヘキシルメチルアミ ンの製造 実施例1、工程3からの粗製イソシアナートを、THF中の1当量のベンジル アルコール及びトリエチルアミンで、還流下でN2下で18時間処理した。この 生成物をゆっくり結晶化させ、冷却した反応混合物を濃縮することによって回収 し、氷冷酢酸水溶液で希釈し、吸引濾過した。CH2Cl2−ヘキサンからの再結 晶により、標記のウレタンを得た。融点139〜140℃。 上記のウレタンフタルイミドを、イソプロパノール中で1当量の無水ヒドラジ ンで18時間室温で、続いて4時間還流下に処理した。この混合物を濃縮し、冷 酢酸水溶液で希釈し、濾過して、フタラジンジオンを除去した。水層をNaOH で塩基性にし、続いて酢酸エチルで抽出し、乾燥し、蒸発させて、所望の生成物 を固体として得た。融点118〜121℃。 実施例15 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−(3,3−ジシクロヘキシル −1−オキソ−プロパン−1−イル)−L−プロリンアミドの製造 3,3−ジフェニルプロピオン酸を3,3−ジシクロヘキシルプロピオン酸で 置き換えた以外は、実施例9で使用したものと同じ方法で、保護ジシクロヘキシ ル同族体を製造した。冷EtOAc中でのHClガスでのBOC基の除去、続く Et2Oとの粉砕及び濾過により、所望の生成物を白色固体として得た。融点= 104〜107℃。高分解能FAB MS:M+理論値=446.37465、 測定値=446.37430。分析(C274732・HCl・0.35H2O )C,H,N。 実施例16 トランス−4−アミノシクロヘキシル]−メチル N−3−(R)又は(S)フ ェニル−3−シクロヘキシル−1−オキソ−プロパン−1−イル)−L−プロリ ンアミドの製造 3,3−ジシクロヘキシルプロピオン酸を3−(R,S)−シクロヘキシル− 3−(R,S)−フェニルプロピオン酸で置き換えた以外は、実施例16に記載 したものと同じ方法で、3 −シクロヘキシル−3−フェニル化合物をジアステレオマーの混合物として製造 した。このジアステレオマーを逆相分取LCにより分離して、凍結乾燥の後に、 各ジアステレオマーを白色のふわふわした固体として得た。 より大きい極性のジアステレオマー、融点=116〜119℃、FAB MS: M+=440;400MHz NMRにより他のジアステレオマーを約7%含有 する。分析(C274132・1.25TFA・0.80H2O)C,H,N。 より小さい極性のジアステレオマー、融点=120〜122℃、FAB MS: M+=440;400MHz NMRにより他のジアステレオマーを約4%含有 する。分析(C274132・1.25TFA・0.65H2O)C,H,N。 実施例17 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル L−及びD−3,3−ジシクロヘ キシルアラニル−L−プロリンアミドの製造 工程1 :N−CBZ−D,L−3,3−ジシクロヘキシルアラ ニンの製造 酢酸50mL/H2O10mL中のD,L−3,3−ジフェニルアラニンHC l2.00gの溶液を、Irブラック触媒 500mg上で、パル装置で62psiで水素化した。24時間後に、触媒の第 二の部分を添加し、反応を更に24時間の間続けた。反応物をセライトパッドを 通して濾過し、濾液を真空濃縮して黄褐色フォームを得た。このフォームをEt2 Oで希釈し、擦り、超音波処理して、黄褐色固体としてD,L−3,3−ジシ クロヘキシルアラニンHCl1.38gを得た。融点=261〜264℃。この アミノ酸(4.76ミリモル)を2N NaOH40mLに溶解し、溶液を0℃ に冷却した。この溶液を<5℃に維持しながらクロロギ酸ベンジル1.06g( 6.19ミリモル)を滴下して処理した。添加が完結した後、反応物を0℃で1 5分間、室温で1時間撹拌した。懸濁液を2.75M KHSO4溶液でpH2 まで酸性化し、懸濁液をEtOAc3×50mLで抽出した。一緒にした抽出液 を乾燥し、活性炭で脱色し、セライトパッドを通して濾過した。濃縮して、桃色 に着色した油を得、これはポンプ輸送中に部分的に結晶化した。残渣を、更に結 晶化を誘発するヘキサンと共に粉砕した。濾過により、白色結晶性固体として所 望の生成物1.00g(55%)を得た。融点=150〜152℃。高分解能F AB MS:M+理論値=388.24878、測定値= 388.24793。工程2 :N−CBZ−L−及びD−3,3−ジシクロヘキシル アラニル−L−プロリンの製造 無水DMF12mL中の、N−CBZ−D,L−3,3−ジシクロヘキシルア ラニン850mg(2.19ミリモル)、プロリンメチルエステルHCl363 mg(2.19ミリモル)、EDC325mg(2.41ミリモル)及びトリエ チルアミン488mg(4.82ミリモル)の溶液を、EDC462mg(2. 41ミリモル)で処理し、得られた溶液を室温でN2雰囲気中で18時間撹拌し た。反応物をその体積の3倍の10%クエン酸溶液で希釈し、懸濁液をEtOA c2×40mLで抽出した。一緒にしたEtOAc抽出液を水及び食塩水で洗浄 し、乾燥し、濃縮して粗製結合生成物を得た。この粗製生成物を、2.5%Me OH/CHCl3でシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して 、白色フォームとして純粋な結合生成物を得た。このフォームを2M LiOH 5mL/DME5mL中に溶解し、溶液を室温で18時間激しく撹拌した。反応 物を10%クエン酸溶液で酸性にし、EtOAcで抽出した。抽出液を食塩水で 洗浄し、乾燥し、濃縮して、粗製N− CBZ−L−及びD−3,3−ジシクロヘキシルアラニン−L−プロリンをジア ステレオマーの混合物として得た。この酸ジアステレオマーを逆相分取HPLC により分離して、白色フォームとしてより大きい極性のジアステレオマー370 mgを得た。高分解能FAB MS:M+理論値=485.30154、測定値 =485.30090。より小さい極性のジアステレオマー363mgもガラス として得られた。高分解能FAB MS:M+理論値=485.30154、測 定値=485.30162。分析HPLC及びNMRにより、各ジアステレオマ ーには他方のジアステレオマーが全く存在していなかった。工程3 :L−及びD−3,3−ジシクロヘキシルアラニル−L −プロリン−N−[トランス−4−アミノシクロヘキ シル]メチルアミドの製造 無水DMF5mL中の、N−CBZ−3,3−ジシクロヘキシルアラニル−L −プロリンのより大きい極性のジアステレオマー361mg(0.75ミリモル )、トランス−(4−N−CBZ−アミノシクロヘキシル)メチルアミン197 mg(0.75ミリモル)、HOBT112mg(0.83ミリモル)及びトリ エチルアミン84mg(0.83ミリモル)の溶液を、 EDC159mg(0.83ミリモル)で処理し、得られた溶液を室温でN2雰 囲気中で18時間撹拌した。反応物をその体積の3倍の水で希釈し、懸濁液を室 温で15分間激しく撹拌した。この懸濁液を濾過し、白色固体を水で洗浄し、乾 燥した。ビス−CBZ保護結合生成物528mg(97%)が得られた。融点= 79〜82℃。この物質の500mg試料を4:1EtOH/水40mL中に溶 解し、50psiでPd(OH)2触媒150mg上でパル装置で18時間水素 化した。反応物をセライトパッドを通して濾過し、濾液を濃縮して透明な油とし て粗製生成物を得た。この油を逆相分取LCにより精製して、凍結乾燥後に無定 形ガラスとして所望の生成物330gを得た。高分解能FAB MS:M+理論 値=461.38555、測定値=461.38646。分析(C274842 ・2.4OTFA・0.45H2O)C,H,N。 N−CBZ−ジシクロヘキシルアラニン−L−プロリンのより大きい極性のジ アステレオマー348mg(0.72ミリモル)について同じ手順を実施するこ とにより、無定形粘着性固体として生成物275mgを得た。高分解能FAB MS:M+理論値=461.38646、測定値=361.38664。 分析(C274842・2.50TFA・0.50H2O)C,H,N。この物 質はトロンビン阻害アッセイに於いてより活性なジアステレオマーであり、それ によりジシクロヘキシルアラニンα位置で(R)立体配置と帰属された。 実施例18 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−BOC−L−及びD−3,3 −ジシクロヘキシルアラニル−L−プロリンアミドの製造 工程1 :N−BOC−D,L−3,3−ジシクロヘキシルアラ ニンの製造 0℃に冷却した1N NaOH17mL/水9mL/1,4−ジオキサン17 mL中のD,L−3,3−ジシクロヘキシルアラニン2.00g(6.90ミリ モル)の溶液に、二炭酸ジ−(t−ブチル)1.66g(7.59ミリモル)を 少しずつ約2分間かけて添加した。この溶液を冷却下に5分間、及び室温で更に 2時間撹拌した。反応物を濃縮してジオキサンの大部分を除去し、氷浴中で冷却 した。冷たい反応物を1N KHSO4でpH2に酸性化し、EtOAcで2回 抽出した。一緒にした抽出液を水及び食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して、白色 結晶性固体として所望の生成物2.43g(90%)を得た。融点=188.0 〜189.5℃。高分解能FAB MS:M+理論値=354.26443、測 定値=354.26588。工程2 :N−BOC−L−及びD−3,3−ジシクロヘキシル アラニル−L−プロリンの製造 実施例18、工程2と同じ方法で、N−BOC−D,L−3,3−ジシクロヘ キシルアラニン2.10g(5.94ミリモル)から、透明な油/フォームとし てより大きい極性の酸ジアステレオマー0.82gを得た。高分解能FAB M S:M+理論値=451.31720、測定値=451.31764。より小さ い極性のジアステレオマー1.20gも得られた。高分解能FAB MS:M+ 理論値=451.31720、測定値=451.31587。分析HPLC及び NMRにより、各ジアステレオマーには他方のジアステレオマーが全く存在して いなかった。工程3 :トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−B OC−L−及びD−3,3−ジシクロヘキシルアラニ ル−L−プロリンアミドの製造 実施例18、工程3と同じ方法で、N−BOC−3,3−ジシクロヘキシルア ラニル−L−プロリンのより大きい極性のジ アステレオマー264mgから、透明ガラスとして所望の生成物135mgを得 た。FABMS:M+=561。 また同じ方法で、N−BOC−3,3−ジシクロヘキシルアラニル−L−プロ リンのより小さい極性のジアステレオマー370mgから、透明ガラスとして所 望の生成物155mgを得た。FABMS:M+=561。分析(C32564 4・0.70EtOAc・0.15H2O)C,H,N。 実施例19 トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノシクロヘキシルメチル L−プロ リンアミドの製造 工程1 :トランス−4−アリルオキシカルボニルアミノメチル シクロヘキサンカルボン酸の製造 2M NaOH水溶液217mL及びジオキサン217mL中のトランス−4 −アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸(Aldrich)34.2g(21 7.5ミリモル)の溶液を撹拌しながら15℃に冷却した。この溶液に、クロロ ギ酸アリル(Aldrich)25mL(235ミリモル)をゆっくり流しなが ら添加した。添加した後で、冷浴を取り除き、溶液を一晩環境温度で撹拌した。 この反応混合物を1Mクエン酸水 溶液1Lと氷との急速に撹拌した混合物中にゆっくり注いだ。得られた混合物を 0.5時間撹拌し、沈殿を濾過によって収集し、水で洗浄し、一定重量まで乾燥 して、無色固体としての標記化合物49.3g(94%)を得た。工程2 :トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノシクロ ヘキシル(アリルオキシカルボニル)メチルアミンの 製造 ベンゼン550mL及びトリエチルアミン9.1mL(65.3ミリモル)中 のトランス−4−アリルオキシカルボニルアミノメチルシクロヘキサンカルボン 酸15.0g(62.2ミリモル)の撹拌した溶液をAr下で45℃に加熱した 。ジフェニルホスホリルアジド(14.1mL)65.3ミリモル、Aldri ch)を一度に添加し、溶液を45℃で24時間撹拌した。この溶液を10℃に 冷却し、THF(Aldrich)中のリチウムt−ブトキシドの1.0M溶液 65mLを、反応物温度を8〜10℃に維持しながら添加した。t−ブトキシド の65mLを追加添加し、この溶液を8〜12℃で45℃間撹拌した。次いでこ の溶液を1Mクエン酸水溶液と氷との急速に撹拌した混合物中に注ぎ、得られた 混合物 を1時間撹拌した。この混合物を酢酸エチルで2回抽出し、一緒にした有機層を 10%Na2CO3で2回及び食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。この溶液 をシリカゲル150gのパッドを通して注ぎ、このパッドを酢酸エチル300m Lで2回洗浄した。濾液を蒸発させて、固体として標記化合物15.9g(82 %)を得た。工程3 :トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノシクロ ヘキシルメチルアミンの製造 テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Aldrich)5g( 4.33ミリモル)及びトランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノシクロヘ キシル−(アリルオキシカルボニル)メチルアミン15.92g(50.96ミ リモル)を含有するArが充満したフラスコに、乾燥THF220mLを添加し た。固体が溶解した後、溶液を5分間撹拌し、ジエチルアミン(Aldrich )50mL(483ミリモル)を一度に添加した。この溶液を環境温度で一晩撹 拌した。回転蒸発により溶媒を除去し、残渣を氷冷0.5M HCL水溶液と酢 酸エチルとの間に分配した。有機層を冷0.5M HCL水溶液で抽出し、一緒 にした水性層を酢酸エチルで洗浄し、N aOH水溶液で塩基性にし、酢酸エチルで3回抽出した。一緒にした有機層を水 及び食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を除去して油を得、この油を9 0:10:1クロロホルム−メタノール−水酸化アンモニウムを使用し微細なS iO2250gでクロマトグラフィー処理して、無色半固体として標記化合物7 .9g(56%)を得た。NMR(CDCl3)d0.5−1.5(m,4H) ,1.8−1.3(m,1H),1.44(s,9H),1.81(dm,J= 10.3,2H),2.03(dm,J=10.3,2H),2.53(d,J =6.6,2H),3.37(br s,1H),4.44(br s,1H) .工程4 :トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノシクロ ヘキシルメチル L−プロリンアミドの製造 Ar下、DMF11mL中の、Cbz−L−プロリン(Bachem)1.7 0g(6.8ミリモル)、トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノシクロ ヘキシルメチルアミン1.54g(6.74ミリモル)及び1−ヒドロキシベン ゾトリアゾール水和物(Aldrich)919mg(6.8ミリモル)の撹拌 した溶液に、EDC1.30g(6.8ミリモル)及び トリエチルアミン1.90mL(13.6ミリモル)を添加した。この溶液を環 境温度で一晩撹拌した。回転蒸発により溶媒を除去し、残渣をCHCl3と1M クエン酸水溶液との間に分配した。水性層をCHCl3で抽出し、一緒にした有 機層を10%Na2CO3で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を除去してガラス 状フォーム3.0gを得た。無水エタノール150mL及び酢酸1.5mL中の この物質の溶液を含むフラスコを、炭素上10%パラジウム1gで処理し、水素 を充満させたバルーンを取り付けた。7.5時間撹拌した後、混合物を脱気し、 濾過して溶液を得、これを回転蒸発により濃縮した。得られた残渣をCHCl3 と冷1M NaOH水溶液との間に分配した。有機層を水で洗浄し、Na2SO4 で乾燥し、溶媒を除去して半固体を得、この半固体を93:7:0.7クロロホ ルム−メタノール−水酸化アンモニウムを使用し微細なSiO2100gでクロ マトグラフィー処理して、無色固体として標記化合物1.05gを得た。NMR (CDCl3)d 0.96−1.14(m,4H),1.44(s,9H), 1.66−1.82(m,4H),1.83−2.06(m,5H),2.06 −2.19(m,1H),2.83−2.93(m, 1H),2.93−3.15(m,3H),3.38(br s,1H),3. 72(dd,J=9.1,5.3,1H),4.01(br s,1H),7. 73(br s,1H). 実施例21 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−2−シクロヘキシルエチル− 3−シクロヘキシル−D−アラニル−L−プロリンアミド二塩酸塩の製造 工程1 :トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−2 −フェニルエチル−3−シクロヘキシル−D−アラニ ル−L−プロリンアミドの製造 メタノール13mL中の、トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル 3− シクロヘキシル−D−アラニル−L−プロリンアミド241mg(0.503ミ リモル)、フェニルアセトアルデヒド(Aldrich)65μL(0.554 ミリモル)及び小片のアルミニウム箔切片102mg(3.78ミリモル)の撹 拌した混合物に、塩化第二水銀13.7mg(0.05ミリモル)を添加した。 この混合物をAr下で一晩撹拌した。セライトのパッドを通して濾過し、メタノ ールで洗浄した。濾液を回転蒸発させ、残渣を酢酸エチルに溶解し、酒石酸ナト リウ ムカリウムで2回及び食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、溶媒を除去して残 渣を得、この残渣を96:4クロロホルム−メタノールを使用してSiO2上で クロマトグラフィー処理して、油260mgを得た。この油を酢酸エチル40m Lに溶解し、0℃に冷却し、HClガスで飽和させた。フラスコに栓をし、冷却 して0.5時間撹拌した。溶液にArの流れを1時間通し、濃縮して油を得、こ の油を99:1クロロホルム−メタノール性アンモニアを使用してSiO2上で クロマトグラフィー処理して、無色固体として標記化合物120mgを得た。 実施例22 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−2−シクロヘキシルエチル− 3−シクロヘキシル−D−アラニル−L−プロリンアミドの製造 エタノール10mL及び酢酸3mL中の、トランス−4−アミノシクロヘキシ ルメチル N−2−フェニルエチル−3−シクロヘキシル−D−アラニル−L− プロリンアミド85mg(0.176ミリモル)の溶液を、酸化白金33mgの 存在下で50psiで水素化した。触媒を濾過によって除去し、エタ ノールで洗浄した。濾液を濃縮して残渣を得、この残渣をEtOAcと1M N aOH水溶液との間に分配させた。有機層を水及び食塩水で洗浄し、Na2SO4 で乾燥し、溶媒を除去して油87mgを得た。この物質を酢酸エチルに溶解し、 エタノール性HClで処理して、無色の二塩酸塩として標記化合物を得た。 実施例23 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−[3−(5H−ジベンゾ[a ,d]−シクロヘプテン−5−イル)−1−オキソプロパン−1−イル]−L− プロリンアミドの製造 2雰囲気下、無水DMF2mL中の、5H−ジベンゾ[a,d]−シクロヘ プテン−5−酢酸87.60mg(0.35ミリモル)、トランス−4−アミノ シクロヘキシルメチル L−プロリンアミド125.00mg(0.35ミリモ ル)、HOBt53mg(0.39ミリモル)及びTEA40mg(0.39ミ リモル)の撹拌した溶液に、EDC75mg(0.39ミリモル)を添加した。 得られた溶液を室温で18時間撹拌した。反応物をその体積の3倍の水で希釈し 、懸濁液を室温で20分間激しく撹拌した。濾過及び真空乾燥して、灰 白色固体結合生成物120mgを得た。融点=102〜105℃。 この結合生成物をEtOAc8mLに溶解し、溶液を0℃に冷却した。この冷 たい溶液をHClガスで3分間バブリングし、蓋を閉め、約30分間冷却して撹 拌した。冷たい反応物をN2でパージし、粘着性の沈殿物が形成した。この懸濁 液をEt2Oで希釈し、超音波処理して、沈降させた。液体を傾瀉により除去し 、固体をEt2Oに再懸濁させ、超音波処理した。この懸濁液を再び傾瀉し、固 体残渣を真空ポンプに30分間かけた。この固体残渣をEt2O/CHCl3中に 懸濁させ、残渣をフラスコの側壁から擦り取り、懸濁液を撹拌し、濾過して、灰 白色固体として所望の生成物70mgを得た。融点=181〜184℃(分解) 。分析(C293532・HCl・1.55H2O・0.35CHCl3)、CH N。高分解能FAB MS:M+1理論値=458.28075、測定値=45 8.28011。 実施例24 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−[3−(10,11−ジヒド ロ−5H−ジベンゾ[a,d]−シクロヘプテン−5−イル)−1−オキソプロ パン−1−イル]−L−プロリンアミドの製造 2雰囲気下、無水DMF3mL中の、10,11−ジヒドロ−5H−ジベン ゾ[a,d]−シクロヘプテン−5−酢酸129mg(0.52ミリモル)、ト ランス−4−アミノシクロヘキシルメチル L−プロリンアミド180mg(0 .52ミリモル)、HOBt76mg(0.56ミリモル)及びTEA57mg (0.56ミリモル)の撹拌した溶液に、EDC107mg(0.56ミリモル )を添加した。得られた溶液を室温で18時間撹拌した。反応物をその体積の3 倍の水で希釈し、懸濁液を室温で20分間激しく撹拌した。濾過及び真空乾燥し て、灰白色固体を得、これは非常に粘着性になった。この粘着性油/固体をEt OAcに溶解し、乾燥し、濾過し、濾液を濃縮して白色フォームとして結合生成 物138mgを得た。 この結合生成物をEtOAc8mLに溶解し、溶液を0℃に冷却した。この冷 たい溶液をHClガスで3分間バブリングし、 蓋を閉め、約30分間冷却して撹拌した。冷たい反応物をN2でパージし、粘着 性の沈殿物が形成した。この物質を濾別したが、何度も結晶化を試みたにもかか わらず非常に粘着性になった。この物質をEtOAcに溶解し、乾燥し、濾過し 、粗製フォームとして再び単離した。逆相分取LCにより、凍結乾燥した後に無 定形白色固体として純粋な生成物75mgが得られた。分析(C293732・ 1.60TFA・0.20H2O)、CHN。高分解能FAB MS:M+1理 論値=460.29640、測定値=460.29665。 実施例25 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル 9−ヒドロキシフルオレン−9− カルボキシ−L−プロリンアミドの製造 9−ヒドロキシフルオレン−9−カルボン酸(251mg、1.11ミリモル )及びトランス−4−(tert−ブトキシカルボニル−アミノ)シクロヘキシ ルメチル L−プロリンアミド(300mg、0.266ミリモル)を、ジメチ ルアセトアミド15mLに溶解し、続いてHOBt170mg(1.11ミリモ ル)及びEDC256mg(1.33ミリモル)を添加し、NMMでpH8に調 節した。反応物をTLCにより完結 するまでモニターし、次いで真空濃縮し、EtOAcでの抽出処理により、粗製 Boc保護物質495mgを得た。この生成物を1:1TFA−CH2Cl210 mLに溶解し、20分間放置し、TFAを減圧下で除去し、生成物をTFA(0 .1%)−CH3CN勾配を使用する分取HPLCによって精製した。純粋な画 分の凍結乾燥により、トリフルオロ酢酸水和物塩として標記化合物を得た。 C263133・CF3COOH・H2O(FAB MS434(M+H)及び4 16(M+H−H2O)。 実施例1 錠剤製剤 それぞれ下記の活性化合物25.0、50.0及び100.0mgを含有する 錠剤を、下記に示すようにして製造する。 トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−(3,3−ジフェニル−1− オキソ−プロパン−1−イル)−L−プロリンアミド; トランス−4−アミノシクロヘキシルメチル N−[3−(5H−ジベンゾ[a ,d]−シクロヘプテン−5−イル)−1−オキソプロパン−1−イル]−L− プロリンアミド;及び トランス−4−t−ブトキシカルボニルアミノシクロヘキシルメチル L−プロ リンアミド。 活性化合物25〜100mgを含有する錠剤 活性化合物の全部、セルロース及びコーンスターチの一部を混合し、10%コ ーンスターチペーストに顆粒化する。得られた顆粒化物を篩い分けし、乾燥し、 コーンスターチの残り及びステアリン酸マグネシウムとブレンドする。次いで得 られた顆粒化物を、錠剤当たり活性成分をそれぞれ25.0、50.0及び10 0.0mg含有する錠剤に圧縮する。 実施例8 上記活性化合物の静脈投与剤形を下記のようにして製造する。 活性化合物 0.5〜10.0mg クエン酸ナトリウム 5〜50mg クエン酸 1〜15mg 塩化ナトリウム 1〜8mg 注射用水(USP) 1mLにする 上記の量を使用して、活性化合物を、注射用水(USP)メリーランド州、R ockville、United States Pharmacopeial Convention,Inc.から刊行された、米国薬局方/米国公式19 95年版、著作権1994年、の1636頁参照)中の、塩化ナトリウム、クエ ン酸及びクエン酸ナトリウムの予め調製した溶液に、室温で溶解させる。プロテイナーゼ阻害を測定するためのインビトロアッセイ ヒトα−トロンビン及びウシトリプシンのアッセイを、25℃で0.05M TRIS緩衝液(pH7.4)、0.15M NaCl、0.1%PEG中で行 った。トリプシンアッセイには1mM CaCl2も含めた。p−ニトロアニリ ド(pna)基質の加水分解の速度を測定するアッセイに於いて、Thermo max96穴プレートリーダーを使用して、p− ニトロアニリンの時間依存性出現を(405nmで)測定した。ヒトα−トロン ビン(Km=125μM)及びウシトリプシン(Km=125μM)を定量する ためにsar−PR−pnaを使用した。p−ニトロアニリド基質濃度は、82 70cm-1-1の消衰係数を使用して342nmでの吸光度の測定から決定した 。 トロンビンの阻害の程度が高い有力な阻害剤(Ki<10nM)を用いるある 種の研究に於いて、更に感度の高い活性アッセイを使用した。このアッセイに於 いては、発蛍光団基質Z−GPR−afc(Km=27μM)のトロンビン触媒 加水分解の速度を、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリンの産生に伴う 500nm(400nmで励起)での蛍光増加から決定した。Z−GPR−af cの貯蔵溶液の濃度は、トロンビンによる貯蔵溶液のアリコートの完全な加水分 解で産生する7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリンの380nmでの吸 光度の測定から決定した。 活性アッセイは、基質の貯蔵溶液を、酵素又は阻害剤と平衡になった酵素を含 有する溶液に、最終濃度≦0.1Kmまで少なくとも10倍希釈することによっ て行った。酵素とイ ンヒビターとの間の平衡化を達成するために必要な時間は、対照実験で決定した 。阻害剤の不存在下(V0)又は存在下(Vi)での生成物形成の初期速度を測定 した。競合的阻害を想定し、その単一性はKm/[S]、[I]/e及び[I] /e(但し、[S]、[I]及びeはそれぞれ基質、阻害剤及び酵素の全濃度を 表わす)に比較して無視することができ、酵素からの阻害剤の解離についての平 衡定数(Ki)は、式1に示す[I]へのV0/Viの依存性から得ることができ る。 V0/Vi=1+[I]/Ki (1) このアッセイによって示される活性は、本発明の化合物が、不安定な狭心症、 難治性狭心症、心筋梗塞、一過性虚血性発作、心房細動、血栓性発作、塞栓性発 作、深静脈血栓症、汎発性血管内凝固症候群及び再疎通した脈管の再閉塞又は再 狭窄に罹った患者の種々の状態を処置するために治療的に有用であることを示し ている。血栓閉塞を測定するためのインビボ研究 本発明者等は下記のラット塩化第二鉄アッセイを使用して本願で特許請求した 化合物のインビボ研究を行った。 本発明のトロンビン阻害剤のインビボ活性を決定するために使用したアッセイ に於いて、雄Sprague−Dawleyラット(体重200〜350g)を ジアル(dial)−ウレタン溶液(0.1mL/100g体重i.p.)で麻酔をか け、外側尾静脈に12インチ長さのPE50チューブに接続した23ゲージ針を カニューレ挿入した。このチューブをチューブアダプターによって三方弁に取り 付けた。食塩水(対照)又は試験化合物を、適宜、尾静脈カテーテルを通して投 与した。気管を0.75インチ長さのPE205チューブを用いて切開した。右 頚動脈を露出させ、1.3mm直径のDopplerフロープローブを脈管に入 れた。熱ランプを使用して体温を37℃に維持した。 尾静脈から0.028mL/分の速度で投与した食塩水又は試験化合物を連続 的に静脈内注入するために、ラット(8〜10匹/群)を無作為に選択した。処 置注入を開始して120分後に、フロープローブから離れた露出した頚動脈の上 に、35%FeCl3を飽和させたWhatman No.1濾紙の3mm平方 片を置いた。処置注入は、血栓閉塞が起こらなかった場合にはFeCl3を適用 した後更に60分間続ける(合 計注入時間180分)か又は脈管の血栓閉塞の後30分で終了した。閉塞までの 時間は、FeCl3の適用から脈管の血栓閉塞までの時間として定義した。この 研究の終結時(閉塞しなかった動物ではFeCl3の適用後60分又は血栓閉塞 後30分)に、3mLの血液試料を心臓穿刺により3.8%クエン酸ナトリウム 0.3mL中に取り出した。 その結果は、本発明の化合物が血栓閉塞を予防することを示している。 トロンビン阻害剤−治療用途 凝固療法は、種々の血栓状態、特に冠状動脈及び脳血管疾患の治療及び予防の ために適応される。当業者は、抗凝固薬治療を必要とする状況を容易に知り得る 。本明細書で使用する用語「患者」は、ヒトを含む霊長類、ヒツジ、ウマ、ウシ 、ブタ、イヌ、ネコ、ラット及びマウスのような哺乳類を意味すると理解された い。 トロンビン阻害は、血栓状態を有する個体の抗凝結薬治療に於いて有用である のみならず、貯蔵全血の凝固を予防するため及び試験又は貯蔵するための他の生 物学的試料に於いて凝固を予防するためのような血液凝固の抑制が必要なときは いつでも有用である。従って、トロンビン阻害剤は、例えば、哺乳類の血液を、 血管移植片、ステント、整形外科人工器官、心臓人工器官及び体外循環システム からなる群から選択された材料と接触させるとき、トロンビンを含有するか又は トロンビンを含有する疑いのある全ての媒体に添加するか又は全ての媒体と接触 させることができる。 本発明のトロンビン阻害剤は、錠剤、カプセル剤(そのそれぞれには、持効性 又は時間調節放出配合物が含まれる)、丸剤、散剤、顆粒剤、エリキシル剤、チ ンキ剤、懸濁液、シロップ剤及び乳剤のような経口剤形で投与することができる 。同様に、これらは静脈内(大型丸剤又は浸剤)、腹腔内、皮下又は筋肉内の形 で、全て製薬分野の当業者によく知られた形を使用して投与することもできる。 有効であるが、毒性ではない量の所望の化合物を、抗凝集剤として使用すること ができる。フィブリンの眼蓄積を治療するために、この化合物を 眼内に又は局所的に、経口若しくは非経口で投与することができる。 本発明のトロンビン阻害剤は、活性成分の持続した放出を可能にするような方 式で配合され得るデポ注射剤又はインプラント製剤の形で投与することができる 。活性成分はペレット又は小さい円柱形に圧縮し、デポ注射剤又はインプラント として皮下又は筋肉内に埋め込むことができる。インプラントは生物分解性ポリ マー又は合成シリコーン、例えば、Dow−Corning Corporat ionにより製造されているSilastic、シリコーンゴム又はその他のポ リマーのような不活性の材料を使用することができる。 本発明のトロンビン阻害剤はまた、小さい単ラメラ小胞、大きい単ラメラ小胞 及び多重ラメラ小胞のようなリポソーム送達系の形態で投与することもできる。 リポソームはコレステロール、ステアリルアミン又はホスファチジルコリンのよ うな種々のリン脂質から形成することができる。 本発明のトロンビン阻害剤はまた、この化合物分子が結合した個々の担体とし てモノクローナル抗体を使用することによって送達させることができる。このト ロンビン阻害剤は また、標的となり得る薬物担体として可溶性ポリマーと結合させることができる 。このようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒ ドロキシプロピル−メタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチル−ア スパルトアミド−フェノール又はパルミトイル残基で置換されたポリリシン−ポ リエチレンオキシドが含まれていてよい。更に、このトロンビン阻害剤は、薬物 の調節された放出を得る際に有用な種類の生物分解性ポリマー、例えば、ポリ乳 酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸とポリグリコール酸とのコポリマー、ポリ−ε −カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル類、ポリアセター ル類、ポリジヒドロピラン類、ポリシアノアクリレート類及びヒドロゲルの架橋 又は両親媒性ブロックコポリマーと結合させることができる。 本発明のトロンビン阻害剤を使用する投与計画は、患者の種類、種、年齢、体 重、性及び医学的状態、治療する状態の酷さ、投与の経路、患者の腎機能及び肝 機能並びに使用する特定の化合物又はその塩を含む種々の要因により選択される 。通常の熟練した医師又は獣医は、状態の進行を防ぎ、阻止し又は抑制するため に必要な薬剤の有効量を容易に決定し、処方するこ とができる。 本発明のトロンビン阻害剤の経口用量は、1日当たり体重1kg当たり約0. 1mg(mg/kg/日)〜約100mg/kg/日、好ましくは1.0〜10 0mg/kg/日、最も好ましくは1〜20mg/kg/日の範囲であろう。静 脈で、最も好ましい用量は、一定速度注入の間約0.01〜約10mg/kg/ 分の範囲であろう。有利には、このトロンビン阻害剤は、毎日2回、3回又は4 回の分割用量で投与することができる。更に、これらは、適当な鼻腔内賦形剤の 局所使用を経る又は当業者によく知られている経皮皮膚パッチの形態を使用する 経皮経路を経る鼻腔内形態で投与することができる。経皮受け渡しシステムの形 態で投与するために、勿論、投与用量は投与計画を通して断続的ではなく連続的 であろう。 本発明のトロンビン阻害剤は典型的に、投与の意図する形態、即ち、経口錠剤 、カプセル剤、エリキシル剤、シロップ剤等々に関して適当に選択され、一般的 な薬学的実施と一致している、適当な希釈剤、賦形剤又は担体(ひとまとめにし て本明細書では「担体」物質という)との混合物で、活性成分として投与される 。 例えば、錠剤又はカプセル剤の形態での経口投与について、活性薬物成分は、 ラクトース、デンプン、ショ糖、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸 マグネシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビト ール等々のような経口、非毒性、薬学的に許容される不活性担体と組み合わせる ことができ、液状での経口投与について、経口薬物成分を、エタノール、グリセ リン、水等々のようなどのような経口、非毒性、薬学的に許容される不活性担体 とも組み合わせることができる。更に、それを望むか又は必要とするとき、適当 なバインダー、滑沢剤、崩壊剤及び着色剤を混合物中に含有させることができる 。適当なバインダーには、デンプン、ゼラチン、グルコース又はβ−ラクトース のような天然糖、コーン甘味剤、アカシア、トラガカントゴム又はアルギン酸ナ トリウムのような天然及び合成ゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレ ングリコール、ワックス等々が含まれる。この用量形態で使用される滑沢剤には 、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム 、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等々が含まれる。崩壊 剤には、デンプン、メチルセルロース、カンテン、ベントナイ ト、キサンタンゴム等々が含まれる。 本発明のトロンビン阻害剤はまた、種々のascular病理学の処置で相乗 効果を得るために、プラスミノーゲン活性化剤又はストレプトキナーゼのような 適当な抗凝固薬又は血栓溶解剤と共に投与することもできる。例えば、トロンビ ン阻害剤は組織プラスミノーゲン活性化剤媒介血栓溶解再潅流の効率を増大させ る。トロンビン阻害剤はまた、血栓形成されたら最初に投与し、組織プラスミノ ーゲン活性化剤又はその他のプラスミノーゲン活性化剤をその後で投与する。こ れらはヘパリン、アスピリン又はワルファリンと組み合わせることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,S K,TJ,TM,TT,UA,US,UZ (72)発明者 フライデインガー,ロジヤー・エム アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ブラデイ,ステイーブン・エフ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 サンダーソン,フイリツプ・イー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 フエン,ドン−メイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 リール,テリー・アラン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 スタウフアー,ケネス・ジエームス アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 タツカー,トーマス・ジヨウジフ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 バツカ,ジヨウジフ・ピー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式: [式中、 R1及びR2は独立に、 水素、 フェニル、 モノ若しくはジハロゲン化フェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 全ての環が飽和又は不飽和であってよく、炭素原子並びにN、O及びSからな る群から選択された1〜3個のヘテロ原子からなる5〜7員の単環若しくは二環 の複素環又は二環の複素環系、 C1-4アルキル、 分枝C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、 C11-16三環式アルキル、 (CH2n4、 CH(R42(但し、R4は同じか又は異なる)、 CH(R4)(OR4)(但し、OR4はOCOOHでもOCONHR5でもない )、 (CH2nOR4(但し、OR4はOCOOHでもOCONHR5でもない) であるか、又は R2はR1と結合して、ゼロ〜2個の炭素原子がN、O及びSの群から独立に選 択されたヘテロ原子で置換されていてもよい4〜7員の炭素環を形成してもよく 、 nは1、2、3又は4であり、 R3は、 H、 N(R12(但し、R1は同じか又は異なる)、 R1OCONH(但し、R1は水素ではない)、 R1CONH、 (CH2pOH(但し、pは0、1、2、3又は4である)、 R1SO2NH(但し、R1は水素ではない)又は (R1mNCONH(但し、mは1又は2であり、R1は同じか又は異なる) であり、 R4は、 フェニル、 モノ若しくはジハロゲン化フェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 全ての環が飽和又は不飽和であってよく、炭素原子並びにN、O及びSからな る群から選択された1〜3個のヘテロ原子からなる5〜7員の単環若しくは二環 の複素環又は二環の複素環系、 COOR5、 CONHR5、 C1-4アルキル、 分枝C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル又は C11-16三環式アルキル であり、 R5は、 水素、 C1-4アルキル又は 分枝C1-4アルキル であり、 Xは、 (CH2q(但し、qは1又は2である)又は NR1CH2 であり、そして Yは、 SCH2又は (CH2r(但し、rは1又は2である) である] を有する化合物。 2. 式: [式中、 R1及びR2は独立に、 水素、 フェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 全ての環が飽和又は不飽和であってよく、炭素原子並びにN、O及びSからな る群から選択された1〜3個のヘテロ原子からなる5〜7員の単環若しくは二環 の複素環又は二環の複素環系、 C1-4アルキル、 分枝C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル、 C11-16三環式アルキル、 (CH2n4、 CH(R42(但し、R4は同じか又は異なる)、 CH(R4)(OR4)(但し、OR4はOCOOHでもOCONHR5でもない )、 (CH2nOR4(但し、OR4はOCOOHでもOCONHR5でもない) であるか又は R2はR1と結合して、ゼロ〜2個の炭素原子がN、O及びSの群から独立に選 択されたヘテロ原子で置換されていてもよい4〜7員の炭素環を形成してもよく 、 nは1、2、3又は4であり、 R3は、 H、 N(R12(但し、R1は同じか又は異なる)、 R1OCONH、 R1CONH、 (CH2pOH(但し、pは0、1、2、3又は4である)、 R1SO2NH又は (R1mNCONH(但し、mは1又は2であり、R1は同じか又は異なる) であり、 R4は、 フェニル、 ナフチル、 ビフェニル、 全ての環が飽和又は不飽和であってよく、炭素原子並びにN、O及びSからな る群から選択された1〜3個のヘテロ原子からなる5〜7員の単環若しくは二環 の複素環又は二環の複素環系、 C1-4アルキル、 分枝C1-4アルキル、 C3-7シクロアルキル、 C5-12二環式アルキル又は C11-16三環式アルキル であり、 Xは、 (CH2q(但し、qは1又は2である)又は NR1CH2 であり、そして Yは、 SCH2又は (CH2r(但し、rは1又は2である) である] を有する請求の範囲第1項記載の化合物。 3. Xが(CH2qであり、qが1であり、Yが(CH2rであり、そしてr が1又は2である請求の範囲第2項記載の化合物。 4. XがNR1CH2であり、R1が水素又はC1-4アルキルであり、Yが(CH2rであり、そしてrが2である請求の範囲第2項記載の化合物。 5. 下記の群から選択された請求の範囲第3項記載の化合物。 6. 下記の群から選択された請求の範囲第1項記載の化合物。 7. 下記の群から選択された請求の範囲第4項記載の化合物。 8. 請求の範囲第1項記載の化合物及び薬学的に許容される担体を含む、血液 中のトロンビンを阻害するための組成物。 9. 請求の範囲第1項記載の化合物及び薬学的に許容される担体を含む、血液 中の血小板凝集体の形成を防止するための組成物。 10. 請求の範囲第1項記載の化合物及び薬学的に許容される担体を含む、血 液中の血栓形成を防止するための組成物。 11. 請求の範囲第8項記載の組成物を血液に添加することからなる、血液中 のトロンビンの阻害方法。 12. 請求の範囲第9項記載の組成物を血液に添加することからなる、血液中 の血小板凝集体の形成の防止方法。 13. 請求の範囲第10項記載の組成物を血液に添加することからなる、血液 中の血栓形成の防止方法。
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