JPH10502716A

JPH10502716A - ブースタポンプ

Info

Publication number: JPH10502716A
Application number: JP50432096A
Authority: JP
Inventors: ツィーママンオスカー; ディーゴロベイロイド; ピーヴォズニックハル
Original assignee: シャーフロパンプマニュファクチュアリングカンパニー
Priority date: 1994-07-07
Filing date: 1995-06-29
Publication date: 1998-03-10
Anticipated expiration: 2016-07-11
Also published as: EP0769102A1; US5571000A; JP3187055B2; WO1996001949A1; US5476367A; KR970704967A; EP0769102B1; KR100345952B1; DE69512412T2; DE69512412D1; TW327668B

Abstract

(57)【要約】第１ハウジングセクション（２５）および第２ハウジングセクション（２７）を備えたハウジング（２１）と、これらの両ハウジングセクションの間のガスケット（８９）とを有するポンプ。ハウジング（２１）は、第１ポンピングチャンバ（３１）と、入口（４３）と、該入口（４３）からポンピングチャンバ（３１）に通じるハウジング（２１）の入口通路（９１）と、出口（４５）と、ポンピングチャンバ（３１）から出口（４５）に通じるハウジングの出口通路（１１９）とを備えている。ポンピング部材はポンピングチャンバ（３１）内で移動して、流体をポンプを通してポンピングする。入口通路（９１）および出口通路（119）には、それぞれ入口逆止弁（９９）および出口逆止弁（１２３）が設けられ、各逆止弁は可動弁要素を備えている。ガスケット（８９）は、第１ハウジングセクション（２５）と第２ハウジングセクション（２７）との間にシールを形成しかつ逆止弁（１２３）の少なくとも１つの弁要素を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】ブースタポンプ発明の背景本発明はポンプに関し、より詳しくは、水等の種々の液体をポンピングするのに有効な容積式ブースタポンプに関する。ポンプは多年に亘って知られており、ポンプ技術は高度に開発されている。水等の種々の液体に非常に有効であると考えられているポンプの１つとして、ウォッブル板（揺らぎ板）により駆動されるダイアフラムポンプがある。この一般的性質をもつポンプが、例えばHartley の米国特許第4,153,391 号および第4,610, 605 号に開示されている。この形式のダイアフラムポンプは非常に有効であることが分かっているが、部品数を減少させ、構造および組立てを簡単化しかつコストを低減させることが現在要望されている。また、潜在的漏洩通路の数を最小にすることも望まれており、これらの全ては、最高効率を維持しつつ達成されなければならない。発明の要約本発明はこれらの目的を達成する。より詳しくは、ポンプ効率を維持または向上させつつ、部品数および潜在的漏洩通路数を減少し、かつ組立てを容易にする。本発明の１つの特徴は、多機能をもつガスケットを使用することにより、ポンプの単一一体部品で得られる機能以外の多くの機能を得ることである。例えば、本発明では、ガスケットを、ポンプの第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間のシールを形成すること、およびポンプの入口逆止弁および出口逆止弁のいずれかまたは両方の弁要素を形成することの両方に利用できる。これとは別に、またはこれに加え、ガスケットは、ポンプの第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間をシールすること、および少なくとも１つのハウジングセクションと協働してポンプの入口チャンバおよび／または出口チャンバを形成することの両方に使用できる。本発明の他の特徴によれば、ガスケットは、ポンプの入口逆止弁および出口逆止弁の両方の弁要素を形成するのに使用される。或る場合に必要なことまたは望まれることは、ポンプが、出口逆止弁の下流側の出口通路の位置から入口逆止弁の上流側の入口通路の位置に通じるハウジングのバイパス通路を有することである。バイパス弁は、流体がバイパス通路を通って入口に向かって流れることができるようにする或る大きさを超える出口通路からの圧力を受ける流体に応答して開く。本発明の他の特徴は、バイパス弁に、ガスケットの領域と、バイパス通路を閉じるため前記領域をバイパス弁座に押しつける押圧部材とを設けることにある。ガスケットのこの領域は、バイパス弁をその弁座から離れるように移動させ、バイパスを開かせる或る大きさを超える出口通路からの圧力を受ける流体に応答して作動する。また、ガスケットは、押圧部材を、ポンピングされる流体の作用を受けないハウジングの部分内に維持する機能を有する。本発明の他の特徴は、ポンプが、ポンピング部材を駆動するウォッブル板と、揺らぎ運動をウォッブル板に伝達するウォッブル機構を有する場合に特に有効である。ダイアフラムは、ウォッブル板とポンピング部材との間に使用され、ポンピングチャンバ（該チャンバ内でポンピング部材が移動する）の一端をシールする。この場合には、ポンピング部材に、ポンピング部材への揺らぎ運動の伝達を補助すべくダイアフラムと係合する受け台を設けることができる。この受け台は、揺らぎ運動を滑らかに伝達すると考えられる。本発明に従って構成されるポンプは、第１および第２ハウジングセクションを備えたハウジングと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間のガスケットと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとを一体に保持する少なくとも１つの緊締具とで構成できる。ハウジングは、少なくとも第１ポンピングチャンバと、入口と、該入口からポンピングチャンバに通じるハウジングの入口通路と、出口と、ポンピングチャンバから出口に通じるハウジングの出口通路とを備えている。第１ポンピング部材は、流体を入口通路からポンピングチャンバ内に吸引する吸引ストローク時およびポンピングチャンバ内の流体を出口通路内に吐出する吐出ストローク時に、ポンピングチャンバ内で移動できる。吸引ストローク時および吐出ストローク時にポンピング部材を移動させる駆動装置が設けられている。入口通路および出口通路には、それぞれ入口逆止弁および出口逆止弁が設けられており、各逆止弁には、可動弁要素および弁座が設けられている。ガスケットは、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間にシールを形成し、次の機能、すなわち（ｉ）入口逆止弁および出口逆止弁の１つ以上の弁要素を形成し、（ii）少なくとも１つのハウジングセクションと協働して、ハウジングに入口通路および出口通路の１つを形成し、および／または(iii)バイパス弁の一部を形成する機能のうちの１つ以上の機能を遂行する。或いは、ガスケットは、ハウジングセクション間にシールを形成せず、入口逆止弁および出口逆止弁の両方の弁要素を形成するように構成できる。ガスケットは弁要素に連結された可撓性材料からなるヒンジを有し、これにより弁要素が開位置と閉位置との間で枢動できることが好ましい。ガスケットは可撓性材料からなるセクションを有し、弁要素はヒンジの回りで前記セクションに一体結合されている。ガスケットは多数の部品から形成することもできるが、一片からなる一体要素として成形するのが好ましい。本発明およびその特徴および長所は、添付図面に関連して述べる詳細な説明から明らかになるであろう。図面の簡単な説明第１図は、本発明の教示に従って構成されるポンプの好ましい一形態を示す分解斜視図である。第２図は、ポンプの軸線方向平面を通る拡大部分断面図であり、一部を破断して示すものである。第２Ａ図は、ポンピング部材の背面図である。第３図は、ガスケットの平面図である。第４図は、第３図の４−４線に沿う断面図である。第５図は、第２図の５−５線方向から見た図面であり、外側ハウジングセクションを除去しかつガスケットの一部を破断して示すものである。第６図は、第２図の６−６線方向から見た図面であり、ダイアフラムの一部を破断しかつ２つのピストンを除去して示すものである。第７図、第８図および第９図は、第５図のそれぞれ７−７線、８−８線および９−９線に沿う部分断面図である。第１０図は、外側ハウジングセクションの内面を示す図面である。好ましい実施例の説明第１図は、全体的に、モータ１３とポンプ１５とからなるポンプ組立体１１を示す。モータ１３は、回転可能な出力軸１７およびベース板１９を備えた慣用的な１１０ボルトＡＣモータで構成できる。ポンプ１５はハウジング２１（第２図）を有し、該ハウジング２１は、内側ハウジングセクション２３と、中間ハウジングセクション２５と、外側ハウジングセクション（すなわちカバー）２７（第１図および第２図）とからなり、これらのセクションは、ねじ緊締具２９（第１図）等の任意の適当な方法で一体に保持されかつモータ１３に取り付けられている。各ハウジングセクション２３、２５、２７は、好ましくは、適当なポリマー材料からなる一片の成形部材である。後でより詳述するように、ポンプ１５、より詳しくは中間ハウジングセクション２５は３つの同一ポンピングチャンバ３１を有し、該ポンピングチャンバ３１は周方向に等間隔を隔てている（第２図）。これらのポンピングチャンバ３１は同一ポンピング部材３７を有し、該ポンピング部材３７はそれぞれポンピングチャンバ３１内で移動して、水等の流体または液体を入口４３からポンプを通して出口４５へとポンピングする。ポンピング部材３７は、流体をポンピングする任意の種類の部材で構成できるが、この実施例では、各ポンピング部材３７はピストンの形態をなしている。駆動装置４７（第１図）は、ポンピング部材３７を関連ポンピングチャンバ３１内で移動させる。駆動装置４７はこの機能を達成する任意の装置で構成できるけれども、この実施例では、駆動装置４７は、モータ１３の出力軸１７により駆動されるブシュ４９と、該ブシュ４９の一部を第２図に示すように受け入れるボールベアリング５１と、該ボールベアリング５１を受け入れるポケット５５を備えたウォッブル板５３からなる。ブシュ４９およびベアリング５１は、ウォッブル板５３に揺らぎ運動を伝達するウォッブル機構を形成する。第２図に示すように、出力軸１７は、モータ１３のハウジング５９により支持されたベアリング５７により回転可能に支持されている。出力軸１７の閉端部６１およびブシュ４９を貫通するボア６３により、出力軸１７がブシュ４９を回転可能にする。ブシュ４９は、ボア６３の軸線に対して傾斜した軸線をもつ円筒面６５を有し、ボールベアリング５１は、円筒面６５に適当に取り付けられるインナーレース６７と、ウォッブル板５３に適当に取り付けられるアウターレース６９とを有する。従って、出力軸１７が回転すると、ウォッブル板５３が揺らぎ運動すなわち章動(n utating motion)を行い、この揺らぎ運動により、ポンピング部材３７がポンピング部材３７を吸引ストロークおよび吐出ストロークで連続的に駆動される。駆動装置４７自体は新規ではなく、同様なウォッブル板はHsrtley の米国特許第4, 396,357 号に開示されている。ウォッブル板５３は内側ハウジングセクション２３内に受け入れられかつ該内側ハウジングセクション２３の３つの開口７３内にそれぞれ受け入れられる３つの突出部７１（第１図）を有している。内側ハウジングセクション２３と中間ハウジングセクション２５との間には、可撓性のある適当な弾性材料からなるダイアフラム７５がサンドイッチされている。弾性材料は、ポリマー材料またはMon- santo 社からSantopreneの商標で販売されているエラストマーが好ましい。ダイアフラム７５には、それぞれの突出部７１の流体密封シールを形成する一体環状シール７７（第２図）と、内側ハウジングセクション２３と中間ハウジングセクション２５との間のそれぞれ３つのポンピングチャンバ３１の周囲にシールを形成する３つの環状シーケンス７９とが形成されている。突出部７１には、ダイアフラム７５の開口に通されるねじ８１により、ポンピング部材３７（この実施例では、ピストンの形態をなしている）が適当に取り付けられる。ダイアフラム７５の一体ピン８３（第１図）が、各ポンピング部材３７の対応する孔８５内に受け入れられ、ポンピング部材３７が関連ねじ８１の回りで回転しないように固定する。ポンピング部材３７の１つの特徴は、各ポンピング部材３７が、ダイアフラム７５の一領域、より詳しくは関連シール７７の領域上に座合する環状受け台８７を有していることである。第２Ａ図に最も良く示すように、受け台８７は円形外周を有するのが好ましい。ウォッブル板５３が揺らぎ運動すなわち章動する間、ポンピング部材３７の受け台８７は、揺らぎ運動をポンピング部材３７に滑らかに伝達するものと考えられる。中間ハウジングセクション２５、外側ハウジングセクション２７およびガスケットすなわちダイアフラム８９は協働して、入口４３からハウジング２１を通って出口４５に至る流路を形成する。第２図および第７図に示すように、ガスケット８９は中間ハウジングセクション２５と外側ハウジングセクション２７との間にサンドイッチされている。入口通路９１が、入口４３から各ポンピングチャンバ３１に通じている。より詳しくは、入口通路９１は、中間ハウジングセクション２５のボア９３（第７図）、ガスケット８９の開口９５（第３図、第４図および第７図）、および入口チャンバ９７を有している。チャンバ９７内には３つの同一の入口逆止弁９９が設けられている。また、入口通路９１は、入口逆止弁９９から３つのポンピングチャンバ３１にそれぞれ導かれる中間ハウジングセクション２５の３つのボア１０１を有している。入口チャンバ９７は、外側ハウジングセクション２７の溝１０３（第７図および第１０図）と、ガスケット８９の中央部分１０５（第３図および第７図）とにより形成される。第１０図に示すように、溝１０３は、３つのポンピングチャンバ３１に通じる中間ハウジングセクション２５の３つのボア１０１にそれぞれ通じる３つの脚１０７を有している。かくして、入口チャンバ９７は、３つの全てのポンピングチャンバ３１のための共通入口チャンバである。入口チャンバ９７は、ガスケット８７と一体に形成されたほぼ三角形のシールすなわちシール隆起部１０９によりシールされ、該シール隆起部１０９はこれに対応するほぼ三角形の溝１１１（第７図および第１０図）内に受け入れられる。各入口逆止弁９９は、外側ハウジングセクション２７の表面である弁座１１３（第７図）および可動弁要素１１５（第３図〜第５図、第７図）を有している。ガスケット８９は、各弁要素１１５が開位置と閉位置との間で枢動できるようにガスケット８９の残部に結合するヒンジを形成するように、ポリマー材料またはエラストマー（Santopreneが好ましい）等の弾性を有する適当な可撓性材料から一体成形される。この実施例では、ガスケット８９は、弁要素１１５をガスケットの周囲領域から分離するため各弁要素１１５の周囲の一部に形成されたほぼＵ形のスロット１１７を有している。ポンピングチャンバ３１から出口４５へと出口通路１１９が通じている。出口通路１１９は、それぞれ３つのポンピングチャンバ３１から通じている３つの出口ボア１２１（第２図、第６図および第８図）と、３つの同一の出口逆止弁１２３（第２図、第８図）と、出口チャンバ１２５（第２図、第７図および第８図）と、ガスケット８９の開口１２７（第３図、第７図）と、出口４５に通じる中間ハウジングセクション１２５のボア１２９（第７図）とを有している。各出口逆止弁１２３は、中間ハウジングセクション１２５の表面である弁座１３０（第２図、第８図）および弁要素１３１を有している。第３図に示すように、弁要素１３１は、各ポンピングチャンバ３１について１つずつ、全部で３つある。弁要素１３１は、弁要素１１５について前述したのと同様にしてガスケット８９に一体成形されており、かつ弁要素１１５と同様に各弁要素１３１はほぼＵ形のスロット１３３により周囲の一部が囲まれている。かくして、弁要素１３１は、弁要素１１５と同様にして、開位置と閉位置との間で枢動できる。第３図および第４図に最も良く示すように、各弁要素１１５、１３１は、該弁要素を強化するドーム１３４の形状をなす中央の厚い領域を有している。出口チャンバ１２５は外側ハウジングセクション２１の溝１３３（第８図、第１０図）と、該溝１３３に対向するガスケット８９の対応する形状のゾーン１３５（第３図）により形成される。ガスケット８９はシールすなわちシール隆起部１３７を有し、該シール隆起部１３７は、シール隆起部１０９と協働して出口チャンバ１２５の回りのシールを形成する。外側ハウジングセクション２７は、シール隆起部１３７を受け入れる溝１３８（第１０図）を有する。従って、出口チャンバ１２５は、ポンピングチャンバ３１の３つ全ての共通出口チャンバとして機能する。ポンプ１５は、出口チャンバ１２５すなわち出口逆止弁１２３の下流側の出口通路１１９（第７図）内の位置から、入口逆止弁９７の上流側の入口通路９１内の位置に通じるバイパス通路１３９（第９図）を有する。バイパス通路１３９は、ガスケット８９のバイパス開口１４０と、中間ハウジングセクション２５のバイパス通路セクションすなわちバイパス通路溝１４２とを有し、該溝１４２はガスケットにより覆われている。バイパス弁１４１（第９図）は、バイパス弁座１４３と、領域１４５（第２図、第３図、第５図および第９図）と、該領域１４５を弁座１４３に押圧すべく該領域１４５に作用するコイル圧縮ばね１４７の形態をなす押圧部材とを有する。ばね１４７は外側ハウジングセクション２７のボア１４９内に収容され、該ボア１４９の肩部に作用する。ガスケット８９の領域１４５は、弁座１４３およびばね１４７と協働してバイパス弁１４１を開閉することから、バイパス弁要素として機能する。出口チャンバ１２５内の圧力が充分であれば、該圧力はガスケット８９の領域１４５を、第９図で見て上方に押圧し、バイパス弁座１４３から引き離し、流体が入口通路９１に戻ることができるようにする。ガスケット８９は領域１４５を包囲する円形シール隆起部１５１（第３図）を有し、該シール隆起部１５１は外側ハウジングセクション２７の対応形状の溝１５３（第１０図）と協働して、ばね１４７を収容するボア１４９を液体が流入しないようにシールする。第３図に示すように、ガスケット８９は、取付け耳部１５５と、該取付け耳部１５５の孔に通されてガスケット８９を中間ハウジングセクション１２５上に位置決めするピン１５７（第５図、第８図）とを有している。各取付け耳部１５５はシール隆起部１５９を有し、該シール隆起部１５９はシール隆起部１３７と協働して取付け耳部１５５を完全に包囲する。外側ハウジングセクション２７は、シール隆起部１５９を受け入れる溝１６１（第１０図）を有する。入口４３および出口４５には、これらに入口導管および出口導管（図示せず）を迅速に着脱できるようにする同一の迅速着脱フィッティング１６３（第１図）が設けられている。各フィッティング１６３は迅速着脱ハウジング１６５を有する。第２図にはフィッティング１６３の雌形部分の構成部品が示され、第７図ではこれらが取り外されたところが示されている。フィッティング１６３は、ハウジング１６５が中間ハウジングセクション２５と一体成形されている点を除き慣用的なものである。以上から、ガスケット８９が多くの価値ある機能を発揮することが理解されよう。第１に、ガスケット８９は両ハウジングセクション２５、２７間をシールし、かつそれぞれ逆止弁９９、１２３の弁要素１１５、１３１を形成する。また、ガスケット８９は、バイパス弁１４１の弁要素として機能する領域１４５と、ポンピングされる流体をばね１４７を収容するボア１４９から排除するシール隆起部１５１（第３図、第９図）とを形成する。また、ガスケット８９は、流体が入口４３から出口４５へとポンプ１５を通って流れ得るようにする種々の開口９５、１２７、１４０を形成している。従って、単一片からなる一体部材すなわちガスケット８９から多くの機能が得られ、このガスケット８９は適当な材料から一体成形できる。ポンプ１５の使用に際し、入口導管および出口導管に、それぞれ迅速着脱フィッティング１６３（第１図）が連結される。モータ１３を付勢して、出力軸１７（第２図）、ブシュ４９およびインナーレース６７を回転させる。この回転は、ウォッブル板５３を既知の方法で揺らぎ運動すなわち章動させ、これにより、互いに位相の異なる吸引ストロークおよび吐出ストロークでポンピング部材３７を駆動する。ポンピング部材３７の吸引ストロークでは、ポンピング部材３７が、入口通路９１（第７図）から、より詳しくは入口チャンバ９７から入口逆止弁９９およびボア１０１を通ってポンピングチャンバ３１内に液体を吸引する。吸引ストロークでのポンピング部材３７の移動により引き起こされる低圧は、逆止弁９９の弁要素１１５を、第７図に示す開位置に枢動させる。吐出ストロークでは、ポンピング部材３７は、流体を、ポンピングチャンバ３１から出口逆止弁１２３（第８図）、出口チャンバ１２５、開口１２７およびボア１２９を通って出口４５へと押し出す。吐出ストローク中、ポンピングチャンバ３１内の高圧が、入口逆止弁９９の弁要素１１５を弁座１１３に対して閉位置へと押しつける。逆に、吸引ストローク中、ポンピングチャンバ３１内の低圧は、出口逆止弁１２３の弁要素１３１を弁座１３０に押しつけて保持する。このポンピング作用は、異なる位相関係をなして、各ポンピングチャンバ３１内で生じる。また、出口チャンバ１２５内の流体はバイパス通路１３９に流入して、第９図に示すようにガスケット８９の領域１４５に作用する。通常の作動状態下では、ばね１４７の力によって、領域１４９が弁座１４３に当接した状態に充分保持され、これによりバイパス弁１４１が閉鎖状態に維持される。しかしながら、ポンプ１５が作動を続け、出口チャンバ１２５内の圧力が、出口４５の下流側の制限の結果として増大する場合には、ガスケット８９の領域１４５およびばね１４７に対して作用するバイパス通路１３９内の圧力が充分に増大して領域１４５を弁座１４３から持ち上げ、これによりバイパス弁１４１が開かれて、流体がバイパス通路１３９を通って入口通路９１に戻り得るようになる。以上、本発明の例示実施例を示しかつ説明したが、当業者ならば、本発明の精神および範囲から逸脱することなく種々の変更が可能であろう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８【提出日】１９９６年６月１１日【補正内容】請求の範囲１．第１および第２ハウジングセクションを備えたハウジングと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間のガスケットと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとを一体に保持する少なくとも１つの緊締具とを有し、前記ハウジングは、少なくとも第１および第２ポンピングチャンバと、入口と、該入口からポンピングチャンバに通じるハウジングの入口通路と、出口と、ポンピングチャンバから出口に通じるハウジングの出口通路とを備え、流体を入口通路からポンピングチャンバ内に吸引する吸引ストローク時およびポンピングチャンバ内の流体を出口通路内に吐出する吐出ストローク時に、それぞれ第１および第２ポンピングチャンバ内で移動できる第１および第２ポンピング部材と、吸引ストローク時および吐出ストローク時にポンピング部材を移動させる駆動装置とを有し、前記ガスケットは、ハウジングセクションと協働して、入口通路に入口チャンバを形成しかつ出口通路に出口チャンバを形成し、第１および第２ポンピングチャンバの、それぞれ第１および第２入口逆止弁を有し、第１および第２入口逆止弁の各々が、入口チャンバ内の可動弁要素および弁座を備え、第１および第２ポンピングチャンバの、それぞれ第１および第２出口逆止弁を有し、第１および第２出口逆止弁の各々が、出口チャンバ内の可動弁要素および弁座を備え、前記ガスケットは第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間にシールを形成しかつ第１および第２の入口逆止弁および出口逆止弁の弁要素を備えていることを特徴とするポンプ。２．前記ガスケットは第１弁要素に連結された可撓性材料からなるヒンジを有し、第１弁要素が開位置と閉位置との間で枢動できることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。３．前記ガスケットは可撓性材料からなるセクションを有し、前記第１弁要素はヒンジの回りで前記セクションに一体結合され、第１弁要素が開位置と閉位置との間で枢動できることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。４．前記ガスケットは、一片からなる一体要素として一体成形されていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。５．前記入口通路は、前記入口から入口チャンバに通じる第１ハウジングセクションの入口通路セクションと、入口チャンバと入口通路セクションとの間の連通を与えるガスケットの開口とを備え、入口逆止弁の弁座は第２ハウジングセクションにあることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。６．前記出口逆止弁の下流側の出口通路内の位置から入口逆止弁の上流側の入口通路内の位置に通じる前記ハウジングのバイパス通路と、該バイパス通路のバイパス弁座を備えたバイパス弁と、前記ガスケットの一領域と、該領域をバイパス弁座に押圧してバイパス通路を閉じる押圧部材とを有し、ガスケットの前記領域は、バイパス弁座から離れる方向に移動させてバイパスを開かせる大きさを超える出口通路からの圧力を受ける流体に応答することを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。７．前記駆動装置は、ポンピング部材を駆動するウォッブル板と、該ウォッブル板に揺らぎ運動を伝達するための前記ハウジングに取り付けられたウォッブル機構とを有し、ポンプが、ポンピングチャンバの一端をシールするための、ウォッブル板とポンピング部材との間のダイアフラムを有し、前記ポンピング部材の各々が、ダイアフラムと係合して揺らぎ運動をポンピング部材に伝達する補助をする受け台を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。８．迅速着脱カップリングを有し、該カップリングが前記入口および出口の１つを形成する迅速着脱ハウジングを備え、該迅速着脱ハウジンググが、前記第１および第２ハウジングセクションの１つと一体に成形されていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。９．前記出口逆止弁の下流側の出口通路内の位置から入口逆止弁の上流側の入口通路内の位置に通じる前記ハウジングのバイパス通路と、該バイパス通路のバイパス弁座を備えたバイパス弁と、前記ガスケットの一領域と、該領域をバイパス弁座に押圧してバイパス通路を閉じる押圧部材とを有し、ガスケットの前記領域は、バイパス弁座から離れる方向に移動させてバイパス通路を開かせる大きさを超える出口通路からの圧力を受ける流体に応答することを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。 10．第１および第２ハウジングセクションを備えたハウジングと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間のガスケットと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとを一体に保持する少なくとも１つの緊締具とを有し、前記ハウジングは、少なくとも第１ポンピングチャンバと、入口と、該入口からポンピングチャンバに通じるハウジングの入口通路と、出口と、ポンピングチャンバから出口に通じるハウジングの出口通路とを備え、流体を入口通路からポンピングチャンバ内に吸引する吸引ストローク時およびポンピングチャンバ内の流体を出口通路内に吐出する吐出ストローク時にポンピングチャンバ内で移動できる第１ポンピング部材と、吸引ストローク時および吐出ストローク時にポンピング部材を移動させる駆動装置と、入口通路の入口逆止弁と、出口通路の出口逆止弁とを有し、前記両逆止弁の各々が可動弁要素および弁座を備え、前記ガスケットが、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間にシールを形成し、前記出口逆止弁の下流側の入口通路内の位置から入口逆止弁の上流側の入口通路内の位置に通じる前記ハウジングのバイパスを有し、バイパス通路がガスケットのバイパス開口を備え、該バイパス通路のバイパス弁座、前記ガスケットの一領域、および該領域をバイパス弁座に押圧してバイパス通路を閉じる押圧部材を備えたバイパス弁を更に有し、ガスケットの前記領域は、バイパス弁座から離れる方向に移動させてバイパス通路を開かせる圧力を超える出口通路からの圧力を受ける流体に応答することを特徴とするポンプ。 11．前記押圧部材がハウジングのボア内にあり、前記ガスケットが、該ガスケットの前記領域を包囲しかつ前記ボアをシールするシールを備えていることを特徴とする請求の範囲第１０項に記載のポンプ。 12．前記出口通路は少なくとも一部がガスケットにより形成された第２ハウジングセクションの出口チャンバを有し、前記バイパス通路は第１ハウジングセクションのバイパス通路セクションを備え、バイパス弁の弁座は第１ハウジングセクションにあることを特徴とする請求の範囲第１０項に記載のポンプ。 13．ハウジングと、該ハウジング内のウォッブル板と、揺らぎ運動をウォッブル板に伝達するための前記ハウジング内に取り付けられたウォッブル機構とを有し、前記ハウジングは、少なくとも第１ポンピングチャンバと、入口と、該入口からポンピングチャンバに通じるハウジングの入口通路と、出口と、ポンピングチャンバから出口に通じるハウジングの出口通路とを備え、ウォッブル板により駆動される第１ポンピング部材を有し、該第１ポンピング部材は、流体を入口通路からポンピングチャンバ内に吸引する吸引ストローク時およびポンピングチャンバ内の流体を出口通路内に吐出する吐出ストローク時にポンピングチャンバ内で移動でき、ポンピングチャンバの一端をシールするためのウォッブル板とポンピング部材との間のダイアフラムを更に有し、前記ポンピング部材は、ポンピング部材への揺らぎ運動の伝達を補助するための、前記ポンピングチャンバ内に配置されかつダイアフラムと係合する受け台を備えていることを特徴とするポンプ。 14．前記受け台はほぼ環状であることを特徴とする請求の範囲第１３項に記載のポンプ。 15．前記ガスケットは、前記入口チャンバの周囲のシールを形成するシール隆起部を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。 16．前記出口通路は、出口チャンバから出口に通じるガスケットの開口を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。 17．前記入口チャンバおよび出口チャンバは第２ハウジングセクションにあり、前記第１および第２ポンピングチャンバはハウジング内でかつ第２ハウジングセクションの外部にあることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。 18．前記ガスケットは、前記出口チャンバの周囲のシールを形成するシール隆起部を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ロイドディーゴロベイアメリカ合衆国カリフォルニア州 92646 ハンティングトンビーチドーリーメアドライヴ 8861 (72)発明者ハルピーヴォズニックアメリカ合衆国カリフォルニア州 91710 チーノローカスト 5049

Claims

【特許請求の範囲】１．第１および第２ハウジングセクションを備えたハウジングと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間のガスケットと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとを一体に保持する少なくとも１つの緊締具とを有し、前記ハウジングは、少なくとも第１ポンピングチャンバと、入口と、該入口からポンピングチャンバに通じるハウジングの入口通路と、出口と、ポンピングチャンバから出口に通じるハウジングの出口通路とを備え、流体を入口通路からポンピングチャンバ内に吸引する吸引ストローク時およびポンピングチャンバ内の流体を出口通路内に吐出する吐出ストローク時にポンピングチャンバ内で移動できる第１ポンピング部材と、吸引ストローク時および吐出ストローク時にポンピング部材を移動させる駆動装置と、入口通路の入口逆止弁と、出口通路の出口逆止弁とを有し、前記両逆止弁の各々が可動弁要素および弁座を備え、前記ガスケットが、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間にシールを形成しかつ少なくとも１つの前記弁要素を備えていることを特徴とするポンプ。２．前記ガスケットは弁要素に連結された可撓性材料からなるヒンジを有し、弁要素が開位置と閉位置との間で枢動できることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。３．前記ガスケットは可撓性材料からなるセクションを有し、前記弁要素はヒンジの回りで前記セクションに一体結合され、弁要素が開位置と閉位置との間で枢動できることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。４．前記ガスケットは、一片からなる一体要素として一体成形されていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。５．前記ガスケットは、前記両逆止弁の弁要素を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。６．第２ポンピングチャンバを有し、前記入口通路および出口通路の少なくとも一方が、チャンバと、入口通路における第２ポンピングチャンバの入口逆止弁と、出口通路における第２ポンピングチャンバの出口逆止弁とを備え、前記ガスケットが、第２ポンピングチャンバの少なくとも１つの弁要素を備え、前記ガスケットの一部が前記チャンバを形成し、前記１つの弁要素が前記チャンバ内にあることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。７．前記チャンバが入口チャンバであり、前記入口通路が、前記入口から入口チャンバに通じる第１ハウジングセクションの入口通路セクションと、入口チャンバと入口通路セクションとの連通を与えるガスケットの開口とを備え、前記１つの弁要素は入口逆止弁の弁要素であり、入口逆止弁の弁座は第２ハウジングチャンバにあることを特徴とする請求の範囲第６項に記載のポンプ。８．前記出口逆止弁の下流側の入口通路内の位置から入口逆止弁の上流側の入口通路内の位置に通じる前記ハウジングのバイパス通路と、該バイパス通路のバイパス弁座を備えたバイパス弁と、前記ガスケットの一領域と、該領域をバイパス弁座に押圧してバイパス通路を閉じる押圧部材とを有し、ガスケットの前記領域は、バイパス弁座から離れる方向に移動させてバイパスを開かせる大きさを超える出口通路からの圧力をもつ流体に応答することを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。９．前記駆動装置が、ポンピング部材を駆動するウォッブル板と、該ウォッブル板に揺らぎ運動を伝達するための前記ハウジングに取り付けられたウォッブル機構とを有し、ポンプが、ポンピングチャンバの一端をシールするためのウォッブル板とポンピング部材との間のダイアフラムを有し、前記ポンピング部材は、ダイアフラムと係合して揺らぎ運動をポンピング部材に伝達する補助をする受け台を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。 10．迅速着脱カップリングを有し、該カップリングが前記入口および出口の１つを形成する迅速着脱ハウジングを備え、該迅速着脱ハウジンググが、前記第１および第２ハウジングセクションの１つと一体に成形されていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のポンプ。 11．ハウジングを有し、該ハウジングは、少なくとも第１ポンピングチャンバと、入口と、該入口からポンピングチャンバに通じるハウジングの入口通路と、出口と、ポンピングチャンバから出口に通じるハウジングの出口通路とを備え、流体を入口通路からポンピングチャンバ内に吸引する吸引ストローク時およびポンピングチャンバ内の流体を出口通路内に吐出する吐出ストローク時にポンピングチャンバ内で移動できる第１ポンピング部材と、吸引ストローク時および吐出ストローク時にポンピング部材を移動させる駆動装置と、入口通路の入口逆止弁と、出口通路の出口逆止弁とを有し、前記両逆止弁の各々が可動弁要素および弁座を備え、前記弁要素を形成する前記ハウジングのガスケットを更に有することを特徴とするポンプ。 12．第２ポンピングチャンバを有し、前記入口通路および出口通路の少なくとも一方が、チャンバと、入口通路における第２ポンピングチャンバの入口逆止弁と、出口通路における第２ポンピングチャンバの出口逆止弁とを備え、前記ガスケットが、第２ポンピングチャンバの少なくとも１つの弁要素を備え、前記ガスケットの一部が前記チャンバを形成し、前記１つの弁要素が前記チャンバ内にあることを特徴とする請求の範囲第１１項に記載のポンプ。 13．第１および第２ハウジングセクションを備えたハウジングと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間のガスケットと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとを一体に保持する少なくとも１つの緊締具とを有し、前記ハウジングは、少なくとも第１および第２ポンピングチャンバと、入口と、該入口からポンピングチャンバに通じるハウジングの入口通路と、出口と、ポンピングチャンバから出口に通じるハウジングの出口通路とを備え、それぞれ、流体を入口通路からポンピングチャンバ内に吸引する吸引ストローク時およびポンピングチャンバ内の流体を出口通路内に吐出する吐出ストローク時に第１および第２ポンピングチャンバ内で移動できる第１および第２ポンピング部材と、吸引ストローク時および吐出ストローク時にポンピング部材を移動させる駆動装置と、それぞれ、前記第１および第２ポンピングチャンバの入口通路内の第１および第２入口逆止弁とを有し、該第１および第２入口逆止弁が１組の逆止弁を形成し、第１および第２ポンピングチャンバの出口通路の第１および第２出口逆止弁を有し、該第１および第２出口逆止弁が１組の逆止弁を形成し、前記ガスケットが、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間にシールを形成し、前記ガスケットが少なくとも１つの前記ハウジングセクションと協働して、入口通路および出口通路の１つにチャンバを形成し、前記逆止弁の組の１つが前記チャンバ内にあることを特徴とするポンプ。 14．前記出口逆止弁の下流側の入口通路内の位置から入口逆止弁の上流側の入口通路内の位置に通じる前記ハウジングのバイパス通路と、該バイパス通路のバイパス弁座を備えたバイパス弁と、前記ガスケットの一領域と、該領域をバイパス弁座に押圧してバイパス通路を閉じる押圧部材とを有し、ガスケットの前記領域は、バイパス弁座から離れる方向に移動させてバイパス通路を開かせる大きさを超える出口通路からの圧力をもつ流体に応答することを特徴とする請求の範囲第１３項に記載のポンプ。 15．第１および第２ハウジングセクションを備えたハウジングと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間のガスケットと、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとを一体に保持する少なくとも１つの緊締具とを有し、前記ハウジングは、少なくとも第１ポンピングチャンバと、入口と、該入口からポンピングチャンバに通じるハウジングの入口通路と、出口と、ポンピングチャンバから出口に通じるハウジングの出口通路とを備え、流体を入口通路からポンピングチャンバ内に吸引する吸引ストローク時およびポンピングチャンバ内の流体を出口通路内に吐出する吐出ストローク時にポンピングチャンバ内で移動できる第１ポンピング部材と、吸引ストローク時および吐出ストローク時にポンピング部材を移動させる駆動装置と、入口通路の入口逆止弁と、出口通路の出口逆止弁とを有し、前記両逆止弁の各々が可動弁要素および弁座を備え、前記ガスケットが、第１ハウジングセクションと第２ハウジングセクションとの間にシールを形成し、前記出口逆止弁の下流側の入口通路内の位置から入口逆止弁の上流側の入口通路内の位置に通じる前記ハウジングのバイパス通路と、該バイパス通路のバイパス弁座、前記ガスケットの一領域、および該領域をバイパス弁座に押圧してバイパス通路を閉じる押圧部材を備えたバイパス弁とを更に有し、ガスケットの前記領域は、バイパス弁座から離れる方向に移動させてバイパス通路を開かせる大きさを超える出口通路からの圧力をもつ流体に応答することを特徴とするポンプ。 16．前記押圧部材がハウジングのボア内にあり、前記ガスケットが、該ガスケットの前記領域を包囲しかつ前記ボアをシールするシールを備えていることを特徴とする請求の範囲第１５項に記載のポンプ。 17．前記出口通路は少なくとも一部がガスケットにより形成された第２ハウジングセクションの出口チャンバを有し、前記バイパス通路はガスケットのバイパス開口および第１ハウジングセクションのバイパス通路セクションを備え、バイパス弁の弁座は第１ハウジングセクションにあることを特徴とする請求の範囲第１５項に記載のポンプ。 18．ハウジングと、該ハウジング内のウォッブル板と、揺らぎ運動をウォッブル板に伝達するための前記ハウジング内に取り付けられたウォッブル機構とを有し、前記ハウジングは、少なくとも第１ポンピングチャンバと、入口と、該入口からポンピングチャンバに通じるハウジングの入口通路と、出口と、ポンピングチャンバから出口に通じるハウジングの出口通路とを備え、ウォッブル板により駆動される第１ポンピング部材を有し、該第１ポンピング部材は、流体を入口通路からポンピングチャンバ内に吸引する吸引ストローク時およびポンピングチャンバ内の流体を出口通路内に吐出する吐出ストローク時にポンピングチャンバ内で移動でき、ポンピングチャンバの一端をシールするためのウォッブル板とポンピング部材との間のダイアフラムを更に有し、前記ポンピング部材は、ポンピング部材への揺らぎ運動の伝達を補助するためのダイアフラムと係合する受け台を備えていることを特徴とするポンプ。 19．前記受け台はほぼ環状であることを特徴とする請求の範囲第１８項に記載のポンプ。