JPH1050210A - 陰極線管のシャドウマスク用平面部材およびそれを用いたシャドウマスクの製造方法 - Google Patents

陰極線管のシャドウマスク用平面部材およびそれを用いたシャドウマスクの製造方法

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JPH1050210A
JPH1050210A JP9122089A JP12208997A JPH1050210A JP H1050210 A JPH1050210 A JP H1050210A JP 9122089 A JP9122089 A JP 9122089A JP 12208997 A JP12208997 A JP 12208997A JP H1050210 A JPH1050210 A JP H1050210A
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純 荒谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャドウマスク用平面部材に張力を与えてフ
レーム部材に溶接する際、平面部材のビーム選択領域に
おけるしわ及び破断の発生を防止する。 【解決手段】 シャドウマスク用平面部材11は、複数
のビーム通過孔が所定のピッチ及びパターンで配設され
たビーム選択領域12と、これを囲む第1バンド枠部1
4bと、複数の連結部14cで第1バンド枠部14bの外
周に接続された第2バンド枠部14aと、第1及び第2
バンド枠部と2つの連結部とで囲まれた複数の領域であ
って、複数の孔が形成された外側領域13a、13b、
13cとを備えている。そして、連結部14cは、その
幅を徐々に広げるようにして第2バンド枠部14aに接
続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管のシャドウ
マスク用平面部材およびそれを用いたシャドウマスクの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、フラットフェイスタ
イプのカラー陰極線管1は、ほぼ平面状のフェイススク
リーン面3を有するガラスパネル2を備えている。ガラ
スパネル2の内側には、シャドウマスク9のフレーム部
材7を支持するためのパネルピン5が設けられている。
金属製のフレーム部材7に張られたシャドウマスク9
は、フレーム部材7の外側に溶接された板バネ8がパネ
ルピン5に係合することによって、ガラスパネル2内の
所定の位置に保持されている。ファンネル6のネック部
内に設けられた電子銃(図示せず)から出射された電子
ビーム10のうち、フレーム部材7に張られたシャドウ
マスク9のビーム通過孔を通過したものが、ガラスパネ
ル2の内面に形成された蛍光面4の所定のスポットに当
たる。
【0003】陰極線管の動作中、シャドウマスク9のビ
ーム通過孔が開いていない部分に衝突する電子ビームに
よってシャドウマスク9は加熱され膨張する。この熱膨
張によってシャドウマスクが変形すると、シャドウマス
ク9のビーム通過孔を通過した電子ビーム10が蛍光面
4の正しいスポットに当たらなくなり、色ずれ等の不具
合が生ずる。そこで、上記の熱膨張によるシャドウマス
クの変形を抑えるために、シャドウマスク9は予め張力
を付与された状態でフレーム部材7に溶接されている。
【0004】シャドウマスク9に張力を付与した状態で
シャドウマスク9をフレーム部材7に溶接するために、
従来は図8に示すようなシャドウマスク用平面部材21
を使用していた。この平面部材21は、多数のスロット
形状または丸形状のビーム通過孔が所定のピッチ及びパ
ターンで配設されたビーム選択領域22と、この領域を
囲む無孔領域23とを有する。ビーム選択領域22は略
矩形であり、この領域22がシャドウマスクとなる。
【0005】つまり、ビーム選択領域22をフレーム部
材7に位置決めし、平面部材21の四辺、即ち無孔領域
23を外側に引っ張ることによってシャドウマスク用平
面部材21のビーム選択領域22に張力を付与した状態
で、平面部材21をフレーム部材7に溶接する。その
後、無孔領域23をフレーム部材の外周に沿って切り取
る。このようにして、シャドウマスク9に張力を付与し
た状態でシャドウマスク9をフレーム部材7に溶接した
シャドウマスクアセンブリー、即ち色選択電極が製造さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、ビー
ム選択領域22には多数のビーム通過孔が形成されてい
るが、その周囲の無孔領域23には全く孔があけられて
いない。従って、ビーム選択領域22と無孔領域23と
の機械的強度の差が大きい。このため、平面部材21の
四辺を所定の力で外側に引っ張る際に、ビーム選択領域
22と無孔領域23との機械的変形量即ち伸び量が相違
し、その結果、ビーム選択領域22の四隅部分(図8の
24)にしわが発生しやすい。シャドウマスクとなるビ
ーム選択領域22内にしわが発生すると、その部分にお
けるビーム通過孔と蛍光面4上の所定スポットとの対応
関係が崩れて色純度の劣化の問題が生ずる。
【0007】また、平面部材21の四辺を外側に引っ張
る際に、ビーム選択領域22と無孔領域23との境界部
で平面部材21の破れが発生しやすく、その結果、製造
歩留りが低下するといった問題もある。
【0008】本発明は、シャドウマスク用平面部材の形
状及び構造を改善することにより、平面部材に張力を付
与したときにビーム選択領域にしわが発生しにくくする
と共に、ビーム選択領域と無孔領域との境界部に破断が
生じにくくするすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるシャドウマ
スク用平面部材は、複数のビーム通過孔が所定のピッチ
及びパターンで配設されたビーム選択領域と、前記ビー
ム選択領域を囲む第1バンド枠部と、前記第1バンド枠
部の周囲に離れて位置する第2バンド枠部と、前記第1
バンド枠部の外周と前記第2バンド枠部の内周とを複数
箇所で接続する複数の連結部と、前記第1及び第2バン
ド枠部と2つの連結部とで囲まれた複数の領域であっ
て、複数の孔が形成された外側領域とを備え、前記連結
部の前記第2バンド枠部との接続部において、前記連結
部の幅が徐々に広がりながら前記第2バンド枠部に接続
することにより、前記接続部が補強されていることを特
徴とする。
【0010】このようなシャドウマスク用平面部材を用
いる本発明のシャドウマスクの製造方法によれば、上記
シャドウマスク用平面部材の第2バンド枠部の四辺を外
側に引っ張ることにより前記シャドウマスク用平面部材
に張力を与え、張力を与えた前記シャドウマスク用平面
部材の前記第1バンド枠部を金属フレーム部材に位置決
めして溶接し、その後、前記シャドウマスク用平面部材
の溶接部分より外側の部分を除去することにより、シャ
ドウマスク(アセンブリー)を得る。
【0011】上記のような本発明のシャドウマスク用平
面部材およびこれを用いたシャドウマスク製造方法によ
れば、ビーム選択領域とその周囲のダミー孔が形成され
た領域との引っ張り強度がほぼ等しくなるように調整す
ることができる。その結果、平面部材に張力を付与すべ
く四辺を外側に引っ張った際に、ビーム選択領域の変形
量とその周囲の領域の変形量とを合わせることができ、
これによってビーム選択領域の四隅のしわ発生を回避す
ることができる。しかも、前記連結部の第2バンド枠部
との接続部は、徐々に幅が広がるようにして補強されて
いるので、シャドウマスク用平面部材の第2バンド枠部
の四辺を外側に引っ張ることによりシャドウマスク用平
面部材に張力を与える際、連結部と第2バンド枠部との
接続部への応力集中が緩和され、平面部材の破断が回避
される。第2バンド枠部との接続部における連結部の幅
は、直線的に広がっていてもよいし、円弧またはその類
似曲線に沿って広がっていてもよい。
【0012】好ましくは、前記第1および第2バンド枠
部が略矩形の内周及び外周を有し、複数の孔が形成され
た矩形の外側コーナー領域が前記第2バンド枠部と2本
の前記連結部とで囲まれている。あるいは、前記第1バ
ンド枠部が略矩形の内周及び外周を有し、前記第2バン
ド枠部が略八角形の内周及び外周を有し、複数の孔が形
成された略三角形の外側コーナー領域が前記第2バンド
枠部と2本の前記連結部とで囲まれている。これによ
り、シャドウマスク用平面部材の第2バンド枠部の四辺
を外側に引っ張ってシャドウマスク用平面部材に張力を
与える際、ほぼ矩形のビーム選択領域の各辺の中央部と
両端部とで張力が不均一になるのを回避することができ
る。
【0013】さらに、外側領域に形成された複数の孔の
径が、前記第1バンド枠部近傍より前記第2バンド枠部
近傍で小さくなるように形成されていることが好まし
い。このように、外側領域に所定のピッチで配設する複
数の孔を、その径が変化するように分布することによ
り、ビーム選択領域の全面により均一な張力が印加され
るように調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1実施形態に係るシ
ャドウマスク用平面部材11の平面図である。シャドウ
マスクとなるビーム選択領域12は略矩形状であり、ビ
ーム選択領域12を囲むように第1バンド枠部14bが
設けられている。さらに、その外側に第2バンド枠部1
4aが配置され、第1バンド枠部14bと第2バンド枠
部14aとが連結部14cによって複数箇所で接続され
ている。
【0015】また、第1バンド枠部14bと第2バンド
枠部14aと連結部14cで囲まれた複数の外側領域1
3a、13b、13cにはビーム選択領域12と同様
に、スロット形状または丸形状の多数の小孔が所定のピ
ッチ及びパターンで配設されている。ビーム選択領域1
2の小孔は電子ビームが通過する孔である。外側領域1
3a、13b、13cの小孔は、シャドウマスク用平面
部材11に張力を与えてフレーム部材に溶接する際に、
ビーム選択領域12の全体に均一な張力が付与されるよ
うにするために設けられている。
【0016】このような平面部材11の第2バンド枠部
14aの四辺を治具(図示せず)により掴んで外側に引
っ張ることにより、平面部材11の全面に張力を付与
し、この状態で第1バンド枠部14bをフレーム部材
(図4の7)に位置決めして溶接する。この後、フレー
ム部材7の外周に沿って平面部材11の溶接部より外側
の部分、即ち外側領域13a、13b、13c、連結部
14c、及び第2バンド枠部14aを切り取る。このよ
うにして、図4に示すようにフレーム部材7とシャドウ
マスク9とからなるカラー陰極線管用のシャドウマスク
アセンブリー(色選択電極)17が得られる。そして、
この色選択電極17は図7に示した従来と同様の方法で
ガラスパネル2内に装着される。
【0017】外側領域13a、13b、13cは平面部
材11をフレーム部材7に溶接した後は切り取られ不要
となるが、平面部材11に張力を付与する際にシャドウ
マスク9となるビーム選択領域12の全面に均一な張力
が付与されるようにする働きを有する。これによって、
ビーム選択領域12(シャドウマスク9)の張力不均衡
に起因するしわの発生を回避することができる。
【0018】また、連結部14cと第2バンド枠部14
aとの接続部において、連結部14cの幅が円弧を描く
ように徐々に広がっている。もし、このような接続部の
補強が無ければ、つまり連結部14cの幅が変化せずに
そのまま第2バンド枠部14aに接続されている場合
は、第2バンド枠部14aを外側に引っ張った際に連結
部14cと第2バンド枠部14aとの接続部に応力が集
中して、この部分で破断が発生しやすい。
【0019】本実施形態では、連結部14cの第2バン
ド枠部14aとの接続部が上記のように補強されている
ので、連結部14cと第2バンド枠部14aとの接続部
への応力集中が緩和される。その結果、平面部材11に
張力を付与する際に、連結部14cと第2バンド枠部1
4aとの接続部に破断が生ずることを防止できる。
【0020】連結部14cの幅を円弧に沿って徐々に増
加させる場合、円弧の半径が小さすぎると接続部への応
力集中を軽減させる効果が小さい。逆に、円弧の半径が
大きすぎると、外側領域の本来の目的であるビーム選択
領域12の全体に均一な張力を付与することが損なわれ
る。一実施例において、円弧の半径は6mmとした。ま
た、蛍光面4の寸法は約260mm×330mmであ
り、平面部材11の外径寸法は約380mm×450m
mとした。平面部材11のビーム選択領域12は約24
0mm×320mm、第1及び第2バンド枠部14a、
14b、及び連結部14cは幅約10mmとした。
【0021】外側領域13a、13b、13cに配設す
る孔のサイズ及びピッチは、外側領域13a、13b、
13cの引っ張り強度がビーム選択領域12と同等もし
くは若干高くなるように決めることが望ましい。一実施
例において、外側領域13aはビーム選択領域12とほ
ぼ同等の引っ張り強度とし、外側領域13b、13cは
内側(垂直中心軸15側)ではビーム選択領域12と同
等の強度となるように、外側ではビーム選択領域12よ
り強度が高くなるようにした。
【0022】具体的には、ビーム選択領域12および外
側領域13aでは、垂直軸15の近傍で垂直方向の孔ピ
ッチを約0.29mm、水平方向の孔ピッチを約0.2
4mmとし、孔サイズを約0.25mm×0.05mm
とした。水平方向両端で垂直方向の孔ピッチを約0.2
9mm、水平方向の孔ピッチを約0.25mmとし、孔
サイズを約0.25mm×0.06mmとした。
【0023】外側領域13b、13cでは、内側(垂直
中心軸15側)で垂直方向の孔ピッチを約0.29m
m、水平方向の孔ピッチを約0.24mmとし、孔サイ
ズを約0.25mm×0.05mmとした。外側で垂直
方向の孔ピッチを約0.29mm、水平方向の孔ピッチ
を0.24mmとし、孔サイズを0.05mm×0.0
5mmとした。
【0024】連結部14cと第2バンド枠部14aとの
接続部において、連結部14cの幅を円弧を描くように
徐々に広げる具体的な方法の例を図5に基づいて説明す
る。図5(a)に示すように、スロット孔20が所定の
ピッチ及びパターンで配設されている。但し、これらの
図面はスロット孔20のサイズ及びピッチを誇張して描
いている。円弧18に沿って連結部14cの幅を徐々に
広げる場合、円弧18と各スロット孔20の垂直中心線
19との交点で、そのスロット孔20を水平方向にカッ
トする。ただし、カットされた後のスロット孔の垂直方
向の寸法が0.05mm未満の場合、そのスロット孔を
除く。このようにして図5(b)に示すように、連結部
14cの幅を円弧状に徐々に広げることができる。図5
(b)で、円弧18の右側が連結部14cである。
【0025】上述した実施例のシャドウマスク用平面部
材11を用いたところ、平面部材11に張力を付与した
状態でフレーム部材7に溶接する工程における不良率は
2%であった。一方、連結部14cがその幅を徐々に広
げることなくそのまま第2バンド枠部14aに接続して
いる平面部材11を用いた場合は、上記工程の不良率は
15%であった。
【0026】なお、上記の実施例では、円弧18の半径
を6mmとしたが、陰極線管のサイズ等に応じて適切な
半径を選ぶ必要がある。平面部材のサイズや与えるべき
張力が陰極線管のサイズに応じて異なるからである。ま
た、連結部14cがその幅を徐々に広げて第2バンド枠
部14aに接続する部分の形状は、必ずしも円弧状であ
る必要は無く、他の曲線形状であってもよい。あるいは
図2に示すように、直線的に連結部14cの幅が広がっ
ていてもよい。
【0027】図2は、連結部14cの第2バンド枠部1
4aとの接続部の形状のみが図1と相違している。換言
すれば、外側領域13a、13b、13cの第2バンド
枠部14aと接するコーナー部が、図1では円弧状であ
るのに対し、図2では面取り形状となっている。図2の
場合も、連結部14cがその幅を徐々に広げるようにし
て第2バンド枠部14aに接続することにより、連結部
14cの第2バンド枠部14aとの接続部が補強されて
おり、図1の場合と同様の効果が得られる。
【0028】(実施の形態2)図3は本発明の第2実施
形態に係るシャドウマスク用平面部材11の平面図であ
る。図1に示した第1実施形態と異なる点は、第2バン
ド枠部14aが八角形であり、四隅の外側領域(外側コ
ーナー領域)13cが略三角形となっている点である。
その他の部分の形状は実施形態1と同じである。
【0029】図3のシャドウマスク用平面部材11を用
いた場合も図1の平面部材を用いた場合と同様の効果が
得られる。さらに、図3の平面部材11は、四辺を外側
に引っ張る際に、図1の平面部材を用いた場合に比べ
て、平面部材のコーナー部における応力の集中を一層緩
和することができる。その結果、平面部材のコーナー部
の強度が一層高くなり平面部材が破れにくくなると共
に、ビーム選択領域12の全面に均一な張力を与えるこ
とが一層容易になる。
【0030】なお、この実施形態においても、第1実施
形態と同様に、連結部14cがその幅を円弧に沿って徐
々に広げるように第2バンド枠部14aに接続してい
る。この実施形態においても、円弧以外の曲線形状に沿
って、あるいは図2に示したように直線的に、連結部1
4cの幅を徐々に広げてもよい。
【0031】(実施の形態3)図6に本発明の第3実施
形態に係るシャドウマスク用平面部材11の平面図を示
す。この実施形態の平面部材11は、四隅の部分には孔
が形成されていない点で図1に示した実施形態と異な
る。つまり、図1における多数の小孔が設けられた外側
コーナー領域13cがこの実施形態の平面部材11には
存在せず、第1および第2のバンド枠部14b,14a
が四隅の幅広の連結部14cで接続されている。この実
施形態のように、平面部材11の四隅には孔あき領域が
存在しない場合であっても、四辺に存在する孔あき領域
(外側領域13a,13b)の働きにより、既述の実施
形態と同様の効果が得られる。
【0032】また、この実施形態の平面部材11も、連
結部14cの第2バンド枠部14aとの接続部が円弧に
沿って徐々に広げられている。つまり、外側領域13
a,13bの第2バンド枠部14a側のコーナー部が円
弧状に形成されている。その結果、この平面部材の四辺
を外側に引っ張って張力を付与する際に、外側領域13
a,13bの第2バンド枠部14a側のコーナー部への
応力集中が緩和され、この部分における破断の発生が回
避される。なお、このコーナー部の形状は円弧に限ら
ず、類似の曲線、又は斜めの直線であってもよい。
【0033】なお、図3に示した第2の実施形態と本実
施形態とを組み合わせてもよい。つまり、図3の平面部
材11において、4つの略三角形の外側コーナー領域1
3cの孔を除くことにより、孔あき外側コーナー領域1
3cを無くし、四隅部分を幅広の連結部14cとする。
この場合も、図6に示した平面部材11と同様の効果が
得られる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明のシャドウマスク
用平面部材およびこれを用いたシャドウマスクの製造方
法によれば、シャドウマスク用平面部材に張力を与えた
状態でフレーム部材に位置決めして溶接する際に、ビー
ム通過孔が所定のピッチ及びパターンで設けられたビー
ム選択領域のコーナー部近傍にしわが発生するのを回避
することができる。また、平面部材に張力を与える際に
外側のバンド枠部と連結部との接続部に集中する応力を
緩和して、この部分における破断の発生を回避すること
ができる。したがって、色純度の優れた陰極線管を歩留
り良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るシャドウマスク
用平面部材の平面図
【図2】図1のシャドウマスク用平面部材の変形例を示
す平面図
【図3】本発明の第2の実施形態に係るシャドウマスク
用平面部材の平面図
【図4】本発明の実施形態に係るシャドウマスク(色選
択電極)の斜視図
【図5】連結部と第2バンド枠部との接続部において、
連結部の幅を円弧を描くように徐々に広げる具体的な方
法の例を示す図
【図6】本発明の第3の実施形態に係るシャドウマスク
用平面部材の平面図
【図7】本発明のシャドウマスク用平面部材が用いられ
る陰極線管の部分断面図
【図8】従来のシャドウマスク用平面部材の平面図
【符号の説明】
1 カラー陰極線管 2 ガラスパネル 3 フェイススクリーン面 4 蛍光面 5 パネルピン 6 ファンネル 7 フレーム部材 8 板バネ 9 シャドウマスク 10 電子ビーム 11 シャドウマスク用平面部材 12 ビーム選択領域 13a,13b,13c 外側領域 14a 第2バンド枠部 14b 第1バンド枠部 14c 連結部 17 色選択電極 18 円弧 20 スロット孔

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のビーム通過孔が所定のピッチ及び
    パターンで配設されたビーム選択領域と、 前記ビーム選択領域を囲む第1バンド枠部と、 前記第1バンド枠部の周囲に離れて位置する第2バンド
    枠部と、 前記第1バンド枠部の外周と前記第2バンド枠部の内周
    とを複数箇所で接続する複数の連結部と、 前記第1及び第2バンド枠部と2つの連結部とで囲まれ
    た複数の領域であって、複数の孔が形成された外側領域
    とを備え、 前記連結部の前記第2バンド枠部との接続部において、
    前記連結部の幅が徐々に広がりながら前記第2バンド枠
    部に接続することにより、前記接続部が補強されている
    陰極線管のシャドウマスク用平面部材。
  2. 【請求項2】 前記連結部と前記第2バンド枠部との接
    続部において、前記連結部の幅が直線的に徐々に広がっ
    ている請求項1記載のシャドウマスク用平面部材。
  3. 【請求項3】 前記連結部と前記第2バンド枠部との接
    続部において、前記連結部の幅が円弧またはその類似曲
    線を描くように徐々に広がっている請求項1記載のシャ
    ドウマスク用平面部材。
  4. 【請求項4】 前記第1バンド枠部が略矩形の内周を有
    し、前記第2バンド枠部が略矩形の外周を有し、複数の
    孔が形成された矩形の外側コーナー領域が前記第2バン
    ド枠部と2つの前記連結部とで囲まれている請求項1か
    ら3のいずれか1項記載のシャドウマスク用平面部材。
  5. 【請求項5】 前記第1バンド枠部が略矩形の内周を有
    し、前記第2バンド枠部が略八角形の外周を有し、複数
    の孔が形成された略三角形の外側コーナー領域が前記第
    2バンド枠部と2つの前記連結部とで囲まれている請求
    項1から3のいずれか1項記載のシャドウマスク用平面
    部材。
  6. 【請求項6】 前記外側領域に形成された複数の孔の径
    が、前記第1バンド枠部近傍より前記第2バンド枠部近
    傍で小さくなるように形成されている請求項1から5の
    いずれか1項記載のシャドウマスク用平面部材。
  7. 【請求項7】 複数のビーム通過孔が所定のピッチ及び
    パターンで配設されたビーム選択領域と、前記ビーム選
    択領域を囲む第1バンド枠部と、前記第1バンド枠部の
    周囲に離れて位置する第2バンド枠部と、前記第1バン
    ド枠部の外周と前記第2バンド枠部の内周とを複数箇所
    で接続する複数の連結部と、前記第1及び第2バンド枠
    部と2つの連結部とで囲まれた複数の領域であって、複
    数の孔が形成された外側領域とを備え、前記連結部の前
    記第2バンド枠部との接続部において、前記連結部の幅
    が徐々に広がりながら前記第2バンド枠部に接続するこ
    とにより、前記接続部が補強されているシャドウマスク
    用平面部材を用意し、 前記第2バンド枠部の四辺を外側に引っ張ることにより
    前記シャドウマスク用平面部材に張力を与え、 張力を与えた前記シャドウマスク用平面部材の前記第1
    バンド枠部をフレーム部材に位置決めして溶接し、 その後、前記シャドウマスク用平面部材の溶接部分より
    外側の部分を除去することにより、シャドウマスクを得
    る工程を備えているシャドウマスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記連結部の前記第2バンド枠部との接
    続部において、前記連結部の幅が直線的に徐々に広がっ
    ている請求項7記載のシャドウマスクの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記連結部と前記第2バンド枠部との接
    続部において、前記連結部の幅が円弧またはその類似曲
    線を描くように徐々に広がっている請求項7記載のシャ
    ドウマスクの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1が略矩形の内周を有し、前記
    第2バンド枠部が略矩形の外周を有し、複数の孔が形成
    された矩形の外側コーナー領域が前記第2バンド枠部と
    2つの前記連結部とで囲まれている請求項7から9のい
    ずれか1項記載のシャドウマスクの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1バンド枠部が略矩形の内周を
    有し、前記第2バンド枠部が略八角形の外周を有し、複
    数の孔が形成された略三角形の外側コーナー領域が前記
    第2バンド枠部と2つの前記連結部とで囲まれている請
    求項7から9のいずれか1項記載のシャドウマスクの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 前記外側領域に形成された複数の孔の
    径が、前記第1バンド枠部近傍より前記第2バンド枠部
    近傍で小さくなるように形成されている請求項7から1
    1のいずれか1項記載のシャドウマスクの製造方法。
  13. 【請求項13】 複数のビーム通過孔が所定のピッチ及
    びパターンで配設されたビーム選択領域と、前記ビーム
    選択領域を囲む第1バンド枠部と、前記第1バンド枠部
    の周囲に離れて位置する第2バンド枠部と、前記第1バ
    ンド枠部の外周と前記第2バンド枠部の内周とを複数箇
    所で接続する複数の連結部と、前記第1及び第2バンド
    枠部と2つの連結部とで囲まれた複数の領域であって、
    複数の孔が形成された外側領域とを備え、前記連結部の
    前記第2バンド枠部との接続部において、前記連結部の
    幅が徐々に広がりながら前記第2バンド枠部に接続する
    ことにより、前記接続部が補強されているシャドウマス
    ク用平面部材を用意し、 前記第2バンド枠部の四辺を外側に引っ張ることにより
    前記シャドウマスク用平面部材に張力を与え、 張力を与えた前記シャドウマスク用平面部材の前記第1
    バンド枠部をフレーム部材に位置決めして溶接し、 その後、前記シャドウマスク用平面部材の溶接部分より
    外側の部分を除去することにより、シャドウマスクを
    得、 前記シャドウマスクを陰極線管のガラスパネルの内側に
    取付ける工程を備えている陰極線管の製造方法。
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KR100418035B1 (ko) * 2001-05-31 2004-02-11 엘지전자 주식회사 개선된 새도우마스크를 가지는 평면 브라운관

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