JPH10501805A - ペル酸素組成物 - Google Patents

ペル酸素組成物

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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C407/00Preparation of peroxy compounds

Abstract

(57)【要約】

Description

【発明の詳細な説明】 ペル酸素組成物 本発明はペル酸素(peroxygen)組成物に関する。より詳しくは、本 発明は、過酸の溶液、さらに詳しくは、エステル過酸(ester perac id)の溶液に関する。 周知のように、ある種の化合物は非常に強力な殺菌効果を発揮し、そのため、 いろいろな種類の用途、特に家庭および産業における硬質表面(hard su rface)の消毒における消毒剤としての使用に適したものとなっている。も っとも普通に使用される化合物の一つは次亜塩素酸ナトリウム溶液である。これ は低価格で容易に入手することができ、かつ短い接触時間で消毒剤として相当の 有効性を示すからである。しかし、近年、次亜塩素酸塩溶液の使用によって生じ うる環境に関する結果、たとえば塩素化有機化合物たとえばトリハロメタンの生 成の可能性、に対して表明される関心がますます増大しており、したがって代替 消毒剤を見つけ出す試みがなされている。 これまで次亜塩素酸塩消毒剤の代替物としての使用が提案されている一群の薬 品は、有機ペル酸素化合物特に脂肪族C1〜C3過酸たとえば過酢酸から成る。こ れらの脂肪族過酸(aliphatic peracid)は非常に有効な殺菌 剤であるが、人によってはその臭いが不快あるいは刺激的であると感じるため、 消毒剤を人のいるまわりで使用することが考えられる用途に関しては、代替消毒 剤を見つけることが望ましい。 多くの消毒剤組成物特に家庭用の消毒剤は消毒剤の濃厚溶液を使用しており、 使用に際して必要濃度まで希釈される。多くのそのような濃厚溶液においては、 有機溶剤に比して、低価格、入手の容易さ、安全な取扱いの容易さがあるため、 水が溶剤として使用される。消毒剤は濃厚溶液中で単一相の系をなしているのが 明らかに望ましい。そうすれば、使用時に溶液を攪拌する必要がないからである 。単一相系の生成により、消毒剤が組成物全体にわたって不均一に分布する可能 性が低下し、したがって消毒剤の不適切または過剰な使用の可能性が低下する。 先行技術においてはエステル過酸が知られている。たとえば、欧州特許公開第 EP−A−0 166 571号明細書では、漂白および洗濯用途のための、一 般式、〔RX〕mAOOH のエステル過酸の使用が教示されている。この式に おいて、Rはヒドロカルビルまたはアルコキシル化ヒドロカルビル、Xはヘテロ 原子成分好ましくは酸素、Aは一つまたは二つのカルボニル基を含むいろいろな 種類の有機成分、mは1または2である。 欧州特許公開第EP−A−0 426 217号明細書は、漂白および洗浄設 備のための、一般式 X−O2C−A−CO3H のエステル過酸の使用を教示し ている。この式において、AはC1〜C12のアルキル、アリール、またはアルカ リール(alkaryl)基であり、Xは随意にヘテロ原子を含むC1〜C20の アルキル、アリール、アルキルアリール基である。 フランス特許出願第2324626号明細書とNedelecらの論文(Sy nthesis,1976,pp821−3)とはいずれも、有機溶剤中での酸 塩化物と過酸化水素との反応によるエステル過酸の製造と分離の方法を教示して いる。 C.Lionらの論文(Bull.Soc.Chim.Belg.1991,100 ,pp555−559)は、高濃度の硫酸の存在下でエステル酸(est er acid)と過酸化水素とを反応させ、氷中に急冷することによる、エス テル過酸の製造と分離を開示している。そのようにして製造されたエステル過酸 はアルカリ性水溶液中で毒性の有機リン化合物を分解させるのに使用される。 どの先行技術の文献も、本発明の貯蔵安定なエステル過酸酸性水溶液、または そのようなエステル過酸の溶液の消毒剤としての使用について、明確には開示し ていない。 本発明の目的は、新しい貯蔵安定なエステル過酸酸性水溶液を提供することで ある。 本発明のもう一つの目的は、C1〜C3脂肪族過酸に比して低臭気の過酸殺菌剤 を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、貯蔵安定なエステル過酸酸性水溶液の製造方法を 提供することである。 本発明のもう一つの目的は、低臭気の過酸を用いる殺菌法を提供することであ る。 本発明によれば、一般式、 を有し、Rが1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を示し、xが1〜4である 、少なくとも一つのエステル過酸から成り、1〜5の範囲のpHを有する、貯蔵 安定な酸性水溶液が提供される。 本発明のもう一つの側面によれば、一般式 を有し、xが1〜4であり、Rが1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を示す 、一つ以上のカルボキシル化合物の水溶液を、4よりも小さく、好ましくは3以 下のpHにおいて、少なくともある程度のエステル過酸が生成されるまで、無機 ペル酸素化合物と接触させ、そのあと、生成されるエステル過酸溶液のpHが1 よりも小さい場合には、そのpHを1〜5の範囲に調節することから成ることを 特徴とする、少なくとも一つのエステル過酸から成る貯蔵安定な酸性水溶液を製 造する方法、が提供される。 本発明のもう一つの側面によれば、消毒すべき被作用物(substrate )を、上で定義したような貯蔵安定な酸性水溶液から製造される消毒剤と接触さ せることを特徴とする消毒法が提供される。 本発明による酸性水溶液は、一般化学式、 を有し、Rが1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を示し、xが1〜4である 、と定義される少なくとも一つのエステル過酸から成る。Rが3または4個の炭 素原子を有する場合、アルキル基は線状または枝分かれとすることができる。す なわち、アルキル基はn−プロピルもしくはイソプロピル、またはn−ブチル、 イソブチル、もしくはt−ブチルとすることができる。好ましくは、Rはメチル 基である。多くの場合、xの値は2、3、または4である。 特定実施態様において、本発明による溶液は、xが2、3、および4であるエ ステル過酸の混合物、すなわち過アジピン酸、過グルタル酸、および過コハク酸 のモノエステルの混合物、から成る。特に好ましい実施態様において、組成物中 に存在するエステル過酸の主要部分はx=3を有する。 本発明による溶液は1〜5好ましくは1.5〜4の範囲のpHを有する。ある 種の実施態様においては、溶液のpHは1.75よりも大きい。また、2よりも 大きく、たとえば2.5以上とすることができる。ある種の実施態様においては 、3〜3.5の範囲のpHが有効でありうる。本発明によるエステル過酸溶液は 、しばしば水溶液中に平衡混合物として存在することができ、その場合、エステ ル過酸は水、過酸化水素、および過酸化されていない酸と平衡している。この平 衡は下記の一般反応式に従う。 この式において、Rは水素または有機基を示す。容易にわかるように、一つの成 分の濃度が固定されている場合、個々の成分の相対濃度を大きな範囲にわたって 変え、しかも平衡にあるようにすることができる。エステル過酸の溶液が平衡に ない場合、化学反応が起って、混合物の組成が平衡組成物の組成に向かって変化 する。 本発明による溶液は貯蔵安定性という利点を有する。すなわち、溶液のエステ ル過酸成分の活性が、長い貯蔵期間にわたって維持される。用途に応じて、必要 な貯蔵安定度は、何日という期間たとえば10日以上から、数週間の期間たとえ ば4週間以上、また数ヵ月の期間たとえば3ヵ月以上までにも変化しうる。 使用または貯蔵の場合に、エステル過酸はしばしば溶液中に、溶液の約0.0 001〜約15wt%、好ましくは約0.05〜約10wt%、さらに好ましく は約0.1〜約5wt%の合計濃度で存在する。容易にわかるように、貯蔵およ び/または輸送用のエステル過酸溶液は、また使用組成物の製造のために希釈が 使用される場合は特に、しばしば、少なくとも0.1wt%のエステル過酸、好 ましくは少なくとも1wt%のエステル過酸を含む。 過酸化されていないエステル酸の合計濃度は、一般に溶液の約15wt%以下 、しばしば約0.05〜約10wt%、もっともしばしば約1〜約9wt%であ るが、ある種の実施態様においては、30wt%までの濃度が使用できる。 過酸化水素は一般に30wt%以下の濃度で溶液中に存在し、ある種の実施態 様においては、15〜25wt%の範囲の濃度たとえば約20wt%が特に良好 な結果を与える。他の実施態様においては、過酸化水素の濃度はしばしば約0. 5〜約15wt%であり、さらにしばしば約1〜約10wt%である。 本発明による溶液中の随意成分としては、安定剤、不活性無機塩、界面活性剤 、染料、香料、腐食防止剤があり、また増粘が他の目的のために存在する成分の 組合せによっては達成されない場合の増粘剤がある。随意成分は大きな範囲の濃 度で存在することができるが、多くの場合、これらの随意成分の合計濃度は25 wt%を越えないようにする。 本発明による溶液の貯蔵安定性の改善のために、安定剤を有効に使用でき、ま た、意図する用途において、エステル過酸が分解を引起すことが知られている化 合物たとえば遷移金属イオンと接触する可能性が高い場合には、特に望ましい。 適当なキレート化剤は、しばしば、アミノポリカルボン酸もしくはその塩たとえ ばEDTAもしくはDTPA、および/またはカルボン酸置換N含有複素環式化 合物たとえば8−ヒドロキシキノリンもしくはピコリン酸もしくはジピコリン酸 、ならびにオルガノポリホスフェート、たとえばヒドロキシエチリデンジホスホ ン酸、およびアルキレンアミノメチレンホスホン酸たとえばエチレンジアミノテ トラメチレンホスホン酸、シクロヘキサン−1,2−ジアミノテトラメチレンホ スホン酸、およびジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸、である。オ ルガノホスフェートとN−複素環式カルボン酸との併用が特に適当である。溶液 中のキレート化剤の量は配合者の裁量の範囲内にあるが、キレート化剤に含まれ る活性物質として計算して、好ましくは0.25wt%よりも大きく、しばしば 約1.5wt%以下である。 本発明で使用できる界面活性剤は、非イオン、陰イオン、陽イオン、または両 性界面活性剤とすることができる。一般に、界面活性剤は少なくとも一つの疎水 基たとえば少なくとも8個しばしば10〜26個の炭素原子を含む脂肪族炭化水 素基を含み、この脂肪族基はしばしば非環式であるが場合によっては脂環式基を 含んでいる。あるいは、この疎水基は少なくとも6個好ましくは18個までの脂 肪族炭素原子を含むアルカリール基とすることができる。界面活性剤は、さらに 少なくとも一つの水溶化基、たとえば、疎水基に直接または間接に結合されたス ルホネート、スルフェート、またはカルボキシル基、を含む。結合成分は、エー テルまたはエステル結合を含む多価アルコールの残基、たとえばエチレングリコ ール、プロピレングリコール、グリセリン、またはポリエーテル残基から誘導さ れる残基、を含むことができる。界面活性剤は、セッケンまたは合成洗剤とする ことができる。合成洗剤としては、たとえば、A.DavidsohnとB.M .MilwidskyがSynthetic Detergents(6訂版, 1978年、George Godwin Limited刊)の第2章で述べ ているようなものがあり、またそれらの製造方法も同じ本の第5章に述べられて いる。前記書物の11〜23頁に述べられている陰イオン界面活性剤のうち、ス ルホネートおよびスルフェートが特別の実際的重要性を有する。スルホネートと しては、たとえばアルカリールスルホネート特にアルキルベンゼンスルホネート であって、好ましくはアルキル基が9〜15個の炭素原子を含む直鎖であるもの があるが、これらのうちもっとも普通に使用される界面活性剤は線状ドデシルベ ンゼンスルホネートである。本発明の溶液で有効なその他の陰イオンスルホネー トとしては、オレフィンスルホネート(たとえば、第1または第2脂肪族モノオ レフィンをスルホン化することによって得られるもの)、アルカンスルホネート 特に線状アルカンスルホネート、ならびにヒドロキシアルカンスルホネートおよ びジスルホネート(特に、アルキル基が10〜24の偶数個の炭素原子を含む3 −、4−、および5−ヒドロキシ−n−アルキルスルホネート)がある。その他 の望ましい陰イオン界面活性剤としては、アルコールスルフェート(好ましくは 、少なくとも炭素原子10個の鎖長を有する線状のもの)および硫酸化脂肪酸ア ルカノールアミドがある。その他のスルフェートとしては、硫酸化非イオン界面 活性剤、たとえば、アルキル基が約8〜12個の炭素原子を含み、各分子に1〜 10単位のエチレンオキシドが存在するアルキルフェノキシエチレンオキシドエ ーテルスルフェートがある。さらに別のスルフェート界面活性剤としては、アル キル基が10〜20個の炭素原子を含み、好ましくは線状であって、各分子が1 〜10個好ましくは1〜4個のエチレンオキシド分子を含むアルキルエーテルス ルフェートがある。さらなる陰イオン界面活性剤としては、ここで述べた、エチ レンオキシドを基剤とする非イオン界面活性剤のホスフェート誘導体がある。 陰イオン界面活性剤の少なくとも一部が液状であるかまたは容易に液化できる というのがかなり有効である。 多くの適当な種類の陰イオン界面活性剤において、対イオンは1価の金属イオ ンしばしばナトリウムもしくはカリウムイオンであるか、またはたとえばエタノ ールアミンもしくはイソプロピルアミンから誘導される第4アンモニウム陽イオ ンである。 実際上、陽イオン洗剤は通常陰イオン界面活性剤と同じ組成物中に一緒には存 在しないが、陽イオン洗剤を使用する場合、これらはしばしば第4アンモニウム 塩、たとえば、少なくとも一つのアルキル基が少なくとも10個の炭素原子を含 むテトラアルキルアンモニウム塩、または少なくとも10個の炭素原子を含むア ルキル鎖で置換された第4ピリジニウム塩である。第4アンモニウムハロゲン化 物、通常、塩化物を使用することができ、第4アンモニウムハロゲン化物とエス テル過酸とが使用直前に一緒にされる場合には特にそうであるが、多くの実施態 様において、非ハロゲン化物である第4アンモニウム塩の使用が好ましい。エス テル過酸と第4アンモニウム塩とを含む溶液を任意の有意の期間にわたって貯蔵 すべき場合には、特に非ハロゲン化物である第4アンモニウム塩の使用が好まし い。貯蔵のためのそのような溶液に第4アンモニウムハロゲン化物を使用すると 、ハロゲン化物の酸化によってエステル過酸の分解が起りうる。非ハロゲン化物 である第4アンモニウム塩の例としては、スルフェート、メトスルフェート、エ トスルフェート、水酸化物、アセテート、サッカリネート、ホスフェート、およ びプロピオネートがある。 本発明での使用に適した非イオン界面活性剤のかなりの部分は、エチレンオキ シドおよび場合によってはプロピレンオキシドの縮合物から成る。特に重要なそ のような非イオン界面活性剤の一つの種類は、8〜18個の炭素原子を含むアル コールと、エチレンオキシドポリマーとの水溶性縮合物から成り、1分子の界面 活性剤あたりしばしば少なくとも5モルのエチレンオキシドたとえば7〜20モ ルのエチレンオキシドを含む。他の非イオン界面活性剤は、アルキルフェノール またはアルキルナフトールとエチレンオキシドポリマーとの水溶性縮合物から成 り、通常、1モルのアルキルフェノールまたはアルキルナフトールあたり5〜2 5モルのエチレンオキシドを含む。通常、アルキル基は6〜12個の炭素原子を 含み、しばしば線状である。アルコールまたはフェノール/エチレンオキシド縮 合物におけるようにエーテル結合によって親水性成分に結合さている、非イオン 界面活性剤の疎水性成分の代替物として、この結合をエステル基とすることがで きる。通常、疎水性成分は、8〜22個の炭素原子を含む直鎖脂肪酸の残基より 詳しくはラウリン酸、ステアリン酸、およびオレイン酸残基である。非イオンエ ステル界面活性剤の一つの種類においては、しばしば親水性成分がポリエチレン オキシドから成り、1モルの脂肪酸残基あたり5〜30モルのエチレンオキシド の比率とされることが多い。容易にわかるように、モノエステルとジエステルの どちらも使用することができる。あるいは、親水性成分としてグリセロールを使 用し、そうすることによってモノグリセリドまたはジグリセリドを生成させるこ とができる。別の種類においては、親水性成分がソルビトールから成る。さらに 別の種類の非イオン界面活性剤は、C10〜C22アミドをポリエチレンオキシドま たはポリプロピレングリコールの一つまたは複数の親水性成分と縮合させたとき に得られるアルカノールアミドから成る。半極性洗剤は水溶性アミンオキシド、 水溶性ホスフィンオキシド、および水溶性イオウ酸化物を含み、これらの酸化物 はそれぞれ、10〜22個の炭素原子を含む一つのアルキル成分と、1〜3個の 炭素原子を含むアルキルおよびヒドロキシアルキル基のグループから選択される 二つの短鎖成分とを含む。 有効な両性界面活性剤は脂肪族第4アンモニウム、スルホニウム、およびホス ホニウム化合物の誘導体を含み、これらの誘導体においては脂肪族成分が線状ま たは枝分かれであることができ、あるいは、これらの誘導体のうち二つが結合し て環式化合物を生成することができる。ただし、後者の場合、少なくとも一つの 成分が約8〜22個の炭素原子を含む疎水基から成るかまたはこれを含み、かつ その成分が水溶化陰イオン基(しばしば、カルボキシル化合物、スルフェート、 およびスルホネートから選択される)を含んでいなければならない。 使用可能な、界面活性剤でない増粘剤としては、橋かけ結合されたポリ(アク リレート)、天然ガムたとえばキサンタンまたはラムサン(rhamsan)ガ ム、セルロース誘導体たとえばカルボキシメチルセルロース、およびシリケート がある。 少なくとも一つのエステル過酸から成る、本発明の貯蔵安定な酸性水溶液の製 造方法は、一般式、 を有し、xが1〜4であり、Rが1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を示す 、一つ以上のカルボキシル化合物の水溶液を、4よりも小さなpHにおいて、少 なくともある程度のエステル過酸が生成されるまで、無機ペル酸素化合物と接触 させることから成る。通常、この接触は約0〜約50℃の温度において実施され 、また多くの実施態様において、3以下特に好ましくは2.5以下のpHで実施 される。生成されるエステル過酸溶液のpHが1よりも小さい場合、そのpHは 1〜5の範囲に調節される。 無機過酸化物は、好ましくは過酸化水素であるが、過酸塩たとえば過ホウ酸ナ トリウム1水和物および4水和物とすることもできる。この無機過酸化物はエス テル酸または酸誘導体に対して等モル比で存在することができるが、多くの場合 、モル過剰の無機過酸化物の使用が望ましい。容易にわかるように、生成される エステル過酸の溶液は平衡組成物を形成する傾向があるので、出発原料の濃度の 選択が最終生成組成を強く支配する。ただし、後続処理たとえば希釈によって最 終組成を変える場合は別である。 エステル過酸の特に急速な生成が必要なある種の実施態様の場合、本発明によ る貯蔵安定な酸性水溶液の製造方法は、触媒として有効な量の強酸、たとえば、 硫酸、リン酸、および無機スルホン酸(たとえばメタンスルホン酸)の存在下で 、溶液のpHを低下させてエステル過酸の生成速度が大きくなるようにして実施 することができる。しばしば0〜1の範囲のpHが使用される。強酸は、使用す る場合、しばしば溶液の0.1〜5wt%の範囲の量だけ存在する。しかし、容 易にわかるように、強酸種の存在により、割合に急速なエステル官能基(fun ction)の加水分解が起る。エステル官能基の損失は、直接にエステル過酸 の損失を引起すばかりでなく、エステル酸を平衡状態から除去してエステル過酸 をエステル酸と過酸化水素に逆戻りさせることによって、間接的にもエステル過 酸の損失を引起す。したがって、強酸を使用する場合、エステル過酸の貯蔵安定 な溶液を製造するためには、強酸を対応する量のアルカリの添加によって中和す べきである。この中和のために使用できるアルカリとしては、特にアルカリ金属 水酸化物およびアンモニア、特に水酸化ナトリウムがある。本発明の好ましい実 施態様において、強酸触媒が使用され、エステル過酸濃度が所望の濃度に達する まで、強酸の存在下で溶液が反応させられる。次に、この到達点において、アル カリを添加して、溶液のpHを、エステル過酸の触媒による生成が減速または停 止され、エステルの加水分解も減速または停止される値、しばしば1.5〜5特 に2.5〜4たとえば3〜3.5の範囲のpHまで上昇させる。 別の好ましい実施態様において、本発明によるエステル過酸は、90wt%以 下しばしば約30wt%よりも大きく、好ましくは約65〜約88wt%の濃度 の過酸化水素を含む過酸化水素水を、エステル酸出発原料と他の随意の成分との 水溶液に、穏やかな攪拌を加えながら、制御添加することによって製造される。 好ましくは、周囲温度を使用し、代表的な値は約10〜約30℃の範囲にある。 エステル過酸溶液を平衡に到達させるのに必要な時間は、多くの要因、たとえば 、温度、使用する酸触媒の存在とその量、に依存する。代表的な時間はしばしば 1日〜約30日である。 特に好ましい実施態様において、エステル酸出発原料の供給源はコハク酸、ア ジピン酸、およびグルタル酸のモノメチルエステルの混合物から成る。 本発明のある種の実施態様において、エステル酸は、無機ペル酸素化合物の随 意の存在下において、ジエステルの加水分解によって現場で得られる。強酸触媒 によるエステル過酸の製造に使用されるものと類似の条件が使用され、アルカリ が後続添加されて、エステル官能基に対する強酸の悪影響が緩和される。この実 施法の利点は、より入手の容易なジエステルを出発原料として使用できるという ことである。 本発明による消毒法は、消毒すべき被作用物を、エステル過酸の貯蔵安定な酸 性水溶液の溶液、またはこれから製造されるものに接触させることからなる。こ の溶液は希釈なしで使用することができ、あるいは希釈することもできる。この 組成物を希釈する場合、通常、希釈は、被作用物に応じて、溶液中のエステル過 酸濃度が約1〜10,000ppmとなるように選択される。 この消毒法では、非常に広い範囲の温度、一般に約4℃から消毒剤として使用 される溶液の沸点までの温度が使用できる。多くの場合、特に消毒剤がたとえば 布を用いて手で塗布される場合、温度は作業者が気持ち良く許容し得る最高温度 によって制限され、60℃を越えることはないと思われる。 この消毒法は、いろいろな種類の被作用物の処理に使用することができる。処 理可能な被作用物の多くは液体または固体である。汚染された気相の被作用物は 、本発明の殺菌組成物の希薄溶液を噴霧することにより、または気体を本発明の 過酸溶液の浴中を通して泡立たせることにより、首尾良く処理することができる 。一つの種類の液体被作用物は、微生物汚染された水性物質、たとえば、再循環 プロセス水または廃棄前の水性流出液から成る。そのようなプロセス水および流 出液は多くの産業において発生し、バクテリア、藻類、イーストで汚染されてい ることがあり、またよりまれであるがウイルスによって汚染されていることがあ る。以下に挙げる産業に限定されるものではないが、汚染プロセス水は植物およ び動物物質の処理につきものである。たとえば、紙およびパルプ産業、食品処理 (たとえば砂糖精製産業、醸造、ワイン製造、およびアルコール蒸留産業)、わ ら処理からの流出液、下水処理場からの排水(たとえば、部分処理または単にろ 過された下水の、海に延びる管路による排水)、食肉処理工場、動物性脂肪精製 事業(carcassrendering activities)、および家 畜の飼育からの排水がある。その他の液体被作用物としては、園芸産業における かんがい水がある。さらに別の重要な汚染水性物質の発生源としては、産業にお いて生じる冷却水があり、あるいは大きな建物たとえばホテル、事務所、および 病院に設置された空調装置から生じる冷却水がある。本発明の組成物は、非水性 液体物質たとえば切削油の処理に使用することができる。 前述の事柄に妨げられることなく、本発明の組成物は、人に接触する場所にお ける消毒に独自の価値を有すると考えられる。たとえば、本発明の組成物は、固 体、たとえば硬質表面、または食品処理、動物飼育、園芸、仕出し、家庭、もし くは病院環境において再使用を意図する汚染物品の消毒に使用することができる 。硬質表面は、金属、木材、セラミックス、ガラス、およびプラスチックから製 造されたものであることができ、作業台、壁、床、衛生陶器、プラントまたは装 置、容器、工具、機械、プラントと配管が含まれうる。容易に理解されるように 、そのような硬質表面の場合、小さめの物品は本発明の殺菌組成物の溶液に浸漬 させるのが便利であることが多く、またより大規模の用途の場合には、噴霧また は類似の散布手段がより容易に使用できる。この消毒法は、吸湿性の材料たとえ ば汚染されたリネンまたは特に汚れた赤ん坊用のおしめ(しばしばテリータオル 地で作られる)の消毒を意図することもできる。本発明の組成物は、収穫された 植物または植物生成物たとえば種子、球茎、塊茎、果物、および野菜の消毒に使 用することができる。あるいは、本発明の組成物は成長中の植物特に収穫物が成 長中の植物、たとえば穀草、葉野菜、およびサラダ用野菜作物(salad c rops)、根菜、豆類、液果、カンキツ類、および堅果の処理に使用すること ができる。 さらにまた、容易に理解されるように、本発明の方法によって製造される過酸 溶液は、必要であれば、過酸が使用される他の目的、たとえば漂白においてもま たは洗濯作業における漂白添加剤としても使用することができる。 以上、本発明を一般的に説明したので、以下、本発明の特定実施態様を示す。 これらの実施態様は単なる例として示すものである。例1 モノメチルペルグルタレート(MMPG)の製造 モノメチルグルタレート(MMG)を水に溶解させることにより、それぞれ、 10wt%のMMGと10wt%のH22(試料A)、10wt%のMMGと 20wt%のH22(試料B)、20wt%のMMGと10wt%のH22(試 料C)、20wt%のMMGと20wt%のH22(試料D)、30wt%のM MGと10wt%のH22(試料E)、および30wt%のMMGと20wt% のH22(試料F)から成る水溶液を作った。これらの水溶液に、穏やかに攪拌 しながら、10分間かけて、必要量の過酸化水素(85wt%)を添加した。そ れぞれの溶液は1.5〜2の範囲のpHを有する。次に、これらの溶液を周囲温 度で12日間貯蔵し、この貯蔵の間、時々高速液体クロマトグラフィー(HPL C)によって分析した。このHPLC分析においては、Jones Chrom atographyから購入したApexオクタデシルカラム(25cm、5ミ クロン)を使用した。溶離液は、溶離速度1ml/minのとき、75:25の (水+0.25%酢酸):メタノール比率を示した。210nmの紫外線検出を 使用した。この分析によれば、6、8分後にピークが出現し、このピークはモノ メチルペルグルタレートに帰される。このピークが過酸によるピークであること を確認するために、サンプルにチオジグリコールを添加したところ、このピーク は消滅した。MMPGのほかに、モノメチルグルタレート(MMG)、グルタル 酸(GA)、および過グルタル酸(PGA)の濃度もモニターした。結果を、下 の表1に示す。 これらの溶液を硫酸セリウム(IV)溶液による滴定によって分析したところ、 21日後、試料Aは9.7wt%のH22、試料Bは19.5wt%のH22 、試料Cは8.8wt%のH22、試料Dは19wt%のH22、試料Eは8 .5wt%のH22、試料Fは17.2wt%のH22を含んでいた。明らかに この結果は本発明による溶液の貯蔵安定性を示している。試料B、D、およびF に関する貯蔵安定性の結果、すなわちこれらの試料が約20wt%の過酸化水素 を含むという結果は、特に好都合なものである。比較例2 強酸の存在下でのモノメチルペルグルタレート(MMPG)の製造、 後続のpH調節なし 5.39gのモノメチルグルタレート、0.59gの硫酸(98wt%)、お よび0.189gのヒドロキシエチリデンジホスホン酸(英国で、商品名 DE QUEST 2010 で市販されている)を、37.59gの脱イオン水に溶 解させた。この溶液に、穏やかに攪拌しながら、10分間かけて、5.99gの 過酸化水素(85wt%)を添加し、約0.5のpHの溶液を作った。次に、こ の溶液を2週間室温(約20℃)で貯蔵した。例1で述べたHPLC法によるこ の溶液の分析によれば、1日後に、約1:1の重量比のMMPGとPGAから成 る混合物が生成されていた。しかし、2週間後には、事実上、MMPGはまった く残留していなかった。また、溶液中のMMGの濃度が著しく減少し、それに対 応してグルタル酸濃度が増大しているのも観察された。これらの結果はこの溶液 が貯蔵安定でないことを示し、それはMMPGとMMGに含まれるエステル官能 基の加水分解のためであると考えられる。例3 安定剤を加えたMMPGの製造 5.39gのモノメチルグルタレートと安定剤としての0.189gのヒドロ キシエチリデンジホスホン酸(英国で、商品名 DEQUEST 2010 で 市販されている)とを、37.59gの脱イオン水に溶解させた。この溶液に、 穏やかに攪拌しながら、10分間かけて、5.99gの過酸化水素(85wt% )を添加した。次に、この溶液を約2週間貯蔵した。この溶液は認めうる臭気を 有しない。例4 モノメチルペルスクシネート(MMPS)の製造 モノメチルスクシネート(5g)を、脱イオン水(38.7g)に溶解させた 。この溶液に、穏やかに攪拌しながら、室温で、10分間かけて、86%の過酸 化水素溶液(6g)を添加し、次に、0.18gのヒドロキシエチリデンジホス ホン酸(英国で、商品名 DEQUEST 2010 で市販されている)を添 加した。この溶液を約2週間放置したあと、認めうる臭気は感じられなかった。例5 アジピン酸、グルタル酸、およびコハク酸のモノメチルエステルの混合物 からのモノメチルエステル過酸の製造 モノメチルグルタレート(3.3g)、モノメチルアジペート(0.6g)、 および1.2gのモノメチルスクシネートを、脱イオン水(38.7g)に溶解 させた。この溶液に、穏やかに攪拌しながら、室温で、10分間かけて、86% の過酸化水素溶液(6g)を添加し、次に、0.18gのヒドロキシエチリデン ジホスホン酸(英国で、商品名 DEQUEST 2010 で市販されている )を添加した。この溶液を約2週間放置したあと、認めうる臭気は感じられなか った。例6 消毒実験 例3、4、および5で製造した溶液を、バクテリア(Pseudomonas aeruginosa および Staphylococcus aureu )およびイースト(Saccharomyces cerevisiae)に 対する活性について試験した。M.G.C.Baldry が Journal of Applied Bacteriology,1983,vol.54 ,pp417−423、で述べている方法を使用し、接触時間を5分(20℃) とした。溶液のpHは下記の表2に詳細を示すように変化させた。これらの溶液 を、バクテリアに対しては20ppmの過酸活性酸素濃度で、イーストに対して は50ppmの過酸活性酸素濃度で使用した。比較実験も実施した。比較実験に は、1wt%の過酢酸、6wt%の過酸化水素、および9wt%の酢酸を含む過 酸溶液を希釈し、同じ過酢酸濃度(wt%)を使用した。この実験の結果を下記 の表2に示す。表2には、モノ過グルタル酸溶液(PGA)、モノ過コハク酸溶 液(PSA)、およびモノ過アジピン酸:モノ過グルタル酸:モノ過コハク酸の 重量比45:27:27の溶液(AGS)に関して、イースト Sacchar omyces cerevisiae に対する同じ条件での比較結果をも示す。 これらの結果によれば、本発明によるエステル過酸溶液は、過酢酸の場合と大 体において比肩しうる、バクテリアとイーストに対する消毒性能を与える、とい うことがわかる。イーストに対する高い性能は、PGA、PSA、およびAGS 溶液の活性が低いことを考えると、特に予想外のものである。消毒実験中、過酢 酸溶液の臭気は不快に感じられたが、本発明による溶液のうちのどれからの臭気 も認めうるほどではなかった。したがって、同等の性能のレベルで比較すると、 本発明による組成物は低い臭気を有する、ということがわかる。例7 モノブチルペルグルタレートの製造 例3の方法によって、モノブチルペルグルタレートを製造した。ただし、例3 と異なり、モノブチルグルタレート(1:1モル比のブタン−1−オールとグル タル酸の反応によって製造)を使用した。1日間放置したあとで、この溶液を分 析したところ、0.08%のモノブチルペルグルタレートと10.2%の過酸化 水素とが含まれていることがわかった。室温での2週間の貯蔵後、溶液の組成は 実験誤差の範囲内で同じであった。この組成物は認めうる臭気を有しない。例8 モノブチルペルスクシネートの製造 例3の方法によって、モノブチルペルスクシネートを製造した。ただし、例3 と異なり、モノブチルスクシネート(5g)(1:1モル比のブタン−1−オー ルと無水コハク酸の反応によって製造)を使用した。1日間放置したあとで、こ の溶液を分析したところ、0.05%のモノブチルペルスクシネートと10.9 %の過酸化水素とが含まれていることがわかった。室温での2週間の貯蔵後、こ の溶液組成物は0.12%のモノブチルペルスクシネートと10.4%の過酸化 水素を含んでいた。この組成物は認めうる臭気を有しない。比較例9 モノオクチルペルスクシネートの製造 例5の方法により、モノオクチルペルスクシネートを製造した。ただし、例5 と異なり、モノオクチルスクシネート(1:1モル比のオクタン−1−オールと 無水コハク酸との反応によって製造)を使用した。 生成された溶液を調べたところ、この溶液は2相系を成していた。例10 消毒実験 例7と8で製造した溶液について、例6で述べたものと同じ一般的方法によっ て、消毒活性を試験した。溶液のpHは下記の表3に詳細を示すように変化させ た。実験の結果を、下記の表3に示す。 この結果が示すように、本発明によるエステル過酸溶液は、バクテリアに対し て、過酢酸の消毒性能に大体において比肩しうる消毒性能を与える。イーストに 対しても、消毒性能は過酢酸に少なくとも比肩しうるものであり、pH9の例8 の溶液の場合、過酢酸よりもずっとすぐれている。これは、>C4の脂肪族過酸 はイーストに対して非常に小さな活性しか持たないということが知られているの で、予想外の高性能を示すものである。この場合にも、消毒実験中、過酢酸溶液 の臭気は不快なものであったが、本発明による溶液のうちのどれからの臭気も認 めうるほどではなかった。したがって、同等の性能レベルで比較した場合、本発 明による溶液は低臭気を有するということがわかる。比較例11 例1のものと同じ組成の溶液である試料Aを製造した。ただし、この溶液は、 過酸化水素の添加により、pH4となるように緩衝剤処理した。この溶液は、室 温での14日間の貯蔵後、事実上エステル過酸を含んでいないのが観察された。比較例12 例1のものと同じ組成の溶液である試料Aを製造した。ただし、この溶液のp Hは過酸化水素の添加により0.5に調節した。この溶液は、室温での14日間 の貯蔵後、事実上エステル過酸を含んでいないのが観察された。 比較例11と12の結果は、本発明による組成物の製造時に、pHを制御する ことが重要であるということを示している。例13および比較例14 例1のものと同じ組成の母液(parent solution)、試料Aを 製造した。ただし、例1のものと異なり、この溶液は1%の硫酸をも含む。この 溶液のpHは約0.5であった。室温での1日間の貯蔵後、例1のHPLC法に より、この溶液を分析した。この溶液を二つの部分に分けた。例13においては 、溶液のpHを、47wt%の水酸化ナトリウム溶液の添加により、約2まで上 昇させた。比較例14においては、溶液のpHを調節しなかった。これら二つの 部分を、室温で、さらに8日間貯蔵した(すなわち、合計で9日間貯蔵)。次に 、これらの部分を、例1のHPLC法によって分析した。結果を、下記の表4に 示す。 この結果が明らかに示すように、9日間の貯蔵後、例13の溶液は事実上母液 と同じMMPG濃度を保っているが、比較例14の溶液ではほとんど半分近くま でMMPG濃度が減少している。これは、強酸触媒を用いて製造された溶液のp Hを増大させることの利点を示している。また、本発明による酸性水溶液のすぐ れた安定性をも示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ジェームズ,アラン プライス イギリス国 リバプール エル23 8エス ダブリュー ブランデルサンズ ダウヒル ズ ロード 28

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 一般式 を有し、Rが1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を示し、xが1〜4である 、少なくとも一つのエステル過酸から成り、1〜5の範囲のpHを有することを 特徴とする、貯蔵安定な酸性水溶液。 2. pHが1.5〜4であることを特徴とする請求項1の溶液。 3. 少なくとも一つのエテスル過酸から成る貯蔵安定な酸性水溶液を製造する 方法であって、一般式 を有し、xが1〜4であり、Rが1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を示す 、一つ以上のカルボキシル化合物の水溶液を、4よりも小さく、好ましくは3以 下のpHにおいて、少なくともある程度のエステル過酸が生成されるまで、無機 ペル酸素化合物と接触させ、そのあと、生成されるエステル過酸溶液のpHが1 よりも小さい場合には、そのpHを1〜5の範囲に調節することから成ることを 特徴とする方法。 4. 無機ペル酸素化合物が過酸化水素から成ることを特徴とする請求項3記載 の方法。 5. 過酸化水素が約65〜約88wt%の濃度を有することを特徴とする請求 項4記載の方法。 6. 前記接触が2.5以下のpHでなされることを特徴とする請求項3〜5の いずれか1項記載の方法。 7. 0〜1のpHにおいて、強酸触媒が使用され、エステル過酸が所望の濃度 に達したあと、アルカリの添加によって、pHが1〜5に調節されることを特徴 とする請求項3〜6のいずれか1項記載の方法。 8. xが2、3、または4であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1 項記載の溶液または方法。 9. Rがメチル基であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の 溶液または方法。 10. エステル過酸が溶液の約0.0001〜約15wt%を占めることを特 徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の溶液または方法。 11. エステル過酸が溶液の約0.1〜約5wt%を占めることを特徴とする 請求項10の溶液または方法。 12. エステル過酸がモノメチル過グルタル酸であることを特徴とする請求項 1〜11のいずれか1項記載の溶液または方法。 13. エステル過酸がモノメチル過アジピン酸であることを特徴とする請求項 1〜11のいずれか1項記載の溶液または方法。 14. エステル過酸がモノメチル過コハク酸であることを特徴とする請求項1 〜11のいずれか1項記載の溶液または方法。 15. 15〜25wt%の過酸化水素を含むことを特徴とする請求項1、2、 または8〜14のいずれか1項記載の溶液。 16. 消毒すべき被作用物を、請求項1、2、または8〜15のいずれか1項 記載のエステル過酸溶液またはこれから得られるエステル過酸溶液と接触させる ことから成ることを特徴とする消毒法。 17. エステル過酸の濃度が溶液の約1〜約10,000ppmであることを 特徴とする請求項16記載の消毒法。
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