JPH10501193A - 樹脂をプレス加工する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、圧力手段の扶助によってサーモスタット制御の加熱または冷却されるプレス面に向って押圧されるように構成されるプレス工具を備える樹脂プレス加工装置に関する。本発明によると、該プレス面は、サーモスタット制御の低温装置（２）とサーモスタット制御の高温装置（３）とに共通である平坦面を有し、前記工具（１０）は、該工具（１０）の温度を変化ないし変更することの本発明によって１つのサーモスタット制御の装置（２）からの他のサーモスタット制御の装置（３）へ移動されてもよく、樹脂工作物は、これ等の中に迅速に囲まれると同時に圧力が加えられる。

Description

【発明の詳細な説明】 樹脂をプレス加工する装置 技術分野 本発明は、急速な加熱および冷却の設備を有する樹脂プレス加工装置に関する 。 技術分野 樹脂工作物、特に熱可塑性工作物へ圧力を加える際に該工作物を加熱および冷 却する必要性が屡々存在する。この必要性は、工作物に特に美しい表面を得るこ とを欲するとき、またはスウェーデン国明細書９３００９６６−０に記載される ように、電気的接触が所望の場合に熱可塑性箔および金属箔から成る遮断用ない し遮蔽用の積層材内に電子回路をカプセルで包むときに屡々存在する。 現存の樹脂プレス加工装置では、所望の圧力は、液圧ピストン、シリンダ装置 の扶助で屡々保証され、このとき、力は、鋼圧力板の媒体を経て工具にわたって 分配される。該圧力板は、プレス加工されるべき表面の全体にわたって均等な圧 力を分配するために、特に、大きい表面積の工作物をプレス加工するときに、必 要な剛性を有するために比較的厚くなければならない。 現今のプレス加工装置の場合では、圧力付加板の全体または該板の少なくとも 重要な部分は、温度を所望のレベルに調節するようにサーモスタット制御される 。従って、熱も伝達する該板は、温度を調節される液体がそれを通ってどっと流 される通路を屡々設けられる。該板は、代りに、該圧力付加板に直接の熱接触に 置かれる電気加熱要素の扶助で加熱されてもよい。 該工程が変化する温度において実施されるべきとき、現存の装置は、圧力およ び熱の伝達板と、工具と、工作物とを構成する比較的大量の材料が該材料の温度 を変更するために大量のエネルギの入力を必要とし、このエネルギの流れが例え ば電気加熱要素に発現可能なエネルギと共に、該構造に存在する熱抵抗の温度変 化の割合によって制限され、これ等の抵抗が種々な部分の間の接触抵抗によって 屡々支配される点で制限を有している。 結果として、５００Ｎ／ｃｍ²の圧力において平坦な積層材をプレス加工する プレスにおける全体の加熱時間および冷却時間は、屡々３０分程度である。材料 それ自体が急速な作業サイクルを与える熱可塑性板をプレス加工するとき、遅い 温度変化は、生産の経済の面から重大な欠点を構成する。 発明の要約 本発明の目的は、現在の特定の技術の使用に関連して前述の問題を解決する樹 脂プレス加工装置を提供することである。 該装置は、プレス加工工具を工具ホルダーによってそれに向って押圧可能であ る幾つかのサーモスタット制御の装置から構成され、このとき、該工具は、押圧 力を維持しながらサーモスタット制御の装置の間を移動可能であり、またこのと き、工具面の大部分は、サーモスタット制御の装置に接触するようになる。サー モスタット制御の装置の表面と、該装置に向って横たわるプレス加工工具の該部 分とは、摩擦および熱抵抗を低減するように潤滑される。 独創的な装置の構造の結果として、最少の量の材料のみが温度変化にさらされ 、少量のエネルギのみが該変化を生じるために必要であることを意味し、サーモ スタット制御の装置と工具との間の結合は、低い熱抵抗を有し、サーモスタット 制御の装置は、熱緩衝装置として作用する大きい質量を与えられてもよい。 従って、温度におけるこれ等の変化を生じるために要する時間は、非常に短く 、従って、迅速な製造サイクルを生じ、これは、現今の樹脂プレス加工装置に関 連する重大な問題を解決する。 次に、本発明は、添付図面をも参照してその好適な好例の実施例に関して詳細 に説明される。 図面の簡単な説明 第１図は、独創的な装置の一実施例の側面図である。 第２図は、独創的な装置の他の実施例の側面図である。 発明を実施する最良の様式 本発明の２つの好例の実施例は、添付図面を参照して下記に記載される。記載 される実施例は、異なる態様に変更可能であり、従って、本発明は、下記の請求 の範囲の内容によってのみ制限される。 第１図は、サーモスタット制御の低温装置２と、サーモスタット制御の高温装 置３とをその上側部分に装着されるスタンド１を示し、該装置は、断熱材料４の 媒体を介してスタンド１に取付けられる。２つのサーモスタット制御の装置２， ３は断熱材料５によって相互に分離される。ヨーク８の媒体を介して工具ホルダ ー９に引張り力を加えるように作用する液圧ピストン、シリンダ装置７に対する 架台を形成するペデスタル６は、サーモスタット制御の装置２，３の上方に垂直 にフレーム１上の中心に装着される。 液圧シリンダ７によって加えられる力は、工具ホルダ９とサーモスタット制御 の装置２，３との間のプレス工具１０を押圧する。工具ホルダー９は、断熱材料 １１によって工具１０から断熱される。工具ホルダー９と、これによって支持さ れる工具１０とは、液圧ピストン、シリンダ装置１２によってサーモスタット制 御の低温装置２とサーモスタット制御の高温装置３との間を移動可能であり、そ のために、工具１０は、サーモスタット制御の装置２，３の下側面上の潤滑剤の 膜上を摺動し、これ等の面は、平坦で平行である。 エネルギは、電気加熱要素１３からサーモスタット制御の高温装置３は供給さ れ、その反対に、サーモスタット制御の低温装置２は、冷却チャンネル１４内を 循環される低温流体によって冷却され、エネルギの流れは、ほぼ均等な温度が装 置２，３に広がるように調節される。 ヨーク８と、液圧シリンダ７とは、その外側端部に取付けられる工具ホルダー ９を有する振子を形成する。該振子が平坦なサーモスタット制御の装置２，３に 向って旋回する際、液圧シリンダ７の作用長さは、装置の作用サイクルにわたっ て変化する。長さにおけるこの変化を補償するため、また、一定の圧力を維持す るため、装置は、シリンダ７へ液圧流体を供給する液圧ポンプ１６と該シリンダ との間に液圧溜め１５を備えている。油圧と、それと共に、工具ホルダーとサー モスタット制御の装置２，３との間のプレス圧力とは、圧力計１７から読取り可 能である。 装置の代表的な作用サイクルでは、液圧ピストン、シリンダ装置１２，７のピ ストンは、最初に、それ等の夫々の伸張した位置にある。加工されるべき材料を 支持する工具１０は、工具ホルダー９の頂上に置かれて、液圧シリンダ７が作動 され、そのために、圧力がサーモスタット制御の低温装置に向って加えられる。 次に、工具ホルダー９は、液圧ピストン、シリンダ装置１２によってサーモスタ ット制御の高温装置３上へ引張られる。工具１０によって支持される材料の温度 が所望のレベルまで上昇したとき、工具ホルダー９および工具１０は、サーモス タット制御の低温装置２へ逆に移動され、材料における温度が所望のレベルまで 低下したとき、液圧シリンダ７が膨脹されて、それによって、工具ホルダー９は 、工具１０が除去可能なように降下される。 工具１０は、工具の温度が点検されるのを可能にするように温度計を設けられ てもよい。サーモスタット制御の高温装置３の温度は、最高工具温度よりも著し く高くてもよく、工具温度は、工具１０が最高温度まで加熱されるや否やサーモ スタット制御の低温装置２へ逆に工具ホルダー９を移動することによって調節さ れる。この設備は、サーモスタット制御の装置２，３と工具１０との間の温度に おける著しく大きい差異を可能にし、一層大きい熱流と、一層迅速な温度調節と を結果として生じる。 第２図は、サーモスタット制御の装置２，３と、工具ホルダー９と、工具１０ と、液圧ピストン、シリンダ装置１２とが第１図の実施例におけるのと同様な態 様に配置される装置の変形を例示する。第２図の実施例では、プレス加工力は、 スタンド２４の下側および上側の脚の間に作用する液圧ピストン、シリンダ装置 １８の媒体を介して得られる。液圧ピストン、シリンダ装置１８は、ガイド２１ に沿ってローラー２０上を走行するキャレッジ１９に装架される。スタンド２４ の上側および下側の脚は、連結ボルト２２によって一緒に保持される。 ガイド２１とサーモスタット制御の装置２，３との間の寸法における変化によ って生じる液圧ピストン、シリンダ装置の体積における小さい変化は、液圧溜め ２３の扶助で補償される。 本発明は、その前述の例示される好例の実施例に制限されず、また、変更は、 下記の請求の範囲内で実施可能なことが理解される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．圧力手段の扶助によってサーモスタット制御の加熱または冷却されるプレ ス面に向って押圧されるように構成されるプレス工具を備え、迅速に変化する温 度において樹脂をプレス加工する装置において、前記プレス面が、サーモスタッ ト制御の低温装置（２）と、サーモスタット制御の高温装置（３）とに共通であ る平坦面を有し、前記プレス工具（１０）が、該サーモスタット制御の装置（２ ，３）に共通の該プレス面に沿って移動可能であると共に、前記プレス装置（７ ）によって加えられる圧力を維持し、該プレス工具（１０）の温度が、該サーモ スタット制御の装置（２，３）との熱接触によって変化されることを特徴とする 装置。 ２．請求の範囲第１項に記載の装置において、前記プレス工具（１０）が、圧 力をそれに加える際に前記サーモスタット制御の装置（２，３）に共通の前記プ レス面を当接して該プレス面に対して摺動する平坦面を有し、該プレス工具（１ ０）が、該面に対するその運動の一位置において該サーモスタット制御の低温装 置（２）との接触にもたらされて、該面に対するその運動の他の位置において該 サーモスタット制御の高温装置（３）との接触にもたらされることを特徴とする 装置。 ３．請求の範囲第１項または第２項に記載の装置において、前記圧力を加える 際に相互の当接にもたらされる面が、摩擦を低減して熱伝導性を向上する物質で 被覆されることを特徴とする装置。 ４．請求の範囲第１項に記載の装置において、前記サーモスタット制御の低温 装置（２）が、冷却チャンネル（１４）内を循環する低温流体によって冷却され 、前記サーモスタット制御の高温装置（３）が、電気加熱要素（１３）によって 加熱され、ほぼ均等な温度が夫々の装置内に広がるように、エネルギの流れが、 制御されることを特徴とする装置。 ５．請求の範囲第１項に記載の装置において、前記サーモスタット制御の装置 （２，３）が、断熱材料（４）によって相互に分離されることを特徴とする装置 。