JPH10500104A - 治療用のベンゾニトリル - Google Patents

治療用のベンゾニトリル

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JPH10500104A JP7522197A JP52219795A JPH10500104A JP H10500104 A JPH10500104 A JP H10500104A JP 7522197 A JP7522197 A JP 7522197A JP 52219795 A JP52219795 A JP 52219795A JP H10500104 A JPH10500104 A JP H10500104A
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Abstract

(57)【要約】 式(I)のアリールチオベンゾニトリル化合物 ここでRは水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシル、メルカプト、NR1a2a又はSR1a(ここでR1aとR2aは同じであっても異なっていてもよく、水素、C1-4アルキル、又はフェニルC1-4アルキルである)であり、R1、R2、m、及びnは明細書中に記載した意味を持つ、又はその生理学的に機能性のある誘導体、それらを含有する薬学製剤、それらの製造方法、及びHIV感染又は炎症を予防又は治療する為の療法へのそれらの使用が開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 治療用のベンゾニトリル 本発明は、アリールチオベンゾニトリル化合物、それらの製造方法、それらを 含有する薬学製剤、及びそれらの治療への使用、特にウイルス感染や炎症の予防 又は治療への使用に関する。 抗ウイルス化学療法の分野に於いては、感染していない宿主細胞を損なわずに ウイルスを攻撃するのが困難である為、それ自体が効果的にウイルスと戦う薬剤 はわずかしか存在してない。ウイルスの複製サイクルの或る段階が、抗ウイルス 療法のターゲットとなることが分かっている。これらの段階は、対応するいかな る宿主細胞機能とも十分に異なっているのでアタックされやすいことが明らかに されている。しかしながら、ウイルス機能と宿主機能とが極めて類似している為 に、効果的な治療を見極めるのが非常に困難であることがある。 特に重要であると見られているウイルス性病原体の一つのグループは、レトロ ウイルスである。レトロウイルスはサブグループであるRNAウイルスを形成す るが、複製する為には、それらのゲノムのRNAをDNAに先ず「逆転写」しな ければならない(「転写」とは、通常、DNAからのRNAの合成である)。一 旦DNAの形になると、ウイルスのゲノムは宿主細胞のゲノムに入り込むことが でき、それによりウイルスのゲノムは、複製を目的とする宿主細胞の転写/翻訳 機構を利用することになる。一旦入り込んだウイルスのDNAは、宿主のDNA と事実上見分けがつかなくなり、またこの状態で、ウイルス生産機構が細胞の生 存の為に存続する。 レトロウイルスの一つの種であるヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、後天性 免疫不全症候群(AIDS)のヒト、又はしばしばAIDSに先立っ症状をもつ ヒトから再現性良く単離されている。AIDSは、患者を致命的な日和見感染症 にかかりやすくする、免疫抑制性又は免疫破壊性の病気である。AIDSは、T 細胞、特にOKT4表面マーカーを有するヘルパーインデューサーサブセットの 進行性枯渇を伴うのが特徴である。HIVは細胞障害性であり、OKT4表面マ ーカーを有するT細胞に優先的に感染し、それを破壊すると考えられている。現 在一般的には、HIVはAIDSの病因学的因子であると認識されている。 PCT特許出願WO92/06683には、抗レトロウイルス作用を有する或 る種のジフェニルスルフィドが開示されている。しかしながら、以下の式(I) の化合物は開示されていない。2−アミノ−6−(フェニルチオ)ベンゾニトリ ルは、中間体として開示されている(Ashton,W.T.等、J.Med.Chem.,1973, 16(11)1233-7、及びHarris,N.V.等、J.Med.Chem.,1990,33(1),434-4)。 今般我々は、或る種のアリールチオベンゾニトリル化合物、及びそれらの塩が 、医学的な治療に用いるのに、特に抗ウイルス剤や抗炎症剤として用いるのに適 当であることを予想外に見い出した。 本発明の第一の態様により、式(I)の化合物、 (ここで、 Rは水素、C1-4アルキル(例えばメチル)、C1-4アルコキシ(例えばメトキ シ)、ヒドロキシル、メルカプト、又は式NR1a2a又はSR1a(ここでR1aと R2aは同じであっても異なっていてもよく、水素、C1-4アルキル(例えばメ チル)、又はフェニルC1-4アルキル(例えばベンジル)である)の基であり、 R1とR2は同じであっても異なっていてもよく、水素、1-4アルキル(例えば メチル)、又はフェニルC1-4アルキル(例えばベンジル)であり、 mは0、1、又は2であり、そして nは1〜5(nが1より大きい場合、Rは同じであっても異なっていてもよい )であるが、但しR1とR2が両方共水素であり、mが0である場合には、Rは水 素ではない) 又はその生理学的に機能性のある誘導体が提供される。 R1とR2の両方が水素又はC1-4アルキルであるか、R1が水素であって、R2 がC1-4アルキルであるのが好ましい。 式(I)の化合物として好ましいのは、nが1又は2であり、環Aが3−置換 、又は3,5−二置換であり、mが2であるものである。 式(I)の化合物として好ましいのは、 (1)2−アミノ−6−〔(3−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリル、 (2)2−アミノ−6−〔(3−メチルフェニル)チオ〕ベンゾニトリル、 (3)2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)チオ〕ベンゾニトリル 、 (4)2−アミノ−6−〔(3−アミノフェニル)チオ〕ベンゾニトリル、 (5)2−アミノ−6−〔(3,4−ジメトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリ ル、 (6)2−アミノ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルホニル〕ベンゾニトリ ル、 (7)2−アミノ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルフィニル〕ベンゾニト リル、 (8)2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルフィニル〕ベンゾ ニトリル、 (9)2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルホニル〕ベンゾニ トリル、 (10)2−アミノ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)スルホニル 〕ベンゾニトリル、 (11)2−アミノ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)チオ〕ベン ゾニトリル、及び (12)2−(ベンジルアミノ)−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルホ ニル〕ベンゾニトリル、又はそれらの生理学的に機能性のある誘導体である。 式(I)の化合物の生理学的に機能性のある誘導体として好ましいのは、N−〔 2−シアノ−3−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルホニル)〕−2,2,2 −トリフルオロアセトアミドである。 特に好ましい式(I)の化合物は、2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフ ェニル)スルホニル〕ベンゾニトリルである。 式(I)の化合物と公知の化合物である2−アミノ−6−(フェニルチオ)ベ ンゾニトリル、及びそれらの生理学的に機能性のある誘導体を、以下、本発明に よる化合物という。 本発明による化合物は、HIV感染の治療又は予防に特に効果がある。本発明 による化合物は、抗炎症性も有する。 本発明の他の態様に於いては、医学的な治療に用いる為の、より詳しくは抗ウ イルス剤として、例えばHIV感染のようなレトロウイルス感染の予防又は治療 に用いる為の本発明による化合物が提供される。 本発明は更に、 (a)感染した宿主、例えばヒトを含む哺乳類のウイルス感染、特にHIV感 染を予防又は治療する方法であって、治療に効果的であって無毒な量の本発明の 化合物を、該宿主に投与することからなる方法、 (b)ウイルス感染、特にHIV感染の予防又は治療に用いる薬剤の製造への 、本発明による化合物の使用 を含む。 本発明の別の態様に於いては、抗炎症剤として使用する為の本発明による化合 物が提供される。 本発明は更に、 (c)冒された宿主、例えばヒトを含む哺乳類の炎症を予防又は治療する方法 であって、治療に効果的であって無毒な量の本発明の化合物を、該宿主に投与す ることからなる方法、 (d)炎症の予防又は治療に用いる薬剤の製造のための、本発明による化合物 の使用 を含む。 「炎症」という語は、物理的又は化学的な損傷、又はバクテリア又はウイルス の進入により組織が被る、赤み、熱、腫れ、及び痛みを伴う反応性の状態の充血 や血管からの滲出を意味する。 従って、本発明による化合物は、関節炎、鍵炎、滑膜炎、滑液包炎、及び炎症 性の腸疾患のような障害を伴う炎症性の状態の治療に有用である。 本発明に従って治療することのできる、HIV感染により生じる臨床的な状態 の例は、後天性免疫欠損症候群(AIDS)又はしばしばAIDSに先立つ症状 、又はAIDS関連症候群(ARC)、進行性の全身性リンパ節症(PGL)、 カポージ肉腫、血小板減少性紫斑病、多発性硬化症又は熱帯性不全対麻痺のよう なAIDSに関係した神経学的症状、並びにAIDS無症候性患者を含む抗HI V抗体陽性及びHIV陽性の状態のような関連臨床状態である。 本明細書中で用いられる「生理学的に機能性のある誘導体」という語は、受容 者に投与した時に、直接的又は間接的に、治療学的に有効な代謝産物又はその残 渣をもたらすことのできる、式(I)の化合物、又はその他のあらゆる化合物の あらゆる生理学的に許容される塩、エステル、アミド、このようなエステルの塩 、又はこれらのあらゆる溶媒和物である。 生理学的に機能性のある誘導体として本発明の範囲に入る、Rがヒドロキシル である式(I)の化合物の好ましいエステルには、エステル基のカルボン酸部分 の非カルボニル部が直鎖又は枝分かれ鎖のアルキル(例えばメチル、n−プロピ ル、t−ブチル又はn−ブチル)、シクロアルキル、アルコキシアルキル(例え ばメトキシメチル)、アラルキル(例えばベンジル)、アリールオキシアルキル (例えばフェノキシメチル)、アリール(例えばハロゲン、C1-4アルキル、C1 -4 アルコキシ又はアミノ等で置換されていてもよいフェニル)から選ばれるカル ボン酸エステル;アルキルスルホニル、又はアラルキルスルホニル(例えばメタ ンスルホニル)のようなスルホン酸エステル;アミノ酸エステル(例えばL−バ リル、又はL−イソロイシル);及び一燐酸、二燐酸、又は三燐酸エステルが含 まれる。このようなエステルに於いては、特に断りのない限り、存在しているい づれのアルキル部も炭素原子を1〜18個、特に炭素原子を1〜6個、更に特に 炭素原子を1〜4個含んでいるのが有利である。このようなエステル中に存在し ているいづれのシクロアルキル部も、炭素原子を3〜6個含んでいるのが有利で ある。このようなエステル中に存在しているいづれのアリール部も、置換されて いてもよいフェニル基からなっているのが有利である。上記の化合物について言 及されている事柄には、その薬学的に許容される塩も含まれる。 本発明の化合物の上記の生理学的に許容されるアミドは、アミノ基がアミドの 形で存在している誘導体、例えば−NHCORである。ここでRは1-6アルキル 、トリハロメチル(例えばトリフルオロメチル)、又はアリール(例えば、ハロ ゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ニトロ又はヒドロキシで置換されてい てもよいフェニル)である。 本発明の化合物の薬学的に許容される塩、及びその生理学的に許容される誘導 体の例には、アルカリ金属(例えばナトリウム)、アルカリ土類金属(例えばマ グネシウム)、アンモニウム、及びNX4 +(ここでXはC1-4アルキルである) のような適当な塩基から誘導される塩が含まれる。薬学的に許容される塩には、 酢酸、フマル酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、リンゴ酸、イセチオン 酸、ラクトバイオン酸、及びコハク酸のような有機カルボン酸、メタンスルホン 酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、及びp−トルエンスルホン酸のよ うな有機スルホン酸、並びに塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、及びスルファミ ド酸のような無機酸の塩が含まれる。 治療の目的のためには、本発明の化合物の塩は薬学的に許容されるものである 。すなわち、それらは生理学的に許容される酸又は塩基から誘導される塩である 。しかしながら、生理学的に許容されない酸又は塩基の塩にも、例えば、生理学 的に許容される化合物の製造又は精製過程での用途がある。全ての塩は、生理学 的に許容される酸又は塩基から誘導されたものであってもなくても、本発明の範 囲に入る。 本発明による化合物は単独で、又はヌクレオシド逆トランスクリプターゼイン ヒビター(NRTIs)、例えばジドブジン、ザルシタビン、ジダノシン、ラミ ブジン、スタブジン、5−クロロ−2’,3’−ジデオキシ−3’−フルオユリ ジン、及び(2R,5S)−5−フルオロ−1−〔2−(ヒドロキシメチル)− 1,3−オキサチオラン−5−イル〕シトシン、非NRTIs、例えばネビラピ ンやα−APA、HIV−プロテイナーゼインヒビター、例えばサキナビールや VX−478、他の抗HIV剤、例えば可溶性CD4、免疫モジュレーター、例 えばインターロイキンII、エリトロポイエチン、ツカレゾール、並びにインタ ーフェロン、例えばα−インターフェロンのようなHIV感染を治療する為の他 の治療剤と組み合わせて用いることができる。このような組み合わせ療法の化合 物の成分は、別個の製剤、又は組み合わせた製剤として同時に、又は時間を変え て、例えば組み合わせ効果が得られるように連続的に投与することができる。 本発明は更に、本明細書に於いて有効成分ともいわれる本発明による化合物の 薬学製剤を提供する。この製剤は、治療の為に、ヒトを含む哺乳類(「受容者」 )に、治療しようとする臨床的な状態に適した経路で投与することができる。適 当な経路には、経口、直腸、鼻、局所(頬側、舌下、及び経皮を含む)、膣、及 び非経口(皮下、筋肉内、静脈内、及び皮内)が含まれる。好ましい経路は、受 容者の状態、体重、年齢、及び性別、感染の性質、並びに選択した有効成分によ り異なることは言うまでもない。 上に挙げたウイルス感染の治療、及び炎症性の状態の治療に必要な本発明の化 合物の量は、治療しようとする状態の重篤度、及び受容者のアイデンティティー を含む数多くのファクターにより異なり、最終的には担当の医師の裁量に委ねら れる。 通常、ヒトのウイルス感染の治療に適当な投与量は、受容者の体重1キログラ ムにつき、一日あたり3.0〜120mgの範囲であり、好ましくは受容者の体 重1キログラムにつき、一日あたり6〜90mgの範囲であり、最も好ましくは 受容者の体重1キログラムにつき、一日あたり15〜60mgの範囲である。炎 症の治療の場合、ヒトに対する適当な投与量は、受容者の体重1キログラムにつ き、一日あたり0.1〜100mgの範囲であり、好ましくは一日あたり0.5 〜50mg/kgであり、最も好ましくは一日あたり1〜20mg/kgである。 特に断りのない限り、有効成分の重量は全て、本発明の親化合物として計算し たものである。本発明の化合物の生理学的に機能性のある誘導体、又はその誘導 体の薬学的に許容される塩又は溶媒和物の場合、重量の数値は相応じて大きくな る。一日に適当な間隔を空けて投与できるように、望ましい投与量を2分、3分 、4分、5分、6分した、又はそれ以上に分割した形態とするのが好ましい。こ の ような投与量を分割したものは、例えば単位投薬量形態中に有効成分を10〜1 500mg、好ましくは20〜1000mg、最も好ましくは50〜700mg 含有する単位投薬量の形態として投与することができる。或いは、受容者の状態 が連続注入を必要とするのであれば、その投与量を連続的に注入することもでき る。 有効成分を単独で投与することもできるが、それを薬学製剤の形とするのが好 ましい。本発明の製剤は、上で定義した少なくとも一種の有効成分と、その為の 一種、又はそれ以上の許容されるキャリア、及び任意の成分として一種、又はそ れ以上の治療用薬剤とからなる。各キャリアは、製剤の他の成分と相溶性がある という意味で「許容される」ものでなけらばならず、また患者に無害でなければ ならない。 本発明の製剤には、上記の経路による投与に適するものが含まれる。そのよう な製剤は単位投薬量の形態とするのが便利であり、また製薬技術の分野で良く知 られているいづれかの方法で製造することができる。このような方法には、有効 成分を、一種、又はそれ以上のアクセサリ成分を構成するキャリアと会合させる 工程が含まれる。一般的に製剤は、有効成分を液状キャリア、又は微粉固体キャ リア、又はその両方と均一、且つ密に会合させ、その後必要ならば生成物を付形 することにより得られる。 経口投与に適する本発明の製剤は、カプセル、カシェ、又は錠剤のような、一 つ一つが所定量の有効成分を含んでいるばらばらに分かれたユニット、粉末又は 顆粒、水性又は非水性液を用いた溶液又は懸濁液、又は水中油型液状エマルジョ ン又は油中水型液状エマルジョンである。有効成分を、ボーラス、舐剤、又はペ ーストとすることもでき、またリポソーム中に含ませることもできる。 錠剤は、必要ならば一種、又はそれ以上の添加成分と共に、圧縮、又は成形す ることにより作ることができる。圧縮錠剤は、粉末、又は顆粒のようなさらさら した形の有効成分を、必要ならばバインダー(例えばポビドン、ゼラチン、ヒド ロキシプロピルメチルセルロース)、滑剤、不活性希釈剤、保存料、崩壊剤(例 えばナトリウムスターチグリコレート、架橋したポビドン、架橋したナトリウム カルボキシメチルセルロール)、界面活性剤、又は分散剤と共に、適当な機械中 で圧縮することにより得られる。成形錠剤は、粉末状の化合物を不活性液状希釈 剤で湿らせた混合物を、適当な機械で成形することにより作ることができる。こ れらの錠剤にはコートを施したり、刻み目を入れてもよく、またその中の有効成 分がゆっくり、又はコントロールされて放出されるように、例えば様々な割合で ヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いて所望の放出プロフィールを得たり 、又は液体に添加した時に溶解するか、又は発泡するように製剤化することがで きる。錠剤に腸コーティングを施し、胃でなく腸内部で放出するようにしてもよ い。 カプセルは、ばらばらの、又は圧縮した粉末を、必要ならば一種、又はそれ以 上の添加剤と共に適当な充填機にかけて充填するこにより作ることができる。適 当な添加剤の例には、ポビドンのようなバインダーや、錠剤用のゼラチン、滑剤 、不活性希釈剤、及び崩壊剤がある。カプセルは、有効成分がゆっくり、又はコ ントロールされて放出されるように、ペレット、又は別個のサブユニットを含む ように製剤化することもできる。これは、薬剤と押出助剤(例えばマイクロクリ スタリンセルロース)とラクトースのような希釈剤とからなる湿潤混合物を押出 し、長球化することによりなされる。このようにして得られる長球に半浸透膜( 例えばエチルセルロース、Eudragit WE30D)をコートして、持続放出性を付与す ることもできる。 本発明による局所投与用の薬学製剤は、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション 、粉末、溶液、ペースト、ジェル、スプレイ、エアロゾル、又はオイルに製剤化 したものであってよい。或いは、製剤は、有効成分、及び任意の成分として一種 、 又はそれ以上の賦形剤又は希釈剤を含浸させた包帯、又は粘着性プラスターのよ うな包帯からなっていてもよい。 経皮投与に適する組成物は、長期間、受容者の表皮に密着させておく為の一つ 一つに分かれたパッチとすることができる。このようなパッチは、有効成分を、 2)粘着剤中に溶解したか、又は3)ポリマー中に分散させた、1)緩衝化させ てあってもよい水溶液中に含んでいるのが適当である。有効化合物の適当な濃度 は約1%〜35%、好ましくは約3%〜15%である。一つの具体的な可能性と しては、Pharmaceutial Research,3(6),318(1986)に一般的に記載されている ようなイオン泳動により、パッチから有効化合物を流出させることができる。 目、又は他の外部組織、例えば口や皮膚の感染には、有効成分を、例えば0.0 75〜20%w/w、好ましくは0.2〜15%w/w、最も好ましくは0.5 〜10%w/w含む局所軟膏又はクリームとして、製剤を塗布するのが好ましい 。軟膏に製剤化する場合、有効成分はパラフィン性、又は水混和性の軟膏基剤と 共に用いることができる。或いは、有効成分を、水中油型クリーム基剤又は油中 水型基剤と共にクリームに製剤化することができる。 所望ならば、クリーム基剤の水性相には、例えば多価アルコール、すなわちプ ロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール 、グリセロール、ポリエチレングリコール、及びそれらの混合物のような、ヒド ロキシル基を二個以上有するアルコールを少なくとも40〜45%w/w含ませ てもよい。局所用製剤は、皮膚、又は他の感染部分を通しての有効成分の吸収、 又は浸透を高める化合物を含むこともできる。このような皮膚への浸透を高める ものとしては、ジメチルスルホキシドや、その類似体がある。 本発明によるエマルジョン製剤の油性相は、単に乳化剤(さもなくばエマルジ ェントとして知られているもの)からなっていてよいが、少なくとも一種の乳化 剤と脂肪、又はオイル、又は脂肪とオイルの両方とからなる混合物からなってい るのが望ましい。親水性乳化剤が、安定化剤として作用する脂質親和性乳化剤と 共に含まれているのが好ましい。オイルと脂肪の両方を含むのも好ましい。乳化 剤は安定化剤と共に、又は安定化剤なしにいわゆる乳化性ワックスを形成し、こ のワックスはオイル、及び/又は脂肪と共に、クリーム製剤の油性相を形成する いわゆる乳化性軟膏基剤となる。 本発明の製剤に用いるのに適当なエマルジェント、及びエマルジョン安定化剤 には、Tween 60、Span 80、セトステアリルアルコール、ミリスチルアルコール 、モノステアリン酸グリセリン、及びラウリル硫酸ナトリウムがある。 製剤に適するオイル、又は脂肪の選択は、得ようとする所望の化粧品特性に基 づく。薬学エマルジョン製剤に使用されるであろうオイルの殆どに対する、有効 成分の溶解性は非常に低いからである。クリームはべたつかず、汚染性がなく、 また洗い流すことができ、チューブやその他の容器から漏れ出さないよう適度の コンシステンシーを有する製品であるのが好ましい。ジイソアジペート、ステア リン酸イソセチル、ココナツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリス チン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリ ン酸ブチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、又はCrodamol CAPとして知られ ている枝分かれ鎖エステル類の混合物のような、直鎖又は枝分かれ鎖の、一塩基 性又は二塩基性のアルキルエステルを用いることができ、最後の三つが好ましい エステルである。これらは、所望の特性により、単独で使用しても、組み合わせ て使用してもよい。或いは、白色軟質パラフィン及び/又は液状パラフィン、又 は他の鉱物油のような、溶融点の高い脂質を使用することもできる。 口内局所投与に適する製剤には、着香した物質、普通サッカロース、及びアカ シア又はトラガカント中に有効成分を入れたものからなるロゼンジが含まれる。 直腸投与用の製剤は、例えばココアバター又は高級脂肪アルコール(例えば硬 質ワックス、ヨーロッパ薬局方)又はトリグリセリド、及び飽和脂肪酸(例えば Witepsol)からなる適当な基剤を有する座薬である。 キャリアが固体である鼻腔投与に適する製剤には、粒子サイズが例えば20〜 500ミクロンの粗粉末が含まれるが、それは鼻の中に吸い込んで、すなわち鼻 の近くに持っていった粉末の容器から鼻の穴を通して急激に吸入するという方法 で投与される。キャリアが液体である鼻腔投与に適する製剤であって、鼻腔スプ レイ又は鼻腔点滴剤として投与する為のものには、有効成分の水性又は油性の溶 液が含まれる。 膣投与に適する製剤は、有効成分の他に、当該技術分野で適当とされているキ ャリアを含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ジェル、ペースト、フォー ム又はスプレイ製剤である。 非経口投与に適する製剤には、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤、及び製剤を受容 者の血液と等張させる溶質を含有していてもよい、水性又は非水性の無菌の注射 溶液、及び懸濁剤や増粘剤を含んでいてもよい水性又は非水性の無菌の懸濁液が 含まれる。このような製剤は、例えば密封したアンプルやバイアルのような、単 位投与用、又は多回投与用の容器に入ったものであってよく、また使用直前に、 例えば注射液用の水のような無菌の液状キャリアを添加するだけでよい冷凍乾燥 (凍結乾燥)の状態で貯蔵することもできる。即席の注射溶液や懸濁液は、既述 のタイプの無菌の粉末、顆粒、及び錠剤から調製することができる。 好ましい 単位服用量製剤は、一日の投与量、又は本明細書で既に述べたようにそれを幾つ かに分割した量、又はその適当な一部の量の有効成分を含有するものである。 具体的に上で述べた成分の他に、本発明の製剤は、問題としている薬剤のタイ プを考慮した上で、当該技術分野で用いられている他の薬剤を含ませてもよいこ とは言うまでもない。例えば、経口投与用の製剤は、香味剤を含んでいてもよい 。 式(I)の化合物は、一般的に有機化学の技術分野で知られている様々な方法 により得られる。出発物質は公知の、又は容易に入手可能な市販されているもの 、 又はそれ自体が公知の通常の技術で製造できるものである。 本発明は、式(I)の化合物、又はその生理学的に機能性のある誘導体を製造 する方法を更に含む。新規中間体、及びその製造方法も、本発明の他の態様であ る。 式(I)の化合物は、 a)(ここでR1とR2はそれぞれ水素であり、mは0である)式(II)の2 −アリールチオ−6−ニトロベンゾニトリル (ここでnとRは式(I)で定義した通り)を濃HCl中で、SnCl2のよう な還元剤と反応させる、 b)(ここでR1とR2のどちらか一方がC1-4アルキルであり、もう一方が水 素であるか、又はR1とR2の両方がC1-4アルキルである)対応する式(I)の 化合物(ここでR1とR2は両方共水素である)を、例えば (i)先ずアミノ基をトリフルオロメチルアミドのようなアミドに転換し、 次いでこのアミドをアルキル化し、得られた生成物を標準的な手順で加水分解し て所望のモノアルキル化した生成物を得るという方法でモノアルキル化を行うか 、又は (ii)適当なアルキルアルデヒド又はジアルキルケトンを公知の通常の手 法により還元アミノ化する方法でジアルキル化を行う ことによりアルキル化する、 c)式(IV)の化合物 (ここでm、n及びRは上で定義した通り)、 を式HNR12(ここでR1とR2は式(I)で定義した通り)の化合物と反応さ せる、または d)(ここでm=1又は2)式(I)の化合物(ここでm=0)を、例えば過 酸化水素、過安息香酸、及びOXONE(Aldrich)のような酸化剤を用いて酸化 させる ことにより得られる。しかしながら、このような方法では、生成物の収率が低い という傾向がある。 m=0である式(I)の化合物をm=1である式(I)の化合物に酸化させる には、同じ量のm=0である式(I)の化合物をm=2である式(I)の化合物 に酸化させるのに必要とされる量よりも比較的少ない量の酸化剤ですむというこ とは、言うまでもない。 式(II)の化合物は、式(III)の化合物 (ここでRnは式(I)で定義した通りである) をN,N−ジメチルホルムアミドのような適当な溶剤中で、市販の、又はHarris ,N.V.等、J.Med.Chem.,1990,33(1),434-44に記載されている方法に従っ て調製した2,6−ジニトロベンゾニトリルと、K2CO3のような塩基とに反応 させることにより得られる。 式(III)の化合物は、例えばAldrich,Milwaukee,WI 53233,USAにより 市販されている。それらの化合物は、当業者により良く知られているか、又は、 例えばJ.Org.Chem.,1969,34,1463のような化学文献から容易に分かる通常 の方法によっても調製することができる。 m=0である式(IV)の化合物は、J.Het.Chem.,1988,25,1173-1177に 記載されているように、市販されている2,6−ジフルオロベンゾニトリルと適 当な式(III)のアリールチオールとから得られる。m=1又は2である式( IV)の化合物は、m=0である式(IV)の化合物を、上で述べたような酸化 剤と反応させることにより調製することができる。 m=0である式(IV)の化合物は、ワンポット反応によっても得られる。初 期の反応は、硫黄元素と、sec−ブチルリチウムと適切に置換された臭化アリ ールとの反応(リチウム−ハロゲン交換反応)により得られるアリールリチウム との反応からのリチウムアリールチオレートの形成である。得られたアリールチ オレートに、DMSOに入れた2,6−ジフルオロベンゾニトリルを0℃で添加 して、m=0である式(IV)の化合物を形成させる。 式(I)の化合物の薬学的に許容されるエステルは、還元させる前に、当該技 術分野で知られている通常の方法を用いて、式(II)の化合物エステル化させ ることにより得られる。 式(I)の化合物は、フェニルアミノ基をアシル化させる適当なアシル化剤、 例えば酸ハロゲン化物又は無水物との反応により、薬学的に許容されるアミドに 転換させることができる。 アシル基は一つ以上のヒドロキシル基、及び/又はアミノ基から選択的に取り 除くことができる。例えば、アシル化した化合物を酸性の条件下で、例えばメタ ノールに入れた臭化亜鉛のようなルイス酸で処理することによりN−アシル基が 除去され、またジアシル化した化合物をアルカリ性の条件下で、例えばナトリウ ムメトキシドで処理することによりヒドロキシルアシル基が除去されて、N−ア ミドとなる。 式(I)の化合物、並びにそのエステル、及びアミドは、通常の方法により、 薬学的に許容される塩に転換することができる。アミノ置換基の場合、このよう な塩は適当な酸で処理することにより得られる。アミド置換基の場合、このよう な塩は塩基で処理することにより得られる。式(I)の化合物のアミド、エステ ル又は塩は、例えば加水分解により、親化合物に転換することができる。 以下の実施例は説明の為だけのものであって、本発明の範囲をどのようにも限 定するものではない。実施例中で用いられる「有効成分」という語は、本発明に よる化合物を意味する。実施例1 2−ニトロ−6−(フェニルチオ)ベンゾニトリル 2,6−ジニトロベンゾニトリル(Lancaster Synthesis,Inc.,Windham,NH 03087)2.0g(0.01モル)、チオフェノール1.06ml(0.01モ ル)、及び無水K2CO3 1.44g(0.01モル)をDMF50mlに入れ た混合物を氷水浴中で冷却して、0.5時間攪拌した。この反応混合物が塩基性 となる迄ピリジンを添加し、その後H2Oを約100ml添加した。黄色の沈殿 物をろ過により集め、1NのNaOHと水で洗浄し、乾燥させて、2−ニトロ− 6−(フェニルチオ)ベンゾニトリル1.94g(89%)を黄色の固体として 得た。融点106〜107℃実施例2 2−〔(3−メトキシフェニル)チオ〕−6−ニトロベンゾニトリル 実施例1に記載した手順に従って、この化合物を調製した。2−〔(3−メト キシフェニル)チオ〕−6−ニトロベンゾニトリルが黄色の固体として、81% の収率で得られた。融点144〜147℃実施例3 2−アミノ−6−(フェニルチオ)ベンゾニトリル 2−ニトロ−6−(フェニルチオ)ベンゾニトリル(実施例1)3.9g(0 .015モル)をジグリム85mlに溶解して得た溶液を水浴中で冷却し、これ に、SnCl2・2H2O11.53g(0.045モル)を濃HCl35mlに 入れたものを、攪拌しながら滴下した。水浴を外し、反応混合物を室温で0.5 時間攪拌した。この反応混合物を、50%のNaOH100mlと粉砕した氷3 00gとの混合物に、混合物を激しく攪拌しながら注ぎ入れた。沈殿物をろ過に より集め、1NのNaOHと水で洗浄した。塩化メチレンを使用し、シリカゲル を用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製したところ、2−アミノ− 6−(フェニルチオ)ベンゾニトリルが白色の固体として2.3g(68%)得 られた。融点73〜77℃実施例4 2−アミノ−6−〔(3−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリル 実施例3に記載した手順に従って、この化合物を調製した。塩化メチレンを使 用して、シリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製したと ころ、2−アミノ−6−〔3−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリルが灰白 色の結晶として、32%の収率で得られた。融点79〜81℃実施例5 2−〔(3,5−ジメチルフェニル)チオ〕−6−ニトロベンゾニトリル 2,6−ジニトロベンゾニトリル(1.4g、7.2ミリモル)とK2CO3( 1.1g、7.9ミリモル)とをDMF10mlに入れた混合物を0℃に冷却し た。3,5−ジメチルチオフェノール(1.1g、0.0079ミリモル)をD MF10mlに溶解して得た溶液を、窒素下で攪拌しながら30分かけて滴下し た。更に30分攪拌した後、反応混合物を水150mlに注ぎ入れて、1時間攪 拌した。得られた固体を真空ろ過により集めた。シリカゲルを用いたクロマトグ ラフィー(フラッシュ;Hex/EtOAc 1:1)により、2−〔(3,5 −ジメチルフェニル)チオ〕−6−ニトロベンゾニトリルが1.64g(80% )得られた。融点155〜156℃実施例6 2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)チオ〕ベンゾニトリル 2−〔(3,5−ジメチルフェニル)チオ〕−6−ニトロベンゾニトリル(実 施例5)(1.0g、0.0035モル)を、ジグリム50mlに溶解した。塩 化第一錫・2H2O(3.16g、0.014モル)を濃HCl15mlに溶解 して得た溶液を、攪拌しながら滴下して添加した。1時間15分攪拌した後、反 応混合物をNaOH12gの水100ml溶液に注ぎ入れ、全体の体積が300 mlとなるように氷を添加した。この混合物を1時間攪拌し、得られた固体を真 空ろ過により集めた。シリカゲルを用いたクロマトグラフィー(フラッシュ;H ex/EtOAc 1:1)により、2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフ ェニル)チオ〕ベンゾニトリルが0.57g(64%)得られた。融点124〜 125℃;NMR(Me2SO−d6、300MHz)δ2.23(s,H)、6 .17(br,2H)、6.24(明確なd,1H)、7.00(m,3H)、 7.09(明確なt,1H);質量スペクトル(CI)255(M++1,10 0%)。C15142Sとしての計算値:C,70.83;H,5.55;N, 11.01;S,12.61。分析値:C,70.84;H,5.60;N,1 0.98;S,12.53。 実施例7〜9は、実施例1の方法と全く同じ方法により調製した。 実施例10〜12は、実施例3の方法と全く同じ方法により調製した。実施例7 2−〔(3−メチルフェニル)チオ〕−6−ニトロベンゾニトリル 融点129〜130℃実施例8 2−〔(3−アミノフェニル)チオ〕−6−ニトロベンゾニトリル 融点178〜179℃実施例9 2−〔(3,5−ジメトキシフェニル)チオ〕−6−ニトロベンゾニトリル 融点179〜180℃実施例10 2−アミノ−6−〔(3−メチルフェニル)チオ〕ベンゾニトリル 融点114〜115℃:NMR(Me2SO−d6、200MHz)δ2.29 (s,3H)、6.20(br,s,2H)、6.29(明確なd,1H)、6 .68(明確なd,1H)、7.23〜7.15(m,4H)、7.31(明確 なt,1H)。C14122Sとしての計算値:C,69.97;H,5.03 ;N,11.66;S,13.34。分析値:C,69.90;H,5.04; N,11.59;S,13.24。実施例11 2−アミノ−6−〔(3−アミノフェニル)チオ〕ベンゾニトリル 融点99〜100℃;NMR(Me2SO−d6、200MHz)δ5.32 (br s,2H)、6.17(br s,2H)、6.31(明確なd,1H )、6.50〜6.70(m,4H)、7.07(明確なt,1H)、7.20 (明確なt,1H)。C13113S・1/10H2Oとしての計算値:C,64 .23;H,4.64;N,17.28;S,13.19。分析値:C,64. 06;H,4.53;N,17.24;S,13.16。実施例12 2−アミノ−6−〔(3,5−ジメトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリル 融点133〜136℃;NMR(Me2SO−d6、200MHz)δ3.73 (s,6H,2xOCH3)、6.25(br s,2H)、6.52〜6.4 4(m,4H)、6.75(dd,1H)、7.26(dd,1H)。C1514 22Sとしての計算値:C,62.92;H,4.93;N,9.78;S, 11.20。分析値:C,62.97;H,4.96;N,9.71;S,11 .11。実施例13 2−フルオロ−6−〔(3−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリル 乾燥DMSO140mlにカリウムt−ブトキシド10.5g(94ミリモル )を懸濁させた懸濁液に、3−メトキシチオフェノール13.1g(94ミリモ ル)を添加した。得られた混合物を氷浴中で冷却させた。2,6−ジフルオロベ ンゾニトリル13g(94ミリモル)を添加した。得られた混合物を氷浴の温度 で15分間攪拌し、その後室温で45分間攪拌した。この混合物を氷水中に注ぎ 入れて、1NのNaOHで塩基性とした。白色の沈殿物をろ過により集めて、乾 燥させた。この沈殿物をこれ以上精製せずに、以下の反応に中間体として用いた 。塩化メチレン/ヘキサン(1:1)を使用し、シリカゲルを用いたフラッシュ カラムクロマトグラフィーにより沈殿物7gを精製したところ、純粋な2−フル オロ−6−〔(3−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリルが4.59g得ら れた。 融点99〜100℃。実施例14 2−フルオロ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルホニル〕ベンゾニトリル 2−フルオロ−6−〔(3−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリル(実施 例13)2g(7.7ミリモル)の溶液に、m−クロロ過安息香酸2.93g( 17ミリモル)を添加した。得られた混合物を24時間攪拌した。m−クロロ過 安息香酸を0.29g追加添加し、得られた混合物を15分間攪拌した。過剰の 亜硫酸水素ナトリウムを添加し、その後水を添加した。このH2O溶液をEtO Acで抽出した。MgSO4上で乾燥させ、溶剤を除去した後、得られた粗生成 物を、溶離剤として塩化メチレンを使用して、シリカゲルを用いたフラッシュカ ラムクロマトグラフィーにより精製した。その結果、2−フルオロ−6−〔(3 −メトキシフェニル)スルホニル〕ベンゾニトリルが固体として1.15g得ら れた。融点113〜117℃。実施例15 2−アミノ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルホニル〕ベンゾニトリル 2−フルオロ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルホニル〕ベンゾニトリル (実施例14)0.7g(2.4ミリモル)をMeOH/EtOH(7:4)1 10mlに溶解して得た溶液に、濃NH4OH200mlを添加した。この混合 物をガラス内張りボンベに封入し、130℃で3時間加熱した。溶剤を除去した 後、得られた濃縮物を、溶離剤としてMeOHの5%塩化メチレン溶液を使用し て、シリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。 その結果、2−アミノ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルホニル〕ベンゾニ トリルが固体として0.16g(23%)得られた。融点186〜191℃;N MR(Me2SO−d6、200MHz)δ3.82(s,3H)、6.6(br s,2H)、7.1(明確なd,1H)、7.2〜7.7(m,6H);質 量スペクトル(CI)289(M++1,100%)。C141223Sとして の計算値:C,58.32;H,4.20;N,9.72;S,11.12。分 析値:C,58.13;H,4.17;N,9.61;S,10.95。実施例16 2−フルオロ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルフィニル〕ベンゾニトリル 2−フルオロ−6−〔(3−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリル(実施 例13)2g(7.7ミリモル)の溶液に、m−クロロ過安息香酸1.6g(9 .3ミリモル)を少しづつ添加した。得られた混合物を24時間攪拌した。m− クロロ過安息香酸を0.16g追加添加し、得られた混合物を15分間攪拌した 。過剰の亜硫酸水素ナトリウムを添加し、その後水を添加した。このH2O溶液 をEtOAcで抽出した。MgSO4上で乾燥させ、溶剤を除去した後、得られ た粗生成物を、溶離剤として塩化メチレンを使用して、シリカゲルを用いたフラ ッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。その結果、2−フルオロ−6 −〔(3−メトキシフェニル)スルフィニル〕ベンゾニトリルが固体として1. 7g得られた。融点103〜111℃実施例17 2−アミノ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルフィニル〕ベンゾニトリル 2−フルオロ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルフィニル〕ベンゾニトリ ル(実施例16)0.73g(2.7ミリモル)をMeOH/EtOH(2.5 :4)65mlに溶解して得た溶液に、濃NH4OH20mlを添加した。この 混合物をガラス内張りボンベに封入し、130℃で3時間加熱した。溶剤を除去 した後、得られた濃縮物を、溶離剤としてMeOHの5%塩化メチレン溶液を使 用して、シリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し た。その結果、2−アミノ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルフィニル〕ベ ンゾニトリルが固体として0.36g(53%)得られた。融点110〜114 ℃; NMR(Me2SO−d6、200MHz)δ3.8(s,3H)、6.5(br s,2H)、7.1(明確なd,1H)、7.0(明確なd,2H)、7.2 〜7.3(m,2H)、7.5(明確なt,2H);質量スペクトル(CI)2 73(M++1,100%)。C141222Sとしての計算値:C,61.7 5;H,4.44;N,10.29;S,11.77。分析値:C,61.65 ;H,4.46;N,10.21;S,11.69。実施例18 2−〔(3,5−ジメチルフェニル)チオ〕−6−フルオロベンゾニトリル 2,6−ジフルオロベンゾニトリル(2.0g)14ミリモル)とK2CO3( 2.19g、15.8モル)とをDMF15mlに入れた混合物を0℃に冷却し た。3,5−ジメチルチオフェノール(2.19g、15.8モル)をDMF1 5mlに溶解して得た溶液を、窒素下で、攪拌しながら滴下して添加した。1時 間攪拌した後、反応混合物を水150mlに注ぎ入れて、30分間攪拌した。得 られた固体を真空ろ過により集めた。シリカゲルを用いたクロマトグラフィー( フラッシュ;Hex/EtOAc 4:1)により、2−〔(3,5−ジメチル フェニル)チオ〕−6−フルオロベンゾニトリルが2.67g(68%)得られ た。融点98〜99℃実施例19 2−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルフィニル〕−6−フルオロベンゾニト リル 2−〔(3,5−ジメチルフェニル)チオ〕−6−フルオロベンゾニトリル( 実施例18)(1.0g、3.9ミリモル)をメタノール100mlに溶解した 。OXONE*(2.63g、4.3ミリモル)を水15mlに溶解して得た溶 液を、攪拌しながら滴下添加した。1.5時間攪拌した後、得られた固体を真空 ろ過により除去し、メタノール3x50mlで洗浄した。ろ液を濃縮凝固して、 シリカゲルを用いたクロマトグラフィー(フラッシュ;Hex/EtOAc 2 :1)にかけたところ、2−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルフィニル〕− 6−フルオロベンゾニトリルが0.5g(47%)得られた。融点146〜14 7℃ *OXONE:2KHSO5・KHSO4・K2SO4 実施例20 2−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルホニル〕−6−フルオロベンゾニトリ 2−〔(3,5−ジメチルフェニル)チオ〕−6−フルオロベンゾニトリル( 実施例18)(1.0g、3.9ミリモル)をメタノール100mlに溶解した 。OXONE*(5.26g、8.6ミリモル)を水30mlに溶解して得た溶 液を、攪拌しながら滴下して添加した。1時間攪拌した後、1.5当量のOXO NE(3.60g、5.9ミリモル)を追加した。反応混合物を18時間攪拌し た。得られた固体を真空ろ過により除去し、メタノール200mlで洗浄した後 、アセトン2x60mlで洗浄した。ろ液を濃縮乾固して、シリカゲルを用いた クロマトグラフィー(フラッシュ;Hex/EtOAc 1:1)にかけたとこ ろ、2−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルホニル〕−6−フルオロベンゾニ トリルが0.73g(65%)得られた。融点167〜168℃実施例21 2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルフィニル〕ベンゾニトリ 2−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルフィニル〕−6−フルオロベンゾニ トリル(実施例19)(0.4g、1.5ミリモル)をメタノール40mlに溶 解して、−78℃に冷却した。濃縮アンモニア(20ml、15.4g、905 ミリモル)を添加して、混合物をパールボンベに封入して150℃に24時間加 熱した。シリカゲルを用いたクロマトグラフィー(フラッシュ;Hex/EtO Ac 1:1)にかけたところ、2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニ ル)スルフィニル〕ベンゾニトリルが0.24g(61%)得られた。融点19 0〜191℃;NMR(Me2SO−d6、200MHz)δ2.32(s,6H )、6.48(br s,2H)、6.90(明確なd,1H)、7.11(明 確なd,1H)、7.20(m,1H)、7.32(m,2H)、7.52(明 確なt,1H);質量スペクトル(CI)M++1=271。C15142OSと しての計算値:C,66.64;H,5.22;N,10.36;S,11.8 6。分析値:C,66.71;H,5.27;N,10.32;S,11.84 。実施例22 2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルホニル〕ベンゾニトリル 2−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルホニル〕−6−フルオロベンゾニト リル(実施例20)(0.5g、1.7ミリモル)をメタノール80mlに溶解 して、−78℃に冷却した。濃縮アンモニア(20ml、15.4g、905ミ リモル)を添加して、混合物をパールボンベに封入して150℃に24時間加熱 した。シリカゲルを用いたクロマトグラフィー(フラッシュ;Hex/EtOA c 1:1)にかけたところ、2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル )スルホニル〕ベンゾニトリルが0.28g(56%)得られた。融点208〜 209℃;NMR(Me2SO−d6、200MHz)δ2.36(s,6H)、 6.59(br s,2H)、7.10(明確なd,1H)、7.3〜7.4( m,2H)、7.54(明確なd,1H)、7.58(m,2H);質量スペク トル(CI)M++1=287。C15142O2Sとしての計算値:C,62.9 2;H,4.93;N,9.78;S,11.20。分析値:C,63.02; H,4.98;N,9.72;S,11.12。実施例23 2−フルオロ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニト リル 3−ブロモ−5−メトキシトルエン1g(0.005モル)を新たに蒸留した THF10mlに溶解して得た溶液を、ドライアイス/アセトン中で冷却し、N2 雰囲気下で攪拌した。これにsec−BuLi(1.3Mシクロヘキサン溶液 )8.46ml(0.0011モル)をシリンジで滴下して添加した。得られた 混合物を10分間攪拌し、その後、硫黄元素0.19gを一度に添加した。反応 混合物を室温に戻し、12時間攪拌した。混合物を氷/水浴中で冷却した。乾燥 DMSO5mlに2,6−ジフルオロベンゾニトリル0.69g(0.005モ ル)を入れたものを添加した。20分間攪拌した後、混合物を水(100ml) に注ぎ入れ、EtOAc3x50mlで抽出した。EtOAc溶液を1NのNa OHと水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させた。真空下でEtOAcを除去して 得られた粗生成物を、シリカゲルを用いたクロマトグラフィー(フラッシュ;E tOAc/ヘキサン 1:9)にかけた。その結果、2−フルオロ−6−〔(3 −メチル−5−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリルが0.63g(46% )得られた。融点94〜95℃;NMR(Me2SO−d6、200MHz)δ2 .28(s,3H)、3.7(s,3H)、6.8〜7(m,4H)、7.34 (明確なd,1H)、7.62(dd,1H)。C1512NOSFとしての計算 値:C,65.92;H,4.43;N,5.12;S,11.73。分析値: C,66.03;H,4.49;N,5.09;S,11.8。実施例24 2−アミノ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリ 2−フルオロ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニ トリル(実施例23)0.1g(0.00037モル)を無水エタノール10m l、及びTHF約2mlに溶解して得た溶液を、アンモニアで飽和させた。得ら れた溶液をガラス内張りパールボンベに封入し、145℃で48時間加熱した。 真空中で溶剤を除去した。1NのNaOH20mlを添加した。この水溶液をE tOAc3x20mlで抽出した。EtOAc溶液をMgSO4上で乾燥させた 。溶剤を除去した後、得られた粗生成物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィ ー(フラッシュ;CH2Cl2)にかけた。その結果、2−アミノ−6−〔(3− メチル−5−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリルが白色の固体として0. 03g(30%)得られた。融点108〜110℃;NMR(Me2SO−d6、 200MHz)δ2.32(s,3H)、3.78(s,3H)、6.28(b rs,2H)、6.4(明確なd,1H)、6.7〜6.8(m,2H)、6. 8〜6.9(狭いm,2H)、7.28(明確なd,1H)。C15142OS としての計算値:C,66.64;H,5.22;N,10.36;S,11. 86。分析値:C,66.46;H,5.22;N,10.25;S,11.7 1。実施例25 2−フルオロ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)スルホニル〕ベン ゾニトリル 2−フルオロ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニ トリル(実施例23)0.4g(0.0015モル)とm−クロロ過安息香酸0 .76g(0.0044モル)とをCH2Cl220mlに入れた混合物を 16時間攪拌した。形成された沈殿物をろ別した。ろ液をEtOAc50mlで 希釈した。これを飽和NaHSO3、1NのNaOH、及び水で洗浄した。Mg SO4上で乾燥させた後、溶剤を除去したところ、2−フルオロ−6−〔(3− メチル−5−メトキシフェニル)スルホニル〕ベンゾニトリルが白色の固体とし て0.38g(83%)得られた。融点160〜162℃;NMR(Me2SO −d6、200MHz)δ2.34(s,3H)、3.80(s,3H)、7. 17(s,1H)、7.34(明確なd,2H)、7.9(明確なt,1H)、 8.0〜8.1(m,1H)、8.15(明確なd,1H)。C1512NO3S Fとしての計算値:C,59.01;H,3.96;N,4.59;S,10. 50。分析値:C,59.12;H,4.03;N,4.49;S,10.43 。実施例26 2−アミノ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)スルホニル〕ベンゾ ニトリル 2−フルオロ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)スルホニル〕ベ ンゾニトリル(実施例25)0.3g(0.00098モル)を無水エタノール 10mlとTHF約2mlとに溶解して得た溶液をアンモニアで飽和させた。得 られた溶液をガラス内張りパールボンベに封入して130℃で4時間加熱した。 真空中で溶剤を除去した。1NのNaOH20mlを添加した。この水溶液をE tOAc3x50mlで抽出した。EtOAc溶液をMgSO4上で乾燥させた 。溶剤を除去した後、得られた粗生成物を無水エタノールで再結晶させて、2− アミノ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)スルホニル〕ベンゾニト リルを0.1g(34%)得た。融点166〜168℃;NMR(Me2SO− d6、200MHz)δ2.4(s,3H)、3.87(s,3H)、6.7( br s,2H)、7.13(明確なd,1H)、7.2(分解されていない s,1H)、7.3〜7.5(m,2H)、7.57(明確なt,1H)。C15 1423Sとしての計算値:C,59.59;H,4.67;N,9.27; S,10.6。分析値:C,59.67;H,4.71;N,9.25;S,1 0.51。実施例27 錠剤製剤 成分をポビドンの溶液と共に湿式粒状化した後、ステアリン酸マグネシウムを 添加して圧縮することにより、以下の製剤A、B及びCを調製する。製剤A 製剤B 製剤C mg/錠 有効成分 100 ラクトース 200 スターチ 50 ポビドン 5 ステアリン酸マグネシウム 359 成分を混合して直接圧縮することにより、以下の製剤D及びEを調製する。製 剤E中のラクトースは、直接圧縮タイプのもの(Dairy Crest-″Zeparox″)で ある。製剤D mg/錠 有効成分 250 予め糊化したスターチNF15 150 400製剤E mg/錠 有効成分 250 ラクトース 150 アビセル 100 500製剤F(放出制御製剤) 成分(下記)をポビドンの溶液と共に湿式粒状化した後、ステアリン酸マグネ シウムを添加して圧縮することにより、製剤を調製する。製剤F mg/錠 (a)有効成分 500 (b)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 112 (Methocel K4M Premium) (c)ラクトースB.P. 53 (d)ポビドンB.P. 28 (e)ステアリン酸マグネシウム 700 薬剤の放出には約6〜8時間かかり、また12時間後に完了する。実施例28 カプセル製剤 製剤A 上記実施例2の製剤Dの成分を混合し、混合物を二つに分かれる硬質ゼラチン カプセルに充填することにより、カプセル製剤を調製する。製剤B(下記)を同 様の方法で調製する。製剤B mg/カプセル (a)有効成分 250 (b)ラクトースB.P. 143 (c)ナトリウムスターチグリコレート 25 (d)ステアリン酸マグネシウム 420製剤C mg/カプセル (a)有効成分 250 (b)Macrogol 4000 B.P. 350 600製剤D mg/カプセル 有効成分 250 レシチン 100 アラキスオイル 100 450 有効成分をレシチンとアラキスオイルとに分散させ、この分散液を軟質で柔軟 性のあるゼラチンカプセルに充填することにより、製剤Dのカプセルを調製する 。製剤E(放出抑制カプセル) 押出機を用いて成分(a)、(b)及び(c)を押出し、その後押出物を長球 化させ、乾燥させることにより、以下の放出抑制カプセル製剤を調製する。その 後、乾燥させたペレットに放出抑制膜(d)をコートし、二つに分かれる硬質の ゼラチンカプセルに充填する。 mg/カプセル (a)有効成分 250 (b)マイクロクリスタリンセルロース 125 (c)ラクトースB.P. 125 (d)エチルセルロース 13 513実施例29 注射用製剤 製剤A 有効成分 0.200g 0.1M塩酸溶液又は pHを4.0〜7.0 0.1M水酸化ナトリウム溶液 とする量 殺菌した水 全体を10mlとする量 有効成分を、35℃〜40℃の水の殆どに溶解し、塩酸、又は水酸化ナトリウ ムを適当に用いてpHを4.0と7.0との間に調節する。その後、このバッチ に水を加えて10mlとし、無菌ミクロポアフィルターでろ過して、殺菌した1 0mlのコハク色のガラス製のバイアル(タイプ1)に入れ、殺菌した蓋と、そ の上を覆うシールで封をする。製剤B 有効成分 0.125 無菌で、発熱物質を含んで 全体を25ml いないpH7の燐酸塩緩衝剤 とする量実施例30 筋肉内注射液 有効成分 0.20g ベンジルアルコール 0.10g グリコフロール75 1.45g 注射液用の水 全体を3.00mlとする量 有効成分をグリコフロールに溶解させる。その後、ベンジルアルコールを添加 して溶解させ、水を加えて3mlとする。この混合物を無菌ミクロポアフィルタ ーでろ過して、殺菌した3mlのコハク色のガラス製のバイアル(タイプ1)に 封入する。実施例31 シロップ 有効成分 0.25g ソルビトール溶液 1.50g グリセロール 2.00g 安息香酸ナトリウム 0.005g 桃のフレーバー 0.0125ml 精製水 全体を5.00mlとする量 有効成分を、グリセロールと精製水の殆どとからなる混合物に溶解させる。そ の後、この溶液に安息香酸ナトリウムの水溶液を添加し、次にソルビトール溶液 を添加し、最後にフレーバーを添加する。精製水を添加して5.00mlとし、 良く混合する。製剤B 有効成分 0.125g 無菌で、発熱物質を含んで 全体を25ml いないpH7の燐酸塩緩衝剤 とする量実施例32 座薬 mg/座薬 有効成分(631m)* 250 硬質脂肪、B.P. 1770 (Witepsol H15-Dynamit NoBel) 2020 *有効成分は、粒子の少なくとも90%が直径631m以下である粉末として用 いる。Witepsol H15の1/5を、最高温度が45℃の、蒸気ジャケット付きの平 なべ中で溶融させる。有効成分を200μmの篩で振るい、それを、カッティン グヘッドを取り付けたシルバーソンを用いて、滑らかな分散液となる迄、混合し ながら溶融基剤に添加する。混合物の温度を45℃に保持しながら、残りのWite psol H15を懸濁液に添加し、均一な混合物となるように攪拌する。懸濁液全体を 250μmのステンレス鋼製の篩にかけ、攪拌を続けながら40℃に冷却する。 38℃〜40℃の温度で、混合物2.0gを適当な2mlのプラスチック製のモ ールドに充填する。これらの座薬を室温に冷却する。実施例33 ペッサリー mg/ペッサリー 有効成分(631m) 250 無水デキストロース 380 ポテトスターチ 363 ステアリン酸マグネシウム 1000 上記の成分を直接混合し、得られる混合物を直接圧縮することによりペッサリ ーを得る。実施例34 抗ウイルス作用 HIV試験 本発明の抗HIV作用を、Averett D.R.,J.Virol.Methods,1989,23,263 -276の方法を用い、HIV感染による細胞障害効果を逆転させる化合物の作用を 測定することにより定量化した。これは、感染後5日目にモニターした細胞の成 長を、ヨウ化プロピジウム染料吸収テストにより定量評価して行った。2〜 200μMの範囲の6種類の異なる濃度で化合物を添加する前に、MT4細胞を HIV−1(3B株)又はHIV−2(ZY株)の100XTCID50と共に1 時間培養した。これらの細胞を37℃で5日間培養した。5日目に分析を行う直 前に、最終濃度が0.5%となるように洗浄剤NP−40を添加した。DNAと 結合している染料(ヨウ化プロピジウム)の蛍光を測定する方法を用いて、細胞 の数を測定した。DNAの量は細胞の数に正比例するので、この蛍光試験により 細胞の成長が分かる。感染していない細胞は、5日間の試験期間に細胞の数が数 倍に増加するが、HIV感染細胞の成長は、成長したとしても非常に小さい。H IVの細胞障害効果を逆転させる化合物は細胞を急速に成長させ、疑似感染細胞 の成長に近づける。 化合物の抗ウイルス効果をIC50として、すなわちHIVにより引き起こされ る細胞障害効果を50%減少させる抑制濃度として記載する。この効果は、HI V感染したMT4細胞の細胞成長を、感染していないコントロールのMT4細胞 に比べて50%回復させるのに必要な化合物の量により測定される。 化合物の抗HIV−1作用 化合物 IC50(μM) 実施例3 14.6±2.6;17.9±2.9 実施例4 6.84±1.00;5.44±0.27 実施例6 0.432±0.078 実施例15 0.92±0.04 実施例17 15.9±1.3 実施例22 0.014±0.001実施例35 抗炎症作用 カラゲナン胸膜炎試験 本発明の化合物の抗炎症作用を、Vinegar,R.等.,Proc.Soc.Exp.Biol.M ed.,1981,168,24-32の方法により、150±20グラムの雄のルイスラット を用いて定量化した。カラゲナンの投与量は0.075mg/ラットであった。 カラゲナンを注射した後、胸膜からの滲出液を4時間にわたり集めた。急激な抗 炎症作用を、胸膜浮腫の抑制、及び陰性(媒体)のコントロール群からの炎症性 細胞(好中球)により定量化した。 ラットでの4時間にわたるカラゲナン胸膜炎試験に於ける化合物の急激な抗炎 症作用 実施例36 細胞毒性 本発明の化合物を、Averett,D.R.,J.Virol.Methods,23,263-276(1989 )の方法により、ヒトT細胞(モルト4)、B細胞(IM9)、及びCEM細胞 の成長の抑制に関してテストした。細胞は、Prus,K.L.等,Cancer Res.,50(6 ),1817-1821(1990) に記載されているように成長させた。結果は以下の通り。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07C 319/20 7419−4H C07C 319/20 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA, US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(I)の化合物またはその生理学的に機能性のある誘導体。 (ここで、 Rは、水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシル、メルカプト、 NR1a2a又はSR1a(ここでR1aとR2aは同じであっても異なっていてもよく 、水素、C1-4アルキル、又はフェニルC1-4アルキルである)であり、R1とR2 は同じであっても異なっていてもよく、水素、C1-4アルキル、又はフェニルC1 -4 アルキルであり、 mは0、1、又は2であり、そして nは1〜5(ここで、nが1より大きい場合、Rは同じであっても異なってい てもよい)であるが、但しR1とR2が両方共水素であって、mが0である場合に は、Rは水素ではない) 2. nが1又は2であり、環Aが3−置換、又は3,5−二置換であり、m が2である、請求項1に記載の化合物。 3. 2−アミノ−6−〔(3−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリル、 2−アミノ−6−〔(3−メチルフェニル)チオ〕ベンゾニトリル、 2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)チオ〕ベンゾニトリル、 2−アミノ−6−〔(3−アミノフェニル)チオ〕ベンゾニトリル、 2−アミノ−6−〔(3,4−ジメトキシフェニル)チオ〕ベンゾニトリル、 2−アミノ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルホニル〕ベンゾニトリル、 2−アミノ−6−〔(3−メトキシフェニル)スルフィニル〕ベンゾニトリル 、 2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルフィニル〕ベンゾニト リル、 2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルホニル〕ベンゾニトリ ル、 2−アミノ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)スルホニル〕ベン ゾニトリル、 2−アミノ−6−〔(3−メチル−5−メトキシフェニル)チオ〕ベンゾニト リル、及び 2−(ベンジルアミノ)−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルホニル〕 ベンゾニトリル、および それらの生理学的に機能性のある誘導体からなる群から選ばれる、請求項1に記 載の化合物。 4. 2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルホニル〕ベンゾ ニトリル。 5. 医学的な治療に用いる為の、式(I)の化合物またはその生理学的に許 容される誘導体。 (ここで、 Rは、水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシル、メルカプト、 NR1a2a又はSR1a(ここでR1aとR2aは同じであっても異なっていてもよく 、水素、C1-4アルキル、又はフェニルC1-4アルキルである)であり、 R1とR2は同じであっても異なっていてもよく、水素、C1-4アルキル、又は フェニルC1-4アルキルであり、 mは0、1、又は2であり、そして nは1〜5(nが1より大きい場合、Rは同じであっても異なっていてもよい )である) 6. 抗ウイルス療法に用いる為の、請求項5に記載の化合物。 7. 炎症の治療又は予防に用いる為の、請求項5に記載の化合物。 8. ウイルス感染又は炎症の治療又は予防に用いる薬剤の製造のための、請 求項5で定義した式(I)の化合物、又はその生理学的に許容される誘導体の使 用。 9. 感染した宿主のウイルス感染を予防又は治療する方法であって、治療に 効果的であって無毒な量の、請求項5で定義した式(I)の化合物、又はその生 理学的に許容される誘導体を、該宿主に投与することを含んでなる、方法。 10. 冒された宿主の炎症を予防又は治療する方法であって、治療に効果的 であって無毒な量の、請求項5で定義した式(I)の化合物、又はその生理学的 に許容される誘導体を、該宿主に投与することを含んでなる、方法。 11. 請求項1〜4のいづれか一項に記載の式(I)の化合物を、その化合 物の為の薬学的に許容されるキャリアと共に含有してなる、医薬製剤。 12. 錠剤、又はカプセルの形態の、請求項11に記載の医薬製剤。 13. 請求項1〜4のいづれか一項に定義されている式(I)の化合物、も しくはその生理学的に機能性のある誘導体を製造する方法であって、 a)(ここでR1とR2はそれぞれ水素であり、mは0である)式(II)の化 合物 (ここでnとRは請求項1で定義した通り)を還元剤と反応させる、 b)(ここでR1とR2のどちらか一方がC1-4アルキルであり、もう一方が水 素であるか、又はR1とR2の両方がC1-4アルキルである)R1とR2の両方が水 素である対応する式(I)の化合物をアルキル化する、 c)式(IV)の化合物 ここでm、n及びRは上で定義した通りである、 を式HNR12(ここでR1とR2は請求項1で定義した通りである)の化合物と 反応させる、または d)(ここでm=1又は2)mが0である式(I)の化合物を酸化剤と反応さ せることからなる方法。 14. 2−アミノ−6−〔(3,5−ジメチルフェニル)スルホニル〕ベン ゾニトリルを製造する為の、請求項13に記載の方法。
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