JPH10500055A - 生物学的廃棄物を処分するための方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 遠心力のような機械的な力を用いて、生物学的廃棄物から、生物学的廃棄物の容器とは別の容器の中へ液体を分離して、固形の生物学的廃棄物および除去された液体を別々に且つ便利に処分することを可能にする、生物学的廃棄物から液体を除去するための方法および装置が提供される。好ましくは、外側の液封ドラム内に回転自在なドラムを回転自在に支持し、また、この回転自在な穿孔ドラムの中に、多孔性材料で作られたバッグのような、使い捨ての多孔性容器を配置することができる。生物学的廃棄物は、回転自在な穿孔ドラム内のこの使い捨て容器の中に収容され、この穿孔ドラムは、生物学的廃棄物から使い捨ての多孔性容器および穿孔された内部ドラムの開口を通して、吸収されていない液体が外側の液封回収ドラムへ移行するのに充分な速度で回転される。固形の生物学的廃棄物は、回転自在な穿孔ドラム内にある使い捨ての多孔性容器を、その中の固形生物学的廃棄物と一緒に取り除くことによって処分すればよい。その際、使い捨て容器を閉鎖することによって、これを取り扱う者が固形の生物学的廃棄物に曝されるのを回避する。この回収された液体は、衛生下水溝へポンプで排水することによって、別途処分すればよい。所望とあらば、微生物汚染除去剤のような追加の液体を、回転されている多孔性の使い捨てバッグ内に添加してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 生物学的廃棄物を処分するための方法および装置 〔技術分野〕 本発明は湿潤な生物学的廃棄物を処分するための方法および装置に関し、より 具体的には、例えば除染剤液(decontaminating liquid)および粉砕した生物学的 廃棄物の混合物から、別々で便利な処分のために、液体と固体の生物学的廃棄物 とを分離するための方法および装置に関する。 〔背景技術〕 医学的および外科的廃棄物、歯科的廃棄物、獣医学的廃棄物、死体廃棄物(mor tuary waste)、実験室廃棄物などのような固形の生物学的廃棄物には、しばしば 吸収されない液体が含まれており、また或る場合には、除染技術を適用した結果 として除染剤液が混合されている。生物学的廃棄物処分システムにおいて、多く の場合、固形の生物学的廃棄物は粒状物に崩壊または粉砕され、除染剤液で洗浄 されて、処分用廃棄物が調製される。体液および使用済み除染剤液と生物学的廃 棄物との混合物は見苦しいものでり、また或る人々にとって、このような廃棄物 を取り扱うことは極めて不快なことである。 固形の生物学的廃棄物は、実質的に非湿潤状態で処分するのが望ましい。加え て、使用済み除染剤のような生物学的廃液は、例えば衛生下水溝(sanitary sewe r)を用いることにより、別途処分するのが望ましく且つ便利である。従って、生 物学的廃棄物を処分する前に、除染剤液および他の液状物を簡便かつ効果的に除 去することが望まれており、また、生物学的廃棄物から使用済み除染剤のような 液体を除去して、これを別途簡便に処分するするための方法および装置が必要と されている。 〔発明の開示〕 本発明は、遠心力のような機械的な力を用いて、生物学的廃棄物から、生物学 的廃棄物の容器とは別の容器の中へ液体を分離して、固形の生物学的廃棄物およ び除去された液体を別々に且つ便利に処分することを可能にする、生物学的廃棄 物から液体を除去するための方法および装置を提供する。本発明において、湿潤 な生物学的廃棄物は、好ましくは穿孔された又は多孔性の容器内に収容され、該 容器および収容された湿潤な生物学的廃棄物は充分に遠心分離される。その結果 、該生物学的廃棄物および容器から液体が回収され、固形の生物学的廃棄物およ び除去された液体が別々に処分される。 本発明の好ましい方法においては、外側の液封ドラムの中に回転自在な穿孔ド ラム(foraminous drum)が回転自在に支持され、また、この回転自在な穿孔ドラ ムの中には、多孔性材料で作られたバッグのような、使い捨ての多孔性容器が配 置される。生物学的廃棄物は、回転自在な穿孔ドラムの中の使い捨て容器の中に 収容される。また、穿孔ドラムは、生物学的廃棄物から使い捨ての多孔性容器お よび穿孔された内部ドラムを通して、吸収されていない液体が外側の液封回収ド ラムへ移行するのに充分な速度で回転される。固形の生物学的廃棄物は、回転自 在な穿孔ドラムの中にある使い捨ての多孔性容器を、その中の固形生物学的廃棄 物と一緒に取り除くことによって処分すればよい。その際、使い捨て容器を閉鎖 することによって、これを取り扱う者が固形の生物学的廃棄物に曝されるのを回 避する。この回収された除染剤および他の液体は、衛生下水溝へポンプで排水す ることによって、別途処分すればよい。所望とあらば、微生物汚染除去剤または 水のような追加の液体を、穿孔ドラムによって回転されている多孔性の使い捨て バッグ内に添加してもよい。 本発明の好ましい装置には、液封容器と；該液封容器内に回転自在に支持され ており、かつ湿潤な生物学的廃棄物を投入するための開口部をもった生物学的廃 棄物のための穿孔容器と；この生物学的廃棄物のための容器を回転させるための 駆動手段であって、前記生物学的廃棄物のための容器と協働して、該容器の回転 の際に、前記湿潤な生物学的廃棄物に作用して、該湿潤な生物学的廃棄物および その容器から前記液封容器へと液体を追い出すための充分な遠心力を与える駆動 手段と；前記液封容器から液体を除去するための手段とが含まれている。本発明 の好ましい装置において、前記生物学的廃棄物のための容器には、該容器の内部 に配置される多孔性の使い捨てフィルターが設けられ、また該容器には大きな開 口部が設けられる。このような多孔性の使い捨てフィルターは、好ましくは、例 えば多孔性バッグのように、生物学的廃棄物のための容器の開口部に係合して保 持される出し入れ口をもった、容器の形状を有している。 より詳細にいえば、本発明の好ましい装置には、ベース支持体および液封容器 が含まれている。この液封容器は、開放された頂部および該頂部の反対側の底部 を形成する円筒状側部を含んだ外側ドラムを具備しており、この外側ドラムは、 前記ベース支持体に保持された床プレートによって、前記底部に隣接して支持さ れているが、振動に関しては前記ベース支持体から分離されている。生物学的廃 棄物のための容器は、穿孔された円筒状の側部によって形成される内側ドラムを 具備しており、該ドラムの一端には廃棄物を受け入れるための開口部が設けられ 、他端には底部が設けられている。内側ドラムの底部には、その中心軸上で内側 ドラムに強固に固定された軸シャフトが設けられている。この内側ドラムシャフ トは、外側ドラムの底部における中心開口部を通して延出しており、外側ドラム の底部には、内側ドラムシャフトのための回転シールが付設されている。内側ド ラムシャフトは、装置の床プレートに囲まれた複数のベアリングによって回転自 在に支えられている。ベース支持体はまた、内側ドラムのための回転駆動手段を 支持しており、好ましくは、該駆動手段は内側ドラム駆動シャフトに装着された 被駆動プーリーと、ベース支持体に支持されたモータ（その駆動シャフト上に駆 動プーリーを有する）と、該モータの駆動プーリーおよび内側ドラムの駆動シャ フトに係合された駆動ベルトとを含んでいる。 回転駆動手段のモータの動作によって、内側ドラム内に置かれた生物学的廃棄 物から微生物汚染除去剤のような液体を追い出すのに充分な速度で、内側ドラム が回転される。液状の殺菌剤、消毒剤、清浄化剤などの微生物汚染除去剤は、生 物学的廃棄物の汚染を除去するために頻繁に使用される。上記で示したように、 本発明の装置は、少なくとも一部が可撓性の多孔性材料で形成され、且つ前記内 側ドラムの廃棄物受入れ口に係合して保持されるのに適した出し入れ口を有する 内部バッグと組み合わせて用いるのが好ましい。この可撓性多孔質材料の孔は、 有意な大きさの生物学的廃棄物粒子が多孔性材料を通って外側ドラムへと通過す るのを防止する上で充分に小さく、好ましくは、例えば0.015インチ以下の小さ い寸法を有している。また、この好ましい装置には、ベース支持体に支持された ポンプが含まれており、該ポンプの入口はその底部に隣接した外側ドラムに連結 され、その出口は外側ドラム内に回収された液体を処分するための何らかの手段 に連結されている。 好ましい装置には、ベース支持体および外側ドラムのためのハウジングが含ま れており、該ハウジングは、内側ドラムの廃棄物受入れ口へのアクセス開口部を 形成している。このハウジングは、外側ドラムの開放された頂部および内側ドラ ムの廃棄物受入れ口の上にまで上方に向けて延設されて、携帯型の廃棄物容器を 受入れるのに便利な位置に、内側ドラムの廃棄物受入れ口に対して鋭角のアクセ ス開口を形成することができる。このハウジングは更に、アクセス開口に隣接し た漏斗状の廃棄物仕向け表面(waste-directing surface)を有しており、携帯型 廃棄物キャリアを受け入れて、廃棄物を該容器から廃棄物受入口１３に向わせる 。このハウジングは更に、液体のスプレーを携帯型廃棄物キャリアに向けて、該 キャリアの内面から生物学的廃棄物を洗い流すため、および／または内側ドラム が動作している間に該ドラムの中に液体を向けるための手段を有していてもよい 。 本発明の他の特徴および効果は、図面および以下の更に詳細な説明から明らか になるであろう。 〔図面の簡単な説明〕 図１は、図２の線１−１に対応した面に沿った、本発明の装置の断面図である 。 図２は、図１の左から見た、図１の装置を部分的に切断した図である。 図３は、図１の線３−３に沿った面で下方を見た図である。 図４は、穿孔された生物学的廃棄物容器の一部を示す部分断面図であり、該容 器の内面には、穿孔を覆う多孔性の使い捨てフィルターを有している。 図５は、本発明の好ましい装置における多孔性の生物学的廃棄物容器を示す一 部切り欠き図である。 図６は、本発明の好ましい装置におけるマウンティング手段を示す部分断面図 である。 〔発明を実施する最良の形態〕 図１は、本発明の装置の断面図である。本発明の主要な要素は、図１に示すよ うに、液封容器１１、液封容器１１内に回転自在に支持された、湿潤な生物学的 廃棄物を挿入するための開口部１３を有する生物学的廃棄物のための容器１２、 容器１２および該容器に収容されている廃棄物に対して遠心力を与えるための駆 動手段１４、並びに液封容器１１から液体を除去するための手段１５（図３）で ある。図１に示すように、生物学的廃棄物のための容器１２には、好ましくは、 多くの小さな穿孔１６を設けることができ、各穿孔１６の寸法は、崩壊または粉 砕後の生物学的廃棄物の通過を妨げるように充分に小さい。このような穿孔は、 シート状の金属容器側壁１２ａを刺通し若しくはパンチ孔を開けることによって 、またはステンレス鋼製メッシュスクリーンのようなスクリーン材料で側壁１２ Ａを形成することによって得てもよく、或いは数インチオーダーの寸法を有する 大きな開口部を有する側壁１２Ａを形成し、この開口部を覆って多孔性のワイヤ メッシュもしくはスクリーン材を設けることによって形成してもよい。 本発明の好ましい実施例においては、図４に示すように、生物学的廃棄物容器 の内側に多孔性の使い捨てフィルター１７を配置してもよく、また生物学的廃棄 物容器１２に複数の大きな開口部１２Ｂを設けてもよい。より広い意味において 、多孔性の使い捨てフィルター１７は、約0.015インチ未満の大きさの孔径を有 し、且つ多孔性使い捨てフィルターおよび収容される廃棄物に加えられる遠心力 に耐え得る充分な湿潤強度を有する何れかの繊維材料で形成すればよい。好まし くは、上記多孔性の使い捨てフィルターは、家庭のベッドシートに用いられてい るのと同様の安価な綿織布(woven cotton fabric)でもよいが、紡糸接着(span b oud)されたポリエステル繊維のような不織ファブリック材料であってもよい。多 孔性の使い捨てフィルター１７は、好ましくは生物学的廃棄物のための容器の形 状であり、更に好ましくは、容器１２の開口部１３に係合して保持される出し入 れ口１７Ａをもった、可撓性バッグ様の布容器である。 図１および図３に示すように、本発明の装置には、山形継目板(angle iron)、 鋼またはアルミニウムのような剛性金属で製造された、液封容器１１を支持する ためのベース支持体２１と、生物学的廃棄物容器１２およびその回転自在な支持 手段２２と、内側ドラム１２のための回転駆動手段２３と、液封容器１１から液 体を除去するための手段１５とが含まれている。 図１および図３に示すように、液封容器１１は、好ましくは、開放頂部１１Ｂ を形成する円筒状側壁１１Ａによって形成されてた外側ドラム１１を具備してい る。この外側ドラム１１は、弾性体でできた振動遮断部材(elastomeric vibrati on isolator)２４および自己調節型滑り治具(self adjusting glide)２４Ａを複 数備えた、ベース支持体２１上にマウントされた床プレート２５によって、その 底部に隣接して支持されている。図１、図３および図６に示すように、離間して 設けられた四つの振動遮断部材は、床プレート２５をベース支持体２１から隔離 しており、また、離間して設けられた四つの自己調節型滑り治具２４Ａは、フロ アプレート２５の縦方向の隔離された支持を与えながら、側方から側方への移動 を可能にしている。外側ドラム１１の底部１１Ｃは中央開口部を含んでおり、回 転シールを有している。また、内側ドラム１２を回転自在に支持するための抗摩 擦ベアリング２７が、床プレート２５および外側ドラム１１の底部１１Ｃによっ て保持されている。回転シールアセンブリー２７Ａは、液体の流失に対する障壁 を外側ドラム１１に与えている。 生物学的廃棄物の容器は、好ましくは、廃棄物受入れ口を形成する穿孔された 円筒状側部１２Ａによって形成された、内側ドラム１２を具備している。穿孔さ れた円筒状側壁１２Ａは、既述したように、孔開けされたシート金属、ワイヤメ ッシュもしくはスクリーン、またはこれらの組み合わせによって形成すればよく 、或いは上記で説明したように、幾つかの大きな開口部を設けると共に、その内 部にフィルターもしくは多孔性容器を用いてもよい。穿孔された内部ドラム１２ には、剛性の底部１２Ｃが設けられている。軸シャフト２６は、内側ドラム１２ の中心軸上で底部１２Ｃに強固に結合されている。 外側ドラム１１および内側ドラム１２は、何れかの耐腐食性材料で、或いは水 および除染剤への露出による劣化を回避するように被覆または処理され得る何等 かの材料で形成すればよい。例えば、液封の外側ドラム１１および内側ドラム１ ２は、プラスチック、またはアルミニウムおよびステンレス鋼のような耐腐食性 金属で形成すればよく、或いは耐腐食性樹脂もしくは磁器のコーティングを施し た鋼で形成すればよい。 内側ドラム１２の軸シャフト２６は、図１および図３に示すように、中央開口 部を通して、また液封の外側ドラム１１の底部１１Ｃおよび床プレート２５に装 着された回転シールおよびベアリングアセンブリー２７，２７Ａを通して延出し ている。更に、図１に示されているように、穿孔された内側ドラム１２の軸シャ フト２６は、床プレート２５から延設された支持枠２９に設けたスラスト軸受け ２８に回転自在に支持されている。このようして、回転自在な内側ドラム１２は 、前記床プレート２５に支持され且つ前記ベース支持体２１から振動を遮断され た複数のベアリング２７，２８によって、回転自在に保持される。 図１および図３に示すように、内側ドラムのための回転駆動手段２３には、内 側ドラム１２の駆動シャフト２６に装着された被駆動プーリー３０と、モータ３ ２の駆動シャフトに装着された駆動プーリー３１と、駆動プーリー３１および被 駆動プーリー３０に係合されてモータ３２の回転エネルギーを内部ドラム１２に 伝達する駆動ベルト３３とが備えられている。 駆動手段２３および生物学的廃棄物容器１２は共働して、生物学的廃棄物容器 の回転に際し、湿潤な生物学的廃棄物に作用して、液体を生物学的廃棄物から開 口部１６を通して液封容器１１へと追い出すための充分な遠心力を与える。モー タ３２、プーリー３０，３１、およびベルト３３は、内側ドラム１２を所定の回 転速度で駆動させる。その結果、湿潤な生物学的廃棄物に作用する遠心力によっ て、湿潤な生物学的廃棄物は内側ドラムの側壁（および何らかの多孔性フィルタ １７）に押し付けられ、また吸収された液体は、生物学的廃棄物から内側ドラム １２の開口１６を通して、また該ドラム内の何らかの多孔性フィルター材料１７ を通して、液封な外側容器１１へと追い出される。例えば、内側ドラム１２の円 筒状側壁１２Ａが12インチ〜８インチの直径を有する正しい円筒を形成する場合 、内側ドラム１２は１分あたり600〜700回転のオーダーで回転して、湿潤な生物 学的廃棄物から液体を充分に除去することができる。このような回転速度は、好 合なことに、1700-1800ｒｐｍの電気モータおよび適切な寸法のプーリー３０， ３１によって与えることができる。 生物学的廃棄物容器１２の回転速度は、生物学的廃棄物容器の直径、並びに湿 潤な生物学的廃棄物と液封容器１１との間に存在する何らかの使い捨てフィルタ ー材料の多孔性度に依存するであろう。従って、何らかの使い捨てフィルター材 料１７は、固形の生物学的廃棄物粒子を通過させない範囲で、可能な限り高度に 多孔性であるのが好ましい。 図３に示すように、装置１０には、液封の外側容器１１から液体を除去するた めの手段１５が設けられている。この液体除去手段１５は、液封容器１１の一体 的な一部であることができ、またポンプおよびモータアセンブリー３６、好まし くは、濾過された液体を除去するための組み込み式の水中機能ユニットであるこ とができる。この液体除去手段１５は、液封容器１１の底部の平面およびベース 支持体２１から下に延出して、ポンプアセンブリー３６で除去するための液体を 集める容器を形成している。 図には示していないが、外側の液封容器１１は、その底部に隣接した液体除去 口を含んでいてもよい。また、ポンプ３６は、液封な外側ドラム１１の底部に隣 接した液体除去口に、導管（図示せず）によって連結された入口を有していても よい。ポンプの出口は、例えば衛生排水溝を介して処分するために、液封ドラム から液体を放出する可撓性の導管に連結すればよい。このようなポンプは、ルバ 社(Ruba)によって製造され、モデル1800として販売されているポンプであり得る 。 更に、図１〜図３に示されるように、装置１０は好ましくは、回転する内側ド ラムの廃棄物受入口１３および内側ドラム１２内に保持されている何れかの使い 捨てフィルターバッグ１７へのアクセスを与える、アクセス開口４１を形成する ためのハウジング４０を具備している。図１および図２に示すように、このハウ ジングには、上方に向けて延出して、外側ドラム１１の開放頂部１１Ｂおよび内 側ドラム１２の廃棄物受入口を覆い、携帯型廃棄物容器５０を受け入れる上方部 分４２が含まれている。好ましくは、ハウジング４０の頂部４２は、廃棄物受入 口１３に対して鋭角に設けられたアクセス開口４１を形成している。更に、ハウ ジング４０内には、アクセス開口４１に隣接した漏斗状の廃棄物仕向表面４３を 有しており、携帯型廃棄物キャリア５０を受け入れて、該容器５０からの廃棄物 を廃棄物受入口１３に向わせる。図１に示すように、漏斗状の廃棄物仕向表面４ ３は、生物学的廃棄物を取り出すために、容器５０およびに係合してこれを支持 する。 図１に更に示すように、ハウジング４０は、廃棄物キャリア５０が漏斗状の廃 棄物仕向表面４３内に位置付けられたときに、該キャリアの中に液体のスプレー を向けるための手段４５を有していてもよい。また、所望とあらば、このような 液体仕向手段４５は方向付けし直して用いてもよく、内側ドラムが回転している 間に、液体のスプレーを、内側ドラム１２の廃棄物受入口１３を通して、この装 置で現に処理されている生物学的廃棄物の上に向かわせ、追加の水または微生物 汚染除去剤を与えるようにしてもよい。 従って、本発明は、処分のために既に処理されている湿潤な生物学的廃棄物（ 除染剤液と、分解もしくは粉砕された生物学的廃棄物との混合物であり得る）か ら、除染剤のような液体を除去する方法を提供する。 本発明の方法において、この湿潤な廃棄物は、多孔性容器の中に収容され、該 多孔性容器および収容された湿潤な生物学的廃棄物に充分な遠心力が与えられて 、湿潤生物学的廃棄物から多孔性容器を通して水が追い出され、また多孔性容器 および生物学的廃棄物から実質的に全ての吸収されていない液体が除去されると 共に、分離された液体は、多孔性容器の中に残留した固形の生物学的廃棄物とは 別々に処分することができる。 本発明の好ましい側面においては、回転自在な穿孔ドラムが与えられ、外側の 液体回収ドラムの中に回転自在に支持される。この回転自在な穿孔された内側ド ラムの中に、使い捨ての多孔性バッグ状容器が配置される。生物学的廃棄物（粉 砕および分解された医療廃棄物と、これを処分するための処理に用いた滅菌液と の混合物を含んでいるかもしれない）は、使い捨ての多孔性容器内に収容すれば よい。次いで、回転可能な穿孔された内側ドラムおよび使い捨ての多孔性容器は 、液体を、生物学的廃棄物から、使い捨ての多孔性容器および穿孔された内側ド ラムを通して外側の液体回収ドラムへ移行させるのに充分な回転速度で、一緒に 回転される。その後、使い捨ての多孔性容器および生物学的廃棄物は、穿孔され た内側ドラムの中から一緒に取り出して処分される。 上記で示したように、所望とあらば、例えば多孔性の使い捨てバッグ内で回転 している生物学的廃棄物上に液体をスプレーすることによって、水または微生物 汚染除去剤のような追加の液体を、多孔性使い捨て容器を回転させながら該容器 内に添加することができる。 以上、本発明の装置および方法の現時点での好ましい実施例を説明してきたが 、本発明は以下の請求の範囲および関連の先行技術の範囲によってのみ定義され る ものであり、上記で詳細に説明した装置および方法の好ましい実施例には必ずし も限定されないことに留意すべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラマスター ケニス アール アメリカ合衆国 インディアナ州 46218 インディアナポリス イースト トゥエ ンティサード ストリート 5531 (72)発明者 メンネル ディヴィッド ビー アメリカ合衆国 インディアナ州 46142 グリーンウッド ラッキー レーン 4031 (72)発明者 ラップ ジェフリー シー アメリカ合衆国 インディアナ州 46142 グリーンウッド スプリングメドー ド ライヴ 984 (72)発明者 シュウォーツ ルイス アイ アメリカ合衆国 オハイオ州 44108 ブ ラーテナール レイクショアー ブールヴ ァード 12521 (72)発明者 シーゲル ノーマン エル アメリカ合衆国 オハイオ州 44060 メ ントー ジョージー コート 8752 (72)発明者 ウィルソン ジョセフ エイチ アメリカ合衆国 インディアナ州 46224 スピードウェイ ホリスター ドライヴ 5939 【要約の続き】 の回収された液体は、衛生下水溝へポンプで排水するこ とによって、別途処分すればよい。所望とあらば、微生 物汚染除去剤のような追加の液体を、回転されている多 孔性の使い捨てバッグ内に添加してもよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．生物学的廃棄物の粒子から除染剤液を除去するための装置であって： ベース支持体と； 開放された頂部を形成し、該開放された頂部とは反対側で閉じている円筒状 側壁を含む外側ドラムであって、該ドラムは、前記ベース支持体による振動遮断 部材上に保持された床プレートによって、その底部に隣接して支持されており、 また該ドラムの底部は中央開口部を含み、且つ回転シールを有している外側ドラ ムと； 複数の開口部を含み且つ廃棄物の受入口を形成している円筒状側壁と、閉じ た剛性の底部とを含む内側ドラムであって、該ドラムの底部は、これに強固に結 合され且つ前記内側ドラムからその中心軸に沿って外方へ延出した軸シャフトを 有しており、該ドラムシャフトは、前記外側ドラムの中央開口および回転シール を通して延出しており、また前記床プレートにより支持された複数のベアリング によって回転自在に保持されている内側ドラムと； 少なくとも一部が可撓性の多孔性材料で形成され、前記内側ドラムの廃棄物 受入口に係合してこれに保持されるのに適した出し入れ口を有する内部容器であ って、前記可撓性の多孔性材料の孔は充分に小さく、生物学的廃棄物粒子の通過 を防止する内部容器と； 前記内側ドラムのための回転駆動手段であって、前記内側ドラムシャフトに 装着された被駆動プーリーと、前記ベース支持体に保持された、回転駆動シャフ トおよび駆動プーリーを含むモータと、該モータの前記駆動プーリーおよび前記 内側ドラムの被駆動プーリーに係合された駆動ベルトとを含む駆動手段とを具備 し、 前記モータの動作によって、前記内側ドラムおよび内部容器が、前記内部バ ッグ内に置かれた生物学的廃棄物粒子から除染剤液を追い出すのに充分な速度で 回転される装置。 ２．請求項１に記載の装置であって、前記内部容器は、内部容器および生物学的 廃棄物を処分するために内側ドラムから取り出せるような、充分な湿潤強度を有 する可撓性の多孔性材料で形成されたバッグである装置。 ３．請求項１に記載の装置であって、前記内側ドラムシャフトを支持する複数の ベアリングは、内側ドラムシャフト下端のスラスト軸受けと、被駆動プーリーに 近接した床プレートに担持された、外部レースを有する少なくとも一つのローラ ベアリングとを具備する装置。 ４．請求項１に記載の装置であって、前記外側ドラムには、その底部に、もしく は該底部に隣接して液体除去口が含まれており、また前記ベース支持体には、前 記液体除去口に直接連結された入口を有するポンプが設けられている装置。 ５．請求項２に記載の装置であって、更に、前記ベース支持体および外側ドラム のためのハウジングを具備し、該ハウジングは前記内側ドラムの廃棄物受入口お よび内部バッグへのアクセスを与えるアクセス開口部を形成している装置。 ６．請求項５に記載の装置であって、前記ハウジングは、外側ドラムの開放され た頂部および内側ドラムの廃棄物受入れ口の上にまで上方に向けて延設されてお り、また前記アクセス開口部は、携帯型の廃棄物容器を受入れるように内側ドラ ムの廃棄物受入れ口に対して鋭角であり、前記ハウジングは更に、携帯型廃棄物 キャリアを受け入れて、廃棄物を該容器から廃棄物受入口１３に向わせるための 、アクセス開口に隣接した前記ハウジング内の漏斗状の廃棄物仕向け表面を有し ている装置。 ７．請求項６に記載の装置であって、前記ハウジングは、前記漏斗状の廃棄物仕 向表面内にある携帯型廃棄物キャリアの中へ、液体のスプレーを向けるための手 段を有している装置。 ８．請求項６に記載の装置であって、前記ハウジングおよび漏斗状の廃棄物仕向 表面は、前記携帯型の廃棄物キャリアに係合する装置。 ９．湿潤廃棄物から液体を除去するための装置であって： 液封容器と； 湿潤生物学的廃棄物を挿入するための開口部および前記生物学的廃棄物容器 を回転させるための駆動手段を有し、該液封容器内で回転のために支持された生 物学的廃棄物容器であって、前記駆動手段および生物学的廃棄物容器が共働して 、回転の際に、生物学的廃棄物容器に作用して該生物学的廃棄物から前記液封容 器へと液体を追い出すのに充分な遠心力を与える生物学的廃棄物容器と； 前記液封容器から液体を除去するための手段とを具備した装置。 10．請求項９に記載の装置であって、前記生物学的廃棄物容器は多孔性で、生物 学的廃棄物の通過を阻止する寸法の穿孔を有し、また前記駆動手段は、生物学的 廃棄物から前記穿孔を通して前記液封容器へと液体を追い出すのに充分な遠心力 を、前記湿潤な生物学的廃棄物に与える装置。 11．請求項１０に記載の装置であって、前記穿孔は、回転に際して生物学的廃棄 物を係止する装置。 12．請求項１０に記載の装置であって、前記生物学的廃棄物容器には開口部が設 けられており、また前記容器の内部および前記開口部を覆って位置した多孔性の 使い捨てフィルターが設けられている装置。 13．請求項１２に記載の装置であって、前記多孔性の使い捨てフィルターは生物 学的廃棄物の容器を提供する装置。 14．請求項１３に記載の装置であって、前記多孔性の使い捨てフィルター容器は 、前記生物学的廃棄物容器によってその開口部に係合され、保持される出し入れ 口を有する装置。 15．請求項１２に記載の装置であって、前記多孔性使い捨てフィルター容器は、 約0.015インチよりも小さい大きさの孔を有する装置。 16．請求項９に記載の装置であって、更に、携帯型廃棄物容器を係合および位置 付けるため、および廃棄物を生物学的廃棄物容器の入口へ案内するための手段を 具備した装置。 17．請求項１６に記載の装置であって、更に、液体の流れを前記携帯型容器の中 に向けて、該容器から廃棄物を洗い流すための手段を具備した装置。 18．請求項９に記載の装置であって、更に、液体の流れを前記生物学的廃棄物容 器の中に向けるための手段を具備する装置。 19．請求項１８に記載の装置であって、前記生物学的廃棄物容器が回転している 間に、前記液体を向ける手段が動作する装置。 20．請求項９に記載の装置であって、前記液封容器から液体を除去するための手 段が、液体を前記液封容器から下水溝へ流すように選択的に動作するポンプであ る装置。 21．湿潤な生物学的廃棄物から液体を除去する方法であって： 外側液体回収ドラム内に回転自在に支持された、穿孔を有する回転自在な内 側ドラムを与えることと； 前記の穿孔された回転自在な内側ドラムの中に、使い捨ての多孔性容器を配 置することと； 生物学的廃棄物を、使い捨ての多孔性容器内に収容することと； 前記穿孔された回転自在な内側ドラムを、湿潤な生物学的廃棄物から前記使 い捨ての多孔性容器および穿孔された内側ドラムを通して外側の液封回収ドラム へと液体を実質的に移行させるのに充分な回転速度で回転させ、前記湿潤な生物 学的廃棄物を実質的に乾燥させることと； 前記使い捨ての多孔性容器および実質的に乾燥された生物学的廃棄物を、前 記穿孔された内側ドラムから取り出し、前記多孔性容器をその中の実質的に乾燥 された生物学的廃棄物と共に処分することとを具備する方法。 22．請求項２１に記載の方法であって、前記穿孔された内側ドラムが約600ｒｐ ｍ〜700ｒｐｍで回転される方法。 23．請求項２１に記載の方法であって、回転されている前記多孔性の使い捨てバ ッグの中に液体を加える追加の工程が含まれる方法。 24．請求項２３に記載の方法であって、前記液体は、前記多孔性の使い捨てバッ グと共に回転されている湿潤な生物学的廃棄物中にスプレーされる方法。 25．請求項２３に記載の方法であって、前記液体には、過酢酸(peracetic acid) を含む滅菌剤が含まれている方法。 26．請求項２３に記載の方法であって、前記液体は除染剤を含んでいる方法。 27．請求項２３に記載の方法であって、前記液体は水を含んでいる方法。 28．生物学的廃棄物を処分する方法であって： 液体と分解した生物学的廃棄物との混合物を多孔性容器の中に収容すること と； 前記多孔性容器およびその中に収容された前記液体と分解した生物学的廃棄 物との混合物を回転させて、液体および分解された生物学的廃棄物に対して、前 記多孔性容器および分解された生物学的廃棄物から、実質的に未吸収液体を 除去するのに充分な遠心力を付与することと； 生物学的廃棄物を含む前記多孔性容器と除去された液体とを、別々に処分す ることとを具備した方法。 29．請求項２８に記載の方法であって、前記多孔性容器は、約0.015インチ未満 の大きさの孔を有する方法。 30．生物学的廃棄物を処分する方法であって： 水、粉砕した固体、生物学的廃棄物、および化学的な微生物汚染除去剤の残 留物を含むスラリーを、使い捨ての多孔性容器に収容することと； 前記スラリーの液体成分を、使い捨ての多孔性容器を通して機械的に駆逐す る一方、少なくとも粉砕された固体成分を前記使い捨ての多孔性容器内に保持す ることと； （ｉ）粉砕された固体を含む使い捨ての多孔性容器と、（ｉｉ）分離された 液体成分とを別々に処分することとを具備した方法。