JPH1049876A - 光ディスク媒体、光ディスク装置、並びにトラッキング方法 - Google Patents

光ディスク媒体、光ディスク装置、並びにトラッキング方法

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JPH1049876A
JPH1049876A JP21777596A JP21777596A JPH1049876A JP H1049876 A JPH1049876 A JP H1049876A JP 21777596 A JP21777596 A JP 21777596A JP 21777596 A JP21777596 A JP 21777596A JP H1049876 A JPH1049876 A JP H1049876A
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JP
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track
optical disk
marks
tracks
mark
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JP21777596A
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English (en)
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Goro Fujita
五郎 藤田
Minoru Hida
実 飛田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッキング制御を可能としつつ、ディスク
径方向のトラック密度を高くし、記録容量を増加させ
る。 【解決手段】 アドレスセグメントおよびデータセグメ
ントには、24SCKの長さのサーボエリアが設けら
れ、サーボエリア内にセグメントマークおよびトラック
マークがエンボス加工等によって形成される。サーボエ
リア内の第1の位置〜第7の位置にセグメントマークが
形成され、その後の第11および第12の位置にマーク
1が形成され、第16および第17の位置にマーク2が
形成される。マーク1およびマーク2は、それぞれ径方
向に2トラック周期で設けられ、且つその位相が180
°異ならされる。偶数トラック/奇数トラックは、セグ
メントマークの第7の位置のマークの有無で識別され、
偶数トラックおよび奇数トラック間で、トラッキングエ
ラー信号の極性が反転しても、正しくトラッキング制御
がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばコンピュ
ータのデータを記憶するための光ディスク媒体、光ディ
スクへのデータの記録/再生を行う光ディスク装置、並
びに光ディスク上のトラックを読み取り位置が正しくト
レースするように制御するトラッキング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、大容量のディジタルデー
タの記憶が可能な利点を生かして、コンピュータの外部
記憶装置として使用される。光ディスクのトラッキング
サーボの方式としては、連続グルーブ方式とサンプルサ
ーボ方式とが知られている。連続グルーブ方式は、トラ
ックの両側にグルーブを設け、データ記録/再生用の主
ビームがトラックを走査する時に、トラック方向におい
てその前後に位置する二つの副ビームがそれぞれグルー
ブを走査するように構成し、二つの副ビームによる読み
取り出力が等しくなるように、主ビームの読み取り位置
を制御する。
【0003】サンプルサーボ方式は、エンボス加工等に
より予め設けられた3個のピットを含むサーボエリアを
一定の間隔で設ける。一つのピットは、各トラックのセ
ンターと一致する位置に設けられ、トラック方向におい
てその前後に設けられた二つのピットは、トラックセン
ターに対して、ディスク径方向に一定の距離で、且つ逆
方向に離された位置にそれぞれ設けられる。これらのピ
ットは、ウォブリングピットとも称される。記録/再生
用のレーザビームが二つのピットを走査する時に発生す
る読み取り信号のレベルが互いに等しくなるように、読
み取り位置が制御される。また、トラックセンター上に
形成されたピットの読み取り信号を利用して、再生クロ
ックを安定して生成することができる。
【0004】この発明は、サンプルサーボ方式を採用す
る光ディスクに関する。トラックを分割した物理的なデ
ータ単位の最小単位(セグメントと称する)にそれぞれ
サーボエリアを設ける場合、本願出願人は、図14に示
す構成のサーボエリアを配置することを提案している。
図14の例では、サーボエリアが24SCK(SCK
は、サーボエリアの読み取り信号に基づいて生成された
サーボクロックを意味する)の長さとされている。サー
ボクロックにより規定される位置を第1、第2、第3、
・・・、第24の位置で表すと、第3の位置から第7の
位置を利用してセグメントマークが形成され、第11お
よび第12の位置にマーク1が形成され、第16および
第17の位置にマーク2が形成される。これらのマーク
1およびマーク2をトラックマークと称する。
【0005】マーク1は、トラックセンターに対してデ
ィスク径方向の一の方向(例えば内側)に1/4・Tp
(Tp:トラックピッチ)ずれた場所にエンボス加工に
より形成され、マーク2は、トラックセンターに対して
ディスク径方向の他の方向(例えば外側)に1/4・T
p(Tp:トラックピッチ)ずれた場所にエンボス加工
により形成される。これらのマーク1およびマーク2が
ウォブリングピットである。従って、レーザビームがこ
れらのマークを横切った時の再生信号のレベルが等しく
なるように、レーザビームの読み取り位置を制御するこ
とによって、読み取り位置をトラックセンターに一致さ
せることができる。
【0006】また、1フレームが複数のセグメント例え
ば14セグメントからなり、14セグメント中の1個の
セグメントがアドレスデータが予め記録されているアド
レスセグメントとされ、他の13個のセグメントがデー
タ記録可能なデータセグメントとされる。そして、1セ
クタは、所定のサイズ例えば2Kバイトのサイズとさ
れ、1セクタが複数のアドレスセグメントおよびデータ
セグメントにより構成される。セグメントマークは、セ
グメントの種類の識別と、データセグメントがセクタの
先頭の場合、データセグメントがセクタの最後の場合、
それ以外の場合とを識別するために設けられている。す
なわち、図14に示すように、これらを区別するため
に、2クロック分の長さのエンボスピットが第3の位置
から第7の位置の間で、1クロックずつ位置がずれて設
けられている。
【0007】図14に示すサーボエリアでは、トラック
センターと一致する位置にクロックピットを設けていな
い。それによって、サーボエリアの長さを短くすること
が可能となる。クロックの再生は、ディファレンシャル
検出法によってなしうる。すなわち、図15に示すよう
に、マーク1およびマーク2の再生信号RFの両肩部分
の振幅を、サーボクロックSCKに基づくサンプリング
位置tb1、tb2、tc1、tc2のそれぞれにより
サンプリングし、サンプリング出力のレベルb1、b2
が互いに等しく、レベルc1、c2が互いに等しくなる
ようにサーボクロックの位相が制御される。なお、サン
プリング位置tb0およびtc0のそれぞれで得られる
レベルb0およびc0がトラッキングサーボのために使
用される。すなわち、これらのレベルb0およびc0が
等しくなるように、トラッキングサーボがかけられる。
【0008】さらに、セグメントマークの位置を検出す
るのにも上述したディファレンシャル検出法が使用され
る。このように、アドレスセグメントを間欠的に配し、
また、セグメントマークを各セグメントに設けることに
よって、セクタ単位でセクタナンバー、トラッキングア
ドレスを記録する必要をなくすことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、トラ
ックマークは、各トラックに設けられている。光ディス
クのデータ容量を増大させる一つの方法として、隣接ト
ラック間のトラックセンターのディスク径方向の距離
(トラックピッチTp)を小さくし、それによってトラ
ックの密度を高くすることが考えられる。しかしなが
ら、トラックマークを各トラックに設ける方法では、デ
ィスク径方向のトラックマーク間の距離が小さくなり、
トラックマークの再生信号に基づくトラッキングエラー
の検出が困難になる。
【0010】図16は、径方向の空間周波数(横軸)対
MTF(Modulation Transfer Function)(縦軸)の関係
を示す。このグラフは、レーザビームの波長が680
〔nm〕で、対物レンズの開口率NAが0.55の光ピ
ックアップを使用する場合の変化を示す。図16中に
は、トラックピッチTpが(Tp=1.6μm、Tp=
1.2μm、Tp=0.8μm)のそれぞれと対応する
空間周波数の位置が示されている。例えば1.2μmの
トラックピッチを0.8μmに小さくすると、図16か
ら分かるように、MTFが1/8程度に減少する。MT
Fが振幅の伝達特性を表しているので、MTFが小さく
なると、トラックマークを読み取った時に生じる信号の
レベルが小さくなり、正常なトラッキングサーボが困難
となる。
【0011】従って、この発明の目的は、トラック密度
を高くした時に正常なトラッキングサーボを行うことが
可能で、記録容量の増大を図ることが可能な光ディスク
媒体、光ディスク装置およびトラッキング方法を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、同心
円またはスパイラル状に形成されたトラックのそれぞれ
に、トラック方向において間欠的に且つディスク径方向
において揃った位置にサーボエリアが設けられ、サーボ
エリアには、トラック方向において所定の距離離れて、
予め物理的に形成された第1および第2のマークが設け
られ、第1および第2のマークは、それぞれディスク径
方向において、2トラック周期で設けられ、且つ第1お
よび第2のマークのディスク径方向の位相が異なるもの
とされ、トラック上に隣接する2つのトラックを識別す
る情報が予め物理的に形成されたことを特徴とする光デ
ィスク媒体である。
【0013】請求項5の発明は、光ディスク媒体上に同
心円またはスパイラル状に形成されたトラックに対して
ディジタル情報を光学的に記録し、またはトラックから
ディジタル情報を光学的に読み取るようにした光ディス
ク装置において、光ディスク媒体は、トラックのそれぞ
れに、トラック方向において間欠的に且つディスク径方
向において揃った位置にサーボエリアが設けられ、サー
ボエリアには、トラック方向において所定の距離離れ
て、予め物理的に形成された第1および第2のマークが
設けられ、第1および第2のマークは、それぞれディス
ク径方向において、2トラック周期で設けられ、且つデ
ィスク径方向の第1および第2のマークの位相が異なる
ものとされ、トラック上に隣接する2つのトラックを識
別する情報が予め物理的に形成されたものであり、光デ
ィスク媒体上に照射されたレーザビームの反射光を検出
することによって、読み取り出力を発生する光学的ピッ
クアップと、光学的読み取り位置をディスク径方向に変
位させるトラッキング手段と、読み取り出力中の第1お
よび第2のマークと対応する出力のレベルを比較し、比
較結果に基づいてトラッキングエラーを検出すると共
に、2つのトラックを識別する情報に基づいて、2つの
トラックに関するトラッキングエラーの方向を判別し、
トラッキングエラーをゼロとするように、読み取り位置
を制御するトラッキング制御手段とからなることを特徴
とする光ディスク装置である。
【0014】請求項6の発明は、光ディスク媒体上に同
心円またはスパイラル状に形成されたトラックに対して
ディジタル情報を光学的に記録し、またはトラックから
ディジタル情報を光学的に読み取るようにした光ディス
ク装置のトラッキング方法であって、光ディスク媒体
は、トラックのそれぞれに、トラック方向において間欠
的に且つディスク径方向において揃った位置にサーボエ
リアが設けられ、サーボエリアには、トラック方向にお
いて所定の距離離れて、予め物理的に形成された第1お
よび第2のマークが設けられ、第1および第2のマーク
は、それぞれディスク径方向において、2トラック周期
で設けられ、且つ第1および第2のマークの位相が異な
るものとされ、トラック上に隣接する2つのトラックを
識別する情報が予め物理的に形成されたものであり、光
ディスク媒体上に照射されたレーザビームの反射光を検
出することによって、読み取り出力を発生するステップ
と、読み取り出力中の第1および第2のマークと対応す
る出力のレベルを比較し、比較結果に基づいてトラッキ
ングエラーを検出すると共に、2つのトラックを識別す
る情報に基づいて、2つのトラックに関するトラッキン
グエラーの方向を判別し、トラッキングエラーをゼロと
するように、読み取り位置を制御するステップとからな
ることを特徴とする光ディスク装置のトラッキング方法
である。
【0015】トラックマークを構成するマーク1および
マーク2がディスク径方向に2トラックを周期として形
成され、また、マーク1およびマーク2の位相が異なる
ものとされている。従って、トラッキングエラーを検出
するためのトラックマークの径方向の空間周波数が低下
し、トラック密度を高くしてもトラッキングエラーを検
出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。最初にこの一実施例におけ
る光ディスク媒体について説明する。光ディスクは、例
えば3.5インチの径のMO(光磁気)ディスクであっ
て、その一面に渦巻き状にトラックが形成されたもので
ある。なお、この発明は、MOディスクに限らず、相変
化型の光ディスク等の他の種類の光ディスクに対しても
適用でき、また、トラックが同心円状に形成されていて
も良い。さらに、この発明は、記録可能な光ディスク、
再生専用の光ディスク、1枚の光ディスクの一面に記録
可能なエリアおよび再生専用のエリアを独立に有する光
ディスク、両面光ディスク等に対しても適用できる。
【0017】この発明の一実施例は、後述するように、
ゾーンCAV(Constant Angular Velocity) 方式の光デ
ィスクである。なお、ゾーンCAV方式は、一例であっ
て、CAV方式、CLV(Constant Linear Velocity)方
式の光ディスクに対してもこの発明を適用できる。
【0018】この発明の一実施例における光ディスク
は、図1に示すように、その径方向に複数のエリアが規
定されている。外周側から順に、GCP(Gray Code Par
t)エリア(736トラック)、バッファトラック(2ト
ラック)、コントロールトラック(5トラック)、バッ
ファトラック(2トラック)、テストトラック(5トラ
ック)、ユーザゾーン0、ユーザゾーン1、・・・・、
ユーザゾーン15、テストトラック(5トラック)、バ
ッファトラック(2トラック)、コントロールトラック
(5トラック)、バッファトラック(2トラック)、G
CPエリア(820トラック)がそれぞれ規定されてい
る。一例として、ユーザゾーン0のトラック数が84
8、ユーザゾーン1のトラック数が864、・・・と定
められている。
【0019】ゾーンCAVは、光ディスクを一定速度で
回転させ、各ゾーンに記録されるデータのクロック周波
数を可変することにより、各ゾーンの記録密度を略一定
とし、それによって、ディスクの回転制御を容易に実行
できると共に、単なるCAV方式と比較して記録容量を
増大させるものである。すなわち、光ディスクの線速度
は、外周側ほど大きいので、データクロックDCKの周
波数も外周側ほど高いものとされる。サーボクロックS
CKは、ゾーンと無関係に一定の周波数であり、データ
クロックDCKは、サーボクロックSCKのM/N倍し
た周波数のものとされる。上述したように、最外周のゾ
ーン0のデータクロックDCKの周波数が最も高く、最
内周のゾーン15のデータクロックDCKの周波数が最
も低いものとされている。
【0020】なお、GCPエリア、コントロールトラッ
ク、バッファトラックには、ユーザデータが記録されな
い。GCPエリアの所定数のセグメントには、グレーコ
ード化されたメディア情報(メディアの種類、フォーマ
ット等)が記録されている。コントロールトラックに
は、1トラック当りのセグメント数を示す情報、各ゾー
ンのスタートトラック番号の情報、各ゾーンのトータル
トラック数の情報、1セクタ当りのセグメント数の情報
等が記録されている。
【0021】図2は、セクタ構造を示すもので、図2中
の黒い帯部分がアドレスセグメントを表している。光デ
ィスク上では、アドレスセグメントおよびサーボエリア
が等角度で分割した位置に配置される。この一実施例で
は、1セクタのユーザデータの量が2Kバイト(2,0
48バイト)と規定されている。このセクタサイズは、
一定であるが、ゾーンによって1セグメント当りのバイ
ト数(1データセグメントのデータエリアに記録できる
データバイト容量)が異なるので、1セクタを構成する
セグメント数は、ゾーンによって異なる。例えばゾーン
0では、1セグメント当り46バイトとなり、1セクタ
当り53セグメントとなる。ゾーン14では、1セグメ
ント当り22バイトとなり、1セクタ当り110セグメ
ントとなる。
【0022】あるセグメントからセクタが開始され1セ
クタを構成するセグメント数が終わると、そのセクタを
終了し、最後のセグメント内に余ったバイトがあって
も、その余ったバイトを次のセクタとしては使用せず、
次のセグメントから次のセクタを開始する。従って、ゾ
ーンの先頭では、第0フレームのセグメント0からセク
タ0が開始する。このように、各ゾーンの先頭位置で
は、セクタ0の開始位置が径方向で一致した位置となる
が、それ以外では、セクタの先頭位置が一致しない。従
って、セクタの先頭位置を把握することがアクセスのた
めに必要である。
【0023】また、図3は、この一実施例の物理的なデ
ータ構造を示している。図3に示すように、1トラック
が100フレーム(フレーム0〜フレーム99)で構成
され、各フレームは、14個のセグメント(1個のアド
レスセグメントと13個のデータセグメント)により構
成される。従って、1フレームが1400セグメントで
ある。各フレームの先頭がアドレスセグメントであり、
残りの13個のセグメントがデータセグメントである。
1トラックには、データセグメント0〜データセグメン
ト1299の1300個のデータセグメントと、100
個のアドレスセグメントとが含まれる。
【0024】アドレスセグメントは、サーボクロックS
CKを基準として、216SCKの長さのものである。
セグメントの先頭にサーボエリア(24SCK)が位置
し、次の10SCKがブランクとされ、その次の84S
CK+24SCKがアドレスおよびの追加アドレスのエ
リアとされ、アドレスセグメントの最後に、ALPC(A
utomatic Laser Power Control) エリア(74SCK)
が設けられている。アドレスセグメントは、エンボス加
工等により予めディスク上に形成されている。ALPC
エリアは、読み取りレーザパワーを所定のものに制御す
るために使用される。
【0025】データセグメントも、アドレスセグメント
と同じ長さ(216SCK)とされており、エンボス加
工等で形成されたサーボエリア(24SCK)が先頭に
位置している。サーボエリアの後に、データクロックを
DCKで表すと、12DCKの長さのプリライトエリア
PRと、データエリアと、4DCKの長さのポストライ
トエリアPOとが配されている。ゾーンによって、デー
タクロックDCKの周波数が異なるので、データエリア
中には、176DCK〜368DCKのデータが記録さ
れる。
【0026】プリライトエリアPRは、ディスクがデー
タ記録に対して安定な温度となるように予熱するのに必
要な距離を確保すると共に、複屈折などによるDC変動
を抑えるクランプエリアとして機能する。ポストライト
エリアPOは、オーバーライト時において、記録されて
いたデータの消し残りを無くすと共に、グルーブのエッ
ジによって生じるデータの干渉を避ける距離を確保する
ために設けられている。なお、このグルーブは、トラッ
キング制御用のものではなく、ディスク成形上の悪影響
を軽減するためのもので、例えばλ/8(λ:レーザの
波長)の深さとされる。
【0027】図4は、セクタフォーマットを示す。各セ
クタのデータとしては、2,048バイトのユーザデー
タと、エラー訂正符号の冗長コード(256バイト)
と、エラー検出用のCRCコード(8バイト)と、ユー
ザデファインドデータ(40バイト)との合計2,35
2バイトが含まれる。そして、データエリアの前に、6
6バイトのリファレンスデータが付加され、1セクタが
2,418バイトのサイズとされている。
【0028】リファレンスデータは、その再生RF信号
の波形を示すように、4バイト分の8Tパターンと、1
2バイト分の2Tパターンを4回繰り返し、さらに検出
された情報を設定するための余裕分として2バイトのオ
ール`0' のパターンとからなる。このリファレンスデー
タは、ユーザデータと同様に、ゾーンCAV方式で記録
される。2Tパターンは、記録パワー変動等によるDC
的なピット位置のずれを再生時に補正するために用いら
れる。8Tパターンは、パーシャル・レスポンスによる
3値検出の時のスレッショルドを設定するために用いら
れる。
【0029】図5を参照して、サーボエリアについて説
明する。図5Aは、アドレスセグメントに設けられたサ
ーボエリアを示し、図5Bは、データセグメントに設け
られたサーボエリアを示す。上述したように、両セグメ
ントに関して、サーボエリアは、24SCKの長さを有
する。図5Aに示すアドレスセグメントの場合、サーボ
エリアの前にデータセグメントのポストライトエリアP
O(4DCK)が位置し、サーボエリアの後に、そのア
ドレスセグメントのブランクエリア(10SCK)が位
置している。ポストライトエリアPOまでは、データク
ロックDCKを基準として、データが記録され、サーボ
エリアでは、サーボクロックSCKを基準として、予め
ピットが形成され、ブランクエリアより後のアドレスコ
ードもサーボクロックSCKを基準として予めピットが
形成されている。
【0030】図5Bに示すデータセグメントの場合で
は、サーボエリアの前にデータセグメントのポストライ
トエリアPO(4DCK)が位置し、サーボエリアの後
に、そのデータセグメントのプリライトエリア(12D
CK)が位置している。ポストライトエリアPOまで
は、データクロックDCKを基準として、データが記録
され、サーボエリアでは、サーボクロックSCKを基準
として、予めピットが形成され、プリライトエリアより
後では、データクロックDCKを基準として、データが
記録される。なお、グルーブは、データ記録可能なエリ
アにおいて、トラックと平行して設けられている。
【0031】アドレスセグメントおよびデータセグメン
トは、同一のサーボエリアの構成を有している。すなわ
ち、サーボエリア内の位置をサーボクロックSCKに基
づいて第1の位置〜第24の位置と規定する時に、第3
の位置から第8の位置にセグメントマークが記録され、
第11および第12の位置にマーク1が記録され、第1
6および第17の位置にマーク2が記録される。これら
のマーク1およびマーク2は、トラックマークを形成す
る。トラックマークは、先に提案されている光ディスク
(図14参照)と同様に、トラッキングエラーの検出と
クロック再生のために使用される。
【0032】マーク1およびマーク2の長さが2サーボ
クロック分としているのは、ピットの形成されていない
ミラー部分を少なくすることによって、ディスク成形時
にゴーストピットが発生し難くするためであり、また、
ピットと対応して再生RF信号を安定に得るためであ
る。しかも、マーク1およびマーク2の間隔を所定間隔
例えば5SCK以上離すことによって、各ピットと対応
する再生RF信号間の干渉を小さくすることができる。
【0033】この発明の一実施例では、ディスク径方向
において、隣接する第1のトラック(偶数トラックと称
する)のトラックセンターおよび第2のトラック(奇数
トラックと称する)のトラックセンターの中間位置であ
って、且つ偶数トラックおよび奇数トラックのそれぞれ
のセンターに対して、ずれの方向が異なるように、マー
ク1およびマーク2を形成する。図5の例では、偶数ト
ラックに対しては、マーク1が1/2・Tp(Tp:ト
ラックピッチ)の量で、ディスクの例えば内側(図面の
下側)の方向のずれを有し、マーク2が1/2・Tpの
量で、ディスクの例えば外側(図面の上側)の方向のず
れを有する。一方、奇数トラックに対しては、マーク1
が1/2・Tpの量で、ディスクの例えば外側(図面の
上側)の方向のずれを有し、マーク2が1/2・Tpの
量で、ディスクの例えば内側(図面の下側)の方向のず
れを有する。
【0034】偶数トラックおよび奇数トラックと、マー
ク1およびマーク2の関係は、アドレスセグメントおよ
びデータセグメントと無関係に共通である。また、光デ
ィスク上のトラッキング制御が必要とされる全トラック
に対して、上述した関係が成立するように、サーボエリ
アが形成される。しかしながら、必ずしも、光ディスク
上の全トラックに対して、マーク1およびマーク2と、
偶数トラックおよび奇数トラックの関係を同一にする必
要はない。すなわち、識別できる領域例えばゾーンによ
って、この関係が反転するようにしても良い。具体的に
は、偶数番目のゾーンと奇数番目のゾーンとで、関係が
反転するようにしても良い。
【0035】この発明では、マーク1およびマーク2の
それぞれは、ディスク径方向において、2トラックを周
期として繰り返し、その繰り返しの位相が180°異な
るものとされている。従来では、各トラックに1対のウ
ォブリングピットを必要としていた。従って、マーク1
およびマーク2のそれぞれのディスク径方向の繰り返し
周期が1トラックであった。この発明は、マーク1およ
びマーク2のディスク径方向の繰り返し周期を2トラッ
クとすることができるので、トラックピッチTpを従来
と同じとした時には、ディスク径方向の空間周波数を下
げることができる。従って、この発明は、MTFを大き
くすることができる。また、MTFを従来の方法と同程
度のものとする場合では、トラックピッチTpをより小
さくすることができる。すなわち、トラック密度を高く
することができる。
【0036】トラッキングサーボは、従来と同様に、マ
ーク1の読み取り信号のレベルとマーク2の読み取り信
号のレベルとが等しくなるように、光ピックアップの読
み取り位置を制御する構成である。この発明は、上述し
たように、トラックマークを形成するので、偶数トラッ
クと、奇数トラックの間で、トラッキングエラーの方向
と、検出されたトラッキングエラー信号の極性が反対と
なる。従って、目的とするトラックに正しく引き込むた
めには、偶数トラックと奇数トラックを識別する必要が
ある。
【0037】偶数トラック、奇数トラックの識別の一つ
の方法は、トラックマークに先行して形成されるセグメ
ントマークによって、識別を行うものである。図6は、
この識別を可能とするセグメントマークの一例である。
セグメントマークは、上述したように、サーボエリア内
の第3の位置から第7の位置までの区間に形成されるエ
ンボスピットである。第3の位置から第6の位置までの
区間内の2SCKの長さのエンボスピットは、セグメン
トの種類を識別し、第7の位置のエンボスピットの有無
により偶数/奇数トラックが識別される。
【0038】すなわち、アドレスセグメントでは、第3
および第4の位置に2SCKの長さのピットが設けら
れ、データセグメントのセクタの先頭のものでは、第4
および第5の位置に2SCKの長さのピットが設けら
れ、セクタの先頭ではないデータセグメント(その他)
では、第5および第6の位置に2SCKの長さのピット
が設けられる。さらに、偶数トラックの場合では、第7
の位置に1SCKのピットが形成され、奇数トラックの
場合では、第7の位置にピットが設けられない。図5に
示したサーボエリアのセグメントマークは、この図6に
示すように規定されたものである。図5では、アドレス
セグメント(偶数トラックおよび奇数トラック)、セク
タの先頭のデータセグメント(偶数トラックおよび奇数
トラック)、その他のデータセグメント(偶数トラック
および奇数トラック)が図面の上から順に示されてい
る。
【0039】この図6に示すセグメントマークの中の2
SCKのピットを読み取る場合には、第3および第4の
位置の境界、第4および第5の位置の境界、第5および
第6の位置の境界、第6および第7の位置の境界にそれ
ぞれ対応したタイミングで、セグメントマークの読み取
り信号のレベルをサンプリングする。そして、サンプリ
ング出力の中の最大レベルを検出することによって、セ
グメントマークの2SCKのピットが有する識別情報を
復号することができる。この検出方法は、ディファャン
シャル検出法と称されるものである。偶数/奇数の識別
のための1SCKのピットの有無は、第6および第7の
位置の境界、または第7および第8の位置の境界に対応
したタイミングで、セグメントマークの読み取り信号の
レベルをサンプリングし、サンプリング出力のレベルを
判定することによって検出される。
【0040】図7は、セクタマークにより偶数/奇数ト
ラックを識別する場合の他の例を示す。他の例では、4
種類の情報(セグメントの種類と、トラックの極性(偶
数/奇数))をセグメントマークにより識別するように
したものである。すなわち、2SCKの長さのピットを
設ける位置を以下のように異ならせる。 偶数トラック、アドレスセグメント:第3および第4の
位置 偶数トラック、その他のセグメント:第4および第5の
位置 奇数トラック、アドレスセグメント:第5および第6の
位置 奇数トラック、その他のセグメント:第6および第7の
位置
【0041】そして、ディファレンシャル検出法をセグ
メントマークの読み取り信号に対して適用することによ
り、セグメント情報を検出する。セクタの先頭情報は、
後述するように、各フレームのアドレス情報に対して付
加する。
【0042】図8に示すさらに他の例も、4種類の情報
をセグメントマークにより識別するものである。但し、
ピットを本来の位置から、1/2SCKずれた位置に設
ける。アドレスセグメントの場合では、第3の位置およ
び第4の位置の境界とその中心が一致するように、1S
CKの長さのピットを設ける。その他のセグメントの場
合では、第4の位置および第5の位置の境界とその中心
が一致するように、1SCKの長さのピットを設ける。
偶数トラックの場合では、第5の位置および第6の位置
の境界とその中心が一致するように、1SCKの長さの
ピットを設け、奇数トラックの場合では、第5の位置お
よび第6の位置の境界とその中心が一致するように、1
SCKの長さのピットを設ける。
【0043】図8に示すさらに他の例でも、ディファレ
ンシャル検出法をセグメントマークの読み取り信号に対
して適用することにより、セグメント情報を検出する。
セクタの先頭情報は、後述するように、各フレームのア
ドレス情報に対して付加する。
【0044】図9を参照して、アドレスセグメントのア
ドレスコードおよび追加アドレスについて説明する。図
9は、アドレスセグメントの全体を示す。先頭の24S
CKの長さのサーボエリアには、上述したように、セグ
メントマークおよびトラックマークが形成されている。
その後に、10SCKの長さのブラン区間が存在し、さ
らにその後に、84SCKの長さのアドレスコードが記
録される。アドレスコードに続いて追加アドレス(24
SCK)が記録され、最後に、74SCKの長さのAL
PCエリアが設けられている。
【0045】アドレスコードおよび追加アドレスは、エ
ンボス加工等により予め記録され、トラック方向の位置
情報を示すものである。アドレスコードおよび追加アド
レスは、図9に拡大して示すアドレスコードを有する。
アドレスコードは、さらに、アクセスコード(AM、A
2、A3、AL、パリティ)とフレームコード(FM、
FL)とに分けられる。
【0046】AM、A2、A3、ALは、16ビットの
トラックアドレスを4ビットづつに区切って、各4ビッ
トをグレイコードとして符号化したものである。すなわ
ち、16ビットのアドレスを上位側から4ビットづつに
区切り、各4ビットがグレイコードとして符号化され、
それぞれサーボクロックで規定される、第1の位置〜第
12の位置にピットとして記録される。トラックアドレ
スに対して、12SCKの長さのパリティが付加され
る。このパリティは、トラックアドレスの同じ位の4ビ
ットに対する偶数パリティである。トラックアドレスに
よって、そのディスク上のトラックの位置情報が与えら
れる。従って、トラックアドレスが示すトラック番号か
ら偶数トラックと奇数トラックを識別することができ
る。
【0047】FM、FLは、フレームコードである。フ
レームコードは、8ビットのフレームアドレスを4ビッ
トづつ区切り、各4ビットをグレイコードとして符号化
し、それぞれサーボクロックで規定される、第1の位置
〜第12の位置にピットとして記録されたものである。
フレームアドレスは、トラック内のフレーム(第0フレ
ーム〜第99フレーム)を示す。
【0048】SM1およびSM2は、それぞれ4ビット
の追加アドレスである。追加アドレスは、該当フレーム
にセクタマークの先頭を含む場合には、何番目のセグメ
ントにセクタ先頭のセグメントが存在するかを示し、ま
た、セクタマークの先頭を含まない場合には、何フレー
ム目の何番目のセグメントにセクタの先頭セグメントが
存在するかを示す。具体的には、SM1がセクタ先頭ま
でのフレーム単位の距離(この一実施例では、0〜4)
を示し、SM2がセクタ先頭までのセグメント単位の距
離(この一実施例では、1〜13)を示す。さらに、S
M2の値が〔15〕の場合は、セクタマークの先頭が無
いことを示す。このように、セクタの位置情報をアクセ
スコードに追加することによって、セグメントマークが
セクタの位置情報を持たないことが許容される。
【0049】図10は、4ビットのデータをグレイコー
ドに符号化し、12個の位置に記録する方法の一例を示
す。0〜Fは、4ビットのコードの値であり、図のよう
に、この値に対応したピットが12SCKの区間内に形
成される。上述したアクセスコード、フレームコード、
追加アドレスは、図10に示すテーブルに従ってグレイ
コードに符号化される。
【0050】上述したフォーマットは、記録可能なディ
スク(消去可能なディスクおよび1回記録可能なディス
ク)、再生専用のディスクの何れに対しても適用可能で
ある。図11は、MOディスクに対してこの発明を適用
した場合の光ディスク装置の構成を示す。
【0051】図11において、1が上述したフォーマッ
トを有する光ディスクである。光ディスク1は、スピン
ドルモータ2およびスピンドル制御部3によって、一定
の回転速度(例えば2400rpm )で回転される。光デ
ィスク1に対して、光ピックアップ4からのレーザ光が
照射される。光ピックアップ4は、図示しないが、レー
ザ源、対物レンズ、ビームスプリッタ等の光学系、磁界
発生用の電磁石、光ディスク1で反射された光を検出す
るディテクタ等からなる。レーザ源からのレーザ光は、
レーザ制御部5によってその光量が制御される。
【0052】レーザ制御部5には、記録データおよびデ
ータクロックDCKが供給され、コントローラ6によっ
てレーザ制御部5が制御される。記録データは、図示し
ないホストコンピュータから供給される。コントローラ
6には、ホストコンピュータからライト、リード等のコ
マンドと共に、ターゲットアドレスが供給される。そし
て、光ピックアップ4によりディジタル信号がNRZI
方式でもって記録される。
【0053】ディジタル信号をMOディスクに対して記
録する方法としては、光変調方式、磁界変調方式があ
る。光変調方式は、一定方向に外部磁界を印加した状態
で、レーザ光を記録データで変調する方式である。磁界
変調方式としては、一定の光量のレーザ光を照射した状
態で、外部磁界を記録データで変調する単純磁界変調方
式と、記録データにより磁界を変調すると共に、レーザ
光をパルス発光させる、レーザストローブ磁界変調方式
とがある。この発明は、これらの何れの記録方法も使用
することができる。
【0054】光ピックアップ4による読み取り位置は、
径方向に変位可能とされている。具体的には、径方向の
大きな変位を受け持つ粗調整手段と、小さな変位を受け
持つ微調整手段とがある。リニアモータ等によって、粗
調整手段が構成され、回動ミラー、可動対物レンズ等に
よって、微調整手段(トラッキング手段)が構成され
る。また、光ピックアップ4の位置を固定し、光ディス
ク1を変位させるようにしたトラッキング手段も採用し
ても良い。さらに、光ピックアップ4からのレーザ光が
正しくディスク上にフォーカスするように、光ディスク
1と光ピックアップ4間の対向距離を調整するフォーカ
ス手段も設けられている。
【0055】光ディスク1が図示しないローディング機
構により装着されると、スピンドルモータ2による回転
駆動が開始し、光ディスク1が規定の回転速度に達する
と、光ピックアップ4が光ディスク1の内周側あるいは
外周側のGCPエリアを読み取るように、読み取り位置
が制御される。このGCPエリアにおいて、フォーカス
の引込みがなされ、その後、記録あるいは再生動作がな
される。
【0056】光ピックアップ4のディテクタにより検出
された再生RF信号がI−V変換およびマトリクス演算
部7に供給される。ディテクタの出力信号が電流として
発生するので、I−V変換により電圧出力が形成され
る。さらに、マトリクス演算を行うことによって、和信
号S2、差信号S4、フォーカスエラー信号FE等が生
成される。フォーカスエラー信号FEがサーボコントロ
ール部8に供給される。サーボコントロール部8は、レ
ーザ光のフォーカスを適切なものとするために、光ピッ
クアップ4内のフォーカス手段を駆動する信号を発生す
る。
【0057】和信号S2は、クランプ回路9を介してA
/D変換器10に供給され、A/D変換器10の出力信
号S3がPLL部11に供給される。PLL部11は、
サーボエリア内のトラックマークの再生信号に同期した
サーボクロックSCKと、記録データと同期したデータ
クロックDCKとを生成する。サーボクロックSCKお
よびデータクロックDCKがタイミング生成部17に供
給される。また、サーボクロックSCKがA/D変換器
10に対してサンプルクロックとして供給される。
【0058】差信号S4がクランプ回路12を介してA
/D変換器13に供給される。クランプ回路9および1
2によって、再生信号の低域周波数変動が除去される。
A/D変換器13のサンプルクロックとして、データク
ロックDCKが供給され、A/D変換器13の出力信号
S5がデータ検出部14に供給される。データ検出部1
4には、タイミン生成部17からデータ同期信号DSY
が供給される。データ検出部14では、ディジタルイコ
ライザによる波形等化処理がなされ、ビタビ復号によっ
て検出信号の誤りが訂正される。また、データ検出部1
4では、ディジタル変調の復調がなされ、復調出力が2
値化される。データ検出部14の出力端子15に再生デ
ータが取り出される。
【0059】和信号S2のディジタル出力S3がトラッ
キングエラー生成部16およびコントローラ6に対して
供給される。トラッキングエラー生成部16に対してタ
イミング生成部17からのサンプリングパルスPsが供
給される。トラッキングエラー生成部16は、サーボエ
リア内のトラックマーク(マーク1およびマーク2)の
再生信号のレベルをサンプリングし、マーク1およびマ
ーク2と対応する再生信号の振幅の差をトラッキングエ
ラー信号TEして出力する。
【0060】トラッキングエラー信号TEがサーボコン
トロール部8に供給される。サーボコントロール部8
は、トラッキングエラー信号TEが0となるように、光
ピックアップ4内のトラッキング手段を駆動するトラッ
キング駆動信号を発生する。さらに、コントローラ6
は、タイミング生成部17との間の信号の授受を行う。
【0061】上述のこの発明の一実施例のライト動作時
の動作について、図12のフローチャートを参照して説
明する。図12は、上述した図7に示したセグメントマ
ークがサーボエリア内に形成されている光ディスクに対
して、データを書き込む時の処理を示す。ステップS1
において、ホストコンピュータからのターゲットセクタ
アドレスをコントローラ6が受け取ることによって、処
理が開始する。
【0062】ステップS2において、コントローラ6が
ターゲットセクタアドレスからトラックアドレスと、フ
レームおよびセグメントのアドレスを算出する。そし
て、光ピックアップ4が算出されたこれらのアドレスと
対応する書き込み位置に移動されるシーク動作がなされ
る(ステップS3)。ターゲットトラックに光ピックア
ップ4の位置が到達すると、ステップ4において、ター
ゲットトラックのセグメントマークからそのトラックの
偶数/奇数が判別される。次のステップS5において、
判別結果に基づいて、トラッキングサーボの極性を決定
し、そして、トラッキングサーボをオンとする。トラッ
キングサーボの極性とは、トラッキングエラー信号のレ
ベルとトラッキングのずれの関係を意味する。
【0063】ステップS6では、ターゲットトラックの
アドレスセグメントのアドレスコードを読み取り、アド
レスコードを復号し、復号されたトラックアドレスから
ターゲットトラックであることを確認する。若し、復号
されたトラックアドレスがターゲットアドレスと一致し
ないときには、処理がステップS3に戻る。一方、復号
されたトラックアドレスがターゲットアドレスと一致す
るときには、処理がステップS7に移る。
【0064】ステップS7では、フレームアドレスとセ
クタ位置情報から、現アドレスがターゲットセクタアド
レスであり、セクタの先頭であることを確認する。フレ
ームアドレスは、アドレスセグメント内のアドレスコー
ドを復号することによって得られる。セクタ位置情報
は、追加アドレスを復号することによって得られる。若
し、ステップS7の判定の結果が否定であれば、ステッ
プS9に示すように、次のフレームへアクセス位置が進
められる。ステップS7の判定の結果が肯定であれば、
ステップS8において、セグメントカウンタによりセグ
メント数を数えて、セクタ先頭の位置まで進む。そし
て、ステップS10において、ターゲットアドレスに対
するデータの書き込みがなされ、処理が終了する。
【0065】セグメントマークが偶数トラックと奇数ト
ラックの識別を可能なように規定されていない場合、図
13に示すフローチャートのように書き込み動作がなさ
れる。前述した図12に示す書き込み動作と対応する処
理(ステップ)に対しては、共通の参照符号を付加す
る。図12と相違する点は、ステップS3において、タ
ーゲットトラックへシークした後に、ステップS4´に
おいて、アドレスセグメントのアドレスコードを復号し
たトラックアドレスから、トラッキングエラー信号の極
性を判定することである。すなわち、トラックアドレス
(トラック番号)から偶数トラックおよび奇数トラック
を判定する。その他のステップS5〜S10の処理は、
図12に示すフローチャートと同様である。
【0066】なお、ターゲットセクタからデータを再生
する動作は、上述したライト処理と同様に行うことがで
きる。
【0067】
【発明の効果】この発明は、トラッキングエラーを検出
するための二つのマークをディスク径方向において2ト
ラック周期で形成するので、マークの径方向の空間周波
数を低くすることができる。従って、トラック密度を高
くすることが可能となり、記録容量を増大させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光ディスク媒体の一実施例のエ
リア分割を説明するための略線図である。
【図2】この発明による光ディスク媒体の一実施例のセ
クタ構造を説明するための略線図である。
【図3】この発明の一実施例におけるデータ構造を説明
するための略線図である。
【図4】この発明の一実施例におけるセクタ構造および
リファレンス信号の説明に用いる略線図である。
【図5】この発明の一実施例におけるサーボエリアの構
成を示す略線図である。
【図6】サーボエリア内に形成されるセグメントマーク
の一例の説明に用いる略線図である。
【図7】サーボエリア内に形成されるセグメントマーク
の他の例の説明に用いる略線図である。
【図8】サーボエリア内に形成されるセグメントマーク
のさらに他の例の説明に用いる略線図である。
【図9】アドレスセグメントおよびアドレスコードの説
明に用いる略線図である。
【図10】アドレスコードおよび追加アドレスをグレイ
コードに符号化する時のデータ変換の説明に用いる略線
図である。
【図11】この発明が適用された光ディスク装置の一実
施例のブロック図である。
【図12】この発明の一実施例のライト処理の一例を説
明するためのフローチャートである。
【図13】この発明の一実施例のライト処理の他の例を
説明するためのフローチャートである。
【図14】先に提案されている光ディスクのサーボエリ
アの構成を示す略線図である。
【図15】先に提案されている光ディスクのピットの読
み取り方法の説明のための略線図である。
【図16】ディスク径方向の空間周波数とMTFとの関
係を示す略線図である。
【符号の説明】
1・・・光ディスク、4・・・光ピックアップ、6・・
・コントローラ、11・・・PLL部、16・・・トラ
ッキングエラー生成部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心円またはスパイラル状に形成された
    トラックのそれぞれに、トラック方向において間欠的に
    且つディスク径方向において揃った位置にサーボエリア
    が設けられ、 上記サーボエリアには、上記トラック方向において所定
    の距離離れて、予め物理的に形成された第1および第2
    のマークが設けられ、 上記第1および第2のマークは、それぞれディスク径方
    向において、2トラック周期で設けられ、且つ上記第1
    および第2のマークの上記ディスク径方向の位相が異な
    るものとされ、 上記トラック上に隣接する2つのトラックを識別する情
    報が予め物理的に形成されたことを特徴とする光ディス
    ク媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1および第2のマークの位相が略180°異なる
    ものとされたことを特徴とする光ディスク媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記トラックを識別する情報が上記サーボエリア内に予
    め物理的に設けられた他のマークにより識別することを
    特徴とする光ディスク媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記トラックを識別する情報が上記トラック上に予め物
    理的に設けられたアドレスコードにより識別することを
    特徴とする光ディスク媒体。
  5. 【請求項5】 光ディスク媒体上に同心円またはスパイ
    ラル状に形成されたトラックに対してディジタル情報を
    光学的に記録し、または上記トラックからディジタル情
    報を光学的に読み取るようにした光ディスク装置におい
    て、 上記光ディスク媒体は、上記トラックのそれぞれに、ト
    ラック方向において間欠的に且つディスク径方向におい
    て揃った位置にサーボエリアが設けられ、 上記サーボエリアには、上記トラック方向において所定
    の距離離れて、予め物理的に形成された第1および第2
    のマークが設けられ、 上記第1および第2のマークは、それぞれディスク径方
    向において、2トラック周期で設けられ、且つ上記ディ
    スク径方向の上記第1および第2のマークの位相が異な
    るものとされ、 上記トラック上に隣接する2つのトラックを識別する情
    報が予め物理的に形成されたものであり、 上記光ディスク媒体上に照射されたレーザビームの反射
    光を検出することによって、読み取り出力を発生する光
    学的ピックアップと、 上記光学的読み取り位置をディスク径方向に変位させる
    トラッキング手段と、 上記読み取り出力中の上記第1および上記第2のマーク
    と対応する出力のレベルを比較し、比較結果に基づいて
    トラッキングエラーを検出すると共に、上記2つのトラ
    ックを識別する情報に基づいて、上記2つのトラックに
    関するトラッキングエラーの方向を判別し、上記トラッ
    キングエラーをゼロとするように、上記読み取り位置を
    制御するトラッキング制御手段とからなることを特徴と
    する光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 光ディスク媒体上に同心円またはスパイ
    ラル状に形成されたトラックに対してディジタル情報を
    光学的に記録し、または上記トラックからディジタル情
    報を光学的に読み取るようにした光ディスク装置のトラ
    ッキング方法であって、 上記光ディスク媒体は、上記トラックのそれぞれに、ト
    ラック方向において間欠的に且つディスク径方向におい
    て揃った位置にサーボエリアが設けられ、 上記サーボエリアには、上記トラック方向において所定
    の距離離れて、予め物理的に形成された第1および第2
    のマークが設けられ、 上記第1および第2のマークは、それぞれディスク径方
    向において、2トラック周期で設けられ、且つ上記第1
    および第2のマークの位相が異なるものとされ、 上記トラック上に隣接する2つのトラックを識別する情
    報が予め物理的に形成されたものであり、 上記光ディスク媒体上に照射されたレーザビームの反射
    光を検出することによって、読み取り出力を発生するス
    テップと、 上記読み取り出力中の上記第1および上記第2のマーク
    と対応する出力のレベルを比較し、比較結果に基づいて
    トラッキングエラーを検出すると共に、上記2つのトラ
    ックを識別する情報に基づいて、上記2つのトラックに
    関するトラッキングエラーの方向を判別し、上記トラッ
    キングエラーをゼロとするように、上記読み取り位置を
    制御するステップとからなることを特徴とする光ディス
    ク装置のトラッキング方法。
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