JPH1049517A - 2次元逆離散コサイン変換装置 - Google Patents

2次元逆離散コサイン変換装置

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JPH1049517A
JPH1049517A JP19901096A JP19901096A JPH1049517A JP H1049517 A JPH1049517 A JP H1049517A JP 19901096 A JP19901096 A JP 19901096A JP 19901096 A JP19901096 A JP 19901096A JP H1049517 A JPH1049517 A JP H1049517A
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JP
Japan
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discrete cosine
inverse discrete
data
dimensional
dimensional inverse
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JP19901096A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Okose
秀之 大古瀬
Takatoshi Nada
孝稔 名田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元逆離散コサイン変換装置そのもの全体
として小型化を行い、高速アルゴリズムを用いたときに
加算器、乗算器の数を増加させずに、パイプライン構成
を簡素化し、装置の小型化を図る。 【解決手段】 1次元逆離散コサイン演算手段12は、
1次元逆離散コサイン変換手段を2個用いて構成すると
きと同じ個数の演算器を使うことで構成の自由度を大き
くし、さらに、タイミング制御手段15によりタイミン
グを制御することで外部からの入力データの演算と保持
手段14から入力されるデータの演算を同時に行うパイ
プライン構成にし、1次元逆離散コサイン演算手段12
の出力を選択手段13により2次元逆離散コサイン演算
手段16と保持手段14に選択的に与える構成にするこ
とで装置のパイプライン構成が複雑にならず、小型化が
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオCDなどに
おいて、コサイン変換により圧縮されたデータをデコー
ド処理する通信系および蓄積メディア系(ディスク、テ
ープ等)の復号装置、すなわち、画像信号の帯域圧縮処
理に使用する2次元逆離散コサイン変換装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、2次元逆離散コサイン変換装置に
ついては、K.R.Rao/P.Yip共著による文献
『画像符号化技術 −DCTとその国際標準−』(オー
ム社出版局)に記載されたものが知られている。
【0003】以下に、従来の2次元逆離散コサイン変換
装置を図5および図6を参考にして説明する。
【0004】まず、Cnを Cn=cos(nπ/16) (nは整数) として、x0 〜x7 の8入力からy0 〜y7 の8出力を
得る1次元逆離散コサイン変換は式(1)のように表わ
せる。
【0005】
【数1】
【0006】また、この式中の8行8列の係数行列を
M、それを転置した行列をMT として、x00〜x77の8
行8列入力からy00〜y77の8行8列出力を得る2次元
逆離散コサイン変換は式(2)のように表わせる。
【0007】
【数2】
【0008】式(2)をそのまま演算すると、加算、乗
算とも1024回の演算を必要とする。
【0009】そこで、演算量を削減するために、係数行
列を展開し、複数個のマトリクスに分解し、加算、乗算
回数を削減した高速アルゴリズムが考案されている。例
えば、代表的なものとして、図5に示すLeeのアルゴ
リズムがある。図中の+は加算、−1は符号反転、C
4 、1/2C2 等の係数は乗算を意味するものである。
この図より、1次元逆離散コサイン変換を行うには加算
が29回、乗算が13回必要である。
【0010】前述の1次元逆離散コサイン変換の一般式
あるいは高速アルゴリズムを用いて2次元逆離散コサイ
ン変換装置を構成するには、一般的な方法として、図6
に示すように、前段と後段の2個の1次元逆離散コサイ
ン変換手段62a,62bと、これら両変換手段の間で
データを転置するための保持手段63と、それら各手段
の動作タイミングを制御するタイミング制御手段61で
構成される行-列変換方法がある。これは、8行8列の
2次元入力11の行方向の8入力を前段の1次元逆離散
コサイン変換手段62aにより8出力を得る動作を8列
分行う。行方向の1次元逆離散コサイン変換を行った演
算結果を逐次、保持手段63に渡す。保持手段63に8
行8列の2次元データが揃うと、保持手段63から8行
8列の2次元データを出力し、列方向の8データを後段
の1次元逆離散コサイン変換手段62bにより8出力を
得る動作を8行分行い、8行8列の2次元出力17を得
る。
【0011】Leeのアルゴリズムを用いて2次元逆離
散コサイン変換を行うには、加算が464回、乗算が2
08回必要となる(29×8×2=464、13×8×
2=208)。また、入力あるいは出力のデータが、ク
ロックに同期して1データずつ入力あるいは出力される
構成のとき、8データを1つの単位として演算を行うた
め8クロック毎にデータが揃うことになる。各演算器を
パイプライン構成で構成し、クロック同期で1回の演算
を行うと、1個の演算器で8回演算ができる。その結
果、1次元逆離散コサイン変換手段では加算器が4個、
乗算器が2個必要となり、2次元逆離散コサイン変換装
置の全体としては加算器が8個、乗算器が4個必要にな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この2次元逆離散コサ
イン変換装置においては、ハードウェアで実現するとき
に、装置の小型化が要求されている。上記の1次元逆離
散コサイン変換手段を2個用いる構成となっている従来
の2次元逆離散コサイン変換装置では、2次元逆離散コ
サイン変換装置そのものを小型化するのではなく、構成
要素である2つある1次元逆離散コサイン変換手段を個
別的に小型化している。このことは、2次元逆離散コサ
イン変換装置の全体的な小型化に対して最適であるとは
いえない。また、1次元逆離散コサイン変換手段の小型
化のために高速アルゴリズムを用いると、加算器、乗算
器の削減が可能となるが、1つの演算器を使い回すため
に演算結果のフィードバックが多くなり、パイプライン
構成が複雑となり、セレクタ、マルチプレクサ等のデー
タを選択するための回路規模が増大する。
【0013】本発明は上記した従来の2次元逆離散コサ
イン変換装置がもつ問題点を解決するもので、2次元逆
離散コサイン変換装置そのものとして小型化を行い、高
速アルゴリズムを用いたときに加算器、乗算器の数を増
加させずに、パイプライン構成を簡素化し、装置の全体
的な小型化を図ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、従来の行-列変換方法と、2次元演算を1
次元演算に簡約するためにテンソル積を用いる方法を組
み合わせた構成にする。そこで、行-列変換方法で構成
する部分を、タイミング制御手段により1個の1次元逆
離散コサイン演算手段を制御することで外部からの入力
と行方向演算後の保持手段からのデータに対して同時に
演算を行うことができるようにし、かつ、演算器を使い
回すときに、演算結果のフィードバックを減らすように
構成したものである。
【0015】これにより、加算器、乗算器の数を増加さ
せずにパイプライン構成を簡素化して、回路規模の小さ
な2次元逆離散コサイン変換装置が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る請求項1の2次元逆
離散コサイン変換装置は、8行8列の2次元入力データ
から8行8列の2次元出力データを生成する2次元逆離
散コサイン変換装置であって、8入力データから8出力
データを生成する1次元逆離散コサイン演算手段と、前
記8出力データを保持する保持手段と、前記8行8列の
2次元入力データを前記1次元逆離散コサイン演算手段
で行方向と列方向のそれぞれについて演算を行った出力
を演算し、前記8行8列の2次元出力データを生成する
2次元逆離散コサイン演算手段と、前記8出力データを
前記保持手段あるいは前記2次元逆離散コサイン演算手
段に選択的に与える選択手段と、前記各手段の演算をパ
イプライン処理で行い、かつ、外部からの入力と前記保
持手段からの入力を同時に前記1次元逆離散コサイン演
算手段で演算を行うためにタイミングを制御するタイミ
ング制御手段を備えたことを特徴としている。1次元逆
離散コサイン演算手段は、1次元逆離散コサイン変換手
段を2個用いて構成するときと同じ個数の演算器を使う
ことで構成の自由度を大きくし、さらに、タイミング制
御手段によりタイミングを制御することで外部からの入
力データの演算と保持手段から入力されるデータの演算
を同時に行うパイプライン構成にし、1次元逆離散コサ
イン演算手段の出力を選択手段により2次元逆離散コサ
イン演算手段と保持手段に選択的に与える構成にするこ
とで、装置のパイプライン構成が複雑にならず、2次元
逆離散コサイン変換装置の全体としての小型化が可能と
なるという作用を有する。
【0017】本発明に係る請求項2の2次元逆離散コサ
イン変換装置は、上記請求項1において、保持手段は、
1次元逆離散コサイン演算手段によって出力される行方
向のデータを書き込みつつ列方向のデータを出力し、か
つ、出力する前のデータの上書きを禁止するタイミング
制御手段を備えていることを特徴としている。8行8列
のデータをメモリに保持し、行と列を入れ換えて出力す
る方法は、一般的に、メモリを2個使用し、データの入
力と出力のバンクを64データ毎に切り換え、かつ、入
力は常に行方向にアドレッシングしてデータを保持し、
出力は常に列方向にアドレッシングしてデータを出力す
ることで、2次元データの行と列を転置する。請求項2
においては、保持手段は行方向のデータを書き込みつつ
列方向のデータを出力し、かつ、出力される前のデータ
の上書きを禁止するようにタイミングを制御すること
で、バンク構成をとったときに、2個必要であったメモ
リを1個に削減することが可能である。
【0018】以下、本発明に係る2次元逆離散コサイン
変換装置の具体的な実施の形態について、図面に基づい
て詳細に説明する。
【0019】図1は実施の形態に係る2次元逆離散コサ
イン変換装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、12は8入力データから8出力データを生成する
1次元逆離散コサイン演算手段、13は1次元逆離散コ
サイン演算手段12からの8出力データを保持手段14
あるいは2次元逆離散コサイン演算手段16に選択的に
与える選択手段、14は選択手段13からの8出力デー
タを保持する保持手段、15は1次元逆離散コサイン演
算手段12、選択手段13、保持手段14および2次元
逆離散コサイン演算手段16をタイミング制御するため
のタイミング制御手段、16は選択手段13からの8出
力データを順次に入力して8行8列の2次元出力データ
を生成する2次元逆離散コサイン演算手段である。
【0020】図2は2次元逆離散コサイン変換装置を構
成するときに用いる1次元逆離散コサイン変換を行う高
速アルゴリズムの信号のフロー図の一例を示す。図2の
4〜M9 の演算は1次元逆離散コサイン演算手段12
において行われ、残りのM1〜M3 の演算はそれぞれテ
ンソル積をとることで1次元演算に簡約して2次元逆離
散コサイン演算手段16において行われる。
【0021】具体的な構成であるが、2次元逆離散コサ
イン変換装置において8行8列2次元入力11あるいは
8行8列2次元出力17の64データは、クロックに同
期して1データずつ入力あるいは出力される構成とす
る。このとき、1次元逆離散コサイン演算手段12は、
クロック同期で1データずつ入力されるので、従来の技
術の場合と同様にパイプライン構成をとると、1個の演
算器で8回演算することが可能である。
【0022】M9 の演算は、データの並び換えを行うの
で、RAM、ラッチ等の保持回路を必要とする。
【0023】M8 の演算は、行方向と列方向のそれぞれ
の方向について5回加算を行うだけであるで、合計10
回の加算を行うことになり、M8 の演算には加算器が2
個必要となる。
【0024】M7 の演算は、行列それぞれの方向につい
て3回ずつ合計6回乗算するので、乗算器が1個必要と
なる。
【0025】M6 の演算は、行列それぞれの方向につい
て加算、減算ともそれぞれ4回ずつ合計8回ずつ演算を
行うため、加算器、減算器がそれぞれ1個ずつ必要とな
る。M5 の演算は、行列それぞれの方向について4回ず
つ合計8回の乗算を行うので、乗算器が1個必要とな
る。
【0026】M4 の演算は、M6 の演算と同様、加算
器、減算器ともそれぞれ1個ずつ必要となる。
【0027】また、それぞれの演算器の前あるいは後ろ
にセレクタ、ラッチ等の回路を必要とする。
【0028】次に、2次元逆離散コサイン演算手段16
は、M3 の部分のテンソル積をとると、8行8列の2次
元入力に対しすべて1/2するだけであるので、入力さ
れるデータをすべてビットシフトを行うだけでよい。
【0029】ここで、テンソル積について簡単に述べ
る。i行j列の行列Aがあり、その要素をそれぞれaij
とする。この行列Aのテンソル積をとると、(i*i)
行(j*j)列の行列Bとなる。この行列Bのそれぞれ
の要素は、行列Aの各要素aijに行列Aを乗算したもの
で、aij*Aの各要素に相当する。これを式(3)に示
す。
【0030】
【数3】
【0031】M3 の部分を2次元演算するには、式
(2)に示す演算と同様の演算を行う必要があるが、対
角行列で係数がC4 であるM3 のテンソル積をとると、
係数が1/2の64行64列の対角行列となり、このと
き8行8列の入力は64行1列の入力に置き換えられて
式(4)のようになり、2次元演算を行うことができ
る。つまり、全入力に対して、1/2するだけであるの
で、入力されるデータを全て1ビット右にシフトするだ
けでよい。
【0032】
【数4】
【0033】M2 の部分のテンソル積をとると、M3
演算後の8行8列の出力データにそれぞれ係数を掛ける
だけであるで、係数を与えるROMあるいはロジック回
路と乗算器1個で構成できる。
【0034】M1 の部分のテンソル積をとると、64個
の入力に対して128回の加減算を行うことになるた
め、2個の加算器と一時的にデータを保持しておくメモ
リで構成できる。
【0035】選択手段13は、1次元逆離散コサイン演
算手段12の出力データを2次元逆離散コサイン演算手
段16あるいは保持手段14に選択的に与えるためのマ
ルチプレクサで構成される。保持手段14は、選択手段
13からのデータを一時的に保持するためのRAM、8
行8列のデータの行と列を入れ換えて出力するための制
御回路で構成される(図3参照)。タイミング制御手段
15は、全体を制御する信号を作る制御回路、カウンタ
から構成される。
【0036】1次元逆離散コサイン演算手段12におい
て外部から入力されるデータと保持手段14から入力さ
れるデータを同時に演算する方法について説明する。こ
れには、1次元逆離散コサイン演算手段12の構成を模
式的に表わしたものを示す図3を用いる。
【0037】まず、1次元逆離散コサイン演算手段12
はパイプライン構成であり、8クロックを1サイクルと
しているため、タイミング制御手段15は0から7まで
巡回するカウンタを内蔵し、そのカウンタの値によって
各演算器の制御を行う。クロック同期で外部からと保持
手段14のRAM39からデータが入力され、M9 のメ
モリ31にデータを格納し、順番を変えてM8 の演算器
32に出力する。M8の演算器32は、前述の通り2個
の加算器から構成され、1個の加算器はタイミング制御
手段15のカウンタの値が奇数(1,3,5,7)のと
きに外部からの入力を演算し、偶数(0,2,4,6)
のときにRAM39からの入力を演算する、というよう
に1クロックおきに外部からのデータとRAM39から
のデータを交互に演算し、もう1個の加算器は、逆のタ
イミングで外部からの入力と、RAM39からの入力を
それぞれ演算し、M7 の演算器33で乗算するデータ
と、乗算しないデータに分けて出力する。M7 の演算器
33は入力されたデータをコサイン係数2C4 と乗算し
て出力する。M6 の演算器34はM8 の演算器32の出
力とM7 の演算器33の出力を加算、減算し、M5 の演
算器35で乗算するデータと、乗算しないデータに分け
て出力する。M5 の演算器35は入力されたデータをタ
イミング制御手段15のカウンタの値によってコサイン
係数を変えて乗算して出力する。M4 の演算器36はM
6 の演算器34の出力とM5 の演算器35の出力を加
算、減算し、演算結果を出力する。ここで、M7 からM
4 までの各演算器の演算は、前段の演算結果を演算する
だけであるので、外部からの入力を演算するのかRAM
39からの入力を演算するのかを区別する必要はない。
4の演算器36からは、外部からの入力に対する演算
結果とRAM39からの入力に対する演算結果が交互に
出力される。
【0038】次に、選択手段13であるマルチプレクサ
37は、M4 の演算器36からの出力をタイミング制御
手段15のカウンタの値によって2次元逆離散コサイン
演算手段16あるいは保持手段14のRAM39に1デ
ータずつ転送する。保持手段14の制御回路38はタイ
ミング制御手段15のカウンタの値より、クロック毎に
RAM39のアドレスを変化させて1次元逆離散コサイ
ン演算手段12の8行8列の出力データを順に保持し、
行と列を入れ換えて出力する。
【0039】図4に示すタイミング図のように、RAM
39のアドレスを(0,0)から(7,7)までの2次
元で定義して、制御回路38はRAM39へのデータ入
力用アドレスを(0,0)から(0,7)の列方向にク
ロック毎に変化させ、(0,7)の次は(1,0)のア
ドレスに移し、列方向にアドレスを変化させる。入力用
アドレスが(7,0)になったら、RAM39からの出
力用アドレスを(0,0)から(7,0)の行方向にク
ロック毎に変化させる。入力用アドレスが(7,7)に
なったら次は(0,0)に戻り、今度は(7,0)の行
方向にアドレスを変化させる。出力用アドレスも同様に
列方向にアドレスを変化させる。このように2次元デー
タの行と列を入れ換えて出力する。
【0040】選択手段13から2次元逆離散コサイン演
算手段16に転送されたデータは、M3 〜M1 の演算を
行ってクロック同期で1データずつ出力する。
【0041】以上のように、1次元逆離散コサイン演算
手段12としては、従来の技術の場合の1次元逆離散コ
サイン変換手段を2個用いて構成するときと同じ個数の
演算器を使うことで構成の自由度を大きくし、さらに、
タイミング制御手段15によりタイミングを制御するこ
とで外部からの入力データの演算と保持手段14から入
力されるデータの演算を同時に行うパイプライン構成に
し、1次元逆離散コサイン演算手段12の出力を選択手
段13により2次元逆離散コサイン演算手段16と保持
手段14に選択的に与える構成にすることで、装置のパ
イプライン構成が複雑にならず、2次元逆離散コサイン
変換装置の全体としての小型化が可能となる。
【0042】また、保持手段14において8行8列のデ
ータをメモリに保持し、行と列を入れ換えて出力する方
法は、一般的に、メモリを2個使用し、データの入力と
出力のバンクを64データ毎に切り換え、かつ、入力は
常に行方向にアドレッシングしてデータを保持し、出力
は常に列方向にアドレッシングしてデータを出力するこ
とで、2次元データの行と列を転置するが、本実施の形
態においては、保持手段14は、行方向のデータを書き
込みつつ列方向のデータを出力し、かつ、出力される前
のデータの上書きを禁止するようにタイミングを制御す
ることで、バンク構成をとったときに、2個必要であっ
たメモリを1個に削減することが可能である。
【0043】なお、以上の説明では、1次元逆離散コサ
イン演算手段12を1クロックおきに外部からのデータ
とRAMからのデータを交互に演算するように構成した
例で説明したが、2クロックおきあるいは4クロックお
きに演算する構成についても同様に実施可能である。
【0044】さらに、保持手段14の制御回路38は入
力用アドレスが(7,0)のときに出力用アドレスが
(0,0)になるように構成したが、RAM39のデー
タを上書きしない範囲であれば出力用アドレスが(0,
0)になるタイミングを変えて構成することも可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明に係る2次元逆離散
コサイン変換装置によれば、2次元逆離散コサイン変換
装置そのものとして小型化を行い、高速アルゴリズムを
用いたときに加算器、乗算器の数を増加させずに、パイ
プライン構成を簡素化し、装置の全体的な小型化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る2次元逆離散コサイ
ン変換装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における1次元逆離散コサ
イン変換を行う高速アルゴリズムの信号の流れを示すフ
ロー図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る2次元逆離散コサイ
ン変換装置における1次元逆離散コサイン演算手段の詳
細を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る2次元逆離散コサイ
ン変換装置における保持手段のアドレスの変化を示すタ
イミング図である。
【図5】従来の技術に係る1次元逆離散コサイン変換を
行う高速アルゴリズムの信号の流れを示すフロー図であ
る。
【図6】従来の技術に係る2次元逆離散コサイン変換装
置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11……8行8列2次元入力 12……1次元逆離散コサイン演算手段 13……選択手段 14……保持手段 15……タイミング制御手段 16……2次元逆離散コサイン演算手段 17……8行8列2次元出力 31……M9 のメモリ 32……M8 の演算器 33……M7 の演算器 34……M6 の演算器 35……M5 の演算器 36……M4 の演算器 37……選択手段を構成するマルチプレクサ 38……保持手段における制御回路 39……保持手段におけるRAM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 8行8列の2次元入力データから8行8
    列の2次元出力データを生成する2次元逆離散コサイン
    変換装置であって、 8入力データから8出力データを生成する1次元逆離散
    コサイン演算手段と、前記8出力データを保持する保持
    手段と、 前記8行8列の2次元入力データを前記1次元逆離散コ
    サイン演算手段で行方向と列方向のそれぞれについて演
    算を行った出力を演算し、前記8行8列の2次元出力デ
    ータを生成する2次元逆離散コサイン演算手段と、 前記8出力データを前記保持手段あるいは前記2次元逆
    離散コサイン演算手段に選択的に与える選択手段と、 前記各手段の演算をパイプライン処理で行い、かつ、外
    部からの入力と前記保持手段からの入力を同時に前記1
    次元逆離散コサイン演算手段で演算を行うためにタイミ
    ングを制御するタイミング制御手段とを備えたことを特
    徴とする2次元逆離散コサイン変換装置。
  2. 【請求項2】 保持手段は、1次元逆離散コサイン演算
    手段によって出力される行方向のデータを書き込みつつ
    列方向のデータを出力し、かつ、出力する前のデータの
    上書きを禁止するタイミング制御手段を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の2次元逆離散コサイン変
    換装置。
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