JPH1049249A - クロック信号供給回路 - Google Patents

クロック信号供給回路

Info

Publication number
JPH1049249A
JPH1049249A JP8201858A JP20185896A JPH1049249A JP H1049249 A JPH1049249 A JP H1049249A JP 8201858 A JP8201858 A JP 8201858A JP 20185896 A JP20185896 A JP 20185896A JP H1049249 A JPH1049249 A JP H1049249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock signal
clock
circuit
clock signals
determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8201858A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kobayashi
信之 小林
Kazunori Kawabe
一範 川辺
Toru Matsumoto
徹 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP8201858A priority Critical patent/JPH1049249A/ja
Publication of JPH1049249A publication Critical patent/JPH1049249A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電子機器に搭載されたクロック信
号供給回路に関し、運用および保守の形態に柔軟に対応
しつつ信頼性を高めることを目的とする。 【解決手段】 2つのクロック信号が個別に正常に与え
られているか否かの判別を行い、その判別の結果を出力
する監視手段と、その監視手段によって出力された判別
の結果が真である一方のクロック信号を特定する再構成
手段と、その再構成手段によって特定されたクロック信
号をそのクロック信号に応じて作動する回路に供給する
選択手段とを備え、この監視手段は、再構成手段によっ
て特定されたクロック信号に対応する一方の判別の結果
に、2つのクロック信号の個々について判別に要する時
間の差の最大値を超える遅延を与えて出力する手段を有
して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器におい
て、2重化されたクロック信号の内、正常である一方を
選択して各部に供給するクロック信号供給回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、クロック信号の供給の下で作動す
る伝送装置その他の装置は処理速度の高速化と高機能化
に適応するために大規模化され、このような装置におい
て各部にクロック信号を供給する回路には高い信頼性が
要求されている。図15は、伝送装置に搭載されたクロ
ック信号供給回路の構成例を示す図である。
【0003】図において、クロック生成部1001、1
002の一方のパルス入力には図示されない端局装置か
ら第1のフレーム信号が与えられ、かつこれらのクロッ
ク生成部1001、1002の他方のパルス入力には同様
にして第2のフレーム信号が与えられる。クロック生成
部1001 の一方の出力はクロック分配部1011 の一
方のパルス入力に接続され、そのクロック生成部100
1 の他方の出力はクロック分配部1012 の一方のパル
ス入力に接続される。クロック生成部1002 の一方の
出力はクロック分配部1011 の他方のパルス入力に接
続され、そのクロック生成部1002 の他方の出力はク
ロック分配部1012 の他方のパルス入力に接続され
る。クロック分配部1011 のn個の出力はそれぞれ図
示されないn個のパッケージの一方の入力に接続され、
クロック分配部1012 のn個の出力はそれぞれこれら
のパッケージの他方の入力に接続される。
【0004】また、クロック生成部1001 の双方のパ
ルス入力はそれぞれクロック制御部10611の対応する
監視入力に並列に接続され、そのクロック制御部106
11の出力はクロック生成部1001 の選択入力に接続さ
れる。さらに、クロック分配部1011 の双方のパルス
入力はそれぞれクロック制御部10612の対応する監視
入力に並列に接続され、そのクロック制御部10612
出力はクロック分配部1011 の選択入力に接続され
る。
【0005】なお、クロック生成部1002 とクロック
分配部1012 とはそれぞれ個別に選択入力を有し、か
つ上述したクロック生成部1001 とクロック分配部1
01 1 と同様に個別に対応して設けられたクロック制御
部10621、10622に接続される。クロック生成部1
001 では、その双方のパルス入力はそれぞれセレクタ
10211の対応するパルス入力に各々接続され、かつ選
択入力はそのセレクタ102 11の選択入力に接続され
る。セレクタ10211の出力は位相同期回路(PLL)
1031 を介して最終段に配置され、かつ2つの出力を
有する分配回路1041の入力に接続される。
【0006】クロック分配部1011 では、その双方の
パルス入力はそれぞれセレクタ10212の対応するパル
ス入力に接続され、かつ選択入力はそのセレクタ102
12の選択入力に接続される。セレクタ10212の出力は
最終段に配置され、かつn個の出力を有する分配回路1
051 の入力に接続される。クロック制御部10611
は、その双方の監視入力は監視回路10711の対応する
入力に接続され、その監視回路10711の2つの出力は
最終段に配置された再構成回路10811の対応する入力
に接続される。
【0007】なお、クロック生成部1002 については
クロック生成部1001 と構成が同じであり、クロック
分配部1012 についてはクロック分配部1011 と構
成が同じであるので、対応する各構成要素に第1の添え
番号が「2」である同じ符号を付与し、ここではその説
明および図示を省略する。また、クロック制御部106
21、10612、10622についてはクロック制御部10
11と構成が同じであるので、ここではその説明および
図示を省略する。
【0008】図16は、伝送装置に搭載されたクロック
信号供給回路の動作を説明する図である。このような構
成のクロック信号供給回路では、監視回路10711は、
上述した第1のフレーム信号および第2のフレーム信号
について、個別にクロック生成部1001 (セレクタ1
0211)に正常に供給されているか否かの判別を行い、
これらの判別の結果が「真」であるときには「0」、
「偽」であるときには「1」の論理値をとる断情報
11、b11を生成して再構成回路10811に並列に与え
る。以下、このようにして断情報a11、b11を生成する
処理を「監視」という。
【0009】再構成回路10811は、これらの断情報の
内、断情報a11のみが「0」である場合に論理値「0」
をとり(図16(1)) 、かつ断情報b11のみが「0」で
ある場合に論理値「1」をとる(図16(2)) 識別情報
11を生成してセレクタ10211の選択入力に与える。
以下、このようにして識別情報c11を生成する処理を
「系再構成」という。
【0010】セレクタ10211は、並列に与えられる2
つのフレーム信号の内、識別情報c 11の論理値が「0」
であるときには第1のフレーム信号(図16(3))、反対
に「1」であるときには第2のフレーム信号(図16
(4))をそれぞれ選択し、位相同期回路1031 に与え
る。位相同期回路1031 は、このようにして選択され
たフレーム信号に位相同期して所定の周波数を有する第
1のクロック信号を生成し、その第1のクロック信号を
分配回路1041 を介してクロック分配部1011 (セ
レクタ10212)およびクロック分配部1012 (セレ
クタ10222)に分配する。
【0011】なお、クロック生成部1002 について
は、クロック制御部10621によって同様の監視および
系再構成が行われ、そのクロック生成部1002 は第2
のクロック信号を生成すると共に、そのクロック信号を
第1のクロック信号と並列にクロック分配部1011
1012 に分配する。また、クロック分配部1011
ついては、クロック制御部10612によって同様の監視
および系再構成が行われ、そのクロック分配部1011
は、セレクタ10212に並列に与えられる第1のクロッ
ク信号および第2のクロック信号の内、識別情報c12
示される一方を分配回路1051 を介してn個のパッケ
ージに分配する。
【0012】なお、クロック分配部1012 について
は、クロック制御部10622によって同様の監視および
系再構成が行われ、そのクロック分配部1012 は、同
様に選択された一方のクロック信号を分配回路1052
を介してn個のパッケージに分配する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来例では、端局装置から与えられる2つのフレーム信
号、またはクロック生成部1001 、1002 から与え
られる2つのクロック信号の供給が同時に開始された
り、共に中断されている状態から同時に復旧した場合
(以下、「両系復旧」という。)、あるいは共に正常に
供給されている状態から同時に中断された場合(以下、
「両系断」という。)には、2つの断情報を個別に示す
電気信号は回路を構成する素子や線路の伝搬遅延時間の
バラツキがあるために同時には再構成回路に与えられな
い。したがって、再構成回路は、過渡的に不正規な論理
値の組み合わせからなる断情報を認識し、再構成が正常
に行われない可能性があった。
【0014】さらに、保守や運用の過程でクロック制御
部10611〜11622を構成する何れかのパッケージが
交換されたり非実装の状態となった場合には、過渡的に
無用に他のクロック信号の選択が行われたり、その選択
が多数の回数にわたって反復され、かつこのような過渡
応答を経た後には選択されるべきクロック信号が定まら
なかった。
【0015】本発明は、運用および保守の形態に柔軟に
対応しつつ信頼性が高められるクロック信号供給回路を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、2に
記載の発明の原理ブロック図である。
【0017】請求項1に記載の発明は、2つのクロック
信号が個別に正常に与えられているか否かの判別を行
い、その判別の結果を出力する監視手段11と、前記2
つのクロック信号の内、前記監視手段11によって出力
された判別の結果が真である一方を特定する再構成手段
12と、前記2つのクロック信号の内、前記再構成手段
12によって特定されたクロック信号をそのクロック信
号に応じて作動する回路に供給する選択手段13とを備
えたクロック信号供給回路において、前記監視手段11
は、前記判別の結果の内、前記再構成手段12によって
特定されたクロック信号に対応する一方に、前記2つの
クロック信号の個々について前記判別に要する時間の差
の最大値を超える遅延を与えて出力する手段を含むこと
を特徴とする。
【0018】請求項2に記載の発明は、2つのクロック
信号が個別に正常に与えられているか否かの判別を行
い、その判別の結果を出力する監視手段11と、前記2
つのクロック信号の内、前記監視手段11によって出力
された判別の結果が真である一方を特定する再構成手段
12と、前記2つのクロック信号の内、前記再構成手段
12によって特定されたクロック信号をそのクロック信
号に応じて作動する回路に供給する選択手段13とを備
えたクロック信号供給回路において、前記監視手段11
は、前記判別の結果の内、前記再構成手段12によって
特定されたクロック信号に対応しない一方に、前記2つ
のクロック信号の個々について前記判別に要する時間の
差の最大値を超える遅延を与えて出力する手段を含むこ
とを特徴とする。
【0019】図2は、請求項3に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項3に記載の発明は、2つのクロッ
ク信号が個別に正常に与えられているか否かの判別を行
い、その判別の結果を出力する監視手段11と、前記2
つのクロック信号の内、前記監視手段11によって出力
された判別の結果が真である一方を特定する再構成手段
12と、前記2つのクロック信号の内、前記再構成手段
12によって特定されたクロック信号をそのクロック信
号に応じて作動する回路に供給する選択手段13とを備
えたクロック信号供給回路において、前記監視手段11
は、前記判別の結果に、前記2つのクロック信号の個々
について前記判別に要する時間の差の最大値を超える遅
延を与えて遅延情報として出力する遅延手段21と、前
記判別の結果が共に偽であるときには前記遅延情報の
内、前記再構成手段12によって特定されたクロック信
号に対応する一方に、反対に共に真であるときには他方
に、それぞれ前記最大値を超える遅延を与えて前記判別
の結果として出力する調整手段22とを含むことを特徴
とする。
【0020】図3は、請求項4、5に記載の発明の原理
ブロック図である。請求項4に記載の発明は、2つのク
ロック信号が個別に正常に与えられているか否かの判別
を行い、これらのクロック信号の内、正常に与えられて
いる一方を特定し、かつその一方のクロック信号を示す
識別情報を出力する系構成手段31と、前記2つのクロ
ック信号の内、前記系構成手段31によって出力された
識別情報で示されるクロック信号について、そのクロッ
ク信号に応じて作動する回路に対する供給を行い、前記
判別の結果が共に偽であるときにその供給を続行する選
択手段13とを備えたクロック信号供給回路において、
前記系構成手段31を構成するパッケージの内、非実装
の状態に至る過程で前記識別情報が更新される要因とな
り得るパッケージについて、その非実装の状態となる時
点を先行して検知する非実装検知手段32を備え、前記
系構成手段31は、前記非実装検知手段32によって検
知された時点から前記非実装の状態に至る最大の所要時
間以上の期間にわたって前記識別情報を出力する処理を
保留する手段を含むことを特徴とする。
【0021】請求項5に記載の発明は、2つのクロック
信号が個別に正常に与えられているか否かの判別を行
い、これらのクロック信号の内、正常に与えられている
一方を特定し、かつその一方のクロック信号を示す識別
情報を出力する系構成手段31と、前記2つのクロック
信号の内、前記系構成手段31によって出力された識別
情報で示されるクロック信号について、そのクロック信
号に応じて作動する回路に対する供給を行い、前記判別
の結果が共に偽であるときにその供給を続行する選択手
段13とを備えたクロック信号供給回路において、前記
系構成手段31は、前記識別情報をビット列として送出
し、前記選択手段13は、前記系構成手段31によって
送出されたビット列と前記2つのクロック信号を個別に
示す基準ビット列との相関をとり、それらの相関の結果
が共に予め定められた閾値を下回るときに前記供給を続
行することを特徴とする。
【0022】請求項1に記載の発明にかかわるクロック
信号供給回路では、監視手段11は2つのクロック信号
がそれぞれ正常に供給されているか否かの判別を行い、
再構成手段12はこれらのクロック信号の内、このよう
な判別の結果が真である一方のクロック信号を特定す
る。さらに、監視手段11は、上述した判別の結果の
内、再構成手段12によって特定されたクロック信号に
対応する一方にこのような判別に要する時間の差の最大
値を超える遅延を与えるが、他方にはこのような遅延を
与えない。
【0023】すなわち、上述した2つのクロック信号が
共に正常に供給されている状態において同時に供給され
ない状態が発生した場合には、再構成手段12は、先行
して特定した一方のクロック信号より先行して、他方の
クロック信号について障害を検出する。したがって、選
択手段13は、2つのクロック信号が同時に供給されな
い状態となった事象の発生に際して、先行して再構成手
段12によって特定されたクロック信号をそのクロック
信号に応じて作動する回路に確実に続行して供給するこ
とができる。
【0024】請求項2に記載の発明にかかわるクロック
信号供給回路では、監視手段11は2つのクロック信号
がそれぞれ正常に供給されているか否かの判別を行い、
再構成手段12はこれらのクロック信号の内、このよう
な判別の結果が真である一方のクロック信号を特定す
る。さらに、監視手段11は、上述した判別の結果の
内、再構成手段12によって特定されたクロック信号に
対応する一方には何ら遅延を与えないが、他方にはこの
ような判別に要する時間の差の最大値を超える遅延を与
える。
【0025】すなわち、上述した2つのクロック信号に
ついて、共に供給されていない状態に対する復旧がはか
られた場合には、再構成手段12は、先行して特定した
一方のクロック信号について、他方のクロック信号より
先行して障害を検出することができる。したがって、選
択手段13は、2つのクロック信号が共に供給されない
状態から同時に供給される状態となった事象の発生に際
して、先行して再構成手段12によって特定されたクロ
ック信号をそのクロック信号に応じて作動する回路に確
実に続行して供給することができる。
【0026】請求項3に記載の発明にかかわるクロック
信号供給回路では、監視手段11は請求項1、2に記載
の発明と同様にして2つのクロック信号がそれぞれ正常
に供給されているか否かを判別し、かつ遅延手段21は
これらの判別の結果にこのような判別に要する時間の差
の最大値を超える遅延を与えて遅延情報として出力す
る。
【0027】また、調整手段22は、このような判別の
結果が共に偽であるときには、これらの遅延情報の内、
再構成手段12によって特定されたクロック信号に対応
する一方に上述した遅延を与えて他方には何ら遅延を与
えず、反対に共に真であるときには、その他方には同様
の遅延を与えるが一方には何ら遅延を与えることなく後
述する再構成手段に対して出力する。
【0028】再構成手段12は上述した遅延手段と調整
手段との連係の下で与えられる判別の結果に基づいて2
つのクロック信号の一方を特定し、選択手段13はこの
ようにして特定されたクロック信号をそのクロック信号
に応じて作動する回路に供給する。すなわち、監視手段
11、再構成手段12および選択手段13は、2つのク
ロック信号が同時に供給されない状態となったりこのよ
うな状態から復旧した場合には、それぞれ請求項1、2
に記載の発明と同様の判別の結果に基づいてこれらのク
ロック信号の何れかを特定することができるので、実際
の運用の過程でクロック信号について生じ得る事象に柔
軟に適応しつつ系の構成が維持される。
【0029】請求項4に記載の発明にかかわるクロック
信号供給回路では、非実装検知手段32は、系構成手段
31を構成するパッケージの内、非実装の状態となる過
程でその系構成手段31から出力される識別情報が更新
される要因となり得るパッケージについて、その非実装
の状態となる時点を先行して検知する。また、系構成手
段31は、2つのクロック信号がそれぞれ正常に供給さ
れているか否かの判別を行い、これらのクロック信号の
内、正常に与えられている一方のクロック信号を特定し
てその一方のクロック信号を示す識別情報を出力すると
共に、上述したように非実装検知手段32によって検知
された時点から非実装の状態となる最大の所要時間以上
の期間に、その識別情報を出力する処理を保留する。
【0030】選択手段13は、系構成手段31によって
出力された識別情報で示されるクロック信号をそのクロ
ック信号に応じて作動する回路に供給するが、系構成手
段31によって行われた判別の結果が共に偽であるとき
には上述したように識別情報が何ら更新されないので、
先行してその回路に供給されていたクロック信号を続行
して供給する。
【0031】請求項5に記載の発明にかかわるクロック
信号供給回路では、系構成手段31は、2つのクロック
信号がそれぞれ正常に供給されているか否かの判別を行
うことにより正常に供給されている一方のクロック信号
を特定し、かつその一方のクロック信号を示す識別情報
をビット列として送出する。このようなビット列につい
ては、一般に、系構成手段31を構成するパッケージが
非実装となったり交換される過程において発生する過渡
応答に起因して選択手段13に与えられる識別情報に対
して、符号間距離が所望の高い値に確保される条件下で
選定され得る。
【0032】選択手段13は、そのビット列と上述した
2つのクロック信号を個別に示す基準ビット列との相関
をとり、これらのクロック信号の内、得られた相関の結
果が予め決められた識別値を上回るクロック信号をその
クロック信号に応じて作動する回路に供給するが、反対
にその相関の結果が共に閾値を下回るときには、上述し
た回路に対して先行して供給されているクロック信号を
続行して供給する。
【0033】したがって、系構成手段31を構成するパ
ッケージが非実装となったり交換される過程において、
先行して回路に供給されているクロック信号が無用に切
り替えられることが回避される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0035】図4は、請求項1〜3に記載の発明に対応
した実施形態を示す図である。図において、図15に示
すものと機能および構成が同じものについては、同じ符
号を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実
施形態と図15に示す従来例との構成の相違点は、クロ
ック制御部106 11〜10622に代えてクロック制御部
5011〜5022が備えられた点にある。
【0036】クロック制御部5011では、上述したクロ
ック制御部10611と同様にして初段に監視回路107
11が備えられ、その監視回路10711の2つの出力はそ
れぞれタイミング調整回路5111を介して再構成回路1
0811の対応する入力に接続され、その再構成回路10
11の出力はタイミング調整回路5111の制御入力およ
びクロック制御部5011の対応する出力に接続される。
なお、クロック制御部5021、5012、5022の構成に
ついては、クロック制御部5011の構成と同じであるの
で、ここではその説明を省略する。
【0037】図5は、タイミング調整回路の構成を示す
図である。図において、遅延回路61aの入力とセレク
タ62aの一方のパルス入力とには監視回路10711
一方の出力が接続され、その遅延回路61aの出力はセ
レクタ62aの他方のパルス入力に接続される。セレク
タ62aの選択入力には再構成回路10811の出力が接
続され、そのセレクタ62aの出力は再構成回路108
11の一方の入力に接続される。遅延回路61bの入力と
セレクタ62bの一方のパルス入力とには監視回路10
11の他方の出力が接続され、その遅延回路61bの出
力はセレクタ62bの他方のパルス入力に接続される。
セレクタ62bの選択入力には再構成回路10811の出
力がインバータ63を介して接続され、そのセレクタ6
2bの出力は再構成回路10811の他方の入力に接続さ
れる。
【0038】なお、本実施形態と図1に示す原理ブロッ
ク図との対応関係については、監視回路10711〜10
22およびタイミング調整回路5111〜5122は監視手
段11に対応し、再構成回路10811〜10822は再構
成手段12に対応し、セレクタ10211〜10222は選
択手段13に対応する。
【0039】図6は、請求項1に記載の発明に対応した
実施形態の動作を説明する図である。以下、図4〜図6
を参照して請求項1に記載の発明に対応した本実施形態
の動作を説明する。再構成回路10811は、タイミング
調整回路5111を介して後述するように与えられる断情
報の論理値の組み合わせに応じて、従来例と同様にして
識別情報c 11を生成する。
【0040】監視回路10711は、セレクタ10211
入力端において第1のフレーム信号および第2のフレー
ム信号を監視することにより従来例と同様にして断情報
11、b11を生成し、これらの断情報をそれぞれ遅延回
路61a、61bに与える。遅延回路61a は、監視回路
10711を介して与えられる断情報a11と断情報b11
の間に生じ得る遅延時間(監視回路10711の伝搬遅延
時間を含む。)の差の最大値(以下、「最大ずれ時間」
という。)を超える時間τにわたる遅延をその断情報a
11に与える。なお、以下では、このようにして遅延が与
えられた断情報を「遅延断情報a11(τ)」という。
【0041】また、遅延回路61b は、監視回路107
11を介して与えられる断情報b11に同様の時間τにわた
る遅延を与えることにより、遅延断情報b11(τ)を生
成する。識別情報c11の論理値が「0」である場合に
は、セレクタ62a は遅延断情報a11(τ)を選択し、か
つセレクタ62b は断情報b11を選択する(図6(1))。
しかし、反対に識別情報c11の論理値が「1」である場
合には、セレクタ62 a は断情報a11を選択し、かつセ
レクタ62b は遅延断情報b11(τ)を選択する(図6
(2))。
【0042】すなわち、本実施形態によれば、第1およ
び第2のフレーム信号の内、識別情報c11の論理値で示
される現用のフレーム信号に対応した断情報については
上述した時間τにわたる遅延が与えられ、反対に予備の
フレーム信号に対応した断情報についてはこのような遅
延が与えられることなく再構成回路10811に与えられ
る。
【0043】したがって、これらのフレーム信号に両系
断の事象が発生したときには、現用のフレーム信号にか
かわる障害の検出が上述した時間にわたって遅延したタ
イミングで行われ、無用に予備のフレーム信号の選択が
行われることが回避される。以下、請求項2に記載の発
明に対応した実施形態について説明する。本実施形態と
請求項1に記載の発明に対応した実施形態との構成の相
違点は、図4に示すように、タイミング調整回路5111
(〜5122)に代えてタイミング調整回路5211(〜5
22)が備えられた点にある。
【0044】タイミング調整回路5211では、図5に破
線で示すように、セレクタ62aの選択入力にはインバ
ータ63を介して識別信号c11が与えられ、反対にセレ
クタ62bの選択入力に同様の識別情報c11が直接与え
られる。なお、タイミング調整回路5221、5212、5
22の構成についてはタイミング調整回路5211の構成
と同じであるので、ここではその説明および図示を省略
する。
【0045】なお、本実施形態と図1に示す原理ブロッ
ク図との対応関係については、監視回路10711〜10
22およびタイミング調整回路5211〜5222は監視手
段11に対応し、再構成回路10811〜10822は再構
成手段12に対応し、セレクタ10211〜10222は選
択手段13に対応する。図7は、請求項2に記載の発明
に対応した実施形態の動作を説明する図である。
【0046】以下、図4、図5、図7を参照して請求項
2に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明す
る。監視回路10711、再構成回路10811および遅延
回路61a 、61b の動作については、請求項1に記載
の発明に対応した実施形態における動作と同じであるか
ら、ここではその説明を省略する。
【0047】本実施形態では、識別情報c11の論理値が
「0」である場合には、請求項1に記載の発明に対応し
た実施形態とは反対に、セレクタ62a は断情報a11
選択し、かつセレクタ62b は遅延断情報b11(τ)を選
択する(図7(1))。さらに、識別情報c11の論理値が
「1」である場合には、同様にしてセレクタ62a は遅
延断情報a11(τ)を選択し、かつセレクタ62bは断情
報b11を選択する(図7(2))。
【0048】すなわち、本実施形態によれば、第1およ
び第2のフレーム信号の内、識別情報c11の論理値で示
される現用のフレーム信号と異なる予備のフレーム信号
に対応した断情報については上述した時間τにわたる遅
延が与えられ、反対に現用のフレームパルスに対応した
断情報についてはこのような遅延が与えられることなく
再構成回路10811に与えられる。
【0049】したがって、これらのフレーム信号に両系
復旧の事象が発生したときには、予備のフレーム信号に
かかわる障害が復旧したことの検出が上述した時間にわ
たって遅延したタイミングで行われ、無用に予備のフレ
ーム信号の選択が行われることが回避される。以下、請
求項3に記載の発明に対応した実施形態について説明す
る。
【0050】本実施形態と請求項1に記載の発明に対応
した実施形態との構成の相違点は、図4に示すように、
タイミング調整回路5111(〜5122)に代えてタイミ
ング調整回路5311(〜5322)が備えられた点にあ
る。図9は、タイミング調整回路の構成を示す図であ
る。図において、遅延回路71、アンドゲート72およ
びオアゲート73の一方の入力には監視回路10711
一方の出力が接続され、これらの遅延回路71、アンド
ゲート72およびオアゲート73の他方の入力には監視
回路10711の他方の出力が接続される。
【0051】遅延回路71の一方の出力は遅延処理回路
741、742の一方の入力に接続され、遅延回路71の
他方の出力は遅延処理回路741、742の他方の入力に
接続される。遅延処理回路741 の制御入力とインバー
タ75の入力とには再構成回路10811の出力が接続さ
れ、そのインバータ75の出力は遅延処理回路742
制御入力に接続される。遅延処理回路741 が有する2
つの出力はそれぞれセレクタ761、762の一方の入力
に接続され、遅延処理回路742 が有する2つの出力は
それぞれセレクタ761、762の他方の入力に接続され
る。
【0052】アンドゲート72の出力は立ち上がり微分
回路77を介してRS型フリップフロップ78のリセッ
ト入力に接続され、オアゲート73の出力は立ち下がり
微分回路79を介してRS型フリップフロップ78のセ
ット入力に接続される。RS型フリップフロップ78の
非反転出力はセレクタ761、762の選択入力に接続さ
れ、これらのセレクタ761、762の出力はそれぞれ再
構成回路10811の対応する入力に接続される。
【0053】なお、タイミング調整回路5312〜5322
の構成については、タイミング調整回路5311の構成と
同じであるから、ここではその説明および図示を説明す
る。また、遅延処理回路741、742の構成について
は、請求項1、2に記載の発明に対応した実施形態にそ
れぞれ設けられたタイミング調整回路5111、5211
構成と同じであるから、ここではその説明を省略する。
【0054】なお、本実施形態と図2に示す原理ブロッ
ク図との対応関係については、監視回路10711〜10
22およびタイミング調整回路5311〜5322は監視手
段11に対応し、再構成回路10811〜10822は再構
成手段12に対応し、セレクタ10211〜10222は選
択手段13に対応し、遅延回路71は遅延手段21に対
応し、アンドゲート72、オアゲート73、遅延処理回
路741、742、インバータ75、セレクタ761、7
2、立ち上がり微分回路77、RS型フリップフロッ
プ78および立ち下がり微分回路79は調整手段22に
対応する。
【0055】図9は、請求項3に記載の発明に対応した
実施形態のタイムチャートを示す図である。以下、図
4、図5、図8、図9を参照して請求項3に記載の発明
に対応した本実施形態の動作を説明する。本実施形態で
は、遅延回路71は、監視回路10711から出力される
2つの断信号a11、b11に対して最大ずれ時間を超える
時間αにわたる遅延を与える。なお、以下では、このよ
うにして遅延が与えられた断情報を「断情報a11’」お
よび「断情報b11’」という。
【0056】遅延処理回路741 は、このような断情報
に対し、請求項1に記載の発明に対応した実施形態と同
様にして、識別情報c11の論理値が「0」である場合に
は現用のフレーム信号に対応した断情報a11’、反対に
「1」である場合には断情報b11’に時間τにわたる遅
延を与える。また、遅延処理回路742 は、請求項2に
記載の発明に対応した実施形態と同様にして、識別情報
11の論理値が「0」である場合には予備のフレーム信
号に対応した断情報b11’、反対に「1」である場合に
は断情報a11’に時間τにわたる遅延を与える。
【0057】駆動電力の供給および保守や運用にかかわ
る担当者の操作に応じて始動が行われた後、上述した2
つのフレーム信号が共に正常に供給されない状態となっ
た場合には、2つの断情報a11、b11の論理値は共に
「1」となる。アンドゲート72は、図9に示されるよ
うに、このようなタイミングT1 を検出し、かつ立ち上
がり微分回路77を介してRS型フリップフロップ78
をリセットする。したがって、セレクタ761、762
は、論理値が「0」である選択情報が与えられる。この
ような状態では、セレクタ761、762は、上述した遅
延処理回路741 の出力を選択する。
【0058】したがって、請求項1に記載の発明に対応
した実施形態と同様にして、両系断の事象が発生したと
きに無用に予備のフレーム信号の選択が行われることが
回避される。また、駆動電力の供給が中断されたり保守
や運用にかかわる担当者の操作に応じて2つのフレーム
信号が共に正常に供給された場合には、監視回路107
11から出力される2つの断情報a11、b11の論理値は共
に「0」となる。
【0059】オアゲート73は、図9に示されるよう
に、このようなタイミングT2 を検出し、かつ立ち下が
り微分回路79を介してRS型フリップフロップ78を
セットする。したがって、セレクタ761、762には、
論理値が「1」である選択情報が与えられる。このよう
な状態では、セレクタ761、762は、上述した遅延処
理回路742 の出力を選択する。
【0060】したがって、請求項2に記載の発明に対応
した実施形態と同様にして、両系復旧の事象が発生した
ときに無用に予備のフレーム信号の選択が行われること
が回避される。なお、本実施形態では、遅延回路71が
遅延処理回路741、742の前段に備えられているが、
本発明はこのような構成に限定されず、例えば、その遅
延回路71は監視回路10711に一体化されてもよい。
【0061】図10は、請求項4に記載の発明に対応し
た実施形態を示す図である。図において、図15に示す
ものと機能および構成が同じものについては、同じ符号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施
形態と図15に示す従来例との構成の相違点は、クロッ
ク制御部106 11〜10622に代えてクロック制御部8
11〜8022が備えられた点にある。
【0062】クロック制御部8011では、上述したクロ
ック制御部10611と同様にして初段に監視回路107
11が備えられ、その監視回路10711の2つの出力はそ
れぞれ再構成回路8111を介してオアゲート82111
82112の一方の入力に接続される。監視回路10711
と再構成回路8111との制御出力はマスク信号生成回路
8311の入力に接続され、そのマスク信号生成回路83
11の出力はオアゲート82111、82112の他方の入力に
接続される。オアゲート82111、82112の出力はそれ
ぞれ保持選択回路8411の対応する入力に接続され、そ
の保持選択回路8411の出力はセレクタ10211の選択
入力に接続される。
【0063】なお、クロック制御部8012〜8022の構
成については、クロック制御部80 11の構成と同じであ
るから、ここではその説明を省略する。なお、本実施形
態と図3に示す原理ブロック図との対応関係について
は、監視回路10711〜10722、再構成回路8111
8122、オアゲート82111 〜82221、82112〜82
222 、保持選択回路8411〜8422は系構成手段31に
対応し、セレクタ10211〜10222は選択手段13に
対応し、マスク信号生成回路8311〜8322は非実装検
知手段32に対応する。
【0064】図11は、請求項4に記載の発明に対応し
た実施形態のタイムチャートを示す図である。図12
は、請求項4に記載の発明に対応した実施形態の動作を
説明する図である。以下、図10〜図12を参照して請
求項4に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明
する。
【0065】本実施形態では、再構成回路8111は、2
つの断情報a11、b11が正常に与えられない場合には論
理値が共に「1」である2ビットの組み合わせ情報(図
12(1))を生成する。なお、これらの断情報a11、b11
が正常に与えられ、かつ断情報a11のみが「0」である
場合には「0」と「1」(図12(2))、断情報b11のみ
が「0」である場合には「1」と「0」の論理値をとる
組み合わせ情報(図12(3))が生成される。
【0066】監視回路10711および再構成回路8111
を構成する個々のパッケージには、個別に実装されてい
るシェルフのスロットから抜き出される(非実装とな
る)ときに、接点の状態が反転するスイッチ(カードブ
ラ)が備えられ、このような接点の状態はワイヤードオ
アされてマスク信号生成回路8311に与えられる。
【0067】マスク信号生成回路8311は、上述したパ
ッケージの何れかが抜き出される際には、そのパッケー
ジに備えられたスイッチの接点の状態が反転したことを
認識すると、図11に示されるように、その時点T3
ら該当するパッケージが完全に抜き出される時点に至る
最大の所要時間以上のパルス幅Wを有するマスク信号を
生成する。
【0068】このようなマスク信号は、オアゲート82
111、82112を介して論理値が共に「1」である2ビッ
トの選択情報として保持選択回路8411に同時に与えら
れる(図12(4))。保持選択回路8411は、このような
論理値の選択情報を認識すると、先行して出力していた
識別情報c11(セレクタ10211に与えられる)の論理
値を何ら更新することなく保持する(図12(5))。
【0069】さらに、そのマスク信号の論理値が共に
「0」に復旧した時点には、上述した選択情報の論理値
は再構成回路8111から出力される組み合わせ情報の論
理値に等しくなるので、該当するパッケージが完全に抜
き出された後の定常的な状態においては論理値が共に
「1」である選択情報が安定に与えられる(図12
(6))。したがって、パッケージが抜き出される過程にお
いて過渡的にチャタリング(パッケージとシェルフとの
間の接続に供されるコネクタの接点の接続が断続される
こと)が発生した場合においても、無用に予備のフレー
ム信号がセレクタ10211によって選択されることが回
避される。
【0070】なお、再構成回路8111の動作について
は、従来例における再構成回路108 11の動作と同じで
あるから、ここではその説明を省略する。さらに、本実
施形態では、マスク信号のパルス幅がパッケージが完全
に抜き出されるために所要する最大の時間以上の値に設
定されているが、本発明はこのようなパルス幅に限定さ
れず、例えば、パッケージの交換に所要する最大の時間
以上の値に設定されてもよい。
【0071】また、本実施形態では、マスク信号に応じ
てマスク処理が施される組み合わせ情報のビット数が
「2」となっているが、本発明はこのようなビット数に
限定されず、「3」以上の値に設定されてもよい。さら
に、本実施形態では、パッケージが抜き出されるタイミ
ングを先行して得るために上述したスイッチ(カードブ
ラ)が適用されているが、本発明はこのような構成に限
定されず、例えば、そのパッケージとシェルフとの接続
に適用された活線(専用のコネクタによって構成される
ものに限らず、プリントジャックとこれに接触するプリ
ントパターンとして構成されるものを含む。)の内、先
行して接続が絶たれるものが利用されたり、保守や運用
に供される端末装置から通信リンクを介して通知される
非実装の情報が利用されてもよい。
【0072】図13は、請求項5に記載の発明に対応し
た実施形態を示す図である。図において、図10に示す
ものと機能および構成が同じものについては、同じ符号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施
形態と図10に示す請求項4に記載の発明に対応する実
施形態との構成の相違点は、クロック制御部8011〜8
22に代えてクロック制御部9011〜9022が備えられ
た点にある。
【0073】クロック制御部9011では、上述したクロ
ック制御部8011と同様にして初段に監視回路10711
が備えられ、最終段に保持選択回路8411が備えられ、
マスク信号生成回路8311が備えられず、再構成回路8
11に代えて最終段にシフトレジスタ(SR)9211
有する再構成回路9111が備えられ、オアゲート82
111、82112に代えて入力端が再構成回路9111の出力
に並列に接続された比較回路93111、93112が備えら
れる。
【0074】これらの比較回路93111、93112の基準
入力には、第1のフレーム信号に対応した第1のビット
パターン(ここでは、簡単のため「01010」 であると仮
定する。)と、第2のフレーム信号に対応した第2のビ
ットパターン(ここでは、簡単のため「10101」 である
と仮定する。)とがそれぞれ与えられる。さらに、比較
回路93111、93112の出力は保持選択回路8411の対
応する入力に接続され、その保持選択部8411の出力は
セレクタ10211の選択入力に接続される。
【0075】なお、クロック制御部9012〜9022の構
成については、クロック制御部90 11の構成と同じであ
るから、ここではその説明を省略する。なお、本実施形
態と図3に示す原理ブロック図との対応関係について
は、監視回路10711〜10722、再構成回路9111
9122、シフトレジスタ9211〜9222、比較回路93
111〜93221、93112〜93222、保持選択回路8411
〜8422は系構成手段31に対応し、セレクタ10211
〜10222は選択手段13に対応する。
【0076】図14は、請求項5に記載の発明に対応し
た実施形態の動作を説明する図である。以下、図13、
図14を参照して請求項5に記載の発明に対応した本実
施形態の動作を説明する。再構成回路9111は、監視回
路10711によって従来例と同様にして与えられる断情
報a11、b11の論理値の何れかが変化したことを認識す
ると新たな論理値の組み合わせをデコードすることによ
り、セレクタ10211が新たに選択すべきフレーム信号
を示すビット列(上述した第1のビットパターンと第2
のビットパターンとの何れか一方)をシフトレジスタ9
11にロードする。さらに、再構成回路9111は、上述
したビット列を構成するビットの数に等しい5周期にわ
たってシフトレジスタ9211にクロックを与え、そのシ
フトレジスタ9211は先行してロードされたビット列を
直列に送出する(図14(1))。
【0077】比較回路93111、93112は、そのビット
列と個別に基準入力に与えられているビットパターンと
の相関をとり、両者が予め決められた精度で一致したと
きにはその旨を示す論理値「0」を保持選択回路8411
に与え、反対に一致しなかった場合にはその旨を示す論
理値「1」を同様に保持選択回路8411に与える(図1
4(2))。
【0078】なお、このようにして与えられる論理値の
組み合わせに応じた保持選択回路8411の動作について
は、請求項4に記載の発明に対応した実施形態における
動作と同じであるから、ここではその説明を省略する。
このように本実施形態によれば、監視回路10711や再
構成回路9111を構成するパッケージが抜き出されたり
交換される過程において、シフトレジスタ92 11に与え
られるビット列が上述した第1のビットパターンと第2
のビットパターンとの何れにも一致あるいは類似しない
場合には、比較回路93111、93112における相関の結
果は共に「1」となり、請求項4に記載の発明に対応し
た実施形態と同様にして、チャタリングが発生しても無
用に予備のフレーム信号がセレクタ10211によって選
択されることが回避される(図14(3))。
【0079】なお、本実施形態では、第1のビットパタ
ーンと第2のビットパターンとが直列のパルス信号に変
換されているが、本発明はこのような構成に限定され
ず、並列に与えられてもよい。また、本実施形態では、
比較回路93111、93112は直列に与えられるビット列
との同期をとりつつ直−並列変換を行い、かつ基準入力
に与えられているビットパターンとの相関をとっている
が、本発明はこのような構成に限定されず、たとえば、
そのビット列についてパルス幅等の検定を併せて行うこ
ともできる。
【0080】さらに、本実施形態では、第1のビットパ
ターンと第2のビットパターンとのビット数が同じ
「5」に設定されているが、本発明はこのようなビット
数に限定されず、例えば、ハードウエアやソフトウエア
の規模が許容される程度に抑えられ、かつ所望の応答性
と信頼度とが確保されるならば、如何なるビット数のビ
ットパターンが適用されてもよい。
【0081】また、本実施形態では、全てディジタル回
路で構成されているが、本発明はこのような構成に限定
されず、特にシフトレジスタ9211、比較回路93
111 、93112 および保持選択回路8411については、
等価なアナログ回路で構成されてもよい。さらに、上述
した各実施形態では、セレクタ10211、10212が選
択すべきフレーム信号を決定するために行われる系構成
についてのみ記述されているが、本発明は、セレクタ1
0221、10222が選択すべきクロック信号を決定する
ために行われる系構成についても、同様に適用可能であ
る。
【0082】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、両系断時における無用なクロック信号の切り換えが
回避される。また、請求項2に記載の発明では、両系復
旧時における無用なクロック信号の切り換えが回避され
る。
【0083】さらに、請求項3に記載の発明では、両系
断時、並びに両系復旧時における無用なクロック信号の
切り換えが回避される。また、請求項4、5に記載の発
明では、パッケージが非実装となる過程における無用な
クロック信号の切り換えが回避される。したがって、こ
れらの発明が適用されたクロック供給回路では、運用お
よび保守の効率化がはかられ、かつ高い信頼性が確保さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図2】請求項3に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図3】請求項4、5に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図4】請求項1〜3に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
【図5】タイミング調整回路の構成を示す図である。
【図6】請求項1に記載の発明に対応した実施形態の動
作を説明する図である。
【図7】請求項2に記載の発明に対応した実施形態の動
作を説明する図である。
【図8】タイミング調整回路の構成を示す図である。
【図9】請求項3に記載の発明に対応した実施形態のタ
イムチャートを示す図である。
【図10】請求項4に記載の発明に対応した実施形態を
示す図である。
【図11】請求項4に記載の発明に対応した実施形態の
タイムチャートを示す図である。
【図12】請求項4に記載の発明に対応した実施形態の
動作を説明する図である。
【図13】請求項5に記載の発明に対応した実施形態を
示す図である。
【図14】請求項5に記載の発明に対応した実施形態の
動作を説明する図である。
【図15】伝送装置に搭載されたクロック信号供給回路
の構成例を示す図である。
【図16】クロック信号供給回路の動作を説明する図で
ある。
【符号の説明】
11 監視手段 12 再構成手段 13 選択手段 21 遅延手段 22 調整手段 31 系構成手段 32 非実装検知手段 50,80,90,106 クロック制御部 51,52,53 タイミング調整回路 61,71 遅延回路 62,76,102 セレクタ 63,75 インバータ 72 アンドゲート 73,82 オアゲート 74 遅延処理回路 77 立ち上がり微分回路 78 RS型フリップフロップ 79 立ち下がり微分回路 81,91,108 再構成回路 83 マスク信号生成回路 84 保持選択回路 92 シフトレジスタ(SR) 93 比較回路 100 クロック生成部 101 クロック分配部 103 位相同期回路(PLL) 104,105 分配回路 107 監視回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのクロック信号が個別に正常に与え
    られているか否かの判別を行い、その判別の結果を出力
    する監視手段と、 前記2つのクロック信号の内、前記監視手段によって出
    力された判別の結果が真である一方を特定する再構成手
    段と、 前記2つのクロック信号の内、前記再構成手段によって
    特定されたクロック信号をそのクロック信号に応じて作
    動する回路に供給する選択手段とを備えたクロック信号
    供給回路において、 前記監視手段は、 前記判別の結果の内、前記再構成手段によって特定され
    たクロック信号に対応する一方に、前記2つのクロック
    信号の個々について前記判別に要する時間の差の最大値
    を超える遅延を与えて出力する手段を含むことを特徴と
    するクロック信号供給回路。
  2. 【請求項2】 2つのクロック信号が個別に正常に与え
    られているか否かの判別を行い、その判別の結果を出力
    する監視手段と、 前記2つのクロック信号の内、前記監視手段によって出
    力された判別の結果が真である一方を特定する再構成手
    段と、 前記2つのクロック信号の内、前記再構成手段によって
    特定されたクロック信号をそのクロック信号に応じて作
    動する回路に供給する選択手段とを備えたクロック信号
    供給回路において、 前記監視手段は、 前記判別の結果の内、前記再構成手段によって特定され
    たクロック信号に対応しない一方に、前記2つのクロッ
    ク信号の個々について前記判別に要する時間の差の最大
    値を超える遅延を与えて出力する手段を含むことを特徴
    とするクロック信号供給回路。
  3. 【請求項3】 2つのクロック信号が個別に正常に与え
    られているか否かの判別を行い、その判別の結果を出力
    する監視手段と、 前記2つのクロック信号の内、前記監視手段によって出
    力された判別の結果が真である一方を特定する再構成手
    段と、 前記2つのクロック信号の内、前記再構成手段によって
    特定されたクロック信号をそのクロック信号に応じて作
    動する回路に供給する選択手段とを備えたクロック信号
    供給回路において、 前記監視手段は、 前記判別の結果に、前記2つのクロック信号の個々につ
    いて前記判別に要する時間の差の最大値を超える遅延を
    個別に与えて遅延情報として出力する遅延手段と、 前記判別の結果が共に偽であるときには前記遅延情報の
    内、前記再構成手段によって特定されたクロック信号に
    対応する一方に、反対に共に真であるときには他方に、
    それぞれ前記最大値を超える遅延を与えて前記判別の結
    果として出力する調整手段とを含むことを特徴とするク
    ロック信号供給回路。
  4. 【請求項4】 2つのクロック信号が個別に正常に与え
    られているか否かの判別を行い、これらのクロック信号
    の内、正常に与えられている一方を特定し、かつその一
    方のクロック信号を示す識別情報を出力する系構成手段
    と、 前記2つのクロック信号の内、前記系構成手段によって
    出力された識別情報で示されるクロック信号について、
    そのクロック信号に応じて作動する回路に対する供給を
    行い、前記判別の結果が共に偽であるときにその供給を
    続行する選択手段とを備えたクロック信号供給回路にお
    いて、 前記系構成手段を構成するパッケージの内、非実装の状
    態に至る過程で前記識別情報が更新される要因となり得
    るパッケージについて、その非実装の状態となる時点を
    先行して検知する非実装検知手段を備え、 前記系構成手段は、 前記非実装検知手段によって検知された時点から前記非
    実装の状態に至る最大の所要時間以上の期間にわたって
    前記識別情報を出力する処理を保留する手段を含むこと
    を特徴とするクロック信号供給回路。
  5. 【請求項5】 2つのクロック信号が個別に正常に与え
    られているか否かの判別を行い、これらのクロック信号
    の内、正常に与えられている一方を特定し、かつその一
    方のクロック信号を示す識別情報を出力する系構成手段
    と、 前記2つのクロック信号の内、前記系構成手段によって
    出力された識別情報で示されるクロック信号について、
    そのクロック信号に応じて作動する回路に対する供給を
    行い、前記判別の結果が共に偽であるときにその供給を
    続行する選択手段とを備えたクロック信号供給回路にお
    いて、 前記系構成手段は、 前記識別情報をビット列として送出し、 前記選択手段は、 前記系構成手段によって送出されたビット列と前記2つ
    のクロック信号を個別に示す基準ビット列との相関をと
    り、それらの相関の結果が共に予め定められた閾値を下
    回るときに前記供給を続行することを特徴とするクロッ
    ク信号供給回路。
JP8201858A 1996-07-31 1996-07-31 クロック信号供給回路 Withdrawn JPH1049249A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8201858A JPH1049249A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 クロック信号供給回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8201858A JPH1049249A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 クロック信号供給回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1049249A true JPH1049249A (ja) 1998-02-20

Family

ID=16448061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8201858A Withdrawn JPH1049249A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 クロック信号供給回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1049249A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2501398B2 (ja) 光ファイバ―によるデ―タ通信の高速で柔軟性のある多重化用の装置と方法
US20020082790A1 (en) Method, clock generator module and receiver module for synchronising a receiver module
US3451042A (en) Redundant signal transmission system
JPH1049249A (ja) クロック信号供給回路
CN111416681B (zh) 一种适应多场景应用的高可靠时频同步组网方法
KR0164110B1 (ko) 시스템 클럭 분배 장치
JP2001127729A (ja) Sdh伝送装置の試験装置
JPH089478A (ja) 構内交換機の網同期クロック選択回路
JP3720552B2 (ja) 二重化クロックの同期制御システム
JP2776417B2 (ja) 多重化クロック分配方式
US20020175721A1 (en) Frame synchronism detection circuit
KR100372997B1 (ko) 에이티엠 교환 시스템에서의 클럭 절체 제어 장치 및 방법
JPH09261787A (ja) Pll回路におけるクロック同期回路
JP4192581B2 (ja) クロック切替装置
JPH11243385A (ja) クロック切替機能監視システム
KR940010204B1 (ko) Tug2/c3 신호의 aug 신호 형성을 위한 고속 다중 장치
JP2002033721A (ja) 従属同期方法およびディジタル回線終端装置
JPH08191338A (ja) 伝送路監視方法および装置
JP3688754B2 (ja) 網同期クロックの切替方式
KR20030055375A (ko) 이중화된 스위치 보드 및 라인 접속 보드 사이의 클럭동기화를 위한 시스템
JPH08288959A (ja) リングネットワークにおけるクロック切替方法
JP2976987B2 (ja) Ic試験装置
JPS6359130A (ja) 回線切替装置
JPH08147179A (ja) データ乗換制御回路
JPH10145878A (ja) プロテクションスイッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031007