JPH1049080A - 配線基板、配線基板の製造方法、該配線基板を用いた液晶素子及び該液晶素子の製造方法 - Google Patents
配線基板、配線基板の製造方法、該配線基板を用いた液晶素子及び該液晶素子の製造方法Info
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- JPH1049080A JPH1049080A JP20261996A JP20261996A JPH1049080A JP H1049080 A JPH1049080 A JP H1049080A JP 20261996 A JP20261996 A JP 20261996A JP 20261996 A JP20261996 A JP 20261996A JP H1049080 A JPH1049080 A JP H1049080A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 透光性基材に付着した付着物の影響を受ける
ことのない配線基板、配線基板の製造方法、配線基板を
用いた液晶素子及び液晶素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 補助電極10を形成した後、圧潰手段2
0にて透光性基材6を加圧することにより、透光性基材
6の表面に付着すると共に補助電極10の上面より突出
する通常の超音波やブラシを用いた洗浄工程で落とすこ
との出来ない強い付着力を持ったゴミ等の付着物21を
圧潰する。
ことのない配線基板、配線基板の製造方法、配線基板を
用いた液晶素子及び液晶素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 補助電極10を形成した後、圧潰手段2
0にて透光性基材6を加圧することにより、透光性基材
6の表面に付着すると共に補助電極10の上面より突出
する通常の超音波やブラシを用いた洗浄工程で落とすこ
との出来ない強い付着力を持ったゴミ等の付着物21を
圧潰する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶素子等に用い
られる配線基板、配線基板の製造方法、配線基板を用い
た液晶素子及び液晶素子の製造方法に関し、特に配線基
板を形成する透光性基材に付着するゴミ等の付着物の処
理に関する。
られる配線基板、配線基板の製造方法、配線基板を用い
た液晶素子及び液晶素子の製造方法に関し、特に配線基
板を形成する透光性基材に付着するゴミ等の付着物の処
理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶素子等に用いられている配線
基板は、透光性基材の上にITO等の透明電極を形成し
ていた。しかし、この透明電極は抵抗率が高いため、表
示面積の大型化、高精細化に伴い液晶素子内における電
圧波形の遅延が問題となっていた。ここで、抵抗率を下
げるため、例えば透明電極を厚く形成することも考えら
れるが、このようにした場合には、成膜に時間・コスト
がかかるばかりでなく、透明性が悪くなる等の欠点があ
った。
基板は、透光性基材の上にITO等の透明電極を形成し
ていた。しかし、この透明電極は抵抗率が高いため、表
示面積の大型化、高精細化に伴い液晶素子内における電
圧波形の遅延が問題となっていた。ここで、抵抗率を下
げるため、例えば透明電極を厚く形成することも考えら
れるが、このようにした場合には、成膜に時間・コスト
がかかるばかりでなく、透明性が悪くなる等の欠点があ
った。
【0003】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば特開平2−63019号公報に示されるもの
のように、金属からなる補助電極(以下金属電極とい
う)を膜厚の薄い主電極である透明電極に併設して形成
することが行われていた。ここで、このような配線基板
は、透光性基材の表面に金属電極をパターン形成した
後、この金属電極間に表面が露出するようにして透明な
絶縁物を埋め込んで絶縁層を形成し、この後、この絶縁
層及び露出した金属電極表面上にITO膜等の透明電極
を形成したものである。
に、例えば特開平2−63019号公報に示されるもの
のように、金属からなる補助電極(以下金属電極とい
う)を膜厚の薄い主電極である透明電極に併設して形成
することが行われていた。ここで、このような配線基板
は、透光性基材の表面に金属電極をパターン形成した
後、この金属電極間に表面が露出するようにして透明な
絶縁物を埋め込んで絶縁層を形成し、この後、この絶縁
層及び露出した金属電極表面上にITO膜等の透明電極
を形成したものである。
【0004】ところで、このような構成の配線基板の製
造方法としては、例えば特願平5−158182号明細
書に示すように、金属電極間を埋める絶縁物として透明
な樹脂を用いたものがある。次に、このような製造方法
を図10、図11に示す。
造方法としては、例えば特願平5−158182号明細
書に示すように、金属電極間を埋める絶縁物として透明
な樹脂を用いたものがある。次に、このような製造方法
を図10、図11に示す。
【0005】まず、図10の(a)のように表面が平ら
な平滑板201の表面に高分子材料の一例である紫外線
(UV)硬化型樹脂等の樹脂液(モノマー液)202を
所定量滴下する。次に(b)に示すようにあらかじめ金
属電極203がパターン形成された透光性基材の一例で
あるガラス基板204を、(c)に示すように平滑板2
01に、配線面203aを平滑板201に向けた状態で
樹脂液202を挟むように接触させる。
な平滑板201の表面に高分子材料の一例である紫外線
(UV)硬化型樹脂等の樹脂液(モノマー液)202を
所定量滴下する。次に(b)に示すようにあらかじめ金
属電極203がパターン形成された透光性基材の一例で
あるガラス基板204を、(c)に示すように平滑板2
01に、配線面203aを平滑板201に向けた状態で
樹脂液202を挟むように接触させる。
【0006】次に、(d)に示すように平滑板201と
ガラス基板204とを圧着手段であるプレス機205に
セットした後、図11の(a)に示すようにプレス手段
205aで上下方向から圧力を加え、これら両板20
1,204を全面にわたって圧着させ、この後プレスに
より一体と成った両板201,204をプレス機205
から取り出す。
ガラス基板204とを圧着手段であるプレス機205に
セットした後、図11の(a)に示すようにプレス手段
205aで上下方向から圧力を加え、これら両板20
1,204を全面にわたって圧着させ、この後プレスに
より一体と成った両板201,204をプレス機205
から取り出す。
【0007】次に、この両板201,204の一体物2
06に対し、(b)に示すようにガラス基板204側か
ら高分子材料硬化光であるUV光207をあてて樹脂液
202を硬化させ、この後、(c)に示すように一体物
206から平滑板201を離型し、(d)に示すような
埋め込み透光性の金属電極基板208を形成する。
06に対し、(b)に示すようにガラス基板204側か
ら高分子材料硬化光であるUV光207をあてて樹脂液
202を硬化させ、この後、(c)に示すように一体物
206から平滑板201を離型し、(d)に示すような
埋め込み透光性の金属電極基板208を形成する。
【0008】そして、このようにして金属電極基板20
8を形成した後、金属電極基板208を洗浄して未硬化
のUV硬化樹脂を除去し、最後に金属電極基板208の
金属電極203及び硬化した樹脂液202により形成さ
れた絶縁層209の表面に透明電極を形成して配線基板
を得るようにしている。さらに、この後、この配線基板
を対向させると共に、この配線基板間に液晶を充填する
ことにより液晶素子を得るようにしている。
8を形成した後、金属電極基板208を洗浄して未硬化
のUV硬化樹脂を除去し、最後に金属電極基板208の
金属電極203及び硬化した樹脂液202により形成さ
れた絶縁層209の表面に透明電極を形成して配線基板
を得るようにしている。さらに、この後、この配線基板
を対向させると共に、この配線基板間に液晶を充填する
ことにより液晶素子を得るようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の配線基板、配線基板の製造方法、配線基板を用い
た液晶素子及び液晶素子の製造方法において、平滑板と
ガラス基板とを加圧密着する前に、超音波やブラシを用
いてガラス基板上に付着した種々のゴミや突起物等の付
着物を除去するようにしている。
従来の配線基板、配線基板の製造方法、配線基板を用い
た液晶素子及び液晶素子の製造方法において、平滑板と
ガラス基板とを加圧密着する前に、超音波やブラシを用
いてガラス基板上に付着した種々のゴミや突起物等の付
着物を除去するようにしている。
【0010】ところが、付着力の強い付着物は、このよ
うな通常の除去方法では除去することができない。そし
て、このように除去できない付着物がガラス基板に残っ
た場合、図12の(a)に示すように樹脂液202を挟
んで平滑板201と付着物210が残ったガラス基板2
04とを合わせ、(b)に示すようにプレス機205に
より上下から圧力を加えると、(c)に示すように広い
範囲に渡って樹脂液202の厚さと金属配線203の高
さが同一になるが、付着物210が金属配線203の上
面より突出した場合には、この付着物210の周辺部分
の平滑板201が付着物210により撓むようになる。
うな通常の除去方法では除去することができない。そし
て、このように除去できない付着物がガラス基板に残っ
た場合、図12の(a)に示すように樹脂液202を挟
んで平滑板201と付着物210が残ったガラス基板2
04とを合わせ、(b)に示すようにプレス機205に
より上下から圧力を加えると、(c)に示すように広い
範囲に渡って樹脂液202の厚さと金属配線203の高
さが同一になるが、付着物210が金属配線203の上
面より突出した場合には、この付着物210の周辺部分
の平滑板201が付着物210により撓むようになる。
【0011】ここで、このように平滑板201が撓む
と、樹脂液202が完全にプレスされず付着物210の
周辺の樹脂液202の高さが金属配線203より高くな
る盛り上がり部分211が生じるようになる。
と、樹脂液202が完全にプレスされず付着物210の
周辺の樹脂液202の高さが金属配線203より高くな
る盛り上がり部分211が生じるようになる。
【0012】そして、このような盛り上がり部分211
を有する金属電極基板208に透明電極を形成した配線
基板を用いて液晶素子を構成した場合、画素エリア内に
セルギャップむらが発生し、均一な表示を行うことがで
きないという問題点があった。
を有する金属電極基板208に透明電極を形成した配線
基板を用いて液晶素子を構成した場合、画素エリア内に
セルギャップむらが発生し、均一な表示を行うことがで
きないという問題点があった。
【0013】そこで、本発明は、このような従来の問題
点を解決するためになされたものであり、ガラス基板
(透光性基材)に付着した付着物の影響を受けることの
ない配線基板、配線基板の製造方法、配線基板を用いた
液晶素子及び液晶素子の製造方法を提供することを目的
とするものである。
点を解決するためになされたものであり、ガラス基板
(透光性基材)に付着した付着物の影響を受けることの
ない配線基板、配線基板の製造方法、配線基板を用いた
液晶素子及び液晶素子の製造方法を提供することを目的
とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、透光性基材の
表面に形成された複数の補助電極と、前記補助電極間に
形成された絶縁層と、前記補助電極及び絶縁層の表面に
形成された主電極とを有する配線基板において、前記透
光性基材は、前記補助電極を形成した後の圧潰手段によ
る加圧により、該透光性基材の表面に付着すると共に前
記補助電極の上面より突出するゴミ等の付着物を圧潰す
るようにしていることを特徴とするものである。
表面に形成された複数の補助電極と、前記補助電極間に
形成された絶縁層と、前記補助電極及び絶縁層の表面に
形成された主電極とを有する配線基板において、前記透
光性基材は、前記補助電極を形成した後の圧潰手段によ
る加圧により、該透光性基材の表面に付着すると共に前
記補助電極の上面より突出するゴミ等の付着物を圧潰す
るようにしていることを特徴とするものである。
【0015】また本発明は、前記圧潰手段は、平行平板
プレス又はロールプレスにより前記付着物を圧潰するも
のであることを特徴とするものである。
プレス又はロールプレスにより前記付着物を圧潰するも
のであることを特徴とするものである。
【0016】また本発明は、前記圧潰手段は、前記透光
性基材のゴミ等の付着部分にのみ圧力を加えるように構
成されていることを特徴とするものである。
性基材のゴミ等の付着部分にのみ圧力を加えるように構
成されていることを特徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記透光性基材は、前記圧
潰手段による加圧の後の洗浄により、前記圧潰された付
着物を除去するようにしていることを特徴とするもので
ある。
潰手段による加圧の後の洗浄により、前記圧潰された付
着物を除去するようにしていることを特徴とするもので
ある。
【0018】また本発明は、透光性基材の表面に形成さ
れた複数の補助電極と、前記補助電極間に形成された絶
縁層と、前記補助電極及び絶縁層の表面に形成された主
電極とを有する配線基板の製造方法において、前記透光
性基材の表面に補助電極を形成する工程と、前記補助電
極が形成された透光性基材に付着すると共に前記補助電
極の上面より突出するゴミ等の付着物を圧潰するよう該
透光性基材の表面を加圧する工程と、を有することを特
徴とするものである。
れた複数の補助電極と、前記補助電極間に形成された絶
縁層と、前記補助電極及び絶縁層の表面に形成された主
電極とを有する配線基板の製造方法において、前記透光
性基材の表面に補助電極を形成する工程と、前記補助電
極が形成された透光性基材に付着すると共に前記補助電
極の上面より突出するゴミ等の付着物を圧潰するよう該
透光性基材の表面を加圧する工程と、を有することを特
徴とするものである。
【0019】また本発明は、透光性基材の表面に形成さ
れた複数の補助電極と、前記補助電極間に形成された絶
縁層と、前記補助電極及び絶縁層の表面に形成された主
電極とを有する一対の配線基板により液晶を挟持する液
晶素子において、前記配線基板の透光性基材は、前記補
助電極を形成した後の加圧により、該透光性基材の表面
に付着すると共に前記補助電極の上面より突出するゴミ
等の付着物を圧潰するようにしていることを特徴とする
ものである。
れた複数の補助電極と、前記補助電極間に形成された絶
縁層と、前記補助電極及び絶縁層の表面に形成された主
電極とを有する一対の配線基板により液晶を挟持する液
晶素子において、前記配線基板の透光性基材は、前記補
助電極を形成した後の加圧により、該透光性基材の表面
に付着すると共に前記補助電極の上面より突出するゴミ
等の付着物を圧潰するようにしていることを特徴とする
ものである。
【0020】また本発明は、透光性基材の表面に形成さ
れた複数の補助電極と、前記補助電極間に形成された絶
縁層と、前記補助電極及び絶縁層の表面に形成された主
電極とを有する一対の配線基板により液晶を挟持する液
晶素子の製造方法において、前記透光性基材の表面に補
助電極を形成する工程と、前記補助電極が形成された透
光性基材に付着すると共に前記補助電極の上面より突出
するゴミ等の付着物を圧潰するよう該透光性基材の表面
を加圧する工程と、前記絶縁層を形成する工程と、前記
絶縁層及び前記補助電極の表面に主電極を形成する工程
と、前記主電極が形成された配線基板を対向させると共
に前記液晶を挟持するよう前記対向する配線基板間に液
晶を充填する工程と、を有することを特徴とするもので
ある。
れた複数の補助電極と、前記補助電極間に形成された絶
縁層と、前記補助電極及び絶縁層の表面に形成された主
電極とを有する一対の配線基板により液晶を挟持する液
晶素子の製造方法において、前記透光性基材の表面に補
助電極を形成する工程と、前記補助電極が形成された透
光性基材に付着すると共に前記補助電極の上面より突出
するゴミ等の付着物を圧潰するよう該透光性基材の表面
を加圧する工程と、前記絶縁層を形成する工程と、前記
絶縁層及び前記補助電極の表面に主電極を形成する工程
と、前記主電極が形成された配線基板を対向させると共
に前記液晶を挟持するよう前記対向する配線基板間に液
晶を充填する工程と、を有することを特徴とするもので
ある。
【0021】また、本発明のように補助電極を形成した
後、圧潰手段にて透光性基材を加圧することにより、透
光性基材の表面に付着すると共に補助電極の上面より突
出する通常の超音波やブラシを用いた洗浄工程で落とす
ことの出来ない強い付着力を持ったゴミ等の付着物を圧
潰するようにする。
後、圧潰手段にて透光性基材を加圧することにより、透
光性基材の表面に付着すると共に補助電極の上面より突
出する通常の超音波やブラシを用いた洗浄工程で落とす
ことの出来ない強い付着力を持ったゴミ等の付着物を圧
潰するようにする。
【0022】また、配線基板の製造方法において、透光
性基材の表面に補助電極を形成する工程の後に、透光性
基材の表面を加圧する工程を設けることにより、透光性
基材の表面に付着した補助電極の上面より突出するゴミ
等の付着物を圧潰するようにする。
性基材の表面に補助電極を形成する工程の後に、透光性
基材の表面を加圧する工程を設けることにより、透光性
基材の表面に付着した補助電極の上面より突出するゴミ
等の付着物を圧潰するようにする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
て図面を用いて説明する。
【0024】図1は、本発明の実施の形態に係る配線基
板を用いた液晶素子の構造を示す断面図であり、同図に
おいて、1は液晶素子、2は配線基板、3は液晶、4は
シール材、5はスペーサである。ここで、この配線基板
2は、透光性基材の一例であるガラス基板6と、主電極
である透明電極7と、補助電極である金属電極10と、
高分子材料である紫外線硬化型樹脂で形成され、金属電
極10間を絶縁する絶縁層11とを有したものである。
なお、この配線基板2には絶縁膜8及び配向膜9が形成
されている。
板を用いた液晶素子の構造を示す断面図であり、同図に
おいて、1は液晶素子、2は配線基板、3は液晶、4は
シール材、5はスペーサである。ここで、この配線基板
2は、透光性基材の一例であるガラス基板6と、主電極
である透明電極7と、補助電極である金属電極10と、
高分子材料である紫外線硬化型樹脂で形成され、金属電
極10間を絶縁する絶縁層11とを有したものである。
なお、この配線基板2には絶縁膜8及び配向膜9が形成
されている。
【0025】ところで、この配線基板2を製造する際、
既述したようにガラス基板上に付着した種々の付着物に
よって樹脂が盛り上がるということがあることから、本
発明においては、UV硬化型樹脂を使った平坦化の前
に、図2の(a)のようにガラス基板6を圧潰手段20
にセットした後、(b)に示すように圧潰手段20aに
て圧力を加え、洗浄では除去しにくい金属等の付着物2
1を圧潰し、(c)のように平坦化、即ち少なくとも金
属電極10よりも低い状態にする。
既述したようにガラス基板上に付着した種々の付着物に
よって樹脂が盛り上がるということがあることから、本
発明においては、UV硬化型樹脂を使った平坦化の前
に、図2の(a)のようにガラス基板6を圧潰手段20
にセットした後、(b)に示すように圧潰手段20aに
て圧力を加え、洗浄では除去しにくい金属等の付着物2
1を圧潰し、(c)のように平坦化、即ち少なくとも金
属電極10よりも低い状態にする。
【0026】ここで、つぶれた付着物21は平面的に画
素内に広がってしまうが、このようにつぶれた付着物2
1が広がっても、表示が困難になる画素数は最大でも数
画素程度であり、樹脂盛り上がりによる表示不良による
影響に較べれば格段に小さい範囲で収まる。また、つぶ
れた際に付着物が付着力を失った場合には、続けて洗浄
を行うことにより簡単に除去できる。
素内に広がってしまうが、このようにつぶれた付着物2
1が広がっても、表示が困難になる画素数は最大でも数
画素程度であり、樹脂盛り上がりによる表示不良による
影響に較べれば格段に小さい範囲で収まる。また、つぶ
れた際に付着物が付着力を失った場合には、続けて洗浄
を行うことにより簡単に除去できる。
【0027】次に、このような付着物圧潰工程を有する
本発明の実施の形態に係る配線基板の製造方法を説明す
る。
本発明の実施の形態に係る配線基板の製造方法を説明す
る。
【0028】本実施の形態においては、まず、図3の
(a)に示すようにガラス基板6に蒸着等で形成した金
属層をパターニングして金属配線10を形成する。次
に、このガラス基板6に、(b)に示すように圧潰手段
である平行平板プレス機20Aで上下から圧力を加え
る。そして、このように圧力を加えることにより、ガラ
ス基板6上に金属配線10の上面より突出する付着物2
1が残っていた場合には、この付着物21を圧潰するこ
とができる(図2参照)。
(a)に示すようにガラス基板6に蒸着等で形成した金
属層をパターニングして金属配線10を形成する。次
に、このガラス基板6に、(b)に示すように圧潰手段
である平行平板プレス機20Aで上下から圧力を加え
る。そして、このように圧力を加えることにより、ガラ
ス基板6上に金属配線10の上面より突出する付着物2
1が残っていた場合には、この付着物21を圧潰するこ
とができる(図2参照)。
【0029】なお、このような圧潰を行う場合、平行平
板プレス機20Aの平行平板20aのガラス基板6に当
たる面は、鋼やセラミック等の剛体とすることが望まし
い。また、圧潰圧力は一般には40kg/cm2 以上が
望ましく、より好適には50kg/cm2 以上、最適に
は60kg/cm2 以上が望ましい。
板プレス機20Aの平行平板20aのガラス基板6に当
たる面は、鋼やセラミック等の剛体とすることが望まし
い。また、圧潰圧力は一般には40kg/cm2 以上が
望ましく、より好適には50kg/cm2 以上、最適に
は60kg/cm2 以上が望ましい。
【0030】また、プレス機20Aの形状は、(b)に
示すような平行平板式でも良いが、後述するようなロー
ルプレス式でも良い。さらに、突出する付着物のある部
分を事前に検査器等で検出し、全体をプレスすること無
しに付着物の付着部分にのみ圧力を加えるようにしても
良い。
示すような平行平板式でも良いが、後述するようなロー
ルプレス式でも良い。さらに、突出する付着物のある部
分を事前に検査器等で検出し、全体をプレスすること無
しに付着物の付着部分にのみ圧力を加えるようにしても
良い。
【0031】次に、ガラス基板6に対し、樹脂の密着を
良くするためにシランカップリング剤で表面処理を行っ
た後、図3の(c)に示すようにディスペンサー31に
より樹脂液22を滴下し、次に(d)に示すようにガラ
ス基板6を、配線面6aを平滑板23に向けて樹脂液2
2を挟むように接触させる。ここで、樹脂液22は、平
滑板23、配線基板6のどちらの上に先に滴下してあっ
ても良い。
良くするためにシランカップリング剤で表面処理を行っ
た後、図3の(c)に示すようにディスペンサー31に
より樹脂液22を滴下し、次に(d)に示すようにガラ
ス基板6を、配線面6aを平滑板23に向けて樹脂液2
2を挟むように接触させる。ここで、樹脂液22は、平
滑板23、配線基板6のどちらの上に先に滴下してあっ
ても良い。
【0032】なお、平滑板23としては金属、ガラス、
セラミック、合成樹脂等を用いることが可能である。ま
た、透光性基板としては、本実施の形態のガラス基板6
の他に、セラミック、樹脂等の透明性のものを用いるこ
とができる。また、樹脂液22としてはエポキシ系、ア
クリル系等の紫外線(UV)硬化型樹脂のモノマーを用
いることができる。
セラミック、合成樹脂等を用いることが可能である。ま
た、透光性基板としては、本実施の形態のガラス基板6
の他に、セラミック、樹脂等の透明性のものを用いるこ
とができる。また、樹脂液22としてはエポキシ系、ア
クリル系等の紫外線(UV)硬化型樹脂のモノマーを用
いることができる。
【0033】次に、図4の(a)に示すように樹脂液2
2を挟んだ状態の平滑板23とガラス基板6を、(b)
に示すようにプレス機24で上下から圧力を加え、全面
にわたって平坦化する。そして、この後、この平滑板2
3とガラス基板6とをプレス機24から取り外す。
2を挟んだ状態の平滑板23とガラス基板6を、(b)
に示すようにプレス機24で上下から圧力を加え、全面
にわたって平坦化する。そして、この後、この平滑板2
3とガラス基板6とをプレス機24から取り外す。
【0034】次に、(c)に示すようにガラス基板6側
からUV光25をあてて樹脂液22を硬化させて絶縁層
を形成し、この工程の後(d)に示すように平滑板23
を離型して金属配線基板を形成する。なお、UV光25
は平滑板23側から当ててもガラス基板6側から当てて
も、また両面から同時にあてても良い。
からUV光25をあてて樹脂液22を硬化させて絶縁層
を形成し、この工程の後(d)に示すように平滑板23
を離型して金属配線基板を形成する。なお、UV光25
は平滑板23側から当ててもガラス基板6側から当てて
も、また両面から同時にあてても良い。
【0035】なお、このようにして金属配線基板を形成
した後、金属電極10及び絶縁層11(図1参照)の上
に透明電極7(図1参照)を形成する工程を経て、図1
に示す配線基板2が得られ、この透明電極7が形成され
た配線基板2を対向させると共に、対向する配線基板2
間に液晶3を充填する工程を経て液晶素子1が得られ
る。
した後、金属電極10及び絶縁層11(図1参照)の上
に透明電極7(図1参照)を形成する工程を経て、図1
に示す配線基板2が得られ、この透明電極7が形成され
た配線基板2を対向させると共に、対向する配線基板2
間に液晶3を充填する工程を経て液晶素子1が得られ
る。
【0036】また、このように製造された配線基板2
は、特に液晶表示装置において有効であるが、用途はこ
れに限られるものではなく、マトリックス駆動を用いた
表示装置全般に応用可能であることは言うまでもない。
は、特に液晶表示装置において有効であるが、用途はこ
れに限られるものではなく、マトリックス駆動を用いた
表示装置全般に応用可能であることは言うまでもない。
【0037】次に、このような実施の形態に係る配線基
板の製造方法の第1実施例について説明する。
板の製造方法の第1実施例について説明する。
【0038】本実施例では、300mm□のガラス基板
6上に、スパッター法によりAlを2μm厚で堆積し、
10μm幅、l00μmピッチでパターニングして金属
配線10を形成した。
6上に、スパッター法によりAlを2μm厚で堆積し、
10μm幅、l00μmピッチでパターニングして金属
配線10を形成した。
【0039】次に、図5の(a)に示す圧潰手段である
ガラスとの当たり面が鋼でできたロール20bを有する
ロールプレス機20Bで、ガラス基板6全面にわたって
60kg/cm2 の圧力を加えた。
ガラスとの当たり面が鋼でできたロール20bを有する
ロールプレス機20Bで、ガラス基板6全面にわたって
60kg/cm2 の圧力を加えた。
【0040】なお、本実施例においては、次に(b)に
示すように純水25を噴射しながら回転ブラシ26aを
回転させる洗浄機26によりガラス基板6表面の清浄化
を行った。そして、このように付着物21を圧潰した
後、清浄化を行うことにより、つぶれた際に付着力を失
った付着物21を簡単に除去することができる。
示すように純水25を噴射しながら回転ブラシ26aを
回転させる洗浄機26によりガラス基板6表面の清浄化
を行った。そして、このように付着物21を圧潰した
後、清浄化を行うことにより、つぶれた際に付着力を失
った付着物21を簡単に除去することができる。
【0041】次に、このガラス基板6を乾燥した後、こ
のガラス基板6にUV照射オゾン処理を5分間行い、こ
の後シランカップリング剤としてA−174(日本ユニ
カー(株))とエチルアルコールとを1:4に混合した
もの(図示せず)をスピンコートし、100℃、20分
熱処理を行い密着処理を施した。
のガラス基板6にUV照射オゾン処理を5分間行い、こ
の後シランカップリング剤としてA−174(日本ユニ
カー(株))とエチルアルコールとを1:4に混合した
もの(図示せず)をスピンコートし、100℃、20分
熱処理を行い密着処理を施した。
【0042】そして、この後、このガラス基板6上にデ
ィスペンサー31を使って、アクリル系UV硬化樹脂
(ペンタエリストールトリアクリレート:ネオペンチル
グリコールジアクリレート:1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン=50:50:2)の樹脂液22を
滴下した(図3の(c)参照)。
ィスペンサー31を使って、アクリル系UV硬化樹脂
(ペンタエリストールトリアクリレート:ネオペンチル
グリコールジアクリレート:1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン=50:50:2)の樹脂液22を
滴下した(図3の(c)参照)。
【0043】次に、ガラスで形成された平滑板23と、
樹脂液22を挟んでガラス基板6とを密着させ、60℃
で20分間加熱した。そして、プレス手段24aをあら
かじめ60℃に加熱したプレス機24によって20kg
/cm2 の圧力を3分間加えた(図4の(b)参照)。
そして、この後、中心波長365nmのUV光(光強度
200mJ/cm2 )25を照射し、樹脂液22を光硬
化した(図4の(c)参照)。
樹脂液22を挟んでガラス基板6とを密着させ、60℃
で20分間加熱した。そして、プレス手段24aをあら
かじめ60℃に加熱したプレス機24によって20kg
/cm2 の圧力を3分間加えた(図4の(b)参照)。
そして、この後、中心波長365nmのUV光(光強度
200mJ/cm2 )25を照射し、樹脂液22を光硬
化した(図4の(c)参照)。
【0044】次に、離型治具を用いて平滑板23を離型
し(図4の(d)参照)、イソプロパノール溶液中で超
音波洗浄し、未硬化のUV硬化樹脂を除去し、金属配線
基板を製造した。ここで、このように製造された金属配
線基板の表面を白色ランプ下で観察したが、樹脂盛り上
がりによる干渉縞は見られず、良好な平坦性が得られ
た。
し(図4の(d)参照)、イソプロパノール溶液中で超
音波洗浄し、未硬化のUV硬化樹脂を除去し、金属配線
基板を製造した。ここで、このように製造された金属配
線基板の表面を白色ランプ下で観察したが、樹脂盛り上
がりによる干渉縞は見られず、良好な平坦性が得られ
た。
【0045】次に、本実施例の比較例について述べる。
【0046】本比較例では、実施例1と同じ構成の基板
を用い、図5の(a)、(b)の加圧洗浄工程だけを行
わず、その後は第1実施例と同様の工程を行って金属配
線基板を製造した。
を用い、図5の(a)、(b)の加圧洗浄工程だけを行
わず、その後は第1実施例と同様の工程を行って金属配
線基板を製造した。
【0047】そして、第1実施例と同様に完成した金属
配線基板の表面を白色光ランプ下で観察したが、300
mm□のガラス基板6で、樹脂盛り上がりによる直径2
〜5mmの同心円状の干渉縞が見られ、一部に平坦化が
できていない領域が存在した。このように、加圧洗浄工
程を行わない場合には、付着物を圧潰して平坦化するこ
とができず、ガラス基板6で樹脂の盛り上が生じるよう
になる。
配線基板の表面を白色光ランプ下で観察したが、300
mm□のガラス基板6で、樹脂盛り上がりによる直径2
〜5mmの同心円状の干渉縞が見られ、一部に平坦化が
できていない領域が存在した。このように、加圧洗浄工
程を行わない場合には、付着物を圧潰して平坦化するこ
とができず、ガラス基板6で樹脂の盛り上が生じるよう
になる。
【0048】次に、本実施の形態に係る配線基板の製造
方法の第2実施例について説明する。
方法の第2実施例について説明する。
【0049】本実施例においては、300mm□のガラ
ス基板6上に、スパッター法によりAlを0.5μm厚
で堆積し、10μm幅、l00μmピッチでパターニン
グして金属配線10を形成した。そして、ガラス基板6
の加圧平坦化工程は、図6に示す平行平板プレス機20
Cを用いた。なお、このプレスでは平行平板20cによ
り70kg/cm2 の圧力を加えるようにして、同図に
示すように付着物21を平坦化した。その後、洗浄工程
を経て第1実施例と同様の工程を行い、金属配線基板を
作製した。
ス基板6上に、スパッター法によりAlを0.5μm厚
で堆積し、10μm幅、l00μmピッチでパターニン
グして金属配線10を形成した。そして、ガラス基板6
の加圧平坦化工程は、図6に示す平行平板プレス機20
Cを用いた。なお、このプレスでは平行平板20cによ
り70kg/cm2 の圧力を加えるようにして、同図に
示すように付着物21を平坦化した。その後、洗浄工程
を経て第1実施例と同様の工程を行い、金属配線基板を
作製した。
【0050】そして、第1実施例のサンプルと同じよう
に、金属配線基板の表面を白色光ランプ下で観察した
が、樹脂盛り上がりによる干渉縞は見られず良好な平坦
性が得られた。
に、金属配線基板の表面を白色光ランプ下で観察した
が、樹脂盛り上がりによる干渉縞は見られず良好な平坦
性が得られた。
【0051】次に、本実施の形態に係る配線基板の製造
方法の第3実施例について説明する。
方法の第3実施例について説明する。
【0052】本実施例においては、300mm□のガラ
ス基板6上に、スパッター法によりCrを1.5μm厚
で堆積し、20μm幅、120μmピッチでパターニン
グして金属配線10を形成した。そして、ガラス基板6
の加圧平坦化工程は、図7に示す小型の平行平板プレス
機20Dを用いた。
ス基板6上に、スパッター法によりCrを1.5μm厚
で堆積し、20μm幅、120μmピッチでパターニン
グして金属配線10を形成した。そして、ガラス基板6
の加圧平坦化工程は、図7に示す小型の平行平板プレス
機20Dを用いた。
【0053】ここで、このような平行平板プレス機20
Dを用いて効率的に付着物21を圧潰するためには、金
属配線10の上面より突出する金属配線10よりも高い
付着物21の存在する箇所を検知する必要がある。そこ
で、本実施例においては、プレス操作の前にレーザーの
反射光の乱れによって金属配線10より高い付着物21
の存在する箇所を検知し、その周辺だけに平行平板プレ
ス機20Dの押圧面の狭い上方の平行平板20d’によ
り圧力を加えるようにして付着物21を圧潰するように
した。なお、このプレスでは60kg/cm2 の圧力を
加えるようにして、同図に示すように付着物21を平坦
化した。その後、洗浄工程を経て第1実施例と同様の工
程を行い、金属配線基板を作製した。
Dを用いて効率的に付着物21を圧潰するためには、金
属配線10の上面より突出する金属配線10よりも高い
付着物21の存在する箇所を検知する必要がある。そこ
で、本実施例においては、プレス操作の前にレーザーの
反射光の乱れによって金属配線10より高い付着物21
の存在する箇所を検知し、その周辺だけに平行平板プレ
ス機20Dの押圧面の狭い上方の平行平板20d’によ
り圧力を加えるようにして付着物21を圧潰するように
した。なお、このプレスでは60kg/cm2 の圧力を
加えるようにして、同図に示すように付着物21を平坦
化した。その後、洗浄工程を経て第1実施例と同様の工
程を行い、金属配線基板を作製した。
【0054】そして、第1実施例のサンプルと同じよう
に、金属配線基板の表面を白色光ランプ下で観察した
が、樹脂盛り上がりによる干渉縞は見られず良好な平坦
性が得られた。
に、金属配線基板の表面を白色光ランプ下で観察した
が、樹脂盛り上がりによる干渉縞は見られず良好な平坦
性が得られた。
【0055】次に、本実施の形態に係る配線基板の製造
方法の第4実施例について説明する。
方法の第4実施例について説明する。
【0056】本実施例においては、400×500mm
□のガラス基板6上に、スパッター法によりTaを1.
0μm厚で堆積し、15μm幅、80μmピッチでパタ
ーニングして金属配線10を形成した。そして、ガラス
基板6の加圧平坦化工程は、図8に示す小型のロールプ
レス機20Eを用いた。
□のガラス基板6上に、スパッター法によりTaを1.
0μm厚で堆積し、15μm幅、80μmピッチでパタ
ーニングして金属配線10を形成した。そして、ガラス
基板6の加圧平坦化工程は、図8に示す小型のロールプ
レス機20Eを用いた。
【0057】ここで、このような小型のロールプレス機
20Eを用いて効率的に付着物を圧潰するためには、金
属配線10よりも高い付着物21の存在する箇所を検知
する必要がある。そこで本実施例においては、第3実施
例と同様にプレス操作の前にレーザーの反射光の乱れに
よって金属配線10より高い付着物21の存在する箇所
を検知し、その周辺だけにロール20eをころがして付
着物21を圧潰するようにした。なお、このプレスでは
50kg/cm2 の圧力を加えるようにして、同図に示
すように付着物21を平坦化した。その後、洗浄工程を
経て第1実施例と同様の工程を行い、金属配線基板を作
製した。
20Eを用いて効率的に付着物を圧潰するためには、金
属配線10よりも高い付着物21の存在する箇所を検知
する必要がある。そこで本実施例においては、第3実施
例と同様にプレス操作の前にレーザーの反射光の乱れに
よって金属配線10より高い付着物21の存在する箇所
を検知し、その周辺だけにロール20eをころがして付
着物21を圧潰するようにした。なお、このプレスでは
50kg/cm2 の圧力を加えるようにして、同図に示
すように付着物21を平坦化した。その後、洗浄工程を
経て第1実施例と同様の工程を行い、金属配線基板を作
製した。
【0058】そして、第1実施例のサンプルと同じよう
に、金属配線基板の表面を白色光ランプ下で観察した
が、樹脂盛り上がりによる干渉縞は見られず良好な平坦
性が得られた。
に、金属配線基板の表面を白色光ランプ下で観察した
が、樹脂盛り上がりによる干渉縞は見られず良好な平坦
性が得られた。
【0059】次に、本実施の形態に係る配線基板の製造
方法の第5実施例について説明する。
方法の第5実施例について説明する。
【0060】本実施例においては、300mm□のガラ
ス基板6上に、図9に示すようにポリアミド系顔料分散
式カラーフィルター27を2μm厚で形成すると共に、
このカラーフィルター27の保護膜(図示せず)として
アクリルをlμm厚で塗布した。さらに、この保護膜の
上にスパッター法によりCrを500Å、Alを1.5
μm厚で堆積し、15μm幅、100μmピッチでパタ
ーニングして金属配線10を形成した。
ス基板6上に、図9に示すようにポリアミド系顔料分散
式カラーフィルター27を2μm厚で形成すると共に、
このカラーフィルター27の保護膜(図示せず)として
アクリルをlμm厚で塗布した。さらに、この保護膜の
上にスパッター法によりCrを500Å、Alを1.5
μm厚で堆積し、15μm幅、100μmピッチでパタ
ーニングして金属配線10を形成した。
【0061】そして、ガラス基板6の加圧平坦化工程
は、同図に示すような平行平板プレス機20Fを用い
た。なお、このプレスでは平行平板20fにより、40
kg/cm2 の圧力を加えるようにして付着物を平坦化
した。その後、洗浄工程を経て第1実施例と同様の工程
を行い、金属配線基板を作製した。
は、同図に示すような平行平板プレス機20Fを用い
た。なお、このプレスでは平行平板20fにより、40
kg/cm2 の圧力を加えるようにして付着物を平坦化
した。その後、洗浄工程を経て第1実施例と同様の工程
を行い、金属配線基板を作製した。
【0062】そして、第1実施例のサンプルと同じよう
に、金属配線基板の表面を白色光ランプ下で観察した
が、樹脂盛り上がりによる干渉縞は見られず良好な平坦
性が得られた。
に、金属配線基板の表面を白色光ランプ下で観察した
が、樹脂盛り上がりによる干渉縞は見られず良好な平坦
性が得られた。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、補
助電極を形成した後、圧潰手段にて透光性基材を加圧し
て通常の超音波やブラシを用いた洗浄工程で落とすこと
の出来ないゴミ等の付着物を圧潰することにより、平滑
板と透光性基材とを加圧密着する工程で平滑板がたわむ
という付着物の影響を防ぐことができる。そして、この
ように平滑板の撓みを防ぐことにより、配線基板の歩留
まりを著しく向上させることができる。これは、大きな
付着物の発生し易いカラーフィルター付き基板の平坦化
において、特に効果がある。
助電極を形成した後、圧潰手段にて透光性基材を加圧し
て通常の超音波やブラシを用いた洗浄工程で落とすこと
の出来ないゴミ等の付着物を圧潰することにより、平滑
板と透光性基材とを加圧密着する工程で平滑板がたわむ
という付着物の影響を防ぐことができる。そして、この
ように平滑板の撓みを防ぐことにより、配線基板の歩留
まりを著しく向上させることができる。これは、大きな
付着物の発生し易いカラーフィルター付き基板の平坦化
において、特に効果がある。
【図1】本発明の実施の形態に係る配線基板を用いた液
晶素子の構造を示す断面図。
晶素子の構造を示す断面図。
【図2】上記配線基板の製造方法を製造する際、圧潰手
段にてガラス基板の付着物を押しつぶす工程を示す図。
段にてガラス基板の付着物を押しつぶす工程を示す図。
【図3】上記配線基板の製造方法の第1実施例における
製造工程の一部を示す図。
製造工程の一部を示す図。
【図4】上記配線基板の製造方法の第1実施例における
製造工程の他の一部を示す図。
製造工程の他の一部を示す図。
【図5】上記配線基板の製造方法の第2実施例における
圧潰工程を示す図。
圧潰工程を示す図。
【図6】上記配線基板の製造方法の第2実施例における
洗浄工程を示す図。
洗浄工程を示す図。
【図7】上記配線基板の製造方法の第3実施例における
圧潰工程を示す図。
圧潰工程を示す図。
【図8】上記配線基板の製造方法の第4実施例における
圧潰工程を示す図。
圧潰工程を示す図。
【図9】上記配線基板の製造方法の第5実施例における
圧潰工程を示す図。
圧潰工程を示す図。
【図10】従来の配線基板の製造方法における製造工程
の一部を示す図。
の一部を示す図。
【図11】従来の配線基板の製造方法における製造工程
の他の一部を示す図。
の他の一部を示す図。
【図12】従来の配線基板の製造方法において、樹脂の
盛り上がりが生じる様子を示す図。
盛り上がりが生じる様子を示す図。
1 液晶素子 2 配線基板 3 液晶 6,204 ガラス基板 7 透明電極 10,203 金属電極 11,209 絶縁層 20 圧潰手段 20A,20C,20D,20F平行平板プレス機 20B,20E ロールプレス機 21 付着物 22,202 樹脂液 23,201 平滑板 26 洗浄機
Claims (11)
- 【請求項1】 透光性基材の表面に形成された複数の補
助電極と、前記補助電極間に形成された絶縁層と、前記
補助電極及び絶縁層の表面に形成された主電極とを有す
る配線基板において、 前記透光性基材は、前記補助電極を形成した後の圧潰手
段による加圧により、該透光性基材の表面に付着すると
共に前記補助電極の上面より突出するゴミ等の付着物を
圧潰するようにしていることを特徴とする配線基板。 - 【請求項2】 前記圧潰手段は、平行平板プレス又はロ
ールプレスにより前記付着物を圧潰するものであること
を特徴とする請求項1記載の配線基板。 - 【請求項3】 前記圧潰手段は、前記透光性基材のゴミ
等の付着部分にのみ圧力を加えるように構成されている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の配線基板。 - 【請求項4】 前記透光性基材は、前記圧潰手段による
加圧の後の洗浄により、前記圧潰された付着物を除去す
るようにしていることを特徴とする請求項1記載の配線
基板。 - 【請求項5】 透光性基材の表面に形成された複数の補
助電極と、前記補助電極間に形成された絶縁層と、前記
補助電極及び絶縁層の表面に形成された主電極とを有す
る配線基板の製造方法において、 前記透光性基材の表面に補助電極を形成する工程と、 前記補助電極が形成された透光性基材に付着すると共に
前記補助電極の上面より突出するゴミ等の付着物を圧潰
するよう該透光性基材の表面を加圧する工程と、を有す
ることを特徴とする配線基板の製造方法。 - 【請求項6】 前記透光性基材の表面を加圧する工程
は、平行平板プレス法又はロールプレス法により前記付
着物を圧潰するものであることを特徴とする請求項5記
載の配線基板の製造方法。 - 【請求項7】 前記透光性基材の表面を加圧する工程
は、前記透光性基材のゴミ等の付着部分にのみ圧力を加
えるようにしていることを特徴とする請求項5又は6記
載の配線基板の製造方法。 - 【請求項8】 前記透光性基材の表面を加圧する工程の
後に、前記圧潰された付着物を除去するための工程を有
することを特徴とする請求項5記載の配線基板の製造方
法。 - 【請求項9】 透光性基材の表面に形成された複数の補
助電極と、前記補助電極間に形成された絶縁層と、前記
補助電極及び絶縁層の表面に形成された主電極とを有す
る一対の配線基板により液晶を挟持する液晶素子におい
て、 前記配線基板の透光性基材は、前記補助電極を形成した
後の加圧により、該透光性基材の表面に付着すると共に
前記補助電極の上面より突出するゴミ等の付着物を圧潰
するようにしていることを特徴とする液晶素子。 - 【請求項10】 透光性基材の表面に形成された複数の
補助電極と、前記補助電極間に形成された絶縁層と、前
記補助電極及び絶縁層の表面に形成された主電極とを有
する一対の配線基板により液晶を挟持する液晶素子の製
造方法において、 前記透光性基材の表面に補助電極を形成する工程と、 前記補助電極が形成された透光性基材に付着すると共に
前記補助電極の上面より突出するゴミ等の付着物を圧潰
するよう該透光性基材の表面を加圧する工程と、 前記絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層及び前記補助電極の表面に主電極を形成する
工程と、 前記主電極が形成された配線基板を対向させると共に、
前記液晶を挟持するよう前記対向する配線基板間に液晶
を充填する工程と、を有することを特徴とする液晶素子
の製造方法。 - 【請求項11】 前記透光性基材の表面を加圧する工程
の後に、前記圧潰された付着物を除去するための工程を
有することを特徴とする請求項10記載の液晶素子の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20261996A JPH1049080A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 配線基板、配線基板の製造方法、該配線基板を用いた液晶素子及び該液晶素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20261996A JPH1049080A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 配線基板、配線基板の製造方法、該配線基板を用いた液晶素子及び該液晶素子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1049080A true JPH1049080A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16460383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20261996A Pending JPH1049080A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 配線基板、配線基板の製造方法、該配線基板を用いた液晶素子及び該液晶素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1049080A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001228317A (ja) * | 2000-02-16 | 2001-08-24 | Kyodo Printing Co Ltd | 接着剤による透明導電膜の支持方法および層構成 |
JP2012243432A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Panasonic Corp | 有機elディスプレイのリペア方法 |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP20261996A patent/JPH1049080A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001228317A (ja) * | 2000-02-16 | 2001-08-24 | Kyodo Printing Co Ltd | 接着剤による透明導電膜の支持方法および層構成 |
JP4502441B2 (ja) * | 2000-02-16 | 2010-07-14 | 共同印刷株式会社 | 接着剤による透明導電膜の支持方法および層構成 |
JP2012243432A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Panasonic Corp | 有機elディスプレイのリペア方法 |
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