JPH1048200A - 元素分析装置 - Google Patents

元素分析装置

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JPH1048200A
JPH1048200A JP8220551A JP22055196A JPH1048200A JP H1048200 A JPH1048200 A JP H1048200A JP 8220551 A JP8220551 A JP 8220551A JP 22055196 A JP22055196 A JP 22055196A JP H1048200 A JPH1048200 A JP H1048200A
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JP
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cover
crucible
transfer robot
turntable
combustion furnace
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Application number
JP8220551A
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English (en)
Inventor
Akihiro Hirano
彰弘 平野
Masao Mizuta
雅夫 水田
Morinobu Hayashi
守伸 林
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Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動分析時には、搬送ロボットが決して動作
しないようにして、不測の事故を未然に防止した、より
安全性の優れた元素分析装置を提供すること。 【解決手段】 装置本体1の前面側に、試料を収容した
るつぼ10を複数個保持するターンテーブル4と、この
ターンテーブル4に保持されたるつぼ10を分析に際し
て燃焼炉6内に搬入し、分析終了時にるつぼ10を燃焼
炉6から搬出する搬送ロボット5と、るつぼ10を収容
し、このるつぼ10内の試料を燃焼させる燃焼炉6とを
この順に設けるとともに、燃焼炉の前面側にカバー30
を設けた元素分析装置において、前記カバー30の開方
向への動きを検知したことに基づいて、搬送ロボット5
を駆動させるための電源をオフするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば金属やセ
ラミックスなどの試料中に含まれる炭素や硫黄などの元
素を分析する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉄鋼やセラミックスなどの試
料中に含まれる炭素や硫黄などの元素濃度(量)を分析
する装置の一つに、炭素・硫黄分析装置がある。この炭
素・硫黄分析装置は、高周波誘導加熱により分析試料を
燃焼させて酸化(燃焼)ガスを発生させ、この酸化ガス
を赤外線吸収法によって分析するものである。
【0003】そして、この炭素・硫黄分析装置の一つ
に、装置本体の前面側に、分析試料を収容した磁製るつ
ぼ(以下、単位るつぼという)を複数個保持するターン
テーブルと、このターンテーブルに保持されたるつぼを
分析に際して燃焼炉内に搬入し、分析終了時にるつぼを
燃焼炉から搬出する例えばマジックハンドよりなる搬送
ロボットと、るつぼを収容し、これに通電を行ってるつ
ぼ内の試料を燃焼させる燃焼炉とをこの順に設けるとと
もに、燃焼炉の前面側にカバーを設けたものがある。
【0004】上記構成の炭素・硫黄分析装置において
は、ターンテーブルおよび搬送ロボットによって、試料
や助燃剤を収容したるつぼを自動的に燃焼炉に供給する
所謂自動分析と、前記カバーを開いて、るつぼをオペレ
ータが燃焼炉に直接供給する手動分析の両方を行うこと
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の炭素・硫黄分析装置においては、手動分析において
も、搬送ロボットなど自動化部分の電源が入っているた
め、なんらかの原因で搬送ロボットが動作し、オペレー
タが燃焼炉に対してるつぼをセットするような場合、搬
送ロボットに触れ、安全確実にるつぼをセットすること
ができないことがあった。
【0006】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、手動分析時には、搬送ロボット
が決して動作しないようにして、不測の事故を未然に防
止した、より安全性の優れた元素分析装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、装置本体の前面側に、試料を収容し
たるつぼを複数個保持するターンテーブルと、このター
ンテーブルに保持されたるつぼを分析に際して燃焼炉内
に搬入し、分析終了時にるつぼを燃焼炉から搬出する搬
送ロボットと、るつぼを収容し、このるるつぼ内の試料
を燃焼させる燃焼炉とをこの順に設けるとともに、燃焼
炉の前面側にカバーを設けた元素分析装置において、前
記カバーの開方向への動きを検知したことに基づいて、
搬送ロボットの駆動を停止するようにしている。
【0008】このように構成することにより、手動によ
って分析を行う場合には、可動部分である搬送ロボット
の動作が停止され、オペレータはるつぼを安全確実に燃
焼炉にセットすることができる。
【0009】この場合、カバーは、装置本体に着脱自在
に取り付けられてあってもよく、また、カバーの閉止状
態を保持する手動のロック機構を設けてあってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施例
を、図を参照しながら説明する。
【0011】図1は、この発明に係る元素分析装置とし
ての炭素・硫黄分析装置の全体を示すものであり、図2
は、この炭素・硫黄分析装置の要部を示すものである。
これらの図において、1は装置本体で、その前面側に
は、前処理部2、自動化操作部3、ターンテーブル4、
搬送ロボット5、燃焼炉6がこの順に配置されている。
また、この装置本体1には、図示してないが、例えば非
分散型赤外線ガス分析計(NDIR)が搭載されてい
る。なお、この装置本体は、図示してない制御装置と信
号ケーブル(図示してない)を介して接続されている。
【0012】前記前処理部2は、燃焼炉6で発生した酸
化ガス(燃焼ガス)を前処理するもので、ここを経た酸
化ガスがNDIRに送られる。また、自動化操作部3
は、自動分析を行うときの操作ボタン7が複数設けられ
ている。
【0013】そして、前記ターンテーブル4は、例えば
ステッピングモータ8に直結された軸9の上端に固着さ
れ、例えば時計方向に回動して、分析に供せられる試料
と助燃剤とを収容したるつぼ10を挿入保持するための
保持孔11が円周に沿って複数個(例えば20個)設け
られている。12はテーブル割り出し機構で、前記軸9
に固着され、保持孔11に対応する位置に溝13を形成
したディスク14とフォトセンサ15とよりなる。16
はるつぼ10を押し上げるためのるつぼ押上機構で、例
えばエアーシリンダ17とプランジャ部材18よりな
り、ターンテーブル4の下方であって回転方向下流側の
適宜位置に設けられている。
【0014】前記搬送ロボット5は、例えばマジックハ
ンドよりなり、先端部にるつぼ10を挟持する挟持部1
9を備え、駆動機構20によって上下方向、回転方向に
動作することにより、ターンテーブル4に保持されたる
つぼ10を分析に際して燃焼炉6内に搬入し、分析終了
時にるつぼ10を燃焼炉6から搬出するように構成され
ている。そして、21は分析後のるつぼ10を廃棄する
ためのダクトで、その下方には廃棄ボックス22が設け
られている。また、23は搬送ロボット5がるつぼ10
の廃棄位置に到来したか否かを検出するためのセンサで
ある。
【0015】前記燃焼炉6は、高周波電圧を印加する上
部フランジ24とるつぼ10を保持する下部フランジ2
5とからなり、下部フランジ25はエアーシリンダ26
によって上下方向に移動できるように構成されている。
そして、搬送ロボット5によって搬入される試料入りの
るつぼ10を下部フランジ25のるつぼ台25aにセッ
トした状態で、下部フランジ25を上昇させ、るつぼ1
0を上部フランジ24のコイル24a内に挿入し、その
状態でコイル24aに高周波電圧を印加することによ
り、るつぼ10内の試料が発熱し、燃焼する。この燃焼
によって生じたガスは適宜のキャリアガスによってガス
流路(図示してない)を流れて前処理部2に導かれ、こ
こで適宜の処理を受けた後、NDIRに導かれ、ガス分
析に供せられる。27はるつぼ10がるつぼ台25a上
にあるか否かを検出するセンサである。なお、図示は省
略しているが、この燃焼炉6には、内部を外気と完全に
遮断するためのシャッタが設けられている。
【0016】ここまでの構成は、従来の炭素・硫黄分析
装置と変わるところがない。この発明の大きな特徴的構
成について、以下、図3〜図7をも参照しながら詳細に
説明する。
【0017】図1および図2において、28,29,3
0は第1,第2、第3のカバーで、第1カバー28は、
言わば主カバーとでもいうべきもので、搬送ロボット5
の全部とターンテーブル4の一部を覆い、そして、第2
カバー29は、言わば試料を追加するための補助カバー
とでもいうべきものであり、ターンテーブル4のほとん
どの部分をそれぞれ覆うように設けられ、また、第3カ
バー30は、燃焼炉カバーとでもいうべきものであり、
燃焼炉6に対応するように設けられている。これらのカ
バー28,29,30は、比較的丈夫でしかも透明な素
材、例えばアクリル、ポリカーボネートなどの樹脂より
なる。
【0018】まず、第1カバー(主カバー)28の構成
およびその近傍の構成について説明すると、この第1カ
バー28は、図1〜図4および図6に示すように、水平
な天板部31と、これの前端部から下方にほぼ直角に折
れ曲った前板部32と、第2カバー29の天板部47
(後述する)の下方においてターンテーブル4側に突出
し、正面断面視クランク状(図3参照)、平面視台形状
(図6参照)の突出部33とからなり、後方、下方およ
び燃焼炉6側は開放されている。33aは突出部33の
天板、33bは側壁である。34は前板部32の下端を
内側に水平に折り曲げた後、下方に直角に折り曲げ、さ
らに、内側に水平に折り曲げた折曲部で、この折曲部3
4の下側の水平部35には適宜径の孔36が開設されて
いる。この第1カバー28は、天板部31の端部に設け
られたヒンジ37により、左右方向に横設された軸38
に枢支され、図1および図4において両矢印39で示す
ように上下方向に揺動する。
【0019】そして、図3、図4および図6において、
40は第1カバー28の閉止状態を保持するカバーロッ
ク機構で、前記孔36を挿通するピン41とこれを上下
動させるためのソレノイド42よりなり、装置本体1の
前板43の裏面側に設けられている。このカバーロック
機構40は、搬送ロボット5が燃焼炉6に近い所定の位
置にあるときにのみ、そのロック状態が解除されるよう
に制御される。
【0020】また、図3、図4および図6において、4
4は第1カバー28の開方向への動きを検知するための
例えばリミットスイッチで、45はそのアクチュエータ
である。そして、このリミットスイッチ44は次のよう
に動作する。すなわち、第1カバー28が図4において
実線で示すように閉状態であるときには、第1カバー2
8のヒンジ37側に設けられた押圧片46によってアク
チュエータ45が押圧されて、リミットスイッチ44が
オン状態となり、搬送ロボット5の駆動用電源はオンに
なる。また、第1カバー28が前記閉状態からの開方向
(上方)へ動くことにより、アクチュエータ45に対す
る押圧片46の押圧が解除されると、リミットスイッチ
44がオフ状態となり、これによって、搬送ロボット5
の駆動が停止する。なお、この場合、前記駆動用電源は
オフになるようにしてもよい。
【0021】次に、第2カバー(補助カバー)29の構
成およびその近傍の構成について説明すると、この第2
カバー29は、図1〜図3、図5および図6に示すよう
に、水平な天板部47と、これの前端部から下方にほぼ
直角に折れ曲った前板部48と、ターンテーブル4から
遠い側に垂下する側板49とからなり、後方、下方およ
びターンテーブル4側は開放されている。50は前板部
48の下端を内側に水平に折り曲げた後、下方に直角に
折り曲げ、さらに、内側に水平に折り曲げた折曲部であ
る。この第2カバー29は、天板部47の端部に設けら
れたヒンジ51により、左右方向に横設された軸52に
枢支され、図5において両矢印53で示すように揺動す
る。
【0022】そして、図3、図5および図6において、
54は第2カバー29の開方向への動きを検知するため
の例えばリミットスイッチで、55はそのアクチュエー
タである。そして、このリミットスイッチ54は次のよ
うに動作する。すなわち、第2カバー29が図5におい
て実線で示すように閉状態であるときには、第2カバー
29のヒンジ側に設けられた押圧片56によってアクチ
ュエータ55が押圧されて、リミットスイッチ54がオ
ン状態となり、ターンテーブル4の駆動用電源はオンに
なる。また、第2カバー29が前記閉状態からの開方向
へ動くことにより、アクチュエータ55に対する押圧片
56の押圧が解除されると、リミットスイッチ54がオ
フ状態となり、これによって、ターンテーブル4の駆動
が停止する。なお、この場合、前記駆動用電源はオフに
なるようにしてもよい。
【0023】また、図3に示すように、第2カバー29
の天板部47の下方に第1カバー28の突出部33が張
り出しているため、第1カバー28および第2カバー2
9がともに閉状態であるとき、第1カバー28を開方向
に動かすと、この動きに伴って第2カバー29も開方向
に動くが、第2カバー29を開方向に動かしても、第1
カバー28は開方向に動くことはない。
【0024】さらに、第3カバー(燃焼炉カバー)30
の構成およびその近傍の構成について説明すると、この
第3カバー30は、図1〜図3、図6および図7に示す
ように、前板部57と、これに連なりこれに対して直角
方向に折れ曲がった側板部58と、平面視L字状の天板
部59および平面視L字状の底板60とからなる。61
は前板部57の第1カバー28側の端部を後方に直角に
折り曲げた押圧部としての折曲部である。この第3カバ
ー30は、側板部58の端部に上下方向に設けられたヒ
ンジ62を介して装置本体1に着脱自在に取り付けら
れ、図1および図7において両矢印63で示すように、
垂直な軸を中心にして左右方向に揺動する。
【0025】そして、図2、図3、図6および図7にお
いて、64は第3カバー30の開方向への動きを検知す
るための例えばリミットスイッチで、65はそのアクチ
ュエータである。そして、このリミットスイッチ64は
次のように動作する。すなわち、第3カバー30が図7
において実線で示すように閉状態であるときには、第3
カバー30の前板部57の遊端側の押圧部61によって
アクチュエータ65が押圧されて、リミットスイッチ6
4がオン状態となり、搬送ロボット5の駆動用電源はオ
ンになる。また、第3カバー30が前記閉状態からの開
方向へ動くことにより、アクチュエータ65に対する押
圧部61の押圧が解除されると、リミットスイッチ64
がオフ状態となり、これによって、搬送ロボット5の駆
動が停止する。なお、この場合、前記駆動用電源はオフ
になるようにしてもよい。
【0026】また、66は第3カバー30が閉状態にあ
るとき、これを保持するための手動のロック機構で、左
右方向にスライドし、つまみ67を有するスライド部材
68とそのスライドガイド69とからなり、底板60の
下面に設けられており、スライド部材68の一端側が装
置本体1の前面に形成された適宜の孔(図示してない)
に挿入して、第3カバー30の閉状態をロックするよう
に構成されている。
【0027】上述のように構成された炭素・硫黄分析装
置の動作について、図8をも参照しながら説明する。図
8に示すように、この炭素・硫黄分析装置の動作は、試
験員などオペレータが行うオペレータ操作(S1〜S
5)と、オペレータが自動スイッチを押すことによって
装置が自動的に各種の動作を行う装置動作(S6〜S1
0)とからなる。
【0028】まず、オペレータ操作(S1〜S5)につ
いて説明すると、予め脱ガス処理を施したるつぼ10を
複数個用意する。そして、試料を秤量して(ステップS
1)るつぼ10内に入れ、適宜の助燃剤をるつぼ10内
に入れる(ステップS2)。試料と助燃剤を入れたるつ
ぼ10をターンテーブル4の保持孔11に順次挿入して
るつぼ10のターンテーブル4へのセットを行い(ステ
ップS3)、所定数のるつぼ10のセットが完了する
(ステップS4)と、各カバー28〜30をそれぞれ閉
止状態とし、自動化操作部3の適宜の自動スイッチをオ
ンする(ステップS5)。そして、手動ロック機構66
を操作して第3カバー30の閉状態をロックする。
【0029】ここで、自動化操作部3におけるカバー閉
スイッチをオンすると、ソレノイド42が動作してピン
41が上方に動き、このピン41が第1カバー28の前
板部32の折曲部34に形成された孔36を挿通するの
で、第1カバー28は、その閉止状態がロックされる
(ステップS6)。
【0030】第1カバー28の閉止がロックされると、
ホームポジションに待機していた搬送ロボット5がター
ンテーブル4方向に回動する。ターンテーブル4におい
ては、その回転方向最下流に保持されているるつぼ10
がるつぼ押上機構16によって上方に押し上げられてお
り、搬送ロボット5がその挟持部19によって前記るつ
ぼ10を挟持する。そして、搬送ロボット5は、燃焼炉
6方向に回動してるつぼ10を搬送し(ステップS
7)、これをるつぼ台25aの所定の位置に載置する
と、ホームポジションに戻る。
【0031】シリンダ26を動作させて下部フランジ2
5を上昇させることにより、前記るつぼ10が上部フラ
ンジ24のコイル24a内に所定の状態で挿入され(ス
テップS8)、シャッタ(図示してない)によって燃焼
炉6は外部に対して密閉状態となる。
【0032】コイル24a内にるつぼ10を収容した状
態で、コイル24aに高周波電圧を印加することによ
り、るつぼ10内の試料が発熱し、燃焼する。この燃焼
によって生じたガスは適宜のキャリアガスによって前処
理部2に導かれ、ここで適宜の処理を受けた後、NDI
Rに導かれることにより、所定のガス分析が行われる
(ステップS9)。
【0033】上述のようにして、一つのるつぼ10にお
ける試料ついて分析が終了すると、下部フランジ25が
下降し、使用済みのるつぼ10がるつぼ台25aに保持
された状態で現れる。そして、ホームポジションに待機
していた搬送ロボット5が燃焼炉6方向に回動して、そ
の挟持部19によって前記るつぼ10を挟持し、ターン
テーブル4方向にやや回動し、るつぼ10の廃棄位置に
到来すると、るつぼ10をリリースし、再びホームポジ
ションに戻る。前記リリースされた使用済みのるつぼ1
0は、ダクト21を経て廃棄ボックス22に収容される
(ステップS10)。
【0034】そして、ステップS7〜ステップS10ま
での操作を段階的に行うことにより、ターンテーブル4
に保持されている全てのるつぼ10についてその試料の
分析を行うことができる。全てのるつぼ10について分
析が終了すると、自動化操作部3の適宜の自動スイッチ
をオンして、自動化操作を解除すると、搬送ロボット5
が燃焼炉6側の所定の位置に戻り、カバーロック機構4
0がそのロック状態を解除する。したがって、この状態
においては、第1カバー28を自由に開閉することがで
きる。
【0035】上述の説明から理解されるように、自動搬
送時においては、可動物である搬送ロボット5に対して
主として設けられる第1カバー28がカバーロック機構
40によってその閉止状態が保持されるので、不用意に
開けられることがない。
【0036】そして、カバーロック機構40は、搬送ロ
ボット5が燃焼炉6に近い所定の位置にあるときにの
み、そのロック状態が解除されるように制御されるた
め、第1カバー28を開けたとき、搬送ロボット5が所
定の収納状態にあり、オペレータの手による作業の邪魔
にならないとともに、オペレータの安全が十分に確保さ
れる。
【0037】また、この第1カバー28が閉状態にある
とき、これを無理に開けようとして開方向へ動かされる
ようなことがあった場合、この動きによって第1カバー
28のヒンジ37側に設けられている押圧片46のアク
チュエータ45に対する押圧が解除されるため、リミッ
トスイッチ44がオフ状態となり、これによって、搬送
ロボット5の駆動が停止することにより、搬送ロボット
5の動作が直ちに停止されるので、オペレータなどが搬
送ロボット5方向に手を差し入れるなどしても安全が十
分に確保される。
【0038】さらに、カバーロック機構40がロック解
除になっている状態において、第1カバー28を開方向
に動かすと、第2カバー29も開方向に動く。したがっ
て、次の分析のために、ターンテーブル4上に新たなる
つぼ10を載せるようなとき、第1カバー28を開ける
といった一つの動作で第2カバー29をも同時に開ける
ことができ、第1カバー28および第2カバー29の開
操作を合理的かつ簡単に行うことができる。
【0039】ところで、上記炭素・硫黄分析装置におい
ては、その自動操作時において、試料をターンテーブル
4に追加し、これを分析に供したい場合がある。すなわ
ち、ターンテーブル4に対して所定数のるつぼ10を載
置し、自動操作ボタンをオンして、自動操作を行ってい
る際に、図6に示すように、新たに試料を入れたるつぼ
10Aをターンテーブル4に載置してこのるつぼ10A
の試料についても分析を行うような場合が生ずる。
【0040】この場合、搬送ロボット5は動いている
が、これに対する第1カバー28は、上述したように、
カバーロック機構40によってその閉状態をロックされ
ているので、これが開くことはなく、オペレータがるつ
ぼ10Aをターンテーブル4に載置するため、装置本体
4内に手を挿入しても、可動部分である搬送ロボット5
に触れることがなく、安全性が確保されているが、ター
ンテーブル4は回動している。
【0041】しかしながら、上記状態において、第2カ
バー29を開方向に移動させると、そのヒンジ51側に
設けられてる押圧片56によるアクチュエータ55に対
する押圧が解除されるため、リミットスイッチ54がオ
フ状態となり、これによって、ターンテーブル4の駆動
が停止し、ターンテーブル4が直ちに停止する。したが
って、オペレータは前記るつぼ10Aを確実にしかも安
全な状態でターンテーブル4の所定の位置にセットする
ことができる。この追加されたるつぼ10Aは、所定の
順番にしたがって燃焼炉6に搬入され、分析に供され
る。
【0042】前記るつぼ10Aの追加操作中において
も、搬送ロボット5が所定の動作を継続し、また、燃焼
炉6においても所定の動作が継続されており、なんら他
の操作および動作に支障が生ずることがないのはいうま
でもない。
【0043】また、上記炭素・硫黄分析装置において
は、その自動操作時において、試料をターンテーブル4
を経ないで、いきなり、るつぼを燃焼炉6にセットし
て、これを分析に供したいような場合がある。すなわ
ち、ターンテーブル4に対して所定数のるつぼ10を載
置し、自動操作ボタンをオンして、自動操作を行ってい
る際に、図7に示すように、新たに試料を入れたるつぼ
10Bを適宜の保持具70を用いて燃焼炉6に直接セッ
トしてこのるつぼ10Bの試料について分析を割り込み
的に分析を行う、つまり、手動分析を行うような場合が
ある。
【0044】上述のような手動分析を行う場合、燃焼炉
6に対して設けられている第3カバー30を開けなけれ
ばならない。すなわち、手動のロック機構66を解除し
て、第3カバー30を手前に引くようにして開ける。こ
の開動作により、第3カバー30の遊端側に設けられて
いる押圧部61によるアクチュエータ65に対する押圧
が解除されるので、リミットスイッチ64がオフ状態と
なり、これによって、搬送ロボット5の駆動が停止し、
搬送ロボット5の動作が直ちに停止するので、オペレー
タなどが燃焼炉6の下部フランジ25方向に手を差し入
れるなどしても、可動部分である搬送ロボット5が停止
しているので、安全が十分に確保される。
【0045】なお、第3カバー30は、装置本体1に対
して着脱自在であるので、この第3カバー30を外した
状態でも分析を行うことができる。
【0046】この発明は、上述の炭素・硫黄分析装置に
限られるものではなく、他の元素分析装置にも同様に適
用することができる。
【0047】
【発明の効果】この発明においては、燃焼炉の前面側に
設けられるカバーの開方向への動きを検知したことに基
づいて、搬送ロボットの駆動を停止するようにしている
ので、手動分析に際してカバーを開けることにより、可
動部分である搬送ロボットが停止しているので、オペレ
ータが燃焼炉に対して手などを近づけても、全く安全で
あり、不測の事故が生ずることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る元素分析装置としての炭素・硫
黄分析装置の全体を示す斜視図である。
【図2】前記炭素・硫黄分析装置の要部を示す斜視図で
ある。
【図3】前記要部の正面断面図である。
【図4】搬送ロボットと主カバーの一例を示す側面断面
図である。
【図5】ターンテーブルと補助カバーの一例を示す側面
断面図である。
【図6】主カバーおよび補助カバーの動作を説明するた
めの要部の横断面図である。
【図7】燃焼炉カバーの動作を説明するための要部の横
断面図である。
【図8】前記炭素・硫黄分析装置において行われる分析
の手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…装置本体、4…ターンテーブル、5…搬送ロボッ
ト、6…燃焼炉、10,10A,10B…るつぼ、30
…カバー、66…手動ロック機構。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体の前面側に、試料を収容したる
    つぼを複数個保持するターンテーブルと、このターンテ
    ーブルに保持されたるつぼを分析に際して燃焼炉内に搬
    入し、分析終了時にるつぼを燃焼炉から搬出する搬送ロ
    ボットと、るつぼを収容し、このるつぼ内の試料を燃焼
    させる燃焼炉とをこの順に設けるとともに、燃焼炉の前
    面側にカバーを設けた元素分析装置において、前記カバ
    ーの開方向への動きを検知したことに基づいて、搬送ロ
    ボットの駆動を停止するようにしたことを特徴とする元
    素分析装置。
  2. 【請求項2】 カバーが装置本体に着脱自在に取り付け
    られている請求項1に記載の元素分析装置。
  3. 【請求項3】 カバーの閉止状態を保持する手動のロッ
    ク機構を設けてある請求項1または2に記載の元素分析
    装置。
JP8220551A 1996-08-03 1996-08-03 元素分析装置 Pending JPH1048200A (ja)

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