JPH1046805A - 型枠パネル - Google Patents
型枠パネルInfo
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- JPH1046805A JPH1046805A JP22059496A JP22059496A JPH1046805A JP H1046805 A JPH1046805 A JP H1046805A JP 22059496 A JP22059496 A JP 22059496A JP 22059496 A JP22059496 A JP 22059496A JP H1046805 A JPH1046805 A JP H1046805A
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- plate
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- weir plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】主に、型枠パネルの長さ方向の強度を高め、型
枠の組立ておよび取り外しが容易にできるようにするこ
と。 【解決手段】長方形の堰板4の一面における短手方向両
端縁に設けた長尺の補強部材5間に、該補強部材5と平
行に少なくとも一本の補強用芯材(角材状補強部材6お
よび板状補強部材13)を装着するとともに、上記堰板
4と同形の補強板(堰板4)を重合し、端部の連結面1
aには、隣接する型枠パネル1と係合する係合手段(係
合凸部8および係合凹部9)を形成した型枠パネル1。
枠の組立ておよび取り外しが容易にできるようにするこ
と。 【解決手段】長方形の堰板4の一面における短手方向両
端縁に設けた長尺の補強部材5間に、該補強部材5と平
行に少なくとも一本の補強用芯材(角材状補強部材6お
よび板状補強部材13)を装着するとともに、上記堰板
4と同形の補強板(堰板4)を重合し、端部の連結面1
aには、隣接する型枠パネル1と係合する係合手段(係
合凸部8および係合凹部9)を形成した型枠パネル1。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート型
枠を構成する型枠パネルに関する。
枠を構成する型枠パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】型枠パネルのうち木製の型枠パネル10
1は図16に示したように、方形の合板からなる堰板1
02の裏面の外周に角材103を枠状に装着するととも
に、長さ方向と直角の方向に適宜本数の角材104を桟
として装着して構成されている。角材103,104を
装着することで、コンクリート圧に耐えるように強度を
持たせているわけである。
1は図16に示したように、方形の合板からなる堰板1
02の裏面の外周に角材103を枠状に装着するととも
に、長さ方向と直角の方向に適宜本数の角材104を桟
として装着して構成されている。角材103,104を
装着することで、コンクリート圧に耐えるように強度を
持たせているわけである。
【0003】しかし、型枠パネル101は、一間など、
所定の長尺に形成されているので、型枠の組立てに際し
ては、一枚の型枠パネル101について長さ方向の両端
部のほか、さらにこれらの間に複数箇所、固定を行なう
必要があった。このようにしなければコンクリートの圧
力に負けて、型枠パネル101が長さ方向において湾曲
したりして正しい形のコンクリート構造物が得られない
からである。
所定の長尺に形成されているので、型枠の組立てに際し
ては、一枚の型枠パネル101について長さ方向の両端
部のほか、さらにこれらの間に複数箇所、固定を行なう
必要があった。このようにしなければコンクリートの圧
力に負けて、型枠パネル101が長さ方向において湾曲
したりして正しい形のコンクリート構造物が得られない
からである。
【0004】上述のように型枠の組立てに当っては型枠
パネル101の長さ方向に沿って複数箇所固定を行なう
必要があるので、また固定には釘打ち等の繁雑な作業が
必要であるので、面倒な作業を強いられていた。
パネル101の長さ方向に沿って複数箇所固定を行なう
必要があるので、また固定には釘打ち等の繁雑な作業が
必要であるので、面倒な作業を強いられていた。
【0005】また、型枠パネル101は一定の大きさに
設定されているので、組み方が難しい。順に隙間なく配
設して行くと、コーナ部分で過不足が生まれたりするの
である。
設定されているので、組み方が難しい。順に隙間なく配
設して行くと、コーナ部分で過不足が生まれたりするの
である。
【0006】さらに、従来の型枠パネルでは、型枠パネ
ル同士を連結する構造はなく、一枚一枚について隙間の
ない位置合せと固定とを同時に行なわなければならなか
った。
ル同士を連結する構造はなく、一枚一枚について隙間の
ない位置合せと固定とを同時に行なわなければならなか
った。
【0007】さらにまた、強度の高い良いコンクリート
構造物を得るため、コンクリート構造物に衝撃および振
動を与えないように充分に注意して行なわなければなら
ない型枠の取り外しについても容易性が求められていた
が、上述のように固定箇所が多く必要であること等のた
め、なかなか面倒な作業であった。
構造物を得るため、コンクリート構造物に衝撃および振
動を与えないように充分に注意して行なわなければなら
ない型枠の取り外しについても容易性が求められていた
が、上述のように固定箇所が多く必要であること等のた
め、なかなか面倒な作業であった。
【0008】
【解決すべき課題及びそのための手段】そこでこの発明
は、上述のような主たる問題点を考慮して、型枠の組立
てのほか、取り外しや取扱い等一連の作業が容易であ
り、また強度の高いコンクリート構造物を得ることもで
きるような、型枠パネルの提供を課題とする。
は、上述のような主たる問題点を考慮して、型枠の組立
てのほか、取り外しや取扱い等一連の作業が容易であ
り、また強度の高いコンクリート構造物を得ることもで
きるような、型枠パネルの提供を課題とする。
【0009】そのための手段は、長方形の堰板に補強部
材を装着して構成する型枠パネルであって、上記堰板の
短手方向両端縁に設けた長尺の補強部材間に、堰板の長
さ方向に沿って少なくとも一本の、角材状に形成した補
強用芯材としての角材状補強部材を装着した型枠パネル
であることを特徴とする。
材を装着して構成する型枠パネルであって、上記堰板の
短手方向両端縁に設けた長尺の補強部材間に、堰板の長
さ方向に沿って少なくとも一本の、角材状に形成した補
強用芯材としての角材状補強部材を装着した型枠パネル
であることを特徴とする。
【0010】またの手段は、長方形の堰板に補強部材を
装着して構成する型枠パネルであって、上記堰板の短手
方向両端縁に設けた長尺の補強部材間に、堰板の長さ方
向に沿って少なくとも一本の、短手方向に九十九折り状
に繰り返し折曲された補強用芯材としての板状補強部材
を装着した型枠パネルであることを特徴とする。
装着して構成する型枠パネルであって、上記堰板の短手
方向両端縁に設けた長尺の補強部材間に、堰板の長さ方
向に沿って少なくとも一本の、短手方向に九十九折り状
に繰り返し折曲された補強用芯材としての板状補強部材
を装着した型枠パネルであることを特徴とする。
【0011】なお、前記補強部材および補強用芯材の反
堰板側に、補強板を接合して、堰板との間に間隙を設け
るとよい。
堰板側に、補強板を接合して、堰板との間に間隙を設け
るとよい。
【0012】また、連結方向の端部の連結面に、隣接す
る型枠パネルと係合する係合手段を形成したり、前記堰
板に設けた短手方向両端縁の補強部材間に、相互に係合
する係合手段を長さ方向の一側面と他側面とにそれぞれ
有する桟部材を複数本掛け渡したりするとよい。
る型枠パネルと係合する係合手段を形成したり、前記堰
板に設けた短手方向両端縁の補強部材間に、相互に係合
する係合手段を長さ方向の一側面と他側面とにそれぞれ
有する桟部材を複数本掛け渡したりするとよい。
【0013】
【作用及び効果】上述の構成によれば、堰板の短手方向
両端縁に設けた長尺の補強部材間に、堰板の長さ方向に
沿って、角材状の角材状補強部材を装着しているので、
長さ方向の強度を高めることができる。この結果、長尺
の型枠パネルでも長さ方向における剛性が生まれ、型枠
の組立てに当っての固定箇所を、例えば型枠パネルの両
端部のみと、少なくすることが可能である。型枠の組立
て作業や取り外し作業を容易にすることができる。ま
た、特に取り外しに当っては、固定箇所が少ないので、
コンクリート構造物に余分な衝撃および振動を与えずに
済み、出来栄えの良いコンクリート構造物を得るのに大
いに貢献する。
両端縁に設けた長尺の補強部材間に、堰板の長さ方向に
沿って、角材状の角材状補強部材を装着しているので、
長さ方向の強度を高めることができる。この結果、長尺
の型枠パネルでも長さ方向における剛性が生まれ、型枠
の組立てに当っての固定箇所を、例えば型枠パネルの両
端部のみと、少なくすることが可能である。型枠の組立
て作業や取り外し作業を容易にすることができる。ま
た、特に取り外しに当っては、固定箇所が少ないので、
コンクリート構造物に余分な衝撃および振動を与えずに
済み、出来栄えの良いコンクリート構造物を得るのに大
いに貢献する。
【0014】請求項2の構成によると、九十九折り状に
繰り返し折曲された板状補強部材を装着したので、上述
の角材状補強部材に比して、重量を軽くすることができ
る。しかも、強度は高い。このため、上述の効果のほ
か、取扱い性が良好であるという利点を有する。
繰り返し折曲された板状補強部材を装着したので、上述
の角材状補強部材に比して、重量を軽くすることができ
る。しかも、強度は高い。このため、上述の効果のほ
か、取扱い性が良好であるという利点を有する。
【0015】請求項3の構成によると、堰板の反対側に
補強板を接合して、堰板との間に間隙を設けたので、断
熱材を入れたときはもとより、そうでない場合でも断熱
性を持たせることができる。このため、上述の効果を有
するほか、型枠内に充填したコンクリートの硬化作用を
充分に発揮させるに必要な、コンクリートに対する急激
な環境変化を緩和することが自ずと行なえ、養生が確実
であり、強度の高いコンクリート構造物を得ることがで
きる。
補強板を接合して、堰板との間に間隙を設けたので、断
熱材を入れたときはもとより、そうでない場合でも断熱
性を持たせることができる。このため、上述の効果を有
するほか、型枠内に充填したコンクリートの硬化作用を
充分に発揮させるに必要な、コンクリートに対する急激
な環境変化を緩和することが自ずと行なえ、養生が確実
であり、強度の高いコンクリート構造物を得ることがで
きる。
【0016】請求項4の構成によると、連結方向の端部
の連結面に、隣接する型枠パネルと係合する係合手段を
形成したので、型枠の組立てに際しては、型枠パネルの
一端を係合させればよい。自ずと位置が決定され、位置
決めと固定とを同時に行なう場合に比して、固定作業が
容易になる。また、一体感も増すので、固定箇所が少な
い場合でも良好な固定状態が得られ、型枠の取り外しも
簡易迅速に行なえる。
の連結面に、隣接する型枠パネルと係合する係合手段を
形成したので、型枠の組立てに際しては、型枠パネルの
一端を係合させればよい。自ずと位置が決定され、位置
決めと固定とを同時に行なう場合に比して、固定作業が
容易になる。また、一体感も増すので、固定箇所が少な
い場合でも良好な固定状態が得られ、型枠の取り外しも
簡易迅速に行なえる。
【0017】請求項5の構成によると、堰板の短手方向
両端縁の補強部材間に、相互に係合する係合手段を長さ
方向の一側面と他側面とにそれぞれ有する桟部材を複数
本掛け渡したので、適宜の係合手段に対応する位置にお
いて、堰板、あるいは堰板および補強板を短手方向に切
断すれば、係合手段を露出させることができる。そして
これら係合手段を相互に係合することによって、型枠パ
ネルの長さを短くすることができる。このため、型枠を
固定して行き過不足ができたような場合でも、適当な長
さの型枠パネルを得ることが容易にでき、型枠をシンプ
ルにして、組立ておよび取り外し作業の容易化を図るこ
とができる。整然とした型枠の組立てが行なえるので、
見た目が綺麗であるとともに、型枠の取り外しが、例え
ば端から順に行なえばよく、コンクリート構造物に衝撃
や振動を与えることなく静かに行なうことが、簡単にで
きる。
両端縁の補強部材間に、相互に係合する係合手段を長さ
方向の一側面と他側面とにそれぞれ有する桟部材を複数
本掛け渡したので、適宜の係合手段に対応する位置にお
いて、堰板、あるいは堰板および補強板を短手方向に切
断すれば、係合手段を露出させることができる。そして
これら係合手段を相互に係合することによって、型枠パ
ネルの長さを短くすることができる。このため、型枠を
固定して行き過不足ができたような場合でも、適当な長
さの型枠パネルを得ることが容易にでき、型枠をシンプ
ルにして、組立ておよび取り外し作業の容易化を図るこ
とができる。整然とした型枠の組立てが行なえるので、
見た目が綺麗であるとともに、型枠の取り外しが、例え
ば端から順に行なえばよく、コンクリート構造物に衝撃
や振動を与えることなく静かに行なうことが、簡単にで
きる。
【0018】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は型枠パネル1の使用状態の一例を示す概
略の斜視図であり、建築物の基礎を形成する時の状態を
示している。ベースコンクリート2の上に記した線に沿
って、端部を密着した状態で配設されている。固定は、
切張り3等の少数の周知手段により行ない、コンクリー
トの圧力に耐え得るようにしている。
述する。図1は型枠パネル1の使用状態の一例を示す概
略の斜視図であり、建築物の基礎を形成する時の状態を
示している。ベースコンクリート2の上に記した線に沿
って、端部を密着した状態で配設されている。固定は、
切張り3等の少数の周知手段により行ない、コンクリー
トの圧力に耐え得るようにしている。
【0019】型枠パネル1は、木製で、長方形板状に形
成され、図2に示したように、2枚の堰板4と、これら
の間に介装された補強部材5、角材状補強部材6、およ
び桟部材7とで構成されている。なお、スチールや樹脂
など、他の素材で形成するもよい。
成され、図2に示したように、2枚の堰板4と、これら
の間に介装された補強部材5、角材状補強部材6、およ
び桟部材7とで構成されている。なお、スチールや樹脂
など、他の素材で形成するもよい。
【0020】図3は、一方の堰板4を分離して、内部を
示した図であり、補強部材5は短手方向両端縁に長さ方
向に沿ってその全長に固定し、角材状補強部材6は、補
強部材5の中間位置に一本、堰板4の長さ方向に沿って
その全長に固定し、桟部材7は、上記補強部材5間、す
なわち、補強部材5と角材状補強部材6との間に、これ
らと直交する方向に沿って接着等により固定している。
この固定は、少なくとも両端縁に行なえばよく、図面に
おける中間部分の4本はなくともよい。
示した図であり、補強部材5は短手方向両端縁に長さ方
向に沿ってその全長に固定し、角材状補強部材6は、補
強部材5の中間位置に一本、堰板4の長さ方向に沿って
その全長に固定し、桟部材7は、上記補強部材5間、す
なわち、補強部材5と角材状補強部材6との間に、これ
らと直交する方向に沿って接着等により固定している。
この固定は、少なくとも両端縁に行なえばよく、図面に
おける中間部分の4本はなくともよい。
【0021】また、これら補強部材5、角材状部材6、
桟部材7は、細長い帯状の合板を接着等により積層して
角材状に形成している。角材ではないので、それの有す
る、狂う、強度・品質にバラツキがある、という難点が
なく、一定の強度を有する製品が得られ、規格化ができ
る。このほか、LVL(Laminated Veneer Lumber)
やPSL(Parallel Strand Lumber)などのような所
謂エンジニアリングウッドを用いるもよい。
桟部材7は、細長い帯状の合板を接着等により積層して
角材状に形成している。角材ではないので、それの有す
る、狂う、強度・品質にバラツキがある、という難点が
なく、一定の強度を有する製品が得られ、規格化ができ
る。このほか、LVL(Laminated Veneer Lumber)
やPSL(Parallel Strand Lumber)などのような所
謂エンジニアリングウッドを用いるもよい。
【0022】そして、型枠パネル1の両端面(連結方向
の端部の連結面1a)には、隣接する型枠パネル1と係
合する係合手段を形成している。係合手段は、相互に係
合する係合凸部8と係合凹部9であり、2本の補強部材
5と角材状補強部材6の先端、およびこれに対応する部
位の桟部材7の一側面に係合凸部を、また補強部材5と
角材状補強部材6の後端およびこれに対応する部位の桟
部材7の一側面に係合凹部9を、それぞれ形成してい
る。係合凸部8と係合凹部9の形成は、切削作業による
もよいが、合板の積層条件を変えるだけで容易に形成で
きる。図示例では、6枚の合板のうち、内側の4枚を突
出させて係合凸部8を形成し、また同じく4枚を凹ませ
て係合凹部9を形成している。突出させる、または凹ま
せる合板の枚数を同一に設定するだけで、確実な係合状
態の得られる係合凸部8および係合凹部9となる。係合
は、一方の型枠パネル1の連結面1aの係合凹部9に、
他方の型枠パネル1の連結面1aの係合凸部8を嵌める
だけでよい(図4参照)。なお、図5に示した型枠パネ
ル1のように、係合手段は形成せずともよい。
の端部の連結面1a)には、隣接する型枠パネル1と係
合する係合手段を形成している。係合手段は、相互に係
合する係合凸部8と係合凹部9であり、2本の補強部材
5と角材状補強部材6の先端、およびこれに対応する部
位の桟部材7の一側面に係合凸部を、また補強部材5と
角材状補強部材6の後端およびこれに対応する部位の桟
部材7の一側面に係合凹部9を、それぞれ形成してい
る。係合凸部8と係合凹部9の形成は、切削作業による
もよいが、合板の積層条件を変えるだけで容易に形成で
きる。図示例では、6枚の合板のうち、内側の4枚を突
出させて係合凸部8を形成し、また同じく4枚を凹ませ
て係合凹部9を形成している。突出させる、または凹ま
せる合板の枚数を同一に設定するだけで、確実な係合状
態の得られる係合凸部8および係合凹部9となる。係合
は、一方の型枠パネル1の連結面1aの係合凹部9に、
他方の型枠パネル1の連結面1aの係合凸部8を嵌める
だけでよい(図4参照)。なお、図5に示した型枠パネ
ル1のように、係合手段は形成せずともよい。
【0023】また、上述の2枚の堰板4のうち一方の堰
板4は、充填されるコンクリートを受けるという堰板本
来の役目は果たさず、他方の堰板4の強度を向上すると
いう補強板としての役目を果たす。つまり、型枠パネル
1の堰板4は1枚であるもよく、図3に示されたものを
型枠パネルとするもよい。しかし、堰板4を2枚設けて
おけば、いずれをコンクリートを受ける側にしてもよい
ので、繰り返し使用する型枠パネルの寿命を長くするこ
とができる。
板4は、充填されるコンクリートを受けるという堰板本
来の役目は果たさず、他方の堰板4の強度を向上すると
いう補強板としての役目を果たす。つまり、型枠パネル
1の堰板4は1枚であるもよく、図3に示されたものを
型枠パネルとするもよい。しかし、堰板4を2枚設けて
おけば、いずれをコンクリートを受ける側にしてもよい
ので、繰り返し使用する型枠パネルの寿命を長くするこ
とができる。
【0024】このように構成した型枠パネル1では、所
定の組立て位置に対して順次固定して行くわけである
が、型枠パネル1は長さ方向において高い強度を発揮す
るので、その固定は、例えば型枠パネル1の両端部のみ
など、従来に比して少ない箇所に行なえばよい。このた
め、型枠の組立て作業や取り外し作業を容易にすること
ができる。また、特に取り外しに当っては、固定箇所が
少ないので、コンクリート構造物に余分な衝撃および振
動を与えずに済み、出来栄えの良いコンクリート構造物
を得るのに大いに貢献する。
定の組立て位置に対して順次固定して行くわけである
が、型枠パネル1は長さ方向において高い強度を発揮す
るので、その固定は、例えば型枠パネル1の両端部のみ
など、従来に比して少ない箇所に行なえばよい。このた
め、型枠の組立て作業や取り外し作業を容易にすること
ができる。また、特に取り外しに当っては、固定箇所が
少ないので、コンクリート構造物に余分な衝撃および振
動を与えずに済み、出来栄えの良いコンクリート構造物
を得るのに大いに貢献する。
【0025】また、型枠パネル1の連結面1aには、隣
接する型枠パネル1と係合する係合凸部8および係合凹
部9を形成したので、型枠の組立てに際しては、まず型
枠パネル1の一端を、正しい位置に固定した型枠パネル
1に対して係合させればよい。これにより自ずと位置が
決定され、一直線上に並べる位置決めと固定とを同時に
行なう従来のような場合に比して、固定作業が容易にな
る。また、一体感も増すので、固定箇所が少ない場合で
も良好な固定状態が得られ、型枠の取り外しも簡易迅速
に行なえる。
接する型枠パネル1と係合する係合凸部8および係合凹
部9を形成したので、型枠の組立てに際しては、まず型
枠パネル1の一端を、正しい位置に固定した型枠パネル
1に対して係合させればよい。これにより自ずと位置が
決定され、一直線上に並べる位置決めと固定とを同時に
行なう従来のような場合に比して、固定作業が容易にな
る。また、一体感も増すので、固定箇所が少ない場合で
も良好な固定状態が得られ、型枠の取り外しも簡易迅速
に行なえる。
【0026】さらに、堰板4は2枚使用し、堰板4間に
補強部材5や角材状補強部材6、桟部材7を介装した構
造にしたので、堰板4間の隙間に断熱材を入れたときは
もとより、そうでない場合でも断熱性を持たせることが
できる。このため、型枠内に充填したコンクリートの硬
化作用を充分に発揮させるに必要な、コンクリートに対
する急激な環境変化を緩和することが自ずと行なえ、養
生が確実であり、期間も短くできて、強度の高いコンク
リート構造物を得ることができる。
補強部材5や角材状補強部材6、桟部材7を介装した構
造にしたので、堰板4間の隙間に断熱材を入れたときは
もとより、そうでない場合でも断熱性を持たせることが
できる。このため、型枠内に充填したコンクリートの硬
化作用を充分に発揮させるに必要な、コンクリートに対
する急激な環境変化を緩和することが自ずと行なえ、養
生が確実であり、期間も短くできて、強度の高いコンク
リート構造物を得ることができる。
【0027】図6は他の実施例に係る型枠パネル1の一
方の堰板4を外した状態の斜視図であり、この型枠パネ
ル1では長さを調節可能にしている。つまり、堰板4の
短手方向両端縁の補強部材5間(角材状補強部材と補強
部材との間)に、両端を含め適宜本数の桟部材7を装着
して、これらすべての桟部材7の一側面と他側面とに、
相互に係合する係合手段としての係合凸部8と係合凹部
9を形成している。この構成により、適宜の係合凸部8
と係合凹部9に対応する位置、すなわち係合凸部8の基
部と係合凹部9の開口部に対応する位置において堰板4
を短手方向に切断すれば、係合凸部8と係合凹部9を露
出させることができる。そしてこれら係合凸部8と係合
凹部9とを相互に係止することによって、型枠パネル1
の長さを短くすることができる(図7参照)。図7中、
一点鎖線11は、係合凸部8の基部に対応する位置を示
す目印で、二点鎖線12は、係合凹部9の開口部に対応
する位置を示す目印である。
方の堰板4を外した状態の斜視図であり、この型枠パネ
ル1では長さを調節可能にしている。つまり、堰板4の
短手方向両端縁の補強部材5間(角材状補強部材と補強
部材との間)に、両端を含め適宜本数の桟部材7を装着
して、これらすべての桟部材7の一側面と他側面とに、
相互に係合する係合手段としての係合凸部8と係合凹部
9を形成している。この構成により、適宜の係合凸部8
と係合凹部9に対応する位置、すなわち係合凸部8の基
部と係合凹部9の開口部に対応する位置において堰板4
を短手方向に切断すれば、係合凸部8と係合凹部9を露
出させることができる。そしてこれら係合凸部8と係合
凹部9とを相互に係止することによって、型枠パネル1
の長さを短くすることができる(図7参照)。図7中、
一点鎖線11は、係合凸部8の基部に対応する位置を示
す目印で、二点鎖線12は、係合凹部9の開口部に対応
する位置を示す目印である。
【0028】係合凸部8と係合凹部9の連結後は、図8
に示したように係合凹部9の外側から係合凸部8に対し
て、釘10等で固定しておけばよい。このため、型枠パ
ネル1を固定して行き過不足ができたような場合でも、
適当な長さの型枠パネル1を得ることが容易にでき、型
枠をシンプルにして、組立ておよび取り外し作業の容易
化を図ることができる。整然とした型枠の組立てが行な
えるので、見た目が綺麗であるとともに、型枠の取り外
しが、例えば端から順に行なえばよく、コンクリート構
造物に衝撃や振動を与えることなく静かに行なうこと
が、簡単にできる。
に示したように係合凹部9の外側から係合凸部8に対し
て、釘10等で固定しておけばよい。このため、型枠パ
ネル1を固定して行き過不足ができたような場合でも、
適当な長さの型枠パネル1を得ることが容易にでき、型
枠をシンプルにして、組立ておよび取り外し作業の容易
化を図ることができる。整然とした型枠の組立てが行な
えるので、見た目が綺麗であるとともに、型枠の取り外
しが、例えば端から順に行なえばよく、コンクリート構
造物に衝撃や振動を与えることなく静かに行なうこと
が、簡単にできる。
【0029】図9は、補強部材5間に、板状補強部材1
3を装着して軽量化を図った型枠パネル1の構造を示す
斜視図である。板状補強部材13は、堰板4の短手方向
に九十九折り状に繰り返し折曲されたもので、強度が高
いにもかかわらず、上述の角材状補強部材6を用いた場
合に比して、重量を軽くすることができる。このため、
取扱い性が良好であるという利点を有する。なお、板状
補強部材13は、図示例では補強部材5に接触させ全幅
に形成したが、例えば板状補強部材13の折り返し数を
少なくして幅狭に形成し、補強部材5間の一部に装着す
るもよい。
3を装着して軽量化を図った型枠パネル1の構造を示す
斜視図である。板状補強部材13は、堰板4の短手方向
に九十九折り状に繰り返し折曲されたもので、強度が高
いにもかかわらず、上述の角材状補強部材6を用いた場
合に比して、重量を軽くすることができる。このため、
取扱い性が良好であるという利点を有する。なお、板状
補強部材13は、図示例では補強部材5に接触させ全幅
に形成したが、例えば板状補強部材13の折り返し数を
少なくして幅狭に形成し、補強部材5間の一部に装着す
るもよい。
【0030】図10は、角柱状の補強部材5間に板状補
強部材13を内蔵し、両端面には係合手段(係合凸部8
も係合凹部9も)を形成していない例を示している。型
枠の組立てに際しては、コンクリートが流れ出ない程度
に、端面(連結面1a)を接合すればよい。
強部材13を内蔵し、両端面には係合手段(係合凸部8
も係合凹部9も)を形成していない例を示している。型
枠の組立てに際しては、コンクリートが流れ出ない程度
に、端面(連結面1a)を接合すればよい。
【0031】図11は、短手方向両端縁の補強部材5を
一枚の合板で形成し、これを板状補強部材13と一体化
し、係合手段を形成していない例を示している。
一枚の合板で形成し、これを板状補強部材13と一体化
し、係合手段を形成していない例を示している。
【0032】なお、係合手段を形成するには、型枠パネ
ル1の形成後に、両端面(連結面1a)の一部を切削加
工して、図12に示したような係合部14を形成すれば
よい。また、図13に示したように、繰り返し折曲され
た九十九折り状の板状補強部材13の形状を利用して、
一方の端面(連結面1a)に、短冊状の係合板15を装
着するなどするもよい。
ル1の形成後に、両端面(連結面1a)の一部を切削加
工して、図12に示したような係合部14を形成すれば
よい。また、図13に示したように、繰り返し折曲され
た九十九折り状の板状補強部材13の形状を利用して、
一方の端面(連結面1a)に、短冊状の係合板15を装
着するなどするもよい。
【0033】図14は、コンクリート構造物の強化を図
ることのできる型枠パネルである。すなわち、短い手方
向両端縁の補強部材5を一枚の合板で構成し、板状補強
板13と一体かするも、図11に示した型枠パネル1と
は異なり、短手方向両端縁の補強部材5傾斜させて、等
脚台形状に形成している。この型枠パネル1は、上底
(短い方の片)側を内側にして図15に示したように組
み立てる。これにより、コンクリート構造物の立ち上が
り部分にテーパ部が形成できるので、コンクリート構造
物の強化を図ることができる。また、補強部材5が傾斜
しているため上方に空間ができるので、上面を均す作業
も容易である。
ることのできる型枠パネルである。すなわち、短い手方
向両端縁の補強部材5を一枚の合板で構成し、板状補強
板13と一体かするも、図11に示した型枠パネル1と
は異なり、短手方向両端縁の補強部材5傾斜させて、等
脚台形状に形成している。この型枠パネル1は、上底
(短い方の片)側を内側にして図15に示したように組
み立てる。これにより、コンクリート構造物の立ち上が
り部分にテーパ部が形成できるので、コンクリート構造
物の強化を図ることができる。また、補強部材5が傾斜
しているため上方に空間ができるので、上面を均す作業
も容易である。
【0034】この発明の請求項3の補強板は、堰板4を
2枚設けたときの一方、あるいは図14の型枠パネル1
では台形の下底をなす側の堰板4に対応し、この発明の
請求項4の係合手段は、上述の実施例の連結面1aに形
成した係合凸部8および係合凹部9と、係合部14と、
係合板15に対応し、この発明の請求項5の係合手段
は、連結面1a以外に形成した係合凸部8および係合凹
部9に対応する。
2枚設けたときの一方、あるいは図14の型枠パネル1
では台形の下底をなす側の堰板4に対応し、この発明の
請求項4の係合手段は、上述の実施例の連結面1aに形
成した係合凸部8および係合凹部9と、係合部14と、
係合板15に対応し、この発明の請求項5の係合手段
は、連結面1a以外に形成した係合凸部8および係合凹
部9に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 型枠パネルの使用状態を示す概略の斜視図。
【図2】 型枠パネルの斜視図。
【図3】 型枠パネルの内部構造を示す斜視図。
【図4】 型枠パネルの継ぎ目部分を示す分解斜視図。
【図5】 他の例に係る型枠パネルを示す斜視図。
【図6】 他の例に係る型枠パネルの内部構造を示す斜
視図。
視図。
【図7】 図6の型枠パネルの作用状態を示す分解斜視
図。
図。
【図8】 図6の型枠パネルの断面図。
【図9】 他の例に係る型枠パネルの内部構造を示す斜
視図。
視図。
【図10】 他の例に係る型枠パネルの斜視図。
【図11】 他の例に係る型枠パネルの斜視図。
【図12】 他の例に係る型枠パネルの斜視図。
【図13】 他の例に係る型枠パネルの斜視図。
【図14】 他の例に係る型枠パネルの斜視図。
【図15】 図14の型枠パネルの使用状態を示す断面
図。
図。
【図16】 従来の型枠パネルの斜視図。
1…型枠パネル 1a…連結面 4…堰板 5…補強部材 6…角材状補強部材 7…桟部材 8…係合凸部 9…係合凹部 13…板状補強部材 14…係合部 15…係合板
Claims (5)
- 【請求項1】長方形の堰板に補強部材を装着して構成す
る型枠パネルであって、上記堰板の短手方向両端縁に設
けた長尺の補強部材間に、堰板の長さ方向に沿って少な
くとも一本の、角材状に形成した補強用芯材としての角
材状補強部材を装着した型枠パネル。 - 【請求項2】長方形の堰板に補強部材を装着して構成す
る型枠パネルであって、上記堰板の短手方向両端縁に設
けた長尺の補強部材間に、堰板の長さ方向に沿って少な
くとも一本の、短手方向に九十九折り状に繰り返し折曲
された補強用芯材としての板状補強部材を装着した型枠
パネル。 - 【請求項3】前記補強部材および補強用芯材の反堰板側
に、補強板を接合して、堰板との間に間隙を設けた請求
項1または請求項2記載の型枠パネル。 - 【請求項4】連結方向の端部の連結面に、隣接する型枠
パネルと係合する係合手段を形成した請求項1から請求
項3のうちのいずれか一項に記載の型枠パネル。 - 【請求項5】前記堰板に設けた短手方向両端縁の補強部
材間に、相互に係合する係合手段を長さ方向の一側面と
他側面とにそれぞれ有する桟部材を複数本掛け渡した請
求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の型枠
パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22059496A JPH1046805A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 型枠パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22059496A JPH1046805A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 型枠パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1046805A true JPH1046805A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16753431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22059496A Pending JPH1046805A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 型枠パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1046805A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010539351A (ja) * | 2007-09-11 | 2010-12-16 | コイカス、ニック | 建築構造及びそのための構成材 |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP22059496A patent/JPH1046805A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010539351A (ja) * | 2007-09-11 | 2010-12-16 | コイカス、ニック | 建築構造及びそのための構成材 |
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