JP3020217U - リブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠 - Google Patents

リブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠

Info

Publication number
JP3020217U
JP3020217U JP1995006856U JP685695U JP3020217U JP 3020217 U JP3020217 U JP 3020217U JP 1995006856 U JP1995006856 U JP 1995006856U JP 685695 U JP685695 U JP 685695U JP 3020217 U JP3020217 U JP 3020217U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
ribs
unit
formwork
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995006856U
Other languages
English (en)
Inventor
浩治 山蔦
誠二 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP1995006856U priority Critical patent/JP3020217U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3020217U publication Critical patent/JP3020217U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実施工に際して、効率良く施工面積の大部分
を賄うようにする。 【解決手段】 せき板2とリブとから構成される四角形
状の各種のサイズのユニット型枠1を予め作製してお
く。ユニット型枠1には、低板状リブ4…をせき板2の
縦および横の辺に平行で、かつ縦横が略同一幅の間隔に
なるように縦方向および横方向にそれぞれ複数個設け
る。また、ユニット型枠1は、せき板2の四周に低板状
リブ4の高さよりも高い高板状リブ3を設けてなるリブ
付せき板部5を一構成単位とし、該構成単位の高板状リ
ブ3の一部または全部を共有しながら、該構成単位が縦
および/または横方向に連続的に2以上繰り返された構
成からなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、せき板に複数の補強用の板状リブを設けたリブ付樹脂製コンクリー ト打設用部分型枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
土木、建設現場等のコンクリート打設には、コンクリート打設用型枠が使用さ れている。このコンクリート打設用型枠の材質としては、木製、金属製等の各種 のものが知られている。上記の木製の型枠は使用を重ねるうちに表面状態が悪く なって数回の転用使用しかできなかったり、近年の地球環境問題から木製品の代 替が強く要望されたりしている。また、金属製の型枠は錆びるので保管性が良く ないことや、重いので取扱い性が良くない等の問題がある。
【0003】 このような問題を解決するものとして、近年樹脂製のコンクリート打設用型枠 が開発・実用化され、広く使用されている。
【0004】 従来の樹脂製コンクリート打設用型枠には、例えば、特開平6−129094 号公報に開示されたものがある。この種の樹脂製コンクリート打設用型枠は、本 考案の説明図である図7(a)(b)に示すように、通常、木製コンクリート打 設用型枠(以下、「合板型枠」と称する)の合板に相当するせき板51と呼ばれ る平板部分と、せき板51の全外周並びにせき板51の縦および/または横の辺 に平行でかつ両端を結ぶ複数の板状リブ52・53…・54…とから構成されて いる。このリブ付樹脂製コンクリート打設用型枠50は、軽量であり、多数回の 転用に耐えるばかりでなく、板状リブ52・53…・54…が木製コンクリート 打設用型枠の桟木に相当するため、建設現場で桟木を打ち付ける必要もなく、非 常に効率的である等、木製や金属製のコンクリート打設用型枠には見られない多 くの特徴を有している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のリブ付樹脂製コンクリート打設用型枠は、例えばそ の大きさが縦1800mm、横600mm等の四角形状からなる定型品が多く、 実際の施工に際して、施工の全面積をこの定型品のみで賄うことができず、半端 な部分に木製合板製の型枠を使用しなければならず、大量に使用されるに至って いないのが実情である。
【0006】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、実施 工に際して、定型品と組み合わされて使用され、定型品では賄い得ない半端な施 工面積部分を賄い得るリブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠を提供すること にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る考案のリブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠は、上記課題 を解決するために、せき板とリブとから構成される四角形状のリブ付樹脂製コン クリート打設用部分型枠であって、低板状リブをせき板の縦および横の辺に平行 で、かつ縦横が略同一幅の間隔になるように縦方向および横方向にそれぞれ複数 個設けるとともに、該せき板の四周に上記低板状リブの高さよりも高い高板状リ ブを設けてなるリブ付せき板を一構成単位とし、該構成単位の高板状リブの一部 または全部を共有しながら、該構成単位が縦および/または横方向に連続的に2 以上繰り返された構成からなることを特徴としている。
【0008】 上記の構成によれば、部分型枠として定型品よりも小さく、かつその構成単位 を2個以上連続的に繰り返した構成とすることにより、任意の大きさで、しかも 各種の形状に形成されるので、定型品よりも小さな半端な施工部分において使用 することができる。
【0009】 したがって、実施工に際して、各種サイズのリブ付樹脂製コンクリート打設用 部分型枠を予め作製しておくことによって、施工面積が広く、定型品のみで型枠 を組み立てると半端な部分が生じるような場合であっても、この部分型枠を該半 端部分に充当するように定型品と組み合わせることによって、全施工面積につい て効率良く施工することができる。
【0010】 また、低板状リブは、せき板の縦および横の辺に平行で、かつ縦横が略同一幅 の間隔になるように縦方向および横方向にそれぞれ複数個設けられるが、その際 、一構成単位における低板状リブを縦方向および横方向に同数設ければ、該構成 単位は略方形となるので、このリブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠に縦方 向または横方向の何れの方向の力が作用したとしても剛性が等しくなる。したが って、リブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠を縦方向または横方向の何れの 方向にも使用することができるので、使い勝手の良いものとなる。
【0011】 請求項2に係る考案のリブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠は、上記課題 を解決するために、請求項1の構成に加えて、上記各低板状リブの間隔は8〜2 2mmに形成されているとともに、上記せき板の厚さは2mm以上かつ10mm 以下、上記高板状リブの高さはせき板の厚さを含めて50〜80mm、並びに低 板状リブの高さはせき板の厚さを含めて10〜15mmに形成されていることを 特徴としている。
【0012】 上記の構成によれば、強度的に十分なものとなるので、コンクリート打設時に おいて、せき板の撓みを防止することができる。
【0013】 また、各低板状リブの間隔は8〜22mmに形成されているので、セパレータ ーを取り付ける際に、この間隔内にセパレーターを取り付けることができる。こ のため、せき板の略任意の位置にセパレーターを取り付けることができ、使い勝 手の良いものとなる。
【0014】 さらに、高板状リブの高さをせき板の厚さを含めて50〜80mmとしたこと によって、従来品である木製の桟木付合板型枠と同一の厚みとなっている。この ため、この木製の桟木付合板型枠を固定するために使用されていた端太材やセパ レーター等の治具をそのまま使用することができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の一形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の 通りである。
【0016】 本実施の形態は、リブ付樹脂製コンクリート打設用型枠における定型品の代表 的な大きさである縦1800mm、横600mmである場合を例にとり、これと 併用するためのこの大きさよりも小さい四角形状の各種の部分型枠(ユニット型 枠)について述べるものである。
【0017】 上記のリブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠としてのユニット型枠1は、 例えば、図1および図2に示すように、樹脂製にてなり、縦300mm、横30 0mmの大きさのせき板2を有している。
【0018】 この形態においては、せき板2のうちの100mm四方のせき板部に、せき板 2の縦および横の辺に平行で、かつ縦横が略同一幅の等間隔になるように縦方向 および横方向に、縦、横各4本の低板状リブ4…が設けられるとともに、該せき 板部の四周には上記低板状リブ4…の高さよりも高い高板状リブ3を設けてなる リブ付せき板としてのリブ付せき板部5を一構成単位とし、該構成単位の高板状 リブ3の一部または全部を共有しながら、該構成単位が縦および/または横方向 に連続的に2以上繰り返し結合した、合計9個の構成単位から形成されたユニッ ト型枠1が示されている。
【0019】 上記のせき板2の厚さは2mm以上かつ10mm以下であり、好ましくは3m m〜5mm、同図においては3mmである。せき板2の厚さが2mmよりも薄い と機械的強度に劣り、また10mmを越えるとそれに見合う利点は特になく、不 必要な厚さとなって、不経済であるばかりか、軽量化の利点も損なわれる。
【0020】 上記の高板状リブ3の高さとせき板2の厚さとの合計寸法は50〜80mmと なっている。詳細には、上記合計寸法は、関東地域では60〜62mm、関西地 域では70〜72mmが一般的であり、これと同等の合計寸法を有することは実 用上非常に有利である。同図では、61mmである。
【0021】 上記の低板状リブ4の高さはせき板2の厚さを含めて10〜15mmに形成さ れる一方、上記各低板状リブ4…の間隔は8〜22mmに形成されるのが好まし い。同図においては、低板状リブ4の高さはせき板2の厚さを含めて12mm、 各低板状リブ4…の間隔は17mmである。上記12mmとしたのは、コンクリ ート打設用に一般的に使用される合板の厚さ12mmに合わせたものである。
【0022】 上記の高板状リブ3および低板状リブ4の幅は、先端で通常2〜5mmであり 、せき板2との付け根部分に向かって2度以下の勾配で太くなることが製造時に おける成型品の抜けを良くする上で好ましい。より好ましくは1度以下、最適に は0.5度以下である。同図においては、高板状リブ3および低板状リブ4の幅 は、それぞれその先端部で4mmおよび3.5mmであり、また、各リブ3・4 の先端部と付け根部分とは0.3度の勾配にて付け根部分が若干太くなっている 。
【0023】 また、本実施の形態のユニット型枠1では、せき板2と高板状リブ3および低 板状リブ4とは、同一材料により同時一体的に形成されているが、必ずしもこれ に限らず、せき板2と高板状リブ3および低板状リブ4とをそれぞれ別個に形成 し、両者を接着剤やその後の溶着等により接合したものでも良い。
【0024】 また、ユニット型枠1の他の形態として、図3に示すように、先に述べた図1 に示すユニット型枠1を2つ組み合わせることにより、構成単位が横方向に3個 繰り返し結合するとともに縦方向に6個の構成単位が繰り返し結合した合計18 の構成単位からなる縦600mm、横300mmのユニット型枠10や、図4に 示すように、図3に示すユニット型枠10が縦方向に3個分結合し、合計54の 構成単位からなる縦1800mm、横300mmのユニット型枠20としたもの が示される。
【0025】 また、図5には、図1で説明した構成単位が縦方向にのみ18個繰り返し結合 した縦1800mm、横100mmのユニット型枠30が示されている。
【0026】 さらに、図6は、一構成単位におけるせき板部の大きさを縦100mm、横7 5mmとし、縦方向の低板状リブ4の数を3本とする以外は、先に述べたと同様 の構成とし、この構成単位が横方向に2個繰り返し結合するとともに、この構成 単位が縦方向にも18個繰り返し結合した合計36個の構成単位からなる縦18 00mm、横150mmのユニット型枠40を示したものである。
【0027】 なお、これらの各種のユニット型枠1・10・20・30・40は例示であっ て、必ずしもこれに限らず、他の大きさにて形成することが可能である。
【0028】 上記の本考案のユニット型枠1において、各低板状リブ4…の間隔(リブ中心 間の間隔)および低板状リブ4とこれに隣接する高板状リブ3との間隔は、縦方 向、横方向ともに略同一であることが好ましく、その幅は、通常8〜22mmの 範囲であるが、この略同一であるとは、厳密に同一であることを意味せず、縦方 向におけるリブ間隔と横方向におけるリブ間隔とは、極端にならない範囲、通常 3mm程度の範囲内で互いに異なっていても良い。しかし、同一方向におけるリ ブ同士のリブ間隔は可能な限り同一であることが好ましい。
【0029】 これを、先に例示したユニット型枠1・10・20・30・40でみると、図 1〜図5に示すユニット型枠1・10・20・30の例では、各低板状リブ4… の間隔(リブ中心間の間隔)および低板状リブ4とこれに隣接する高板状リブ3 との間隔は、縦方向、横方向ともにそれぞれ20mmであり、図6に示すユニッ ト型枠40の例では、横方向の各低板状リブ4…の間隔およびこれと隣接する高 板状リブ3との間隔は約20mmであるが、縦方向の各低板状リブ4…の間隔お よびおよびこれと隣接する高板状リブ3との間隔は約18.5mmとなっていて 、前者では一構成単位は略方形であるが、後者では少し縦長の長方形となってい る。
【0030】 また、このようなリブ間隔、特に低板状リブ4とこれに隣接する高板状リブ3 との間隔は、その構成単位における高板状リブ3がユニット型枠周縁となる場合 と、中央部にある場合とでは、高板状リブ3を互いに共有するか、独立に存在す るかの相違等により若干異なっていても良い。
【0031】 上記の構成を有する各種のユニット型枠1・10・20・30・40の使用方 法について説明する。
【0032】 例えば、図7(a)(b)に示すように、縦1800mm、横600mmの大 きさのリブ付樹脂製コンクリート打設用型枠50は、縦1800mm、横600 mmの大きさのせき板51と、せき板51の全外周並びにせき板51の縦および /または横の辺に平行でかつ両端を結ぶ複数の板状リブ52・53…・54…と から構成される定型品である。
【0033】 上記のリブ付樹脂製コンクリート打設用型枠50は、コンクリート壁の面積に 対応して、例えば、施工面積が高さ2400mm、幅2100mmである場合に は、図8に示すように、これら定型品が3枚横並びに配設された後、その上に横 向きに定型品が1枚配設される。そして、同図において、左側の半端な部分に上 記のユニット型枠20およびユニット型枠10が連続して配設される。各リブ付 樹脂製コンクリート打設用型枠50…、ユニット型枠20およびユニット型枠1 0との間は、図示しない連結具にて連結される。なお、これらリブ付樹脂製コン クリート打設用型枠50…、ユニット型枠20およびユニット型枠10の対向位 置には例えば間隔200mmにて同様に配設されており、図示しない複数のセパ レーターにて間隔200mmを維持して固定される。最後に、図示しない端太材 等で固定され、コンクリート打設が行われる。
【0034】 このように、本実施の形態のユニット型枠1・10・20・30・40は、部 分型枠として定型品よりも小さく、かつその基本の構成単位を2個以上連続的に 繰り返した構成とすることにより、任意の大きさで、しかも各種の形状に形成さ れるので、定型品よりも小さな半端な施工部分において使用することができる。
【0035】 したがって、実施工に際して、ユニット型枠1・10・20・30・40等の 各種サイズのリブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠を予め作製しておくこと によって、施工面積が広く定型品のみで型枠を組み立てると半端な部分が生じる ような場合であっても、これらユニット型枠1・10・20・30・40等を該 半端部分に充当するように定型品と組み合わせることによって、全施工面積につ いて効率良く施工することができる。
【0036】 また、低板状リブ4…は、せき板2の縦および横の辺に平行で、かつ縦横が略 同一幅の等間隔になるように縦方向および横方向にそれぞれ複数個設けられるが 、その際、一構成単位における低板状リブ4を縦方向および横方向に同数設けれ ば、該構成単位は略方形となるので、これらユニット型枠1・10・20・30 ・40等に縦方向または横方向の何れの方向の力が作用したとしても剛性が等し くなる。したがって、ユニット型枠1・10・20・30・40等を縦方向また は横方向の何れの方向にも使用することができるので、使い勝手の良いものとな る。
【0037】 さらに、本実施の形態のユニット型枠1・10・20・30・40における各 低板状リブ4…の間隔は8〜22mmに形成されているとともに、せき板2の厚 さは2mm以上かつ10mm以下、上記高板状リブ3の高さはせき板2の厚さを 含めて50〜80mm、並びに低板状リブ4の高さはせき板2の厚さを含めて1 0〜15mmに形成されている。このため、強度的に十分なものとなるので、コ ンクリート打設時において、せき板2の撓みを防止することができる。
【0038】 また、各低板状リブ4…の間隔は8〜22mmに形成されているので、図示し ないセパレーターを取り付ける際に、この間隔内にセパレーターを取り付けるこ とができる。このため、せき板2の略任意の位置にセパレーターを取り付けるこ とができ、使い勝手の良いものとなる。
【0039】 さらに、高板状リブ3の高さをせき板2の厚さを含めて50〜80mmとした ことによって、従来品である木製の桟木付合板型枠と同一の厚みとなっている。
【0040】 このため、この木製の桟木付合板型枠を固定するために使用されていた端太材 やセパレーター等の治具をそのまま使用することができる。
【0041】 なお、本考案のユニット型枠1・10・20・30・40は、上記の形態に限 られず、使用される定型品の大きさ、形状に応じて、これと組み合わせて使用す るための最適のサイズが適宜選択されることは言うまでもない。
【0042】 最後に、ユニット型枠1の製造方法について説明する。 上記ユニット型枠1に用いられる樹脂は、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレ ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、ポリアミド、ポリカーボネ ート、ポリエチレンテレフタレート等の一般的熱可塑性樹脂、これらの変性物ポ リマーアロイ、またはこれらの混合物が挙げられる。また、熱硬化性樹脂として は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、またはメラミン 樹脂等が挙げられる。成形サイクル等の点からは熱可塑性樹脂の使用が好ましい 。
【0043】 このような樹脂には、通常用いられる熱安定剤、紫外線防止剤等の各種添加剤 や着色剤または無機充填材等を必要に応じて配合しても良い。
【0044】 また、これらの樹脂は、強度向上や弾性率向上等のために各種の強化繊維を添 加することが好ましい。強化用繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド 繊維等が挙げられる。強化用繊維の長さは0.1〜50mm、好ましくは1〜1 5mmの範囲であり、この範囲よりも短い強化用繊維を用いた場合にはコンクリ ート打設用部分型枠としての十分な強度が得られない。また、この範囲よりも長 い強化用繊維を用いた場合にはリブ部への繊維の充填性が悪いので均一に繊維が 分散した製品が得られないことの他、破棄時における粉砕や再使用が困難になる こと等の問題がある。
【0045】 上記の強化用繊維のマトリクス樹脂への配合料は、コンクリート打設用型枠と しての物理的強度や製造上の問題から、繊維含有量として5〜50重量%、好ま しくは10〜40重量%の範囲である。含有量がこの範囲よりも低い場合には製 品の機械的強度に劣り、またこの範囲を越えると成形上問題がある。
【0046】 上記のユニット型枠1は、前記した樹脂を熱プレス成形することにより、同一 成形体として一体的に製造される。
【0047】 成形法としては、射出成型法やプレス法等の各種の方法を採ることが可能であ る。本考案に好ましく用いられる強化繊維含有熱可塑性樹脂を用いる場合には、 熱プレス法にて成形することが好ましい。射出成形法等では製造時における強化 繊維の切断が著しいため、所望の長さの強化繊維を含有させることが困難であっ たり、リブ部への樹脂の充填性が悪かったり、または製品に反りや変形が生じた りするので、実用的なコンクリート打設用部分型枠として不十分な製品しか得ら れない。
【0048】 上記の熱プレス成形において、原料として使用される強化繊維含有熱可塑性樹 脂は、強化繊維を含有した熱可塑性樹脂の溶融体であっても良いし、予め製造さ れた強化繊維含有熱可塑性樹脂シート、例えばスタンパブルシートを樹脂の溶融 温度以上に過熱したものであっても良いが、高さの高い高板状リブ3および方形 板状リブ5を製造する場合には、前者の溶融体を使用することが好ましい。
【0049】 また、ユニット型枠1は、通常はこのままで製品とされるが、せき板2の表面 をより平滑化する等の目的で、必要に応じて表面材が貼付されていても良い。こ の目的で使用される表面材としては各種熱可塑性樹脂シートやフィルム等が例示 される。
【0050】
【考案の効果】
請求項1に係る考案のリブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠は、せき板と リブとから構成される四角形状のリブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠であ って、低板状リブをせき板の縦および横の辺に平行で、かつ縦横が略同一幅の間 隔になるように縦方向および横方向にそれぞれ複数個設けるとともに、該せき板 の四周に上記低板状リブの高さよりも高い高板状リブを設けてなるリブ付せき板 を一構成単位とし、該構成単位の高板状リブの一部または全部を共有しながら、 該構成単位が縦および/または横方向に連続的に2以上繰り返された構成からな っている。
【0051】 それゆえ、実施工に際して、各種サイズのリブ付樹脂製コンクリート打設用部 分型枠を予め作製しておくことによって、施工面積が広く、定型品のみで型枠を 組み立てると半端な部分が生じるような場合であっても、この部分型枠を該半端 部分に充当するように定型品と組み合わせることによって、全施工面積について 効率良く施工することができる。
【0052】 また、一構成単位における低板状リブを縦方向および横方向に同数設ければ、 該構成単位は略方形となるので、このリブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠 に縦方向または横方向の何れの方向の力が作用したとしても剛性が等しくなる。
【0053】 したがって、リブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠を縦方向または横方向 の何れの方向にも使用することができるので、使い勝手の良いものとなるという 効果を奏する。
【0054】 請求項2に係る考案のリブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠は、請求項1 記載のリブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠において、各低板状リブの間隔 は8〜22mmに形成されているとともに、上記せき板の厚さは2mm以上かつ 10mm以下、上記高板状リブの高さはせき板の厚さを含めて50〜80mm、 並びに低板状リブの高さはせき板の厚さを含めて10〜15mmに形成されてい る構成である。
【0055】 それゆえ、請求項1の効果に加えて、強度的に十分なものとなるので、コンク リート打設時において、せき板の撓みを防止することができるという効果を奏す る。
【0056】 また、各低板状リブの間隔は8〜22mmに形成されているので、セパレータ ーを取り付ける際に、この間隔内にセパレーターを取り付けることができる。こ のため、せき板の略任意の位置にセパレーターを取り付けることができ、使い勝 手の良いものとなるという効果を奏する。
【0057】 さらに、高板状リブの高さをせき板の厚さを含めて50〜80mmとしたこと によって、従来品である木製の桟木付合板型枠と同一の厚みとなっているので、 この木製の桟木付合板型枠を固定するために使用されていた端太材やセパレータ ー等の治具をそのまま使用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案におけるユニット型枠の一構成例を示す
斜視図である。
【図2】上記ユニット型枠を示す断面図である。
【図3】上記ユニット型枠における他の形態を示す斜視
図である。
【図4】上記ユニット型枠における他の形態を示す斜視
図である。
【図5】上記ユニット型枠における他の形態を示す斜視
図である。
【図6】上記ユニット型枠における他の形態を示す斜視
図である。
【図7】定型品のリブ付樹脂製コンクリート打設用型枠
の構造を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は要
部端面図である。
【図8】上記ユニット型枠と定型品のリブ付樹脂製コン
クリート打設用型枠とを組み合わせて使用する状態を示
す正面図である。
【符号の説明】
1 ユニット型枠(リブ付樹脂製コンクリート打設用
部分型枠) 2 せき板 3 高板状リブ 4 低板状リブ 10 ユニット型枠(リブ付樹脂製コンクリート打設
用部分型枠) 20 ユニット型枠(リブ付樹脂製コンクリート打設
用部分型枠) 30 ユニット型枠(リブ付樹脂製コンクリート打設
用部分型枠) 40 ユニット型枠(リブ付樹脂製コンクリート打設
用部分型枠) 50 リブ付樹脂製コンクリート打設用型枠

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】せき板とリブとから構成される四角形状の
    リブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠であって、 低板状リブをせき板の縦および横の辺に平行で、かつ縦
    横が略同一幅の間隔になるように縦方向および横方向に
    それぞれ複数個設けるとともに、該せき板の四周に上記
    低板状リブの高さよりも高い高板状リブを設けてなるリ
    ブ付せき板を一構成単位とし、該構成単位の高板状リブ
    の一部または全部を共有しながら、該構成単位が縦およ
    び/または横方向に連続的に2以上繰り返された構成か
    らなることを特徴とするリブ付樹脂製コンクリート打設
    用部分型枠。
  2. 【請求項2】上記各低板状リブの間隔は8〜22mmに
    形成されているとともに、上記せき板の厚さは2mm以
    上かつ10mm以下、上記高板状リブの高さはせき板の
    厚さを含めて50〜80mm、並びに低板状リブの高さ
    はせき板の厚さを含めて10〜15mmに形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のリブ付樹脂製コンク
    リート打設用部分型枠。
JP1995006856U 1995-07-06 1995-07-06 リブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠 Expired - Lifetime JP3020217U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995006856U JP3020217U (ja) 1995-07-06 1995-07-06 リブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995006856U JP3020217U (ja) 1995-07-06 1995-07-06 リブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3020217U true JP3020217U (ja) 1996-01-23

Family

ID=43155598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995006856U Expired - Lifetime JP3020217U (ja) 1995-07-06 1995-07-06 リブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3020217U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170091424A (ko) * 2016-02-01 2017-08-09 (주)엘지하우시스 플라스틱 거푸집

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170091424A (ko) * 2016-02-01 2017-08-09 (주)엘지하우시스 플라스틱 거푸집

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101083698B1 (ko) 단차보강재를 갖는 데크플레이트.
US20030096072A1 (en) Concrete formworks and method of making same
US20080199682A1 (en) Structural Elements Made From Syntactic Foam Sandwich Panels
JP3020217U (ja) リブ付樹脂製コンクリート打設用部分型枠
JPH11324317A (ja) コンクリート打設用型枠
JP2619225B2 (ja) コンクリート型枠及び該コンクリート型枠の製造方法
JP2820904B2 (ja) コンクリート円柱用型枠
KR100469849B1 (ko) 보강 구조를 가지는 유로폼 타입 거푸집 및 그 제조방법
KR200462050Y1 (ko) 거푸집 판넬
JPH10140823A (ja) コンクリート型枠
JP7451843B2 (ja) 型枠、型枠セット及び型枠構造体
KR200482779Y1 (ko) 조립식 거푸집용 수평 보강대 및 이를 포함하는 조립식 거푸집
JPH0913664A (ja) リブ付樹脂製コンクリート打設用型枠
CN215563721U (zh) 一种结构稳固型叠合板
CN217998562U (zh) 一种装配式空心楼盖
CN212984616U (zh) 一种铝塑建筑模板混合系统
JP3341188B2 (ja) 三次元曲面型枠の形成方法
JPH09125693A (ja) コンクリート打設用型枠およびコンクリート打設用型枠の補強方法
CN219327307U (zh) 建筑模板及模板组件
JPH06193260A (ja) 建築型枠用の合成樹脂製単位枠
JP2516713Y2 (ja) 鉄筋コンクリートフェンスの製造装置
JPH09310488A (ja) コンクリート打込用自在型枠
KR200277874Y1 (ko) 건축시공을 위한 거푸집의 단위부재
JPH116287A (ja) 合成樹脂製コンクリート型枠
JP3011037U (ja) リブ付コンクリート型枠切断端面封止用部品