JP2023113116A - 柱梁材及び柱梁材の形成方法 - Google Patents

柱梁材及び柱梁材の形成方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023113116000001
【課題】軽量化しつつ、柱梁材の長手方向についての圧縮に対する強度低下を抑制でき、且つ、柱梁材の曲げに対する強度低下を抑制できる柱梁材を提供する。
【解決手段】柱11及び梁12といった柱梁材は、定められた長さの鉄筋コンクリート造の本体11a,12aを有している。本体11a,12aのコンクリート13には木質材16が埋め込まれている。木質材16は、本体11a,12aの長手方向に延びている。このように本体11a,12aのコンクリート13に、その本体11a,12aの長手方向に延びるように木質材16が埋め込まれているため、柱11及び梁12を軽量化することができる。更に、上記木質材16により、柱11の長手方向についての圧縮に対する強度低下を抑制することができるとともに、柱11及び梁12の曲げに対する強度低下を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、柱梁材及び柱梁材の形成方法に関する。
特許文献1には、建物のスラブを鉄筋コンクリート造とし、そのスラブに木質材を埋め込むことが記載されている。詳しくは、複数の木質材が所定の間隔をおいてスラブのコンクリートに埋め込まれている。このようにコンクリートに木質材が埋め込まれる分、スラブに用いられるコンクリートの量を少なく抑えることができるため、スラブを軽量化することができる。
特開2002-54261号公報
ところで、建物においては、鉄筋コンクリート造の柱梁材が柱や梁として用いられる。こうした柱梁材に関しては、軽量化が望まれているだけでなく、軽量化に伴う強度の低下を抑制することも望まれており、その点で改善の余地があった。
次に、上記課題を解決する柱梁材及び柱梁材の形成方法の各態様を記載する。
(態様1)
定められた長さの鉄筋コンクリート造の本体を有する柱梁材であって、前記本体のコンクリートには木質材が埋め込まれており、前記木質材は、前記本体の長手方向に延びている柱梁材。
上記構成によれば、柱梁材の本体のコンクリートには、その本体の長手方向に延びるように木質材が埋め込まれている。これにより、柱梁材が軽量化する。更に、柱として用いられる柱梁材の長手方向についての圧縮に対する強度低下を抑制することができるとともに、柱及び梁として用いられる柱梁材の曲げに対する強度低下を抑制することができる。
(態様2)
前記木質材は、前記本体の長手方向全体に亘って延びている(態様1)に記載の柱梁材。
この構成によれば、柱として用いられる柱梁材の長手方向についての圧縮に対する強度低下の抑制、並びに、柱及び梁として用いられる柱梁材の曲げに対する強度低下の抑制が、より効果的に行われるようになる。
(態様3)
前記木質材は、前記本体の長手方向に延びる複数の板材を厚さ方向に重ねることによって形成されている集成材である(態様1)又は(態様2)に記載の柱梁材。
この構成によれば、木質材の長手方向についての圧縮に対する強度低下を抑制することができるとともに、木質材の曲げに対する強度低下を抑制することができる。これにより、柱として用いられる柱梁材の長手方向についての圧縮に対する強度低下が抑制される。また、柱及び梁として用いられる柱梁材の曲げに対する強度低下が抑制される。
(態様4)
前記木質材は、幅方向に切ったときの断面が四角形状となっており、前記木質材には、その角を切削した切削部が形成されている(態様1)~(態様3)のいずれか一つに記載の柱梁材。
柱梁材(本体)を形成する際には、型枠の内部に鉄筋及び木質材を配置した後、その型枠内にコンクリートが流し込まれる。木質材を幅方向に切ったときの断面が四角形状である場合、上述したように型枠にコンクリートを流し込む際、木質材の角に対応する箇所にコンクリートを流し込みにくくなる。上記構成によれば、木質材には、その角を切削した切削部が形成される。この切削部により、型枠内にコンクリートを流し込むとき、木質材の角に対応する箇所にコンクリートを流し込みにくくなることは抑制される。
(態様5)
前記木質材における前記本体のコンクリートと接する面は、そのコンクリートとの接合を強くする構造となっている(態様1)~(態様4)のいずれか一つに記載の柱梁材。
この構成によれば、柱梁材におけるコンクリートと木質材とを、より強固に一体化することができる。
(態様6)
前記木質材の外面には、前記コンクリート側から前記木質材側への浸水を抑制するための防水層が形成されている(態様1)~(態様5)のいずれか一つに記載の柱梁材。
この構成によれば、コンクリートから木質材への浸水が防水層によって抑制されるため、柱梁材の本体を形成するコンクリートが固まる際、コンクリートに含まれる水が木質材に奪われることを抑制できる。従って、柱梁材の本体を形成するコンクリートが固まる際の水分不足により、上記コンクリートの凝結不良及び硬化不良が生じることを抑制できる。更に、上記コンクリートの凝結不良及び硬化不良に伴い、上記コンクリートの強度及び耐久性が低下することを抑制できる。
(態様7)
前記コンクリートには、前記木質材を位置決めするための位置決め部材が埋め込まれている(態様1)~(態様6)のいずれか一つに記載の柱梁材。
上記柱梁材の本体を形成する際には、型枠内に鉄筋が配置されるとともに木質材が本体の長手方向に延びるように配置され、その後に型枠にコンクリートが流し込まれる。上記構成によれば、型枠内にコンクリートを流し込む前に、前記型枠内での前記木質材の位置を定める位置決め部材が前記型枠内に配置される。このため、型枠内にコンクリートが流し込まれた後、木質材が上記コンクリートに対して浮き上がることを上記位置決め部材によって抑制することができる。
(態様8)
定められた長さの鉄筋コンクリート造の本体を有する柱梁材に適用され、型枠内に、鉄筋を配置するとともに木質材を前記本体の長手方向に延びるように配置し、前記型枠内での前記木質材の位置を定める位置決め部材を前記型枠内に配置した後、前記型枠にコンクリートを流し込む柱梁材の形成方法。
この方法によれば、型枠内にコンクリートが流し込まれた後、木質材が上記コンクリートに対して浮き上がることを上記位置決め部材によって抑制することができる。
第1実施形態における建物の柱及び梁を示す斜視図である。 上記柱及び上記梁を図1の矢印II-II方向から見た断面図である。 上記柱を図2のIII-III方向から見た断面図である。 上記梁を図2のIV-IV方向から見た断面図である。 第2実施形態における柱を示す断面図である。 第2実施形態における梁を示す断面図である。 第3実施形態における柱の木質材を示す平面図である。 上記木質材を示す側面図である。 第3実施形態における梁を示す側面図である。 上記梁を示す上下面図である。 上記梁を示す側面図である。 第4実施形態における柱を示す断面図である。 第4実施形態における梁を示す断面図である。 第5実施形態における梁を示す断面図である。 木質材の他の例を示す平面図である。 上記木質材を示す側面図である。 木質材の他の例を示す側面図である。 上記木質材を示す上下面図である。 上記木質材を示す側面図である。 柱に用いられる木質材の他の例を示す断面図である。 柱に用いられる木質材の他の例を示す断面図である。 柱に用いられる木質材の他の例を示す断面図である。 梁に用いられる木質材の他の例を示す断面図である。 梁に用いられる木質材の他の例を示す断面図である。 梁に用いられる木質材の他の例を示す断面図である。 梁の他の例を示す断面図である。 梁の他の例を示す断面図である。 梁の他の例を示す断面図である。 梁の他の例を示す断面図である。 梁の他の例を示す断面図である。
[第1実施形態]
以下、柱梁材の一実施形態について、図1~図4を参照して説明する。
図1に示すように、建物には、柱11及び梁12といった柱梁材が用いられている。柱11は鉛直方向に延びている。梁12は水平方向に延びている。梁12は柱11に接続されている。柱11は、鉄筋コンクリート造の本体11aを有している。梁12は、鉄筋コンクリート造の本体12aを有している。本体11a,12aはそれぞれ、コンクリート13と鉄筋14,15と木質材16とを備えている。
本体11aの木質材16は、柱11(本体11a)の長手方向に延びている。より詳しくは、本体11aの木質材16は、本体11aの長手方向全体に亘って延びている。本体12aの木質材16は、梁12(本体12a)の長手方向に延びている。より詳しくは、本体12aの木質材16は、本体12aの長手方向全体に亘って延びている。
木質材16の周りには、多数の鉄筋14,15が配置されている。鉄筋14は、互いに所定の間隔をおいて平行に延びている。鉄筋14は、木質材16の長手方向に延びている。鉄筋15は、互いに所定の間隔をおいて平行に延びている。鉄筋15は、鉄筋14と直交する方向に、且つ、木質材16の周囲を囲むように延びている。木質材16及び鉄筋14,15がコンクリート13で埋められることにより、柱11の本体11a、及び、梁12の本体12aが形成されている。
<木質材16>
木質材16としては、集成材とすることが考えられる。この場合、木質材16は多数の板材17によって形成される。板材17は、木質系材料によって形成されている。板材17は、本体11a,12aの長手方向に延びている。木質材16は、これらの板材17を厚さ方向に重ねることによって形成されている。木質材16としては、直交集成材(クロス・ラミネーティッド・ティンバー:CLT)、もしくは単板積層材(ラミネイティッド・ベニア・ランバー:LVL)を用いることも可能である。
<柱11と梁12との接合部18>
図2に示すように、柱11と梁12との接合部18、すなわち柱11と梁12とが交わる部分には、木質材16が位置していない。このため、接合部18は、コンクリート13及び鉄筋14,15によって形成されている。
<柱11及び梁12の断面>
図3に示すように、柱11を幅方向(水平方向)にきったときの断面は略正方形状となっている。柱11の木質材16を幅方向に切ったときの断面も略正方形状となっている。これらの断面は、必ずしも略正方形状となるとは限らず、略長方形状となる場合もある。そして、上記木質材16の周囲に配置された鉄筋14,15がコンクリート13によって埋められている。図4に示すように、梁12を幅方向(上下方向)にきったときの断面は略長方形状となっている。梁12の木質材16を幅方向に切ったときの断面も略長方形状となっている。そして、上記木質材16の周囲に配置された鉄筋14,15がコンクリート13によって埋められている。
次に、本実施形態の柱11及び梁12といった柱梁材の作用効果について説明する。
(1-1)柱11及び梁12の本体11a,12aのコンクリート13に木質材16が埋め込まれている分、柱11及び梁12を軽量化することができる。そして、柱11及び梁12が軽量化されることにより、地震の際の揺れによる建物の加速度が低下する。
(1-2)柱11及び梁12の本体11a,12aのコンクリート13には、その本体11a,12aの長手方向に延びるように木質材16が埋め込まれている。これにより、柱11の長手方向についての圧縮に対する強度低下を抑制することができるとともに、柱11及び梁12の曲げに対する強度低下を抑制することができる。
(1-3)木質材16は、コンクリート13内で本体11a,12aの長手方向全体に亘って延びている。このため、上述した(1-2)の効果がより顕著なものになる。
(1-4)木質材16としては、本体11a,12aの長手方向に延びる複数の板材17を厚さ方向に重ねることによって形成される集成材が用いられている。こうした集成材を木質材16として用いることにより、木質材16の製造コストを低く抑えることができる。更に、木質材16の長手方向についての圧縮に対する強度低下を抑制するとともに、木質材16の曲げに対する強度低下を抑制することができる。これにより、柱11の長手方向についての圧縮に対する強度低下が抑制されるとともに、柱11及び梁12の曲げに対する強度低下が抑制される。
(1-5)柱11及び梁12のコンクリート13に木質材16を埋め込むことにより、柱11及び梁12のコンクリート13の量を減らすことができる。その結果、柱11及び梁12を形成する際の炭素排出量を減らすことができる。
(1-6)柱11及び梁12におけるコンクリート13と木質材16とは材質が全く異なるため、柱11及び梁12を廃棄する際にはコンクリート13と木質材16とを分別して処理することが容易になる。
(1-7)木質材16全体はコンクリート13に覆われているため、柱11及び梁12に木質材16を用いているとしても、柱11及び梁12の耐火性能を考慮しなくてもよくなる。また、木質材16に経年変化が生じたとしても、その経年変化が柱11及び梁12の外から見えることはない。
[第2実施形態]
次に、柱梁材の第2実施形態について図5及び図6を参照して説明する。
この実施形態では、柱11及び梁12を幅方向に切ったときのそれぞれの断面の形状が第1実施形態と異なっている。
図5に示すように、柱11における木質材16の四隅は、柱11における本体11aの角に対応する箇所となっている。上記木質材16には、その角(四隅)を切削した切削部19が形成されている。
図6に示すように、梁12における木質材16の四隅は、梁12における本体12aの角に対応する箇所となっている。上記木質材16には、その角(四隅のうちの二つ)を切削した切削部20が形成されている。この例では、上記木質材16における図6の下側の二つの角に切削部20が形成されている。
この実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下に示す効果が得られる。
(2-1)柱11及び梁12の本体11a,12aを形成する際には、四角形の内形を有する型枠21,22(図5,図6)の内部に鉄筋14,15及び木質材16を配置した後、その型枠21,22内にコンクリート13が流し込まれる。これにより、四角柱状の本体11a,12aが形成される。
木質材16を幅方向に切ったときの断面が四角形状である場合、上述したように型枠21,22にコンクリート13を流し込む際、木質材16の角に対応する箇所にコンクリート13を流し込みにくくなる。
しかし、木質材16には、その角を切削した切削部19,20が形成されている。この切削部19,20により、型枠21,22にコンクリート13を流し込むとき、木質材16の角に対応する箇所にコンクリート13を流し込みにくくなることは抑制される。
[第3実施形態]
次に、柱梁材の第3実施形態について図7~図11を参照して説明する。
この実施形態では、木質材16におけるコンクリート13と接する面が、そのコンクリート13との接合を強くする構造となっている点が第1実施形態と異なっている。
図7及び図8に示すように、柱11の木質材16の側面23~26には多数のコーチスクリューボルト27が打ち込まれている。側面23~26は、コンクリート13と接する面である。これら側面23~26からは、コーチスクリューボルト27の頭部が突出している。このように多数のコーチスクリューボルト27を側面23~26に打ち込むことにより、側面23~26がコンクリート13との接合を強くする構造となっている。コーチスクリューボルト27は、柱11の長手方向に所定の間隔をおいて一列となるように配置されている。こうしたコーチスクリューボルト27の列は、側面23~26のうちの一つの面につき、二列ずつ形成されている。
図9~図11に示すように、梁12の木質材16の上面28及び下面29には多数のコーチスクリューボルト27が打ち込まれている。上面28及び下面29はコンクリート13と接する面である。これら上面28及び下面29からは、コーチスクリューボルト27の頭部が突出している。このように多数のコーチスクリューボルト27を上面28及び下面29に打ち込むことにより、上面28及び下面29がコンクリート13との接合を強くする構造となっている。コーチスクリューボルト27は、梁12の長手方向に所定の間隔をおいて一列となるように配置されている。こうしたコーチスクリューボルト27の列は、上面28と下面29とのうちの一つの面につき、二列ずつ形成されている。
この実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下に示す効果が得られる。
(3-1)柱11における木質材16の側面23~26、並びに、梁12における木質材16の上面28及び下面29に、多数のコーチスクリューボルト27が打ち込まれている。これにより、側面23~26、並びに、上面28及び下面29がコンクリート13との接合を強くする構造となる。その結果、柱11及び梁12におけるコンクリート13と木質材16とを、より強固に一体化することができる。
[第4実施形態]
次に、柱梁材の第4実施形態について、図12及び図13を参照して説明する。
図12及び図13に示すように、この実施形態では木質材16の外面に防水層32が形成されており、その点が第1実施形態と異なっている。防水層32は、コンクリート13側から木質材16側への浸水を抑制するためのものであり、木質材16の外面全体を覆っている。防水層32は、施工性等の観点から、例えば造膜系塗料によって形成することが考えられる。そして、木質材16は、その外面全体を防水層32で覆った状態で、コンクリート13に埋め込まれている。
この実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下に示す効果が得られる。
(4-1)コンクリート13から木質材16への浸水が防水層32によって抑制されるため、柱梁材の本体11a,12aを形成するコンクリート13が固まる際、コンクリート13に含まれる水が木質材16に奪われることを抑制できる。従って、柱梁材の本体11a,12aを形成するコンクリート13が固まる際の水分不足により、コンクリート13の凝結不良及び硬化不良が生じることを抑制できる。更に、コンクリート13の凝結不良及び硬化不良に伴い、そのコンクリート13の強度及び耐久性が低下することを抑制できる。
[第5実施形態]
次に、柱梁材及びその形成方法についての第5実施形態を図14に基づき説明する。
図14は、この実施形態の柱梁材である梁12を示している。この梁12における本体12aのコンクリート13には、スペーサ33a,33b,34,35が埋め込まれている。スペーサ33a,33b,34,35は、コンクリート13内に木質材16を位置決めするための位置決め部材としての役割を担う。
上記本体12aを形成する際には、型枠22の内部に鉄筋14,15を配置するとともに、木質材16を本体12aの長手方向に延びるように配置する。このとき、鉄筋14,15は、スペーサ33a,33b,によって型枠22に対し位置決めされる。また、木質材16は、スペーサ34によって鉄筋14,15に対し位置決めされるとともに、スペーサ35によって型枠22に対し位置決めされる。このように型枠22の内部で鉄筋14,15及び木質材16の位置決めが行われた後、型枠22内にコンクリート13が流し込まれる。これにより、コンクリート13の内部にスペーサ33a,33b,34,35が埋め込まれた本体12aが形成される。
なお、柱11の本体11aについても、梁12の本体12aと同様に形成することにより、本体11aのコンクリート13にスペーサ等の位置決め部材が埋め込まれるようにしてもよい。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下に示す効果が得られる。
(5-1)型枠22内にコンクリート13を流し込む前に、型枠22内での木質材16の位置を定めるスペーサ33a,33b,34,35が型枠22内に配置される。このため、型枠22内にコンクリート13が流し込まれた後、木質材16が上記コンクリート13に対して浮き上がることをスペーサ33a,33b,34,35によって抑制することができる。
[その他の実施形態]
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第3実施形態において、木質材16の側面23~26、並びに、上面28及び下面29にコーチスクリューボルト27を打ち込む代わりに、図15~図19に示すように凹部30及び凸部31を形成してもよい。
図15及び図16に示すように、柱11の木質材16の側面23~26には、柱11の長手方向に沿って凹部30と凸部31とが交互に形成されている。このように凹部30及び凸部31を側面23~26に形成することにより、側面23~26がコンクリート13との接合を強くする構造となっている。
図17~図19に示すように、梁12の木質材16の上面28及び下面29には、梁12の長手方向に沿って凹部30と凸部31とが交互に形成されている。このように凹部30及び凸部31を上面28及び下面29に形成することにより、上面28及び下面29がコンクリート13との接合を強くする構造となっている。
・第2実施形態において、木質材16の四隅に形成される切削部19,20の数を適宜変更してもよい。
・第1実施形態において、柱11の木質材16を幅方向に切ったときの断面の形状を適宜変更してもよい。例えば図20に示すように、上記断面が円形になるようにしてもよい。
・第1実施形態において、図21及び図22に示すように、柱11に複数の木質材16を設けるようにしてもよい。この場合、柱11における複数の木質材16の間に鉄筋15を通すようにしてもよい。
・第1実施形態において、梁12の木質材16を幅方向に切ったときの断面の形状を適宜変更してもよい。例えば図23に示すように、上記断面が楕円形になるようにしてもよい。
・第1実施形態において、図24及び図25に示すように、梁12に複数の木質材16を設けるようにしてもよい。この場合、梁12における複数の木質材16の間に、鉄筋15を通すようにしてもよい。
・木質材16は、必ずしも集成材である必要はない。
・木質材16は、必ずしも柱11及び梁12の本体11a,12aの長手方向全体に亘って延びている必要はない。
・第4実施形態において、防水層32は、耐水性を有する防水テープや防水シートによって形成されていてもよい。
・図26に示すように、本体12aのコンクリート13に、第5実施形態のようなスペーサ34,35を埋め込む代わりに、位置決め部材としての固定金具36を埋め込むようにしてもよい。固定金具36は、本体12aを形成する際、型枠22及び木質材16に対し、ビス37によって固定されるものである。型枠22側のビス37は、本体12aの形成後に型枠22が取り外されたとき、本体12aから切除される。
・図27に示すように、本体12aのコンクリート13に、第5実施形態のようなスペーサ34,35を埋め込む代わりに、位置決め部材としてのビス38を埋め込むようにしてもよい。ビス38は、本体12aを形成する際、型枠22を貫通するとともに木質材16に打ち込まれる。ビス38の頭部は、本体12aの形成後に型枠22が取り外されたとき、本体12aから切除される。
・図28に示すように、本体12aのコンクリート13に、第5実施形態のようなスペーサ34,35を埋め込む代わりに、位置決め部材としてのセパレータ39を埋め込むようにしてもよい。セパレータ39は、本体12aを形成する際、型枠22及び木質材16を貫通するよう配置される。セパレータ39の長手方向の両端部は、本体12aの形成後に型枠22が取り外されたとき、本体12aから切除される。
・図29に示すように、本体12aのコンクリート13に、第5実施形態のようなスペーサ34,35を埋め込む代わりに、位置決め部材としてのセパレータ40を埋め込むようにしてもよい。セパレータ40は、本体12aを形成する際、型枠22を貫通するとともに木質材16に打ち込まれる。セパレータ40の型枠22側の端部は、本体12aの形成後に型枠22が取り外されたとき、本体12aから切除される。
・図30に示すように、本体12aのコンクリート13に、第5実施形態のようなスペーサ34,35を埋め込む代わりに、位置決め部材としてのセパレータ41を埋め込むようにしてもよい。セパレータ41は、本体12aを形成する際、型枠22を貫通するとともにビス42によって木質材16に対し固定される。セパレータ41の型枠22側の端部は、本体12aの形成後に型枠22が取り外されたとき、本体12aから切除される。
11…柱
11a…本体
12…梁
12a…本体
13…コンクリート
14…鉄筋
15…鉄筋
16…木質材
17…板材
18…接合部
19…切削部
20…切削部
21,22…型枠
23~26…側面
27…コーチスクリューボルト
28…上面
29…下面
30…凹部
31…凸部
32…防水層
33a,33b,34,35…スペーサ
36…固定金具
37…ビス
38…ビス
39,40,41…セパレータ
42…ビス

Claims (8)

  1. 定められた長さの鉄筋コンクリート造の本体を有する柱梁材であって、
    前記本体のコンクリートには木質材が埋め込まれており、
    前記木質材は、前記本体の長手方向に延びている柱梁材。
  2. 前記木質材は、前記本体の長手方向全体に亘って延びている請求項1に記載の柱梁材。
  3. 前記木質材は、前記本体の長手方向に延びる複数の板材を厚さ方向に重ねることによって形成されている集成材である請求項1又は2に記載の柱梁材。
  4. 前記木質材は、幅方向に切ったときの断面が四角形状となっており、
    前記木質材には、その角を切削した切削部が形成されている請求項1又は2に記載の柱梁材。
  5. 前記木質材における前記本体のコンクリートと接する面は、そのコンクリートとの接合を強くする構造となっている請求項1又は2に記載の柱梁材。
  6. 前記木質材の外面には、前記コンクリート側から前記木質材側への浸水を抑制するための防水層が形成されている請求項1又は2に記載の柱梁材。
  7. 前記コンクリートには、前記木質材を位置決めするための位置決め部材が埋め込まれている請求項1又は2に記載の柱梁材。
  8. 定められた長さの鉄筋コンクリート造の本体を有する柱梁材に適用され、
    型枠内に、鉄筋を配置するとともに木質材を前記本体の長手方向に延びるように配置し、
    前記型枠内での前記木質材の位置を定める位置決め部材を前記型枠内に配置した後、前記型枠にコンクリートを流し込む柱梁材の形成方法。
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