JPH1045811A - ポリスチレンの製造法 - Google Patents

ポリスチレンの製造法

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JPH1045811A
JPH1045811A JP9116820A JP11682097A JPH1045811A JP H1045811 A JPH1045811 A JP H1045811A JP 9116820 A JP9116820 A JP 9116820A JP 11682097 A JP11682097 A JP 11682097A JP H1045811 A JPH1045811 A JP H1045811A
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Hermann Dr Gausepohl
ガウゼポール ヘルマン
Wolfgang Dr Fischer
フィッシャー ヴォルフガング
Wolfgang Dr Loth
ロート ヴォルフガング
Reiner Prof Dr Thiele
ティーレ ライナー
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    • B01J19/2415—Tubular reactors
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    • C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可能な空時収量およびプラント費用の点で経
済的であり、モノマーまたは開始剤の多重の計量供給な
しに比較的広範囲に亘って望ましいポリマーの分子量分
布に影響を及ぼすことができ、かつ低分子量のポリマー
を極めて僅かだけ形成させるようなスチレンの連続的陰
イオン重合法。 【解決手段】 金属アルキルを基礎とする触媒を用いて
スチレンモノマーを連続的に陰イオン重合させるポリス
チレンの製造法の場合に、スチレンモノマーをループ型
密閉管として配置された本質的に恒温操作される循環型
反応器に供給し、この場合この反応混合物の循環速度お
よび滞留時間は、モノマーの変換率が少なくとも５０％
に達しかつ重合が本質的に逆混合のない管状反応器中で
完結されるように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、循環型反応器中で
スチレンを陰イオン重合させることによってポリスチレ
ン、殊に透明ガラス状のポリスチレンを製造するための
連続的方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】スチレンの連続的陰イオン重合は、数多
く記載されている。この陰イオン重合は、恒温的もしく
は断熱的操作条件下またはこれら２つの極端な条件の中
間にある任意の操作条件下で理論的に実施することがで
きる。
【０００３】米国特許第４８８３８４６号明細書には、
高いモノマー濃度を選択した場合に小さな反応空間内で
高い変換率が達成されかつこの空間内で極めて高い最終
的温度が生じるような断熱的に方法が記載されている。
それというのも、陰イオン重合は、それ自体完全な変換
で進行することが知られているからである。生じる高い
温度は、既に形成されているポリマーに損傷をまねく可
能性がありかつ反応の経過中に障害をまねく可能性があ
る。また、ドイツ連邦共和国特許出願公開第４２３５９
８０号明細書（Ａ１）およびドイツ連邦共和国特許出願
公開第号４３２７４９５明細書（Ａ１）の記載は、断熱
的に操作される処理の変法にも関連している。
【０００４】米国特許第３０３５０３３号明細書および
欧州特許出願公開第１７６６１１号明細書（Ａ１）に
は、少なくとも１〜３時間の滞留時間でループ型反応器
中、即ち理想的な撹拌型反応器として挙動する、即ち実
質的に完全な逆混合を達成する閉鎖されたループ型管状
反応器中でスチレンを連続的に陰イオン重合させること
が提案されている。この方法の場合には、反応は、十分
に制御することができるが、しかし、反応容積の利用率
（低い空時収量；ＳＴＹ）が乏しいことは、この方法の
欠点である。
【０００５】米国特許第４４４２２７３号明細書には、
スチレンの連続的な陰イオン重合を有利に操作すること
ができるが、しかし、複雑な構造を有するので高価であ
るような特殊な管状反応器が記載されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、殊に
可能な空時収量（ＳＴＹ）およびプラント費用の点で経
済的であり、モノマーまたは開始剤の多重の計量供給な
しに比較的広範囲に亘って望ましいポリマーの分子量分
布に影響を及ぼすことができ（ドイツ連邦共和国特許出
願公開第４２３５７８６号明細書参照）、かつ低分子量
のポリマー（オリゴマー）を極めて僅かだけ形成させる
ようなスチレンの連続的陰イオン重合法を提供すること
である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この課題は、スチレンモ
ノマーをループ型密閉管として配置された本質的に恒温
操作される反応器（“循環型反応器”）に供給し、この
場合この反応混合物の循環速度および滞留時間は、ルー
プ型密閉管中でのモノマーの変換率が少なくとも５０％
に達しかつ重合が本質的に逆混合のない管状反応器中で
完結されるように設定されている、冒頭に記載された一
般的な方法によって達成される。
【０００８】
【発明の実施の形態】循環型反応器中での温度は、有利
に３０〜１００℃の範囲内の温度に設定されている。下
流の管状反応器中の温度は、例えば同様に３０〜１００
℃であることができ；多くの場合には、プラントのこの
部分で冷却を連続させないことが有利である（多少とも
断続的操作）。それというのも、残りの変換のみは、有
利にできるだけ高い速度で行なうことができるからであ
る。
【０００９】循環型反応器は、一般に内部取付物を有し
ないかまたは壁との熱変換を促進するもののみを有して
いるので、後反応器として役立つ管状反応器は、必要に
応じて、栓流にとって有利である内部取付物を備えてい
る、即ち本質的にできるだけ逆混合がないように操作さ
れる。例えば、型式ＳＭＸまたはＳＭＸＬ（Gebr. Sulz
er AG, Winterthur, Switzerland）、ケニックス（Keni
x）ミキサー（Chemineer Ltd. West Meadows, U.K.）ま
たはＳＭＲ反応器（Sulzer）の一般に入手可能なミキサ
ーを使用することができるか、または個々の管の代わり
に複数の平行な管状部分（管束）が使用される。
【００１０】できるだけ密閉して恒温挙動を生じる循環
型反応器の操作を保証するために、この反応器は、反応
容積１ｍ３当たり少なくとも５０ｍ２の特殊な冷却面積
を有しかつ新しい反応混合物を連続して冷却面、即ち壁
または他の熱交換表面と接触するように構成させなけれ
ばならない。
【００１１】反応は、有利に溶液中で行なわれ、この場
合には、陰イオン重合に常用の溶剤、例えばペンタン、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トルエン、エ
チルベンゼンまたはキシレンが使用される。しかし、モ
ノマーまたはポリマーの濃度は、例えば約０．８の質量
画分にまで高くともよく、かつ一般に処理を経済的なま
まであるようにする場合には、０．３以下であってはな
らない。
【００１２】操作圧力は、重要ではなく；この操作圧力
は、必要に応じて、反応混合物の性質に適合させること
ができ、例えば即ち５０バールまでであることができ
る。大気圧は、一般に使用されることができる。
【００１３】適当な開始剤は、適当な常用のアルカリ金
属アルキル、殊に１〜８個の炭素原子を有するリチウム
アルキルである。好ましくは、ｎ−ブチルリチウムまた
はｓ−ブチルリチウムである。
【００１４】実験プラントの構成および操作 図１には、本発明によれば、適している２つの反応空間
１および２を有する１つの装置が略示されている。循環
型反応器１は、それぞれ４ｍの長さおよび５ｃｍの直径
を有する２つの個々の管からなり、この管は、モノマー
または開始剤の供給材料４、５の混合のための混合部３
と一緒にケニックスミキサーを備えており、循環ポンプ
６は、循環反応器を形成している。この循環型反応器
は、３０〜１００℃の範囲内の温度で操作されることが
できる。この場合に専ら管状壁によって形成される冷却
面積は、反応容積１ｍ３当たり５０ｍ２以上である。
【００１５】循環型反応器１は、圧力維持弁７によって
管状反応器２（反応後の部分）と分離されている。管状
反応器２には、同様に栓流を保証するためにケニックス
ミキサーが取り付けられている。
【００１６】後反応器２の下流には、“リビング”ポリ
マーのなお反応性の鎖端を失活させる薬剤を混入するた
めの入口管８と混合部９が備えられている。この装置
は、循環型反応器の温度制御ジャケット１０を供給する
ための回路１０ａ、１０ｂ、１０ｃならびに本質的な成
分間の必要な管接続部（図面には、番号が付されていな
い）によって完成されている。後反応器２には、必要に
応じて、同様に温度制御装置が取り付けられている（図
面には、番号が付されていない）。
【００１７】
【実施例】
例１
【００１８】
【表１】
【００１９】
【表２】
【００２０】例２
【００２１】
【表３】
【００２２】
【表４】
【図面の簡単な説明】
【図１】ポリスチレンを製造する本発明による方法を実
施するための装置の１実施例を示す略図である。
【符号の説明】 １ 循環型反応器、 ２ 管状反応器、 ３ 混合部、
４，５ 供給材料、６ 循環ポンプ、 ７ 圧力維持
弁、 ８ 入口管、 ９ 混合部、 １０温度制御ジャ
ケット、 １０ａ，１０ｂ，１０ｃ 回路
フロントページの続き (72)発明者 ヴォルフガング フィッシャー ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン リンデンベルガー シュトラーセ ４ (72)発明者 ヴォルフガング ロート ドイツ連邦共和国 バート デュルクハイ ム ヴァインシュトラーセ （番地なし) ズュート 58 (72)発明者 ライナー ティーレ ドイツ連邦共和国 カイザースラウテルン ブレーマーシュトラーセ 10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 金属アルキルを基礎とする触媒を用いて
    スチレンモノマーを連続的に陰イオン重合させることに
    よってポリスチレンを製造する方法において、スチレン
    モノマーをループ型密閉管として配置された本質的に恒
    温操作される循環型反応器に供給し、この場合この反応
    混合物の循環速度および滞留時間は、モノマーの変換率
    が少なくとも５０％に達しかつ重合が本質的に逆混合の
    ない管状反応器中で完結されるように設定されているこ
    とを特徴とする、ポリスチレンの製造法。
  2. 【請求項２】 循環型反応器中の温度を３０〜１００℃
    の範囲内の温度に設定する、請求項１記載の方法。
  3. 【請求項３】 循環型反応器が逆混合を促進する内部取
    付物を有する、請求項１記載の方法。
  4. 【請求項４】 循環型反応器が反応容積１ｍ３当たり少
    なくとも５０ｍ２の特殊な冷却面積を有する、請求項１
    記載の方法。
JP9116820A 1996-05-09 1997-05-07 ポリスチレンの製造法 Withdrawn JPH1045811A (ja)

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DE19618678A DE19618678A1 (de) 1996-05-09 1996-05-09 Verfahren zur Herstellung von Polystyrol durch kontinuierliche anionische Polymerisation
DE19618678.1 1996-05-09

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US (1) US5902865A (ja)
EP (1) EP0806437B1 (ja)
JP (1) JPH1045811A (ja)
KR (1) KR100391233B1 (ja)
DE (2) DE19618678A1 (ja)
ES (1) ES2135964T3 (ja)

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