JPH1045689A - Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法 - Google Patents

Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法

Info

Publication number
JPH1045689A
JPH1045689A JP8204977A JP20497796A JPH1045689A JP H1045689 A JPH1045689 A JP H1045689A JP 8204977 A JP8204977 A JP 8204977A JP 20497796 A JP20497796 A JP 20497796A JP H1045689 A JPH1045689 A JP H1045689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propanol
phenoxy
benzylamino
mol
benzylideneamino
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8204977A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Hasegawa
元 長谷川
Tetsuro Wataya
哲朗 渡谷
Nanki Kou
南基 洪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daitou Kagaku KK
Original Assignee
Daitou Kagaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daitou Kagaku KK filed Critical Daitou Kagaku KK
Priority to JP8204977A priority Critical patent/JPH1045689A/ja
Publication of JPH1045689A publication Critical patent/JPH1045689A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用容易な光学分割剤を、安価な原料を用
い、短い工程と緩和な反応により高収率で得ることので
きるRS−,R−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノールの製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 RS−,R−又はS−1−ベンジリデン
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールを(イ)水
又は低級アルコールからなる単一もしくは混合溶媒中で
NaBH4 により還元するか、(ロ)鎖状又は環状エー
テル媒体中でLiAlH4 により還元するか、又は
(ハ)アルコール、酢酸エステル、環状エーテル、脂肪
族または芳香族炭化水素中Ni,Pd,Pt等の貴金属
触媒の存在下に水素によって還元することを特徴とする
RS−,R−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フェノ
キシ−2−プロパノールの製造方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学分割法に必要
な光学分割剤であるRS−,R−及びS−1−ベンジル
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール (II) 及び
RS−誘導体の新規な製造方法に関する。更に本発明
は、新規化合物であるR−及びS−1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール及びその製造のた
めの中間体であるRS−,R−又はS−1−ベンジリデ
ンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(XV)を提
供するものである。医薬、農薬、香粧品、食品あるいは
高性能液晶組成品等の分野で光学活性化合物の必要性が
高まって来ている現在、これら光学活性化合物を得る方
法の一つである光学分割法に必要な光学分割剤を提供す
ることは極めて重要となっている。本発明は、従来、同
様目的に使用されてきたアルカロイドの様な天然物と異
なり、両対掌体の利用が可能であり目的化合物のいずれ
の対掌体を得ることも容易にできる、産業上の多様なニ
ーズに対応できる塩基性光学分割剤及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性化合物を得る方法には、1)目
的構造に変換できる部分構造を持った天然有機化合物を
加工する方法、2)目的化合物又はそれに到達するまで
の工程で光学分割する方法が考えられる。1)の方法は
原料天然有機化合物の構造によって制約があり、2)の
方法はラセミ体の光学分割によって目的を達する事がで
きるが、その方法には多くの手法があり、それらの選択
をする必要がある。パスツールが発見し、発展させた光
学分割法には、自然分晶の分別、生物学的方法及びジア
ステレオマー法の3法がある。自然分晶法は条件の設定
が一般的に難しく、生物学的方法は近年著しく進歩して
きているが酵素の基質特異性などを考慮する必要があ
る。ジアステレオマー法は基質と分割剤との酸・塩基反
応が基礎となり、生成したジアステレオマー塩の溶媒に
対する溶解度の差を利用した分別法である故に、分割
剤、溶媒の選択枝が多ければ光学分割の高い成功率が期
待できる。本発明者らはこの様な観点から鋭意研究した
結果首記の塩基性光学分割剤を発明するに至った。
【0003】従来、塩基性光学分割剤としてはブルシ
ン、キニジン、シンコニンの様なアルカロイドが使用さ
れており、文献・特許文献等に記載された塩基性光学分
割剤の約75%がこれらアルカロイドである。近年多用
されている合成塩基性光学分割剤にR−およびS−α−
メチルベンジルアミンがあり、更に、これらの同族体や
新規な光学分割剤が合成され実用化されてきている。こ
れら合成光学分割剤の利点はアルカロイドと異なり、R
−、及びS−体が利用できる点にある。たとえば、ブル
シンで光学分割された基質が目的物質の対掌体であった
場合、結晶母液の中にある目的物質を回収して別の光学
分割剤を探索して再度分割しなければならない。これに
比較して、R−α−メチルベンジルアミンで光学分割さ
れた基質が目的物質の対掌体であった場合、結晶母液の
中にある目的物質を回収してS−α−メチルベンジルア
ミンで再分割すればよく、その条件は初めに用いたそれ
と全く同じであり別の光学分割剤を探索する必要はな
い。あるいは初めからS−α−メチルべンジルアミンを
用いて光学分割すればよい。この様にR−体及びS−体
のいずれもが均等に利用できる合成光学分割剤は有機合
成化学の研究から工業生産にいたるまで極めて有用であ
る。しかしながら、α−メチルベンジルアミンはアミン
臭のある液体であり、且つ炭酸ガスを容易に吸収して炭
酸塩を形成したり、減圧蒸留による回収精製を要する等
使用に繁雑な面があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えばRS−2−ヒド
ロキシカルボン酸をその光学活性体とするための光学分
割剤である光学活性1−ベンジルアミノ−3−フェノキ
シ−2−プロパノール(II)は、従来非対称オキシランの
アミンによる開環反応により製造されていた(N.S.Isaa
cs & R.E.Parker,J.Chem.Soc.,3497,1960 )が、1−ベ
ンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(II)
の他に、3−フェノキシ−2−ベンジルアミノ−1−プ
ロパノール(VII) も副生してしまうという欠点があっ
た。
【0005】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、使
用容易な光学分割剤を、安価な原料を用い、短い工程と
緩和な反応により高収率で得ることのできるRS−,R
−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−
プロパノール(II)の製造方法を提供することを目的とす
る。更に本発明は新規化合物である、そのR−体又はS
−体並びにその中間原料であるRS−,R−又はS−1
−ベンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノ
ール(XV)を提供することを目的とする。更に本発明の目
的は、結晶状であり、水性媒体から結晶状で回収するこ
とができ、有機溶媒に易溶で回収が定量的であり、また
使用条件でラセミ化が極めて軽微であり、多様な基質に
対して寛容に反応し、なおかつ高選択的にジアステレオ
マー塩を生成させることのできる光学分割剤及びその光
学分割剤を製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の方
法によって達成することができる。 (1)新規化合物である、RS−,R−又はS−1−ベ
ンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
(XV)を(イ)水又は低級アルコールからなる単一もしく
は混合溶媒中でNaBH4 で還元するか、(ロ)鎖状又
は環状エーテル媒体中でLiAlH4 で還元するか、又
は(ハ)アルコール、酢酸エステル、環状エーテル、脂
肪族または芳香族炭化水素中Ni,Pd,Pt等の貴金
属触媒の存在下に水素によって還元することを特徴とす
るRS−,R−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フェ
ノキシ−2−プロパノール(II)を製造する方法。
【0007】
【化2】
【0008】(2)RS−,R−又はS−1−ベンジリ
デンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(XV)
を、RS−,R−及びS−1,2−エポキシ−3−フェ
ノキシプロパン(フェニルグリシジルエーテル)(III)
、ベンズアルデヒド各1モル当量とアンモニア2モル
当量ないしはその小過剰量をメタノール中、室温で反応
させて製造する方法。
【0009】(3)RS−1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(RS−II)を水、低級ア
ルコール、酢酸エステル、低級ケトンからなる媒体の単
一又は混合溶媒中、0〜0.5モル当量の無機酸の存在
下、1〜0.5モル当量の光学活性2−ヒドロキシカル
ボン酸と反応させて,R−又はS−1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(II)と2−ヒドロ
キシカルボン酸との塩を難溶性ジアステレオマー塩とし
て析出分離させることを特徴とするR−又はS−1−ベ
ンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R
−又はS−II)の製造法。 (4)RS−,R−又はS−1,2−エポキシ−3−フ
ェノキシプロパン(フェニルグリシジルエーテル)、ペ
ンズアルデヒド各1モル当量とアンモニア2モル当量な
いしはその小過剰量をメタノール中、室温で反応させる
ことを特徴とするRS−,R−又はS−1−ベンジリデ
ンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(XV)の製
造方法。 (5)下記一般式で表される1−置換アミノ−3−フェ
ノキシ−2−プロパノール(I),
【化3】 (ただし、R1 は水素を表わし、R2 はベンジル基を
表わすか、又はR1 とR2 とでベンジリデン基を表わ
す。の場合は、R−体若しくはS−体を含み、の場
合はRS−体、R−体若しくはS−体を含む。)
【0010】
【発明の実施の形態】合成樹脂、合成繊維の原料として
使用されている1,2−エポキシ−3−フェノキシプロ
パン(フェニルグリシジルエーテル)(III) は大量生産
されており、安価な原料である。フェニルグリシジルエ
ーテルのオキシシラン環は、
【0011】
【化4】
【0012】反応性に富み、種々のヘテロ原子を含む化
合物と反応して開環する事が知られている。下記の反応
式〔1〕で示されるようにアミン類と反応してエタノー
ルアミン型の化合物(V) を生成する事も公知の事実であ
る。
【0013】
【化5】
【0014】化合物 (V)で示した構造式でフェノキシ基
が、広義に置換されたアリールオキシ基に、アミノ基が
種々に置換された二級アミンで示される化合物は、それ
らの生理活性に興味がもたれて研究されてきた。古くは
鎮痛作用、局所麻酔作用があり又、近年では抗不整脈作
用や抗高血圧作用を示す化合物が多く見出だされて医薬
品として実用化されている。
【0015】本発明者らは、これら化合物の内、基本的
な構造の化合物(II)で示される1−ベンジルアミノ−3
−フェノキシ−2−プロパノールが、先に述べた光学分
割剤の特性の幾つかを有しており、本化合物が光学分割
されればそれら自体が他の化合物の光学分割剤として有
効に利用されると判断して研究した結果、本発明を完成
した。
【0016】RS−1−ベンジルアミノ−3−フェノキ
シ−2−プロパノール(RS−II)の合成 RS−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロ
パノール(RS−II)合成の記載は古く(E.Fourneau et
al.,Ann.inst.Pasteur,44,719〜751,1930) 、1960年に
はフェニルグルシジルエーテルとアミンの反応機構が論
じられている(N.S.Isaacs & R.E.Parker,J.chem.Soc.,3
497,1960) 。非対称オキシランのアミンによる開環は、
下記反応式〔2〕に示されるように1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(II)の生成の他、
3−フェノキシ−2−ベンジルアミノ−1−プロパノー
ル(VII) の生成の可能性がある。
【0017】
【化6】
【0018】Isaacsらは研究の結果、(II)と(VII) の生
成比は1:0であるとしている。本発明者らはこの結果
に基いて化合物(II)を合成した。本発明者らによれば(I
I)の単離収率は65〜70%であり、反応母液の中には
(II)の他薄層クロマトグラフィー上高いRf値を示す物
質の存在が認められた。この物質は塩酸を加えると結晶
をあたえるので、十分な検討をする必要があるが(VII)
と推定している。 H.E.Carter & P.K.Bhattacharyya,
(J.Am.Chem.Soc., 75,2503,1953) は、カルニチンの合
成研究において、次式で示されるオキサゾリジンを70
〜80%の収率で得ている(反応式〔3〕)。また、反
応式〔4〕で示したように、オキサゾリジンンはLiA
lH4 のような還元剤で容易に環が開き、高収率でエタ
ノールアミン誘導体に変換される事は公知である。
【0019】本発明者らは、先に示したフェニルグリシ
ジルエーテル(III) とベンジルアミン(VI)の反応収率が
低いこと、副生物があること及びベンジルアミンが高価
であること等を考慮して、安価なアンモニアとベンズア
ルデヒドをフェニルグリシジルエーテル(III) に反応さ
せてオキサゾリジンを経由する合成法を検討し、鋭意研
究した結果、従来法に比して極めて好結果を得ることに
成功し、本発明を完成するに至った。又、反応式〔5〕
に示すように、オキサゾリジンは環が開裂したシッフ塩
基型構造をとる事も知られている(大有機化学、第15
巻、36頁、小竹無二雄監修、朝倉書店)。本発明者ら
は当初オキサゾリジンが生成したものと考えていたが、
NMRスペクトル解析の結果オキサゾリジンではなくシ
ッフ塩基の型をとっているという結論に達した。これを
反応式〔6〕に示す。
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】即ち、ベンズアルデヒド1モルの250〜
500mlのメチルアルコール溶液に1.2〜1.5モ
ル当量のアンモニアを含む濃アンモニア水を加えて混合
し、この溶液にフェニルグリシジルエーテル(III) 1モ
ルを添加する。発熱により若干温度の上昇した均一溶液
を室温で攪拌していると白濁して来るが、やがて全体が
結晶化する。この混合物をメチルアルコールの沸点まで
加温すると容易に溶解して均一溶液となる。反応を完結
させる為に30分程この温度に保ち、次いで放冷さらに
氷冷して析出した結晶を濾取、乾燥すれば、目的のRS
−1−ベンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロ
パノール(RS−XV)が85〜92%の収率で得られ
る。結晶母液を濃縮すると淡黄色の油状物が残るが、放
置すると結晶化し、その薄層クロマトグラフィーは単一
スポットを示し、Rf値は初めに得られた結晶のそれと
全く同じであった。従って、RS−1−ベンジリデンア
ミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)
の生成は定量的である。RS−1−ベンジリデンアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)のベ
ンジリデンアミノ基は極めて反応性が高く、還元剤に対
しても容易に反応して目的のRS−1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)に高
収率で変換される。反応式〔7〕にこの還元反応を示
す。
【0023】
【化9】
【0024】還元はベンジリデンアミノ基が開裂に耐え
うるpHの範囲、即ち中性ないしアルカリ性に於いて、
NaBH4 、LiAlH4 のような金属水素化物、ラネ
ーNi、Pd、Ptのような貴金属触媒の存在下,水素
によって行われる。NaBH 4 はベンジリデン体に対し
て2分の1モル当量、LiAlH4 の場合は4分の3モ
ル当量もしくは夫々小過剰量が用いられる。溶媒はNa
BH4 の場合、低級アルコール、好ましくは2−プロパ
ノールが、LiAlH4 の場合、直鎖または環状エーテ
ル、好ましくはテトラヒドロフランが、又、接触還元の
場合には上記溶媒の他、エステル類、芳香族炭化水素類
なども用いられる。反応温度は氷冷ないし用いた溶媒の
沸点の範囲であり、反応の終点は、反応液から採取した
反応混合物の薄層クロマトグラフィーを指標に、又、接
触還元の場合には吸収した水素の量が1モル当量に達し
た時点で判定する。次にこれらの反応を例示する。
【0025】NaBH4 還元は、ベンジリデン体(XV)と
NaBH4 の所定量を2−プロパノールに懸濁し、攪拌
しながら温度を上げて行くと40℃程度で反応が始まり
固形物は徐々に消失し、約4時間後、60℃程度で反応
混合物は半透明乳濁状となる。そのまま70℃で攪拌し
て反応終了とし、2−プロパノールを減圧留去する。淡
黄色の油状残渣を水、メチレンクロライドで処理する。
有機層を濃縮すれば油状物が得られ、冷却すると容易に
白色結晶となる。本品の薄層クロマトグラフィーはフェ
ニルグリシジルエーテル(III) とベンジルアミン(VI)の
反応で得られた1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−
2−プロパノール(II)と一致し、2−ベンジルアミノ−
3−フェノキシ−1−プロパノール(VII) の存在は痕跡
程度しか認められなかった。この粗結晶を2−プロパノ
ールから再結晶すると純粋な1−ベンジルアミノ−3−
フェノキシ−2−プロパノール(II)が理論値の85〜9
2%の収率で得られる。反応母液又は再結晶母液からは
塩酸処理により第二結晶がさらに塩酸塩として得られ
る。LiAlH4 の場合、LiAlH4 のテトラヒドロ
フラン懸濁液に、氷冷下においてN−ベンジリデン体(X
V)のテトラヒドロフラン溶液を攪拌下に滴下する。その
後、約30分40〜50℃で攪拌し、冷却した後、常法
どおり処理すれば、純粋な1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(II)が高収率で得られる。
水素添加の場合、1モル当量の水素の吸収は室温に於い
ても早く、反応終点は容易に判別可能である。そのまま
反応を継続させると、緩慢な水素吸収が続いてベンジル
基の脱離がみとめられた。水素添加反応が終われば、触
媒を濾過し、通常どおり処理して、目的化合物(II)を高
収率で得る事ができる。
【0026】R−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(R−,又はS−II)の合
前項で述べたRS−1−ベンジルアミノ−3−フェノキ
シ−2−プロパノール(RS−II)の合成に関する本発
明の方法は、R−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(R−又はS−II)の合成
についても全く同様に適用することが出来る。R−又は
S−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパ
ノール(R−又はS−II)は文献未載の新規化合物であ
り、RS−IIの合成法,反応式〔2〕,〔6〕および
〔7〕のいずれによっても達成する事が出来る。原料の
R−又はS−フェニルグリシジルエーテル(III) はフェ
ノールとR−又はS−エピクロロヒドリン(VIII)の反応
によって容易に合成出来る。
【0027】このようにして得られたR,又はS−1−
ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
(R−又はS−II)は、m.p.78〜80℃,〔α〕
D ±10.1〜10.7°(C=5.0,MeOH,2
5℃)を示す無色針状ないし長薄片状結晶である。
【0028】光学分割によるR−又はS−1−ベンジル
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−又は
S−II)の合成 各1モル当量のRS−I −ベンジルアミノ−3−フェノ
キシ−2−プロパノール(RS−II)と(+)−酒石酸
を水、又はメタノール中で混合加熱した所、一旦均一に
溶解した後、針状結晶を析出するのを認めた。この結晶
はメタノールから再結晶すると、m.p.123〜12
4℃,[α]D +31.2°(C=3.0,MeOH,
25℃)を示した。元素分析の結果、ジアステレオマー
塩は期待した酸性酒石酸塩ではなく、アミン2モルと
(+)−酒石酸1モルの塩、すなわち中性酒石酸塩・一
水和物である事が解った。同様な条件で(+)−酒石酸
を過剰に添加してみたところ、得られる難溶性ジアステ
レオマー塩は常に中性酒石酸塩・一水和物であった。こ
のジアステレオマー塩を水酸化カリ/水:メチレンクロ
ライドと処理して有機層から塩基性物質を定量的に得
た。
【0029】本品はm.p.78〜80℃,[α]D
10.2°(C=5.1,MeOH,25℃)元素分析
はC1519NO2 に一致した。これらの結果は、R−フ
ェニルグリシジルエーテル(R−III )から得られたR
−(+)−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−
プロパノール(R−II)とよく一致する。(+)−酒石
酸の変わりに(−)−酒石酸(非天然型)を用いて同様
な実験を試みたところ、難溶性ジアステレオマー塩の物
性は旋光度の符号のみが逆でほかは全く同じであった。
この難溶性ジアステレオマー塩からは、S−(−)−1
−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
(S−II)が得られ、[α]D −10.3°(C=5.
4,MeOH,25℃)であった。このRS−アミンの
(+)−、又は(−)−酒石酸による光学分割の場合、
難溶性ジアステレオマー塩は中性酒石酸塩であるが、易
溶性ジアステレオマーは酸性酒石酸塩である。このこと
から、このアミンの光学分割においてはアミン1モルに
対して光学分割剤である酒石酸の使用量は4分の3モル
で良いことが分かる。この様にして光学活性アミンが得
られたので、(+)−酒石酸、(−)−酒石酸、(−)
−リンゴ酸、(−)−乳酸、(+)−、及び(−)−マ
ンデル酸の様な2−ヒドロキシ酸と塩を作る可能性を検
討した所、次表の結果が得られた。
【0030】
【表1】
【0031】この結果を基にして、(±)−酒石酸、
(±)−リンゴ酸、(±)−乳酸及び(±)−マンデル
酸の光学分割を研究した結果、それらの光学活性体を得
ることに成功した。(−)−酒石酸は近年光学分割剤、
或いは有機化学反応におけるキラルビルディングブロッ
クとして多用されており、工業的供給が要望される。一
方、(±)−酒石酸(ブドウ酸)はマレイン酸を原料と
して安価に製造・供給されているが適当な光学分割法が
開発されていない為、(−)−酒石酸は現在なお高価で
あり有効な利用は困難と考えられる。発酵法による
(−)−酒石酸の製造法は完成されているが、尚、価格
の点に問題があると思われる。(±)−酒石酸(ブドウ
酸)の光学分割法としては、古典的なアルカロイドによ
る方法、2−〔d−グルコ−d−グロ−ヘプト−ヘキサ
ヒドロキシヘキシル〕−ベンズイミダゾールによる高選
択性の(−)−酒石酸取得法が知られているが、分割
剤、又はその合成法が問題であって、現時点での利用性
に制限がある。
【0032】(±)−リンゴ酸も(±)−酒石酸(ブド
ウ酸)同様マレイン酸のヒドロキシル化により安価に製
造され食品添加物として工業的に利用されているが、天
然型の(−)−リンゴ酸は、未熟の果実からの抽出、あ
るいは発酵法によって製造されるためコストに問題があ
り、現在工業化はされていない。光学分割法としては、
(±)−酒石酸(ブドウ酸)と同じ状況にあり、天然型
の(−)−リンゴ酸は試薬としても高価であり、非天然
型の(+)−リンゴ酸は現在入手出来ない。光学活性リ
ンゴ酸は酒石酸同様、有機化学反応におけるキラルビル
ディングブロックとしても有効に活用できると考えら
れ、又、天然型の(−)−リンゴ酸が安価に供給できれ
ば、非天然型リンゴ酸を含有しない食品添加物として、
食品の安全性、健康に及ぼす影響等を考慮した有効利用
が可能である。
【0033】(±)−乳酸も前二者と同様で、S−
(−)−乳酸は発酵法により、(±)−乳酸はシアンヒ
ドリン法その他により合成され、供給されている。近
年、光学活性乳酸を利用した生分解性ポリマーなどファ
インケミカル製品に関する特許出願が多く見られるよう
になり、安価な光学活性乳酸の提供が可能になれば化学
工業の発展に資することができる。又、基礎研究の分野
に於いても、いわゆるキラルビルディングブロック不斉
源としての応用が盛んに行われている。(±)−乳酸も
安価に入手出来るので、適当な光学分割法が見出されれ
ば、R−,S−いずれの乳酸も容易に供給できる。本発
明によれば、安価な(±)−乳酸から、容易にR−,S
−いずれの乳酸も製造出来るので、特に天然型乳酸の食
品あるいは化学工業への利用が考えられる。本発明によ
るR,又はS−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−
2−プロパノール(R−又はS−II)は便利な光学分割
剤であって、例えば上記のヒドロキシカルボン酸のみな
らず他の光学活性カルボン酸の分割にも有利に使用出
来、好結果を与える事が期待できる。
【0034】RS−ベンジリデンアミノ−3−フェノキ
シ−2−プロパノール(RS−XV)の合成 RS−ベンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロ
パノール(RS−XV)はフェニルグリシジルエーテル
(RS−III )、アンモニア水及びベンズアルデヒドよ
り合成される。すなわち、ベンズアルデヒド1モルのメ
タノール溶液に1.2〜1.5モル当量のアンモニアを
含む濃アンモニア水を加えて混合し、この溶液にフェニ
ルグリシジルエーテル(RS−III )を1モル添加す
る。この混合溶液を室温で攪拌すると、結晶化する。こ
れをメタノールの沸点まで加熱すると、容易に溶解して
均一溶液になる。この温度で30分加熱攪拌し、溶液を
放冷、次いで氷冷した。生じた結晶を分離、乾燥する
と、目的であるRS−1−ベンジリデンアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)が収率85〜
92%で得られる。このようにして得られたRS−1−
ベンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノー
ルは(RS−XV)新規化合物であり、融点97.7℃で
ある。同定はIR、及びMMRでおこなった。
【0035】R−又はS−1−ベンジリデンアミノ−3
−フェノキシ−2−プロパノール(R−又はS−XV)の
合成 前項で述べたRS−1−ベンジリデンアミノ−3−フェ
ノキシ−2−プロパノール(RS−XV)の合成に関する
本発明の方法はR−またはS−1−ベンジリデンアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−又はS−X
V)の合成についても適用できる。R−又はS−1−ベ
ンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
(R−又はS−XV)はR−又はS−フェニルグリシジル
エーテル(R−又はS−III )、濃アンモニア水、ベン
ズアルデヒドを前項と同様の方法で反応させて合成でき
る。 このようにして得られたR−又はS−1−ベンジ
リデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R
−又はS−XV)は新規化合物である。
【0036】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するが、本発明
の方法は下記実施例に限定されるものではない。 (実施例1)RS−フェニルグリシジルエーテル(RS
−III )473g(3.15モル)、ベンジルアミン(V
I)350g(3.27モル)をジイソプロピルエーテル
1.5Lに加えて十分攪拌し、均一溶液とした。室温で
放置しておくと徐々に結晶が析出して来た。4日後、反
応混合物は結晶塊になった。吸引濾過して結晶を得た。
淡いピンク色に着色した結晶を1,300mlの2−プ
ロパノールから再結晶した。充分冷却して析出した結晶
を濾取し、乾燥すれば533g(65.7%)のRS−
1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノー
ル(RS−II)が得られた。m.p.77〜78℃、再
結晶母液を濃縮すると85gの油状物残渣が得られ、こ
れを先の反応母液に加えて全体を濃縮して約300ml
として放置して置くと結晶が析出した。濾取して第二結
晶53g(6.5%)を得た。
【0037】(実施例2)RS−フェニルグリシジルエ
ーテル(RS−III )15g(0.1モル)、ベンジル
アミン(VI)13g(0.12モル)を2−プロパノール
50mlに加え、50℃で2時間、次いで1時間還流さ
せた。充分冷却して種晶を加えると容易に結晶が析出し
た。濾過して乾燥すれば16.2g(63%)のRS−
1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノー
ル(RS−II)が得られた。結晶母液を濃縮し5mlの
2−プロパノールを加えて放置すると結晶が析出した。
(2g,8%)。
【0038】(実施例3)R−フェニルグリシジルエー
テル(R−III )15g(0.1モル),ベンジルアミ
ン(VI)13g(0.12モル)を2−プロパノール50
mlに加え、50℃で2時間、次いで1時間還流させ
た。充分冷却した後、結晶が析出した。濾過して乾燥す
れば15.0g(58%)のR−1−ベンジルアミノ−
3−フェノキシ−2−プロパノール(R−II)が得られ
た。[α]D +10.1°(C=5.4,MeOH,2
5℃),m.p.77℃。
【0039】(実施例4)S−フェニルグリシジルエー
テル(S−III )15g(0.1モル),ベンジルアミ
ン(VI)13g(0.12モル)を用いて実施例3と全く
同様に処理して、15.4g(59.8%)のS−1−
ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
(S−II)が得られた。[α]D −10.3°(C=
5.5,MeOH,25℃),m.p.77℃。
【0040】(実施例5)ベンズアルデヒド425g
(4モル)をメタノール1500mlに溶解し、これに
アンモニア水(28%)400ml(NH3 100g,
5.9モル:1.48モル当量)を注入した。この時、
僅かな発熱が見られた。暫時攪拌した後、この溶液に攪
拌下RS−フェニルグリシジルエーテル(RS−III )
601g(4モル)を注入した。この時、若干の発熱を
観測した。その後室温で攪拌を続けていると反応混合物
は乳濁し始め、約4時間後にはスラリーになった。次い
で反応を完結させる為に約30分60℃に加熱し、均一
となった反応混合物を再び室温に戻し、次いで氷冷し
た。結晶を吸引濾過して分離し、乾燥すると942g
(92.3%)のRS−1−ベンジリデンアミノ−3−
フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)が得られ
た。本品の薄層クロマトグラフィーによれば、単一スポ
ットを認めたのみであったので、そのまま次の工程に用
いた。m.p.97.7℃。 元素分析;C1617NO2 (255.30) 理論値 C 75.27% H 6.71% N 5.49% 分析値 C 75.16% H 6.64% N 5.43% 赤外線分析(IR) C=N 伸縮振動 1650cm-1(s) C=C 伸縮振動 1600cm-1(s) 核磁気共鳴吸収(NMR) δ8.37(s,1H,−CH=N),7.73−7.
75〔(m,2H)7.40−7.44(m,3H),
ph−O〕,7.26−7.31〔(m,2H),6.
93−6.97(m,3H),ph−CH〕,4.33
(dq,1H,−CH−O),4.07−4.12
(m,2H,CH2 −O),3.86(ddd,2H,
CH2 −N),2.5−3.0(broad 1H,O
H).結晶を分離した濾液は濃縮すれば75gの淡黄色
油状残渣を残し、これは放置すれば結晶した。この物質
の薄層クロマトグラフィーは先に得られた主結晶と同じ
Rf値を示し、他には若干の薄いスポットを認めたのみ
であった。
【0041】(実施例6)ベンズアルデヒド10.6g
(0.1モル)をメタノール50mlに溶解し、これに
アンモニア水(28%)9.1ml(NH3 2.55
g,0.15モル:1.5モル当量)を注入した。暫時
攪拌した後,この溶液を攪拌しながらR−フェニルグリ
シジルエーテル(R−III )15g(0.1モル)を注
入し、室温で攪拌を続けていると反応混合物は乳濁し始
め、約4時間後にはスラリーになった。次いで約30分
60℃に加熱し、均一となった反応混合物を再び冷却し
た。次いで氷冷し結晶を吸引濾過して分離し、乾燥する
と22.4g(87.7%)のR−1−ベンジリデンア
ミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−XV)が
得られた。
【0042】(実施例7)実施例6と全く同じ反応を、
R−フェニルグリシジルエーテル(R−III )の代わり
にS−フェニルグリシジルエーテル(S−III )を用い
て行い、22.6g(88.5%)のS−1−ベンジリ
デンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(S−
XV)が得られた。
【0043】(実施例8)RS−1−ベンジリデンアミ
ノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)3
57g(1.39モル)を1300mlの2−プロパノ
ールに懸濁させ、これにNaBH4 40g(1.05モ
ル)を投入し、この反応混合物を攪拌下ゆっくりと加熱
した。約40℃で還元反応が始まり、固形物は溶解し始
めた。そのまま温度を上げて65℃で4時間保った。固
形物は完全に消失して若干乳濁した均一溶液になった。
減圧にて溶媒を留去し、淡黄色の油状残渣に水800m
l、メチレンクロライド1000mlを加えて攪拌し有
機層を分取した。有機層は更に水洗を繰り返し、最後に
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。淡黄色の油状
残渣は冷却すると結晶塊となった。粗結晶の薄層クロマ
トグラフィーは実施例1で得られたRS−1−ベンジル
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−I
I)の薄層クロマトグラフィーと全く異なり、単一スポ
ットを示した。この粗結晶の収量は363g(定量的)
であった。m.p.77〜79℃。 元素分析;C1619NO2 (257.32) 理論値 C 74.68% H 7.44% N 5.44% 分析値 C 74.60% H 7.49% N 5.37% 赤外線分析(IR) C=C 伸縮振動 1600cm-1(s) 核磁気共鳴吸収(NMR) δ7.24−7.34(m,7H),6.97−6.8
9(m,3H)−ph×2,4.08(oct,1H,
−CH),3.99(d,2H,−OCH2)3.84
(q,2H,−CH2 −N),2.85(ddd,2
H,CH2 −ph),1.5−2.2(broad2
H,OH,NH)
【0044】(実施例9)R−1−ベンジリデンアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−XV)5.1
g(0.02モル)を20mlの2−プロパノールに懸
濁させ、これにNaBH4 0.6g(0.016モル)
を投入し、実施例8と同様に反応した。後処理の結果、
5.1gのR−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−
2−プロパノール(R−II)を得た。[α]D +10.
4(C=5.3,MeOH,25℃)。
【0045】(実施例10)S−1−ベンジリデンアミ
ノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(S−XV)5.
1g(0.02モル)を20mlの2−プロパノールに
懸濁させ、これにNaBH4 0.6g(0.016モ
ル)を投入し、実施例9と同様に反応し、4.8gのS
−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノ
ール(S−II)を得た。[α]D −10.2,C=5.
0,MeOH.
【0046】(実施例11)LiAlH4 4g(0.1
05モル)を乾燥テトラヒドロフラン40mlに懸濁
し、氷冷下、攪拌しながらRS−1−ベンジリデンアミ
ノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)2
5.5g(0.1モル)の乾燥テトラヒドロフラン10
0ml溶液を滴下した。滴下終了後約50℃で30分攪
拌した。再度氷冷しながら1モル/Lの水酸化ナトリウ
ム水溶液を注意して滴下し、生じた白色の無機物を分離
した。濾液を濃縮して得られた淡黄色のオイルにRS−
1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノー
ル(RS−II)の結晶を加えると全体が白色に結晶化し
た。粗収量は定量的であった。
【0047】(実施例12)LiAlH4 0.8g
(0.02モル)を乾燥テトラヒドロフラン15mlに
懸濁し、氷冷攪拌しながらにR−1−ベンジリデンアミ
ノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−XV)5.
1g(0.02モル)の乾燥テトラヒドロフラン25m
l溶液を滴下した。滴下終了後50℃で30分攪拌し
た。再度氷冷しながら1モル/Lの水酸化ナトリウム水
溶液を滴下し、生じた白色の無機物を分離した。濾液を
濃縮して得られた淡黄色のオイルは放置すると結晶化し
た。収量5.1g。[α]D +10.5°(C=5.
6,MeOH,25℃)。
【0048】(実施例13)LiAlH4 0.8g
(0.02モル)を乾燥テトラヒドロフラン15mlに
懸濁し、氷冷攪拌しながらS−1−ベンジリデンアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(S−XV)5.1
g(0.02モル)の乾燥テトラヒドロフラン25ml
溶液を滴下した。滴下終了後50℃で30分攪拌した。
再度氷冷しながら1モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液
を滴下し、生じた白色の無機物を分離した。濾液を濃縮
して得られた淡黄色のオイルは放置すると結晶化した。
収量5.1g。[α]D −10.2°(C=5.1,M
eOH,25℃)。
【0049】(実施例14)1−ベンジリデンアミノ−
3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)5.1
g(0.02モル)をメタノール100mlに加え、4
5℃に加温して均一溶液とした。この溶液にラネーニッ
ケル触媒のメタノール懸濁物約2mlを加え、常圧で水
素添加した。約2時間で反応が終了した。触媒を濾別
し、濃縮後淡黄色のオイルに2−プロパノールを加えて
種晶を接種すると、目的のRS−1−ベンジルアミノ−
3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)が得ら
れた。収量は定量的であった。
【0050】(実施例15)R−1−ベンジリデンアミ
ノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−XV)5.
1g(0.02モル)を酢酸エチル100mlに加えて
均一溶液とした。この溶液に5%−Pd炭素触媒0.6
gを加え、常圧で水素添加した。約2時間で反応を終了
した。触媒を濾過して濾液を濃縮し、淡黄色のオイルに
2−プロパノールを加えて種晶を接種すると、目的のR
−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノ
ール(R−II)が得られた。収量は定量的。[α]D
10.1°(C=5.0,MeOH,25℃)。
【0051】(実施例16)(+)−酒石酸150g
(1モル)を水2Lに溶解し60℃に加温し、これにR
S−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパ
ノール(RS−II)257.3g(1モル)を加え攪拌
すると均一溶液となる。放冷すると油状物が分離するが
結晶化した。冷却後濾過し、直ちにメタノール800m
lから再結晶した。濾過、乾燥して100g(中性塩・
一水和物として58.8%)のジアステレオマー塩を得
た。[α]D +29.7°,(C=3.0,MeOH.
25℃) m.p.123〜124℃。 元素分析;C3646112 (682.77) 理論値 C 63.33% H 6.79% N 4.10% 分析値 C 63.66% H 6.80% N 4.29% 本品の一部を取り、更に再結晶すると[α]D +31.
7°(C=3.3,MeOH,25℃)を示した。上記
のジアステレオマー塩100g(0.146モル)を、
200mlの水に溶解した15gの水酸化カリとメチレ
ンクロライド300mlの混合物に加え攪拌した。有機
層を取り、水洗、乾燥した後、濃縮すれば、殆ど無色の
オイルが得られ、これは容易に結晶した。75g(定量
的)。m.p.78〜79℃,[α]D +9.97°
(C=5.2,MeOH,25℃)即ち、得られたアミ
ンは、R−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−
プロパノール(R−II)である。
【0052】(実施例17)RS−1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)25
7.3g(1モル)をメタノール750mlに加熱溶解
し、この溶液に(+)−酒石酸113g(0.75モ
ル)の750ml水溶液を注入攪拌し均一に混合した。
放置冷却し、これにR−1−ベンジルアミノ−3−フェ
ノキシ−2−プロパノール(+)−酒石酸(2:1)一
水和物の結晶を少量接種した。結晶化し始めた混合物を
氷水中で冷却し、析出完了後吸引濾過し乾燥すると18
7g,(理論値170.7g、109.36%)の難溶
性ジアステレオマー塩が得られた。m.p.120〜1
23℃,[α]D +23.2°(C=3.1,MeO
H,25℃)。この塩を680mlのメタノールに加温
溶解し、水680mlを加えると速やかに結晶化した。
氷水中で結晶化を完了させ吸引濾過、乾燥して143g
(83%)の精製品を得た。m.p.122〜124
℃,[α]D +27.5°(C=3.0,MeOH,2
5℃)このジアステレオマー塩及び再結晶に用いた濾液
は次の実施例18に用いた。はじめに難溶性ジアステレ
オマー塩を濾別した濾液にはS−1−ベンジルアミノ−
3−フェノキシ−2−プロパノール(+)−酒石酸塩
(1:1)が含まれているので、これを回収した。即
ち、此の濾液からメタノールを留去し,これに73gの
水酸化カリを含む水溶液を加え攪拌し、さらにメチレン
クロライドを加えて分離した油状物を抽出した。有機層
は水洗、乾燥の後濃縮した。約129gの淡黄色油状物
が得られ、結晶化した。2−プロパノール200mlか
ら再結晶すると107g(83.2%)のS−1−ベン
ジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(S−
II)が得られた。[α]D −8.75°(C=5.0
5,MeOH,25℃)。光学純度84%ee。
【0053】(実施例18)実施例17で得られた難溶
性ジアステレオマー塩の再結晶に用いた濾液は1100
mlであった。これに水、メタノール各130ml、R
S−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパ
ノール(RS−II)257g(1モル),(+)−酒石
酸113g(0.75モル)を加えて加熱すると均一溶
液となった。此の後の処理は(実施例17)全く同様に
行って160gの粗製難溶性ジアステレオマー塩、
[α]D +24.2°(C=3.1 MeOH、25
℃)を得た。これをメタノール650mlに加熱溶解
し、水650mlを加えて攪拌均一溶液とし、更に放冷
後氷水で冷却して結晶させる。濾取して乾燥すれば13
5g(78.9%)のR−1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(+)−酒石酸塩(2:
1)一水和物、[α]D +28.6°(C=5.0 M
eOH、25℃)が得られた。この塩と〔実施例17〕
で得られたR−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−
2−プロパノール(+)−酒石酸塩(2:1)一水和物
は、なお光学的純度が不十分であると考えられたので、
両者を合せ(277g:0.4モル)1100mlのメ
タノールに加えて溶解(加熱)し1100mlの水を加
えて放冷、ついで水冷して晶出完了後、濾過乾燥した。
235.5g、(85%回収率)、[α]D +30.5
°(C=5.0 MeOH、25℃)。このジアステレ
オマー塩(0.345モル)を45gの水酸化カリを溶
解した水400mlとメチレンクロライド400mlの
混合物の中に攪拌しながら加えた。固形物の消失した混
合物から有機層を取り、水洗乾燥後、溶媒を留去すると
178g(定量的)のR−1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(R−II)が淡黄色オイル
状に得られ、冷却すれば容易に結晶した。m.P.77
〜79℃,[α]D +10.2°(C=5.0,MeO
H,25℃)。本品は光学的に純粋であると考えられ
る。
【0054】(実施例19)RS−1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)26
g(0.1モル)にメタノール75mlを加え加熱溶解
した。此の溶液に(+)−酒石酸3.75g(0.02
5モル)とlN−塩酸50mlを加えた。種晶を接種し
て放冷、更に1夜冷蔵庫中にて冷却する。結晶を濾取乾
燥すれば、17.8gの粗ジアステレオマー塩が得られ
た(>100%)。この結晶を45mlのメタノールに
加熱溶解し、水を加えて冷却、氷冷した後、結晶を濾取
した。乾燥して11.8g(69.1%)の目的物を得
た。[α]D +26.6°(C=3.0,MeOH,2
5℃)。
【0055】(実施例20)R−1−ベンジルアミノ−
3−フェノキシ−2−プロパノール(R−II)505g
(1.962モル)をメタノール1500mlに溶解
(加熱)し、この溶液に(±)−酒石酸220g(1.
308モル)の1500ml水溶液を注入した。放冷3
日後に結晶を濾過乾燥した。442g(98.9%)。
[α]D +30.56°(C=3.03,MeOH,2
5℃)此の結晶の濾液を濃縮してメタノールを除き、2
8%アンモニア水170mlを加えて分離したオイルを
メチレンクロライドで抽出した。有機層を処理して15
2g(0.59モル)のR−1−ベンジルアミノ−3−
フェノキシ−2−プロパノール(R−II)を回収した。
水層は濃縮してアンモニア、水を除去すると結晶性残留
物を与えた。一部とり水から再結晶すると四角板状結晶
となった。[α]D −30.9°(C=2.0,H
2 O,25℃)。(+)−酒石酸ジアンモニウム塩の旋
光度は[α]D +32.4°(C=1.84,H2 O,
25℃)であった。従って本品は(−)−酒石酸ジアン
モニウム塩であり、その光学純度は95.3%eeであ
る。この(−)−酒石酸ジアンモニウム塩を水に溶解し
約500mlとした。これに塩化カルシウム・二水和物
110g(0.748モル)を加えて攪拌し2日間放置
した。白色結晶を濾取、水、メタノールで洗い乾燥し1
72g(酒石酸カルシウム・四水和物)を得た。
【0056】(実施例21)R−1−ベンジルアミノ−
3−フェノキシ−2−プロパノール(R−II)12.9
g,(±)−リンゴ酸6.7gをエタノール80mlに
加えて加熱すると均一溶液となった。冷却後、別途調製
した(−)−リンゴ酸・R−1−ベンジルアミノ−3−
フェノキシ−2−プロパノール塩([α]D +20.3
4°,C=5.0,DMF)の結晶を少量接種し結晶化
した。濾過し少量のメタノールで洗い乾燥した。7.3
g(74.4%)。[α]D +20.2°(C=5.
0,DMF,25℃)従って、本品は純粋な(−)−リ
ンゴ酸・R−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2
−プロパノール塩である。m.p.130〜132℃ 元素分析;C20257 N(391.41) 理論値 C 61.31% H 6.44% N 3.58% 実験値 C 61.42% H 6.41% N 3.30%
【0057】(実施例22)RS−乳酸(90%水溶
液)100ml(1モル)にメタノール500mlを加
え、これにS−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−
2−プロパノール(S−II)257.5g(1モル)を
加えて加熱し均一溶液を得た。溶媒をできるだけ留去
し、得られたシロップ状の残渣に酢酸エチル800ml
を加えて結晶化、ろ過、乾燥すれば、S−1−ベンジル
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール・乳酸塩、
m.p.52−57℃,[α]D −20.8°,(C=
3.4,MeOH,25℃)。106g(61%)が得
られた。本品は、S−乳酸(天然型)とS−1−ベンジ
ルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールより別途
合成した塩(m.p.51−56℃,[α]D −18.
0°,C=3.4,MeOH,25℃)と一致したの
で、S−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プ
ロパノール・S−乳酸塩である事が確認された。
【0058】(実施例23)RS−1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)30
0g(1.17モル)、S−(+)−マンデル酸200
g(1.31モル)及びアセトン5Lを混合し、攪拌加
熱還流させた。内容物が溶解した後、溶液を静置して、
室温まで一夜冷却した。生じた結晶を分離し、35℃で
減圧乾燥した。粗ジアステレオマー塩収量300g これをメタノール900mlと混合し、加熱攪拌した。
内容物を溶解後、溶液を静置し室温まで一夜冷却した。
生じた結晶を分離して、35℃で減圧乾燥した。結晶回
収量240g(回収率80.0%)。同様の操作を2回
繰り返し、精製ジアステレオマー塩114.5gを得
た。 [α]D +27.0°(C=0.5,MeOH,25
℃),m.p.133.8℃ 精製ジアステレオマー塩114.5g(0.28モル)
を2.5%水酸化ナトリウム水溶液540g(0.34
モル)と混合し、メチレンクロライド400mlで3回
抽出した。有機層をあわせ、脱イオン水400mlで洗
浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤をろ別後、溶
媒を減圧留去して目的物(S−II)を得た。収量68.
4g。精製ジアステレオマー塩からの収率 95% [α]D −9.0°(C=0.5,MeOH,25
℃)。
【0059】(実施例24)RS−1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)30
0g(1.17モル)、R−(−)−マンデル酸200
g(1.31モル)及びアセトン5Lを混合し、実施例
23と同様に処理し、精製ジアステレオマー塩113.
5gを得た。 [α]D −26.85°(C=0.5,MeOH,25
℃),m.p.133.2 ℃ 精製ジアステレオマー塩113.5g(0.28モル)
から目的物(R−II)を得た。収量68.8g(96.
5%)。 [α]D +9.06°(C=0.5,MeOH,25
℃)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 B01J 23/74 321Z C07M 7:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RS−,R−又はS−1−ベンジリデン
    アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールを(イ)水
    又は低級アルコールからなる単一もしくは混合溶媒中で
    NaBH4 により還元するか、(ロ)鎖状又は環状エー
    テル媒体中でLiAlH4 により還元するか、又は
    (ハ)アルコール、酢酸エステル、環状エーテル、脂肪
    族または芳香族炭化水素中Ni,Pd,Pt等の貴金属
    触媒の存在下に水素によって還元することを特徴とする
    RS−,R−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フェノ
    キシ−2−プロパノールの製造方法
  2. 【請求項2】 RS−,R−又はS−1−ベンジリデン
    アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールは、RS
    −,R−又はS−1,2−エポキシ−3−フェノキシプ
    ロパン(フェニルグリシジルエーテル)、ベンズアルデ
    ヒド各1モル当量とアンモニア2モル当量ないしはその
    小過剰量をメタノール中、室温で反応させて製造するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のRS−,R−又はS−
    1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノー
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】 RS−1−ベンジルアミノ−3−フェノ
    キシ−2−プロパノールを水、低級アルコール、酢酸エ
    ステル、低級ケトンからなる媒体の単一又は混合溶媒
    中、0〜0.5モル当量の無機酸の存在下、1〜0.5
    モル当量の光学活性2−ヒドロキシカルボン酸と反応さ
    せて,R−またはS−1−ベンジルアミノ−3−フェノ
    キシ−2−プロパノールと2−ヒドロキシカルボン酸と
    の塩を難溶性ジアステレオマー塩として析出分離させる
    ことを特徴とするR−又はS−1−ベンジルアミノ−3
    −フェノキシ−2−プロパノールの製造方法。
  4. 【請求項4】 RS−,R−又はS−1,2−エポキシ
    −3−フェノキシプロパン(フェニルグリシジルエーテ
    ル)、ペンズアルデヒド各1モル当量とアンモニア2モ
    ル当量ないしはその小過剰量をメタノール中、室温で反
    応させることを特徴とするRS−,R−又はS−1−ベ
    ンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
    の製造方法。
  5. 【請求項5】下記一般式で表される1−置換アミノ−3
    −フェノキシ−2−プロパノール(I), 【化1】 (ただし、R1 は水素を表わし、R2 はベンジル基を
    表わすか、又はR1 とR2 とでベンジリデン基を表わ
    す。の場合は、R−体若しくはS−体を含み、の場
    合はRS−体、R−体若しくはS−体を含む。)
JP8204977A 1996-08-02 1996-08-02 Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法 Pending JPH1045689A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8204977A JPH1045689A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8204977A JPH1045689A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1045689A true JPH1045689A (ja) 1998-02-17

Family

ID=16499434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8204977A Pending JPH1045689A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1045689A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102126944A (zh) * 2010-12-15 2011-07-20 郑州大学 利用手性拆分剂制备单一构型扁桃酸或扁桃酸衍生物的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102126944A (zh) * 2010-12-15 2011-07-20 郑州大学 利用手性拆分剂制备单一构型扁桃酸或扁桃酸衍生物的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7097467B2 (ja) ブリバラセタム中間体、その製造方法及びブリバラセタムの製造方法
JPS63316744A (ja) 光学活性アルコ−ルの製造方法
EP2102196A1 (en) Process for preparing nebivolol
US5677469A (en) Process for resolving chiral acids with 1-aminoindan-2-ols
JP2011528671A (ja) R−β−アミノフェニル酪酸誘導体の調製方法
JP3012325B2 (ja) (2R,3R)―シス―β―フエニルグリシド酸の製造方法
US4871855A (en) Ligand-accelerated catalytic asymmetric dihydroxylation using dihydroquinidine and dihydroquinidine esters as ligands
JP2001192383A (ja) 配位子に促進された触媒不斉ジヒドロキシル化
ES2320012T3 (es) Procedimientos y productos intermediarios para la preparacion de estereo-isomeros de piperidina 2-sustituida.
US20150299105A1 (en) New process
KR20110005470A (ko) 이작용성 비스 신코나 알칼로이드 티오우레아 유기 키랄 촉매 화합물, 이의 제조 방법 및 이를 이용한 아즈락톤으로부터의 키랄 아미노산 제조방법
JPH1045689A (ja) Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法
JP2011068587A (ja) 新規アミノアルコール誘導体塩、アミノアルコール誘導体塩構造を有する不斉有機分子触媒及び該不斉有機分子触媒を用いた光学活性化合物の製造方法
KR101344077B1 (ko) 키랄 팔라듐 촉매를 이용한 베타-인돌릴 에스테르 화합물의 제조방법
AU2002344438B2 (en) Process for producing (R)-3-hydroxy-3-(2-phenylethyl)hexanoic acid and its intermediate
RU2529996C2 (ru) Способ энантиоселективного синтеза (s)-прегабалина
JP4397987B2 (ja) 光学活性ピペコリン酸の製造法
US20020177736A1 (en) 3-amino-1-indanole, method of synthesizing the same and method of optical resolution
JPH04308550A (ja) ジオールのアルコールへの立体選択的変換方法
JP4104319B2 (ja) 光学活性2−ヒドロキシ−3−ニトロプロピオン酸の製造方法
JPH01228946A (ja) β−ヒドロキシフェネチルアミン類の合成法
KR101374706B1 (ko) 키랄 락톤 유도체의 제조방법
JP4661272B2 (ja) キラルな4−メチル−4−[(アリールカルボオキシ)エチル]−オキセタン−2−オンおよびキラルメバロノラクトンの製造方法
JPS63503384A (ja) 1‐置換(s)‐および(r)‐2‐アミノメチルピロリジン類の有効な立体保存的合成およびその中間体
JPH11180930A (ja) 光学活性trans−シクロブタンジカルボン酸類の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061110

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070126

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070322

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070502

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070927