JPH1045689A - Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法 - Google Patents
Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法Info
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Abstract
い、短い工程と緩和な反応により高収率で得ることので
きるRS−,R−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノールの製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 RS−,R−又はS−1−ベンジリデン
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールを(イ)水
又は低級アルコールからなる単一もしくは混合溶媒中で
NaBH4 により還元するか、(ロ)鎖状又は環状エー
テル媒体中でLiAlH4 により還元するか、又は
(ハ)アルコール、酢酸エステル、環状エーテル、脂肪
族または芳香族炭化水素中Ni,Pd,Pt等の貴金属
触媒の存在下に水素によって還元することを特徴とする
RS−,R−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フェノ
キシ−2−プロパノールの製造方法
Description
な光学分割剤であるRS−,R−及びS−1−ベンジル
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール (II) 及び
RS−誘導体の新規な製造方法に関する。更に本発明
は、新規化合物であるR−及びS−1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール及びその製造のた
めの中間体であるRS−,R−又はS−1−ベンジリデ
ンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(XV)を提
供するものである。医薬、農薬、香粧品、食品あるいは
高性能液晶組成品等の分野で光学活性化合物の必要性が
高まって来ている現在、これら光学活性化合物を得る方
法の一つである光学分割法に必要な光学分割剤を提供す
ることは極めて重要となっている。本発明は、従来、同
様目的に使用されてきたアルカロイドの様な天然物と異
なり、両対掌体の利用が可能であり目的化合物のいずれ
の対掌体を得ることも容易にできる、産業上の多様なニ
ーズに対応できる塩基性光学分割剤及びその製造方法に
関する。
的構造に変換できる部分構造を持った天然有機化合物を
加工する方法、2)目的化合物又はそれに到達するまで
の工程で光学分割する方法が考えられる。1)の方法は
原料天然有機化合物の構造によって制約があり、2)の
方法はラセミ体の光学分割によって目的を達する事がで
きるが、その方法には多くの手法があり、それらの選択
をする必要がある。パスツールが発見し、発展させた光
学分割法には、自然分晶の分別、生物学的方法及びジア
ステレオマー法の3法がある。自然分晶法は条件の設定
が一般的に難しく、生物学的方法は近年著しく進歩して
きているが酵素の基質特異性などを考慮する必要があ
る。ジアステレオマー法は基質と分割剤との酸・塩基反
応が基礎となり、生成したジアステレオマー塩の溶媒に
対する溶解度の差を利用した分別法である故に、分割
剤、溶媒の選択枝が多ければ光学分割の高い成功率が期
待できる。本発明者らはこの様な観点から鋭意研究した
結果首記の塩基性光学分割剤を発明するに至った。
ン、キニジン、シンコニンの様なアルカロイドが使用さ
れており、文献・特許文献等に記載された塩基性光学分
割剤の約75%がこれらアルカロイドである。近年多用
されている合成塩基性光学分割剤にR−およびS−α−
メチルベンジルアミンがあり、更に、これらの同族体や
新規な光学分割剤が合成され実用化されてきている。こ
れら合成光学分割剤の利点はアルカロイドと異なり、R
−、及びS−体が利用できる点にある。たとえば、ブル
シンで光学分割された基質が目的物質の対掌体であった
場合、結晶母液の中にある目的物質を回収して別の光学
分割剤を探索して再度分割しなければならない。これに
比較して、R−α−メチルベンジルアミンで光学分割さ
れた基質が目的物質の対掌体であった場合、結晶母液の
中にある目的物質を回収してS−α−メチルベンジルア
ミンで再分割すればよく、その条件は初めに用いたそれ
と全く同じであり別の光学分割剤を探索する必要はな
い。あるいは初めからS−α−メチルべンジルアミンを
用いて光学分割すればよい。この様にR−体及びS−体
のいずれもが均等に利用できる合成光学分割剤は有機合
成化学の研究から工業生産にいたるまで極めて有用であ
る。しかしながら、α−メチルベンジルアミンはアミン
臭のある液体であり、且つ炭酸ガスを容易に吸収して炭
酸塩を形成したり、減圧蒸留による回収精製を要する等
使用に繁雑な面があった。
ロキシカルボン酸をその光学活性体とするための光学分
割剤である光学活性1−ベンジルアミノ−3−フェノキ
シ−2−プロパノール(II)は、従来非対称オキシランの
アミンによる開環反応により製造されていた(N.S.Isaa
cs & R.E.Parker,J.Chem.Soc.,3497,1960 )が、1−ベ
ンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(II)
の他に、3−フェノキシ−2−ベンジルアミノ−1−プ
ロパノール(VII) も副生してしまうという欠点があっ
た。
用容易な光学分割剤を、安価な原料を用い、短い工程と
緩和な反応により高収率で得ることのできるRS−,R
−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−
プロパノール(II)の製造方法を提供することを目的とす
る。更に本発明は新規化合物である、そのR−体又はS
−体並びにその中間原料であるRS−,R−又はS−1
−ベンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノ
ール(XV)を提供することを目的とする。更に本発明の目
的は、結晶状であり、水性媒体から結晶状で回収するこ
とができ、有機溶媒に易溶で回収が定量的であり、また
使用条件でラセミ化が極めて軽微であり、多様な基質に
対して寛容に反応し、なおかつ高選択的にジアステレオ
マー塩を生成させることのできる光学分割剤及びその光
学分割剤を製造する方法を提供することにある。
法によって達成することができる。 (1)新規化合物である、RS−,R−又はS−1−ベ
ンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
(XV)を(イ)水又は低級アルコールからなる単一もしく
は混合溶媒中でNaBH4 で還元するか、(ロ)鎖状又
は環状エーテル媒体中でLiAlH4 で還元するか、又
は(ハ)アルコール、酢酸エステル、環状エーテル、脂
肪族または芳香族炭化水素中Ni,Pd,Pt等の貴金
属触媒の存在下に水素によって還元することを特徴とす
るRS−,R−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フェ
ノキシ−2−プロパノール(II)を製造する方法。
デンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(XV)
を、RS−,R−及びS−1,2−エポキシ−3−フェ
ノキシプロパン(フェニルグリシジルエーテル)(III)
、ベンズアルデヒド各1モル当量とアンモニア2モル
当量ないしはその小過剰量をメタノール中、室温で反応
させて製造する方法。
ェノキシ−2−プロパノール(RS−II)を水、低級ア
ルコール、酢酸エステル、低級ケトンからなる媒体の単
一又は混合溶媒中、0〜0.5モル当量の無機酸の存在
下、1〜0.5モル当量の光学活性2−ヒドロキシカル
ボン酸と反応させて,R−又はS−1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(II)と2−ヒドロ
キシカルボン酸との塩を難溶性ジアステレオマー塩とし
て析出分離させることを特徴とするR−又はS−1−ベ
ンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R
−又はS−II)の製造法。 (4)RS−,R−又はS−1,2−エポキシ−3−フ
ェノキシプロパン(フェニルグリシジルエーテル)、ペ
ンズアルデヒド各1モル当量とアンモニア2モル当量な
いしはその小過剰量をメタノール中、室温で反応させる
ことを特徴とするRS−,R−又はS−1−ベンジリデ
ンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(XV)の製
造方法。 (5)下記一般式で表される1−置換アミノ−3−フェ
ノキシ−2−プロパノール(I),
表わすか、又はR1 とR2 とでベンジリデン基を表わ
す。の場合は、R−体若しくはS−体を含み、の場
合はRS−体、R−体若しくはS−体を含む。)
使用されている1,2−エポキシ−3−フェノキシプロ
パン(フェニルグリシジルエーテル)(III) は大量生産
されており、安価な原料である。フェニルグリシジルエ
ーテルのオキシシラン環は、
合物と反応して開環する事が知られている。下記の反応
式〔1〕で示されるようにアミン類と反応してエタノー
ルアミン型の化合物(V) を生成する事も公知の事実であ
る。
が、広義に置換されたアリールオキシ基に、アミノ基が
種々に置換された二級アミンで示される化合物は、それ
らの生理活性に興味がもたれて研究されてきた。古くは
鎮痛作用、局所麻酔作用があり又、近年では抗不整脈作
用や抗高血圧作用を示す化合物が多く見出だされて医薬
品として実用化されている。
な構造の化合物(II)で示される1−ベンジルアミノ−3
−フェノキシ−2−プロパノールが、先に述べた光学分
割剤の特性の幾つかを有しており、本化合物が光学分割
されればそれら自体が他の化合物の光学分割剤として有
効に利用されると判断して研究した結果、本発明を完成
した。
シ−2−プロパノール(RS−II)の合成 RS−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロ
パノール(RS−II)合成の記載は古く(E.Fourneau et
al.,Ann.inst.Pasteur,44,719〜751,1930) 、1960年に
はフェニルグルシジルエーテルとアミンの反応機構が論
じられている(N.S.Isaacs & R.E.Parker,J.chem.Soc.,3
497,1960) 。非対称オキシランのアミンによる開環は、
下記反応式〔2〕に示されるように1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(II)の生成の他、
3−フェノキシ−2−ベンジルアミノ−1−プロパノー
ル(VII) の生成の可能性がある。
成比は1:0であるとしている。本発明者らはこの結果
に基いて化合物(II)を合成した。本発明者らによれば(I
I)の単離収率は65〜70%であり、反応母液の中には
(II)の他薄層クロマトグラフィー上高いRf値を示す物
質の存在が認められた。この物質は塩酸を加えると結晶
をあたえるので、十分な検討をする必要があるが(VII)
と推定している。 H.E.Carter & P.K.Bhattacharyya,
(J.Am.Chem.Soc., 75,2503,1953) は、カルニチンの合
成研究において、次式で示されるオキサゾリジンを70
〜80%の収率で得ている(反応式〔3〕)。また、反
応式〔4〕で示したように、オキサゾリジンンはLiA
lH4 のような還元剤で容易に環が開き、高収率でエタ
ノールアミン誘導体に変換される事は公知である。
ジルエーテル(III) とベンジルアミン(VI)の反応収率が
低いこと、副生物があること及びベンジルアミンが高価
であること等を考慮して、安価なアンモニアとベンズア
ルデヒドをフェニルグリシジルエーテル(III) に反応さ
せてオキサゾリジンを経由する合成法を検討し、鋭意研
究した結果、従来法に比して極めて好結果を得ることに
成功し、本発明を完成するに至った。又、反応式〔5〕
に示すように、オキサゾリジンは環が開裂したシッフ塩
基型構造をとる事も知られている(大有機化学、第15
巻、36頁、小竹無二雄監修、朝倉書店)。本発明者ら
は当初オキサゾリジンが生成したものと考えていたが、
NMRスペクトル解析の結果オキサゾリジンではなくシ
ッフ塩基の型をとっているという結論に達した。これを
反応式〔6〕に示す。
500mlのメチルアルコール溶液に1.2〜1.5モ
ル当量のアンモニアを含む濃アンモニア水を加えて混合
し、この溶液にフェニルグリシジルエーテル(III) 1モ
ルを添加する。発熱により若干温度の上昇した均一溶液
を室温で攪拌していると白濁して来るが、やがて全体が
結晶化する。この混合物をメチルアルコールの沸点まで
加温すると容易に溶解して均一溶液となる。反応を完結
させる為に30分程この温度に保ち、次いで放冷さらに
氷冷して析出した結晶を濾取、乾燥すれば、目的のRS
−1−ベンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロ
パノール(RS−XV)が85〜92%の収率で得られ
る。結晶母液を濃縮すると淡黄色の油状物が残るが、放
置すると結晶化し、その薄層クロマトグラフィーは単一
スポットを示し、Rf値は初めに得られた結晶のそれと
全く同じであった。従って、RS−1−ベンジリデンア
ミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)
の生成は定量的である。RS−1−ベンジリデンアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)のベ
ンジリデンアミノ基は極めて反応性が高く、還元剤に対
しても容易に反応して目的のRS−1−ベンジルアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)に高
収率で変換される。反応式〔7〕にこの還元反応を示
す。
うるpHの範囲、即ち中性ないしアルカリ性に於いて、
NaBH4 、LiAlH4 のような金属水素化物、ラネ
ーNi、Pd、Ptのような貴金属触媒の存在下,水素
によって行われる。NaBH 4 はベンジリデン体に対し
て2分の1モル当量、LiAlH4 の場合は4分の3モ
ル当量もしくは夫々小過剰量が用いられる。溶媒はNa
BH4 の場合、低級アルコール、好ましくは2−プロパ
ノールが、LiAlH4 の場合、直鎖または環状エーテ
ル、好ましくはテトラヒドロフランが、又、接触還元の
場合には上記溶媒の他、エステル類、芳香族炭化水素類
なども用いられる。反応温度は氷冷ないし用いた溶媒の
沸点の範囲であり、反応の終点は、反応液から採取した
反応混合物の薄層クロマトグラフィーを指標に、又、接
触還元の場合には吸収した水素の量が1モル当量に達し
た時点で判定する。次にこれらの反応を例示する。
NaBH4 の所定量を2−プロパノールに懸濁し、攪拌
しながら温度を上げて行くと40℃程度で反応が始まり
固形物は徐々に消失し、約4時間後、60℃程度で反応
混合物は半透明乳濁状となる。そのまま70℃で攪拌し
て反応終了とし、2−プロパノールを減圧留去する。淡
黄色の油状残渣を水、メチレンクロライドで処理する。
有機層を濃縮すれば油状物が得られ、冷却すると容易に
白色結晶となる。本品の薄層クロマトグラフィーはフェ
ニルグリシジルエーテル(III) とベンジルアミン(VI)の
反応で得られた1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−
2−プロパノール(II)と一致し、2−ベンジルアミノ−
3−フェノキシ−1−プロパノール(VII) の存在は痕跡
程度しか認められなかった。この粗結晶を2−プロパノ
ールから再結晶すると純粋な1−ベンジルアミノ−3−
フェノキシ−2−プロパノール(II)が理論値の85〜9
2%の収率で得られる。反応母液又は再結晶母液からは
塩酸処理により第二結晶がさらに塩酸塩として得られ
る。LiAlH4 の場合、LiAlH4 のテトラヒドロ
フラン懸濁液に、氷冷下においてN−ベンジリデン体(X
V)のテトラヒドロフラン溶液を攪拌下に滴下する。その
後、約30分40〜50℃で攪拌し、冷却した後、常法
どおり処理すれば、純粋な1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(II)が高収率で得られる。
水素添加の場合、1モル当量の水素の吸収は室温に於い
ても早く、反応終点は容易に判別可能である。そのまま
反応を継続させると、緩慢な水素吸収が続いてベンジル
基の脱離がみとめられた。水素添加反応が終われば、触
媒を濾過し、通常どおり処理して、目的化合物(II)を高
収率で得る事ができる。
ェノキシ−2−プロパノール(R−,又はS−II)の合
成 前項で述べたRS−1−ベンジルアミノ−3−フェノキ
シ−2−プロパノール(RS−II)の合成に関する本発
明の方法は、R−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(R−又はS−II)の合成
についても全く同様に適用することが出来る。R−又は
S−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパ
ノール(R−又はS−II)は文献未載の新規化合物であ
り、RS−IIの合成法,反応式〔2〕,〔6〕および
〔7〕のいずれによっても達成する事が出来る。原料の
R−又はS−フェニルグリシジルエーテル(III) はフェ
ノールとR−又はS−エピクロロヒドリン(VIII)の反応
によって容易に合成出来る。
ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
(R−又はS−II)は、m.p.78〜80℃,〔α〕
D ±10.1〜10.7°(C=5.0,MeOH,2
5℃)を示す無色針状ないし長薄片状結晶である。
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−又は
S−II)の合成 各1モル当量のRS−I −ベンジルアミノ−3−フェノ
キシ−2−プロパノール(RS−II)と(+)−酒石酸
を水、又はメタノール中で混合加熱した所、一旦均一に
溶解した後、針状結晶を析出するのを認めた。この結晶
はメタノールから再結晶すると、m.p.123〜12
4℃,[α]D +31.2°(C=3.0,MeOH,
25℃)を示した。元素分析の結果、ジアステレオマー
塩は期待した酸性酒石酸塩ではなく、アミン2モルと
(+)−酒石酸1モルの塩、すなわち中性酒石酸塩・一
水和物である事が解った。同様な条件で(+)−酒石酸
を過剰に添加してみたところ、得られる難溶性ジアステ
レオマー塩は常に中性酒石酸塩・一水和物であった。こ
のジアステレオマー塩を水酸化カリ/水:メチレンクロ
ライドと処理して有機層から塩基性物質を定量的に得
た。
10.2°(C=5.1,MeOH,25℃)元素分析
はC15H19NO2 に一致した。これらの結果は、R−フ
ェニルグリシジルエーテル(R−III )から得られたR
−(+)−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−
プロパノール(R−II)とよく一致する。(+)−酒石
酸の変わりに(−)−酒石酸(非天然型)を用いて同様
な実験を試みたところ、難溶性ジアステレオマー塩の物
性は旋光度の符号のみが逆でほかは全く同じであった。
この難溶性ジアステレオマー塩からは、S−(−)−1
−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
(S−II)が得られ、[α]D −10.3°(C=5.
4,MeOH,25℃)であった。このRS−アミンの
(+)−、又は(−)−酒石酸による光学分割の場合、
難溶性ジアステレオマー塩は中性酒石酸塩であるが、易
溶性ジアステレオマーは酸性酒石酸塩である。このこと
から、このアミンの光学分割においてはアミン1モルに
対して光学分割剤である酒石酸の使用量は4分の3モル
で良いことが分かる。この様にして光学活性アミンが得
られたので、(+)−酒石酸、(−)−酒石酸、(−)
−リンゴ酸、(−)−乳酸、(+)−、及び(−)−マ
ンデル酸の様な2−ヒドロキシ酸と塩を作る可能性を検
討した所、次表の結果が得られた。
(±)−リンゴ酸、(±)−乳酸及び(±)−マンデル
酸の光学分割を研究した結果、それらの光学活性体を得
ることに成功した。(−)−酒石酸は近年光学分割剤、
或いは有機化学反応におけるキラルビルディングブロッ
クとして多用されており、工業的供給が要望される。一
方、(±)−酒石酸(ブドウ酸)はマレイン酸を原料と
して安価に製造・供給されているが適当な光学分割法が
開発されていない為、(−)−酒石酸は現在なお高価で
あり有効な利用は困難と考えられる。発酵法による
(−)−酒石酸の製造法は完成されているが、尚、価格
の点に問題があると思われる。(±)−酒石酸(ブドウ
酸)の光学分割法としては、古典的なアルカロイドによ
る方法、2−〔d−グルコ−d−グロ−ヘプト−ヘキサ
ヒドロキシヘキシル〕−ベンズイミダゾールによる高選
択性の(−)−酒石酸取得法が知られているが、分割
剤、又はその合成法が問題であって、現時点での利用性
に制限がある。
ウ酸)同様マレイン酸のヒドロキシル化により安価に製
造され食品添加物として工業的に利用されているが、天
然型の(−)−リンゴ酸は、未熟の果実からの抽出、あ
るいは発酵法によって製造されるためコストに問題があ
り、現在工業化はされていない。光学分割法としては、
(±)−酒石酸(ブドウ酸)と同じ状況にあり、天然型
の(−)−リンゴ酸は試薬としても高価であり、非天然
型の(+)−リンゴ酸は現在入手出来ない。光学活性リ
ンゴ酸は酒石酸同様、有機化学反応におけるキラルビル
ディングブロックとしても有効に活用できると考えら
れ、又、天然型の(−)−リンゴ酸が安価に供給できれ
ば、非天然型リンゴ酸を含有しない食品添加物として、
食品の安全性、健康に及ぼす影響等を考慮した有効利用
が可能である。
(−)−乳酸は発酵法により、(±)−乳酸はシアンヒ
ドリン法その他により合成され、供給されている。近
年、光学活性乳酸を利用した生分解性ポリマーなどファ
インケミカル製品に関する特許出願が多く見られるよう
になり、安価な光学活性乳酸の提供が可能になれば化学
工業の発展に資することができる。又、基礎研究の分野
に於いても、いわゆるキラルビルディングブロック不斉
源としての応用が盛んに行われている。(±)−乳酸も
安価に入手出来るので、適当な光学分割法が見出されれ
ば、R−,S−いずれの乳酸も容易に供給できる。本発
明によれば、安価な(±)−乳酸から、容易にR−,S
−いずれの乳酸も製造出来るので、特に天然型乳酸の食
品あるいは化学工業への利用が考えられる。本発明によ
るR,又はS−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−
2−プロパノール(R−又はS−II)は便利な光学分割
剤であって、例えば上記のヒドロキシカルボン酸のみな
らず他の光学活性カルボン酸の分割にも有利に使用出
来、好結果を与える事が期待できる。
シ−2−プロパノール(RS−XV)の合成 RS−ベンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロ
パノール(RS−XV)はフェニルグリシジルエーテル
(RS−III )、アンモニア水及びベンズアルデヒドよ
り合成される。すなわち、ベンズアルデヒド1モルのメ
タノール溶液に1.2〜1.5モル当量のアンモニアを
含む濃アンモニア水を加えて混合し、この溶液にフェニ
ルグリシジルエーテル(RS−III )を1モル添加す
る。この混合溶液を室温で攪拌すると、結晶化する。こ
れをメタノールの沸点まで加熱すると、容易に溶解して
均一溶液になる。この温度で30分加熱攪拌し、溶液を
放冷、次いで氷冷した。生じた結晶を分離、乾燥する
と、目的であるRS−1−ベンジリデンアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)が収率85〜
92%で得られる。このようにして得られたRS−1−
ベンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノー
ルは(RS−XV)新規化合物であり、融点97.7℃で
ある。同定はIR、及びMMRでおこなった。
−フェノキシ−2−プロパノール(R−又はS−XV)の
合成 前項で述べたRS−1−ベンジリデンアミノ−3−フェ
ノキシ−2−プロパノール(RS−XV)の合成に関する
本発明の方法はR−またはS−1−ベンジリデンアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−又はS−X
V)の合成についても適用できる。R−又はS−1−ベ
ンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
(R−又はS−XV)はR−又はS−フェニルグリシジル
エーテル(R−又はS−III )、濃アンモニア水、ベン
ズアルデヒドを前項と同様の方法で反応させて合成でき
る。 このようにして得られたR−又はS−1−ベンジ
リデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R
−又はS−XV)は新規化合物である。
の方法は下記実施例に限定されるものではない。 (実施例1)RS−フェニルグリシジルエーテル(RS
−III )473g(3.15モル)、ベンジルアミン(V
I)350g(3.27モル)をジイソプロピルエーテル
1.5Lに加えて十分攪拌し、均一溶液とした。室温で
放置しておくと徐々に結晶が析出して来た。4日後、反
応混合物は結晶塊になった。吸引濾過して結晶を得た。
淡いピンク色に着色した結晶を1,300mlの2−プ
ロパノールから再結晶した。充分冷却して析出した結晶
を濾取し、乾燥すれば533g(65.7%)のRS−
1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノー
ル(RS−II)が得られた。m.p.77〜78℃、再
結晶母液を濃縮すると85gの油状物残渣が得られ、こ
れを先の反応母液に加えて全体を濃縮して約300ml
として放置して置くと結晶が析出した。濾取して第二結
晶53g(6.5%)を得た。
ーテル(RS−III )15g(0.1モル)、ベンジル
アミン(VI)13g(0.12モル)を2−プロパノール
50mlに加え、50℃で2時間、次いで1時間還流さ
せた。充分冷却して種晶を加えると容易に結晶が析出し
た。濾過して乾燥すれば16.2g(63%)のRS−
1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノー
ル(RS−II)が得られた。結晶母液を濃縮し5mlの
2−プロパノールを加えて放置すると結晶が析出した。
(2g,8%)。
テル(R−III )15g(0.1モル),ベンジルアミ
ン(VI)13g(0.12モル)を2−プロパノール50
mlに加え、50℃で2時間、次いで1時間還流させ
た。充分冷却した後、結晶が析出した。濾過して乾燥す
れば15.0g(58%)のR−1−ベンジルアミノ−
3−フェノキシ−2−プロパノール(R−II)が得られ
た。[α]D +10.1°(C=5.4,MeOH,2
5℃),m.p.77℃。
テル(S−III )15g(0.1モル),ベンジルアミ
ン(VI)13g(0.12モル)を用いて実施例3と全く
同様に処理して、15.4g(59.8%)のS−1−
ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
(S−II)が得られた。[α]D −10.3°(C=
5.5,MeOH,25℃),m.p.77℃。
(4モル)をメタノール1500mlに溶解し、これに
アンモニア水(28%)400ml(NH3 100g,
5.9モル:1.48モル当量)を注入した。この時、
僅かな発熱が見られた。暫時攪拌した後、この溶液に攪
拌下RS−フェニルグリシジルエーテル(RS−III )
601g(4モル)を注入した。この時、若干の発熱を
観測した。その後室温で攪拌を続けていると反応混合物
は乳濁し始め、約4時間後にはスラリーになった。次い
で反応を完結させる為に約30分60℃に加熱し、均一
となった反応混合物を再び室温に戻し、次いで氷冷し
た。結晶を吸引濾過して分離し、乾燥すると942g
(92.3%)のRS−1−ベンジリデンアミノ−3−
フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)が得られ
た。本品の薄層クロマトグラフィーによれば、単一スポ
ットを認めたのみであったので、そのまま次の工程に用
いた。m.p.97.7℃。 元素分析;C16H17NO2 (255.30) 理論値 C 75.27% H 6.71% N 5.49% 分析値 C 75.16% H 6.64% N 5.43% 赤外線分析(IR) C=N 伸縮振動 1650cm-1(s) C=C 伸縮振動 1600cm-1(s) 核磁気共鳴吸収(NMR) δ8.37(s,1H,−CH=N),7.73−7.
75〔(m,2H)7.40−7.44(m,3H),
ph−O〕,7.26−7.31〔(m,2H),6.
93−6.97(m,3H),ph−CH〕,4.33
(dq,1H,−CH−O),4.07−4.12
(m,2H,CH2 −O),3.86(ddd,2H,
CH2 −N),2.5−3.0(broad 1H,O
H).結晶を分離した濾液は濃縮すれば75gの淡黄色
油状残渣を残し、これは放置すれば結晶した。この物質
の薄層クロマトグラフィーは先に得られた主結晶と同じ
Rf値を示し、他には若干の薄いスポットを認めたのみ
であった。
(0.1モル)をメタノール50mlに溶解し、これに
アンモニア水(28%)9.1ml(NH3 2.55
g,0.15モル:1.5モル当量)を注入した。暫時
攪拌した後,この溶液を攪拌しながらR−フェニルグリ
シジルエーテル(R−III )15g(0.1モル)を注
入し、室温で攪拌を続けていると反応混合物は乳濁し始
め、約4時間後にはスラリーになった。次いで約30分
60℃に加熱し、均一となった反応混合物を再び冷却し
た。次いで氷冷し結晶を吸引濾過して分離し、乾燥する
と22.4g(87.7%)のR−1−ベンジリデンア
ミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−XV)が
得られた。
R−フェニルグリシジルエーテル(R−III )の代わり
にS−フェニルグリシジルエーテル(S−III )を用い
て行い、22.6g(88.5%)のS−1−ベンジリ
デンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(S−
XV)が得られた。
ノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)3
57g(1.39モル)を1300mlの2−プロパノ
ールに懸濁させ、これにNaBH4 40g(1.05モ
ル)を投入し、この反応混合物を攪拌下ゆっくりと加熱
した。約40℃で還元反応が始まり、固形物は溶解し始
めた。そのまま温度を上げて65℃で4時間保った。固
形物は完全に消失して若干乳濁した均一溶液になった。
減圧にて溶媒を留去し、淡黄色の油状残渣に水800m
l、メチレンクロライド1000mlを加えて攪拌し有
機層を分取した。有機層は更に水洗を繰り返し、最後に
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。淡黄色の油状
残渣は冷却すると結晶塊となった。粗結晶の薄層クロマ
トグラフィーは実施例1で得られたRS−1−ベンジル
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−I
I)の薄層クロマトグラフィーと全く異なり、単一スポ
ットを示した。この粗結晶の収量は363g(定量的)
であった。m.p.77〜79℃。 元素分析;C16H19NO2 (257.32) 理論値 C 74.68% H 7.44% N 5.44% 分析値 C 74.60% H 7.49% N 5.37% 赤外線分析(IR) C=C 伸縮振動 1600cm-1(s) 核磁気共鳴吸収(NMR) δ7.24−7.34(m,7H),6.97−6.8
9(m,3H)−ph×2,4.08(oct,1H,
−CH),3.99(d,2H,−OCH2)3.84
(q,2H,−CH2 −N),2.85(ddd,2
H,CH2 −ph),1.5−2.2(broad2
H,OH,NH)
−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−XV)5.1
g(0.02モル)を20mlの2−プロパノールに懸
濁させ、これにNaBH4 0.6g(0.016モル)
を投入し、実施例8と同様に反応した。後処理の結果、
5.1gのR−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−
2−プロパノール(R−II)を得た。[α]D +10.
4(C=5.3,MeOH,25℃)。
ノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(S−XV)5.
1g(0.02モル)を20mlの2−プロパノールに
懸濁させ、これにNaBH4 0.6g(0.016モ
ル)を投入し、実施例9と同様に反応し、4.8gのS
−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノ
ール(S−II)を得た。[α]D −10.2,C=5.
0,MeOH.
05モル)を乾燥テトラヒドロフラン40mlに懸濁
し、氷冷下、攪拌しながらRS−1−ベンジリデンアミ
ノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)2
5.5g(0.1モル)の乾燥テトラヒドロフラン10
0ml溶液を滴下した。滴下終了後約50℃で30分攪
拌した。再度氷冷しながら1モル/Lの水酸化ナトリウ
ム水溶液を注意して滴下し、生じた白色の無機物を分離
した。濾液を濃縮して得られた淡黄色のオイルにRS−
1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノー
ル(RS−II)の結晶を加えると全体が白色に結晶化し
た。粗収量は定量的であった。
(0.02モル)を乾燥テトラヒドロフラン15mlに
懸濁し、氷冷攪拌しながらにR−1−ベンジリデンアミ
ノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−XV)5.
1g(0.02モル)の乾燥テトラヒドロフラン25m
l溶液を滴下した。滴下終了後50℃で30分攪拌し
た。再度氷冷しながら1モル/Lの水酸化ナトリウム水
溶液を滴下し、生じた白色の無機物を分離した。濾液を
濃縮して得られた淡黄色のオイルは放置すると結晶化し
た。収量5.1g。[α]D +10.5°(C=5.
6,MeOH,25℃)。
(0.02モル)を乾燥テトラヒドロフラン15mlに
懸濁し、氷冷攪拌しながらS−1−ベンジリデンアミノ
−3−フェノキシ−2−プロパノール(S−XV)5.1
g(0.02モル)の乾燥テトラヒドロフラン25ml
溶液を滴下した。滴下終了後50℃で30分攪拌した。
再度氷冷しながら1モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液
を滴下し、生じた白色の無機物を分離した。濾液を濃縮
して得られた淡黄色のオイルは放置すると結晶化した。
収量5.1g。[α]D −10.2°(C=5.1,M
eOH,25℃)。
3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−XV)5.1
g(0.02モル)をメタノール100mlに加え、4
5℃に加温して均一溶液とした。この溶液にラネーニッ
ケル触媒のメタノール懸濁物約2mlを加え、常圧で水
素添加した。約2時間で反応が終了した。触媒を濾別
し、濃縮後淡黄色のオイルに2−プロパノールを加えて
種晶を接種すると、目的のRS−1−ベンジルアミノ−
3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)が得ら
れた。収量は定量的であった。
ノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(R−XV)5.
1g(0.02モル)を酢酸エチル100mlに加えて
均一溶液とした。この溶液に5%−Pd炭素触媒0.6
gを加え、常圧で水素添加した。約2時間で反応を終了
した。触媒を濾過して濾液を濃縮し、淡黄色のオイルに
2−プロパノールを加えて種晶を接種すると、目的のR
−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノ
ール(R−II)が得られた。収量は定量的。[α]D +
10.1°(C=5.0,MeOH,25℃)。
(1モル)を水2Lに溶解し60℃に加温し、これにR
S−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパ
ノール(RS−II)257.3g(1モル)を加え攪拌
すると均一溶液となる。放冷すると油状物が分離するが
結晶化した。冷却後濾過し、直ちにメタノール800m
lから再結晶した。濾過、乾燥して100g(中性塩・
一水和物として58.8%)のジアステレオマー塩を得
た。[α]D +29.7°,(C=3.0,MeOH.
25℃) m.p.123〜124℃。 元素分析;C36H46O11N2 (682.77) 理論値 C 63.33% H 6.79% N 4.10% 分析値 C 63.66% H 6.80% N 4.29% 本品の一部を取り、更に再結晶すると[α]D +31.
7°(C=3.3,MeOH,25℃)を示した。上記
のジアステレオマー塩100g(0.146モル)を、
200mlの水に溶解した15gの水酸化カリとメチレ
ンクロライド300mlの混合物に加え攪拌した。有機
層を取り、水洗、乾燥した後、濃縮すれば、殆ど無色の
オイルが得られ、これは容易に結晶した。75g(定量
的)。m.p.78〜79℃,[α]D +9.97°
(C=5.2,MeOH,25℃)即ち、得られたアミ
ンは、R−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−
プロパノール(R−II)である。
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)25
7.3g(1モル)をメタノール750mlに加熱溶解
し、この溶液に(+)−酒石酸113g(0.75モ
ル)の750ml水溶液を注入攪拌し均一に混合した。
放置冷却し、これにR−1−ベンジルアミノ−3−フェ
ノキシ−2−プロパノール(+)−酒石酸(2:1)一
水和物の結晶を少量接種した。結晶化し始めた混合物を
氷水中で冷却し、析出完了後吸引濾過し乾燥すると18
7g,(理論値170.7g、109.36%)の難溶
性ジアステレオマー塩が得られた。m.p.120〜1
23℃,[α]D +23.2°(C=3.1,MeO
H,25℃)。この塩を680mlのメタノールに加温
溶解し、水680mlを加えると速やかに結晶化した。
氷水中で結晶化を完了させ吸引濾過、乾燥して143g
(83%)の精製品を得た。m.p.122〜124
℃,[α]D +27.5°(C=3.0,MeOH,2
5℃)このジアステレオマー塩及び再結晶に用いた濾液
は次の実施例18に用いた。はじめに難溶性ジアステレ
オマー塩を濾別した濾液にはS−1−ベンジルアミノ−
3−フェノキシ−2−プロパノール(+)−酒石酸塩
(1:1)が含まれているので、これを回収した。即
ち、此の濾液からメタノールを留去し,これに73gの
水酸化カリを含む水溶液を加え攪拌し、さらにメチレン
クロライドを加えて分離した油状物を抽出した。有機層
は水洗、乾燥の後濃縮した。約129gの淡黄色油状物
が得られ、結晶化した。2−プロパノール200mlか
ら再結晶すると107g(83.2%)のS−1−ベン
ジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(S−
II)が得られた。[α]D −8.75°(C=5.0
5,MeOH,25℃)。光学純度84%ee。
性ジアステレオマー塩の再結晶に用いた濾液は1100
mlであった。これに水、メタノール各130ml、R
S−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパ
ノール(RS−II)257g(1モル),(+)−酒石
酸113g(0.75モル)を加えて加熱すると均一溶
液となった。此の後の処理は(実施例17)全く同様に
行って160gの粗製難溶性ジアステレオマー塩、
[α]D +24.2°(C=3.1 MeOH、25
℃)を得た。これをメタノール650mlに加熱溶解
し、水650mlを加えて攪拌均一溶液とし、更に放冷
後氷水で冷却して結晶させる。濾取して乾燥すれば13
5g(78.9%)のR−1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(+)−酒石酸塩(2:
1)一水和物、[α]D +28.6°(C=5.0 M
eOH、25℃)が得られた。この塩と〔実施例17〕
で得られたR−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−
2−プロパノール(+)−酒石酸塩(2:1)一水和物
は、なお光学的純度が不十分であると考えられたので、
両者を合せ(277g:0.4モル)1100mlのメ
タノールに加えて溶解(加熱)し1100mlの水を加
えて放冷、ついで水冷して晶出完了後、濾過乾燥した。
235.5g、(85%回収率)、[α]D +30.5
°(C=5.0 MeOH、25℃)。このジアステレ
オマー塩(0.345モル)を45gの水酸化カリを溶
解した水400mlとメチレンクロライド400mlの
混合物の中に攪拌しながら加えた。固形物の消失した混
合物から有機層を取り、水洗乾燥後、溶媒を留去すると
178g(定量的)のR−1−ベンジルアミノ−3−フ
ェノキシ−2−プロパノール(R−II)が淡黄色オイル
状に得られ、冷却すれば容易に結晶した。m.P.77
〜79℃,[α]D +10.2°(C=5.0,MeO
H,25℃)。本品は光学的に純粋であると考えられ
る。
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)26
g(0.1モル)にメタノール75mlを加え加熱溶解
した。此の溶液に(+)−酒石酸3.75g(0.02
5モル)とlN−塩酸50mlを加えた。種晶を接種し
て放冷、更に1夜冷蔵庫中にて冷却する。結晶を濾取乾
燥すれば、17.8gの粗ジアステレオマー塩が得られ
た(>100%)。この結晶を45mlのメタノールに
加熱溶解し、水を加えて冷却、氷冷した後、結晶を濾取
した。乾燥して11.8g(69.1%)の目的物を得
た。[α]D +26.6°(C=3.0,MeOH,2
5℃)。
3−フェノキシ−2−プロパノール(R−II)505g
(1.962モル)をメタノール1500mlに溶解
(加熱)し、この溶液に(±)−酒石酸220g(1.
308モル)の1500ml水溶液を注入した。放冷3
日後に結晶を濾過乾燥した。442g(98.9%)。
[α]D +30.56°(C=3.03,MeOH,2
5℃)此の結晶の濾液を濃縮してメタノールを除き、2
8%アンモニア水170mlを加えて分離したオイルを
メチレンクロライドで抽出した。有機層を処理して15
2g(0.59モル)のR−1−ベンジルアミノ−3−
フェノキシ−2−プロパノール(R−II)を回収した。
水層は濃縮してアンモニア、水を除去すると結晶性残留
物を与えた。一部とり水から再結晶すると四角板状結晶
となった。[α]D −30.9°(C=2.0,H
2 O,25℃)。(+)−酒石酸ジアンモニウム塩の旋
光度は[α]D +32.4°(C=1.84,H2 O,
25℃)であった。従って本品は(−)−酒石酸ジアン
モニウム塩であり、その光学純度は95.3%eeであ
る。この(−)−酒石酸ジアンモニウム塩を水に溶解し
約500mlとした。これに塩化カルシウム・二水和物
110g(0.748モル)を加えて攪拌し2日間放置
した。白色結晶を濾取、水、メタノールで洗い乾燥し1
72g(酒石酸カルシウム・四水和物)を得た。
3−フェノキシ−2−プロパノール(R−II)12.9
g,(±)−リンゴ酸6.7gをエタノール80mlに
加えて加熱すると均一溶液となった。冷却後、別途調製
した(−)−リンゴ酸・R−1−ベンジルアミノ−3−
フェノキシ−2−プロパノール塩([α]D +20.3
4°,C=5.0,DMF)の結晶を少量接種し結晶化
した。濾過し少量のメタノールで洗い乾燥した。7.3
g(74.4%)。[α]D +20.2°(C=5.
0,DMF,25℃)従って、本品は純粋な(−)−リ
ンゴ酸・R−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2
−プロパノール塩である。m.p.130〜132℃ 元素分析;C20H25O7 N(391.41) 理論値 C 61.31% H 6.44% N 3.58% 実験値 C 61.42% H 6.41% N 3.30%
液)100ml(1モル)にメタノール500mlを加
え、これにS−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−
2−プロパノール(S−II)257.5g(1モル)を
加えて加熱し均一溶液を得た。溶媒をできるだけ留去
し、得られたシロップ状の残渣に酢酸エチル800ml
を加えて結晶化、ろ過、乾燥すれば、S−1−ベンジル
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール・乳酸塩、
m.p.52−57℃,[α]D −20.8°,(C=
3.4,MeOH,25℃)。106g(61%)が得
られた。本品は、S−乳酸(天然型)とS−1−ベンジ
ルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールより別途
合成した塩(m.p.51−56℃,[α]D −18.
0°,C=3.4,MeOH,25℃)と一致したの
で、S−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プ
ロパノール・S−乳酸塩である事が確認された。
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)30
0g(1.17モル)、S−(+)−マンデル酸200
g(1.31モル)及びアセトン5Lを混合し、攪拌加
熱還流させた。内容物が溶解した後、溶液を静置して、
室温まで一夜冷却した。生じた結晶を分離し、35℃で
減圧乾燥した。粗ジアステレオマー塩収量300g これをメタノール900mlと混合し、加熱攪拌した。
内容物を溶解後、溶液を静置し室温まで一夜冷却した。
生じた結晶を分離して、35℃で減圧乾燥した。結晶回
収量240g(回収率80.0%)。同様の操作を2回
繰り返し、精製ジアステレオマー塩114.5gを得
た。 [α]D +27.0°(C=0.5,MeOH,25
℃),m.p.133.8℃ 精製ジアステレオマー塩114.5g(0.28モル)
を2.5%水酸化ナトリウム水溶液540g(0.34
モル)と混合し、メチレンクロライド400mlで3回
抽出した。有機層をあわせ、脱イオン水400mlで洗
浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤をろ別後、溶
媒を減圧留去して目的物(S−II)を得た。収量68.
4g。精製ジアステレオマー塩からの収率 95% [α]D −9.0°(C=0.5,MeOH,25
℃)。
−3−フェノキシ−2−プロパノール(RS−II)30
0g(1.17モル)、R−(−)−マンデル酸200
g(1.31モル)及びアセトン5Lを混合し、実施例
23と同様に処理し、精製ジアステレオマー塩113.
5gを得た。 [α]D −26.85°(C=0.5,MeOH,25
℃),m.p.133.2 ℃ 精製ジアステレオマー塩113.5g(0.28モル)
から目的物(R−II)を得た。収量68.8g(96.
5%)。 [α]D +9.06°(C=0.5,MeOH,25
℃)。
Claims (5)
- 【請求項1】 RS−,R−又はS−1−ベンジリデン
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールを(イ)水
又は低級アルコールからなる単一もしくは混合溶媒中で
NaBH4 により還元するか、(ロ)鎖状又は環状エー
テル媒体中でLiAlH4 により還元するか、又は
(ハ)アルコール、酢酸エステル、環状エーテル、脂肪
族または芳香族炭化水素中Ni,Pd,Pt等の貴金属
触媒の存在下に水素によって還元することを特徴とする
RS−,R−又はS−1−ベンジルアミノ−3−フェノ
キシ−2−プロパノールの製造方法 - 【請求項2】 RS−,R−又はS−1−ベンジリデン
アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールは、RS
−,R−又はS−1,2−エポキシ−3−フェノキシプ
ロパン(フェニルグリシジルエーテル)、ベンズアルデ
ヒド各1モル当量とアンモニア2モル当量ないしはその
小過剰量をメタノール中、室温で反応させて製造するこ
とを特徴とする請求項1に記載のRS−,R−又はS−
1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノー
ルの製造方法。 - 【請求項3】 RS−1−ベンジルアミノ−3−フェノ
キシ−2−プロパノールを水、低級アルコール、酢酸エ
ステル、低級ケトンからなる媒体の単一又は混合溶媒
中、0〜0.5モル当量の無機酸の存在下、1〜0.5
モル当量の光学活性2−ヒドロキシカルボン酸と反応さ
せて,R−またはS−1−ベンジルアミノ−3−フェノ
キシ−2−プロパノールと2−ヒドロキシカルボン酸と
の塩を難溶性ジアステレオマー塩として析出分離させる
ことを特徴とするR−又はS−1−ベンジルアミノ−3
−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法。 - 【請求項4】 RS−,R−又はS−1,2−エポキシ
−3−フェノキシプロパン(フェニルグリシジルエーテ
ル)、ペンズアルデヒド各1モル当量とアンモニア2モ
ル当量ないしはその小過剰量をメタノール中、室温で反
応させることを特徴とするRS−,R−又はS−1−ベ
ンジリデンアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール
の製造方法。 - 【請求項5】下記一般式で表される1−置換アミノ−3
−フェノキシ−2−プロパノール(I), 【化1】 (ただし、R1 は水素を表わし、R2 はベンジル基を
表わすか、又はR1 とR2 とでベンジリデン基を表わ
す。の場合は、R−体若しくはS−体を含み、の場
合はRS−体、R−体若しくはS−体を含む。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8204977A JPH1045689A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8204977A JPH1045689A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1045689A true JPH1045689A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16499434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8204977A Pending JPH1045689A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | Rs−,r−又はs−1−ベンジルアミノ−3−フェノキシ−2−プロパノールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1045689A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102126944A (zh) * | 2010-12-15 | 2011-07-20 | 郑州大学 | 利用手性拆分剂制备单一构型扁桃酸或扁桃酸衍生物的方法 |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP8204977A patent/JPH1045689A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102126944A (zh) * | 2010-12-15 | 2011-07-20 | 郑州大学 | 利用手性拆分剂制备单一构型扁桃酸或扁桃酸衍生物的方法 |
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