JPH1045347A - エレベーターの非常止め装置 - Google Patents
エレベーターの非常止め装置Info
- Publication number
- JPH1045347A JPH1045347A JP20143196A JP20143196A JPH1045347A JP H1045347 A JPH1045347 A JP H1045347A JP 20143196 A JP20143196 A JP 20143196A JP 20143196 A JP20143196 A JP 20143196A JP H1045347 A JPH1045347 A JP H1045347A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rope
- car
- stopper
- hoistway
- hitch member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 かごが昇降路の下端面に衝突するのを防止す
るために、高価なバッファを用いなくてもよいようにし
た。 【解決手段】 昇降路の上下両側に配設された一対のシ
ーブ５，６に掛けられたロープ７と、このロープ７をか
ご１に取り付けるためのものであって上動可能のヒッチ
部材９と、このヒッチ部材９が前記ロープ７によって上
動させられるとかご１の落下を制動するブレーキ部材１
３ａ，１３ｂと、前記ロープ７に取り付けられたストッ
パー部１４と、このストッパー部１４の下方移動を受け
止めるために昇降路の下端側に配設されたストッパー受
け部１８とを備え、ストッパー部１４がロープ７ととも
に下方移動して昇降路の下端側に近付くと、このストッ
パー部１４をストッパー受け部１８によって受け止めて
ヒッチ部材９を上動させるようにした。
るために、高価なバッファを用いなくてもよいようにし
た。 【解決手段】 昇降路の上下両側に配設された一対のシ
ーブ５，６に掛けられたロープ７と、このロープ７をか
ご１に取り付けるためのものであって上動可能のヒッチ
部材９と、このヒッチ部材９が前記ロープ７によって上
動させられるとかご１の落下を制動するブレーキ部材１
３ａ，１３ｂと、前記ロープ７に取り付けられたストッ
パー部１４と、このストッパー部１４の下方移動を受け
止めるために昇降路の下端側に配設されたストッパー受
け部１８とを備え、ストッパー部１４がロープ７ととも
に下方移動して昇降路の下端側に近付くと、このストッ
パー部１４をストッパー受け部１８によって受け止めて
ヒッチ部材９を上動させるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーターのか
ごが緩やかに落下して昇降路の下端側に近付くと、この
かごを停止させるようにしたエレベーターの非常止め装
置に関する。
ごが緩やかに落下して昇降路の下端側に近付くと、この
かごを停止させるようにしたエレベーターの非常止め装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、エレベーターにはかごが落下する
のを防止するための調速機が設けられている。この調速
機は、かごの落下を検出すると、まずかごを駆動してい
る巻上機等の駆動手段を停止させることにしている。そ
れでも、かごの落下が止まらないときには、次に調速機
はかごに設けられている制動器を作動させている。最後
には、落下するかごを昇降路の下端に設けられたバッフ
ァ（緩衝器）によって受け止めている。
のを防止するための調速機が設けられている。この調速
機は、かごの落下を検出すると、まずかごを駆動してい
る巻上機等の駆動手段を停止させることにしている。そ
れでも、かごの落下が止まらないときには、次に調速機
はかごに設けられている制動器を作動させている。最後
には、落下するかごを昇降路の下端に設けられたバッフ
ァ（緩衝器）によって受け止めている。
【０００３】一方、かごが緩やかに落下するときには、
調速機は作動しないので、このときにもかごが落下して
昇降路の下端面に衝突するのをバッファで受け止めるよ
うにしている。
調速機は作動しないので、このときにもかごが落下して
昇降路の下端面に衝突するのをバッファで受け止めるよ
うにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエレベーターにあっては、かごが落下して昇
降路の下端面に衝突するのを防止するために、この昇降
路の下端側にはどうしても高価なバッファが必要であ
り、このバッファのためにエレベーターのコストは高く
なってしまうという問題点があった。
うな従来のエレベーターにあっては、かごが落下して昇
降路の下端面に衝突するのを防止するために、この昇降
路の下端側にはどうしても高価なバッファが必要であ
り、このバッファのためにエレベーターのコストは高く
なってしまうという問題点があった。
【０００５】本発明は、かごが昇降路の下端面に衝突す
るのを防止するために、高価なバッファを用いなくても
よいようにしたことを目的とする。
るのを防止するために、高価なバッファを用いなくても
よいようにしたことを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にあっては、昇降路の上下両側に配設
された一対のシーブに掛けられたロープと、このロープ
をかごに取り付けるためのものであって上動可能のヒッ
チ部材と、このヒッチ部材が前記ロープによって上動さ
せられるとかごの落下を制動するブレーキ部材と、前記
ロープに取り付けられたストッパー部と、このストッパ
ー部の下方移動を受け止めるために昇降路の下端側に配
設されたストッパー受け部とを備え、ストッパー部がロ
ープとともに下方移動して昇降路の下端側に近付くと、
このストッパー部をストッパー受け部によって受け止め
てヒッチ部材を上動させるようにした構成としている。
るために、本発明にあっては、昇降路の上下両側に配設
された一対のシーブに掛けられたロープと、このロープ
をかごに取り付けるためのものであって上動可能のヒッ
チ部材と、このヒッチ部材が前記ロープによって上動さ
せられるとかごの落下を制動するブレーキ部材と、前記
ロープに取り付けられたストッパー部と、このストッパ
ー部の下方移動を受け止めるために昇降路の下端側に配
設されたストッパー受け部とを備え、ストッパー部がロ
ープとともに下方移動して昇降路の下端側に近付くと、
このストッパー部をストッパー受け部によって受け止め
てヒッチ部材を上動させるようにした構成としている。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図１ないし図５は本発明に係るエレベーターの
非常止め装置の一実施例を示す図である。
明する。図１ないし図５は本発明に係るエレベーターの
非常止め装置の一実施例を示す図である。
【０００８】図１において、符号１は昇降路２に上下移
動可能に配設されたかごであり、このかご１にはメイン
ロープ３が止着され、このメインロープ３を巻上機等の
駆動手段によって引っ張るとかご１は上下移動する。
動可能に配設されたかごであり、このかご１にはメイン
ロープ３が止着され、このメインロープ３を巻上機等の
駆動手段によって引っ張るとかご１は上下移動する。
【０００９】かご１の落下を防止するために、安全装置
４が設けられており、この安全装置４は昇降路２の上端
（オーバーヘッドビーム）および下端（ピット室）にそ
れぞれ設けられた一対の上側シーブ５および下側シーブ
６を有している。上，下側シーブ５，６には調速機用の
ロープ７が掛けられており、また上側シーブ５には調速
機８が設けられている。
４が設けられており、この安全装置４は昇降路２の上端
（オーバーヘッドビーム）および下端（ピット室）にそ
れぞれ設けられた一対の上側シーブ５および下側シーブ
６を有している。上，下側シーブ５，６には調速機用の
ロープ７が掛けられており、また上側シーブ５には調速
機８が設けられている。
【００１０】ロープ７はヒッチ部材９に取り付けられ、
このヒッチ部材９は図２に示すようにかご１に設けられ
たブラケット１０に上下動可能に設けられている。ヒッ
チ部材１０には連結ロッド１１ａ，１１ｂが取り付けら
れ、この連結ロッド１１ａ，１１ｂはかご１の上下移動
を案内するガイドレール１２の刃１２ａの両側に位置し
ている。
このヒッチ部材９は図２に示すようにかご１に設けられ
たブラケット１０に上下動可能に設けられている。ヒッ
チ部材１０には連結ロッド１１ａ，１１ｂが取り付けら
れ、この連結ロッド１１ａ，１１ｂはかご１の上下移動
を案内するガイドレール１２の刃１２ａの両側に位置し
ている。
【００１１】連結ロッド１１ａ，１１ｂは、図３に示す
ようにガイドレール１２の刃１２ａの両側に位置する楔
形状のブレーキ部材１３ａ，１３ｂに取り付けられてい
る。ヒッチ部材１０がかご１に対して相対的に上動する
と、連結ロッド１１ａ，１１ｂは上方に引っ張られて、
ブレーキ部材１３ａ，１３ｂがガイドレール１２を挾持
してかご１を制動する。
ようにガイドレール１２の刃１２ａの両側に位置する楔
形状のブレーキ部材１３ａ，１３ｂに取り付けられてい
る。ヒッチ部材１０がかご１に対して相対的に上動する
と、連結ロッド１１ａ，１１ｂは上方に引っ張られて、
ブレーキ部材１３ａ，１３ｂがガイドレール１２を挾持
してかご１を制動する。
【００１２】一方、調速機用のロープ７は、ヒッチ部材
９を介してかご１の上下移動とともに移動するが、この
ロープ７のかご側であって下方側には、ストッパー部１
４が取り付けられている。ストッパー部１４は図４に示
すように一対のブロック１５ａ，１５ｂとこのブロック
１４ａ，１４ｂをロープ７に押さえ付けるボルト１６と
からなっている。また、下側のシーブ６を回転自在に支
持するシーブ受け１７にはストッパー受け部１８が設け
られている。ロープ７のかご側が下方に移動すると、こ
のロープ７に取り付けられたストッパー部１４はストッ
パー受け部１８によって受け止められる。
９を介してかご１の上下移動とともに移動するが、この
ロープ７のかご側であって下方側には、ストッパー部１
４が取り付けられている。ストッパー部１４は図４に示
すように一対のブロック１５ａ，１５ｂとこのブロック
１４ａ，１４ｂをロープ７に押さえ付けるボルト１６と
からなっている。また、下側のシーブ６を回転自在に支
持するシーブ受け１７にはストッパー受け部１８が設け
られている。ロープ７のかご側が下方に移動すると、こ
のロープ７に取り付けられたストッパー部１４はストッ
パー受け部１８によって受け止められる。
【００１３】かご１が何らかの故障によって落下する
と、ロープ７によって上側のシーブ５は高速で回転さ
れ、調速機８はこの落下を検出する。そうすると、この
調速機８は、まず巻上機等の駆動手段を停止させる。そ
れでも、かご１の落下が止まらないときには、ロープ７
の移動を制止させてヒッチ部材９を上動させ、ブレーキ
部材１３ａ，１３ｂがガイドレール１２を挾持すること
によってかご１の落下を制動するようにしている。
と、ロープ７によって上側のシーブ５は高速で回転さ
れ、調速機８はこの落下を検出する。そうすると、この
調速機８は、まず巻上機等の駆動手段を停止させる。そ
れでも、かご１の落下が止まらないときには、ロープ７
の移動を制止させてヒッチ部材９を上動させ、ブレーキ
部材１３ａ，１３ｂがガイドレール１２を挾持すること
によってかご１の落下を制動するようにしている。
【００１４】ところで、かご１が定員オーバー等によっ
て緩やかに落下するようなときには、上側のシーブ５は
高速で回転しないために調速機８は前記落下を検出する
ことができない。そこで、図５に示すように、調速機用
のロープ７のかご側が下方に移動すると、これに伴って
ストッパー部１４も下方に移動する。そうすると、スト
ッパー部１４はストッパー受け部１８によって止めら
れ、ロープ７の下方移動は止められる。このため、ヒッ
チ部材９は落下するかご１に対して相対的に上動するこ
ととなり、ブレーキ部材１３ａ，１３ｂを引き上げるこ
とになる。ブレーキ部材１３ａ，１３ｂが引き上げられ
ると、このブレーキ部材１３ａ，１３ｂはガイドレール
１２を挾持し、かご１の落下を制動する。このため、か
ご１がピット室の床面２ａに衝突するのは防止される。
て緩やかに落下するようなときには、上側のシーブ５は
高速で回転しないために調速機８は前記落下を検出する
ことができない。そこで、図５に示すように、調速機用
のロープ７のかご側が下方に移動すると、これに伴って
ストッパー部１４も下方に移動する。そうすると、スト
ッパー部１４はストッパー受け部１８によって止めら
れ、ロープ７の下方移動は止められる。このため、ヒッ
チ部材９は落下するかご１に対して相対的に上動するこ
ととなり、ブレーキ部材１３ａ，１３ｂを引き上げるこ
とになる。ブレーキ部材１３ａ，１３ｂが引き上げられ
ると、このブレーキ部材１３ａ，１３ｂはガイドレール
１２を挾持し、かご１の落下を制動する。このため、か
ご１がピット室の床面２ａに衝突するのは防止される。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ストッパー部がロープとともに下方移動して昇降路の下
端側に近付くと、このストッパー部をストッパー受け部
によって受け止めてヒッチ部材を上動させるようにした
ので、この上動するヒッチ部材によってブレーキ部材は
作動させられ、かごが昇降路の下端面に衝突するのは防
止される。したがって、かごが昇降路の下端面に衝突す
るのを防止するための高価なバッファは不要となり、エ
レベーターのコストを低下させることができる。
ストッパー部がロープとともに下方移動して昇降路の下
端側に近付くと、このストッパー部をストッパー受け部
によって受け止めてヒッチ部材を上動させるようにした
ので、この上動するヒッチ部材によってブレーキ部材は
作動させられ、かごが昇降路の下端面に衝突するのは防
止される。したがって、かごが昇降路の下端面に衝突す
るのを防止するための高価なバッファは不要となり、エ
レベーターのコストを低下させることができる。
【図１】本発明に係るエレベーターの非常止め装置の一
実施例を示す正面図。
実施例を示す正面図。
【図２】図１中Ａ−Ａ線断面図。
【図３】図１中Ｂ−Ｂ線断面図。
【図４】図１中Ｃ矢視拡大図。
【図５】この非常止め装置の作動を示す正面図。
１…かご、５，６…シーブ、７…ロープ、９…ヒッチ部
材、１３ａ，１３ｂ…ブレーキ部材、１４…ストッパー
部、１８…ストッパー受け部。
材、１３ａ，１３ｂ…ブレーキ部材、１４…ストッパー
部、１８…ストッパー受け部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 修 神奈川県川崎市高津区坂戸３−２−１ 日 本オーチス・エレベータ株式会社 オーチ ス技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 昇降路の上下両側に配設された一対のシ
ーブに掛けられたロープと、このロープをかごに取り付
けるためのものであって上動可能のヒッチ部材と、この
ヒッチ部材が前記ロープによって上動させられるとかご
の落下を制動するブレーキ部材と、前記ロープに取り付
けられたストッパー部と、このストッパー部の下方移動
を受け止めるために昇降路の下端側に配設されたストッ
パー受け部とを備え、ストッパー部がロープとともに下
方移動して昇降路の下端側に近付くと、このストッパー
部をストッパー受け部によって受け止めてヒッチ部材を
上動させるようにしたことを特徴とするエレベーターの
非常止め装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20143196A JPH1045347A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | エレベーターの非常止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20143196A JPH1045347A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | エレベーターの非常止め装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1045347A true JPH1045347A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16440980
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20143196A Withdrawn JPH1045347A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | エレベーターの非常止め装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1045347A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004352503A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-12-16 | Inventio Ag | 一時的保護スペースを供給するための装置を用いたエレベータ設備、該装置の実装方法、および一時的保護スペースを供給するための方法 |
| JP2006505473A (ja) * | 2002-11-09 | 2006-02-16 | ティッセンクルップ エレバートル アーゲー | エレベータシステム |
| KR100774697B1 (ko) * | 2006-09-12 | 2007-11-08 | 현대자동차주식회사 | 전륜 서스펜션 장치의 로어암과 조향너클 결합구조 |
| CN102897632A (zh) * | 2012-10-22 | 2013-01-30 | 日立电梯（中国）有限公司 | 电梯运行导向系统 |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP20143196A patent/JPH1045347A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006505473A (ja) * | 2002-11-09 | 2006-02-16 | ティッセンクルップ エレバートル アーゲー | エレベータシステム |
| JP2004352503A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-12-16 | Inventio Ag | 一時的保護スペースを供給するための装置を用いたエレベータ設備、該装置の実装方法、および一時的保護スペースを供給するための方法 |
| CN1326762C (zh) * | 2003-05-07 | 2007-07-18 | 因温特奥股份公司 | 电梯设备和在电梯设备内建立临时保护空间的方法 |
| US7278517B2 (en) | 2003-05-07 | 2007-10-09 | Inventio Ag | Elevator installation with a device for furnishing a temporary protective space, a method for mounting the device and a method for furnishing the temporary protective space |
| JP4673574B2 (ja) * | 2003-05-07 | 2011-04-20 | インベンテイオ・アクテイエンゲゼルシヤフト | 一時的保護スペースを供給するための装置を用いたエレベータ設備、該装置の実装方法、および一時的保護スペースを供給するための方法 |
| KR100774697B1 (ko) * | 2006-09-12 | 2007-11-08 | 현대자동차주식회사 | 전륜 서스펜션 장치의 로어암과 조향너클 결합구조 |
| CN102897632A (zh) * | 2012-10-22 | 2013-01-30 | 日立电梯（中国）有限公司 | 电梯运行导向系统 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |