JPH1045165A - 高剛性樹脂製シートトレー - Google Patents

高剛性樹脂製シートトレー

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Publication number
JPH1045165A
JPH1045165A JP8204893A JP20489396A JPH1045165A JP H1045165 A JPH1045165 A JP H1045165A JP 8204893 A JP8204893 A JP 8204893A JP 20489396 A JP20489396 A JP 20489396A JP H1045165 A JPH1045165 A JP H1045165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin sheet
sheet tray
bending direction
resin
reinforcing wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP8204893A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Tanaka
国雄 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8204893A priority Critical patent/JPH1045165A/ja
Publication of JPH1045165A publication Critical patent/JPH1045165A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率が高く安価で大幅に剛性が改善され
た樹脂製シートトレーを提供する事を課題とする。 【解決手段】 本発明により、部品の梱包、搬送用に使
用する凹部を有する樹脂製シートトレーであって、該樹
脂製シートトレーの上面部に曲げ方向に作用する底面に
垂直な平面を有するハリ形状からなる補強壁を設けた高
剛性樹脂製シートトレーが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工業部品等の梱包、
搬送用に使用する樹脂製シートトレーの剛性の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の樹脂製シートトレーは、
部品等を入れる凹形状の形状部分のみが形成され、剛性
を必要とする場合は樹脂製シートトレーの肉厚を増加す
る事によって解決して来た。上記の従来技術では、肉厚
を増す事によって材料単価が増大し、樹脂製シートトレ
ーのコストが増大する点で問題があり、搬送時における
トレーの変形を招き、この変形のために内容物と容器と
の接触による樹脂の微粉を生成するなどの問題を派生し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するためになされたものであり、生産効率が高く
安価で大巾に剛性が改善された樹脂製シートトレーを提
供する事を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成する為に鋭意研究した結果、樹脂製シートトレーの上
面部に曲げ方向に作用する補強壁形状を設けて剛性を向
上させる方法を見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の樹脂製シートトレー
は、部品の梱包、搬送用に使用する凹形状を有する樹脂
製シートトレーであって、該樹脂製シートの上面部に曲
げ方向に作用する底面に垂直な平面を有するハリ形状か
らなる補強壁を設けたことを特徴とする高剛性樹脂シー
トトレーであり、樹脂の材質や肉厚を厚くすることなく
剛性を向上させたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】最初に従来の樹脂製シートトレー
の概要について説明するが、図3は、従来の樹脂製シー
トトレーの斜視図であり、図3b)は同B−B断面であ
り、曲げに対しては2の形状部がはりの構造になってい
る。すなわち、従来の樹脂製シートトレーは、上面部の
薄い肉厚部分が単にはりとして作用するだけで、特に長
さ方向に対する曲げ剛性が非常に低いのが一般的であっ
た。
【0007】この場合、図4に示す如く、はりのたわみ
δは、 δ=−Wl3 /3EI で表わされ、Wははりにかかる荷重、lは支持位置と荷
重点までの距離で、EIは曲げこわさを表わし、Eは縦
弾性係数で、Iは断面二次モーメントである。
【0008】この場合、Iは I=1/12bh3 の式で計算され、bははりの巾、hははりの厚みであ
る。
【0009】これらの式からも判る様に、はりのたわみ
量ははりの肉厚の3乗として影響する事がわかる。
【0010】次に、図1は、本発明の剛性を改善した樹
脂製シートトレーで、大きな凹部1に部品等の物品が入
れられ、梱包あるいは搬送に使用されるものである。
【0011】本発明の樹脂製シートトレーの上面部にお
いて曲げ方向に作用する底面に垂直な平面を有するハリ
形状からなる補強壁はどのような形状でも差支えない
が、褶襞形状であることが好ましい。褶襞形状は山波形
であっても、図1の3に示すような褶襞であっても良
く、矩形状樹脂製シートトレーの長辺方向の曲げ方向に
対してのみ設けても良く、両辺方向の曲げ方向に対して
も、また正方形状樹脂製シートトレーの何れかまたは両
方向の曲げ方向に対して設けても良い。3および3’は
両方向の曲げ方向に対して設けた場合を示す。
【0012】図1のb)は本発明の剛性を改善した、樹
脂製シートトレー図1のA−A断面であり、曲げに対し
ては3の部分が補強壁部のはりの構造になっている。図
1のb)には樹脂製シートトレーの上面部2が示されて
おり、2と4のレベル差hが補強壁部、および褶襞部深
さとして認識される。
【0013】図2がその場合のたわみδの説明図であ
り、先の式よりbh3 <b11 3で剛性の向上が実現出
来る。
【0014】補強壁部の好ましい深さは、樹脂製シート
トレーの大きさ、厚みb、収納物重量等によっても大き
く異なるが、例えば300X150mm角のIC用トレ
ーにおいて、厚みbを100〜400μm、より好まし
くは200〜300μmとし、hを1〜5mm、より好
ましくは1.5〜3.5mmとすることにより、たわみ
量δを1mm以下とすることができる。
【0015】本発明の樹脂製シートトレーの製造に用い
られる樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のい
ずれも使用でき、熱可塑性樹脂では、ポリスチレン、ス
チレン−アクリロニトリル樹脂、ABS樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイ
ロン系樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレン
サルファイド、ポリエーテルイミド、ポリサルファン、
ポリエーテルサルフォン、ポリイミド、ポリエーテルニ
トリル、ポリエーテルケトン等が代表的であり、熱硬化
性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエス
テル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂等が代表的であるが前者の利用が一般的である。さら
に上記樹脂材料に無機充填材、例えば、ウィスカー、タ
ルク、マイカ、ガラス短繊維、炭素短繊維、グラファイ
ト等を添加し、樹脂の弾性率を調節したものも使用でき
る。
【0016】樹脂製シートトレーの成形方法としては、
上記熱可塑性樹脂に、例えば上記所望の添加剤を均一混
合した後、十分な混練能力のある一軸または多軸の押出
機で溶融混練し、通常の成形法である射出成形法や、プ
レス成形法によって所望の形状のトレーに成形される。
【0017】本発明の樹脂製シートトレーは、IC用ト
レーの他に、TABキャリアー、ラック、マガジンケー
スなどにも好適に利用可能である。
【0018】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0019】実施例1 図1とほぼ同様の形状を有し、300umの厚みを有す
る450mm×450mmの塩化ビニール樹脂シートを
用い、1ヶ当りの重量6.3gの収納物を12×12の
総計144個入りのシートトレーを熟成型により作成し
た。収納物のシート表面部分の形状は34mm×34m
mとし、深さは24mmとした。底面に対してほぼ垂直
な面である補強壁部のはりの部分3′の深さは3.0m
mとした。 本発明の高剛性樹脂製シートトレーのたわ
み試験は、図1(a)の点線の部分で切断した幅35m
m、長さ150mmの試験片を切り出して行った。この
試験片は収納部分が4ヶで6.3gの収納物が4ヶ収納
されている。
【0020】この試験片の一端の10mm分を水平に固
定することによって、140mm分のはり出し部分を形
成させ、このはり出し部分の他端のたわみ量を測定した
ところ、そのたわみ量は23mmであった。
【0021】比較例1 厚さ23mmの実施例1と同一の樹脂シートを用い、底
面に対して垂直な部分、すなわち、補強部分を形成させ
なかった以外は実施例と全く同様の試験を実施した。
【0022】この試験におけるたわみ量の測定結果は5
3mmであった。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
樹脂製シートトレーの肉厚を変えずに、すなわち、材料
費を増加させることなく、大巾に曲げ剛性を向上させた
樹脂製シートトレーを得る事が出来る。
【0024】本発明では、例えば補強壁形状部にbとし
て0.3mm、hとして3.2mmの褶襞構造部を設け
る事により、補強壁形状部の無い従来品よりたわみ改善
値として100倍を越えるものが得られ、その有効性が
実現された。
【図面の簡単な説明】
【図1】a)は本発明の高剛性樹脂製シートトレーの部
分斜視図であり、b)はA−A断面図である。
【図2】はりのたわみを説明するための図である。
【図3】a)は従来品の樹脂製シートトレーの斜視図で
あり、b)はB−B断面図である。
【図4】図3に示した成形品のたわみを説明するための
図である。
【符号の説明】
1 凹部底面 2 上面はりの部分 3および3’ 補強壁部のはりの部分 4 下面はりの部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品の梱包、搬送用に使用する凹部を有
    する樹脂製シートトレーであって、該樹脂製シートトレ
    ーの上面部に曲げ方向に作用する底面に垂直な平面を有
    するハリ形状からなる補強壁形状を設けたことを特徴と
    する高剛性樹脂製シートトレー。
  2. 【請求項2】 補強壁形状が褶襞形状である請求項1の
    樹脂製シートトレー。
JP8204893A 1996-08-02 1996-08-02 高剛性樹脂製シートトレー Pending JPH1045165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8204893A JPH1045165A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 高剛性樹脂製シートトレー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8204893A JPH1045165A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 高剛性樹脂製シートトレー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1045165A true JPH1045165A (ja) 1998-02-17

Family

ID=16498150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8204893A Pending JPH1045165A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 高剛性樹脂製シートトレー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1045165A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015202882A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 株式会社アワジヤ 洋菓子用トレイ

Cited By (1)

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