JPH1044964A - 鉄道車両用ブレーキ装置 - Google Patents

鉄道車両用ブレーキ装置

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JPH1044964A
JPH1044964A JP8224437A JP22443796A JPH1044964A JP H1044964 A JPH1044964 A JP H1044964A JP 8224437 A JP8224437 A JP 8224437A JP 22443796 A JP22443796 A JP 22443796A JP H1044964 A JPH1044964 A JP H1044964A
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brake
pressure
bogie
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valve
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JP8224437A
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English (en)
Inventor
Kazunori Sakamoto
一則 坂元
Yoshihiro Kitagawa
好弘 北川
Yasuo Nakao
康雄 中尾
Mitsumasa Morita
光正 森田
Tadashige Eito
忠重 栄藤
Hiroaki Fukushita
宏明 福下
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Nabco Ltd
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Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来装置の機能を損なうことなく弁の構成数を
削減できるとともに、台車又は車軸毎にブレーキ力を制
御できる鉄道車両用ブレーキ装置を提供する。 【解決手段】非常ブレーキ圧力を出力する圧力調整弁2
を、車両単位を最少単位として編成車両中に少なくとも
1個設ける。圧力調整弁2から非常ブレーキ圧力を受
け、ブレーキ受量器1から出力されるブレーキ圧制御信
号に対応したブレーキ指令圧を出力する制御弁部3を、
台車5又は車軸S毎に設ける。台車5又は車軸S毎に設
けられた応荷重弁4が、上記制御弁部3の出力をパイロ
ット圧として受けるとともに、ブレーキ装置が所属する
台車5に加わる車両荷重を入力部に受け、上記パイロッ
ト圧に上記入力部が受けた台車5に加わる車両荷重を加
味して、ブレーキシリンダBCにブレーキ圧力を出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道車両用ブレ
ーキ装置に関し、特に車両の台車又は車軸毎に流体圧と
してのブレーキ力を制御できるものに係る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の車軸毎にブレーキ力を制御
できる鉄道車両用ブレーキ装置として、特開平8−67
240号公報に記載されたものがある。この公報に記載
のブレーキ装置は、図4に示すように、運転台のブレー
キ制御器から入力される常用ブレーキ指令信号及び非常
ブレーキ指令信号、並びに応荷重器から入力される台車
荷重又は車両荷重に応じた応荷重信号及び車速センサか
ら入力される速度信号に基づいて、車軸毎のブレーキ力
を演算し、この演算の結果得られたブレーキ圧制御信号
を出力するブレーキ受量器101と、車両又は台車毎に
設けられ、当該車両又は台車に加わる車両荷重に応じた
最大ブレーキ力相当の非常ブレーキ圧力を出力する応荷
重弁102と、車軸毎に設けられ、上記応荷重弁102
から非常ブレーキ圧力が入力されるとともに、上記ブレ
ーキ受量器101からのブレーキ圧制御信号に応じたブ
レーキ指令圧を出力する制御弁部103と、車軸毎に設
けられ、上記制御弁部103からのブレーキ指令圧を容
量増幅して、対応するブレーキシリンダBCに供給する
中継弁104と、上記制御弁部103の出力圧をブレー
キ受量器101にフィードバックする圧力センサ105
とを備えるものである。
【0003】このブレーキ装置の動作は以下のとおりで
ある。まず、運転台のブレーキ制御器から常用ブレーキ
指令信号又は非常ブレーキ指令信号が出力されると、ブ
レーキ受量器101は、車軸毎のブレーキ力を演算し、
この演算の結果得られたブレーキ圧制御信号を、車軸毎
の制御弁部103に出力するとともに、上記ブレーキ圧
制御信号と圧力センサ105からのフィードバック信号
とを比較して、各制御弁部103を切換え制御する。す
ると、各制御弁部103から、ブレーキ圧制御信号に見
合ったブレーキ指令圧が出力され、このブレーキ指令圧
に見合ったブレーキ圧力が、中継弁104によって容量
増幅されて、ブレーキシリンダBCに出力される。な
お、この中継弁104から出力されるブレーキ圧力は、
別途供給空気溜から供給される。また、常用ブレーキ指
令時又は非常ブレーキ指令時に車輪に滑走が生じると、
上記ブレーキ受量器101は、速度信号に基づいて当該
滑走を検知して滑走制御信号を出力し、制御弁部103
を適宜切換え制御することにより滑走制御を行わせる。
【0004】このように、車軸毎に独立してブレーキ力
を制御できるブレーキ装置を用いることにより、ブレー
キ時の軸重移動に伴うブレーキ力配分の制御や、任意車
軸の滑走制御に伴うブレーキ力低下分を、他の車軸のブ
レーキ力で補足して、トータルブレーキ力を確保する制
御を行うことができる。特に近年、車輪の自己再粘着を
期待でき、編成車両全体の速度−引張特性、速度−回生
ブレーキ力特性を向上できる可変電圧可変周波数制御装
置(以下「VVVF制御装置」という)を用いて主電動
機を制御する鉄道車両が採用されている。従来、このV
VVF制御装置は、複数の主電動機を、一括して制御す
るものであった。しかし、車両の高速化、少エネルギー
化、効率化の観点から、さらに良好な制御を行うため
に、主電動機毎に独立して個別に制御することが提案さ
れている。この場合には、主電動機毎にこの主電動機に
対応する車輪の粘着状態に応じて、回生ブレーキ力を個
別に制御するものとなる。
【0005】したがって、主電動機の回生ブレーキ力を
個別に制御できるVVVF制御装置を採用した鉄道車両
に、流体圧としてのブレーキ力を車軸毎に制御できる上
記ブレーキ装置を組み合わせれば、主電動機の回生ブレ
ーキ力の不足分に一致した流体圧としてのブレーキ力
を、その主電動機に対応した車軸のみに補足させること
ができ、回生ブレーキ力との協調性を向上できるものと
なる。なお、上記VVVF制御装置については、車軸又
は台車毎に設けられた主電動機を個別に制御するもので
あるが、車軸毎に設けられた主電動機を、台車単位に制
御する場合もある。台車毎に主電動機が設けられている
場合や、台車単位で主電動機を制御する場合には、ブレ
ーキ装置についても、台車毎に設ける構成とすればよ
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のブレーキ装
置は、台車荷重に見合ったブレーキ力を台車又は車軸毎
に出力させようとすると、台車又は車軸毎に応荷重弁1
02、制御弁部103及び中継弁104が必要であるの
で、弁の構成数が多くなる。このため、ブレーキ装置が
大形化したり、その重量が重たくなったり、メンテナン
スのための労力負担が多くなったりするという問題があ
った。この発明は上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、従来装置の機能を損なうことなく弁の構成数を削減
できるとともに、台車又は車軸毎にブレーキ力を制御で
きる鉄道車両用ブレーキ装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の鉄道車両用ブレーキ装置は、車両単位を最
少単位として編成車両中に少なくとも1個設けられ、最
大ブレーキ圧力としての非常ブレーキ圧力を出力する圧
力調整弁と、台車又は車軸毎に設けられ、上記圧力調整
弁から非常ブレーキ圧力を受けて、ブレーキ受量器から
出力されるブレーキ圧制御信号に対応したブレーキ指令
圧を出力する制御弁部と、台車又は車軸毎に設けられ、
上記制御弁部の出力をパイロット圧として受けるととも
に、ブレーキ装置が所属する台車に加わる車両荷重を入
力部に受け、上記パイロット圧に上記入力部が受けた台
車に加わる車両荷重を加味してブレーキシリンダにブレ
ーキ圧力を出力する応荷重弁とを備えることを特徴とす
るものである。
【0008】上記の構成の鉄道車両用ブレーキ装置によ
れば、上記圧力調整弁によって、非常ブレーキ圧力を出
力し、この出力した非常ブレーキ圧力を、制御弁部が受
けて、当該制御弁部がブレーキ受量器から出力されるブ
レーキ圧制御信号に対応したブレーキ指令圧を出力す
る。すると、上記応荷重弁が、上記ブレーキ指令圧をパ
イロット圧として受けるとともに、ブレーキ装置が所属
する台車に加わる車両荷重を入力部に受け、上記パイロ
ット圧に上記入力部が受けた車両荷重を加味して、当該
車両荷重に応じたブレーキ圧力を台車又は車軸毎にブレ
ーキシリンダに出力する。このように、上記の構成の鉄
道車両用ブレーキ装置は、圧力調整弁を台車又は車軸毎
でなく、車両単位を最少単位として編成車両中に少なく
とも1個設け、制御弁部及び応荷重弁を台車又は車軸単
位に設けたものであるので、弁の構成数を削減すること
ができる。
【0009】上記鉄道車両用ブレーキ装置は、車両荷重
に応じた車体と台車との相対変位を機械的に測定する測
重部を備え、上記応荷重弁の入力部が、この測重部が測
定した車体と台車との相対変位を、ケーブルを介して機
械的に受けるものであってもよく、この場合には、車両
荷重に応じた車体と台車との相対変位を測重部によって
機械的に測定して、応荷重弁の入力部に入力することが
できるので、台車と車体との間に空気バネが介在されて
いないタイプの車両にも適用することができる。
【0010】上記制御弁部は、上記ブレーキ圧制御信号
に応じて切換制御される3位置切換電磁弁であるのが好
ましく、この場合には、当該制御弁部を1個の弁で構成
することができるので、弁構成をより簡素化することが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら詳述する。図1は、この発
明の鉄道車両用ブレーキ装置の実施の一形態を概念的に
示すブロック図であり、1車両分の構成が示されてい
る。1つの車両には2つの台車5が設けられており、各
台車5には、各一対の車軸Sが設けられている。
【0012】上記ブレーキ装置は、車両の車軸S毎に設
けられたVVVF制御装置の各々に対応させて、常用ブ
レーキ制御、非常ブレーキ制御、及び滑走制御を行うも
のであり、これら各制御を行うためのブレーキ圧制御信
号を出力するブレーキ受量器1と、最大ブレーキ圧力と
しての非常ブレーキ圧力を出力する圧力調整弁2と、こ
の圧力調整弁2から非常ブレーキ圧力を受けて、上記ブ
レーキ受量器1から出力されるブレーキ圧制御信号に応
じたブレーキ指令圧を出力する制御弁部3と、この制御
弁部3の出力をパイロット圧として受けるとともに、ブ
レーキ装置が所属する台車5に加わる車両荷重を入力部
41(図2参照)に受け、上記パイロット圧に上記入力
部41が受けた台車5に加わる車両荷重を加味してブレ
ーキシリンダBCにブレーキ圧力を出力する応荷重弁4
とを備えている。
【0013】上記ブレーキ受量器1は、演算部11、出
力部12及び滑走検知部13を備えている。上記演算部
11は、運転台から入力される常用、非常の各ブレーキ
指令信号と、応荷重器から入力される台車荷重又は車両
荷重に応じた応荷重信号とに基づいて、回生ブレーキ力
の不足分を補うのに必要なブレーキ力を演算し、演算の
結果得られたブレーキ力指令信号を出力部12に出力す
る。
【0014】上記出力部12は、演算部11からのブレ
ーキ力指令信号と、制御弁部3が出力するブレーキ指令
圧を計測する圧力センサ8からのブレーキ指令圧フィー
ドバック信号とに基づき、上記制御弁部3を切換制御す
ることにより、上記応荷重弁4に出力するブレーキ指令
圧を、ブレーキ圧制御信号に応じた圧力に調整するもの
である。この出力部12から出力されるブレーキ圧制御
信号は、電流値を変えることによって異なる信号とした
ものであり、当該信号に応じて制御弁部3をブレーキ圧
制御に必要な位置に切換えることができる。さらに、上
記出力部12は、滑走検知部13が、車速センサから入
力される速度信号に基づいて車輪の滑走を検知すると、
その滑走検知信号を受けて、滑走制御を行うためのブレ
ーキ圧制御信号を制御弁部3に出力する。
【0015】圧力調整弁2は、供給空気溜ATから圧縮
空気が供給されており、この供給空気溜ATから供給さ
れる圧縮空気の圧力を、非常ブレーキ指令圧に調整し
て、上記制御弁部3に供給する。上記供給空気溜AT
は、この実施の形態においては、編成車両全体で1個設
けられており、これに対応して、圧力調整弁2も編成車
両全体で1個設けられている。
【0016】制御弁部3は、車軸S毎に設けられてお
り、それぞれ、ブレーキ受量器1の出力部12が出力す
るブレーキ圧制御信号に応じて、連通、遮断、排出の各
位置に切換制御される3ポート3位置電磁弁によって構
成されている。この制御弁部3を構成する3位置電磁弁
は、消磁状態において連通位置をとる常開形のものであ
り、上記出力部12から出力される小さい電流によって
励磁されると遮断位置をとり、大きい電流によって励磁
されると排出位置をとる。
【0017】上記応荷重弁4は、各制御弁部3のそれぞ
れに対応させて車軸S毎に設けられている。この応荷重
弁4の上記入力部41には、図2に示すように、台車5
と車体との間に介在された空気バネからの空気バネ圧力
AS1,AS2が入力される第1圧力室41aと、この
第1圧力室41aの圧力をダイヤフラムを介して受圧し
て、当該圧力に応じて水平方向にスライドする押し棒4
1bとが設けられている。上記応荷重弁4の入力部41
に入力される一方の空気バネ圧力AS1は、車両の前台
車5に負荷される荷重に相当する空気バネ圧力であり、
他方の空気バネ圧力AS2は、後台車5に負荷される荷
重に相当する空気バネ圧力である。
【0018】また、上記応荷重弁4の下部には、制御弁
部3からパイロット圧としてのブレーキ指令圧が入力さ
れる第2圧力室42と、この第2圧力室42に入力され
たブレーキ指令圧を、ダイヤフラムを介して受圧して、
当該ブレーキ指令圧に見合ったストロークだけ昇降する
ピストン43とが設けられており、このピストン43の
上方には、当該ピストン43によって軸44aを中心に
揺動駆動される第1梃子レバー44と、上記入力部41
の押し棒41bにレバー45aを介して取付けられ、当
該押し棒41bに同行して水平方向に移動調整されるこ
ろ45とが設けられている。
【0019】上記応荷重弁4の上部には、弁46a及び
弁座46bを有し、図示しない空気溜から入力ポート4
6cを通して圧縮空気が供給される弁室46と、この弁
室46から供給された圧縮空気をブレーキシリンダBC
に供給するための出力ポート47とが設けられている。
また、上記押し棒41bの上方には、上記第1梃子レバ
ー44の揺動に伴って、ころ45を介して軸48aを中
心に揺動駆動される第2梃子レバー48と、この第2梃
子レバー48の揺動に伴って昇降駆動されて、弁46a
を弁座46bに対して接離させる弁棒49とが設けられ
ている。
【0020】上記応荷重弁4は、押し棒41bが図の左
又は右に変位すると、その変位量に見合ってころ45が
第1梃子レバー44上を転動して左又は右に変位し、こ
ろ45及び第1,第2梃子レバー44,48による梃子
比が増減する。このため、第2圧力室42に入力された
ブレーキ指令圧によってピストン43が押し上げられる
力が、上記梃子比でもって弁棒49に伝達されて、弁4
6aが弁座46bから離反する。この結果、上記第2圧
力室42に入力されたブレーキ指令圧に、入力部41に
入力される台車5に加わる車両荷重を加味したブレーキ
圧力が、容量増幅されて出力ポート47からブレーキシ
リンダBCに供給される。
【0021】このように、上記ブレーキ装置によれば、
制御弁部3が、圧力調整弁2が出力する非常ブレーキ圧
力を受けて、ブレーキ受量器1から出力されるブレーキ
圧制御信号に対応したブレーキ指令圧を出力し、応荷重
弁4が、上記ブレーキ指令圧をパイロット圧として受け
るとともに、当該応荷重弁4が所属する台車5に加わる
車両荷重を入力部41に受け、上記パイロット圧に上記
入力部41が受けた車両荷重を加味して、当該車両荷重
に応じたブレーキ圧力を車軸S毎にブレーキシリンダB
Cに出力することができる。したがって、圧力調整弁2
を編成列車全体で1個設け、制御弁部3及び応荷重弁4
を車軸S毎にそれぞれ1個ずつ設けた簡易な弁構成で、
従来のブレーキ装置と同等の機能を発揮することができ
る。このため、ブレーキ装置の小形軽量化を図ることが
できるとともに、メンテナンスのための労力負担を少な
くすることができる。
【0022】上記した応荷重弁4は、車両荷重に応じた
空気バネ圧力AS1,AS2を、入力部41に入力する
タイプのものであるが、当該応荷重弁4は、車両荷重に
応じた車体と台車5との相対変位を機械的に入力するタ
イプのものであってもよく、この場合には、図3に示す
ように、車体6と台車5との間に、車両荷重に応じた車
体6と台車5との相対変位を機械的に測定する測重部9
を介在し、この測重部9が測定した車体6と台車5との
相対変位を、ケーブル91を介して入力部41に入力し
て、当該入力部41の押し棒41bを水平移動させるよ
うに構成すればよい。この実施の形態によれば、台車5
と車体6との間に空気バネが介在されていないタイプの
車両にも適用することができるので、その適用範囲を広
くすることができる。
【0023】なお、上記測重部9としては、例えば特開
平4−127065号公報に開示されているように、車
体6に固定された本体91に、バネによって台車5側に
常時付勢された測定子92を進退自在に設け、この測定
子92の先端を台車5に接触させて、車体6と台車5と
の相対変位に伴う上記測定子92の上下動を、ケーブル
91を介して入力部41に入力するものを例示すること
ができる。
【0024】この発明のブレーキ装置は、制御弁部3及
び応荷重弁4を、台車5単位に設けて、常用ブレーキ制
御、非常ブレーキ制御及び滑走制御を、台車5単位で行
うようにしてもよい。また、圧力調整弁2については、
車両毎に設けてもよく、さらには編成車両中の任意の車
両単位に設けてもよく、要するに圧力調整弁2は、車両
単位を最少単位として編成車両中に少なくとも1個設け
られていればよい。
【0025】上記圧力センサ8は、応荷重弁4が出力す
るブレーキ圧力を検出するものであってもよく、この場
合には、最終的なブレーキ圧力をブレーキ受量器1の出
力部12にフィードバックすることができるので、ブレ
ーキ装置の保安度を高めることができるとともに、ブレ
ーキシリンダBCの容量に適した常用ブレーキ制御が可
能となる。また、既存のブレーキシリンダBCの圧力を
検出する圧力センサが不要となるので、装置をより小形
化することができる。この発明の鉄道車両用ブレーキ装
置は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、例え
ば、制御弁部3を二つのオン・オフ型の2位置切換電磁
弁で構成すること等、種々の設計変更を施すことができ
る。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明の鉄道車両用ブ
レーキ装置によれば、圧力調整弁を車両単位を最少単位
として編成車両中に少なくとも1個設け、制御弁部及び
応荷重弁を台車又は車軸単位に設けたものであるので、
弁の構成数を従来のブレーキ装置よりも少なくすること
ができる。このため、ブレーキ装置の小形軽量化を図る
ことができるとともに、メンテナンスのための労力負担
を少なくすることができる。
【0027】特に、車両荷重に応じた車体と台車との相
対変位を機械的に測定する測重部を備え、上記応荷重弁
の入力部が、この測重部が測定した車体と台車との相対
変位を、ケーブルを介して機械的に受けるものである場
合には、車両荷重に応じた車体と台車との相対変位を測
重部によって機械的に測定して、応荷重弁の入力部に入
力することができるので、台車と車体との間に空気バネ
が介在されていないタイプの車両にも適用することがで
きるという特有の効果を奏する。
【0028】また、上記制御弁部が、上記ブレーキ圧制
御信号に応じて切換制御される3位置切換電磁弁である
場合には、当該制御弁部を1個の弁で構成することがで
きるので、弁構成をより簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鉄道車両用ブレーキ装置の一つの実
施の形態を概念的に示すブロック図である。
【図2】応荷重弁を示す概略図である。
【図3】他の実施の形態を示す概略図である。
【図4】従来の鉄道車両用ブレーキ装置の一例を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 ブレーキ受量器 2 圧力調整弁 3 制御弁部 4 応荷重弁 41 入力部 5 台車 6 車体 8 圧力センサ 9 測重部 91 ケーブル BC ブレーキシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 光正 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1番46号 株式会社ナブコ神戸工場内 (72)発明者 栄藤 忠重 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1番46号 株式会社ナブコ神戸工場内 (72)発明者 福下 宏明 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1番46号 株式会社ナブコ神戸工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両単位を最少単位として編成車両中に少
    なくとも1個設けられ、最大ブレーキ圧力としての非常
    ブレーキ圧力を出力する圧力調整弁と、 台車又は車軸毎に設けられ、上記圧力調整弁から非常ブ
    レーキ圧力を受けて、ブレーキ受量器から出力されるブ
    レーキ圧制御信号に対応したブレーキ指令圧を出力する
    制御弁部と、 台車又は車軸毎に設けられ、上記制御弁部の出力をパイ
    ロット圧として受けるとともに、ブレーキ装置が所属す
    る台車に加わる車両荷重を入力部に受け、上記パイロッ
    ト圧に上記入力部が受けた台車に加わる車両荷重を加味
    してブレーキシリンダにブレーキ圧力を出力する応荷重
    弁とを備えることを特徴とする鉄道車両用ブレーキ装
    置。
  2. 【請求項2】車両荷重に応じた車体と台車との相対変位
    を機械的に測定する測重部を備え、上記応荷重弁の入力
    部が、この測重部が測定した車体と台車との相対変位
    を、ケーブルを介して機械的に受ける請求項1記載の鉄
    道車両用ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】上記制御弁部が、上記ブレーキ圧制御信号
    に応じて切換制御される3位置切換電磁弁である請求項
    1記載の鉄道車両用ブレーキ装置。
JP8224437A 1996-08-06 1996-08-06 鉄道車両用ブレーキ装置 Pending JPH1044964A (ja)

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