JPH1044650A - データキャリア - Google Patents
データキャリアInfo
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- JPH1044650A JPH1044650A JP8205960A JP20596096A JPH1044650A JP H1044650 A JPH1044650 A JP H1044650A JP 8205960 A JP8205960 A JP 8205960A JP 20596096 A JP20596096 A JP 20596096A JP H1044650 A JPH1044650 A JP H1044650A
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- pattern
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- metal powder
- thermoplastic resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】磁気カード、ICカード、メモリカード、光カ
ード、パスポート、および有価証券などの偽造、複製を
防止する。 【解決手段】データキャリアの認識情報部が、基体とな
る熱可塑性樹脂のペレットおよび模様となる金属粉が押
出機で同時成形されて成るものである。即ち、データキ
ャリア1の認識情報部2は例えば、透明の熱可塑性樹脂
から成る基体3に対して、金属粉4が樹脂流れに対応し
てアット・ランダムに配列された模様になって表出され
る。これにより、まったく同一に、金属粉4の大きさ、
形状、配列を再現することは不可能である。
ード、パスポート、および有価証券などの偽造、複製を
防止する。 【解決手段】データキャリアの認識情報部が、基体とな
る熱可塑性樹脂のペレットおよび模様となる金属粉が押
出機で同時成形されて成るものである。即ち、データキ
ャリア1の認識情報部2は例えば、透明の熱可塑性樹脂
から成る基体3に対して、金属粉4が樹脂流れに対応し
てアット・ランダムに配列された模様になって表出され
る。これにより、まったく同一に、金属粉4の大きさ、
形状、配列を再現することは不可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はデータキャリアに
係り、特に磁気カード、ICカード、メモリカード、光
カード、パスポートおよび有価証券などの偽造、複製を
防止するために用いられるデータキャリアに関する。
係り、特に磁気カード、ICカード、メモリカード、光
カード、パスポートおよび有価証券などの偽造、複製を
防止するために用いられるデータキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、データキャリアであるカードキーなどには、模
様、形状などの認識情報部が付与されている。このカー
ドキーの認識情報部は、光を検知手段とする認識システ
ムによって、そのカードキーが真正であるか否かを確認
している。しかし、カードキーの認識情報部は人為的に
付与されるものなので、複製が可能である。
より、データキャリアであるカードキーなどには、模
様、形状などの認識情報部が付与されている。このカー
ドキーの認識情報部は、光を検知手段とする認識システ
ムによって、そのカードキーが真正であるか否かを確認
している。しかし、カードキーの認識情報部は人為的に
付与されるものなので、複製が可能である。
【0003】また、自然発生的な模様を認識情報とする
認識システムとしては、認識情報として指紋や網膜血管
の模様等の身体的特徴を用いたものがある。しかし、認
識システムによる本人であるか否かを確認するための操
作は、本人がその場で行なうことが前提となり、他の人
物に操作を委託できない不便さを持っているので、その
用途は限定されてくる。また、身体的特徴を認識情報と
して検証する認識システムによる照合操作や確認部での
登録は、使用者に心理的抵抗感を生じさせる虞があっ
た。
認識システムとしては、認識情報として指紋や網膜血管
の模様等の身体的特徴を用いたものがある。しかし、認
識システムによる本人であるか否かを確認するための操
作は、本人がその場で行なうことが前提となり、他の人
物に操作を委託できない不便さを持っているので、その
用途は限定されてくる。また、身体的特徴を認識情報と
して検証する認識システムによる照合操作や確認部での
登録は、使用者に心理的抵抗感を生じさせる虞があっ
た。
【0004】本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、認識情報部の基体となる熱可
塑性樹脂に金属粉をアット・ランダムに配列させること
により、偽造、複製を防止できるデータキャリアを提供
することを目的とする。
るためになされたもので、認識情報部の基体となる熱可
塑性樹脂に金属粉をアット・ランダムに配列させること
により、偽造、複製を防止できるデータキャリアを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明のデータキャリアは、使用者固有の認識情報と
しての認識情報部が付与されたデータキャリアにおい
て、認識情報部は基体となる単色の熱可塑性樹脂のペレ
ットおよび模様となる金属粉が押出機で同時成形されて
成るものである。
る本発明のデータキャリアは、使用者固有の認識情報と
しての認識情報部が付与されたデータキャリアにおい
て、認識情報部は基体となる単色の熱可塑性樹脂のペレ
ットおよび模様となる金属粉が押出機で同時成形されて
成るものである。
【0006】また、本発明のデータキャリアにおいて
は、金属粉の大きさは0.0001〜10mm3がよ
い。また、本発明のデータキャリアにおいては、熱可塑
性樹脂のペレットと前記金属粉との混合比率は100:
0.001〜100:20がよい。また、本発明のデー
タキャリアにおいては、金属粉は複数の金属が混合して
いるものでもよい。
は、金属粉の大きさは0.0001〜10mm3がよ
い。また、本発明のデータキャリアにおいては、熱可塑
性樹脂のペレットと前記金属粉との混合比率は100:
0.001〜100:20がよい。また、本発明のデー
タキャリアにおいては、金属粉は複数の金属が混合して
いるものでもよい。
【0007】さらに、本発明のデータキャリアにおいて
は、基体とは異なる色の熱可塑性樹脂のペレットを押出
機で同時成形することにより大理石の斑紋のような模様
が基体に表出して成るものでもよい。
は、基体とは異なる色の熱可塑性樹脂のペレットを押出
機で同時成形することにより大理石の斑紋のような模様
が基体に表出して成るものでもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデータキャリアの
実施の一形態について、図面を参照して説明する。本発
明のデータキャリアは図2に示すように、該データキャ
リアが真正であるか否かを確認するための認識情報部2
を有している。この認識情報部2は単色の熱可塑性樹脂
から成る基体3に対して金属粉4がアット・ランダムに
配列されて成るものである。なお、基体3としては金属
粉4を識別することができれば、透明でも有色でもよ
い。このような認識情報部2を有するデータキャリア1
としては、銀行カード、テレフォンカード、クレジット
カード、プリペイドカード、セキュリティ用ロックカー
ド(カードキー)、マイクロ・コンピュータ用プログラ
ムカード、ICカード、定期券、認識票、証明書、パス
ポートなどが該当する。
実施の一形態について、図面を参照して説明する。本発
明のデータキャリアは図2に示すように、該データキャ
リアが真正であるか否かを確認するための認識情報部2
を有している。この認識情報部2は単色の熱可塑性樹脂
から成る基体3に対して金属粉4がアット・ランダムに
配列されて成るものである。なお、基体3としては金属
粉4を識別することができれば、透明でも有色でもよ
い。このような認識情報部2を有するデータキャリア1
としては、銀行カード、テレフォンカード、クレジット
カード、プリペイドカード、セキュリティ用ロックカー
ド(カードキー)、マイクロ・コンピュータ用プログラ
ムカード、ICカード、定期券、認識票、証明書、パス
ポートなどが該当する。
【0009】認識情報部2を形成する基体3の原料とな
る熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂
(ABS樹脂)、アクリロニトリル・スチレン樹脂(A
S樹脂)、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド、ポ
リアセタール、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、変性ポリフェ
ニレンエーテル、フッ素樹脂、ポリブデン、石油樹脂、
ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン等が使用さ
れる。
る熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂
(ABS樹脂)、アクリロニトリル・スチレン樹脂(A
S樹脂)、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド、ポ
リアセタール、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、変性ポリフェ
ニレンエーテル、フッ素樹脂、ポリブデン、石油樹脂、
ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン等が使用さ
れる。
【0010】一方、認識情報部2の模様となる金属粉4
は、鉄、アルミニウム、銅、ニッケル、金、銀、白金な
どの純金属や、それらの合金が使用される。この合金と
しては、真鍮、青銅、洋白、ステンレス、ジュラルミン
などが使用される。このような純金属や合金から成る金
属粉4は、基体3中にアット・ランダムに配列させるこ
とができるように0.0001〜10mm3の大きさが
好ましい。
は、鉄、アルミニウム、銅、ニッケル、金、銀、白金な
どの純金属や、それらの合金が使用される。この合金と
しては、真鍮、青銅、洋白、ステンレス、ジュラルミン
などが使用される。このような純金属や合金から成る金
属粉4は、基体3中にアット・ランダムに配列させるこ
とができるように0.0001〜10mm3の大きさが
好ましい。
【0011】このような認識情報部2を有するデータキ
ャリア1の製造方法は図3に示すように、単色の熱可塑
性樹脂のペレットおよび金属粉を押出機11で混練しシ
ートSを押出成形する第一工程100と、第一工程10
0で押出成形されたシートSを延伸して延伸シートS′
にする第二工程200と、第二工程200で得られた延
伸シートS′を所定長さに切断する第三工程300と、
第三工程300で所定長さに切断された延伸シートS″
に所定の印刷を施して印刷シートPSにする第四工程4
00と、第四工程400で所定の印刷が施された印刷シ
ートPSを所定形状に加工する第五工程500とから成
る。
ャリア1の製造方法は図3に示すように、単色の熱可塑
性樹脂のペレットおよび金属粉を押出機11で混練しシ
ートSを押出成形する第一工程100と、第一工程10
0で押出成形されたシートSを延伸して延伸シートS′
にする第二工程200と、第二工程200で得られた延
伸シートS′を所定長さに切断する第三工程300と、
第三工程300で所定長さに切断された延伸シートS″
に所定の印刷を施して印刷シートPSにする第四工程4
00と、第四工程400で所定の印刷が施された印刷シ
ートPSを所定形状に加工する第五工程500とから成
る。
【0012】第一工程100で使用される押出機11
は、基体3となる例えば透明の熱可塑性樹脂のペレット
(以下、本実施の一形態においては「ペレット」とい
う。)を貯留するための第1ホッパ12と、金属粉を貯
留するための第2ホッパ13と、第1ホッパ12、第2
ホッパ13からペレットおよび金属粉が供給されるシリ
ンダ14と、シリンダ14内に配設され供給されてくる
ペレットおよび金属粉を混練するスクリュー15と、ス
クリュー15を回転駆動するスクリュー駆動部(図示せ
ず)とを備え、この押出機11の先端にはシート状に成
形するためのダイ16が固定されている。なお、シリン
ダ14内およびスクリュー15表面は、混練の際、金属
粉で摩耗しないように表面処理されている。
は、基体3となる例えば透明の熱可塑性樹脂のペレット
(以下、本実施の一形態においては「ペレット」とい
う。)を貯留するための第1ホッパ12と、金属粉を貯
留するための第2ホッパ13と、第1ホッパ12、第2
ホッパ13からペレットおよび金属粉が供給されるシリ
ンダ14と、シリンダ14内に配設され供給されてくる
ペレットおよび金属粉を混練するスクリュー15と、ス
クリュー15を回転駆動するスクリュー駆動部(図示せ
ず)とを備え、この押出機11の先端にはシート状に成
形するためのダイ16が固定されている。なお、シリン
ダ14内およびスクリュー15表面は、混練の際、金属
粉で摩耗しないように表面処理されている。
【0013】第1ホッパ12、第2ホッパ13は、基体
3となる透明の熱可塑性樹脂のペレットと金属粉とをそ
れぞれ押出機11のシリンダ14内に供給する。この
際、透明の熱可塑性樹脂のペレットと金属粉との混合比
率を100:0.5〜100:20とすることにより、
樹脂流れに対応してアット・ランダムに配列された金属
粉の模様が顕著に表出される(図1(a))。なお、熱
可塑性樹脂のペレットが濃色の場合には、混合比率を1
00:0.0001〜100:1にするのが好ましい。
これは金属粉が多いと、淡色の熱可塑性樹脂のペレット
と異なり濃色の熱可塑性樹脂のペレットに金属粉が溶け
たように混じり合って色変化を起こし、金属粉の模様が
顕著に表出されなくなるからである。
3となる透明の熱可塑性樹脂のペレットと金属粉とをそ
れぞれ押出機11のシリンダ14内に供給する。この
際、透明の熱可塑性樹脂のペレットと金属粉との混合比
率を100:0.5〜100:20とすることにより、
樹脂流れに対応してアット・ランダムに配列された金属
粉の模様が顕著に表出される(図1(a))。なお、熱
可塑性樹脂のペレットが濃色の場合には、混合比率を1
00:0.0001〜100:1にするのが好ましい。
これは金属粉が多いと、淡色の熱可塑性樹脂のペレット
と異なり濃色の熱可塑性樹脂のペレットに金属粉が溶け
たように混じり合って色変化を起こし、金属粉の模様が
顕著に表出されなくなるからである。
【0014】この透明の基体3に表出された金属粉4に
よる模様は、押出成形による自然体流出なので、まった
く同一に、金属粉4の大きさ、形状、配列を再現するこ
とは不可能である。第二工程200は、第一工程100
で押出成形されたシートSをロール17によって縦横に
延伸させて延伸シートS′にする。第三工程300は、
第二工程200で延伸された延伸シートS′をプレスカ
ット機18で所定長さに切断する。第四工程400は、
第三工程300で所定長さに切断された延伸シートS″
の一方の面に磁気記録させる磁気シートなどの印刷を、
他方の面に絵柄などの印刷をそれぞれ施して印刷シート
PSにする。
よる模様は、押出成形による自然体流出なので、まった
く同一に、金属粉4の大きさ、形状、配列を再現するこ
とは不可能である。第二工程200は、第一工程100
で押出成形されたシートSをロール17によって縦横に
延伸させて延伸シートS′にする。第三工程300は、
第二工程200で延伸された延伸シートS′をプレスカ
ット機18で所定長さに切断する。第四工程400は、
第三工程300で所定長さに切断された延伸シートS″
の一方の面に磁気記録させる磁気シートなどの印刷を、
他方の面に絵柄などの印刷をそれぞれ施して印刷シート
PSにする。
【0015】第五工程500は、第四工程400で絵柄
などの印刷が施された印刷シートPSを裁断機19で所
定幅に裁断し、この所定幅に裁断された印刷シートP
S′をプレス機20でプレス加工してプリペイドカー
ド、銀行カードなどの所定形状のカード(データキャリ
ア)1にする。なお、第五工程500においては、デー
タキャリア1の読み取り方向X(図2)に対して、透明
の基体3に表出された金属粉4による模様の流れ方向が
交錯するようにプレス加工する。これにより、バーコー
ドのような機能を持たせることが可能になる。
などの印刷が施された印刷シートPSを裁断機19で所
定幅に裁断し、この所定幅に裁断された印刷シートP
S′をプレス機20でプレス加工してプリペイドカー
ド、銀行カードなどの所定形状のカード(データキャリ
ア)1にする。なお、第五工程500においては、デー
タキャリア1の読み取り方向X(図2)に対して、透明
の基体3に表出された金属粉4による模様の流れ方向が
交錯するようにプレス加工する。これにより、バーコー
ドのような機能を持たせることが可能になる。
【0016】このように形成されたデータキャリア1を
具体的に説明すると図1(a)、(b)に示すように、
金属粉4による模様が表出された透明の基体3(ステッ
プ101)の表面3aに該基体3の特定部分、即ち認識
情報部2のみを残して絵柄などが描かれた柄シート5が
印刷され(ステップ102)、裏面3bに表面3aと同
様に該基体3の認識情報部2のみを残して磁気シート
6、防護シート7が印刷されている(ステップ10
3)。これにより、光学手段であるパターン認識装置に
よって認識情報部2をパターン認識することができる。
具体的に説明すると図1(a)、(b)に示すように、
金属粉4による模様が表出された透明の基体3(ステッ
プ101)の表面3aに該基体3の特定部分、即ち認識
情報部2のみを残して絵柄などが描かれた柄シート5が
印刷され(ステップ102)、裏面3bに表面3aと同
様に該基体3の認識情報部2のみを残して磁気シート
6、防護シート7が印刷されている(ステップ10
3)。これにより、光学手段であるパターン認識装置に
よって認識情報部2をパターン認識することができる。
【0017】このようなデータキャリア1をパターン認
識するパターン認識装置について以下説明する。パター
ン認識装置は図4に示すように、主に、対象パターン入
力部21、対象パターン判定部22及び制御部23から
構成されている。対象パターン入力部21は対象物であ
るデータキャリア1の認識情報部2をアナログ信号又は
デジタル信号に変換するために、モノクロカメラ、カラ
ーカメラ、ハイビジョンカメラ、CCDラインセンサ
(CCDリニアセンサ)、VTRカメラ、及びフォトダ
イオード、フォトトランジスタ、光電子増倍管などの各
種センサが使用される。また、認識情報部のコントラス
トを増大させるための直接光、拡散光、反射光などの光
を認識情報部に照射するために、レーザ光線、LED、
一般的ランプ(ハロゲンランプ、白熱灯など)、冷陰極
管、熱陰極管などが使用される。
識するパターン認識装置について以下説明する。パター
ン認識装置は図4に示すように、主に、対象パターン入
力部21、対象パターン判定部22及び制御部23から
構成されている。対象パターン入力部21は対象物であ
るデータキャリア1の認識情報部2をアナログ信号又は
デジタル信号に変換するために、モノクロカメラ、カラ
ーカメラ、ハイビジョンカメラ、CCDラインセンサ
(CCDリニアセンサ)、VTRカメラ、及びフォトダ
イオード、フォトトランジスタ、光電子増倍管などの各
種センサが使用される。また、認識情報部のコントラス
トを増大させるための直接光、拡散光、反射光などの光
を認識情報部に照射するために、レーザ光線、LED、
一般的ランプ(ハロゲンランプ、白熱灯など)、冷陰極
管、熱陰極管などが使用される。
【0018】対象パターン判定部22は、対象パターン
入力部21から制御部23を介して入力されたパターン
データを予め登録された登録パターンデータと比較し
て、ある段階まで一致している場合には制御部23にパ
ターン一致の判定データを、また、ある段階まで一致し
ていない場合には制御部23にパターン不一致の判定デ
ータを出力するものである。
入力部21から制御部23を介して入力されたパターン
データを予め登録された登録パターンデータと比較し
て、ある段階まで一致している場合には制御部23にパ
ターン一致の判定データを、また、ある段階まで一致し
ていない場合には制御部23にパターン不一致の判定デ
ータを出力するものである。
【0019】制御部23は、対象パターン入力部21や
対象パターン判定部22を制御するものである。このよ
うな、制御部23や対象パターン判定部22はCPUに
よって制御される。上述のようなパターン認識装置は具
体的には図5に示すように、データキャリア1の認識情
報部2に光を照射する発光部31と、金属粉4による模
様が表出された透明の基体3の一部である認識情報部2
を透過した光を受光し、この透過した光の強度に応じた
パターン強度データd1を出力する受光センサ32と、
パターン強度データd1を予め登録された認識情報部2
の登録パターン強度データd2と比較して、ある段階ま
で一致していれば強度一致の判定信号d3を出力する対
象パターン強度判定部33と、発光部31、受光センサ
32及び対象パターン強度判定部33などを制御する制
御部34とを備えている。また、データキャリア1が所
定位置に挿入されたことにより確認信号d5を制御部3
4に出力するトリガスイッチ35も設けられている。
対象パターン判定部22を制御するものである。このよ
うな、制御部23や対象パターン判定部22はCPUに
よって制御される。上述のようなパターン認識装置は具
体的には図5に示すように、データキャリア1の認識情
報部2に光を照射する発光部31と、金属粉4による模
様が表出された透明の基体3の一部である認識情報部2
を透過した光を受光し、この透過した光の強度に応じた
パターン強度データd1を出力する受光センサ32と、
パターン強度データd1を予め登録された認識情報部2
の登録パターン強度データd2と比較して、ある段階ま
で一致していれば強度一致の判定信号d3を出力する対
象パターン強度判定部33と、発光部31、受光センサ
32及び対象パターン強度判定部33などを制御する制
御部34とを備えている。また、データキャリア1が所
定位置に挿入されたことにより確認信号d5を制御部3
4に出力するトリガスイッチ35も設けられている。
【0020】なお、図示していないが、データキャリア
1に印刷されている磁気シート6を読み取るための磁気
リーダも装置内に設けられている。このように構成され
たパターン認識装置30が、例えばデータキャリアであ
る銀行カード1′が真正であるか否かを確認するために
自動現金支払機に使用されている場合には、銀行カード
1′が自動現金支払機のカード挿入口の所定位置に挿入
されるとトリガスイッチ35が確認し、その確認信号d
5を制御部34へ出力する。制御部34はこの確認信号
d5が入力すると発光部31を点灯させる。発光部31
からの光は、銀行カード1′の金属粉4による模様が表
出された透明の基体3の一部である認識情報部2を透過
するので、その透過光が受光センサ32に受光される。
受光センサ32はその透過光に応じたパターン強度デー
タd1を出力する。そして、制御部34はこのパターン
強度データd1を対象パターン強度判定部33に入力さ
せる。この段階で、制御部34は発光部31を消灯させ
る。 対象パターン強度判定部33は、パターン強度デ
ータd1と予め登録された認識情報部2の登録パターン
強度データd2とを比較し、ある段階まで一致していれ
ば強度一致の判定信号d3を制御部34に出力する。ま
た、ある段階まで一致していなければ強度不一致の判定
信号d4を制御部34に出力する。
1に印刷されている磁気シート6を読み取るための磁気
リーダも装置内に設けられている。このように構成され
たパターン認識装置30が、例えばデータキャリアであ
る銀行カード1′が真正であるか否かを確認するために
自動現金支払機に使用されている場合には、銀行カード
1′が自動現金支払機のカード挿入口の所定位置に挿入
されるとトリガスイッチ35が確認し、その確認信号d
5を制御部34へ出力する。制御部34はこの確認信号
d5が入力すると発光部31を点灯させる。発光部31
からの光は、銀行カード1′の金属粉4による模様が表
出された透明の基体3の一部である認識情報部2を透過
するので、その透過光が受光センサ32に受光される。
受光センサ32はその透過光に応じたパターン強度デー
タd1を出力する。そして、制御部34はこのパターン
強度データd1を対象パターン強度判定部33に入力さ
せる。この段階で、制御部34は発光部31を消灯させ
る。 対象パターン強度判定部33は、パターン強度デ
ータd1と予め登録された認識情報部2の登録パターン
強度データd2とを比較し、ある段階まで一致していれ
ば強度一致の判定信号d3を制御部34に出力する。ま
た、ある段階まで一致していなければ強度不一致の判定
信号d4を制御部34に出力する。
【0021】制御部34は対象パターン強度判定部33
から強度一致の判定信号d3が入力されると、現金支払
操作が出来るように支払機を制御し、強度不一致の判定
信号d4が入力されると、再度、上述の動作を繰り返
す。この際、再確認動作が一定回数を超えた場合には、
制御部34は現金支払操作ができないように支払機を制
御する。この際、銀行カード1′の磁気シート6に預金
番号、暗証番号が記録されていれば、金属粉4による模
様が表出された透明の基体3の一部である認識情報部2
と併用させることにより、その銀行カードが真正である
か否かのチェックと共にその使用者が銀行カードの真正
の所有者か否かのチェックをも行うことができる。
から強度一致の判定信号d3が入力されると、現金支払
操作が出来るように支払機を制御し、強度不一致の判定
信号d4が入力されると、再度、上述の動作を繰り返
す。この際、再確認動作が一定回数を超えた場合には、
制御部34は現金支払操作ができないように支払機を制
御する。この際、銀行カード1′の磁気シート6に預金
番号、暗証番号が記録されていれば、金属粉4による模
様が表出された透明の基体3の一部である認識情報部2
と併用させることにより、その銀行カードが真正である
か否かのチェックと共にその使用者が銀行カードの真正
の所有者か否かのチェックをも行うことができる。
【0022】また、光の入射方向によって金属粉4のコ
ントラストが変化するので反射光の検出時に発光部31
の位置を変えれば、同じ認識情報部2でも異なる認識情
報を得ることができる。これにより、反射光がすべて同
じになるように偽造することは困難になるので、認識情
報部の独自性を増すことができる。なお、本実施の一形
態であるパターン認識装置においては、透過光を受光し
ていたが、これに限らず、金属粉による反射光を受光さ
せてもよい。
ントラストが変化するので反射光の検出時に発光部31
の位置を変えれば、同じ認識情報部2でも異なる認識情
報を得ることができる。これにより、反射光がすべて同
じになるように偽造することは困難になるので、認識情
報部の独自性を増すことができる。なお、本実施の一形
態であるパターン認識装置においては、透過光を受光し
ていたが、これに限らず、金属粉による反射光を受光さ
せてもよい。
【0023】また、金属粉は1種類に限らず、複数の金
属粉を混合させれば反射光に変化をもたせることができ
るので、より偽造が困難になる。さらに、基体とは異な
る色の熱可塑性樹脂のペレットを、基体を形成させる熱
可塑性樹脂のペレットおよび金属粉と共に押出機で同時
成形することにより、大理石の班紋のような模様が基体
に表出されるので、図6に示すような金属粉52による
模様と大理石の班紋のような模様53とによる複合され
た認識情報部50を基体51上に表出させることができ
る。このように、より複雑な模様を得ることができるの
で、再現することが不可能になる。
属粉を混合させれば反射光に変化をもたせることができ
るので、より偽造が困難になる。さらに、基体とは異な
る色の熱可塑性樹脂のペレットを、基体を形成させる熱
可塑性樹脂のペレットおよび金属粉と共に押出機で同時
成形することにより、大理石の班紋のような模様が基体
に表出されるので、図6に示すような金属粉52による
模様と大理石の班紋のような模様53とによる複合され
た認識情報部50を基体51上に表出させることができ
る。このように、より複雑な模様を得ることができるの
で、再現することが不可能になる。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のデータ
キャリアによれば、認識情報部に金属粉による模様が表
出されているので、人間の指紋や網膜血管などと同様に
同一の模様を得ることができない独自の認識情報とする
ことができる。これにより、偽造、複製が不可能とな
り、また、光学手段自体で照合を行なうことができるの
で、光学手段の使用者は煩わしい登録や照合操作を行な
わずに済む。
キャリアによれば、認識情報部に金属粉による模様が表
出されているので、人間の指紋や網膜血管などと同様に
同一の模様を得ることができない独自の認識情報とする
ことができる。これにより、偽造、複製が不可能とな
り、また、光学手段自体で照合を行なうことができるの
で、光学手段の使用者は煩わしい登録や照合操作を行な
わずに済む。
【図1】本発明のデータキャリアの実施の一形態を示す
図で、(a)は積層状態の説明図、(b)はA−A断面
図。
図で、(a)は積層状態の説明図、(b)はA−A断面
図。
【図2】本発明のデータキャリアの実施の一形態を示す
全体斜視図。
全体斜視図。
【図3】本発明のデータキャリアの製造工程を示す工程
図。
図。
【図4】本発明のデータキャリアをパターン認識するた
めのパターン認識装置の概略ブロック図。
めのパターン認識装置の概略ブロック図。
【図5】本発明のデータキャリアをパターン認識するた
めのパターン認識装置の詳細な構成図。
めのパターン認識装置の詳細な構成図。
【図6】本発明のデータキャリアの実施の他の形態を示
す全体斜視図。
す全体斜視図。
1…データキャリア 2、50…認識情報部 3、51…基体 4、52…金属粉 11…押出機 53…大理石の班紋のような模様
Claims (5)
- 【請求項1】使用者固有の認識情報としての認識情報部
が付与されたデータキャリアにおいて、前記認識情報部
は基体となる単色の熱可塑性樹脂のペレットおよび模様
となる金属粉が押出機で同時成形されて成ることを特徴
とするデータキャリア。 - 【請求項2】前記金属粉の大きさは0.0001〜10
mm3であることを特徴とする請求項1記載のデータキ
ャリア。 - 【請求項3】前記熱可塑性樹脂のペレットと前記金属粉
との混合比率は100:0.001〜100:20であ
ることを特徴とする請求項1記載のデータキャリア。 - 【請求項4】前記金属粉は複数の金属が混合しているこ
とを特徴とする請求項1記載のデータキャリア。 - 【請求項5】前記基体とは異なる色の熱可塑性樹脂のペ
レットを前記押出機で同時成形することにより大理石の
斑紋のような模様が前記基体に表出して成ることを特徴
とする請求項1記載のデータキャリア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8205960A JPH1044650A (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | データキャリア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8205960A JPH1044650A (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | データキャリア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1044650A true JPH1044650A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16515564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8205960A Withdrawn JPH1044650A (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | データキャリア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1044650A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007072793A1 (ja) * | 2005-12-19 | 2007-06-28 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | 真贋判別可能なカード |
WO2008143087A1 (ja) | 2007-05-14 | 2008-11-27 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | 真贋認証対象物,真贋認証チップ読取装置及び真贋判別方法 |
WO2009072387A1 (ja) | 2007-12-03 | 2009-06-11 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | 真贋証明部材 |
CN102376690A (zh) * | 2010-08-18 | 2012-03-14 | 瑞萨电子株式会社 | 电子组件和制造电子组件的方法 |
US8146808B2 (en) | 2005-12-19 | 2012-04-03 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | Card which can be authenticated by hologram chip |
-
1996
- 1996-08-05 JP JP8205960A patent/JPH1044650A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007072793A1 (ja) * | 2005-12-19 | 2007-06-28 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | 真贋判別可能なカード |
US8146808B2 (en) | 2005-12-19 | 2012-04-03 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | Card which can be authenticated by hologram chip |
US8235286B2 (en) | 2005-12-19 | 2012-08-07 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | Card capable of authentication |
US8397987B2 (en) | 2005-12-19 | 2013-03-19 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | Card which can be authenticated by hologram chip |
WO2008143087A1 (ja) | 2007-05-14 | 2008-11-27 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | 真贋認証対象物,真贋認証チップ読取装置及び真贋判別方法 |
US8408470B2 (en) | 2007-05-14 | 2013-04-02 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | Object for authentication verification, authentication verifying chip reading device and authentication judging method |
WO2009072387A1 (ja) | 2007-12-03 | 2009-06-11 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | 真贋証明部材 |
US9202328B2 (en) | 2007-12-03 | 2015-12-01 | International Frontier Technology Laboratory, Inc. | Authentication verifying method, authentication verifying member and authentication verifying member producing method |
CN102376690A (zh) * | 2010-08-18 | 2012-03-14 | 瑞萨电子株式会社 | 电子组件和制造电子组件的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |