JPH10211781A - データキャリア及びその製造方法 - Google Patents
データキャリア及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH10211781A JPH10211781A JP16471796A JP16471796A JPH10211781A JP H10211781 A JPH10211781 A JP H10211781A JP 16471796 A JP16471796 A JP 16471796A JP 16471796 A JP16471796 A JP 16471796A JP H10211781 A JPH10211781 A JP H10211781A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- data carrier
- thermoplastic resin
- marble
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2425/00—Cards, e.g. identity cards, credit cards
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】データキャリアの認識情報部に色の異なる複数
の熱可塑性樹脂のペレットを用いて大理石の斑紋のよう
な模様を形成させ、偽造、複製を防止する。 【解決手段】基体となる例えば透明の熱可塑性樹脂のペ
レットと、例えば光が透過するオレンジ色の熱可塑性樹
脂のペレットとを大理石の斑紋のような模様になるよう
に押出機に供給して、データキャリアの認識情報部を形
成させる。これにより、データキャリア1の認識情報部
2は、透明の熱可塑性樹脂から成る基体3に対して、光
が透過するオレンジ色の熱可塑性樹脂が大理石の斑紋の
ような模様4になって表出される。したがって、まった
く同一に、模様の大きさ、形状、配置を再現することは
不可能である。
の熱可塑性樹脂のペレットを用いて大理石の斑紋のよう
な模様を形成させ、偽造、複製を防止する。 【解決手段】基体となる例えば透明の熱可塑性樹脂のペ
レットと、例えば光が透過するオレンジ色の熱可塑性樹
脂のペレットとを大理石の斑紋のような模様になるよう
に押出機に供給して、データキャリアの認識情報部を形
成させる。これにより、データキャリア1の認識情報部
2は、透明の熱可塑性樹脂から成る基体3に対して、光
が透過するオレンジ色の熱可塑性樹脂が大理石の斑紋の
ような模様4になって表出される。したがって、まった
く同一に、模様の大きさ、形状、配置を再現することは
不可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はデータキャリアお
よびその製造方法に係り、特に磁気カード、ICカー
ド、メモリカード、光カード、パスポートおよび有価証
券などの偽造、複製を防止するために用いられるデータ
キャリアおよびその製造方法に関する。
よびその製造方法に係り、特に磁気カード、ICカー
ド、メモリカード、光カード、パスポートおよび有価証
券などの偽造、複製を防止するために用いられるデータ
キャリアおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、データキャリアであるカードキーなどには、模
様、形状などの認識情報部が付与されている。このカー
ドキーの認識情報部は、光を検知手段とする認識システ
ムによって、そのカードキーが真正であるか否かを確認
している。しかし、カードキーの認識情報部は人為的に
付与されるものなので、複製が可能である。
より、データキャリアであるカードキーなどには、模
様、形状などの認識情報部が付与されている。このカー
ドキーの認識情報部は、光を検知手段とする認識システ
ムによって、そのカードキーが真正であるか否かを確認
している。しかし、カードキーの認識情報部は人為的に
付与されるものなので、複製が可能である。
【0003】また、自然発生的な模様を認識情報とする
認識システムとしては、認識情報として指紋や網膜血管
の模様等の身体的特徴を用いたものがある。しかし、認
識システムによる本人であるか否かを確認するための操
作は、本人がその場で行なうことが前提となり、他の人
物に操作を委託できない不便さを持っているので、その
用途は限定されてくる。また、身体的特徴を認識情報と
して検証する認識システムによる照合操作や確認部での
登録は、使用者に心理的抵抗感を生じさせる虞があっ
た。
認識システムとしては、認識情報として指紋や網膜血管
の模様等の身体的特徴を用いたものがある。しかし、認
識システムによる本人であるか否かを確認するための操
作は、本人がその場で行なうことが前提となり、他の人
物に操作を委託できない不便さを持っているので、その
用途は限定されてくる。また、身体的特徴を認識情報と
して検証する認識システムによる照合操作や確認部での
登録は、使用者に心理的抵抗感を生じさせる虞があっ
た。
【0004】本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、認識情報部に色の異なる複数
の熱可塑性樹脂のペレットを用いて大理石の斑紋のよう
な模様を形成させることにより、偽造、複製を防止する
ことができるデータキャリアおよびその製造方法を提供
することを目的とする。
るためになされたもので、認識情報部に色の異なる複数
の熱可塑性樹脂のペレットを用いて大理石の斑紋のよう
な模様を形成させることにより、偽造、複製を防止する
ことができるデータキャリアおよびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明のデータキャリアは、使用者固有の認識情報と
しての認識情報部が付与されたデータキャリアにおい
て、認識情報部は基体となる熱可塑性樹脂のペレット
と、基体とは異なる色の熱可塑性樹脂のペレットとを同
時に押出成形することにより大理石の斑紋のような模様
が基体に表出して成るものである。
る本発明のデータキャリアは、使用者固有の認識情報と
しての認識情報部が付与されたデータキャリアにおい
て、認識情報部は基体となる熱可塑性樹脂のペレット
と、基体とは異なる色の熱可塑性樹脂のペレットとを同
時に押出成形することにより大理石の斑紋のような模様
が基体に表出して成るものである。
【0006】また、基体は透明である。また、基体は白
色である。また、大理石の斑紋のような模様は光が透過
する色彩である。このような色彩の大理石の斑紋のよう
な模様は複数の色彩を有してもよい。また、大理石の斑
紋のような模様は光が反射する色彩である。このような
色彩の大理石の斑紋のような模様は複数の色彩を有して
もよい。
色である。また、大理石の斑紋のような模様は光が透過
する色彩である。このような色彩の大理石の斑紋のよう
な模様は複数の色彩を有してもよい。また、大理石の斑
紋のような模様は光が反射する色彩である。このような
色彩の大理石の斑紋のような模様は複数の色彩を有して
もよい。
【0007】また、本発明のデータキャリアの製造方法
は、熱可塑性樹脂のペレットを押出機で混練しシートを
押出成形する第一工程と、第一工程で押出成形されたシ
ートを延伸して延伸シートにする第二工程と、第二工程
で得られた延伸シートを所定長さに切断する第三工程
と、第三工程で所定長さに切断された延伸シートに所定
の印刷を施して印刷シートにする第四工程と、第四工程
で所定の印刷が施された印刷シートを所定形状に加工す
る第五工程とから成るデータキャリアの製造方法におい
て、第一工程は基体となる熱可塑性樹脂のペレット及び
基体とは異なる色の熱可塑性樹脂のペレットが大理石の
斑紋のような模様になるように押出機に供給されるもの
である。
は、熱可塑性樹脂のペレットを押出機で混練しシートを
押出成形する第一工程と、第一工程で押出成形されたシ
ートを延伸して延伸シートにする第二工程と、第二工程
で得られた延伸シートを所定長さに切断する第三工程
と、第三工程で所定長さに切断された延伸シートに所定
の印刷を施して印刷シートにする第四工程と、第四工程
で所定の印刷が施された印刷シートを所定形状に加工す
る第五工程とから成るデータキャリアの製造方法におい
て、第一工程は基体となる熱可塑性樹脂のペレット及び
基体とは異なる色の熱可塑性樹脂のペレットが大理石の
斑紋のような模様になるように押出機に供給されるもの
である。
【0008】また、異なる色の熱可塑性樹脂のペレット
は基体となる熱可塑性樹脂のペレットに対して0.00
1〜30%の割合で押出機に供給されるものである。
は基体となる熱可塑性樹脂のペレットに対して0.00
1〜30%の割合で押出機に供給されるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデータキャリアに
ついて説明する。本発明のデータキャリアは図2に示す
ように、該データキャリアが真正であるか否かを確認す
るための認識情報部2を有している。この認識情報部2
は熱可塑性樹脂から成る基体3に対して、基体3とは異
なる色の熱可塑性樹脂が大理石の斑紋のような模様4に
表出されて成るものである。基体3は、大理石の斑紋の
ような模様4が識別しやすいように透明又は白色が好ま
しい。また、大理石の斑紋のような模様4は、後述する
パターン認識装置でパターン認識できれば光が透過する
色彩、光が反射する色彩の何れでもよい。
ついて説明する。本発明のデータキャリアは図2に示す
ように、該データキャリアが真正であるか否かを確認す
るための認識情報部2を有している。この認識情報部2
は熱可塑性樹脂から成る基体3に対して、基体3とは異
なる色の熱可塑性樹脂が大理石の斑紋のような模様4に
表出されて成るものである。基体3は、大理石の斑紋の
ような模様4が識別しやすいように透明又は白色が好ま
しい。また、大理石の斑紋のような模様4は、後述する
パターン認識装置でパターン認識できれば光が透過する
色彩、光が反射する色彩の何れでもよい。
【0010】このような認識情報部2を有するデータキ
ャリア1としては、銀行カード、テレフォンカード、ク
レジットカード、セキュリティ用ロックカード(カード
キー)、マイクロ・コンピュータ用プログラムカード、
プリペイドカード、ICカード、定期券、認識票、証明
書、パスポートなどが該当する。また、認識情報部2を
形成する基体3及び大理石の斑紋のような模様4の原料
となる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹
脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル・スチレン樹脂
(AS樹脂)、ポリメチルメタクリレート、ポリアミ
ド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、変性ポ
リフェニレンエーテル、フッ素樹脂、ポリブデン、石油
樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン等が
使用される。この際、基体3に使用される熱可塑性樹脂
と、大理石の斑紋のような模様4に使用される熱可塑性
樹脂とは異なる種類でもよいが、この組合せとしては製
品の割れなどを考慮して経験的に定められる。
ャリア1としては、銀行カード、テレフォンカード、ク
レジットカード、セキュリティ用ロックカード(カード
キー)、マイクロ・コンピュータ用プログラムカード、
プリペイドカード、ICカード、定期券、認識票、証明
書、パスポートなどが該当する。また、認識情報部2を
形成する基体3及び大理石の斑紋のような模様4の原料
となる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹
脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル・スチレン樹脂
(AS樹脂)、ポリメチルメタクリレート、ポリアミ
ド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、変性ポ
リフェニレンエーテル、フッ素樹脂、ポリブデン、石油
樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン等が
使用される。この際、基体3に使用される熱可塑性樹脂
と、大理石の斑紋のような模様4に使用される熱可塑性
樹脂とは異なる種類でもよいが、この組合せとしては製
品の割れなどを考慮して経験的に定められる。
【0011】このような認識情報部2を有するデータキ
ャリア1の製造方法は図3に示すように、熱可塑性樹脂
のペレットを押出機11で混練しシートSを押出成形す
る第一工程100と、第一工程100で押出成形された
シートSを延伸して延伸シートS′にする第二工程20
0と、第二工程200で得られた延伸シートS′を所定
長さに切断する第三工程300と、第三工程300で所
定長さに切断された延伸シートS″に所定の印刷を施し
て印刷シートPSにする第四工程400と、第四工程4
00で所定の印刷が施された印刷シートPSを所定形状
に加工する第五工程500とから成る。
ャリア1の製造方法は図3に示すように、熱可塑性樹脂
のペレットを押出機11で混練しシートSを押出成形す
る第一工程100と、第一工程100で押出成形された
シートSを延伸して延伸シートS′にする第二工程20
0と、第二工程200で得られた延伸シートS′を所定
長さに切断する第三工程300と、第三工程300で所
定長さに切断された延伸シートS″に所定の印刷を施し
て印刷シートPSにする第四工程400と、第四工程4
00で所定の印刷が施された印刷シートPSを所定形状
に加工する第五工程500とから成る。
【0012】第一工程100で使用される押出機11
は、基体3となる例えば透明の熱可塑性樹脂のペレット
を貯留するための第1ホッパ12と、例えば光が透過す
るオレンジ色(以下、「透過オレンジ色」という。)の
熱可塑性樹脂のペレットを貯留するための第2ホッパ1
3と、第1ホッパ12、第2ホッパ13から各ペレット
が供給されるシリンダ14と、シリンダ14内に配設さ
れ供給されてくる各ペレットを混練するスクリュー15
と、スクリュー15を回転駆動するスクリュー駆動部
(図示せず)とを備え、この押出機11の先端にはシー
ト状に成形するためのダイ16が固定されている。
は、基体3となる例えば透明の熱可塑性樹脂のペレット
を貯留するための第1ホッパ12と、例えば光が透過す
るオレンジ色(以下、「透過オレンジ色」という。)の
熱可塑性樹脂のペレットを貯留するための第2ホッパ1
3と、第1ホッパ12、第2ホッパ13から各ペレット
が供給されるシリンダ14と、シリンダ14内に配設さ
れ供給されてくる各ペレットを混練するスクリュー15
と、スクリュー15を回転駆動するスクリュー駆動部
(図示せず)とを備え、この押出機11の先端にはシー
ト状に成形するためのダイ16が固定されている。
【0013】第1ホッパ12、第2ホッパ13は、基体
3となる透明の熱可塑性樹脂のペレットと、透過オレン
ジ色の熱可塑性樹脂のペレットとをそれぞれ押出機11
のシリンダ14内に供給する。この際、透過オレンジ色
の熱可塑性樹脂のペレットを透明の熱可塑性樹脂のペレ
ットに対して0.001〜30%の割合でシリンダ14
内に供給することにより、透明の基体3に透過オレンジ
色から成る大理石の斑紋のような模様4を表出させるこ
とができる(図1(a))。
3となる透明の熱可塑性樹脂のペレットと、透過オレン
ジ色の熱可塑性樹脂のペレットとをそれぞれ押出機11
のシリンダ14内に供給する。この際、透過オレンジ色
の熱可塑性樹脂のペレットを透明の熱可塑性樹脂のペレ
ットに対して0.001〜30%の割合でシリンダ14
内に供給することにより、透明の基体3に透過オレンジ
色から成る大理石の斑紋のような模様4を表出させるこ
とができる(図1(a))。
【0014】この透明の基体3に表出された透過オレン
ジ色から成る大理石の斑紋のような模様4は、押出成形
による自然体流出なので、まったく同一に、模様の大き
さ、形状、配置を再現することは不可能である。第二工
程200は、第一工程100で押出成形されたシートS
をロール17によって縦横に延伸させて延伸シートS′
にする。第三工程300は、第二工程200で延伸され
た延伸シートS′をプレスカット機18で所定長さに切
断する。第四工程400は、第三工程300で所定長さ
に切断された延伸シートS″の一方の面に磁気記録させ
る磁気シートなどの印刷を、他方の面に絵柄などの印刷
をそれぞれ施して印刷シートPSにする。
ジ色から成る大理石の斑紋のような模様4は、押出成形
による自然体流出なので、まったく同一に、模様の大き
さ、形状、配置を再現することは不可能である。第二工
程200は、第一工程100で押出成形されたシートS
をロール17によって縦横に延伸させて延伸シートS′
にする。第三工程300は、第二工程200で延伸され
た延伸シートS′をプレスカット機18で所定長さに切
断する。第四工程400は、第三工程300で所定長さ
に切断された延伸シートS″の一方の面に磁気記録させ
る磁気シートなどの印刷を、他方の面に絵柄などの印刷
をそれぞれ施して印刷シートPSにする。
【0015】第五工程500は、第四工程400で絵柄
などの印刷が施された印刷シートPSを裁断機19で所
定幅に裁断し、この所定幅に裁断された印刷シートP
S′をプレス機20でプレス加工してプリペイドカー
ド、銀行カードなどの所定形状のカード(データキャリ
ア)1にする。なお、第五工程500においては、デー
タキャリア1の読み取り方向X(図2)に対して、透明
の基体3に表出された透過オレンジ色から成る大理石の
斑紋のような模様4の樹脂流れ方向が交錯するようにプ
レス加工する。これにより、バーコードのような機能を
持たせることが可能になる。
などの印刷が施された印刷シートPSを裁断機19で所
定幅に裁断し、この所定幅に裁断された印刷シートP
S′をプレス機20でプレス加工してプリペイドカー
ド、銀行カードなどの所定形状のカード(データキャリ
ア)1にする。なお、第五工程500においては、デー
タキャリア1の読み取り方向X(図2)に対して、透明
の基体3に表出された透過オレンジ色から成る大理石の
斑紋のような模様4の樹脂流れ方向が交錯するようにプ
レス加工する。これにより、バーコードのような機能を
持たせることが可能になる。
【0016】このように形成されたデータキャリア1を
具体的に説明すると図1(a)、(b)に示すように、
透過オレンジ色から成る大理石の斑紋のような模様4が
表出された透明の基体3(ステップ101)の表面3a
に該基体3の特定部分、即ち認識情報部2のみを残して
絵柄などが描かれた柄シート5が印刷され(ステップ1
02)、裏面3bに表面3aと同様に該基体3の認識情
報部2のみを残して磁気シート6、防護シート7が印刷
されている(ステップ103)。これにより、光学手段
であるパターン認識装置によって認識情報部2をパター
ン認識することができる。
具体的に説明すると図1(a)、(b)に示すように、
透過オレンジ色から成る大理石の斑紋のような模様4が
表出された透明の基体3(ステップ101)の表面3a
に該基体3の特定部分、即ち認識情報部2のみを残して
絵柄などが描かれた柄シート5が印刷され(ステップ1
02)、裏面3bに表面3aと同様に該基体3の認識情
報部2のみを残して磁気シート6、防護シート7が印刷
されている(ステップ103)。これにより、光学手段
であるパターン認識装置によって認識情報部2をパター
ン認識することができる。
【0017】このようなデータキャリア1をパターン認
識するパターン認識装置について以下説明する。パター
ン認識装置は図4に示すように、主に、対象パターン入
力部21、対象パターン判定部22及び制御部23から
構成されている。対象パターン入力部21は対象物であ
るデータキャリア1の認識情報部2をアナログ信号又は
デジタル信号に変換するために、モノクロカメラ、カラ
ーカメラ、ハイビジョンカメラ、CCDラインセンサ
(CCDリニアセンサ)、VTRカメラ、及びフォトダ
イオード、フォトトランジスタ、光電子増倍管などの各
種センサが使用される。また、認識情報部のコントラス
トを増大させるための直接光、拡散光、反射光などの光
を認識情報部に照射するために、レーザ光線、LED、
一般的ランプ(ハロゲンランプ、白熱灯など)、冷陰極
管、熱陰極管などが使用される。
識するパターン認識装置について以下説明する。パター
ン認識装置は図4に示すように、主に、対象パターン入
力部21、対象パターン判定部22及び制御部23から
構成されている。対象パターン入力部21は対象物であ
るデータキャリア1の認識情報部2をアナログ信号又は
デジタル信号に変換するために、モノクロカメラ、カラ
ーカメラ、ハイビジョンカメラ、CCDラインセンサ
(CCDリニアセンサ)、VTRカメラ、及びフォトダ
イオード、フォトトランジスタ、光電子増倍管などの各
種センサが使用される。また、認識情報部のコントラス
トを増大させるための直接光、拡散光、反射光などの光
を認識情報部に照射するために、レーザ光線、LED、
一般的ランプ(ハロゲンランプ、白熱灯など)、冷陰極
管、熱陰極管などが使用される。
【0018】対象パターン判定部22は、対象パターン
入力部21から制御部23を介して入力されたパターン
データを予め登録された登録パターンデータと比較し
て、ある段階まで一致している場合には制御部23にパ
ターン一致の判定データを、また、ある段階まで一致し
ていない場合には制御部23にパターン不一致の判定デ
ータを出力するものである。
入力部21から制御部23を介して入力されたパターン
データを予め登録された登録パターンデータと比較し
て、ある段階まで一致している場合には制御部23にパ
ターン一致の判定データを、また、ある段階まで一致し
ていない場合には制御部23にパターン不一致の判定デ
ータを出力するものである。
【0019】制御部23は、対象パターン入力部21や
対象パターン判定部22を制御するものである。このよ
うな、制御部23や対象パターン判定部22はCPUに
よって制御される。上述のようなパターン認識装置は具
体的には図5に示すように、データキャリア1の認識情
報部2に光を照射する発光部31と、透過オレンジ色か
ら成る大理石の斑紋のような模様4が表出された透明の
基体3の一部である認識情報部2を透過した光を受光
し、この透過した光の強度に応じたパターン強度データ
d1を出力する受光センサ32と、パターン強度データ
d1を予め登録された認識情報部2の登録パターン強度
データd2と比較して、ある段階まで一致していれば強
度一致の判定信号d3を出力する対象パターン強度判定
部33と、発光部31、受光センサ32及び対象パター
ン強度判定部33などを制御する制御部34とを備えて
いる。また、データキャリア1が所定位置に挿入された
ことにより確認信号d5を制御部34に出力するトリガ
スイッチ35も設けられている。
対象パターン判定部22を制御するものである。このよ
うな、制御部23や対象パターン判定部22はCPUに
よって制御される。上述のようなパターン認識装置は具
体的には図5に示すように、データキャリア1の認識情
報部2に光を照射する発光部31と、透過オレンジ色か
ら成る大理石の斑紋のような模様4が表出された透明の
基体3の一部である認識情報部2を透過した光を受光
し、この透過した光の強度に応じたパターン強度データ
d1を出力する受光センサ32と、パターン強度データ
d1を予め登録された認識情報部2の登録パターン強度
データd2と比較して、ある段階まで一致していれば強
度一致の判定信号d3を出力する対象パターン強度判定
部33と、発光部31、受光センサ32及び対象パター
ン強度判定部33などを制御する制御部34とを備えて
いる。また、データキャリア1が所定位置に挿入された
ことにより確認信号d5を制御部34に出力するトリガ
スイッチ35も設けられている。
【0020】なお、図示していないが、データキャリア
1に印刷されている磁気シート6を読み取るための磁気
リーダも装置内に設けられている。このように構成され
たパターン認識装置30が、例えばデータキャリアであ
る銀行カード1′が真正であるか否かを確認するために
自動現金支払機に使用されている場合には、銀行カード
1′が自動現金支払機のカード挿入口の所定位置に挿入
されるとトリガスイッチ35が検知し、その検知信号d
5を制御部34へ出力する。制御部34はこの検知信号
d5が入力すると発光部31を点灯させる。発光部31
からの光は、銀行カード1′の透過オレンジ色から成る
大理石の斑紋のような模様4が表出された透明の基体3
の一部である認識情報部2を透過するので、その透過光
が受光センサ32に受光される。受光センサ32はその
透過光に応じたパターン強度データd1を出力する。そ
して、制御部34はこのパターン強度データd1を対象
パターン強度判定部33に入力させる。この段階で、制
御部34は発光部31を消灯させる。
1に印刷されている磁気シート6を読み取るための磁気
リーダも装置内に設けられている。このように構成され
たパターン認識装置30が、例えばデータキャリアであ
る銀行カード1′が真正であるか否かを確認するために
自動現金支払機に使用されている場合には、銀行カード
1′が自動現金支払機のカード挿入口の所定位置に挿入
されるとトリガスイッチ35が検知し、その検知信号d
5を制御部34へ出力する。制御部34はこの検知信号
d5が入力すると発光部31を点灯させる。発光部31
からの光は、銀行カード1′の透過オレンジ色から成る
大理石の斑紋のような模様4が表出された透明の基体3
の一部である認識情報部2を透過するので、その透過光
が受光センサ32に受光される。受光センサ32はその
透過光に応じたパターン強度データd1を出力する。そ
して、制御部34はこのパターン強度データd1を対象
パターン強度判定部33に入力させる。この段階で、制
御部34は発光部31を消灯させる。
【0021】対象パターン強度判定部33は、パターン
強度データd1と予め登録された認識情報部2の登録パ
ターン強度データd2とを比較し、ある段階まで一致し
ていれば強度一致の判定信号d3を制御部34に出力す
る。また、ある段階まで一致していなければ強度不一致
の判定信号d4を制御部34に出力する。制御部34は
対象パターン強度判定部33から強度一致の判定信号d
3が入力されると、現金支払操作が出来るように支払機
を制御し、強度不一致の判定信号d4が入力されると、
再度、上述の動作を繰り返す。この際、再確認動作が一
定回数を超えた場合には、制御部34は現金支払操作が
できないように支払機を制御する。この際、銀行カード
1′の磁気シート6に預金番号、暗証番号が記録されて
いれば、透過オレンジ色から成る大理石の斑紋のような
模様4が表出された透明の基体3の一部である認識情報
部2と併用させることにより、その銀行カードが真正で
あるか否かのチェックと共にその使用者が銀行カードの
真正の所有者か否かのチェックをも行うことができる。
強度データd1と予め登録された認識情報部2の登録パ
ターン強度データd2とを比較し、ある段階まで一致し
ていれば強度一致の判定信号d3を制御部34に出力す
る。また、ある段階まで一致していなければ強度不一致
の判定信号d4を制御部34に出力する。制御部34は
対象パターン強度判定部33から強度一致の判定信号d
3が入力されると、現金支払操作が出来るように支払機
を制御し、強度不一致の判定信号d4が入力されると、
再度、上述の動作を繰り返す。この際、再確認動作が一
定回数を超えた場合には、制御部34は現金支払操作が
できないように支払機を制御する。この際、銀行カード
1′の磁気シート6に預金番号、暗証番号が記録されて
いれば、透過オレンジ色から成る大理石の斑紋のような
模様4が表出された透明の基体3の一部である認識情報
部2と併用させることにより、その銀行カードが真正で
あるか否かのチェックと共にその使用者が銀行カードの
真正の所有者か否かのチェックをも行うことができる。
【0022】なお、本実施の一形態であるパターン認識
装置においては、透過光を受光していたが、これに限ら
ず、反射光を受光させてもよい。この反射光を使用する
場合は、認識情報部の基体を白色に、大理石の斑紋のよ
うな模様を光が反射する色彩にすることにより、識別精
度の優れたパターン認識を行うことができる。また、本
実施の一形態においては、認識情報部の大理石の斑紋の
ような模様を透過オレンジ色にしていたが、これに限ら
ず、認識情報部の基体の色として好ましい透明や白色に
対して、パターン認識装置が識別することができればど
のような色でもよい。また、大理石の斑紋のような模様
は1色に限らず複数の色でもよく、これにより、大理石
の斑紋のような模様だけではなく複数の色も認識情報と
して利用することができるので、認識情報の独自性を高
めることができる。即ち、カラーセンサによって色識別
することにより、種々の認識情報を得られる。
装置においては、透過光を受光していたが、これに限ら
ず、反射光を受光させてもよい。この反射光を使用する
場合は、認識情報部の基体を白色に、大理石の斑紋のよ
うな模様を光が反射する色彩にすることにより、識別精
度の優れたパターン認識を行うことができる。また、本
実施の一形態においては、認識情報部の大理石の斑紋の
ような模様を透過オレンジ色にしていたが、これに限ら
ず、認識情報部の基体の色として好ましい透明や白色に
対して、パターン認識装置が識別することができればど
のような色でもよい。また、大理石の斑紋のような模様
は1色に限らず複数の色でもよく、これにより、大理石
の斑紋のような模様だけではなく複数の色も認識情報と
して利用することができるので、認識情報の独自性を高
めることができる。即ち、カラーセンサによって色識別
することにより、種々の認識情報を得られる。
【0023】さらに、データキャリア1の予め定められ
た検出位置を、パターン認識装置30の受光センサ32
で検出させるために、データキャリア1にマーキングポ
イント8を設けてもよい(図5)。このマーキングポイ
ント8としては、穴、凹部または凸部を挙げることがで
きる。この穴、凹部、凸部はプレス等の機械加工で設け
たり、また、凹部、凸部をエッチング処理で設けてもよ
い。このように設けられたマーキングポイント8が受光
センサ32で検出されると、パターン認識装置30の制
御部34は予め登録された隠れコードにより、マーキン
グポイント8の位置を基準にして受光センサ32でデー
タキャリア1の所定検出位置を検出させる。これによ
り、認識情報部2の大理石の斑紋のような模様4を正確
に検出することができる。
た検出位置を、パターン認識装置30の受光センサ32
で検出させるために、データキャリア1にマーキングポ
イント8を設けてもよい(図5)。このマーキングポイ
ント8としては、穴、凹部または凸部を挙げることがで
きる。この穴、凹部、凸部はプレス等の機械加工で設け
たり、また、凹部、凸部をエッチング処理で設けてもよ
い。このように設けられたマーキングポイント8が受光
センサ32で検出されると、パターン認識装置30の制
御部34は予め登録された隠れコードにより、マーキン
グポイント8の位置を基準にして受光センサ32でデー
タキャリア1の所定検出位置を検出させる。これによ
り、認識情報部2の大理石の斑紋のような模様4を正確
に検出することができる。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のデータ
キャリア及びその製造方法によれば、認識情報部に大理
石の斑紋のような模様が表出されているので、人間の指
紋や網膜血管などと同様に同一の模様を得ることができ
ない独自の認識情報とすることができる。これにより、
偽造、複製が不可能となり、また、光学手段自体で照合
を行なうことができるので、光学手段の使用者は煩わし
い登録や照合操作を行なわずに済む。
キャリア及びその製造方法によれば、認識情報部に大理
石の斑紋のような模様が表出されているので、人間の指
紋や網膜血管などと同様に同一の模様を得ることができ
ない独自の認識情報とすることができる。これにより、
偽造、複製が不可能となり、また、光学手段自体で照合
を行なうことができるので、光学手段の使用者は煩わし
い登録や照合操作を行なわずに済む。
【図1】本発明のデータキャリアの実施の一形態を示す
図で、(a)は積層状態の説明図、(b)はA−A断面
図。
図で、(a)は積層状態の説明図、(b)はA−A断面
図。
【図2】本発明のデータキャリアの実施の一形態を示す
全体斜視図。
全体斜視図。
【図3】本発明のデータキャリアの製造工程を示す工程
図。
図。
【図4】本発明のデータキャリアをパターン認識するた
めのパターン認識装置の概略ブロック図。
めのパターン認識装置の概略ブロック図。
【図5】本発明のデータキャリアをパターン認識するた
めのパターン認識装置の詳細な構成図。
めのパターン認識装置の詳細な構成図。
1…データキャリア 2…認識情報部 3…基体 4…大理石の斑紋のような模様 11…押出機 100…第一工程 200…第二工程 300…第三工程 400…第四工程 500…第五工程 S…シート S′…延長シート S″…切断された延長シート PS…印刷シート
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/00 B32B 27/00 G G06K 17/00 G06K 17/00 S 19/077 19/00 K // B29K 101:12 105:32
Claims (8)
- 【請求項1】使用者固有の認識情報としての認識情報部
が付与されたデータキャリアにおいて、前記認識情報部
は基体となる熱可塑性樹脂のペレットと、前記基体とは
異なる色の熱可塑性樹脂のペレットとを同時に押出成形
することにより大理石の斑紋のような模様が前記基体に
表出して成ることを特徴とするデータキャリア。 - 【請求項2】前記基体は透明であることを特徴とする請
求項1記載のデータキャリア。 - 【請求項3】前記基体は白色であることを特徴とする請
求項1記載のデータキャリア。 - 【請求項4】前記大理石の斑紋のような模様は光が透過
する色彩であることを特徴とする請求項1記載のデータ
キャリア。 - 【請求項5】前記大理石の斑紋のような模様は光が反射
する色彩であることを特徴とする請求項1記載のデータ
キャリア。 - 【請求項6】前記大理石の斑紋のような模様は複数の色
彩を有することを特徴とする請求項4または5記載のデ
ータキャリア。 - 【請求項7】熱可塑性樹脂のペレットを押出機で混練し
シートを押出成形する第一工程と、前記第一工程で押出
成形された前記シートを延伸して延伸シートにする第二
工程と、前記第二工程で得られた前記延伸シートを所定
長さに切断する第三工程と、前記第三工程で前記所定長
さに切断された前記延伸シートに所定の印刷を施して印
刷シートにする第四工程と、前記第四工程で所定の印刷
が施された前記印刷シートを所定形状に加工する第五工
程とから成るデータキャリアの製造方法において、前記
第一工程は基体となる熱可塑性樹脂のペレット及び前記
基体とは異なる色の熱可塑性樹脂のペレットが大理石の
斑紋のような模様になるように押出機に供給されること
を特徴とするデータキャリアの製造方法。 - 【請求項8】前記異なる色の熱可塑性樹脂のペレットは
前記基体となる熱可塑性樹脂のペレットに対して0.0
01〜30%の割合で前記押出機に供給されることを特
徴とする請求項7記載のデータキャリアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16471796A JPH10211781A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | データキャリア及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16471796A JPH10211781A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | データキャリア及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10211781A true JPH10211781A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=15798559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16471796A Withdrawn JPH10211781A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | データキャリア及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10211781A (ja) |
-
1996
- 1996-06-25 JP JP16471796A patent/JPH10211781A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030902 |