JPH1044032A - 回転加工制御方法 - Google Patents

回転加工制御方法

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JPH1044032A
JPH1044032A JP20465196A JP20465196A JPH1044032A JP H1044032 A JPH1044032 A JP H1044032A JP 20465196 A JP20465196 A JP 20465196A JP 20465196 A JP20465196 A JP 20465196A JP H1044032 A JPH1044032 A JP H1044032A
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JP
Japan
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axis
displacement
main shaft
electromagnet
radial
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Application number
JP20465196A
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English (en)
Inventor
Ataru Ichikawa
中 市川
Takashi Suganuma
隆司 菅沼
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に最適な修正力発生方向および最適な軸変
位修正力でワーク2の形状修正を行うようにする。 【解決手段】 ワーク2の内面研削加工中の砥石3の実
質切り込み方向は接線研削抵抗により変化する。このた
め、形状修正制御装置33で、X軸変位信号、Y軸変位
信号、X軸電磁石電流信号およびY軸電磁石電流信号か
ら砥石3の研削方向の接線研削抵抗を演算し、その接線
研削抵抗から砥石3の実質切り込み方向を演算し、この
実質切り込み方向を基にして各制御軸のFx、Fy、R
x、Ry軸ラジアル電磁石への励磁電流を変化させる。
このようにFx、Fy、Rx、Ry軸ラジアル電磁石へ
の励磁電流が変化することにより発生する、Fx、F
y、Rx、Ry軸変位修正力の修正力発生方向が変化し
て、常に最適な修正力発生方向および最適な軸変位修正
力でワーク2の形状修正が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転工具を用い
る加工において被加工物の形状測定機能と形状修正機能
とを具備した磁気軸受スピンドルを用い、加工の精度の
向上を図るための加工制御方法を実現するための回転加
工制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、主軸に回転工具(例えば砥
石)を取り付けて、被加工物の円筒内面を研削加工する
内面研削盤として、特開昭62−166955号公報に
記載された技術がある。この従来の技術は、研削加工時
の砥石軸の撓み等により被加工物の円筒内面形状が奥に
行くに従って小径となるテーパ状となり、円筒度が低下
するため、砥石軸の撓む場所から奥の研削加工は砥石軸
に所定角度の傾斜を持たせて行うようにしたものであ
る。
【0003】ところが、その所定角度の傾斜を形成する
際の微小角度調整が困難であるため、主軸の姿勢制御が
可能で、被加工物の形状測定、被加工物の形状修正をイ
ンプロセス(加工作業中)に行うことが可能な磁気軸受
スピンドルを用いた回転加工装置が実用化されつつあ
る。
【0004】ここで、磁気軸受スピンドルを用いた回転
加工装置としては、特開平1−240267号公報、特
開平1−234161号公報に記載されているものが知
られている。これらの回転加工装置は、主軸に回転工具
(例えば砥石)を取り付けて、被加工物の加工面(例え
ば円筒内面)を研削加工するもので、主軸が非接触で軸
支持されていることから高速回転性に優れると共に、主
軸が径方向あるいは軸方向に変位可能であることから、
その主軸の変位を利用した被加工物の形状測定機構およ
び形状修正機能を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の磁気
軸受スピンドルを用いた回転加工装置においては、修正
力発生方向が切り込みテーブルの動作方向で決定される
切り込み方向と同一であるため、砥石切れ味や被加工物
の表面状態等により変化する接線方向の研削抵抗(接線
抵抗)により砥石が接線方向に変位することにより、最
も効果的な実質切り込み方向が変化することに対応でき
ないという問題が生じている。
【0006】また、従来の磁気軸受スピンドルを用いた
回転加工装置においては、磁気軸受スピンドルの主軸の
移動方向(修正力発生方向)について、切り込み方向に
限定されているか、もしくは記載されていない。したが
って、回転工具が実際に切り込んでいる実質切り込み方
向は、研削方向の接線研削抵抗、法線研削抵抗やクイル
(回転工具取付治具)の撓みによって変化し、テーブル
の動作方向で決定される切り込み方向と必ずしも一致せ
ず、切り込み方向の制御を行わない場合、演算された軸
変位修正力と実際の軸変位修正力とに誤差が生じること
により、被加工物の形状修正効果にばらつきが生じると
いう問題が生じている。
【0007】
【発明の目的】この発明は、常に最適な修正力発生方向
および最適な軸変位修正力で被加工物の形状修正を行う
ことができることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、主軸の横軸変位、主軸の縦軸変位および横軸ラ
ジアル電磁石と縦軸ラジアル電磁石との各々に流れる制
御電流に基づいて、回転工具の研削方向の接線研削抵抗
および法線研削抵抗を求め、その接線研削抵抗および法
線研削抵抗から回転工具の実質切り込み方向を求め、そ
の実質切り込み方向から軸変位修正力と修正力発生方向
とを求め、軸変位修正力と修正力発生方向とから求めた
横軸変位修正力と縦軸変位修正力との軸変位分配比から
横軸ラジアル電磁石と縦軸ラジアル電磁石との各々に流
す励磁電流を変化させることにより、常に最適な修正力
発生方向で、且つ常に最適な軸変位修正力で被加工物の
形状修正を行うことができるという効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔実施例の構成〕図1ないし図8はこの発明の実施例を
示したもので、図1は内面研削盤の全体構成を示した図
である。
【0010】内面研削盤1は、工作機械(回転加工装
置)であって、ワーク(被加工物)2の円筒内周面を研
削するための砥石(回転工具)3を回転支持する磁気軸
受スピンドル4と、この磁気軸受スピンドル4を制御し
て効果的な形状修正動作をさせる回転加工制御装置5と
を備える。
【0011】次に、磁気軸受スピンドル4を図1ないし
図4に基づいて説明する。ここで、図2は主軸と5本の
制御軸との関係を示した図で、図3は主軸の前端側と2
本の制御軸との関係を示した図で、図4は主軸の後端側
と2本の制御軸との関係を示した図である。
【0012】磁気軸受スピンドル4は、外周にフランジ
部6を有する主軸7、この主軸7の両端外周部に配置さ
れて、主軸7を浮上させて軸支する磁気軸受8、主軸7
を回転駆動するアクチュエータとしての高周波モータ9
等より構成されている。主軸7の先端には、主軸7と同
軸に回転工具取付治具(クイル)10が設けられ、この
クイル10の先端に砥石3が取り付けられている。な
お、主軸7は、磁気軸受8の通電が遮断されて磁気浮上
力が消失した時に、図示しない保護ベアリングによって
軸支される。
【0013】ここで、磁気軸受スピンドル4の磁気軸受
8は、図2ないし図4に示したように、5本の制御軸を
有しており、各制御軸毎に軸位置修正力発生用電磁石と
してのFx、Fy、Rx、Ry軸ラジアル電磁石11〜
14およびZ軸アキシャル電磁石15と軸変位検出用セ
ンサとしてのFx、Fy、Rx、Ry、Z軸変位センサ
16〜20とを具備している。
【0014】Fx軸ラジアル電磁石(横軸ラジアル電磁
石)11およびFy軸ラジアル電磁石(縦軸ラジアル電
磁石)12は、主軸7の前端側(砥石軸側)の外周に直
交するように配され、励磁電流の大きさに応じて磁力が
変化する。Rx軸ラジアル電磁石(横軸ラジアル電磁
石)13およびRy軸ラジアル電磁石(縦軸ラジアル電
磁石)14は、主軸7の後端側の外周に直交するように
配され、励磁電流の大きさに応じて磁力が変化する。
【0015】Z軸アキシャル電磁石15は、主軸7のフ
ランジ部6を介して主軸7の軸方向の変位を規制するも
ので、励磁電流の大きさに応じて磁力が変化する。した
がって、各Fx、Fy、Rx、Ry軸ラジアル電磁石1
1〜14およびZ軸アキシャル電磁石15の励磁電流を
制御することにより、主軸7を偏らせて軸支することが
できる。
【0016】Fx軸変位センサ16は、本発明の横軸ラ
ジアルセンサであって、磁気軸受スピンドル4の主軸7
の前端側の半径方向(制御軸Fx方向)の軸変位を検出
する横軸位置変位検出手段で、主軸7の前端側の外周面
に対向して設置されている。Fy軸変位センサ17は、
本発明の縦軸ラジアルセンサであって、主軸7の前端側
の半径方向(制御軸Fy方向)の軸変位を検出する縦軸
位置変位検出手段で、Fx軸変位センサ16の設置位置
に対して直交する位置に設置され、且つ主軸7の前端側
の外周面に設置されている。
【0017】Rx軸変位センサ18は、本発明の横軸ラ
ジアルセンサであって、主軸7の後端側の半径方向(制
御軸Rx方向)の軸変位を検出する横軸位置変位検出手
段で、主軸7の後端側の外周面に設置されている。Ry
軸変位センサ19は、本発明の縦軸ラジアルセンサであ
って、主軸7の後端側の半径方向(制御軸Ry方向)の
軸変位を検出する縦軸位置変位検出手段で、主軸7の前
端側においてFx軸変位センサ16の設置位置に対して
直交する位置に設置され、且つ主軸7の後端側の外周面
に設置されている。Z軸変位センサ20は、主軸7の軸
方向(制御軸Z方向)の軸変位を検出する軸位置変位検
出手段で、主軸の軸方向の後端面に設置されている。
【0018】また、磁気軸受スピンドル4は、切り込み
テーブル21上に固定支持され、切り込みテーブル21
はオシレーションテーブル22に対して磁気軸受スピン
ドル4の切り込み方向に移動可能に設けられている。そ
して、オシレーションテーブル22はベッドフレーム2
3に対して磁気軸受スピンドル4の軸方向に移動可能に
設けられている。したがって、ベッドフレーム23に対
して切り込みテーブル21とオシレーションテーブル2
2とを移動させることによりワーク2と砥石3との相対
位置が変化する。
【0019】ベッドフレーム23の端部には、ワーク2
を掴むチャック装置24、このチャック装置24に連結
したワーク軸25、このワーク軸25を回転支持するワ
ーク軸スピンドル26を備えたワークテーブル27が載
置されている。なお、ベッドフレーム23にオシレーシ
ョンテーブル22の位置を検出するテーブル位置検出手
段としてのオシレーション検出センサを設けても良い。
【0020】次に、回転加工制御装置5を図1ないし図
5に基づいて説明する。ここで、図5は回転加工制御装
置5を示した図である。回転加工制御装置5は、研削盤
制御装置31、磁気軸受浮上制御装置32および形状修
正制御装置33等を有し、それら自体はCPU、RO
M、RAMを内蔵したマイクロコンピュータである。
【0021】研削盤制御装置31は、図1および図5に
示したように、ワーク2の目標形状に応じて、切り込み
テーブル21を駆動するモータ(アクチュエータ)3
4、およびオシレーションテーブル22を駆動するモー
タ(アクチュエータ)35を制御する。なお、研削盤制
御装置31は、オシレーションテーブル22が1往復
(例えば0.5秒毎〜2秒毎)するとオシレート同期信
号を形状修正制御装置33に出力する。
【0022】磁気軸受浮上制御装置32は、図5に示し
たように、Fx軸変位センサ16およびRx軸変位セン
サ18から入力されるX軸変位信号(センサ信号)によ
り主軸7のX軸位置を検出するセンサ回路36a、X軸
位置に対して適切な制御指令値を作成する制御回路36
b、および制御指令値に従ってFx、Rx軸ラジアル電
磁石11、13の各々に励磁電流(制御電流)を流す電
力増幅回路36cを有している。
【0023】また、磁気軸受浮上制御装置32は、Fy
軸変位センサ17およびRy軸変位センサ19から入力
されるY軸変位信号(センサ信号)により主軸7のY軸
位置を検出するセンサ回路37a、Y軸位置に対して適
切な制御指令値を作成する制御回路37b、および制御
指令値に従ってFy、Ry軸ラジアル電磁石12、14
の各々に励磁電流(制御電流)を流す電力増幅回路37
cを有している。
【0024】そして、磁気軸受浮上制御装置32は、Z
軸変位センサ20から入力されるZ軸変位信号(センサ
信号)により主軸7のZ軸位置を検出するセンサ回路3
8a、Z軸位置に対して適切な制御指令値を作成する制
御回路38b、および制御指令値に従ってZ軸アキシャ
ル電磁石15の各々に励磁電流(制御電流)を流す電力
増幅回路38cからなる。
【0025】形状修正制御装置33は、図5に示したよ
うに、A/D変換器41a〜41d、テーパ値演算回路
42、切り込み方向演算回路43、修正力演算回路4
4、X軸修正力発生回路45aおよびY軸修正力発生回
路45bからなる。A/D変換器41a、41bは、ア
ナログ信号であるセンサ信号をデジタル信号に変換する
変換手段である。A/D変換器41c、41dは、アナ
ログ信号である電磁石電流信号をデジタル信号に変換す
る変換手段である。
【0026】テーパ値演算回路42は、研削盤制御装置
31から出力されるオシレート同期信号に同期してセン
サ信号、電磁石電流信号を取り込み、これらよりワーク
2のテーパ値を測定する加工形状測定手段である。切り
込み方向演算回路43は、センサ信号、電磁石電流信号
を取り込み、これらより砥石3の研削方向の接線研削抵
抗を演算し、その接線研削抵抗より砥石3の実質切り込
み方向を演算する切り込み方向演算手段である。
【0027】修正力演算回路44は、研削盤制御装置3
1から出力されるオシレート同期信号に同期してテーパ
値と実質切り込み方向より軸変位修正力の大きさと修正
力発生方向とを演算し、それらの軸変位修正力と修正力
発生方向とからX軸変位修正力とY軸変位修正力との軸
変位分配比を演算する修正力演算手段である。
【0028】X軸修正力発生回路45aは、研削盤制御
装置31から出力されるオシレート同期信号に同期して
軸変位分配比よりFx、Rx軸ラジアル電磁石11、1
3の各々に励磁電流(X軸変位修正力)を発生する励磁
電流調整手段である。Y軸修正力発生回路45bは、研
削盤制御装置31から出力されるオシレート同期信号に
同期して軸変位分配比よりFy、Ry軸ラジアル電磁石
12、14の各々に励磁電流(Y軸変位修正力)を発生
させる励磁電流調整手段である。
【0029】〔実施例の回転加工制御方法〕次に、この
実施例の回転加工制御装置5の回転加工制御方法を図1
ないし図8に基づいて簡単に説明する。
【0030】先ず、ワーク2の目標形状に応じて、切り
込みテーブル21およびオシレーションテーブル22を
動かし、磁気軸受スピンドル4およびワーク軸スピンド
ル26の作動を開始させて、ワーク2の内面研削を開始
する。
【0031】そして、磁気軸受浮上制御装置32では、
センサ回路36aより出力されたX軸変位信号(センサ
信号)、およびセンサ回路37aより出力されたY軸変
位信号(センサ信号)は、A/D変換器41a、41b
にてデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信
号はテーパ値演算回路42および切り込み方向演算回路
43にそれぞれ入力される。
【0032】また、制御回路36bより出力されるX軸
電磁石電流信号、および制御回路37bより出力される
Y軸電磁石電流信号は、A/D変換器41c、41dに
てデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号
はテーパ値演算回路42および切り込み方向演算回路4
3にそれぞれ入力される。
【0033】次に、テーパ値演算回路42では、X軸変
位信号、Y軸変位信号、X軸電磁石電流信号およびY軸
電磁石電流信号を基にしてワーク2のテーパ値を測定す
る。本実施例では、円筒状のワーク2の内周面入口と奥
のデータより内周面のテーパ値を演算する。
【0034】次に、切り込み方向演算回路43では、X
軸変位信号、Y軸変位信号、X軸電磁石電流信号および
Y軸電磁石電流信号から下記の方法で研削方向の接線研
削抵抗を求め、図6に示したように、その接線研削抵抗
から砥石3の実質切り込み方向を演算する。
【0035】ここで、接線研削抵抗は以下の方法で算出
する。図7において、X、Yは研削盤の座標、x、yは
磁気軸受8の座標とし、磁気軸受スピンドル4は、X軸
+方向へ切り込んでいく。今、砥石3の実質切り込み方
向をOAとし、その時のXx軸、Yy軸のセンサ信号の
値をx1 、y1 とすると、砥石作用面に垂直な方向の法
線研削抵抗は下記の数1の式で表される。
【数1】
【0036】また、OAは接線研削抵抗が0の場合、X
軸上にあり、接線研削抵抗により方向が変化すると考え
ると、OAとX軸との成す角度をθとし、X軸上にOA
と同様の長さのOBをとり、BからOAへ下ろした垂線
の交点をCとした場合、接線研削抵抗はBCとなる。よ
って、角度θは下記の数2の式となり、長さOBは下記
の数3の式となる。
【数2】
【数3】
【0037】よって、上記の数2の式および数3の式よ
り、接線研削抵抗は下記の数4の式で表される。
【数4】 ここで、図8は内面研削加工(荒加工、仕上げ加工)中
の法線研削抵抗および接線研削抵抗を示したタイムチャ
ートである。
【0038】次に、テーパ値演算回路42で演算された
テーパ値と切り込み方向演算回路43で演算された実質
切り込み方向は、修正力演算回路44に入力される。修
正力演算回路44では、ワーク2のテーパ値と予め設定
されたワーク2の目標形状との比較結果、および実質切
り込み方向とから軸変位修正力と修正力発生方向とを演
算し、それらの軸変位修正力と修正力発生方向とからX
軸変位修正力とY軸変位修正力との軸変位分配比を演算
し、X軸修正力発生回路45aおよびY軸修正力発生回
路45bに出力する。
【0039】次に、X軸修正力発生回路45aでは、研
削盤制御装置31より発生されるオシレート同期信号に
同期して、X軸変位修正力に応じた制御軸Fx、Rxの
軸変位修正力信号を磁気軸受浮上制御装置32の電力増
幅回路36cへ出力する。また、Y軸修正力発生回路4
5bでは、研削盤制御装置31より発生されるオシレー
ト同期信号に同期して、Y軸変位修正力に応じた制御軸
Fy、Ryの軸変位修正力信号を磁気軸受浮上制御装置
32の電力増幅回路37cへ出力する。
【0040】次に、電力増幅回路36c、37cは、実
質切り込み方向に応じた各軸変位修正力信号に基づい
て、各制御軸のFx、Fy、Rx、Ry軸ラジアル電磁
石11〜14への励磁電流が調整される。そして、上記
の作動を1オシレーションごとに繰り返すことにより、
1オシレーション毎にワーク2の形状修正が行われるこ
とになる。したがって、テーパ値、砥石3の実質切り込
み方向の検出、軸変位修正力の演算、軸変位修正力の発
生は、研削盤制御装置31より発生されるオシレート同
期信号に同期して作動する。このため、ワーク2の内面
研削加工がインプロセスで制御される。
【0041】〔実施例の効果〕以上のように、ワーク2
の内面研削加工中の砥石3の実質切り込み方向は接線研
削抵抗により変化する。このため、X軸変位信号、Y軸
変位信号、X軸電磁石電流信号およびY軸電磁石電流信
号から接線研削抵抗を求め、その接線研削抵抗から砥石
3の実質切り込み方向を求め、この実質切り込み方向を
基にして各制御軸のFx、Fy、Rx、Ry軸ラジアル
電磁石11〜14への励磁電流を変化させている。
【0042】したがって、演算された軸変位修正力と実
際の軸変位修正力との間に誤差が生じることはない。よ
って、Fx、Fy、Rx、Ry軸ラジアル電磁石11〜
14への励磁電流が変化することより発生するFx、F
y、Rx、Ry軸変位修正力の修正力発生方向を変化さ
せることによって、常に最適な修正力発生方向および最
適な軸変位修正力によりワーク2の形状修正を行うこと
ができる。
【0043】〔変形例〕本実施例では、制御軸Fx、F
y、Rx、Ryのラジアル電磁石への励磁電流と軸変位
センサの検出値を基にして軸変位修正力および修正力発
生方向を求めたが、制御軸Zのアキシャル電磁石と軸変
位センサの検出値を加えたものを基にして軸変位修正力
および修正力発生方向を求めても良い。各制御軸Fx、
Fy、Rx、Ryの制御は、受動制御にて行うことも可
能である。また、オシレート同期信号は、軸変位センサ
の信号より抽出しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】内面研削盤の全体構成を示した構成図である
(実施例)。
【図2】主軸と5本の制御軸との関係を示した説明図で
ある(実施例)。
【図3】主軸の前端側と2本の制御軸との関係を示した
説明図である(実施例)。
【図4】主軸の後端側と2本の制御軸との関係を示した
説明図である(実施例)。
【図5】回転加工制御装置を示したブロック図である
(実施例)。
【図6】内面研削加工を示した説明図である(実施
例)。
【図7】砥石の実質切り込み方向を示した説明図である
(実施例)。
【図8】内面研削加工時の法線研削抵抗と接線研削抵抗
とを示したタイムチャートである(実施例)。
【符号の説明】
1 内面研削盤 2 ワーク(被加工物) 3 砥石(回転工具) 4 磁気軸受スピンドル 5 回転加工制御装置 7 主軸 8 磁気軸受 11 Fx軸ラジアル電磁石(横軸ラジアル電磁石) 12 Fy軸ラジアル電磁石(縦軸ラジアル電磁石) 13 Rx軸ラジアル電磁石(横軸ラジアル電磁石) 14 Ry軸ラジアル電磁石(縦軸ラジアル電磁石) 15 Z軸アキシャル電磁石 16 Fx軸変位センサ(横軸ラジアルセンサ) 17 Fy軸変位センサ(縦軸ラジアルセンサ) 18 Rx軸変位センサ(横軸ラジアルセンサ) 19 Ry軸変位センサ(縦軸ラジアルセンサ) 20 Z軸変位センサ 42 テーパ値演算回路 43 切り込み方向演算回路 44 修正力演算回路 45a X軸修正力発生回路 45b Y軸修正力発生回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物を加工するための回転工具が取り
    付けられた主軸と、この主軸の径方向に設置された横軸
    ラジアルセンサと横軸ラジアル電磁石、および前記主軸
    の径方向で且つ前記横軸ラジアルセンサと前記横軸ラジ
    アル電磁石に対して直交する位置に設置された縦軸ラジ
    アルセンサと縦軸ラジアル電磁石を有し、 前記横軸ラジアルセンサで検出される前記主軸の横軸変
    位、および前記縦軸ラジアルセンサで検出される前記主
    軸の縦軸変位に基づいて、前記横軸ラジアル電磁石およ
    び前記縦軸ラジアル電磁石に制御電流を流すことで発生
    する磁力により前記主軸を浮上させた状態で軸支する磁
    気軸受とを備えた磁気軸受スピンドルを制御する回転加
    工制御方法であって、 (a)前記横軸ラジアルセンサおよび前記縦軸ラジアル
    センサにより検出される加工中の前記主軸の横軸変位、
    前記主軸の縦軸変位および前記横軸ラジアル電磁石と前
    記縦軸ラジアル電磁石との各々に流れる制御電流に基づ
    いて、前記被加工物の加工形状を求め、 (b)前記主軸の横軸変位、前記主軸の縦軸変位および
    前記横軸ラジアル電磁石と前記縦軸ラジアル電磁石との
    各々に流れる制御電流に基づいて、前記回転工具の研削
    方向の接線研削抵抗を求め、 (c)前記接線研削抵抗に基づいて、前記回転工具の実
    質切り込み方向を求め、 (d)前記被加工物の加工形状と前記被加工物の目標形
    状との比較結果、および前記回転工具の実質切り込み方
    向に基づいて、前記横軸ラジアル電磁石と前記縦軸ラジ
    アル電磁石との各々に流す励磁電流に対応した軸変位修
    正力と修正力発生方向とを求め、 (e)前記軸変位修正力と前記修正力発生方向とに基づ
    いて、横軸変位修正力と縦軸変位修正力との軸変位分配
    比を求め、 (f)前記軸変位分配比に基づいて、前記横軸ラジアル
    電磁石と前記縦軸ラジアル電磁石との各々に流す励磁電
    流を調整することを特徴とする回転加工制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102485422A (zh) * 2010-12-03 2012-06-06 大连吉润高新技术机械有限公司 一种新型万能落地磨床
CN111546235A (zh) * 2020-04-02 2020-08-18 清华大学 内螺纹磨削过程的磨削力测量方法

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