JPH1044002A - 多刃回転工具の研削方法及び多刃回転工具用研削機の制御装置 - Google Patents

多刃回転工具の研削方法及び多刃回転工具用研削機の制御装置

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JPH1044002A
JPH1044002A JP22180696A JP22180696A JPH1044002A JP H1044002 A JPH1044002 A JP H1044002A JP 22180696 A JP22180696 A JP 22180696A JP 22180696 A JP22180696 A JP 22180696A JP H1044002 A JPH1044002 A JP H1044002A
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Katsumi Oe
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TENRYU SAW Manufacturing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刃の研削量と該刃の研削時に消費する砥石の
摩耗量とを加算した送り量を予め設定し、多刃回転工具
と砥石との接触後に上記送り量に達するまで継続的に送
ることにより、多刃回転工具の研削が自動的に行えるよ
うにする。 【解決手段】 回転中の砥石(5)に多刃回転工具(1
3)の所定の刃(N)を対面させ、多刃回転工具(1
3)と砥石(5)とのうちのいずれか一方を他方に向け
て送り、両者を接触させて前記対面した刃(N)を研削
してなる多刃回転工具(13)の研削方法において、刃
(N)に要求される研削量と該刃(N)の研削時に消費
する砥石(5)の摩耗量とを加算した送り量を予め設定
し、多刃回転工具(13)と砥石(5)との接触後にお
ける前記送りを前記設定された送り量に達するまで継続
的に行なわせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周部に半径方向
外方に向かって突出する多数の刃を有する多刃回転工具
の研削方法及び多刃回転工具用研削機の制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、外周部に半径方向外
方に向かって突出する多数の刃を有する多刃回転工具、
例えば回転鋸を工具割出し装置に取付け、この工具割出
し装置によって割り出された所定の刃を回転中の砥石に
向けて送り、該刃を砥石に接触させて研削する。このと
き、回転鋸に取り付けた刃が、超硬合金の上面にダイヤ
モンド焼結体(PCD)を一体に有するPCDチップの
場合には、砥石の消耗量が大きくなるため回転鋸を砥石
に向けて送る送り量が刃の研削量に対応しなくなる。こ
のため、回転鋸を砥石に向けて所定量送っては投影測定
器あるいはダイヤルゲージ等で刃の研削量を確認し、不
足の場合には再度回転鋸を砥石に向けて送る、という作
業を繰り返して行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
刃の研削に時間を要するとともに、高精度に研削できな
い欠点があった。本発明は、回転鋸の刃の研削量と該刃
の研削時に消費する砥石の摩耗量とを加算した送り量を
予め設定し、多刃回転工具と砥石との接触後に上記設定
された送り量に達するまで継続的に送ることにより、上
記欠点を解消した新規な多刃回転工具の研削方法及び多
刃回転工具用研削機の制御装置を得ることを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の如く構成したものである。即ち、請
求項1においては、 回転中の砥石に多刃回転工具の所
定の刃を対面させ、多刃回転工具と砥石とのうちのいず
れか一方を他方に向けて送り、両者を接触させて前記対
面した刃を研削してなる多刃回転工具の研削方法におい
て、刃に要求される研削量と該刃の研削時に消費する砥
石の摩耗量とを加算した送り量を予め設定し、多刃回転
工具と砥石との接触後における前記送りを前記設定され
た送り量に達するまで継続的に行なわせる構成にしたも
のである。また、請求項2においては、 刃(N)に要
求される研削量と該刃(N)の研削時に消費する砥石
(5)の摩耗量とを加算した送り量を予め設定し、多刃
回転工具(13)を砥石(5)の研削面の進行方向に対
して交差方向に往復動させながら多刃回転工具(13)
と砥石(5)とのうちのいずれか一方を他方に向けて送
り、多刃回転工具(13)と砥石(5)との接触後にお
ける前記送りを前記設定された送り量に達するまで継続
的に行なわせる構成にしたものである。また、請求項3
においては、砥石を回転させる砥石回転装置、多刃回転
工具を割出し回転させる工具割出し装置及び多刃回転工
具と砥石とのうちのいずれか一方を他方に向けて送る送
り装置を駆動させて多刃回転工具の研削すべき刃を順次
回転中の砥石に接触させる駆動指令手段を設け、前記刃
と砥石との接近又は接触を検知するセンサーを設け、該
センサーの検知信号を入力した際に、前記送り装置のそ
の後の送り量を、刃に要求される研削量と該刃の研削時
に消費する砥石の摩耗量とを加算した送り量に設定する
送り量設定手段を設ける構成にしたものである。また、
請求項4においては、砥石を回転させる砥石回転装置、
多刃回転工具を割出し回転させる工具割出し装置及び多
刃回転工具と砥石とのうちのいずれか一方を他方に向け
て送る送り装置を駆動させて多刃回転工具の研削すべき
刃を順次回転中の砥石に接触せる駆動指令手段と、刃と
砥石との接近又は接触を検知するセンサーとを設け、前
記工具割出し装置の初回の割出し回転時に計測モードを
選択し、工具割出し装置の次回の割出し回転時に研削モ
ードを選択するモード選択手段を設け、計測モードが選
択された際に、センサーが動作する都度前記送り装置を
停止させるとともに、演算手段に各刃の高さを算出させ
る計測指令手段と、研削モードが選択された際に、演算
手段に各刃の研削量及びこの研削に要する送り量を算出
させ、センサーが動作する都度、送り装置に該当刃に要
する送り量を出力する研削指令手段を設ける構成にした
ものである。また、請求項5においては、砥石を回転さ
せる砥石回転装置、多刃回転工具を回転させる工具回転
装置及び多刃回転工具と砥石とのうちのいずれか一方を
他方に向けて送る送り装置を駆動させる駆動指令手段
と、刃と砥石との接近又は接触を検知するセンサーとを
設け、砥石回転装置の作動初期に粗研削モードを選択
し、砥石回転装置の研削負荷が所定値以上になった際に
仕上げ研削を選択するモード選択手段を設け、粗研削モ
ードが選択された際に前記工具回転装置を連続回転させ
て各刃を砥石に接触させる粗研削指令手段と、仕上げ研
削モードが選択された際に、前記工具回転装置を割出し
回転させて各刃を順次砥石に対面させ、センサーが動作
する都度、送り装置に該当刃に要する送り量を出力する
仕上げ研削指令手段を設ける構成にしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基いて説明する。図において、図1は本発明の全体構成
図、図2は本発明の第1例による制御装置のブロック
図、図3はそのフローチャート、図4は本発明の第2例
による制御装置のブロック図、図5はそのフローチャー
ト、図6、図7は刃の研削状態を示す側面図、図8は刃
の研削状態を示す正面図、図9はそのIX-IX 断面図であ
る。
【0006】図1において、1は機台であり、この機台
1の上部に砥石回転装置3及び工具割出し装置(工具回
転装置)10を左右に対向させて取付ける。上記砥石回
転装置3はハンドル7によって上下動調節される昇降台
6の上部に回転モーター4を取付け、この回転モーター
4によって回転されるスピンドルにカップ型の砥石5を
取り付け、この砥石5を図8に示すように矢印E方向に
回転させてなる。上記砥石5はダイヤモンド粒を混入し
たダイヤモンド砥石(SD600P200V)を使用す
る。また、上記工具割出し装置10は、左右方向に移動
される移送装置15の上部に割出しモーター11及び該
割出しモーター11によって割出し回転される割出し軸
12を取付けてなり、この割出し軸12に多刃回転工
具、本例では回転鋸13(図6)を取付ける。
【0007】上記移送装置15は、送りモーター16に
よって左右方向に移動制御されるスライドテーブル17
を設け、このスライドテーブル17の上部に前後動方向
に往復動される前後移動台(符号省略)を設け、この前
後移動台に上記工具割出し装置10を介して回転鋸13
を支持してなり、図8及び図9に示すように、上記前後
移動台により回転鋸13を前後動(矢印F方向に往復
動)させながら送りモーター16、スライドテーブル1
7により砥石5に向けて(矢印G方向)に送り、回転鋸
13の所定の刃N(14)を研削する。
【0008】上記上記割出し軸12の背面に音響効果を
利用した位置検出センサー(AEセンサー)18を取付
ける。このセンサー18は、工具割出し装置10に取り
付けた回転鋸13の刃Nが回転中の砥石5に接近した際
に発する特定周波数の音を検知するようになっている。
上記回転鋸13は図6に示すように、例えば、合金工具
鋼(JIS規格SKS51)製の基板の外周部に鋸歯状
の刃台13aを16個等ピッチで形成し、これら各刃台
13aに、超硬合金体14aの上面にダイヤモンド焼結
体(PCD)14bを一体に有するチップ14(刃N)
を固着してなる。また、刃Nと砥石5との接触部に向け
て研削液を吐出するノズル19を設け、このノズル19
から刃Nの研削時にのみ研削液を吐出させる。
【0009】前述した砥石回転装置3、工具割出し装置
10及び移送装置15は、制御装置20によって制御さ
れる。この制御装置20は、中央演算処理部20a、記
憶部20b、入出力信号処理部20cを有し、各砥石回
転装置3、工具割出し装置10及び移送装置15のモー
ター4,11,16を駆動制御して回転鋸13の刃を自
動研削するようになっている。
【0010】図2は制御装置20の第1例を示すブロッ
ク図である。図2において、21は砥石回転装置3、工
具割出し装置10及び送り装置15に駆動信号を発する
駆動指令手段であり、この駆動指令手段21からの駆動
信号により、砥石回転装置3はその回転モーター4が連
続回転されて砥石5を周速約855m/分で回転させ
る。また、工具割出し装置10はその割出しモーター1
1が間欠的に回転されて回転鋸13を割出し回転させ、
刃Nを順次砥石5に対面させる。また、送り装置15は
その送りモーター16が起動され、スライドテーブル1
7を介して回転鋸13、つまり所定の刃Nを砥石5に対
して左右動(接離方向に移動)させる。
【0011】22はモード選択手段であり、工具割出し
装置10が作動初期の場合には計測指令手段23に、ま
た工具割出し装置10が一巡した時点で研削指令手段2
4に切替える。計測指令手段23側に切替えられると、
送り停止指令手段25を動作させ、刃Nと砥石5との接
近(又は接触)を検知する接触検知手段(センサー1
8)26が動作した際に送り装置15を停止させる一
方、演算手段28により上記接触検知手段26及び送り
装置15の移動量を検知する移動量検知手段27の信号
を入力して各刃Nの高さを算出し、これを登録手段29
に登録する。
【0012】また、モード選択手段22により研削指令
手段24側に切替えられた際には、送り量算出指令手段
30を動作させ、演算手段28により接触検知手段2
6、移動量検知手段27、研削率入力手段31及び登録
手段29に登録した各刃Nの高さの信号を入力し、各刃
Nに必要とする研削量及び各研削量に要する砥石5の送
り量等を算出し、これを登録手段29に登録する。そし
て、送り量選択手段32により工具割出し装置10の信
号を入力し、登録手段29に登録された各送り量のうち
から該当する刃Nに対応する送り量を選択して送り量設
定手段33に出力する。そして上記送り量設定手段33
により、接触検知手段26の検知信号を入力した後にお
ける送り装置15のその後の送り量を所定値に設定し、
該当する刃Nを研削する。
【0013】図3は上記制御装置20のフローチャート
を示す。図6はこの制御装置による刃の研削状態を示す
側面図である。なお、図3においてP1〜P25はフロ
ーチャートの各ステップである。P1にてスタートされ
ると、P2で回転鋸13の各刃Nを計測するための計測
モードを読み込み、P3で送り装置15が初期位置に作
動されて回転鋸13を原点位置に復帰させ、P4で工具
割出し装置10に入力された刃数Nを読み込み、P5で
砥石回転装置3を起動させて砥石5を所定の周速(約8
55m/分)で回転させる。
【0014】次いでP6にて送り装置15を右動させ、
工具割出し装置10で割出された刃N(n1 )を砥石5
に向けて移動(前進)させる。P7でセンサー18が上
記刃n1 と砥石5との接近(又は接触)を検知すると、
P8で送り装置15を停止させ、P9で刃n1 の高さを
算出し、これを登録手段29に登録する。
【0015】次いでP10で送り装置15を左動させて
回転鋸13、従って刃n1 を原点に復帰させ、P11で
割出し回数nが刃数Nに達したか否かを判定し、割出し
回数nが刃数Nに達しない場合には、P12で工具割出
し装置10により回転鋸13を1刃分回転させ、P6に
ジャンプし、前述したP6〜P12の動作を繰り返す。
また、上記割出し回数nが刃数Nに達した場合には、P
13に進行し、研削モードを読み込む。
【0016】次いでP14で各刃Nの研削量、及びこの
研削量に要する砥石5の研削送り量を算出し、これらを
登録手段29に登録する。上記各刃Nの研削量は、P9
で算出した各刃の高さのうち、最も低い刃を予め設定し
た最小の研削量とし、これを基準に他の刃の研削量を算
出する。また、砥石5の研削送り量は、図6に示すよう
に、所定の刃n1 (n2 )に必要とする研削量d11(d
21)に、これらの研削時に砥石5が消費する消費量d12
(d22)を加えた量D1(D2)とする。
【0017】上記砥石5の研削送り量D1(D2)は演
算手段28により以下の如くして算出する。まず、実験
例により砥石5の研削率Hを決定し、これを予め研削率
入力手段31に入力しておく。そして、刃n1 (n2
の研削量d11(d21)が決まった際には、演算手段28
により上記研削量d11(d21)と研削率Hとを積算して
砥石5の研削送り量D1(D2)を出す。なお、上記研
削率Hは、刃の研削量をd11、この研削に消費する砥石
の消費量をd12とした場合、 H=d11÷(d11+d12)×100(%)の式で算出す
る。そして、例えば刃n1 の研削量d11が決まった際に
は、演算手段28により、d11×Hの式で演算し、上記
研削量d11に要する砥石5の研削送り量D1を算出す
る。
【0018】次いでP15で研削する刃Nの数を読み込
み、P17で送り装置15を右動させ、割出された刃n
1 を砥石5に向けて移動(前進)させる。P18でセン
サー18が上記刃n1 と砥石5との接近(又は接触)を
検知すると、P19で送り装置15に研削送りを出力
し、刃n1 を図8、図9に示すように前進させる。即
ち、センサー18の検知点t1 からT(本例では0.0
2mm)前進(切込み)させ、この点t2 で刃n1 を前
後方向(刃幅方向)に1往復f1 、つまり砥石5の研削
面の進行方向に対して交差方向に往復動させ、以下同様
に点t2 からt3 まで前進(T)させた後、点t3 で刃
1 を前後方向に1往復f2 させ、点t3 からt4 まで
前進(T)させた後、点t4 で刃n1 を前後方向に1往
復f3 させ、最終の前進点t5 で刃n1 を前後方向に2
〜3往復f4 させる。
【0019】なお、上記刃n1 の前後方向の往復移動
は、図9に示すように、刃n1 の往動時及び復動時に刃
1 の幅端の接触量W2が刃幅W1の約3分の1となる
ようにし、これにより砥石5の偏磨耗を防止する。ま
た、上記P18でセンサー18が刃n1 と砥石5との接
近(又は接触)を検知した直後から研削液を吐出し、刃
1 を冷却させる。次いでP20で上記研削送り量
(d)が設定された研削送り量D1に達すると、P21
で送り装置15及びノズル19からの研削液の吐出を停
止させるとともに、P22で送り装置15を左動させ、
回転鋸13、つまり刃n1 を原点位置に復帰させる。
【0020】次いでP23で割出し回数nが刃数Nに達
したか否かを判定し、割出し回数nが刃数Nに達しない
場合には、P24で工具割出し装置10により回転鋸1
3を1刃分回転させ、P16にジャンプし、前述したP
16〜P24の動作を繰り返す。また、上記割出し回数
nが刃数Nに達した場合には、P25に進行し、研削モ
ードを終了する。
【0021】図4は制御装置20の第2例を示すブロッ
ク図である。図4において、40は砥石回転装置3、工
具回転装置(工具割出し装置)10及び送り装置15に
駆動信号を発する駆動指令手段であり、この駆動指令手
段40からの駆動信号により、砥石回転装置3はその回
転モーター4が連続回転されて砥石5を周速約855m
/分で回転させる。また、工具回転装置10は割出しモ
ーター11によって回転鋸13を連続回転又は割出し回
転させる。また、送り装置15はその送りモーター16
が起動され、回転鋸13を砥石5に対して左右動(接離
方向に移動)させる。
【0022】41はモード選択手段であり、砥石回転装
置3が作動初期の場合には粗研削指令手段42側に、ま
た、砥石回転装置3の研削負荷(トルク)が所定値以上
になった際には仕上げ研削指令手段43側に出力する。
粗研削指令手段42側に出力されると工具回転装置10
が連続回転され、この状態で送り装置15により砥石5
(図7)方向に移動されて回転鋸13の各刃Nが砥石5
に接触して略均等な高さになるよう粗研削される。
【0023】また、モード選択手段41により仕上げ研
削指令手段24側に切替えられた際には、割出し回転指
令手段44を動作させて工具回転装置10を間欠的に回
転、つまり割出し回転させ、また演算指令手段45を動
作させ、演算手段46により接触検知手段47、移動量
検知手段48、登録手段49の信号を入力し、刃Nの研
削量、砥石の研削率を算出するとともに、各刃Nに必要
とする研削量に要する回転鋸13の送り量を算出し、こ
れを送り量設定手段50に出力する。そしてこの送り量
設定手段50により、接触検知手段47の検知信号を入
力した後における送り装置15のその後の送り量を所定
値に設定し、該当する刃Nを研削する。
【0024】図5は上記制御装置20の第2例のフロー
チャートを示す。図7はこの制御装置による刃の研削状
態を示す側面図である。なお、図5においてP30〜P
54はフローチャートの各ステップである。P30にて
スタートされると、P31で送り装置15が初期位置に
作動されて回転鋸13を原点位置に復帰させ、P32で
工具回転装置(工具割出し装置)10に入力された刃数
Nを読み込み、P33で砥石回転装置3を起動させて砥
石5を所定の周速(約855m/分)で回転させる。
【0025】次いでP34で粗研削モードか否かを判定
し、粗研削モードの場合には、P35で検知信号を入力
した後における送り装置15のその後の送り量Mを読み
込み、P36で回転鋸13を所定の速度で連続回転させ
る。次いでP37で送り装置15を右動(前進)させ、
回転鋸13を砥石5に向けて移動(前進)させる。P3
8でセンサー18(接触検知手段47)が回転鋸13の
刃Nと砥石5との接近(又は接触)を検知した後、P3
9で回転鋸13を送り量Mの範囲で砥石5に向けて送
り、各刃Nを研削する。
【0026】各刃Nの高さが略均一となり、各刃Nのダ
イヤモンド焼結体14bが砥石5に接触し始めると、砥
石回転装置3のトルクが次第に大きくなる。このトルク
値をP40で判定し、これが所定値以上になった際に、
P41で回転鋸13を原点復帰させるとともに、工具回
転装置10を割出し回転側に切り換える。次いでP42
に進行し、ここで予め設定された基準送り量D1を読み
込み、P43で第1刃n1 を上記基準送り量D1で研削
する。
【0027】次いでP44にて、図7に示すように、研
削した第1刃(前刃)n1 と砥石5とを接触b1 させ、
この時の回転鋸13の位置B1(研削後の刃n1 の高
さ)を検出し、これを登録手段49に登録する。この位
置B1は研削前の第1刃(前刃)n1 と砥石5とを接触
1 させた時の回転鋸13の位置A1に対し、刃n1
研削量d11と砥石5の消耗量d12との和D1分前進した
ものとなる。次いでP45で割出し回数nが刃数Nに達
したか否かを判定し、割出し回数nが刃数Nに達しない
場合には、P46で工具回転装置10により回転鋸13
を1刃分回転させ、次刃n2 を砥石5に対面させた後、
P47で研削前の次刃n2 と砥石5とを接触a2 させ、
この時の回転鋸13の位置A2(研削前の刃n2 の高
さ)を検出し、これを登録手段49に登録する。
【0028】次いでP48で回転軸13を位置A2から
位置B1間で移動させ、位置A2とB1との差D2の送
り量で上記次刃n2 を一次研削し、P49で上記一次研
削した次刃n2 と砥石5とを接触b11させ、この時の回
転鋸13の位置B1を検出し、これを登録手段49に登
録する。上記D2に相当する送り量で研削すると、次刃
2 の研削量はd21、砥石5の消耗量はd22となるが、
この研削量d21、消耗量d22の数値は未定となってい
る。そこで、これらを以下の如くして算出する。
【0029】まず、P50にて回転鋸13を1刃分逆割
出し回転させ、第1刃n1 と砥石5を接触b11させ、こ
の時の回転鋸13の位置B11を検出し、P51で上記
位置B11と前回検知した第1刃n1 と砥石5との接触
1 時の回転鋸13の位置B1のと差を演算手段46に
より計算して上記一次研削した砥石5の消耗量d22を算
出する。また、演算手段46により前述算出した送り量
D2から上記消耗量d22を差し引くことにより次刃n2
の一次研削量d21を算出する。
【0030】次いで演算手段46により上記一次研削量
(d21)÷送り量(D2)×100(%)の計算をして
一次研削時の砥石5の研削率Hを求める。また、前述し
た砥石の消耗量d22は次刃n2 の残りの研削量に相当
し、この研削量d22に上記一次研削時の砥石5の研削率
Hを積算(d22×H)して研削量d22に必要とする送り
量D3を求める。
【0031】次いでP52にて回転鋸13を1刃分正割
出し回転させ、一次研削した次刃n2 と砥石5を再び接
触b11させ、該次刃n2 を上記送り量D3、即ち回転鋸
13を位置B1から位置B2まで送って仕上げ研削す
る。次いでP53で回転鋸13を原点復帰、即ち砥石5
から退避させ、P44にジャンプし、前述したP44〜
P53の動作を繰り返し、P45で割出し回数nが刃数
Nに達した場合には、P54に進行し、仕上げ研削モー
ドを終了する。なお、上記P48での一次研削及びP5
2での仕上げ研削においては、刃N(n1,n)を前述し
た第1例と同様に前後方向(刃幅方向)に往復F(f1
2 ・・)させながら間欠的に前進、つまり切込み
(T)させる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明
は、回転鋸の刃の研削量と該刃の研削時に消費する砥石
の摩耗量とを加算した送り量を予め設定し、多刃回転工
具と砥石との接触後に上記設定された送り量に達するま
で継続的に送るようにしたので、刃の研削が迅速にかつ
高精度に研削できる。この場合、多刃回転工具の刃を砥
石の研削面の進行方向に対して交差方向に往復動させな
がら砥石に接触させるようにしたので、特に刃先の研削
精度、即ち刃先の振れ精度を高くすることができるとと
もに、砥石の偏磨耗を防止することができる。また、多
刃回転工具の各刃の計測、各刃の研削量及びこの研削に
要する研削送り量を自動的に算出して研削できるので、
熟練を要することなく稼働率を高くすることができる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の全体構成図である。
【図2】本発明の第1例による制御装置のブロック図で
ある。
【図3】図2による制御装置のフローチャートである。
【図4】本発明の第2例による制御装置のブロック図で
ある。
【図5】図4による制御装置のフローチャートである。
【図6】本発明の第1例による刃の研削状態を示す側面
図である。
【図7】本発明の第2例による刃の研削状態を示す側面
図である。
【図8】刃の研削状態を示す正面図である。
【図9】図8のIX-IX 断面図である。
【符号の説明】
1 研削機 2 機台 3 砥石回転装置 4 回転モーター 5 砥石 6 昇降台 7 ハンドル 10 工具割出し装置(工具回転装置) 11 割出しモーター 12 割出し軸 13 回転鋸(多刃回転工具) 13a 刃台 14 チップ 14a 超硬合金体 14b ダイヤモンド焼結体 N 刃 15 送り装置 16 送りモーター 17 スライドテーブル 18 センサー 19 ノズル 20 制御装置 20a 中央演算処理部 20b 記憶部 20c 入出力信号処理部 21 駆動指令手段 22 モード選択手段 23 計測指令手段 24 研削指令手段 25 送り停止手段 26 接触検知手段 27 移動量検知手段 28 演算手段 29 登録手段 30 送り量算出指令手段 31 研削率入力手段 32 送り量選択手段 33 送り量設定手段 40 駆動指令手段 41 モード選択手段 42 粗研削指令手段 43 仕上げ研削指令手段 44 割出し回転指令手段 45 演算指令手段 46 演算手段 47 接触検知手段 48 移動量検出手段 49 登録手段 50 送り量設定手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転中の砥石(5)に多刃回転工具(1
    3)の所定の刃(N)を対面させ、多刃回転工具(1
    3)と砥石(5)とのうちのいずれか一方を他方に向け
    て送り、両者を接触させて前記対面した刃(N)を研削
    してなる多刃回転工具(13)の研削方法において、刃
    (N)に要求される研削量と該刃(N)の研削時に消費
    する砥石(5)の摩耗量とを加算した送り量を予め設定
    し、多刃回転工具(13)と砥石(5)との接触後にお
    ける前記送りを前記設定された送り量に達するまで継続
    的に行なわせることを特徴とする多刃回転工具の研削方
    法。
  2. 【請求項2】刃(N)に要求される研削量と該刃(N)
    の研削時に消費する砥石(5)の摩耗量とを加算した送
    り量を予め設定し、多刃回転工具(13)を砥石(5)
    の研削面の進行方向(E)に対して交差方向(F)に往
    復動させながら多刃回転工具(13)と砥石(5)との
    うちのいずれか一方を他方に向けて送り、多刃回転工具
    (13)と砥石(5)との接触後における前記送りを前
    記設定された送り量に達するまで継続的に行なわせるこ
    とを特徴とする多刃回転工具の研削方法。
  3. 【請求項3】砥石(5)を回転させる砥石回転装置
    (3)、多刃回転工具(13)を割出し回転させる工具
    割出し装置(10)及び多刃回転工具(13)と砥石
    (5)とのうちのいずれか一方を他方に向けて送る送り
    装置(15)を駆動させて多刃回転工具(13)の研削
    すべき刃(N)を順次回転中の砥石(5)に接触させる
    駆動指令手段(21)を設け、前記刃(N)と砥石
    (5)との接近又は接触を検知するセンサー(18)を
    設け、該センサー(18)の検知信号を入力した際に、
    前記送り装置(15)のその後の送り量を、刃(N)に
    要求される研削量と該刃(N)の研削時に消費する砥石
    (5)の摩耗量とを加算した送り量に設定する送り量設
    定手段(33)を設けたことを特徴とする多刃回転工具
    用研削機の制御装置。
  4. 【請求項4】砥石(5)を回転させる砥石回転装置
    (3)、多刃回転工具(13)を割出し回転させる工具
    割出し装置(10)及び多刃回転工具(13)と砥石
    (5)とのうちのいずれか一方を他方に向けて送る送り
    装置(15)を駆動させて多刃回転工具(13)の研削
    すべき刃(N)を順次回転中の砥石(5)に接触せる駆
    動指令手段(21)と、刃(N)と砥石(5)との接近
    又は接触を検知するセンサー(18)とを設け、前記工
    具割出し装置(10)の初回の割出し回転時に計測モー
    ドを選択し、工具割出し装置(10)の次回の割出し回
    転時に研削モードを選択するモード選択手段(22)を
    設け、計測モードが選択された際に、センサー(18)
    が動作する都度前記送り装置(15)を停止させるとと
    もに、演算手段(28)に各刃(N)の高さを算出させ
    る計測指令手段(23)と、研削モードが選択された際
    に、演算手段(28)に各刃(N)の研削量及びこの研
    削に要する送り量を算出させ、センサー(18)が動作
    する都度、送り装置(15)に該当刃(N)に要する送
    り量を出力する研削指令手段(24)を設けたことを特
    徴とする多刃回転工具用研削機の制御装置。
  5. 【請求項5】砥石(5)を回転させる砥石回転装置
    (3)、多刃回転工具(13)を回転させる工具回転装
    置(10)及び多刃回転工具(13)と砥石(5)との
    うちのいずれか一方を他方に向けて送る送り装置(1
    5)を駆動させる駆動指令手段(21)と、刃(N)と
    砥石(5)との接近又は接触を検知するセンサー(1
    8)とを設け、砥石回転装置(3)の作動初期に粗研削
    モードを選択し、砥石回転装置(3)の研削負荷が所定
    値以上になった際に仕上げ研削を選択するモード選択手
    段(41)を設け、粗研削モードが選択された際に前記
    工具回転装置(10)を連続回転させて各刃(N)を砥
    石(5)に接触させる粗研削指令手段(42)と、仕上
    げ研削モードが選択された際に、前記工具回転装置(1
    0)を割出し回転させて各刃(N)を順次砥石(5)に
    対面させ、センサー(18)が動作する都度、送り装置
    (15)に該当刃(N)に要する送り量を出力する仕上
    げ研削指令手段(43)を設けたことを特徴とする多刃
    回転工具用研削機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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