JPH1043393A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH1043393A
JPH1043393A JP13277297A JP13277297A JPH1043393A JP H1043393 A JPH1043393 A JP H1043393A JP 13277297 A JP13277297 A JP 13277297A JP 13277297 A JP13277297 A JP 13277297A JP H1043393 A JPH1043393 A JP H1043393A
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ball
prize ball
prize
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Shohachi Ugawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技盤の交換に伴って払出景品玉数が異なる
場合であっても、その交換作業が従来と同様に遊技盤と
それに付随する部品の交換だけでよいと共に交換作業を
素早く行うことができる弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 主として遊技盤に設けられる電気的遊技
装置を駆動制御する遊技制御回路基板71と、主として
景品玉払出装置54を駆動制御する景品玉払出制御回路
基板70と、が設けられ、遊技制御回路基板71は、入
賞情報に基づいて払出すべき景品玉数が設定される景品
玉数設定回路部を含むと共に景品玉払出制御回路基板7
0と単一の端子75aを有する配線74aで接続されて
いることにより、遊技制御回路基板71と景品玉払出制
御回路基板71とを単一の端子75aを接続するだけで
所望の払出景品玉数に基づく遊技を行うことができると
共に、その交換作業も面倒とならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、払出すべき景品玉
数を計数しながら作動する景品玉払出装置を備えると共
に、遊技盤が弾球遊技機本体に対して交換可能に構成さ
れた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、入賞玉が発生したときに、その入
賞玉を入賞玉検出器で検出して記憶し、その記憶値に基
づいて払出すべき景品玉数を計数しながら作動する景品
玉払出装置を備えた弾球遊技機が市場に提供されてい
た。このような弾球遊技機においては、景品玉払出装置
を制御するための景品玉払出制御回路基板が弾球遊技機
に設けられ、その景品玉払出制御回路基板に入賞玉を検
出する入賞玉検出器からの信号が導入されるようになっ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、入賞玉に基
づいて払出される景品玉数を設定する設定部は、景品玉
払出制御回路基板内に構成されていた。しかし、近年の
弾球遊技機は、遊技内容を規制する遊技盤が弾球遊技機
本体に対して交換可能に構成されるものがほとんであ
り、遊技盤が交換されると、その遊技盤によって行われ
る遊技内容において払出景品玉数が異なる場合がある。
このような場合、遊技盤及びそれに付随した部品を交換
する毎に景品玉払出制御回路基板もその都度交換しなけ
ればならず、遊技場での交換作業が面倒であると共に、
時間的及びコスト的に不経済であるという問題があっ
た。本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、遊技盤の交換に伴って払出景
品玉数が異なる場合であっても、その交換作業が従来と
同様に遊技盤とそれに付随する部品の交換だけでよいと
共に交換作業を素早く行うことができる弾球遊技機を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明においては、払出すべき景品玉
数を計数しながら作動する景品玉払出装置を備えると共
に、遊技盤が弾球遊技機本体に対して交換可能に構成さ
れた弾球遊技機において、該弾球遊技機には、主として
前記遊技盤に設けられる電気的遊技装置を駆動制御する
遊技制御回路基板と、主として前記景品玉払出装置を駆
動制御する景品玉払出制御回路基板と、が設けられ、前
記遊技制御回路基板は、入賞情報に基づいて払出すべき
景品玉数が設定される景品玉数設定回路部を含むと共に
前記景品玉払出制御回路基板と単一の端子を有する配線
で接続されていることを特徴とするものである。このよ
うに構成することにより、遊技内容に対応した払出景品
玉数が遊技盤の交換の際に付随して交換される遊技制御
回路基板内に構成されるので、それらを交換した後に、
遊技制御回路基板と景品玉払出制御回路基板とを単一の
端子を接続するだけで所望の払出景品玉数に基づく遊技
を行うことができる。つまり、遊技盤の交換に際して
は、従来と同様に遊技盤とそれに付随する遊技制御回路
基板とを交換するだけであるため、時間的にもコスト的
にも経済的であり、且つその交換作業も単一の端子を基
板に接続するだけであるため面倒とならない。
【0005】また、請求項2の発明においては、前記景
品玉払出装置の近傍には、該景品玉払出装置に設けられ
る駆動源や検出器からの配線を中継する中継基板を設
け、該中継基板と前記景品玉払出制御回路基板とを単一
の端子を有する配線で接続することにより、景品玉払出
装置と景品玉払出制御回路基板との接続作業も極めて容
易に行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。まず、実施形態に係る遊
技制御回路基板及び景品玉払出制御回路基板が適用され
る弾球遊技機の全体の構成について図9及び図10を参
照して説明する。図9は、弾球遊技機の一例としてのパ
チンコ遊技機の正面図であり、図10は、パチンコ遊技
機の背面図である。
【0007】図において、パチンコ遊技機1の遊技盤2
には、打玉を誘導する誘導レール3が植立され、該誘導
レール3によって囲まれる範囲が遊技領域4を構成して
いる。遊技領域4のほぼ中央には、モータ6(図示しな
い;ただし図3のブロック図に表示)によって回転する
回転ドラムを有する可変表示装置5が設けられ、その下
方には、ソレノイド9によって駆動される開閉扉8を有
する可変入賞球装置7が設けられている。可変入賞球装
置7内には、後述する大当り状態中に開閉扉8に受入れ
られた入賞玉数を検出するための入賞玉検出器10が設
けられている。また、可変入賞球装置7の下方には、始
動入賞玉検出器12a〜12cを内蔵する始動入賞口1
1a〜11cが配設されている。更に、可変表示装置5
の上部及び左右両側と可変入賞球装置7の左右両側に
は、打玉を通常の入賞とする通常入賞口13、14a,
14b,15a,15bが配置されている。
【0008】しかして、打玉が始動入賞口11a〜11
cに入賞することにより可変表示装置5の回転ドラムが
回転開始し、所定時間経過後、あるいは遊技者によるス
トップスイッチの操作により、その回転を停止し、その
停止時の表示態様が予め定められた組み合せであるとき
に大当り状態と判定されて可変入賞球装置7の開閉扉8
が一定時間(例えば、30秒)あるいは所定個数(例え
ば、10個)入賞するまで開放状態を続け、開閉扉8内
に設けられたV入賞口に入賞すると再度上記した開放状
態を繰り返すようになっている。
【0009】なお、上記した各入賞口や入賞球装置に入
賞した入賞玉によって払出される景品玉数は、すべて同
一(例えば、13個)であってもよいし、特定の入賞口
への入賞によるものだけ異なるように設定しても良い。
本実施形態の場合には、上記始動入賞口11a〜11c
のうち中央の始動入賞口11aに入賞した入賞玉によっ
て払い出される景品玉数を7個と設定し、他の始動入賞
口11b,11c及び開閉扉8に入賞した入賞玉によっ
て払い出される景品玉数を13個と設定し、上記以外の
他の入賞口13、14a,14b、15a,15bへの
入賞玉によって払い出される景品玉数を10個と設定し
ている。つまり、3種類の景品玉数に分類されている。
【0010】更に、前記遊技盤2の遊技領域4の下方に
は、前記したいずれの入賞口、あるいは入賞球装置に入
賞しなかった打玉を取り入れるアウト口16が形成され
ていると共に、前記した大当り状態となったときにその
旨を報知する遊技効果ランプ17a,17bが設けられ
ている。この遊技効果ランプ17a,17bと同じ作用
を奏するものとしてパチンコ遊技機1の上部前面にも遊
技効果ランプ18a〜18cが設けられている。また、
遊技領域4の外側であって、遊技盤2の上部には、その
一側に後述する景品玉払出装置40によって景品玉が払
出されている旨を報知する払出動作中表示器19、及び
後述する玉切れ検出器35の検出信号に基づいて払出す
べき景品玉が欠乏した旨を報知する玉切れ表示器20が
設けられ、その他側に入賞個数、あるいは未払いの景品
玉数を表示する記憶景品玉数表示器21が設けられてい
る。上記した遊技盤2は、周知の機構により弾球遊技機
本体に対して着脱自在となっており、容易に交換可能と
なっている。
【0011】更に、パチンコ遊技機1の正面には、後述
する景品玉払出装置40から払い出された景品玉を貯留
し、かつ発射位置に打玉を誘導する打球供給皿22や、
該打球供給皿22に貯留しきれない余剰の景品玉を貯留
する余剰玉受皿23や、打玉の弾発力を調節する操作ハ
ンドル25等の周知の構成を有する。なお、余剰玉受皿
23の上部には、後述する満タン検出器64がONした
ときに点灯して払い出された景品玉が余剰玉受皿23内
にも満杯となった旨を報知する満タン表示器24が設け
られている。
【0012】パチンコ遊技機1の背面構造は、図10に
示すように、遊技盤収容枠2aに収容されて複数の取付
部材2bによって固定された前記遊技盤2の裏面全体を
覆うように機構板26が配設されている。この機構板2
6は、周知のように、入賞玉を1個づつ処理し、その入
賞玉に対応して所定個数の景品玉を払い出すための各種
の機構が設けられるものである。しかして、図示の機構
板26においては、その前面側に前記遊技盤2の入賞口
あるいは入賞球装置から落下する入賞玉を受け止めて一
側に集合せしめる入賞玉集合樋27が形成されている。
この入賞玉集合樋27は、入賞玉を一列に整列して流下
させるようになっているが、その流下通路の途中には、
通過する入賞玉を検出する入賞玉検出器28が設けられ
ている。入賞玉検出器28からの信号は、後述する遊技
制御回路基板69に送られた後、景品玉払出制御回路基
板70によって後述する景品玉払出装置40の動作を制
御する。なお、入賞玉検出器28の近傍には、後に詳述
するように停止ソレノイド66及びストッパー部材67
とからなる入賞玉停止機構が設けられている。
【0013】一方、機構板26の後面側には、その上部
に図示しない補給機構から補給される景品玉を貯留する
景品玉タンク29が設けられ、該景品玉タンク29の下
方に景品玉を整列させて流下させる景品玉誘導樋30が
設けられている。景品玉誘導樋30の上流側には、貯留
されている景品玉が少なくなると揺動する景品玉不足感
知板31が設けられ、この景品玉不足感知板31の揺動
動作により、その下方に位置する景品玉不足検出器32
がONして図示しない管理コンピュータに補給指令信号
を送り、景品玉タンク29に景品玉が補給されるように
なっている。
【0014】景品玉誘導樋30の下流には、景品玉の流
下方向を180度変更すると共に、その玉圧を弱めるカ
ーブ樋33が接続されている。カーブ樋33の屈曲部よ
り下方には、玉切れ感知板34が配置されている。この
玉切れ感知板34は、前記景品玉不足感知板31が作動
したにも拘らず景品玉が補給されない状態で景品玉が払
い出され続けたときに動作して、その下方に配置された
玉切れ検出器35をOFFさせることにより後述する景
品玉払出装置40の駆動モータであるステッピングモー
タ54の動作を停止させ、以って遊技を中断させるよう
にしたものである。
【0015】また、カーブ樋33の屈曲部の側方には、
パチンコ遊技機1の前面側方に穿設された玉抜操作穴3
7aから挿入される図示しない操作ピンに押圧されて揺
動する玉抜操作レバー37(図1参照)が軸支され、該
玉抜操作レバー37に係合するように作動部材38が軸
支されている。作動部材38は、「へ」字状に形成され
た中心部を軸支されると共に、その一端部を前記玉抜操
作レバー37と係合し、その他端部を玉抜操作検出器3
9に対応させている。しかして、玉抜操作レバー37が
揺動操作されたときに作動部材38が反時計方向に回動
して玉抜操作検出器39をONさせ、その信号に基づい
て後述する景品玉払出装置40のステッピングモータ5
4が逆回転するように制御される。この制御動作につい
ては、後に詳述する。なお、上記作動部材38は、通常
の状態において、自重により玉抜操作検出器39をON
させない方向に付勢されているが、パチンコ遊技機1が
外部から何等かの強い衝撃をうけて振動した場合には、
玉抜操作検出器39をONさせる方向に回動する場合も
ある。
【0016】ところで、カーブ樋33の下流側は、垂直
状の供給樋36を構成し、この供給樋36には、1回の
払出動作によって払い出される景品玉数よりもやや多い
数の景品玉が貯留されるようになっている。また、供給
樋36の流下端には、払出すべき景品玉数を計数しなが
ら作動する景品玉払出装置40が接続されている。な
お、供給樋36は、景品玉払出装置40の供給通路の一
部を構成している。
【0017】景品玉払出装置40は、主として供給通路
42と、排出通路46と、玉抜通路47と、ステッピン
グモータ54と、スプロケット56とから構成されてお
り、ステッピングモータ54の回転により所定個数の景
品玉を払い出すようになっている。その構成について
は、後に詳述する。
【0018】景品玉払出装置40の下方には、該装置4
0から払い出された景品玉を誘導する景品玉排出樋58
と玉抜樋59とが隣接するように設けられている。景品
玉排出樋58の下端には、誘導開口60が開設されて前
記打球供給皿22と連通するようになっている。一方、
玉抜樋59の流下端は、パチンコ遊技機1の裏側に導か
れており、玉抜樋59を落下する玉をパチンコ遊技機1
の外に導くようになっている。
【0019】更に、前記誘導開口60の一側から景品玉
が溢れるように連絡樋61が構成され、その溢れた余剰
の景品玉を連絡樋61を介して前記余剰玉受皿23に誘
導する余剰玉排出樋62に導くようになっている。この
余剰玉排出樋62の一側には、満タン検知板63が揺動
自在に設けられており、これが余剰玉排出樋62に貯留
された余剰玉によって押圧されたときには、図示しない
玉送り供給装置の玉送り動作が停止されて、遊技が中断
されるようになっていると共に、満タン検出器64がO
Nして前記景品玉払出装置40のステッピングモータ5
4の動作が停止され、それ以上の景品玉の払出を停止す
るようになっている。
【0020】上記した構成以外に機構板26には、外部
からの電源あるいは外部との情報をやり取りするための
接続端子を有するターミナルボックス68や、主として
前記遊技盤2に設けられる可変表示装置5や可変入賞球
装置7等の遊技動作を制御する遊技制御回路基板69
や、主として前記景品玉払出装置40の動作を制御する
景品玉払出制御回路基板70等が設けられている。前記
ターミナルボックス68に設けられる接続端子には、例
えば、図示しない管理コンピュータからパチンコ遊技機
1への玉抜指令信号や打球発射装置停止信号等の信号を
伝達するための信号線、及びパチンコ遊技機1から管理
コンピュータへの前記玉切れ検出器35による玉切れ信
号や遊技盤2の前面を覆うガラス扉の不正開放信号等の
信号を伝達するための信号線が接続される。また、景品
玉払出装置40と景品玉払出制御回路基板70とは、機
構板26の背面から見て右側辺の上下関係となるように
偏在配置され、遊技制御回路基板69は、景品玉払出制
御回路基板70の左側やや上部に配置されている。な
お、遊技制御回路基板69と景品玉払出制御回路基板7
0は、この実施形態の要部を構成するものであるが、そ
の詳細な構成については、後に詳述する。
【0021】また、パチンコ遊技機1の裏面には、前記
操作ハンドル25に対応するように打玉を弾発するため
の打球発射装置65が設けられている。
【0022】次に、図1及び図2を参照して、払出すべ
き景品玉数を計数しながら作動する景品玉払出装置40
の構成について詳細に説明する。景品玉払出装置40
は、図2に示すように、前記機構板26に取り付ける取
付板41と、駆動源としてのステッピングモータ54を
取り付けるモータ取付板48によって枠組構成される。
取付板41には、前記供給樋36に連続する供給通路4
2が形成され、該供給通路42の下流側に景品玉の方向
を後述する玉載置部50に向けて変化させる流路変更部
43が形成されている。流路変更部43の上流側の供給
通路42には、払出される景品玉数を計数するための払
出景品玉検出器44が配置され、流路変更部43のさら
に下方には、供給通路42の最先端のパチンコ玉P1 の
下部1点を支持する玉支持部52bが形成され、該玉支
持部52bの下方に、スプロケット56が収納されるス
プロケット収納部45が形成されている。また、スプロ
ケット収納部45の一側には、景品玉の排出通路46が
形成され、他側には玉抜通路47が形成されている。そ
して、排出通路46は、前記景品玉排出樋58に接続さ
れ、玉抜通路47は、前記玉抜樋59に接続される。
【0023】一方、モータ取付板48の上部には、前記
供給通路42を流下してきたパチンコ玉を下方に向けて
ガイドするガイド部49が突設され、このガイド部49
の下方にパチンコ玉1個が載置される玉載置部50が構
成されている。玉載置部50は、前記ガイド部49の下
部側面に形成された玉受壁51と、該玉受壁51の下方
であって、前記玉支持部52bと対応するように位置し
てパチンコ玉の他方の下部1点を支持する玉支持部52
aと、パチンコ玉の一方の下部1点を支持する前記玉支
持部52bとから構成されている。つまり、玉載置部5
0は、供給通路42で待機している景品玉の玉圧を受け
止める機能と、最先端のパチンコ玉の下部を2点で支持
する機能を有するものである。なお、モータ取付板48
及び取付板41には、それぞれの玉支持部52a,52
bから排出通路46及び玉抜通路47に向けて円弧状の
ガイドリブ53a,53bが突設され、玉載置部50に
載置されていたパチンコ玉が排出通路46に排出される
までの間、及び玉抜通路47に排出されるまでの間、そ
の流下をガイドするようになっている。
【0024】また、モータ取付板48の後面には、パル
ス信号がある毎に所定角度回転するステッピングモータ
54が取り付けられ、そのモータ軸55は、モータ取付
板48の前面に貫通して位置し、その先端には、外周に
複数の爪部57を有するスプロケット56が固着されて
いる。スプロケット56の爪部57は、パチンコ玉の外
周面と係合するように凹状に形成されており、その爪部
57が前記玉支持部52a,52bの間に挿入された位
置配置となっている。なお、前記ステッピングモータ5
4は、停止状態において、スプロケット56が常に図2
に示される状態となるようにされている。このとき、図
2に示されるように、爪部57の凹状の低部が玉支持部
52a,52bより低い位置となっているので、玉載置
部50に載置されているパチンコ玉は、玉支持部52
a,52bで支持された状態となり、スプロケット56
には、玉圧が掛からないようになっている。
【0025】しかして、ステッピングモータ54が正回
転することにより、スプロケット56が図1に示す実線
矢印方向(反時計回転方向)に回転して景品玉を排出通
路46に排出し、ステッピングモータ54が逆回転する
ことにより、スプロケット56が図1に示す二点鎖線矢
印方向(時計回転方向)に回転して景品玉を玉抜通路4
7に排出する。なお、景品玉の払出が終了しステッピン
グモータ54が停止した場合、前記玉載置部50の下流
側の玉(点線で示す)は、爪部57を乗り越えて落下す
る。
【0026】以上、説明したパチンコ遊技機1と景品玉
払出装置40は、前記したように、遊技制御回路基板6
9と景品玉払出制御回路基板70とによって駆動制御さ
れるものであるが、この遊技制御回路基板69と景品玉
払出制御回路基板70とは、図11及び図12に示すよ
うに配線接続される。すなわち、遊技制御回路基板69
は、基板ボックス71内に収納されて機構板26の裏面
に設けられる係止具72a,72bによって着脱自在に
取り付けられている。一方、景品玉払出制御回路基板7
0は、機構板26に形成された収納凹部に収納固定さ
れ、その表面を開閉自在なカバー蓋73で被覆された状
態で設けられる。
【0027】そして、遊技制御回路基板69には、遊技
盤2に設けられる電気的遊技装置(モータ6、ソレノイ
ド9、始動入賞玉検出器12a〜12c等)からの配線
の一部を集約して接続する中継端子板に接続される配
線、あるいは電気的遊技装置に直接的に接続される配線
が導出されると共に、景品玉払出制御回路基板70と接
続される配線74aも導出されている。配線74aは、
その先端に単一の端子75aが設けられ、その単一の端
子75aによって景品玉払出制御回路基板70の左側辺
部と接続可能とされている。したがって、遊技盤2の交
換に伴って遊技制御回路基板69も交換される場合に
は、新たな遊技制御回路基板69から延びる配線74a
の単一の端子75aを景品玉払出制御回路基板70の左
側辺部に接続するだけでよい。
【0028】また、景品玉払出制御回路基板70の右側
辺部からは、単一の端子75bに設けられる配線74b
が導出され、その配線74bの先端が機構板26の背面
から前面に通されて機構板26の右側辺やや上部に設け
られる前記景品玉払出装置40に近い位置に設けられる
中継端子板76に単一の端子によって接続されている。
つまり、中継端子板76は、機構板26の背面側から手
が触れることができない位置に設けられて保護されてい
る。また、この中継端子板76には、前記玉切れ検出器
35、玉抜操作検出器39、払出景品玉検出器44、及
びステッピングモータ54から延びる配線74cがそれ
ぞれ接続されている。
【0029】ところで、景品玉払出制御回路基板70と
中継端子板76とを接続する配線74bは、図12に示
すように機構板26の背面に露出しないように機構板2
6の前面周縁に形成された配線収納溝77に収納され
る。これは、機構板26に設けられる前記ターミナルボ
ックス68と離れた位置にある各電気的部品とを接続す
る配線を他の部品の邪魔にならないように整理して敷設
するために設けられるものであり、配線74b以外の配
線、例えば、ターミナルボックス68と景品玉払出制御
回路基板70、遊技制御回路基板69、景品玉不足検出
器32、満タン検出器64、及び打球発射装置65とを
接続する配線も配線収納溝77に収納されるように敷設
されている。なお、図12中、符号78は、前記打球発
射装置65に電源を供給するために接続される打球発射
装置用接続端子である。
【0030】上記のように配線接続される遊技制御回路
基板69と景品玉払出制御回路基板70の具体的な回路
構成について図3を参照して説明する。まず、遊技制御
回路基板69は、遊技制御回路79と払出景品玉数設定
回路80とを含み、その遊技制御回路79及び払出景品
玉数設定回路80に検出回路81を介して始動入賞玉検
出器12b,12c(以下、始動入賞玉検出器Aとい
う)、始動入賞玉検出器12a(以下、始動入賞玉検出
器Bという)、及び可変入賞球装置7に設けられる入賞
玉検出器10が接続されている。また、遊技制御回路7
9には、駆動回路82を介して可変表示装置5の回転ド
ラムを駆動するモータ6が接続され、駆動回路83を介
して開閉扉8を駆動するソレノイド9が接続され、制御
回路84を介して遊技効果ランプ17a,17b、18
a〜18cがそれぞれ接続されている。これにより、遊
技制御回路79に組み込まれたプログラムにしたがって
前記した大当り状態の出現可能な遊技を行うことができ
る。また、払出景品玉数設定回路80には、検出回路8
5を介して入賞玉集合樋27に設けられる入賞玉検出器
28が接続されている。なお、遊技制御回路基板69に
は、上記したように、主として遊技盤2に設けられる電
気的遊技装置を制御するものであるが、パチンコ遊技機
本体側に設けられる遊技効果ランプ18a〜18cをも
駆動制御するものである。
【0031】ところで、払出景品玉数設定回路80は、
上記したように遊技盤2に設けられる入賞口や入賞球装
置に入賞した入賞玉を検出するすべての入賞玉検出器と
接続されているが、入賞玉検出器の種類に応じて異なる
信号を後述する演算回路86に送るものである。すなわ
ち、始動入賞玉検出器12b,12c及び入賞玉検出器
10で検出された信号が検出信号Aとして、始動入賞玉
検出器12aで検出された信号が検出信号Bとして、入
賞玉検出器28で検出された信号が検出信号Cとして払
出景品玉数設定回路80に与えられる。そして、払出景
品玉数設定回路80においては、それぞれの検出信号に
対応して予め定められた数値が設定される。例えば、本
実施形態においては、検出信号Aに対しては「+3」が
設定され、検出信号Bに対しては「−3」が設定され、
検出信号Cに対しては「+10」が設定されている。な
お、本実施形態においては、始動入賞玉検出器12a〜
12cによって検出された入賞玉は、時間差を持って入
賞玉検出器28によっても検出されるので、始動入賞玉
検出器12b,12cによる検出信号Aは、入賞玉検出
器28が入賞玉を検出した時点で検出信号Cと共に払出
景品玉数設定回路80から演算回路86に導出され、同
様に、始動入賞玉検出器12aによる検出信号Bも入賞
玉検出器28が入賞玉を検出した時点で検出信号Cと共
に払出景品玉数設定回路80から演算回路86に導出さ
れる。また、検出信号Cは、始動入賞玉検出器12a〜
12cがONしていないときにのみ払出景品玉数設定回
路80から演算回路に導出されるものである。
【0032】一方、景品玉払出制御回路基板70には、
演算回路86と該演算回路86で演算された演算結果を
記憶する複数の記憶回路87〜89と、該記憶回路87
〜89の記憶値のいずれかを選択する選択回路90と、
該選択回路90によって選択された記憶値に基づいて景
品玉の払出動作に関連するすべてを制御する払出制御回
路91と、該払出制御回路91の制御結果に基づいてい
ずれかの記憶回路87〜89の記憶値を減算させる分岐
回路92とを含んでいる。なお、記憶回路87〜89に
は、電源回路100に接続されるバックアップ電源10
1からバックアップ電流が供給されるようになってお
り、停電時にその記憶値が消滅しないようになってい
る。
【0033】前記演算回路86は、前記払出景品玉数設
定回路80と接続されて前記した検出信号A〜Cを受け
取るようになっている。そして、受け取った検出信号に
基づいて、「C+A」、「C−B」という演算を行う。
すなわち、検出信号Aがあったときには、前述したよう
に検出信号Cも発生されるので、「C+A」の演算を実
行し、その演算結果(+13)を記憶回路87(以下、
記憶回路Aという)に記憶させ、検出信号Bがあったと
きには、同じく検出信号Cも発生されるので、「C−
B」の演算を実行し、その演算結果(+7)を記憶回路
89(以下、記憶回路Cという)に記憶させ、検出信号
Cだけがあったときには、「C+0」の演算を実行し、
その演算結果(+10)を記憶回路88(以下、記憶回
路Bという)に記憶する。このように、演算回路86
は、払出景品玉数設定回路80から一方向通信で送られ
てきた検出信号を予め定められた数式に基づいて演算す
るようになっている。そして、その数式に代入される数
値が遊技制御回路基板69に含まれる前記払出景品玉数
設定回路80で設定されるようになっている。このた
め、払出景品玉数が異なると共に遊技内容の異なる遊技
盤2を交換する際には、それに従って遊技制御回路基板
69も当然交換されるので、遊技内容に見合った払出景
品玉数も自動的に変更され、景品玉払出制御回路基板7
0は、遊技盤2が交換された後もそのまま引き続き使用
することができ、時間的にもコスト的にも極めて経済的
である。なお、前記した実施形態では、払出景品玉数が
固定されたものを示したが、任意に払出景品玉数を変更
可能としたものでもよい。
【0034】上記した各記憶回路A〜Cに記憶された記
憶値信号aは、合算された数値信号Aとして制御回路9
4を介して記憶景品玉数表示器21に表示される。
【0035】また、前記選択回路90は、記憶回路A〜
Cのいずれの記憶値に基づいて景品玉の払出制御を行う
かを選択するもので、本実施形態の場合、払出景品玉数
の多い記憶回路A、記憶回路B、記憶回路Cの順に優先
して選択される。もちろん、優先順位を決めることなく
ランダムに選択されるようにしても良い。
【0036】選択回路90で選択されたいずれかの記憶
回路の記憶値に基づいて払出制御回路91が景品玉の払
出動作を制御するものであるが、その払出制御回路91
には、制御回路93を介して払出動作中表示器19、駆
動回路95を介してステッピングモータ54、検出回路
97を介して玉切れ検出器35及び満タン検出器64、
検出回路98を介して玉抜操作検出器39、及び駆動回
路99を介してソレノイド66がそれぞれ接続されてい
る。また、選択回路90によっていずれの記憶回路が選
択されたかの情報は、分岐回路92にも送られ、その分
岐回路92に検出回路96を介して払出景品玉検出器4
4が接続されている。
【0037】しかして、払出制御回路91は、上記した
景品玉の払出動作の制御を主として行うものであるが、
その他に、後の図4及び図5で詳述する満タン・玉切れ
制御と玉抜制御と、後の図6で詳述する入賞玉検出器異
常判定制御とを行うものである。
【0038】そこで、まず、景品玉の払出動作の制御に
ついて説明すると、払出制御回路91は、選択回路90
で選択された記憶回路が記憶回路Aとした場合に、その
記憶回路Aの記憶値に基づいて駆動回路95を介してス
テッピングモータ54に駆動信号を与える。ステッピン
グモータ54が回転し始めるとスプロケット56も回転
するので、玉載置部50に待機していた景品玉が排出通
路46に1個づつ放出される。そして、景品玉が1個づ
つ放出される毎に払出景品玉検出器44が供給通路42
を落下する景品玉を検出するので、その検出信号が検出
回路96を介して分岐回路92に与えられる。分岐回路
92は、入力した検出信号を選択回路90で選択されて
いる記憶回路Aに「−1」の減算信号として送る。上記
した制御動作を1個の入賞玉に対応する景品玉数分だけ
繰り返した後に、一定時間(例えば、0.5秒程度)を
空けて次の入賞玉がある場合には、その入賞玉に対応す
る景品玉数を払出制御する。また、景品玉が1個払出さ
れる毎に記憶回路の記憶値が減少し、その数値は、記憶
景品玉数表示器21に刻々と表示される。更に、ステッ
ピングモータ54が駆動されている期間中は、払出動作
中表示器19が点灯されている。このように、景品玉払
出装置40は、払出されるべき景品玉数を1個宛計数し
ながら作動するものである。なお、払出景品玉数検出器
44は、排出通路46に設けたものでもよい。
【0039】次に払出制御回路91の満タン・玉切れ制
御について図4のフロー図を参照して説明すると、ま
ず、通常の状態においては、払出動作が能動化された状
態であり(ステップS1)、満タン検出器64がOFF
の場合(ステップS2)及び玉切れ検出器35がOFF
の場合(ステップS9)には、そのまま払出動作が能動
化された状態を維持し(ステップS12)、前記した景
品玉の払出動作が行われる。
【0040】一方、満タン検出器64がONしたと判別
された場合(ステップS2)には、景品玉払出装置40
において景品玉の払出動作が行われているか否かが判別
され(ステップS3)、払出中であると判別されたとき
には、払出動作が終了したか否かが判別され(ステップ
S4)、未だ払出中であれば玉切れ検出器35がOFF
であるか否か、つまり玉切れ感知板34が揺動して玉切
れ状態となったか否かが判別される(ステップS5)。
玉切れ状態でないと判別された場合には、満タン検出器
64がOFFとなったか否かが判別され(ステップS
6)、OFFでない場合には、前記ステップS4に戻っ
てステップS4〜ステップS6を繰り返す。
【0041】ところで、前記ステップS3において景品
玉の払出動作中でないと判別された場合、前記ステップ
S4において景品玉の払出動作が終了したと判別された
場合、及び前記ステップS5において景品玉の払出動作
中であるにも拘らず玉切れ検出器35がOFFとなった
と判別された場合には、払出動作が直ちに禁止される
(ステップS7)。そして、その後、満タン検出器64
がOFFとなったか否かが判別される(ステップS
8)。
【0042】一方、前記ステップS6及びステップS8
において、満タン検出器64がOFFになったと判別さ
れた場合、すなわち余剰玉受皿23での満タン状態が解
消された場合には、次に玉切れ検出器35がOFFであ
るか否かが判別され(ステップS9)、OFFであると
判別された場合には、払出動作が直ちに禁止され(ステ
ップS10)、その後、玉切れ検出器35がONとなる
まで待って払出動作が能動化される(ステップS11、
ステップS12)。前記ステップS9で玉切れ検出器3
5がOFFとなっていないと判別されたときには、直ち
に景品玉の払出動作が能動化される(ステップS1
2)。
【0043】以上、満タン・玉切れ制御について説明し
てきたが、これによれば、満タン検出器64と玉切れ検
出器35とが作動したときには、最終的に景品玉の払出
動作が停止されるものであるが、満タン検出器64がO
Nしたときに、払出動作の途中であるときには、その払
出動作が終了した後に払出動作が停止されるのに対し、
玉切れ検出器35がOFFとなったときには、直ちに払
出動作が停止されるようになっている。これは、玉切れ
検出器35が作動したときに景品玉払出装置40に供給
される景品玉数が不足して所定数の景品玉が払出されな
い事態を確実に防止するためである。最も、本実施形態
においては、前記したように玉切れ感知板34の下流側
の供給樋36及び供給通路42に最大払出景品玉数(1
3個)よりもやや多い景品玉数を収容するようになって
いるので、上記した事態を未然に防止することができ
る。しかし、最大払出景品玉数が変更された場合(例え
ば、20個)には、上記したような制御が必要となる。
【0044】次に、払出制御回路91の玉抜制御につい
て図5のフロー図を参照して説明する。まず、いずれか
の記憶回路A又はB又はCに記憶値があるか否かが判別
され(ステップS13)、記憶値がある場合には、その
後の処理が行われることがない。つまり、玉抜処理は行
われない。いずれの記憶回路A又はB又はCにも記憶値
がないと判別された場合には、玉抜操作検出器39がO
Nしたか否か、すなわち、玉抜操作が行われたか否かが
判別され(ステップS14)、操作されていなければ、
当然のことながら玉抜処理は行われない。一方、玉抜操
作検出器39がONした場合には、ステッピングモータ
54が逆回転し始める(ステップS15)。ステッピン
グモータ54が逆回転すると供給通路42を流下する景
品玉は、玉抜通路47に放出されて玉抜樋59を流下
し、パチンコ遊技機1の外に排出される。
【0045】ステッピングモータ54が逆回転を開始し
た後には、玉切れ検出器35がOFFとなったか否かが
判別され(ステップS16)、OFFになるまで次に進
まない。これは、景品玉タンク29、景品玉誘導樋3
0、カーブ樋33に残留していた景品玉がすべて玉抜き
されたか否かを検出するためのものであり、最後の残留
玉が玉切れ感知板34上を通過して玉切れ検出器35が
OFFとなったことにより玉抜きが終了したと判断する
ものである。
【0046】しかして、玉切れ検出器35がOFFにな
ったと判別された場合には、タイマT1がセットされる
(ステップS17)。このタイマT1は、玉切れ検出器
35がOFFとなった後に、直ちにステッピングモータ
の逆回転を停止させると、玉切れ感知板34から玉載置
部50に至るまでの通路に景品玉が残留した状態とな
り、すべての景品玉の玉抜動作が行われないという不都
合を解消するために設定されるもので、例えば、2〜5
秒程度が設定される。そして、タイマT1がセットされ
た後に玉切れ検出器35がONしたか否かが判別される
(ステップS18)。これは、玉抜きされる景品玉の流
下する状態において、たまたま何等かの原因で景品玉の
流れが一旦とぎれた場合に、玉切れ検出器35が一旦O
FFとなった後に再度ONする場合があり、このような
場合においても玉抜処理を十分に行うために設けられる
処理である。
【0047】しかして、玉切れ検出器35がONするこ
となくタイマT1が終了した場合(ステップS19)に
は、ステッピングモータの逆回転を停止させ(ステップ
S20)、玉抜処理を終了する。また、タイマT1が作
動中に玉切れ検出器35がONした場合には、タイマT
1をリセットし(ステップS21)、その後、玉切れ検
出器35がOFFとなるのを待って(ステップS2
2)、前記ステップS17に戻り、前記した処理を行
う。
【0048】以上、玉抜制御について説明してきたが、
これによれば、玉抜操作検出器39をONさせることに
より景品玉払出装置40のステッピングモータ54が逆
回転してすべての景品玉を払出す。このため、パチンコ
遊技機1に景品玉を1つも残すことなく玉抜動作が行わ
れる。また、記憶回路A〜Cに記憶値があるとき、換言
すれば、景品玉の払出動作が行われているときには、例
えば、パチンコ遊技機1が外部から何等かの原因で振動
して玉抜操作検出器39がONされたり、あるいは誤操
作によって誤って玉抜操作検出器39がONされても、
その玉抜信号を無効として処理するので、玉抜処理が行
われることがない。このため、入賞した入賞玉に対応す
る所定の景品玉を確実に払出すことができて、遊技者と
の間でトラブルを生じることもない。
【0049】更に、本実施形態においては、玉抜処理を
行う構成において、玉抜弁や該玉抜弁を駆動するリンク
機構等を使用しないので、従来の玉抜装置に比較して構
成が簡単であると共に故障が少ないという利点もある。
また、上記した玉抜制御においては、玉抜モード時に玉
切れ検出器35を景品玉の払出動作を停止させるための
検出手段としてではなく、玉抜処理を完全に行うための
検出手段として使用して、玉抜装置全体の構成を簡略化
させている。
【0050】次に、払出制御回路91の入賞玉検出器異
常判定制御について図6ないし図8を参照して説明す
る。図6ないし図8において、入賞玉検出器28に異常
状態が発生した場合であり、図6に入賞玉検出器28に
接続される検出回路85の回路図が示されている。これ
について説明すると、図中、28は入賞玉検出器、10
5は低電圧ダイオード(ツェナーダイオード)、106
はコンデンサ、102、103はPNPトランジスタ、
104はNANDゲートである。
【0051】そして、入賞玉が入賞玉検出器28を通過
しない通常の状態では、低電圧ダイオード105の入力
側に約18V程度のハイレベル信号が入力された状態と
なっており、この状態で、低電圧ダイオード105から
ハイレベル信号がNANDゲート104の一方端子に導
出される。一方、前記通常の状態では、PNPトランジ
スタ102のゲートには、18Vの電圧が印加されてい
る。また、PNPトランジスタ102のエミッタには、
ゲート電圧(18V)よりも高い24Vの電圧が印加さ
れているために、PNPトランジスタ102がON状態
となり、コレクタ側に電流が流れてアースに電流が流れ
る。すると、PNPトランジスタ102のエミッタ側の
電圧が低下し、PNPトランジスタ103のゲート電圧
が低下する。PNPトランジスタ103のゲート電圧が
低下すると、PNPトランジスタ103がON状態とな
り、エミッタからコレクタに電流が流れ、PNPトラン
ジスタ103のコレクタ側からハイレベル信号が導出さ
れ、NANDゲート104の他方入力端子にハイレベル
信号が入力される。すると、NANDゲート104から
ローレベル信号が出力され、払出景品玉数設定回路80
(図3参照)に入力される。
【0052】次に、入賞玉が入賞玉検出器28を通過す
ると、その瞬間入賞玉検出器28からローレベル信号が
出力される。入賞玉検出器28からローレベル信号が出
力されると、NANDゲート104の一方入力端子にロ
ーレベル信号が入力される。一方、PNPトランジスタ
102のゲートにもローレベル信号が入力されてPNP
トランジスタ102がON状態となり、エミッタからコ
レクタ側に電流が流れる。すると、前述と同様に、PN
Pトランジスタ103もON状態となり、NANDゲー
ト104の他方入力端子にハイレベル信号が入力され、
NANDゲート104からハイレベル信号が瞬間的に出
力されて払出景品玉数設定回路80へ導出される。払出
景品玉数設定回路80は、この瞬間的に出力されたハイ
レベル信号を検出して入賞玉が入賞玉検出器28を通過
したことを検出する。
【0053】次に、入賞玉検出器28が断線した場合に
は、入賞玉検出器28からローレベル信号が出力される
ために、前述と同様にNANDゲート104の一方入力
端子には、ローレベル信号が入力され、他方入力端子に
は、ハイレベル信号が入力されることとなる。その結
果、NANDゲート104からハイレベル信号が持続的
に出力され、払出景品玉数設定回路80に導出される。
払出景品玉数設定回路80は、この持続的に出力された
ハイレベル信号を検出し、入賞玉検出器28の異常を判
定する。
【0054】更に、入賞玉検出器28がショートした場
合には、入賞玉検出器28から24Vのハイレベル信号
が出力され、NANDゲート104の一方入力端子にハ
イレベル信号が入力される。一方、PNPトランジスタ
102のゲートには、24Vの電圧が印加されることと
なり、PNPトランジスタ102のエミッタに印加され
る電圧とゲート電圧とが同じになるために、PNPトラ
ンジスタ102は、OFF状態となり、電流が流れな
い。その結果、PNPトランジスタ103のゲート電圧
が24Vとなり、PNPトランジスタ103もOFF状
態となり、電流が流れずNANDゲート104の他方入
力端子にローレベル信号が入力される。その結果、NA
NDゲート104からはハイレベル信号が持続的に出力
され、払出景品玉数設定回路80に導出される。払出景
品玉数設定回路80は、この持続的に出力されたハイレ
ベル信号を検出し、入賞玉検出器28の異常を判定す
る。そして、信号線107を介して払出景品玉数設定回
路80からの信号を受けた払出制御回路91は、入賞玉
検出器28の異常を検出して遊技不能動化状態にする。
また、NANDゲート104からの持続的なハイレベル
信号がローレベル信号に切り換ることにより、遊技不能
動化状態を解除する。
【0055】この場合、遊技不能動化状態として、例え
ば、図7及び図8に示すような具体的な動作を行うとよ
い。すなわち、入賞玉検出器28に異常状態が生じたと
きには、入賞玉検出器28を通過する入賞玉を検出しな
い状態であるため、少なくとも発生した入賞玉がパチン
コ遊技機1の外に排出されないように入賞玉を停止させ
る必要がある。このため、本実施形態においては、入賞
玉検出器28の直前に出没するストッパー部材67を配
置し、そのストッパー部材67を駆動する停止ソレノイ
ド66を設けている。しかして、入賞玉検出器28が正
常な状態では、図7に示すように入賞玉を入賞玉検出器
28へ導くべく停止ソレノイド66をそのままにし、入
賞玉検出器28からの異常信号が発生した際には、払出
制御回路91から停止ソレノイド66に励磁信号が導出
され、図8に示すようにストッパー部材67を入賞玉の
流下通路に突入させ、発生した入賞玉を入賞玉集合樋2
7に貯留させるようになっている。これにより、入賞玉
検出器28に異常が生じた場合でも、証拠となる入賞玉
がパチンコ遊技機1の外に排出されることなく貯留され
るので、遊技者との間でトラブルが発生することはな
い。ただし、入賞玉の異常状態をそのままにして遊技を
続行することはできないので、異常状態が発生したとき
には、景品玉の払出動作が停止されるようにする必要が
ある。
【0056】なお、図6に示す回路図においては、入賞
玉検出器として入賞玉検出器28を例示したが、他の入
賞玉検出器12a〜12c、10等に異常が生じても同
様に入賞玉の流下を停止させるようにしてもよい。ま
た、異常状態を伝達する信号線107を払出景品玉数設
定回路80からではなく、遊技制御回路79から導出す
るように接続しても良い。この場合には、入賞玉検出器
28からの検出信号も遊技制御回路79に導入されるよ
うに接続しなければならない。
【0057】以上、実施形態に係るパチンコ遊技機1に
ついて説明してきたが、この実施形態によれば、遊技内
容に対応した払出景品玉数を設定する払出景品玉数設定
回路80が遊技盤2の交換の際に付随して交換される遊
技制御回路基板69内に構成されるので、それらを交換
した後に、遊技制御回路基板69と景品玉払出制御回路
基板70とを電気的に接続するだけで所望の払出景品玉
数に基づく遊技を行うことができる。つまり、遊技盤2
の交換の際しては、従来と同様に遊技盤2とそれに付随
する遊技制御回路基板69とを交換するだけであるた
め、時間的にもコスト的にも経済的であり、且つその交
換作業も面倒とならない。
【0058】なお、上記実施形態では、景品玉払出装置
40として、ステッピングモータ54によってスプロケ
ット56を回転させながら景品玉を払出すものを示した
が、この場合、計数する手段としての払出景品玉検出器
44を省略してステッピングモータ54へのパルス信号
を計数することにより払出景品玉数を計数するようにし
てもよい。逆に払出景品玉検出器44を設ける場合に
は、スプロケット56を駆動するものを通常のモータに
してもよいし、あるいは、スプロケットには、駆動源を
接続することなく、例えば、景品玉の圧力により自然に
回転するようにし、払出景品玉数検出器の検出信号の計
数値に基づいてその回転をストップするストッパーを電
気的駆動源で駆動するようにして払出景品玉数を規制す
るようにしたものであってもよい。
【0059】また、上記実施形態では、玉抜指令信号を
導出するものとして、パチンコ遊技機1に設けられる玉
抜操作検出器39を示したが、遊技場の管理室に設けら
れる管理コンピュータの操作に応じて玉抜指令信号が導
出されるように構成されたものでも良い。
【0060】更に、弾球遊技機としてパチンコ遊技機を
示したが、要は、入賞の景品として景品玉が払出される
形式の弾球遊技機であれば、どのような形式の弾球遊技
機(例えば、アレンジ式遊技機)であってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、払出すべき景品玉数を
計数しながら作動する景品玉払出装置を備えると共に、
遊技盤が弾球遊技機本体に対して交換可能に構成された
弾球遊技機において、該弾球遊技機には、主として前記
遊技盤に設けられる電気的遊技装置を駆動制御する遊技
制御回路基板と、主として前記景品玉払出装置を駆動制
御する景品玉払出制御回路基板と、が設けられ、前記遊
技制御回路基板は、入賞情報に基づいて払出すべき景品
玉数が設定される景品玉数設定回路部を含むと共に前記
景品玉払出制御回路基板と単一の端子を有する配線で接
続されていることを特徴とするものである。このように
構成することにより、遊技内容に対応した払出景品玉数
が遊技盤の交換の際に付随して交換される遊技制御回路
基板内に構成されるので、それらを交換した後に、遊技
制御回路基板と景品玉払出制御回路基板とを単一の端子
を接続するだけで所望の払出景品玉数に基づく遊技を行
うことができる。つまり、遊技盤の交換に際しては、従
来と同様に遊技盤とそれに付随する遊技制御回路基板と
を交換するだけであるため、時間的にもコスト的にも経
済的であり、且つその交換作業も単一の端子を基板に接
続するだけであるため面倒とならない。
【0062】また、請求項2の発明においては、前記景
品玉払出装置の近傍には、該景品玉払出装置に設けられ
る駆動源や検出器からの配線を中継する中継基板を設
け、該中継基板と前記景品玉払出制御回路基板とを単一
の端子を有する配線で接続することにより、景品玉払出
装置と景品玉払出制御回路基板との接続作業も極めて容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る景品玉払出装置と玉抜装置との
関係を示す正面図である。
【図2】景品玉払出装置の構造を示す側方断面図であ
る。
【図3】遊技動作を制御する遊技制御回路基板と景品玉
の払出動作を制御する景品玉払出制御回路基板との関係
を示す電気回路のブロック図である。
【図4】景品玉払出制御のうち満タン・玉切れ制御の一
例を示すフロー図である。
【図5】景品玉払出制御のうち玉抜制御の一例を示すフ
ロー図である。
【図6】入賞玉検出器に接続される検出回路の回路図で
ある。
【図7】入賞玉検出器が正常な場合の状態を示す側方断
面図である。
【図8】入賞玉検出器が異常な場合の状態を示す側方断
面図である。
【図9】実施形態に係る玉抜装置が適用される弾球遊技
機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図である。
【図10】パチンコ遊技機の背面図である。
【図11】パチンコ遊技機に設けられる機構板に配置さ
れる遊技制御回路基板と景品玉払出制御回路基板との配
線構造を示す機構板の裏面部分正面図である。
【図12】機構板の前面を示す正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 2 遊技盤 5 可変表示装置(電気的遊技装置) 7 可変入賞球装置(電気的遊技装置) 11a〜11c 始動入賞口(電気的遊技装置) 17a,17b、18a〜18c 遊技効果ランプ(電
気的遊技装置) 40 景品玉払出装置 69 遊技制御回路基板 70 景品玉払出制御回路基板 74a〜74c 配線 75a,75b 端子 76 中継基板 80 払出景品玉数設定回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 払出すべき景品玉数を計数しながら作動
    する景品玉払出装置を備えると共に、遊技盤が弾球遊技
    機本体に対して交換可能に構成された弾球遊技機におい
    て、 該弾球遊技機には、主として前記遊技盤に設けられる電
    気的遊技装置を駆動制御する遊技制御回路基板と、主と
    して前記景品玉払出装置を駆動制御する景品玉払出制御
    回路基板と、が設けられ、 前記遊技制御回路基板は、入賞情報に基づいて払出すべ
    き景品玉数が設定される景品玉数設定回路部を含むと共
    に前記景品玉払出制御回路基板と単一の端子を有する配
    線で接続されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記景品玉払出装置の近傍には、該景品
    玉払出装置に設けられる駆動源や検出器からの配線を中
    継する中継基板を設け、該中継基板と前記景品玉払出制
    御回路基板とを単一の端子を有する配線で接続したこと
    を特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
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