JPH1043263A - 盲目者歩行用補助具 - Google Patents

盲目者歩行用補助具

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Publication number
JPH1043263A
JPH1043263A JP8224497A JP22449796A JPH1043263A JP H1043263 A JPH1043263 A JP H1043263A JP 8224497 A JP8224497 A JP 8224497A JP 22449796 A JP22449796 A JP 22449796A JP H1043263 A JPH1043263 A JP H1043263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
obstacle
ultrasonic sensor
blind
walking
blind person
Prior art date
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Withdrawn
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JP8224497A
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English (en)
Inventor
Tsuneki Yamamoto
恒己 山本
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FERRO KOGYO
FUEROO KOGYO KK
Original Assignee
FERRO KOGYO
FUEROO KOGYO KK
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Publication date
Application filed by FERRO KOGYO, FUEROO KOGYO KK filed Critical FERRO KOGYO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 盲目者が歩行上の対応を安全に図れるよう障
害物を逸速く察知可能な器具として構成する。 【解決手段】 超音波を送信,受信する超音波センサー
1と、この超音波の反射波で障害物の有無を受信波で判
定するマイクロコンピュータ2と、その障害物の検出信
号に基づいてブザー音及びまたは振動を発生する警報信
号の発振器3と、各部駆動用のバッテリー4並びにO
N,OFF切換え用の操作スイッチ5とからなる障害物
検知機構を盲目者の歩行時に携帯可能な器具に組み立
て、ブザー音及びまたは振動の発信態様を障害物までの
距離に応じて変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盲目者が特に単身
で行動する際に歩行用の補助具として携帯するのに適し
た盲目者歩行用補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、盲目者が行動する際には盲導杖
を携帯されているのが通常である。この盲導杖は杖の先
端を自己の操作で障害物に当てて障害物の存在を知得
し、また、杖の先端を障害物に沿わせて動かし或いは障
害物を直接手で触って障害物の形態を知ることにより歩
行の対応を図るよう用いられている。
【0003】その盲導杖は盲目者が歩行する際の大切な
拠り所であるが、障害物の知得範囲が杖の届く範囲に限
られしかも使用上で杖の長さを長くできないところから
障害物を間近でしか知得できないというネックがある。
このため、間近な障害物を咄嗟に避けられないでトラブ
ルに巻き込まれてしまう事態を招き兼ねない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、盲目者が歩
行上の対応を安全に図れるよう障害物を逸速く察知可能
な器具として構成する盲目者歩行用補助具を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
盲目者歩行用補助具においては、超音波を送信,受信す
る超音波センサーと、その超音波センサーを超音波の送
信から反射波の受信に切り替えて障害物の有無を受信波
で判定するマイクロコンピュータと、そのマイクロコン
ピュータによる障害物の検出信号に基づいてブザー音及
びまたは振動を発生する警報信号の発振器と、各部駆動
用のバッテリー並びにバッテリーON,OFF切換え用
の操作スイッチとからなる障害物検知機構を盲目者の歩
行時に携帯可能な器具に組み立てることにより構成され
ている。
【0006】本発明の請求項2に係る盲目者歩行用補助
具においては、超音波を前方に向けて送信する超音波セ
ンサーと共に、その超音波センサーを含む障害物検知機
構の各部を盲導杖,帽子,手押し車,懐中電灯等の歩行
時に携帯可能な他の器具の付属具として組み付けること
により構成されている。
【0007】本発明の請求項3に係る盲目者歩行用補助
具においては、ブザー音及びまたは振動の発信態様を障
害物までの距離に応じて変化制御可能な障害物検知機構
を備えることにより構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して説明す
ると、本発明の実施の形態としては万歩計形態やポシェ
ット形態の如く盲目者の胴回り等身の回りに備えて使用
可能な歩行用補助具そのものを構成する場合と、盲目者
の歩行時に携帯可能な他の器具の付属器具として装備す
ることにより構成する場合とがある。図示の実施の形態
は、後者の他の器具の付属器具として装備する場合を例
示する。
【0009】その盲目者歩行用補助具は、図1で示すよ
うに超音波を送信,受信する超音波センサー1と、超音
波センサー1を超音波の送信から反射波の受信に切り替
えて障害物の有無を判定するマイクロコンピュータ2
と、そのマイクロコンピュータ2による障害物の検出信
号に基づいてブザー音及びまたは振動を発生する警報信
号の発振器3と、各部駆動用のバッテリー4並びにバッ
テリーON,OFF切換え用の操作スイッチ5とからな
る障害物検知機構を備えることにより構成されている。
【0010】その障害物検知機構の各部のうち、超音波
センサー1は残響を低減する防振ゴムを周囲に備えて増
幅器であるプリアンプを内蔵した防水構造のものを用い
るとよい。マイクロコンピュータ2は、超音波の送受信
切替え,受信波の処理,障害物の有無判定,ブサー乃至
は振動子の駆動制御を行うものとして組み付けられてい
る。また、警報信号の発振器3としては圧電ブザー等の
ブザー音用或いは圧電振動子,小型偏心駆動モータ等の
振動用のいずれかまたは双方を装備することができる。
【0011】この他に、各部駆動用のバッテリー4とし
ては複数本の乾電池を直列接続し或いは所定の容量を有
する充電式の乾電池を組付け装備すればよい。また、バ
ッテリーON,OFF切換え用の操作スイッチ5として
は通常のスライドスイッチ等を組み付ければよい。
【0012】その障害物検知機構においては、超音波セ
ンサー1から送信された音波が障害物に当たって反射さ
れるまでの時間に基づいて障害物までの距離を測定し、
この距離に応じてブザー音及びまたは振動の発信態様を
変化させるよう構成することができる。その距離測定,
発信形態の変化は、上述したマイクロコンピュータ2に
よる受信波の処理,ブザー乃至は振動子の駆動制御で行
うよう回路構成するようにできる。
【0013】その発信形態は、約2m,1.5m,1
m,60cm,40cm,30cmと各段階において、
ブザー音の場合には発音間隔を短くし、20cm以内に
なると連続ブザー音を発するようマイクロコンピュータ
2の制御回路を回路構成することにより変化させること
ができる。また、振動の場合には上述した各段階におい
て振動周波数を高くするようマイクロコンピュータ2の
制御回路を回路構成すればよい。
【0014】この障害物検知機構は、図2で示すように
超音波センサー1は杖の先端寄り軸部に装備し、マイク
ロコンピュータを含むその他の各部は杖の把ッ手側に装
備することにより盲導杖10の付属具として組み付ける
ことができる。この盲導杖10においては、障害物検知
機構の各部は中空状に形成された杖の所定軸部に取付け
配置し、その各部を接続する全体回路は杖の内部に配線
することにより回路構成することができる。
【0015】例えば、盲導杖10には開孔を杖の軸部に
設け、超音波センサー1は超音波を前方に向けて発信乃
至は受信するマイクロフォンとし、発音ブザー3aはブ
ザー音を外部に発信するスピーカーとして開孔の孔内に
嵌込み装着する。また、マイクロコンピュータ2,バッ
テリー4はねじ込み,ねじ戻し可能に螺着られた把ッ手
側乃至杖本体側の内部に収容配置する。操作スイッチ5
は該把ッ手側の外側面に取り付け、振動子3bを発音ブ
ザー3aと共に備える場合にはマイクロコンピュータ2
並びにバッテリー4から離れた把ッ手側の内部に収容配
置するようにできる。
【0016】図3は、上述した障害物検知機構を帽子1
1に装備する場合を示す。その帽子11はヘルメットと
し、超音波センサー1はヘルメット本体11aの前面中
央に取付け配置する。マイクロコンピュータ2,バッテ
リー4は、ヘルメット本体11aの内側天部に一体成形
された開閉自在なボックス体11bの内部に収容配置す
る。発音ブザー3aはヘルメット本体11aの側部に設
ける耳カバー状の張出しフランジ部11cの内側に備
え、操作スイッチ5は該張出しフランジ部11c外側に
備え付けることにより構成するようにできる。この帽子
11では、ヘルメット本体11aの内部に配線させて全
体の回路を回路構成することができる。
【0017】図4は、障害物検知機構を手押し車12に
装備する場合を示す。この手押し車12では、超音波セ
ンサー1は物入れバック12aの前部中央や握り手フレ
ーム12bの上部側に取付け配置し、マイクロコンピュ
ータ2,バッテリー4は開閉自在な小室12cを物入れ
バック12aの内側底部に設けて収容配置すればよい。
発音ブザー3a,操作スイッチ5は、超音波センサー1
と同様に握り手フレーム12bの上部側に取付け配置す
るようにできる。この手押し車12では、握り手フレー
ム12b,車体フレーム12dをパイプ部材で形成し、
そのパイプ部材の径内に配線させて全体の回路を回路構
成することができる。
【0018】図5は、障害物検知機構を懐中電灯13に
装備する場合を示す。この懐中電灯13では、超音波セ
ンサー1は本体ハウジング13aの発光部近く上部側に
取付け配置し、マイクロコンピュータ2,バッテリー4
は本体ハウジング13aの内部に収容配置するようにで
きる。警報信号の発信器3は、発音ブザー3aとしては
本体ハウジング13aの外表面に組み付け、振動子3b
としては握り手側となる着脱自在なキャップ部13bの
内部に組付け配置するとよい。また、操作スイッチ5は
懐中電灯の操作スイッチと同様に本体ハウジング13a
の外表面に組付け装備すればよい。この場合には、障害
物検知機構のみを組み付けることにより懐中電灯式の歩
行補助具として単独に構成することもできる。
【0019】上述した万歩計形態やポシェット形態の歩
行補助具として構成する場合には、超音波センサーは超
音波を送受信できるよう外装ケースの外表面に嵌込み装
備し、警報信号の発振器を除く障害物検知機構の各部は
外装ケースの内部に備え付ければよい。警報信号の発振
器はブザー音による場合にはイヤホーン形式にし、振動
による場合にはカード型振動子を備えて障害物検知機構
の他の各部と引出しコードで接続することにより身体に
付けて警報信号を直接感知できるよう装備することがで
きる。
【0020】このように構成する盲目者歩行用補助具で
は、障害物検知機構を操作スイッチ5でON状態に設定
すると、超音波センサー1が音波を前方に向けて送信す
る状態になる。その超音波の送信状態で、マイクロコン
ピュータ2が反射波を検知しないときは超音波センサー
1は音波の送信状態に保たれ、一方、反射波を検知する
と、マイクロコンピュータ2が警報信号の発振器3を駆
動制御することによりブザー音及びまたは振動を発生さ
せる。この警報信号により、盲目者は障害物が先方に存
在することを逸速く察知することができる。
【0021】その警報信号は盲目者が歩行を進めて障害
物に接近するのに伴って段階的に変化することにより、
盲目者は障害物に近付いていることを知得することがで
きる。これにより、盲目者には障害物直前での歩行の対
応を安全に図れるよう予め注意を喚起することができ
る。なお、ブザー音の場合には周囲の人にも聞き取れて
注意を喚起できるようマイクロコンピュータの音量調節
制御でボリューム設定することができる。
【0022】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係る盲
目者歩行用補助具に依れば、マイクロコンピュータが反
射波を検知すると、マイクロコンピュータが警報信号の
発振器を駆動制御することによりブザー音及びまたは振
動を発生できるため、盲目者には障害物が先方に存在す
ることを逸速く察知させられて歩行の対応を安全に図れ
るよう予め注意を喚起することができる。
【0023】本発明の請求項2に係る盲目者歩行用補助
具に依れば、超音波センサーを含む障害物検知機構の各
部を歩行時一般に携帯される盲導杖,帽子,手押し車,
懐中電灯等の他の器具の付属具として組み付けることに
より、その器具と共に簡便なものとして用いることがで
きる。
【0024】本発明の請求項3に係る盲目者歩行用補助
具に依れば、盲目者が歩行を進めて障害物に接近するの
に伴って警報信号が段階的に変化することにより、盲目
者は障害物に近付いていることを知得できるため、障害
物直前での歩行の対応を安全に図れるよう予め注意を喚
起することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る盲目者歩行用補助具における障害
物検知機構を示す説明図である。
【図2】同盲目者歩行用補助具を盲導杖に装備した場合
を示す説明図である。
【図3】同盲目者歩行用補助具を帽子に装備した場合を
示す説明図である。
【図4】同盲目者歩行用補助具を手押し車に装備した場
合を示す説明図である。
【図5】同盲目者歩行用補助具を懐中電灯に装備した場
合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 超音波センサー 2 マイクロコンピュータ 3 警報信号の発振器 4 障害物検知機構駆動用バッ
テリー 5 ON,OFF切換え用操作
スイッチ 10,11,12,13 その他の器具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を送信,受信する超音波センサー
    と、その超音波センサーを超音波の送信から反射波の受
    信に切り替えて障害物の有無を判定するマイクロコンピ
    ュータと、このマイクロコンピュータによる障害物の検
    出信号に基づいてブザー音及びまたは振動を発生する警
    報信号の発振器と、各部駆動用のバッテリー並びにバッ
    テリーON,OFF切換え用の操作スイッチとからなる
    障害物検知機構を盲目者の歩行時に携帯可能な器具に組
    み立てたことを特徴とする盲目者歩行用補助具。
  2. 【請求項2】 上記超音波を前方に向けて送信する超音
    波センサーと共に、その超音波センサーを含む障害物検
    知機構の各部を盲導杖,帽子,手押し車,懐中電灯等の
    歩行時に形態可能な他の器具の付属具として組み付けた
    ことを特徴とする請求項1記載の盲目者歩行用補助具。
  3. 【請求項3】 上記ブザー音及びまたは振動の発信態様
    を障害物までの距離に応じて変化制御可能な障害物検知
    機構を備え付けたことを特徴とする請求項1または2記
    載の盲目者歩行用補助具。
JP8224497A 1996-08-07 1996-08-07 盲目者歩行用補助具 Withdrawn JPH1043263A (ja)

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