JPH07227308A - 盲人用杖 - Google Patents

盲人用杖

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JPH07227308A
JPH07227308A JP4523394A JP4523394A JPH07227308A JP H07227308 A JPH07227308 A JP H07227308A JP 4523394 A JP4523394 A JP 4523394A JP 4523394 A JP4523394 A JP 4523394A JP H07227308 A JPH07227308 A JP H07227308A
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JP
Japan
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cane
sensor
blind person
obstacle
alarm
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Application number
JP4523394A
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English (en)
Inventor
Kensuke Obata
倹介 小幡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】前方の障害物の存在を確認して報知できる盲人
用杖を提供する。 【構成】杖を形成する外形棒状の杖部材1の内部に、近
接した物体を検出するセンサ5と、このセンサ5からの
検出信号を受けて報知する報知器7とを備える。杖部材
1を握って歩行する通路上の前方に石や壁などの障害物
が存在すると、この障害物をセンサ5が検出して報知器
7が作動し、盲人に対し、聴覚や触覚を通じて報知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、盲人の歩行方向の通路
上前方に石や壁などの歩行の障害となる物体が存在する
か否かの情報を盲人に報知できる盲人用杖に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の盲人用杖は、盲人が杖の石突き部
の先端で通路の足元前方に段差または石や壁などの障害
物が存在しないか否かを探る程度にしか使用できず、こ
の盲人用杖はさほど有用な歩行補助手段とならない。す
なわち、杖の先端が届く範囲内における障害物の存在の
有無を認知できるだけであるため、盲人は、自分が歩行
しようとする前方の空間が安全なものであるか否かを見
極めることができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、杖の
届かない前方の空間の障害物の存在を確認して報知でき
る盲人用杖を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するために、杖を形成する外形棒状の杖部材の内
部に、近接した物体を検出するセンサと、このセンサか
らの検出信号を受けて報知する報知器とを備えている。
【0005】
【作用】センサの一種として超音波を利用したものを用
いた場合、杖部材の下部に埋設した超音波送受信素子を
パルス発振器で駆動して、杖部材から超音波を発信さ
せ、この発信時から反射波の受信時までの時間経過によ
って杖部材から石や壁などの歩行の障害となる物体まで
の距離を検出できる。この距離の検出信号が予め設定さ
れた例えば1m以内の値になった時点で、センサから近
接物体の検出信号が出力される。一方、報知器の一種と
して電子音のメロディを出力するものを用いた場合、前
記検出信号を受けてメロディICと称せられる集積回路
が作動して、この集積回路の出力信号に基づきスピーカ
駆動回路によりスピーカが鳴動されて電子音のメロディ
が出力される。盲人は、電子音のメロディを聞いて前方
の近傍場所に何らかの障害物が存在することを認知でき
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図面
を参照しながら詳述する。図1は本発明の一実施例の分
解斜視図を示す。同図において、杖部材1は、ステンレ
スパイプからなる杖部材本体2の下端開口と上端開口に
それぞれ石突き部3および把持部4が着脱自在に嵌挿さ
れて、既存の杖と同様の外形棒状になっている。
【0007】杖部材本体2には、従来と同様に、外周面
に白色の被覆が施されている。石突き部3は、合成樹脂
により丸棒状に成形されて、その上端部から杖部材本体
2の下端開口に挿入できる小径の挿入軸部31が突設さ
れているとともに、この挿入軸部31の周面に、軸線に
沿った線条形状となった複数のリブ32が形成されてい
る。一方、把持部4は、合成樹脂により外形がL字形で
あって内部に中空部を有するパイプ形状に形成され、そ
の下端部から杖部材本体2の上端開口に挿入できる小径
の挿入筒部41が突設されているととともに、この挿入
筒部41の周面に、軸線に沿った線条形状となった複数
のリブ42が形成されている。そして、石突き部3の挿
入軸部31および把持部4の挿入筒部41は、先端部が
斜面形状になったリブ32,42によって杖部材本体2
の両開口部に容易に挿入され、且つリブ32,42の僅
かな圧潰により簡単に抜脱しない状態で挿着されて、杖
部材本体2に着脱自在に連結される。
【0008】杖部材本体2の下方中空部内に、近接した
物体を超音波の伝播時間を利用して検出する超音波セン
サ(センサの一種)5が内装されている。この超音波セ
ンサ5は、後述する各構成要素が回路基板に実装されて
なり、その超音波の送受信口6が杖部材本体2に開設さ
れている。一方、把持部4の中空部内には、センサ5か
らの近接物体の検出信号を受けて電子音のメロディを出
力する電子音楽出力器(報知器の一種)7が内装されて
いる。また、杖部材本体2の上方開口の近傍箇所に、駆
動電源の電池8が挿着され、この電池8は、配線9によ
りセンサ5に接続され、かつ把持部4が杖部材本体2に
挿着された時に互いに接触する端子11,12を介して
電子音楽出力器7に接続されている。把持部4の外面に
配設された電源スイッチ10のオン操作によって、電池
8からセンサ5および報知器7に対し駆動電力が供給さ
れる。
【0009】図2は、図1の電気制御系のブロック構成
図を示す。超音波センサ5は、超音波送受信振動素子5
1、パルス発振器52、受信器53、測距回路54およ
び判別回路55がプリント配線基板に実装されて小型に
構成されている。超音波送受信振動素子51は、水晶や
チタン酸バリウムなどの圧電振動子またはニッケルなど
の磁歪振動子からなり、本発明では、例えば1m程度の
比較的短い距離を測定すれば足りることから、送信エネ
ルギの小さいものでよいので、送受信子を一つにして共
用したものを用いている。パルス発振器52は、周期的
に周波数の変化するパルス信号からなる送信信号aを超
音波送受信振動素子51に対し出力する。受信器53
は、超音波送受信振動素子51から受ける受信信号bを
検波増幅する。測距回路54は、パルス発振器52から
受ける同期信号cと受信器53から受ける検波信号dと
により距離を算出する。判別回路55は、測距回路54
の距離信号eが予め設定された例えば1m以内のもであ
ると判別した時に近接物体の検出信号fを出力する。
【0010】電子音楽出力器7は、一般にメロディIC
と称せられる集積回路71が、センサ5の判別回路55
から出力される検出信号fを受けて駆動し、この集積回
路71から出力されるオーディオ信号に基づきスピーカ
駆動回路72がスピーカ73を作動させる構成になって
いる。スピーカ73は、図1に示すように、本発明の杖
を使用する盲人に最も近い把持部4の後端部に装着され
ており、このスピーカ73から出力する電子音のメロデ
ィにより盲人に障害物の近接を報知する。
【0011】次に、上記実施例の作用について説明す
る。使用状態を示した図3のように、盲人は、前方の通
路上に段差などが無いか否かを石突き部3の先端で探索
するために、杖をほぼ一定の角度θで傾斜させて前方に
突き出すよう握って使用するのが一般的である。そこ
で、超音波の送受信口6は、杖部材1を所定角度θに傾
斜させた状態において、前方の所定距離(たとえば1
m)Dの通路上に存在する石S、壁または柱などの障害
物に超音波が当たる向きに設定されている。また、送受
信口6からの超音波の出射角度αは10°に設定されて
いる。
【0012】そして、盲人が歩行に先立って電源スイッ
チ10をオン操作すると、図1の電池8からセンサ5お
よび電子音楽出力器7に駆動電力が供給される。図2の
センサ5において、パルス発振器52から出力される送
信信号aにより超音波送受信振動素子51が駆動して、
送受信口6から周期的に周波数の変化する超音波を発信
する。この超音波が何らかの物体で反射された反射波が
送受信口6から入射されると、その反射波を受けて振動
素子51から出力される受信信号bを受信器53が検波
増幅して検波信号dを出力する。測距回路54は、パル
ス発振器52から受ける同期信号cに対する受信器53
から受ける検波信号dの時間遅れによる周波数の差を算
出する。この算出された値は、送受信口6から超音波が
反射した物体までの距離に比例した距離信号eとなるの
で、前方に存在する障害物までの距離を非接触で検出で
きる。続いて、判別回路55は、測距回路54から受け
た距離信号が予め設定された設定距離D以内の値である
と判別したときに、検出信号fを出力する。
【0013】上記検出信号fを受けた集積回路71が起
動してオーディオ信号を出力し、スピーカ駆動回路72
が上記オーディオ信号に基づきスピーカ73を作動させ
る。このスピーカ73から出力させる電子音のメロディ
によって、杖を使用している盲人に対し現在の歩行方向
の約1m前方の通路上に何らかの障害物が存在すること
を報知して、歩行の停止と歩行方向の変更を促す。この
とき、盲人は、杖部材1をさらに傾斜させて送受信口6
の向きを上方に向けたり、或いは杖部材1を水平方向に
回して送受信口6を前方周囲に向けるようにしながら電
子音のメロディの出力の有無を確認することで、前方の
障害物が壁などの進行不可能なものであるか、比較的小
さい石などの進行可能なものであるかの判別を行って、
周囲空間の障害物の状況を認識することもできる。
【0014】なお、近接した物体を検出するセンサ5と
しては、上記実施例の超音波を利用するものに限らず、
光や電磁波(電波、レーザ)を利用したものを用いて
も、上述と同様の効果を得られる。本発明では、障害物
の形状などを判別する必要はなく、設定した所定距離D
内における障害物の存在の有無を単に検出するだけであ
るので、比較的簡単な構成とすることができる。たとえ
ば、光を利用するセンサにおいては、光源からの発光を
投光レンズの焦点距離により所定距離Dに集光させるよ
う投光する構成とすれば、障害物が焦点領域に存在する
ときだけ障害物によって反射されて受光検出側に入力す
る光量が極端に大きくなるので、反射光の強度によって
焦点領域つまり所定距離Dにおける障害物の存在をに確
実に検出できる。このとき、光源の発光を変調光として
出射して、それに同期して受光検出側で受光するように
すれば、太陽光などの外乱光で誤動作することなく確実
に障害物を検出できる。
【0015】また、電磁波を利用したセンサを用いる場
合には、たとえば、出射角度10°の水平な2本のレー
ザビームを、垂直方向に10°異なる方向に毎秒数十回
発射して、それぞれの反射光をフォトダイオードで受光
し、その反射光の強弱により、上下、左右に10°の範
囲内で所定距離内における障害物の有無を判別する構成
とすることができる。
【0016】さらにまた、報知手段としては、上記実施
例の電子音のメロディによるものの他に、近接した物体
の検出信号fによりブザーを鳴動する構成としたもの
や、把持部4に埋設したバイブレータを作動させて、把
持部4を握る盲人の手に振動を伝達して報知する構成を
採用することもできる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明の盲人用杖によれ
ば、杖を形成する外形棒状の杖部材の内部に設けたセン
サで、近接した物体を非接触で検出して、センサから出
力される近接物体の検出信号により報知手段を駆動する
構成としたので、盲人に対し、聴覚や触覚を通じて、杖
の前方の近傍場所における障害物の有無を報知すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る盲人用杖の分解斜視図
である。
【図2】同上実施例の電気系統のブロック構成図であ
る。
【図3】同上実施例の使用状態を示した側面図である。
【符号の説明】 1…杖部材、5…センサ、7…報知手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杖を形成する外形棒状の杖部材の内部
    に、 近接した物体を検出するセンサと、 このセンサからの検出信号を受けて報知する報知器とを
    備えてなる盲人用杖。
JP4523394A 1994-02-18 1994-02-18 盲人用杖 Pending JPH07227308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4523394A JPH07227308A (ja) 1994-02-18 1994-02-18 盲人用杖

Applications Claiming Priority (1)

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JP4523394A JPH07227308A (ja) 1994-02-18 1994-02-18 盲人用杖

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Publication Number Publication Date
JPH07227308A true JPH07227308A (ja) 1995-08-29

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ID=12713551

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4523394A Pending JPH07227308A (ja) 1994-02-18 1994-02-18 盲人用杖

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JP (1) JPH07227308A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5683979A (en) * 1996-05-09 1997-11-04 International Flavors & Fragrances Inc. Malodor counteractant composition and process for using same
WO2000024356A1 (es) * 1998-10-27 2000-05-04 Torres Canete Justo Detector de obstaculos para invidentes
KR101101292B1 (ko) * 2009-05-29 2012-01-04 이은영 보행 보조용구용 자가발전 조명 장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000024356A1 (es) * 1998-10-27 2000-05-04 Torres Canete Justo Detector de obstaculos para invidentes
KR101101292B1 (ko) * 2009-05-29 2012-01-04 이은영 보행 보조용구용 자가발전 조명 장치

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