JP3099088B2 - 目の不自由な障害者用障害物感知ステッキ - Google Patents

目の不自由な障害者用障害物感知ステッキ

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JP3099088B2
JP3099088B2 JP02042267A JP4226790A JP3099088B2 JP 3099088 B2 JP3099088 B2 JP 3099088B2 JP 02042267 A JP02042267 A JP 02042267A JP 4226790 A JP4226790 A JP 4226790A JP 3099088 B2 JP3099088 B2 JP 3099088B2
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伸治 高橋
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は障害物を感知することのできるステッキに関
し、特に目の不自由な障害者用として適した障害物感知
ステッキに関するものである。
(従来の技術) 目の不自由な障害者用のステッキは、それ自身が周囲
の人に使用者が目の不自由な障害者であることを示すも
のであることが重要であることは勿論、目の不自由な障
害者用としての機能を備えていることも重要である。従
来、目の不自由な障害者用として適した機能を有したス
テッキとしては、例えば超音波発信器を備えてこれによ
り障害物を検知して警戒音を発するようにしたものが提
案されている。この警戒音を発する目の不自由な障害者
用ステッキは、目の不自由な障害者が障害物等に近づく
と警戒音によってそれを知らせるものであって、使用す
る目の不自由な障害者にとっては頗る便利なものである
ことは確かである。
しかしながら、このような警戒音によって危険等を使
用者に知らせることは、音が街中に溢れている現代にお
いて、実は確実なことではない。特に、人間の注意を換
起し易い音は4Kヘルツ近辺の周波数のものであるが、こ
のような音は周囲にあふれているものである。例えば、
ポケットベル、電子時計、自動販売機、テレフォンカー
ドを使用する電話機、現金自動支払機等が発する音は全
て4Kヘルツに近い周波数を有しているものであり、これ
らは目の不自由な障害者が行動する範囲内に数多く存在
している。従って、目の不自由な障害者が聴力に優れて
いるとは言っても、ステッキと同様な警戒音が周囲に生
ずれば、このステッキの警戒音と区別しなければならな
いため、わずらわしくかつ確実ではない。まして、警戒
音を発するステッキを持った使用者が交通量の多い道路
の歩道を歩く場合には、折角発せられた警戒音も聞きと
れなくなることもあるのである。
そこで、本発明者等は、危険を音によって知らせるの
ではなく、別に何か良い手段はないものかと検討を重ね
てきた結果、この種ステッキを使用する目の不自由な障
害者は聴覚だけでなく触覚にも優れていることに気付
き、本発明を完成したのである。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、以上のような経緯に基づいてなされたもの
で、その解決しようとする課題は、従来のステッキにお
ける警戒音による危険報知の不確実性である。
そして、本発明の目的とするところは、使用している
人が危険物や障害物に近づいたとき、そのことを振動に
よって使用者に伝えて、騒音の中に居ても使用する人の
行動をより安全にすることのできる目の不自由な障害者
用障害物感知ステッキを簡単な構成によって提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 以上の課題を解決するために、本発明の採った手段
は、実施例において使用する符号を付して説明すると、 「上端に把持部(12)を有するとともに中空に形成し
たステッキ本体(11)内に、その外方に信号を発する一
つの信号発信器(13)と、反射信号を受ける二つの受信
部(14)と、これらの受信部(14)が受けた信号によっ
て当該ステッキ本体(11)の位置を割り出して信号をド
ライバー(16)に送るマイコン(15)と、ドライバー
(16)からの信号によって選択的に作動する二つの振動
子(17)を組み込むとともに、 各受信部(14)及び各振動子(17)を、その受信方向
及び振動方向が把持部(12)の前方向に対して略45゜左
右に振った状態でステッキ本体(11)に取り付けたこと
を特徴とする目の不自由な障害者用障害物感知ステッキ
(10)」 である。
(発明の作用) 以下に、上記のように構成した本発明に係る目の不自
由な障害者用障害物感知ステッキ(10)の作用について
説明すると、次の通りである。
まず、使用者が把持部(12)にて当該目の不自由な障
害者用障害物感知ステッキ(10)(以下単に障害物感知
ステッキ(10)と云う)を持つと、障害物感知ステッキ
(10)の方向が略決定される。すなわち、把持部(12)
を持った状態で使用者が歩行しようとすれば、この障害
物感知ステッキ(10)に設けた信号発信器(13)はその
進行方向に自然と向くのである。これにより、この障害
物感知ステッキ(10)は、その進行方向に障害物の有無
を検知しながら、使用者とともに進むことができる状態
となる。
そこで、使用者がこの障害物感知ステッキ(10)の図
示しないスイッチを入れると、ステッキ本体(11)に設
けた信号発信器(13)は、電波や超音波等の信号を一定
のパルスで発信する。この障害物感知ステッキ(10)を
使用している使用者が、危険物あるいは障害物に近づく
と、信号発信器(13)から周期的に発信されている信号
がこれらの障害物によって反射して、ステッキ本体(1
1)に設けた各受信部(14)がこれを受信する。各受信
部(14)は、受けた反射信号の量等を電気的にマイコン
(15)に伝達するから、マイコン(15)はこの信号に応
じてドライバー(16)を作動する。
そして、ドライバー(16)は、これに対応する側の振
動子(17)を、受信部(14)が受けた反射信号の強さに
応じた量で振動させるから、この振動子(17)を内蔵し
たステッキ本体(11)は全体として振動するのである。
この場合、通常使用者は当該障害物感知ステッキ(10)
をその把持部(12)によって持っているから、ステッキ
本体(11)に生じた振動は把持部(12)を介して使用者
の触覚に訴えるのであり、これにより使用者は自分が障
害物に近づいていることを知覚するのである。
特に、本発明においては、各受信部(14)を、その受
信方向が把持部(12)の前方向(使用者にとってはこれ
が通常進行方向となる)に対して、略45゜左右に振った
状態でステッキ本体(11)に取り付けてあるから、反射
信号をひろう範囲が約180゜となっており、使用者が前
進する方向に位置する略全ての障害物を検知し得るもの
である。勿論、使用者の進行方向に対して障害物がどち
ら側に位置しているかは、両受信部(14)がそれぞれ受
ける反射信号の量の差によって、マイコン(15)によっ
て容易に演算されるものである。
また、本発明においては、各振動子(17)を、その振
動方向が把持部(12)の前方向に対して、略45゜振った
状態でステッキ本体(11)に取り付けてあるから、障害
物等がどちらの方向に存在しているかを、障害物感知ス
テッキ(10)の振動方向によって使用者に伝えるのであ
る。例えば、第2図に示す左方向にのみ障害物があった
とすると、この方向の受信部(14)のみが反射信号を受
信して、結果として図示左側の振動子(17)のみが振動
する。これにより、使用者は自分の進行方向の左側に障
害物があることを知覚するのであり、進行方向の右側に
のみ障害物があった場合も同様である。さらに、各振動
子(17)は各受信部(14)が受けた反射信号の量に応じ
た強さで振動するから、両振動子(17)の合成振動によ
って障害物感知ステッキ(10)が振動することになる。
例えば、障害物が進行方向にあったとすれば、この障害
物感知ステッキ(10)はその方向に向かう合成振動によ
って前後に振動するのである。以上の中間に障害物が存
在すると、障害物感知ステッキ(10)はそれに応じた方
向に振動するのである。
(実施例) 次に、本発明に係る障害物感知ステッキ(10)を、図
面に示した実施例に従って説明すると、まずこの障害物
感知ステッキ(10)は、第1図及び第3図に示したよう
に、上端に把持部(12)を有するとともに中空に形成し
たステッキ本体(11)内に、その外方に信号を発する信
号発信器(13)と、反射信号を受ける二つの受信部(1
4)と、これらの受信部(14)が受けた信号によって当
該ステッキ本体(11)の位置を割り出して信号をドライ
バー(16)に送るマイコン(15)と、ドライバー(16)
からの信号によって選択的に作動する二つの振動子(1
7)とを備えている。
従って、この障害物感知ステッキ(10)を構成するス
テッキ本体(11)は、これらの信号発信器(13)及び受
信部(14)のための配線、マイコン(15)、ドライバー
(16)、両振動子(17)及びこれらを駆動する電力を供
給する電源(18)等を内蔵するために中空のものとして
形成してあるのである。信号発信器(13)としては、そ
の反射信号を各受信部(14)が受信できるような信号を
発するものであればどのようなものであってもよいが、
本実施例においては超音波を発するものを採用した。ま
た、各振動子(17)としては慣性を利用するものを採用
した。その他の部材については、一般的なものを採用し
て実施している。
また、本実施例においては、把持部(12)としてステ
ッキ本体(11)の上端から後方側に延びるものを図示し
ているが、把持部(12)のステッキ本体(11)に対する
形成方法としては例えば平面形状が一状または十状にな
るように形成して実施する等、使用者の使用の便宜を考
慮して種々変更することができる。なお、把持部(12)
を十状に形成した場合には、この把持部(12)内に二つ
の振動子(17)を収納することにより、両者の取り付け
角度を決めることが容易となって便利である。
特に、この障害物感知ステッキ(10)においては、第
1図及び第2図にて示したように、各受信部(14)及び
各振動子(17)を、その受信方向及び振動方向が把持部
(12)の前方向に対して略45゜左右に振った状態でステ
ッキ本体(11)に取り付けである。つまり、それぞれ左
右一対ある受信部(14)及び振動子(17)は、ステッキ
本体(11)の上端に位置する把持部(12)の前方向に対
して、それぞれ左右に略45゜だけズラせた状態でステッ
キ本体(11)に取り付けてあるのである。
(発明の効果) 以上詳述した通り、本発明においては、 「上端に把持部(12)を有するとともに中空に形成し
たステッキ本体(11)内に、その外方に信号を発する一
つの信号発信器(13)と、反射信号を受ける二つの受信
部(14)と、これらの受信部(14)が受けた信号によっ
て当該ステッキ本体(11)の位置を割り出して信号をド
ライバー(16)に送るマイコン(15)と、ドライバー
(16)からの信号によって選択的に作動する二つの振動
子(17)を組み込むとともに、 各受信部(14)及び各振動子(17)を、その受信方向
及び振動方向が把持部(12)の前方向に対して略45゜左
右に振った状態でステッキ本体(11)に取り付た」 ことにその構成上の特徴があり、これにより、使用して
いる人が危険物や障害物に近づいたとき、そのことを振
動によって使用者に伝えて、騒音の中に居ても使用する
人の行動をより安全にすることのできる障害物感知ステ
ッキを簡単な構成によって提供することができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る障害物感知ステッキの側面図、第
2図はこの障害物感知ステッキの平面図、第3図はこの
障害物感知ステッキに内蔵される各部材のブロック図で
ある。 符号の説明 10……障害物感知ステッキ、11……ステッキ本体、12…
…把持部、13……信号発信器、14……受信部、15……マ
イコン、16……ドライバー、17……振動子、18……電
源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 3/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端に把持部を有するとともに中空に形成
    したステッキ本体内に、その外方に信号を発する一つの
    信号発信器と、反射信号を受ける二つの受信部と、これ
    らの受信部が受けた信号によって当該ステッキ本体の位
    置を割り出して信号をドライバーに送るマイコンと、前
    記ドライバーからの信号によって選択的に作動する二つ
    の振動子を組み込むとともに、 前記各受信部及び各振動子を、その受信方向及び振動方
    向が前記把持部の前方向に対して略45゜左右に振った状
    態で前記ステッキ本体に取り付けたことを特徴とする目
    の不自由な障害者用障害物感知ステッキ。
JP02042267A 1990-02-22 1990-02-22 目の不自由な障害者用障害物感知ステッキ Expired - Lifetime JP3099088B2 (ja)

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