JPH1042517A - 振動モータ - Google Patents

振動モータ

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Publication number
JPH1042517A
JPH1042517A JP21422096A JP21422096A JPH1042517A JP H1042517 A JPH1042517 A JP H1042517A JP 21422096 A JP21422096 A JP 21422096A JP 21422096 A JP21422096 A JP 21422096A JP H1042517 A JPH1042517 A JP H1042517A
Authority
JP
Japan
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armature
salient poles
commutator
poles
degrees
Prior art date
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Pending
Application number
JP21422096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sakashita
広志 坂下
Shinichi Wakabayashi
慎一 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
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Publication of JPH1042517A publication Critical patent/JPH1042517A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速で実用上十分な大きさの振動が得られる
小型の振動モータを低価格で提供する。 【解決手段】 電機子12を比重の大きな鋼板10を積
層して構成し、突極16を電機子12の回転中心より片
側半分の180度の範囲のみに形成することで、電機子
の重心29を回転中心28から大きく偏倚させ加振力を
機械的に増加させる。また、通常のモータ同様に突極1
6の先端外周面26に所定の間隙dを設けて固定磁極を
駆動マグネット25として対面配置することで合理的に
磁路を形成し、電磁気的回転力による機械的な不平衡回
転加速度を効率よく振動として利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極めて小型の直流
モータに係わり、特に具体的には、ポケットベル、簡易
型携帯電話、視聴覚障害者の呼び出し信号用等に使用す
るそれ自体が振動発生源として機能する微小な振動モー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモータは、図5(a),
(b)に示したように、成形樹脂の偏心回転体50に装
着した空心コイル51の巻回面に固定磁極52を対面配
置し、整流子53を介して通電により空心コイル51に
発生される交番電流磁界と固定磁極52間の電磁相互作
用により、偏心回転体50の軸受54を枢支して両端が
ケース55に固設されている固定軸56の回りに偏心回
転体50を回転させ、振動を発生させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】振動モータは適用機器
の性質上可能な限り小型な製品が望まれるので、この場
合、装置が扁平に構成でき、少ない消費電力で作動でき
ることはメリットであるが、装置が小型になればなるほ
ど慣性質量が少なくなるので加振力が不足して、効果的
に人体に訴えるに必要な振動が得られなくなる。偏心回
転体50を高速回転させることで所要の振動を得ること
ができるが、整流子53とブラシ57との接触部分の摩
耗量が大きくなって、モータ寿命を短くする。
【0004】一方、空心コイル51と固定磁極53の対
面構造は、回転トルクが小さいので磁束密度の大きなマ
グネットが必要となる。しかしながら、大きな磁束密度
が得られる例えば希土類マグネットは高価でコストの高
騰を招く。慣性質量の増大のために、偏心回転体50の
母材となる樹脂に比重の大きな材料を配合する手段も限
界があり顕著な効果は期し難い。
【0005】本発明の目的は、上記の問題点の解消にあ
り、低速で実用上十分な大きさの振動が得られる小型の
振動モータを低価格で提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係わる振動モータは、装備されたケーシ
ングの内周側面に駆動マグネットが装着固定され、また
このケーシング内には電機子が突極を前記駆動マグネッ
トに対向させて回転自在に支持されている。この電機子
の突極に3相のコイルが巻回され、この各相のコイルに
は整流子が電気的に接続されている。
【0007】前記電機子の突極は3本で構成され、隣接
する突極の中心線の開き角度がそれぞれ60度、60
度、240度に設定される。そして前記整流子は、6個
のセグメントに等分され、前記駆動マグネットは、4極
の磁極からなる。また電機子は複数の磁性板を積層して
構成され、さらに好適には、前記電機子の突極は突出方
向外側のリブの幅を突出方向内側のリブの幅よりも広く
成形する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の要旨は、電機子を比重の
大きな鋼板を積層して構成し、突極を電機子の回転中心
より片側半分の180度の範囲のみに形成することで、
電機子の重心を回転中心から大きく偏倚させ加振力を機
械的に増加させること、および、通常のモータ同様に突
極の先端外周面に所定の間隙を設けて固定磁極を駆動マ
グネットとして対面配置することで合理的に磁路を形成
し、これにより電磁気的回転力すなわち回転加速度を効
率よく振動生成に利用することである。
【0009】3相コイルを6個の整流子セグメントで電
気の供給の切り替えを行い、対応する磁極を4極とした
場合、隣接する突極の中心線間の開き角度(中心角)が
それぞれ概ね60度の整数倍のときに回転力が発生する
ことは公知である。電機子の重心を回転中心から大きく
偏倚させるため、突極は片側半分の180度の範囲のみ
に形成して、残り半分に突極は設けない。
【0010】また、コイル巻線の占める空間を残してそ
れ以外を全て電機子のコアとすることが理想的であり、
慣性力の増大のためには重量配分は電機子の外周の重量
増加が望ましい。電機子の突極を突出方向外側のリブの
幅が突出方向内側のリブの幅よりも広く構成することに
よって重心の偏倚をさらに大きくすることができ、限定
された寸法の範囲内で最大の加振力が得られるようにな
る。
【0011】しかも外周磁極対向型の通常のモータ構造
によれば、磁路の形成および磁束の集束を容易にするた
めに突極の先端部を拡大させて傘部を設け、隣接する傘
部両端間の隙間をできるだけ狭く構成することは公知で
あって、このことは重心の偏倚をさらに広げることに効
果的に作用する。このようにして、例えば直径φ14m
m程度あるいはそれ以下の確実に機能する振動モータが
実現可能となる。
【0012】さらに、電機子のリブが先端側で広く、基
部に向かって徐々に細くなる形状は、コイルの巻線抵抗
を向上させることができるので、コイルの電流値を下げ
ながらモータ特性を向上させることができる。
【0013】その上、このリブの先き太形状は、コイル
の巻回に好都合で、巻線機のノズルから放出される線材
の流れが順当に導出されて、一部分に集塊して団子状に
なることがなく、全体的に均一な巻き回し制御が容易と
なり、モータ特性をさらに向上させることができる。
【0014】
【実施例】以下本発明に係わる振動モータの実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1(a)は振動
モータの平面図、図1(b)はその断面図である。カッ
プ状のケース1およびその開口面を閉鎖する底板2の中
央に設けたボス3,4の内周面には焼結含油合金軸受
6,7が装着され、回転軸8を回転自在に枢支してい
る。この回転軸8の外周面に磁性珪素鋼板10を積層し
て構成した電機子12の基部13が固定されている。
【0015】電機子12は、基部13側から先端に向け
て次第に太くなるリブ14およびその先端に拡開する傘
部15からなる同一形状の突極16を備え、リブ14を
コアとしてコイル17が巻回されている。突極16は3
極で、回転軸8の片側半分の180度の範囲内にある条
件において、設定された3相配線の整流子セグメント数
が6で磁極数が4という関係から、隣合う各突極16の
中心線18同士のなす中心角は60度、60度および2
40度である。
【0016】さらに、電機子12の基部13には扇型の
6セグメントに分割されて3相配線u,v,wを構成す
る整流子20が電気的絶縁層21を介して均一な間隔で
円形に配設されており、電機子12と一体に回転する。
整流子20とコイル17とは公知の手段で結線されてい
る。
【0017】一方、ケース1の側壁22の内面23に
は、S極およびN極を交互に配列した4極の磁極からな
る駆動マグネット25が固装されており、電機子12の
突極16先端の傘部15の外周面26と均等な所定の間
隙dを介して対向している。
【0018】整流子20の特定セグメントにブラシ27
が摺接し、ブラシ27を介してコイル17に通電する
と、電機子12の回転にともなって摺接セグメントは順
次切り替えられ、電機子12は連続回転駆動される。こ
の駆動マグネット25と電機子12の外周における磁極
対向構造は回転トルクが大きく低速回転で十分な振動が
得られるため、整流子20とブラシ27との摺接による
摩擦負担が減少し、モータ寿命を伸ばすことができる。
【0019】また外周磁極対向構造によれば、駆動マグ
ネット25に高価な希土類マグネットを使用せずに、一
般的な安価なマグネットで十分な振動トルクを得ること
ができる。あるいは逆に希土類マグネットを積極的に使
用することでモータサイズのさらに薄型化や小型化を図
ることができる。
【0020】図2は、本発明に係わる振動モータの第2
実施例で、第1実施例と同様の部材には同じ符号を用い
て図示してある。9は固定軸で、焼結含油合金軸受11
を嵌入した電機子12の基部13を枢支している。すな
わち、固定軸9はケース1および底板2の中心に固装さ
れて回転せず、電機子12は固定軸9の外周に焼結含油
合金軸受11が摺接支持されて回転自在である。
【0021】第2実施例は、軸固定構造であるから、ケ
ース1および底板2相互の軸受6,7に相当する心合わ
せに関して特に留意する必要がなく、組み立てが容易で
ある。また軸孔は貫通させておく必要がないので、ケー
シング内へ塵埃その他異物の侵入に対する防護用蓋部材
等の後付けは必要なく、ケーシングを密閉状態に組立て
ることが容易にできる。その他の部材および機能に関し
ては第1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0022】図3は電機子12を構成する磁性珪素鋼板
10の好適な一実施例の形状を拡大図示したものであ
る。実測によれば、電機子の回転直径(D)=10m
m、厚さ(t)=2.1mm、巻線後の総重量(w)=
0.67gおよび巻線後における回転中心28から重心
29までの重心の偏心量(k)=1.67mmで、従っ
て重心の偏心モーメント(w・k)=1.12g・mm
である。
【0023】第1および第2実施例における整流子20
は平面構造であるが、円筒構造および円錐構造が可能で
あり、図4に整流子に関するその他の実施例を図示す
る。その他の部材で上記実施例と共通する部材には同一
の符号が用いてある。
【0024】平面構造の整流子20では、装置全体を扁
平に構成できる効果はあるが、円盤状であるためブラシ
27が摺接する面における内周側と外周側で回転周速が
異なり摺接面内では摩擦が均等に作用せず、ブラシ27
は支持部に対して捩じりモーメントを受けるから構造的
配慮が必要となる。
【0025】図4(a)は円筒構造の整流子30でブラ
シ31との摺接面は円筒側面となるから全面に均一な面
圧がかかり、しかも周速は摺接面全体で同じである。さ
らに円筒外径を小さくすることによって、摺接面の周速
が遅くなり、同一摺接圧に対しては回転抵抗の割合が減
少するから消費電流が減少し、また摩耗に体する耐久性
を向上させることができる。
【0026】図4(b)は円錐構造の整流子40で、底
板2の円筒枠41の内側に案内されスプリング42で図
中上方に付勢されているリング状ブラシ43とのテーパ
面となって、スプリング42による摺接圧がラジアル方
向rおよびスラスト方向tの両方向の分力となり、整流
子40とブラシ43の間には安定した確実な接触が得ら
れ耐久性が向上できる。
【0027】上記実施例は本発明を限定するものではな
く、上記以外にも本発明の思想および特許請求の範囲内
で多種多様な変更並びに部品の再構成が可能であること
はいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係わる振動
モータによれば、コイル巻線を施した電機子の重心を回
転中心から偏倚させ、磁極と外周対向構造にしたので、
小型化による回転体自体の慣性質量低下を重心の偏心量
で補って大きな加振力を得ることができる。また空心型
の従来品と比べた場合、振動の質量ともに優れた製品が
得られ、さらなる小型化にも対応できる。また、低速回
転で大きな出力が得られるので耐久性が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる振動モータの第1実施例の
(a)は平面図で、(b)は断面図である。
【図2】本発明に係わる振動モータの第2実施例の断面
図である。
【図3】本発明に係わる振動モータの電機子の平面図で
ある。
【図4】本発明に係わる振動モータの整流子の実施例
で、(a)は円筒構造の側面図、(b)は円錐構造の側
面図である。
【図5】従来の空心型振動モータの(a)は平面図、
(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 底板 3,4 ボス 6,7 焼結含油合金軸受 8 回転軸 10 磁性珪素鋼板 12 電機子 13 基部 14 リブ 15 傘部 16 突極 17 コイル 20 整流子 25 駆動マグネット(固定磁石) 27 ブラシ 28 回転中心 29 重心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、このケーシングの内周側
    面に装着固定された駆動マグネットと、前記ケーシング
    内で回転自在に支持されるとともに突極が前記駆動マグ
    ネットに対向配置された電機子と、この電機子の突極に
    巻回された3相のコイルと、この各相のコイルに電気的
    に接続された整流子とを備え、前記電機子の突極が3本
    で構成され、隣接する突極の中心線の開き角度がそれぞ
    れ60度、60度、240度であり、前記整流子は、6
    個に等分されたセグメントを有し、前記駆動マグネット
    は、4極の磁極からなることを特徴とする振動モータ。
  2. 【請求項2】 前記電機子が、積層した複数の磁性板で
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の振動モ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記電機子の突極は、突出方向外側のリ
    ブの幅が突出方向内側のリブの幅よりも広いことを特徴
    とする請求項1または2記載の振動モータ。
JP21422096A 1996-07-25 1996-07-25 振動モータ Pending JPH1042517A (ja)

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JP21422096A JPH1042517A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 振動モータ

Applications Claiming Priority (1)

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JP21422096A JPH1042517A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 振動モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1042517A true JPH1042517A (ja) 1998-02-13

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ID=16652206

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21422096A Pending JPH1042517A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 振動モータ

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JP (1) JPH1042517A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100303883B1 (ko) * 1999-06-30 2001-11-01 이형도 진동모터

Cited By (1)

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