JPH1041739A - マイクロストリップ線路及びそれを形成したマイクロ ストリップアンテナ - Google Patents

マイクロストリップ線路及びそれを形成したマイクロ ストリップアンテナ

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JPH1041739A
JPH1041739A JP8192145A JP19214596A JPH1041739A JP H1041739 A JPH1041739 A JP H1041739A JP 8192145 A JP8192145 A JP 8192145A JP 19214596 A JP19214596 A JP 19214596A JP H1041739 A JPH1041739 A JP H1041739A
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JP
Japan
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microstrip line
microstrip
antenna
substrate
line
Prior art date
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Application number
JP8192145A
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English (en)
Inventor
Munehiko Oomuro
統彦 大室
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンテナへ給電するためのマイクロストリップ
線路の伝搬方向と、マイクロストリップアンテナの正面
方向とが同じ方向の場合、単純な構造で、かつ、周波数
特性の優れたアンテナを提供すること。 【解決手段】給電線路であるマイクロストリップ線路が
エッチングされている基板4と、共平面給電されるマイ
クロストリップアンテナがエッチングされている基板5
とが、直角に接合されており、それらの基板の裏面は全
面エッチングされており、それぞれのグランドは直角の
コーナーを有する導体ブロック1によってとる。それぞ
れの基板のマイクロストリップ線路は、基板の接合部分
において、基板の厚さに相当するギャップがあり、これ
を導体リボン6で導通することにより、直角に折れ曲が
った伝送線路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロストリッ
プ線路に関し、特に移動体通信用アンテナの給電線路と
して用いられるマイクロストリップ線路及びそれを形成
したマイクロストリップアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術について図面を用いて説明す
る。
【0003】図5はアンテナ素子がマイクロストリップ
アンテナの構成を示した図である。本図は、給電線路と
アンテナグランド板が垂直の場合を示す。誘電体基板1
9上に構成されたマイクロストリップ線路17から、給
電線路グランド板18と導通したアンテナグランド板1
5と同軸ピン16からなる同軸構造に変換した後、誘電
体基板14上に構成されたマイクロストリップアンテナ
13に、背面から同軸ピン16によって給電する。図5
のアンテナの場合、周波数が高くなると、同軸ピン16
の太さが無視できなくなり、また、製造上、マイクロス
トリップ線路17と同軸ピン16の電気的接触をとるた
めの半田付けも困難になる。
【0004】一方、図6はアンテナ素子がスロットアン
テナの場合の構成を示した図である。図5と同じく給電
線路とアンテナグランド板が垂直の場合である。誘電体
基板14上に構成されたマイクロストリップ線路17か
ら、給電線路グランド板18と導通したアンテナグラン
ド板15に開けられたスリット20へ電磁的に結合し、
そのスリット20がスロットアンテナとして動作する。
図6のアンテナの場合、周波数が高くなると、スリット
20の幅が狭くなり、マイクロストリップ線路17とア
ンテナグランド板18の電気的な接続が困難となる。
【0005】以上説明した従来の技術は、例えば、「ア
ンテナ工学ハンドブック」,電子通信学会編,p.82
〜p.84に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の技
術においては、アンテナへ給電するためのマイクロスト
リップ線路の伝搬方向と、マイクロストリップアンテナ
の正面方向とが同じ方向の場合、図6のようにマイクロ
ストリップ線路とスロットとを電磁的に結合する方法、
あるいは、図5のように一度同軸構造に変換する等の方
法が採られていた。
【0007】しかし、これらの方法では、周波数が高く
なるにつれて、精度が必要となり、製造上の困難が伴う
問題を有しており、また、電磁的な結合であるため、周
波数特性があり、帯域が狭くなる問題もある。
【0008】以上説明したように、本発明は、従来の問
題を解決すべく、マイクロストリップ線路の伝搬方向と
マイクロストリップアンテナの正面方向とが同じ方向の
場合、単純な構造で、かつ、周波数特性の優れた構造で
アンテナに給電することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロストリ
ップ線路は、第1のマイクロストリップ線路と第2のマ
イクロストリップ線路とを折り曲げられた導体ブロック
上に取り付け、前記第1のマイクロストリップ線路と前
記第2のマイクロストリップ線路を前記折り曲げの箇所
で導体リボンにて接続することを特徴とする。
【0010】また、本発明のマイクロストリップアンテ
ナは、円柱状の第1の誘電体基板に形成された第1のマ
イクロストリップ線路と、前記第1の誘電体基板と接し
てサポートする導体のアンテナサポートと、前記アンテ
ナサポート上面の第2の誘電体基板に形成し、前記第1
のマイクロストリップ線路と導体リボンで接続された第
2のマイクロストリップ線路とを有することを特徴とす
る。
【0011】また、前記第1のマイクロストリップ線路
と前記第2のマイクロストリップ線路とをそれぞれエッ
チングした第1の誘電体基板と第2の誘電体基板の誘電
体材料を同一もしくは異なる比誘電率とすることを特徴
とする。
【0012】そして、前記第1の誘電体基板と第2の誘
電体基板の誘電体材料がテフロンもしくはアルミナ基板
とすることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明は、マイクロストリップ線
路を縦方向に直角に曲げ、いったんアンテナの正面方向
に垂直な方向に伝搬させ、その後、マイクロストリップ
アンテナに共平面給電する。
【0014】そして、給電線路であるマイクロストリッ
プ線路がエッチングされている基板と、共平面給電され
るマイクロストリップアンテナがエッチングされている
基板とが、垂直に接合されており、それらの基板の裏面
は全面エッチングされており、それぞれのグランドは直
角のコーナーを有する導体ブロックによってとるものと
する。
【0015】この結果、それぞれの基板のマイクロスト
リップ線路は、基板の接合部分において、基板の厚さに
相当する導体ギャップがあり、これを導体リボンで導通
することにより、直角に折れ曲がった伝送線路を形成す
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1に示すように、本発明によるマイクロ
ストリップ線路は、90°の折れ曲がりを有する導体ブ
ロック1に、第1のマイクロストリップ線路2と第2の
マイクロストリップ線路3がエッチングされ裏面がすべ
てエッチングされた第一の誘電体基板4と、第二の誘電
体基板5があり、第一の誘電体基板4と第二の誘電体基
板5は導体ブロック1の90°の折れ曲がり部分で接し
ている。ここで、実際には第一,第二の誘電体基板とし
ては、通常、用いられるテフロン基板を用いて構成でき
る。なお、ここで用いるテフロンは比誘電率は2.2で
あり、その基板の厚さはt0.254mmである。これ
らテフロン基板の接合部には、マイクロストリップ線路
のギャップが生ずるため、これを導体リボン6によって
接続している。
【0018】次に、図1に説明した本発明の実施の形態
の動作について説明する。本発明のマイクロストリップ
線路の伝送特性と反射特性の周波数特性を図4に示す。
尚、本特性は第一、第二の誘電体基板をテフロン基板と
した場合について示している。図4の特性から、通常用
いられるテフロン基板を用いて放射あるいは反射による
損失が少ない特性が得られることが示されている。
【0019】なお、2つのマイクロストリップ線路の折
れ曲がり角を90°で説明したが、他の角度でも所定の
特性が得られるのは勿論である。
【0020】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図2は、図1で説明した同じ材質の誘電体基板
の代わりに、材質の異なる誘電体基板を接合した場合の
構成を示している。ここで、基板の厚さは、どちらの基
板も厚さt0.254mmが同一で、一方がテフロン基
板7で比誘電率2.2、他方がアルミナ基板8で比誘電
率は9.6である。線路の特性インピーダンスはともに
50Ωである。
【0021】このような比誘電率の異なる誘電体基板を
用いた場合においても所要の伝送特性を得ることができ
る。
【0022】最後に、アンテナを含む実施例について説
明する。図3は、本発明の給電方法を適用した移動体通
信用アンテナの外観図である。図1,2では2つの平板
誘電体基板を直角に配置した構成であったが、本図で
は、片方を円柱のテフロン基板12としている。ここ
で、導体でできたアンテナサポート9の上面に、アルミ
ナ基板10上に形成された複数のスイッチング機能を有
するマイクロストリップ線路11があり、円柱の側面に
は複数のマイクロストリップ線路14とテフロン基板1
2に形成されたマイクロストリップアンテナ13とが巻
き付けられている。そして、マイクロストリップ線路1
1と13とは導体リボン6で接続されている。
【0023】本構成でも、図2で示したように、異なる
誘電率の基板を接合することにより、所要の特性が得ら
れる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の効
果として、図1で説明したように単純な構成を有するの
みでマイクロストリップ線路の伝搬方向を急激に変える
ことができるため、アンテナ給電においてマイクロスト
リップ線路とスロットとの結合等の複雑な構造が必要と
しないため生産性の向上が図れる点がある。
【0025】また、第2の効果として、本発明は2つの
マイクロストリップ線路の電気的な接触がなされるた
め、広帯域に渡って良好な特性を得ることができる効果
も有している。その理由は、本発明は電磁的な結合を利
用していないため、共振現象などは無いため周波数特性
の劣化を生じないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、直角の二枚の誘電体基板にまた
がって配線されたマイクロストリップ線路の構成を示す
図である。
【図2】本発明による、直角の異なる材質でできた二枚
の誘電体基板にまたがって配線されたマイクロストリッ
プ線路の構成を示す図である。
【図3】本発明による給電方法を利用したマイクロスト
リップアンテナである。
【図4】図1のマイクロストリップ線路の伝送特性と反
射特性を示す図である。
【図5】従来のマイクロストリップアンテナを示す図で
ある。
【図6】他の従来のマイクロストリップアンテナを示す
図である。
【符号の説明】
1 グランド 2 マイクロストリップ線路 3 マイクロストリップ線路 4 第一の誘電体基板 5 第二の誘電体基板 6 導体リボン 7 テフロン基板 8 アルミナ基板 9 アンテナサポート 10 アルミナ基板 11 マイクロストリップ線路 12 テフロン基板 13 マイクロストリップアンテナ 14 マイクロストリップ線路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のマイクロストリップ線路と第2の
    マイクロストリップ線路とを折り曲げられた導体ブロッ
    ク上に取り付け、 前記第1のマイクロストリップ線路と前記第2のマイク
    ロストリップ線路を前記折り曲げの箇所で導体リボンに
    て接続することを特徴とするマイクロストリップ線路。
  2. 【請求項2】 円柱状の第1の誘電体基板に形成された
    第1のマイクロストリップ線路と、前記第1の誘電体基
    板と接してサポートする導体のアンテナサポートと、前
    記アンテナサポート上面の第2の誘電体基板に形成し、
    前記第1のマイクロストリップ線路と導体リボンで接続
    された第2のマイクロストリップ線路とを有することを
    特徴とするマイクロストリップアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記第1のマイクロストリップ線路と前
    記第2のマイクロストリップ線路とをそれぞれエッチン
    グした第1の誘電体基板と第2の誘電体基板の誘電体材
    料を同一もしくは異なる比誘電率とすることを特徴とす
    る前記請求項1,2記載のマイクロストリップ線路。
  4. 【請求項4】 前記第1の誘電体基板と第2の誘電体基
    板の誘電体材料がテフロンもしくはアルミナ基板とする
    ことを特徴とする請求項3記載のマイクロストリップ線
    路。
  5. 【請求項5】 前記折り曲げを直角とすることを特徴と
    する請求項1記載のマイクロストリップ線路。
JP8192145A 1996-07-22 1996-07-22 マイクロストリップ線路及びそれを形成したマイクロ ストリップアンテナ Pending JPH1041739A (ja)

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Effective date: 19990316