JPH1040870A - 光触媒用蛍光ランプおよび照明装置 - Google Patents

光触媒用蛍光ランプおよび照明装置

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JPH1040870A
JPH1040870A JP19636596A JP19636596A JPH1040870A JP H1040870 A JPH1040870 A JP H1040870A JP 19636596 A JP19636596 A JP 19636596A JP 19636596 A JP19636596 A JP 19636596A JP H1040870 A JPH1040870 A JP H1040870A
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JP
Japan
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phosphor
fluorescent lamp
arc tube
photocatalyst
phosphor layer
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JP19636596A
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Inventor
Keiji Hatakeyama
圭司 畠山
Kazuhisa Ogishi
和久 尾岸
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストアップを抑え、かつ演色性を損なわず
に、光触媒作用を十分に奏する3波長域発光形の光触媒
用蛍光ランプおよび照明装置の提供。 【解決手段】 内部に水銀および希ガスが封入された発
光管1と;発光管1内に放電を発生させる電極手段6
と;発光管1の内壁面に形成された3波長域発光系の蛍
光体層7と;要すれば、発光管1の外面に設けられ紫外
線を受けて光触媒作用をする被膜8とを具備する光触媒
用蛍光ランプであって、前記蛍光体層7は、可視光領域
に発光強度のピークを有する第4の蛍光体を含み、かつ
400nm以下の紫外線発光が1000lm当たり0.1W以上である
ことを特徴とする光触媒用蛍光ランプである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒作用を奏す
る被膜を有した光触媒用蛍光ランプおよび照明装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平1-169866号公報には、紫外
線を放射する水銀などを封有する放電灯(放電ランプ)
の外周面(外表面)に、光触媒作用を有する物質である
酸化チタン( TiO2 )から成る光触媒層(膜)を設けた
放電ランプが開示されている。この放電ランプでは、光
触媒層が放電ランプから放射される紫外線を受けると表
面が活性化し、酸化力を有するようになり、付着もしく
は接触した有機物を酸化・分解して、脱臭や防汚などの
作用を呈する。なお、この光触媒層は、主に結晶性酸化
チタンを主体として開発されており、 300〜 400nmの近
紫外線を吸収し、触媒(酸化)作用を奏すると考えられ
ている。
【0003】一方、狭帯域発光の蛍光体を3種類組み合
わせ、高い視感効率と演色評価数とが得られる低圧水銀
蒸気放電灯が開発され、いわゆる3波長域発光形蛍光ラ
ンプ(JIS C 7601で規定)として、一般的な照明用に実
用されている。そこで、3波長域発光形蛍光ランプの外
面に、光触媒作用を有する被膜を設けて、蛍光ランブの
汚れを浄化したり、あるいは周囲環境の防臭などを行う
ことも試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】外面に光触媒作用を有
する被膜を設けられた3波長域発光形蛍光ランプは、近
紫外線の発光量が比較的少ないため、殺菌ランプを用い
たときと同様な汚れの浄化、周囲環境の防臭などを十分
に行うことが難しい。この対策として、近紫外線波長域
内に発光ピークを有する蛍光体、たとえばユーロピウム
付活アルカリ土類金属ホウ酸塩(SrBO4 :Eu2+)を3波
長域発光系の蛍光体に添加することが考えられる。しか
し、ユーロピウム付活アルカリ土類金属ホウ酸塩は、比
較的高価でコスト的な問題があるだけでなく、青色付近
の可視光を発するので、演色性が損なわれる恐れがあ
る。
【0005】本発明は、コストアップを抑え、かつ演色
性を損なわずに、光触媒作用を十分に奏する3波長域発
光形の低圧水銀蒸気放電灯および照明装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内部
に水銀および希ガスが封入された発光管と;発光管内に
放電を発生させる電極手段と;発光管の内壁面に形成さ
れた3波長域発光系の蛍光体層とを具備する低圧水銀蒸
気放電灯であって、前記蛍光体層は、可視光領域に発光
強度のピークを有する第4の蛍光体を含み、かつ 400nm
以下の紫外線発光が1000lm当たり0.1W以上であることを
特徴とする光触媒用蛍光ランプである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載の光触媒
用蛍光ランプにおいて、第4の蛍光体はアンチモン付活
ハロリン酸カルシウム蛍光体、アンチモンマンガン付活
ハロリン酸カルシウム蛍光体、マグネシウムタングステ
ン酸蛍光体の少なくとも1種であることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2記載の光触媒用蛍光ランプにおいて、蛍光体層は発光
管の内壁面にを第4の蛍光体から成る層を形成するとと
もに、この蛍光体層上に3波長域発光蛍光体層が積層に
形成されていることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3いずれか一記載の光触媒用蛍光ランプにおいて、第4
の蛍光体は3波長域発光蛍光体 100重量部に対して10〜
30重量部である。
【0010】請求項5の発明は、内部に水銀および希ガ
スが封入された発光管と;発光管内に放電を発生させる
電極手段と;発光管の内壁面に形成された3波長域発光
系の蛍光体層と;発光管の外面に設けられ紫外線を受け
て光触媒作用をする被膜とを具備する光触媒用蛍光ラン
プであって、前記蛍光体層は、可視光領域に発光強度の
ピークを有する第4の蛍光体を含み、かつ 400nm以下の
紫外線発光が1000lm当たり0.1W以上であることを特徴と
する光触媒用蛍光ランプ。
【0011】請求項6の発明は、請求項5記載の光触媒
用蛍光ランプにおいて、光触媒作用をする被膜は、酸化
チタンを主体としたものであることを特徴とする。
【0012】請求項7の発明は、照明器具と;照明器具
に取着された請求項1ないし請求項6いずれか一記載の
光触媒用蛍光ランプを具備していることを特徴とする照
明装置である。
【0013】本発明者らは、3波長域発光形の蛍光ラン
プ外面に光触媒膜を設け、その光触媒膜が所要の光触媒
作用,光触媒活性などを呈し、十分な酸化作用を奏する
一方、3波長域発光形の高演色性なども損なわれない条
件を鋭意検討した。その結果、3波長発光域の蛍光体
に、可視光領域に発光強度のピークを有する第4の蛍光
体を併用し、かつ 400nm以下の紫外線発光が1000lm当た
り0.1W以上の蛍光体層を発光管(放電容器,バルブ)内
面に設けた場合、3波長域発光形の特長である高演色性
を保持する一方、発光管外面に設けた光触媒膜が十分な
光触媒活性を呈し、所要の酸化作用を奏することを見出
し、本発明に至ったものである。
【0014】本発明において、発光管の形状としては、
直管型,曲管型,平板型などが挙げられる。ここで、曲
管型としては、たとえば1本のバルブを折り曲げた形
態、あるいは複数のバルブもしくは複数の直管バルブを
被接続部で接合し、かつ両端が並列化されて一つの曲折
した放電路を形成している環状、U字型、W−U字型、
H字型、鞍型などである。そして、これら発光管は、た
とえばソーダライムガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガ
ラス、セラミックスなどを素材としたものである。 ま
た、電極手段は、発光管内に封装された熱陰極形,冷陰
極形などの内部電極、発光管外から電界を印加する外面
電極や高周波磁界を印加する励磁コイルなどの無電極形
か挙げられる。
【0015】本発明において、3波長域発光蛍光体は、
発光ピークの波長域が約 450nm,約540nm,約 610nmに
ある3種の蛍光体の混合系である。ここで、 610nm付近
にピーク波長を有する赤系蛍光体としては Y2 O3 :Eu
3+や(Y,Gd)BO3 :Eu、 540nm付近にピーク波長を有す
る緑系蛍光体としては(La,Ce,Tb)PO4 、 450nm付近にピ
ーク波長を有する青系蛍光体としてBaMgAl16 O27:Eu2+
がそれぞれ例示される。 また、前記3波長域発光蛍光
体と併用する第4の蛍光体は、アンチモン付活ハロリン
酸カルシウム蛍光体CaPO4 、アンチモンマンガン付活ハ
ロリン酸カルシウム蛍光体、マグネシウムタングステン
酸蛍光体など、可視光領域に発光のピークを有する蛍光
体が挙げられる。
【0016】ここで、3波長域発光蛍光体に対する第4
の蛍光体の併用量は、3波長域発光蛍光体 100重量部当
たり10〜30重量部程度であり、また、併用形態は、一様
な混合系でもよいし、発光管内面に第4の蛍光体層を設
け、その上に3波長域発光蛍光体層を積層して形成する
ことが好ましい。
【0017】本発明において、発光管の外面に設ける光
触媒作用を有する被膜は、たとえばTiO2 , ZnO, CeO
2 ,Tb2 O 3 , MgO,Er2 O 3 ,WO3 , LaRhO3 , FeT
iO3,Fe2 O3 ,CdFe2 O 4 ,SrTiO 3 ,CdSe,GaAs,
GaP, RuO2 などの、厚さ0.01〜 1.0μm 程度の金属酸
化物膜であり、また、これらは1種もしくは2種以上の
混合系で形成されていてもよいが、結晶性アナターゼ形
の TiO2 を主体としたものが望ましい。
【0018】なお、前記光触媒膜の形成は、 (a)たとえば Si(EtO)4 (テトラエトキシシラン…Etは
エチル基)を親水性溶媒および疎水性高沸点溶媒の混合
溶媒で溶液化し、さらに、光触媒作用を有する金属酸化
物微粒子を分散・懸濁させた液を塗布・乾燥,焼成して
形成する。
【0019】(b)光触媒作用を有する金属酸化物微粒子
および少量のバインダー成分微粒子の分散・懸濁液を塗
布・乾燥し、要すれば焼成して形成する。
【0020】請求項1の発明では、3波長域発光形の蛍
光ランプの特長が生かされながら一方では、可視光領域
に発光強度のピークを有する第4の蛍光体を併用したこ
とにより、光触媒膜の活性化を促す紫外線発光が得られ
る。つまり、高い効率および演色性の照明光源として機
能する。
【0021】請求項2の発明では、第4の蛍光体を特定
したことによって、高い効率および演色性と光触媒膜の
活性化がさらに図られる。
【0022】請求項3の発明では、蛍光体層を積層型に
したことによって、高い効率および演色性が保持される
とともに、さらに、光触媒膜の活性化が促される。
【0023】請求項4の発明では、3波長域発光蛍光体
および第4の蛍光体の比を適正に選んだことによって、
高い効率および演色性が保持されるとともに、さらに、
光触媒膜の活性化が促される。
【0024】請求項5の発明では、3波長域発光形の蛍
光ランプの特長が生かされながら一方では、可視光領域
に発光強度のピークを有する第4の蛍光体を併用したこ
とにより、光触媒膜の活性化を促す紫外線発光が得られ
る。つまり、高い効率および演色性の照明光源として機
能するだけでなく、発光管外面の清浄化やその周辺部の
清浄化などもできる。
【0025】請求項6の発明では、光触媒作用をする被
膜を酸化チタンを主体としたことにより、光触媒膜の活
性化がさらに向上する。
【0026】請求項7の発明では、高い効率および演色
性が保持する一方、光触媒膜を活性化し易い光触媒用蛍
光ランプを光源としているため、高品質の照明装置とし
て機能する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図1,図2,図3,図4お
よび図5を参照して本発明を説明する。
【0028】図1は第1実施形態の定格電力20 Wの直管
形低圧水銀蒸気放電灯の要部構成を断面的に示したもの
である。図1において、1はたとえばソーダライムガラ
ス製の発光管(バルブ)、2は発光管1の両端部をそれ
ぞれ封止するステム、3はステム2を気密に貫通したリ
ード線、4は発光管1の両端部にそれぞれ装着された口
金である。なお、発光管1内には、数Torr程度のアルゴ
ンガスおよび水銀が封入されており、また、口金4に
は、発光管1の両端部に導出したリード線3と電気的に
接続した端子ピン5が植設されている。
【0029】6は発光管1内に封入されたリード線3の
先端部に取付けられた電極手段、7は発光管1内面に設
けられた3波長域発光系の蛍光体層、8は発光管1外面
に設けられた光触媒作用を有する被膜である。ここで、
電極手段6は、たとえばタングステンワイヤなどにより
2重コイルに形成されたフィラメント電極であり、図示
しないエミッタが塗布された構成と成っている。
【0030】また、3波長域発光系の蛍光体層7は、赤
色系蛍光体としては Y2 O3 :Eu3+、緑色系蛍光体とし
ては(La,Ce,Tb)PO4 、青色系蛍光体としてはBaMgAl16 O
27:Eu2+、第4の蛍光体としてはアンチモン付活ハロリ
ン酸カルシウム蛍光体を用いて形成されている。すなわ
ち、直管形発光管1内面にアンチモン付活ハロリン酸カ
ルシウム蛍光体層7aを設け、この層7a上に、 Y2 O3
Eu3+−(La,Ce,Tb)PO4−BaMgAl16 O27:Eu2+の混合系層7
bを設けた構成と成っている。そして、この蛍光体層7
の形成は、一般的な蛍光体層の形成方法に準じて行われ
たものである。
【0031】なお、図2は、このときの蛍光ランプが放
射する光の分光強度を示す分光特性曲線図である。
【0032】さらに、光触媒作用を有する被膜8は、た
とえば TiO2 (酸化チタン)を主体としたものであり、
この実施の形態では、平均粒径 1μm 以下(たとえば0.
05〜0.2μm )のアナターゼ型 TiO2 微粒子および SiO
2 微粒子(バインダー成分)系で形成されている。そし
て、この TiO2 を主成分とした光触媒膜は、平均粒径0.
05μm の TiO2 粉末および SiO2 粉末を、酢酸ブチルア
ルコール−ブチルアルコールの混合溶媒に分散させて調
製した懸濁液に、直管形発光管1を浸漬して外面に平均
1μm 厚みに塗布し、乾燥( 150℃で約 5分間保持)さ
せることによって形成できる。
【0033】上記構成の光触媒用蛍光ランプについて、
演色性の評価を行ったところ、従来の3波長域発光形の
蛍光ランプ(たとえば東芝ライテック(株)製FL20SS)
の平均演色評価指数88とほぼ同等の演色評価特性であっ
た。また、この光触媒用蛍光ランプの発光量を測定し、
波長 400nm以下の紫外線発光量が占める割合を求めたと
ころ1000lm当たり0.12 W程度であった。
【0034】そして、この光触媒用蛍光ランプは、 TiO
2 を主成分とする光触媒膜が容易に所要の触媒活性を呈
して、環境を汚染している臭気,有機物などを、より効
率的に酸化・分解するように機能した。たとえば、臭気
(アセトアルデヒド濃度1300ppm)を有する密閉型の雰
囲気下で、低圧水銀蒸気放電灯を点灯して、点灯時間と
アセトアルデヒド濃度の変化を測定したところ、 1時間
後 300 ppm,24時間後10 ppm程度とすぐれた触媒機能を
呈することが確認された。
【0035】さらに、この光触媒用蛍光ランプ9を、図
3に側面的に示すような照明器具に取り付けて照明装置
を構成した。すなわち、天井吊り下げ形照明器具10を用
意し、両端部に対向して設置されているソケット11,11
に、光触媒用蛍光ランプ9の端子ピンをそれぞれ係合し
て電気的な接続を行って照明装置を構成した。なお、照
明器具10は、光触媒用蛍光ランプ9を点灯させるための
安定器12を含む点灯回路(図示せず)を内蔵しており、
光触媒用蛍光ランプ9は、安定器を介して点灯される。
【0036】上記照明装置を事務室などに照明光源とし
て設置し、長期間に亘って放置して、浮遊している塵埃
などの付着による光触媒用蛍光ランプ9の汚染状態を観
察・評価したところ、清浄性を保持しており、また、汚
れによる光束の低下も認められなかった。
【0037】上述したように、光触媒膜8の表面に付着
した物質を効率よく酸化・分解させることができため、
たとえばメチルメルカプタン、硫化水素などの硫黄化合
物、アンモニアなどの含窒素化合物、アルデヒド類など
の分解が促され、臭気物質の分解による消臭作用も容易
に奏する。また、同じく強い酸化作用により、細菌を含
む雑菌の殺菌作用、汚れなどの浄化、たとえば煙草のヤ
ニを分解するなどの作用も容易に生じる。
【0038】すなわち、前記光触媒用蛍光ランプによれ
ば、照明用として可視光を発するとともに、表面に塗布
した TiO2 膜8に対する紫外線発生源としても機能し、
住宅やオフィスなどの居住空間の照明および空気浄化
を、単一の光源で実現できることになり、高い演色性と
相俟って快適な居住環境が得られる。また、光触媒用蛍
光ランプを拭くなどの掃除が不要であり、メンテナンス
も容易になる。
【0039】なお、上記光触媒用蛍光ランプ9の構成に
おいて、直管形発光管1内面の蛍光体層7の形成、およ
び直管形発光管1外面の光触媒膜8の形成を、たとえば
流し塗り法で行い、図4に拡大して示すように、それぞ
れの膜厚が D1 < D2 (蛍光体層)、 d1 < d2 (光触
媒膜)のとき、 D2 , d2 側の方が紫外線発光量が多
く、光触媒作用に有効であった。
【0040】さらに、第1の実施形態では、直管形の光
触媒用蛍光ランプについて説明したが、図5 (a),
(b), (c)などに斜視的にそれぞれ示すような、環状形
の光触媒用蛍光ランプ、U字形の光触媒用蛍光ランプ、
W−U字形の光触媒用蛍光ランプの場合でも同様であ
る。すなわち、光触媒用蛍光ランプの外観・形状に関係
なく、上記したような3波長域発光系の蛍光体層を有す
る限り、高効率,高演色性で、かつ光触媒作用を十分に
奏する高品質の光触媒用蛍光ランプとして機能する。
【0041】なお、上記では、発光管1の外周面に光触
媒膜を形成・具備させた光触媒用蛍光ランプに付いて説
明したが、発光管1外周面への光触媒膜の形成・具備を
省略した他は、同様の条件で光触媒用蛍光ランプを構成
した。
【0042】この光触媒用蛍光ランプは、演色性の評価
でも、上記例示の光触媒膜付きの光触媒用蛍光ランプの
場合とほぼ同様で、また、発光量の測定でも波長 400nm
以下の紫外線発光量が占める割合を求めたところ1000lm
当たり0.12 W程度であった。そして、この光触媒用蛍光
ランプを光源とし、たとえばセラミックス基板面に設け
た光触媒膜を照射した場合、容易に光触媒作用を活性化
して、光触媒膜面に付着した有機物系の塵埃などを分解
・除去することができた。
【0043】本発明は、上記例示に限定されるものでな
く、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろいろの変形をと
ることができる。たとえば、3波長域発光の蛍光体の組
み合わせは、 Y2 O3 :Eu3+−(La,Ce,Tb)PO4 −BaMgAl
16 O27:Eu2+系以外の他の混合系であってもよいし、併
用する第4の蛍光体もアンチモン付活ハロリン酸カルシ
ウム蛍光体以外の可視光域に発光のピーク値がある他の
蛍光体を用いることができる。また、これらを積層的に
形成する代りに、混合系で形成することもできる、
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、高い効率およ
び演色性を奏するだけでなく、光触媒膜の触媒作用を促
す光放射を行うため、周辺部の清浄化もできる高品質の
照明用光源が提供される。
【0045】請求項2ないし請求項4の発明によれば、
高い効率および演色性を有するとともに、光触媒膜の活
性化に適する照明用光源が提供される。
【0046】請求項5の発明によれば、高い効率および
演色性を奏するだけでなく、発光管外面の清浄化やその
周辺部の清浄化もできる高品質の照明用光源が提供され
る。請求項6の発明によれば、光触媒膜の活性化がさら
に向上し、付着した有機物などの分解除去が効率的にな
される高品質の照明用光源が提供される。
【0047】請求項7の発明では、高い効率および演色
性が保持する一方、光触媒作用による清浄化に適する照
明装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の光触媒用蛍光ランプの要部構成を示す
断面図。
【図2】実施例の光触媒用蛍光ランプの分光特性図。
【図3】実施例の照明装置の要部構成を示す側面図。
【図4】実施例の光触媒用蛍光ランプにおける蛍光体層
および光触媒膜の厚さと紫外線発光量の関係例を説明す
るための断面図。
【図5】(a), (b), (c)は他の異なる実施例の光触媒
用蛍光ランプの形状を示す斜視図。
【符号の説明】
1……直管形の発光管 2……ステム 3……リード線 4……口金 5……端子ピン 6……電極手段(フィラメント) 7……3波長域発光系の蛍光体層 8……光触媒作用を有する被膜 9……直管形光触媒用蛍光ランプ 10……照明器具本体 11……ソケット 12……安定器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に水銀および希ガスが封入された発
    光管と;発光管内に放電を発生させる電極手段と;発光
    管の内壁面に形成された3波長域発光系の蛍光体層と;
    を具備する低圧水銀蒸気放電灯であって、 前記蛍光体層は、可視光領域に発光強度のピークを有す
    る第4の蛍光体を含み、かつ 400nm以下の紫外線発光が
    1000lm当たり0.1W以上であることを特徴とする光触媒用
    蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 第4の蛍光体は、アンチモン付活ハロリ
    ン酸カルシウム蛍光体、アンチモンマンガン付活ハロリ
    ン酸カルシウム蛍光体、マグネシウムタングステン酸蛍
    光体の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1
    記載の光触媒用蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 蛍光体層は、発光管の内壁面にを第4の
    蛍光体から成る層を形成するとともに、この蛍光体層上
    に3波長域発光蛍光体層が積層に形成されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の光触媒用蛍光
    ランプ。
  4. 【請求項4】 第4の蛍光体は3波長域発光蛍光体 100
    重量部に対して10〜30重量部である請求項1ないし請求
    項3いずれか一記載の光触媒用蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 内部に水銀および希ガスが封入された発
    光管と;発光管内に放電を発生させる電極手段と;発光
    管の内壁面に形成された3波長域発光系の蛍光体層と;
    発光管の外面に設けられ紫外線を受けて光触媒作用をす
    る被膜と;を具備する光触媒用蛍光ランプであって、 前記蛍光体層は、可視光領域に発光強度のピークを有す
    る第4の蛍光体を含み、かつ 400nm以下の紫外線発光が
    1000lm当たり0.1W以上であることを特徴とする光触媒用
    蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 光触媒作用をする被膜は、酸化チタンを
    主体としたものであることを特徴とする請求項5記載の
    光触媒用蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】 照明器具と;照明器具に取着された請求
    項1ないし請求項6いずれか一記載の光触媒用蛍光ラン
    プ;を具備していることを特徴とする照明装置。
JP19636596A 1996-07-25 1996-07-25 光触媒用蛍光ランプおよび照明装置 Withdrawn JPH1040870A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1332409C (zh) * 2002-11-15 2007-08-15 松下电器产业株式会社 具有自净作用的发光元件和等离子体显示面板及其制法

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