JPH104074A - 基板又は膜の洗浄方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板又は膜の洗浄方法及び半導体装置の製造方法

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JPH104074A
JPH104074A JP5943997A JP5943997A JPH104074A JP H104074 A JPH104074 A JP H104074A JP 5943997 A JP5943997 A JP 5943997A JP 5943997 A JP5943997 A JP 5943997A JP H104074 A JPH104074 A JP H104074A
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JP
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cleaning
substrate
oxide film
solution
film
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Application number
JP5943997A
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Inventor
Yuka Hayami
由香 早見
Yoshinori Suzuki
美紀 鈴木
Yoshiko Okui
芳子 奥井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬液を使用して基板又は膜の表面を洗浄する方
法に関し、酸化膜の成長を抑制し、しかも薬品の気化を
抑制しながら薬品処理を行うこと。 【解決手段】溶存気体あるいは溶存酸素が予め低減され
た純水によって洗浄用薬剤を希釈した洗浄溶液を用意
し、前記洗浄溶液によって半導体、ガラスなどの基板1
又は膜を洗浄することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板又は膜の洗浄
方法及び半導体装置の製造方法に関し、より詳しくは、
薬液を使用して基板又は膜の表面を洗浄する方法と、そ
の洗浄方法を適用する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン、ゲルマニウム、化合物半導体
などの半導体ウェハは、半導体素子の基板として使用さ
れている。半導体ウェハに半導体素子を作り込む場合に
は、その前処理として半導体ウェハの表面に付着した種
々の汚染物質を除去する必要がある。また、半導体素子
形成時のフォトレジストリソグラフィーに用いられるレ
ジストの汚染物質或いは空気中からの汚染物質が、半導
体基板、半導体膜又は絶縁膜中に取り込まれることがあ
り、素子特性の均一化や歩留りの向上のためにはそのよ
うな汚染物質を除去する必要がある。
【0003】汚染物質としては、例えばパーティクル状
のもの、金属元素、有機物があり、場合によっては自然
酸化膜も含まれる。そのような汚染物質を除去するため
に、純水によって希釈されたフッ酸のような薬液中に半
導体ウェハを浸漬して半導体ウェハを洗浄している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、薬剤によって
半導体膜や半導体基板の表面に形成された自然酸化膜を
除去したとしても、その後に行う水洗工程或いは次の薬
剤処理工程によって再び自然酸化膜が半導体膜表面や半
導体基板表面に形成されるおそれがある。また、何種類
もの高濃度の薬剤を高温で使用することにより、多大な
排気コストが計上され、さらに環境汚染をも引き起こす
原因となっている。例えば、半導体基板の表面洗浄のた
めに、塩酸、過酸化水素水、純水を混合した混合液を6
0℃〜80℃の温度に加熱して使用しているが、気化し
た塩酸が大気を汚染する要因になる。
【0005】本発明の目的は、酸化膜の成長を抑制し、
しかも薬剤の気化を抑制しながら薬品処理を行う基板又
は膜の洗浄方法及び半導体装置の製造方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記した課題は、図1、図6又は図9に例示する
ように、溶存気体あるいは溶存酸素が予め低減された純
水によって洗浄用薬剤を希釈した洗浄溶液を用意し、前
記洗浄溶液によって基板1を洗浄することを特徴とする
基板又は膜の洗浄方法によって解決する。
【0007】その基板又は膜の洗浄方法において、前記
洗浄によって前記基板1上の酸化膜2を除去し、又は、
前記洗浄によって前記基板上の金属を除去することを特
徴とする。その基板又は膜の洗浄方法において、前記洗
浄溶液は、0.1wt%以上の濃度の塩酸を含み、常温か
それ以上の液温度を有することを特徴とする。
【0008】その半導体基板又は膜の洗浄方法におい
て、前記洗浄用薬剤は、塩酸、フッ酸、アンモニウム、
フッ化アンモニウムのうち少なくとも1つを含むことを
特徴とする。その半導体基板又は膜の洗浄方法におい
て、前記半導体基板の表面は化学酸化膜によって覆われ
てないことを特徴とする。
【0009】その基板又は膜の洗浄方法において、前記
洗浄薬剤は塩酸とフッ酸の混合液であり、前記基板の表
面には酸化膜が形成され、前記基板を前記洗浄溶液によ
って洗浄する際に、前記洗浄溶液によって該酸化膜を除
去することを特徴とする。 (2)上記した課題は、図6に例示するように、溶存酸
素あるいは溶存気体が予め低減された純水によってフッ
酸を希釈した第1の洗浄溶液で基板1又はその表面の膜
2を洗浄する工程と、溶存酸素あるいは溶存気体が予め
低減された純水によって塩酸を希釈した第2の洗浄溶液
で前記基板1又は前記膜2を洗浄する工程とを有するこ
とを特徴とする基板又は膜の洗浄方法によって解決す
る。
【0010】その基板又は膜の洗浄方法において、前記
第2の溶液は、0.1wt%以上の濃度の塩酸を含み、常
温かそれ以上の温度を有することを特徴とする。 (3)常温かそれ以上の液温度を有する第1の洗浄溶液
を用いて基板1上の酸化膜2を除去し、第2の洗浄溶液
によって前記基板1の上に酸化膜が形成されることを防
ぐことを特微とする基板又は膜の洗浄方法によって解決
する。
【0011】その基板又は膜の洗浄方法において、前記
第2の溶液は、0.1wt%以上の濃度の塩酸を含み、常
温かそれ以上の温度を有することを特徴とする。上記し
た(1)、(2)又は(3)の基板又は膜の洗浄方法に
おいて、前記基板の表面は酸化膜によって覆われている
ことを特徴とする。該酸化膜は、アンモニアと過酸化水
素水と純水との混合溶液によって形成された化学酸化膜
であることを特徴とする。前記酸化膜は、前記半導体基
板が大気中の酸素と反応して形成される酸化膜であるこ
とを特徴とする。
【0012】上記した(1)、(2)又は(3)の基板
又は膜の洗浄方法において、溶存酵素量を低減した前記
純水の溶存酵素量は500ppb 以下であることを特徴と
する。上記した(1)、(2)又は(3)の基板又は膜
の洗浄方法において、前記基板は、大気又は酸素を遮断
する、あるいは強制的に大気又は酸素を排出して不活性
ガスで置換する構造の洗浄用の閉鎖系内に置かれること
を特徴とする。
【0013】上記した(1)、(2)又は(3)の基板
又は膜の洗浄方法において、前記基板は、半導体素子が
形成される半導体基板、または、ガラス基板であること
を特徴とする。 (4)図4に例示するように、上記した基板又は膜の洗
浄方法によって半導体よりなる基板を洗浄する工程と、
前記基板の上に膜を形成する工程とを有することを特徴
とする半導体装置の製造方法によって解決する。
【0014】次に、本発明の作用について説明する。本
発明によれば、溶存ガス又は溶存酸素を低減した純水に
よって希釈された非酸化性薬剤、例えば塩酸、フッ酸か
らなる洗浄溶液によって基板の表面を洗浄するようにし
ている。これにより、基板の表面に吸着された金属不純
物を除去する際に、再酸化が防止されるだけでなく、薬
剤の気化が抑えられる低温洗浄によって金属不純物が除
去されることが実験により確かめられた。薬剤の気化が
抑制されることは、薬剤による大気汚染を少なくするこ
とにつながる。
【0015】例えば、溶存酸素濃度が低減された純水で
希釈した塩酸を用いると、基板の表面の酸化膜の膜厚及
び膜質を変えずに常温でその表面の金属不純物が除去で
きた。また、溶存酸素が低減された純水で希釈したフッ
酸を用いて基板の表面を洗浄すると、薬剤処理による自
然酸化膜(化学酸化膜(Chemical-oxide)) の形成を防ぎ
ながらその表面の金属不純物やパーティクルを除去でき
た。
【0016】薬剤を希釈するその純水の溶存酸素濃度を
500ppb 以下にすると、希釈された薬剤によって基板
の酸化の進行が防止される。そのような溶存酸素濃度が
低減された薬剤を用いて洗浄する前に、基板の表面を他
の薬剤溶液によって予備洗浄や酸化膜除去を行っても良
い。また、そのような洗浄を終えた後に基板の水洗を行
う場合には、溶存酸素が低減された純水を使用すると、
酸化膜の形成が防止される。その溶存酸素濃度は500
ppb 以下にする必要がある。
【0017】洗浄或いは薬剤調剤の際には、薬液又は溶
存酸素が低減された純水を、その中に酸素が溶解しない
ような環境下に置く必要がある。以上のような処理を経
た半導体基板に半導体素子を作り込むことにより、歩留
りの向上、特性の向上が図れる。なお、基板には半導体
基板、ガラス基板を含む。
【0018】
【発明の実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面
に基づいて説明する。 (第1実施例)本実施例による洗浄は、半導体基板又は
半導体層の表面に形成された酸化膜を除去せずに、その
表面の金属、パーティクルの汚染物を除去することを内
容としている。
【0019】まず、図1(a) に示すように、二酸化シリ
コンよりなる自然酸化膜2が表面に形成されたシリコン
ウェハ(半導体ウェハ)1を用意する。その自然酸化膜
2には、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(C
u)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)など
の金属不純物3が含まれ、また、炭素が含まれ、さらに
空気中からパーティクルが付着している。
【0020】そして、アンモニア(HN3) 水と過酸化水素
水(H2O2)と酸素含有量約8ppm の純水とを混合した混合
液をシリコンウェハに供給する。この混合液は、一般に
「SC−1」と呼ばれる。このSC−1溶液をシリコン
ウェハ1に供給すると、自然酸化膜2が除去されてパー
ティクル及び炭素が除去される一方で、同時に化学酸化
膜(Chemical-oxide)が新たに形成されるので、自然酸
化膜2は見かけ上消滅しない。但し、自然酸化膜2内の
金属不純物は、SC−1溶液によっては完全には除去さ
れてはいない。
【0021】続いて、図1(b) に示すように、溶存酸素
(dissolved oxygen) を低減させた超純水によってシリ
コンウェハ1の表面、即ち自然酸化膜2を水洗する。こ
の後に、図1(c) に示すように、シリコンウェハ1に常
温かそれ以上の液温度を有する非酸化性洗浄剤を供給す
る。その非酸化性洗浄剤は、予め溶存酸素量を低減した
超純水を溶媒として用いて非酸化性薬剤を希釈して得た
ものである。この実施例では、例えば、溶存酸素濃度が
500ppb 以下の超純水により濃度0.1wt%以下に希
釈された塩酸(HCl)を非酸化性洗浄剤として使用する。
その溶存酸素の少ない塩酸溶液を以下にLDO(low dis
solved oxygen)(低溶存酸素)塩酸水(dilution hydroch
loric acid)という。
【0022】LDO塩酸水をシリコンウェハ1に供給す
ると、シリコンウェハ1表面の自然酸化膜2に吸着して
いる金属不純物3が除去される。この場合、LDO塩酸
水に含まれる酸素量が極めて少なく、化学酸化膜の形成
が防止され、自然酸化膜2の膜厚に変化は見られない。
次に、図1(d) に示すように、溶存酸素濃度を低減させ
た超純水によってシリコンウェハ1の表面、即ち自然酸
化膜2を再び水洗する。
【0023】続いて、酸素濃度の少ない雰囲気中でシリ
コンウェハ1の表面を乾燥する。その雰囲気中の酸素濃
度は、使用した純水の溶存酸素濃度が1ppb の場合には
約25ppm とする。なお、シリコンウェハ1表面の酸化
の進行を抑えるためには、塩酸の希釈や水洗の際に使用
する超純水の溶存酸素濃度の許容上限値を500ppb と
する必要がある。
【0024】以上のように、溶存酸素が低減されたLD
O塩酸水を使用した場合の金属不純物3の除去結果を図
2に示す。図2は、約0.35wt%の塩酸を含むLDO塩酸
水にシリコンウェハを10分間浸漬させた場合のシリコン
ウェハ1表面からの金属不純物3の除去率を示す。最初
に吸着していた金属不純物3は、処理温度80℃であれ
ばほぼ完全に、また常温であってもほとんどの金属不純
物3が除去されていた。
【0025】従って、LDO塩酸水によれば、塩酸濃度
が充分に薄く且つ常温であっても充分に金属不純物が除
去できることがわかった。これに対して、酸素濃度を低
減していない一般的な純水により希釈された塩酸溶液を
使用する従来の洗浄法では、塩酸濃度が数十wt%で、し
かも常温ではLDO塩酸水を使用する場合に比べて金属
不純物の除去率は低い。
【0026】次に、LDO塩酸水を使用した場合の酸化
膜の変化を調査した結果を図3に示す。この調査は、シ
リコンウェハ1をSC−1溶液に侵漬した後に、水洗、
乾燥した後の化学酸化膜の膜厚及び膜質と、その後さら
にシリコンウェハ1の表面を約0.75wt%の塩酸を含
むLDO塩酸水に10分間浸漬し、水洗、乾燥した後の
その化学酸化膜の膜厚及び膜質とをそれぞれFT−IR
・RAS(Fourier transform infrared reflection-a
bsorption spectroscopy)法によって測定したものであ
る。
【0027】なお、LDO塩酸水による洗浄の後の水洗
処理の際には、溶存酸素を約200ppb 以下に低減した
超鈍水を使用し、また、乾燥は酸素を十分に低減した雰
囲気中で行った。図3によれば、LDO塩酸水を用いる
と、SC−1溶液によってシリコンウェハ表面に形成さ
れた化学酸化膜の膜厚及び膜質を全く変化させないこと
がわかる。
【0028】即ち、波数1200cm-1におけるLOフォ
ノンのピークは自然酸化膜の膜質と膜厚を示すもので、
SC−1溶液処理後とLDO塩酸水処理後では殆ど変化
はないことがわかる。また、波数1150cm-1における
TOフォノンの谷の部分は自然酸化膜の膜厚を示すもの
で、SC−1溶液処理後とLDO塩酸水処理後では殆ど
変化はないことがわかる。
【0029】さらに、波数1100cm-1におけるSC−
1溶液処理後のピークは自然酸化膜の表面粗さを示すも
ので、その表面粗さはLDO塩酸水処理によって解消し
ている。これらのことから、溶存酸素量を低減した超純
水を溶媒として用いたLDO塩酸水は、シリコンウェハ
表面の酸化膜を変化させることなく金属不純物のみを除
去することがわかる。
【0030】以上のような溶存酸素量を低減した超純水
を溶媒として用いたLDO塩酸水は、図4に示すよう
に、シリコン基板1に形成されるMOSトランジスタの
ゲート酸化膜4の洗浄に有効である。そのゲート酸化膜
4の洗浄の後に、全体に多結晶シリコン膜が形成され
る。その多結晶シリコンは、不純物が導入された後にパ
ターニングされてゲート電極5にされる。そのゲート電
極5の両側のシリコン基板1にはソース層6とドレイン
層7が形成される。なお、図4中符号8は、素子分離選
択酸化膜を示している。
【0031】次に、SC−1溶液により洗浄されたシリ
コンウェハの表面と、0.35wt%LDO塩酸水により
洗浄されたシリコンウェハ表面に対する水の接触角度を
図5に基づいて説明する。図5によれば、SC−1溶液
で洗浄するよりも、LDO塩酸水で洗浄する方がシリコ
ンウェハ表面の接触角度を大きくでき、これによりLD
O塩酸水処理されたシリコンウェハ表面状態が良好なこ
とがわかる。
【0032】ところで、LDO塩酸水で洗浄する前の段
階で、SC−1溶液の代わりにSPM(Sulfuric acid-
hydrogen Peroxide Mixture)溶液で洗浄したり、SC−
1溶液とSPM溶液を順に使用して洗浄してもよい。S
PM溶液は、硫酸と過酸化水素水の混合液である。ま
た、LDO塩酸水の代わりに、溶存酸素量を低減した超
純水を溶媒としたアンモニア又は水酸化アンモニウム
(NH4OH)を使用して、シリコンウェハ表面の酸化膜を除
去せずにその表面を洗浄するようにしてもよい。 (第2実施例)本実施例では、表面の自然酸化膜の除去
を伴ったウェハの表面洗浄について説明する。
【0033】まず、図6(a) に示すように、二酸化シリ
コンよりなる自然酸化膜2が表面に形成されたシリコン
ウェハ1を用意する。その自然酸化膜2には、アルミニ
ウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッ
ケル(Ni)、マンガン(Mn)などの金属不純物が含ま
れ、また、炭素が含まれ、さらにパーティクルが付着し
ている。また、溶存酸素が500ppb 以下に低減された
超純水により希釈されたフッ酸(以下、LDOHF溶液
ともいう)を第1の非酸化性洗浄剤として使用する。
【0034】そして、第1の非酸化性洗浄剤をシリコン
ウェハ1に供給すると、シリコンウェハ1表面の自然酸
化膜2が除去され、その中や表面に存在した金属不純物
3、パーティクル、炭素などがシリコンウェハ1表面か
ら除去される。第1の非酸化性洗浄剤としてLDOHF
溶液を使用する場合には、その中に含まれる酸素量が極
めて少ないので、薬剤処理による化学酸化膜(Chemical
-oxide) の形成が防止される。
【0035】続いて、図6(b) に示すように、溶存酸素
を低減させた超純水によってシリコンウェハ1を水洗す
る。この後に、図6(c) に示すように、予め溶存酸素が
低減された超純水により希釈されたLDO塩酸水を第2
の非酸化性洗浄剤として使用し、シリコンウェハ1の表
面を洗浄する。
【0036】LDO塩酸水をシリコンウェハ1をLDO
塩酸水に浸漬すると、シリコンウェハ1表面に金属不純
物3が残存している場合には、その金属不純物3は除去
される。この場合、LDO塩酸水に含まれる酸素量が極
めて少なく、化学酸化膜の成長が防止される。次に、図
6(d) に示すように、溶存酸素を低減させた超純水によ
ってシリコンウェハ1の表面を水洗する。
【0037】続いて、酸素濃度の少ない雰囲気でシリコ
ンウェハ1を乾燥する。なお、シリコンウェハ1表面で
の酸化膜の成長を抑えるためには、フッ酸の希釈、塩酸
の希釈及び水洗に使用される超純水中の溶存酸素濃度の
許容上限値を500ppb とする必要がある。ところで、
溶存酸素量8ppm の純水によって0.5wt%に希釈され
たフッ酸(以下に、HDOHF溶液という)を使用して
シリコンウェハ1表面の自然酸化膜2を除去した場合
と、溶存酸素量1ppb の超純水によって0.5wt%に希
釈されたフッ酸(LDOHF溶液)を使用してシリコン
ウェハ1表面の自然酸化膜2を除去した場合のそれぞれ
について、常温における金属不純物除去率を調べた。
【0038】その結果、図7に示すように、フッ酸を希
釈する超純水の溶存酸素量が少ないほうが金属不純物除
去率が大きくなることがわかった。つまり、1ppb の超
純水によって希釈したフッ酸水の方が、金属不純物の除
去効果が優った。なお、HDOHF溶液とLDOHF溶
液でのシリコンウェハ1の浸漬時間は5分とし、その溶
液温度はともに常温とした。
【0039】しかし、HDOHF溶液による洗浄後にシ
リコンウェハ表面に残った金属不純物は、その後にシリ
コンウェハを低酸素濃度のLDO塩酸水に10分間浸漬
することによって図8の左側に示すようにアルミニウム
以外は完全に除去された。そのアルミニウムも99.8
%除去されていることがわかる。また、HDOHF溶液
によってシリコンウェハ表面に形成された化学酸化膜は
膜質及び膜厚を変えずに存在した。
【0040】もとより、LDOHF溶液を使用した後
に、低酸素濃度のLDO塩酸水による洗浄を行ってもシ
リコンウェハ表面には金属不純物が無い状態が維持さ
れ、しかも、その表面には酸化物が成長することはなか
った。従って、LDOHF溶液を使用してシリコンウェ
ハ表面の金属不純物を除去するためには、LDO塩酸水
による洗浄処理を省略してもよい。
【0041】なお、上記した説明ではLDOHF溶液を
用いてシリコンウェハを洗浄した後に、LDO塩酸水に
よりシリコンウェハを洗浄している。しかし、フッ酸と
塩酸を混合した液体を溶存酸素濃度が500ppb 以下の
超純水によって希釈した非酸化洗浄溶液を使用しても同
じ効果が得られる。また、この実施例で使用しているL
DOHF溶液の代わりに、溶存酸素量が500ppb 以下
の超純水によって希釈したフッ化アンモニウム(NH4F)
を非酸化洗浄溶液として使用してもよい。
【0042】次に、上記した実験の洗浄処理におけるシ
リコンウェハ表面の接触角度の相違を説明する。図5に
よれば、溶存酸素濃度が8ppm の純水により希釈された
フッ酸(HDOHF)によって洗浄する場合よりも、溶
存酸素を1ppb の濃度で含む超純水により希釈されたフ
ッ酸(LDOHF)の方がシリコンウェハ表面の接触角
度は大きくなった。
【0043】また、図5によれば、溶存酸素濃度を低減
した超純水により希釈した塩酸による洗浄の前処理とし
て、HDOHF溶液を使用する場合とLDOHF溶液を
使用する場合を比べると、LDOHF溶液を使用する方
がシリコンウェハ表面の接触角度を大きくできた。接触
角が大きいということは、シリコンウェハの表面にベア
シリコンが多く露出していることを示しているので、H
DOHF溶液よりもLDOHF溶液を使用した方がより
自然酸化膜を除去し、シリコンウェハに自然酸化膜を再
び形成させずに金属不純物を除去することができる。 (第3実施形態)第1実施形態では、LDO塩酸水を用
いた場合の基板洗浄について説明し、第2実施形態で
は、LDOHFを用いた場合の基板洗浄について説明し
た。本実施形態では、500ppb 以下の溶存酸素の純水
によって塩酸とフッ酸の混合液を希釈した例を挙げて説
明する。
【0044】まず、図9(a) に示すように、(100)
面に自然酸化膜2が形成されたシリコンウェハ1を用意
する。その自然酸化膜2には、アルミニウム(Al)、ク
ロム(Cr)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、マ
ンガン(Mn)などの金属不純物が含まれ、また、炭素が
含まれ、さらにパーティクルが付着している。そして、
溶存酸素が500ppb 以下に低減された超純水(LDO
水)により希釈されたフッ酸と塩酸の混合溶液(以下、
LDO2液混合薬品という)を非酸化性洗浄剤として使
用する。そのLDO2液混合薬品中において、フッ酸濃
度は0.1wt%、塩酸は0.35wt%含まれている。
【0045】そして、LDO2液混合薬品をシリコンウ
ェハ1に供給すると、シリコンウェハ1表面の自然酸化
膜2が除去され、その中や表面に存在した金属不純物
3、パーティクル、炭素などがシリコンウェハ1表面か
ら除去される。そのLDO2液混合薬品に含まれる酸素
量は極めて少ないので、薬剤処理による化学酸化膜(Ch
emical-oxide) は形成されない。
【0046】その後に、図9(b) に示すように、溶存酸
素を低減させた超純水によってシリコンウェハ1を水洗
する。以上のようなLDO2液混合薬品による金属除去
の効果を調べたところ、図10〜図13のような結果が
得られた。この場合のLDO2液混合薬品の温度は60
℃であった。
【0047】図10は、ホウ素のようなp型不純物が含
まれるシリコンウェハ1の表面の金属を除去した場合の
実験結果である。シリコンウェハ1上の金属のうち鉄
(Fe)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)は100%除去
され、さらに、アルミニウム(Al)は99.99%、ニ
ッケル(Ni)は99.98%除去され、銅(Cu)は9
9.8%除去された。この場合、銅の除去率が低いの
は、シリコンの手に結合しやすいイオン化傾向を銅が有
しているからである。
【0048】なお、従来使用されているSC−2液中に
自然酸化膜2を浸漬した場合の金属除去率を図10に併
記した。SC−2は、濃度36wt%の塩酸と、濃度35
wt%の過酸化水素と、溶存酸素8ppm の水とを1対1対
5の割合で混合した溶液である。図11は、砒素、燐の
ようなn型不純物が含まれるシリコンウェハ1の表面の
金属を除去した場合の実験結果である。図11によれ
ば、シリコンウェハ1上の金属の除去率は、シリコンウ
ェハ1に含まれるp型又はn型の不純物の相違による金
属除去率の差は殆ど見られなかった。図10とほぼ同じ
であった。
【0049】なお、従来薬液として使用されているSP
M液中に自然酸化膜2を浸漬した場合の金属除去率を図
11に併記した。図12は、LDO2液混合薬品の温度
の違いによって、シリコンウェハ1上の金属除去率がど
のように相違するかを調べた実験結果である。この実験
では、25℃と60℃のLDO2液混合薬品を使用し
た。
【0050】図12によれば、常温(25℃)でも優れ
た金属除去率が得られたが、温度が高い方がさらに金属
除去率がさらに高くなることがわかる。なお、従来薬液
として使用されている希釈フッ酸(DHF)液中に自然
酸化膜2を浸漬した場合の金属除去率を図12に併記し
た。図13は、銅が除去され難いということに着目し
て、LDO2液混合薬品の温度の違いが、シリコンウェ
ハ1上の銅の除去率にどのように影響するかを調べた実
験結果である。図13において、60℃に加熱したLD
O2液混合薬品によりシリコンウェハ1の表面を処理す
ると、銅は100%除去できた。しかも、シリコンウェ
ハ1内の不純物がp型、n型に影響されずに、その表面
の銅が完全に除去された。なお、従来薬液として使用さ
れている希釈フッ酸(DHF)液中に自然酸化膜2を浸
漬した場合の金属除去率を図12に併記した。その常温
のDHFと常温のLDO2液混合薬品のそれぞれの銅の
除去率を比較しても、LDO2液混合薬品の方が優れて
いた。
【0051】以上のように、LDO2液混合薬品を用い
ると金属の除去率が高くなる。これは、フッ酸によって
自然酸化膜が除去され、LDO水によって再酸化が防止
されるとともに、塩酸の水素基がシリコンウェハ1の表
面のシリコンの手に結合してシリコンウェハ1表面への
金属元素の再付着を防止しているからである。このこと
は、シリコンウェハ1上の自然酸化膜2を除去するため
の薬液として、25℃のLDO2液混合薬品と、60℃
のLDO2液混合薬品と、従来使用されているDHFと
使用した場合のそれぞれについて、シリコンウェハ1表
面の接触角を調べたところ、図14に示すような結果が
得られたことからも明らかである。これによれば、LD
O2液混合薬液によって処理されたシリコンウェハ1の
表面の接触角は、DHF処理されたシリコンウェハの表
面の接触角よりも非常に大きくなり、撥水性が高くなる
ことがわかる。 (第4実施例)ところで、洗浄剤の調合時や洗浄時に
は、超純水中や薬液中に酸素が溶解しないような環境に
おいて調合や洗浄を行う必要がある。
【0052】溶存酸素が溶解しないような環境とは、例
えば不活性ガスと酸素ガスが置換できるような閉鎖系に
おいて、窒素、アルゴンなどの不活性ガスを薬液槽や水
洗槽に吹き付けることによって、薬液槽や水洗槽の上に
不活性ガスカーテンのようなものを形成して酸素の溶解
を防ぐようなものである。次に、酸素の溶解を防止する
構造を採用した洗浄装置の一例を説明する。
【0053】図15は、スピナーを備えた枚葉式の洗浄
装置の概要を示している。図15の洗浄装置の洗浄室1
1内には、駆動部12によって駆動され且つ回転数が制
御される円形プレート13が取り付けられ、その上には
洗浄対象である半導体ウェハWが載置される。また、円
形プレート13の上方には液供給用ノズル14が取り付
けられている。
【0054】液供給用ノズル14からは、回転している
円形プレート13上の半導体ウェハWに洗浄液や純水な
どの液が供給され、その半導体ウェハWの表面に液の薄
い層を形成するように構成されている。さらに、液供給
用ノズル14の周囲にはガス供給用ノズル15が配置さ
れ、そのガス供給用ノズル15からは、窒素やアルゴン
のような非酸化性ガスが噴出して洗浄室11内を低酸素
濃度にするように構成されている。
【0055】これにより、洗浄室11内には、ヘンリー
の法則に従って洗浄室11内の溶液の溶存酸素濃度が5
00ppb 以上にならないように酸素量が制御されてい
る。なお、溶存酸素濃度は、0.1ppb までの測定は可
能であり、それ以下の濃度にすることも可能である。ヘ
ンリーの法則による25℃における酸素濃度と溶存酸素
濃度の関係は図16に示すようになっている。なお、縦
軸、横軸は対数スケールで表示されている。
【0056】図17は、バッチ式の洗浄装置を上から見
た概要を示している。図17の洗浄装置において、洗浄
剤その他の薬液を入れるための薬液槽16,18,20
と純水を入れるための水洗槽17,19,21とが交互
に配置され、それらの槽に浸漬された半導体ウェハは、
最後に乾燥のために乾燥室22に入れられる。また、洗
浄剤が入れられる薬液槽20とその隣の水洗槽21の上
方には、それらの槽を囲むようにガス管23が配置さ
れ、そのガス管23の下面には複数のガス噴出孔が形成
され、そのガス噴出孔から窒素やアルゴンのような非酸
化性ガスを吹きつけて非酸化性ガスカーテンを形成して
いる。
【0057】そして、その非酸化性ガスによって囲まれ
た薬液槽20とその隣の水洗槽21の雰囲気には、ヘン
リーの法則に従って溶液中の溶存酸素濃度が500ppb
以上にならないように雰囲気の酸素濃度が制御される。
なお、半導体ウェハWは、バスケット24に収納され
る。図18は、ワンバス方式の洗浄装置の概要を示して
いる。
【0058】図18の洗浄装置において、バスケット2
5に収納された半導体ウェハWは液槽26内に置かれ、
また、その液槽26は洗浄時には閉じられた系を有す
る。また、液槽26には、洗浄溶液又は水洗用純水を供
給するための液供給管27とこれらを排出するための液
排出管28が接続されている。その液供給管27は内管
27aと外管27bの二重構造を有し、内管27aには
溶存酸素が低減された洗浄液又は純水が供給され、内管
27aと外管27bの間には不活性ガスが封入されてい
て、酸素が内管27aに浸透しないようになっている。
【0059】これにより液供給管27を通って液槽26
内に供給された洗浄剤や水洗用純水は、液槽26を充満
して外気との接触が防止されている。洗浄時には、液槽
26内には洗浄溶液又は水洗用純水が充満され、その中
で半導体ウェハWは一定時間置かれて洗浄又は水洗され
る。なお、これらの装置は、溶存酸素量を減らした超純
水又はこの超純水により希釈された薬液を用いている
が、その他の溶存気体を減らした超純水又はこれにより
希釈された薬液を使用する場合に、上記した洗浄装置を
使用してもよい。
【0060】また、薬液としては電子部品を洗浄する場
合に使用される一般的なものも含める。上記したシリコ
ンウェハは、半導体素子が形成される半導体基板であ
る。上記した洗浄方法は、シリコンウェハに限るもので
はなく、TFT(thin film transistor)、露光マスク等
が形成されるガラス基板の洗浄や、基板の上に形成され
た膜の表面洗浄に用いてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、溶存
ガス又は溶存酸素を低減した超純水によって希釈された
非酸化性薬剤、例えば塩酸、フッ酸からなる洗浄溶液に
よって半導体基板の表面を洗浄するようにしたので、半
導体基板の表面に吸着された金属不純物やパーティクル
を除去する際に、酸化が防止されるだけでなく、低温洗
浄によって金属不純物やパーティクルを除去することが
できる。
【0062】そのような溶存酸素濃度が低減された薬剤
溶液を用いて半導体基板を洗浄する前に、半導体基板の
表面を他の薬剤溶液によって予備洗浄や酸化膜除去を行
っても同様な効果が得られる。また、そのような洗浄を
終えた後に半導体基板の水洗を行う場合には、溶存酸素
が低減された純水を使用すると、半導体基板表面の酸化
を防止できる。
【0063】なお、洗浄或いは薬剤調合の際には、溶存
酸素濃度が低減された薬液又は溶存酸素が低減された純
水を、酸素が溶解しないような環境下に置くと、再酸化
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) 〜(d) は、本発明の第1実施形態の洗
浄工程を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態の洗浄法による
シリコンウェハ表面の金属不純物除去率を示す。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態の洗浄法による
シリコンウェハ表面の酸化膜の変化をFT−IRで分析
した結果を示す図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施形態をMOSトラン
ジスタの製造工程に適用する例を示す断面図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態と従来技術により洗
浄されたシリコンウェハの接触角を示す図である。
【図6】図6(a) 〜(d) は、本発明の第2実施形態の洗
浄工程を示す断面図である。
【図7】図7は、本発明の第2実施形態の洗浄に使用さ
れる希釈フッ酸と従来の希釈フッ酸によるそれぞれの金
属不純物除去率を示すグラフである。
【図8】図8は、本発明の第2実施形態においてHDO
HFによるシリコンウェハ洗浄後とLDOHFによるシ
リコンウェハ洗浄後に、それぞれLDO塩酸水を用いて
洗浄した場合の金属不純物除去率を示すグラフである。
【図9】図9(a),(b) は、本発明の第3実施形態の洗浄
工程を示す断面図である。
【図10】図10は、本発明の第3実施形態において塩
酸、フッ酸及びLDO水からなる混合液によって洗浄さ
れたp型シリコンウェハ表面と、SC−2液によって洗
浄されたシリコンウェハ表面の金属不純物除去率を示す
グラフである。
【図11】図11は、本発明の第3実施形態において塩
酸、フッ酸及びLDO水からなる混合液によって洗浄さ
れたp型シリコンウェハ表面と、SPM液によって洗浄
されたシリコンウェハ表面の金属不純物除去率を示すグ
ラフである。
【図12】図12は、本発明の第3実施形態において塩
酸、フッ酸及びLDO水からなる常温の混合液と60℃
の混合液によって洗浄されたp型シリコンウェハ表面
と、DHF液によって洗浄されたシリコンウェハ表面の
金属不純物除去率を示すグラフである。
【図13】図13は、本発明の第3実施形態において塩
酸、フッ酸及びLDO水からなる常温の混合液と60℃
の混合液によって洗浄されたp型シリコンウェハ表面
と、DHF液によって洗浄されたシリコンウェハ表面の
銅の除去率を示すグラフである。
【図14】図14は、本発明の第3実施形態と従来技術
により洗浄されたシリコンウェハの接触角を示す図であ
る。
【図15】図15は、本発明の洗浄方法を実施するため
の洗浄装置の第1例を示す概要構成図である。
【図16】図16は、雰囲気内での酸素濃度と液中の溶
存酸素濃度の関係を示す図である。
【図17】図17は、本発明の洗浄方法を実施するため
の洗浄装置の第2例を示す概要構成図である。
【図18】図18は、本発明の洗浄方法を実施するため
の洗浄装置の第3例を示す概要構成図である。
【符号の説明】
1 シリコンウェハ(半導体基板) 2 自然酸化膜 3 金属不純物

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶存気体あるいは溶存酸素が予め低減され
    た純水によって洗浄用薬剤を希釈した洗浄溶液を用意
    し、 前記洗浄溶液によって基板又は基板上の膜を洗浄するこ
    とを特徴とする基板又は膜の洗浄方法。
  2. 【請求項2】前記洗浄によって前記基板上の酸化膜を除
    去することを特徴とする請求項1記載の基板又は膜の洗
    浄方法。
  3. 【請求項3】前記洗浄によって前記基板上の金属を除去
    することを特徴とする請求項1記載の基板又は膜の洗浄
    方法。
  4. 【請求項4】前記洗浄溶液は、0.1wt%以上の濃度の
    塩酸を含み、常温かそれ以上の液温度を有することを特
    徴とする請求項1記載の基板清浄方法。
  5. 【請求項5】前記洗浄用薬剤は、塩酸、フッ酸、アンモ
    ニウム、フッ化アンモニウムのうち少なくとも1つを含
    むことを特徴とする請求項1記載の基板又は膜の洗浄方
    法。
  6. 【請求項6】前記洗浄薬剤は塩酸とフッ酸の混合液であ
    り、前記基板の表面には酸化膜が形成され、前記基板を
    前記洗浄溶液によって洗浄する際に、前記洗浄溶液によ
    って該酸化膜を除去することを特徴とする請求項1記載
    の基板又は膜の洗浄方法。
  7. 【請求項7】溶存酸素あるいは溶存気体が予め低減され
    た純水によってフッ酸を希釈した第1の洗浄溶液で基板
    又はその上の膜を洗浄する工程と、 溶存酸素あるいは溶存気体が予め低減された純水によっ
    て塩酸を希釈した第2の洗浄溶液で前記基板又は前記膜
    を洗浄する工程とを有することを特徴とする基板又は膜
    の洗浄方法。
  8. 【請求項8】常温かそれ以上の液温度を有する第1の洗
    浄溶液を用いて基板上の酸化膜を除去し、 第2000溶液によって前記基板の上に酸化膜が形成さ
    れることを防ぐことを特微とする基板又は膜の洗浄方
    法。
  9. 【請求項9】少なくとも前記第2の溶液は、0.1wt%
    以上の濃度の塩酸を含み、常温かそれ以上の温度を有す
    ることを特徴とする請求項7又は8記載の基板又は膜の
    洗浄方法。
  10. 【請求項10】前記基板の表面は酸化膜によって覆われ
    ていることを特徴とする請求項7又は8記載の基板又は
    膜の洗浄方法。
  11. 【請求項11】前記酸化膜は、アンモニアと過酸化水素
    水と純水との混合溶液によって形成された化学酸化膜で
    あることを特徴とする請求項10記載の基板又は膜の洗
    浄方法。
  12. 【請求項12】前記酸化膜は、前記基板が大気中の酸素
    と反応して形成される酸化膜であることを特徴とする請
    求項10記載の基板又は膜の洗浄方法。
  13. 【請求項13】溶存酵素量を低減した前記純水の溶存酵
    素量は500ppb 以下であることを特徴とする請求項
    1、7又は8に記載の基板又は膜の洗浄方法。
  14. 【請求項14】前記基板又は前記膜は、大気又は酸素を
    遮断する、あるいは強制的に大気又は酸素を排出して不
    活性ガスで置換する構造の洗浄用の閉鎖系内に置かれる
    ことを特徴とする請求項1、7又は8記載の基板又は膜
    の洗浄方法。
  15. 【請求項15】前記基板は、半導体素子が形成されるべ
    き半導体基板、または、ガラス基板であることを特徴と
    する請求項1、7又は8記載の基板又は膜の洗浄方法。
  16. 【請求項16】請求項1項〜第15項いずれかに記載の
    基板又は膜の洗浄方法により半導体よりなる基板を洗浄
    する工程と、 前記基板の上に膜を形成する工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
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