JPH1039919A - 発電プラント操作・監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作・監視画面上から機器を操作したり、関
連ドキュメントを呼び出すことが可能な発電プラント操
作・監視装置を実現する。 【解決手段】 発電所におけるプラントの操作・監視装
置において、グラフィカル・ユーザ・インターフェース
・データが蓄積されたグラフィカル・ユーザ・インター
フェース・データベースと、複数の作業項目から構成さ
れるメニューが蓄積された機器メニュー・データベース
と、機器情報が蓄積された機器情報データベースと、グ
ラフィカル・ユーザ・インターフェース・データに基づ
き操作・監視画面を表示し、表示された操作・監視画面
上で選択された機器に対応するメニューを機器メニュー
・データベースから読み出して表示させるメニュー表示
機能と、表示されたメニュー上で選択された作業項目に
基づき機器情報データベースから機器情報を読み出して
表示させる機器情報表示機能とを有する制御装置とを設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、発電所におけるプ
ラントの操作・監視装置に関し、特に起動・停止等の操
作若しくはマニュアル等の情報を画面上からメニュー形
式で操作することが可能な発電プラント操作・監視装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の発電プラント操作・監視装置で
は、系統図やInterlock Block Diagram（以下、ＩＢＤ
と呼ぶ。）等のGraphical User Interface(グラフィカ
ル・ユーザ・インターフェース：以下ＧＵＩと呼ぶ。）
が表示された操作・監視画面から各機器の設定変更、動
作状況把握等を行い発電プラントの操作・監視を行う。

【０００３】このように系統図等に表示された各機器の
操作等を行う場合には、発電プラント操作・監視装置の
ＣＲＴ等の画面上で操作ツールを動作させることによ
り、効率良く各機器の操作等を行うことが可能になる。

【０００４】また、従来の発電プラント操作・監視装置
では、例えば、起動・停止等の操作に際して着目する機
器の操作マニュアル等の関連ドキュメントを参照するこ
とがある。

【０００５】このような関連ドキュメントは一般に紙の
形で保管されていたり、電子化されてデータベースに蓄
えられている。

【０００６】前者のような場合は操作・監視画面を見な
がら傍らで紙のドキュメントを開いて必要な項目を探さ
なければならず作業効率が悪く、また、保管場所の問
題、同時使用が制限され、メンテナンスも不統一になり
がちである。

【０００７】一方、後者のように関連ドキュメントが電
子化されていれば検索ツール等でキーワード等を用いて
関連ドキュメントを検索し、発電プラント操作・監視装
置のＣＲＴ等の画面上に検索結果を表示させることによ
り効率良く作業をすることができる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかし、実際には操作
・監視画面と操作ツールが動作する画面は別画面であ
り、表示領域に制限があるＣＲＴ等上では効率の良い表
示が難しく運転員の作業効率が良くない。

【０００９】また、関連ドキュメントが電子化されてい
る場合であっても操作・監視画面とは別画面で前記検索
ツール等を動作させなければならず、前述と同様に運転
員は別々の操作・監視画面と検索画面を見ながら作業を
行わなければならず作業効率が悪いと言った問題点があ
った。従って本発明が解決しようとする課題は、操作・
監視画面上から機器を操作したり、関連ドキュメントを
呼び出すことが可能な発電プラント操作・監視装置を実
現することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明の第１では、発電所におけるプラント
の操作・監視装置において、グラフィカル・ユーザ・イ
ンターフェース・データが蓄積されたグラフィカル・ユ
ーザ・インターフェース・データベースと、複数の作業
項目から構成されるメニューが蓄積された機器メニュー
・データベースと、機器情報が蓄積された機器情報デー
タベースと、前記グラフィカル・ユーザ・インターフェ
ース・データに基づき操作・監視画面を表示し、表示さ
れた操作・監視画面上で選択された機器に対応する前記
メニューを機器メニュー・データベースから読み出して
表示させるメニュー表示機能と、表示された前記メニュ
ー上で選択された作業項目に基づき機器情報データベー
スから機器情報を読み出して表示させる機器情報表示機
能とを有する制御装置とを備えたことを特徴とするもの
である。

【００１１】このような課題を達成するために、本発明
の第２では、本発明の第１において前記選択された作業
項目に基づきアプリケーションを起動して操作・監視処
理を行うことを特徴とするものである。

【００１２】このような課題を達成するために、本発明
の第３では、本発明の第１乃至第２において前記グラフ
ィカル・ユーザ・インターフェース・データベース、前
記機器メニュー・データベース及び前記機器情報データ
ベースを複数の制御装置で共有したことを特徴とするも
のである。

【００１３】このような課題を達成するために、本発明
の第４では、本発明の第１乃至第３において前記グラフ
ィカル・ユーザ・インターフェース・データベース、前
記機器メニュー・データベース及び前記機器情報データ
ベースを１つのデータベースで構成したことを特徴とす
るものである。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に
説明する。図１は本発明に係る発電プラント操作・監視
装置の一実施例を示す構成ブロック図である。

【００１５】図１において１はメニュー表示機能及び機
器情報表示機能を有する制御装置、２はＧＵＩデータベ
ース、３は機器メニュー・データベース、４は機器情報
データベース、１００はネットワークである。制御装置
１はネットワーク１００によりＧＵＩデータベース２、
機器メニュー・データベース３及び機器情報データベー
ス４と相互に接続される。

【００１６】また、実際には発電プラントに設置された
各種機器（図示せず。）はネットワーク１００若しくは
専用ケーブル等により制御装置１に接続されて制御装置
１の制御下に入る。

【００１７】ここで、図１に示す発電プラント操作・監
視装置の動作を図２，図３，図４及び図５を用いて説明
する。図２は実施例の動作を説明するフロー図、図３〜
図５はＣＲＴ等上の表示画面の一例を示す説明図であ
る。

【００１８】図２（ａ）に示すように制御装置１はＧＵ
Ｉデータベース２からＧＵＩデータを読み込む。ＧＵＩ
データとしては系統図、ＩＢＤ、機器ＩＤや表示イメー
ジ等の機器情報、各機器同士の接続関係情報及び前記表
示イメージの画面上の表示位置情報等がある。

【００１９】図２（ｂ）に示すように制御装置１は前記
ＧＵＩデータに基づき、例えば、操作・監視画面である
系統図を制御装置１のＣＲＴ上に表示する。

【００２０】例えば、図３は３種類のＧＵＩデータを読
み出してＣＲＴ上に表示した一例を示している。図３
中”イ”、”ロ”及び”ハ”はそれぞれの系統図を示す
ウィンドウ画面である。

【００２１】次に、図２（ｃ）に示すように表示された
機器イメージがクリックされると制御装置１はメニュー
表示機能を用いて機器メニュー・データベース３から表
示メニューを読み込む。この時、ＧＵＩデータの１つで
ある機器ＩＤに基づき機器メニュー・データベース３内
を検索する。

【００２２】そして、図２（ｄ）に示すように制御装置
１はメニュー表示機能を用いて前記表示メニューに基づ
き表示メニューを制御装置１のＣＲＴ上に表示する。

【００２３】例えば、図４は図３中”イ”に示す系統図
のウィンドウ画面領域を拡大表示させたものであり、図
４中”ニ”に示す機器イメージをクリックした状態を示
している。

【００２４】すなわち、図４中”ニ”の機器イメージを
クリックすることにより図４中”ホ”に示すような表示
メニューが表示される。この表示メニューには、例え
ば、「操作一覧」、「詳細画面」、「運転情報」、「保
守情報」、「機器属性」及び「現場映像」の作業項目が
表示される。

【００２５】また、図２（ｅ）に示すように制御装置１
のＣＲＴ上で前記表示メニューの中から目的とする作業
項目を選択する。例えば、図４中”ホ”に示す表示メニ
ューの内「操作一覧」を選択する。

【００２６】図２（ｆ）に示すように作業項目が選択さ
れると制御装置１は機器情報表示機能を用いて選択され
た作業項目と機器ＩＤに基づき機器情報データベース４
内を検索して、機器情報データを読み込む。この機器情
報データとしては操作パネル、トレンドグラフ、機器マ
ニュアル及び運転状況等がある。

【００２７】そして、図２（ｇ）に示すように制御装置
１は機器情報表示機能を用いて前記操作パネル等の機器
情報を制御装置１のＣＲＴ上に表示する。

【００２８】例えば、図５は表示された操作パネルの一
例を示すもので、図５中”ヘ”に示す機器の操作パネル
が図５中”ト”及び”チ”に示すように表示される。こ
の場合、図５中”ト”をクリックすれば図５中”ヘ”に
示す機器が起動され、図５中”チ”をクリックすれば図
５中”ヘ”に示す機器が停止されることになる。

【００２９】この結果、制御装置１にメニュー表示機能
及び機器情報表示機能を設けることにより、操作・監視
画面上から機器を操作したり、関連ドキュメントを呼び
出すことが可能になる。

【００３０】なお、図４中”ホ”に示すような表示メニ
ューの作業項目として「マニュアル表示」が選択されれ
ば、制御装置１は機器情報データベース４から検索ツー
ル等のアプリケーションを用いて該当するマニュアルを
検索して、検索結果を操作・監視画面上に表示すること
ができる。

【００３１】また、上述の説明では機器情報として操作
パネルが表示させて機器の操作を行っているが、操作ツ
ール等のアプリケーションを起動して各機器の操作を行
っても良い。

【００３２】また、図１に示す実施例では１つの制御装
置を例示したが、複数の制御装置で２〜４に示す各種デ
ータベースを共有しても良い。

【００３３】また、便宜上データベースを３つに分けて
説明しているが１つのデータベースで構成しても良い
し、前記３つのデータベースをさらに分割して分散配置
しても構わない。

【００３４】また、各データベースに蓄積されるデータ
としては上述の他にプラント設計図、ネットワーク構成
図等のあらゆる構成図情報を含めることが可能である。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。制御装置にメニ
ュー表示機能及び機器情報表示機能を設けることによ
り、操作・監視画面上から操作ツールを操作したり、関
連ドキュメントを呼び出すことが可能な発電プラント操
作・監視装置が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る発電プラント操作・監視装置の一
実施例を示す構成ブロック図である。

【図２】実施例の動作を説明するフロー図である。

【図３】表示画面の一例を示す説明図である。

【図４】表示画面の一例を示す説明図である。

【図５】表示画面の一例を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 制御装置 ２ ＧＵＩデータベース ３ 機器メニュー・データベース ４ 機器情報データベース １００ ネットワーク

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 周二 東京都武蔵野市中町２丁目９番32号 横河 電機株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】発電所におけるプラントの操作・監視装置
   において、 グラフィカル・ユーザ・インターフェース・データが蓄
   積されたグラフィカル・ユーザ・インターフェース・デ
   ータベースと、 複数の作業項目から構成されるメニューが蓄積された機
   器メニュー・データベースと、 機器情報が蓄積された機器情報データベースと、 前記グラフィカル・ユーザ・インターフェース・データ
   に基づき操作・監視画面を表示し、表示された操作・監
   視画面上で選択された機器に対応する前記メニューを機
   器メニュー・データベースから読み出して表示させるメ
   ニュー表示機能と、表示された前記メニュー上で選択さ
   れた作業項目に基づき機器情報データベースから機器情
   報を読み出して表示させる機器情報表示機能とを有する
   制御装置とを備えたことを特徴とする発電プラント操作
   ・監視装置。
2. 【請求項２】前記選択された作業項目に基づきアプリケ
   ーションを起動して操作・監視処理を行うことを特徴と
   する特許請求の範囲請求項１記載の発電プラント操作・
   監視装置。
3. 【請求項３】前記グラフィカル・ユーザ・インターフェ
   ース・データベース、前記機器メニュー・データベース
   及び前記機器情報データベースを複数の制御装置で共有
   したことを特徴とする特許請求の範囲請求項１乃至請求
   項２記載の発電プラント操作・監視装置。
4. 【請求項４】前記グラフィカル・ユーザ・インターフェ
   ース・データベース、前記機器メニュー・データベース
   及び前記機器情報データベースを１つのデータベースで
   構成したことを特徴とする特許請求の範囲請求項１乃至
   請求項３記載の発電プラント操作・監視装置。