JPH1039085A - 燃料の燃焼度モニタ方法および簡易型燃焼度モニタ - Google Patents

燃料の燃焼度モニタ方法および簡易型燃焼度モニタ

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JPH1039085A
JPH1039085A JP8189712A JP18971296A JPH1039085A JP H1039085 A JPH1039085 A JP H1039085A JP 8189712 A JP8189712 A JP 8189712A JP 18971296 A JP18971296 A JP 18971296A JP H1039085 A JPH1039085 A JP H1039085A
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burnup
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精 植田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の原子炉施設間で燃焼度モニタを容易に移
動させて共用し、小型で分解・片付け、組立が容易で使
用済燃料等の燃料の燃焼度を非破壊的に測定する燃料の
燃焼度モニタ方法および簡易型燃焼度モニタ。 【解決手段】簡易型燃焼度モニタ25は、検出器ホルダ
30に放射線検出器35,36,38を収容した検出器
容器33,34を装着したモニタ本体27と、このモニ
タ本体27を所定のモニタ位置に取外し可能に設置する
モニタ保持手段28と、放射線検出器35,36,38
からの検出器信号が信号線4を介して伝達される計測信
号処理装置43とを備える。前記モニタ保持手段28
は、キャスクピット20のピット壁19、燃料貯蔵プー
ル12のプール壁または移動型燃料取扱機17の一部に
着脱可能に設けられる。そして、簡易型燃焼戸モニタ2
5により使用済燃料等の燃料集合体25の燃焼度を非破
壊的に測定し、モニタすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は使用済燃料等の燃料
の燃焼度をモニタする燃料の燃焼度モニタ方法および簡
易型燃焼度モニタに係り、特に、使用済燃料の燃焼度を
非破壊的にモニタして、使用済燃料輸送容器あるいは使
用済燃料収納ラックの臨界安全性を確保する際の使用済
燃料の燃焼度モニタ方法および簡易型燃焼度モニタに関
する。
【0002】
【従来の技術】原子炉から取り出された使用済燃料は、
所定期間使用済燃料収納ラック(以下燃料ラックとい
う)に収納して放射能強度と発熱率の減衰を待った後、
使用済燃料輸送容器に収納されて、再処理施設や長期貯
蔵施設へ運ばれる。輸送容器は長期貯蔵容器として利用
されることもある。輸送容器、輸送と貯蔵を兼ねる容
器、および貯蔵を目的とする容器をキャスクと呼ぶこと
にする。
【0003】再処理工場では、使用済燃料はキャスクか
ら取り出して一旦再処理工場の燃料ラックに収納され
る。キャスクは非常に高価なものであり、また、燃料ラ
ックも広い空間を利用して設置すると臨界安全上は好ま
しいものの、再処理施設の建設費が非常に高くつくた
め、キャスクや燃料ラックにはなるべく多くの使用済燃
料を収納できることが望ましい。限られた範囲により多
くの燃料を収納すると通常臨界になり易く、臨界安全性
が脅かされる。実際には燃焼の進んだ使用済燃料の核分
裂性物質の濃度は燃焼前のそれより低下しているため、
臨界に成り難くなっている。
【0004】この燃料の燃焼特性を利用すること(この
ことを燃焼度クレジットを取るという。)が許されれ
ば、現実的には限られた範囲内により多くの使用済燃料
を収納しても臨界になるのを防止し、臨界安全性が保た
れる。『使用済燃料は所定値以上に燃焼が進んでいるた
め、限られた空間的範囲内に多くの使用済燃料を収納し
ても臨界になる恐れがない。』という特性を採用すれば
臨界になる恐れはない。すなわち燃焼度クレジット(B
UC)を採用すれば臨界安全性は確保される。その際、
使用済燃料の燃焼度を非破壊的に評価する燃焼度モニタ
を燃焼度測定装置(燃焼度計測装置)として用いるのが
好適である。
【0005】使用済燃料の燃焼度を評価する目的のため
に、本発明者らは我が国最初の商業用再処理工場に設置
される燃焼度計測装置を開発した。この燃焼度計測装置
は再処理工場で使用済燃料を受け入れて燃料ラックに貯
蔵する際に、臨界安全性を確保できるか否か、確保でき
れば燃料ラックに受け入れるし、確保できなければ受け
入れられないと判定するものである。燃焼度計測装置の
原理と構成の概念は、例えば、日本原子力学会「1992秋
の大会」の論文B46およびB47において開示した。
燃焼度計測装置の概念は論文B47の図面にも示した。
ここでは燃焼度計測の原理と特徴を簡単に説明する。
【0006】燃焼度計測の方法は使用済燃料の燃焼度、
生成プルトニウム濃度、核分裂性物質濃度、中性子増倍
率、冷却期間(原子炉照射が終了してこの測定を行うま
での期間)、中性子放出率などをパラメータとして原理
の異なる複数の方法で非破壊的に求めるものである。こ
れらのパラメータを総称して燃焼パラメータと呼ぶこと
がある。また簡単に『燃焼度』と呼び、燃焼度で燃焼パ
ラメータの大部分または全てを評価することもある。本
発明でも、最終的にはほとんど全ての燃焼パラメータを
評価することが出来る。
【0007】非破壊測定では一般に補正できない、ある
いは予測できない系統誤差を生じる可能性があり、原理
の異なる複数の測定方法を利用することによって燃焼度
などの燃焼パラメータを求め、信頼度を確保することが
できる。
【0008】以下、商業用の原子力発電所、再処理工場
などで実用出来る本発明者らが開発した代表的な5種類
の測定方法の概要を説明する。
【0009】ガンマ線スペクトル分析法 このスペクトル分析方法は使用済燃料の中に蓄積してい
る核分裂生成物(以下FPという。)から放出されてい
るガンマ線のスペクトルを測定分析して、FP濃度を評
価し、その値、または比率を燃焼パラメータと相関付け
る方法である。
【0010】ガンマ線検出器としては通常Ge半導体検
出器が用いられているが、極低温の液体窒素でGe半導
体検出器を冷却しなければならない難点があり、維持管
理が面倒であるだけでなく、検出器容器が大型となり、
小型で簡易な測定には一般に好適でない。しかし、検出
器容器の大型化や維持管理の困難さを低減する努力は続
けられている。
【0011】ガンマ線スペクトル分析方法で精度良い測
定を行うためには、1点当たりの計測時間として3〜5
分をかけることが望ましい。ガンマ線スペクトル分析方
法により、Cs137、Cs134、Eu154、Pr144、Zr
95、Nb95、La140等の測定が出来、燃焼度、Pu濃
度、冷却期間等の評価が出来る。間接的には核分裂性物
質濃度、中性子放出率、中性子増倍率の評価も可能であ
る。
【0012】グロスガンマ測定法 この測定方法は使用済燃料から放出されているガンマ線
をエネルギー分析することなく、まとめて計測する方法
である。この測定方法では小型で構造が単純、測定も単
純で短時間で行うことができるイオンチェンバーを用い
ることができる。Cd−Te半導体検出器を電流モード
で使用する方法は比較的古くから研究されているが、近
年開発されてきた光ファイバを備えたシンチレータ(シ
ンチレータ付き光ファイバー)なども利用できる。
【0013】グロスガンマ測定方法では燃焼度の相対分
布が求められる。グロスガンマ測定方法で測定された結
果をガンマ線スペクトル分析方法で得られた結果に規格
化することによって能率よく、燃料の軸方向燃焼度パラ
メータを求めることができる。
【0014】中性子放出率法 中性子放出率方法を簡単に述べると、U238が6回の中
性子捕獲反応で生成されるCm244から放出される中性
子放出率を核分裂検出器などにより計測して、燃焼度と
Pu濃度を求め、間接的に他の燃焼パラメータを求める
方法である。測定器が小型で測定時間も通常1分程度で
良く、しかも測定の再現性が非常に優れている。しかし
使用する相関関係を通常計算で求めなければならず、使
用する計算の手法や較正方法によっては若干系統誤差を
生じる可能性がある。
【0015】アクティブ中性子増倍率法 この方法は燃料集合体を挾んで一方側にCf252などの
中性子源を配置し、対向する側面で中性子源に基づく増
倍中性子を計測し、その測定値を中性子増倍率および/
または核分裂性物質濃度と相関付ける方法である。両者
は直接的に求められるため、臨界安全性確保の面からは
非常に重要であるが、通常精度確保に細心の注意が必要
である。しかし校正用燃料を用いることができればこの
問題は大幅に緩和できる。中性子源として通常半減期が
あまり長くないCf252 (2.65年)を用いるため、Cf
252の維持管理問題もある。他の燃焼パラメータは中性
子増倍率または核分裂性物質濃度から間接的に求められ
る。
【0016】パッシブ中性子増倍率法 この方法は使用済燃料の中に蓄積しているCm244など
が放出する中性子を絶対強度を必要としない方法として
利用し、燃料集合体の側面にCdなどの中性子吸収体を
装着したときと取り外したときとの中性子束の比の測定
から、アクティブ中性子増倍率法の場合と同じ中性子増
倍率および/または核分裂性物質濃度を求めるものであ
る。Cf252などの中性子源を必要としない方法である
が、測定装置がアクティブ中性子増倍率法の場合よりや
や大きくなる。実用的な測定精度はアクティブ中性子増
倍率法の場合と同じ程度であるが、到達できる原理的な
精度はアクティブ中性子増倍率法の場合より若干劣る。
【0017】次に、使用済燃料の燃焼度測定に用いられ
る従来の燃焼度モニタの測定原理を図12に詳しく説明
する。
【0018】図12では、検査ピット1という専用の小
型水プールが設置され、その検査ピット1の厚いピット
壁2を貫通してガンマ線計測用のコリメータ3が設けら
れている。使用済燃料集合体(以下使用済燃料とい
う。)4は、検査ピット1の中央部において、図示しな
い燃料取扱機によって吊り下げられている。
【0019】使用済燃料4を挟むように、放射線検出器
5が使用済燃料4の軸方向に沿って多数配列されてい
る。使用済燃料4を挾むように配置したのは、使用済燃
料4の測定装置内の位置ずれによる測定精度の低下を抑
制し、合わせて燃料の方向による放射能強度の差異を平
均操作によって平均するためである。
【0020】図12で検査ピット1内に配列された放射
線検出器5のうち多数の検出器6はグロスガンマ測定用
電離箱(積分型ガンマ線検出器の一種で、イオンチェン
バとも呼ばれる。)であり、使用済燃料4の軸方向中央
部で使用済燃料4を挟むように2個ずつ対に配置されて
いるものは、中性子検出器、特にガンマ線に対する遮蔽
をほとんど必要としない核分裂型中性子検出器(放出中
性子測定用核分裂計数管)7である。イオンチェンバ6
と中性子検出器7は図示しない検出器保持部によって保
持されている。
【0021】図12で最大の特徴は、ガンマ線スペクト
ル測定用に、ピット壁2を貫通したコリメータ3と液体
窒素で冷却する必要のあるゲルマニウム(Ge)半導体
検出器8を採用している点にある。このGe半導体検出
器8は検査ピット1周りで遮蔽体9で覆われている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】燃焼度測定装置として
の燃焼度モニタは、原子炉建屋建設前から設計された大
型固定設置であるため、ピット壁2を貫通するコリメー
タ3を設置することが出来たが、この様な新設の原子炉
建屋設備の場合でないと採用できない難点がある。また
全体として燃焼度モニタが大型であると共に、この燃焼
度モニタの装置を簡単に他の場所に運搬使用することが
できず、また運搬使用の考えもない。
【0023】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
るたもので、複数の原子炉施設間で燃焼度モニタを容易
に移動させて共用し、小型で分解・片付け、組立が容易
で使用済燃料等の燃料の燃焼度を非破壊的に測定するこ
とができる燃料の燃焼度モニタ方法および簡易型燃焼度
モニタを提供することを目的とする。
【0024】本発明の他の目的は、燃焼度クレジットを
採用する輸送容器に使用済燃料等の燃料を収納したり、
輸送容器から取り出して燃焼度クレジットを採用する燃
料ラックに収納する際、燃料取扱作業を極力邪魔するこ
となく、効率的に能率よく取扱い、燃料の燃焼度を有効
的に効率よくモニタすることができる燃料の燃焼度モニ
タ方法および簡易型燃焼度モニタを提供するにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る燃料の燃焼
度モニタ方法は、上述した課題を解決するために、請求
項1に記載したように、水が張られた燃料貯蔵プール内
に燃料ラックから使用済燃料等の燃料集合体を取り出
し、取り出された燃料集合体を移動型燃料取扱機を用い
てほぼ水平方向に移動させ、キャスクピット内のキャス
クに収納させる燃料取扱作業時に、あるいはキャスクか
ら燃料集合体を取り出して燃料ラックに収納させる燃料
取扱作業時に、簡易型燃焼度モニタを燃料集合体の水平
移動高さで測定可能に装着し、この簡易型燃焼度モニタ
で使用済燃料等の燃料集合体の燃焼度をモニタする方法
である。
【0026】上述した課題を解決するために、本発明に
係る燃料の燃焼度モニタ方法は、請求項2に記載したよ
うに、使用済燃料等の燃料取扱時に、燃料集合体を水平
方向移動高さに保持したまま燃焼度のモニタが可能とな
るように、簡易型燃焼度モニタをキャスクピットのピッ
ト壁あるいは燃料貯蔵プール壁または移動型燃料取扱機
の一部を装着して使用済燃料等の燃料集合体の燃焼度を
モニタする方法であったり、請求項3に記載したよう
に、検出器容器内に、使用済燃料等の燃料集合体から放
出されるガンマ線のスペクトル測定用ガンマ線測定器を
収納し、燃料取扱作業時に上記ガンマ線測定器を吊り降
し、このガンマ線測定器で使用済燃料等の燃料集合体の
主要部から放出されるガンマ線スペクトルを測定し、上
記燃料集合体の燃焼度、冷却時間、プルトニウム濃度を
確認または評価する方法である。
【0027】また、本発明に係る簡易型燃焼度モニタ
は、上述した課題を解決するために、請求項4に記載し
たように、検出器ホルダに放射線検出器を収容した検出
器容器を装着したモニタ本体と、このモニタ本体を所定
のモニタ位置に取外し可能に設置するモニタ保持手段
と、放射線検出器からの検出器信号が信号線を介して伝
達される計測信号処理装置とを備え、前記モニタ保持手
段は、キャスクピットのピット壁、燃料貯蔵プールのプ
ール壁または移動型燃料取扱機の一部に着脱可能に設け
られることを特徴とする簡易型燃焼度モニタ。
【0028】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る簡易型燃焼度モニタは、請求項5に記載し
たように、モニタ本体はモニタ保持手段に着脱自在に設
けられる一方、使用済燃料等の燃料集合体の長手方向長
さより短尺化されたものであったり、請求項6に記載し
たように、モニタ本体は、対向設置される一対の細長い
検出器ホルダを備え、上記検出器ホルダに、放射線検出
器を収納した検出器容器が複数個列状に設けられ、各列
の検出器容器はそれぞれ対向して対をなすように分散配
置されたものである。
【0029】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、本発明に係る簡易型燃焼度モニタは、請求項7に記
載したように、放射線検出器には、少なくとも中性子検
出器を備えたものであったり、請求項8に記載したよう
に、放射線検出器は、核分裂型中性子検出器とスペクト
ル分析型ガンマ線検出器とを備え、スペクトル分析型ガ
ンマ線検出器は、Cd−Zn−Te,Cd−Te,Cd
−Te−Cl等の半導体検出器である。
【0030】一方、上述した課題を解決するために、本
発明に係る簡易型燃焼度モニタは、請求項9に記載した
ように、検出器ホルダの検出器容器内に収納される放射
線検出器は、積分型ガンマ線検出器であり、上記積分型
ガンマ線検出器は、イオンチェンバー、Cd−Teなど
を電流モードで使用する積分型半導体検出器、または光
ファイバを備えたシンチレーション検出器である。
【0031】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る簡易型燃焼度モニタは、請求項10に記載し
たように、移動型燃料取扱機の一部にモニタ保持手段が
取外し可能に設けられ、このモニタ保持手段はモニタ本
体を水平方向に移動自在に支持し、前記燃料取扱機に吊
り下げられた使用済燃料等の燃料集合体をモニタ本体が
水平方向から係合可能に構成されたものである。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明に係る燃焼度モニタの一実
施形態を添付図面を参照して説明する。
【0033】図1は本発明を沸騰水型原子炉(BWR)
の原子力発電所に適用した例を示すもので、BWRの原
子炉建屋10の最上階の片側レイアウトを示す平面図で
ある。原子炉建屋10の最上階には、原子炉11の頂部
一側に使用済燃料貯蔵プール(以下、燃料プールという
う。)12が、他側に蒸気乾燥器・気水分離器ピット
(図示せず)が、それぞれ設置される。原子炉11は定
期検査時に運転が停止されるが、その運転停止期間中に
は燃料プール12は連絡路であるカナル13を介して原
子炉ウェル14に連通される。BWRの運転中には、原
子炉11の蓋は閉じられており、燃料プール12はカナ
ル13に設けられるゲートで原子炉11から隔離され
る。
【0034】燃料プール12内には水を張った状態で多
数の燃料ラック15が収納されており、各燃料ラック1
5内に原子炉11から取り出された燃料集合体16が収
容されるようになっている。燃料集合体16は燃料交換
機等の移動型燃料取扱機17により原子炉11から取り
出され、図示しないマストに吊り下げられろ、水平移動
して燃料ラック15に運ばれ、この燃料ラック15に所
要期間保管される。燃料ラック15から逆に原子炉11
へ運ばれる燃料集合体もある。
【0035】また、燃料プール12の一区画をピット壁
19で仕切り、キャスクピット20を燃料プール12内
に形成している。ピット壁19は金属で表面が覆われる
一方、キャスクピット20はピットゲート21を介して
燃料プール12に連通可能に構成される。キャスクピッ
ト20内にはキャスク22が搬出入可能に収容される。
原子炉11から取り出された使用済の燃料集合体(以
下、使用済燃料という。)16は、燃料プール12の燃
料ラック15内に一定期間貯蔵され、冷却された後、キ
ャスク22に収容され、再処理工場へ搬出されるように
なっている。
【0036】使用済燃料16のキャスク22への収納
は、移動型燃料取扱機17によってほぼ水平移動させる
ことにより行なわれる。この燃料取扱機17は、燃料ラ
ック15に収納されている使用済燃料16をマスト23
(図2および図3参照)の先端に吊り下げて上部へ引き
上げることで燃料ラック15から引き出し、ピットゲー
ト21を経てキャスクピット20内に水平移動させて運
び、キャスク22内に収納されるようになっている。こ
の燃料取扱作業において、使用済燃料16の燃焼度をモ
ニタするために、キャスクピット20の入口近傍に簡易
型燃焼度モニタ25が燃焼度測定装置あるいは計測装置
として設けられる。
【0037】簡易型燃焼度モニタ25は、キャスク22
に搬入される使用済燃料16の燃焼度を、前述したガン
マ線スペクトル分析方法、グロスガンマ測定法または中
性子計測放出率法を用いて評価したり、あるいは与えら
れた燃焼度の値が妥当か否かを確認し、判断するもので
ある。簡易型燃焼度モニタ25は、ピットゲート21の
近くで、キャスクピット壁19に取外し可能に設けられ
る。キャスクピット壁19に代えて燃料プール壁に取り
付けてもよい。図2は、燃料プール12側からキャスク
ピット20のピットゲート21を臨む正面図であり、簡
易型燃焼度モニタ25は、ピットゲート21の側方でキ
ャスクピット壁19の頂部に取付フック26により掛止
めされ、取外し可能に保持される。
【0038】簡易型燃焼度モニタ25は、図2および図
3に示すように、モニタ本体27を有し、このモニタ本
体27はモニタ保持手段であるフレーム枠構造の保持フ
レーム28に着脱可能に一体的に取り付けられる。モニ
タ保持フレーム28は頂部に取付フック26が一体ある
いは一体的に設けられる。
【0039】一方、モニタ本体27は左右に対をなして
長手方向に延びる竿状、柱状、筒状あるいはフレーム状
の細長い検出器ホルダ30を対向して備える。検出器ホ
ルダ30は一本であってもよい。左右一対の検出器ホル
ダ30,30は、図4に示す補強ブリッジ31で相互に
連結され、補強枠組構造の検出器保持手段を備える。検
出器保持手段としての検出器ホルダ30には検出器容器
33,34が検出器ホルダ30から側方(前方)に突出
するように、それぞれ対をなして列状かつ平行に対向設
置される。検出器容器33,34内には図3に示すよう
に、放射線を測定する放射線測定器としての放射線検出
器35,36が収容される。この放射線検出器35,3
6で使用済燃料16の燃焼パラメータを計測している。
図3は内部に収納された放射線検出器35,36の取付
状態がわかるように放射線検出器35,36を透視図で
表わしている。
【0040】また、左右一対の検出器ホルダ30には、
図4に示すように、燃料集合体16をモニタ本体27内
に案内する燃料ガイドアーム37が左右に対向して設け
られる。燃料ガイドアーム37は自由端側が拡開し、左
右対をなす検出器容器33,34内に燃料集合体16が
着脱可能にスムーズに案内され、セットされるようにな
っている。燃料集合体16は図1および図3に示すよう
に、移動型燃料取扱機17のマスト23に吊り下げられ
て移動され、対をなす燃料ガイドアーム37の間を案内
されて簡易型燃焼度モニタ25にセットされ、対向設置
された検出器容器33,34間に挟持されるようになっ
ている。
【0041】一方、左右一対の検出器ホルダ30に取り
付けられる検出器容器33,34は、複数種類の検出器
容器、例えば円形(筒状)のものと方形(ボックス状)
のものと2種類準備される。このうち、方形検出器容器
34は、セット配置された燃料集合体16の重要部、例
えば軸方向中央部付近に対応して一対配置され、方形検
出器容器34の上方および下方に円形検出器容器33が
列状に適宜間隔をおいて多数対(複数対)分散配置され
る。方形および円形の検出器容器34,33は燃料集合
体16を挟むように配置され、燃料集合体16の位置ず
れに伴う測定誤差の増大を抑制している。
【0042】簡易型燃焼度モニタ25が単純構造を採用
するものでは、円形検出器容器33の内部に、放射線測
定器あるいは検出器35として積分型ガンマ線検出器で
あるグロスガンマ線測定用のイオンチェンバ(電離箱)
が収納される。このイオンチェンバに代えてシンチレー
タ付き光ファイバ(光ファイバを備えたシンチレーショ
ン検出器)や、Cd−Teなどを電流モードで使用する
積分型半導体検出器のような積分型ガンマ線検出器、ま
たは放出中性子測定用の核分裂計数管などの放射線測定
器あるいは放射線検出器35を収納してもよい。これら
の放射線測定器および検出器35でグロスガンマをガン
マ線をエネルギ分析することなく求め、使用済燃料16
の燃焼度の相対分布や軸方向燃焼度パラメータを能率よ
く求めることができる。
【0043】多数対の円形検出器容器33の内部に収納
した放射線検出器35は通常同じ規格のものを使用する
が、放射線に対する感度は完全に同一ではないため、相
互間の相対感度を求める必要がある。この相対感度は例
えば燃料集合体16を軸方向に、円形検出器容器33の
軸方向取付ピッチ分だけ動かして求めることができる。
また、対をなす検出器容器33,33が燃料集合体16
を挟むように配置されており、燃料集合体16の位置ず
れに伴う測定誤差の増大を抑制している。燃料集合体1
6を挾んで対向する放射線検出器35,36,38の測
定値を平均することによって、燃料集合体16の位置ず
れに伴う測定誤差を大幅に低減できると共に、燃料集合
体16の中の放射能強度の方向性もほとんど消去でき、
測定している水平断面の平均値が得られる。
【0044】また、方形検出器容器34に近接した円形
検出器容器33の内部には放射線測定器あるいは検出器
としての小型の核分裂型中性子検出器(以下、FCとい
う。)が収納されている。加圧水型原子炉(PWR)の
ように水中に中性子吸収物質が含まれている場合には、
その濃度を評価しながら燃焼度を評価する方法として、
FC38をカドミウム(Cd)筒の内部に収納したもの
とCd筒を用いないものとを組み合わせて用いる方法が
ある。方形検出器容器の中にこのFC38は使用済燃料
16に含まれるCm244からの中性子放出率を中性子
放出率法により求め、燃焼度とPu濃度を求め、間接的
に燃焼パラメータを求めることができる。
【0045】さらに、方形検出器容器34の中には、核
分裂型中性子検出器37を放射線検出器として収納して
もよいが、図6および図7では、ガンマ線スペクトルを
測定するために、スペクトル分析型ガンマ線検出器36
を収納した例を例示している。このガンマ線検出器36
としては、Cd−Zn−Te,Cd−Te,Cd−Te
−Clなどの半導体検出器がある。Cd−Zn−Teの
半導体検出器は、ペルチエ効果などを利用し、零下30
℃程度に熱電対冷却すれば、液体窒素等の極低温冷却手
段を用いて冷却しなくても、ガンマ線スペクトルの分解
能が大幅に向上させ得ることがわかった。
【0046】半導体検出器をスペクトル分析型ガンマ線
検出器36として用いる場合、半導体検出器位置のガン
マ線強度を大幅に低減させる必要があり、ガンマ線遮蔽
体39が内部に収納される。このため、方形検出器容器
34は他の円形検出器容器33より大型となっている。
【0047】スペクトル分析型ガンマ線検出器36とし
て用いられる半導体検出器では、半導体検出器と燃料集
合体16との間で所定の特定方向にガンマ線を導くため
のコリメータ40が設けられている。コリメータ40は
燃料集合体16の幅方向全体からガンマ線を導くように
なっており、斜め上下方向からのガンマ線は遮蔽体39
で遮蔽される構造となっている。
【0048】スペクトル分析型ガンマ線検出器36は、
使用済燃料16の核分裂生成物(FP)から放出される
ガンマ線のスペクトルを測定分析し、ガンマ線スペクト
ル分析法により、FP濃度を評価し、FP値またはその
比率を燃焼パラメータと相関付けるものであり、燃焼
度、Pu濃度、冷却期間の評価ができ、間接的には、F
P濃度、中性子放出率、中性子増倍率の評価もできる。
【0049】半導体検出器は燃料集合体16の近傍に配
置しているため、半導体検出器はコリメータ40がなく
ても、近傍からのガンマ線を計測することができる。ま
た、半導体検出器と燃料集合体16との間に必要に応じ
ガンマ線吸収板を配置してもよい。
【0050】ガンマ線スペクトルを測定しなければ、必
ずしも方形検出器容器34を用いる必要がなく、円形検
出器容器33でも差支えない。放射線検出器からの信号
線41は、図3に示すように検出器ホルダ30の内部を
通して導かれ、計測信号処理装置43に接続される。こ
の計測信号処理装置43には、放射線検出器で検出され
た電気信号あるいは光信号等の検出信号が入力されて、
信号処理される。検出器ホルダ30の軸方向長さは、燃
料集合体16の軸方向(長手方向)長さより短尺に形成
して、簡易型燃焼度モニタ25の分解・片付けに利便性
を付与する一方、簡易型燃焼度モニタ25の収納容器の
小形化を図り、その運搬を容易にしている。
【0051】ところで、移動型燃料取扱機17を用いて
燃料集合体16を取扱う燃料取扱作業の際には、キャス
クピット20のピットゲート19は開かれており、ピッ
ト内部は燃料プール12と同じ水面レベルWLとなって
いる。キャスクピット20内に収容されたキャスク22
は、その蓋を閉じた状態で、キャスク22上面は燃料ラ
ック15上面とほぼ同じ高さとなるように、キャスクピ
ット20の深さが決められている。
【0052】燃料プール12内の燃料ラック15から使
用済燃料集合体(使用済燃料)16を一体引き抜いてキ
ャスクピット20内のキャスク22に収納させる燃料取
扱作業の所要作業時間を仮に30分とすると、使用済燃
料16を簡易型燃焼度モニタ25にセットして燃焼度を
評価し、簡易型燃焼度モニタ25から取り出すまでの所
要時間は通常3分から5分程度である。
【0053】この使用済燃料の燃料取扱作業において
は、キャスク22と燃料ラック15の各上面はほぼ同じ
高さレベルHLであり、燃焼ラック15から引き抜かれ
た使用済燃料6は、図3に示すように、そのままほぼ水
平方向に移動させて簡易型燃焼度モニタ25にセットで
きる。また、使用済燃料16の燃焼度を簡易型燃焼度モ
ニタ25で非破壊的にモニタした後には、その燃焼度モ
ニタ25をそのまま水平方向に取り出してピットゲート
19からキャスクピット20内に水平移動させることが
できる。使用済燃料16の燃焼度をモニタする際、使用
済燃料16を上下動させる余分な作業がないため、大幅
な作業時間節約が可能となる。簡易型燃焼度モニタ25
にセットされる使用済燃料16の高さ位置は、使用済燃
料16を水平方向に移動させる際の高さとほぼ同じであ
り、燃料ラック15の運搬は図3に示すように水平移動
される使用済燃料16の下端より下方に位置される。
【0054】また、使用済燃料16を上下動させる際に
は、燃料ラック15や燃料保持装置等との干渉に細心の
注意を払う必要があり、作業時間が掛かるとともに、作
業の安全性確保にも注意が必要である。しかし、この燃
料取扱作業では機器干渉の問題からも解放され、簡易型
燃焼度モニタ25によって燃焼度を非破壊的に評価ある
いは確認できるため、臨界安全性を確認しながら安全確
実に使用済燃料16をキャスク22に収納することがで
きる。
【0055】さらに、簡易型燃焼度モニタ25による使
用済燃料16の燃焼度は、セット配置された使用済燃料
16の両側に多数対の放射線測定器(イオンチェンバや
核分裂中性子検出器、スペクトル分析型、ガンマ線検出
器)によって、グロスガンマ線、放出中性子やガンマ線
スペンクトルが測定され、使用済燃料16の燃焼度がモ
ニタされ、評価される。
【0056】図8はスペクトル分析型ガンマ線検出器3
6としてCd−Te半導体検出器を用いて得られたガン
マ線スペクトルの例である。
【0057】図8(A)はガンマ線の標準線源としてセ
シウム137(Cs−137)およびコバルト60(C
o60)を較正線源に用いたエネルギ較正時のガンマ線
スペクトル、図8(B)は数年冷却した原子炉照射燃料
(使用済燃料)からのガンマ線スペクトルである。図8
において、縦軸の係数値を対数目盛りで表わしたもので
ある。
【0058】Cd−Te半導体検出器は、Ge半導体検
出器の場合よりエネルギー分解能は悪いが、Cs137の
フォトピーク 662keVとCs134のフォトピーク 800keV
とは十分分離されており、燃焼度、冷却時間、Pu濃度
等の測定評価には十分である。Cd−Zn−Te半導体
検出器をペルチエ効果を利用して零下30度程度まで熱
電対冷却する方法も最近開発されており、この場合には
一段と分解能の良いガンマ線スペクトルが得られる。
【0059】ペルチエ効果を利用してCd−Zn−Te
半導体検出器を冷却した場合、検出器容器の内部で吸熱
冷却部と発熱部が通常狭い場所に閉じ込められるため、
除熱対策が必要である。発熱部にマイカなどの伝熱性絶
縁物を当接させ、このマイカを金属性の検出器容器に密
着させると電気ノイズ対策に優れ、かつ比較的効率よく
プール水へ放熱することが出来る。冷却部と発熱部を分
離できる場合にはこの問題は解消される。
【0060】一方、スペクトル分析型ガンマ線検出器3
6によるガンマ線スペクトル測定は、他の放射線測定器
での中性子測定やグロスガンマ線測定に比べて測定精度
は良いが、通常測定時間がかかり、測定時間が長くな
る。
【0061】他方、核分裂型中性子検出器(FC)38
を用いて中性子を測定する方法は、使用済燃料16の冷
却期間(燃料プール内保管期間)が1年〜2年以内の場
合には、キュリウム242(Cm242)の半減期の影
響による補正が不要となる。このため、核分裂型中性子
検出器(FC)だけの中性子測定でも、使用済燃料の燃
焼度を精度良く求めることができる。したがって、ガン
マ線スペクトル測定の統計精度は若干低くて確認測定的
な利用てもよく、この確認程度の利用の場合には通常は
短い測定時間で能率よく測定ができる。
【0062】以上の説明では、燃料ラック15からキャ
スク22へ使用済燃料を運ぶ場合を想定したが、再処理
工場などでは使用済燃料をキャスク22から取り出して
燃焼度クレジットを採用した燃料ラックに収納する取燃
料扱作業がある。この燃料取扱作業の場合にも、前述し
たキャスクへの燃料取扱作業と殆ど同じ作用・効果があ
る。また、簡易型燃焼度モニタ25は燃料取扱機17の
一部、例えば図示しない手摺などに設置することもでき
る。この場合にも上記説明の内容はほぼ同様である。
【0063】図9は本発明に係る簡易型燃焼度モニタの
第2実施形態を示すものである。
【0064】この実施形態に示された簡易型燃焼度モニ
タ25Aの全体的構成は図2および図3に示すものと実
質的に異ならないので、同一符号を付して説明を省略す
る。
【0065】図9は第1実施形態に示された簡易型燃焼
度モニタの図4に対応する図である。この簡易型燃焼度
モニタ25Aは、解体・片付け・組立時のモニタ収納容
器をより小形とし、運搬を容易にするために、竿状、柱
状、筒状あるいはフレーム状の細長い検出器ホルダ30
を分割面を挟んで幅方向に複数個に分割している。図9
では、検出器ホルダ30を軸方向に3つのホルダブロッ
ク44,45,46に分割可能に構成した例を示す。
【0066】各ホルダブロック44,45,46は結合
部材としてのカップリングプレート47で連結され、一
体的に結合される。また、信号線48,49は図9に示
すように取り出される。例えば、円形検出器容器33内
に収容された放射線検出器からの信号線48は検出器ホ
ルダ30内を通して取り出される。また、各方形検出器
容器34内に収容された放射線検出器からの信号線49
は、対をなす方形あるいはボックス状検出器容器の頂部
から取り出される。
【0067】簡易型燃焼度モニタ25Aの作用および燃
焼度の評価は、図2ないし図8に示した簡易型燃焼度モ
ニタ25と異ならないので、説明を省略する。この簡易
型燃焼度モニタ25Aもキャスクピット20の入口付近
においてピット壁19あるいは燃料プール壁頂部に取外
し可能に、また、使用済燃料16を水平移動だけでモニ
タできるように取り付けられる。
【0068】図10は本発明に係る簡易型燃焼度モニタ
の第3実施形態を示すものである。
【0069】この実施形態に示された簡易型燃焼度モニ
タ50は、図10に示すように、キャスクピット20の
ピットゲート21を挟んで一側に簡易型主燃焼度モニタ
51を、その他側に補助放射線測定装置52をそれぞれ
取外し自在に設置したものである。簡易型主燃焼度モニ
タ51は、第1実施形態で説明した簡易型燃焼度モニタ
であり、補助放射線測定装置52は、主燃焼度モニタ5
1から若干の距離をおいて補助的かつ臨時的に燃料プー
ル12内に吊り降され、取付フック53で掛止めされて
設置される。
【0070】補助的放射線測定装置52は、例えば補助
ガンマ線スペクトル測定装置である。図10に示した簡
易型燃焼度モニタ50は、主燃焼度モニタ(図2および
図3に示す簡易型燃焼度モニタ25に相当する。)51
をできるだけ単純かつ簡素に構成し、主燃焼度モニタ5
1から大型化しがちなガンマ線スペクトル測定器を取り
離したものである。
【0071】すなわち、図10に示された簡易型燃焼度
モニタ50では、ガンマ線遮蔽のために大型化しがちな
ガンマ線スペクトル検出器を、補助的放射線測定装置5
2として主燃焼度モニタ51から独立させ、切り離す。
主燃焼度モニタ51では、核分離型中性子検出器(F
C)である核分裂計数管により中性子を計測して燃焼パ
ラメータを測定する。しかし、核分裂型中性子検出器に
よる中性子計測では、使用済燃料16の冷却期間が短い
場合に、系統誤差(測定誤差)が出がちである。
【0072】この場合、補助的放射線測定装置52を使
用し、測定値の信頼度を確保し、通常の使用済燃料16
の燃焼度測定時間の短縮を図っている。
【0073】また、補助的放射線測定装置52は、主燃
焼度モニタ51に備えられたスペクトル分析型ガンマ線
検出器であるCd−Zn−Teなどの半導体検出器によ
るスペクトル測定が、ガンマ線強度が強過ぎて困難な場
合の後備測定装置として使用される。
【0074】Cd−Zn−Teなどのスペクトル測定型
半導体検出器の測定可能な許容ガンマ線強度範囲は、あ
まり広くない。ガンマ線強度が強過ぎると半導体検出器
によるスペクトル測定が困難となり、弱過ぎると、スペ
クトル束に時間がかかり過ぎる。このとき、補助的放射
線測定装置を必要に応じて使用し、ガンマ線強度如何に
よる難点を解消している。
【0075】補助的放射線測定装置52に用いられるガ
ンマ線スペクトル測定装置(ガンマ線スペクトル検出
器)には、図11に示すように、筒状の検出器容器54
内に収容される冷却容器としての液体窒素容器のジュワ
ービン55の容量を最小にしたり、必要なときだけ冷却
する電気冷却式Ge半導体検出器、Cd−Zn−Te半
導体検出器、冷却を必要としないNaIシンチレータな
どを用いて小型化を図っている。
【0076】放射線検出器56であるガンマ線スペクト
ル検出器には、使用済燃料16との間に簡易的なコリメ
ータ57が設けられ、測定方向以外の上下方向からのガ
ンマ線を遮蔽体58である程度遮蔽している。
【0077】補助的放射線測定装置52は、検出器容器
54内でコリメータ57を変形例として360度方向に
開口させることができ、この場合には、補助的放射線測
定装置52が回転しても、使用済燃料16の所定の高さ
方向からのガンマ線を測定することができる。いずれに
しても、補助的放射線測定装置52は、検出器容器54
外部にコリメータ57を設けない単純な構成とされてお
り、この放射線測定装置52と使用済燃料16との距離
は、無理して正確に保持する必要はない。例えばCs13
4の 800keVのガンマ線フォトピーク計数率とCs137の6
62keVのフォトピーク計数率との比は距離が多少変化し
ても大きな変化は生じないので、比較的小規模の補正を
行うだけで燃焼度、冷却時間、Pu濃度等を評価でき
る。
【0078】なお、本発明の簡易型燃焼度モニタでは、
アクティブ中性子およびパッシブ中性子増倍法を用いた
装置は説明しなかったが、わずかな設計変更でこれらを
用いるようにすることができる。
【0079】アクティブ中性子増倍法ではCf252中性
子源を燃料重要部(例えば長さ方向の中央付近など)の
側面で上下に30cm程度以上駆動できるようにし、燃料
を挟んで対向する側面の中性子検出器の計数率の変化か
ら中性子源に伴う増倍中性子を求めて中性子増倍率ある
いは核分裂性物質の濃度を求めることができる。パッシ
ブ中性子増倍法ではCd板を燃料に近付けたときと離し
たときとの中性子計数率の比からアクティブ中性子増倍
法と同じ燃焼パラメータが得られる。これらの変形構造
も容易に考えられる。例えば、アクティブ中性子増倍法
では中性子源を燃料の軸と直角方向に駆動しても良いが
装置がやや複雑になる。
【0080】また、パッシブ中性子増倍法ではCd板を
上下に移動する方法も考えられるが、やはり装置が複雑
になる。このパッシブ中性子増倍法では燃料の全面をC
d板で覆うと燃料を上下に動かす必要が出てくる。燃料
の上下動を避けるために燃料(燃料集合体)の対向する
2面のみにCd板を用いると測定精度の低下を招くこと
になり、目的に応じて採用すべきか否かの判断をするこ
とになる。
【0081】さらに、本発明の実施形態では、簡易型燃
焼度モニタをキャスクピット20のピットゲート21近
くでピット壁あるいは燃料プール壁頂部に掛止めして取
外し可能に設置し、保持した例を示したが、簡易型燃焼
度モニタを手摺に保持させることもできる。
【0082】移動型燃料取扱機17にも手摺が備えられ
ているので、この手摺を利用して簡易型燃焼度モニタ2
5,25Aを容易に移動させることができる。
【0083】その際、留意することは、燃料取扱機のマ
ストは通常上下に移動するものであり、水平方向には移
動しない。燃料集合体の水平移動は燃料取扱機自体の移
動により行なわれる。したがって、燃料取扱機の一部に
簡易型燃焼度モニタを取り付ける場合、このモニタは水
平方向に若干移動できる構造に設計し、燃料集合体が燃
料ラックから引き抜かれた状態で簡易型燃焼度モニタが
燃料集合体に係合可能となるように設計される。
【0084】この場合、簡易型燃焼度モニタは、モニタ
本体がモニタ保持手段に水平方向に移動自在に支持さ
れ、モニタ保持手段が移動型燃料取扱機の一部に着脱自
在に設けられる。そして、燃料取扱機に吊り下げられた
燃料集合体をモニタ本体が係合可能にとなるように構成
されている。
【0085】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る使用
済燃料等の燃料の燃焼度モニタ方法および簡易型燃焼度
モニタは、上述した各請求項記載のように構成したの
で、燃料ラックとキャスクとの間に、簡易型燃焼度モニ
タを配置し、使用済燃料等の燃料集合体をほぼ水平方向
に移動させる途中で短時間に高さを変えることなく、燃
料の燃焼度あるいは燃焼パラメータを測定あるいは確認
でき、燃料取扱作業に殆ど悪影響を与えることなく、キ
ャスクや燃料ラックなどの燃料収納装置の臨界安全性を
確保できる。したがって、燃焼度クレジットを安全に保
つことができ、使用済燃料等の燃料輸送や貯蔵を燃焼度
クレジットを保って安全かつ経済的に行なうことができ
る。
【0086】また、簡易型燃焼度モニタは、小型で解体
・片付け・組立が容易にでき、不使用時にはコンパクト
に保管できる一方、類似プラントである原子炉施設間を
容易に運搬でき、共用化が可能となる。
【0087】請求項1に記載の燃料の燃焼度モニタ方法
によれば、使用済燃料等の燃料集合体を燃料ラックから
抜き出して水平移動させ、キャスクピットに置かれたキ
ャスクに収納させる際、水平移動される燃料移動コース
の近傍に着脱可能に装着された簡易型燃焼度モニタによ
り燃焼度が測定され、その測定値を用いて、あるいはそ
の測定値を別途求められている値の確認に用いて、キャ
スクに収納できるか否かを判断することができる。その
際、燃料集合体の上下方向の移動がなく、しかも燃料輸
送途中に装着された簡易型燃焼度モニタに水平方向に僅
かに寄り道して一時的に立ち寄るのみであるから、燃料
取扱作業を妨げることはほとんどない。また燃料取扱作
業の途中で燃料集合体の上下操作が無いため、燃料ラッ
ク等にひっかかるなど、安全性に細心の注意を払うこと
を必要としない。キャスクから使用済燃料を抜き出して
水平移動させ、燃料ラックに収納する際も同様である。
【0088】請求項2に記載の燃料の燃焼度モニタ方法
によれば、使用済燃料等の燃料取扱時に、燃料集合体を
水平方向の移動高さに保持したまま、その燃焼度を簡易
型燃焼度モニタで測定するようにしたので、燃料取扱作
業時にこの取扱作業を妨げることがなく燃焼度のモニタ
リングが可能となる。
【0089】請求項3に記載の燃料の燃焼度モニタ方法
によれば、ガンマ線測定器を簡易型燃焼度モニタと一体
に、あるいは主燃焼度モニタから独立させ単独で水中に
吊り下げることができ、吊り下げ、使用済燃料等の燃料
集合体からのガンマ線スペクトルを測定し、そのスペク
トルの分析から使用済燃料等の燃焼度、冷却時間、プル
トニウム濃度を確認・評価することができる。その際に
はセシウム137 、セシウム134 およびユーロピウム154
などからのガンマ線フォトピークが利用される。プラセ
オジミウム144、ランタン140、ジルコニウム95、ニオブ
95なども冷却時間評価には利用できる。
【0090】請求項4に記載の簡易型燃焼度モニタによ
れば、モニタ本体をモニタ保持手段に脱着させることが
でき、さらにモニタ保持手段を用いてモニタ本体をキャ
スクピットのピット壁、燃料貯蔵プール壁あるいは移動
型燃料取扱機の一部に着脱可能に設けることができるの
で、簡易型燃焼度モニタの小型・軽量化を図ることがで
き、装着、分解、移動および組立が容易となり、小型の
簡易型燃焼度モニタで使用済燃料等の燃焼度を短時間で
効率よく求めることができる。
【0091】さらに、請求項4の内容を特定化した請求
項5ないし10に記載の簡易型燃焼度モニタによれば、
燃料プール壁やキャスクピット壁あるいは移動型燃料取
扱機の一部に容易に着脱できる簡易型燃焼度モニタであ
るので、装着、分解および移動が容易であり、燃料移動
の中途で一時的に簡易型燃焼度モニタに立ち寄らせるだ
けで、燃料の燃焼度を短時間に測定することができ、燃
料取扱い作業にも殆ど悪影響を与えることを未然にかつ
確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る簡易型燃焼度モニタを設置した沸
騰水型原子炉建屋の最上階レイアウトを示す部分的な平
面図。
【図2】本発明に係る簡易型燃焼度モニタの一実施形態
を示す取付状態の正面図。
【図3】本発明に係る簡易型燃焼度モニタの一実施形態
を示すもので、一部を透過状態で示した側面図。
【図4】図2に示すA部を拡大して示す斜視図。
【図5】図3のV−V線に沿う平面図。
【図6】図3のVI−VI線に沿う平断面図。
【図7】図6に示す放射線検出器を示す断面図。
【図8】スペクトル分析型ガンマ線検出器としてCd−
Te半導体検出器を用いて測定したガンマ線スペクトル
の測定例で、(A)は較正線源のガンマ線スペクトル、
(B)は使用済燃料のガンマ線スペクトルをそれぞれ表
わす測定図。
【図9】本発明に係る簡易型燃焼度モニタの第2実施形
態を示すもので、図4に対応する斜視図。
【図10】本発明に係る簡易型燃焼度モニタの第3実施
形態を示す図。
【図11】図10のB部を拡大して示す図。
【図12】再処理工場に設置される従来の燃焼度計測装
置である固設型燃焼度モニタを示す図。
【符号の説明】
10 原子炉建屋 11 原子炉 12 使用済燃料貯蔵プール(燃料プール) 13 カナル 14 原子炉ウェル 15 燃料ラック 16 燃料集合体(燃料、使用済燃料) 17 移動型燃料取扱機(燃料交換機) 19 ピット壁 20 キャスクピット 21 ピットゲート 22 キャスク 23 マスト 25,25A 簡易型燃焼度モニタ(放射線測定装置) 26 取付フック 27 モニタ本体 28 モニタ保持フレーム(モニタ保持手段) 30 検出器ホルダ(検出器保持手段) 33,34 検出器容器 35 放射線測定器または検出器(積分型ガンマ線検出
器、イオンチェンバ) 36 放射線測定器または検出器(スペクトル分析型ガ
ンマ線検出器、核分裂型中性子検出器) 37 燃料ガイドアーム 38 放射線測定器または検出器(核分裂型中性子検出
器) 39 遮蔽体 40 コリメータ 41,48,49,59 信号線 44,45,46 ホルダブロック 47 カップリングプレート(結合部材) 50 簡易型燃焼度モニタ 51 主燃焼度モニタ 52 補助放射線測定装置(補助ガンマ線スペクトル測
定装置) 53 取付フック 54 検出器容器 55 ジュワービン(液体窒素容器) 56 放射線検出器(ガンマ線スペクトル検出器) 57 コリメータ 58 遮蔽体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水が張られた燃料貯蔵プール内に燃料ラ
    ックから使用済燃料等の燃料集合体を取り出し、取り出
    された燃料集合体を移動型燃料取扱機を用いてほぼ水平
    方向に移動させ、キャスクピット内のキャスクに収納さ
    せる燃料取扱作業時に、あるいはキャスクから燃料集合
    体を取り出して燃料ラックに収納させる燃料取扱作業時
    に、簡易型燃焼度モニタを燃料集合体の水平移動高さで
    測定可能に装着し、この簡易型燃焼度モニタで使用済燃
    料等の燃料集合体の燃焼度をモニタすることを特徴とす
    る燃料の燃焼度モニタ方法。
  2. 【請求項2】 使用済燃料等の燃料取扱時に、燃料集合
    体を水平方向移動高さに保持したまま燃焼度のモニタが
    可能となるように、簡易型燃焼度モニタをキャスクピッ
    トのピット壁あるいは燃料貯蔵プール壁または移動型燃
    料取扱機の一部を装着して使用済燃料等の燃料集合体の
    燃焼度をモニタする請求項1に記載の燃料の燃焼度モニ
    タ方法。
  3. 【請求項3】 検出器容器内に、使用済燃料等の燃料集
    合体から放出されるガンマ線のスペクトル測定用ガンマ
    線測定器を収納し、燃料取扱作業時に上記ガンマ線測定
    器を吊り降し、このガンマ線測定器で使用済燃料等の燃
    料集合体の主要部から放出されるガンマ線スペクトルを
    測定し、上記燃料集合体の燃焼度、冷却時間、プルトニ
    ウム濃度を確認または評価する請求項1または2に記載
    の燃料の燃焼度モニタ方法。
  4. 【請求項4】 検出器ホルダに放射線検出器を収容した
    検出器容器を装着したモニタ本体と、このモニタ本体を
    所定のモニタ位置に取外し可能に設置するモニタ保持手
    段と、放射線検出器からの検出信号が信号線を介して伝
    達される計測信号処理装置とを備え、前記モニタ保持手
    段は、キャスクピットのピット壁、燃料貯蔵プールのプ
    ール壁または移動型燃料取扱機の一部に着脱可能に設け
    られることを特徴とする簡易型燃焼度モニタ。
  5. 【請求項5】 モニタ本体はモニタ保持手段に着脱自在
    に設けられる一方、使用済燃料等の燃料集合体の長手方
    向長さより短尺化された請求項4に記載の簡易型燃焼度
    モニタ。
  6. 【請求項6】 モニタ本体は、対向設置される一対の細
    長い検出器ホルダを備え、上記検出器ホルダに、放射線
    検出器を収納した検出器容器が複数個列状に設けられ、
    各列の検出器容器はそれぞれ対向して対をなすように分
    散配置された請求項4または5に記載の簡易型燃焼度モ
    ニタ。
  7. 【請求項7】 放射線検出器には、少なくとも中性子検
    出器を備えた請求項4または6に記載の簡易型燃焼度モ
    ニタ。
  8. 【請求項8】 放射線検出器は、核分裂型中性子検出器
    とスペクトル分析型ガンマ線検出器とを備え、スペクト
    ル分析型ガンマ線検出器は、Cd−Zn−Te,Cd−
    Te,Cd−Te−Cl等の半導体検出器である請求項
    4または6に記載の燃料の簡易型燃焼度モニタ。
  9. 【請求項9】 検出器ホルダの検出器容器内に収納され
    る放射線検出器は、積分型ガンマ線検出器であり、上記
    積分型ガンマ線検出器は、イオンチェンバー、Cd−T
    eなどを電流モードで使用する積分型半導体検出器、ま
    たは光ファイバを備えたシンチレーション検出器である
    請求項6に記載の簡易型燃焼度モニタ。
  10. 【請求項10】 移動型燃料取扱機の一部にモニタ保持
    手段が取外し可能に設けられ、このモニタ保持手段はモ
    ニタ本体を水平方向に移動自在に支持し、前記燃料取扱
    機に吊り下げられた使用済燃料等の燃料集合体をモニタ
    本体が水平方向から係合可能に構成された請求項4に記
    載の簡易型燃焼度モニタ。
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