JPH10388A - 可搬式揺動散水防除機 - Google Patents

可搬式揺動散水防除機

Info

Publication number
JPH10388A
JPH10388A JP15533196A JP15533196A JPH10388A JP H10388 A JPH10388 A JP H10388A JP 15533196 A JP15533196 A JP 15533196A JP 15533196 A JP15533196 A JP 15533196A JP H10388 A JPH10388 A JP H10388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sprinkler
case
gear
axis
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15533196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Nishimura
秀司 西村
Chiaki Kadota
千昭 門田
Masahisa Ono
允久 小野
Shigeyoshi Yamashita
重良 山下
Takashi Okuma
隆 大熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYORITSU KINZOKU KOGYO KK
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
KYORITSU KINZOKU KOGYO KK
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYORITSU KINZOKU KOGYO KK, Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical KYORITSU KINZOKU KOGYO KK
Priority to JP15533196A priority Critical patent/JPH10388A/ja
Publication of JPH10388A publication Critical patent/JPH10388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Special Spraying Apparatus (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプリンクラーを用いて、前後左右上方の半
球状に散布しようとすると、散布位置によってはスプリ
ンクラーを支えるための基台と干渉する部分が生じてい
た。 【解決手段】 左右水平方向の第一の軸心Pを中心に揺
動可能に揺動ケースDを配置し、該揺動ケースD上に前
記第一の軸心Pに対して略直角方向の第二の軸心Qを中
心に回動するスプリンクラー14を配置し、揺動ケース
Dを第一の軸心Pまわりに、スプリンクラーを第二の軸
心Qまわりに同時に往復回動するとともに、揺動ケース
D上に配置したスプリンクラー14が第一の軸心Pまわ
りに揺動する側と反対側で、揺動ケースDを基台である
スタンド13によって支持するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、果樹園において、
防除や散水を行ったり、ゴルフ場や畑等の圃場で円形或
いは扇形状に水平面方向に散水したり、防除を行える可
搬式の揺動散水防除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、果樹園での防除作業は、噴霧
ホースを引き回して手作業で行うか、走行機体上に薬液
タンクと動力噴霧機とエンジンとノズル等を配置したス
ピードスプレヤーを果樹の間に走行させて、ノズルより
薬剤を噴霧して防除を行うようにしていた。また、ゴル
フ場や畑等の広い圃場で散水を行うにはスプリンクラー
が利用され、防除を行うにはブームスプレヤー等が用い
られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、果樹園での防
除を行う場合、果樹園が広いと手作業では大変な重労働
となり、スピードスプレヤー等走行式の防除機での防除
作業では、走行可能な果樹園に限られる。つまり、急傾
斜の果樹園では登攀できなかったり、転倒する可能性が
あり、軟弱な圃場ではスタックして走行不能となること
もある。また、ゴルフ場や畑等の広い圃場をスプリンク
ラーで散水する場合には、スプリンクラーを予め設置し
ておく必要があり、その設置に大変手間がかかり、ま
た、畑等で耕耘や除草等の作業を行う場合には、スプリ
ンクラー及び配管部分を取り除くか、或いは避けて作業
しなければならなかった。また、スピードスプレヤーや
手作業で防除を行うと、作業者に薬剤がかかる不具合が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、左右水平方向の第一の軸心を中心に揺動可能に揺動
ケースを配置し、該揺動ケース上に前記第一の軸心に対
して略直角方向の第二の軸心を中心に回動するスプリン
クラーを配置し、揺動ケースを第一の軸心まわりに、ス
プリンクラーを第二の軸心まわりに同時に往復回動する
とともに、揺動ケース上に配置したスプリンクラーが第
一の軸心まわりに揺動する側と反対側で、揺動ケースを
基台で支持するように構成した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を、添付の図面
を基に説明する。図1は可搬式揺動散水防除機を用いて
防除作業を行っている状態を示す図、図2は可搬式揺動
散水防除機の正面断面図、図3は同じく平面図、図4は
同じく側面図、図5は図2におけるU−U矢視断面図、
図6は図2におけるV−V矢視断面図、図7は図2にお
けるW−W矢視断面図、図8は図2におけるX−X矢視
断面図、図9は図2におけるY−Y矢視断面図、図10
はリリーフ弁の解除ツマミ部分を示す底面図、図11は
同じく底面断面図、図12は図11に於けるZ矢視図、
図13はスプリンクラーの正面図、図14は同じく平面
図、図15は可搬式揺動散水防除機を板材上に固定した
実施例の斜視図、図16はスタンドをアンカーで固定し
た状態を示す図である。
【0006】まず、本発明の可搬式揺動散水防除機1
は、果樹園等の防除作業や散水作業に利用できるもので
あり、図1に示すように、動力噴霧機2またはポンプ等
の給水口と連通したホース3を薬剤タンク6または川や
井戸等に接続して、吐出口と連通したホース4を分岐管
5を介して可搬式揺動散水防除機1の吸入口に連通して
いる。本発明の可搬式揺動散水防除機1は後述する揺動
ケースDの前後方向の揺動(前後往復回動)と、揺動ケ
ースD上に設けたスプリンクラー14の水平往復回動に
よって、薬液または水を半球状に吐出して、前後左右及
び上方の作物に防除や散水ができるようにしている。な
お、薬剤タンク6を高所に配置することで、動力噴霧機
2を用いずに散布することもできる。また、ホース4の
代わりに棚の上に配管したり、地中に配管したりするこ
ともできる。
【0007】可搬式揺動散水防除機1の全体構成から説
明する。図2、図3、図4に示すように、左右両側に軸
受ケース10L・10Rを配置し、該軸受ケース10L
・10Rは後述する本発明の基台となるスタンド13に
よって一体的に支持され、該軸受ケース10L・10R
の間に揺動ケースDが左右方向の第一の軸心Pを中心に
揺動自在に支持されている。該揺動ケースDはスプリン
クラケース11とギヤケース12からなり、該軸受ケー
ス10L・10R及びスプリンクラケース11とギヤケ
ース12は組み立てた状態で、円筒状或いは玉子形に構
成している。該軸受ケース10Rの軸心P位置の外側に
はプラグ17が連通されて、前記分岐管5に連通するホ
ースとワンタッチカプラ等で容易に着脱して接続できる
ようにして、水又は薬液を送れるようにしている。
【0008】前記揺動ケースD内はギヤケース12内に
圧力室Aとギヤ室Bを配置し、スプリンクラケース11
内に送水室Cを配置している。該圧力室A内に水流管2
2F・22Rと弁機構を収納し、ギヤ室B内に減速機構
9を収納し、送水室C内に水車23を収納している。前
記スプリンクラケース11上にスプリンクラー14が配
設されており、該スプリンクラー14の基部パイプ15
はその軸心(第二の軸心)Qが前記第一の軸心Pに対し
て直角方向に配設されており、該スプリンクラー14の
ノズル16は第一の軸心Pに対して直角方向の前記第二
の軸心Qを中心に回動可能に配置されている。このよう
にして、プラグ17にホースを接続し、プラグ17に送
水することによって、その水流を利用して、スプリンク
ラケース11とギヤケース12を揺動し、スプリンクラ
ー14も同時に往復回動して、半球状に散布、または、
第一の軸心Pを中心とした揺動を止めて、手動操作によ
って揺動ケースDを回して第二の軸心Qを鉛直方向に向
けて、該第二の軸心Qを中心として水平方向に連続的に
360°回動させて水平面円形状に散水または防除する
ようにしている。
【0009】次に具体的な構成を説明する。前記軸受ケ
ース10Lは図2に示すように、左右方向の軸心(第一
の軸心P)位置に貫通孔10aを開口して、スプリンク
ラケース11の左側の軸心位置に側方へ突出した支持軸
11aを回転自在に支持し、ネジ18によって抜け止め
している。軸受ケース10Rは軸心位置に貫通孔10b
を開口し、ギヤケース12の右側面の軸心位置には連通
孔を開口して雌ネジ部12aを形成して、パイプ状の連
結管19を前記貫通孔10aより挿入して、雌ネジ部1
2aで締め付けて、軸受ケース10Lとギヤケース12
を抜け止めしている。そして、貫通孔10aにストレイ
ナー20を挿入してプラグ17を螺装している。
【0010】前記ギヤケース12の左側は開放されて、
その開放部分をギヤケース蓋21によって閉じられ、図
6に示すように、ギヤケース12の内部には直径方向に
仕切り壁12bが設けられ、該仕切り壁12bによって
ギヤケース12内を圧力室Aとギヤ室Bに分割してい
る。そして、スプリンクラケース11をギヤケース12
にネジで固定することによってギヤケース蓋21を同時
に固定し、スプリンクラケース11とギヤケース蓋21
によって送水室Cを形成している。前記圧力室Aはギヤ
ケース12の右側面軸心位置に開口した連通孔12cに
よって前記連結管19と連通され、該圧力室A内には水
流管22F・22Rが第一の軸心Pと平行に一対配置さ
れている。
【0011】該水流管22F・22Rの左端はギヤケー
ス蓋21に固設して、図9に示すように、水流管22F
・22Rの左面には吐出口22Fa・22Raが設けら
れ、該吐出口22Faは後述する水車23の羽根の一側
(前)面に向かって、吐出口22Raは羽根の他側
(後)面に向かって吐出するように構成されて、何れか
一方より吐出することにより水車23を回転できるよう
にしている。該水流管22F・22Rの右端には吸入口
22Fb・22Rbが設けられ、該吸入口22Fb・2
2Rbの右側には切換弁24が配置されて、該切換弁2
4はシーソー状に構成されて前後中央を吸入口22Fb
・22Rbの側部でピン24aにて枢支し、切換弁24
を傾倒させて吸入口22Fb・22Rbの何れか一方を
閉じ、他方を開ける構成としている。
【0012】そして、この切換弁24に対向して(右側
に)、ギヤケース12の右面に弁アーム25を配置し
て、切換弁24を切り換えられるようにしている。即
ち、該弁アーム25は平面視T字状に構成されて、前後
方向の当接部25aの両端部が切換弁24に当接する部
分とし、当接部25aの中央部から後方に突出した当接
部25b先端が後述するカム26への当接部分とし、当
接部25bの基部(当接部25aの前後中央)に枢支ピ
ン25cを設けて、該枢支ピン25cがギヤケース12
の右面に前後方向に揺動自在に支持されている。該支持
孔12dは平面視扇形の孔として当接部25bの揺動を
ガイドしている。
【0013】そして、図7に示すように、軸受ケース1
0Rの左側面にはリング状の凹部10cが設けられ、該
凹部10cにカム26・26が設定間隔を開けて固定さ
れている。この間隔は第一の軸心Pを中心とした上下方
向の揺動角度θ1となり、図4に示すように本実施例で
はθ1を約160°として揺動するように設定してい
る。よって、このカム26・26の取付位置を同一円周
上で変更するか、或いは、カム26の円周方向の幅を変
更することによって、揺動角度を変更することができ
る。また、前記弁アーム25と点対称の位置、即ち18
0°ズレた位置に突起を設けてストッパー27とし、該
ストッパー27はギヤケース12の右側面より突設され
て、弁アーム25により切換弁24を切り換えても反対
方向に回転しなかったり、切換弁24を切り換えること
ができない場合や、手で回したとき等、ストッパー27
がカム26に当接して揺動回動を停止して、弁アーム2
5等の破損を防止するようにしている。
【0014】そして、前記ギヤケース蓋21の軸心部に
軸受28を固定し、該軸受28とギヤケース蓋21に駆
動軸29を回転自在に支持し、該駆動軸29の左端に水
車23を固設し、送水室C内に配置している。駆動軸2
9右側には駆動歯車30を固設し、該駆動歯車30は減
速機構9の左端の減速歯車31と噛合している。該減速
機構9は図8に示すように、ギヤケース蓋21と軸受ケ
ース10Rの左側面との間に伝動軸33F・33Rが平
行に横架され、該伝動軸33F・33R上に交互に減速
歯車31・31・・・と最終の減速歯車32が遊嵌され
て、ギヤ室B内に収納されている。該減速歯車31・3
2は二連歯車で構成され、前後一方の大径歯車が、他方
の小径歯車に噛合するように配設して、順次減速を行い
減速歯車32に駆動力を伝えるようにしている。
【0015】前記最終の減速歯車32の小径歯車は軸受
ケース10Rの左側面の軸心部に固設した固設歯車34
と噛合している。該固設歯車34はリング状に構成され
て、右側面を軸受ケース10Rの左側面に固設して、上
半分をギヤ室Bに露出させている。つまり、ギヤケース
12は図6に示すように、ギヤ室Bの軸心部の仕切り壁
12bの上部に開口部12eを設けて、ギヤケース12
のギヤ室Bの右側面を、圧力室Aの右側面よりも右側へ
張り出して構成し、固設歯車34の上半分をギヤ室B内
に露出できるように構成している。
【0016】このように構成することによって、プラグ
17に水が送られてくると、ストレイナー20によって
濾過されて、圧力室A内に水が入り、切換弁24によっ
て選択された水流管22F・22Rのいずれか一方に水
が入って、その側の吐出口22Fa(または22Ra)
より水が水車23の羽根に向かって吹き出し、水車23
を回転させる。この回転は駆動軸29より駆動歯車3
0、減速歯車31へと伝えて、減速歯車31・31・・
・によって減速されて減速歯車32に伝える。この減速
歯車32は固設歯車34と噛合しているので、固設歯車
34に回動力を伝えようとするが、固設歯車34は軸受
ケース10Rに固定されているので、その回動力は、固
定側の軸受ケース10L・10Rに枢支された揺動ケー
スD(ギヤケース12とスプリンクラケース11)を第
一の軸心Pを中心に回動するようになる。
【0017】そして、上方向または下方向に回動して、
設定範囲の端部(上死点または下死点)まで回動する
と、弁アーム25の当接部25bがカム26に当接し、
当接部25aが回動されて、切換弁24を回動して、水
流管22F(22R)の空いている吸入口22Fb(2
1Rb)を閉じて、他方の吸入口21Rb(22Fb)
を開いて、他方の吐出口21Ra(22Fa)から水を
吐出して、水車23の羽根の反対面に向かって吹き出
し、水車23を逆回転させる。この逆回転によって揺動
ケースDを第一の軸心Pを中心に逆方向へ回動する。こ
のようにして、上死点と下死点で弁を切り換えて回転方
向を変更して往復揺動するようにしている。
【0018】また、図5、図10、図11、図12に示
すように、前記ギヤケース蓋21にはリリーフ弁35が
配設されており、該リリーフ弁35はギヤケース蓋21
に貫通孔を開口して、該貫通孔の送水室C側の周囲をバ
ルブシートに形成し、弁軸35aを挿入してバネ35c
で付勢して弁体35bをバルブシートに着座させて閉じ
るようにしている。そして、ギヤケース12の側面より
操作軸36を挿入し、該操作軸36先端の圧力室A内に
は押圧プレート37を固設し、前記弁軸35a先端に当
接可能に配置し、ギヤケース12外側の操作軸36上に
はツマミ38を固設し、該ツマミ38に突起38aを設
け、ギヤケース12の操作軸36を支持するボス部39
には、押圧プレート37が弁軸35aを押す解除位置
と、押圧しない作動位置に凹部39aを構成して、それ
ぞれの位置で前記突起38aが凹部39aに嵌入して、
その位置を維持できるようにしている。
【0019】このような構成において、押圧プレート3
7が弁軸35aから離れた作動位置にあるときは、リリ
ーフ弁35は圧力室Aを設定圧力に維持して、圧水は吐
出口22Faまたは22Raより吐出させて水車23を
回転して、揺動ケースDを揺動するようにし、かつ、ポ
ンプの異常やウォーターハンマー等で設定圧以上の水圧
が発生したときには、その水圧で弁体35bを押し開い
て圧力室Aから送水室Cへ直接流し、圧力がかかって破
損したりすることを防止している。
【0020】そして、揺動を停止して、散水作業を行う
場合には、ツマミ38の突起38aが凹部39aに嵌入
する解除位置まで回動して、押圧プレート37を弁軸3
5aに押し当てた位置に維持して、リリーフ弁35を強
制的に開け、圧力室Aと送水室Cの間の圧力差をなくし
て、吐出口22Faまたは22Raより吐出させなくし
て水車23が回転しないようにする。
【0021】そして、この散水時にはスプリンクラー1
4は上死点に位置させておく必要があるので(上死点位
置以外の位置では、スプリンクラー14は傾斜して、3
60°回転させると、下方側で地面に向けて吐出する
為)、軸受けケース10と揺動ケースDの間にデテント
機構40を設けている。つまり、図2に示すように、軸
受けケース10L(10R)とスプリンクラケース11
(ギヤケース12)の嵌合部において、軸受けケース1
0Lの内周面にボールを嵌入する凹部40aを形成し、
スプリンクラケース11にバネ40bとボール40cを
配置して、スプリンクラー14が上死点に位置した位置
に合わせて凹部40aにボール40cが嵌入するように
配置している。但し、このデテント力は水車23を回動
させて、スプリンクラケース11を回動させるトルクよ
りも小さくしている。
【0022】また、スプリンクラケース11上部は凹部
11aを構成して、スプリンクラー14を取り付けるた
めの平面を構成し、この凹部11aの中央に送水室Cに
連通する挿入孔を開口し、該挿入孔に基部パイプ15を
螺装している。このようにして、スプリンクラー14を
出来るだけ第一の軸心Pに近づけて配置し、上下揺動時
のモーメントが小さくなるようにしている。
【0023】次に、スプリンクラー14の構成を図1
3、図14より説明する。前記基部パイプ15上に本体
41下部の軸部41aを回転自在に嵌合し、該軸部41
a上にバネ42を介装して、このバネ圧によって本体4
1を回転しないように一定圧力で付勢している。前記本
体41の中途部に水平面より上方へ設定角度傾斜して側
方へ吐出するようにノズル16を配設している。
【0024】また、前記本体41上部に門型の支持部4
1bを設け、該支持部41の中央に第二の軸心Qと一致
する枢支軸41cを設け、該枢支軸41cに反動アーム
43を回動自在に支持し、該反動アーム43はその外周
に外嵌したバネ47によってノズル16側へ回動するよ
うに付勢され、支持部41bで止められている。該反動
アーム43の一端はノズル16の出口まで延設され、吐
水される液体の一部を取り込んで図14の矢印の如く導
くガイド部43aを設け、他端は反対方向の規制体44
まで延設され、重り43bを固定し、その下部に当接部
43cを形成している。
【0025】前記規制体44は本体41側部より突出し
た枢支軸48に枢支され、規制体44の一端(図13紙
面右側)の規制板44aは本体側部に突設した回動規制
ピン50U・50Dの間に挿入し、他端は前記当接部4
3c下方へ延設している。前記枢支軸48上には更にレ
バーアーム49が枢支され、該レバーアーム49の一端
の規制杆49aは前記回動規制ピン50U・50Dの間
に挿入し、レバーアーム49の側部には切換レバー45
が回動可能に取り付けられて下方へ突出され、レバーア
ーム49の他端にはロッド51を枢支し、該ロッド51
の他側を前記規制体44に摺動自在に挿入し、該ロッド
51上の規制体44の間にバネ52を外嵌している。
【0026】そして、前記切換レバー45の第二の軸心
Qを中心とした回動軌跡上の、前記スプリンクラケース
11の凹部11a上面に回動角を設定するカム46・4
6(図3)が配設されている。このカム46・46は軸
心Qを中心とした同一円周上のスプリンクラケース11
上の平面上で、切換レバー45が当接する位置に固定さ
れており、スプリンクラー14の回動角度(θ2)を設
定している。このカム46には長孔46aが開口されて
ネジによって固定され、長孔の固定位置を変更すること
によって回動角を変更できるようにしている。このカム
46をスプリンクラケース11側に設けることによっ
て、スプリンクラー14の高さを低く抑えて第一の軸心
Pに近づけることができ、スプリンクラー14自体の自
重による慣性モーメントや吐出による反力を低減してい
る。
【0027】このような構成において、切換レバー45
がJ位置(図13)のときは、ノズル16より吐出した
液の一部がガイド部43aに当たり、その水圧によって
反動アーム43はバネ47に抗して矢印M方向(4
3’)へ回動する。この位置ではノズル16からの吐水
によって当たらない位置となるので、バネ47の力によ
って元の位置へ回動して戻り、反動アーム43は支持部
41bに当たりその慣性力によって本体41はN方向へ
回動する。このとき本体41は軸部41aに外嵌したバ
ネ42によってブレーキがかけられて安定して回動させ
ることができる。そして、ガイド部43aが元の位置戻
ったので、再び吐水圧によってM方向へ回動される。こ
の動作が繰り返されて本体41は徐々に右方向に回転さ
れる。
【0028】このように回転されて、切換レバー45が
カム46に当接して回動されると、レバーアーム49は
回動規制ピン50Uに当接して切換レバー45はK位置
で停止する。このとき、規制杆49bが下方へ回動され
てロッド51が死点越えとなって、バネ52の付勢力に
よって規制体44は上方へ回動され、他端の規制板44
aは下方へ回動されて回動規制ピン50Dに当接して停
止する。このように規制体44が上方へ回動すると、反
動アーム43の当接部43cは規制体44に当接するよ
うになり、吐水によって反動アーム43はM方向へ回動
することができず、そのM方向への回動力は本体41を
M方向へ回動し、スプリンクラー14を逆方向へ回動す
ることができる。そして、切換レバー45がカム46に
当接してK位置からJ位置へ回動されると、規制体44
は下方へ下げられて、スプリンクラー14はN方向へ回
動するようになる。このようにして往復回動が繰り返さ
れるのである。そして、切換レバー45をH位置まで回
動すると、切換レバー45はカム46に当接できなくな
り、反転することがないために、同一方向にのみ回転
し、前記ツマミ38を回動してリリーフ弁35を開い
て、スプリンクラー14を垂直位置に固定して、散水作
業が行えるのである。
【0029】本発明の基台であるスタンド13は、図4
に示すように、鋼管または合成樹脂製のパイプを側面視
コ字状に曲げ、上端を軸受ケース10L・10Rにそれ
ぞれ固定し、下部水平部で地面に設置して、片側(本実
施例では前側)のみで支持するようにし、前後一側、つ
まり、揺動ケースD上のスプリンクラー14が回動して
くる側(後側)の散布方向側の基台部分を開放してい
る。つまり、スプリンクラー14を取り付ける揺動ケー
スDが第一の軸心Pを中心として上下に回動する上死点
から下死点の間において、スプリンクラー14が下方へ
回動して、スプリンクラー14が同時に左右回動してい
るときに、後側に基台が存在すると、吐水した液が基台
に当たって噴霧が妨げられ、部分的に散布出来ない部分
が生じてしまう。よって、スプリンクラー14が回動す
る側を開放することで、干渉部分がなくなり、全ての範
囲に散布することができるのである。
【0030】そして、前記スタンド13はパイプで構成
しているために、実際の圃場では凹凸によってガタツキ
が生じる。そこで、図15に示すように、板材55上に
係合部材56・56・56を設けて、スタンド13を着
脱可能として、板材55裏面には杭状の突起54・54
・・・を設けて地面に差し込み、地表面が不安定な場合
に、スタンド13を板材55上に固定する構成とするこ
ともできる。また、図16に示すように、アンカー57
等を地面に打ちつけて、スタンド13の水平部分を固定
する構成とすることもできる。このようにして、所望の
位置に設置することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。即ち、揺動ケースを上下方向
に、スプリンクラーを左右方向に同時に往復回動して、
上方及び前後左右方向にスプリンクラーから吐出するよ
うに構成して、前記スプリンクラー14が上下揺動する
側と反対側で、揺動ケースをスタンドによって支持する
ように構成したので、上方及び前後左右方向にスプリン
クラーから吐出させても、基台と干渉する部分がなく、
全範囲にわたって散布することができるようになり、可
搬式揺動散水防除機の設置方向を考慮することもなく、
自由に設置できるようになる。また、作業者が薬剤に被
爆することもなく散布作業ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可搬式揺動散水防除機を用いて防除作業を行っ
ている状態を示す図である。
【図2】可搬式揺動散水防除機の正面断面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】同じく側面図である。
【図5】図2におけるU−U矢視断面図である。
【図6】図2におけるV−V矢視断面図である。
【図7】図2におけるW−W矢視断面図である。
【図8】図2におけるX−X矢視断面図である。
【図9】図2におけるY−Y矢視断面図である。
【図10】リリーフ弁の解除ツマミ部分を示す底面図で
ある。
【図11】同じく底面断面図である。
【図12】図11に於けるZ矢視図である。
【図13】スプリンクラーの正面図である。
【図14】同じく平面図である。
【図15】可搬式揺動散水防除機を板材上に固定した実
施例の斜視図である。
【図16】スタンドをアンカーで固定した状態を示す図
である。
【符号の説明】
D 揺動ケース P 第一の軸心 Q 第二の軸心 10L・10R 軸受ケース 13 スタンド 14 スプリンクラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 允久 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 山下 重良 大阪市淀川区西中島4丁目2番21号 共立 金属工業株式会社内 (72)発明者 大熊 隆 大阪市淀川区西中島4丁目2番21号 共立 金属工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右水平方向の第一の軸心を中心に揺動
    可能に揺動ケースを配置し、該揺動ケース上に前記第一
    の軸心に対して略直角方向の第二の軸心を中心に回動す
    るスプリンクラーを配置し、揺動ケースを第一の軸心ま
    わりに、スプリンクラーを第二の軸心まわりに同時に往
    復回動するとともに、揺動ケース上に配置したスプリン
    クラーが第一の軸心まわりに揺動する側と反対側で、揺
    動ケースを基台で支持するように構成したことを特徴と
    する可搬式揺動散水防除機。
JP15533196A 1996-06-17 1996-06-17 可搬式揺動散水防除機 Pending JPH10388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15533196A JPH10388A (ja) 1996-06-17 1996-06-17 可搬式揺動散水防除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15533196A JPH10388A (ja) 1996-06-17 1996-06-17 可搬式揺動散水防除機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10388A true JPH10388A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15603562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15533196A Pending JPH10388A (ja) 1996-06-17 1996-06-17 可搬式揺動散水防除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10388A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101635683B1 (ko) 승용 관리기 장착형 분무기
US3362641A (en) Predetermined area sprinkler
US9016597B2 (en) Oscillating sprinkler with toggle valve
JPH10389A (ja) 揺動散水防除機
JPH10390A (ja) 揺動散水防除機
JPH10388A (ja) 可搬式揺動散水防除機
JPH10391A (ja) 揺動散水防除機
JPH1189503A (ja) 薬液散布機
JPH10257844A (ja) 揺動散水防除機の水車ノズル構造
JPH10387A (ja) 揺動散水防除機
JP2000106807A (ja) 揺動散水防除機
JP4551547B2 (ja) 揺動散水防除機
US7246756B2 (en) Transverse axes oscillating water sprinkler with cam driven, oscillating nozzles
JP3587645B2 (ja) 揺動散水防除機
KR20180116557A (ko) 액체 분사장치
JP3383035B2 (ja) 施肥防除機の伝動機構
JPH07127701A (ja) 揺動伝動機構の揺動角調節装置
DK162970C (da) Apparat til rensning af overflader
JPH11113472A (ja) 揺動散水防除機の揺動駆動機構
JPH10313712A (ja) 防除散水切換え機構
KR100793914B1 (ko) 농기구용 비료 살포기
KR960002935B1 (ko) 농업용 다목적 농기계 장치
KR200292206Y1 (ko) 휴대용 약액 살포기
JPH06343377A (ja) 広幅散布機のアーム折りたたみ構造
JP3881874B2 (ja) 散水機