JPH11113472A - 揺動散水防除機の揺動駆動機構 - Google Patents

揺動散水防除機の揺動駆動機構

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JPH11113472A
JPH11113472A JP28578897A JP28578897A JPH11113472A JP H11113472 A JPH11113472 A JP H11113472A JP 28578897 A JP28578897 A JP 28578897A JP 28578897 A JP28578897 A JP 28578897A JP H11113472 A JPH11113472 A JP H11113472A
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JP
Japan
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gear
case
swing
water
sprinkler
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JP28578897A
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English (en)
Inventor
Chiaki Kadota
千昭 門田
Takashi Okuma
隆 大熊
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KYORITSU KINZOKU KOGYO KK
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
KYORITSU KINZOKU KOGYO KK
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動散水防除機において、ファイナルギヤは
軸受ケースに直接に固設されており、減速歯車が伝える
駆動力が大きく、歯車に過負荷がかかった際には、ファ
イナルギヤと噛合する減速歯車、またはファイナルギヤ
が破損するという不具合があった。 【解決手段】 揺動散水防除機において、ファイナルギ
ヤ34と軸受ケースの間に安全クラッチ84を介装し、
前記安全クラッチを、バネ89にて付勢された鋼球88
と、該鋼球を嵌合可能なクラッチ板85と、該クラッチ
板をファイナルギヤに取り付ける歯車取付板87より構
成し、前記安全クラッチを構成するバネと鋼球を、ファ
イナルギヤと対向する軸受ケース10側面に穿設した挿
入穴10gに配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、果樹園において、
防除や散水を行ったり、ゴルフ場や畑等の圃場で円形或
いは扇形状に水平面方向に散水したり、防除を行うこと
ができる可搬式揺動散水防除機の揺動駆動機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、果樹園において、防除や散水
を行ったり、ゴルフ場や畑等の圃場で円形或いは扇形状
に水平面方向に散水したり、防除を行える可搬式の揺動
散水防除機は本出願人より提案済である。例えば、特願
平8−155332号の如くである。このような揺動散
水防除機においては、揺動ケース上にスプリンクラーを
配置し、該揺動ケースを左右に配設した軸受ケースによ
り左右方向の軸芯を中心に揺動自在に支持して、揺動ケ
ースに内蔵した水車を回転させ、その水車の回転によっ
て発生する駆動力を、駆動歯車を介して減速歯車に伝
え、該減速歯車を軸受ケースに固定されている固設歯車
と噛合して前記駆動力を止め、固定側の軸受ケースに枢
支された揺動ケースが軸芯を中心に回動するようにして
揺動させ、防除を行っていたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のよう
に、固設歯車は軸受ケースに直接に固設されており、減
速歯車が伝える駆動力が大きく、歯車に過負荷がかかっ
た際には、固設歯車と噛合する減速歯車、または固設歯
車が破損するという不具合があったのである。前記減速
歯車、または固設歯車が破損した場合には、揺動ケース
を揺動することはできず、防除作業や散水作業を行うこ
とができないので、歯車を交換しなければならなかっ
た。また、修理等のメンテナンス作業は時間がかかるの
であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、揺動ケース上にスプリンクラーを配置し、該揺動ケ
ースを左右に配設した軸受ケースにより左右方向の軸芯
を中心に揺動自在に支持して、揺動ケースに内蔵した水
車を回転させ、その水車の駆動力を駆動歯車を介して減
速歯車に伝え、この減速歯車を、軸受ケースに固定され
ているファイナルギヤと噛合して、軸受ケースに枢支さ
れた揺動ケースを揺動駆動して、防除を行う揺動散水防
除機において、前記ファイナルギヤと軸受ケースの間に
安全クラッチを介装したものである。
【0005】また、前記安全クラッチを、バネにて付勢
された鋼球と、該鋼球を嵌合可能なクラッチ板と、該ク
ラッチ板をファイナルギヤに取り付ける歯車取付板より
構成したものである。また、前記安全クラッチを構成す
るバネと鋼球を、ファイナルギヤと対向する軸受ケース
側面に穿設した挿入穴に配置したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を、添付の図面
を基に説明する。図1は可搬式揺動散水防除機を用いて
防除作業を行っている状態を示す図、図2は可搬式揺動
散水防除機の全体正面図、図3は同じく図2における右
側面図、図4は同じく図2における左側面図、図5は同
じく底面図、図6は軸受ケースを示す斜視図、図7はス
プリンクラケースの凹部を示す正面図、図8は本発明の
可搬式揺動散水防除機の正面断面図、図9は図8の拡大
正面断面図、図10は切換弁を示す平面図、図11は同
じく平面図、図12は水車ノズルを示す正面断面図、図
13は揺動角度の設定機構を示す側面図、図14は減速
機構を示す正面断面図、図15はリリーフ弁を示す側面
図、図16は同じく平面断面図、図17は同じく正面断
面図である。
【0007】まず、本発明の歯車破損防止機構を備えた
可搬式揺動散水防除機1は、果樹園等の防除作業や散水
作業に利用できるものであり、図1に示すように、動力
噴霧機2またはポンプ等の給水口と連通したホース3を
薬剤タンク6または川や井戸等に接続して、吐出口と連
通したホース4を分岐管5を介して可搬式揺動散水防除
機1の吸入口に連通している。本発明の可搬式揺動散水
防除機1は後述する揺動ケース7の前後方向の揺動(前
後往復回動)と、揺動ケース7上に設けたスプリンクラ
ー14の水平往復回動によって、薬液または水を半球状
に吐出して、前後左右及び上方の作物に防除や散水がで
きるようにしている。なお、薬剤タンク6を高所に配置
することで、動力噴霧機2を用いずに散布することもで
きる。また、ホース4の代わりに棚の上に配管したり、
地中に配管したりすることもできる。
【0008】本発明に係る可搬式揺動散水防除機1の全
体構成から説明する。図2〜図8に示すように、左右両
側に軸受ケース10L・10Rを配置し、該軸受ケース
10L・10Rはスタンド13によって支持され、該軸
受ケース10L・10Rの間に揺動ケース7が左右方向
の第一の軸心8(図8)を中心に揺動自在に支持されて
いる。スタンド13の左側上部から右水平方向に突出し
た支持ピン13aは前記軸受ケース10Lの左側面に設
けた共通支持穴10dに摺動自在に嵌入している。一
方、スタンド13の右側のベースより上方に前後平行に
嵌合部となる支持ピン13b・13bを上方に突出し、
他方、軸受ケース10Rの下面には被嵌合部となる防除
支持穴55b・55bを設けて、前記支持ピン13b・
13bを嵌入して、軸受ケース10L・10Rを支持し
ている。
【0009】また、揺動ケース7下面には被嵌合部とな
る散水支持穴12f・12fを設けて、前記支持ピン1
3b・13bを防除支持穴55b・55bから差替える
ことにより、第二の軸心53(図8)を鉛直方向に固定
して、軸受ケース10Lと揺動ケース7とで可搬式揺動
散水防除機1を支持することもできる。揺動ケース7は
スプリンクラケース11とギヤケース12からなり、前
記軸受ケース10Rは本体55とストレーナケース56
から分割可能に構成されている。該軸受ケース10L・
10R及びスプリンクラケース11とギヤケース12は
組み立てた状態で、円筒状或いは玉子形に構成してい
る。該軸受ケース10Rの軸心8位置の外側に突出した
給水口56aはプラグなどを接続して連通可能なように
構成されて、前記分岐管5に連通するホースを接続でき
るようにして、水又は薬液を送れるようにしている。
【0010】図6、図7に示すように、軸受ケース10
Lの右側下部には、切り欠き部10e・10eを左右内
側方向に形成して、果樹園などで草刈りを行なうときな
ど可搬式揺動散水防除機1を使用しない場合に、該切り
欠き部10e・10eを周りの棚や枝に設けたワイヤな
どに引っかけて、係止することができ、作業の邪魔にな
らないようにすることができる。また、スプリンクラケ
ース11の下部には凹部11aを形成して、軸受ケース
10Lの下部に設けた空隙部10fに手の指などを差し
入れ易くして、該空隙部10fを持って容易に持ち運び
ができるよう構成している。そして、スプリンクラケー
ス11の凹部11aの内側面には水抜弁59を設けて、
防除や散水が終了したときに、可搬式揺動散水防除機1
内に残留する薬液や水などを排出できるようにしてい
る。
【0011】図8において、前記揺動ケース7内はギヤ
ケース12内に圧力室81とギヤ室82を配置し、スプ
リンクラケース11内に送水室83を配置している。該
圧力室81内に水流管22F・22Rと弁機構を収納
し、ギヤ室82内に減速機構9を収納し、送水室83内
に水車23を収納している。前記スプリンクラケース1
1上にスプリンクラー14が配設されており、挿入孔1
1bに螺嵌された該スプリンクラー14の基部パイプ1
5は、その軸心(第二の軸心)53が前記第一の軸心8
に対して直角方向に配設されており、該スプリンクラー
14のノズル16は第一の軸心8に対して直角方向の前
記第二の軸心53を中心に回動可能に配置されている。
このようにして、給水口56aにホースを接続し、給水
口56aに送水することによって、その水流を利用し
て、スプリンクラケース11とギヤケース12を揺動
し、スプリンクラー14も同時に往復回動して、半球状
に散布、または、第一の軸心8を中心とした揺動を止め
て、手動操作で前記支持ピン13b・13bを防除支持
穴55b・55bから抜いて、散水支持穴12f・12
fの位置を支持ピン13b・13bに合わせるために軸
受ケース10Lを回し、支持ピン13b・13bを散水
支持穴12f・12fに差替えて第二の軸心53を鉛直
方向に向け、該第二の軸心53を中心として水平方向に
連続的に360°回動させて水平面円形状に散水または
防除するようにしている。
【0012】次に具体的な構成を説明する。前記スタン
ド13は鋳造や樹脂成型などにより形成されている。図
2〜図5に示すように、スタンド13は、平面視略矩形
状に形成した枠状部材であるベース部13cと、該ベー
ス部13cの軸受ケース10L側端から上方に立設した
支持部13dと、ベース部13cの軸受ケース10R側
端から上方に立設した支持部13eなどとから構成され
ている。該支持部13dは側面視略三角形状に形成さ
れ、その頂部からは内側方向に支持ピン13aが突出し
て、軸受ケース10Lの共通支持穴10dに摺動自在に
嵌入している。そして、前記支持部13eの上下方向に
おける途中部からは、後方に突出して上方に屈曲した支
持アーム13fを突出して、該支持部13e及び支持ア
ーム13fの上端には支持ピン13b・13bが設けら
れ、軸受ケース10Rの防除支持穴55b・55bへ嵌
入して、揺動ケース7が揺動可能に可搬式揺動散水防除
機1を支持している。この支持状態において防除を行な
うのである。
【0013】また、前記ギヤケース12の右側下面に
は、前記支持ピン13b・13bの位置に合わせて前記
第二の軸心53と平行に被嵌合部となる散水支持穴12
f・12fが設けられ、前記スタンド13の支持ピン1
3b・13bを前記防除支持穴55b・55bから抜脱
し、該スタンド13を左方向へずらして支持ピン13b
・13bを前記散水支持穴12f・12fへ嵌入する
と、第二の軸心53が鉛直方向に固定された状態とな
り、可搬式揺動散水防除機1が支持されることとなり、
この状態においてはスプリンクラー14を第二の軸心5
3を中心に回動させて散水を行えるのである。尚、前記
ベース部13cの下面からは接地部13g・13g・・
・を下方に突出させ、可搬式揺動散水防除機1を設置す
る際に、該接地部13g・13g・・・を土中に埋め込
んで設置状態を安定させるようにしている。
【0014】前記軸受ケース10Lは図8に示すよう
に、左右方向の軸心(第一の軸心8)位置に貫通孔10
aを開口して、スプリンクラケース11の左側の軸心位
置に側方へ突出した支持軸11bを回転自在に支持し、
ネジ18によって抜け止めしている。軸受ケース10R
は本体55とストレーナケース56とに分割可能に構成
され、ストレーナケース56には軸心位置に貫通孔10
bを開口した供給口56aを設け、本体55のギヤケー
ス12の右側面の軸心位置には連通孔を開口して、パイ
プ状の連結管19を挿入している。そして、本体55と
ストレーナケース56とでストレーナ20を挟持して、
軸受ケース10R内に該ストレーナ20を配設してい
る。
【0015】前記ギヤケース12の左側は開放されて、
その開放部分をギヤケース蓋21によって閉じられ、ギ
ヤケース12の内部には直径方向に仕切り壁12bが設
けられ、該仕切り壁12bによってギヤケース12内を
圧力室81とギヤ室82に分割している。そして、スプ
リンクラケース11をギヤケース12にネジで固定する
ことによってギヤケース蓋21を同時に固定し、スプリ
ンクラケース11とギヤケース蓋21によって送水室8
3を形成している。前記圧力室81はギヤケース12の
右側面に開口した連通孔12cによって前記連結管19
と連通され、該圧力室81内には水流管22F・22R
が第一の軸心8と平行に一対配置されている。
【0016】該水流管22F・22Rの左端はギヤケー
ス蓋21に固設して、図10、図11、図12に示すよ
うに水流管22F・22Rの左端部には吐出口80Fa
・80Raを有した水車ノズル80F・80Rが設けら
れ、該吐出口80Faは水車23の羽根の一側面に向か
って、吐出口80Raは羽根の他側面に向かって吐出す
るように構成されて、何れか一方より吐出することによ
り水車23を回転できるようにしている。該水流管22
F・22Rの右端には、吸入口22Fb・22Rbが設
けられ、該吸入口22Fb・22Rbの右側には切換弁
24が配置されて、該切換弁24はシーソー状に構成さ
れて前後中央を吸入口22Fb・22Rbの側部でピン
24aにて枢支し、切換弁24を傾倒させて吸入口22
Fb・22Rbの何れか一方を閉じ、他方を開ける構成
としている。
【0017】そして、この切換弁24に対向して(右側
に)、ギヤケース12の右面に弁アーム25を配置し
て、切換弁24を切り換えられるようにしている。即
ち、該弁アーム25は平面視T字状に構成されて、前後
方向の当接部25aの両端部が切換弁24に当接する部
分とし、当接部25aの中央部から後方に突出した当接
部25b先端が後述するカム26への当接部分とし、当
接部25bの基部(当接部25aの前後中央)に枢支ピ
ン25cを設けて、該枢支ピン25cがギヤケース12
の右面に前後方向に揺動自在に支持されている。該支持
孔12dは平面視扇形の孔として当接部25bの揺動を
ガイドしている。また、水流管22Rと切換弁24との
間にはスプリング57を介装して、切換弁24が吸入口
22Fbを閉じているときには、該スプリング57が死
点越えとなって吸入口22Fbを閉じる方向に付勢し、
切換弁24が吸入口22Rbを閉じているときには吸入
口22Rbを閉じる方向に付勢するように構成して、該
切換弁24のチャタリングを防止している。
【0018】次に、水車ノズルの構造について説明する
と、図12、図15に示すように、前記水車ノズル80
F・80Rは、水流管22R・22Fの吸入口22Fb
・22Rbとは反対方向の先端部(左端部)に設けら
れ、水流管22R・22Fから上方へ向けて形成されて
いる。該水車ノズル80F・80Rは上部に吐出口80
Fa・80Raを有して、該吐出口80Fa・80Ra
から水流管22R・22Fを通じて供給される薬液や水
などの吐出液を吐出するのである。水流管22R・22
Fは、水車ノズル80F・80Rの配設位置よりも吸入
口22Fb・22Rbとは反対の方向へ延設して空隙を
形成し、溜まり部(圧力室)22Faとしている。そし
て、吐出口80Fa・80Raから吐出される吐出液
が、水車23の羽根側面23a・23a・・・に対して
略直角に当たるような位置及び角度に該吐出口80Fa
・80Raを配置して、効率よく水車23を回転させて
いる。また、水車23の羽根は、略ギアの歯形状に形成
して羽根高さを小さく構成し、効率よく回転するように
している。
【0019】そして、図13に示すように、軸受ケース
10Rの左側面にはリング状の凹部10cが設けられ、
該凹部10cにカム26・26が設定間隔を開けて固定
されている。この間隔は図4における第一の軸心8を中
心とした上下方向の揺動角度θ1となっている。よっ
て、このカム26・26の取付位置を同一円周上で変更
するか、或いは、カム26の円周方向の幅を変更するこ
とによって、揺動角度を変更することができる。また、
前記弁アーム25と点対称の位置、即ち180°ズレた
位置に突起を設けてストッパー27とし、該ストッパー
27はギヤケース12の右側面より突設されて、弁アー
ム25により切換弁24を切り換えても反対方向に回転
しなかったり、切換弁24を切り換えることができない
場合等、ストッパー27がカム26に当接して揺動回動
を停止して、弁アーム25等の破損を防止するようにし
ている。
【0020】そして、前記ギヤケース蓋21の軸心部に
軸受28を固定し、該軸受28とギヤケース蓋21に駆
動軸29を回転自在に支持し、該駆動軸29の左端に水
車23を固設し、送水室83内に配置している。駆動軸
29右側には駆動歯車30を固設し、該駆動歯車30は
減速機構9の左端の減速歯車31と噛合している。該減
速機構9は図8、図9、図14に示すように、ギヤケー
ス蓋21とギヤケース12の右側面との間に伝動軸33
F・33Rが平行に横架され、該伝動軸33F・33R
上に交互に減速歯車31・31・・・と最終の減速歯車
32が遊嵌されて、ギヤ室82内に収納されている。該
減速歯車31・32は二連歯車で構成され、前後一方の
大径歯車が、他方の小径歯車に噛合するように配設し
て、順次減速を行い減速歯車32に駆動力を伝えるよう
にしている。
【0021】前記最終の減速歯車32の小径歯車は、図
8、図9に示すように、ファイナルギヤ34と噛合して
いる。ファイナルギヤ34は、リング状に構成されたも
のであり、該ファイナルギヤ34の図9における右側面
には、クラッチ板85を歯車取付板87を介してネジ9
2によって固定している。該クラッチ板85には後述す
る鋼球88を嵌合する孔が穿設されている。また、軸受
ケース10Rの軸部を利用して左側面から挿入穴10g
が穿設され、該挿入穴10gに鋼球88と弾性体である
バネ89を挿入し、この鋼球88とバネ89と前記クラ
ッチ板85によって安全クラッチ84を構成している。
つまり、軸受ケース10Rの未利用の部位を利用して、
空間を有効に利用しているのである。
【0022】このようにして前記クラッチ板85の右側
面からバネ89の付勢力によって鋼球88をクラッチ板
85の孔に嵌合し、そして、クラッチ板85を止輪86
によって抜け止めし、該クラッチ板85に歯車取付板8
7を介してネジ92によって固定し、ファイナルギヤ3
4を固定している。よって、ネジ92を外し、止輪86
を外すことによって、安全クラッチ84を容易に分解す
ることができる。そして、ファイナルギヤ34から安全
クラッチ84を介して軸受ケース10Rに動力が伝えら
れ、過負荷がかかると、鋼球88が挿入穴10g内に退
き、動力の伝達が絶たれて、歯車の破損を防止すること
ができるのである。
【0023】そして、前記ファイナルギヤ34の上半分
をギヤ室82に露出させている。つまり、ギヤケース1
2はギヤ室82の軸心部の仕切り壁12bの上部に開口
部を設けて、ギヤケース12のギヤ室82の右側面を、
圧力室81の右側面よりも右側へ張り出して構成し、フ
ァイナルギヤ34の上半分をギヤ室82内に露出できる
ように構成している。
【0024】そして、供給口56aに水が送られてくる
と、ストレーナ20によって濾過されて、圧力室81内
に水が入り、切換弁24によって選択された水流管22
F・22Rのいずれか一方に水が入って、その側の吐出
口80Fa(または80Ra)より水が水車23の羽根
に向かって吹き出し、水車23を回転させる。この場
合、水流管22F・22Rへ入ってきた水は、該水流管
22F・22Rから直接水車ノズル80F・80Rへ流
れ込むものと、一旦溜まり部22Faまで達してその後
水車ノズル80F・80Rへ流れ込んでいくものとがあ
り、溜まり部22Faが圧力室として作用するので、吐
出口80Fa・80Raから吐出される水は整流され
て、無駄なく水車23の羽根に当てることができ、効率
よく水車を回転させることができる。また、吐出口80
Fa・80Raは、吐出された水が水車23の羽根側面
23aに対して略直角に当たるような位置、及び角度に
配設されているので、吐出された水のエネルギーを無駄
なく水車23に伝達することができて、効率よく水車を
回転させることができるのである。
【0025】このように水車23は回転させられ、この
回転は駆動軸29より駆動歯車30、減速歯車31へと
伝えて、減速歯車31・31・・・によって減速されて
減速歯車32に伝える。この減速歯車32はファイナル
ギヤ34と噛合しているので、ファイナルギヤ34に回
動力を伝えようとするが、ファイナルギヤ34は、前述
のように、軸受ケース10Rに固定されているので、そ
の回動力は、固定側の軸受ケース10L・10Rに枢支
された揺動ケース7(ギヤケース12とスプリンクラケ
ース11)が第一の軸心8を中心に回動するようにな
る。
【0026】そして、上方向または下方向に回動して、
設定範囲の端部まで回動すると、弁アーム25の当接部
25bがカム26に当接し、当接部25aが回動され
て、切換弁24を回動して、水流管22F(22R)の
空いている吸入口22Fb(22Rb)を閉じて、他方
の吸入口22Rb(22Fb)を開いて、他方の吐出口
80Ra(80Fa)から水を吐出して、水車23の羽
根の反対面に向かって吹き出し、水車23を逆回転させ
る。この逆回転によって揺動ケース7を第一の軸心8を
中心に逆方向へ回動する。このようにして、設定範囲の
端部で弁を切り換えて回転方向を変更して往復揺動する
ようにしている。
【0027】また、図15、図16、図17に示すよう
に、前記ギヤケース蓋21にはリリーフ弁35が配設さ
れており、該リリーフ弁35はギヤケース蓋21に貫通
孔21aを開口して、該貫通孔21aの送水室83側の
周囲をバルブシートに形成し、弁軸35aを挿入してバ
ネ35cで付勢して弁体35bをバルブシートに着座さ
せて閉じるようにしている。そして、ギヤケース12の
側面より操作軸36を挿入し、該操作軸36先端の圧力
室81内には押圧カム37を固設している。該押圧カム
37と前記弁軸35a先端との間には、板状部材90が
位置するように配設し、該板状部材90を介して、前記
押圧カム37が弁軸35aを押すことができるよう構成
している。
【0028】前記板状部材90は、平面視階段状に形成
されたゴムや樹脂等からなる弾性体であり、該板状部材
90の一端側をネジ91によって、ギアケース蓋21に
固定し、該板状部材90の他端側を弁軸35a先端と押
圧カム37との間に位置するように配設しているのであ
る。そして、ギヤケース12外側の操作軸36上にはレ
バー38を固設し、該レバー38を回動操作すること
で、押圧カム37が弁軸35aを押す解除位置と、押圧
しない作動位置とに切り換えることができるようにして
いる。
【0029】このような構成において、押圧カム37
が、板状部材90を介してを設定圧力に維持して、圧水
は吐出口22Faまたは22Raより吐出させて水車2
3を回転して、揺動ケース7を揺動するようにし、か
つ、ポンプの異常やウォーターハンマー等で設定圧以上
の水圧が発生したときには、その水圧で弁体35bを押
し開いて圧力室81から送水室83へ直接流し、圧力が
かかって破損したりすることを防止している。尚、この
状態において送水を停止すると、揺動ケース7を軸受ケ
ース10Rに対して回動させるためには、該揺動ケース
7に内蔵した減速機構9により、大きな力が必要となっ
ている。
【0030】そして、揺動を停止して、散水作業を行う
場合には、レバー38を略180°回動して、押圧カム
37を、前記板状部材90を介して弁軸35aに押し当
てた位置に維持して、リリーフ弁35を強制的に開け、
圧力室81と送水室83の間の圧力差をなくして、吐出
口22Faまたは22Raより吐出させなくして水車2
3が回転しないようにする。即ち、レバー38の回動に
よって揺動を解除できるようにしている。その際、弾性
体より構成される板状部材90により、押圧カム37と
弁軸35aの先端が直接接触しないので、磨耗や疲労に
よる亀裂の発生がなくなり、該押圧カム37と弁軸35
aの寿命が向上する。また、リリーフ弁35の開閉の際
に、弾性部材である板状部材90が弁軸35aをガイド
し、弁軸35aがコジれてバルブシートとの間に隙間が
できてリリーフ弁35が開いた状態となることがなく、
閉じた状態を維持することができるのである。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。即ち、揺動ケース上にスプリン
クラーを配置し、該揺動ケースを左右に配設した軸受ケ
ースにより左右方向の軸芯を中心に揺動自在に支持し
て、揺動ケースに内蔵した水車を回転させ、その水車の
駆動力を駆動歯車を介して減速歯車に伝え、この減速歯
車を、軸受ケースに固定されている固設歯車と噛合して
前記駆動力を止め、固定側の軸受ケースに枢支された揺
動ケースが軸芯を中心に回動するようにして揺動させ、
防除を行う揺動散水防除機において、ファイナルギヤと
軸受ケースの間に安全クラッチを介装したので、水車に
よって駆動したときに、歯車に過負荷がかかった場合で
も、安全クラッチが作動して空回りするようになり、フ
ァイナルギヤ前段の減速歯車、またはファイナルギヤの
破損を防止できるのである。
【0032】また、前記安全クラッチを、バネにて付勢
された鋼球と、該鋼球を嵌合可能なクラッチ板と、該ク
ラッチ板をファイナルギヤに取り付ける歯車取付板より
構成したので、簡単な構成で安全クラッチを構成でき、
組立や分解が容易にでき、メンテナンスも容易にでき、
作業時間を短縮できるのである。また、前記安全クラッ
チを構成するバネと鋼球を、ファイナルギヤと対向する
軸受ケース側面に穿設した挿入穴に配置したので、軸受
ケースの軸部の空間を有効に利用することができ、新た
にスペースを設ける必要がなく揺動散水防除機をコンパ
クトに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可搬式揺動散水防除機を用いて防除作業を行っ
ている状態を示す図である。
【図2】可搬式揺動散水防除機の全体正面図である。
【図3】同じく図2における右側面図である。
【図4】同じく図2における左側面図である。
【図5】同じく底面図である。
【図6】軸受ケースを示す斜視図である。
【図7】スプリンクラケースの凹部を示す正面図であ
る。
【図8】本発明の可搬式揺動散水防除機の正面断面図で
ある。
【図9】図8の拡大正面断面図である。
【図10】切換弁を示す平面図である。
【図11】同じく平面図である。
【図12】水車ノズルを示す正面断面図である。
【図13】揺動角度の設定機構を示す側面図である。
【図14】減速機構を示す正面断面図である。
【図15】リリーフ弁を示す側面図である。
【図16】同じく平面断面図である。
【図17】同じく正面断面図である。
【符号の説明】
7 揺動ケース 10L・10R 軸受ケース 10g 挿入穴 14 スプリンクラー 23 水車 31 減速歯車 34 ファイナルギヤ 84 安全クラッチ 85 クラッチ板 87 歯車取付板 88 鋼球 89 バネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動ケース上にスプリンクラーを配置
    し、該揺動ケースを左右に配設した軸受ケースにより左
    右方向の軸芯を中心に揺動自在に支持して、揺動ケース
    に内蔵した水車を回転させ、その水車の駆動力を駆動歯
    車を介して減速歯車に伝え、この減速歯車を、軸受ケー
    スに固定されているファイナルギヤと噛合して、軸受ケ
    ースに枢支された揺動ケースを揺動駆動して、防除を行
    う揺動散水防除機において、前記ファイナルギヤと軸受
    ケースの間に安全クラッチを介装したことを特徴とする
    揺動散水防除機の揺動駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記安全クラッチを、バネにて付勢され
    た鋼球と、該鋼球を嵌合可能なクラッチ板と、該クラッ
    チ板をファイナルギヤに取り付ける歯車取付板より構成
    したことを特徴とする請求項1記載の揺動散水防除機の
    揺動駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記安全クラッチを構成するバネと鋼球
    を、ファイナルギヤと対向する軸受ケース側面に穿設し
    た挿入穴に配置したことを特徴とする請求項2記載の揺
    動散水防除機の揺動駆動機構。
JP28578897A 1997-10-17 1997-10-17 揺動散水防除機の揺動駆動機構 Pending JPH11113472A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108901250A (zh) * 2018-09-04 2018-11-30 明光市潘村鹏志种植专业合作社 一种小麦种植用药剂拌种装置

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