JPH1038757A - エキシマレーザ光用レンズの波面収差測定装置及び方法 - Google Patents

エキシマレーザ光用レンズの波面収差測定装置及び方法

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JPH1038757A
JPH1038757A JP8215400A JP21540096A JPH1038757A JP H1038757 A JPH1038757 A JP H1038757A JP 8215400 A JP8215400 A JP 8215400A JP 21540096 A JP21540096 A JP 21540096A JP H1038757 A JPH1038757 A JP H1038757A
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JP
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lens
laser light
light
excimer laser
test
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JP8215400A
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English (en)
Inventor
Jun Suzuki
順 鈴木
Takashi Genma
隆志 玄間
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】干渉光学系の制限が少なく測定に有利な干渉光
学系を採用でき、被検レンズの収差量を正確に把握する
ことができるエキシマレーザ光用レンズの波面収差測定
装置及び方法を提供する。 【解決手段】エキシマレーザ光用露光投影レンズ6を被
検レンズとし、その波面収差を測定する装置で、レーザ
光をフィゾー面3及び被検レンズ6に入射させ、フィゾ
ー面で反射された参照光13と、被検レンズを透過して
反射球面5で反射され、再び被検レンズを透過した被検
光14とを合成して干渉縞を発生させる波面干渉計部4
と、干渉縞を撮像する撮像素子11と、撮像された干渉
縞の画像情報に基づき被検レンズの波面収差を計算する
処理装置7とを備えるエキシマレーザ光用レンズの波面
収差測定装置において、KrFエキシマレーザ光(24
8.385nm)よりコヒーレンス長の長いArイオン
レーザ光の第2高調波(248.25nm)を出射する
Arイオンレーザ発振器1と、干渉縞を微小変化させる
ピエゾ素子10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エキシマレーザ光
用レンズの波面収差測定装置に係り、特にエキシマレー
ザ光を光源として用いる半導体露光装置における露光投
影レンズの性能を評価するのに好適なエキシマレーザ光
用レンズの波面収差測定装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体露光装置においては、半導
体素子の微小化に伴い高精度な露光投影レンズが望まれ
ている。このような露光投影レンズを生産するために
は、そのレンズの性能即ち収差状態を高精度に把握する
必要がある。従来、エキシマレーザ光を光源として用い
る半導体露光装置の露光投影レンズを被検レンズとし、
そのレンズの性能を評価する方法として、例えば、特定
の空間パターンを被検レンズにより結像し、その結像状
熊から被検レンズの性能を評価するものが知られてい
る。しかしながら、この方法では、前記結像状態から即
ち空間像計測により被検レンズの性能を評価しており、
その収差量を直接求めているわけではないので、被検レ
ンズの性能即ち収差量を正確に把握することができな
い。この問題を解決するためになされた従来のエキシマ
レーザ光用レンズの評価装置として、発振波長を狭域化
したエキシマレーザ発振器と該発振器より射出したエキ
シマレーザ光を2つの光束に分け、それらの間に光路差
を与えた後、再び合成して干渉縞を発生させる光路差の
制御可能な干渉光学系と、該干渉光学系により発生する
干渉縞を撮像する撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
れた干渉縞の画像情報より前記干渉光学系の一方の光路
内に挿入した被検レンズの波面収差を計算する処理装置
とを備えたことを特徴とするものが知られている(特開
平1−134224号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエキシマレーザ光用レンズの評価装置では、下記の
問題点があった。 (1)干渉光学系の光源としてエキシマレーザ発振器を
用いており、エキシマレーザ光のコヒーレンス長が短い
ため、干渉光学系を構成する上で制限ができてしまい、
測定に有利な干渉光学系を採用することができないとい
う問題点があった。 (2)また、その制限の中で構成される干渉計、例えば
トワイマングリーン干渉計では、参照光の光路と被検光
の光路とがそれぞれ別の光軸上にあるので、空気の揺ら
ぎや振動などの外乱による誤差要因が多くなってしま
う。そのため、被検レンズの収差量を正確に把握するこ
とができないという問題点があった。本発明は、このよ
うな従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題
は、干渉光学系を構成する上での制限を少なくして測定
に有利な干渉光学系を採用でき、かつ被検レンズの収差
量を正確に把握することができるエキシマレーザ光用レ
ンズの波面収差測定装置及び方法を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明は、エキシマレーザ光用露光投影レ
ンズを被検レンズとし、該被検レンズの波面収差を測定
する装置であって、レーザ光を参照面及び被検レンズに
入射させ、参照面で反射された参照光と、被検レンズを
透過して反射球面で反射され、再び被検レンズを透過し
た被検光とを合成して干渉縞を発生させる干渉光学系
と、該干渉光学系により発生する干渉縞を撮像する撮像
手段と、該撮像手段により撮像された干渉縞の画像情報
に基づき被検レンズの波面収差を計算する処理手段とを
備えるエキシマレーザ光用レンズの波面収差測定装置に
おいて、レーザ光としてエキシマレーザ光よりコヒーレ
ンス長の長い収差測定用レーザ光を出射する光源と、干
渉縞を微小変化させる干渉縞走査手段とを備えることを
特徴とするエキシマレーザ光用レンズの波面収差測定装
置である。この構成により、エキシマレーザ光よりコヒ
ーレンス長の長い収差測定用レーザ光を使って干渉縞を
発生させているので、干渉光学系を構成する上での制限
が少なくなり、空気の揺らぎや振動などの外乱による誤
差要因が少ない測定に有利な干渉光学系を採用でき、被
検レンズの波面収差データが精度良く求まる。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載のエ
キシマレーザ光用レンズの波面収差測定装置において、
光源として、Arイオンレーザ光の第2高調波を出射す
るArイオンレーザ発振器を用いることを特徴とするも
のである。この構成により、Arイオンレーザ光の第2
高調波のコヒーレンス長が長いので、干渉光学系として
空気の揺らぎや振動などの外乱による誤差要因が少ない
干渉計、例えばフィゾー型干渉計を用いることができ
る。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のエキシマレーザ光用レンズの波面収差測定装置にお
いて、干渉光学系は、被検光が参照面を透過するフィゾ
ー型干渉計で構成されていることを特徴とするものであ
る。この構成により、被検光の光路の一部が参照光の光
路と一致するので、空気の揺らぎや振動などの外乱によ
る誤差要因が少ない。そのため、被検レンズの波面収差
データがより精度良く求まる。
【0007】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載のエキシマレーザ光用レンズの波面収
差測定装置において、干渉縞走査手段は、参照面と反射
球面のいずれか一方を光軸方向に微小変位させるように
構成されていることを特徴とするものである。
【0008】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載のエキシマレーザ光用レンズの波面収
差測定装置において、参照面及び反射球面をx,y,z
方向へ移動させるステージと、参照面及び反射球面の位
置を測定する測長干渉計とを更に含んでいることを特徴
とするものである。この構成により、測長干渉計により
参照面及び反射球面の位置を測定しながらステージによ
り参照面及び反射球面をx,y,z方向へ移動させるこ
とにより、各移動位置での被検レンズの波面収差データ
が精度良く求まる。そのため、軸上の収差だけでなく、
軸外の収差、像面湾曲、歪曲収差、倍率などの波面収差
データが精度良く求まる。
【0009】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載のエキシマレーザ光用レンズの波面収
差測定装置において、処理手段は、エキシマレーザ光の
波長と収差測定用レーザ光の波長との差を補正するよう
に構成されていることを特徴とするものである。この構
成によりエキシマレーザ光の波長と収差測定用レーザ光
の波長との差による色補正を行うことができる。
【0010】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載のエキシマレーザ光用レンズの波面収
差測定装置において、収差測定用レーザ光の波長を測定
する波長モニタを更に含み、処理手段は波長モニタによ
り測定された収差測定用レーザ光の波長の変動を補正す
るように構成されていることを特徴とするものである。
この構成により、収差測定用レーザ光の波長の変動が補
正され、被検レンズの波面収差データがより精度良く求
まる。
【0011】上記課題を解決するため請求項8記載の発
明は、エキシマレーザ光用露光投影レンズを被検レンズ
とし、該被検レンズの波面収差を測定するエキシマレー
ザ光用レンズの波面収差測定方法であって、Arイオン
レーザ光の第2高調波をフィゾーレンズ及び被検レンズ
に入射させ、参照面であるフィゾーレンズのフィゾー面
で反射された参照光と、フィゾー面及び被検レンズを透
過して反射球面で反射され、再び被検レンズを透過した
被検光とを合成して干渉縞を発生させ、干渉縞を微小変
化させながら前記干渉縞を撮像し、かつ撮像された干渉
縞の画像情報に基づき被検レンズの波面収差を計算する
ことを特徴とするエキシマレーザ光用レンズの波面収差
測定方法である。この構成により、エキシマレーザ光よ
りコヒーレンス長の長いArイオンレーザ光の第2高調
波を使って干渉縞を発生させていると共に、被検光の光
路の一部が参照光の光路と一致するので、空気の揺らぎ
や振動などの外乱による誤差要因が少なく、高精度な測
定が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1はこの発明の第1実施例に係
るエキシマレーザ光用レンズの波面収差測定装置を示し
ている。この測定装置は、エキシマレーザ光を光源とし
て用いる半導体露光装置における露光投影レンズ6を被
検レンズとし、この被検レンズ6の性能を評価するため
のものである。この実施例では、エキシマレーザ光とし
て、例えばKrFエキシマレーザ光(発振波長が24
8.385nm)を使用している。
【0013】図1に示す波面収差測定装置は、Arイオ
ンレーザ光を出射するArイオンレーザ発振器1と、フ
ィゾーレンズ2を有する波面干渉計部4と、Arイオン
レーザ光を波面干渉計部4へ導くミラーM2〜M5と、
干渉縞を微小変化させるピエゾ素子10と、カメラなど
の撮像素子11と、被検レンズ6の波面収差などの演算
処理を行う処理装置7とを備えている。この実施例で
は、波面干渉計部4はフィゾー型干渉計で構成されてい
る。Arイオンレーザ発振器1として、Arイオンレー
ザ光の第2高調波(波長が496.5nmのArイオン
レーザ光の2倍高調波で,波長が248.25nmのレ
ーザ光)を出射する第2高調波発振器を用いている。
【0014】Arイオンレーザ発振器1とミラーM2と
の間には、ハーフミラーM1が設けられている。Arイ
オンレーザ発振器1から出射されたArイオンレーザ光
の第2高調波(以下単にレーザ光という)は、図1及び
図2に示すように、ハーフミラーM1を透過し、ミラー
M2、ミラーM3、ミラーM4及びミラーM5でそれぞ
れ反射されて波面干渉計部4のハーフミラーM6に入射
するようになっている。即ち、Arイオンレーザ発振器
1から水平面内x方向へ出射されたレーザ光は、ハーフ
ミラーM1を透過してミラーM2により垂直上方へ反射
され、この反射光はミラーM3により水平面内x方向へ
反射され、この反射光はミラーM4により水平面内y方
向に反射され、この反射光はミラーM5により水平面内
x方向に反射された後ハーフミラーM6に入射するよう
になっている。
【0015】波面干渉計部4は、ハーフミラーM6を透
過したレーザ光をビームエキスパンダ8により拡げて反
射ミラー9で垂直下方へ反射させ、この反射光をフィゾ
ーレンズ2の最終球面であるフィゾー面(参照面)3及
び被検レンズ6に入射させ、フィゾー面3で反射された
参照光13と、フィゾー面3及び被検レンズ6を透過し
て反射球面5で反射され、再び被検レンズ6を透過した
被検光14とを合成して干渉縞を発生させるように構成
されている。露光を行うときには、フィゾーレンズ2の
焦点位置に不図示のレティクルが、反射球面5の焦点位
置(曲率中心)に不図示のウエハーがそれぞれ配置され
る。ピエゾ素子10は、入力信号例えば電圧信号に応じ
て変形し、この変形によってフィゾーレンズ2を光軸方
向(Z方向)に微小変位させるようにフィゾーレンズ2
に設けられている。フィゾーレンズ2の微小変位によっ
て、波面干渉計部4により発生する干渉縞が微小変化す
る。
【0016】フィゾーレンズ2を含む波面干渉計部4
は、x,y,z方向に移動可能な3軸ステージ上に載置
されている。一方、反射球面5は、フィゾーレンズ2と
は別の3軸ステージ上に載置されている。また、フィゾ
ーレンズ2の焦点位置及び反射球面5の焦点位置(曲率
中心)をそれぞれ測定する測長干渉計(図示略)が設け
られている。なお、ミラーM5は、x方向には移動不能
であり、y方向にのみ波面干渉計部4と一緒に移動する
ように構成されている(図2参照)。これによって、波
面干渉計部4及び反射球面5がx及びy方向に移動して
も、Arイオンレーザ発振器1から出射したレーザ光を
常に波面干渉計部4のハーフミラーM6に入射させるこ
とができる。ハーフミラーM1の反射光路中には、Ar
イオンレーザ発振器1から出射されるArイオンレーザ
光の基本波又は第2高調波の発振波長を測定する波長モ
ニタ15が設けられている。そして、処理装置7は、波
長モニタ15により測定される前記発振波長の変動を補
正するように構成されている。
【0017】次に、上記第1実施例の動作を説明する。
Arイオンレーザ発振器1から出射したレーザ光は、ハ
ーフミラーM1を透過し、ミラーM2、ミラーM3、ミ
ラーM4及びミラーM5でそれぞれ反射された後、波面
干渉計部4のハーフミラーM6に入射する。ハーフミラ
ーM6を透過したレーザ光はビームエキスパンダ8によ
り拡げられて反射ミラー9で反射される。この反射光は
フィゾーレンズ2及び被検レンズ6に入射し、フィゾー
面3で反射された参照光13と、フィゾー面3及び被検
レンズ6を透過して反射球面5で反射され、再び被検レ
ンズ6を透過した被検光14とが反射ミラー9で反射さ
れて合成され、干渉縞が発生する。この干渉縞がビーム
エキスパンダ8及びハーフミラーM6を経て撮像素子1
1に入射し、撮像素子11により撮像される。撮像素子
11は入射した干渉縞の画像情報の信号を処理装置7へ
出力する。ピエゾ素子10によりフィゾーレンズ2を光
軸方向(Z方向)に微小変位させて干渉縞を微小変化さ
せながら、撮像素子11で干渉縞を撮像することによ
り、処理装置7が、撮像素子11から出力される干渉縞
の画像情報の信号に基づき、被検レンズ6の波面収差を
演算処理して求める。この演算結果を不図示の表示装置
で表示したり、不図示のプリンタにより出力することが
できる。
【0018】このように、上記第1実施例によれば、収
差測定用レーザ光としてエキシマレーザ光よりコヒーレ
ンス長の長いArイオンレーザ光の第2高調波を使って
干渉縞を発生させているので、波面干渉計部4を構成す
る上での制限が少なくなり、測定に有利な波面干渉計部
4としてフィゾー型干渉計が採用されている。この干渉
計では被検光14の光路の一部が参照光13の光路と一
致しているそのため、空気の揺らぎや振動などの外乱に
よる誤差要因が少なくなり、被検レンズ6の波面収差デ
ータが精度良く求まる。したがって、被検レンズ6の収
差量を正確に把握することができる。
【0019】また、上記第1実施例によれば、図示しな
い3軸ステージにより、フィゾーレンズ2及び反射球面
5の位置を変えることにより、任意の像点での収差を測
定することができるので、軸上の収差のみならず軸外の
収差、像面湾曲、歪曲収差及び倍率も測定することがで
きる。
【0020】また、上記第1実施例によれば、Arイオ
ンレーザ発振器1から出射されるArイオンレーザ光の
第2高調波の発振波長(248.25nm)とKrFエ
キシマレーザ光の発振波長(248.385nm)にず
れがあるが、両波長の差による色補正を処理装置7で行
うことができる。
【0021】また、上記第1実施例によれば、ミラーM
5は波面干渉計部4と一緒にy方向にのみ移動可能であ
るので、波面干渉計部4及び反射球面5をx及びy方向
に移動させる際に、Arイオンレーザ発振器1から出射
したレーザ光を常に波面干渉計部4のハーフミラーM6
に入射させることができる。
【0022】また上記第1実施例によれば、処理装置7
は波長モニタ15により測定される発振波長の変動を補
正するように構成されているので、Arイオンレーザ光
の基本波の発振波長(496.5nm)又はその第2高
調波の発振波長(248.25nm)の変動が補正さ
れ、被検レンズ6の波面収差データがより精度良く求ま
る。
【0023】図3は、この発明の第2実施例に係るエキ
シマレーザ光用レンズの波面収差測定装置を示してい
る。この第2実施例では、Arイオンレーザ発振器1か
ら出射したレーザ光を波面干渉計部4のハーフミラーM
6へ入射させるためのレーザ光の引き回しを、光ファイ
バー12を用いて行うように構成されている。光フィイ
バー12の出射側端部は、上記第1実施例のビームエキ
スパンダ8に代えて設けられたコリメータレンズ8Aの
焦点位置にある。これによって、その出射側端部から出
射されてハーフミラーM6を透過したレーザ光はコリメ
ータレンズ8Aによって平行光になる。また、前記波長
モニタ15がArイオンレーザ発振器1内部のハーフミ
ラーM10の反射光路中に設けられている。その他の構
成は上記第1実施例と同じである。この第2実施例によ
れば、レーザ光を波面干渉計部4のハーフミラーM6へ
光ファイバー12によって簡単に入射させることができ
るので、上記第1実施例で用いたミラーM2〜M5を省
略することができる。これによって、構造を簡単にする
ことができると共に、ミラーなどの光学部材の調整作業
を簡単にすることができる。
【0024】次に、この発明の一実施例に係るエキシマ
レーザ光用レンズの波面収差測定方法を説明する。な
お、この測定方法は、例えば図1に示す波面収差測定を
用いて実施することができる。エキシマレーザ光用レン
ズの波面収差測定方法は、(1)Arイオンレーザ光の
第2高調波をフィゾーレンズ2及び被検レンズ6に入射
させ、フィゾーレンズ2のフィゾー面3で反射された参
照光13と、フィゾー面3及び被検レンズ6を透過して
反射球面5で反射され、再び被検レンズ6を透過した被
検光14とを合成して干渉縞を発生させ、(2)干渉縞
を微小変化させながら干渉縞を撮像し、かつ(3)撮像
された干渉縞の画像情報に基づき被検レンズ6の波面収
差を計算することからなる。この一実施例によれば、K
rFエキシマレーザ光よりコヒーレンス長の長いArイ
オンレーザ光の第2高調波を使って干渉縞を発生させて
いるので、波面干渉計部(干渉光学系)4を構成する上
での制限が少なくなり、測定に有利な波面干渉計部4と
してフィゾー型干渉計が採用されている。この干渉計で
は、被検光14の光路の一部が参照光13の光路と一致
するので、空気の揺らぎや振動などの外乱による誤差要
因が少なくなり、被検レンズ6の波面収差データが精度
良く求まる。したがって、被検レンズ6の収差量を正確
に把握することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、エキシマレーザ光よりコヒーレンス長の長い
収差測定用レーザ光を使って干渉縞を発生させているの
で、干渉光学系を構成する上での制限を少なくして測定
に有利な干渉光学系を採用できる。そのため、被検レン
ズの収差量を正確に把握することができる。
【0026】請求項2記載の発明によれば、Arイオン
レーザ光の第2高調波のコヒーレンス長が長いので、干
渉光学系として空気の揺らぎや振動などの外乱による誤
差要因が少ない干渉計、例えばフィゾー型干渉計を用い
ることができる。
【0027】請求項3記載の発明によれば、被検光の光
路の一部が参照光の光路と一致するので、空気の揺らぎ
や振動などの外乱による誤差要因が少ない。そのため、
被検レンズの波面収差データをより精度良く求めること
ができる。
【0028】請求項5記載の発明によれば、軸上の収差
だけでなく、軸外の収差、像面湾曲、歪曲収差、倍率な
どの波面収差データを精度良く求めることができる。
【0029】請求項6記載の発明によれば、エキシマレ
ーザ光の波長と収差測定用レーザ光の波長との差による
色補正を行うことができる請求項7記載の発明によれ
ば、収差測定用レーザ光の波長の変動が補正されるの
で、被検レンズの波面収差データをより精度良く求める
ことができる。
【0030】請求項8記載の発明によれば、エキシマレ
ーザ光よりコヒーレンス長の長いArイオンレーザ光の
第2高調波を使って干渉縞を発生させていると共に、被
検光の光路の一部が参照光の光路と一致するので、空気
の揺らぎや振動などの外乱による誤差要因が少なく、被
検レンズの波面収差データの収差量を正確に把握するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るエキシマレーザ光用
レンズの波面収差測定装置を示す概略構成図である。
【図2】図1の一部を示す平面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るエキシマレーザ光用
レンズの波面収差測定装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】 1 Arイオンレーザ発振器(光源) 2 フィゾ
ーレンズ 3 フィゾー面(参照面) 4 波面干
渉計部(干渉光学系) 5 反射球面 6 露光投
影レンズ(被検レンズ) 7 処理装置(処理手段) 8 ビーム
エキスパンダ 8A コリメータレンズ 9 反射ミ
ラー 10 ピエゾ素子(干渉縞走査手段) 11 撮像
素子(撮像手段) 12 光ファイバー 13 参照
光 14 被検光 15 波長
モニタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エキシマレーザ光用露光投影レンズを被検
    レンズとし、該被検レンズの波面収差を測定する装置で
    あって、 レーザ光を参照面及び前記被検レンズに入射させ、前記
    参照面で反射された参照光と、前記被検レンズを透過し
    て反射球面で反射され、再び前記被検レンズを透過した
    被検光とを合成して干渉縞を発生させる干渉光学系と、
    該干渉光学系により発生する干渉縞を撮像する撮像手段
    と、該撮像手段により撮像された干渉縞の画像情報に基
    づき前記被検レンズの波面収差を計算する処理手段とを
    備えるエキシマレーザ光用レンズの波面収差測定装置に
    おいて、 前記レーザ光としてエキシマレーザ光よりコヒーレンス
    長の長い収差測定用レーザ光を出射する光源と、 前記干渉縞を微小変化させる干渉縞走査手段とを備える
    ことを特徴とするエキシマレーザ光用レンズの波面収差
    測定装置。
  2. 【請求項2】前記光源として、Arイオンレーザ光の第
    2高調波を出射するArイオンレーザ発振器を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載のエキシマレーザ光用レン
    ズの波面収差測定装置。
  3. 【請求項3】前記干渉光学系は、前記被検光が前記参照
    面を透過するフィゾー型干渉計で構成されていることを
    特徴とする請求項1又は2記載のエキシマレーザ光用レ
    ンズの波面収差測定装置。
  4. 【請求項4】前記干渉縞走査手段は、前記参照面と前記
    反射球面のいずれか一方を光軸方向に微小変位させるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載のエキシマレーザ光用レンズの波面収
    差測定装置。
  5. 【請求項5】前記参照面及び前記反射球面をx,y,z
    方向へ移動させるステージと、前記参照面及び前記反射
    球面の位置を測定する測長干渉計とを更に含んでいるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエ
    キシマレーザ光用レンズの波面収差測定装置。
  6. 【請求項6】前記処理手段は、エキシマレーザ光の波長
    と前記収差測定用レーザ光の波長との差を補正するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項に記載のエキシマレーザ光用レンズの波面収差
    測定装置。
  7. 【請求項7】前記収差測定用レーザ光の波長を測定する
    波長モニタを更に含み、前記処理手段は前記波長モニタ
    により測定された前記収差測定用レーザ光の波長の変動
    を補正するように構成されていることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか1項に記載のエキシマレーザ光用レ
    ンズの波面収差測定装置。
  8. 【請求項8】エキシマレーザ光用露光投影レンズを被検
    レンズとし、該被検レンズの波面収差を測定するエキシ
    マレーザ光用レンズの波面収差測定方法であって、 Arイオンレーザ光の第2高調波をフィゾーレンズ及び
    前記被検レンズに入射させ、参照面である前記フィゾー
    レンズのフィゾー面で反射された参照光と、前記フィゾ
    ー面及び前記被検レンズを透過して反射球面で反射さ
    れ、再び前記被検レンズを透過した被検光とを合成して
    干渉縞を発生させ、 前記干渉縞を微小変化させながら前記干渉縞を撮像し、
    かつ前記撮像された干渉縞の画像情報に基づき前記被検
    レンズの波面収差を計算することを特徴とするエキシマ
    レーザ光用レンズの波面収差測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6639651B2 (en) 2000-12-14 2003-10-28 Nikon Corporation Fabrication method for correcting member, fabrication method for projection optical system, and exposure apparatus
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JP2012198230A (ja) * 2006-01-23 2012-10-18 Zygo Corp 物体をモニタする干渉計システム

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