JPH1038703A - 誘導加熱用サーミスタ装置 - Google Patents

誘導加熱用サーミスタ装置

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Publication number
JPH1038703A
JPH1038703A JP21048696A JP21048696A JPH1038703A JP H1038703 A JPH1038703 A JP H1038703A JP 21048696 A JP21048696 A JP 21048696A JP 21048696 A JP21048696 A JP 21048696A JP H1038703 A JPH1038703 A JP H1038703A
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JP
Japan
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thermistor
induction heating
heat
temperature
electrode
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Pending
Application number
JP21048696A
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English (en)
Inventor
Yoshio Eguchi
由夫 江口
Takeshi Nakajima
武史 中島
Norio Kasahara
範雄 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護ケースを必要としない、より簡便な構成
の誘導加熱用サーミスタ装置を提供する。 【解決手段】 誘導加熱を行うための磁力線の影響下に
置かれるサーミスタ素子部分6と、そのサーミスタの抵
抗値の変化を検出するためにサーミスタと外部とを電気
的に接続する接続部材5とを備え、接続部材は、前記磁
力線の影響による発熱を生じない部材で構成する。サー
ミスタとして薄膜または厚膜サーミスタが使用でき、こ
のサーミスタに接続し前記接続部材の一部を構成する電
極と、この電極およびサーミスタが形成された基板とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱(IH;
Induction Heating)を行うための磁力線の影響下に置か
れるサーミスタにより温度を検出する誘導加熱用サーミ
スタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導加熱を行うための磁力線の影響下に
置かれるサーミスタにより温度を検出するサーミスタ装
置としては、IHジャー炊飯器の温度制御用に使用され
るものが知られている。IHジャー炊飯器は、内側のア
ルミニウム層と外側のステンレス層の2層構造になった
内釜に対し、磁力線を断続的に付与して渦電流を発生さ
せ、これにより抵抗値の大きいステンレス層で発生する
熱を、熱伝導率の高いアルミニウム層を経て釜内に伝達
するものである。
【0003】図5は、このようなIHジャー炊飯器に使
用される、従来のサーミスタ装置を示す。このサーミス
タ装置のサーミスタ素子部分は、サーミスタ素子51お
よびこれを覆うアルミニウム製の保護ケース52を有す
る。保護ケース52内にはシリコンゴム53が充填され
ている。保護ケース52はシリコングリス54およびシ
リコンゴムシート55を介して容器状の感熱板56の底
部に接触しており、この底部を介して前記内釜の温度が
検出されるようになっている。
【0004】図6は、サーミスタ素子51部分の拡大図
である。同図に示すように、サーミスタ素子51はサー
ミスタ57およびこれを封止している封止ガラス58を
有する。サーミスタ57はFe−Ni合金線59および
銅線60を経て外部へ接続されている。Fe−Ni合金
線59はサーミスタ57に対して溶接により接続されて
いる。サーミスタ57との接続にFe−Ni合金線59
を用いているのは、この合金の熱膨張率と封止ガラス5
8の熱膨張率がほぼ等しく、また、封止ガラス58と良
くなじんで密閉性が良好であり、かつ、耐熱性にも優れ
ているためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサーミスタ装置によれば、保護ケース52を
必須の要素としている。すなわち、保護ケース52がな
いとすれば、内釜を誘導加熱するための磁力線の影響が
Fe−Ni合金線59にも及ぶことになり、Fe−Ni
合金線59も電磁誘導効果により発熱する。すると、そ
の熱がサーミスタ素子51に伝達し、正確な温度検出が
困難になる。したがって、保護ケース52により磁力線
の影響からサーミスタ素子51を保護する必要がある。
【0006】本発明の目的は、保護ケースを必要としな
い、より簡便な構成の誘導加熱用サーミスタ装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明では、誘導加熱を行うための磁力線の影響下に置
かれるサーミスタ素子部分と、そのサーミスタの抵抗値
の変化を検出するために前記サーミスタと外部とを電気
的に接続する接続部材とを備えた誘導加熱用サーミスタ
装置において、前記接続部材は、前記磁力線の影響によ
る発熱を生じない部材で構成したことを特徴とする。磁
力線の影響による発熱を生じない部材とは、銅、銀等の
ように、誘導加熱される鉄等に比べて抵抗率が小さい材
料により構成され、したがって誘導加熱を行うための磁
力線により誘導電流を生じても発熱しない、もしくは発
熱量がその影響を無視し得るほど小いものをいう。
【0008】サーミスタとしては、スパッタリングやC
VD等の成膜法で形成する薄膜サーミスタ、あるいはサ
ーミスタの成分を含むペーストを印刷し焼成して形成す
る厚膜サーミスタを用いるのが好ましく、その場合、サ
ーミスタに接続し前記接続部材の一部を構成する電極
と、この電極および前記サーミスタが形成された基板と
を有する。
【0009】さらにこの場合、より具体的な一態様にお
いては、前記基板上のサーミスタを覆って保護する保護
膜と、前記電極に接続し前記接続部材の一部を構成する
リード線と、前記基板、サーミスタおよび電極等を覆っ
て静電気の影響を防止するための静電防止部材と、この
静電防止部材を介して、前記基板の、前記サーミスタが
形成された側の面とは反対側の面が接触する感熱板とを
有する。かかる誘導加熱用サーミスタ装置は、例えば、
IHジャー炊飯器の内釜の誘導加熱される部分に取り付
けられる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
誘導加熱用サーミスタ装置のサーミスタ素子を示す平面
図であり、図2はそのAA線断面図である。これらの図
に示すように、この素子は、基板1、この上に形成され
た2つの電極2およ厚膜サーミスタ3、ならびに厚膜サ
ーミスタ3を覆って保護する保護膜4を有する。電極2
は、厚膜サーミスタ3の抵抗値の変化を検出するために
厚膜サーミスタ3と外部とを電気的に接続するためのも
のである。この素子は、誘導加熱を行うための磁力線の
影響下に置かれる。電極2は、磁力線の影響による発熱
を生じない部材で構成したリード線5(図3、4に図
示)を経て外部と接続している。
【0011】基板1としては、例えばアルミナ基板を用
いることができる。電極2も磁力線の影響による発熱を
生じない部材で構成する必要があり、例えば銀/パラジ
ウム合金により形成することができる。
【0012】図3は、この誘導加熱用サーミスタ装置の
サーミスタ素子6を容器状の感熱板7内に配置してリー
ド線5を接続した構成を示す平面図であり、図4はその
AA線断面図である。サーミスタ素子6の厚膜サーミス
タが形成された側の面とは反対側の基板面が、シリコン
ゴムシート8を介して感熱板7に接触している。2本の
リード線5は、それぞれの端部がサーミスタ素子6の2
つの電極上2に、半田付けにより接続され、そしてチュ
ーブ9内を通って外部へ導出されている。チューブ9は
感熱板7に蓋をするような形で取り付けられたカバー1
0により保持され、サーミスタ素子6を感熱板7面へ押
圧している。また、サーミスタ素子6の上部および回り
は、シリコングリス11で覆われている。
【0013】シリコンゴムシート8およびシリコングリ
ス11は、静電気の影響を防止するためにサーミスタ素
子6を覆っており、耐熱性および熱伝導性の高い絶縁シ
ール材としての役割を担っている。リード線5として
は、例えば銅線を用いることができる。感熱板7は熱伝
導率の高い材料で構成される。
【0014】IHジャー炊飯器に用いる場合には、炊飯
器の内釜の底部外側中央部に設けられた凹部に、感熱板
7の凸上の外側を嵌合させるようにして配置して使用す
ることができる。内釜は、内側のアルミニウム層と外側
のステンレス層の2層構造になっており、前記凹部の回
りには誘導加熱用のコイルが配置されている。このコイ
ルに断続的に電流を流すことによって、ステンレス層に
渦電流を発生させ、それによりステンレス層で発生する
熱が、熱伝導率の高いアルミニウム層を経て釜内に伝達
される。
【0015】このときサーミスタ素子6の電極2やリー
ド線5は、誘導加熱用コイルが発生する磁力線の影響下
に置かれることになるが、それによる発熱を生じないた
め、サーミスタ素子6の厚膜サーミスタ4は、内釜のス
テンレス層の温度のみの影響を受け、その温度を正しく
反映した温度を呈することになる。したがって、厚膜サ
ーミスタ4の温度に対応した抵抗値を測定することによ
って、内釜のステンレス層の温度を正確に検出すること
ができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
ーミスタと外部とを電気的に接続する接続部材を、磁力
線の影響による発熱を生じない部材で構成したことによ
り、その接続部材をアルミニウムの保護ケース等で保護
しなくても、誘導加熱部分の温度を正確に検出すること
ができる。したがって、サーミスタ装置の構成を簡単か
つ経済的なものにすることができる。
【0017】また、サーミスタとして薄膜または厚膜サ
ーミスタを用い、このサーミスタに接続し前記接続部材
の一部を構成する電極と、この電極および前記サーミス
タが形成された基板とを有することにより、従来のよう
に封止ガラスになじみの良いFe−Ni線を用いる必要
がなくなるため、前記接続部材を、磁力線の影響による
発熱を生じない部材で容易に構成することができる。
【0018】この場合、さらに、前記基板上の薄膜サー
ミスタを覆って保護する保護膜と、前記電極に接続し前
記接続部材の一部を構成するリード線と、前記基板、サ
ーミスタおよび電極を覆って静電気の影響を防止するた
めの静電防止部材と、この静電防止部材を介して、前記
基板の、前記サーミスタが形成された側の面とは反対側
の面が接触する感熱板とを有することにより、従来のも
のよりも簡単かつ低コストで誘導加熱用のサーミスタ装
置を構成することができる。
【0019】したがって、このような本発明の誘導加熱
用サーミスタ装置を、IHジャー炊飯器の内釜の誘導加
熱される部分に取り付けることにより、IHジャー炊飯
器を、従来のものよりも簡単かつ低コストで構成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る誘導加熱用サーミ
スタ装置のサーミスタ素子を示す平面図である。
【図2】 図1のAA線断面図である。
【図3】 図1の装置におけるサーミスタ素子を容器状
の感熱板内に配置してリード線を接続した構成を示す平
面図である。
【図4】 図3のAA線断面図である。
【図5】 IHジャー炊飯器に使用される、従来のサー
ミスタ装置を示す図である。
【図6】 図5の装置のサーミスタ素子部分の拡大図で
ある。
【符号の説明】 1:基板、2:電極、3:薄膜サーミスタ、4:保護
膜、5:リード線、6:サーミスタ素子、7:感熱板、
8:シリコンゴムシート、9:チューブ、10:カバ
ー、11:シリコングリス。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導加熱を行うための磁力線の影響下に
    置かれるサーミスタ素子部分と、そのサーミスタの抵抗
    値の変化を検出するために前記サーミスタと外部とを電
    気的に接続する接続部材とを備えた誘導加熱用サーミス
    タ装置において、前記接続部材は、前記磁力線の影響に
    よる発熱を生じない部材で構成したことを特徴とする誘
    導加熱用サーミスタ装置。
  2. 【請求項2】 前記サーミスタは薄膜サーミスタまたは
    厚膜サーミスタであり、このサーミスタに接続し前記接
    続部材の一部を構成する電極と、この電極および前記サ
    ーミスタが形成された基板とを有することを特徴とする
    請求項1記載の誘導加熱用サーミスタ装置。
  3. 【請求項3】 前記基板上のサーミスタを覆って保護す
    る保護膜と、前記電極に接続し前記接続部材の一部を構
    成するリード線と、前記基板、サーミスタおよび電極を
    覆って静電気の影響を防止するための静電防止部材と、
    この静電防止部材を介して、前記基板の、前記サーミス
    タが形成された側の面とは反対側の面が接触する感熱板
    とを有することを特徴とする請求項2記載の誘導加熱用
    サーミスタ装置。
  4. 【請求項4】 IHジャー炊飯器の内釜の誘導加熱され
    る部分に取り付けられることを特徴とする請求項1〜3
    記載の誘導加熱用サーミスタ装置。
JP21048696A 1996-07-23 1996-07-23 誘導加熱用サーミスタ装置 Pending JPH1038703A (ja)

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